JP2008211858A - 空気調和装置 - Google Patents

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Takahiro Fukunishi
孝浩 福西
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Abstract

【課題】特別な回路手段などの追加を行うことなく、ダイオードの漏れ電流成分に左右されることなく、インバータ回路短絡時の負担を軽減し、かつ平滑コンデンサへの不要な充電を防止することのできる空気調和装置を提供する。
【解決手段】開閉手段駆動回路12と、インバータ駆動回路11と、電圧検出手段18と、基準設定手段19と、インバータ信号生成手段17を備え、開閉手段2が開状態の場合に平滑コンデンサ6の電圧を基準設定手段19により設定された基準電圧と比較し、基準電圧を上回る場合はインバータ回路13を二相通電し、下回る場合はインバータ回路13を短絡動作させることで、平滑コンデンサ6の端子間電圧を略0Vに保持することができるので、インバータ回路13の短絡時の負担を軽減しつつ平滑コンデンサ6への不要な充電を防止することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブリッジ整流回路方式を用いた電源装置を備えた、空気調和装置に関するものである。
従来の空気調和装置としては、図3に示すようなものがある(特許文献1参照)。
図3において、1は交流電源であり、4個のダイオードにより形成された第一のブリッジ整流回路5の交流入力端に接続されるとともに、どちらか一方の相が力率改善用のリアクタ3、および開閉手段2を介して、残りの相が直接、4個のダイオードにより形成された第二のブリッジ整流回路4の交流入力端に接続される。
第一のブリッジ整流回路5の直流出力端には平滑コンデンサ7および直流−直流コンバータ回路10が接続され、第二のブリッジ整流回路4の直流出力端には平滑コンデンサ6およびインバータ回路13が接続されている。
直流−直流コンバータ回路10は制御回路16へ電源を供給し、制御回路16に設けられたインバータ回路駆動手段11はインバータ回路13を駆動し、インバータ回路13に接続された圧縮機14が動作する。
また、第二のブリッジ整流回路4の直流出力端のプラス側から、第一のブリッジ整流回路5の直流出力端のプラス側に電流が流れる向きでダイオード9が接続され、第一のブリッジ整流回路5の直流出力端のマイナス側から、第二のブリッジ整流回路4の直流出力端のマイナス側に電流が流れる向きでダイオード8が接続される。
ここで、交流電源が遮断された場合、インバータ回路13の動作が停止となるため平滑コンデンサ6の負荷はほぼゼロとなり、平滑コンデンサ6に蓄えられた電荷は、ダイオード9およびダイオード10を介して、平滑コンデンサ7に流入し直流−直流コンバータ回路10などにより消費される。
また、インバータ回路13が停止した後は、制御回路16に設けられた開閉手段駆動回路12により、開閉手段2が開状態とされ、インバータ回路10への通電を遮断することで、インバータ回路10に接続された圧縮機14への通電を遮断し、圧縮機14と大地間に生じる浮遊容量(図示せず)などに起因する漏れ電流などの問題が生じることを防止する。
特開2006−109558号公報
しかしながら前記従来の構成では、開閉手段2が開状態であっても、ダイオード9およびダイオード10により電源に接続されているため、ダイオードの漏れ電流成分が増加した場合は、平滑コンデンサ6が徐々に充電されインバータ回路10へ通電されていることになる。その結果、圧縮機14と大地間に生じる浮遊容量などに起因する漏れ電流なので問題が生じる可能性があるという課題を有していた。
また、開閉手段2が開状態のときにインバータ回路10を短絡動作させることで平滑コンデンサ6への不要な充電を防止することができるが、開閉手段2が閉から開に変化した
直後においては、平滑コンデンサ6の電圧が高く、インバータ回路10の短絡に伴い、インバータ回路10に瞬間的な大きな短絡電流が流れ、インバータ回路10が破壊することが考えられる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、特別な回路手段などの追加を行うことなく、開閉手段2が開状態の時において、ダイオードの漏れ電流成分に左右されることなく、平滑コンデンサ6への充電を防止することを可能にした空気調和装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の空気調和装置は、開閉手段が開であるときに、第一の平滑コンデンサの電圧を検出し、所定の電圧より高い場合にはインバータ回路が圧縮機へ通電する動作を行い、所定の電圧より低い場合には、インバータ回路が短絡動作するようにしたものである。
これによって、第一のブリッジ整流回路と第二のブリッジ整流回路を接続するダイオードにおいて漏れ電流成分が増加した場合でも、第二のブリッジ整流回路に接続された平滑コンデンサには充電されず、特別な手段を設けることなく平滑コンデンサへの不要な充電を防止することが可能になるとともに、インバータ回路を短絡させる時には第一の平滑コンデンサの電圧は低下しており、インバータ回路を流れる短絡電流を抑制することが可能になるので、インバータ回路の破壊を防止することが可能になる。
本発明の空気調和装置は、開閉手段が開の場合において、ダイオードの漏れ電流成分による平滑コンデンサへの不要な充電を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明における空気調和装置の構成の一実施例を示す。また、図2に動作概念をタイムチャートを用いて示す。図1において、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
20は第一の平滑コンデンサ6の電圧を検出する電圧検出手段であり、比較手段18へ出力される。一方19は基準設定手段であり、任意の電圧設定値が設定される。比較手段18は、開閉手段駆動回路12より開閉手段2の開閉状態を入力され、開閉手段2が閉状態であれば動作しない。
また、17はインバータ信号生成手段であり、比較手段18による比較結果が”電圧検出手段20による検出電圧>基準設定手段19による設定電圧”である場合は、圧縮機14へ二相通電する信号を生成し、”電圧検出手段20による検出電圧<基準設定手段19による設定電圧”の場合は、短絡信号を生成し、それぞれインバータ回路駆動手段11へ送出する。
図2に示すように、圧縮機14の運転が停止になると共にインバータ回路10はPWM動作を停止し、一定の遅延時間の後、開閉手段12が開状態になる。この時、平滑コンデンサ6の端子間電圧は、圧縮機14運転時の負荷電流(図示せず)とリアクタ3による電圧降下分がなくなるため、一旦上昇する。ここで平滑コンデンサ6の電圧は基準設定手段
19により設定された基準電圧より高いため、インバータ信号生成手段17は圧縮機14へ二相通電を行う信号を生成し、インバータ回路駆動手段11へ送出する。その結果平滑コンデンサ6に蓄えられた電荷は放電されるため、平滑コンデンサ6の電圧は低下することになる。
そして平滑コンデンサ6の電圧が基準設定手段19により設定された基準電圧を下回ると、インバータ信号生成手段17はインバータ回路の短絡信号を生成し、インバータ回路駆動手段11へ送出することにより、インバータ回路13が短絡動作し、平滑コンデンサ6の端子間電圧は略0Vとなる。
以上のように、本実施の形態によれば、開閉手段が開状態の場合に平滑コンデンサの電圧により、インバータ回路を二相通電動作もしくは短絡動作に切り替えて動作させることで、インバータ回路への負担を減らしつつ平滑コンデンサの端子間電圧を略0Vに保持することが可能になるので、ダイオードによる漏れ電流が増加した場合においても、平滑コンデンサへの不要な充電を防止することが可能になる。
以上のように、本発明にかかる空気調和装置は、圧縮機停止時における平滑コンデンサへの不要な充電を防止することが可能となるので、室外機へ長期間通電することが必要な空気調和装置の室外機などへの用途に適する。
本発明の実施の形態における空気調和装置の構成図 本発明の実施の形態における動作概念を示すタイムチャート 従来の空気調和装置の構成図
符号の説明
1 交流電源
2 開閉手段
3 リアクタ
4 第二のブリッジ整流回路
5 第一のブリッジ整流回路
6 平滑コンデンサ
7 平滑コンデンサ
8 ダイオード
9 ダイオード
10 直流−直流コンバータ回路
11 インバータ回路駆動手段
12 開閉手段駆動回路
13 インバータ回路
14 圧縮機
16 制御回路
17 インバータ信号生成手段
18 比較手段
19 基準設定手段
20 電圧検出手段

Claims (1)

  1. 交流電源からリアクタを介して全波整流する4個のダイオードで形成された第一のブリッジ整流回路と、交流電源から直接全波整流する4個のダイオードで形成された第二のブリッジ整流回路と、前記第一のブリッジ整流回路と前記第二のブリッジ整流回路の直流出力端にそれぞれ接続された第一の平滑コンデンサと第二の平滑コンデンサとを有し、第一のブリッジ整流回路の直流出力端にはインバータ回路が接続されて圧縮機を駆動し、第二のブリッジ整流回路の直流出力端には直流−直流コンバータ回路が接続されてインバータ回路駆動手段を備えた制御装置へ電源供給を行い、前記リアクタと前記第一のブリッジ整流回路とに直列に開閉手段が設けられ、前記第一のブリッジ整流回路の直流出力端の正極側から前記第二のブリッジ整流回路の直流出力端の正極側に向かって第一のダイオードが接続されるとともに、前記第二のブリッジ整流回路の直流出力端の負極側から前記第一のブリッジ整流回路の直流出力端の負極側に向かって第二のダイオードが接続された空気調和装置であって、前記第一の平滑コンデンサの電圧を検出する電圧検出手段と、任意の電圧値を設定する基準設定手段と、前記電圧検出手段によって検出した電圧と前記基準設定手段によって設定された所定の電圧とを比較する比較手段を有し、前記パワーリレーが開状態であり、かつ前記電圧検出手段による検出電圧が前記基準設定手段により設定された所定の電圧より高い場合には前記インバータ回路が圧縮機へ通電するよう動作し、低い場合には前記インバータ回路が短絡動作することを特徴とする、空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011142706A (ja) * 2010-01-05 2011-07-21 Daikin Industries Ltd インバータ制御装置、駆動装置、空気調和機、コンデンサ放電制御プログラム、およびコンデンサ放電制御方法

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