JP2008211854A - 動画像符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】符号化効率を低下させることなく迅速なランダムアクセスが可能なように画像を符号化する動画像符号化方法を提供する。
【解決手段】符号化対象ピクチャの符号化のために選択されたパラメータセット(PPS,SPS)を符号化する符号化ステップ(S102,S103)と、選択されたパラメータセットに含まれる内容に基づいて符号化対象ピクチャの符号化を行い、Iピクチャが使用しない符号化されたパラメータセットを、Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、符号化されたIピクチャよりも前に位置するよう符号化ストリームを生成する符号化ストリーム生成ステップ(S106)とを含み、符号化ストリーム生成ステップにおいて、符号化対象ピクチャの復号のために選択されたパラメータセットを、符号化対象ピクチャの直前に配置しない。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像を符号化する動画像符号化方法に関する。
近年、音声や、画像その他の画素値を統合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの情報メディア、つまり新聞や雑誌、テレビ、ラジオ、電話等の情報を人に伝達する手段が、マルチメディアの対象として取り上げられるようになってきた。
一般に、マルチメディアとは、文字だけでなく、図形や、音声、特に画像等を同時に関連づけて表すことをいうが、上記従来の情報メディアをマルチメディアの対象とするには、その情報をディジタル形式にして表すことが必須条件となる。
ところが、上記各情報メディアの持つ情報量をディジタル情報量として見積もってみると、文字の場合には1文字当たりの情報量は1〜2バイトであるのに対し、音声の場合には1秒当たり64Kbits(電話品質)、さらに動画については1秒当たり100Mbits(現行テレビ受信品質)以上の情報量が必要となり、上記情報メディアの膨大な情報をディジタル形式でそのまま扱うことは現実的では無い。例えば、テレビ電話は、64Kbits/s〜1.5Mbits/sの伝送速度を持つサービス総合ディジタル網(ISDN : Integrated Services Digital Network)によってすでに実用化されているが、テレビ・カメラの映像をそのままISDNで送ることは不可能である。
そこで、必要となってくるのが情報の圧縮技術であり、例えば、テレビ電話の場合、ITU−T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で勧告されたH.261やH.263規格の動画圧縮技術が用いられている。また、MPEG−1規格の情報圧縮技術によると、通常の音楽用CD(コンパクト・ディスク)に音声情報とともに画像情報を入れることも可能となる。
ここで、MPEG(Moving Picture Experts Group)とは、ISO/IEC(国際標準化機構 国際電気標準会議)で標準化された動画像信号圧縮の国際規格であり、MPEG−1は、動画像信号を1.5Mbpsまで、つまりテレビ信号の情報を約100分の1にまで圧縮する規格である。また、MPEG−1規格では対象とする品質を伝送速度が主として約1.5Mbpsで実現できる程度の中程度の品質としたことから、さらなる高画質化の要求をみたすべく規格化されたMPEG−2では、動画像信号を2〜15MbpsでTV放送品質を実現する。さらに現状では、MPEG−1,MPEG−2と標準化を進めてきた作業グループ(ISO/IEC JTC1/SC29/WG11)によって、MPEG−1,MPEG−2を上回る圧縮率を達成し、更に物体単位で符号化・復号化・操作を可能とし、マルチメディア時代に必要な新しい機能を実現するMPEG−4が規格化された。MPEG−4では、当初、低ビットレートの符号化方法の標準化を目指して進められたが、現在はインタレース画像も含む高ビットレートも含む、より汎用的な符号化に拡張されている。更に、現在は、ISO/IECとITU−Tが共同でより高圧縮率の次世代画像符号化方式として、MPEG−4 AVCおよびITU H.264の標準化活動が進んでいる。2002年8月の時点で、次世代画像符号化方式はコミッティー・ドラフト(CD)と呼ばれるもので発行されている(例えば、非特許文献1参照。)。
一般に動画像の符号化では、時間方向および空間方向の冗長性を削減することによって情報量の圧縮を行う。そこで時間的な冗長性の削減を目的とする画面間予測符号化では、前方または後方のピクチャを参照してブロック単位で動きの検出および予測画像の作成を行い、得られた予測画像と符号化対象ピクチャとの差分値に対して符号化を行う。ここで、ピクチャとは1枚の画面を表す用語であり、プログレッシブ画像ではフレームを意味し、インタレース画像ではフレームもしくはフィールドを意味する。ここで、インタレース画像とは、1つのフレームが時刻の異なる2つのフィールドから構成される画像である。インタレース画像の符号化や復号化処理においては、1つのフレームをフレームのまま処理したり、2つのフィールドとして処理したり、フレーム内のブロック毎にフレーム構造またはフィールド構造として処理したりすることができる。
参照ピクチャを持たず画面内予測符号化を行うものをIピクチャと呼ぶ。また、1枚のピクチャのみを参照し画面間予測符号化を行うものをPピクチャと呼ぶ。また、同時に2枚のピクチャを参照して画面間予測符号化を行うことのできるものをBピクチャと呼ぶ。Bピクチャは表示時間が前方もしくは後方から任意の組み合わせとして2枚のピクチャを参照することが可能である。参照ピクチャは符号化および復号化の基本単位であるブロックごとに指定することができるが、符号化を行ったビットストリーム中に先に記述される方の参照ピクチャを第1参照ピクチャ、後に記述される方を第2参照ピクチャとして区別する。ただし、これらのピクチャを符号化および復号化する場合の条件として、参照するピクチャが既に符号化および復号化されている必要がある。
Pピクチャ又はBピクチャの符号化には、動き補償画面間予測符号化が用いられている。動き補償画面間予測符号化とは、画面間予測符号化に動き補償を適用した符号化方式である。動き補償とは、単純に参照ピクチャの画素値から予測するのではなく、ピクチャ内の各部の動き量(以下、これを動きベクトルと呼ぶ)を検出し、その動きベクトルを考慮した予測を行うことにより予測精度を向上すると共に、データ量を減らす方式である。例えば、符号化対象ピクチャの動きベクトルを検出し、その動きベクトルの分だけシフトした予測値と符号化対象ピクチャとの予測残差を符号化することによりデータ量を減している。この方式の場合には、復号化の際に動きベクトルの情報が必要になるため、動きベクトルも符号化されて記録又は伝送される。
動きベクトルはブロック単位で検出されており、具体的には、符号化対象ピクチャ側のブロックを固定しておき、参照ピクチャ側のブロックを探索範囲内で移動させ、基準ブロックと最も似通った参照ブロックの位置を見つけることにより、動きベクトルが検出される。
図16は、従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
画像符号化装置900は、画像信号Vinをピクチャごとに符号化してビットストリームたる画像符号化信号(以下、単にストリームという)Str9を出力するものであって、動き検出部903と、動き補償部905と、減算器906と、直交変換部907と、量子化部908と、逆量子化部910と、逆直交変換部911と、加算器912と、ピクチャメモリ904と、スイッチ913と、可変長符号化部909と、アクセスポイント決定部902とを備えている。そして、このような動き検出部903などの各構成要素は、ピクチャを構成するブロック単位又はマクロブロック単位で以下のような処理を実行する。
減算器906は、画像信号Vinと予測画像Preとの差分を計算してその差分値を直交変換部907に出力する。直交変換部907は、その差分値を周波数係数に変換して量子化部908に出力する。量子化部908は、その周波数係数を量子化して量子化値を可変長符号化部909に出力する。逆量子化部910は、その量子化値を逆量子化して周波数係数に復元し、その周波数係数を逆直交変換部911に出力する。
逆直交変換部911は、逆量子化部910から出力された周波数係数を画素差分値に逆周波数変換して加算器912に出力する。加算器912は、逆直交変換部911から出力された画素差分値と、動き補償部905から出力された予測画像Preとを加算して復号化画像を生成する。スイッチ913は、加算器912とピクチャメモリ904との間を接続することで、加算器912で生成された復号化画像をピクチャメモリ904に保存させる。ここで、ピクチャメモリに保存されている復号化画像を以下、単にピクチャという。
動き検出部903は、ピクチャメモリ904に格納されているピクチャを参照ピクチャとして参照し、画像信号Vinに最も近い画像領域をその参照ピクチャの中から特定する。そして、動き検出部903は、その画像領域の位置を指し示す動きベクトルMVを検出する。
さらに、動き検出部903は、参照ピクチャを指定するための識別番号(相対インデックスIdx)を用いることにより、複数の参照ピクチャの候補の中でどの参照ピクチャが画像信号Vinに近いかを指定する。
動き補償部905は、動きベクトルMVおよび相対インデックスIdxを用いてピクチャメモリ904に格納されているピクチャから予測画像Preに最適な画像領域を取り出す。そして、動き補償部905は、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成する。
アクセスポイント決定部902は、所定単位(ランダムアクセスユニット)毎に、所定のピクチャを特別なピクチャとして符号化(画面内符号化)するように、動き検出部903および動き補償部905に指示する。ここで特別なピクチャとは、ストリームStr9のそのピクチャの時点から復号化を可能とするピクチャのことをいう。さらに、アクセスポイント決定部902は、その特別なピクチャであることを示すアクセスポイント識別子rappを可変長符号化部909に出力する。
可変長符号化部909は、外部から取得したパラメータセットPSと、動きベクトルMVと、量子化値と、相対インデックスIdxと、アクセスポイント識別子rappとを符号化して、符号化されたパラメータセットPSを先頭側にのみ配置したストリームStr9を生成し、そのストリームStr9を出力する。
図17は、従来の画像符号化装置900が出力するストリームStr9の構成を示す構成図である。
ストリームStr9には、先頭から順に、同期信号syncと、パラメータセットPSと、複数のランダムアクセスユニットRAU9とが含まれている。このようなストリームStr9は、現在ITU−TとISO/IECが共同で標準化中のJVT(H.264/MPEG−4 AVC)に対応するものである。
パラメータセットPSはヘッダに相当する共通データであって、そのパラメータセットPSには、ピクチャのヘッダに相当するピクチャパラメータセットPPSと、ランダムアクセスユニットRAU9以上の単位のヘッダに相当するシーケンスパラメータセットSPSとが含まれている。ここで、シーケンスパラメータセットSPSには、最大参照可能ピクチャ数や画像サイズなどが含まれており、ピクチャパラメータセットPPSには、可変長符号化のタイプ(ハフマン符号化と算術符号化の切替)や、量子化ステップの初期値、参照ピクチャ数などが含まれている。
また、ランダムアクセスユニットRAU9には、先頭から順に、同期信号syncと、符号化された複数のピクチャpicとが含まれている。このようなランダムアクセスユニットRAU9は、ストリームStr9中の複数のピクチャを含む1つの単位であって、その中には他のピクチャに依存せずに復号化可能な上述の特別なピクチャを含む。つまり、ランダムアクセスユニットRAU9は、特別なピクチャを含む複数のピクチャの集まり毎にストリームStr9が分割されたものである。
ピクチャpicには、先頭から順に、同期信号syncと、パラメータセット識別子PSIDと、複数の画素データpixとが含まれている。
パラメータセット識別子PSIDは、そのピクチャpicがパラメータセットPS中の何れのシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSを参照するかを指し示すものである。
また、ストリームStr9の先頭及びランダムアクセスユニットRAU9の先頭並びにピクチャpicの先頭に含まれる同期信号syncはそれぞれ、ストリームStr9やランダムアクセスユニットRAU9やピクチャpicの単位の区切りを示すものである。
即ち、従来の画像符号化装置900が画像信号Vinを符号化してストリームStr9を生成する画像符号化方法では、パラメータセットPSを纏めて符号化してストリームStr9の先頭側に配置し、そのパラメータセットPSの後に、ピクチャパラメータセットPPS及びシーケンスパラメータセットSPSを含まない複数のランダムアクセスユニットRAU9が続くようにストリームStr9を生成する。
このようなストリームStr9が画像復号化装置で復号されるときには、画像復号化装置は、ピクチャpicのパラメータセット識別子PSIDにより示されるパラメータセットPS中のシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSを参照して、そのピクチャpicを復号する。
一方、従来のMPEG−2のストリームは、ストリームStr9とは異なる構成を有している。
図18は、従来のMPEG−2のストリームの構成を示す構成図である。
MPEG−2のストリームStr8には、先頭から順に、同期信号syncと、ストリームStr8の共通のデータであるヘッダhedと、複数のグループ・オブ・ピクチャ(Group Of Picture)GOPとが含まれている。
グループ・オブ・ピクチャGOPには、先頭から順に、同期信号syncと、グループ・オブ・ピクチャGOPの共通のデータであるヘッダhedと、符号化された複数のピクチャpicとが含まれている。
このようなグループ・オブ・ピクチャGOPは、符号化処理の基本単位であって、動画像の編集やランダムアクセスはこの単位で行われる。また、グループ・オブ・ピクチャGOPに含まれるピクチャpicは、Iピクチャ、Pピクチャ又はBピクチャである。
ピクチャpicには、先頭から順に、同期信号syncと、ピクチャpicの共通のデータであるヘッダhedと、複数の画素データpixとが含まれている。
即ち、従来の画像信号Vinを符号化してストリームStr8を生成するMPEG−2の画像符号化方法では、ストリームStr8の先頭側、各グループ・オブ・ピクチャGOPの先頭側、及び各ピクチャpicの先頭側のそれぞれに、ピクチャpicの復号に必要なヘッダhedを含めてストリームStr8を生成する。
Text of Final Committee Draft of Joint Video Specification(ITU-T Rec.H.264 |ISO/IEC 14496-10 AVC),ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 MPEG02/N4920 July 2002,Klagenfurt,AT,p.32-35
しかしながら、上記従来の画像符号化装置900の画像符号化方法では、パラメータセットPSをストリームStr9の先頭側に纏めて配置するため、画像復号化装置がストリームStr9の途中のランダムアクセスユニットRAU9の先頭、即ちランダムアクセスポイントから復号(ランダムアクセス)を開始しようとしても、例えばストリームStr9を途中から取り込んだためにパラメータセットPSを取得できなかった場合には、画像復号化装置はランダムアクセスを行うことができないという問題がある。つまり、画像復号化装置は、ピクチャpicを復号しようとしてもそれに対応するピクチャパラメータセットPPS及びシーケンスパラメータセットSPSがないためにそのピクチャpicを正しく復号することができないのである。
具体的に、ストリームStr9が放送・配信のように逐次連続的に送られている状況で、画像復号化装置がそのストリームStr9を途中から取り込んだ場合には、ストリームStr9をその途中から復号化することができない。
また、ストリームStr9がテープやディスクなどの記録媒体に書き込まれている状況において、画像復号化装置がその記録媒体上のストリームStr9に対してランダムアクセスを開始しようとしても、画像復号化装置は、まず、記録媒体上のストリームStr9の先頭側に配置されているパラメータセットPSを読み込み、その後、ランダムアクセスポイントからのストリームStr9の読み込みを開始しなければならない。つまり、画像復号化装置は、データの読み出し位置を、ストリームStr9の先頭からランダムアクセスポイントへ移動させなければならず、その移動時間がランダムアクセスの待ち時間となって迅速なランダムアクセスができないという問題がある。
記録媒体がテープである場合には、この待ち時間が非常に長いことは明らかであり、高速な読み込みが可能なディスクであってもこの待ち時間は数秒になることがあり無視できる程度ではない。
一方、MPEG−2の画像符号化方法により生成されるストリームStr8では、画像復号化装置は、グループ・オブ・ピクチャGOPのヘッダhed及び各ピクチャpicのヘッダhedを用いることにより、ストリームStr8をグループ・オブ・ピクチャGOP単位でランダムアクセスすることができる。
しかし、このようなストリームStr8を生成する画像符号化方法では、グループ・オブ・ピクチャGOPに含まれる全てのピクチャpicのそれぞれにヘッダhedを含めるため、これらのヘッダhedの中には、他のヘッダhedと同じ値を有するヘッダhedが多く、ストリームStr8の圧縮率は低い。つまり、このストリームStr8を生成する画像符号化方法では、ランダムアクセス可能なストリームStr8を生成することができる一方で、符号化効率を低下させてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、符号化効率を低下させることなく迅速なランダムアクセスが可能なように画像を符号化する画像符号化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る動画像符号化方法は、動画像信号をピクチャ単位で符号化して符号化ストリームを生成する動画像符号化方法であって、復号順において最初のピクチャがIピクチャである複数のピクチャと、前記複数のピクチャを復号化するための複数のパラメータセットとで構成されるランダムアクセスユニットに含まれ、かつ、符号化順において前記Iピクチャよりも後ろに位置する符号化対象ピクチャを符号化する際に、前記符号化対象ピクチャの復号化のために選択されたパラメータセットの符号化を行う第1の符号化ステップと、前記選択されたパラメータセットに含まれる内容に基づいて前記符号化対象ピクチャの符号化を行う第2の符号化ステップと、前記Iピクチャが使用しない符号化された前記選択されたパラメータセットを、前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、符号化された前記Iピクチャよりも前に位置するよう符号化ストリームを生成する符号化ストリーム生成ステップと、を含み、前記符号化ストリーム生成ステップにおいて、前記符号化対象ピクチャの復号のために選択されたパラメータセットを、前記符号化対象ピクチャの直前に配置しないことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る動画像符号化方法は、動画像信号をピクチャ単位で符号化して符号化ストリームを生成する動画像符号化方法であって、ランダムアクセスポイントとなる第1のIピクチャから、前記ランダムアクセスポイントとは別のランダムアクセスポイントとなる第2のIピクチャの直前のピクチャまでに属する複数のピクチャと、前記複数のピクチャを復号化するための複数のパラメータセットと、前記複数のピクチャを復号化するために共通して用いられるシーケンスパラメータセットとで構成されるランダムアクセスユニットに含まれ、かつ、符号化順において前記第1のIピクチャよりも後ろに位置する符号化対象ピクチャを符号化する際に、前記シーケンスパラメータセットの符号化を行う第1の符号化ステップと、前記符号化対象ピクチャの復号化のために選択されたパラメータセットの符号化を行う第2の符号化ステップと、前記シーケンスパラメータセットと前記選択されたパラメータセットに含まれる内容に基づいて前記符号化対象ピクチャの符号化を行う第3の符号化ステップと、前記第1のIピクチャが使用しない符号化された前記選択されたパラメータセットを、前記第1のIピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、符号化された前記第1のIピクチャよりも前に配置する第1の配置ステップと、前記符号化されたシーケンスパラメータセットを前記第1のIピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、前記第1の配置ステップにより配置された符号化されたパラメータセットよりも前に配置する第2の配置ステップと、を含むことを特徴とする。
これにより、符号化効率を低下させることなく迅速なランダムアクセスが可能なように画像を符号化することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る画像符号化方法は、画像信号をピクチャごとに符号化して符号化ストリームを生成する画像符号化方法であって、複数のピクチャを1つのアクセス単位として扱い、前記アクセス単位に含まれる全てのピクチャの復号に用いられるパラメータセットを符号化する符号化ステップと、前記符号化ステップで符号化されたパラメータセットを、前記符号化ストリーム中に、前記アクセス単位毎に配置するパラメータセット配置ステップとを含むことを特徴とする。例えば、前記パラメータセット配置ステップでは、前記符号化ストリーム中の前記アクセス単位内で、何れのピクチャよりも前に前記パラメータセットを配置することを特徴とする。
これにより、パラメータセットが符号化ストリーム中にアクセス単位毎に含まれているため、画像復号化装置は、このような符号化ストリームを途中から取得した場合であっても、取得した最初のアクセス単位に含まれるパラメータセットを用いて、そのアクセス単位に含まれるピクチャを復号することができ、その結果、符号化ストリームをそのアクセス単位から正確に復号することができる。また、このような符号化ストリームが記憶媒体に記録されており、画像復号化装置がその符号化ストリームに対してランダムアクセスを行う場合であっても、画像復号化装置は、従来例のように符号化ストリームの先頭からランダムアクセスの開始位置までデータの読み出し位置を移動させることなく、迅速にランダムアクセスを開始することができる。さらに、符号化ストリーム中のピクチャごとにそのピクチャの復号に用いられる情報を配置することがないので、符号化ストリームの冗長性を抑えて符号化効率の低下を防止することができる。
ここで、前記画像符号化方法は、さらに、前記パラメータセットの配置構成を示す内容の構成識別情報を生成する構成識別情報生成ステップを含むことを特徴としても良い。
これにより、構成識別情報にはパラメータセットの配置構成が示されていることにより、画像復号化装置はその構成識別情報を参照して、符号化ストリームに対してアクセス単位で正確且つ迅速なランダムアクセスが可能であることを把握し、ランダムアクセスを実行することができる。
また、前記パラメータセットは、前記ピクチャパラメータセットを複数個含んで構成されており、前記パラメータセット配置ステップでは、前記符号化ストリーム中の前記アクセス単位内で、既に配置済みのピクチャパラメータセットを除き、ピクチャの直前に前記ピクチャに対応するピクチャパラメータセットを配置することを特徴としても良い。
これにより、符号化したピクチャパラメータセットをそれに対応するピクチャの直前に配置するため、各ピクチャパラメータセットを符号化して順次配置することができ、符号化された複数のピクチャパラメータセットを蓄積しておくことを要さず、画像符号化装置を簡単に構成することができる。
また、前記符号化ステップでは、前記各ピクチャパラメータセットの何れか又は全てを複数回符号化して、符号化された同一の複数のピクチャパラメータセットを生成し、前記パラメータセット配置ステップでは、前記符号化ステップで符号化された同一の複数のピクチャパラメータセットを同一のアクセス単位内に配置することを特徴として良い。
これにより、アクセス単位内に同一の複数のピクチャパラメータセットが含まれるため、このような符号化ストリームを復号するときには、エラーの発生を防止して復号することができる。
また、本発明に係る画像符号化方法は、画像信号をピクチャごとに符号化して符号化ストリームを生成する画像符号化方法であって、複数のピクチャを1つのアクセス単位として扱い、前記アクセス単位に含まれるピクチャのうち、他のアクセス単位にあるピクチャを参照してランダムアクセス時には表示されないピクチャ以外の全てのピクチャの復号に用いられるパラメータセットを符号化する符号化ステップと、前記符号化ステップで符号化されたパラメータセットを、前記符号化ストリーム中に、前記アクセス単位毎に配置するパラメータセット配置ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、パラメータセットが符号化ストリーム中にアクセス単位毎に含まれているため、画像復号化装置は、このような符号化ストリームを途中から取得した場合であっても、取得した最初のアクセス単位に含まれるパラメータセットを用いて、そのアクセス単位に含まれる表示の対象となるピクチャを復号することができ、その結果、符号化ストリームをそのアクセス単位から正確に復号することができる。また、このような符号化ストリームが記憶媒体に記録されており、画像復号化装置がその符号化ストリームに対してランダムアクセスを行う場合であっても、画像復号化装置は、従来例のように符号化ストリームの先頭からランダムアクセスの開始位置までデータの読み出し位置を移動させることなく、迅速にランダムアクセスを開始することができる。さらに、符号化ストリーム中のピクチャごとにそのピクチャの復号に用いられる情報を配置することがないので、符号化ストリームの冗長性を抑えて符号化効率の低下を防止することができる。
なお、本発明は、上記動画像符号化方法を用いる画像符号化装置及びプログラムや、その画像符号化方法により生成された符号化ストリームとしても実現することができる。
本発明の動画像符号化方法は、符号化効率を低下させることなく迅速なランダムアクセスが可能なように画像を符号化することができるという作用効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態における画像符号化装置100は、符号化効率を低下させることなく迅速なランダムアクセスが可能なように画像を符号化するものであって、具体的には、画像信号Vinをピクチャごとに符号化してストリームStrを出力する。
この画像符号化装置100は、動き検出部103と、動き補償部105と、減算器106と、直交変換部107と、量子化部108と、逆量子化部110と、逆直交変換部111と、加算器112と、ピクチャメモリ104と、スイッチ113と、可変長符号化部109と、アクセスポイント決定部102と、PSメモリ101とを備えている。そして、このような動き検出部103などの各構成要素は、ピクチャを構成するブロック又はマクロブロック単位で以下の処理を実行する。
減算器106は、画像信号Vinを取得するとともに、動き補償部105から予測画像Preを取得し、画像信号Vinと予測画像Preとの差分を計算する。そして、減算器106はその差分値を直交変換部107に出力する。
直交変換部107は、差分値を周波数係数に変換し、その周波数係数を量子化部108に出力する。
量子化部108は、直交変換部107から取得した周波数係数を量子化し、量子化値を可変長符号化部109に出力する。
逆量子化部110は、量子化部108から取得した量子化値を逆量子化して周波数係数に復元し、その周波数係数を逆直交変換部111に出力する。
逆直交変換部111は、逆量子化部110から出力された周波数係数を画素差分値に逆周波数変換し、その画素差分値を加算器112に出力する。
加算器112は、逆直交変換部111から出力された画素差分値と、動き補償部105から出力された予測画像Preとを加算して復号化画像を生成する。
スイッチ113は、加算器112で生成された復号化画像の保存が指示された場合に、加算器112とピクチャメモリ104との間を接続し、加算器112で生成された復号化画像をピクチャメモリに保存させる。ここで、ピクチャメモリに保存されている復号化画像を以下、単にピクチャという。
動き検出部103は、画像信号Vinをマクロブロック単位で取得する。画像信号Vinを取得した動き検出部103は、ピクチャメモリ104に格納されているピクチャを参照ピクチャとして参照し、取得した画像信号Vinに最も近い画像領域をその参照ピクチャの中から特定する。そして、動き検出部103は、その画像領域の位置を指し示す動きベクトルMVを検出する。
ここで、動き検出部103は、このような動きベクトルMVの検出を、マクロブロックをさらに分割したブロック単位で行う。そして、動き検出部103は、参照ピクチャを指定するための識別番号(相対インデックスIdx)をブロック毎に用いることにより、ピクチャメモリ104中の各ピクチャが有するピクチャ番号との対応を取って、複数の参照ピクチャの候補の中でどの参照ピクチャを参照したかを指定する。
動き補償部105は、上記処理によって検出された動きベクトルMVおよび相対インデックスIdxを用いて、ピクチャメモリ104に格納されているピクチャ(復号化画像)から予測画像Preに最適な画像領域を取り出す。そして、動き補償部105は、その取り出した画像領域から予測画像Preを生成する。
アクセスポイント決定部102は、所定単位(ランダムアクセスユニット)毎に、所定のピクチャを特別なピクチャとして符号化(画面内符号化)するように、動き検出部103および動き補償部105に指示する。さらに、アクセスポイント決定部102は、その特別なピクチャであることを示すアクセスポイント識別子rappを可変長符号化部109に出力する。
PSメモリ101は、パラメータセットPSを取得して一時的に保存する。そしてPSメモリ101は、アクセスポイント決定部102からの指示に基づき、その一時的に保存しているパラメータセットPSの中から、上記指示に該当するピクチャのピクチャパラメータセットやシーケンスパラメータセットを可変長符号化部109に出力する。
可変長符号化部109は、外部から取得したパラメータセットPSと、動きベクトルMVと、量子化値と、相対インデックスIdxと、アクセスポイント識別子rappとを符号化する。そして可変長符号化部109は、符号化されたパラメータセットPSに含まれるシーケンスパラメータセット及びシーケンスパラメータセットをランダムアクセスユニットごとに配置してストリームStrを生成し、そのストリームStrを出力する。
図2は、本実施の形態における画像符号化装置100が出力するストリームStrの構成を示す構成図である。
ストリームStrには、先頭から順に、同期信号syncと、パラメータセットPSと、複数のランダムアクセスユニットRAUとが含まれている。
パラメータセットPSには、複数のシーケンスパラメータセットSPSと、複数のピクチャパラメータセットPPSとが含まれる。
ランダムアクセスユニットRAUには、先頭から順に、同期信号syncと、1つのシーケンスパラメータセットSPSと、複数のピクチャパラメータセットPPSと、符号化された複数のピクチャpicとが含まれる。即ち、このようなランダムアクセスユニットRAUには、そこに含まれる全てのピクチャpicの復号に必要な全てのシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSが含まれている。また、各ピクチャパラメータセットPPSは、互いにその値を異にし、何れか1つのピクチャパラメータセットPPSは、複数のピクチャpicに参照されてそれらの復号に用いられる。
ピクチャpicには、先頭から順に、同期信号syncと、パラメータセット識別子PSIDと、ピクチャの画素に対応する符号語の画素データpixとが含まれる。
パラメータセット識別子PSIDは、そのランダムアクセスユニットRAUに含まれる各パラメータセットSPS,PPSのうち、そのピクチャが参照するパラメータセットSPS,PPSを指し示す。
図3は、本実施の形態における画像符号化装置100の画像符号化方法を示すフロー図である。
まず、画像符号化装置100は、符号化対象のピクチャがランダムアクセスポイント、即ちランダムアクセスユニットRAUの最初のピクチャであるか否かを判別する(ステップS100)。
ここで、画像符号化装置100は、ランダムアクセスポイントであると判別したときには(ステップS100のY)、シーケンスパラメータセットSPSを符号化し(ステップS102)、さらに、ランダムアクセスユニットRAUの全てのピクチャのそれぞれに対応する各ピクチャパラメータセットPPSを符号化する(ステップS103)。そして、画像符号化装置100は、符号化されたシーケンスパラメータセットSPS及び複数のピクチャパラメータセットPPSを纏めて、ランダムアクセスユニットRAUの先頭側に配置する(ステップS104)。
また、ステップS104でシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSを配置した後、又はステップS100でランダムアクセスポイントでないと判別したとき(ステップS100のN)には、画像符号化装置100は、その符号化対象ピクチャを符号化する(ステップS106)。ここで画像符号化装置100は、上記シーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSの後に、符号化された符号化対象ピクチャを配置する。すなわち、画像符号化装置100は、ステップS104で上記パラメータセットSPS,PPSを配置するときには、ランダムアクセスユニットRAU内で、そのパラメータセットSPS,PPSを何れのピクチャpicよりも前に配置する。また、画像符号化装置100は、符号化対象ピクチャを符号化するときには、符号化された符号化対象ピクチャ(ピクチャpic)の中で、ピクチャの画素に対応する符号語(画素データpix)よりも前に、そのピクチャpicの復号に必要なピクチャパラメータセットPPSを指し示すパラメータセット識別子PSIDを配置する。
その後、画像符号化装置100は、取得した画像信号Vinのうち符号化していないピクチャがあるか否かを判別し(ステップS108)、符号化していないピクチャがあると判別したときには(ステップS108のY)、ステップS100からの動作を繰り返し実行し、符号化していないピクチャがない、つまり全てのピクチャを符号化したと判別したときには(ステップS108のN)、符号化の処理を終了する。このような画像符号化方法によりストリームStrが生成される。
このように本実施の形態における画像符号化方法では、ランダムアクセスユニットRAUに含まれる全てのピクチャの復号(符号)に必要なシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSがそのランダムアクセスユニットRAUに配置されてストリームStrが生成されるため、画像復号化装置は、そのストリームStrを途中から取得した場合であっても、取得したストリームStrに含まれるランダムアクセスユニットRAUの先頭からシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSを参照して正確な復号を開始する、即ちランダムアクセスを開始することができる。また、画像符号化装置は、そのストリームStrを記録媒体から読み出してランダムアクセスするときにも、読み出し位置をストリームStrの先頭からランダムアクセスポイントに移動させる必要がなく、ランダムアクセスの待ち時間を省いて迅速にランダムアクセスを開始することができる。
また、本実施の形態における画像符号化方法では、各ランダムアクセスユニットRAUにシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSが含まれるストリームStrを生成するため、従来のストリームStr9の画像符号化方法よりもビット数が多いストリームを生成するが、従来のMPEG−2の画像符号化方法のように各ピクチャごとに復号に要するヘッダが配置されることがないため、従来のMPEG−2の画像符号化方法よりも符号化効率を向上することができる。
なお、本実施の形態の画像符号化装置100に、ストリームStrの構成を示す構成識別情報を生成させても良い。
図4は、画像符号化装置100から出力される情報を説明するための説明図である。
この図4に示されるように、画像符号化装置100は、ストリームStrに付随させる形で構成識別情報sidを生成して出力する。
この構成識別情報sidは、ストリームStrの全てのランダムアクセスユニットRAUにはシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータセットPPSが含まれていること、即ち、ストリームStrの任意のランダムアクセスユニットRAUからランダムアクセスが可能であることを示すものである。
このような構成識別情報sidを画像符号化装置100からストリームStrに付随させて出力させることにより、ストリームStr及び構成識別情報sidを取得した画像復号化装置は、その構成識別情報sidに基づいて、取得したストリームStrは任意のランダムアクセスユニットRAUから復号可能なものであることを容易に把握し、ランダムアクセスを実行することができる。
また、構成識別情報sidをストリームStrに含めて画像符号化装置100から出力させても良い。
図5は、構成識別情報sidを含むストリームStrの構成を示す構成図である。
この図5に示されるように、画像符号化装置100は、同期信号syncとパラメータセットPSとの間に構成識別情報sidが配置されるようにストリームStrを生成して出力する。
(変形例1)
次に、上記本実施の形態における画像符号化装置の第1の変形例について説明する。
第1の変形例にかかる画像符号化装置は、ピクチャパラメータセットPPSの配置に関し、上記本実施の形態における画像符号化装置100が出力するストリームStrと異なるストリームを出力する。
図6は、本変形例にかかる画像符号化装置が出力するストリームの構成を示す構成図である。
本変形例にかかる画像符号化装置は、先頭から順に、同期信号syncとパラメータセットPSと複数のランダムアクセスユニットRAU1とを含むストリームStr1を出力する。
ランダムアクセスユニットRAU1には、例えば先頭から順に、同期信号syncと、シーケンスパラメータセットSPSと、ピクチャパラメータセットPPS(PPS1)と、2つのピクチャpic1,pic2と、ピクチャパラメータセットPPS(PPS2)と、ピクチャpic3とが含まれている。
ここで、このピクチャパラメータセットPPS1は、2つのピクチャpic1,pic2の復号に必要なものであって、それぞれに共通に参照される。また、ピクチャパラメータセットPPS2は、上記ピクチャpic1,pic2の復号には不要なものであって、それらには参照されない。即ち、ピクチャパラメータセットPPS2は、ピクチャpic3の復号に対して必要なものであって、そのピクチャpic3に参照される。
そこで、ピクチャパラメータセットPPS2は、ピクチャpic3に参照されるが、ピクチャpic1,pic2には参照されることがないため、ピクチャpic1,pic2よりも前に配置される必要はない。
また、ピクチャpic1,pic2に参照されるピクチャパラメータPPS1は、ピクチャpic1の直前に既に配置されているので、再びピクチャpic2の直前に配置される必要はない。
即ち、本変形例にかかる画像符号化装置は、所定のピクチャに参照されるピクチャパラメータセットPPSが、既に配置されている場合を除いてその所定のピクチャの直前に配置されるようにストリームStr1を生成する。
図7は、本変形例における画像符号化装置の画像符号化方法を示すフロー図である。
まず、画像符号化装置は、符号化対象のピクチャがランダムアクセスポイント、即ちランダムアクセスユニットRAU1の最初のピクチャであるか否かを判別する(ステップS200)。
ここで、画像符号化装置は、ランダムアクセスポイントであると判別したときには(ステップS200のY)、シーケンスパラメータセットSPSを符号化し(ステップS202)、そのシーケンスパラメータセットSPSをランダムアクセスユニットRAU1の先頭側に配置する(ステップS203)。さらに、画像符号化装置は、符号化対象ピクチャに対応するピクチャパラメータセットPPSを符号化し(ステップS204)、そのピクチャパラメータセットPPSをランダムアクセスユニットRAU1のシーケンスパラメータセットSPSの後に配置する(ステップS205)。
一方、画像符号化装置は、ランダムアクセスポイントではないと判別したときには(ステップS200のN)、さらに、符号化対象ピクチャのピクチャパラメータセットPPSがランダムアクセスポイントより後に既に符号化されているか否かを判別する(ステップS206)。
ステップS206で符号化されていないと判別したときには(ステップS206のN)、画像符号化装置は、符号化対象ピクチャのピクチャパラメータセットPPSを符号化して配置する(ステップS204,S205)。
ステップS205でピクチャパラメータセットPPSを配置した後、又はステップS206で既に符号化していると判別したとき(ステップS206のY)には、画像符号化装置は、その符号化対象ピクチャを符号化する(ステップS208)。ここで画像符号化装置は、ステップS205でピクチャパラメータセットPPSを配置した後に、符号化対象ピクチャを符号化したときには、符号化された符号化対象ピクチャ(ピクチャpic)を、それに対応するピクチャパラメータセットPPSの直後に配置する。すなわち、画像符号化装置100は、ステップS205でピクチャパラメータセットPPSを配置するときには、ランダムアクセスユニットRAU内で、符号化された符号化対象ピクチャ(ピクチャpic)の直前にピクチャパラメータセットPPSを配置する。また、画像符号化装置は、符号化対象ピクチャを符号化するときには、符号化された符号化対象ピクチャ(ピクチャpic)の中で、ピクチャの画素に対応する符号語(画素データpix)よりも前に、そのピクチャpicの復号に必要なピクチャパラメータセットPPSを指し示すパラメータセット識別子PSIDを配置する。
その後、画像符号化装置は、取得した画像信号Vinのうち符号化していないピクチャがあるか否かを判別し(ステップS210)、符号化していないピクチャがあると判別したときには(ステップS210のY)、ステップS200からの動作を繰り返し実行し、符号化していないピクチャがない、つまり全てのピクチャを符号化したと判別したときには(ステップS210のN)、符号化の処理を終了する。このような画像符号化方法によりストリームStr1が生成される。
一方、上述の画像符号化装置100の画像符号化方法では、ランダムアクセスユニットRAU単位で各ピクチャの復号に必要な全てのピクチャパラメータセットPPSを決定した後に、これらのピクチャパラメータセットPPSを纏めて符号化してランダムアクセスユニットRAUの先頭側に配置するため、その決定された複数のピクチャパラメータPPSを一時的に蓄積しておく必要がある。
これに対して、本変形例にかかる画像符号化方法では、ランダムアクセスユニットRAU1単位で、順次、ピクチャの復号に必要なピクチャパラメータセットPPSを決定すると、そのピクチャパラメータセットPPSを符号化してランダムアクセスユニットに配置するため、上述のような蓄積を要することなく、本変形例にかかる画像符号化装置の構成を、画像符号化装置100の構成よりも簡単にすることができる。
なお、本実施の形態及び本変形例では、シーケンスパラメータセットSPSはランダムアクセスユニットRAU以上の単位で変更可能なため、ランダムアクセスユニットRAUでは1回だけ配置すれば十分である。
(変形例2)
次に、上記本実施の形態における画像符号化装置の第2の変形例について説明する。
第2の変形例にかかる画像符号化装置は、シーケンスパラメータセットSPSの配置に関し、上記本実施の形態における画像符号化装置100が出力するストリームStrと異なるストリームを出力する。
図8は、本変形例にかかる画像符号化装置が出力するストリームの構成を示す構成図である。
本変形例にかかる画像符号化装置は、先頭から順に、同期信号syncとパラメータセットPSと複数のランダムアクセスユニットグループGRAUとを含むストリームStr2を出力する。
ランダムアクセスユニットグループGRAUには、先頭から順に、シーケンスパラメータセットSPSと、複数のランダムアクセスユニットRAU2とが含まれている。即ち、ランダムアクセスユニットグループGRAUは、記録や伝送に都合の良いようにランダムアクセスユニットRAU2を複数まとめた単位として構成されている。
ここで、シーケンスパラメータセットSPSはランダムアクセスユニットRAU2以上の単位で変更可能なパラメータであるから、必ずしもランダムアクセスユニットRAU2単位で変更する必要は無い。また、通常、シーケンスパラメータセットSPSはストリーム中に高々数個しか要せず、1個だけで足る場合も多い。
そこで、本変形例の画像符号化装置は、ランダムアクセスユニットRAU2単位にシーケンスパラメータセットSPSを配置するのではなく、ランダムアクセスユニットグループGRAU単位に、即ち各ランダムアクセスユニットグループGRAUの先頭にシーケンスパラメータセットSPSを1つ配置する。
また、ランダムアクセスユニットグループGRAUには、そこに含まれる全てのピクチャの復号に必要なシーケンスパラメータセットSPS及びピクチャパラメータPPSが含まれているため、この点で、このランダムアクセスユニットグループGRAUは、上記実施の形態及び変形例1におけるランダムアクセスユニットRAU,RAU1と同視されるものである。そして、そのようなランダムアクセスユニットグループGRAUに含まれるRAU2は、ランダムアクセスユニットグループGRAUが分割された小単位として見ることができる。
図9は、本変形例における画像符号化装置の動作を示すフロー図である。
まず、画像符号化装置は、符号化対象のピクチャがランダムアクセスユニットグループGRAUの最初のピクチャであるか否かを判別する(ステップS300)。
ここで、画像符号化装置は、最初のピクチャであると判別したときには(ステップS300のY)、シーケンスパラメータセットSPSを符号化し(ステップS302)、そのシーケンスパラメータセットSPSをランダムアクセスユニットグループGRAUの先頭側に配置する(ステップS303)。さらに、画像符号化装置は、符号化対象ピクチャに対応するピクチャパラメータセットPPSを符号化し(ステップS304)、そのピクチャパラメータセットPPSをランダムアクセスユニットRAU2の先頭側に配置する(ステップS305)。
一方、画像符号化装置は、符号化対象ピクチャがランダムアクセスユニットグループGRAUの最初のピクチャでないと判別したときには(ステップS300のN)、さらに、符号化対象ピクチャのピクチャパラメータセットPPSがランダムアクセスポイント(ランダムアクセスユニットRAU2の最初)より後に既に符号化されているか否かを判別する(ステップS306)。
ステップS306で符号化されていないと判別したときには(ステップS306のN)、画像符号化装置は、符号化対象ピクチャのピクチャパラメータセットPPSを符号化して配置する(ステップS304,S305)。
ステップS305でピクチャパラメータセットPPSを配置した後、又はステップS306で既に符号化していると判別したとき(ステップS306のN)には、画像符号化装置は、その符号化対象ピクチャを符号化する(ステップS308)。
そして、画像符号化装置は、取得した画像信号Vinのうち符号化していないピクチャがあるか否かを判別し(ステップS310)、符号化していないピクチャがあると判別したときには(ステップS310のY)、ステップS300からの動作を繰り返し実行し、符号化していないピクチャがない、つまり全てのピクチャを符号化したと判別したときには(ステップS310のN)、符号化の処理を終了する。このような画像符号化方法により、シーケンスパラメータセットSPSが各ランダムアクセスユニットグループGRAUに一つだけ含まれるストリームStr2が生成される。
このように、本変形例にかかる画像符号化装置は、複数のランダムアクセスユニットRAU2に対して1つのシーケンスパラメータセットSPSが配置されたストリームStr2を生成するため、ストリームStr2に含まれるビット数を、上述の画像符号化装置100のストリームStrに含まれるビット数よりも削減することができる。
なお、本実施の形態及び変形例1,2では、符号化されたパラメータセットPSをストリームの先頭に配置したが、符号化されたパラメータセットPS(PPS,SPS)をランダムアクセスユニットRAUに必要な分だけ配置するため、符号化されたパラメータセットPSをストリームの先頭に配置しなくても良い。
(変形例3)
次に、上記本実施の形態における画像符号化装置の第3の変形例について説明する。
第3の変形例にかかる画像符号化装置は、上記本実施の形態における画像符号化装置100が出力するストリームStrと異なるストリームを生成して出力する。
図10は、本変形例にかかる画像符号化装置が出力するストリームの構成を示す構成図である。
本変形例にかかる画像符号化装置は、先頭から順に、同期信号syncと、複数のランダムアクセスユニットRAU(RAU0,RAU01,RAU02,…)とを含むストリームStr3を出力する。
ランダムアクセスユニットRAU01には、先頭から順に、同期信号syncと、パラメータセットPS(PS1)と、ピクチャpic1と、ピクチャpic2と、ピクチャpic3とが含まれている。ランダムアクセスユニットRAU2には、先頭から順に、同期信号syncと、ランダムアクセスポイント情報RPSと、パラメータセットPS(PS2)と、ピクチャpic4と、ピクチャpic5と、ピクチャpic6とが含まれている。
例えば、ピクチャpic1は画面内符号化されたIピクチャであり、ピクチャpic2は、ピクチャpic1を参照して符号化されたPピクチャである。ピクチャpic3は、ピクチャpic1,pic2を参照して符号化されたBピクチャである。また、ピクチャpic4は画面内符号化されたIピクチャであり、ピクチャpic5は、ピクチャpic2,pic4を参照して符号化されたBピクチャである。そして、ピクチャpic6は、ピクチャpic4とランダムアクセスユニットRAU02の他のピクチャとを参照して符号化されたBピクチャである。
ここで、パラメータセットPS1には、シーケンスパラメータセットと、ピクチャpic2,pic3に対応するピクチャパラメータセットと、ランダムアクセスユニットRAU02のピクチャpic5に対応するピクチャパラメータセットとが含まれている。
即ち、ストリームStr3がランダムアクセスユニットRAU01からランダムアクセスされるときには、ランダムアクセスユニットRAU01のピクチャpic2はパラメータセットPS1とピクチャpic1を参照して復号され、ピクチャpic3はパラメータセットPS1とピクチャpic1,pic2を参照して復号される。そして、ランダムアクセスユニットRAU02のピクチャpic5は、パラメータセットPS1とピクチャpic2,pic4を参照して復号され、ピクチャpic6は、パラメータセットPS2とピクチャpic4とランダムアクセスユニットRAU02の他のピクチャとを参照して復号される。
一方、ストリームStr3がランダムアクセスユニットRAU02からランダムアクセスされるときには、ピクチャpic5は復号化も表示もされることなく、ピクチャpic4,pic6が順に復号されて表示される。
つまり、ランダムアクセスユニットRAU02のBピクチャであるピクチャpic5の復号には、前のランダムアクセスユニットRAU01のピクチャを参照する必要があるため、ピクチャpic5に対して必要なピクチャパラメータセットをランダムアクセスユニットRAU02内に配置しておく必要はない。また、ストリームStr3がランダムアクセスユニットRAU02からランダムアクセスされるような場合であっても、ピクチャpic5は復号されないため、上述と同様、ピクチャpic5に対して必要なピクチャパラメータセットをランダムアクセスユニットRAU02内に配置しておく必要はないのである。
なお、上記本実施の形態及び変形例1〜3では、ストリーム中にピクチャ単位でパラメータセット識別子PSIDを含めたが、ピクチャが複数のスライスで構成されている場合には、スライス単位でパラメータセット識別子PSIDを含めても良い。
また、上記実施の形態及び変形例1〜3に示されるランダムアクセスユニットは、必ずしもJVTの特別なタイプのピクチャを含む複数のピクチャの集合である必要は無く、パラメータセットPSを必要な分だけランダムアクセスユニットRAU毎に配置することから、単に、画面内符号化されたピクチャ(Iピクチャ)を先頭に含む複数のピクチャの集合であっても良い。
さらに、上記実施の形態及び変形例1〜3では、ランダムアクセスユニットRAUごとやランダムアクセスユニットグループGRAUごとに、1つのシーケンスパラメータセットSPSと、互いに異なる複数のピクチャパラメータセットPPSとを1回だけ符号化して配置したが、これらに対して複数回の符号化を行うことにより、符号化された同一の複数のシーケンスパラメータセットSPSと、符号化された同一の複数のピクチャパラメータセットPPSとを、ランダムアクセスユニットRAUごとやランダムアクセスユニットグループGRAUごとに配置しても良い。これにより、例えば復号時でのエラーの発生を防止することができる。
(実施の形態2)
さらに、上記実施の形態で示した画像符号化方法を実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク等の記憶媒体に記録するようにすることにより、上記各実施の形態で示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて簡単に実施することが可能となる。
図11は、実施の形態1の画像符号化方法をコンピュータシステムにより実現するためのプログラムを格納する記憶媒体についての説明図である。
図11中の(b)は、フレキシブルディスクFDの正面及び側面からみた外観と、記録媒体の本体であるディスク本体FD1の正面からみた外観とを示し、図11中の(a)は、ディスク本体FD1の物理フォーマットの例を示している。
ディスク本体FD1はケースF内に内蔵され、ディスク本体FD1の表面には、同心円状に外周からは内周に向かって複数のトラックTrが形成され、各トラックは角度方向に16のセクタSeに分割されている。従って、上記プログラムを格納したフレキシブルディスクFDでは、上記ディスク本体FD1上に割り当てられた領域に、上記プログラムとしての画像符号化方法が記録されている。
また、図11中の(c)は、フレキシブルディスクFDに上記プログラムの記録再生を行うための構成を示す。
上記プログラムをフレキシブルディスクFDに記録する場合は、コンピュータシステムCsが上記プログラムとしての画像符号化方法をフレキシブルディスクドライブFDDを介して書き込む。また、フレキシブルディスクFD内のプログラムにより上記画像符号化方法をコンピュータシステムCs中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブFDDによりプログラムがフレキシブルディスクFDから読み出され、コンピュータシステムCsに転送される。
なお、上記説明では、記録媒体としてフレキシブルディスクFDを用いて説明を行ったが、光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラムを記録できるものであれば同様に実施することができる。
(実施の形態3)
さらにここで、上記実施の形態で示した画像符号化方法の応用例とそれを用いたシステムを説明する。
図12は、コンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムex100の全体構成を示すブロック図である。通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割し、各セル内にそれぞれ固定無線局である基地局ex107〜ex110が設置されている。
このコンテンツ供給システムex100は、例えば、インターネットex101にインターネットサービスプロバイダex102および電話網ex104、および基地局ex107〜ex110を介して、コンピュータex111、PDA(personal digital assistant)ex112、カメラex113、携帯電話ex114、カメラ付きの携帯電話ex115などの各機器が接続される。
しかし、コンテンツ供給システムex100は図12のような組合せに限定されず、いずれかを組み合わせて接続するようにしてもよい。また、固定無線局である基地局ex107〜ex110を介さずに、各機器が電話網ex104に直接接続されてもよい。
カメラex113はデジタルビデオカメラ等の動画撮影が可能な機器である。また、携帯電話は、PDC(Personal Digital Communications)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式、若しくはGSM(Global System for Mobile Communications)方式の携帯電話機、またはPHS(Personal Handyphone System)等であり、いずれでも構わない。
また、ストリーミングサーバex103は、カメラex113から基地局ex109、電話網ex104を通じて接続されており、カメラex113を用いてユーザが送信する符号化処理されたデータに基づいたライブ配信等が可能になる。撮影したデータの符号化処理はカメラex113で行っても、データの送信処理をするサーバ等で行ってもよい。また、カメラex116で撮影した動画データはコンピュータex111を介してストリーミングサーバex103に送信されてもよい。カメラex116はデジタルカメラ等の静止画、動画が撮影可能な機器である。この場合、動画データの符号化はカメラex116で行ってもコンピュータex111で行ってもどちらでもよい。また、符号化処理はコンピュータex111やカメラex116が有するLSIex117において処理することになる。なお、画像符号化・復号化用のソフトウェアをコンピュータex111等で読み取り可能な記録媒体である何らかの蓄積メディア(CD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスクなど)に組み込んでもよい。さらに、カメラ付きの携帯電話ex115で動画データを送信してもよい。このときの動画データは携帯電話ex115が有するLSIで符号化処理されたデータである。
このコンテンツ供給システムex100では、ユーザがカメラex113、カメラex116等で撮影しているコンテンツ(例えば、音楽ライブを撮影した映像等)を上記実施の形態
同様に符号化処理してストリーミングサーバex103に送信する一方で、ストリーミングサーバex103は要求のあったクライアントに対して上記コンテンツデータをストリーム配信する。クライアントとしては、上記符号化処理されたデータを復号化することが可能な、コンピュータex111、PDAex112、カメラex113、携帯電話ex114等がある。このようにすることでコンテンツ供給システムex100は、符号化されたデータをクライアントにおいて受信して再生することができ、さらにクライアントにおいてリアルタイムで受信して復号化し、再生することにより、個人放送をも実現可能になるシステムである。
このシステムを構成する各機器の符号化、復号化には上記各実施の形態で示した画像符号化装置を用いるようにすればよい。
その一例として携帯電話について説明する。
図13は、上記実施の形態で説明した画像符号化方法を用いた携帯電話ex115を示す図である。携帯電話ex115は、基地局ex110との間で電波を送受信するためのアンテナex201、CCDカメラ等の映像、静止画を撮ることが可能なカメラ部ex203、カメラ部ex203で撮影した映像、アンテナex201で受信した映像等が復号化されたデータを表示する液晶ディスプレイ等の表示部ex202、操作キーex204群から構成される本体部、音声出力をするためのスピーカ等の音声出力部ex208、音声入力をするためのマイク等の音声入力部ex205、撮影した動画もしくは静止画のデータ、受信したメールのデータ、動画のデータもしくは静止画のデータ等、符号化されたデータまたは復号化されたデータを保存するための記録メディアex207、携帯電話ex115に記録メディアex207を装着可能とするためのスロット部ex206を有している。記録メディアex207はSDカード等のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものである。
さらに、携帯電話ex115について図14を用いて説明する。携帯電話ex115は表示部ex202及び操作キーex204を備えた本体部の各部を統括的に制御するようになされた主制御部ex311に対して、電源回路部ex310、操作入力制御部ex304、画像符号化部ex312、カメラインターフェース部ex303、LCD(Liquid Crystal Display)制御部ex302、画像復号化部ex309、多重分離部ex308、記録再生部ex307、変復調回路部ex306及び音声処理部ex305が同期バスex313を介して互いに接続されている。
電源回路部ex310は、ユーザの操作により終話及び電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話ex115を動作可能な状態に起動する。
携帯電話ex115は、CPU、ROM及びRAM等でなる主制御部ex311の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入力部ex205で集音した音声信号を音声処理部ex305によってディジタル音声データに変換し、これを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。また携帯電話機ex115は、音声通話モード時にアンテナex201で受信した受信データを増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、音声処理部ex305によってアナログ音声データに変換した後、これを音声出力部ex208を介して出力する。
さらに、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、本体部の操作キーex204の操作によって入力された電子メールのテキストデータは操作入力制御部ex304を介して主制御部ex311に送出される。主制御部ex311は、テキストデータを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して基地局ex110へ送信する。
データ通信モード時に画像データを送信する場合、カメラ部ex203で撮像された画像データをカメラインターフェース部ex303を介して画像符号化部ex312に供給する。また、画像データを送信しない場合には、カメラ部ex203で撮像した画像データをカメラインターフェース部ex303及びLCD制御部ex302を介して表示部ex202に直接表示することも可能である。
画像符号化部ex312は、本願発明で説明した画像符号化装置を備えた構成であり、カメラ部ex203から供給された画像データを上記実施の形態で示した画像符号化装置に用いた符号化方法によって圧縮符号化することにより符号化画像データに変換し、これを多重分離部ex308に送出する。また、このとき同時に携帯電話機ex115は、カメラ部ex203で撮像中に音声入力部ex205で集音した音声を音声処理部ex305を介してディジタルの音声データとして多重分離部ex308に送出する。
多重分離部ex308は、画像符号化部ex312から供給された符号化画像データと音声処理部ex305から供給された音声データとを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化データを変復調回路部ex306でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部ex301でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナex201を介して送信する。
データ通信モード時にホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナex201を介して基地局ex110から受信した受信データを変復調回路部ex306でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化データを多重分離部ex308に送出する。
また、アンテナex201を介して受信された多重化データを復号化するには、多重分離部ex308は、多重化データを分離することにより画像データのビットストリームと音声データのビットストリームとに分け、同期バスex313を介して当該符号化画像データを画像復号化部ex309に供給すると共に当該音声データを音声処理部ex305に供給する。
次に、画像復号化部ex309は、本願発明で説明した画像復号化装置を備えた構成であり、画像データのビットストリームを上記実施の形態で示した符号化方法に対応した復号化方法で復号することにより再生動画像データを生成し、これをLCD制御部ex302を介して表示部ex202に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画データが表示される。このとき同時に音声処理部ex305は、音声データをアナログ音声データに変換した後、これを音声出力部ex208に供給し、これにより、例えばホームページにリンクされた動画像ファイルに含まる音声データが再生される。
なお、上記システムの例に限られず、最近は衛星、地上波によるディジタル放送が話題となっており、図15に示すようにディジタル放送用システムにも上記実施の形態の画像符号化装置または画像復号化装置のいずれかを組み込むことができる。具体的には、放送局ex409では映像情報のビットストリームが電波を介して通信または放送衛星ex410に伝送される。これを受けた放送衛星ex410は、放送用の電波を発信し、この電波を衛星放送受信設備をもつ家庭のアンテナex406で受信し、テレビ(受信機)ex401またはセットトップボックス(STB)ex407などの装置によりビットストリームを復号化してこれを再生する。また、記録媒体であるCDやDVD等の蓄積メディアex402に記録したビットストリームを読み取り、復号化する再生装置ex403にも上記実施の形態で示した画像復号化装置を実装することが可能である。この場合、再生された映像信号はモニタex404に表示される。また、ケーブルテレビ用のケーブルex405または衛星/地上波放送のアンテナex406に接続されたセットトップボックスex407内に画像復号化装置を実装し、これをテレビのモニタex408で再生する構成も考えられる。このときセットトップボックスではなく、テレビ内に画像復号化装置を組み込んでも良い。また、アンテナex411を有する車ex412で衛星ex410からまたは基地局ex107等から信号を受信し、車ex412が有するカーナビゲーションex413等の表示装置に動画を再生することも可能である。
更に、画像信号を上記実施の形態で示した画像符号化装置で符号化し、記録媒体に記録することもできる。具体例としては、DVDディスクex421に画像信号を記録するDVDレコーダや、ハードディスクに記録するディスクレコーダなどのレコーダex420がある。更にSDカードex422に記録することもできる。レコーダex420が上記実施の形態で示した画像復号化装置を備えていれば、DVDディスクex421やSDカードex422に記録した画像信号を再生し、モニタex408で表示することができる。
なお、カーナビゲーションex413の構成は例えば図14に示す構成のうち、カメラ部ex203とカメラインターフェース部ex303、画像符号化部ex312を除いた構成が考えられ、同様なことがコンピュータex111やテレビ(受信機)ex401等でも考えられる。
また、上記携帯電話ex114等の端末は、符号化器・復号化器を両方持つ送受信型の端末の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信端末の3通りの実装形式が考えられる。
このように、上記実施の形態で示した画像符号化方法を上述したいずれの機器・システムに用いることは可能であり、そうすることで、上記実施の形態で説明した効果を得ることができる。
また、本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形または修正が可能である。
本発明は、本発明に係る動画像符号化方法は、符号化効率を低下させることなく迅速なランダムアクセスが可能なように画像を符号化することができ、本画像符号化方法で画像を符号化する例えばビデオカメラや録画機能付き携帯電話などの画像符号化装置として適用できる。
本発明の第1の実施の形態における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 同上の画像符号化装置が出力する画像符号化信号の構成を示す構成図である。 同上の画像符号化方法を示すフロー図である。 同上の画像符号化装置から出力される情報を説明するための説明図である。 同上の構成識別情報を含むストリームStrの構成を示す構成図である。 同上の第1の変形例にかかる画像符号化装置が出力するストリームの構成を示す構成図である。 同上の第1の変形例における画像符号化装置の動作を示すフロー図である。 同上の第2の変形例にかかる画像符号化装置が出力するストリームの構成を示す構成図である。 同上の第2の変形例における画像符号化装置の動作を示すフロー図である。 同上の第3の変形例にかかる画像符号化装置が出力するストリームの構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施の形態における、実施の形態1の画像符号化方法をコンピュータシステムにより実現するためのプログラムを格納する記憶媒体についての説明図である。 本発明の第3の実施の形態におけるコンテンツ配信サービスを実現するコンテンツ供給システムの全体構成を示すブロック図である。 同上の実施の形態1で説明した画像符号化方法を用いた携帯電話を示す図である。 同上の携帯電話の内部構成を示すブロック図である。 同上のディジタル放送用システムの構成を示す構成図である。 従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 同上の画像符号化装置が出力するストリームの構成を示す構成図である。 同上のMPEG−2のストリームの構成を示す構成図である。
符号の説明
100 画像符号化装置
101 PSメモリ
102 アクセスポイント決定部
103 動き検出部
104 ピクチャメモリ
105 動き補償部
106 減算器
107 直交変換部
108 量子化部
109 可変長符号化部
110 逆量子化部
111 逆直交変換部
112 加算器

Claims (6)

  1. 動画像信号をピクチャ単位で符号化して符号化ストリームを生成する動画像符号化方法であって、
    復号順において最初のピクチャがIピクチャである複数のピクチャと、前記複数のピクチャを復号化するための複数のパラメータセットとで構成されるランダムアクセスユニットに含まれ、かつ、符号化順において前記Iピクチャよりも後ろに位置する符号化対象ピクチャを符号化する際に、
    前記符号化対象ピクチャの復号化のために選択されたパラメータセットの符号化を行う第1の符号化ステップと、
    前記選択されたパラメータセットに含まれる内容に基づいて前記符号化対象ピクチャの符号化を行う第2の符号化ステップと、
    前記Iピクチャが使用しない符号化された前記選択されたパラメータセットを、前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、符号化された前記Iピクチャよりも前に位置するよう符号化ストリームを生成する符号化ストリーム生成ステップと、を含み、
    前記符号化ストリーム生成ステップにおいて、前記符号化対象ピクチャの復号のために選択されたパラメータセットを、前記符号化対象ピクチャの直前に配置しない
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  2. 動画像信号をピクチャ単位で符号化して符号化ストリームを生成する動画像符号化装置であって、
    復号順において最初のピクチャがIピクチャである複数のピクチャと、前記複数のピクチャを復号化するための複数のパラメータセットとで構成されるランダムアクセスユニットに含まれ、かつ、符号化順において前記Iピクチャよりも後ろに位置する符号化対象ピクチャを符号化する際に、
    前記符号化対象ピクチャの復号化のために選択されたパラメータセットの符号化を行う第1の符号化手段と、
    前記選択されたパラメータセットに含まれる内容に基づいて前記符号化対象ピクチャの符号化を行う第2の符号化手段と、
    前記Iピクチャが使用しない符号化された前記選択されたパラメータセットを、前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、符号化された前記Iピクチャよりも前に位置するよう符号化ストリームを生成する符号化ストリーム生成手段と、を含み、
    前記符号化ストリーム生成手段において、前記符号化対象ピクチャの復号のために選択されたパラメータセットを、前記符号化対象ピクチャの直前に配置しない
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 請求項1記載の動画像符号化方法により生成された符号化ストリームを復号化して動画像信号を生成する動画像復号化方法において、
    符号化順において前記Iピクチャよりも後ろに位置し、かつ、前記ランダムアクセスユニットに含まれる符号化された復号化対象ピクチャの復号を行う際に、
    前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、前記復号化対象ピクチャの復号のために必要となる符号化されたパラメータセットを、前記復号化対象ピクチャの直前の位置から抽出せず、符号化された前記Iピクチャよりも前の位置から抽出を行う抽出ステップと、
    前記抽出ステップにおいて抽出された、前記符号化されたパラメータセットの復号を行うパラメータセット復号化ステップと、
    前記復号化されたパラメータセットを用いて、符号化された復号化対象ピクチャの復号を行うピクチャ復号化ステップと、
    を含むことを特徴とする動画像復号化方法。
  4. 請求項2記載の動画像符号化装置において生成された符号化ストリームを復号化して動画像信号を生成する動画像復号化装置において、
    符号化順において前記Iピクチャよりも後ろに位置し、かつ、前記ランダムアクセスユニットに含まれる符号化された復号化対象ピクチャの復号を行う際に、
    前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、前記復号化対象ピクチャの復号のために必要となる符号化されたパラメータセットを、前記復号化対象ピクチャの直前の位置から抽出せず、符号化された前記Iピクチャよりも前の位置から抽出を行う抽出手段と、
    前記抽出手段において抽出された、前記符号化されたパラメータセットの復号を行うパラメータセット復号化手段と、
    前記復号化されたパラメータセットを用いて、符号化された復号化対象ピクチャの復号を行うピクチャ復号化手段と、
    を含むことを特徴とする動画像復号化装置。
  5. 動画像信号をピクチャ単位で符号化した符号化ストリームを記録媒体に記録する記録方法であって、
    復号順において最初のピクチャがIピクチャである複数のピクチャと、前記複数のピクチャを復号化するための複数のパラメータセットとで構成されるランダムアクセスユニットに含まれ、かつ、符号化順において前記Iピクチャよりも後ろに位置する符号化対象ピクチャを符号化する際に、
    前記符号化対象ピクチャの復号化のために選択されたパラメータセットの符号化を行う第1の符号化ステップと、
    前記選択されたパラメータセットに含まれる内容に基づいて前記符号化対象ピクチャの符号化を行う第2の符号化ステップと、
    前記Iピクチャが使用しない符号化された前記選択されたパラメータセットを、前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、符号化された前記Iピクチャよりも前に位置するよう符号化ストリームを生成する符号化ストリーム生成ステップと、
    前記符号化ストリームを記録媒体に記録する記録ステップと、を含み、
    前記符号化ストリーム生成ステップにおいて、前記符号化対象ピクチャの復号のために選択されたパラメータセットを、前記符号化対象ピクチャの直前に配置しない
    ことを特徴とする記録媒体への記録方法。
  6. 復号順において最初のピクチャがIピクチャである複数のピクチャと、前記複数のピクチャを復号化するための複数のパラメータセットとで構成されるランダムアクセスユニットを含む符号化ストリームが記録された記録媒体と、前記記録媒体から符号化ストリームを読み出して復号化して動画像信号を生成する動画像復号化装置とから構成される動画像復号化システムにおいて、
    前記記録媒体に記録された符号化ストリームは、
    復号化の際に、前記Iピクチャよりも後ろに位置するピクチャが使用し、前記Iピクチャが使用しない符号化されたパラメータセットが、前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、符号化された前記Iピクチャよりも前に位置し、前記パラメータセットを使用するピクチャの直前に位置しない構造を有しており、
    前記動画像復号化装置は、
    符号化順において前記Iピクチャよりも後ろに位置し、かつ、前記ランダムアクセスユニットに含まれる符号化された復号化対象ピクチャの復号を行う際に、
    前記Iピクチャを含むランダムアクセスユニット内において、前記復号化対象ピクチャの復号のために必要となる符号化されたパラメータセットを、前記復号化対象ピクチャの直前の位置から抽出せず、符号化された前記Iピクチャよりも前の位置から抽出を行う抽出手段と、
    前記抽出手段において抽出された、前記符号化されたパラメータセットの復号を行うパラメータセット復号化手段と、
    前記復号化されたパラメータセットを用いて、符号化された復号化対象ピクチャの復号を行うピクチャ復号化手段と、
    を含むことを特徴とする動画像復号化システム。
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