JP2009260736A - エンコーディング装置、デコーディング装置、動画像処理方法、動画像処理システム、エンコーディングプログラムおよびデコーディングプログラム - Google Patents

エンコーディング装置、デコーディング装置、動画像処理方法、動画像処理システム、エンコーディングプログラムおよびデコーディングプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】POCタイプがタイプ1の場合に、ランダムアクセスの際にもPOCの正しいデコードができるようにすること。
【解決手段】エンコーダ100のRPSEI挿入部110がRPSEIの挿入位置を制限し、デコーダ200のPOCデコード部210がフレーム番号オフセットを適切に初期設定する。具体的には、RPSEI挿入部110は、参照フレームカウンタの値がPOCサイクル内参照フレーム数の整数倍またはPOCサイクル内参照フレーム数の整数倍の整数倍の参照フレームだけにRPSEIを挿入する。また、POCデコード部210は、IDRフレーム以外でRPSEIが挿入されたフレームを最初に検出した場合に、フレーム番号オフセットをフレーム番号の符号をマイナスにした値に初期化する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、動画像を符号化/復号化(エンコード/デコード)する動画像処理技術に関し、特に、ランダムアクセスによる復号開始の場合にも、動画像を正確に復号することを可能とする動画像処理技術に関するものである。1例として、H.264形式の動画像処理技術に関するものである。
H.264/MPEG−4 AVC標準において、POC(Picture Order Count)は、フレーム/フィールドを表示する順番を示すパラメータである。POCは、Bピクチャの復号において参照ピクチャの初期順序決定に用いられる。また、POCは、時間ダイレクトモードにおける動きベクトル算出に関してフレームまたはフィールド間におけるピクチャ順序の差を表す。また、POCは、Bピクチャの暗黙的モード重みつき予測やデコーダの適合性チェックにも用いられる。したがって、POCを正確にデコードすることが必要となる。
POCは、POCタイプに基づいて3種類の方法でデコードされる。タイプ1のデコード方法については、H.264/MPEG−4 AVC標準の8.2.1.2節に記載されている(例えば、非特許文献1参照)。
図8は、H.264/MPEG−4 AVC標準に基づく従来のPOCデコード処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、従来のPOCデコード処理では、デコーダは、まずフレーム番号オフセット(FrameNumOffset)を計算する(ステップS1)。
ここで、フレーム番号オフセットは、最新のIDRフレーム(Instantaneous Decoding Refresh Frame:瞬時復号リフレッシュフレーム)を基準とするフレーム番号(frame_num)のオフセット値である。なお、各フレームは、IDRフレームからの相対番号を有し、相対番号は、フレーム番号(0〜MaxFrameNum:フレーム番号最大値)とフレーム番号オフセットから算出される。また、フレーム番号は、参照フレームが現れるとカウントアップされ、非参照フレームが現れてもカウントアップされない番号である。
図9(a)に、フレーム番号オフセットを計算するコードを示す。同図において、nal_unit_type==5は、フレームがIDRフレームであることを示し、prevFrameNumは前のフレームのフレーム番号であり、prevFrameNumOffsetは前のフレームのフレーム番号オフセットである。
そして、デコーダは、フレーム番号オフセットから絶対フレーム番号(absFrameNum)を計算する(ステップS2)。絶対フレーム番号は、最新のIDRフレームからの相対番号であり、フレーム番号オフセットを用いない番号という意味で「絶対」という用語が用いられている。
図9(b)に、絶対フレーム番号を計算するコードを示す。同図において、num_ref_frames_in_pic_order_cnt_cycleすなわちPOCサイクル内参照フレーム数は、POCサイクル内の参照フレーム数を示す定数であり、nal_ref_idc==0は、フレームが非参照フレームであることを示す。また、POCサイクルは、参照フレームと非参照フレームから構成される繰り返しグループである。
そして、デコーダは、POCサイクル番号(picOrderCntCycleCnt)およびPOCサイクル内フレーム番号(frameNumInPicOrderCntCycle)を計算する(ステップS3)。POCサイクル内フレーム番号は、POCサイクル内でのフレームの位置を示す番号であり、0〜POCサイクル内参照フレーム数の値をとる。このPOCサイクル内フレーム番号は、POCサイクルにおける参照フレームのリストへのアクセスに用いられる参照フレームオフセット(offset_for_ref_frame)の値の計算に用いられる非常に重要な変数である。図9(c)に、POCサイクル番号およびPOCサイクル内フレーム番号を計算するコードを示す。
そして、デコーダは、POC期待値(expectedPicOrderCnt)を計算する(ステップS4)。参照フレームのPOC期待値は、そのPOCサイクルのデルタ期待値(expectedDeltaPerPicOrderCntCycle)、POCサイクル番号、参照フレームに対応するオフセットリスト(offset_for_ref_frame[i])により与えられるオフセット値から計算される。ここで、各POCサイクルのデルタ期待値は、そのPOCサイクルの参照フレームに対するオフセット値の和として計算される。
また、非参照フレームのPOC期待値は、そのPOCサイクルの非参照フレームに対するオフセット値が用いられる。図9(d)に、各POCサイクルのデルタ期待値を計算するコードを示し、図9(e)に、POC期待値を計算するコードを示す。
そして、デコーダは、トップフィールド/ボトムフィールドのPOC値を計算する(ステップS5)。図9(f)に、トップフィールド/ボトムフィールドのPOC値を計算するコードを示す。同図において、TopFieldOrderCntがトップフィールドのPOC値を示し、BottomFieldOrderCntがボトムフィールドのPOC値を示す。
なお、図9において、nal_unit_type、frame_num、MaxFrameNum、num_ref_frames_in_pic_order_cnt_cycle、nal_ref_idc、offset_for_ref_frame[i]、offset_for_non_ref_pic、field_pic_flag、delta_pic_order_cnt[0]、delta_pic_order_cnt[1]、bottom_field_flag、offset_for_top_to_bottom_fieldはエンコードされた画像データの構文(シンタックス)から得られる。また、図10にPOCの計算例を示す。
H.264 Advanced Video Coding for Generic Audiovisual Services, ITU-T Standard
従来のPOCの計算では、図9(a)に示したように、IDRフレームがあれば最初にフレーム番号オフセットがゼロに設定され、後続のフレームに対してはフレーム番号が前のフレーム番号以上である場合は前のフレームのフレーム番号オフセットが設定される。
しかしながら、ランダムアクセスポイントからデコードが開始される場合には、POCが正しく計算できないという問題がある。ここで、ランダムアクセスポイントとは、ランダムアクセスを可能とする情報を含む位置である。なお、ランダムアクセスの可能性がある場合には、復旧点を示す付加情報(RPSEI:Recovery Point Supplemental Enhancement Information)が用いられる。RPSEI(復旧点SEI)は、デコーダがリカバリポイント以降のフレームを正しくデコードできるようにするための補足情報である。
すなわち、RPSEIを用いてリカバリポイントから正しくデコードしようとしても、ランダムアクセスの場合には、前のフレームのフレーム番号オフセットが不明なため、フレーム番号オフセットが正しく初期設定されない。このため、絶対フレーム番号の値が正しく計算されず、POCサイクル内フレーム番号が正しく計算されない。その結果、オフセットリストに正しくアクセスすることができず、POCを正しくデコードできない。したがって、POCを正しくデコードするためには、フレーム番号オフセットを正しく初期設定し、POCサイクル内フレーム番号を正しく計算する必要がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、POCタイプがタイプ1の場合に、ランダムアクセスの際にもPOCの正しいデコードを可能とする動画像処理システムなどを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一つの態様では、復旧点を挿入しつつ動画像を符号化するエンコーディング装置が、符号化するフレームについて、該フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号がPOCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であるか否かを判定する挿入可否判定手段と、前記挿入可否判定手段により前記フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号がPOCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であると判定された場合に前記フレームに前記復旧点を挿入する復旧点挿入手段とを備える。
この態様によれば、符号化するフレームについて、フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号がPOCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であると判定した場合にフレームに復旧点を挿入することとしたので、デコーディング装置がランダムアクセスにおいてもPOCを正しく復号することが可能となる。
また、本発明の他の態様では、復旧点が挿入されつつ符号化された動画像を復号するデコーディング装置が、ランダムアクセスによる復号開始の場合に、POCの復号で使用するPOCサイクル内フレーム番号がゼロになるように初期化処理を行ってPOCを復号するPOC復号手段を備える。
この態様によれば、ランダムアクセスによる復号開始の場合に、POCの復号で使用するPOCサイクル内フレーム番号がゼロになるように初期化処理を行ってPOCを復号することとしたので、POCを正しく復号することができる。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも上述した課題を解決するために有効である。
本発明の一つの態様によれば、ランダムアクセスにおいても、POCを正しく復号することができるので、動画像を正確に復号することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るエンコーディング装置、デコーディング装置、動画像処理方法、動画像処理システム、エンコーディングプログラムおよびデコーディングプログラムの好適な実施例を詳細に説明する。また、請求項で記載の復旧点は、RESEIを示します。
まず、本実施例に係るエンコーダによるRPSEI挿入位置制限について説明する。図1は、本実施例に係るエンコーダによるRPSEI挿入位置制限を説明するための図である。同図は、IDRフレームから始まってB、P、B、B、P、B、P、B、B、P、B・・・と続くフレームシーケンスを示す。ここで、Pは参照フレームを示し、Bは非参照フレームを示す。また、参照フレームカウンタは参照フレームの数を数えるカウンタであり、フレームカウンタは非参照フレームも含めたフレームの数を数えるカウンタである。
本実施例に係るエンコーダは、参照フレームカウンタの値がPOCサイクル内参照フレーム数の整数倍(n倍)またはPOCサイクル内参照フレーム数の整数倍(n倍)の整数倍(m倍)の参照フレームだけにRPSEIを挿入する。
図1では、POCサイクル内参照フレーム数は2であり、参照フレームカウンタの値が2の整数倍(n=1、m=1)の参照フレーム、すなわち参照フレームカウンタの値が0(IDRフレーム)、2および4の参照フレームに対してRPSEIを挿入する。他の例としてn=3、m=1とすると、参照フレームカウンタの値が0、6、12、18・・・の参照フレームに対してRPSEIを挿入し、n=2、m=5とすると、参照フレームカウンタの値が0、20、40、60・・・の参照フレームに対してRPSEIを挿入する。
一方、本実施例に係るデコーダは、後述するように、IDRフレーム以外でRPSEIが挿入されたフレームを最初に検出した場合に、フレーム番号オフセットをフレーム番号の符号をマイナスにした値に初期化する。その結果、次の参照フレームでPOCサイクル内フレーム番号をゼロとすることができ、POCサイクル内フレーム番号(frameNumInPicOrderCntCycle)を正しい値0に設定できる。これにより、最初に検出したRPSEI(復旧点SEI)が挿入されたフレームを基準(0)に、続く全フレームの相対的なPOCを正しくデコードすることができる。
このように、本実施例では、エンコーダがRPSEIを挿入するフレームに制限を設け、デコーダがフレーム番号オフセットを適切に初期設定することによって、ランダムアクセスの場合にもPOCを正しくデコードすることができる。したがって、デコーダは、ランダムアクセスにより復号を開始する場合にも、動画像を正確に復号することができる。
次に、本実施例に係るエンコーダおよびデコーダの構成について説明する。図2は、本実施例に係るエンコーダおよびデコーダの構成を示す図である。同図に示すように、本実施例に係るエンコーダ100は、RPSEI挿入部110を有し、デコーダ200は、POCデコード部210を有する。
RPSEI挿入部110は、フレームにRPSEIを挿入する処理部である。このRPSEI挿入部110は、参照フレームカウンタの値がPOCサイクル内参照フレーム数の整数倍またはPOCサイクル内参照フレーム数の整数倍の整数倍の参照フレームだけにRPSEIを挿入する。
一方、POCデコード部210は、IDRフレーム以外でRPSEIが挿入されたフレームを最初に検出した場合に、フレーム番号オフセットをフレーム番号の符号をマイナスにした値に初期化する。
このように、RPSEI挿入部110がRPSEIの挿入位置を制限し、POCデコード部210がフレーム番号オフセットを適切に初期設定することによって、ランダムアクセスの場合にもPOCを正しくデコードすることができる。
次に、エンコーダ100によるエンコード処理の処理手順について説明する。図3は、エンコーダ100によるエンコード処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、各フレームは、SEI、SPS(Sequence Parameter Set、シークエンスパラメータセット)、PPS(Picture Parameter Set、ピクチャパラメータセット)およびスライス(フレームデータ)を有する。ただし、SEI、SPSおよびPPSはオプショナルである。
また、ここでは1つのIDRフレームおよびそれに続く一連のフレームをエンコードする場合について説明するが、図3に示す処理手順を繰り返すことによって、複数のIDRフレームを含む画像データをエンコードすることができる。
図3に示すように、このエンコーダ100は、まずエンコード処理に必要な初期化処理を行う(ステップS101)。具体的には、フレーム参照構造の決定、POCタイプ1に関するパラメータ値の決定、参照フレームカウンタなど変数の初期化を行う。
そして、IDRフレームのエンコードを行って参照フレームカウンタを1増加し(ステップS102)、フレーム番号を示す変数nを1に初期設定する(ステップS103)。そして、n番目のフレームが参照フレームであり、かつ、参照フレームカウンタをPOCサイクル内参照フレーム数で割った余りがゼロであるか否かを判定する(ステップS104)。
その結果、n番目のフレームが参照フレームであり、かつ、参照フレームカウンタをPOCサイクル内参照フレーム数で割った余りがゼロである場合には、RPSEI、SPS、PPSをエンコードする(ステップS105)。
そして、n番目のフレームをエンコードし(ステップS106)、n番目のフレームは参照フレームであるか否かを判定する(ステップS107)。その結果、参照フレームである場合には、参照フレームカウンタを1増加する(ステップS108)。
そして、nを1増加し(ステップS109)、nがエンコードフレーム数より大きいか否かを判定する(ステップS110)。その結果、nがエンコードフレーム数より大きくない場合には、ステップS104に戻って次のフレームを処理し、nがエンコードフレーム数より大きい場合には、エンコード処理を終了する。
このように、エンコーダが参照フレームカウンタをPOCサイクル内参照フレーム数で割った余りがゼロである参照フレームだけにRPSEIを挿入することによって、デコーダは正しくPOCをデコードすることが可能となる。
次に、POCデコード部210によるPOCデコード処理について説明する。図4は、POCデコード部210によるPOCデコード処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、このPOCデコード部210は、フレーム番号オフセット(FrameNumOffset)を計算する(ステップS10)。
ただし、このPOCデコード部210は、IDRフレーム以外のフレームで最初にRPSEIを検出した場合には、フレーム番号オフセットをフレーム番号の符号を反転した値に初期化する。図5に、ステップS10の処理に対応するコードを示す。図5において、sei_message->payloadType==6はRPSEIが挿入されていることを示し、この場合に、式(1)に示すように、FrameNumOffset=−frame_Numとフレーム番号オフセットが初期化されている。
そして、POCデコード部210は、ステップS20〜S50の処理を行う。なお、図4において、ステップS20〜S50の処理は、それぞれ図8のステップS2〜S5の処理に対応する。
このように、POCデコード部210が、IDRフレーム以外のRPSEIを最初に検出した場合に、フレーム番号オフセットをフレーム番号の符号を反転した値に初期化することによって、POCを正しくデコードすることができる。
図6にランダムアクセスの際のPOCの計算例を示す。この例では、IDR以外のフレームで最初にRPSEIが検出され、フレーム番号オフセット(FrameNumOffset)が−2に初期化される。そして、次の参照フレームでPOCサイクル内フレーム番号(frameNumInPicOrderCntCycle)の値として正しくゼロが計算されている。POC値は、本来の値より、−12された値になっているが、フレーム間の相対値は保存されている。
上述してきたように、本実施例では、エンコーダ100のRPSEI挿入部110がRPSEIの挿入位置を制限し、デコーダ200のPOCデコード部210がフレーム番号オフセットを適切に初期設定することによって、デコーダ200はランダムアクセスの場合にもPOCを正しくデコードすることができる。
なお、本実施例では、IDRフレーム以外のフレームで最初にRPSEIを検出した場合に、フレーム番号オフセットをフレーム番号の符号を反転した値に初期化する場合について説明した。しかし、次の参照フレームに対してPOCサイクル内フレーム番号を正しく計算するためには、図9(c)から、絶対フレーム番号(absFrameNum)−1がPOCサイクル内参照フレーム数(num_ref_frames_in_pic_order_cnt_cycle)の整数倍であればよい。したがって、フレーム番号の符号を反転した値にPOCサイクル内参照フレーム数を整数倍した値にフレーム番号オフセットを初期化することもできる。すなわち、図5の(1)式の代わりにFrameNumOffset=−frame_Num+M*num_ref_frames_in_pic_order_cnt_cycleを用いることもできる。ここで、Mは整数である。
また、上記の実施例では、最初にRPSEIを検出した参照フレームの次の参照フレームにてPOCサイクル内フレーム番号を正しく計算する場合について説明したが、最初にRPSEIを検出した参照フレームにてPOCサイクル内フレーム番号を正しく計算することもできる。具体的には、エンコーダでは参照フレームカウンタの値が1以上であり、かつ(参照フレームカウンタ値−1)をPOCサイクル内参照フレームの値で割った場合の余りが0である参照フレームだけにRPSEIを挿入する。また、デコーダでは、最初にRPSEIを検出した参照フレームでのFrameNumOffsetの計算において、図5の(1)式の代わりに、
FrameNumOffset=num_ref_frames_in_pic_order_cnt_cycle−frame_num+1
を用いる。図11に本実施例でのランダムアクセス時のPOCの計算例を示す。
また、本実施例では、エンコーダ100およびデコーダ200について説明したが、エンコーダ100あるいはデコーダ200が有する構成をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有するエンコーディングプログラムあるいはデコーディングプログラムを得ることができる。そこで、エンコーディングプログラムを実行するコンピュータについて説明する。なお、デコーディングプログラムも同様の構成を有するコンピュータで実行することができる。
図7は、本実施例に係るエンコーディングプログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このコンピュータ300は、RAM310と、CPU320と、HDD330と、LANインタフェース340と、入出力インタフェース350と、DVDドライブ360とを有する。
RAM310は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリであり、CPU320は、RAM310からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。HDD330は、プログラムやデータを格納するディスク装置であり、LANインタフェース340は、コンピュータ300をLAN経由で他のコンピュータに接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース350は、マウスやキーボードなどの入力装置および表示装置を接続するためのインタフェースであり、DVDドライブ360は、DVDの読み書きを行う装置である。
そして、このコンピュータ300において実行されるエンコーディングプログラム311は、DVDに記憶され、DVDドライブ360によってDVDから読み出されてコンピュータ300にインストールされる。あるいは、このエンコーディングプログラム311は、LANインタフェース340を介して接続された他のコンピュータシステムのデータベースなどに記憶され、これらのデータベースから読み出されてコンピュータ300にインストールされる。そして、インストールされたエンコーディングプログラム311は、HDD330に記憶され、RAM310に読み出されてCPU320によって実行される。
本実施例に係るエンコーダによるRPSEI挿入位置制限を説明するための図である。 本実施例に係るエンコーダおよびデコーダの構成を示す図である。 エンコーダによるエンコード処理の処理手順を示すフローチャートである。 POCデコード部によるPOCデコード処理の処理手順を示すフローチャートである。 ステップS10の処理に対応するコードを示す図である。 ランダムアクセスの際のPOCの計算例を示す図である。 本実施例に係るエンコーディングプログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。 従来のPOCデコード処理の処理手順を示すフローチャートである。 従来のPOCデコード処理のコードを示す図である。 POCの計算例を示す図である。 ランダムアクセスの際のPOCの計算例を示す図である。
符号の説明
100 エンコーダ
110 RPSEI挿入部
200 デコーダ
210 POCデコード部
300 コンピュータ
310 RAM
311 エンコーディングプログラム
320 CPU
330 HDD
340 LANインタフェース
350 入出力インタフェース
360 DVDドライブ

Claims (7)

  1. 復旧点を挿入しつつ、ピクチャ順序カウント(POC)を符号化するエンコーディング装置であって、
    符号化するフレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号がPOCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であるか否かを判定する挿入可否判定手段と、
    前記挿入可否判定手段により前記フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号が前記POCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であると判定された場合に前記フレームに復旧点を挿入する復旧点挿入手段と
    を備えたことを特徴とするエンコーディング装置。
  2. 復旧点が挿入されつつ符号化された動画像を復号するデコーディング装置であって、
    ランダムアクセスによる復号開始の場合に、POCの復号で使用するPOCサイクル内フレーム番号がゼロになるように初期化処理を行ってPOCを復号するPOC復号手段
    を備えたことを特徴とするデコーディング装置。
  3. 前記POC復号手段は、瞬時復号リフレッシュフレーム以外のフレームに最初に前記復旧点を検出すると、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号の符号を反転した値にPOCサイクル内参照フレーム数の整数倍を加えた値をフレーム番号オフセットに初期設定することによって、POCサイクル内フレーム番号がゼロになるように初期化処理を行うことを特徴とする請求項2に記載のデコーディング装置。
  4. 復旧点を挿入しつつ、ピクチャ順序カウント(POC)を符号化するエンコーディング装置が動画像を符号化し、該エンコーディング装置により符号化された動画像をデコーディング装置が復号化する動画像処理方法であって、
    前記エンコーディング装置が、
    符号化するフレームについて、該フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号がPOCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であるか否かを判定する挿入可否判定ステップと、
    前記挿入可否判定ステップにより前記フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号が前記POCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であると判定された場合に前記フレームに前記復旧点を挿入する復旧点挿入ステップとを含み、
    前記デコーディング装置が、
    ランダムアクセスによる復号開始の場合に、前記POCの復号で使用するPOCサイクル内フレーム番号がゼロになるように初期化処理を行って前記POCを復号するPOC復号ステップを含んだことを特徴とする動画像処理方法。
  5. 復旧点を挿入しつつ、ピクチャ順序カウント(POC)を符号化する、動画像を符号化するエンコーディング装置および該エンコーディング装置により符号化された動画像を復号化するデコーディング装置を有する動画像処理システムであって、
    前記エンコーディング装置が、
    符号化するフレームについて、該フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号が前記POCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であるか否かを判定する挿入可否判定手段と、
    前記挿入可否判定手段により前記フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号が前記POCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であると判定された場合に前記フレームに前記復旧点を挿入する復旧点挿入手段とを備え、
    前記デコーディング装置が、
    ランダムアクセスによる復号開始の場合に、前記POCの復号で使用するPOCサイクル内フレーム番号がゼロになるように初期化処理を行って前記POCを復号するPOC復号手段を備えたことを特徴とする動画像処理システム。
  6. 復旧点を挿入しつつ、ピクチャ順序カウント(POC)を符号化する動画像を符号化するエンコーディングプログラムであって、
    符号化するフレームについて、該フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号が前記POCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であるか否かを判定する挿入可否判定手順と、
    前記挿入可否判定手順により前記フレームが参照フレームであり、かつ、瞬時復号リフレッシュフレームからのフレーム番号がPOCサイクル内参照フレーム数の正整数倍であると判定された場合に前記フレームに前記復旧点を挿入する復旧点挿入手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするエンコーディングプログラム。
  7. 復旧点SEIが挿入されつつ、ピクチャ順序カウント(POC)が符号化された動画像を復号するデコーディングプログラムであって、
    ランダムアクセスによる復号開始の場合に、前記POCの復号で使用するPOCサイクル内フレーム番号がゼロになるように初期化処理を行って前記POCを復号するPOC復号手順
    をコンピュータに実行させることを特徴とするデコーディングプログラム。
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