JP2008211595A - メディア編集サーバ装置、メディア編集システム、およびメディア編集プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メディア編集サーバ装置が、動画または音声であるメディアを処理するAPIと、該APIのパラメータの値が異なる基本APIとが関連付けて、API毎に記憶されている基本API対応記憶部と、基本API間の遷移確率が記憶されている遷移確率記憶部と、複数のAPIが入力されることに応じて、入力された複数のAPIに該当する基本APIを基本API対応記憶部から読み出し出力する基本API選択部と、基本API選択部から入力された基本API間の遷移確率を、遷移確率記憶部から読み出し、読み出した遷移確率に基づいて基本APIが接続された編集グラフを生成するグラフ推定部と、グラフ推定部が生成した編集グラフに基づいてメディアを編集する実行部と、を有する。
【選択図】図18
Description
そこで端末上のアプリケーションではなく、オンライン上のアプリケーションを用いて編集する方法が提案されている。
ユーザは、ダウンロードしたシナリオテンプレートに記録されている撮影時間やカメラの移動に従って、撮影を行う。その後、ユーザは、撮影した映像を、シナリオテンプレートと共に、映像編集サーバへ送信する。映像編集サーバが、ユーザから受信したシナリオテンプレートに基づいて受信した映像を編集することにより、ユーザが簡単に映像を生成することが出来るパーソナル映像製作システムの技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
電子情報通信学会総会大会2006年 D−9−9「vlogテンプレートを用いたパーソナル映像製作システム」日本電信電話株式会社NTTサイバーソリューション研究所 狩塚俊和、小西宏志、森本正志
そのため、非特許文献1に示すパーソナル映像製作システムにあっては、予め生成されたシナリオテンプレートのみでしか、ユーザは映像を編集できないという問題があった。
メディア入力元およびメディア出力先を指定するためのメディア指定情報を前記端末から受信するメディア宛先入力部と、前記メディア宛先入力部が受信したメディア指定情報に基づいてメディア入力元からメディアを取得するメディア受信部と、を有し、前記実行部が、前記取得した編集グラフに記述されているAPIを前記APIライブラリ部から取得し、前記取得した編集グラフと前記取得したAPIとに基づいて前記メディア受信部が取得したメディアを編集し、前記編集したメディアを前記メディア指定情報のメディア出力先に出力する、ことを特徴とする請求項1から請求項3に記載のメディア編集サーバ装置である。
ことを特徴とする請求項4に記載のメディア編集サーバ装置である。
動画または音声であるメディアを処理するAPIと、該APIのパラメータの値が異なる基本APIとが関連付けて、前記API毎に記憶されている基本API対応記憶部と、
前記基本API間の遷移確率が記憶されている遷移確率記憶部と、複数のAPIが入力されることに応じて、前記入力された複数のAPIに該当する基本APIを前記基本API対応記憶部から読み出し出力する基本API選択部と、前記基本API選択部から入力された基本API間の遷移確率を、前記遷移確率記憶部から読み出し、前記読み出した遷移確率に基づいて前記基本APIが接続された編集グラフを生成するグラフ推定部と、前記グラフ推定部が生成した編集グラフに基づいてメディアを編集する実行部と、を有することを特徴とするメディア編集システムである。
これにより、ユーザは、生成された様々なテンプレートでメディアを編集できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による映像編集システムの構成を示す概略ブロック図である。
図1に示すように、映像編集システムは、端末103Aと端末103Bと映像元端末104と映像先端末105とが、それぞれ、ネットワーク101を介して映像編集サーバ102と接続されている。
なお、端末103A、端末103B、映像元端末104、映像先端末105と映像編集サーバ102は、それぞれ、ネットワーク101上でIPアドレスなどの識別情報により一意に識別されている。
映像元端末104と映像先端末105とは、映像を蓄積する機能と、ネットワーク101を介して映像編集サーバ102と映像を送受信する機能とを有する。
映像編集サーバ102は、APIが予め記憶されているAPIライブラリ部201と、編集グラフが記憶されている編集グラフ蓄積部203と、編集された動画が蓄積されている動画蓄積部205と、蓄積された動画と編集グラフとAPIとの組み合わせとそれぞれの閲覧回数または利用回数が記憶されているランキングDB(データベース)部213と、APIや動画や編集グラフを順位付けて公開する公開閲覧部206と、編集グラフを選択または作成し、また、動画の宛先の入力がされる編集グラフ作成部202と、編集グラフ作成部202から受信する動画の宛先と編集グラフとに基づいて動画を編集する実行部204と、を有する。
編集グラフとは、対象となる映像、映像の順序、映像に対する映像効果処理の順序が記述された情報である。映像効果処理としては、例えば、フィルタ処理、合成処理、コントラスト処理、レンダリング処理がある。
合成処理としては、例えば、2つの映像があり、画面の全体で1つの映像を表示しその中の1部の小さい画面に別の映像を表示する処理(以降、2画面表示処理とする)、または、1つの画面で複数の画像を同時に表示する処理(以降、多画面表示処理とする)などがある。
これらの映像効果処理の1つ1つの処理を実行するものがAPIであり、APIはAPIライブラリ部201に予め記憶されている。
なお、ここでいう映像とは、主に映像のみによる画像をいうが、音声が付属された映像であってもよい。
また、映像とは静止画でもよい。静止画の場合には、同じ映像を繰り返し写すことにより、静止画を動画として取り扱うようにしてもよい。
また、映像とは、予め保存された映像であってもよいし、WEBカメラで撮影されるリアルタイムに送受信される映像であってもよい。
より詳しく説明すると、編集に用いられるAPIとは、0個以上の映像と0個以上の数値や文字列などの映像以外のパラメータを入力として、1個の映像もしくは1個の数値や文字列などの映像以外の値を出力するものである。
APIの出力について補足すると、1個以下というのはC言語などでいうVOID型関数を許すことと同じ意味である。また、APIは関数であり、映像を出力するAPIはそれ以外の値は全く出力しない。同様に、値を出力するAPIは、逆に映像は出力しない。
フィルタ型APIとは、入力として1つの映像、パラメータとして1つのフィルタ行列をとり、フィルタ処理された映像を出力する。フィルタ行列の設定次第で、エッジ強調、ノイズ除去(俗に言う線形フィルタ)、色変換(=色調変換)を実行するフィルタとなる。なお、特殊なノイズ除去や色変換(=色調変換)などは非線形フィルタ処理であることが多い。また、実際のOpenCVなどの関数ではフィルタ処理とは別として扱う(関数自体が別物)ことが多いが、広義の解釈でフィルタ処理を扱っていることとなる。
配置的合成とは、例えば、多次元中継のように、別々の映像を同一画面の中に配置して流す合成である。パラメータとしては画面内の位置の情報がある。
時間連結とは、例えば、Aという映像が終わった(例えば、Aという映像信号が途絶えた)後、Bという映像を流す処理である。パラメータは基本的にない。
編集グラフとは、上記のAPIに必要なパラメータを与え、出力した映像や値をまた別のAPIの入力として用いるといったAPI同士の連鎖構造を編集グラフと定義しているものである。
なお、編集グラフは、1つの繋がりとして編集グラフを管理するため、全く入出力が独立したAPIが存在することは出来ない。この場合、2つの異なる編集グラフとなる。
従って本実施形態では、数ある編集グラフの中でも、後述の公開閲覧において上位にランキングされる編集グラフがシナリオテンプレートに該当するものとする。つまり、編集グラフの中で、よく用いられ、ユーザが模範とするのに適したものがシナリオテンプレートである。
また、後述の編集グラフの選定や検索や推定によって得られる編集グラフは、順位が高いもの順に提示されるので、提示された編集グラフはシナリオテンプレートに該当することになる。
ここでは、図3(a)に示す、一例としての編集グラフである編集グラフP510のデータ構造を例に説明する。編集グラフP510は、O1からO5の5つのオブジェクトから構成されている。1つのオブジェクトが、1つの映像処理、つまり、1つのAPIに相当する。
例えば、図3(b)に示すような、APIインデックス情報P520には、(ア)に示すように、APIを識別する識別番号(API識別番号とする)が記述されている。
また、APIインデックス情報P520の各APIには、図3(b)の(イ)に示すように、API識別番号と関連付けられてAPIの名称、入出力映像及びパラメータの型が順番に記述されている。
以上説明したAPIインデックス情報は、編集グラフ蓄積部203に記憶される編集グラフにおいて、データ構造の型やパラメータの並びのリファレンスとなる。
一般に、各APIは、図4(a)に示すように、0個以上の映像ストリームと0個以上の数値などパラメータを入力とし、1つの映像ストリームまたは1つの値を出力し、例えば、図4(a)のフィルタP501のような形状である。
但し、図4(b)に示すように、映像をコピーして複数に流すAPIである複製器P502は、例外的に、出力が複数存在する。なお、ここでの映像ストリームとは連続的な画像情報の流れを表すものである。
編集グラフは、まず、オブジェクトの識別番号とオブジェクトに対応するAPIのAPI識別番号とが組として記述されており、また、それぞれのオブジェクトにおけるAPIのパラメータが記述されている。なお、図3(c)では、各行が、1つのオブジェクトを表している。
ここでは、図3(c)の1行目が図3(a)のオブジェクトO1に対応し、2行目がオブジェクトO2に、3行目がオブジェクトO3に、4行目がオブジェクトO4に、5行目がオブジェクトO5に、それぞれ対応する。
この組により、例えば、図3(c)の編集グラフの1行目では、オブジェクト1が図3(b)に示されるAPI識別番号1のAPIであることが示されている。
入出力パラメータには数値や文字列などが記述される。パラメータの特殊な例として、(カ)に示すように、パラメータに行列が入る場合もある。また(キ)に示すように、パラメータが文字列の場合もある。パラメータが文字列の場合には「”aaa”」のように、文字列aaaをダブルクオーテーションで括る。
このような1つの編集グラフは、例えば、図3(d)の(サ)に示すように、編集グラフ識別番号を含むファイル名で、1つのファイルとして編集グラフ蓄積部203に記憶されている。
なお、編集グラフは、図3(c)に示したようなテキスト形式で記述される以外にも、XML(Extensible Markup Language)形式で記述することも可能である。
例えば、後述の公開閲覧部206または選定部214は、API識別番号に基づいて、パラメータをAPIインデックス情報から取得し、図3(a)に示すように、編集グラフを図としてユーザ端末103Aまたは103Bに表示することが可能である。
編集グラフには、API識別番号とその順序、各APIのパラメータなどが記述されている。この編集グラフは、編集グラフ識別番号を含むファイル名のファイルとして、編集グラフ蓄積部203に記憶されている。
以降、説明のために、APIとは、APIとAPIインデックスとを含むものとして説明する。
APIライブラリ部201には、映像を処理するためのAPIと、API識別番号とが、関係付けられて予め記憶されている。
また、ランキングDB部213には、動画識別番号と、その動画識別番号により識別された動画の利用回数と閲覧回数とが関係付けられて、画像回数テーブルT2として、記憶されている。
また、ランキングDB部213には、編集グラフ識別番号と、その、編集グラフ識別番号により識別される編集グラフの利用回数と閲覧回数とが関係付けられて、編集グラフ回数テーブルT3として、記憶されている。
また、ランキングDB部213には、API識別番号と、その、API識別番号により識別されるAPIの利用回数と閲覧回数とが関係付けられて、API回数テーブルT4として、記憶されている。
例えば、ランキング取得部2062は、画像回数テーブルT2から動画識別番号ごとの利用回数と閲覧回数とを取得し、動画識別番号ごとの利用回数と閲覧回数とを合計し、合計数が大きい動画識別番号の順に、動画の順位付けをする。
閲覧数登録部2064は、例えば、端末103Bのユーザが動画を閲覧したことを検出した場合には、画像回数テーブルT2に記憶されている検出した動画の動画識別番号に関係付けられている閲覧回数を更新する。
なお、本実施の形態において、閲覧とは、端末103Bの表示手段に表示されている編集グラフ、APIまたは動画を、ユーザが端末103Bの入力手段により選択することである。
動画宛先入力部2022は、編集の対象となる映像(映像元)、また、編集した映像の出力先(映像先)を設定するための映像指定情報を、端末103Aのユーザから、送受信部2021を介して受信する機能を有する。
ここで受信して設定された映像元と映像先の情報は、先の図3(c)を用いて説明した、編集グラフのinputとoutputとの、それぞれに関係付けられる。なお複数の映像元や映像先がある場合には、input1、input2、input3として、複数の映像元や映像先を指定することも可能である。
グラフ選択部2025は、端末103Aから選択情報として、API識別番号またはグラフ識別番号を受信する。これは、グラフ選択部2025が、APIまたは編集グラフを端末103Aに表示し、端末103Aのユーザが表示されたAPIまたは編集グラフを選択する。ここで、表示したAPIまたは編集グラフと、その識別番号であるAPI識別番号または編集グラフ識別番号とは対応付けられている。
次に、端末103Aが、ユーザが選択したAPI識別番号または編集グラフ識別番号をグラフ選択部2025に送信する。グラフ選択部2025は、選択されたAPI識別番号または編集グラフ識別番号を選択情報として端末103Aから受信する。
または、ユーザが、API識別番号または編集グラフ識別番号を端末103Aに直接入力し、端末103Aが、入力されたAPI識別番号または編集グラフ識別番号をグラフ選択部2025へ送信する。グラフ選択部2025は、API識別番号または編集グラフ識別番号を選択情報として端末103Aから受信する。
グラフ選択部2025が、編集グラフを選択する機能については、後に詳述する。
また、グラフ編集部2024は、グラフ選択部2025が取得した編集グラフをユーザが編集する機能を有する。また、グラフ編集部2024は、グラフ選択部2025が取得した編集グラフと、グラフ編集部2024が取得したAPIと、を組み合わせて、ユーザが編集グラフを編集する機能を有する。
映像受信部2044は、編集グラフ作成部202から受信した映像指定情報に基づいて、映像元から映像を取得する機能を有する。例えば、映像受信部2044は、映像元端末104から編集対象となる映像を取得する。
また、登録部2042は、編集グラフ作成部202から受信した編集グラフを、編集グラフ識別番号を付けて編集グラフ蓄積部203に登録する機能を有する。
なお、登録部2042は、同一の編集グラフが既に編集グラフ蓄積部203に登録されている場合には、編集グラフを登録せず、また、既に編集グラフ蓄積部203に登録されている編集グラフの編集グラフ識別番号を編集グラフ識別番号とする。
以上のように、登録部2042は、編集に用いた編集グラフ、API、および動画の、それぞれの利用回数を更新する機能を有する。このように、利用回数が更新されることにより、編集グラフ、API、動画蓄積部205に登録されている動画を順位付けにより評価することが可能となる。
次に、公開閲覧部206は、取得したそれぞれの利用回数または閲覧回数、および対応関係に基づいて、グラフ識別番号の順位付けを実行する(ステップS504)。
次に、公開閲覧部206は、取得した編集グラフに記述されるAPI識別番号に基づいてAPIライブラリ部201からAPIを取得する(ステップS507、SA508)。
次に、公開閲覧部206は、端末103Bのユーザが閲覧をしたことを検出した場合には、閲覧された編集グラフ、APIまたは動画のランキングDB部213に記憶されている閲覧回数を更新する(ステップS512)。
図6に、公開閲覧部206により公開閲覧され、端末103Bの表示手段に表示される、一例としての表示例を示す。図6の6Bに示すように、編集グラフと編集グラフに対応する動画とが組として表示される。
また、図6の6Aに示すように、APIについても同様に順位付けがされ、APIの順位が高いものと、そのAPIを用いた最も順位が高い動画とを組として表示することも可能である。
公開閲覧部206が表示する処理結果としての動画の例は、以前に該当APIのみを用いた出力された動画が動画蓄積部205に存在した場合に、最も閲覧回数が多い動画を表示する。また公開閲覧部206は、推奨テンプレートに関してはシナリオテンプレート名とそれにより映像編集の処理がされた動画(処理結果動画)及び編集グラフを、ひとまとまりの組として表示する。
公開閲覧部206は、推奨テンプレート表示部を表示する場合は、処理結果動画の閲覧回数と対応するシナリオテンプレートの利用回数の和が多い順に提示する。また、公開閲覧部206は、該表示部はユーザによって特定のAPIが指定された場合には、それらを含むシナリオテンプレートの中で順位付けをして表示する。
まず、端末103Aのユーザが、編集する要求を、映像編集サーバ102に送信する(ステップS701)。
次に、編集グラフ作成部202は、取得した編集グラフと受信した映像指定情報とを実行部204に送信する(ステップS705)
次に、実行部204は、受信した編集グラフに記述されているAPI識別番号に基づいて、APIをAPIライブラリ部201から取得する(ステップS708、S709)。
次に、実行部204は、取得した映像と、取得したAPIと、受信した編集グラフとに基づいて、映像を編集する(ステップS710)。
また、実行部204は、編集した映像を、動画蓄積部205に、動画識別番号を付けて登録する(ステップS712)。
また、実行部204は、編集グラフ作成部202から受信して編集に用いた編集グラフを、編集グラフ蓄積部203に編集グラフ識別番号を付けて登録する(ステップS713)。
まず、図8を用いて、編集グラフ作成部202の送受信部2021に、ユーザが端末103Aにより接続することにより、ユーザが編集作業をする方法について説明する。
まず編集グラフ作成部202の送受信部2021は、ユーザが端末103Aにより、接続されることにより、編集する機能を実行し(ステップB300)、ユーザにより編集の機能が選択されるのを待つ(ステップB301)。
ユーザは、機能選択を繰り返し行い、確定を示す情報を入力する(ステップB308)。
送受信部2021は、ステップB308の検出結果で、入力されている場合には、編集の処理を実行し、グラフ動画送信部2023を介して、編集グラフおよび映像指定情報を、実行部204に送信する(ステップB309)。
以降は、図7のステプS705以降に説明した処理がなされる。
選定機能(ステップB310)、編集グラフ検索機能(ステップB304)および編集グラフ生成機能(ステップB305)の機能は、グラフ選択部2025の機能である。
なお、グラフ選定部214、グラフ検索部208、グラフ推定部209のそれぞれの機能は、先の、選定機能(ステップB310)、編集グラフ検索機能(ステップB304)および編集グラフ生成機能(ステップB305)である。
ランキング取得部2141は公開閲覧部206のランキング取得部2062と同一の機能を有し、情報取得表示部2142は公開閲覧部206の情報取得表示部2063と同一の機能を有している。同一の機能の説明は省略する。
ここで、端末103Aが送信しグラフ検索部208が受信するAPI識別番号は、複数のAPI識別番号でもよく、この場合、グラフ検索部208は、受信した複数のAPI識別番号を含む編集グラフを、編集グラフ蓄積部203から検索して取得する。
また、グラフ検索部208は、端末103Aからグラフ識別番号を受信し、編集グラフを受信した編集グラフ識別番号に基づいて編集グラフ蓄積部203から検索して取得する機能を有する。
ここで、グラフ推定部209は、編集グラフを生成するときに、生成した編集グラフ毎に、その編集グラフの全体としての確率を付けて生成する機能を有する。そのため、グラフ推定部209は、確率が高い順に生成した編集グラフを順位付けすることが可能である。グラフ推定部209は、この順位付けに基づいて、順位が高い順に生成した編集グラフを端末103Aに表示する機能を有する。
また、グラフ推定部209は、生成した編集グラフを端末103Aに表示し、表示した編集グラフの中から端末103Aのユーザが編集グラフを選択することにより、生成した編集グラフの中から編集グラフを選択する機能を有する。
まず、図9(a)のD601に示すように、遷移確率グラフの初期状態は、全てのノードにおいて、他のノードへの遷移確率は0である。
P=N(x,y)/(M(x)+1) ・・・(式1)
この遷移確率Pは、各APIにおける入力毎に計算される。つまり上記の例でyに入力1と入力2の2つが存在する場合は、入力別に連結の個数を数えて確率を算出するということである。
以上のようにして、編集グラフが編集グラフ蓄積部203に登録される度に、最新の遷移確率グラフが編集グラフ推定部209の記憶部に記憶される。
グラフ推定部209は、始点ノードAから他の条件ノードを含む経路候補を探索し、図10(c)および(d)に示すように編集グラフD705とD706とを検索し、編集グラフD705とD706とのように複数の候補がある場合には、それらを合成する。
これによりユーザが必要なAPIを与えた際に、算出された遷移確率グラフにより、遷移確率が最も高い、図10(e)に示すような編集グラフD707が推定される。
次に、端末103Aのユーザが、表示された編集グラフから選択し、選択した情報をグラフ推定部209が受信することにより、グラフ推定部209は受信した編集グラフを選択する。
次に、探索長lを予め決められた値Lで初期化する(ステップS1102)。次にカウンタ値iを1に初期化する(ステップS1103)。次に、カウンタ値iが検索条件として入力されたAPIの数n以下か否かを検出する(ステップS1104)。
次に、関数F(S,l)に始点Sと探索長lとを設定して、最終的な結果の編集グラフの一部となる部分的な編集グラフと、遷移確率グラフから計算されるその部分的な編集グラフの確率とを対として複数有するグラフの確率付リストQi(ここで、iは1、2、3・・・nとなる自然数である)を取得し保持する(ステップS1106)。
以降ではこのような部分的なグラフとその確率が対になったリストQiを部分グラフリストと呼ぶ。部分グラフリストとは、例えば、図10(c)のD705に示したグラフAとその確率0.3または図10(d)のD705に示したグラフBとその確率0.125である。また、部分グラフリストは、検索条件として入力されたAPI識別番号の、一部のAPI識別番号を含む。なお、関数F(S,l)については、図11(b)を用いて後に詳述する。
図11(a)の説明に戻り、ステップ1106の次に、カウンタ値iを1つ増加し、ステップS1104からの処理を繰り返す(ステップS1107)。
まず、探索長lが0より大きいか否かを検出する(ステップS1201)。
ステップS1201の検出結果が、探索長lが0より大きい場合には、カウンタ値jを1に初期化する(ステップS1202)。次に、カウンタ値jが全ノード数m以下であるか否かを検出する(ステップS1203)。
次に、始点ノードSからノードAjへ遷移する遷移確率pを、前記の遷移確率グラフのノードSからノードAjへの遷移確率を用いて取得する(ステップS1206)。次に、ノードAjが集合Γcに含まれるか否か(Aj∈Γcを満たすか否か)を検出する(ステップS1207)。
次に、部分グラフリストG’内の全ての部分グラフリストの先頭ノードに開始ノードであるノードSを追加し、全確率に遷移確率pをかけた部分グラフリストGj(ここで、jは1,2,3、・・mとなる自然数である)を取得する(ステップS1210)。
次に、カウンタ値jを1つ増加し、ステップ1204からの処理を繰り返す(ステップS1211)。
ステップS1207の検出結果が、ノードAjが集合Γcに含まれない場合には、ステップS1211の処理を実行する。
グラフ編集部2024は、グラフ選択部2025が編集グラフ蓄積部203から選択した編集グラフまたは前記APIライブラリ部201に登録されているAPIに基づいて編集グラフを編集または作成する。
ここでは、ユーザは特定のAPIを指定し、グラフ推定部209により編集グラフを取得した場合について説明する。
まず、ユーザはAPIを入力し(ステップP310)、入力されたAPIを受信したグラフ推定部209は、編集グラフを生成、生成した編集グラフをユーザの端末に表示する(ステップP315)。
ユーザは、グラフ編集部2024の機能により、編集グラフの各APIのパラメータの値の変更や、APIの追加や削除することにより編集グラフの追加及び修正をした後、入出力の決定を示す情報を、グラフ編集部2024に送信する(ステップP325)。
なお、グラフ編集部2024は、グラフ選択部2025が取得した編集グラフを用いず、APIライブラリ部201から取得するAPIをユーザが用いて、編集グラフを構築することも可能である。
公開閲覧機能は編集モードE410上で、小さなウィンドウによる公開閲覧パレットE411として表示される。このパレットは上部のバーをドラッグアンドドロップすることで自由に動かすことができる。このパレット内でAPIの選択及びグラフの検索、推定を行いその結果を編集モードのウィンドウ内にドラッグアンドドロップすることで、APIやグラフが追加される。後は編集モードのウィンドウ内で各入力と出力を線で繋いだり、パラメータを入力することにより編集グラフE413を完成させる。
図14は、映像編集サーバ803に動画をアップロードする様子を示したものである。編集者801は、図14(c)に示すような、フィルタグラフ例810のように編集グラフを映像編集サーバ上で作成し、出力先を該映像編集サーバ803に設定する。
次に、映像元を端末802に設定し、端末802から映像をストリームとして送信すれば、映像編集サーバ803に、図14(b)に示すような、完成出力動画例805が蓄積される。
同時に該動画は編集者以外の閲覧者804にも閲覧可能になるため映像投稿サイトと同様の機能を実現できる。該映像投稿サイトは閲覧だけでなく、初心者でも熟練者の技術を共有できるため、既存の映像のみの投稿サイトよりも初心者の投稿が増加しコミュニティの輪を広げることが可能となる。
このようにすることにより、単にテレビ電話による会議システムよりも、より同室にいる感覚を共有した環境を提供可能となる。このようなシステムも本実施形態による映像編集サーバにより容易に提供される。
また、以上説明した第1の実施形態によれば、遷移確率グラフに基づいてテンプレートが推定により生成されるため、映像編集の技術が未熟な者でも生成されたテンプレートにより映像を容易に編集することが可能となるという効果を奏する。
また、推定により生成されるテンプレートは新規なテンプレートである場合もあるため、ユーザは、新規性のある映像コンテンツを容易に作成することが可能となるという効果を奏する。
上記に説明した第1の実施形態においても、グラフ推定部209が、編集グラフを生成した。このグラフ推定部209は、編集グラフ蓄積部203に記憶されている編集グラフに基づいてAPI同士の接続の遷移確率グラフを算出し、端末103AからAPI識別番号を受信し、受信したAPI識別番号を含む最大確率経路を算出した遷移確率グラフから探索することにより、受信したAPI識別番号を含む編集グラフを生成した。
この第1の実施形態に対して、第2の実施形態は、グラフ推定部209が編集グラフを作成する場合において、より多様性が高く、また、ユーザのニーズとの合致度の精度が高い編集グラフの作成が出来る映像編集サーバ装置であるという特徴を有する。
まず、第2の実施形態における編集グラフの生成の原理について説明する。
第2の実施形態においては、1つのAPIを、API毎に、そのAPIのパラメータの値に基づいて統計的に分類することにより、1つのAPIを複数の基本APIに分類する。
まず、この基本APIについて説明する。APIは複数のパラメータを有するが、このパラメータの設定値は、完全に独立したものではなく、互いに関連付けて用いられることがある。この関連付けられたパラメータの設定値に基づいてAPIを分類することにより、1つのAPIでも、パラメータの設定値によって、用いられ方が異なるAPI、つまり、基本APIという異なるAPIとして区別することが可能である。
逆に、図20(a2)に示すように、このAPIxに対する入力パラメータの設定値が1.25である場合には、このAPIxは、縮小処理を実行するAPIx2として機能する。この場合、APIx1のパラメータの設定値とは、拡大率の設定値である。
以上のように、1つのAPIxでも、パラメータの設定値により、異なるAPI、つまりAPIx1とAPIx2として機能し、それぞれ異なる機能を有するAPIとして分類することが可能である。
一方、図20(b2)に示すように、このAPIyに対する入力パラメータの設定値がTb2である場合には、このAPIyは、エッジ処理を実行するAPIy2として機能する。
以上のように、1つのAPIyでも、パラメータの設定値により、異なるAPI、つまりAPIy1とAPIy2として、異なる機能を有するAPIとして分類することが可能である。
このように、十分に編集グラフが蓄積された場合に、編集グラフに記述されているAPIを、APIのパラメータの設定値の分布で分類することで、1つのAPIを2つの基本APIに分類することが可能となる。
なお、上記においては、APIを2つに分類する場合について説明したが、後述するように、3以上に分類することも可能である。
第1の実施形態における編集グラフの推定においては、図21(a)および(b)に示すように、APIxとAPIyとを含むAPIを用いた編集グラフを生成した場合、生成される編集グラフは、APIのパラメータの設定値に依存せずに、API間の遷移確率にのみに基づいて接続されるので、図21(b)に示すように、APIxとAPIyとが接続された、1つの編集グラフしか生成されない。
そのため、APIxおよびAPIyのパラメータの設定値も、望ましくない接続が生じている可能性もありえる。
ここでは、図21(c)に示すように、拡大処理APIx1とぼかし処理APIy1との接続確立、または、縮小処理APIx2とエッジ処理APIy2との接続確率が高く、それ以外は低いものとする。
以上のようにして、少数のAPIを指定した場合においても、指定されたAPIが分類される複数の基本API間の接続を考慮して、編集グラフが生成することにより、複数の多様な編集グラフを生成することが可能である。
また、APIのパラメータの設定値も考慮して遷移確率が算出されているため、望ましい接続が生成されている可能性が高いという効果がある。
以上のように、第2の実施形態においては、APIのみではなく、基本APIの遷移確率に基づいて編集グラフを生成することにより、ユーザの希望に、より合致した編集グラフを生成することが可能である。
図17において、基本API抽出サーバ106が、ネットワーク101を介して映像編集サーバ102と接続される。
この基本API抽出サーバ106は、映像編集サーバ102に記憶されている編集グラフに対して、編集グラフに記述されているAPIを、そのAPIのパラメータの設定値に基づいて基本APIに分類し、分類した基本API間の遷移確率を算出する。
また、基本API抽出サーバ106は、算出した基本API間の遷移確率を、映像編集サーバ102に記憶させる。
映像編集サーバ102は、入力された複数のAPIに応じて、入力されたAPIを基本APIに分類し、分類した基本APIを含む編集グラフを、内部に記憶された基本API間の遷移確率に基づいて生成し、この生成した編集グラフに基づいて映像を編集し出力する。
基本API抽出サーバ106は、基本処理分類部231と、基本API選択部232と、基本API遷移確率算出部233と、分類情報記憶部234とを有する。
映像編集サーバ102は、編集グラフ蓄積部203と、遷移確率記憶部215と、グラフ推定部210とを有する。
遷移確率記憶部215には、基本API間の遷移確率が記憶されている。
分類情報記憶部234には、APIを基本APIに分類するために用いる、複数のパラメータの設定値を分類するための分類情報が記憶されている。
基本API対応記憶部235には、動画を映像処理するAPIと、該APIのパラメータの値が異なる基本APIとが関連付けて、API毎に記憶されている。
また、基本API分類部231は、APIを基本APIに分類する時に、複数のパラメータの設定値を統計的に分類するための分類情報を算出し、算出した分類情報に基づいてAPIを基本APIに分類し、算出した分類情報を分類情報記憶部234に記憶させる。
また、基本API選択部232は、ユーザが用いる端末103Aからの、API識別番号とAPI識別番号により識別されるAPIが有する複数のパラメータの設定値とが、映像編集サーバ102を介して入力されることに応じて、分類情報記憶部234から分類情報を読み出し、読み出した分類情報と入力された複数のパラメータの設定値とに基づいて、入力された複数のAPIに該当する基本API対応記憶部235から読み出した基本APIの中から、入力された複数のパラメータの設定値に該当する基本APIを選択し、選択した基本APIを、グラフ推定部210に出力する。
また、グラフ推定部203は、基本API選択部232から入力された基本API間の遷移確率を、遷移確率記憶部215から読み出し、読み出した遷移確率が最大となる遷移順序で基本APIが接続されている編集グラフを生成する。
また、逆に、グラフ推定部203が、遷移確率が低い編集グラフを生成する場合には、あまり用いられていないオリジナル性の高い編集グラフを生成する可能性がある。
編集グラフ作成部202は、グラフ推定部210が生成した編集グラフに基づいて、映像を編集し、編集した映像を出力する。
つまり、第1の実施形態おいては、グラフ推定部209が有する記憶部に遷移確率グラフが記憶されていたが、第2の実施形態おいては、遷移確率記憶部215に遷移確率グラフが記憶されている点が異なる。
その他の機能においては、グラフ推定部209とグラフ推定部210とは同一である。
(ステップS1901)
基本API分類部231は、まず、図19(1)に示すように、編集グラフ蓄積部203から、あるAPIを有する全ての編集グラフを読み出す。
ここでは、読み出した編集グラフの中に、あるAPIに該当する記述が、m個あったものとして説明する。また、ここでは、あるAPIをn個の数値パラメータを持つAPIであり、このAPIをAPIfとする。なお、APIfは、X0からXn−1のパラメータを有し、このAPIf=f(X0,X1,・・・・・,Xn−1)である。この関数fとは、APIを定義する処理関数である。
編集グラフ蓄積部203は、このAPIfのパラメータの設定値を読み出し、つまり、ベクトルv1、v2、v3・・・・vmを読み出す。編集グラフ蓄積部203は、このベクトルv1、v2、v3・・・・vmを、入力ベクトル集合Vとして、次の主成分分析を実行する。
次に、基本API分類部231は、図19(2)に示すように、入力ベクトル集合Vに対して主成分分析を実行し、第1主成分をλ1と、第2主成分をλ2とを、算出する。
ここで、主成分分析とは、相関関係にあるいくつかの要因を合成(圧縮)して、いくつかの成分にし、その総合力や特性を求める統計的な方法である。主成分分析は、統計処理の一般的な手法であるので、ここではその説明を省略する。
meanV=(v1+v2+v3+・・・・+vm)/m ・・・(式2)
なお、後述するように、再帰的に処理が実行されるため、基本API分類部231は、第1の分類情報と第2の分類情報とを組として、順に、分類情報記憶部234に記憶する。
この平均ベクトルmeanVとは、入力ベクトル集合Vであるベクトルv1、v2、v3・・・・vmを加算し、加算したベクトルを、そのベクトル集合Vの要素数mで除算したものである。
次に、基本API分類部231は、図19(3)に示すように、第1主成分λ1を第2主成分λ2で除算した値(λ1/λ2)が、予め設定された閾値Tよりも大きい場合(λ1/λ2>T)、入力ベクトルVを、固有ベクトルP1により定められる2つの集合ベクトルであるV+とV−とに分類する。
逆に、基本API分類部231は、第1主成分λ1を第2主成分λ2で除算した値(λ1/λ2)が、予め設定された閾値T以下の場合(λ1/λ2≦T)、分類することを終了する。
なお、第1主成分λ1を第2主成分λ2で除算した値(λ1/λ2)が、予め設定された閾値Tよりも大きい場合とは、第1主成分λ1が第2主成分λ2に対して、統計的な説明変量として有意な意味があるということである。または、第1主成分λ1の方向に沿ったベクトル集合の分布が、第2主成分λ2に沿ったベクトル集合の分布より、扁平に分布している、という意味である。また、予め設定された閾値Tとは、1より大きい値である。
なお、図19(3)においては、説明のために、3次元空間でのベクトルの分布を2次元の平面で分割して分類した場合について図示しているが、一般には、n次元空間におけるベクトルの分布を、n−1次元の超平面により分割して分類する。
次に、基本API分類部231は、分割された2つのベクトル集合V+とV−とのそれぞれのベクトル集合に対して、上記のステップS1901からステップS1903の処理を再帰的に繰り返し、それぞれのベクトル集合に対して、第1主成分λ1を第2主成分λ2で除算した値(λ1/λ2)が、予め設定された閾値Tよりも小さくなるまで、それぞれのベクトル集合を2つに分類する。
図19(4)では、例えば、APIAのパラメータの設定値であるベクトル集合a0が、ベクトル集合a1とベクトル集合a2とに分類され、ベクトル集合a1がベクトル集合a11とベクトル集合a12とに分類され、ベクトル集合a2がベクトル集合a21とベクトル集合a22とに分類され、ベクトル集合a21がベクトル集合a211とベクトル集合a212とに分類されている。
この1つのベクトル集合a0がAPIであり、ベクトル集合a11と、ベクトル集合a12と、ベクトル集合a211と、ベクトル集合a212と、ベクトル集合a22との、5つのベクトル集合が基本APIである。以降、例えば、APIAで、そのパラメータがa1に分類された基本APIを、基本APIa1と称して説明する。
なお、図19(4)のそれぞれの分類に対応して、第1の分類情報と第2の分類情報とが組として、分類情報記憶部234に記憶されている。
また、基本API分類部231は、2本木に分類した複数の基本APIについて、そのパラメータの平均値を平均パラメータ値として算出し、APIと、APIを2本木に分類した複数の基本APIと、算出した平均パラメータ値とを関連づけて、基本API対応記憶部235に記憶させる。
以上のようにして分類した基本APIを用いて、図19(5)に示すようにして、基本API遷移確率算出部233は、編集グラフ蓄積部203に記憶されている編集グラフの頻度に基づいて、基本API間の遷移確率を算出し、算出した本API間の遷移確率を遷移確率記憶部215に記憶する。
例えば、図19(5)示すように、APIAは、基本APIa1と基本APIa2と基本APIa2との3つに分類されている。同様に、APIBは、基本APIb1と基本APIb2との2つに分類されおり、APICは、基本APIc1と基本APIc2との2つに分類されている。
また、次に、グラフ推定部210は、遷移確率記憶部215から基本API間の遷移確率を読み出し、図9から図12を用いて説明したAPI間の遷移確率に基づいて編集グラフを生成した方法と同様に、読み出した基本API間の遷移確率に基づいて編集グラフを生成する。
第1の実施形態における遷移確率に基づいた編集グラフの生成と、第2の実施形態における遷移確率に基づいた編集グラフの生成とは、第1の実施形態においてはAPI間の遷移確率とAPIによる編集グラフを生成するのに対して、第2の実施形態においては基本API間の遷移確率とAPIによる編集グラフを生成する点が異なる。他の処理は同一である。
基本API選択部232は、ユーザが用いる端末103Aからの、API識別番号とAPI識別番号により識別されるAPIが有する複数のパラメータの設定値とが、映像編集サーバ102を介して入力されることに応じて、分類情報記憶部234から分類情報を読み出し、読み出した分類情報と入力された複数のパラメータの設定値とに基づいて、基本API分類部231が分類したAPI識別番号に該当するAPIが分類された基本APIの中から、入力された複数のパラメータの設定値に該当する基本APIを選択する。
この場合、基本API選択部232は、パラメータの設定値が設定されたAPIAを、基本APIのいずれに属するかを、分類情報である第1の分類情報と第2の分類情報とに基づいて分類する。ここで、分類される前のAPIAは、APIa0である。
まず、基本API選択部232は、APIAに対して、組として記憶された第1の分類情報である固有ベクトルP1と、第2の分類情報である平均ベクトルmeanVとを、分類情報記憶部234から順に読み出す。
次に、基本API選択部232は、ユーザがパラメータの設定値である入力ベクトルQに対して、ベクトルQから平均ベクトルmeanV1を減算したベクトルと、固有ベクトルP1との内積Rを次の式3により算出し、算出した内積Rの値が正である場合、つまり算出した内積Rが0より大きい場合(R>0)には、ベクトルviをベクトル集合V+に分類し、逆に、算出した内積Rの値が正でない場合、つまり算出した内積Rが0以下である場合(R≦0)には、ベクトルviをベクトル集合V−に分類する。
R=P1・(Q−meanV1) ・・・(式3)
この分類により、基本API選択部232は、パラメータの設定値が設定されたAPIA(=a0)が、基本APIa1または基本APIa2のいずれであるかを検出する。
基本API選択部232は、ステップS2001とステップS2002とを繰り返し、順に、組として記憶された第1の分類情報である固有ベクトルP1と、第2の分類情報である平均ベクトルmeanVとを、分類情報記憶部234から順に読み出し、組として記憶された第1の分類情報と第2の分類情報とが無くなるまで、ユーザがAPIAに対してパラメータの設定値である入力ベクトルQを、順に分類する。
次に、グラフ推定部210は、選択されたそれぞれの基本APIの遷移確率が最大となるように、選択されたそれぞれの基本APIを含む編集グラフを生成する。例えば、APIa1とAPIb2とAPIc2とを含む、編集グラフが生成される。
例えば、選択されたAPIa1と、APIBの基本APIであるAPIb1またはAPIb2と、APICの基本APIであるAPIc1またはAPIc2と、を含む編集グラフが生成される。
また、第2の実施形態による編集グラフを生成にあっては、編集グラフ蓄積部203に記憶されている編集グラフの数が少ない場合においても、APIを基本APIに分類して編集グラフを生成するために、より多様性が高く、また、ユーザのニーズとの合致度の精度が高い編集グラフの作成が出来るという効果を奏する。
第1の実施形態における編集グラフを生成においては、同じAPIであれば、パラメータの設定値が入力されたかに関係なく、同じノードとして遷移確率グラフを構築していたため、本来ならば接続が適切でない編集グラフが提示される場合が存在した。
さらに、第2の実施形態における編集グラフを生成においては、1つのAPIであってもパラメータの設定値によりAPIが分類されるため、APIのバリエーションが増え、更に、APIを用いた編集グラフのバリエーションが増えるという効果がある。このAPIと編集グラフの種類数の増加は、ユーザに対して、映像編集における編集グラフの選択の幅が広がり、ユーザが多様な映像を編集できる、という利点がある。
図22(a)に示す形態1は、映像編集サーバ102に、基本API抽出サーバ106の機能を、統合する場合の形態である。この場合の構成として、(1)映像編集サーバ102と、基本API抽出サーバ106とを、異なるサーバとした構成と、(2)映像編集サーバ102と基本API抽出サーバ106とを一体とした構成とする場合がある可能である。
この図22(a)に示す形態1においては、映像編集サーバ102は、様々なユーザが生成した編集グラフを統合して、テンプレートをユーザに提示することが可能となる。
この図22(b)に示す形態2においては、編集グラフを生成は、その端末を使用するユーザに限定されるが、ユーザ個人の映像編集のノウハウを外部に漏らしたくない場合に有効である。
また、形態1または形態2のいずれの場合においても、映像編集サーバ102により映像を編集し、端末103Aまたは103Bを用いるユーザは専用の映像を編集する装置を要しないため、端末を用いるユーザは、映像を編集するための装置に対する低コスト化が可能である。
また、映像編集サーバ102と基本API抽出サーバ106とは、別個の構成としてもよいし、一体とした構成としてもよい。
なお、この公開閲覧部206、編集グラフ作成部202、実行部204、グラフ推定部210、基本API分類部231、基本API選択部232または基本API遷移確率算出部233は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、この公開閲覧部206、編集グラフ作成部202、実行部204、グラフ推定部210、基本API分類部231、基本API選択部232または基本API遷移確率算出部233は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、その機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
なお、上記の実施形態の説明においては、本実施の形態である映像編集サーバおよび基本API抽出サーバの処理対象として動画と音声を含む映像の場合のみについて説明してきたが、本実施の形態である映像編集サーバおよび基本API抽出サーバの処理対象とする媒体、すなわち、メディアとしては、動画のみ、音声のみ、または、動画と音声、の場合についても、同様に適応可能である
また、本発明と実施形態との対応において、メディア宛先入力部が映像宛先入力部に、メディア受信部が映像受信部に、メディア入力元が映像入力元に、メディア出力先が映像出力先に、メディア指定情報が映像指定情報に、それぞれ対応する。
102 映像編集サーバ
103A、103B 端末
104 映像元端末
105 映像先端末
106 基本API抽出サーバ
201 APIライブラリ部
202 編集グラフ作成部
203 編集グラフ蓄積部
204 実行部
205 動画蓄積部
208 グラフ検索部
209、210 推定部
213 ランキングDB部
214 選定部
215 遷移確率記憶部
231 基本API分類部
232 基本API選択部
233 基本API遷移確率算出部
234 分類情報記憶部
2021 送受信部
2022 動画宛先入力部
2023 グラフ動画送信部
2024 グラフ編集部
2025 グラフ選択部
2041 映像生成部
2042 登録部
2043 映像送信部
2044 映像受信部
2061 送受信部
2062 ランキング取得部
2063 情報取得表示部
2064 閲覧数登録部
2141 ランキング取得部
2142 情報取得表示部
T1 グラフ動画対応テーブル
T2 画像回数テーブル
T3 編集グラフ回数テーブル
T4 API回数テーブル
Claims (7)
- 動画または音声であるメディアを処理するAPIと、該APIのパラメータの値が異なる基本APIとが関連付けて、前記API毎に記憶されている基本API対応記憶部と、
前記基本API間の遷移確率が記憶されている遷移確率記憶部と、
複数のAPIが入力されることに応じて、前記入力された複数のAPIに該当する基本APIを前記基本API対応記憶部から読み出し出力する基本API選択部と、
前記基本API選択部から入力された基本API間の遷移確率を、前記遷移確率記憶部から読み出し、前記読み出した遷移確率に基づいて前記基本APIが接続された編集グラフを生成するグラフ推定部と、
前記グラフ推定部が生成した編集グラフに基づいてメディアを編集する実行部と、
を有することを特徴とするメディア編集サーバ装置。 - 前記メディア編集サーバ装置が、
前記APIの順序と前記APIのパラメータの設定値とが記述された編集グラフが記憶されている編集グラフ蓄積部と、
前記編集グラフ蓄積部に記憶されている編集グラフに基づいて、前記API毎に、該APIを統計的に異なるパラメータの設定値を有する前記複数の基本APIに分類し、前記APIと前記分類した基本APIとを関連付けて前記基本API対応記憶部に記憶させる基本API分類部と、
前記基本API分類部が分類した基本API間の遷移確率を、前記編集グラフ蓄積部に蓄積されている編集グラフに基づいて算出し、該算出した遷移確率を前記遷移確率記憶部に記憶させる基本API遷移確率算出部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のメディア編集サーバ装置。 - 前記メディア編集サーバ装置が、
APIを基本APIに分類するために用いる、複数のパラメータの設定値を分類するための分類情報が記憶されている分類情報記憶部を有し、
前記基本API分類部が、
前記APIを前記基本APIに分類する時に、前記複数のパラメータの設定値を統計的に分類するための分類情報を前記編集グラフ蓄積部に蓄積されている編集グラフに基づいて算出し、該算出した分類情報に基づいて前記APIを前記基本APIに分類し、前記算出した分類情報を前記分類情報記憶部に記憶させ、
前記基本API選択部が、
前記APIと該APIのパラメータの設定値とが入力されたことに応じて、前記入力されたAPIに該当する分類情報を前記分類情報記憶部から読み出し、該読み出した分類情報と前記入力されたパラメータの設定値とに基づいて、前記入力された複数のAPIに該当する基本API対応記憶部から読み出した基本APIの中から、前記入力された複数のパラメータの設定値に該当する基本APIを選択し、該選択した基本APIを出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載のメディア編集サーバ装置。 - 前記メディア編集サーバ装置が、
ユーザが用いる端末とネットワークを介して接続されるメディア編集サーバ装置であり、
前記メディア編集サーバ装置が、
メディアを処理するAPIが記憶されているAPIライブラリ部と、
編集グラフを前記編集グラフ蓄積部から取得するための選択情報を前記端末から受信し、前記受信した選択情報に基づいて前記編集グラフ蓄積部から編集グラフを取得するグラフ選択部と、
メディア入力元およびメディア出力先を指定するためのメディア指定情報を前記端末から受信するメディア宛先入力部と、
前記メディア宛先入力部が受信したメディア指定情報に基づいてメディア入力元からメディアを取得するメディア受信部と、
を有し、
前記実行部が、
前記取得した編集グラフに記述されているAPIを前記APIライブラリ部から取得し、前記取得した編集グラフと前記取得したAPIとに基づいて前記メディア受信部が取得したメディアを編集し、前記編集したメディアを前記メディア指定情報のメディア出力先に出力する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3に記載のメディア編集サーバ装置。 - 前記端末が、前記複数のAPIを、または、前記APIと該APIのパラメータの設定値とを、前記メディア編集サーバ装置に入力し、
前記グラフ選択部が、前記グラフ推定部が生成した編集グラフを、前記取得する編集グラフとする、
ことを特徴とする請求項4に記載のメディア編集サーバ装置。 - ユーザが用いる端末とメディア編集サーバ装置とがネットワークを介して接続されるメディア編集システムであり、
前記メディア編集サーバ装置が、
動画または音声であるメディアを処理するAPIと、該APIのパラメータの値が異なる基本APIとが関連付けて、前記API毎に記憶されている基本API対応記憶部と、
前記基本API間の遷移確率が記憶されている遷移確率記憶部と、
複数のAPIが入力されることに応じて、前記入力された複数のAPIに該当する基本APIを前記基本API対応記憶部から読み出し出力する基本API選択部と、
前記基本API選択部から入力された基本API間の遷移確率を、前記遷移確率記憶部から読み出し、前記読み出した遷移確率に基づいて前記基本APIが接続された編集グラフを生成するグラフ推定部と、
前記グラフ推定部が生成した編集グラフに基づいてメディアを編集する実行部と、
を有することを特徴とするメディア編集システム。 - メディア編集サーバ装置であるコンピュータを、
動画または音声であるメディアを処理するAPIと、該APIのパラメータの値が異なる基本APIとが関連付けて、前記API毎に記憶されている基本API対応記憶部と、
前記基本API間の遷移確率が記憶されている遷移確率記憶部と、
複数のAPIが入力されることに応じて、前記入力された複数のAPIに該当する基本APIを前記基本API対応記憶部から読み出し出力する基本API選択部と、
前記基本API選択部から入力された基本API間の遷移確率を、前記遷移確率記憶部から読み出し、前記読み出した遷移確率に基づいて前記基本APIが接続された編集グラフを生成するグラフ推定部と、
前記グラフ推定部が生成した編集グラフに基づいてメディアを編集する実行部と、
として機能させるためのメディア編集プログラム。
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