JP2008210305A - 環境配慮設計支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ある製品に対する改善案を、他の製品に適用した場合の効果を評価し、改善案立案を支援する。
【解決手段】
製品の部品構成、材料、プロセス、適用するための前提条件を入力し、製品の環境負荷を評価する環境負荷評価手段と、入力された製品の部品、材料、プロセスの構成と、環境負荷評価手段で評価した環境負荷を記憶し、製品の部品構成、材料、プロセスの改善案と環境負荷評価手段で評価した製品の環境負荷から、改善案を前提条件とともに格納する適用条件付改善案格納手段と、製品の部品、材料、プロセスの構成及び各改善案から、ある製品について改善案の適用可否を判定する改善案適用可否判定手段と、適用できると判定した改善案について、その効果を評価する改善効果評価手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、製品のライフサイクルにわたる環境負荷を改善するための環境負荷改善案立案支援装置に関する。
製品設計を考える上で、製品の性能やコストに加え、ライフサイクルを通じて環境に与える負荷の少ない製品の設計開発が重要である。また、2008年にはEuP指令が施行され、EU市場に上場するエネルギー使用製品に対してライフサイクルの環境負荷の評価結果をプロファイルとして添付する義務が発生する。従来、製品の環境負荷評価は、設計者が自分の担当製品に対して試行錯誤で実施していたため、改善努力は製品毎に閉じていた。また、ユーザへ製品の環境負荷情報が開示されるため、企業として環境負荷改善の努力が必須となることが想定される。
製品のライフサイクルを通じた環境負荷評価を行う手法として、LCA(Life Cycle
Assessments)がある。特開平10−57936号公報に記載の技術は、製品のライフサイクルを、製造・使用・廃棄・リサイクル時の環境負荷にモデル化し、製品の環境負荷量を簡易に求め、また複数機種の環境負荷量の比較を出力するというものであった。
特開平10−57936号公報
特開平10−57936号公報では、原単位と材料の量などから製品の環境負荷を評価することができるが、環境負荷の削減方法、改善案については提示されていない。
また、実務における改善案の立案は、設計者が担当製品について試行錯誤で行っているのが現状である。環境負荷を改善するには、製品の材料や部品あるいはプロセスを変更することになるが、これらの変更は個々に独立でなく、例えば材料を変更するとリサイクル方法もそれに伴い変更になるなど、相互に関わっている。このため、ある製品の改善案を他の製品に単純に適用してしまうと、ライフサイクル全体としてみると効果のトレードオフが発生し、結果として環境負荷が増加する可能性もある。
また、環境負荷の評価値であるインベントリも、複数種類が存在し、それら全てが改善する方向で考えなければならず、設計者は、ステージ間、インベントリ間の2種類のトレードオフを考慮しながら改善案を立案しなければならない点で困難な作業であった。
そこで、本発明の目的は、設計者が担当製品に対して立案した改善案を、他の製品に適用した場合の効果を評価し、改善案立案を支援することである。
本発明の一つの特徴は、製品の部品、材料、プロセスの構成情報と、製品の環境負荷情報を格納する製品別環境負荷格納手段と、改善案を、部品、材料、プロセスの変更内容と、他の製品に適用するための適用条件とともに格納する適用条件付改善案格納手段と、製品別環境負荷格納手段に格納した製品の部品、材料、プロセスの構成と、適用条件付改善案格納手段に格納された改善案から、製品別環境負荷格納手段に格納された任意の、もしくは全ての製品について、適用条件付改善案格納手段に格納された任意の、もしくは全ての改善案の適用可否を判定する改善案適用可否判定手段と、改善案適用可否判定手段で改善案を適用可能と判定した製品について、改善案を適用した場合の効果を評価する改善効果評価手段とを備えるものとした点にある。
本発明の他の特徴は、製品の部品、材料、プロセスの構成情報と、製品の環境負荷情報を格納する製品別環境負荷格納手段と、製品別環境負荷格納手段に格納された製品の部品、材料、プロセスの構成情報を変更できる入力手段であり、且つ、変更内容を他の製品に適用するための適用条件とともに入力する製品情報入力手段と、製品情報入力手段から入力された、部品、材料、プロセスの変更内容と、他の製品に適用するための適用条件を格納する適用条件付改善案格納手段とを備えるものとした点にある。
本発明の他の特徴は、製品の部品、材料、プロセスの構成情報と、製品の環境負荷情報を格納する製品別環境負荷格納手段と、改善案を、部品、材料、プロセスの変更内容と、他の製品に適用するための適用条件とともに格納する適用条件付改善案格納手段と、製品別環境負荷格納手段に格納した製品の部品、材料、プロセスの構成と、適用条件付改善案格納手段に格納された改善案から、製品別環境負荷格納手段に格納された任意の、もしくは全ての製品について、適用条件付改善案格納手段に格納された任意の、もしくは全ての改善案の適用可否を判定する改善案適用可否判定手段と、改善案適用可否判定手段で改善案を適用可能と判定した製品について、改善案を適用した場合の効果を評価する改善効果評価手段と、改善効果評価手段で評価した改善効果を改善前後で比較表示する改善効果表示手段をを備えるものとした点にある。
本発明を用いると、ある製品に関する改善案についてそのトレードオフを考慮し、他の製品へ展開することで、試行錯誤過程を省いてライフサイクルにわたる改善効果を算出できる。
以下に図面を参照して本発明を用いた環境配慮設計支援装置の実施例を説明する。
図1は、本発明による環境配慮設計支援装置の実施例1の構成を示すブロック図である。図1の環境配慮設計支援装置は、製品の部品、材料、プロセスの構成と、環境負荷を格納する製品別環境負荷格納手段10と、製品の環境負荷を評価する環境負荷評価手段20と、改善案を前提条件とともに格納する適用条件付改善案格納手段30とを備える。改善案適用可否判定手段40は、製品別環境負荷格納手段10に格納した製品の部品、材料、プロセスの構成と、適用条件付改善案格納手段30に格納された改善案から、製品別環境負荷格納手段10に格納されている製品について、適用条件付改善案格納手段30に格納された改善案の適用可否を判定する。そして改善効果評価手段50は、改善案適用可否判定手段40で改善案を適用できると判定した製品について、改善案を適用した場合の効果を評価する。
実施例1の各構成要素について説明する。尚、説明のため、製品の構成や、改善案、原単位の値などを例示するが、これらは全て架空のものとする。
製品別環境負荷格納手段10は、製品の部品構成、材料、プロセスなどを環境負荷とともに格納する手段である。製品別環境負荷格納手段10に格納するデータの内容について、図2を用いて説明する。図2は製品1の部品構成、材料、プロセスの例である。尚、この例はデータ構成説明の便宜上簡略化した架空のデータである。部品表21は、ある製品(製品1)の部品構成を、その製品を構成する部品ツリーの各要素(211〜215)により表したものである。この例では、「製品1」211は「本体」212と「上蓋部」
213により構成され、「本体」212はさらに「外装部」214と「フロントパネル」215とからなることを表している。なお、この例では「上蓋部」213、「外装部」
214、「フロントパネル」215はそれ以上分解できない、製品構成上の末端部品であるが、「製品1」211、「本体」212は組立品であり、このいずれも「製品1」の部品として扱う。階層22は、部品表21に含まれる部品のうち、末端部品を構成する材料を表している。尚、ここで「PP」221は「ポリプロピレン」をあらわす記号であり、「PS」223、224は「ポリスチレン」をあらわす記号である。
階層23は、部品表21の各部品、材料につくプロセスを表している。このプロセスの階層23は、部品表21の各部品、材料について、それぞれの部品、材料の素材製造から廃棄まで、ライフサイクルステージで投入したり、排出したりすることで環境に負荷を与えるプロセスである。例えば、図2の例では、「外装部」214について、材料「PP」221の「製造」231という素材製造プロセス、また「PP」221の「射出」232という製造プロセスが付く。更に「輸送10tトラック」233という輸送プロセスも付く。また、「製品1」211に対して「使用」238という使用プロセスを付けたり、
「フロントパネル」215を構成する「鉄」222について、「切削」235という製造プロセスを付けたり、「上蓋部」213を構成する「PS」224について「ケミカルリサイクル」237というプロセスを付ける事もできる。このように、プロセスの階層は、部品表を構成する部品、材料について、ライフサイクルにわたり環境に負荷を与えるプロセスである。
以上のように、製品に対して、部品構成、材料、プロセスを夫々どのように設定するかにより、ライフサイクルにわたる環境負荷は異なってくる。
図3、図4、図5に製品別環境負荷格納手段10の格納形態の例を示す。この内、図3は、図2に示す部品構成、材料、プロセスの内、部品構成に関する情報の格納例である。図3において、部品PS情報31は、部品構成の親子関係に関する情報を格納する表である。部品PN情報32は部品構成を構成する各部品の名称をはじめとする属性を格納する表である。部品PS情報31の親部品ID33は部品の親子関係の親部品を特定する情報である。子部品ID34は部品の親子関係の子部品を特定する情報である。質量・個数
35は親部品を構成する子部品の個数もしくは質量に関する情報である。また、部品PN情報32の表の内、部品ID36は部品を特定する情報であり、部品名37はそれぞれの部品IDに対応する部品名称である。
図4は、図2に示す部品構成、材料、プロセスの内、部品を構成する材料に関する情報の格納例である。図4中、材料PS情報41は、部品に格納される材料とその量を特定する表であり、部品ID43で特定される部品に含まれる材料の材料ID44と質量45が格納される。材料PN情報42は、材料の名称をはじめとする属性を格納する表であり、材料を特定する材料ID46と、この材料の名称を表す材料名47からなり、部品と材料の親子関係を示すため、これは材料のPS情報とする。
図5は、図2に示す部品構成、材料、プロセスのうち、部品や材料に付くプロセスに関する情報の格納例であり、製品別環境負荷格納手段10に格納する項目の内容の例である。図5中、プロセスPS情報51は、部品や材料に対して付くプロセスの情報を格納する表である。プロセスPN情報52は、プロセスの名称をはじめとする属性を格納する表である。表53は、各部品・材料に付くプロセスについて、算出した環境負荷量を格納する表である。インデックス54は各部品・材料に付くプロセスを特定する情報である。ステージ58は、プロセスの分類を表す。また製品ID55、部品ID56、材料ID57、プロセスID59の各項目で、どの製品のどの部品に使われたプロセスかをインデックス54で一意に特定する。プロセス名5bはプロセスID5aに対応するプロセスの名前である。表53のインデックス5cは、プロセスPS情報51のプロセスを引用するための情報あり、プロセスPS情報51のインデックス54に対応する。インベントリ5dは、環境負荷の種類である。尚、インベントリにおける環境負荷の種類はここで挙げたCO2、SOx以外にも多種類が存在し、それらについてここで挙げて評価することもできるが、説明の簡単のためここではCO2 とSOxを例示するものとする。環境負荷量5eは、インデックス5cで特定されるプロセスの、各インベントリ5dについて算出された環境負荷量である。
このうち、部品PN情報32、材料PN情報42、プロセスPN情報52は、それぞれ部品/材料/プロセスの名称、属性などを特定するものであるため、マスターテーブルとして用いることもできる。例えばユーザが部品構成、材料、プロセスを入力する際に、部品PN情報32を参照し、部品構成を入力する際の候補部品として表示させ、ユーザに選択させる、といった入力方法を取ることもできる。
次に、環境負荷評価手段20について説明する。環境負荷評価手段20は、評価対象となる製品の部品構成、材料、プロセスの情報と、各プロセスごとにあらかじめ定義された環境負荷原単位とから、製品のライフサイクルにわたる環境負荷量を算出する装置である。環境負荷の種類には、原油、水など資源消費に分類されるもの、CO2 、SOxなど大気排出されるもの、BOD、CODのように水圏排出されるもの、の3種類20項目以上が存在するが、目的に応じ、全て又は一部の環境負荷項目について環境負荷の計算を行う。環境負荷の計算方法は、一般的に、次式を用いることで求められる。
A=Σ(a×W) …(数式1)
ここで、Wは対象製品ごとの製品を構成する素材別の質量、加工量等を表し、aは環境負荷項目別の原単位、Aは項目別の消費量又は排出量を表す。
例えば図2に示す製品の環境負荷を評価する場合を例に取る。図2において、階層23に示すように環境に負荷を与えるプロセスが複数あるが、これらの各プロセスにつきa×Wの計算を行った結果が、そのプロセスを実行した結果、環境に与える負荷量である。
ここで、aの環境負荷項目別の原単位は、予めデータを持っていることを想定する。図7の表は、環境負荷項目別の原単位データの例を示した表であり(値は架空)、プロセス名、インベントリ、値、単位などの情報を一組で持つ。この表は、環境負荷項目(インベントリ)としてCO2 の例を示したものである。例えばデータ行の一行目に示すように、「PP」を製造する場合の排出CO2 量は1kg当たり500g、のように素材や部品の単位質量に対する質量として定義される。これらは産業連関表に記載の値をそのまま用いることもできるし、特定の工場で使用する電力量に起源する環境負荷量など、直接または間接的に計測可能なものについては、独自に計測した値を用いてもかまわない。
これを用いて、たとえば図2の部品表について環境負荷量を求める場合には、プロセスの階層23に含まれているプロセスを順に読み出し、それぞれのプロセスで扱う素材または部品の質量と、図7に示した原単位データから、プロセス名の一致するレコードの値を読み出して積算することにより求める。たとえば図2の「PP」221の質量が5kgとすると、「製造」231のPP製造プロセスにおける環境負荷量は、5×500=2500gのCO2 量として求められる。
以上のように、製品のライフサイクルにわたる環境負荷量を部品×材料×プロセス単位に算出する。環境負荷計算を全て行った時点では、環境負荷量は全てのプロセスに対し環境負荷項目ごとに算出されている。代表的な環境負荷項目としてCO2 やSOxが計算されるが、全ての環境負荷項目について各プロセス毎に計算してもよい。なお、プロセスと環境負荷の組み合わせにより、該当する環境負荷項目を消費もしくは排出しない組み合わせもあるため、そのような組み合わせに対しては環境負荷量を0とする。
環境負荷評価手段20の処理の流れを、図9を用いて説明する。処理S91で、図2に示すような製品の部品×材料×プロセスを順に読み出し、部品質量・材料質量・プロセス属性値などを取得する。プロセス属性値とは、例えばプロセスが輸送プロセスである場合に輸送距離、プロセスが使用である場合に使用時間、といった環境負荷計算に必要な質量以外の値をさす。処理s92で、処理S91で取得した値を用いて、数式1により環境負荷計算をする。計算された環境負荷量は処理s93で、製品別環境負荷格納手段10における表53の環境負荷量5eの欄に書き込む。処理S94で、すべての部品×材料×プロセスの評価が終了したかを判定する。終了した場合は処理を終了し、終了していない場合には次の部品×材料×プロセスに処理を進める。以上が、環境負荷評価手段20の処理内容である。
次に、適用条件付改善案格納手段30につき説明する。適用条件付改善案格納手段30は、各改善案を、適用条件付改善案格納手段30では、ある製品に対して立案した改善案を、他の製品に対して再利用して改善案を立案するために必要な情報として、(1)適用するための制約条件/前提条件や、(2)ある製品設計の構成要素(部品・材料・プロセス)を変更した場合に、連動して変更の必要な他の構成要素とのリンク、また(3)変更に伴って変更の必要な部品・材料質量などの物量、連動して変更の必要な他のプロセスの変更条件を格納しておく手段である。製品の環境負荷評価、及び改善案立案の担当者は、改善案の立案時には、例えば、製品別環境負荷格納手段10に格納された、製品1の部品構成、材料、プロセスなどの製品情報を変更し、改善前後の製品の環境負荷評価値を比較して、より環境負荷評価値が改善する製品2の改善案を立案する。例えばこのような方法で製品2なる改善案を立案した際に、製品1と製品2の間の改善点を格納するのが適用条件付改善案格納手段30である。
図10は、適用条件付改善案格納手段30の格納項目の例であり、改善案を特定するための改善案ID101、データのレコードを特定するためのID102、改善内容の分類されるステージ103、改善のための変更前の情報としての部品ID104,材料ID
105,プロセスID106と、改善のための変更後の情報である部品ID107、材料ID108、プロセスID109、変更後の材料の親部品に対する質量比である質量10a、変更後の材料の変更前材料に対する質量比である質量10b、改善案を適用するための制約条件を参照するための制約条件ID10c、改善にかかるコスト10d、各レコードの改善が実施される場合に連動して変更が必要な変更項目のレコードのレコードIDである影響インデックス10eが格納される。
また、図24に上記(1)の制約条件の格納項目の例を示す。図10の改善案に対応する制約条件は、図24の制約条件の格納項目の、制約条件ID243により特定できる。
図10には影響インデックスが1件の例を示しているが、複数件あっても良い。また、ここでは部品、材料、プロセスをそれぞれ部品ID、材料ID、プロセスIDで示しているが、部品ID、材料ID、プロセスIDそれぞれに対応する名称などの情報は、図3に示した部品PN情報32(部品マスター)、図4に示した材料PN情報42(材料マスター)、図5に示したプロセスPN情報52(プロセスマスター)を適用条件付改善案格納手段30中に保持しておき、随時参照できる構成をとる。
また、図24の改善案ID241とID242と制約条件ID243は、それぞれ図
10の改善案ID101、ID102、制約条件ID10cに対応する。制約条件種別
244は、制約条件の種別が閾値/構成のいずれであるかを示す。制約条件種別が「閾値」の場合には、閾値の種類を記載する列である閾値(種類)245、閾値の値を記載する列である閾値(値)246、制約条件判定の際に閾値の値以上を制約を満たすとするか以下を制約を満たすとするかを記載する列である以上/以下247にその詳細条件を記載する。
また、制約条件種別が「構成」の場合は、検索する対象が部品であるか材料であるかプロセスであるかを記載する対象248、部品表から対象248で設定した対象を検索する方向を設定する(親から子方向が「正」/子から親方向が「逆」/双方向が「正逆」)検索方向249、部品表中で対象248で設定した対象を検索する階層数列24a、対象
248で設定した対象が有ることが条件か/無いことが条件かを設定する有/無24b、実際に検索する対象を設定する項目24c、にその詳細条件を記載する。
図24に関連して、改善案とその制約条件につき補足して説明する。環境負荷改善のために製品の部品/材料/プロセスを見直すような場合の制約条件には、大きく分けて、
(1)質量、長さ、体積等の物量の制約を、「閾値」で設定する場合、(2)特定の材料の含有の有無や、製造過程での加工の有無など、製品の構成に関する制約を設定する場合、の二通りに分けられると考えられる。そのため、改善案を適用するための制約条件を記載するためには、図24に示した表に、これら二通りの制約条件の判定を適切に行うために必要な項目を盛り込むものとする。
制約条件が(1)の閾値の場合には、閾値の値の種別(質量であるか、体積であるか、長さであるか等)、閾値の範囲(上限/下限)、値の情報が必要である。この制約条件の適用例には、輸送手段変更時の、製品の質量や体積の制約、等が考えられる。
制約条件が(2)の構成の場合には、改善対象となっている部品/材料/プロセスを起点とし、どのような部品/材料/プロセスを、親方向/子方向のいずれの方向に、何階層分検索するか、また検索対象があった場合に制約条件を満たすのか、ない場合に制約条件を満たすのか、といった情報が必要である。この制約条件の適用例には、リサイクルの際、コーティング、メッキ等の処理がその部品に対してなされている場合にはリサイクルできない、また、ガラスなどの材料が含まれる製品の輸送方法は限定される、等が考えられる。
図10に示すような改善案および、図24に示すような、それぞれの改善案を適用する際の制約条件が存在する状況下で、ある改善案が他の製品に適用できるか否かを判定するのが、改善案適用可否判定手段40である。次に、改善案適用可否判定手段40につき説明する。改善案適用可否判定手段40は、製品別環境負荷格納手段10に格納された任意の、もしくは全ての製品について、適用条件付改善案格納手段30に格納された任意の、もしくは全ての改善案の適用可否を判定する手段である。
改善案適用可否判定手段40の処理の流れにつき、図11と図17を用いて説明する。本処理は、製品別環境負荷格納手段10に格納されている製品を順に参照し、適用条件付改善案格納手段30に格納されている改善案のうち、(1)変更前プロセスが同じプロセス、(2)前提条件を満たすプロセス、(3)連動して変更の必要なプロセスについても全て前提条件を満たすプロセス、の3条件を満たす改善案を判定し、その改善案を適用した場合の環境負荷を計算する処理である。
まず製品別環境負荷格納手段10からデータを読み出すカウンタiを0にクリアし(S111)、適用条件付改善案格納手段30からデータを読み出すカウンタjを0にクリアする(S112)。次に製品別環境負荷格納手段10からi番目の製品データを読み込み(S113)、適用条件付改善案格納手段30からj番目の改善案を読み込む(S114)。そして、製品iに改善案jの変更前部品、材料、プロセスが含まれるか否かを判定する(S115)。含まれていればS116に進み、含まれていなければS11jに進み、次の改善案について判定する。
S116は、改善案jの制約条件IDがNULLか否かを判定する処理である。NULLであれば制約条件が存在するものとしてS11nの制約条件判定処理に進む。またNULLでなければ、制約条件が存在しないものとして改善案jによる製品iの改善処理(1100)に進む。
制約条件判定処理(S11n)では、製品iが改善案jの制約条件を満たすか否かの判定処理である。この処理への引数として、図10の制約条件ID10cの値と改善案jと一致する製品iの部品/材料/プロセスを渡す。制約条件判定処理(S11n)は、別途図8を用いて説明する。
S11oは、制約条件判定処理(S11n)の判定処理の結果、制約条件フラグが1で制約を満たすと判定されたかを判定する処理である。制約条件フラグが1で制約を満たす場合は改善案jを適用するため改善案jによる製品iの改善処理(1100)に進み、制約条件フラグが0で制約を満たさない場合はS11jに進み、次の改善案の処理をする。
図17に示す、改善案jによる製品iの改善処理(1100)ではまず、製品iの情報をワークエリアにコピー済か否かを判定し(S117)、コピー済みでなければ、S117までの処理で製品iに対して改善案jが適用可能性ありと判定し、製品iの改善案を製品kとしてワークエリアにコピーして変更内容を記録する(S118)。次に、製品kを改善案jの変更後部品・材料・プロセスに置き換え(S119)、改善案jの影響インデックスlを参照する(S11a)。ここで、影響インデックスlがNULLであれば、処理を終了する。
次に、IDlの改善案の変更前部品、材料、プロセスが全てNULLであるか否かの判定をする(S11b)。全てNULLの場合は、IDlの改善案は追加であるとし、S11cへ進む。またいずれかがNULLでない場合は、IDlの改善案は変更であるとし、S11eの判定へ進む。
S11cでは、改善案jのIDlの制約条件IDがNULLか否かを判定する処理である。もしNULLであれば、制約条件が存在するものとし、制約条件判定処理(S11p)に進む。また改善案jのIDlの制約条件IDがNULLでなければ、制約条件が存在しないものとし、S11dの処理に進む。制約条件判定処理(S11p)は、制約条件判定処理S11nと同様、製品iが改善案jの制約条件を満たすかの判定処理であり、図8に示す処理と同じものである。この場合引数としては、制約条件ID10c、及び改善案jのIDlと一致する製品iの部品/材料/プロセスを渡す。
S11qは、S11pの判定処理の結果、制約条件フラグが1で制約を満たすと判定されたか否かを判定する処理である。制約条件フラグが1で制約を満たす場合は改善案jを適用するためS11dに進み、制約条件フラグが0で制約を満たさない場合はS11hに進む。
S11dは、製品iがIDlの制約条件を満たす場合に、IDlの改善案の変更後の部品、材料、プロセスを追加する処理である。この場合、変更処理でなく新規追加の処理になるため、部品構成のどこに追加するかが問題となってくるが、S115の処理で改善案jに一致した部品、即ちIDlの改善をする元になった改善案の部品の下の階層にIDlの変更後の部品、材料、プロセスを追加する。追加後はS11iに進み、次の影響インデックスの処理を行う。
S11eでは、製品iに改善案のIDlの変更前部品・材料・プロセスが含まれるか否かを判定する。含まれる場合はS11fの処理に進み、含まれない場合はS11iに進み、次の影響インデックスの処理を行う。
S11fは、改善案jのIDlの制約条件IDがNULLか否かを判定する処理である。NULLであれば、制約条件が存在するものとして制約条件判定処理(S11r)に進む。NULLでなければ、制約条件が存在しないものとしてS11gの処理に進む。制約条件判定処理(S11r)は、制約条件判定処理(S11n)と同様、製品iが改善案jの制約条件を満たすかの判定処理であり、引数としては制約条件ID10c、また、改善案jのIDlと一致する製品iの部品/材料/プロセスを渡す。
S11sは、制約条件判定処理(S11r)の結果、制約条件フラグが1で制約を満たすと判定されたかを判定する処理である。制約条件フラグが1で制約を満たす場合は改善案jを適用するため製品kを改善案lの変更後部品、材料、プロセスに置き換える処理
(S11g)に進み、制約条件フラグが0で制約を満たさない場合はS11hにすすむ。
S11hでは、S11qもしくはS11sの判定で製品iが改善案lの制約条件を満たさないため、製品iについては改善案jが適用できないとして、変更のためのワークエリアにコピーした製品iの情報を削除し、改善案を次に進める処理(S11j)に移る。これは、ある改善案を実施するに伴って変更の必要な変更点(影響インデックスでリンクを張っている変更点)も全て変更可能な場合のみ改善可能とすることによる。
S11iでは、改善案jの全ての影響インデックスを処理したかを判定する。処理されていれば、改善案jによる製品iの改善処理(1100)を終了して、図11のS11jへ進み、処理されていなければ影響インデックスを次に進めて再度S11eの処理を実施する。
図11の説明に戻り、S11jでは、改善案jのカウンタを1進め、処理を次の改善案に移す。
S11kでは、カウンタjが適用条件付改善案格納手段30の全レコード数を越えたか否かを判定する。越えていなければ未処理の改善案があるためS114の処理に移り、次の改善案について処理する。越えていればS11lの処理に移る。S11lでは、製品iのカウンタを1進め、次の製品の処理に移る準備をする。続くS11mでは、カウンタiが製品別環境負荷格納手段10の全レコード数を越えたか否かを判定する。越えていなければ未処理の製品があるためS113の処理に移り、越えていれば全製品に対し処理を終了したとして、処理を終了する。
以上が改善案適用可否判定手段40の処理の流れである。
次に、図24および図8を用いて制約条件判定処理の処理の流れを説明する。
図11と図17の処理では、S11n、S11p、S11rの三箇所の処理で図8に示す制約条件判定処理を呼び出す。この処理では、制約条件ID10cと、また、適用しようとする改善案jの変更前部品/材料/プロセスと一致する製品iの部品/材料/プロセスを引数として受け取る(S251)。
以下、処理の流れを順に説明する。まず、処理の判定に使う有フラグと制約条件フラグを0にクリアする(S252)。このうち、有フラグは、制約条件の種類が、閾値/構成のうち構成である場合に、構成上の構成要素の有無を検索していき、見つかった場合に1とするフラグである。制約条件フラグは、構成要素の有無を検索後に、最終的に構成上の制約を満たしているか否かを判定するフラグである。制約条件は、例えば特定の材料を使用している場合に適用可能な場合と、使用していない場合に適用可能な場合の二通り有るため、フラグを使い分ける。
S253では、図24に示した制約条件テーブルから、引数の改善案ID,項目ID,制約IDの一致するレコードを取得する。これを本処理で対象とする制約条件とする。
S254では、制約条件種別244の制約条件が「閾値」であるか否かを判定する。閾値であれば処理S255に、閾値でなければ処理S257に進む。S255では、引数として渡された製品iの変更候補の部品/材料/プロセスが、閾値条件を満たすか否かを判定する。閾値条件は、閾値(種類)245、閾値(値)246、以上/以下247の各列に記載した内容であり、これを製品iの変更候補部品/材料/プロセスの属性と比較して条件を満たすか否かを判定する。具体例を使った説明は後述する。閾値を満たしている場合は制約条件フラグを1として(S256)、制約条件判定処理を終了する。また、満たしていない場合は制約条件フラグが0のままで制約条件判定処理を終了する。
S257では、S254の処理で制約条件の種別が閾値でなく「構成」の場合に、制約条件から対象248、検索方向249、検索階層数24a、有/無24b、項目24cの、各制約条件判定に必要な列の内容を取得する。そして、取得した対象248の内容が部品/材料/プロセスのいずれであるかを判定する(S258)。いずれであるかにより、以降の判定処理フローが異なる。対象248の内容が「部品」の場合は処理S259に、「材料」の場合は処理S25fに、「プロセス」の場合は処理S25lにそれぞれ進む。
S259からS25eの処理は、制約条件として、製品の構成から検索する対象が「部品」の場合に、部品表の部品構成(図3の部品PS情報31)から、制約条件で検索対象となる部品の有無を検索し、製品の部品構成中に存在する場合に、検索対象部品と、引数で渡された製品jの改善候補の部品/材料/プロセスとの間の構成上の位置関係が、制約条件を満たすか否かを判定する処理である。
まずS259では、部品PS情報31を参照するカウンタmを0にクリアする。S25aでは、部品PS情報31のレコードmの子部品ID34が、制約条件の項目24cと一致するか否かを判定する。一致した場合にはS25bに進み、一致しない場合はS25dに進み、部品PS情報31の次のレコードに関する判定に進む。
S25bでは、S25aの判定で検索対象の項目が存在した場合に、それが、探索の基点となる製品の変更候補部品/材料/プロセスとの製品の構成上の位置関係において、制約条件における検索方向249および検索階層数24aの制約に適合するか否かを判定する。具体例は後述するが、判定の結果、検索方向249および検索階層数24aの両方の制約を満たした場合にはS25cに進み、満たさない場合はS25dに進み、部品PS情報31の次のレコードに関する判定に進む。
S25cは、S25cの判定で「検索方向」および「検索階層数」の制約を満たす場合に、有フラグを1とする処理である。S25dでは、部品PS情報31を参照するカウンタmを1進める。S25eでは、部品PS情報31を最後まで処理したかどうかを判定する。最後まで処理が終了した場合はS25rへ進み、未処理のレコードが有る場合はS25aに戻ってS25eまでの判定処理を繰り返す。
S25fからS25kの処理は、制約条件として、製品の構成から検索する対象が「材料」の場合に、部品表の部品を構成する材料の情報(図4の材料PS情報41)から、制約条件で検索対象となる材料の有無を検索し、製品の材料として存在する場合に、検索対象材料が構成する部品と、引数で渡された製品jの改善候補の材料が構成する部品との間の構成上の位置関係が、制約条件を満たすか否かを判定する処理である。
まず、S25fでは、材料PS情報41を参照するカウンタmを0にクリアする。S25gでは、材料PS情報41のレコードmの材料ID44が、制約条件の項目24cと一致するか否かを判定する。一致した場合にはS25hに進み、一致しない場合はS25jに進み、材料PS情報41の次のレコードに関する判定に進む。
S25hは、S25gの判定で検索対象の材料が存在した場合に、その材料の含まれる部品と、探索の基点となる製品の変更候補材料の構成する部品との製品の構成上の位置関係において、制約条件の検索方向249および検索階層数24aの制約に適合するか否かを判定する。具体例は後述するが、判定の結果、検索方向249および検索階層数24aの両方の制約を満たした場合にはS25iに進み、満たさない場合はS25jに進み、材料PS情報41の次のレコードに関する判定に進む。
S25iは、S25hの判定で検索方向249および検索階層数24aの制約を満たす場合に、有フラグを1とする処理である。またS25jは、材料PS情報41を参照するカウンタmを1進める処理である。続くS25kでは、材料PS情報41のレコードを最後まで処理したかどうかを判定する。最後まで処理が終了した場合はS25rへ進み、未処理のレコードが有る場合はS25gに戻り、S25kまでの判定処理を繰り返す。
S25lからS25qの処理は、制約条件として、製品の構成から検索する対象が「プロセス」である場合に、部品表の部品や材料につくプロセスの情報(図5のプロセスPS情報51)から、制約条件で検索対象となるプロセスの有無を検索し、製品や材料に含まれるプロセスとして存在する場合に、検索対象プロセスが含まれる部品と、引数で渡された製品jの改善候補のプロセスの含まれる部品との間の構成上の位置関係が、制約条件を満たすか否かを判定する処理である。
まずS25lでは、プロセスPS情報51を参照するカウンタmを0にクリアする。
S25mでは、プロセスPS情報51のレコードmのプロセスID59が、制約条件の項目24cと一致するか否かを判定する。一致した場合にはS25nに進み、一致しない場合はS25pに進み、プロセスPS情報51の次のレコードに関する判定に進む。
S25nは、S25mの判定で検索対象のプロセスが存在した場合に、そのプロセスの含まれる部品と、探索の基点となる製品の変更候補プロセスを含む部品との製品の構成上の位置関係において、制約条件の検索方向249および検索階層数24aの制約に適合するか否かを判定する。判定の結果、検索方向249および検索階層数24aの両方の制約を満たした場合にはS25iに進み、満たさない場合はS25jに進み、プロセスPS情報51の次のレコードに関する判定に進む。S25oは、S25nの判定で検索方向249および検索階層数24aの制約を満たす場合に、有フラグを1とする処理である。S25pでは、検索方向249および検索階層数24aを参照するカウンタmを1進める。S25qでは、プロセスPS情報51のレコードを最後まで処理したかどうかを判定する。最後まで処理が終了した場合はS25rへ進み、未処理のレコードが有る場合はS25mに戻り、S25kまでの判定処理を繰り返す。
S25rは以上の判定処理の結果、有フラグが1であったか否かと、制約条件の内容が、検索対象が有る場合/無い場合のいずれの場合に制約条件を満たすかにより、最終的に制約条件を満たしているかどうかを判定する処理である。即ち、特定の材料が検索方向、検索範囲に含まれていれば制約条件を満たす条件である場合は、制約条件の「有/無」は「有」であり、有フラグ=1で且つ制約条件が「有」の場合に最終的に制約条件を満たすこととなる。また、特定の材料が検索方向、検索範囲に含まれていなければ制約条件を満たす条件である場合は、制約条件の「有/無」は「無」であり、有フラグ=0で且つ制約条件=「無」の場合に最終的に制約条件を満たすこととなる。このS25rの判定を満たす場合には、制約条件フラグを1とし(S25S)制約条件判定処理を終了する。また満たさない場合は制約条件フラグ0のままで、この制約条件判定処理を終了する。
以上の改善案適用可否判定手段40の処理によるデータの参照、判定、変更を、具体例を挙げて説明する。図5は製品別環境負荷格納手段10に格納されている製品の環境負荷の例であり、図10は適用条件付改善案格納手段30に格納されている改善案の例である。また、図12、図13、図14は、改善案適用可否判定手段40で改善案適用可と判定した製品の改善案を作成するワークエリアの例であり、格納項目はそれぞれ図3、図4、図5に示す製品別環境負荷格納手段10と一致するが、表121の変更インデックス126および表131の変更インデックス136を設け、各表のデータを変更した場合に、図
10に示した改善案のうち、どの改善案に基づき変更したかを格納する。この情報は、変更後の質量算出用として用いる。また、環境負荷算出の際に改善前の製品から変更したレコードを明示するため、表141に変更フラグ14pを追加する。フラグの値の意味は、0:変更なし、1:変更、2:追加、とする。
図11のS113では、製品別環境負荷格納手段10からの製品の読み込みにより、図5のプロセスPS情報51のproduct_1 (製品1に対応)のレコード(5g〜5n)を取得する。S114では、適用条件付改善案格納手段30からの改善案の読み込みにより、図10の改善案1のID1のレコード(10g)を取得する。
S115の判定では、改善案1の改善前部品・材料・プロセスに、図5の製品1のインデックス54が2のレコード(5h)が一致する。そしてS116の判定では、改善案1の制約条件ID10dに「1」が入っているので制約条件判定処理S11nに移る。S253では、図24の制約条件テーブルから、制約条件IDが1のレコードを取得する。S254では、制約条件種別244が「閾値」であるのでS255の判定に移る。S255の判定では、改善案1の制約条件である閾値(種類)245、閾値(値)246、以上/以下
247の組み合わせから求まる「質量20kg以下」は、図4の材料PS情報41における「exterior」の質量が5kgであることから、この条件を満たすと判定できる。そこで制約条件フラグを1とし(S256)、制約条件判定処理S11nを終了して図11のフローに戻る。
S11oの判定では、制約条件フラグが1であるので、改善案jによる製品Iの改善処理1100に移り、S117の判定では、まだコピーが存在しないことから製品1の情報を製品2としてワークエリアにコピーする(S118)。この状態では、図3、図4、図5の各表の中でproduct_1(製品1)の値をproduct_2(製品2)の値に置き換えたものが図12,図13、図14の対応する箇所に書き込まれる。
S119では、改善案ID101が1の改善案における更新前、更新後のプロセスID106と109に基づき、製品2の表141のプロセスID149が同じであるレコード14iの値「10t_track」 (10tトラック)を「JR」(JR貨物)に置き換え、変更フラグを1(変更)とする。S11aでは、改善案1の影響インデックスの値が2であることから、影響項目としてID102が2のレコード(10h)のデータを取得する。
S11bsではID102が2の改善案について改善前の部品ID104・材料ID
105・プロセスID106が全てNULLかどうかを判定する。ID102が2の改善案は、改善前部品・材料・プロセスがnull(未設定)であり、この判定でyesになる場合には改善案1の適用に伴い新規に追加必要な内容であるため次のS11cに進むが、ID102が2の制約条件IDがnull(未設定)であるのでS11cの判定はスキップしてS11dに進む。
S11dでは、ワークエリアの製品2に、ID102が2の改善案の改善後の部品ID107・材料ID108・プロセスID109を追加する。この場合、改善案1のID
(「1」)に一致したレコードは、プロセスPS情報51ののレコード5hであったため、このレコードの部品IDの値「exterior」(外装部)に対し、IDが2の変更後の部品、材料、プロセスを追加する。具体的には図12のレコード129のように、「exterior」(外装部)を親部品とし、その子部品として「packing 」(梱包材)を追加し、変更インデックスをレコード10hのID「2」とし、更に、図14のレコード14oのように、「packing」(梱包材)にかかる「PS_production」(PS製造)のプロセスを追加し、変更フラグを「2」(追加)とする。
改善案1の影響インデックスはIDが2のみであるため、改善案jによる製品Iの改善処理1100を終了し、次に改善案2につき適用可否判定する。
図10の改善案ID102が2の改善案(改善案2)の最初のレコード(10i)を取得する。改善案2の改善前の部品・材料・プロセスに、製品1のプロセスPS情報51のレコード5kが一致する(S115の判定)。S116の判定では、改善案2は制約条件null(未設定)のため、改善案jによる製品iの改善処理(1100)にスキップする。
S117の判定で、製品1の情報は既にワークエリアにコピー済であるので、S118の処理はスキップする。製品2の図13の表131におけるレコード13aの「材料」を、材料PS情報41からコピーされた「iron」(鉄)から「PS」(PS)に置き換え、変更インデックス136を図10のレコード10iのID102の値「3」とする。また図14の表141のレコード14kの材料ID147を「PS」に、プロセスID149を「PS_production 」(PS製造)に置き換え、変更フラグ14pを「1」(変更)とする(S119)。改善案2のID102が3のレコードの影響インデックスから、影響項目としてID102が4のデータ(レコード10j)を取得する(S11a)。影響インデックスがNULLではないことからS11bの判定の結果、S11bに進む。
S11bの判定で、ID102が3のレコードの改善前部品・材料・プロセスは、全てNULLではないためS11eに進み、S11eの判定では、ID102が3のレコードの改善前部品・材料・プロセスがレコード14lに含まれることからS11fに進む。S11fの判定処理では、ID102が3のレコードの制約条件ID10dがNULL(未設定)のため、S11gまでスキップする。
S11gでは、ワークエリア中の製品2の表141におけるレコード14lの材料ID147を「PS」に、プロセスID149を「PS_projection 」(PS射出)に置き換え、変更フラグを「1」(変更)とする。続くS11iの判定では、改善案2の全ての影響インデックスについて処理が終了したため、改善案jによる製品Iの改善処理1100の処理を終了する。
次にS11jでインデックスを進め、改善案3につき適用可否判定する。図10の改善案IDが3(改善案3)の最初のレコード(10k)を取得する。以下同様にして、改善案3の改善前の部品・材料・プロセスに、製品1のプロセスPS情報51におけるレコード5nが一致する(S115の判定)。改善案3の制約条件ID10cに「2」が入っているので制約条件判定処理に移る(S116の判定)。図24の制約条件テーブルから、制約条件ID243の値が2のレコードを取得する(S253)。このレコードの制約条件種別244が「構成」であるのでS257の処理に移る。対象248は「プロセス」、検索方向249は「正」(親→子方向)、検索階層数24aは無限大を表す「999」、有/無24bは「無」、項目24cは「コーティング」となる(S257)。
すなわちこの制約条件の意図は、この材料の含まれる部品以下の階層に、「コーティング」プロセスが含まれる場合には、改善案3の内容である、ケミカルリサイクルからマテリアルリサイクルに変更することができないという条件である。
この制約条件の対象248が「プロセス」であるのでS251の処理に進む(S258の判定)。図5のプロセスPS情報51のレコードを順に参照していくと、7番目のレコード5kに検索対象の「コーティング」が有る(S25mの判定)。
S25nの判定では、製品中でみつかった検索対象の含まれる部品と、改善案3を適用しようとするプロセスの含まれる部品との間の、製品構成上の位置関係を判定し、これが制約条件で設定した検索範囲を満たすかを判定する。検索対象の改善案3の制約条件は、「コーティング」プロセスが「正方向」(子部品方向)に含まれていることである。見つかった「コーティング」プロセスの含まれる部品は、図5のプロセスPS情報51のレコード5mにおける部品ID56の値より、「front_panel 」であることがわかる。一方改善対象のプロセスである「chemical_recycle」の含まれる部品は、プロセスPS情報51のレコード5nの部品ID56の値より、「cover 」であることがわかる。これらの情報から、図3の部品PS情報31を参照し、「cover」の下位部品に「front_panel」はなく、front_panelはcoverと別部品であることが親子関係の情報よりわかる。
このことよりS25nの判定の、構成上の位置関係は制約条件を満たさないことになり、有フラグは0のまま次のレコードの処理に進む。「コーティング」のプロセスは他に存在しないため、全てのプロセスを処理しS25rの判定に移った時点で有フラグは0である。制約条件は、「コーティング」プロセスが無いことであるので、制約条件は満たしたことになり、(S25rの判定)制約条件フラグは1として制約条件判定処理S11nを終了する。
改善案jによる製品Iの改善処理1100の処理フローに移り、製品1の情報は既にワークエリアにコピー済であるので、S118の処理はスキップする(S117の判定)。製品2の図14の表131におけるレコード14nのプロセスID149を「chemical_
recycle」から「material_recycle 」に置き換え、変更フラグ14pを「1」(変更)とする(S119)。改善案3には影響インデックスがないので、処理を終了する(S11iの判定)。
以上で、製品別環境負荷格納手段10の全ての製品を処理し、かつ適用条件付改善案格納手段30の全ての組み合わせの判定処理を終了した。図12、図13、図14に示した表は、上記の改善案適用可否判定手段40の処理が終了した時点のワークエリアの状態を示している。また改善案適用可否判定手段40の処理が終了した後の製品2の状態を模式的に図16に示す。「PS」161、「JP貨物」162、「製造」164、「射出」
165が変更された内容、「梱包材」163が追加された内容である。
以上のように、ステージ間で影響のある改善内容も、適用可能であるかを判定した上で改善案を適用することができる。また、制約条件についても、質量などの値に関わる制約条件と、製品の構成条件に関わる制約条件についても、図24に示すような形式でデータを持たせ、製品の構成をたどって判定処理を行うことで、製品構成に関わるような制約条件についても適用可否を判定可能である。特に、製品の改善対象の部品/材料/プロセスとの製品構成上の位置関係で、改善案の適用可否を判定できる点で、適用可否判定の精度を高めることができる。
以上のように、製品別環境負荷格納手段10に格納される製品と、適用条件付改善案格納手段30とから、各製品に適用可能な改善案を抽出し、適用した案を作成することである。尚、この例では製品別環境負荷格納手段10に格納される全ての製品と、適用条件付改善案格納手段30に格納される全ての改善案を照合する実施例を述べてきたが、ユーザが改善候補の製品を指定する入力手段を設け、指定された製品に対してのみ適用可能な改善案を抽出することも可能である。また、ユーザが任意の改善案を指定する入力手段を設け、指定された改善案で改善可能な製品を抽出することも可能である。
次に、図1に示したブロック図における、改善効果評価手段50について説明する。改善効果評価手段50は、改善案適用可否判定手段40で適用可と判定した製品と改善案について、適用した場合の改善効果を評価し、表示する手段である。
具体的には、改善案適用可否判定手段40で、部品や材料、プロセスが変更されることにより、数式1におけるW(素材の質量、加工量)の変更を算出した上で、数式1により環境負荷を再計算する処理である。改善効果評価手段50は、変更・追加した部品の質量を計算する質量計算処理と、変更・追加したプロセスの環境負荷を計算する環境負荷計算処理とに分かれる。
質量計算処理について図15と、ワークエリアの情報を示す図12及び図13と、適用条件付改善案格納手段30の格納情報を示す図10とを用いて説明する。質量計算処理は、図12の表121と、図13の表131について、それぞれ適用する。
S151では、表121もしくは表131のレコードを参照するレコードカウンタiを0にクリアする。S152で、レコードiの変更インデックスが0であるか否かを判定する。0でなければ変更されており、改善案のインデックスが入っているのでS153の処理に進む。0であれば変更されていないのでS158の処理に進み、レコードの参照カウンタiを1進める。
S153で、改善案のインデックスjをレコードiの変更インデックスの値にする。S154で、図10に示す適用条件付改善案格納手段30のID102がインデックスjの値と一致するレコードを参照し、質量(親部品比)10aの値がNULLであるか否かを判定する。NULLでなければ、変更後の質量が親部品との比率で設定されているものとし、S154に進む。NULLであれば、S155に進む。S155で、適用条件付改善案格納手段30のID102がインデックスjの値と一致するレコードにおける質量(親部品比)10aの値を取得する。また、図13の表131の質量135から、親部品の質量を取得する。そして、これらを積算することで変更後の部品・材料の質量を算出する。S156は、適用条件付改善案格納手段30のID102がインデックスjの値と一致するレコードにおける質量(変更前比)10aの値がNULLであるか否かを参照する。
NULLでなければ、変更後の質量が変更前との比率で設定されているものとしてS157に進む。NULLであれば、質量の変更は無いものとし、S159のレコードカウンタiを進める処理に進む。
S157は、適用条件付改善案格納手段30のID102がインデックスjの値と一致するレコードにおける質量(変更前比)10aの値を取得する。また、図3の部品PS情報31および図4の材料PS情報41から、変更前の部品・材料の質量を取得する。そして、これらを積算することで、変更後の部品・材料の質量を算出する。
S158では、変更後の部品、材料の質量を、図12の表121における個数・質量列125、もしくは図13の表131における質量135に格納する。S159では、レコードカウンタiを1進める。S15aでは、レコードカウンタiが、表121もしくは表131の全レコード数を超えたかを判定する。越えていれば処理を終了し、超えていなければS152に戻り、次のレコードiに対して処理を行う。
この質量計算処理による質量の計算の例を図12、図13を用いて説明する。
図12の表121におけるレコード129は変更インデックスが2であるので、適用条件付改善案格納手段30のID102の値が2のレコードを参照する。図10から、ID102の値が2であるのはレコード10hであり、その質量(親部品比)10aから0.2という値を取得する。また、図12の表121におけるレコード129から、親部品123は「exterior」(外装部)であるので、図13の表131から、部品ID133が
「exterior」のレコード139における質量135の値である5kgの情報を取得する。これらの値から、追加された「packing」(梱包材)の質量は0.2×5=1.0kgとなる。算出した質量は図12の表121におけるレコード129の個数・質量125に格納する。
図13の表131における部品ID133が「front_panel 」で材料ID134が
「PS」のレコード13aは、変更インデックス136の値が3であるので、図10の
ID102の値が3であるレコード(10i)から、質量(変更前比)10aが「0.3」という値を取得する。またこのレコードの変更前は、図4の材料PS情報41におけるレコード48より、材料ID44が「iron」であり、変更前の質量が「0.33」である。これらの値から、変更後の材料「PS」の質量は0.3×0.33=0.099kg となる。算出した質量は図13の表131におけるレコード13aの個数・質量135に格納する。
尚、以上の例では、質量が(1)変更前の部品との比率、(2)親部品との比率、のいずれかで設定されていることを仮定している。これは、変更の内容が(1)同じ部品で材料を変更することにより、質量が変わる、(2)梱包材などのように、用いられる対象の質量により質量が変わる、というケースを想定しているが、必ずしもこれらの例のみに限るものでない。また以上の例では質量を例に挙げたが、同様に加工量などについても質量と同様に扱って変更量を算出するようにしても良い。
次に、環境負荷計算処理につき説明する。環境負荷計算処理は、図12、図13、図
14に示すワークエリアから、改善後の製品のプロセスの情報を読み出し、変更されたプロセスに対し環境負荷を計算して表143の環境負荷量14eに格納する処理である。図1の環境負荷評価手段20の処理と比較すると、製品の情報を読み込み、環境負荷を出力するのが製品別環境負荷格納手段10でなく、ワークエリアである点と、処理の対象が変更フラグが1か2のプロセスのみである以外は同じであるので、詳細な説明は省略する。
以上が改善効果評価手段50である。
この実施例の構成をとることにより、従来設計者が行っていたような試行錯誤の立案過程を経ることなく、製品に対して適用可能な改善案を立案し、適用した場合の効果も評価することができる。
次に、図20を用いて実施例2につき説明する。実施例2では、図1に示す実施例1に、改善情報入力手段60を追加した構成である。改善情報入力手段60は、設計変更や、改善案立案時に、製品の部品構成、材料、プロセスなどを編集するとともに、変更内容を入力して適用条件付改善案格納手段30に格納する手段である。図10に示した適用条件付改善案格納手段30の格納形態と図18を用い、具体例を挙げて説明する。
図18は改善情報入力手段60の入力画面例である。ユーザは、設計変更もしくは改善案を立案したい製品を、製品別環境負荷格納手段10から呼び出して図18のように表示する。画面には、部品表中の製品構成181、部品表中の材料構成182、プロセス構成183が表示される。
例えば画面上のオブジェクトを選択するデバイス184により製品構成181、材料構成182、プロセス構成183に含まれる各構成要素を選択できるものとする。例えば材料構成182の「鉄」18aを選択すると、ウインドウ185が開き、「鉄」18aに対して編集できる内容が表示される。このうち「変更」186を選択すると、ウインドウ
187が開き、変更する材料の候補が表示される。本手段は、製品別環境負荷格納手段
10の材料マスターテーブル(図4の材料PN情報42)から材料を読み出しリスト表示することにより実現できる。表示された材料のリストから、「PS」188の材料を選択し、「変更」ボタン189を押すことで、図18の画面の材料「鉄」18aが「PS」に変更される。以上の変更は、図10のレコード10iにおける変更前の材料ID105と変更後の材料ID108にそれぞれ格納される。
部品を構成する材料変更に伴い質量も変更になり、これは環境負荷量に影響を与えるため、例えば「変更」ボタン189の押下により、「質量比設定」のウインドウ18dが連続して開き、入力を促すような構成が望ましい。「質量比設定」ウインドウ18dでは、質量比設定方法を「親部品比」「変更前比」のいずれかから選択する。そして選択した質量比設定方法により、「親部品比」の場合は、選択した部品/材料の親部品の質量に対する、変更後の部品/材料の質量比を入力する。例えば、別ウインドウで、選択した部品/材料の親部品の名称と質量を、図3の部品PS情報31や図4の材料PS情報41から取得して表示し、ユーザの入力補助とする方法もある。また、選択した質量比設定方法が
「変更前比」の場合は、例えば、図4の材料PN情報42に、材料属性として比重を持たせておき、それを取得して別ウインドウで表示することで、ユーザの入力補助とすることができる。以上のウインドウ18dへの入力により、質量比は変更前比で「0.3」という値が図10のレコード10iにおける質量(変更前比)10bに格納される。
材料変更により、材料につくプロセスも変更が必要になる。材料が変更された場合には、その材料のプロセスについて色を変えて表示し、変更が必要かどうかの判断をさせるなどの方法も望ましい。
図19に示すのは、プロセス「鉄製造」18bを「PS製造」19bに変更した後の構成である。このようにあるプロセスが変更された場合に、同一の親を持つ兄弟要素を色分け表示し、変更が必要かどうかの判断をさせるなどの方法も望ましい。この場合は、親である材料「PS」19aの他のプロセスである「PSリサイクル」19cが色分け表示される。
図18の「リサイクル」18cを選択デバイス184で選択すると、選択した要素に対する編集内容を選択するウインドウ193が開く。「変更」194を選択すると、変更後のプロセスを選択するためのウインドウ195が開く。ウインドウ195は、図5におけるプロセスPN情報52のプロセスマスターを取得し、リスト表示することで実現できる。変更後のプロセスである「PSリサイクル」196を選択し、「変更」ボタン197を押下すると、ウインドウ198が開く。ウインドウ198では、ウインドウ195で実行した変更が、どのプロセスの変更の影響で実行したものかを入力する。この選択リストは、変更来歴を取っておき、変更済みのプロセスリストを表示することで実現できる。この場合、「PS製造」19bの変更に伴い変更したものであるので、「PS製造」199を選択し、「選択」ボタン19dを押下することで「PS製造」の変更によるプロセス変更である登録ができる。尚、影響プロセスがない場合は、「影響なし」ボタン19eを押下することで登録できる。ウインドウ198の入力により、図10のレコード10iにおける影響インデックス10eに「4」が入り、「iron_recycle」(鉄リサイクル)から「PS_recycle」(PSリサイクル)への変更は、「iron_production」(鉄製造)から「PS_
production」(PS製造)へのプロセス変更に影響されるものとして関連付けられる。
また、図6に、改善情報の入力として、変更の制約条件の入力方法の例を示す。この状態は、図18で説明した方法で、図18の「輸送10tトラック」18hを、図6の
「JR貨物」18iにプロセス変更したあとの状態である。この状態で、選択デバイス
184を使って「JR貨物」18iを選択する。ウインドウ61が開き、選択した要素についての編集内容を設定する。ここでは「制約条件入力」62を選択するものとする。ウインドウ63が開き、制約条件種類を選択する。制約条件の種類としては、例えばここに挙げたように、「質量」64の制約や、親部品の種類などを用いることができるが、これに限定するものでなく、プロセスの変更時に、制約として考慮の必要なものであれば何でも良い。「選択」ボタン65の押下によりウインドウ66が開き、制約条件の具体的な内容を入力する。「設定」ボタン69の押下により制約条件が設定され、この例のデータは、図10の適用条件付改善案格納手段30の、レコード10gにおける制約条件ID10cに格納される。
改善情報入力手段60は以上のように、部品構成、材料、プロセスの変更時に、適用条件も一緒に入力させ、他の製品の改善案を立案する際に再利用可能なように適用条件付改善案格納手段30に格納する手段である。尚、図示はしなかったが、改善情報入力手段
60での変更内容は、図3、図4、図5に示す製品別環境負荷格納手段10にも格納されるものとする。また、改善情報入力手段60においては、プロセス間の関連付けは、上述のように部品構成や材料構成、プロセス構成の親子関関係により、影響の及びそうな範囲を強調表示し、それらの範囲の各要素についてユーザが変更の要否を判断する、という方法により、判断漏れを防ぐ効果がある。
また更に、他の支援方法としては、ライフサイクルステージに渡り、漏れなくプロセスの変更をチェックするために、例えば図21に示すような方法を取ることもできる。図
21のウインドウ211は、ライフサイクルの各ステージを示しており、各ステージの下のチェックボタンの選択により、いずれかのステージを選択することができる。ユーザが例えば「輸送」212のステージを選択すると、ウインドウ213に表示する製品の構成から、選択した「輸送」212のステージに分類されるプロセスである「輸送10tトラック」18hが強調表示される。この実現形態は、選択されたステージに分類されるプロセスを、図5のプロセスPS情報51のステージ58とプロセスID59を元に取得して強調する手段を備えることで実現できる。ユーザは各ライフサイクルステージをチェックし、それぞれに分類されるプロセスを確認することで、プロセスの変更に漏れが無いかどうかをチェックする効果がある。
次に、図23を用いて実施例3につき説明する。実施例3は、図1に示す実施例1に、改善効果表示手段70を追加した構成である。改善効果表示手段70は、改善効果評価手段50で評価した改善効果を、並べて表示することで、ユーザに示す手段である。
改善効果を表示する場合は、改善前後の環境負荷量を製品毎にステージ(素材製造、製造、輸送、使用、廃棄、リサイクルなど)毎に集計し、グラフ上に値を比較表示する。この時、ステージ毎に削減量を改善前の環境負荷量の比率で算出し、削減効果をよりわかりやすく表示することもできる。
また、図22に示すのは、改善前後の設計案の部品・材料、プロセスの構成を、ツリー上に比較表示し、さらに部品、材料、プロセス毎の環境負荷量を並べて比較表示した例である。図22中、221は製品の部品構成、材料、プロセスの構成を示し、222は改善前の製品1と改善後の製品2のそれぞれにつき、221で示した部品・材料・プロセスの有無をフラグで表している。即ち製品1は227の「10tトラック」のフラグが1であり、製品2は「JR貨物」のフラグが1であることを示したいる。このように、221では改善前後の構成を合せた構成で製品を表現し、構成の違いを222のフラグで比較表示できる。
更に、223には製品1の部品、材料、プロセス毎の環境負荷量を、ライフサイクルステージ別に示し、224には製品2の部品、材料、プロセス毎の環境負荷量を、ライフサイクルステージ別に示している。材料別、プロセス別の環境負荷が比較表示できるため、具体的にどの改善が効果が高いかの分析を行うことができる。
ステージ別に集計した値により、例えば「素材製造」のステージの環境負荷の削減量が全体の環境負荷量の削減に貢献していたことがわかった時に、表示を図22に切り替えてさらに詳細に見ると、製品1では、「鉄製造」の素材製造における環境負荷が225のように7kgであったのに対し、製品2では、「鉄製造」プロセスを変更した「PS製造」の素材製造における環境負荷が226のように0.0075kgと、大幅に削減しているのが改善に効果を及ぼしていたことがわかる。
以上のように、本発明によれば、改善の効果を、部品・材料・プロセス単位で評価できるため、改善効果が概算ではなく、詳細な評価ができることが特徴である。
尚、図23の例では環境負荷として単一のインベントリを仮定したが、複数の環境負荷インベントリについて、切替表示できるようにしてもよい。
また、本発明による適用条件付改善案格納手段30には、改善にかかるコストを格納することもできる。そのため、改善効果評価手段50で立案した改善案にかかるコストを産出し、改善効果表示手段で表示することもできる。
本発明による環境配慮設計支援装置の実施例1の構成を示すブロック図である。 製品1の部品構成、材料、プロセスの例を示す図である。 製品別環境負荷格納手段における、部品構成に関する情報の格納例である。 製品別環境負荷格納手段における、部品を構成する材料に関する情報の格納例である。 製品別環境負荷格納手段における、部品や材料につくプロセスに関する情報の格納例である。 製品情報入力手段の入力方法を説明するための図である。 環境負荷項目別の原単位データの例である。 制約条件判定処理の流れを説明するための図である。 環境負荷評価手段の処理の流れを説明するための図である。 適用条件付改善案格納手段の格納項目の例を説明するための図である。 改善案適用可否判定手段の処理を説明するための図である。 製品の改善案を作成するワークエリアの、部品構成に関する情報の格納例である。 製品の改善案を作成するワークエリアの、部品を構成する材料に関する情報の例である。 製品の改善案を作成するワークエリアの、部品や材料につくプロセスに関する情報の格納例である。 質量計算処理の処理を説明するための図である。 改善案適用可否判定手段の処理終了後の製品2の状態を模式的に示した図である。 改善案適用可否判定手段の処理を説明するための図である。 製品情報入力手段の入力方法を説明するための図である。 製品情報入力手段の入力方法を説明するための図である。 本発明による環境配慮設計支援装置の実施例2の構成を示すブロック図である。 製品情報入力手段の入力方法を説明するための図である。 改善効果表示手段の表示形態の例を説明するための図である。 本発明による環境配慮設計支援装置の実施例3の構成を示すブロック図である。 改善案を適用するための制約条件の格納項目の例を示す。
符号の説明
10 製品別環境負荷格納手段
20 環境負荷評価手段
30 適用条件付改善案格納手段
40 改善案適用可否判定手段
50 改善効果評価手段
60 改善情報入力手段
70 改善効果表示手段

Claims (9)

  1. 製品の部品と材料及びプロセスの構成情報と、製品の環境負荷情報を格納する製品別環境負荷格納手段と、
    製品に関する部品または材料またはプロセスの改善案を格納する改善案格納手段と、
    前記製品別環境負荷格納手段に格納された製品について、前記改善案格納手段に格納された改善案を適用した場合の効果を評価する改善効果評価手段と
    を備える環境配慮設計支援装置において、
    前記改善案格納手段は、前記改善案を、部品、材料、プロセスの変更内容と、他の製品に適用するための適用条件とともに格納し、
    少なくとも1つの製品について前記製品別環境負荷格納手段に格納した製品の部品と材料とプロセスの構成に対して、前記改善案格納手段に格納された前記改善案の適用可否を判定する改善案適用可否判定手段を備え、
    前記改善効果評価手段は、前記改善案適用可否判定手段で改善案を適用可能と判定した製品について、改善案を適用した場合の効果を評価すること
    を特徴とする環境配慮設計支援装置。
  2. 請求項1に記載の環境配慮設計支援装置において、
    前記製品別環境負荷格納手段に格納された1つの製品の部品、材料、プロセスの構成情報を変更し、当該変更の内容を他の製品に適用するための適用条件とともに入力する製品情報入力手段を備え、
    前記製品情報入力手段から入力された、部品、材料、プロセスの変更内容と、他の製品に適用するための適用条件を前記改善案格納手段に格納すること
    を特徴とする環境配慮設計支援装置。
  3. 請求項1に記載の環境配慮設計支援装置において、
    前記改善効果評価手段で評価した改善効果を改善前後で、製品毎にステージ別に集計し、比較表示する改善効果表示手段を備えることを特徴とする環境配慮設計支援装置。
  4. 請求項1に記載の環境配慮設計支援装置において、
    変更内容を他の製品に適用するための前記適用条件を、個々の部品、材料、プロセスの変更の間の関連、または個々の部品、材料、プロセスの変更を他の製品に適用する際の質量の制約条件とすることを特徴とする環境配慮設計支援装置。
  5. 請求項1に記載の環境配慮設計支援装置において、
    前記改善案格納手段は、前記改善後の部品もしくは材料の質量を、親部品との質量比、または改善前の部品もしくは材料との質量比として格納することを特徴とする環境配慮設計支援装置。
  6. 請求項4に記載の環境配慮設計支援装置において、
    変更内容を他の製品に適用するための適用条件として、個々の部品、材料、プロセスの変更の間の関連を入力する場合は、変更された部品、材料、プロセスと同一の親を持つ部品、材料、プロセスについて、関連して変更が必要な要素の候補として強調表示することを特徴とする環境配慮設計支援装置。
  7. 請求項4に記載の環境配慮設計支援装置において、
    変更内容を他の製品に適用するための適用条件として、個々の部品、材料、プロセスの変更の間の関連を入力する場合は、「素材製造」、「製造」、「輸送」、「使用」、「リサイクル」、「廃棄」など、ライフサイクルステージを選択できるチェックリストを表示し、選択したライフサイクルステージに分類されるプロセスを関連して変更が必要な要素の候補として強調表示することを特徴とする環境配慮設計支援装置。
  8. 請求項4に記載の環境配慮設計支援装置において、
    変更内容を他の製品に適用するための適用条件として、個々の部品、材料、プロセスの変更の間の関連を入力する場合は、変更された部品、材料、プロセス以下の構成要素である部品、材料、プロセスを、関連して変更が必要な要素の候補として強調表示することを特徴とする環境配慮設計支援装置。
  9. 請求項1に記載の環境配慮設計支援装置において、
    変更内容を他の製品に適用するための適用条件を、特定の部品もしくは材料もしくはプロセスが製品構成に含まれるか否か、または特定の部品もしくは材料もしくはプロセスが、改善対象となる部品もしくは材料もしくはプロセスから相対的な位置関係以内に含まれるか否かとすることを特徴とする環境配慮設計支援装置。
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