JP2008207822A - シート成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造から販売に至る間において懸賞への応募のキーとなる識別文字列を改竄することができず、また、販売時等においても正規の購入者以外に不正な行為で懸賞への応募のキーとなる識別文字列を確認することができない隠蔽性に優れたシート成形体を提供することである。
【解決手段】 プラスチックシートの一方の面に印刷インキにより部分的に隠蔽層を設けて隠蔽領域を形成すると共に前記隠蔽領域にインクジェットプリンターで識別文字列を印字するか又は、プラスチックシートの一方の面に部分的にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字すると共に前記識別文字列を覆う前記隠蔽層を部分的に設けて前記隠蔽領域を形成したシート成形体であって、少なくとも前記隠蔽領域に凹凸部を設けたことを特徴とするシート成形体である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食品等の内容物を包装するために用いられるシート成形体に関し、詳しくは、応募番号や抽選番号などとして懸賞に応募したり、景品提供を行うことで販売促進に用いることができると共に外側からの迷彩性と内側からの視認性のある識別文字列と識別文字列が印字された隠蔽領域に凹凸部を備えたシート成形体に関するものである。
従来から、食品等の内容物の販売促進を目的に食品等の内容物を包装するシート成形体や包装材などに懸賞機能を付与する手段が用いられている。この手段としては、たとえば、シート成形体や包装材の外側の表面に当たり外れ等の情報を印刷し、その上から隠蔽するための隠蔽印刷を施したり、粘着シールを貼着したりしている。そして、当たり外れ等の確認は前記隠蔽印刷をした部分を擦り取るなり、粘着シールを剥がし取ることにより当たり外れなどの情報を確認できるようになっている。
通常、このようなシート成形体は、真空成形、圧空成形、真空圧空成形等の成形方法により成形されて、蓋や容器等として供せられ、食品等の内容物が上記シート成形体で個包装された状態で販売され、例えば、当たり籤等の場合にはシート成形体の全体、あるいは、「当たり」等の表示された部分を切り取るなりして、これを販売者等が指定した宛先に送り、懸賞に応募する方法が採られている。
上記方法は、販売者等が指定した宛先に送らない限りにおいては懸賞に応募できないために、販売者等にとっては個包装されたシート成形体を指定された宛先に送った送付人のみが確実に懸賞に応募するために第3者が不正な手段で懸賞に応募することを防止できる。
しかしながら、この応募方法は、食品等の内容物が個包装されたシート成形体の「当たり」等の表示された部分を切り取るなりして販売者等が指定した宛先に送るといった購入者にとっては結構煩雑で手間隙のかかるものである。近年、インターネットや携帯電話の普及が目覚しく、インターネットや携帯電話を利用した懸賞への応募方法が採用され始めている。
この場合、懸賞への応募のキーとなる応募番号として、不正に解読することができない識別文字列、たとえば、14桁の乱数が用いられるが、この識別文字列を上記した方法で隠蔽した場合には、食品等の内容物が個包装されたシート成形体の「当たり」等の表示された部分を切り取る等して懸賞に応募する方法とは異なり、たとえば、購入することなく隠蔽した部分を擦り取るなり、粘着シールを剥がし取るなりの不正な行為をして識別文字列を確認し、この確認情報で応募することができるために、販売者等や正規の購入者等から、このような不正な行為のできないシート成形体が要望されていた。
そこで製造から販売に至る間において懸賞への応募のキーとなる応募番号を改竄することができず、また、販売時等においても正規の購入者以外に不正な行為で懸賞への応募のキーとなる応募番号を確認することができない透明な積層体からなる包装材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この発明の包装材は、基材フィルム層と内層に熱接着性樹脂層とを備えた透明な積層体からなり、前記基材フィルム層の前記熱接着性樹脂層側の面に印刷インキにより部分的に隠蔽層を設けて隠蔽領域を形成すると共に少なくとも前記隠蔽領域に白系ベタ印刷層を設け、前記隠蔽領域の前記白系ベタ印刷層上にインクジェットプリンターで識別文字列を印字する構成とすることにより、識別文字列を表面側からは確認することができないが内層側からのみ確認できるものとなっている。しかしながら、この構成をシート成形体に適用するとシート成形体に形成された隠蔽領域を見る角度によっては識別文字列の境界が他の部分との光の反射率の違いによって、僅かに痕跡状に読み取れる場合があり、隠蔽性が十分ではないという問題がある。
特開2004−18058
そこで本発明は、上記問題点を解決し、製造から販売に至る間において懸賞への応募のキーとなる識別文字列を改竄することができず、また、販売時等においても正規の購入者以外に不正な行為で懸賞への応募のキーとなる識別文字列を確認することができない隠蔽性に優れたシート成形体を提供することである。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、プラスチックシートの一方の面に印刷インキにより部分的に隠蔽層を設けて隠蔽領域を形成すると共に前記隠蔽領域にインクジェットプリンターで識別文字列を印字するか又は、プラスチックシートの一方の面に部分的にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字すると共に前記識別文字列を覆う前記隠蔽層を部分的に設けて前記隠蔽領域を形成したシート成形体であって、少なくとも前記隠蔽領域に凹凸部を設けたことを特徴とするシート成形体である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載のシート成形体において、前記プラスチックシートが基材層と貼合材層とを備えた積層体からなり、前記基材層の前記貼合材層側の面に印刷インキにより部分的に前記隠蔽層を設けて前記隠蔽領域を形成すると共に少なくとも前記隠蔽領域に白系ベタ印刷層を設け、前記隠蔽領域の前記白系ベタ印刷層上にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字することを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1記載のシート成形体において、前記プラスチックシートが前記基材層のみからなり、成形されて外側となる面にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字すると共に少なくとも前記識別文字列の上に前記白系ベタ印刷層を設け、前記白系ベタ印刷層上に前記識別文字列を覆う前記隠蔽層を部分的に設けて前記隠蔽領域を形成したことを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のシート成形体において、前記識別文字列が前記隠蔽層と同系色のインクで印字されていることを特徴とするものである。
本発明は、プラスチックシートの一方の面に隠蔽層を設けて形成された隠蔽領域に識別文字列が印字されており、シート成形体の外側からは、識別文字列は隠蔽層で覆われているため確認することができないが内側からのみ確認することができ、さらに隠蔽領域に凹凸部を設けることにより隠蔽領域では乱反射が起こり、隠蔽領域に印字された識別文字列の境界が区別できず一層、隠蔽性が増し、製造から販売に至る間において懸賞への応募のキーとなる応募番号を改竄することができず、また、販売時等においても正規の購入者以外に不正な行為で懸賞への応募のキーとなる応募番号を確認することができないという優れた効果を奏するものである。さらに、インクジェットプリンターで識別文字列を印字する構成とすることにより、容易に乱数からなる識別文字列を生成することができる。
また、請求項2記載の本発明は、前記プラスチックシートが基材層と貼合材層とを備えた積層体とすることにより、隠蔽層、白系ベタ印刷層、識別文字列等が基材層と貼合材層で保護されると共に白系ベタ印刷層上にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字するために、そのコントラストによりシート成形体の内側から識別文字列を容易に視認できるものである。
また、請求項3記載の本発明は、前記プラスチックシートが前記基材層のみであり、シート成形体のコストを低減できる。
また、請求項4記載の本発明は、前記識別文字列が前記隠蔽層と同系色のインクで印字されているために種々の色調からなる隠蔽層を設けることができ、特に色々な絵柄印刷層に対応することができ、絵柄印刷のデザインに自由度を広げるものである。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかるシート成形体の第一実施形態を示す平面図、図2は図1の裏面図、図3は図1のX−X線断面図、図4は図3の要部拡大断面図、図5は第二実施形態を示す図4に相当する部分の要部拡大断面図であり、図中の1は第一実施形態のシート成形体、2、2’はプラスチックシート、3、3’は凹凸部、4は天板、5は斜側壁、6は水平フランジ、7は外周壁、7aは突起、7bはスカート、8はリブ、9は凹部、10、10’は基材層、20、20’は印刷層、21、21’は隠蔽層、22、22’は絵柄印刷層、23、23’は白ベタ印刷層、24、24’は識別文字列、30は接着層、40は貼合材層、A、A’は隠蔽領域をそれぞれ示す。
まず、図1〜図4を用いて本発明にかかるシート成形体の第一実施形態について説明する。図1は本発明にかかるシート成形体の第一実施形態を示す平面図、図2は図1のシート成形体の内側から見た状態を示す裏面図、図3は図1のX−X線断面図、図4は図3の円内に示す要部拡大断面図であって、シート成形体1は基材層10と貼合材層40とを備えた積層体からなるプラスチックシート2を成形した一実施例を示す容器の蓋である。前記プラスチックシート2は前記基材層10の一方の面に墨色の印刷インキにより部分的に隠蔽層21を設けて隠蔽領域Aを形成すると共に隠蔽層21を設けた面全面に絵柄印刷層22と白ベタ印刷層23を順次積層して設けた印刷層20を形成し、隠蔽層21を設けた隠蔽領域Aの白ベタ印刷層23上にインクジェットプリンターで墨色のインクを用いて識別文字列24を印字し、印刷層20と識別文字列24を形成した面に接着層30を介して貼合材層40を設け、(外側)基材層10/印刷層20〔隠蔽層21/絵柄印刷層22/白ベタ印刷層23〕/識別文字列24/接着層30/貼合材層40(内側)なる構成の積層体としたものである。さらにプラスチックシート2を成形したシート成形体1の前記隠蔽領域Aに凹凸部3が設けられている。
シート成形体1の一実施例を示す容器の蓋は、円形状の開口部を有し該開口部周縁にフランジを備えた容器に嵌合して使用される容器の蓋であって、天板4の周囲に下方に向かって垂下する斜側壁5を介して水平フランジ6が外方に向かって設けられ、且つ該水平フランジ6の外周に連なる外周壁7が設けられている。外周壁7には内方に向かう突起7a及び下端にはスカート7bが設けられている。突起7aは、図示しないが容器の蓋を容器の開口部に嵌合させて開口部を覆ったときに開口部周縁に設けられたフランジに係合して、フランジの下面と突起7aの上面とで係止できるものである。また、水平フランジ6の外周近傍に上方に向かうリブ8が設けられている。リブ8は容器の蓋の強度を補強すると共に容器の蓋が嵌合された容器を積み重ねた際に図示しないが容器の底面がリブ8の内周側に載置され、容器の横滑り防止ができ、積み重ねが可能となるものである。さらに、リブ8には任意の位置に部分的にリブ8の外側から内方に向かって凹んだ凹部9が形成されており、該凹部9は容器の蓋に成形されたシート成形体1を積み重ねたとき、リブ8の上に他の容器の蓋に成形されたシート成形体1の該凹部9の下側の一部が当接することにより、スタックされるものである。
天板4の中央部には基材層10の貼合材層40側の面に設けられた隠蔽層21により形成された隠蔽領域Aが基材層10を透して見えるように配置されており、基材層10の外面には隠蔽領域Aに対応する領域に凹凸部3が設けられている。このような構成にすることにより容器の蓋に成形されたシート成形体1の外側から直接的には凹凸部3と隠蔽層21により、間接的には絵柄印刷層22、白ベタ印刷層23により識別文字列24を視認することができないものである。特に隠蔽領域Aに凹凸部3を設けることにより隠蔽領域Aでは乱反射が起こり、隠蔽領域Aに印字された識別文字列24の境界が区別できず一層、隠蔽性が増すようになっている。さらに印刷や着色等により隠蔽性を付与した容器に嵌合して用いることにより、容器の蓋に成形されたシート成形体1及び容器の外側から識別文字列24を視認することができないように構成され、容器の蓋に成形されたシート成形体1を容器から開け該成形体1の内側から見ることにより、初めて隠蔽層21を設けた隠蔽領域Aに印字された識別文字列24を視認できるものとなり、製造から販売に至る間においても改竄することができず、また、販売時においても正規の購入者以外に不正な行為のできないシート成形体とすることができるものである。なお、貼合材層40の接着層30側の反対側の面にも隠蔽領域Aに対応する領域に凹凸部3がシート成形時に必然的に形成されるが設けなくてもよいものである。なお、図4においては基材層10の外面及び貼合材層40の内面のみに凹凸部3が形成されたように示しているが、該凹凸部3はシート成形時に設けられるため、プラスチックシート2の厚み方向の全厚さに形成されている。
基材層10、貼合材層40には真空成形、圧空成形、真空圧空成形等のシート成形可能な透明性を有する合成樹脂フィルムやシートを用いることができ、基材層10にはポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体等からなる延伸又は未延伸のフィルムやシートを用いることができる。
貼合材層40には上記の基材層10と同じ合成樹脂フィルムやシートを用いることができる。基材層10、貼合材層40の厚みはとしてはシート成形体1の形状により必要最低限の強度、剛性等が保持される厚さでよく、用途、コトス等を勘案して決めればよい。通常、15〜800μmである。
また、印刷層20としては、基材層10に用いる合成樹脂製フィルムの種類により適宜ビヒクルを選定し、これに顔料、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いて、適宜溶剤で希釈してグラビア印刷法等の周知の印刷法で印刷することにより形成することができる。なお、印刷層20は、基材層10の一方の面に部分的に隠蔽層21を設けて隠蔽領域Aを形成すると共に隠蔽層21を設けた面全面に絵柄印刷層22と白ベタ印刷層23を順次積層して形成したが、白ベタ印刷層23は、隠蔽層21を設けた隠蔽領域Aの白ベタ印刷層23上にインクジェットプリンターで墨色のインクを用いて識別文字列24を印字し、白と黒のコントラストにより識別文字列24が確実に視認できるようにしたものであり、絵柄印刷層22の上に識別文字列24を印字しても視認できる場合には、白ベタ印刷層23を省略してもよい。
また、前記識別文字列24としては、周知のインクジェットプリンターを用いてインクジェットプリンター用染料タイプないし顔料タイプのインクを用いて印字することにより形成することができる。なお、第一実施形態においては、識別文字列24をアラビア数字としたが、アルファベットや記号であってもよく、また、これらのミックスからなるものであってもよい。
また、接着層30としては、基材層10の印刷層20および識別文字列24を形成した面と貼合材層40とを周知のドライラミネーション法で積層する際の、たとえば、アミン末端ウレタンプレポリマー−エポキシ樹脂系、ポリエステル−イソシアネート系、ポリエーテル−イソシアネート系等から硬化反応してなるポリウレタン系等の周知の接着剤層がこれに相当する。
また、プラスチックシート2を成形してシート成形体とする成形方法としては真空成形、圧空成形、真空圧空成形、熱盤成形、熱盤圧空成形等の熱によるシート成形を用いることができる。基材層10の隠蔽層21側の反対側の面(外側)の隠蔽領域Aに対応する領域に設ける凹凸部3は、シート成形する金型の所定位置に凹凸部を設けてシート成形時にプラスチックシート2に施すのが好ましい。また、凹凸部を賦与したエンボス版を用いてエンボス加工を施すことにより凹凸部3を形成することもできるが、別工程が必要となり好ましいものではない。凹凸部3の深さは0.05mm〜0.5mmが好ましく、凹凸のピッチは0.5〜3mmが好ましい。凹凸模様は特に限定されるものではなく、例えば、絹目、木目、石目、砂目等の天然物の凹凸形状を模写したもの、文字記号、万線、各種の抽象模様等が挙げられる。
本発明のシート成形体1は、第一実施形態においては隠蔽層21を墨色インキにより絵柄印刷層22とは別に設けたが、図示はしないが、たとえば、絵柄印刷層22に識別文字列24を設けることができる程度の面積(領域)を有する隠蔽性のあるベタ柄が存在する場合には、このベタ柄を隠蔽層として利用し、このベタ柄の色調と同じ色調のインクジェットプリンター用インクを用いて印字してもよいものである。このように構成することにより、絵柄印刷層22と意匠において奇異に写る隠蔽層21を設ける必要がなく、意匠性に優れたシート成形体とすることができる。
また、本発明のシート成形体1は、第一実施形態の形状に限られるものではなく楕円形、角形等あらゆる形状に適用できるものである。さらに第一実施形態では容器の蓋を例示したが、容器に適用してもよい。
図5は第二実施形態を示す断面図であり、図4に相当する部分の要部拡大断面図である。第二実施形態のシート成形体は図5に示すようにプラスチックシート2’が基材層10’のみからなり、成形されて外側となる面にインクジェットプリンターで識別文字列24’を印字すると共に識別文字列24’を印字した面全面に白ベタ印刷層23’と絵柄印刷層22’と絵柄印刷層22’上に識別文字列24’を覆う領域(隠蔽領域A’)に隠蔽層21’を部分的に設けた印刷層20’を形成した。さらにプラスチックシート2’を成形したシート成形体の前記隠蔽領域に凹凸部3’が設けられている。第二実施形態はプラスチックシート2’の積層構成のみが第一実施形態と異なるものであり、その他は同じである。また、内容物が食品でない場合には、第二実施形態では基材層10’の成形されて外側になる面の代わりに内側になる面に設けてもよく、この場合には第一実施形態と同様に(外側)基材層10’/印刷層20’〔隠蔽層21’/絵柄印刷層22’/白ベタ印刷層23’〕/識別文字列24’(内側)なる積層体とすればよい。なお、第一実施形態では基材層10の代わりに貼合材層40の面に設けることもできる。この場合には貼合材層40の接着層30と対向する側に第二実施形態と同様にして〔隠蔽層21/絵柄印刷層22/白ベタ印刷層23〕/識別文字列24/貼合材層40とした後に隠蔽層21上に接着層30を介して基材層10を積層した積層体とすることにより(外側)基材層10/接着層30/印刷層20〔隠蔽層21/絵柄印刷層22/白ベタ印刷層23〕/識別文字列24/貼合材層40(内側)なる構成のプラスチックシート2が得られるものである。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
[実施例1]
基材層に厚さ30μmの片面コロナ処理された未延伸ポリスチレンフィルム(CPS)を用いてコロナ処理面にグラビア印刷法により墨色印刷インキにより部分的に隠蔽層を印刷して隠蔽領域を形成し、隠蔽層を設けた面全面に所定の絵柄印刷層と白ベタ印刷層を順次印刷して印刷層を設け、隠蔽領域の白ベタ印刷層上にインクジェットプリンターで墨色のインクを用いて識別文字列を印字した。その後、貼合材層に厚さ250μmの片面コロナ処理された延伸ポリスチレンシート(OPS)を用いてCPSの印刷層を設けた面とOPSのコロナ処理面とをアミン末端ウレタンプレポリマー−エポキシ樹脂系の2液反応型接着剤を用いてドライラミネーション法で貼合し、40℃で2日間養生して接着剤を硬化させてプラスチックシートを作製した。その後、凸部間のピッチが1.5mm、凹凸深さが0.2mmの絹目模様を所定位置に設けた金型を用いて、プラスチックシートの基材層が金型に当接するようにして真空成形し、外径105mm、高さ15mmの円形状の容器の蓋となる第一実施形態のシート成形体1を作製した。
[実施例2]
基材層に厚さ300μmの片面コロナ処理された延伸ポリスチレンフィルム(OPS)を用いてコロナ処理面にインクジェットプリンターで識別文字列を印字すると共に識別文字列を印字した面全面にグラビア印刷法により白ベタ印刷層と絵柄印刷層と絵柄印刷層上に識別文字列を覆う領域に墨色印刷インキにより部分的に隠蔽層を印刷して隠蔽領域を形成して印刷層を設けてプラスチックシートを作製した。その後、凸部間のピッチが1.5mm、凹凸深さが0.2mmの絹目模様を所定位置に設けた金型を用いて、プラスチックシートの印刷層を設けた面が金型に当接するようにして真空成形し、外径105mm、高さ15mmの円形状の容器の蓋となる第二実施形態のシート成形体を作製した。
実施例1、2で得られたシート成形体は、隠蔽層が直接見える外側からは、識別文字列は全く視認することができなかった。シート成形体の内側からは識別文字列は明確に判読することができた。
本発明にかかるシート成形体の第一実施形態を示す平面図である。 図1の裏面図である。 図1のX−X線断面図である。 図3の要部拡大断面図である。 本発明にかかるシート成形体の第二実施形態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 シート成形体
2、2’ プラスチックシート
3、3’ 凹凸部
4 天板
5 斜側壁
6 水平フランジ
7 外周壁
7a 突起
7b スカート
8 リブ
9 凹部
10、10’ 基材層
20、20’ 印刷層
21、21’ 隠蔽層
22、22’ 絵柄印刷層
23、23’ 白ベタ印刷層
24、24’ 識別文字列
30 接着層
40 貼合材層
A、A’ 隠蔽領域

Claims (4)

  1. プラスチックシートの一方の面に印刷インキにより部分的に隠蔽層を設けて隠蔽領域を形成すると共に前記隠蔽領域にインクジェットプリンターで識別文字列を印字するか又は、プラスチックシートの一方の面に部分的にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字すると共に前記識別文字列を覆う前記隠蔽層を部分的に設けて前記隠蔽領域を形成したシート成形体であって、少なくとも前記隠蔽領域に凹凸部を設けたことを特徴とするシート成形体。
  2. 前記プラスチックシートが基材層と貼合材層とを備えた積層体からなり、前記基材層の前記貼合材層側の面に印刷インキにより部分的に前記隠蔽層を設けて前記隠蔽領域を形成すると共に少なくとも前記隠蔽領域に白系ベタ印刷層を設け、前記隠蔽領域の前記白系ベタ印刷層上にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字することを特徴とする請求項1記載のシート成形体。
  3. 前記プラスチックシートが前記基材層のみからなり、成形されて外側となる面にインクジェットプリンターで前記識別文字列を印字すると共に少なくとも前記識別文字列の上に前記白系ベタ印刷層を設け、前記白系ベタ印刷層上に前記識別文字列を覆う前記隠蔽層を部分的に設けて前記隠蔽領域を形成したことを特徴とする請求項1記載のシート成形体。
  4. 前記識別文字列が前記隠蔽層と同系色のインクで印字されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート成形体。
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