JP2008207398A - 画像形成装置および不吐出ノズル検出方法 - Google Patents

画像形成装置および不吐出ノズル検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 多数のノズルを有する液体吐出ヘッドを用いる場合であっても、不吐出ノズルを的確且つ高速に検出すること。
【解決手段】 液体吐出ヘッドにより所定の被吐出媒体上に形成された不吐出ノズル検出用のパターンであって不吐出ノズルがない正常吐出状態では被吐出媒体上に等配置間隔で配置される一方で不吐出ノズルが存在している状態では抜けが発生するパターンを、撮像素子により読み取る。PLL(Phase Locked Loop)303は、撮像素子から出力された読取画像信号に基づいて、パターンの等配置間隔に対応した等時間間隔のパルス列からなる不吐出ノズル検出用のタイミング信号311を生成する。不吐出判定部307は、タイミング信号311に同期して読取画像信号のピークを監視することにより、液体吐出ヘッドのノズルの不吐出の有無を判定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにより所定の被吐出媒体上に形成されるパターンを読み取って読取画像信号に基づいて不吐出ノズルを検出する画像形成装置および不吐出ノズル検出方法に関する。
複数のノズルを有する液体吐出ヘッドを用いて紙などの被吐出媒体上に画像を形成する画像形成装置の分野において、特にラインヘッドを用いる場合には、ノズルの不吐出が画像欠陥(画像の濃度ムラ、すじ等)に直結するので、ノズルの不吐出検出は重要な課題である。
不吐出ノズル検出の具体的な方法としては、被吐出媒体上に特定の画像パターンを印字して、その画像パターンを撮像素子によって読み取り、読取画像データに基づいて不吐出ノズルを検出する方法が用いられている(特許文献1、2を参照)。
また、特許文献2には、テストパターンの一部として印刷されたキャリブレーションパターンを読み取って、画像読取部の受光素子とラインヘッドのノズルとの対応関係のズレを補正するキャリブレーション部を有する印刷装置が記載されている。また、画像読取部の読取解像度は、ラインヘッドの解像度のn倍(nは、2以上の自然数)であることが記載されている。
特開2006―198793号公報 特開2006−69027号公報
しかし、高密度記録(例えば600dpi以上)のラインヘッドを用いて画像形成を行う場合、従来の不吐出検出には以下のような問題が生じる。
第1に、撮像素子に対する紙等の被吐出媒体の位置関係のズレが避けられないので、ノズルの密度が高い場合、撮像素子によって得られる読取画像から各ノズルを特定することが困難であり、各ノズルを特定できるにしても複雑なデータ処理が必要となる。
第2に、ノズル数が多い(例えば600dpi×12インチの場合には7200個)ので、不吐出検出の処理に時間がかかる。特に前述の第1の問題を解決しようとしてデータ処理が複雑化すると、更に処理時間がかかる。
第3に、本来、ラインヘッド採用の目的は、高速化、すなわち単位時間あたりのプリント枚数を多くすること(プリント生産性の向上)であるが、このような目的に反して、前述のように不吐出ノズル検出に時間がかかれば、それだけプリント生産性の低下を招く。
特許文献1には、高密度記録のラインヘッドにおいて不吐出ノズルを高速に検出するための具体的な方法について、記載がない。
特許文献2に記載のものは、画像読取部の受光素子とラインヘッドのノズルとの対応関係のズレを補正するためのキャリブレーションを、不吐出ノズル検出処理とは別に行う必要があり、キャリブレーションに時間がかかれば、それだけプリント生産性の低下を招いてしまうことになる。また、実際の画像形成装置では、紙等の被吐出媒体の搬送時にスキュー(斜行)などの被吐出媒体の位置ずれが発生するが、このような被吐出媒体の位置ずれは再現するとは限らず、また、再現しても一般に位置ずれの変動量が一定ではない。したがって、たとえキャリブレーションを行ったとしても、キャリブレーション後に画像読取部の受光素子とラインヘッドのノズルとの対応関係に新たなズレが生じると、不吐出ノズルを的確に検出できなくなる。
また、特許文献2には、読取解像度をラインヘッドの解像度の2倍以上とすることが記載されているが、一般に、画像読取部の素子にはレンズ系の光学的な歪みが存在し、600dpi以上(80μm以上)の精度で絶対位置を正確に規定することが困難なので、ノズルが高密度(例えば600dpi以上)で配置されている場合には、前述のキャリブレーションは実現が困難である。キャリブレーションが可能であるにせよ、そのような読取解像度の高い撮像素子は、装置コストを増大させることになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、多数のノズルを有する液体吐出ヘッドを用いて画像形成する場合であっても、不吐出ノズルを的確且つ高速に検出することができる画像形成装置および不吐出ノズル検出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにより所定の被吐出媒体上に形成された不吐出ノズル検出用のパターンであって不吐出ノズルがない正常吐出状態では前記被吐出媒体上に等配置間隔で配置される一方で不吐出ノズルが存在している状態ではパターン抜けが発生するパターンを、前記被吐出媒体から読み取る読取手段と、前記読取手段で生成された読取画像信号に基づいて、前記パターンの前記等配置間隔に対応した等時間間隔のパルス列からなる不吐出ノズル検出用のタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、前記タイミング信号に同期して前記読取画像信号のピークを監視することにより、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルの不吐出の有無を判定する不吐出判定手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
多数(例えば1000個)のノズルが配列された液体吐出ヘッドでは、不吐出ノズルが発生したとしても、全体のノズル数に対して不吐出ノズル数は極僅かである(最大でも1%以下であろう)。したがって、多数の正常ノズルにより形成される不吐出ノズル検出用のパターンは、被吐出媒体上にほぼ等配置間隔で配置されていることになり、本発明によれば、このようなパターンを読み取って得られた読取画像信号に基づいて不吐出ノズル検出用のタイミング信号を生成するので、各種の外乱に対して最も有効で安定したタイミング信号の生成が可能である。具体的には、媒体スキュー(被吐出媒体が媒体搬送方向に対して斜めに傾いた状態)や媒体レジずれ(被吐出媒体が媒体搬送方向に対して直交する方向において位置ずれした状態)が発生しても、的確に不吐出ノズルを検出できる。また、従来のような不吐出ノズル検出とは全く別のキャリブレーションを行う必要がないので、高速に不吐出ノズルを検出できる。
また、不吐出ノズル検出用のパターンが被吐出媒体上でほぼ等配置間隔で配置されており、不吐出ノズル検出用のタイミング信号を容易に生成できる。パターンの配置間隔をノズルピッチよりも大きくした場合、パターンの読取手段として低解像度の撮像素子を用いても、極めて高速且つ安定して、不吐出ノズルを検出できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記タイミング信号生成手段は、PLL(Phase Locked Loop)回路を有し、該PLL回路により前記タイミング信号の前記パルスを前記読取画像信号の前記ピークに同期させることを特徴とする画像形成装置を提供する。
この発明によれば、PLLを用いて不吐出検出用のタイミング信号のパルス列の周期および位相を読取画像信号のピークの周期および位相に高速に同期させることができるので、的確な不吐出ノズル検出を容易に実現できるとともにリアルタイムに近い高速の不吐出ノズル検出を実現できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記読取手段は、その1読取サイクルである1ラインを単位とする1フレームの前記読取画像信号を生成し、1ラインに相当する前記フレーム内で前記正常吐出状態における前記ピークの周期を一定に保つとともに、ライン間に相当する前記フレーム間の時間間隔を前記ピークの前記周期の整数倍とし、前記タイミング信号生成手段は、前記フレーム間で前記タイミング信号の周期を一定に保つことを特徴とする画像形成装置を提供する。
この発明によれば、読取手段がその1読取サイクル(「1撮像サイクル」ともいう)である1ラインを単位として1フレームを形成し、複数のフレームから読取画像信号が構成される場合でも、1ライン(1読取サイクル)の先頭のパターンに対応するノズルの不吐出を的確に検出できる。
請求項4に記載の発明は、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにより所定の被吐出媒体上に不吐出ノズル検出用のパターンを形成する際に不吐出ノズルがない正常吐出状態では前記被吐出媒体上に等配置間隔に配置される一方で不吐出ノズルが存在している状態ではパターン抜けが発生するパターンを形成し、前記パターンを前記被吐出媒体から読み取り、前記液体吐出ヘッドの前記各ノズルの実際の吐出状態が反映された読取画像信号を生成し、前記読取画像信号に基づいて、前記パターンの前記等配置間隔に対応した等時間間隔のパルス列からなる不吐出ノズル検出用のタイミング信号を生成し、前記タイミング信号に同期して前記読取画像信号のピークを監視することにより、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルの不吐出の有無を判定することを特徴とする不吐出ノズル検出方法を提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記パターンを前記被吐出媒体上に形成する際に、前記ノズルの並び方向に平行な方向において、同一色のパターン間に他の色のパターンを配置することを特徴とする不吐出ノズル検出方法を提供する。
この発明によれば、複数色(例えば3色)について1回で不吐出ノズルを検出できるので、テストパターン(パターン群の全体である)の長さを短くできる。
本発明によれば、多数のノズルを有する液体吐出ヘッドを用いて画像形成する場合であっても、不吐出ノズルを的確且つ高速に検出することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置10の一例のブロック図である。
ラインヘッド50(液体吐出ヘッド)は、インクを吐出する複数のノズルを有し、これらのノズルから被吐出媒体86に向けてインクを吐出することにより、被吐出媒体86上に画像を形成するものである。ラインヘッド50の具体例は、後に詳細に説明する。被吐出媒体は、紙などの記録媒体に特に限定されず、転写ベルトなどの中間媒体でもよい。
通信部98は、ホストコンピュータ96と通信して、被吐出媒体86に形成しようとする所望の画像データ(以下「入力画像データ」と称する)をホストコンピュータ96から受信する。通信部98は、外部から入力画像データが入力される画像入力手段を構成している。入力画像データとしては、例えば、多階調画像、文字画像などが挙げられる。ホストコンピュータ96との通信は、有線通信および無線通信のいずれで行ってもよい。なお、画像入力手段は、通信部98に特に限定されず、メモリカード、光ディスクなどのリムーバブルメディアから入力画像データを読み取る手段を設けてもよい。入力画像データは、打滴データ生成部100へ送られる。
打滴データ生成部100は、入力画像データから、ラインヘッド50の各ノズルについて、打滴の有無、大滴/小滴の選択、などを示す打滴データを生成する。打滴データは、不吐出補正用の打滴データ補正部101へ送られる。
打滴データ補正部101は、後述する不吐出ノズル検出部112から出力される不吐出判定信号313およびノズル番号信号314に基づいて打滴データの補正(不吐出補正)を行う。不吐出補正としては、例えば、第1に、不吐出ノズルに隣接する隣接ノズルの大滴の比率(大滴を打滴する隣接ノズル数/全隣接ノズル数)を大きくする、第2に、不吐出ノズルの隣接ノズルの打滴数を多くする、などが挙げられる。補正された打滴データは、ヘッド駆動部102へ送られる。
ヘッド駆動部102は、補正後の打滴データに基づいて、ヘッド駆動信号を生成し、ラインヘッド50を駆動する。そうすると、ラインヘッド50から被吐出媒体86に向けてインクが吐出され、被吐出媒体86上に所望の画像が形成される。
テストパターン発生部103は、不吐出ノズル検出用のテストパターンの打滴データを生成する。テストパターンの例としては、後に詳説する図2のテストパターン200が挙げられる。生成されたテストパターン200の打滴データは、ヘッド駆動部102へ送られて、ヘッド駆動部102でヘッド駆動信号となる。このテストパターン200のヘッド駆動信号がラインヘッド50に与えられると、ラインヘッド50により被吐出媒体86に向けてインクが吐出され、被吐出媒体86上にテストパターン200が形成される。
撮像素子108は、被吐出媒体86からテストパターン200を光学的に読み取り、読取画像信号120を生成する。撮像素子108の例としては、第1に、CCD(Charge Coupled Devices)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなど、ライン状の撮像素子(いわゆる「ラインセンサ」)が挙げられ、第2に、レーザスキャナおよびフォトダイオードからなるスキャン型の撮像素子が挙げられる。読取画像信号120は、不吐出ノズル検出部112へ送られる。
不吐出ノズル検出部112は、撮像素子108で生成された読取画像信号120に基づいて、ラインヘッド50の不吐出ノズルの検出を行い、不吐出ノズル検出結果としての不吐出判定信号313およびノズル番号信号314を生成する。不吐出ノズル検出部112の詳細については後述する。不吐出判定信号313およびノズル番号信号314は、打滴データ補正部101および制御部105へ送られる。
制御部105は、画像形成装置10の各部を統括制御する。制御部105は、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路によって構成されている。制御部105は、不吐出ノズル検出部112から出力された不吐出判定信号313およびノズル番号信号314に基づいて、ラインヘッド50の複数のノズルのうちでどのノズルに不吐出が発生しているかを判別する。
表示部106は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)によって構成されており、制御部105の指示に従って、各種の表示を行う。不吐出ノズル検出部112で不吐出ノズルが検出されたときには、制御部105の指示により、不吐出ノズルの発生状況を表示する。
モータ107は、制御部105の指示に従って、被吐出媒体86を所定の媒体搬送方向(図中に矢印Sで示す方向である)において搬送する媒体搬送手段を構成している。
以下では、媒体搬送方向Sと直交する方向(図中に矢印Mで示す方向である)を「主走査方向」といい、媒体搬送方向Sを「副走査方向」ということもある。
また、以下では、撮像素子108としてラインセンサを用いた場合を例に説明し、図1の撮像素子108を「ラインセンサ」という。ラインセンサ108は、ラインの走査を行う形で、各ライン毎に時系列の読取画像信号120を出力する。
図2は、被吐出媒体86上に形成された不吐出ノズル検出用のテストパターンの一例を示す。
図2において、テストパターン200は、ラインヘッド50に不吐出ノズルがない正常吐出状態で被吐出媒体86上に形成された画像である。このテストパターン200は、被吐出媒体86上に2次元配列された、線分形状の複数のパターン21(以下「線分パターン」という)によって構成されている。
複数の線分パターン21は、ラインヘッド50のノズル並び方向(主走査方向M)において、被吐出媒体86上に等配置間隔で形成されている。また、各線分パターン21は、ラインヘッド50の同一のノズルのみによる打滴により、媒体搬送方向Sに沿って被吐出媒体86上に一定区間連続して形成されている。
ラインヘッド50に不吐出ノズルがない正常吐出状態では、図2に示すように、全ての線分パターン21が主走査方向Mにおいて被吐出媒体86上に等配置間隔で配置される。その一方で、ラインヘッド50に不吐出ノズルが存在している不吐出ノズル発生状態では、不吐出ノズルに対応する線分パターン21のみが被吐出媒体86上で抜ける「パターン抜け」が発生する。
ラインヘッド50のノズル並び方向(主走査方向M)における線分パターン21の間隔dは、ラインヘッド50のノズルピッチよりも大きい。本例では、線分パターン21の間隔dは、50ノズルピッチ以上であり、例えば50〜100ノズルピッチの範囲内とする。主走査方向Mにおいて1200dpiのノズルピッチを有するラインヘッド50を用いる場合、被吐出媒体86上での線分パターン21の間隔dは1〜2mmとなる。
線分パターン21の間隔の範囲について、さらに具体的に説明する。第1に、線分パターン21の間隔dは、打滴の位置ばらつき(一般に数μm〜数10μm)よりも十分に大きい。すなわち、打滴ばらつきに因り被吐出媒体86上で線分パターン21同士が重なることがないようにする。第2に、線分パターン21の間隔dは、ラインセンサ108の読取解像度(例えば300dpiのとき80μm)よりも十分に大きい。すなわち、ラインセンサ108の読み取り結果としての読取画像信号上で線分パターン21同士が重なることがないようにする。このような2つの条件を満たすように、テストパターン発生部103がテストパターンの打滴データを生成する。
ただし、線分パターン21の間隔dをあまり大きくすると、ラインセンサ108の1ライン(1撮像サイクル)の読み取りに対応するノズル数が少なくなり、結果としてテストパターン200が全体的に媒体搬送方向Sにおいて長くなってしまうので、線分パターン21の間隔は前述した範囲が適当である。
媒体搬送方向Sにおける線分パターン21の長さは、例えば数mm程度にする。120ppm/A4相当の印字速度とすると、媒体搬送速度は400mm/sec程度になるが、例えば、ラインセンサ108の撮像サイクル(CCDの場合には蓄積時間)が0.5msecとすると、ラインセンサ108の1撮像サイクル(1ライン)に必要な長さは200μmとなる。線分パターン21の長さを5mmとすれば、1つの線分パターン21に対して25回(25ライン)の撮像が可能になるので十分である。線分パターン21の長さは、あまり長くするとテストパターン200が媒体搬送方向Sにおいて、長くなってしまうので、最大でも5mm程度が適切である。
ラインセンサ108によって読み取られるテストパターンにはラインヘッド50の吐出状態が反映されているので、ラインセンサ108から出力される読取画像信号120にも、ラインヘッド50の吐出状態が反映される。
ラインセンサ108の読取解像度は、画像読取の分野において一般的な、300〜600dpi程度でよい。これは、前述のように、テストパターン200を構成する複数の線分パターン21が、低解像度で読み取っても、線分パターン21同士が重ならず区別可能な間隔dで形成されているからである。
図3は、図1の不吐出ノズル検出部112の詳細を示すブロック図である。
図3において、A/D変換器301は、図1のラインセンサ108から出力されたアナログの読取画像信号120のサンプリングおよび量子化を行うことにより、アナログの読取画像信号120を被吐出媒体86上の濃度に比例するディジタルデータへ変換する。ここで、撮像素子108の各画素(受光素子)にディジタルデータの1個(例えば1バイト)を対応付けるようにサンプリングするのが一般的である。A/D変換器301から出力されたディジタルの読取画像信号は、ピーク検出部302に入力される。
ピーク検出部302は、読取画像信号120のピーク(濃度ピーク)を検出し、ピークを検出したタイミングを示すピーク信号310を出力する。ピーク信号310は、PLL(Phase Locked Loop:位相同期回路)303に入力される。
PLL303は、ピーク信号310に基づいて、後述の不吐出判定部307で各ノズル毎の不吐出の発生の有無を判定するタイミングを示す検出タイミング信号311を生成する。
PLL303は、位相比較器304と、LPF(Low Pass Filter:低域フィルタ)305と、発振器306を有する。発振器306は、電圧制御により発信周波数foが可変の電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)からなり、発振周波数foを有する出力信号(検出タイミング信号311)を生成し、この出力信号は位相比較器304に帰還入力される。位相比較器304は、発振器306の出力信号(検出タイミング信号311)とPLL303の入力信号(ピーク信号310)との位相差を示す位相差信号としてパルス電圧を生成し、このパルス電圧は、LPF305を通り、発振器306の発振周波数foを制御する制御電圧となる。この制御電圧により発振器306の発振周波数foは、PLL303の入力信号の周波数fiに近づく方向に制御される。PLL303の入力信号の周波数fiにPLL303の出力信号の周波数foが一致し、且つ、PLL303の入力信号の位相にPLL303の出力信号の位相が一致した状態をフェーズロック状態という。すなわち、PLL303によって、ピーク信号310と周波数および位相が合った検出タイミング信号311が生成される。また、位相比較器304で生成されたパルス電圧(位相差信号)から、急峻な位相差変動成分がLPF305により除去されて、発振器306に入力される。すなわち、ピーク信号310のピークの位相変動が急峻であり高い周波数成分からなるときには、そのような位相変動量がLPF305によりカットされた位相差信号が発振器306に入力される。具体的には、第1に、被吐出媒体86上のゴミや汚れなどに因りピーク信号310に雑音としてのピークが存在したとき、第2に、不吐出ノズル発生に因りピーク信号310にピーク抜けが発生したとき、LPF305により位相変動量はカットされ発振器306に入力されない。
また、PLL303の位相比較器304には、位相比較のオン状態とオフ状態とを切り換える位相比較制御端子324が設けられている。この位相比較制御端子324には、有効信号312が入力される。
ここで、PLL303の構成要素として、VCO306やLPF305などのアナログ部品を例として示したが、ディジタル部品を用いてPLL303を構成してもよい。例えば、VCOの代りにDCO:Digital Control Oscillatoryを用い、LPFの代りにディジタルフィルタを用いる。
不吐出判定部307は、検出タイミング信号311に基づいてピーク信号310をサンプリングすることにより、正常吐出状態では被吐出媒体86上に形成されるべき全ての線分パターン21について実際のパターン抜けの有無を判定し、ラインヘッド50の各ノズル毎に不吐出の有無を示す不吐出判定信号313を出力する。すなわち、不吐出判定部307は、検出タイミング信号311に同期して読取画像信号120のピークを監視することにより、ラインヘッド50の各ノズル毎に不吐出の有無を判定する。
また、不吐出判定部307には、不吐出判定のオン状態とオフ状態とを切り換える判定制御端子327が設けられている。この判定制御端子327には、有効信号312が入力される。
ノズル番号カウンタ308は、検出タイミング信号311に基づいてノズル番号をカウントし、ノズル番号信号314を出力する。
また、ノズル番号カウンタ308には、ノズル番号のカウントのオン状態とオフ状態とを切り換えるカウント制御端子328が設けられている。このカウント制御端子328には、有効信号312が入力される。
有効信号生成部309は、制御部105の指示に従い、ラインセンサ108の撮像状況に応じて有効信号312を生成する。有効信号312は、読取画像信号120によって示される読取画像のうちで線分パターン21の画像が含まれている領域(有効パターン領域)を示す。すなわち、読取画像信号120の不吐出検出に有効な期間(不吐出検出有効期間)を示す。このような有効信号312は、ラインセンサ108と被吐出媒体86上の線分パターン21との位置関係と、ラインセンサ108の読取画像信号120の各ライン毎の出力タイミングとに基づいて、生成される。生成された有効信号312は、PLL303の位相比較器324の位相比較制御端子324と、不吐出判定部307の判定制御端子327と、ノズル番号カウンタ308のカウント制御端子328に入力される。
なお、図3では、有効信号生成部309を不吐出ノズル検出部112内に設けた場合を例に示したが、ラインセンサ108内に設けてもよいし、別個に設けてもよい。
次に、図3の不吐出ノズル検出部112の動作について説明する。
図2に示す不吐出検出用のテストパターン200は、図1のラインヘッド50に不吐出ノズルが全く無い正常吐出状態で被吐出媒体86上に形成された複数の線分パターン21から構成されており、複数の線分パターン21が、媒体搬送方向Sと直交する方向(主走査方向M)において等配置間隔で形成されている。このような正常吐出状態のテストパターン200を読み取ったラインセンサ108から出力される読取画像信号120には、図6(A)に示すように、ピーク22(濃度ピーク)が等時間間隔Tpで現れる。
図4(A)は、不吐出ノズル発生状態のテストパターン200であって媒体スキューおよび媒体レジずれが発生した状態を示し、図4(B)は、正常吐出状態のテストパターン200であって媒体スキューおよび媒体レジずれがない状態を示す。
ラインヘッド50に不吐出ノズルが発生すると、図4(A)に示すように、不吐出ノズルに対応する線分パターン21が抜けたパターン抜け421が発生する。このようなパターン抜け421を有するテストパターン200を読み取ったラインセンサ108から出力される読取画像信号120には、図6(B)に示すように、ピーク抜け622が発生してピーク22の周期が不規則になり、すなわちピーク22が等時間間隔ではなくなるので、ピーク検出部302から出力されるピーク信号310にはパルス抜けが発生する。
媒体スキューが発生すると、図4(A)に示すように、被吐出媒体86が媒体搬送方向Sに対して斜めに傾くことにより、線分パターン21が媒体搬送方向S(ラインセンサ108の長手方向と直交する方向)に対して斜めに傾く。
媒体レジずれが発生すると、図4(A)に示すように、ラインセンサ108の一端部と先頭の線分パターン21との距離reが、図4(B)に示す正常時の距離rcに対して、主走査方向Mにおいてずれる。
媒体スキューが発生したときには、図5(A)に示すように、設計上のピーク23に対して読取画像信号120のピーク21に周期ずれ(すなわち周波数ずれ)が発生する。また、媒体レジずれが発生したときには、図5(B)に示すように、設計上のピーク23に対して読取画像信号120のピーク21に位相ずれが発生する。これらのように読取画像信号120のピーク21に周期ずれ(周波数ずれ)や位相ずれが発生すると、ピーク検出部302から出力されるピーク信号310のパルスにも周期ずれ(周波数ずれ)や位相ずれが発生することになる。
図6(A)は、媒体スキュー及び媒体レジずれが発生したときにラインセンサ108から出力される読取画像信号120、および、PLL303の発振器306で初期に生成される検出タイミング信号311の一例を示す。この初期の検出タイミング信号311は、PLL303の発振器306に設計上の発振周波数を設定して生成した。すなわち、図6(A)に示す検出タイミング信号311のパルス24の周期Tdは、設計上のピーク周期に設定されている。
図6(A)において、読取画像信号120の濃度ピークの周期Tpと検出タイミング信号311の周期Tdとの間に媒体スキューに起因した不一致(Tr≠Td)が生じ、且つ、媒体レジずれに起因した位相ずれも生じている。このような不一致状態が生じても、図3のPLL303の機能により、図6(B)に示すように、読取画像信号120のピーク22の周期TpにPLL303の発振器306で生成される検出タイミング信号311のパルス24の周期Tdが一致し(Tp=Td)、且つ、位相も一致することになる。すなわち、PLL303のフィードバック制御により、検出タイミング信号311がピーク信号310に追従する。
また、被吐出媒体86上のゴミや被吐出媒体の汚れなどに起因して、読取画像信号120に期待しないピークがノイズとして入ることにより、PLL303の位相比較器304の出力信号(位相差信号)に急峻な位相差変動成分が混入しても、そのような急峻な位相差変動成分は、PLL303のLPF305により除去される。不吐出ノズルに起因して、図6(B)に示すように、読取画像信号120にピーク抜け622が生じ、PLL303の位相比較器304の出力信号(位相差信号)に急峻な位相差変動成分が混入しても、そのような急峻な位相差変動成分は、PLL303のLPF305により除去される。
図7は、撮像素子108から出力される読取画像信号120、有効信号生成部309から出力される有効信号312、PLL303から出力される検出タイミング信号311、ノズル番号カウンタ308から出力されるノズル番号信号314、および、不吐出判定部307から出力される不吐出判定信号313の例を示す。
図2に示すように、ラインセンサ108は、被吐出媒体86の画像形成面を主走査方向沿って1ライン毎に撮像して、読取画像信号120を生成する。このようなラインセンサ108により生成される読取画像信号120は、図8に示すように、時系列の複数のフレーム12によって構成されている。ラインセンサ108の1撮像サイクルである1ラインに対してひとつのフレーム12が割り当てられる。すなわち、読取画像信号120の各1フレーム毎にひとつの有効期間が存在し、先頭フレームよりも前、フレーム間(ライン間)、および、最終フレームよりも後は、無効期間ということになる。具体的には、有効信号生成部309により、各フレーム12の開始時点(1ラインの先頭に対応する時点である)に有効信号312がオフ状態からオン状態に切り換わり、また、各フレーム12の終了時点(1ラインの末尾に対応する時点である)に有効信号312がオン状態からオフ状態に切り換わる。
読取画像信号120の先頭フレームよりも前では、PLL303の発振器306に設計上のピーク周波数が発振周波数として設定されている。以前の読取画像信号で設定されていた発振周波数を保持しておき用いてもよい。
PLL303は、有効信号312がオン状態である有効期間のみ、フィードバック制御を行って、検出タイミング信号311の周期および位相をピーク信号310に同期させる。PLL303は、有効信号312がオフ状態である無効期間には、フィードバック制御を行わず、これによりPLL303の発振器306は一定の周波数および位相で発振する。これには、有効信号312によってPLL303の位相比較器304の動作を制御し、無効期間では、検出タイミング信号311をピーク信号310に追従させないようにすればよい。
不吐出判定部307は、有効信号312がオン状態である有効期間のみ、ピーク信号310をサンプリングして不吐出判定を行う。このようにすることで、不吐出判定部307は、各撮像サイクルとしての各ライン(各フレーム)の最初の濃度ピークを精度よく検知することができ、的確に不吐出判定できる。
ノズル番号カウンタ308は、有効信号312がオン状態である有効期間のみ、検出タイミング信号311をカウントして、ノズル番号をカウントする。
図9は、読取画像信号120のフレーム12間において検出タイミング信号311を位相合わせする処理の一例を説明するための説明図である。
図9において、検出タイミング信号311を構成しているパルス24の時間間隔(周期)は時系列において略等しい。実際には、媒体スキューなどに応じてパルス24の周期が変動するが、その変動は緩やかである。有効信号312がオフ状態からオン状態に切り換わった直後の検出タイミング信号311の最初のパルス24は、いずれのフレーム12においても位相が同じとなるように合わせる。読取画像信号120がラインセンサ108の1ライン読み取りに対して読取画像信号がひとつのフレーム12が生成される場合(すなわち1フレーム/ラインの場合)には、ひとつのラインの最後の線分パターン21に対応するピーク22の検出タイミングと、次ラインの最初の線分パターン21に対応するピーク22の検出タイミングとで、位相を合わせる。
このようなフレーム12間の位相合わせを行う方法としては、第1に、フレーム12間の時間間隔が読取画像信号120のピーク22の周期の整数倍となるように、ラインセンサ108のフレーム12の出力タイミングを設定する態様がある。具体的には、図1の制御部105がラインセンサ108に対してフレーム21間の時間間隔を指示し、ラインセンサ108がフレーム12間の時間間隔を調整する。ここで、ピーク22の周期は、ラインヘッド50に不吐出ノズルがない正常吐出状態での読取画像信号120のピーク22の周期(すなわち等配置間隔で配置されている線分パターン21のその配置間隔に対応した時間間隔)である。第2に、フレーム21間の時間間隔が読取画像信号120のピーク22の周期の整数倍となるように、線分パターン21の配置位置を設定する態様がある。
なお、図2に示すテストパターン200は、一色(例えば黒)のインクで形成される場合に特に限定されない。複数のラインヘッド50(例えば、シアンインク吐出用のヘッド、マゼンタインク吐出用のヘッド、イエロインクの吐出ヘッド)を用いて、被吐出媒体86に向けて複数色のインクを吐出し、複数の各色毎の線分パターン21(例えば、シアンの線分パターン、マゼンタの線分パターン、イエロの線分パターン)からなるテストパターン(カラーテストパターン)を、被吐出媒体86上に形成するようにしてもよい。
具体的には、図1のテストパターン発生部103がカラーテストパターン用の打滴データが生成することにより、被吐出媒体86上にカラーテストパターンが形成される。
このようなカラーテストパターンを用いる場合、被吐出媒体86上の主走査方向(ノズルの並び方向に平行な方向である)において、ある色(例えばシアン)のパターン間に、他の色(例えばマゼンタ、イエロー)のパターンを配置することが、好ましい。これにより、3色分の不吐出ノズル検出をひとつのテストパターンで行うことができるので、テストパターンが短くなる。図1のラインセンサ108としては、カラー読取可能な周知の撮像素子(カラー撮像素子)を用いる。カラー撮像素子は、複数の各色毎の線分パターン21(例えばシアンの線分パターン、マゼンタの線分パターン、イエロの線分パターン)を、1ラインで同時読み取りし、カラーの読取画像信号を出力する。カラー撮像素子を用いれば、容易に、各色毎の信号を分けて取り出すことができる。
また、ラインセンサ108からの出力信号(アナログ信号)に対して、ラインセンサ108の画素数と一致するサンプリングを行ってディジタル化しその後の処理を行うのが一般的であるが、サンプリング後のディジタル信号を、さらに細かい周波数で再度サンプリング(サブサンプリング)してもよく、こうすれば、最初のサンプリング間隔よりも高い時間精度が得られるので、それにより検出タイミング信号の生成を行えば、さらに検出タイミングを高精度にできる。
なお、ラインセンサ108により撮像素子を構成した場合を例に説明してきたが、本発明はラインセンサを用いる場合に特に限定されず、スキャン型の撮像素子を用いた場合にも適用できる。
図10(A)は、ラインヘッド50(以下単に「ヘッド」と称する)の一例の全体構成を示す平面透視図である。
図10(A)に一例として示すヘッド50は、いわゆるフルラインヘッドであり、被吐出媒体86の搬送方向(図10(A)中に矢印Sで示す副走査方向)と直交する方向(図中に矢印Mで示す主走査方向)において、被吐出媒体86の幅Wmに対応する長さにわたり、被吐出媒体86に向けてインクを打滴する多数のノズル51(液体吐出口)を2次元的に配列させた構造を有している。
ヘッド50は、液体を吐出するノズル51、ノズル51に連通する圧力室52、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53などを含んでなる複数の液体吐出素子54が、主走査方向Mおよび主走査方向Mに対して所定の鋭角θ(0度<θ<90度)をなす斜め方向の2方向に沿って配列されている。なお、図10(A)では、図示の便宜上、一部の液体吐出素子54のみ描いている。
ノズル51は、具体的には、主走査方向Mに対して所定の鋭角θをなす斜め方向において、一定のピッチdで配列されており、これにより、主走査方向Mに沿った一直線上にd×cosθの間隔で配列されたものと等価に取り扱うことができる。
図10(A)のB−B線に沿った垂直断面を、図10(B)に示す。
図10(B)において、ヘッド50は、液体を吐出するノズル51と、ノズル51に連通し液体が充填される圧力室52と、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53と、液体供給口53を介して圧力室52に連通する共通流路55と、圧力室52内の圧力を変化させる圧電アクチュエータ58を含んで構成される。
なお、図10(B)には、図示の便宜上、ひとつの液体吐出素子54のみ描かれているが、ヘッド50は、実際には、図10(A)に示したように2次元配列された複数の液体吐出素子54によって構成されている。ひとつの液体吐出素子54は、具体的には、ノズル51、圧力室52、液体供給口53、および、圧電素子58を、それぞれひとつずつ有する。すなわち、ヘッド50は、実際には、複数のノズル51、複数の圧力室52、複数の液体供給口53、および、複数の圧電素子10を備えている。
ヘッド50は、ノズル51が形成されているノズル板501を、圧力室52などが形成されている圧力室板502に接合して、構成されている。すなわち、ノズル板501の一方の面は、図10(A)に示すようにノズル51が2次元配列されたノズル面501aとなっており、ノズル板501の他方の面は、圧力室板502に接合された接合面501bとなっている。
圧力室板502には、圧力室52と、液体供給口53と、共通流路55が形成されている。
圧力室板502のノズル板501との接合面501bとは反対側の面には振動板56が接合されており、圧力室52の上面板を構成している。振動板56上には、圧電アクチュエータ10が形成されている。
なお、図1のラインヘッド50は、図10(A)および(B)に示したものに特に限定されない。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
本発明に係る画像形成装置の一例のブロック図 不吐出ノズル検出用のテストパターンの一例を示す図 不吐出ノズル検出部の一例の詳細を示すブロック図 (A)不吐出ノズル発生状態で形成されたテストパターンであって媒体スキューおよび媒体レジずれがない状態を示す説明図、(B)正常吐出状態で形成されたテストパターンであって媒体スキューおよび媒体レジずれが発生した状態を示す説明図 (A)読取画像信号のピークの周期ずれの説明に用いる説明図、(B)読取画像信号のピークの位相ずれの説明に用いる説明図 (A)読取画像信号に対して周期および位相がずれている初期の検出タイミング信号を示す説明図、(B)読取画像信号に追従して周期および位相が一致した検出タイミング信号を示す説明図 不吐出ノズル検出処理の流れの説明に用いる説明図 複数のフレームからなる読取画像信号を示す説明図 フレーム間の位相合わせの説明に用いる説明図 (A)は液体吐出ヘッドの一例の全体構成を示す平面透視図、(B)はその液体吐出ヘッドのB−B線に沿った断面図
符号の説明
21…線分パターン(パターン)、22…読取画像信号のピーク、23…設計上のピーク、24…検出タイミング信号のパルス、50…ラインヘッド(液体吐出ヘッド)、86…被吐出媒体、100…打滴データ生成部、101…打滴データ補正部、102…ヘッド駆動部、103…テストパターン発生部、105…制御部、106…表示部、107…媒体搬送用のモータ、108…ラインセンサ(撮像素子)、112…不吐出ノズル検出部、120…読取画像信号、200…テストパターン、301…A/D変換器、302…ピーク検出部、303…PLL(位相同期回路)、304…位相比較器、305…LPF(低域フィルタ)、306…発振器(電圧制御発振器)、307…不吐出判定部、308…ノズル番号カウンタ、309…有効信号生成部、310…ピーク信号、311…検出タイミング信号、312…有効信号、313…不吐出ノズル検出信号、314…ノズル番号信号

Claims (5)

  1. 複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにより所定の被吐出媒体上に形成された不吐出ノズル検出用のパターンであって不吐出ノズルがない正常吐出状態では前記被吐出媒体上に等配置間隔で配置される一方で不吐出ノズルが存在している状態ではパターン抜けが発生するパターンを、前記被吐出媒体から読み取る読取手段と、
    前記読取手段で生成された読取画像信号に基づいて、前記パターンの前記等配置間隔に対応した等時間間隔のパルス列からなる不吐出ノズル検出用のタイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、
    前記タイミング信号に同期して前記読取画像信号のピークを監視することにより、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルの不吐出の有無を判定する不吐出判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記タイミング信号生成手段は、PLL(Phase Locked Loop)回路を有し、該PLL回路により前記タイミング信号の前記パルスを前記読取画像信号の前記ピークに同期させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記読取手段は、その1読取サイクルである1ラインを単位とする1フレームの前記読取画像信号を生成し、1ラインに相当する前記フレーム内で前記正常吐出状態における前記ピークの周期を一定に保つとともに、ライン間に相当する前記フレーム間の時間間隔を前記ピークの前記周期の整数倍とし、
    前記タイミング信号生成手段は、前記フレーム間で前記タイミング信号の周期を一定に保つことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 複数のノズルを有する液体吐出ヘッドにより所定の被吐出媒体上に不吐出ノズル検出用のパターンを形成する際に不吐出ノズルがない正常吐出状態では前記被吐出媒体上に等配置間隔に配置される一方で不吐出ノズルが存在している状態ではパターン抜けが発生するパターンを形成し、
    前記パターンを前記被吐出媒体から読み取り、前記液体吐出ヘッドの前記各ノズルの実際の吐出状態が反映された読取画像信号を生成し、
    前記読取画像信号に基づいて、前記パターンの前記等配置間隔に対応した等時間間隔のパルス列からなる不吐出ノズル検出用のタイミング信号を生成し、
    前記タイミング信号に同期して前記読取画像信号のピークを監視することにより、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルの不吐出の有無を判定することを特徴とする不吐出ノズル検出方法。
  5. 前記パターンを前記被吐出媒体上に形成する際に、前記ノズルの並び方向に平行な方向において、同一色のパターン間に他の色のパターンを配置することを特徴とする請求項4に記載の不吐出ノズル検出方法。
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