JP2008206862A - 縫製用ミシンと押圧片とファスナーホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーステープの側縁にストリンガが重なり合った隠しスライドファスナーのストリンガ26を、ミシン針の作用箇所において縫製生地を押さえる押圧片31の案内溝32に嵌め込むために、逐一ベーステープの側縁に垂直に立ち上げずに済むようにする。
【解決手段】背面21から正面20に向けて連続し、底面11が開口12となる下向きの縦溝13と、その縦溝に交叉する方向に開口18が形成された横溝14が設けられており、その横溝の開口と縦溝の開口の間が開放されて続いているテープホルダ15と、そのテープホルダを支持する支台16と、その横溝の開口から離れた位置において、下向きの縦溝の開口を開閉する蓋17とによってファスナーホルダを構成する。テープホルダの底面の下側は、縫製生地の通過し得るスペース19とする。押圧片の案内溝の溝入口51の溝幅mを中間部分53の溝幅wより広くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、織物や編物、不織布、天然皮革、人工皮革、合成皮革、プラスチックシート等(以下、これらを「縫製生地」と総称する。)の端縁に縫合され、その縫合された縫製生地と縫製生地を離合開閉するために使用され、その離合開閉が開離嵌挿具によって操作されるストリンガ付きスライドファスナーテープ(以下、「スライドファスナー」と言う。)を、縫針付きミシンや超音波ミシン、高周波(ウェルダー)ミシン等(以下、これらを「ミシン」と総称する。)によって縫製生地の端縁に縫合する際に、その縫製生地との縫合箇所に誘導するために使用される治具(以下、「ファスナーホルダ」と言う。)とミシン針の作用箇所において縫製生地を押さえる押圧片に関するものである。
スライドファスナーとしては、「ムシ」とも称されるストリンガを係止するベーステープの側縁が折り返されて二重になっており、その折り返されたベーステープの折返代にストリンガが固着され、その折り目の上側のベーステープ本体の下にストリンガが隠れる隠しスライドファスナーが知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開2003−180411号公報 特開2003−210212号公報 特開2004−195046号公報
隠しスライドファスナーでは、ストリンガ26が固着されている折返代と、その折返代から続くベーステープ本体との境目である折り目33において、折返代と共に90度折り返してストリンガをベーステープの側縁に垂直に立ち上げることが出来、その立ち上げた折り目33に沿ってミシン針30を当てることによって、ベーステープ28と縫製生地の縫い代34を縫合するミシン糸目35をストリンガの噛合素子23に接近させることが出来、そうすることによって、スライドファスナーの閉合箇所36で向き合う縫製生地と縫製生地を密着させ、ベーステープ本体28によってではなく、その密着する縫製生地と縫製生地によってストリンガを覆い隠すことが出来る、との知見を得た。
しかし、その縫合すべきベーステープ28の側縁にはストリンガ(stringer
)26が重なり合っており、その重なり合うストリンガ26が障害となって、縫製生地の端縁を限りなくストリンガ26に接近させるにしても限度がある。
そこで、ミシン針30の作用箇所においてスライドファスナー25を縫製生地27に押さえ付けるミシンの押圧片31に、垂直に立ち上げたストリンガ26が嵌合して通過する下向きの案内溝32を付設し、その案内溝32に導かれてストリンガ26がベーステープ28から垂直に立ち上った状態で押圧片31を通過させることを試みた。
そのように、ストリンガ26を垂直に立ち上った状態で押圧片31を通過させるためには、ミシンを掛け直す度に逐一ストリンガ26を案内溝32に嵌め込まなければならず、その作業に手間取り、その作業が縫製作業を非能率にしている。
そこで本発明は、ベーステープ28の側縁にストリンガ26が重なり合って二重になった隠しスライドファスナー25のストリンガ26を、案内溝32に嵌め込むために、逐一ベーステープ28の側縁に垂直に立ち上げずに済むファスナーホルダを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ミシン針30の作用箇所においてベーステープ28と縫製生地の縫い代34を縫合するミシン糸目35をストリンガの噛合素子23に接近させることが出来る案内溝付き押圧片を提供することにある。
本発明に係るファスナーホルダは、スライドファスナー25を縫製生地27に縫合する縫製用ミシンにおいて、スライドファスナー25をミシン針30の作用箇所へと導くための治具であり、(a) 背面21から正面20に向けて連続し、底面11が開口12となる下向きの縦溝13と、その縦溝13に交叉する方向に開口18が形成された横溝14が設けられており、その横溝の開口18と縦溝の開口12の間が開放されて続いているテープホルダ15と、(b) そのテープホルダ15を支持する支台16と、(c) その横溝の開口18から離れた位置において、下向きの縦溝の開口12を開閉する蓋17を具備し、(d) テープホルダの底面11の下側に、テープホルダの背面側21と正面側20の間において縫製生地27の通過し得る開放されたスペース19が設けられていることを第1の特徴とする。
本発明に係るファスナーホルダの第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、テープホルダの底面11に対して摺動可能に蓋17がテープホルダ15に装着されており、テープホルダの下側のスペース19を拡縮する上下方向に揺動可能に、テープホルダ15が支台16にピン接合されている点にある。
本発明に係るファスナーホルダの第3の特徴は、上記第1および第2の何れかの特徴に加えて、支台16が移動可能に台盤22に戴承されている点にある。
本発明に係る押圧片は、ミシン針の作用箇所において縫製生地を押さえる縫製用ミシンの押圧片であり、
スライドファスナーのストリンガが嵌合し、その嵌合するストリンガを縫製生地の通過する方向に導く案内溝32が、底面50に設けられていることを第1の特徴とする。
本発明に係る押圧片の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、溝入口51と溝出口52の中間部分53に昇降するミシン針30の通過する貫通孔54が穿設されており、その中間部分53における溝底55が貫通孔54から離れている点にある。
本発明に係る押圧片の第3の特徴は、上記第1および第2の何れかの特徴に加えて、縫製生地の通過する方向において前後する案内溝の溝入口51の溝幅mが、溝入口51と溝出口52の中間部分53における溝幅wよりも広い点にある。
本発明に係る押圧片の第4の特徴は、上記第1、第2および第3の何れかの特徴に加えて、溝入口51と溝出口52の中間部分53において向き合う案内溝の溝壁56・57が、その中間部分53における溝底55が貫通孔54から離れる方向に向けて、押圧片31の底面50に対して傾斜している点にある。
本発明に係る押圧片の第5の特徴は、上記第1、第2、第3および第4の何れかの特徴に加えて、溝入口51の反対側に位置する溝出口52の溝幅nが、案内溝の中間部分53における溝幅wよりも広い点にある。
本発明に係る押圧片の第6の特徴は、上記第1、第2、第3、第4および第5の何れかの特徴に加えて、押圧片31と一体的に昇降駆動される押圧片支持桿63に固定される押圧片ホルダ64に押圧片31が担持されており、その押圧片ホルダ64が、押圧片の案内溝32に平行に突き出て向かい合う一対のアーム58・59を具備し、
その一対のアーム58・59の間の隙間60に押圧片31が挟み込まれており、
それらのアーム58・59の先端61が、押圧片の底面50から離れる方向に反り上がった曲面62になっている点にある。
本発明に係る縫製用ミシンは、ミシン針の作用箇所において縫製生地27を押さえる前記第1〜第6の何れかの特徴を有する押圧片31と、その押圧片31へとスライドファスナーを導く前記第1〜第3の何れかの特徴を有するファスナーホルダとの少なくとも何れか一方を具備する。
蓋17は、横溝の開口18から離れた位置において縦溝の開口12を開閉するので、縦溝13の開口12の開放状態においては、ベーステープ28を横溝14に自由に嵌め込むことが出来、そのベーステープ28が横溝14に嵌め込まれた状態においてストリンガ26を縦溝13に嵌め込むことも出来、横溝14に嵌め込まれたベーステープ28と縦溝13に嵌め込まれたストリンガ26が直交状態になる(図2−1)。つまり、折り目33においてストリンガ26がベーステープ28の側縁に垂直に立ち上がった状態になる。
そのベーステープ28とストリンガ26の嵌め込まれた状態において、蓋17を移動して縦溝の開口12を閉じると、横溝の開口18も蓋17に妨げられて閉塞状態になり、ストリンガ26がベーステープ28の側縁に沿って垂直に立ち上がった状態が維持される(図2−2)。
その隠しスライドファスナー25は、ストリンガ26がベーステープ28の側縁に垂直に立ち上がった状態で縦溝13と横溝14から引き出される(図2−3)。
そのようにストリンガ26が立ち上がった状態で引き出されるので、そのベーステープ28の側縁に垂直に立ち上がったストリンガ26に案内溝32が容易に嵌合し、押圧片31を降下させればベーステープ28が縫製生地27に押圧され、ベーステープ28とストリンガ26の間の折り目33に沿って隠しスライドファスナー25を縫製生地27に縫合することが出来る(図1)。
このように、本発明のファスナーホルダを使用すると、ミシンを掛け直す度に逐一ストリンガ26を案内溝32に嵌め込む手作業が省かれ、隠しスライドファスナー25を縫製生地27に効率的に縫合することが出来る。
立ち上げたストリンガ26とベーステープ28の間の開き角度(θ)は、正確に90度にする必要はなく、ミシン針30が作動する縫製生地27とベーステープ28との縫合箇所(35)にストリンガ26が覆い被さらない程度にする。
そのためには、縦溝13と横溝14との交叉角度θを90度以上にし、その交叉角度θに応じてストリンガ26とベーステープ28の間の開き角度(θ)が90度以上に、好ましくは120度以上になるようにすることが望ましい。
テープホルダ15を上下方向に揺動可能に支台16にピン38を介してピン接合すると、ピン38を回転軸としてテープホルダ15を立ち上げたときは(図2−1)、その底面11が垂直面となり、縦溝と横溝の開口12・18を正面視して横溝14にベーステープ28を落とし込んで隠しスライドファスナー25をテープホルダ15に係止し、その係止された状態でストリンガ26を縦溝13に嵌め込むことになるので、隠しスライドファスナーをファスナーホルダに効率的に挿着することが出来る。
支台16を移動可能に台盤22に戴承させると、縫製生地の端縁37が曲折していても、支台16を移動して曲折した縫製生地の端縁37の位置に合わせてテープホルダ15を移動し、その曲折した縫製生地の端縁37にベーステープ28を重ね合わせて縫合することが出来(図8参照)、そうすることによって、隠しスライドファスナー25を介して縫製生地27と縫製生地27を閉合して縫製品を効率的に仕立てることが可能となる。
押圧片31の底面50には、スライドファスナーのストリンガが嵌合し、その嵌合するストリンガを縫製生地の通過する方向に導く案内溝32が設けられている。
その縫製生地の通過する方向において前後する案内溝の溝入口51の溝幅mを、溝入口51と溝出口52の中間部分53における溝幅wよりも広くすると、曲折した縫製生地の端縁37にベーステープ28を重ね合わせて縫合する場合に、テープホルダ15を移動してストリンガ26とベーステープ28の境目の折り目33をミシン針30の作用箇所に位置合わせしやすくなる(図8参照)。
特に、溝入口51の溝幅mと同様に、溝入口51の反対側に位置する溝出口52の溝幅nを、案内溝の中間部分53における溝幅wよりも広くするときは、ストリンガ26と案内溝の溝壁56・57が点接触状態になるので、折り目33とミシン針30の位置を正確に合わせ易くなる(図8参照)。
溝入口51と溝出口52の中間部分53に昇降するミシン針30の通過する貫通孔54を穿設し、その中間部分53における溝底55が貫通孔54から離れるように、その中間部分53において向き合う案内溝の溝壁56・57を押圧片31の底面50に対して傾斜させると(図5と図6参照)、ストリンガ26とベーステープ28との間の開き角度(θ=180°−α)が90度以上になるので、ミシン糸目35をストリンガの噛合素子23に限りなく接近させることが出来る。
押圧片の案内溝32に平行に突き出て向かい合う一対のアーム58・59を具備し、それらのアーム58・59の先端61が押圧片の底面50から離れる方向に反り上がった曲面62になっており、押圧片31と一体的に昇降駆動される押圧片支持桿63に固定される押圧片ホルダ64の一対のアーム58・59の間の隙間60に押圧片31が挟みこんで押圧片31を担持させると、スライドファスナーを縫合しない縫製作業においては、その押圧片31を随時取り外すことが出来、縫製生地27をアーム58・59によって押さえることによって、本発明の縫製用ミシンを一般の縫製用ミシンと同様に使用することが出来る。
そのように、押圧片31を押圧片ホルダ64に担持させると、縫製用ミシンをスライドファスナーを縫合する場合と縫合しない場合との何れの場合にも使用することが出来るようになる。
本発明に係る縫製用ミシンでは、上記のファスナーホルダ15と、そのホルダ15を移動する手段(16、22、48)と、押圧片を具備するので、曲折した縫製生地の端縁37にベーステープ28を正確に位置合わせし、その噛合素子23にミシン糸目35を限りなく接近させて、スライドファスナー25を縫製生地27に効率的に縫合することが出来る。
図1は、ファスナーホルダの具体例を示し、テープホルダ15は、ピン38を介して支台16に揺動・傾倒可能にピン接合されて垂直に突き出た支脚39と、その支脚39から片持ち梁状に水平に突き出たアーム40とで逆L字形に構成されている。
アーム40には、背面21から正面20に向けて連続し、底面11が開口12となる下向きの縦溝13と、その縦溝に交叉する方向に開口18が形成された横溝14が設けられており、その横溝の開口18と縦溝の開口12の間が開放されて続いている。
アーム40の底面11の下側は、背面側21から正面側22へと縫製生地27が通過し得る開放されたスペース19となっている。
アーム40の上面には、アーム40の長さ方向に続く蟻溝41が設けられ、その長さ方向に摺動可能にスライダ42が蟻溝41に嵌合している。
スライダの先端はU字状に下向きに折り返されており、その折り返された部分がアーム40の底面11に摺接して縦溝の開口12を開閉する蓋17を構成している。
縦溝の開口12は、その蓋17が横溝の開口18に向けて移動して閉じられる。
図1に示す蓋17は、その先端43が横溝14の下側溝縁44に当接するまで移動し、その移動する蓋17によって横溝の開口18も閉じられるようになっている。
しかし、ストリンガ26が縦溝13に嵌まり込んで安定に保持されていれば、蓋17によって横溝の開口18を必ずしも完全に閉じる必要はない。
横溝の開口18を閉じる手段は、図1に図示する蓋17に限定されない。
アーム40の上面には、先端46が下向きに突き出たバネ45が接合されている。
スライダ42の上面には、その突き出た先端46が嵌合する2つの凹部47が設けられている。
蓋17が移動して開口12が閉じられたときは、スライダ42の先端側の凹部47にバネの先端46が嵌合し、開口12が開けられたときは、スライダの後端側の凹部(図示せず)にバネの先端46が嵌合し、そうなることによって、開口12の閉じられた状態と開けられた状態がそれぞれセットされる。
スライダ42には、それをアーム40の長さ方向に摺動させるための把手49が取り付けられている。
図示するファスナーホルダでは、ピン38を中心に揺動して支脚39が支台16に当って止まり、アーム40が起立した状態で静止し、その静止状態において横溝14にベーステープ28を嵌め込み、次いで、縦溝13にストリンガ26を嵌め込むことが出来る。
そのアーム40が起立した静止状態では、横溝14は縦向きとなり、縦溝13は横向きとなり、アームの底面11は側面となる。
従って、本発明において、テープホルダ15の下向きの縦溝13、横向きの横溝14、或いは、底面11と言う溝(13・14)の深さの方向やテープホルダ15の部位の上下の位置関係を示す語彙「縦」、「横」および「底」は、スライドファスナー25がファスナーホルダに装着されてミシン針30や押圧片31へと送り出されるミシンの稼動状態における位置関係を意味し、アーム40が起立して静止状態にある場合のように、スライドファスナー25をファスナーホルダに装着する準備段階におけるテープホルダ15の各部位の位置関係を示すものではない。
図1に示す具体例では、蓋17がアーム40の長さ方向に直線運動する構造となっている。
しかし、蓋17をアーム40の底面11に垂直に突設したピンを介して回転可能にピン接合し、アーム40の底面11に摺接しつつ開口12に向けて揺動し、開口を開閉する構造とすることも出来る。
又、蓋17をアーム40の底面に平行に軸支したピンを介してピン接合し、蝶番のように開口12・18に向けて揺動し、開口を開閉する構造とすることも出来る。
支台16の底面には、台盤22が嵌合する蟻溝48が付けられており、アーム40の長さ方向に向けて台盤22の上で支台16を移動し得るようになっている。
その台盤22を他の台盤の上に移動可能に戴置し、テープホルダ15をアーム40の長さ方向に直交方向にも移動し得るように、即ち、縦横に移動し得るようにすることも出来る。
例えば、その台盤22の底面に、支台16の底面の蟻溝48に直交する方向に続く蟻溝(図示せず)を付け、その蟻溝(図示せず)に他の台盤を嵌合して、台盤22を他の台盤の上に移動可能に戴置する。
又、テープホルダ15を縦横に移動し得るようにするためには、台盤22を他の台盤の上に摺接しつつ回転可能にピン接合してもよい。
そのようにテープホルダ15を縦横に移動し得るようにすると、曲折した縫製生地の端縁37の位置に合わせて隠しスライドファスナー25をテープホルダ15から送り出すことも出来、又、テープホルダ15とミシン針30との距離を加減することも出来るので、隠しスライドファスナー25を介して向き合う縫製生地27と縫製生地27を閉合し、縫製品を立体的に仕立てる場合に好都合である。
ファスナーホルダは、ミシンテーブルに設置して使用される。
その場合、テープホルダ15を支持する支台16、テープホルダ15をアーム40の長さ方向に移動可能に支台16を戴承する台盤22、或いは、その台盤22を移動可能に戴承する他の台盤(図示せず)は、ミシンテーブルの一部を成すものであってもよい。
図3は、隠しスライドファスナー25を縫製生地27に縫合する手順を示す。
図3−1に示す隠しスライドファスナーは、ベーステープ28を横溝14に嵌め込み、次いで、ストリンガ26を縦溝13に嵌め込んでファスナーホルダにセットされる。
次いで、ストリンガ26がベーステープ28と重なり合う折り目33を境にして約90度立ち上った状態でファスナーホルダからミシンに引き出され、押圧片31によってベーステープ28が縫製生地27の縫い代34に押圧され、ベーステープ28とストリンガ26の間の折り目33に沿って縫製生地27に縫合される(図3−2)。
押圧片31を通過したストリンガ26は、再び横倒しになってベーステープ28と重なり合い、ミシン糸目35はストリンガ26に覆い隠される(図3−3)。
次いで、ミシン糸目35を境に縫製生地27が折り返され、縫合箇所において、ストリンガ26とベーステープ28と縫い代34と縫製生地27が重なり合い、それらの折り目から噛合素子23(ストリンガの噛合端・element)が僅かに突き出るとしても、隠しスライドファスナー25は縫製生地27の裏側に覆い隠される(図3−4)。
ベーステープが縫合された一対の縫製生地27・27の噛合素子23・23を噛み合わせて隠しスライドファスナー25を閉合すると、縫製生地と縫製生地が引き寄せられ、その閉合箇所36の裏側にストリンガ26が覆い隠される(図3−5)。
押圧片31と押圧片ホルダ64からは、それぞれ押圧片支持桿63に密着固定するためのシヤンク65・66が突き出ている(図7)。
押圧片31のシヤンク65には、押圧片支持桿63に嵌合する嵌合溝67が付設されている。
押圧片ホルダ64のシヤンク66には、押圧片支持桿63にビス止めするための螺子差込孔68が付設されている。
押圧片31の案内溝32の底面50に対する傾斜角度(α)は65〜75度に設定し、ストリンガ26とベーステープ28の間の開き角度(θ)が105〜115度(θ=180度−α)になるようにするとよい。
案内溝の溝入口51と溝出口52においてラッパのように広がって向き合う溝壁間(56・57)の開き角度(β)は、70度以上に設定するとよい(図8参照)。
本発明に係るファスナーホルダの斜視図である。 本発明に係るファスナーホルダの要部断面図である。 縫合過程におけるスライドファスナーと縫製生地の断面図である。 本発明に係る押圧片の斜視図である。 図4に図示された押圧片の底面図である。 図5に図示された押圧片の破断線A−Bでの断面図である。 本発明に係る押圧片の分解・組立斜視図である。 縫合過程におけるスライドファスナーと縫製生地の平面図である。
符号の説明
11:底面
12:開口
13:縦溝
14:横溝
15:テープホルダ
16:支台
17:蓋
18:開口
19:スペース
20:正面
21:背面
22:台盤
23:噛合素子
25:スライドファスナー
26:ストリンガ
27:縫製生地
28:ベーステープ
30:ミシン針
31:押圧片
32:案内溝
33:折り目
34:縫い代
35:ミシン糸目
36:閉合箇所
37:端縁
38:ピン
39:支脚
40:アーム
41:蟻溝
42:スライダ
43:蓋の先端
44:横溝の溝縁
45:バネ
46:バネの先端
47:凹部
48:溝
49:把手
50:底面
51:溝入口
52:溝出口
53:中間部分
54:貫通孔
55:案内溝の溝底
56:案内溝の溝壁
57:案内溝の溝壁
58:アーム
59:アーム
60:アーム間の隙間
61:アームの先端
62:アーム先端の曲面
63:押圧片支持桿
64:押圧片ホルダ
65:シヤンク
66:シヤンク
67:嵌合溝
68:螺子孔
m :案内溝の溝入口の溝幅
n :案内溝の溝出口の溝幅
w :案内溝の中間部分の溝幅

Claims (10)

  1. スライドファスナー(25)を縫製生地(27)に縫合する縫製用ミシンにおいて、スライドファスナー(25)をミシン針(30)の作用箇所へと導くための治具であり、背面(21)から正面(20)に向けて連続し、底面(11)が開口(12)となる下向きの縦溝(13)と、その縦溝に交叉する方向に開口(18)が形成された横溝(14)が設けられており、その横溝の開口(18)と縦溝の開口(12)の間が開放されて続いているテープホルダ(15)と、そのテープホルダ(15)を支持する支台(16)と、その横溝の開口(18)から離れた位置において、下向きの縦溝の開口(12)を開閉する蓋(17)を具備し、テープホルダの底面(11)の下側に、テープホルダの背面側(21)と正面側(20)の間において縫製生地(27)の通過し得る開放されたスペース(19)が設けられているファスナーホルダ。
  2. テープホルダの底面(11)に対して摺動可能に蓋(17)がテープホルダ(15)に装着されており、テープホルダの下側のスペース(19)を拡縮する上下方向に揺動可能に、テープホルダが支台(16)にピン接合されている前掲請求項1に記載のファスナーホルダ。
  3. 支台(16)が移動可能に台盤(22)に戴承されている前掲請求項1と2の何れかに記載のファスナーホルダ。
  4. ミシン針の作用箇所において縫製生地を押さえる縫製用ミシンの押圧片であり、
    スライドファスナーのストリンガが嵌合し、その嵌合するストリンガを縫製生地の通過する方向に導く案内溝(32)が、底面(50)に設けられている押圧片。
  5. 溝入口(51)と溝出口(52)の中間部分(53)に昇降するミシン針(30)の通過する貫通孔(54)が穿設されており、その中間部分(53)における溝底(55)が貫通孔(54)から離れている前掲請求項4に記載の押圧片。
  6. 縫製生地の通過する方向において前後する案内溝の溝入口(51)の溝幅(m)が、溝入口(51)と溝出口(52)の中間部分(53)における溝幅(w)よりも広い前掲請求項4と5の何れかに記載の押圧片。
  7. 溝入口(51)と溝出口(52)の中間部分(53)において向き合う案内溝の溝壁(56・57)が、その中間部分(53)における溝底(55)が貫通孔(54)から離れる方向に向けて、押圧片(31)の底面(50)に対して傾斜している前掲請求項4と5と6の何れかに記載の押圧片。
  8. 溝入口(51)の反対側に位置する溝出口(52)の溝幅(n)が、案内溝の中間部分(53)における溝幅(w)よりも広い前掲請求項4と5と6と7の何れかに記載の押圧片。
  9. 押圧片(31)と一体的に昇降駆動される押圧片支持桿(63)に固定される押圧片ホルダ(64)に押圧片(31)が担持されており、その押圧片ホルダ(64)が、押圧片の案内溝(32)に平行に突き出て向かい合う一対のアーム(58・59)を具備し、
    その一対のアーム(58・59)の間の隙間(60)に押圧片(31)が挟み込まれており、
    それらのアーム(58・59)の先端(61)が、押圧片の底面(50)から離れる方向に反り上がった曲面(62)になっている前掲請求項4と5と6と7と8の何れかに記載の押圧片。
  10. ミシン針の作用箇所において縫製生地(27)を押さえる前掲請求項4と5と6と7と8と9の何れかに記載の押圧片(31)と、その押圧片へとスライドファスナーを導く前掲請求項1と2と3の何れかに記載のファスナーホルダとの少なくとも何れか一方を具備する縫製用ミシン。
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