JP2008205687A - 放送受信装置、放送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放送受信装置において、ユーザに負担をかけずに受信状況に応じた良好な音声出力が実行されるようにする。
【解決手段】ノイズ検出部6においてノイズレベルを検出し、そのノイズレベルに応じて効果量設定部14a,14bを制御して、Lch/Rch高周波信号の加算器15a,15bへの供給量を可変させる。これにより、ノイズレベルの増大が検出されたことに応じて、音質改善部における音質改善機能を低下させる。
【選択図】図1
【解決手段】ノイズ検出部6においてノイズレベルを検出し、そのノイズレベルに応じて効果量設定部14a,14bを制御して、Lch/Rch高周波信号の加算器15a,15bへの供給量を可変させる。これにより、ノイズレベルの増大が検出されたことに応じて、音質改善部における音質改善機能を低下させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、FMラジオ放送等の放送信号を受信する放送受信装置および放送受信方法に関する。
上記特許文献1には、例えばAM(Amplitude Modulation)/FM(Frequency Modulation)ラジオ放送信号のように帯域制限された信号の帯域外に、所定の信号を付加することにより音質を改善する技術が開示されている。また、上記特許文献2には、例えばFMラジオ受信装置において受信した信号のノイズを検出する技術が開示されている。
ラジオ受信装置はFMラジオ放送信号を受信した場合、そのFMラジオ放送信号の周波数帯域が50Hz〜15kHzの帯域に放送局側によって制限されて送信されることから、受信音声出力における高音質化に限度がある。
従来では、このような点に鑑みて、ラジオ受信装置において次のような音質の改善が図られている。
従来では、このような点に鑑みて、ラジオ受信装置において次のような音質の改善が図られている。
ラジオ受信装置は受信・復調処理によって得た復調信号からBPF(バンドパスフィルタ)によって所定の帯域の信号を抜き取る処理を行い、この抜き取った信号の周波数が15kHz以上の周波数へシフトするようにピッチ変換器で周波数変換を行う。この周波数変換した信号を、加算器により復調信号へ付加することで15kHz以上の高周波成分を含む復調信号を生成し、出力される受信音声の音質を改善する。
しかし、例えば車載用ラジオ受信装置などのように、受信状況が頻繁に変化するラジオ受信装置においては、電界強度の変化や混信などにより、ノイズが発生する場合が多々ある。このノイズが発生しているときに復調信号に高周波数帯域の信号を加える処理を行うことで更に音質が悪化してしまうことがある。即ち、周波数変換された高周波帯域の信号にノイズ成分が含まれることで、復調信号について音質改善処理を行わずに音声出力した場合よりもノイズが強調されてしまう。つまり音質改善処理が逆に働いて音質を低下させてしまう。
このような事情に対応するためには、例えば車載用ラジオ受信装置においては、音質改善処理動作のオン/オフを行うスイッチを設けることが考えられる。この場合、ノイズレベルが高い受信状況にあるときには、ユーザがスイッチを操作して音質改善処理動作をオフにすることで音質の悪化を防ぐようにする。
しかしながら、このようなスイッチ操作はユーザにとって煩雑であると共に、実際にはスイッチ操作を行うタイミングもユーザにとってはわかりずらい。特に車載用の受信装置の場合、刻々と変化する受信状況に応じてスイッチ操作を行うことをユーザ(運転手等)に求めることは適切ではない。
しかしながら、このようなスイッチ操作はユーザにとって煩雑であると共に、実際にはスイッチ操作を行うタイミングもユーザにとってはわかりずらい。特に車載用の受信装置の場合、刻々と変化する受信状況に応じてスイッチ操作を行うことをユーザ(運転手等)に求めることは適切ではない。
そこで本発明ではラジオ受信装置などの放送受信装置において、ユーザに負担をかけずに、受信状況に応じた良好な音声出力が実行されるようにすることを目的とする。
本発明の信号受信装置は、放送信号の復調処理を行って復調信号を出力する受信部と、上記復調信号に含まれるノイズ成分を検出するノイズ検出部と、上記復調信号に対して音質改善処理を行う音質改善部と、上記ノイズ検出部により検出されたノイズレベルが増大したことに応じて上記音質改善部における音質改善機能を低下させる制御信号を出力する制御信号生成部とを備える。
例えば上記制御信号生成部は、上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが所定の閾値を越えた場合に、上記音質改善部の音質改善機能をオフとさせる制御信号を出力する。
また上記制御信号生成部は、上記ノイズ検出部が検出するノイズレベルに対する閾値として、第1閾値と上記第1閾値より低い値の第2閾値とを設定し、上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが上記第1閾値を越えた場合、上記音質改善部の音質改善機能をオフとさせ、上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが上記第2閾値より低下した場合、上記音質改善部の音質改善機能をオンとさせる制御信号を出力する。
また上記制御信号生成部は、上記ノイズ検出部が検出するノイズレベルが高くなるに従って上記音質改善処理における音質改善効果量を低下させる制御信号を出力する。
また上記音質改善部は、上記音質改善処理として、上記復調信号に基づいて生成した高周波信号を上記復調信号へ加算する処理を行う。
例えば上記制御信号生成部は、上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが所定の閾値を越えた場合に、上記音質改善部の音質改善機能をオフとさせる制御信号を出力する。
また上記制御信号生成部は、上記ノイズ検出部が検出するノイズレベルに対する閾値として、第1閾値と上記第1閾値より低い値の第2閾値とを設定し、上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが上記第1閾値を越えた場合、上記音質改善部の音質改善機能をオフとさせ、上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが上記第2閾値より低下した場合、上記音質改善部の音質改善機能をオンとさせる制御信号を出力する。
また上記制御信号生成部は、上記ノイズ検出部が検出するノイズレベルが高くなるに従って上記音質改善処理における音質改善効果量を低下させる制御信号を出力する。
また上記音質改善部は、上記音質改善処理として、上記復調信号に基づいて生成した高周波信号を上記復調信号へ加算する処理を行う。
本発明の放送受信方法は、放送信号の復調処理を行って復調信号を出力する受信部と、上記復調信号に対して音質改善処理を行う音質改善部とを備えた放送受信装置の放送受信方法である。そして上記受信部により放送信号の復調処理を行って復調信号を出力するステップと、上記復調信号に含まれるノイズ成分を検出するステップと、ノイズレベルの増大が検出された場合に、上記音質改善部における音質改善機能を低下させるステップとを備える。
これらの本発明では、復調信号に含まれるノイズ成分を検出し、検出したノイズ成分のレベルに応じて上記音質改善部における音質改善機能を低下させる。音声改善機能の低下とは、音質改善処理をオフとしたり、あるいはノイズレベルに応じて低減させることである。
本発明によれば、復調信号において検出されるノイズ成分のレベルが増大した場合に、音質改善機能が低下される。このため、受信状況が良好な場合は、音質改善機能の働きにより、高音質な受信音声出力が行われ、一方、受信状況が悪化してノイズレベルが高くなった場合は、音質改善機能によって逆に音質が悪化してしまうということを回避できる。このためユーザは、操作負担無く、受信状況に応じて最適な音質で受信音声を聴取することが出来る。
以下、本発明の実施の形態として、本発明を車載用のラジオ受信装置に適用した例を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、実施の形態の放送受信装置としての、車載用ラジオ受信装置100の内部構成を示すブロック図である。
図示するようにして車載用ラジオ受信装置100は、アンテナ1、チューナ部8、パワーアンプ部16a、パワーアンプ部16b、スピーカ部17a、スピーカ部17b、音質改善部18を有する。
図1は、実施の形態の放送受信装置としての、車載用ラジオ受信装置100の内部構成を示すブロック図である。
図示するようにして車載用ラジオ受信装置100は、アンテナ1、チューナ部8、パワーアンプ部16a、パワーアンプ部16b、スピーカ部17a、スピーカ部17b、音質改善部18を有する。
アンテナ1は、例えば金属棒を用いたロッドアンテナとし、例えばFM(Frequency Modulation)ラジオ放送局から送信されるFMステレオ放送信号を受信してチューナ部8へ供給する。
チューナ部8は、アンテナ1で受信した放送信号に対して復調処理を行い、復調信号を音質改善部18へ出力する。
チューナ部8の構成としては、フロントエンド部2、IF(Intermediate Frequency)アンプ部3、FM検波部4、ステレオデコーダ部5、ノイズ検出部6、制御信号生成出力部7を備えている。
チューナ部8は、アンテナ1で受信した放送信号に対して復調処理を行い、復調信号を音質改善部18へ出力する。
チューナ部8の構成としては、フロントエンド部2、IF(Intermediate Frequency)アンプ部3、FM検波部4、ステレオデコーダ部5、ノイズ検出部6、制御信号生成出力部7を備えている。
フロントエンド部2は、同調処理や中間周波変換処理をおこなう。即ち受信した信号から、ユーザが聴取を希望したFMラジオ放送局の信号を選択し、選択した放送局の信号について増幅処理や、10.7MHz帯の中間周波信号への変換処理をおこなって、中間周波信号をIFアンプ部3へ出力する。
IFアンプ部3は、フロントエンド部2より入力された中間周波信号を増幅するとともに10.7MHzの中間周波信号以外の混信波を除去し、リミッターの作用を施した信号をFM検波部4へ出力する。
FM検波部4では、上記IFアンプ部3より入力された中間周波信号より音声信号を復調してステレオデコーダ部5へ出力する。
ステレオデコーダ部5においては、入力された音声信号についてLch(チャンネル)音声信号とRch(チャンネル)音声信号に分離する処理が行われた後、このLch/Rch音声信号を音質改善部18へ出力する。
FM検波部4では、上記IFアンプ部3より入力された中間周波信号より音声信号を復調してステレオデコーダ部5へ出力する。
ステレオデコーダ部5においては、入力された音声信号についてLch(チャンネル)音声信号とRch(チャンネル)音声信号に分離する処理が行われた後、このLch/Rch音声信号を音質改善部18へ出力する。
またFM検波部4からは、音声信号をステレオデコーダ部5へ出力するとともにノイズ検出部6へ出力する。
ノイズ検出部6と制御信号生成出力部7は、音質改善部18の音質改善機能の制御のために設けられている。
ノイズ検出部6は、FM検波部4より入力された音声信号からノイズレベルを検出する処理を行う。
また制御信号生成出力部7は、ノイズ検出部6により検出されたノイズレベルの検出結果に応じた制御信号を生成し、音質改善部18へ出力する。
ノイズ検出部6と制御信号生成出力部7は、音質改善部18の音質改善機能の制御のために設けられている。
ノイズ検出部6は、FM検波部4より入力された音声信号からノイズレベルを検出する処理を行う。
また制御信号生成出力部7は、ノイズ検出部6により検出されたノイズレベルの検出結果に応じた制御信号を生成し、音質改善部18へ出力する。
音質改善部18は、上記チューナ部8より入力される音声信号の音質を改善して出力する処理を行う。その音質改善部18の構成としては、イコライザ部10、位相補正部11、高周波生成部12、アンプ部13a、アンプ部13b、効果量設定部14a、効果量設定部14b、加算器15a、加算器15bを備えている。
ステレオデコーダ部5よりこの音質改善部18へ入力されたLch/Rch音声信号は、イコライザ部10における周波数特性調整や、位相補正部11における位相補正が行われた後、アンプ部13a、13bに供給される。
アンプ部13a、13bから出力されるLch/Rch音声信号は、加算器15a,15bを介してパワーアンプ部16a,16bに供給され、増幅されてスピーカ部17a,17bからステレオ音声として出力される。
アンプ部13a、13bから出力されるLch/Rch音声信号は、加算器15a,15bを介してパワーアンプ部16a,16bに供給され、増幅されてスピーカ部17a,17bからステレオ音声として出力される。
また、この音質改善部18では、位相補正部11から出力されるLch/Rch音声信号は、高周波生成部12にも供給される。
高周波生成部12においては、位相補正部11から供給されたLch/Rch音声信号から高周波(Lch/Rch高周波信号)を生成する。そして、Lch高周波信号を効果量設定部14aへ、Rch高周波信号を効果量設定部14bへ出力する。
高周波生成部12においては、位相補正部11から供給されたLch/Rch音声信号から高周波(Lch/Rch高周波信号)を生成する。そして、Lch高周波信号を効果量設定部14aへ、Rch高周波信号を効果量設定部14bへ出力する。
効果量設定部14a,14bは、上記したノイズ検出部6により検出されたノイズレベルの検出結果に応じて制御信号生成出力部7により生成された制御信号に応じて、増幅利得が制御される。
特にこの第1の実施の形態の場合、効果量設定部14a,14bは、高周波信号に対するスイッチとして働く。つまり、効果量設定部14a,14bは加算器15a,15bに対して高周波信号の供給をオン/オフする。例えばオンの場合、高周波信号に利得「1」を与えて加算器15a,15bに供給し、オフの場合、加算器15a,15bに対して高周波信号を遮断(利得0)する。
特にこの第1の実施の形態の場合、効果量設定部14a,14bは、高周波信号に対するスイッチとして働く。つまり、効果量設定部14a,14bは加算器15a,15bに対して高周波信号の供給をオン/オフする。例えばオンの場合、高周波信号に利得「1」を与えて加算器15a,15bに供給し、オフの場合、加算器15a,15bに対して高周波信号を遮断(利得0)する。
上述のように加算器15a,15bには、それぞれアンプ部13a、13bからのLch/Rch音声信号が供給されているが、効果量設定部14a,14bがオンとされる場合、高周波生成部12で生成されたLch/Rch高周波信号が加算器15a,15bに供給され、Lch/Rch音声信号に加算されることになる。
これによって復調信号(Lch/Rch音声信号)に高周波成分が付加され、スピーカ部17a,17bから出力される音声の音質改善が図られる。
これによって復調信号(Lch/Rch音声信号)に高周波成分が付加され、スピーカ部17a,17bから出力される音声の音質改善が図られる。
このような車載用ラジオ受信装置100においては、FMステレオ放送信号を受信するが、上記のように高周波生成部12で復調信号に基づいて高周波信号を生成し、これを復調信号に付加することで、出力される音声の音質改善を行う。
つまり、受信したFMステレオ放送信号は、放送局側で15kHz以下の周波数帯域に帯域制限がなされた信号であるため、15kHz以上の高周波帯域の信号を加えることで音質改善を行うものである。
そのために、高周波生成部12においては例えば図2のような構成によりLch/Rch高周波信号を生成する。
つまり、受信したFMステレオ放送信号は、放送局側で15kHz以下の周波数帯域に帯域制限がなされた信号であるため、15kHz以上の高周波帯域の信号を加えることで音質改善を行うものである。
そのために、高周波生成部12においては例えば図2のような構成によりLch/Rch高周波信号を生成する。
図2は高周波生成部12の内部構成を示したブロック図である。
まず、位相補正部11からLch音声信号がBPF(バンドパスフィルタ)19aへ入力され、同じく位相補正部11からRch音声信号がBPF19bへ入力される。このBPF19a,19bにおいては、入力されたLch/Rch音声信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する。
まず、位相補正部11からLch音声信号がBPF(バンドパスフィルタ)19aへ入力され、同じく位相補正部11からRch音声信号がBPF19bへ入力される。このBPF19a,19bにおいては、入力されたLch/Rch音声信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する。
BPF19aにおいてLch音声信号より抽出した所定の帯域の信号は、ピッチ変換部20aへ出力される。また、BPF19bにおいてRch音声信号より抽出した所定の帯域の信号は、ピッチ変換部20bへ出力される。
ピッチ変換部20a,20bにおいては、例えば入力された信号を3乗する処理をおこなうことで、Lch/Rch高周波信号を生成する。
三倍角の公式、
sin3α=3sinα-4sin3α
から
sin3α=1/4(3sinα-sin3α)
が導かれるが、これにより、元の信号を3乗することにより、3倍の周波数の信号を含む信号となることが分かる。
ピッチ変換部20a,20bにおいては、例えば入力された信号を3乗する処理をおこなうことで、Lch/Rch高周波信号を生成する。
三倍角の公式、
sin3α=3sinα-4sin3α
から
sin3α=1/4(3sinα-sin3α)
が導かれるが、これにより、元の信号を3乗することにより、3倍の周波数の信号を含む信号となることが分かる。
このように高周波生成部12のピッチ変換部20aにおいて生成されたLch高周波信号は、効果量設定部14aを介して加算器15aへ出力される。そして、この加算器15aにおいてLch音声信号へLch高周波信号を付加することで高周波成分を含むLch音声信号を得ることが出来る。
また、ピッチ変換部20bにおいて生成されたRch高周波信号においては、効果量設定部14bを介して加算器15bへ出力される。この加算器15bにおいてRch音声信号へRch高周波信号を付加することで、同様に高周波成分を含むRch音声信号を得ることが出来る。
そして、Lch/Rch音声信号は、それぞれパワーアンプ部16a,16bを介してスピーカ部17a,17bより音質改善された音声として音声出力される。
また、ピッチ変換部20bにおいて生成されたRch高周波信号においては、効果量設定部14bを介して加算器15bへ出力される。この加算器15bにおいてRch音声信号へRch高周波信号を付加することで、同様に高周波成分を含むRch音声信号を得ることが出来る。
そして、Lch/Rch音声信号は、それぞれパワーアンプ部16a,16bを介してスピーカ部17a,17bより音質改善された音声として音声出力される。
しかし、車載用ラジオ受信装置100は、自動車などに搭載されて使用されるため頻繁に受信状況が変化することでノイズが発生する場合が多々ある。このノイズが発生しているときに、受信したFMステレオ放送信号の所定の周波数を高周波数帯域へシフトする音質改善のための処理を行うと逆に音質が悪化してしまうことを先に述べた。
そこで本例の車載用ラジオ受信装置100としては、ノイズ検出部6でのノイズ検出結果に応じて、効果量設定部14a,14bを制御するようにする。
そこで本例の車載用ラジオ受信装置100としては、ノイズ検出部6でのノイズ検出結果に応じて、効果量設定部14a,14bを制御するようにする。
ノイズ検出部6においては、上記車載用ラジオ受信装置100が受信したFMステレオ放送信号に含まれるノイズ成分を検出する。このノイズ成分を検出するにあたっては、一例としては、図3に示す150kHz付近の周波数帯域に分布している周波数成分をノイズとして検出することとすればよい。
図3は、FMステレオ放送信号の周波数成分の分布を示す図である。
図示するように、Lch信号とRch信号の和であるメイン信号の周波数帯域は0Hz〜15kHzとなる。そして、19kHzのパイロット信号が重畳され、このパイロット信号の周波数を3倍にした57kHzにはサブキャリア信号が配される。このサブキャリア信号は、メイン信号からLch信号とRch信号を分離させるためのサブ信号を15kHz以上の周波数帯域へ移すための信号であり、このサブキャリア信号を挟んでサブ信号が分布している。
図示するように、Lch信号とRch信号の和であるメイン信号の周波数帯域は0Hz〜15kHzとなる。そして、19kHzのパイロット信号が重畳され、このパイロット信号の周波数を3倍にした57kHzにはサブキャリア信号が配される。このサブキャリア信号は、メイン信号からLch信号とRch信号を分離させるためのサブ信号を15kHz以上の周波数帯域へ移すための信号であり、このサブキャリア信号を挟んでサブ信号が分布している。
ここで、受信したFMステレオ放送信号を送信しているFM放送局に隣接局がある場合では、150kHz付近の周波数成分が多くなるので、ノイズ検出部6ではこの付近の周波数成分のレベルをノイズレベルとして検出すればよいことになる。
なお、当然のことながらノイズは150kHz付近に発生するだけではないため、他の帯域のノイズ成分を検出するようにしてもよい。
なお、当然のことながらノイズは150kHz付近に発生するだけではないため、他の帯域のノイズ成分を検出するようにしてもよい。
ノイズ検出部6は、検出したノイズレベルを検出し、その検出した情報を制御信号生成出力部7に出力する。
制御信号生成出力部7では、入力されたノイズレベルを所定の閾値と比較し、比較結果に基づく制御信号を生成する。
即ちこの場合、ノイズレベルが閾値を越えていなければ、効果量設定部14a,14bをオンとする制御信号を出力し、一方、ノイズレベルが閾値を越えていれば、効果量設定部14a,14bをオフとする制御信号を出力する。
結果として、音質改善部18での音質改善機能は、ノイズレベルに応じて図4(a)のように制御されることになる。即ち受信状況が良好でノイズレベルが閾値より低い場合、音質改善部18では、復調信号への高周波成分の加算が行われ、所定の音質改善効果量としての音質改善機能が働く。一方、受信状況が悪く、ノイズレベルが閾値を越えた場合、音質改善部18では、復調信号への高周波成分の加算が行われなくなり、音質改善効果量はゼロとなる。つまり音質改善機能がオフとされる。
制御信号生成出力部7では、入力されたノイズレベルを所定の閾値と比較し、比較結果に基づく制御信号を生成する。
即ちこの場合、ノイズレベルが閾値を越えていなければ、効果量設定部14a,14bをオンとする制御信号を出力し、一方、ノイズレベルが閾値を越えていれば、効果量設定部14a,14bをオフとする制御信号を出力する。
結果として、音質改善部18での音質改善機能は、ノイズレベルに応じて図4(a)のように制御されることになる。即ち受信状況が良好でノイズレベルが閾値より低い場合、音質改善部18では、復調信号への高周波成分の加算が行われ、所定の音質改善効果量としての音質改善機能が働く。一方、受信状況が悪く、ノイズレベルが閾値を越えた場合、音質改善部18では、復調信号への高周波成分の加算が行われなくなり、音質改善効果量はゼロとなる。つまり音質改善機能がオフとされる。
このため本例の車載用ラジオ受信装置100では、受信状況が良好な場合は、音質改善機能の働きにより、高音質な受信音声出力が行われ、一方、受信状況が悪化してノイズレベルが高くなった場合は、音質改善機能によって逆に音質が悪化してしまうということを回避し、通常の音質を保つ。このためユーザは、操作負担無く、受信状況に応じて最適な音質で受信音声を聴取することが出来る。
なお、音質改善効果を図4(a)のように制御する他、図4(b)に示したように2つの閾値(閾値a,閾値b)を用いた比較処理を行うことでヒステリシス特性を持たせる手法も考えられる。
即ち制御信号生成出力部7は、ノイズ検出部6が検出するノイズレベルに対する閾値として、第1閾値(閾値a)と、第1閾値より低い値の第2閾値(閾値b)を設定する。
そしてノイズレベルが閾値aを越えた場合、効果量設定部14a,14bをオフとする制御信号を出力し、音質改善部18の音質改善機能をオフとさせる。
また、ノイズレベルが閾値bより低下したときに、効果量設定部14a,14bをオンとする制御信号を出力し、音質改善部18の音質改善機能をオンとさせる。
即ち制御信号生成出力部7は、ノイズ検出部6が検出するノイズレベルに対する閾値として、第1閾値(閾値a)と、第1閾値より低い値の第2閾値(閾値b)を設定する。
そしてノイズレベルが閾値aを越えた場合、効果量設定部14a,14bをオフとする制御信号を出力し、音質改善部18の音質改善機能をオフとさせる。
また、ノイズレベルが閾値bより低下したときに、効果量設定部14a,14bをオンとする制御信号を出力し、音質改善部18の音質改善機能をオンとさせる。
例えば上記図4(a)のような制御を行う場合、仮にノイズレベルが閾値近辺で変動している場合が生ずると、音質改善機能のオン/オフが頻繁に切り換えられてしまうこともあり得る。音質改善機能のオン/オフが頻繁に切り換えられて出力音声の音質の変化が繰り返されると、ユーザが違和感を感ずることがあり、あまり適切ではない。これに対して、この図4(b)のようにオン/オフの切換制御にヒステリシスを持たせると、そのように頻繁にオン/オフが切り換えられることが無くなり、より快適な聴取音声を出力できることになる。
[第2の実施の形態]
続いて、第2の実施の形態について説明する。なお、車載用ラジオ受信装置100の構成は図1と同様であり、ここでは効果量設定部14a,14bに対する制御方式が異なる例を第2の実施の形態として述べる。
続いて、第2の実施の形態について説明する。なお、車載用ラジオ受信装置100の構成は図1と同様であり、ここでは効果量設定部14a,14bに対する制御方式が異なる例を第2の実施の形態として述べる。
上述した第1の実施の形態では、閾値とノイズレベルとを比較した結果に基づいて音質改善機能のオン/オフを切り換えるようにしたが、この第2の実施の形態では、ノイズ検出部6の検出結果に応じて、効果量設定部14a,14bの利得を変化させて、音質改善効果量を制御するものである。
例えば音質改善効果量を図4(c)のように制御する。
音質改善効果量は、加算器15a,15bで加算する高周波成分の量である。例えば効果量設定部14a,14bで高周波信号に与える利得を「0」〜「1」の範囲で可変するとしたときに、利得「1」のとき、加算器15a,15bに供給される高周波信号レベルが最大となり、これを音質改善効果量「10」としている。また利得「0」のとき、加算器15a,15bに供給される高周波信号レベルが最小(ゼロ)となり、これを音質改善効果量0としている。
音質改善効果量は、加算器15a,15bで加算する高周波成分の量である。例えば効果量設定部14a,14bで高周波信号に与える利得を「0」〜「1」の範囲で可変するとしたときに、利得「1」のとき、加算器15a,15bに供給される高周波信号レベルが最大となり、これを音質改善効果量「10」としている。また利得「0」のとき、加算器15a,15bに供給される高周波信号レベルが最小(ゼロ)となり、これを音質改善効果量0としている。
制御信号生成出力部7は、例えば閾値cを設定し、ノイズレベルが閾値c以下であれば、効果量設定部14a,14bに対して利得「1」を指示する制御信号を出力する。この場合、高周波成分の加算としての音質改善効果量は「10」となり、通常の音質改善効果が得られる。
一方、ノイズレベルが閾値cを越えるレベルとなったら、そのレベルに応じて効果量設定部14a,14bの利得を算出し、算出した利得を指示する制御信号を出力する。即ち、ノイズレベルが高くなるほど、効果量設定部14a,14bの利得を低くするように制御する。
これによって、ノイズレベルが閾値cを越えて高くなるほど、音質改善部18での音質改善効果量が低減されることになり、図4(c)に示した音質改善効果特性が得られる。
一方、ノイズレベルが閾値cを越えるレベルとなったら、そのレベルに応じて効果量設定部14a,14bの利得を算出し、算出した利得を指示する制御信号を出力する。即ち、ノイズレベルが高くなるほど、効果量設定部14a,14bの利得を低くするように制御する。
これによって、ノイズレベルが閾値cを越えて高くなるほど、音質改善部18での音質改善効果量が低減されることになり、図4(c)に示した音質改善効果特性が得られる。
この第2の実施の形態の場合も、受信状況が良好な場合は、音質改善機能の働きにより、高音質な受信音声出力が行われる。そして受信状況が悪化してノイズレベルが高くなルに従って、音質改善効果量が低減されていくことで、ノイズの影響で音質が悪化してしまうということが回避される。このためユーザは、操作負担無く、受信状況に応じて最適な音質で受信音声を聴取することが出来る。
なお、ここではノイズレベル0〜閾値cの範囲では利得を固定としたが、ノイズレベル0からの全範囲にわたって、ノイズレベルに応じた利得となるように制御してもよい。
以上実施の形態を説明してきたが、本発明は実施の形態に限定されず、多様な変形例が考えられる。
上記例では、音質改善部18では、Lch/Rch高周波信号を生成して、これを復調信号(Lch/Rch音声信号)に加算することで音質改善機能を発揮させるものとしており、効果量設定部14a,14bのオン/オフ又は利得変化により、その音質改善機能による効果量を制御しているが、例えばイコライザ10でのイコライジングや、位相補正部11での位相補正量の可変調整でも、音質改善効果量の調整は可能である。従って、ノイズレベルに応じてイコライザ10や位相補正部11の動作を制御するようにしてもよい。
上記例では、音質改善部18では、Lch/Rch高周波信号を生成して、これを復調信号(Lch/Rch音声信号)に加算することで音質改善機能を発揮させるものとしており、効果量設定部14a,14bのオン/オフ又は利得変化により、その音質改善機能による効果量を制御しているが、例えばイコライザ10でのイコライジングや、位相補正部11での位相補正量の可変調整でも、音質改善効果量の調整は可能である。従って、ノイズレベルに応じてイコライザ10や位相補正部11の動作を制御するようにしてもよい。
また、加算する高周波成分の量を効果量設定部14a,14bにより調整する物としているが、同時にアンプ部13a,13bの利得も制御することで、加算するLch/Rch音声信号とLch/Rch高周波信号のレベルバランスを調整することも考えられる。
また実施の形態では、車載用ラジオ受信装置を例に説明してきたが、これに限定されるものではない。つまり車載用以外にも、携帯型ラジオ受信装置、或いは据置型ラジオ受信装置でも本発明は適用できる。もちろん、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機器、その他の各種機器においてラジオ受信機能が備えられる場合は、本発明を適用できる。
またラジオ受信装置に限らず、テレビジョン放送等、他の放送受信装置においても本発明は適用できる。
またラジオ受信装置に限らず、テレビジョン放送等、他の放送受信装置においても本発明は適用できる。
1 アンテナ部、2 フロントエンド、3 IFアンプ部、4 FM検波部、6 ノイズ検出部、7 制御信号生成出力部、8 チューナ部、10 イコライザ部、11 位相補正部、12 高周波生成部、13a,13b アンプ部、14a,14b 効果量設定部、15a,15b 加算器、16a,16b パワーアンプ部、17a,17b スピーカ部、18 音質改善部、19a,19b BPF、20a,20b ピッチ変換器、100 車載用ラジオ受信装置
Claims (6)
- 放送信号の復調処理を行って復調信号を出力する受信部と、
上記復調信号に含まれるノイズ成分を検出するノイズ検出部と、
上記復調信号に対して音質改善処理を行う音質改善部と、
上記ノイズ検出部により検出されたノイズレベルが増大したことに応じて、上記音質改善部における音質改善機能を低下させる制御信号を出力する制御信号生成部と、
を備えたことを特徴とする放送受信装置。 - 上記制御信号生成部は、
上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが所定の閾値を越えた場合に、上記音質改善部の音質改善機能をオフとさせる制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。 - 上記制御信号生成部は、
上記ノイズ検出部が検出するノイズレベルに対する閾値として、第1閾値と上記第1閾値より低い値の第2閾値とを設定し、
上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが上記第1閾値を越えた場合、上記音質改善部の音質改善機能をオフとさせ、
上記ノイズ検出部が検出したノイズレベルが上記第2閾値より低下した場合、上記音質改善部の音質改善機能をオンとさせる制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。 - 上記制御信号生成部は、
上記ノイズ検出部が検出するノイズレベルが高くなるに従って上記音質改善処理における音質改善効果量を低下させる制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。 - 上記音質改善部は、
上記音質改善処理として、上記復調信号に基づいて生成した高周波信号を上記復調信号へ加算する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。 - 放送信号の復調処理を行って復調信号を出力する受信部と、上記復調信号に対して音質改善処理を行う音質改善部とを備えた放送受信装置の放送受信方法として、
上記受信部により放送信号の復調処理を行って復調信号を出力するステップと、
上記復調信号に含まれるノイズ成分を検出するステップと、
ノイズレベルの増大が検出された場合に、上記音質改善部における音質改善機能を低下させるステップと、
を備えたことを特徴とする放送受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007037714A JP2008205687A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 放送受信装置、放送受信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007037714A JP2008205687A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 放送受信装置、放送受信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008205687A true JP2008205687A (ja) | 2008-09-04 |
Family
ID=39782732
Family Applications (1)
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JP2007037714A Pending JP2008205687A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | 放送受信装置、放送受信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008205687A (ja) |
-
2007
- 2007-02-19 JP JP2007037714A patent/JP2008205687A/ja active Pending
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