JP2008205201A - 半導体集積回路、およびこの半導体集積回路を用いた無線受信機、無線送信機 - Google Patents

半導体集積回路、およびこの半導体集積回路を用いた無線受信機、無線送信機 Download PDF

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義昭 吉原
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Abstract

【課題】 複数の機能ブロックを有する半導体集積回路において、各機能ブロックの入出力特性を測定できる半導体集積回路を提供する。
【解決手段】
絶縁膜を介して対向する第1の金属膜30と第2の金属膜40とで形成された容量素子100と、第1の金属膜30と第2の金属膜40のうちの一方と出力端が接続され、シリコン基板110に形成された第1の回路(増幅器10)と、第1の金属膜30と第2の金属膜40のうちの他方と入力端が接続され、シリコン基板110に形成された第2の回路(周波数変換器20)とを備えた半導体集積回路において、第2の金属膜40を、シリコン基板110上に形成される複数の金属層の中で最も離れた金属層に形成した。このような構成をとることにより、複数の機能ブロックを有する半導体集積回路において、一部の機能ブロックの入出力特性を測定することが可能となった。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体集積回路、およびこの半導体集積回路を用いた無線受信機、無線送信機に関するものである。
回路素子や配線などが集積された半導体集積回路は広く使用されている。半導体集積回路では、集積された回路素子や配線などに対してプロービングを行うことは困難であった。そのため、半導体集積回路の一部の入出力特性の測定には、測定評価用回路であるTEG(Test Element Group)の設計および作製が必要であった。
例えば、容量素子で接続された低雑音増幅器と周波数変換器の2つの機能ブロックからなる無線受信用の半導体集積回路がある(例えば、非特許文献1参照。)。
非特許文献1に記載された半導体集積回路では、低雑音増幅器と周波数変換器からなる半導体集積回路全体の入出力特性は測定できたが、低雑音増幅器あるいは周波数変換器の個別の機能ブロックの入出力特性を測定できなかった。
Henrik Sjoland, Ali Karimi−Sanjaani and Asad A. Abidi, "A Merged CMOS LNA and Mixer for a WCDMA Receiver, IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS",VOL.38,NO.6,pp.1045−1050,JUNE 2003
上述の非特許文献1の方法では、1つの無線受信用の半導体集積回路が、容量素子により接続された低雑音増幅器と周波数変換器の2つの機能ブロックを有する。そのため、無線受信用半導体集積回路全体の入出力特性は測定できるが、低雑音増幅器あるいは周波数変換器の個別の機能ブロックの入出力特性を測定できない問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、複数の機能ブロックを有する半導体集積回路において、一部の機能ブロックの入出力特性を測定できる半導体集積回路、およびこの半導体集積回路を用いた無線受信機、無線送信機を提供することを目的とする。
本発明の第1の発明である半導体集積回路は、絶縁膜を形成する絶縁体を介して対向する第1の金属膜と第2の金属膜とで形成され、半導体基板上に形成された容量素子と、前記第1の金属膜と入力端が接続され、前記半導体基板上に形成された第1の回路と、前記第2の金属膜と出力端が接続され、前記半導体基板上に形成された第2の回路とを備え、前記第2の金属膜が前記半導体基板上に形成される複数の金属層のうち、前記半導体基板から最も離れた金属層に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、複数の機能ブロックを有する半導体集積回路において、一部の機能ブロックの入出力特性を測定できる半導体集積回路、およびこの半導体集積回路を用いた無線受信機、無線送信機を提供することができる。
以下、本発明における実施の形態について、図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体集積回路500のブロック図である。第1の実施形態の半導体集積回路500は、第1の回路としての増幅器10と、第2の回路としての周波数変換器20と、増幅器10と周波数変換器20とを接続する容量素子100とを備えている。増幅器10と周波数変換器20は、それぞれ1つの機能ブロックである。
ここで、容量素子100は絶縁膜130を形成する絶縁体を介して対向する第1の金属膜30と第2の金属膜40を有しており、第1の金属膜30は増幅器10の出力端12と接続され、第2の金属膜40は周波数変換器20の入力端21と接続される。なお、増幅器10の入力端11および周波数変換器20の出力端22は、半導体集積回路500の外部端子と接続されている。
半導体集積回路500において、第1の回路または第2の回路は、増幅器や周波数変換器、フィルタ、受動回路などのどのような機能ブロックであっても同様の構成をとることができる。
図2は、半導体集積回路500の断面図である。半導体集積回路500の増幅器10は、nドープ領域およびpドープ領域を有するシリコン基板110を有する。増幅器10はさらに、シリコン基板110上の金属層に作製された金属膜121aと、金属膜121a間を接続する金属線122aとを有する配線120aを有する。増幅器10はさらに、金属膜121a間を絶縁する絶縁膜130a〜130eとを有する。
また、半導体集積回路500の周波数変換器20は、上記シリコン基板110上の金属層に作製された金属膜121bと、金属膜121b間を接続する金属線122bとを有する配線120bを有する。周波数変換器20はさらに、金属膜121b間を絶縁する絶縁膜130a〜130eを有する。
また、半導体集積回路500の容量素子100は、前記シリコン基板110上に形成される絶縁膜(4層)130dと絶縁膜(5層)130eとに跨って作製される。すなわち、パッシベーション膜140に面する前記第2の金属膜40と絶縁膜130eを介して対向する前記第1の金属膜30とで構成される。第1の金属膜30が増幅器10の出力端12と接続され、第2の金属膜40が周波数変換器20の入力端21と接続される。
ここで、金属層とは、シリコン基板110表面と平行であり、金属膜121の一方の面と他方の面との間の領域とする。
また、金属層のシリコン基板110と離れた側の面を分割面として、シリコン基板110表面に1番近い分割面までの領域に1層目の絶縁膜130aが作製される。さらに、シリコン基板110表面に1番近い分割面と2番目に近い分割面とで挟まれる領域に2層目の絶縁膜130bが作製される。以下、同様に3層目の絶縁膜130c、4層目の絶縁膜130d、5層目の絶縁膜130e、が作製される。なお、シリコン基板110表面から一番離れたパッシベーション膜140が第6層目である。
ここで、第2の金属膜40は、シリコン基板110から最も離れた金属層に作製される。また、例えば、配線120などを形成する金属は銅、1層目〜5層目の絶縁膜130a〜130eは二酸化ケイ素(SiO)、パッシベーション膜140はシリコン窒化膜(SiN)を用いて作製される。なお、配線120などを形成する金属はアルミニウム(Al)であっても良い。
図3は、半導体集積回路500の作成プロセスを示す。図3(a)〜(f)は、図2と同じ断面図を製造工程順に示している。
図3(a)は、シリコン基板110上に回路素子、配線120などが積層構造に作製され、4層目の絶縁膜130が堆積された時点の状態を示したものである。この時点では、容量素子100は作製されていない。
図3(b)は、通常のフォトリソグラフィプロセスにより、4層目の絶縁膜130にパターンが作製された時点の状態を示す。このパターンは、フォトレジストのパターニング工程およびドライエッチング工程により作製される。
図3(c)は、作製されたパターンおよび4層目の絶縁膜130上にめっき工程により金属(Cu)90が堆積された時点の状態を示す。図3(c)に示すように、パターン内部にまで金属(Cu)90が堆積される。
図3(d)は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、パターン内部に堆積された金属(Cu)90以外が除去された時点の状態を示す。4層目の絶縁膜130と金属(Cu)90とが同じ高さに作製される。これにより、容量素子100の第1の金属膜30と、第2の金属膜40の一部が作製される。
図3(e)は、4層目の絶縁膜130dの上に5層目の絶縁膜130eが堆積された時点の状態を示す。
図3(f)は、5層目の絶縁膜130eにパターンが作製され、めっき工程により金属(Cu)90が堆積され、パターン内部に堆積された金属(Cu)90以外の金属(Cu)90が除去された時点の状態を示す。これは、図3(b)〜図3(d)までのプロセスと同様である。これにより、容量素子100の第2の金属膜40の残りの一部が作製され、図3(d)の第2の金属膜40の一部と接続されて、第2の金属膜40が作製される。
以上により、第1の金属膜30と第2の金属膜40を有する容量素子100を得ることができる。なお、上記製造工程は、図2に示す構造が作製できるものであれば、その製法、材質は問わない。
図4は、半導体集積回路500が備える周波数変換器20の入出力特性の測定方法を示す。周波数変換器20の入出力特性は、半導体集積回路500を作製した後、封止剤によるパッケージングを行う前に、測定する。ここで、容量素子100が有する第2の金属膜40は、シリコン基板110から最も離れた金属層に作製されているため、パッシベーション膜140をエッチングすることによりプロービングが可能となる。第2の金属膜40は周波数変換器20の入力端21と接続されており、周波数変換器20の出力端22は半導体集積回路500の外部端子と接続されている。よって、半導体集積回路500の外部端子(周波数変換器20の出力端22)に接続した測定装置300のプローブ310を容量素子100の第2の金属膜40上に当接し、高周波信号(電圧、電流など)を入力することにより、周波数変換器20の入出力特性を測定することができる。
半導体集積回路500が備える増幅器10の入出力特性の測定方法についても、ほぼ同様である。第2の金属膜40は、絶縁膜130を介して第1の金属膜30、即ち増幅器10の出力端12と接続されている。また、増幅器10の入力端11は半導体集積回路500の外部端子と接続されている。そこで、半導体集積回路500の外部端子(増幅器10の入力端11)に接続した測定装置300のプローブ310を容量素子100の第2の金属膜40上に当接し、高周波信号(電圧、電流など)を入力することにより、増幅器10と容量素子100が直列接続された回路の入出力特性を測定することができる。
以上のような構成をとることにより、増幅器10と周波数変換器20の2つの機能ブロックを有する半導体集積回路500において、増幅器10あるいは周波数変換器20の機能ブロック単体の入出力特性を取得することができる。これは、半導体集積回路500の効率的な故障解析を実現する。さらに、TEG専用のフォトリソグラフィ用のマスクも不要となり、コストを抑えることができる。
なお、容量素子100は、MOM(Metal−Oxide−Metal)キャパシタの構成としてもよい。図5に、MOMキャパシタの構成図を示す。MOMキャパシタを構成する第1の金属膜30および第2の金属膜40が、櫛形かつ多層に作製される。図5では、第1の金属膜30を白色、第2の金属膜40を灰色で示す。図6はMOMキャパシタの断面図(図5の平面A)を示す。第1の金属膜30の櫛歯は、その層において第2の金属膜40の櫛歯と櫛歯の間に、接触しないよう入り込んでいる。その層の第1の金属膜30の歯とその層に隣り合う層の第2の金属膜40の歯は、層に垂直な方向において重なる位置にある。第1の金属膜30の複数の櫛歯の根元を繋ぐ部分も、その層に隣り合う層の第2の金属膜40の複数の櫛歯の根元を繋ぐ部分に、層に垂直な方向において重なる位置にある。第1の金属膜30と第2の金属膜40が互い違いとなっている。
MOMキャパシタの構成では、第1の金属膜30と第2の金属膜40とが1つの層に入り組んで配置されていて両者の間隔が狭く、かつそれらの櫛歯の幅も狭い。そのため、プロービングの際に、プローブ310と第1の金属膜30あるいは第2の金属膜40との接触面積が小さくなり接触抵抗が増大する、あるいは、プロービングの操作性が悪化するといった問題が生じる。これらの問題を解決するために例えば、シリコン基板110から最も離れた金属層に作製される櫛型状の第1の金属膜30及び第2の金属膜40の一部を、例えば図7のように、櫛歯よりも幅が広い平面形状としてもよい。
また、第1の金属膜30および第2の金属膜40が、シリコン基板110から最も離れた金属層に作製されているため、増幅器10と周波数変換器20という2つの機能ブロックを有する半導体集積回路500において、増幅器10という機能ブロック単体および周波数変換器20という機能ブロック単体の入出力特性を取得することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、半導体集積回路500を作製した後、半導体集積回路500の一部の機能ブロックの入出力特性を測定する前に、第2の金属膜40に堆積しているパッシベーション膜140をエッチングするものとして説明した。
それに対してここでは、第2の実施形態として、半導体集積回路510を作製する工程において、パッシベーション膜140を堆積させた後、第2の金属膜40上のパッシベーション膜140をエッチングする工程を行う形態について説明する。
図8は、第2の実施形態に係る半導体集積回路510の断面図を示す。この第2の実施形態に係る半導体集積回路510と前記第1の実施形態の半導体集積回路500の同一部分は、同一符号を付してその説明は省略する。
この第2の実施形態に係る半導体集積回路510では、第2の金属膜40上パッシベーション膜140に開口部155が作製される点が第2の実施形態と異なっている。
以上のような構成をとることにより、増幅器10と周波数変換器20という2つの機能ブロックを有する半導体集積回路510において、周波数変換器20という機能ブロック単体の入出力特性を測定する際に、前処理であるパッシベーション膜140のエッチング工程を省略することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態に係る半導体集積回路500の一部の機能ブロックの入出力特性を測定する際に、正確な入出力特性を取得する上で、第2の金属膜40に近接して対向する第1の金属膜30の影響を排除することが望ましい。
図9は、第3の実施形態に係る半導体集積回路520のブロック図を示す。この第3の実施形態に係る半導体集積回路520と前記第1の実施形態の半導体集積回路500の同一部分は、同一符号を付してその説明は省略する。
この第3の実施形態に係る半導体集積回路500では、第1の金属膜30を接地するか否かを切り替えるスイッチ50が設けられている。そのため、第2の金属膜40と周波数変換器20との間の入出力特性を測定する際に、第1の金属膜30を接地することが可能となる点が、第1の実施形態と異なっている。
第1の金属膜30を接地するか否かを切り替えるスイッチ50の構成例を以下に示す。
図10に、NMOS FETにより構成されるスイッチ51を示す。スイッチ駆動電圧(VSW)がON(例えば、+5V)であるとき、NMOS FETのソースとドレイン間が導通し、第1の金属膜30が接地される。一方、NMOS FETのスイッチ駆動電圧(VSW)がOFF(例えば、0V)であるとき、ソースとドレイン間が絶縁され、第1の金属膜30は接地されない。
図11に、NMOS FETとPMOS FETを並列に接続(一方のゲートにはインバータを接続)して構成されるスイッチ52を示す。スイッチ駆動電圧(VSW)がON(例えば、+5V)であるとき、NMOS FETのゲート電圧はON(例えば、+5V)、PMOS FETのゲート電圧はON(例えば、0V)となり、NMOS FETおよびPMOS FETのソースとドレイン間が導通し、第1の金属膜30が接地される。
一方、スイッチ駆動電圧(VSW)がON(例えば、0V)であるとき、NMOS FETのゲート電圧はOFF(例えば、0V)、PMOS FETのゲート電圧はOFF(例えば、+5V)となり、NMOS FETおよびPMOS FETのソースとドレイン間が絶縁され、第1の金属膜30が接地されない。
なお、スイッチ50の一端は、第1の金属膜30に直接接続されていても良く、増幅器10の出力に接続されていても良い。また、スイッチ50の他端は、半導体集積回路500において、他の回路(他の機能ブロック)と共有する接地ラインに接続されていても良く、第1の金属膜30を接地するための専用の接地ラインと接続されていても良い。ここで、スイッチ50の接続方法については、第1の金属膜30を接地するか否かを切り替えることができるような適切な方法をとることができる。
以上のような構成をとることにより、増幅器10と周波数変換器20の2つの機能ブロックを有する半導体集積回路520において、周波数変換器20の機能ブロック単体(第2の金属膜40と周波数変換器20の出力端22との間)の入出力特性を測定する際に、第1の金属膜30を接地することにより、他の機能ブロックである増幅器10の影響を軽減することができる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態に係る半導体集積回路500の一部の機能ブロックの入出力特性を測定する際に、正確な高周波特性を取得する上で、プロービングを行うポイントと近接する場所に接地されているポイントがあり、プロービングポイント周囲の配線、金属膜などの影響を排除でき、かつ、プローバ、ケーブルを接地できることが望ましい。このためには、例えば、第2の金属膜40と同じ層に、第2の金属膜40と隣り合う接地金属膜があり、SG(Signal−Ground)プローブ320、あるいはGSG(Ground−Signal−Ground)プローブを用いて測定を行うことが望ましい。
図12は、第4の実施形態に係る半導体集積回路530のブロック図を示す。また、図13には、第4の実施形態に係る半導体集積回路530の図12のb−b’線に沿った断面図を示す。この第4の実施形態に係る半導体集積回路530と前記第1の実施形態の半導体集積回路500の同一部分は、同一符号を付してその説明は省略する。
この第4の実施形態に係る半導体集積回路530では、第2の金属膜40と同じ金属層に第2の金属膜40と隣り合う接地金属膜60が設けられる点が、第1の実施形態と異なっている。
SGプローブ320は、近接した2つの端子を有し、一方の端子を接地し、他方の端子をDUTの一端に接続して、高周波特性を計測するものである。図14に、第4の実施形態に係る半導体集積回路530が備える周波数変換器20の入出力特性を、SGプローブ320を用いて、測定する方法を示す。
周波数変換器20の入出力特性は、半導体集積回路500を作製した後、封止剤によるパッケージングを行う前に、測定する。ここで、容量素子100が有する第2の金属膜40は、シリコン基板110から最も離れた金属層に作製されているため、パッシベーション膜140をエッチングすることによりプロービングが可能となる。第2の金属膜40は周波数変換器20の入力端21と接続されており、周波数変換器20の出力端22は半導体集積回路500の外部端子と接続されている。よって、半導体集積回路500の外部端子(周波数変換器20の出力端22)に接続した測定装置300のSGプローブ320のSignal側の端子を第2の金属膜40に当接し、Ground側の端子を接地金属膜60に当接し、高周波信号(電圧、電流など)を入力することにより、周波数変換器20の入出力特性を測定することができる。
そこで、第2の金属膜40と接地金属膜60は、SGプローブの2つの端子をそれぞれ当接できる構成であれば良い。さらに、SGプローブと金属膜との接触抵抗を小さくし、プロービングの操作性を向上させるために、隣り合う接地金属膜60の中心と第2の金属膜40の中心との間の距離を使用するSGプローブの2つの端子間の距離(現状では、100μm〜1000μm程度)とを同一にし、SGプローブが接触する接地金属膜60の表面および第2の金属膜40の表面とのシリコン基板110からの距離が等しくなるように構成する。
以上のような構成をとることにより、増幅器10と周波数変換器20の2つの機能ブロックを有する半導体集積回路530において、周波数変換器20の機能ブロック単体の高周波特性を測定する際に、SGプローブ、あるいはGSGプローブを用いることができるため正確な測定を行うことができる。
(第5の実施形態)
第1の実施形態に係る半導体集積回路500の性能評価、故障解析を行う上で、増幅器10と容量素子100とが直列接続された回路の入出力特性のみならず、増幅器10についても、周波数変換器20と同様に、機能ブロック単体のみの入出力特性を測定できることが望ましい。
図15は、第5の実施形態に係る半導体集積回路540のブロック図を示す。この第5の実施形態に係る半導体集積回路540では、増幅器10、周波数変換器20、第1の容量素子100、および第2の容量素子200を備える。増幅器10と周波数変換器20等の構成は、前記第1の実施形態と同じであるので、同一符号を付してその説明は省略する。
そして、第1の容量素子100の第1の金属膜30と第2の容量素子200の第4の金属膜80とが周波数変換器20の入力端21と接続され、第1の容量素子100の第2の金属膜40と第2の容量素子200の第3の金属膜70とが増幅器10の出力端12と接続されている。第1の容量素子100は、シリコン基板上に形成される複数の層の中で最も離れた層であるパッシベーション膜に面する第2の金属膜40と絶縁膜を介して対向する第1の金属膜30とを備える。また第2の容量素子200は、シリコン基板上に形成される複数の層の中で最も離れた層であるパッシベーション膜に面する第4の金属膜80と絶縁膜を介して対向する第3の金属膜70とを備える。
つまり、この第5の実施形態に係る半導体集積回路540では、第3の金属膜70が増幅器10の出力端12と接続され、第4の金属膜80が周波数変換器20の入力端21と接続され、パッシベーション膜に面する第4の金属膜80と絶縁膜を介して対向する第3の金属膜70とで形成された第2の容量素子200が設けられる点が、第1の実施形態と異なっている。
以上のような構成をとることにより、増幅器10と周波数変換器20との2つの機能ブロックを有する半導体集積回路540において、第1の容量素子100のみが設けられた場合では、2つの機能ブロックのうち一方の機能ブロックは、第1の容量素子100が直列接続されたときの入出力特性しか測定することができなかったが、第1の容量素子100および第2の容量素子200が設けられることにより、2つの機能ブロックの双方について、機能ブロック単体のみの入出力特性を測定することができる。
(第6の実施形態)
図16は、本発明に係る半導体集積回路400を無線受信機に搭載した第6の実施形態のブロック図を示す。
第6の実施形態に係る無線受信機370は、アンテナ350から受信した無線信号を増幅する高周波増幅器410と、高周波増幅器410の出力信号の周波数を変換する周波数変換器420と、周波数変換器420の出力信号からノイズ成分を除去する特定の周波数成分を抽出するフィルタ430と、フィルタ430の出力信号を増幅する低周波増幅器440とを有する半導体集積回路400を備えている。
そして半導体集積回路400の、高周波増幅器410と周波数変換器420との間には容量素子100Aが接続され、周波数変換器420とフィルタ430との間には容量素子100Bが接続され、フィルタ430と低周波増幅器440との間には容量素子100Cが接続されている。
容量素子100Aは、絶縁膜130(第2図参照)を介して対向する第1の金属膜30Aと第2の金属40Aとで構成される。容量素子100Bは、絶縁膜130を介して対向する第3の金属膜30Bと第4の金属40Bとで構成される。容量素子100Cは、絶縁膜130を介して対向する第5の金属膜30Cと第6の金属40Cとで構成される。
なお、第2の金属膜40A、第4の金属膜40B、および第6の金属膜40Cは、第1の実施形態の第2の金属膜40と同様、シリコン基板110(第2図参照)上に形成される複数の金属層のうち、シリコン基板110から最も離れた金属層に作製される。
また、高周波増幅器410の入力端411はアンテナ350と接続され、高周波増幅器410の出力端412は第1の金属膜30Aが接続される。周波数変換器420の入力端421は第2の金属膜40Aと接続され、周波数変換器420の出力端412は第3の金属膜30Bと接続される。フィルタ430の入力端431は第4の金属膜40Bと接続され、フィルタ430の出力端432は第5の金属膜30Cと接続される。低周波増幅器440の入力端441は第6の金属膜40Cと接続され、低周波増幅器440の出力端442は半導体集積回路400の外部端子と接続される。
なお、容量素子100A〜100Cは、例えば上述した実施形態のいずれかを選択して構成することができる。
以上のような構成をとることにより、無線受信機370に内蔵される、高周波増幅器410、周波数変換器420、フィルタ430および低周波増幅器440の4つの機能ブロックを有する半導体集積回路400において、各機能ブロックの入出力特性の測定、および、効率的な故障解析が実現できる。
(第7の実施形態)
図17は、本発明に係る半導体集積回路450を無線送信機に搭載した第7の実施形態のブロック図を示す。
第7の実施形態に係る無線送信機380は、送信する情報を搬送波に付加する変調器460と、変調器460の出力信号の周波数を変換する周波数変換器470と、周波数変換器470の出力信号の電力を増幅する電力増幅器480とを有する半導体集積回路450を備えている。
そして半導体集積回路450の、変調器460と周波数変換器470との間には容量素子100Dが接続され、周波数変換器470と電力増幅器480との間には容量素子100Eが接続されている。
容量素子100Dは、絶縁膜130(第2図参照)を介して対向する第1の金属膜30Dと第2の金属40Dとで構成される。容量素子100Eは、絶縁膜130を介して対向する第3の金属膜30Eと第4の金属40Eで構成される。
なお、第2の金属膜40D、および第4の金属膜40Eは、第1の実施形態の第2の金属膜40と同様、シリコン基板110(第2図参照)上に形成される複数の金属層のうち、シリコン基板110から最も離れた金属層に作製される。
また、変調器460の入力端461は半導体集積回路450の外部端子と接続され、変調器460の出力端462は第1の金属膜30Dが接続される。周波数変換器470の入力端471は第2の金属膜40Dと接続され、周波数変換器470の出力端472は第3の金属膜30Eと接続される。電力増幅器480の入力端481は第4の金属膜40Eと接続され、電力増幅器480の出力端482はアンテナ360と接続される。
なお、容量素子100D、100Eは、例えば上述した実施形態のいずれかを選択して構成することができる。
以上のような構成をとることにより、無線送信機380に内蔵される、変調器460、周波数変換器470、および電力増幅器480の3つの機能ブロックを有する半導体集積回路450において、各機能ブロックの入出力特性の測定、および、効率的な故障解析を実現できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
第1の実施形態に係る半導体集積回路のブロック図。 第1の実施形態に係る半導体集積回路の断面図。 第1の実施形態に係る半導体集積回路の作製プロセスを示す図。 第1の実施形態に係る半導体集積回路の入出力特性の測定方法を示す図。 第1の実施形態に係る半導体集積回路のMOMキャパシタの構造を示す図。 第1の実施形態に係る半導体集積回路のMOMキャパシタの断面図。 第1の実施形態に係る半導体集積回路のMOMキャパシタの構造を示す図。 第2の実施形態に係る半導体集積回路の断面図。 第3の実施形態に係る半導体集積回路のブロック図。 第3の実施形態に係る半導体集積回路(NMOSによるスイッチを備える)のブロック図。 第3の実施形態に係る半導体集積回路(NMOSとPMOSによるスイッチを備える)のブロック図。 第4の実施形態に係る半導体集積回路のブロック図。 第4の実施形態に係る半導体集積回路の断面図。 第4の実施形態に係る半導体集積回路の入出力特性の測定方法を示す図。 第5の実施形態に係る半導体集積回路のブロック図。 第6の実施形態に係る無線受信機のブロック図。 第7の実施形態に係る無線送信機のブロック図。
符号の説明
10 増幅器
20、420、470 周波数変換器
11、21、411、421、431、441、461、471、481 入力端
12、22、412、422、432、442、462、472、482 出力端
30 第1の金属膜
40 第2の金属膜
50 スイッチ
51 NMOSによるスイッチ
52 NMOSとPMOSによるスイッチ
60 接地金属膜
70 第3の金属膜
80 第4の金属膜
90 金属(Cu)
100 容量素子(第1の容量素子)
110 シリコン基板
120 配線
121 金属膜
122 金属線
130 絶縁膜
140 パッシベーション膜
200 第2の容量素子
300 測定装置
310 プローブ
320 SGプローブ
350、360 アンテナ
370 無線受信機
380 無線送信機
410 高周波増幅器
430 フィルタ
440 低周波増幅器
460 変調器
480 電力増幅器
400、450、500、510、520、530、540、540 半導体集積回路

Claims (7)

  1. 絶縁体を介して対向する第1の金属膜と第2の金属膜とで形成された容量素子と、
    複数の金属層および絶縁層が堆積された半導体基板と、
    前記第1の金属膜とその入力端が接続され、前記半導体基板上に形成された第1の回路と、
    前記第2の金属膜とその出力端が接続され、前記半導体基板上に形成された第2の回路とを備え、
    前記複数の金属層のうち前記半導体基板から最も離れた金属層に、前記第2の金属膜が形成されることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記第2の金属膜を覆う膜の少なくとも一部が開口されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1の金属膜を接地するか否かを切り替えるためのスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項2いずれか1項に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第2の金属膜と同じ金属層に、前記第2の金属膜と隣り合う接地金属膜をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の半導体集積回路。
  5. 絶縁体を介して対向する第1の金属膜と第2の金属膜とで形成された第1の容量素子と、
    前記絶縁体を介して対向する第3の金属膜と第4の金属膜とで形成された第2の容量素子と、
    複数の金属層および絶縁層が堆積された半導体基板と、
    前記第1の金属膜と前記第4の金属膜にその出力端が接続され、半導体基板上に形成された第1の回路と、
    前記第2の金属膜と前記第3の金属膜にその入力端が接続され、前記半導体基板上に形成された第2の回路とを備え、
    前記第2の金属膜と前記第4の金属膜とが、前記半導体基板上から最も離れた金属層に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  6. 前記第1の回路がアンテナから受信した高周波信号を増幅する高周波増幅器であって、前記第2の回路が前記高周波増幅器により増幅された高周波信号の周波数変換を行う周波数変換器である請求項1に記載の半導体集積回路を用いた無線受信機。
  7. 前記第1の回路が変調器であって、前記第2の回路が前記変調器により変調された信号の周波数変換を行う周波数変換器である請求項1に記載の半導体集積回路を用いた無線送信機。
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