JP2008204397A - コンテンツデータ変換装置、コンテンツ再生装置、コンテンツデータ配信装置、コンテンツデータ配信システム、コンテンツ再生システム、並びに、コンテンツデータ変換プログラム、コンテンツ再生プログラム、コンテンツデータ配信プログラム、およびそれらプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

コンテンツデータ変換装置、コンテンツ再生装置、コンテンツデータ配信装置、コンテンツデータ配信システム、コンテンツ再生システム、並びに、コンテンツデータ変換プログラム、コンテンツ再生プログラム、コンテンツデータ配信プログラム、およびそれらプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツ再生装置にて複数のコンテンツを受信して同時に再生する際に、コンテンツ間で再生状態を差別化して特定のコンテンツを強調することができるコンテンツデータ変換装置を提供する。
【解決手段】コンテンツデータ変換装置11は、対象コンテンツと、外部のコンテンツ再生装置13による対象コンテンツの再生状態を指定するための再生属性とを含むコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部111と、外部のコンテンツ再生装置13において同時に再生される複数のコンテンツのうちで対象コンテンツの再生を優先する度合いを示す優先度情報を取得する優先度情報取得部114と、取得した優先度情報に基づいて前記コンテンツデータの再生属性を変換するコンテンツデータ変換部112と変換されたコンテンツデータを送信する変換コンテンツデータ送信部113とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画や音声などのコンテンツデータを配信するコンテンツデータ配信装置、コンテンツデータを変換するコンテンツ変換装置(中継機器など)、複数のコンテンツを同時に再生するコンテンツ再生装置、コンテンツデータ配信装置およびコンテンツデータ変換装置で構成されるコンテンツ配信システム、コンテンツデータ変換装置およびコンテンツ再生装置を含むコンテンツ再生システム、並びに、上記各装置を動作させるためのプログラム(コンテンツデータ変換プログラム、コンテンツ再生プログラム、およびコンテンツデータ配信プログラム)およびそれらプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。本発明は、特に、デジタル放送や、HDDレコーダ等の記録装置や、インターネットによるストリーミングなどの様々な種類の配信元から配信される複数のコンテンツを同時に再生するコンテンツ再生システムおよびそれに用いる装置(コンテンツデータ配信装置、コンテンツ再生装置、およびコンテンツデータ配信装置)に関するものである。
近年のデジタル技術の発展に伴い、放送と通信との融合が進展しつつある。それに伴い、動画や音声などのデジタルコンテンツ(本出願書類中では、これ以外の箇所では単に「コンテンツ」と呼ぶ)は、地上波デジタル放送などの放送だけでなく、HDD(ハードディスクドライブ)等のコンテンツ記録装置からの送信や、インターネットによるストリーミング配信などによっても、コンテンツ再生装置(テレビなど)へ提供され、利用者(ユーザ)に視聴させることが可能となってきている。
その結果、コンテンツの配信元は増加し、その種類も多様なものとなってきている。また、配信元の増加に伴い、コンテンツ自体の種類、数もともに増加している。そこで、利用者が多くのコンテンツから所望のものを効率よく判別できる方法が待望されている。
特許文献1では、上記課題を解決する技術として、テレビのチャンネルの選択に関するユーザインタフェースにおいて、複数のチャンネルで放送されているコンテンツを図14に示すようにリモートコントローラ(以下、リモコンと呼ぶ)の各ボタン上に動画アイコンとして表示する技術が記載されている。今日のテレビ電話機能を備える携帯電話機は、このようなリモコンの実現に必要なソフトウェア機能やハードウェア機能の一部を既に備えている。
また、コンテンツが増加し、多数のコンテンツを同時に端末で再生するためには、端末の処理能力もより高いものが求められる。しかし、端末の処理能力には限界がある。
そこで、特許文献2では、処理能力の限られた携帯端末でコンテンツを再生するために、配信するコンテンツを携帯端末に中継する中継サーバでコンテンツに対してトランスコーディング(符号変換)を行って、携帯端末における再生時の処理負荷を下げる発明が開示されている。
また、特許文献3では、特許文献2と同様の課題を解決するための、伝送制御の方法およびそれに関連する変換方法に係る発明が開示されている。
また、コンテンツ変換技術を開示した先行技術文献としては、次の特許文献4、5がある。
特許文献4では、動画コンテンツに対し、符号化を行う方法が開示されている。
特許文献5では、音声コンテンツに対し、音像の位置(定位)を変化させる技術が開示されている。さらに、特許文献5には、複数の音声に対応する複数の画像を同時に表示し、提示音声を切り替える毎に、提示音声に対応する画像に注目がいくように、提示音声に対応する画像を太枠で囲むことが開示されている。
特開平7−7631号公報(公開日1995年1月10日) 特開2006−74728号公報(公開日2006年3月16日) 特開2005−184662号公報(公開日2005年7月7日) 特開平11−205787号公報(公開日1999年7月30日) 特開2001−125767号公報(公開日2001年5月11日)
上記特許文献1に記載の構成では、複数のコンテンツを一瞥することが可能となり、その中から所望のコンテンツを容易に選択できる。しかしながら、次のような問題を生じる。
すなわち、コンテンツの解像度やビットレートなどの再生属性が同じ場合は問題ないが、異なる場合にコンテンツを同時に再生すると、それぞれのコンテンツの再生状態がバラバラになる。つまり、解像度やビットレートが高いコンテンツはきれいで滑らかな画像で再生され、それらが低いコンテンツは、高いコンテンツに比べ、ぼやけたこま切れの画像で再生される。すると、情報量の多いコンテンツが注目をあつめがちになり、配信者が情報量の多いコンテンツとは別のコンテンツを注目させたいときは、配信者の意図に反することになる。また、配信者が複数のコンテンツを公平に視聴させたいときにも、配信者の意図に反することになる。複数のコンテンツの配信元がデジタル放送だけである場合には、通常、各チャンネルのコンテンツが一様な品質(解像度やビットレートなど)であるのに対し、コンテンツの配信元が複数ある場合にはコンテンツデータの解像度やビットレートなどの性質がコンテンツ同時で異なることが多いので、上記弊害が特に生じやすい。
また、複数のコンテンツを同時に再生する際に、利用者または配信者が特定のコンテンツを特に目立つように再生させたい場合がある。そのような場合に、上記特許文献1に記載の構成では、所望のコンテンツを目立たせることができない。
また、特許文献2〜4では、複数のコンテンツが同時に配信し再生される場合に言及されておらず、複数のコンテンツを同時に配信し再生することができるかは自明でない。
また、特許文献5では、複数の画像データを同時に表示することは開示されているが、それら画像データを受信することについては言及されていない。また、特許文献5では、提示音声に対応する画像を太枠で囲む処理は、表示部で行われており、コンテンツ変換部では行われていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツ再生装置にて複数のコンテンツを受信して同時に再生する際に、優先度情報に応じてコンテンツ間で再生状態を差別化して特定のコンテンツを強調することができるコンテンツデータ変換装置、コンテンツ再生装置、コンテンツデータ配信装置、コンテンツデータ配信システム、コンテンツ再生システム、並びに、コンテンツデータ変換プログラム、コンテンツ再生プログラム、コンテンツデータ配信プログラム、およびそれらプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかるコンテンツデータ変換装置は、対象コンテンツと、外部のコンテンツ再生装置による該対象コンテンツの再生状態を指定するための再生属性とを含むコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段と、外部のコンテンツ再生装置において同時に再生される複数のコンテンツのうちで前記対象コンテンツの再生を優先する度合いを示す優先度情報を取得する優先度情報取得手段と、前記取得した優先度情報に基づいて前記コンテンツデータの再生属性を変換するコンテンツデータ変換手段と前記変換されたコンテンツデータを送信する変換コンテンツデータ送信手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、コンテンツデータ変換手段が、優先度情報取得手段が取得した優先度情報に基づいてコンテンツデータ取得手段が取得したコンテンツデータの再生属性を変換することが可能となる。そして、変換コンテンツデータ送信手段が、優先度情報に応じて再生属性が変換されたコンテンツデータを送信することができる。したがって、外部のコンテンツ再生装置が、優先度情報に応じた再生属性を含むコンテンツデータを直接的または間接的に変換コンテンツデータ送信手段から受け取り、そのコンテンツデータのコンテンツを含めて複数のコンテンツを同時に再生することができる。そして、外部のコンテンツ再生装置が、複数のコンテンツを同時に再生する際に、変換コンテンツデータ送信手段から送信されたコンテンツを、優先度情報に応じた再生属性によって指定された再生状態で再生することができる。その結果、外部のコンテンツ再生装置が、変換コンテンツデータ送信手段から送信されたコンテンツを、他のコンテンツと差別化した再生状態(再生品質や表示位置など)で再生することが可能になる。また、コンテンツデータ取得手段で取得されたコンテンツデータの再生属性が外部のコンテンツ再生装置で再生される他のコンテンツに関する再生属性と異なる場合であっても、対象コンテンツの優先度情報を他のコンテンツと同等の優先度を示す優先度情報とすることで、外部のコンテンツ再生装置で対象コンテンツを他のコンテンツと同等の再生状態で再生することが可能となる。
さらに、上記の構成によれば、コンテンツ変換をコンテンツ再生装置の外部で行うので、コンテンツ再生装置自体の処理負荷を軽減できる。したがって、コンテンツ再生装置が、処理能力の限られた装置(携帯端末など)である場合にも、複数のコンテンツを差別化した状態で同時に再生することが可能となる。
また、本発明にかかるコンテンツデータ変換装置は、上記優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報を取得する優先度関連情報取得手段と、上記優先度関連情報取得手段で取得された優先度関連情報から優先度情報を決定する変換装置内優先度情報決定手段とを、さらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、コンテンツデータ変換装置の中で、優先度関連情報を用いて、変換装置内優先度情報決定手段により、優先度情報を決定することができる。
よって、外部の装置が、優先度情報そのものを送信する必要がなくなる。すなわち、上記外部の装置に優先度情報そのものを送信する手段が備えられていなくてもよいことになる。
また、本発明にかかるコンテンツデータ変換装置は、前記コンテンツデータ変換手段が、前記変換コンテンツデータ送信手段が前記変換されたコンテンツデータを送信するために利用可能な帯域の情報に応じて、コンテンツデータのデータ量が利用可能な帯域に見合ったデータ量となるように、対象コンテンツおよび再生属性を変換するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、変換コンテンツデータ送信手段が、その送信時に利用可能な帯域に見合ったデータ量のコンテンツデータを送信することになる。その結果、コンテンツデータのデータ量が送信時に利用可能な帯域を超えてコンテンツデータの送信に遅延が生じて、所定のタイミングでコンテンツデータを送信できなくなる等といった弊害を防止でき、安定したコンテンツデータの送信が可能となる。
また、本発明にかかるコンテンツデータ変換装置は、前記対象コンテンツが、動画情報を含み、前記変換される再生属性は、前記動画情報の再生時の表示位置、表示の大きさ、色情報、および符号量の少なくとも一つを含むものであってもよい。
上記の構成によれば、再生属性が動画情報の再生時の表示位置、表示の大きさ、色情報、および符号量の少なくとも一つを含むので、コンテンツ再生装置にて複数の動画を再生する際に、優先度情報に応じてこれら動画の間で、表示位置、大きさ、色、および画像品質の少なくとも1つを差別化して、特定の動画を強調することができる。
また、本発明にかかるコンテンツデータ変換装置は、前記対象コンテンツが、音声情報を含み、前記変換される再生属性は、前記音声情報の再生時の音量と音像定位との少なくとも一つを含むものであってもよい。
上記の構成によれば、再生属性が音声情報の再生時の音量および音像定位の少なくとも一つを含むことにより、コンテンツ再生装置にて複数の音声を再生する際に、優先度情報に応じてこれら音声の間で音量および音像位置の少なくとも1つを差別化して、特定の音声を強調することができる。
また、本発明にかかるコンテンツデータ変換装置は、前記コンテンツデータ変換手段が、前記再生属性を前記優先度情報に応じた品質の再生状態を指定する再生属性に変換するものであることが好ましい。
上記構成によれば、前記コンテンツデータ変換手段が、前記再生属性を優先度情報に応じた品質の再生状態を指定する再生属性に変換することで、コンテンツ再生装置にて対象コンテンツを優先度情報に応じた品質で再生させることができる。その結果、コンテンツ再生装置にて複数のコンテンツを再生する際に、優先度情報に応じてコンテンツ間で再生品質を差別化して、特定のコンテンツを強調することができる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるコンテンツ再生装置は、コンテンツと、該コンテンツの再生状態を指定する再生属性とを含むコンテンツデータを複数受信するコンテンツデータ受信手段と、前記受信した複数のコンテンツデータに含まれる複数のコンテンツを同時に再生するコンテンツ再生手段と、前記コンテンツ再生手段で同時に再生される複数のコンテンツのうちで個々のコンテンツを再生の優先する度合いを示す優先度情報を決定する優先度情報決定手段とを備え、前記コンテンツ再生手段は、前記コンテンツデータ受信手段で受信したコンテンツデータに含まれる再生属性と、前記優先度情報決定手段によって決定された優先度情報とに応じてコンテンツの再生状態を調整することを特徴としている。
上記の構成によれば、コンテンツ再生手段は、コンテンツデータ受信手段で受信したコンテンツデータに含まれる複数のコンテンツを同時に再生すると共に、優先度情報決定手段によって決定された優先度情報とコンテンツデータに含まれる再生属性とに応じてコンテンツの再生状態を調整する。その結果、優先度情報に応じて各コンテンツの再生状態を変えることができ、コンテンツの差別化が可能になる。
また、本発明にかかるコンテンツ再生装置は、前記優先度情報決定手段が、利用者の操作に基づいて前記優先度情報を決定するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、利用者の操作に基づいて優先度情報が決定できることにより、優先度情報による各コンテンツの再生状態の差別化が、利用者の所望のものとなる。
また、本発明にかかるコンテンツ再生装置は、前記コンテンツ再生手段が、前記コンテンツの再生状態を、優先度情報に応じた品質の再生状態に調整するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、前記コンテンツ再生手段が前記コンテンツの再生状態を優先度情報に応じた品質の再生状態に調整することで、コンテンツ間で優先度情報に応じた画像品質の差別化が可能となり、特定の動画を高い画像品質で再生することができる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるコンテンツ再生システムは、前記コンテンツデータ変換装置を少なくとも一つ含み、かつコンテンツ再生装置を含むコンテンツ再生システムであって、前記コンテンツ再生装置は、前記コンテンツデータ変換装置から複数の変換されたコンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段と、前記受信した複数のコンテンツデータに含まれる複数のコンテンツを同時に再生するコンテンツ再生手段と、前記コンテンツ再生手段で同時に再生される複数のコンテンツのうちで個々のコンテンツを再生の優先する度合いを示す優先度情報を前記コンテンツデータ変換装置へ送信する再生側優先度情報送信手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、再生側優先度情報送信手段が少なくとも1つのコンテンツデータ変換装置の優先度情報取得部へ優先度情報を送信する。そして、少なくとも1つのコンテンツデータ変換装置で、優先度情報に応じて複数のコンテンツデータの再生属性が変換され、コンテンツ再生装置のコンテンツデータ受信手段へ送信される。そして、コンテンツ再生手段で、変換された複数の再生属性に基づいて複数のコンテンツが同時に再生される。したがって、複数のコンテンツを、優先度情報に応じて互いに差別化した再生状態で再生することが可能になる。また、どのコンテンツを優先して再生するかをコンテンツ再生装置側から指定することができる。
また、上記の構成において、再生側優先度情報送信手段の代わりに、上記優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報を前記コンテンツデータ変換装置へ送信する再生側優先度関連情報送信手段を設け、さらに、前記コンテンツデータ変換装置に対して前記優先度関連情報取得手段と前記変換装置内優先度情報決定手段とを設けた構成としてもよい。
上記の構成によっても、複数のコンテンツを、優先度情報に応じて互いに差別化した再生状態で再生することが可能となり、また、どのコンテンツを優先して再生するかをコンテンツ再生装置側から指定することができる。
なお、再生側優先度情報送信手段の代わりではなく、追加する形で再生側優先度関連情報送信手段を設ける構成としてもよい。
前記コンテンツ再生システムにおいては、前記コンテンツ再生装置が、利用者の操作に基づき、利用者によって選択されたコンテンツの優先度情報が利用者によって選択されていないコンテンツの優先度情報より高くなるように、前記複数のコンテンツの優先度情報を決定する優先度情報決定手段をさらに備え、前記コンテンツデータ変換手段が、利用者によって選択されているコンテンツの優先度情報に対応する再生属性が、利用者によって選択されていないコンテンツの優先度情報に対応する再生属性と比較して高い品質の再生状態を指定するものとなるように、複数のコンテンツデータに含まれる再生属性をそれぞれ変換することが好ましい。
上記の構成によれば、前記コンテンツデータ変換手段が、利用者によって選択されているコンテンツの優先度情報に対応する再生属性が、利用者によって選択されていないコンテンツの優先度情報に対応する再生属性と比較して高い品質の再生状態を指定するものとなるように、複数のコンテンツデータに含まれる再生属性をそれぞれ変換する。それゆえ、コンテンツ再生装置が、上記再生属性に従って、利用者によって選択されているコンテンツを、利用者によって選択されていないコンテンツより高い品質で再生することができる。その結果、利用者によって選択されているコンテンツと選択されていないコンテンツを品質の違いによって明確に差別化して再生できる。
本発明にかかるコンテンツデータ配信装置は、対象コンテンツと、外部のコンテンツ再生装置による該対象コンテンツの再生状態を指定するための再生属性とを含むコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段と、外部のコンテンツ再生装置において同時に再生される複数のコンテンツのうちで前記対象コンテンツの再生を優先する度合いを示す優先度情報を送信する配信側優先度情報送信手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、コンテンツデータ配信装置は、コンテンツデータとコンテンツデータにかかる優先度情報を送信する。それゆえ、外部のコンテンツ再生装置が、優先度情報に応じた再生属性を含むコンテンツデータを直接的または間接的にコンテンツデータ送信手段から受け取り、そのコンテンツデータのコンテンツを含めて複数のコンテンツを同時に再生することができる。そして、外部のコンテンツ再生装置が、複数のコンテンツを同時に再生する際に、コンテンツデータ送信手段から送信されたコンテンツを、優先度情報に応じた再生状態で再生することができる。したがって、複数のコンテンツを、優先度情報に応じて互いに差別化した再生状態で再生することが可能になる。また、どのコンテンツを優先して再生するかをコンテンツ配信装置から指定することができる。
本発明にかかるコンテンツデータ配信システムは、前記のコンテンツデータ変換装置と前記のコンテンツデータ配信装置とを含み、前記コンテンツデータ送信手段は、前記コンテンツデータ変換装置のコンテンツデータ取得手段へコンテンツデータを送信するものであり、前記配信側優先度情報送信手段は、前記コンテンツデータ変換装置の優先度情報取得手段へ優先度情報を送信するものであることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記のコンテンツデータ配信装置の配信側優先度情報送信手段から送信された優先度情報に応じて、コンテンツデータ変換装置がコンテンツ再生装置に複数のコンテンツを差別化して再生させることができる。したがって、前記のコンテンツデータ配信装置が、コンテンツデータ変換装置を介した形でコンテンツ再生装置に複数のコンテンツを差別化して再生させることができる。
また、上記の構成において、配信側優先度情報送信手段の代わりに、上記優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報を前記コンテンツデータ変換装置へ送信する配信側優先度関連情報送信手段を設け、さらに、前記コンテンツデータ変換装置に対して前記優先度関連情報取得手段と前記変換装置内優先度情報決定手段とを設けた構成としてもよい。
上記の構成によっても、前記のコンテンツデータ配信装置が、コンテンツデータ変換装置を介した形でコンテンツ再生装置に複数のコンテンツを差別化して再生させることができる。
なお、配信側優先度情報送信手段の代わりではなく、追加する形で配信側優先度関連情報送信手段を設ける構成としてもよい。
また、前記コンテンツデータ変換装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記各手段として機能させて前記コンテンツデータ変換装置を動作させるコンテンツデータ変換プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、前記コンテンツ再生装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記各手段として機能させて前記コンテンツ再生装置を動作させるコンテンツ再生プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、前記コンテンツデータ配信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記各手段として機能させて前記コンテンツデータ配信装置を動作させるコンテンツデータ配信プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明によれば、コンテンツ再生装置にて複数のコンテンツを同時に再生する際に、優先度情報に応じてコンテンツ間で再生状態を差別化して特定のコンテンツを強調することができるコンテンツデータ変換装置、コンテンツ再生装置、コンテンツデータ配信装置、コンテンツデータ配信システム、コンテンツ再生システム、コンテンツ再生プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供できる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1および図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図3は、本発明の実施の一形態に係るコンテンツ再生システム全体の構成を示すブロック図である。そして、図1は、本発明の実施の一形態に係るコンテンツ再生システムの一部の構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態のシステムにおいては、コンテンツデータ配信装置12およびコンテンツ再生装置13は複数存在することが可能である。図1においては、コンテンツデータ配信装置12およびコンテンツ再生装置13がそれぞれ1台として説明する。
図1に示すように、本実施形態のコンテンツ再生システムは、サーバであるコンテンツデータ変換装置11、クライアントであるコンテンツ再生装置13、サーバであるコンテンツデータ配信装置12で構成されている。
そして、コンテンツデータ変換装置11を介して、コンテンツデータ配信装置12とコンテンツ再生装置13とが相互に接続されている。コンテンツ再生装置13とコンテンツデータ変換装置11とは相互に有線または無線で接続されている。また、コンテンツデータ変換装置11とコンテンツデータ配信装置12とも相互に有線または無線で接続されている。
複数のコンテンツデータがコンテンツデータ配信装置12からコンテンツ変換装置11を経由してコンテンツ再生装置13に送られる。コンテンツデータは、コンテンツ(対象コンテンツ)と再生属性とを含んでいる。コンテンツ再生装置13は、複数のコンテンツデータのそれぞれに含まれるコンテンツを同時に、各コンテンツデータに含まれる再生属性によって指定された再生状態で再生する。なお、図3に示すシステムの場合には、複数のコンテンツデータが複数のコンテンツデータ配信装置12から1つのコンテンツ変換装置11を経由して複数のコンテンツ再生装置13に送られ、複数のコンテンツデータのそれぞれに含まれるコンテンツが、同一のコンテンツ再生装置13あるいは異なる複数のコンテンツ再生装置13で同時に再生される。
コンテンツデータ変換装置11は、コンテンツデータ取得部111(コンテンツデータ取得手段)、コンテンツデータ変換部112(コンテンツデータ変換手段)、変換コンテンツデータ送信部113(変換コンテンツデータ送信手段)、優先度情報取得部114(優先度情報取得手段)、参照テーブル記憶部115、およびコマンド中継受信部116で構成されている。
コンテンツデータ取得部111は、コンテンツデータ入力のためのものであり、コンテンツデータ配信装置12のコンテンツデータ送信部121からコンテンツデータを受け取り、コンテンツデータ変換部112へ送信する。
コンテンツデータ変換部112は、コンテンツデータ取得部111から送られてきたコンテンツデータを変換し、変換コンテンツデータ送信部113へ送信する。
コンテンツデータ変換部112は、上記コンテンツデータのうちの少なくとも再生属性を、少なくとも優先度情報取得部114から送られてくる優先度情報に基づいて変換する。
ここで、再生属性とは、コンテンツ再生装置13によるコンテンツの再生状態を指定するための属性情報、例えばコンテンツの再生処理に係るパラメータなどをいう。コンテンツとしては、動画コンテンツ(動画情報)、音声コンテンツ(音声情報)、静止画コンテンツ、文字コンテンツ、これらコンテンツを複数組み合わせた複合コンテンツなどが挙げられる。動画コンテンツ(または静止画コンテンツ)の再生状態を指定するための具体的な再生属性としては、コンテンツ再生装置13における表示位置、コンテンツ再生装置13における表示サイズ(表示の大きさ)、色情報(色深度など)、符号量(ビットレート)などが挙げられる(色情報を削減すると、結果的に符号量が削減される場合もある)。これらのうち、色情報や符号量などは、それが削減されるほどコンテンツの再生品質が低下するものであり、コンテンツの再生品質に係る再生属性である。
また、音声コンテンツの再生状態を指定するための再生属性としては、音量や音像の定位(音像が結ばれる位置)などが挙げられる。
また、上に挙げた再生属性の例は、コンテンツそのものに関する情報であったが、再生属性は、コンテンツ以外の出力に関する情報、例えば、動画コンテンツ(または静止画コンテンツ)の再生時に同時に出力される背景に関する情報(背景色、背景色の変更に関する情報など)であってもよい。動画コンテンツ(または静止画コンテンツ)の再生時に同時に出力される背景に関する情報としては、より具体的には、例えば、表示画面の領域を示す領域情報、コンテンツの変更時に表示画面の一領域に適用される新たな背景色、および表示画面の一領域の背景色を新たな背景色から元の背景色に戻す時間などからなる情報が挙げられる。このような情報(再生属性)は、複数のコンテンツのうちで注目させたいコンテンツ(変更が発生したコンテンツなど)の領域の背景色を目立つ色に変更し、その後ゆっくりと元の背景色に戻していくような再生状態をコンテンツ再生装置13に指示するものとして使用できる。また、変更が発生した箇所などの注目させたい領域の背景色を目立つ色に変更し、その後ゆっくりと元の背景色に戻していくような再生方法は、アプリケーションにおける装飾的な表示上の手法に適用できる。
前記コンテンツが動画コンテンツである場合、変換の対象となる再生属性は、前記動画コンテンツの再生時の表示位置、表示サイズ、色情報、および符号量の少なくとも一つを含むことが好ましい。前記コンテンツが音声コンテンツである場合、変換の対象となる再生属性は、前記音声コンテンツの再生時の音量と音像定位との少なくとも一つを含むことが好ましい。
また、変換の対象となる再生属性は、コンテンツ再生装置13で同時に再生される複数のコンテンツ間で再生品質の差別化が可能となることから、再生品質に係る再生属性であることが好ましい。すなわち、コンテンツデータ変換部112は、前記再生属性を前記優先度情報に応じた品質の再生状態を指定する再生属性に変換するものであることが好ましい。また、コンテンツデータ変換部112は、前記再生属性を前記優先度情報に応じた識別しやすさの再生状態を指定する再生属性に変換するものであることも好ましい。
また、再生属性が再生品質に係るものである場合、コンテンツデータは、再生属性によって決定される再生品質が低いほどコンテンツのデータ量が少なくなるようなデータ構造であることが好ましい。これにより、再生品質の低いコンテンツデータのデータ量を削減し、変換コンテンツデータ送信部113やコンテンツ再生装置13の負荷およびコンテンツデータ変換装置11とコンテンツ再生装置13との間の通信データ量を低減させることができる。また、変換の対象となる再生属性は、その変化に伴ってコンテンツに対する利用者の注目の度合いが変化するもの、例えば、表示位置、表示サイズ、色情報、符号量、音量、背景色などであることが好ましい。これにより、コンテンツ再生装置13で同時に再生される複数のコンテンツ間で利用者の注目の度合いを差別化することが可能となる。
動画コンテンツを含むコンテンツデータの変換処理としては、次のようなものがある。すなわち、(1)カラーの動画コンテンツ(または静止画コンテンツ)と色情報とを含むコンテンツデータに対し、動画コンテンツおよび色情報(色数情報)をカラーからモノクロへ変更してデータ量を減少させる処理、(2)カラーの動画コンテンツおよび色情報を含むコンテンツデータに対し、動画コンテンツおよび色情報の色数を減少させてデータ量を減少させる減色処理、(3)動画コンテンツおよびコマ数(フレーム数)情報を含むコンテンツデータに対し、動画コンテンツおよびコマ数情報のコマ数を減少させてデータ量を減少させるコマ落とし処理、(4)コンテンツのトランスコーディングおよび再生属性の変換によってデータ量を減少させる種々のトランスコーディング処理(例えば、MPEGストリームからIフレームのみを抽出する処理や、量子化ステップを変更するなどの手法により元のストリームから符号量を削減したストリームを生成する処理)などである。コンテンツデータの変換処理は、変換コンテンツデータ送信部113やコンテンツ再生装置13の負荷およびコンテンツデータ変換装置11とコンテンツ再生装置13との間の通信データ量を低減させることができることから、上記(1)〜(4)の変換処理などのような、データ量を減少させる処理であることが好ましい。
また、音声コンテンツを含むコンテンツデータの変換処理としては、音量の変更、音像の定位の変更などがある。
これらの変換処理をコンテンツデータに施すことにより、コンテンツの再生状態を変更できる。その結果、複数のコンテンツが再生されている場合に、個々のコンテンツの再生状態を制御することによって、各コンテンツが利用者に与える注目の度合いを変更することができる。
そして、優先度情報とは、コンテンツ再生装置13において同時に再生される複数のコンテンツのうちでコンテンツデータ変換装置11から出力されるコンテンツの再生を優先する度合い、特に、コンテンツデータ変換装置11から出力されるコンテンツに対する利用者の注目の度合いを示す情報(10段階の優先度など)である。本実施形態のコンテンツ再生システムでは、コンテンツデータ変換部112が、優先度情報に応じてコンテンツデータの変換を行うことにより、コンテンツ再生装置13における、コンテンツデータ変換装置11から出力されるコンテンツの再生状態の制御を行う。優先度情報は、例えば、コンテンツ再生装置13で再生している複数のコンテンツの中で各コンテンツに対して利用者が注目している順位とすることができる。この場合、コンテンツデータ変換部112は、利用者が注目している順位に応じて、再生される複数のコンテンツの再生状態(特に再生品質)が差別化されるように各コンテンツデータの再生属性を変換する。なお、再生状態(特に再生品質)の差別化の基準となるデータであれば、優先度情報として利用可能である。優先度情報は、絶対的な優先度を示すものであってもよく、相対的な優先度(重要度)を示すものであってもよい。
この再生属性の変換のために、優先度情報(例えば各コンテンツに対する利用者が注目している順位)と再生属性とを対応付けた参照テーブルが予めコンテンツデータ変換装置11内の参照テーブル記憶部115に記憶されている。そして、コンテンツデータ変換部112は、参照テーブル記憶部115に記憶された参照テーブルを参照して、優先度情報から再生属性を決定し、決定した再生属性となるようにコンテンツデータの再生属性を変換する。なお、優先度情報から変換後の再生属性を求める方法は、参照テーブル記憶部115に記憶された参照テーブルを用いた方法に限定されるものではなく、優先度情報から所定の演算によって変換後の再生属性を算出する方法などであってもよい。
コンテンツデータ変換部112は、例えば、再生属性が再生品質であり、利用者によって選択されているコンテンツに対してより高い優先度情報が付与され、利用者によって選択されていないコンテンツに対してより低い優先度情報が付与されている場合、利用者によって選択されているコンテンツの優先度情報(より高い優先度情報)に対応する再生属性が、利用者によって選択されていないコンテンツの優先度情報(より低い優先度情報)に対応する再生属性と比較して高い品質の再生状態を指定するものとなるように、複数のコンテンツデータに含まれる再生属性をそれぞれ変換する。
本実施形態のコンテンツ再生システムは、コンテンツ再生装置13へのコンテンツデータの送信と、コンテンツ再生装置13におけるコンテンツの再生が同時に行われるストリーミング再生システムに適用できる。その場合、コンテンツデータ変換部112は、優先度情報に基づく再生属性の変換を、コンテンツデータの送信とコンテンツの再生とが行われている中で(ストリーミング中に)行う。
なお、コンテンツデータ変換部112は、再生属性の変換を、優先度情報取得部114から送られてくる優先度情報と変換コンテンツデータ送信部113がコンテンツデータを送信するのに使用できる伝送帯域(あるいは使用中の伝送帯域)との両方に基づいて行う構成であってもよい。この場合、コンテンツデータ変換部112は、変換後のコンテンツデータのデータ量が、上記の使用できる伝送帯域内で変換コンテンツデータ送信部113から送信できるデータ量となるように、かつ、変換後の再生属性が、高い優先度の優先度情報に対応するものほど優先度の高い(目立ちやすい)再生状態を指定するものとなるように、コンテンツおよび再生属性の変換を行う。すなわち、コンテンツデータ変換部112は、優先度情報に基づいて前記コンテンツデータの再生属性を変換するのに加えて、変換コンテンツデータ送信部113が変換されたコンテンツデータを送信するために利用可能な帯域の情報に応じて、コンテンツデータのデータ量が利用可能な帯域に見合ったデータ量となるように、コンテンツおよび再生属性を変換する。これにより、コンテンツデータのデータ量が送信時に利用可能な帯域を超えてコンテンツデータの送信に遅延が生じて、所定のタイミングでコンテンツデータを送信できなくなる等といった弊害を防止でき、安定したコンテンツデータの送信が可能となる。なお、コンテンツデータ変換部112が上記構成である場合、変換コンテンツデータ送信部113が、コンテンツデータ受信部131へコンテンツデータを送信する際の経路において使用可能な最大の伝送帯域あるいは使用中の伝送帯域に関する情報をコンテンツデータ変換部112へ送信する。図1においては、この伝送帯域に関する情報の流れを矢印で示しているが、この情報の流れは、上記の場合にのみ必要なものであり、他の場合には必要ではない。
また、コンテンツデータ変換部112は、常にコンテンツデータの変換を行うものである必要はなく、優先度情報によってはコンテンツデータの変換を行わない場合があってもよい。また、コンテンツデータ変換部112は、複数のコンテンツデータの変換を行う場合に、一部のコンテンツデータのみ変換を行ってもよい。
変換コンテンツデータ送信部113は、コンテンツデータ変換部112から変換されたコンテンツデータを受け取り、コンテンツ再生装置13のコンテンツデータ受信部131へ送信(出力)する。
優先度情報取得部114は、コンテンツデータ配信装置12の配信側優先度情報送信部122またはコンテンツ再生装置13の再生側優先度情報送信部133から各コンテンツに対する優先度情報が送信されると、その優先度情報を受信し、コンテンツデータ変換部112へ送信する。優先度情報が複数の装置(コンテンツデータ配信装置12およびコンテンツ再生装置13)から送信される場合、装置間で共通の優先度情報が送信されることが好ましい。これによって、コンテンツデータ変換部112が、一定の基準の優先度情報に応じたコンテンツデータの変換を行うことができる。
コマンド中継受信部116は、コンテンツデータ配信装置12とコンテンツ再生装置13との間のコンテンツの再生開始や終了のコマンドの中継や受信を行う。
コンテンツ再生装置13は、コンテンツデータ受信部131(コンテンツデータ受信手段)、コンテンツ再生部132(コンテンツデータ再生手段)、再生側優先度情報送信部133(再生側優先度情報送信手段)、再生側コマンド送受信部134、および優先度情報決定部135(優先度情報決定手段)で構成されている。
コンテンツデータ受信部131は、コンテンツデータ変換装置11の変換コンテンツデータ送信部113から変換されたコンテンツデータを受け取り、コンテンツ再生部132へ送信する。
コンテンツ再生部132は、コンテンツデータ受信部131から受け取ったコンテンツデータに含まれるコンテンツを含めて、複数のコンテンツを受信し同時に再生する。そして、変換コンテンツデータ送信部113から受信するコンテンツデータの再生属性が変更されれば、それに応じてコンテンツの再生状態(コンテンツ再生時の属性)を変更する。コンテンツ再生部132は、外部のリモコン14から指示入力部136を介して利用者の操作を示す信号を受信し、この信号に応じてコンテンツ再生を行う。
再生側優先度情報送信部133は、優先度情報決定部135から送信された優先度情報をコンテンツデータ変換装置11の優先度情報取得部114へ送信する。
再生側コマンド送受信部134は、コンテンツの再生開始や終了のコマンドの送受信を行う。
優先度情報決定部135は、外部のリモコン14に対する利用者の操作に基づいて、前記優先度情報を決定する。すなわち、優先度情報決定部135は、コンテンツ再生部132で再生可能な複数のコンテンツの中の1つをユーザが選択する操作を行ったときに、外部のリモコン14から指示入力部136を介して利用者の操作を示す信号を受信し、この信号に基づいて各コンテンツの優先度情報を決定し、優先度情報にどのコンテンツに対応する情報であるかを示す情報を付加する。例えば、優先度情報決定部135は、利用者によって選択されたコンテンツの優先度情報が利用者によって選択されていないコンテンツの優先度情報より高くなるように、前記複数のコンテンツの優先度情報を決定する。より詳細には、優先度情報決定部135は、受信コンテンツ再生装置13で再生している複数のコンテンツの中で、利用者がリモコン14で選択したコンテンツの優先度情報を再生優先度が高いことを示す情報(例えば優先順位「1位」を示す情報)とし、利用者がリモコン14で選択していないコンテンツの優先度情報を再生優先度が低いことを示す情報(例えば優先順位「2位」を示す情報)とする。なお、優先度情報決定部135は、コンテンツ再生装置13に設けられた操作部に対する利用者の操作に応じて前記優先度情報を決定するものであってもよい。また、利用者からの指示ではなく、コンテンツ再生装置13自身が優先度情報を決定することも可能である。例えば、コンテンツ再生装置13自身がコンテンツの内容に基づいてコンテンツの重要度を判断して優先度情報を決定してもよい。
優先度情報決定部135は、決定した優先度情報を再生側優先度情報送信部133へ送信する。
コンテンツデータ配信装置12は、コンテンツデータ送信部121(コンテンツデータ送信手段)、配信側優先度情報送信部122(配信側優先度情報送信手段)、配信側コマンド送受信部123、およびコンテンツデータ格納部124で構成されている。
コンテンツデータ送信部121は、配信するコンテンツデータを、コンテンツデータ変換装置11のコンテンツデータ取得部111へ送信する。
配信側優先度情報送信部122は、配信するコンテンツに関する、配信者の推奨する優先度情報を取得し、コンテンツデータ変換装置11の優先度情報取得部114へ送信する。配信側優先度情報送信部122は、例えば、コンテンツデータに対応付けてコンテンツデータ格納部124に格納された優先度情報を取得する。また、配信側優先度情報送信部122は、コンテンツデータにあらかじめ付随するメタデータ(例えばシーンチェンジが起こったことを示すデータやシーンチェンジの際の信号を強調するデータ)や、配信時にコンテンツデータ配信装置12内で動的に生成または添付されるもの(例えば、コマーシャルや、ニュース速報のテロップ、あるいは生放送において重要な事象の発生を示すデータ)に基づいて優先度情報を決定するものであってもよい。
配信側コマンド送受信部123は、コンテンツの再生開始や終了のコマンドの送受信を行う。
コンテンツデータ格納部124は、配信するコンテンツデータを格納している。コンテンツデータ格納部124は、配信するコンテンツデータをその配信前にあらかじめ蓄積していてもよいし、コンテンツデータ配信装置12に対してネットワーク経由で配信されたコンテンツデータを受信して一時的に格納するものであってもよい。また、コンテンツデータ格納部124に代えて、コンテンツデータ配信装置12に対してネットワーク経由で配信されたコンテンツデータを受信して、コンテンツデータ送信部121および配信側優先度情報送信部122へ転送するコンテンツデータ受信部を用いてもよい。
また、上記の構成によれば、複数のコンテンツデータに対して、一つのコンテンツデータ変換装置11で優先度情報に応じた再生属性の変換を行うことが可能となる。よって、コンテンツデータ変換装置11から送信された複数のコンテンツをコンテンツ再生装置13で同時に再生する際に、コンテンツ間で再生状態の差別化を行うことができる。また、上記の構成によれば、一つのコンテンツデータに対して、一つのコンテンツデータ変換装置11で優先度情報に応じた変換を行うことも可能である。この場合、コンテンツデータ変換装置11から送信されたコンテンツと他のコンテンツとをコンテンツ再生装置13で同時に再生する際に、コンテンツ間で再生状態の差別化を行うことができる。上記優先度情報による各コンテンツの差別化を相対的に行うことも可能であるし、ある一定の絶対的な基準を設けて差別化することも可能である。
また、上記の構成によれば、コンテンツデータ取得部111で取得されたコンテンツデータの再生属性がコンテンツ再生装置13で再生される他のコンテンツに関する再生属性と異なる場合であっても、上記コンテンツデータの優先度情報を他のコンテンツと同等の優先度を示す優先度情報とすることで、コンテンツ再生装置13でコンテンツデータ変換装置11から受信したコンテンツを他のコンテンツと同等の再生状態で再生することが可能となる。これにより、コンテンツ再生装置13で再生している複数のコンテンツの中から特定のコンテンツを利用者に選択させる場合に、全コンテンツを公平に選択させることができる。
なお、図1に示すコンテンツ再生システムでは、コンテンツデータ配信装置12の配信側優先度情報送信部122とコンテンツ再生装置13の再生側優先度情報送信部133との両方から優先度情報取得部114へ優先度情報を送信することができるようになっていた。しかしながら、コンテンツデータ配信装置12の配信側優先度情報送信部122とコンテンツ再生装置13の再生側優先度情報送信部133とのいずれか一方を省略してもよい。
次に、上記実施の形態における処理の流れについて説明する。図4は、上記実施の形態における処理の流れを示す図である。上記実施の形態では、複数(図7の例では9つ)のコンテンツが同時に再生されているが、その中の1つ1つのコンテンツの再生処理が各々、1つのセッション(再生セッション)内で実行される。セッション毎の再生処理の流れについて図4に基づいて説明する。
図4はそれぞれ右側から、コンテンツ再生装置13におけるセッション毎の再生処理の流れ、コンテンツデータ変換装置11におけるセッション毎の再生処理の流れ、コンテンツデータ配信装置12におけるセッション毎の再生処理の流れを示している。そして、これらの処理はコマンドの送受信を通じて連動している。このコマンドおよび優先度情報の送受信の流れを、図4の破線で示す。
図4に示すように、コンテンツの再生を行う場合、まず、コンテンツ再生装置13の再生側コマンド送受信部134が、セッション開始要求コマンドを生成(発行)し送信する(S4301)。送信されたセッション開始要求コマンドは、コンテンツデータ変換装置11のコマンド中継受信部116で受信および中継(転送)され(S4101)、コンテンツデータ配信装置12の配信側コマンド送受信部123で受信される(S4201)。セッション開始要求コマンドを受け取った配信側コマンド送受信部123は、コンテンツのパラメータ等のコンテンツに係る情報をコンテンツデータ格納部124から取得し、セッション開始応答コマンドに載せて送信する」(S4202)。セッション開始応答コマンドはコマンド中継受信部116で中継および受信(転送)され(S4102)、再生側コマンド送受信部134で受信される(S4302)。再生側コマンド送受信部134は、受信したコンテンツのパラメータをコンテンツ再生部132へと転送する(S4303)。再生側コマンド送受信部134で受け取ったコンテンツデータの再生属性(パラメータ等)に基づいて、コンテンツ再生部132は、コンテンツの再生開始を準備する(S4304)。
そして、コンテンツ再生装置13の再生側コマンド送受信部134は再生開始要求コマンドを送信する(S4305)。送信された再生開始要求コマンドは、コマンド中継受信部116で受信および中継(転送)され(S4103)、配信側コマンド送受信部123で受信される(S4203)。再生開始要求コマンドを受信した配信側コマンド送受信部123は、再生開始応答コマンドを送信する(S4204)。再生開始応答コマンドは、コマンド中継受信部116で受信および中継(転送)され(S4104)、再生側コマンド送受信部134で受信される(S4306)。そして、コンテンツデータ配信装置12のコンテンツデータ送信部121が、コンテンツデータ格納部124に格納されたコンテンツデータの送信を開始する(S4205)。送信されたコンテンツデータは、コンテンツデータ取得部111を介して(受信、S4105)コンテンツデータ変換部112に送られ、コンテンツデータ変換部112で変換される(S4106)。このとき、コンテンツデータの再生属性が変更される。変換されたコンテンツデータ(変換コンテンツデータ)は、コンテンツデータ変換部112から変換コンテンツデータ送信部113を介して送信され(中継、転送S4107)、コンテンツ再生装置13のコンテンツデータ受信部131で受信される(S4307)。コンテンツデータ受信部131は、受信したコンテンツデータをコンテンツ再生部132へと転送する(S4308)。そして、コンテンツ再生部132は受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツを再生する(S4309)。
また、コンテンツデータ送信部121は、送信すべきコンテンツが終了するまで(S4206のNO)送信を続ける。送信中にコンテンツデータ格納部124から優先度情報の指定を受けると(S4207のYES)、配信側優先度情報送信部122は指定された優先度情報を優先度情報取得部114へ送信する(S4208)。
また、コンテンツデータ変換装置11は、コマンド中継受信部116がセッション終了要求コマンドを受信するまで(S4106のNO)、優先度情報取得部114が優先度情報の受信すると(S4107)、コンテンツデータ変換部112へ転送し、コンテンツデータの変換を行う(S4108)。
コンテンツ再生部132は、再生すべきコンテンツが終了するまで(S4310のNO)、再生を続ける。再生中に外部のリモコンから優先度情報決定部135が優先度情報の指定を受けると(S4311のYES)、優先度情報決定部135は指定された優先度情報を再生側コマンド送受信部134に送信する。再生側コマンド送受信部134は優先度情報を優先度情報取得部114に送信する(S4312)。再生すべきコンテンツが終了すると(S4310のYES)、再生側コマンド送受信部134は、セッション終了要求をコマンド中継受信部116へ送信する(S4313)。
そして、セッション終了要求コマンドをコマンド中継受信部116が受信すると(S4106のYES)、配信側コマンド送受信部123へ中継(転送)する(S4109)。配信側コマンド送受信部123は、コンテンツ終了(S4206のYES)とともにセッション終了要求コマンドを受信する(S4209)。セッション終了要求コマンドを受信した配信側コマンド送受信部123はセッション終了応答コマンドをコマンド中継受信部116へ送信し(S4210)、コンテンツデータ配信装置12は1つのセッションを終了する。コマンド中継受信部116は、セッション終了応答コマンドを受信および中継(転送)して(S4110)、コンテンツデータ変換装置11は1つのセッションを終了する。中継されたセッション終了応答コマンドは、再生側コマンド送受信部134で受信され(S4314)、コンテンツ再生装置13は1つのセッションを終了する。
なお、再生側優先度情報送信部133から優先度情報取得部114へ送信される優先度情報の伝送方式は、コンテンツデータの伝送方式と異なっていてもよい。
また、上例で説明する開始要求コマンド・応答コマンドの送受信シーケンスやそれぞれは、コンテンツ再生に用いるプロトコルRTSP(Real Time Streaming Protocol)(RFC2326)に概ね対応づけられる。具体的には、コンテンツ再生装置13はRTSPクライアントに、コンテンツデータ配信装置12はRTSPサーバに、コンテンツデータ変換装置11はRTSPプロキシに対応づけられる。セッション開始要求コマンドは、DESCRIBEメソッドおよびSETUPメソッドの少なくともいずれか一方に概ね相当する。同様に、再生開始要求コマンドはPLAYメソッドに、セッション終了要求コマンドはTEARDOWNメソッドに概ね相当する。ただし、コンテンツデータ変換装置によるコンテンツの変換処理はRTSPの規定には含まれない。
本実施形態におけるコンテンツデータ変換装置11のコンテンツデータ変換部112によるコンテンツデータの変換は、個々のコンテンツデータの再生属性を変更することで行う。具体的なコンテンツデータの変換処理としては、動画コンテンツの表示位置や表示サイズの変更、色情報の変更(減色やモノクロ化)、またはトランスコーディングによる符号量の変換や削減などある。符号量の変換や削減の内訳としては、フレームレート、解像度、量子化ステップなどがある。また、音声コンテンツも含む場合は、音量の変更、または音像定位の変更などがある。このようなコンテンツデータの変換処理を行う手段としては従来の技術を用いることができる。例えば、表示レイアウトがSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)のようなマークアップ言語で記述されるものとすると、そのパラメータを変更することで表示位置や表示サイズを変更できる。また、動画の符号量の変更、削減や音像定位の変更は、それぞれ特許文献4や特許文献5に記された手法を用いることができる。
そして、コンテンツデータ変換部112が再生属性の変更を含むコンテンツ変換処理(S4106)を行うきっかけを与えるのは、コンテンツ再生装置13の再生側優先度情報送信部133からの優先度情報の送信(S4312)またはコンテンツデータ配信装置12の配信側優先度情報送信部122からの優先度情報の送信(S4208)である。前述のとおり、優先度情報とは、各コンテンツの再生属性をどのように変換するか決定することにより、各コンテンツに対する注目の度合いを決定する情報である。
なお、本実施形態に係るコンテンツ再生システムにおける管理項目としては、画面サイズ、重要度の抽象的な表現などの他に、チャネル切り替え、推奨コンテンツ、帯域などが含まれる。
本発明の実施の形態の一具体例について図5から図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図5は、本発明に係るコンテンツ再生システムの一具体例である。図5に示すように、本具体例は、ホームネットワーク21で構成されている。ホームネットワーク21はホームゲートウェイ(HGW)211、デジタル放送チューナを内蔵したセットトップボックス(STB)212、HDDレコーダ213、液晶ディスプレイ(LCD)214および215、携帯電話機によって実現されている多機能リモコン216、無線ルータ217、および有線LANから構成されている。ここで、LCD215は無線LAN(IEEE802.11aで規定された方式の無線LAN)に接続され、無線ルータ217を介して有線LAN上のその他の機器と接続されている。リモコン216は、電話網へのネットワークインタフェースの他に、IEEE802.15で規定された方式の無線インターフェースを備え、この無線インターフェースを介してHGW211と接続されている。HGW211は、インターネットに接続されており、ホームネットワーク21上の機器は、HGW211を介してインターネット上の資源にアクセス可能である。
そして、ホームネットワークの利用者はリモコン216によって、ホームネットワーク上の機器を操作することができる。具体的には、デジタル放送網のコンテンツをSTB212で受信し、HGW211経由でLCD214およびLCD215の少なくともいずれか一方に出力することができる。また、STB212で受信したコンテンツをHDDレコーダ214に記録することもできる。HDDレコーダ214に記録されたコンテンツを、HGW211経由でLCD214およびLCD215の少なくともいずれか一方に出力することもできる。さらに、HGW211経由でストリーミングサーバ23にコンテンツの配信を要求し、配信されるコンテンツをHGW211経由でLCD214およびLCD215の少なくともいずれか一方に出力することもできる。また、リモコン216は図6に示すように、数字キーによりチャンネルを直接指定して選択できるほか、「次のチャンネルを選択するキー(Nextキー)」および「前のチャンネルを選択するキー(Prevキー)」がある。また、数字キーのそれぞれは後述する図7に示すそれぞれのコンテンツと対応する。具体的には、キー1は左上、キー5は真ん中、キー9は右下という具合に対応している。これらのキーを押下することで対応するチャンネルを直接選択することができるとともに、Prevキー82およびNextキー83を用いてチャンネルを選択することができる。
次に、図5の具体例と、図1のブロック図との対応について説明する。
コンテンツデータ配信装置12は、ストリーミングサーバ23、STB212、またはHDDレコーダ213と対応する。また、コンテンツ再生装置13は、LCD214、LCD215と対応する。また、リモコン14は、リモコン216と対応する。
なお、近年は、携帯電話においてストリーミング再生の機能を備えるものも現れていることから、コンテンツ再生装置13はリモコン216と対応づけることも可能である。その場合には、再生するコンテンツはHGW211経由で送られてくるものの他に携帯電話網から送られてくるものであってもよい。
コンテンツデータ変換装置11は、HGW211と対応する。なお、HGW211はホームネットワーク21内の機器であれば、どの機器と対応づけることも可能である。例えば、HDDレコーダ213がコンテンツデータ変換装置11の機能を持っていてもよいし、無線ルータ217のような中継機器がコンテンツデータ変換装置11の機能を持っていいてもよい。また、ホームネットワーク21に接続されるコンテンツデータ変換装置11の機能を持っている専用機器を設けてもよい。さらに、LCD214、215やリモコン216のような表示を行う端末機器がコンテンツデータ変換装置11の機能を持っていることも可能である。例えば携帯電話通信部および無線LAN通信部の両方を備える携帯電話機などのような、複数のデータ入出力部を備える携帯電話機であれば、コンテンツデータ変換装置11とすることができる。
また、リモコン216とHGW211とがIEEE802.15で規定された方式の無線インターフェースを介して接続していることにより、視聴属性の指定を送信できる。なお、図1のブロック図に示すように、リモコン216とLCD214、215との間にもあってよい。
そして、それぞれの機器の接続は、個々の機器がインターネットプロトコルのような共通プロトコルで相互に交信できることで行っている。なお、本実施例とは別の構成で機器の接続を行ってもよい。例えば、STBから有線ケーブルによりLCDを備えたテレビに表示データをDV信号で送るようにしてもよい。また、リモコンは赤外線を通じてリモコン固有のプロトコルによりテレビやHDDレコーダとの間で制御コマンドのやりとりを行ってもよい。さらに、STBが受信したコンテンツをHDDレコーダに記録する際は、両者を接続する有線ケーブル上でコンテンツデータをDV信号で送ってもよい。
なお、本具体例の接続構成の有用性は認識されており、ホームネットワーク上の機器の相互接続を図る団体DLNA(Digital Living Network Alliance)によるガイドラインに示されるものと同様のものである。
また、図5はホームネットワークにおける具体例であるが、例えば企業内ネットワークにおける実施の場合は、ホームネットワーク21をイントラネットに、HGW211をインターネットゲートウェイに、LCD214・215をパーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイに、リモコン216を適当なプロトコル(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、など)による無線LANインターフェースの備わったノートPCに置き換えることによって、可能である。
また、コンテンツデータ変換装置11とコンテンツ再生装置13とを組み合わせて、コンテンツ再生システムとし、再生側優先度情報送信部133の代わりに、優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報をコンテンツデータ変換装置11へ送信する再生側優先度関連情報送信部(図示せず)を設け、さらに、コンテンツデータ変換装置11に対して優先度関連情報取得部117と変換装置内優先度情報決定部118とを設けた構成としてもよい。
さらに、コンテンツデータ変換装置11とコンテンツデータ配信装置12とを組み合わせて、コンテンツデータ配信システムとし、配信側優先度情報送信部122の代わりに、優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報をコンテンツデータ変換装置11へ送信する優先度関連情報送信部125を設け、さらに、コンテンツデータ変換装置11に対して優先度関連情報取得部117と変換装置内優先度情報決定部118とを設けた構成としてもよい。
(変換の具体例1;再生属性が動画コンテンツ表示領域の外枠に関する情報である場合)
次に、上記具体例における複数のコンテンツを再生し、変換対象の再生属性が動画コンテンツ表示領域(矩形領域)の外枠に関する情報である場合の流れを、ユーザインタフェースにおける表示状態を示す図7から図9を用いて説明する。
図7は、LCD214で複数の動画コンテンツを再生している状態を示すものである。LCD214では、複数のコンテンツを一覧できるように表示され、利用者はその中から所望のコンテンツを選択できる。図7では、aからiまでの九個の動画コンテンツが同時に表示されている。そして、利用者がリモコン14を用いてコンテンツeを選択すると、そのコンテンツeが選択されたという情報が指示入力部136から優先度情報決定部135へ送信される。優先度情報決定部135は該情報を受信し、選択されていない他のコンテンツa〜iよりもコンテンツeの再生を優先する(再生優先度を高くする)というコンテンツeの優先度情報を再生側優先度情報送信部133へ送信する。再生側優先度情報送信部133は、受信した優先度情報を優先度情報取得部114へ送信する。優先度情報取得部114は受信した優先度情報をコンテンツデータ変換部112へ送信する。該優先度情報を受信したコンテンツデータ変換部112は、再生属性として表示領域の外枠に関する情報を含むコンテンツデータを受信し、コンテンツデータの再生属性(表示領域の外枠に関する情報)を該コンテンツデータに対応する優先度情報に基づいて変換する。再生属性の変換は、コンテンツeを他のコンテンツと差別化できるようにする。具体的には、コンテンツeの再生属性を表示領域の外枠を強調する再生属性に変換する。そして、再生属性を変換したコンテンツデータを変換コンテンツデータ送信部113へ送信し、変換コンテンツデータ送信部113は該コンテンツデータをコンテンツデータ受信部131へ送信する。コンテンツデータ受信部131は受信した該コンテンツデータをコンテンツ再生部132へ送信し、コンテンツ再生部132は受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツを再生する。そして、図7の31に示すように、LCD214では、コンテンツeの表示領域の外枠が強調表示された状態で再生される。これにより、コンテンツeが選択されているということを利用者が認識できる。
次に、利用者が選択するコンテンツをeからfに変更する場合の流れを説明する。
利用者が選択するコンテンツをeからfに変更した場合、図7の31から図7の32に示すように、表示領域の外枠が強調表示されるコンテンツがeからfに変更される。
これは、次のような流れで処理が行われる。利用者がリモコン14を用いて選択するコンテンツをeからfに変更すると、コンテンツeの選択が終了し、コンテンツfが選択されたという情報が指示入力部136から優先度情報決定部135へ送信される。該情報を受信した優先度情報決定部135は、コンテンツeの再生優先度を他のコンテンツa〜d,g〜iの再生優先度に一致させるコンテンツeの優先度情報と、コンテンツfの再生優先度を他のコンテンツa〜d,g〜iの再生優先度よりも高くするというコンテンツfの優先度情報とを再生側優先度情報送信部133へ送信する。再生側優先度情報送信部133は受信した優先度情報を優先度情報取得部114を介してコンテンツデータ変換部112へ送信する。該優先度情報を受信したコンテンツデータ変換部112は、該優先度情報に基づいて再生属性の変換を行う。具体的には、コンテンツeの再生属性を、表示領域の外枠を強調表示する再生属性から、強調表示を行わない再生属性に戻し、コンテンツfの再生属性を、強調表示を行わない再生属性から、表示領域の外枠を強調表示する再生属性に変換する。そして、再生属性を変換したコンテンツデータを変換コンテンツデータ送信部113へ送信する。変換コンテンツデータ送信部113は受信したコンテンツデータをコンテンツデータ受信部131を介してコンテンツ再生部132へ送信する。コンテンツ再生部132は受信したコンテンツデータに基づいてコンテンツの再生を行う。そして、図7の32に示すように、LCD214では、コンテンツeの表示領域の外枠の強調表示がなくなり、コンテンツfの表示領域の外枠が強調表示されて再生される。これにより、コンテンツeの選択が終了しコンテンツfが選択されているということを利用者が認識できる。
このように、利用者が選択するコンテンツを変更するとその都度、表示領域の外枠が強調されるコンテンツが変更される。図7の33はコンテンツiが選択されている状態を示している。
次に、コンテンツjがLCD214で再生表示されていない時に、利用者がコンテンツjを選択した場合、図7の34に示すように、コンテンツjは、LCD214の中央に位置され、表示領域の外枠が強調表示される。
これは次のような流れで処理される。利用者がリモコン14でコンテンツjを選択し、その優先度情報が、指示入力部136から優先度情報決定部135、再生側優先度情報送信部133、優先度情報取得部114を介してコンテンツデータ配信装置12へ送信されるところは上記と同じである。そして、優先度情報決定部135が、再生位置が表示画面内にないコンテンツjを選択したという情報を指示入力部136から受信した場合には、再生中のコンテンツよりも再生優先度を高くするというコンテンツjの優先度情報を再生側優先度情報送信部133へ送信する。コンテンツデータ変換部112は、再生属性として表示領域の外枠に関する情報および再生位置情報を含むコンテンツデータを受信し、コンテンツjの優先度情報に基づいて、コンテンツjの表示領域の外枠に関する情報を表示領域の外枠を強調表示する情報に変換し、コンテンツjの再生位置情報を再生位置を中央とする再生位置情報に変換する。再生属性が変換されたコンテンツデータは上記と同じ流れでコンテンツ再生部132で再生される。
なお、LCD214において、選択されたコンテンツを他のコンテンツから差別化した状態で再生することは以下の方法によっても可能である。
例えば、(1)選択されたコンテンツをカラー表示し、それ以外のコンテンツをモノクロまたは減色された状態で表示する。(2)選択されたコンテンツを動画で表示し、それ以外のコンテンツを静止画、コマ落とし、あるいは選択されたコンテンツより低いビットレートにトランスコーディングして表示する。(3)図8および図9に示すように選択されたコンテンツをそれ以外のコンテンツと比較して少し大きく表示する。(4)図9に示すように選択されたコンテンツを特定の位置(例えば最も中央)に表示する。また、これら(1)〜(4)の方法を組み合わせて用いることも可能である。
図8の場合、図7の場合の処理に加えて、以下の処理を行う。例えば、表示レイアウトがSMILで記述されているとき、コンテンツデータ変換部112は、再生属性としてSMILのパラメータを含むコンテンツデータを受信し、該コンテンツデータに対応する優先度情報に基づいてSMILのパラメータを変換する。例えば、図8の41に示すように、携帯電話機の表示画面において、コンテンツeが他のコンテンツより大きいサイズで表示されているとき(コンテンツeが選択されているとき)に、利用者がコンテンツfを選択する操作を行うと、コンテンツデータ変換部112は、コンテンツeの再生優先度を選択されていないコンテンツa〜d,g〜iの再生優先度に一致させるコンテンツeの優先度情報に基づいて、コンテンツeの表示サイズをコンテンツa〜d,g〜iと同等にするよう、コンテンツeのSMILのパラメータを変更する。また、コンテンツデータ変換部112は、選択されたコンテンツfの再生優先度を選択されていないコンテンツa〜d,g〜iの再生優先度よりも高くするというコンテンツfの優先度情報に基づいて、コンテンツfの表示サイズを他のコンテンツa〜d,g〜iより大きいサイズ(それまでのコンテンツeと同じサイズ)にするよう、コンテンツfのSMILのパラメータを変更する。これにより、図8の42に示すように、選択されたコンテンツfが選択されていないコンテンツa〜e,g〜iより大きいサイズで表示される。
具体例として、図9に示すように、LCD214の代わりに携帯電話機(リモコン216)を用いた場合をあげる。図9は、上記(3)と(4)との両方を用いた場合を示している。
図9の場合、図7と同様の処理に加えて、以下の処理を行う。例えば、表示レイアウトがSMILで記述されているとき、コンテンツデータ変換部112は、再生属性としてSMILのパラメータを含むコンテンツデータを受信し、該コンテンツデータに対応する優先度情報に基づいてSMILのパラメータを変換する。例えば、図9の51に示すように、携帯電話機の表示画面において、コンテンツbが他のコンテンツより大きいサイズで中央位置に表示されているとき(コンテンツbが選択されているとき)に、利用者が携帯電話機のキーを操作してコンテンツcを選択すると、コンテンツデータ変換部112は、コンテンツbの再生優先度を選択されていないコンテンツ(d)の再生優先度に一致させるコンテンツbの優先度情報に基づいて、コンテンツbの表示サイズをコンテンツdと同等にし、かつ、コンテンツbの表示位置を中央位置以外の位置にするよう、コンテンツbのSMILのパラメータを変更する。また、コンテンツデータ変換部112は、選択されたコンテンツcの再生優先度を選択されていないコンテンツ(b,d)の再生優先度よりも高くするというコンテンツcの優先度情報に基づいて、コンテンツcの表示サイズを他のコンテンツb,dより大きいサイズ(それまでのコンテンツbと同じサイズ)にし、かつ、コンテンツcの表示位置を中央位置にするよう、コンテンツcのSMILのパラメータを変更する。これにより、図9の52に示すように、選択されていないコンテンツb,dが上端位置および下端位置に表示され、選択されたコンテンツcが他のコンテンツb,dより大きいサイズで中央位置に表示される。
携帯電話は画面が小さいため、前後に選択したコンテンツを表示可能領域に残しておいて再度選択可能にするためには、中央に注視するコンテンツを配置することが有効である。この状態で、さらに(1)と(2)とを適用することも可能である。
さらに、コンテンツに音声が含まれる場合は、音声情報を用いて選択されたコンテンツを他のコンテンツと差別化することも可能である。例えば、(5)選択されたコンテンツ以外のコンテンツの音量をゼロまたは選択されたコンテンツよりは小さくする。(6)選択されたコンテンツの音像をLCD214の正面に結ぶようにし、それ以外のコンテンツの音像を正面よりは左右にずらせて結ぶように調整する。(6)によれば、選択するコンテンツを連続的に変更していくときは、選択するコンテンツが左右方向に移動していくような効果を奏するため、より臨場感が得られるということも可能である。
なお、表示や音声に係るパラメータには、上に示した表示領域の強調表示、表示位置、表示領域のサイズ、音量、および音像のほかにも様々なものがある。また、与えられた優先度情報を、表示に係るパラメータの変更にどのように対応づけるについても様々な方法がある。本明細書に示した例は、本発明における一実施例に過ぎず、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、優先度情報が10段階の情報を有するとき、表示領域の強調が2段階である必要はなく、輝度を10段階に変化させるようにしてもよい。また、優先度情報を、利用者がリモコンからスライドスイッチで与えるとき、その優先度はある範囲で連続的に変化する情報となるが、このような場合は、優先度情報の大小関係が、再生時に目立つ度合いの大小関係に反映される方向に、パラメータへの対応づけ方法を決定すればよい。
以下、他の変換例を説明する。なお、再生属性の変換を指示する優先度情報は上記と同じく、利用者がリモコン14を用いて指示を行い、指示入力部136、優先度情報決定部135、再生側優先度情報送信部133、優先度情報取得部114を介してコンテンツデータ変換部112へ送信される。以下では、変換の内容のみ説明する。
(変換の具体例2;再生属性が表示サイズに関するものである場合)
例えば、表示レイアウトがSMILで記述されているとき、コンテンツデータ変換部112は、再生属性としてSMILのパラメータを含むコンテンツデータを受信し、該コンテンツデータに対応する優先度情報に基づいてSMILのパラメータを変換する。例えば、図8の41において利用者がリモコン14を用いて選択するコンテンツをeからfに変更すると、コンテンツデータ変換部112は、コンテンツeの再生優先度を他のコンテンツa〜d,g〜iの再生優先度に一致させるコンテンツeの優先度情報に基づいてコンテンツeの表示サイズをコンテンツa、b、c、d、g、h、iと同等にするよう、コンテンツeのSMILのパラメータを変更する。また、コンテンツデータ変換部112は、コンテンツfの再生優先度を他のコンテンツa〜d,g〜iの再生優先度よりも高くするというコンテンツfの優先度情報に基づいて、コンテンツfの表示サイズをそれまでのコンテンツeと同じサイズに大きくするよう、コンテンツfのSMILのパラメータを変更する。変更されたパラメータをコンテンツ再生装置13に伝達することで、変更は画面上に反映されて、図8の42に示すように利用者はfが選択されたという事実を画面上で認識することができる。なお、注目させたいコンテンツ(この場合はf)の表示矩形領域を赤色のような強調色にすることも可能である。
(変換の具体例3;再生属性がコマ数または符号量に関するものである場合)
また、コンテンツデータ変換部112において、選択されたコンテンツ以外のコンテンツのデータ量を削減する方法も可能である。
コンテンツの動画情報に対して、選択されたコンテンツ以外のコンテンツの符号量を落とす、またはコマ落とし(例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)においてIフレームのみを選択的に中継するなど)にすることでデータ量を削減する方法である。これによって、選択されたコンテンツとそれ以外のコンテンツの差別化が可能である。さらに、選択されたコンテンツ以外のコンテンツの中で削減量に差をつけてもよい。
具体的には例えば、コンテンツデータ変換部112が、再生属性としてコマ数(フレーム数)情報および符号量(ビットレート)情報の少なくとも一方を含むコンテンツデータを受信し、該コンテンツデータに対応する優先度情報に基づいてコマ数情報およびコンテンツを変換する。より具体的に言えば、図7の31に示すようにコンテンツeが選択されている場合に、コンテンツデータ変換部112は、コンテンツeの再生優先度を他のコンテンツa〜d,f〜iの再生優先度よりも高くするというコンテンツa〜iの優先度情報に基づいて、コンテンツeの前後のコンテンツdおよびコンテンツfに対してトランスコーディング(符号変換)を行うことによりコンテンツdおよびコンテンツfの符号量をコンテンツeよりも若干削減すると共に、コンテンツdおよびコンテンツfの符号量情報を変更する。また、コンテンツデータ変換部112は、上記優先度情報に基づいて、コンテンツd、e、f以外のコンテンツに対してコマ落とし処理を行うと共に、コマ数情報を変更する。これによって、コンテンツdおよびコンテンツfの画像品質が若干落ち、コンテンツd、e、f以外のコンテンツがコマ落ちするので、選択されたコンテンツがeであることを利用者に明確に知らせることができるとともに、選択されたコンテンツの前後のコンテンツの概要を利用者に知らせることができる。
(変換の具体例4;再生属性が色情報に関するものである場合)
他には、選択されたコンテンツ以外のコンテンツに対し、減色やモノクロ化の処理を施すことが考えられる。この場合、コンテンツデータ変換部112が、再生属性として色情報(色深度)を含むコンテンツデータを受信し、コンテンツデータの色深度を該コンテンツデータに対応する優先度情報に基づいて変換する。具体的に言えば、図7の31に示すようにコンテンツeが選択されると、コンテンツデータ変換部112は、選択されたコンテンツeの色深度を32とし、選択されたコンテンツeの前後のコンテンツdおよびfの色深度を8に変更し、その他のコンテンツの色深度を1に変更する。
この方法でも、選択されたコンテンツがeであることを利用者に明確に知らせることができるとともに、前後のコンテンツの概要を知らせることができる。
(変換の具体例5;再生属性が音声情報に関するものである場合)
この例では、コンテンツの音声情報に対して、選択されたコンテンツ以外のコンテンツの音量を小さくするか、あるいはゼロにすることによってデータ量を削減する。これによっても、選択されたコンテンツとそれ以外のコンテンツとの差別化が可能である。さらに、選択されたコンテンツ以外のコンテンツの中で音量に差をつけてもよい。
選択されたコンテンツ以外のコンテンツの音量を小音量あるいはゼロにし、かつ選択されていない複数のコンテンツ間で音量に差をつける例について以下に具体的に説明する。この場合、コンテンツデータ変換部112が、再生属性として音量情報を含むコンテンツデータを受信し、コンテンツデータの音量情報を該コンテンツデータに対応する優先度情報に基づいて変換する。図7に示すように選択されたコンテンツがeからfに変更されると、コンテンツデータ変換部112は、コンテンツfの音量に対してコンテンツfの前後のコンテンツeおよびgがやや小さめの音量となるように音量情報を変更し、それ以外のコンテンツの音量情報をゼロの音量とする。コンテンツfの音量に対してコンテンツfの前後のコンテンツeおよびgがやや小さめの音量で再生され、それ以外のコンテンツの音量がゼロとなる。これによって、選択されたコンテンツだけではなく、その前後のコンテンツの概要を利用者に知らせることができる。
またさらに、eとgは選択されたコンテンツではないので、eとgの音を徐々にフェードアウトするようにしてもよい。
他にも、音像の定位処理を用いて、fの音をLCD214の正面の中央に、eの音をLCD214に向かって左側に、gの音をLCD214に向かって右側に配することも可能である。これによると、選択されたコンテンツ以外に、その前後のコンテンツの音が映像と同じ配置で表現される。その結果、より臨場感のあるユーザインタフェースが実現できる。
なお、コンテンツの符号量を削減することは以下の効果を有する。
まず、コンテンツの符号量の削減を、所定の指標にもとづいて行うことは、解像度やビットレートの異なるコンテンツであっても、選択されたコンテンツ以外のコンテンツの品質を当該指標に沿ったレベル以下に抑えることができるとともに、選択されたコンテンツを明確にできる。
さらに、コンテンツデータ変換装置11とコンテンツ再生装置13との通信処理において、使用する伝送帯域が削減される。
(変換の具体例6;コンテンツ再生装置13自身が優先度情報を決定する場合)
前述したように、優先度情報の決定は、利用者からの指示ではなく、コンテンツ再生装置13自身の各コンテンツの重要度の判断によって行ってもよい。その具体例について以下に説明する。
この具体例は、コンテンツ再生装置13の処理負荷が大きすぎる場合に、処理データ量を削減するために各コンテンツの再生属性を指定する場合である。
本実施形態のコンテンツ再生システムでは、コンテンツ再生装置13のコンテンツデータ受信部131が、コンテンツデータ変換装置11からコンテンツデータを受信するとともに、直接コンテンツデータ配信装置12からコンテンツデータを受信する場合がある。上述した具体例で説明すると、携帯電話をコンテンツ再生装置として用い、コンテンツデータ変換装置の機能を有するHGW211経由で行なわれる配信と、携帯電話網経由で行なわれる配信との双方によって配信されたコンテンツをコンテンツ再生装置で同時に再生する場合である。このような場合、コンテンツデータ変換装置11を経由していないコンテンツデータがあるのでコンテンツ再生装置13の処理負荷が大きくなりすぎる可能性がある。
そこで、コンテンツ再生装置13の処理負荷を下げるために、優先度情報決定部135が再生優先度を全体的に下げる優先度情報を決定し、再生側優先度情報送信部133を介してコンテンツデータ変換装置11へ送る。また、コンテンツデータ変換装置11では、コンテンツデータ変換部112が優先度情報取得部114を介して上記優先度情報を受信し、再生優先度の低いコンテンツデータほどデータ量を削減するようにコンテンツおよび再生属性を変更する。
変換コンテンツデータ送信部113はコンテンツデータをコンテンツデータ受信部131へ送信する場合に、使用できる帯域を観測し、その結果をコンテンツデータ変換部112へ伝達する。なお、変換コンテンツデータ送信部113とコンテンツデータ受信部131との伝送手段がIEEE802.11eのようなQoSの保障機構を備えている場合は、変換コンテンツデータ送信部113は使用している帯域をコンテンツデータ変換部112に伝達することができる。
(変換の具体例7;コンテンツ再生装置13自身が優先度情報を決定する場合)
次に、コンテンツデータ変換部112が、優先度情報と使用できる伝送帯域との両方に基づいてコンテンツおよび再生属性の変換を行う場合の具体例について説明する。
コンテンツデータ変換部112は、使用できる帯域の範囲内でコンテンツデータを送信できるように、かつ、優先度情報に応じた再生属性となるようにコンテンツデータを変換する。具体的に言えば、以下のとおりである。図7に示すように選択されたコンテンツがeからfに変更された場合を考える。伝送手段は上記802.11eを使用しているものとする。変換コンテンツデータ送信部113とコンテンツデータ受信部131との伝送を8Mbpsの帯域を予約して行い、コンテンツeが選択されている状態で各コンテンツが4Mbpsの帯域を要求している(各コンテンツのビットレートが4Mbpsである)とする。その時、コンテンツデータ変換部112は、コンテンツeについては受信した4Mbpsの帯域(ビットレート)を持つコンテンツデータをそのまま送信し、コンテンツeの前後のコンテンツdおよびコンテンツfをトランスコーディングにより1.5Mbpsに帯域(ビットレート)を削減したコンテンツデータに変換して送信し、その他のコンテンツa、b、c、g、h、iを静止画またはIフレームのみのコンテンツデータに変換して送信する。次に、選択されたコンテンツがコンテンツに変更されると、コンテンツデータ変換部112は、それまでコンテンツfを1.5Mbpsに帯域(ビットレート)を削減したコンテンツデータとして送信していたのに代えて、コンテンツfを帯域を削減しないで4Mbpsの帯域のまま送信し、コンテンツfの前後のコンテンツeおよびコンテンツgをトランスコーディングにより1.5Mbpsに帯域を削減したコンテンツデータに変換して送信し、その他のコンテンツa、b、c、d、h、iを静止画またはIフレームのみのコンテンツデータに変換して送信する。その結果、予約した帯域を超えることはなく、伝送帯域はそのまま使用が可能となる。よって、制限された伝送帯域の範囲内で、選択されたコンテンツの品質は落とさずに安定した伝送が行いつつ、複数のコンテンツを一覧することが可能となる。
また、コンテンツ再生装置13は、優先度情報そのものを直接、再生側優先度情報送信部133から優先度情報取得部114へ送信するのではなく、優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報をコンテンツデータ変換装置11へ送信するものであってもよい。
すなわち、上述した例では、コンテンツデータ変換部112に入力される情報は、元の動画コンテンツが備える帯域、通信手段が提供できるかあるいは実際にしている帯域、および指定する優先度情報である。動画コンテンツに対するコンテンツ変換の場合は、これらの情報にもとづき、指定された優先度情報を満たす方向に、変換されるコンテンツの帯域を調整する。上述した例では、優先度情報として選択している動画コンテンツ(あるいは各動画コンテンツの相対的な優先度)を示している。しかし、コンテンツデータ変換部112に入力される情報は、上記優先度情報に限定されない。結果的に、各コンテンツを変換する度合いが決定できる情報、すなわち優先度関連情報でもよい。
例えば、再生装置13の動画コンテンツのデコード能力に応じて、特定のコンテンツの帯域を現在よりも相対的に減じる(あるいは増やす)ということを指定してもよい。また、この時に、他のコンテンツとの優先度の大小関係は保つことを条件として指定してもよい。さらに、増減についての上限や下限、あるいは目標値を絶対的な値として指定してもよい。
また、コンテンツ再生装置13がバッテリー駆動の場合には、備えるバッテリーの残存電池量に応じて、コンテンツ再生装置13のデコード能力が制限されることが考えられる。そして、例えば、デコードにソフトウェアコーデックを使い、残存電池量に応じてCPUの駆動クロックを減じるような再生装置の場合、残存電池量に応じてコンテンツ全体に対して提供できるデコード能力が決定される。コンテンツ再生装置13が、このような場合には、優先度に関連する情報として、特定のコンテンツではなく、コンテンツ再生装置13に提供される全ての動画コンテンツの帯域の総量を相対的に減じる(あるいは増やす)ということを指定してもよいし、増減についての上限や下限、あるいは目標値を絶対的な値として指定してもよい。
なお、優先度に関連する情報を変換装置が優先度情報に変換できる限りにおいて、コンテンツ変換部に入力される優先度関連情報は、上記の形態に制限されない。上述の例の場合では、残存電池量そのものを優先度関連情報として与えることも(変換装置が優先度情報に変換することに対応する限りにおいて)可能である。
すなわち、優先度関連情報とは、そこから優先度情報(コンテンツ変換部が注目の度合いを変更する変換仕様を与える情報)が得られるものであればよい。本具体例では、優先度情報や優先度関連情報が、再生装置からコンテンツ変換部に与えられる場合を示しており、再生装置上の様々な情報を用いてよい。
(変換の具体例8;コンテンツデータ配信装置が優先度情報を送信する場合)
次に、コンテンツデータ配信装置12から優先度情報を送信する場合について説明する。
図10の71は、LCD214の全画面を用いてコンテンツaを再生している状態を表している。ここでコンテンツaよりも別の緊急度の高いコンテンツbを割り込ませたいものとする。このとき、コンテンツデータ配信装置12は、コンテンツデータ送信部121からコンテンツbを配信しながら、配信側優先度情報送信部122からコンテンツデータ変換装置11のコンテンツデータ変換部112に優先度情報取得部114を通してコンテンツbの注目度がコンテンツaより高いこと表す優先度情報を送信する。
優先度情報の送信を受けたコンテンツデータ変換部112は、コンテンツaの注目度がコンテンツbの注目度を超えないように再生属性の変換を行う。
コンテンツデータ変換部112における再生属性の変換の内容は、例えば、図10に示すように強調枠をコンテンツbにつける再生属性を付与したり、コンテンツaの動画品質がコンテンツbの動画品質を超えないようにトランスコーディングを行ったり、コンテンツaの音量がコンテンツbの音量よりも小さくなるように音量情報を変更したりすることが考えられる。
また、コンテンツbの注目度を一時的なものにしたい場合は、コンテンツaとコンテンツbとの関係を徐々に元に戻すことも可能である。また、割り込んでから所定の時間が経過する間に、図9のように最初に視聴していたコンテンツaの方がより品質のよい状態で再生される状態に戻すようにしてもよい。これは、最初は重要だが時間の経過とともに徐々に相対的な重要度が下がると定義される優先度情報をコンテンツデータ変換部112に対して通知することで可能である。このような優先度情報としては、開始時の重要度の比、終了時の重要度の比、重要度の比の変更スピードまたは変更のおこる総時間を与えればよい。
このように、本例の場合は、コンテンツaとコンテンツbとの相対的な関係を規定する基準でデータ量の削減を行うことが可能である。
上記コンテンツaおよびコンテンツbの具体的な例としては、コンテンツaが映画のような蓄積データにもとづく再視聴が可能であるコンテンツであるのに対して、コンテンツbがコンテンツaと同じコンテンツデータ配信装置から配信される緊急のニュースである場合や、コンテンツbがコンテンツaとは別のホームネットワークに接続されたカメラ付のドアホン(コンテンツデータ配信装置)から配信されて来客の到来を知らせる動画像である場合などが該当する。また、再生内容においてシーンが変わるなどの事象が発生している場合にも有効である。
なお、優先度情報がコンテンツデータ配信装置12からコンテンツ変換部112に与えられる場合は、この他にも配信装置側の優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報を用いることができる。
また、本実施の形態1を通じていくつかの情報の変換例を挙げているが、コンテンツ変換部112は利用者の注目の度合いを変更するために、これらの複数の情報の変換を同時に行なってもよい。コンテンツデータ変換部112は、複数の優先度情報、または優先度関連情報の少なくともいずれか一方を受け取って、複数の入力コンテンツの一部または全部に対して変換処理を行う。その結果、優先度情報にもとづいて入力される複数のコンテンツの再生の状態を調停することが可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2に示すように本実施の形態では、サーバであるコンテンツデータ変換装置11A、クライアントであるコンテンツ再生装置13A、サーバであるコンテンツデータ配信装置12Aで構成されている。これらはそれぞれ実施の形態1におけるコンテンツデータ変換装置11、コンテンツ再生装置13、コンテンツデータ配信装置12に対応し、装置の基本的な役割は同じである。
実施の形態1と異なるのは、コンテンツ再生装置13Aの優先度情報決定部135が再生側優先度情報送信部133でなくコンテンツ再生部132Aに対し優先度情報を送信する点、コンテンツ再生部132Aがコンテンツ再生部132の機能に加えて受信した優先度情報に基づいて再生属性を変換する機能を備えている点、コンテンツデータ変換装置11Aが優先度情報取得部114および参照テーブル記憶部115を備えていない点、コンテンツデータ配信装置12Aが配信側優先度情報送信部122を備えていない点、コンテンツ再生装置13Aが再生側優先度情報送信部133を備えていない点である。
コンテンツ再生部132Aは、コンテンツデータ変換装置11Aの変換コンテンツデータ送信部113からコンテンツデータを受信し、コンテンツ優先度情報決定部135からそのコンテンツデータに対応する優先度情報を受信すると、受信したコンテンツデータに含まれる再生属性と、受信した優先度情報とに応じてコンテンツの再生状態を調整する。すなわち、コンテンツ再生部132Aは、コンテンツをその優先度情報に応じた再生状態となるように再生する。例えば、コンテンツ再生部132Aは、実施の形態1で述べた表示位置、表示サイズ、カラーマップなどのような、符号化・復号化にかからない表示パラメータの変更処理と同様にして、表示パラメータの変更を行う。これによって、実施の形態1と同様に、複数のコンテンツを同時に再生する際に、優先度情報に応じてコンテンツ間で再生状態を差別化することができる。
なお、本実施形態においては、コンテンツデータ変換装置11Aを省いて、コンテンツデータ配信装置12Aがコンテンツデータをコンテンツ再生装置13Aへ直接送信するようにしてもよい。また、コンテンツデータ変換装置11Aを、送られてきたコンテンツデータを変換することなくそのままコンテンツ再生装置13Aへ送信するもの(単にコンテンツデータを中継するもの)としてもよい。さらに、コンテンツデータ変換部112を、使用可能な伝送帯域(変換コンテンツデータ送信部113がコンテンツデータを出力するのに使用できる伝送帯域)のみに基づいてコンテンツデータの変換を行うものとしてもよい。
〔実施の形態3〕
本発明において、コンテンツデータ変換装置は、コンテンツデータ配信装置と一体化して1つの装置(コンテンツ配信システム)としてもよい。本発明のさらに他の実施の形態としてそのような実施の形態を説明する。
本発明の他の実施の形態について図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のコンテンツ再生システム1bは、図11に示すように、コンテンツデータ変換装置とコンテンツデータ配信装置とが1つのコンテンツデータ配信変換装置12Bに一体化されている点が上記実施の形態1と異なる点である。
コンテンツ再生システム1bでは、コンテンツデータ配信変換装置12Bとコンテンツ再生装置13とが有線または無線によって相互に接続されている。
コンテンツデータ配信変換装置12Bは、コンテンツデータ送信部121、配信側優先度情報送信部122、コンテンツデータ格納部124、コンテンツデータ取得部111、コンテンツデータ変換部112、変換コンテンツデータ送信部113、優先度情報取得部114、参照テーブル記憶部115、およびコマンド送受信部123Bで構成されている。コマンド送受信部123Bは、図1に示す再生側コマンド送受信部123と同様のコマンドを、コマンド中継受信部116を介することなく再生側コマンド送受信部134と送受信するものである。
そして、コンテンツデータ配信変換装置12Bは、コンテンツデータ格納部124に格納されたコンテンツデータを、優先度情報に基づいて再生属性の変換を行った上でコンテンツ再生装置13のコンテンツデータ受信部131へ送信する。
なお、コンテンツデータ配信変換装置12Bにおいては、コンテンツデータ送信部121およびコンテンツデータ取得部111の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。同様に、優先度情報取得部114および配信側優先度情報送信部122の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。
〔実施の形態4〕
本発明において、コンテンツデータ変換装置は、コンテンツ再生装置と一体化して1つの装置(コンテンツ再生システム)としてもよい。本発明のさらに他の実施の形態としてそのような実施の形態を説明する。
本発明のさらに他の実施の形態について図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のコンテンツ再生システム1cは、図12に示すように、コンテンツ再生装置とコンテンツデータ変換装置とが1つのコンテンツ変換再生装置13Bに一体化されている点が上記実施の形態1と異なる点である。
コンテンツ再生システム1cでは、コンテンツデータ配信装置12とコンテンツ変換再生装置13Bとが有線または無線によって相互に接続されている。
コンテンツ変換再生装置13Bは、コンテンツデータ取得部111、コンテンツデータ変換部112、変換コンテンツデータ送信部113、優先度情報取得部114、参照テーブル記憶部115、コンテンツデータ受信部131、コンテンツ再生部132、再生側優先度情報送信部133、コマンド送受信部134B、優先度情報決定部135、および指示入力部136で構成されている。コマンド送受信部134Bは、図1に示す再生側コマンド送受信部134と同様のコマンドを、コマンド中継受信部116を介することなく配信側コマンド送受信部123と送受信するものである。
そして、コンテンツ変換再生装置13Bは、コンテンツデータ配信装置12のコンテンツデータ送信部121から取得したコンテンツデータを配信側優先度情報送信部122および再生側優先度情報送信部133から取得した優先度情報に基づいて変換した上で、コンテンツを再生する。
なお、コンテンツ変換再生装置13Bにおいては、変換コンテンツデータ送信部113およびコンテンツデータ受信部131の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。同様に、優先度情報取得部114および再生側優先度情報送信部133の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のコンテンツ再生システム1dでは、1つの装置内にコンテンツデータ配信、コンテンツデータ変換装置、コンテンツ再生装置の全てが組み込まれている点が上記実施の形態1と異なる点である。
なお、コンテンツ再生システム1dにおいては、コンテンツデータ送信部121およびコンテンツデータ取得部111の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。同様に、変換コンテンツデータ送信部113およびコンテンツデータ受信部131の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。さらに、優先度情報取得部114および再生側優先度情報送信部133の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。同様に、優先度情報取得部114および配信側優先度情報送信部122の一方または両方を単なるデータ伝送路としてもよい。
また、本実施形態において、コンテンツデータ送信部121から複数のコンテンツデータを送信する場合には、図13に示すように、コンテンツデータ送信部121から直接コンテンツデータ受信部131へコンテンツデータが送信してもよい。
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施の形態について図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図15に示すように本実施の形態では、サーバであるコンテンツデータ変換装置11C、クライアントであるコンテンツ再生装置13、サーバであるコンテンツデータ配信装置12Cで構成されている。これらはそれぞれ実施の形態1におけるコンテンツデータ変換装置11、コンテンツ再生装置13、コンテンツデータ配信装置12に対応し、装置の基本的な役割は同じである。
実施の形態1と異なるのは、コンテンツデータ変換装置11Cが、優先度関連情報取得部117と変換装置内優先度情報決定部118とをさらに備えている点、コンテンツデータ配信装置12Cが、配信側優先度情報送信部122の代わりに優先度関連情報送信部125を備えている点である。
コンテンツデータ配信装置12Cの優先度関連情報送信部125は、優先度情報に関連付け可能な優先度関連情報(ただし優先度情報とは異なる情報)をコンテンツデータ変換装置11Cへ送信する。上記優先度関連情報は、コンテンツデータ送信部121がコンテンツデータの送信に使用している帯域(使用帯域)や、コンテンツデータ送信部121の利用可能な帯域のうちでコンテンツデータの送信に使用されていない帯域(余剰帯域)などである。
コンテンツデータ変換装置11Cの優先度関連情報取得部117は、優先度関連情報送信部125から優先度関連情報を受信し、変換装置内優先度情報決定部118へ送信する。
変換装置内優先度情報決定部118は、コンテンツデータ変換装置11C内の関連付け情報記憶部(図示しない)に予め記憶された優先度関連情報と優先度情報との関連付けを示す関連付け情報(ルックアップテーブルや演算式など)によって、受信した優先度関連情報からコンテンツの優先度情報を決定し、優先度情報取得部114へ送信する。その後は、上記実施の形態1と同様である。
本実施形態の構成によれば、コンテンツデータ変換装置11Cが、優先度情報とは異なる情報から優先度情報を決定できるので、必ずしも、外部から優先度情報を受け取る必要がなくなる。さらに、本実施形態の構成によれば、複数のコンテンツデータ配信装置12Cから異なる複数の優先度関連情報(相対的な優先度を示すデータ)を送信する場合であっても、コンテンツ変換装置11Cが、それらの優先度関連情報を受け取って変換装置内優先度情報決定部118で一つの基準の優先度情報に置き換え、優先度情報に応じたコンテンツデータの変換を行うことができる。
なお、本実施形態において、コンテンツ再生装置13Cが、再生側優先度情報送信部133の代わりに、優先度情報に関連付け可能な優先度関連情報をコンテンツデータ変換装置11Cへ送信する優先度関連情報送信部を備えるようにしてもよい。また、その場合、コンテンツデータ配信装置12Cが、優先度関連情報送信部125の代わりに配信側優先度情報送信部122を備えるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図されている。異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、上記実施形態のコンテンツデータ変換装置、コンテンツデータ配信装置、コンテンツ再生装置の各手段や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態のコンテンツデータ変換装置、コンテンツデータ配信装置、コンテンツデータ再生装置の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
なお、本願発明は以下のような実施の形態でも可能である。
1つ以上のコンテンツを入力として受け取るコンテンツ入力部と、前記入力中のコンテンツに係る視聴属性(コンテンツの再生属性の変更するきっかけを与える属性データの総称;直接的には再生属性のパラメータの指定)を獲得する視聴属性入力部と、前記獲得された視聴属性に応じて前記入力されたコンテンツの再生属性を変換するコンテンツ変換部と、前記変換されたコンテンツを出力するコンテンツ出力部と、を備えることを特徴とするコンテンツ変換サーバ。
前記コンテンツ変換部は、さらに前記コンテンツ出力部が前記変換されたコンテンツを出力する際に利用可能な帯域の情報に応じて再生属性を変換するものであってもよい。
前記コンテンツは動画情報を含み、前記変換される再生属性は、前記動画情報の再生時の表示位置や表示の大きさ、または色情報または符号量を含むものであってもよい。
前記コンテンツは音声情報を含み、前記変換される再生属性は、前記音声情報の再生時の音量や音像定位を含むものであってもよい。
1つ以上のコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、前記受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記再生中のコンテンツの視聴に係る視聴属性を、前記コンテンツ再生部に対して出力する視聴属性指定部を備え、前記コンテンツ再生部は、前記受信したコンテンツの再生属性と前記視聴属性に応じて、前記コンテンツを再生する際の再生属性を調整することを特徴とするコンテンツ再生装置。
1つ以上のコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、前記受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記再生中のコンテンツの視聴に係る視聴属性を、前記コンテンツ再生部または前記視聴属性入力部に対して出力する視聴属性指定部を備え、前記コンテンツ再生部は、前記受信したコンテンツの再生属性と前記視聴属性に応じて、前記コンテンツを再生する際の再生属性を調整することを特徴とするコンテンツ再生装置。
前記視聴属性指定部は、利用者の装置に対する操作またはリモコンからの入力に応じてコンテンツの視聴属性を出力するものであってもよい。
前記コンテンツ変換サーバを内部に含み、前記コンテンツ受信部は少なくとも該コンテンツ変換サーバの前記コンテンツ出力部からコンテンツを受信可能であるコンテンツ再生装置。
コンテンツを送信するコンテンツ送信部と、前記送信中のコンテンツに対する視聴属性を前記視聴属性入力部に対して提供可能である視聴属性推奨部と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
前記コンテンツ変換サーバを内部に含み、前記コンテンツ送信部は少なくとも該コンテンツ変換サーバの前記コンテンツ入力部にコンテンツを送信可能であって、該コンテンツ変換サーバの前記コンテンツ入力部は少なくとも前記コンテンツ送信部からコンテンツを入力可能であるコンテンツ配信サーバ。
前記入力されたコンテンツの再生属性の変換は、前記獲得された視聴属性に応じて、前記1つ以上のコンテンツの個々に対する利用者に対する識別しやすさを変更することであるコンテンツ変換サーバ。
前記コンテンツを再生する際の再生属性の調整は、前記視聴属性指定部または前記視聴属性推奨部から獲得した視聴属性に応じて、前記1つ以上のコンテンツの個々に対する識別しやすさを変更することであるコンテンツ再生装置。
コンテンツの送信を行い、コンテンツの視聴に係る第1の視聴属性を送信可能な1つ以上のコンテンツ配信サーバと、受信したコンテンツの再生を行い、コンテンツの視聴に係る第2の視聴属性を送信可能なコンテンツ再生サーバと、前記送信されたコンテンツを入力し、前記入力したコンテンツの再生属性を変換して出力するコンテンツ変換サーバとを含み、前記コンテンツ再生サーバは、コンテンツ配信サーバまたは前記コンテンツ変換サーバからコンテンツを受信し、前記コンテンツ変換サーバは、前記第1の視聴属性または前記第2の視聴属性に応じて前記入力したコンテンツの再生属性の変換を行うことを特徴とするコンテンツ再生システム。
本発明のコンテンツ変換サーバは、再生属性を用いたコンテンツ変換の制御を可能にする。また、本発明のコンテンツ再生装置は、前期コンテンツ変換サーバの利用を可能とし、特定のコンテンツに対する注目の度合いに応じた品質での再生を可能にする。さらに、本発明のコンテンツ配信サーバは、前期コンテンツ変換サーバの利用を可能とし、配信側がコンテンツの品質制御に参加することを可能にする。
上記のコンテンツ変換サーバ、コンテンツ再生装置、またはコンテンツ変換サーバを用いた本発明のコンテンツ再生システムにおいては、複数のコンテンツを同時再生する際に、再生属性を適切に変更することが可能となる。具体的には、異なる品質の複数のコンテンツが再生される場合にも、再生品質を差別化し、注目されるコンテンツの品質を適切に制御することが可能になる。コンテンツ再生装置が処理能力の限られた端末である場合も、コンテンツ変換サーバを端末の外部に置くことで、これらの効果を享受できる。また、コンテンツ変換サーバとコンテンツ再生装置の間の伝送帯域が限定されているときにおいても、伝送帯域の上限を考慮した変換を行うことで、これらの効果を享受できる。
本発明のコンテンツ再生装置、コンテンツデータ変換装置、コンテンツデータ配信装置、コンテンツデータ配信システム、およびコンテンツ再生システムは、複数のコンテンツを同時に再生したときに、所望のコンテンツを強調することが可能なので、インターネット配信などによるコンテンツを複数同時に視聴できる装置に好適である。また、本発明のコンテンツ再生装置およびコンテンツ再生システムは、動画や音声などを含むマルチメディアコンテンツを再生する装置に好適である。また、本発明のコンテンツデータ変換装置は、動画や音声などを含むマルチメディアコンテンツを再生する装置に配信するデータを中継するゲートウェイ装置に好適である。
本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係るコンテンツ再生システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態における再生処理の流れを示すフローチャートである。 本発明に係るコンテンツ再生システムの一具体例を示す図である。 上記具体例のコンテンツ再生システムのリモートコントローラを示す図である。 本発明に係るコンテンツ再生システムにおけるユーザインタフェースの一具体例を示す図である。 本発明に係るコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ変換の一具体例を示す図である。 本発明に係るコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ変換の他の具体例を示す図である。 本発明に係るコンテンツ再生システムにおけるコンテンツ変換のさらに他の具体例を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの要部構成を示すブロック図である。 従来技術におけるリモコンの構成を示す図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るコンテンツ再生システムの要部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1b コンテンツ再生システム
1c コンテンツ再生システム
1d コンテンツ再生システム
11 コンテンツデータ変換装置
11A コンテンツデータ変換装置
11C コンテンツデータ変換装置
12 コンテンツデータ配信装置
12A コンテンツデータ配信装置
12B コンテンツデータ配信変換装置(コンテンツデータ配信システム)
12C コンテンツデータ配信装置
13 コンテンツ再生装置
13A コンテンツ再生装置
13B コンテンツ変換再生装置(コンテンツ再生システム)
111 コンテンツデータ取得部(コンテンツデータ取得手段)
112 コンテンツデータ変換部(コンテンツデータ変換手段)
113 変換コンテンツデータ送信部(変換コンテンツデータ送信手段)
114 優先度情報取得部(優先度情報取得手段)
115 参照テーブル記憶部
117 優先度関連情報取得部(優先度関連情報取得手段)
118 変換装置内優先度情報決定部(変換装置内優先度情報決定手段)
121 コンテンツデータ送信部(コンテンツデータ送信手段)
122 配信側優先度情報送信部(配信側優先度情報送信手段)
131 コンテンツデータ受信部(コンテンツデータ受信手段)
132 コンテンツ再生部(コンテンツ再生手段)
132A コンテンツ再生部(コンテンツ再生手段)
133 再生側優先度情報送信部(再生側優先度情報送信手段)
135 優先度情報決定部(優先度情報決定手段)

Claims (17)

  1. 対象コンテンツと、外部のコンテンツ再生装置による該対象コンテンツの再生状態を指定するための再生属性とを含むコンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得手段と、
    外部のコンテンツ再生装置において同時に再生される複数のコンテンツのうちで前記対象コンテンツの再生を優先する度合いを示す優先度情報を取得する優先度情報取得手段と、
    前記取得した優先度情報に基づいて前記コンテンツデータの再生属性を変換するコンテンツデータ変換手段と、
    前記変換されたコンテンツデータを送信する変換コンテンツデータ送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツデータ変換装置。
  2. 上記優先度情報に関連付け可能な情報である優先度関連情報を取得する優先度関連情報取得手段と、
    上記優先度関連情報取得手段で取得された優先度関連情報から優先度情報を決定する変換装置内優先度情報決定手段とを、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツデータ変換装置。
  3. 前記コンテンツデータ変換手段は、前記変換コンテンツデータ送信手段が前記変換されたコンテンツデータを送信するために利用可能な帯域の情報に応じて、コンテンツデータのデータ量が利用可能な帯域に見合ったデータ量となるように、対象コンテンツおよび再生属性を変換することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツデータ変換装置。
  4. 前記対象コンテンツは、動画情報を含み、
    前記変換される再生属性は、前記動画情報の再生時の表示位置、表示の大きさ、色情報、および符号量の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコンテンツデータ変換装置。
  5. 前記対象コンテンツは、音声情報を含み、
    前記変換される再生属性は、前記音声情報の再生時の音量と音像定位との少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンテンツデータ変換装置。
  6. 前記コンテンツデータ変換手段は、前記再生属性を前記優先度情報に応じた品質の再生状態を指定する再生属性に変換するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコンテンツデータ変換装置。
  7. コンテンツと、該コンテンツの再生状態を指定する再生属性とを含むコンテンツデータを複数受信するコンテンツデータ受信手段と、
    前記受信した複数のコンテンツデータに含まれる複数のコンテンツを同時に再生するコンテンツ再生手段と、
    前記コンテンツ再生手段で同時に再生される複数のコンテンツのうちで個々のコンテンツの再生を優先する度合いを示す優先度情報を決定する優先度情報決定手段とを備え、
    前記コンテンツ再生手段は、前記コンテンツデータ受信手段で受信したコンテンツデータに含まれる再生属性と、前記優先度情報決定手段によって決定された優先度情報とに応じてコンテンツの再生状態を調整することを特徴とするコンテンツ再生装置。
  8. 前記優先度情報決定手段は、利用者の操作に基づいて前記優先度情報を決定することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ再生装置。
  9. 前記コンテンツ再生手段は、前記コンテンツの再生状態を、優先度情報に応じた品質の再生状態に調整するものであることを特徴とする請求項8または9のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置。
  10. 請求項1から6のいずれか1項に記載のコンテンツデータ変換装置を少なくとも一つ含み、かつコンテンツ再生装置を含むコンテンツ再生システムであって、
    前記コンテンツ再生装置は、
    前記コンテンツデータ変換装置から複数の変換されたコンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段と、
    前記受信した複数のコンテンツデータに含まれる複数のコンテンツを同時に再生するコンテンツ再生手段と、
    前記コンテンツ再生手段で同時に再生される複数のコンテンツのうちで個々のコンテンツの再生を優先する度合いを示す優先度情報を前記コンテンツデータ変換装置へ送信する再生側優先度情報送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツ再生システム。
  11. 前記コンテンツ再生装置は、
    利用者の操作に基づき、利用者によって選択されたコンテンツの優先度情報が利用者によって選択されていないコンテンツの優先度情報より高くなるように、前記複数のコンテンツの優先度情報を決定する優先度情報決定手段をさらに備え、
    前記コンテンツデータ変換手段は、利用者によって選択されているコンテンツの優先度情報に対応する再生属性が、利用者によって選択されていないコンテンツの優先度情報に対応する再生属性と比較して高い品質の再生状態を指定するものとなるように、複数のコンテンツデータに含まれる再生属性をそれぞれ変換することを特徴とする請求項10に記載のコンテンツデータ再生システム。
  12. 対象コンテンツと、外部のコンテンツ再生装置による該対象コンテンツの再生状態を指定するための再生属性とを含むコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段と、
    外部のコンテンツ再生装置において同時に再生される複数のコンテンツのうちで前記対象コンテンツの再生を優先する度合いを示す優先度情報を送信する配信側優先度情報送信手段とを備えることを特徴とするコンテンツデータ配信装置。
  13. 請求項1から6のいずれか1項に記載のコンテンツデータ変換装置と、
    請求項12に記載のコンテンツデータ配信装置とを含み、
    前記コンテンツデータ送信手段は、前記コンテンツデータ変換装置のコンテンツデータ取得手段へコンテンツデータを送信するものであり、
    前記配信側優先度情報送信手段は、前記コンテンツデータ変換装置の優先度情報取得手段へ優先度情報を送信するものであることを特徴とするコンテンツデータ配信システム。
  14. 請求項1から6のいずれか1項に記載のコンテンツデータ変換装置を動作させるためのコンテンツデータ変換プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのコンテンツデータ変換プログラム。
  15. 請求項7から9のいずれか1項に記載のコンテンツ再生装置を動作させるためのコンテンツ再生プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのコンテンツ再生プログラム。
  16. 請求項12または13に記載のコンテンツデータ配信装置を動作させるためのコンテンツデータ配信プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのコンテンツデータ配信プログラム。
  17. 請求項14に記載のコンテンツデータ変換プログラム、請求項15に記載のコンテンツデータ再生プログラム、または請求項16に記載のコンテンツデータ配信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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