JP2008203822A - 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末 - Google Patents

撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2008203822A
JP2008203822A JP2007319374A JP2007319374A JP2008203822A JP 2008203822 A JP2008203822 A JP 2008203822A JP 2007319374 A JP2007319374 A JP 2007319374A JP 2007319374 A JP2007319374 A JP 2007319374A JP 2008203822 A JP2008203822 A JP 2008203822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
imaging
imaging lens
glass
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007319374A
Other languages
English (en)
Inventor
Masae Sato
正江 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2007319374A priority Critical patent/JP2008203822A/ja
Publication of JP2008203822A publication Critical patent/JP2008203822A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/18Optical objectives specially designed for the purposes specified below with lenses having one or more non-spherical faces, e.g. for reducing geometrical aberration
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/02Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of crystals, e.g. rock-salt, semi-conductors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

【課題】リフロー工程に耐える耐熱性を有すると共に、温度変化時の像点位置変動が小さい撮像レンズを提供すること、更に、該撮像レンズを備えることにより、リフロー工程を用いた自動実装の可能な撮像装置を得ること。
【解決手段】固体撮像素子の光電変換部に被写体像を結像させる撮像レンズであって、
前記撮像レンズは複数枚のレンズで構成され、複数枚のレンズのうち、最も正の屈折力の大きいレンズをガラス材料で形成したガラスレンズとし、他のレンズを硬化性樹脂材料で形成した樹脂レンズとした撮像レンズとする。
【選択図】図7

Description

本発明は、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像装置の撮像レンズに関するものであり、より詳しくは、リフロー実装が可能で大量生産に適し、温度変化時の像点位置の変動の小さい撮像レンズ及び該撮像レンズを用いた撮像装置に関するものである。
従来より小型で薄型の撮像装置が、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の小型、薄型の電子機器である携帯端末に搭載されるようになり、これにより遠隔地へ音声情報だけでなく画像情報も相互に伝送することが可能となっている。
これらの撮像装置に使用される撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子が使用されている。また、これら撮像素子上に被写体像を形成するためのレンズは、低コスト化のために、安価に大量生産できる樹脂で形成されるレンズが用いられるようになってきた。
このような、携帯端末に内蔵される撮像装置(以下、カメラモジュールとも称す)に用いる撮像レンズとして、プラスチックレンズ3枚構成としたタイプおよび、ガラスレンズ1枚とプラスチックレンズ2枚の3枚構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の撮像レンズのうち、プラスチック3枚構成のタイプは、第1レンズと第2レンズはポリオレフィン系の樹脂材料から形成され、第3レンズは、ポリカーボネイト系の樹脂材料から形成されている。ガラスレンズ1枚とプラスチックレンズ2枚構成としたタイプは、第1レンズはガラス材料から形成され、第2レンズはポリオレフィン系の樹脂材料から形成され、第3レンズは、ポリカーボネイト系の樹脂材料から形成されている。
特開2005−242286号公報
近年、カメラモジュールの外部端子と他の回路基板とを接続する際のハンダ付けをリフロー工程を用いた自動実装にすると作業効率を高めることができるため、リフローに耐えることが可能なように、十分な耐熱性を有するカメラモジュールのユニットが求められている。
具体的には、リフロー炉内の温度は、ハンダの再溶融を促すために最高温度は200℃以上に設定され、その後の温度低下に伴ってハンダ成分が固化することによりカメラモジュールの外部端子(電気接点)が電子回路基板上の導体パッドに接続され、同時に機械的な接続も達成される。このような背景から、リフローに耐える十分な耐熱性を有する撮像レンズが強く求められるようになってきた。
ガラスレンズは耐熱性に優れているので、撮像レンズのすべてをガラスレンズで構成することも考えられるが、ガラスレンズは一般にガラス転移温度が(Tg)が400℃以上と高いため、モールドプレスを行う際のプレス温度を高く設定する必要があり、成形金型に損耗が生じやすい。その結果、成形金型の交換回数やメンテナンス回数が増加し、コストアップにつながってしまう。
一方、プラスチックレンズはガラスレンズにくらべ低コストであり、大量生産に適している。上記特許文献1に記載の撮像レンズは、樹脂レンズにポリカーボネイト系やポリオレフィン系の樹脂材料が用いられている。しかしながら、これらの樹脂材料は耐熱性が低く、リフローにて実装すると、容易に溶解・変形してしまうという問題がある。そのため、撮像レンズは、耐熱性の優れた樹脂材料で形成する必要がある。
耐熱性の優れた樹脂材料としては、硬化性樹脂、例えばエネルギー硬化性樹脂がある。エネルギー硬化性樹脂の代表的な例としては、熱硬化性樹脂や活性線硬化性樹脂が挙げられる。
しかしながら、前記の耐熱性の優れた樹脂材料の中で、撮像レンズ用途に適する樹脂材料は、ポリカーボネイト系やポリオレフィン系の樹脂材料にくらべ、温度変化に対する屈折率変化が大きいものが多い。そのため、温度変化時の屈折率変化に起因する像点位置の変動が大きくなるという問題があった。安価な撮像レンズを搭載する撮像装置においては、レンズのオートフォーカス機構を持ち合わせていない、いわゆるパンフォーカス方式の撮像装置が多く、このような撮像装置では、温度変化時の像点位置の変動が無視できなくなってくる。
本発明は上記問題に鑑み、リフロー工程に耐える耐熱性を有すると共に、温度変化時の像点位置変動が小さい撮像レンズを提供すること、更に、該撮像レンズを備えることにより、リフロー工程を用いた自動実装の可能な撮像装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.固体撮像素子の光電変換部に被写体像を結像させる撮像レンズであって、前記撮像レンズは複数枚のレンズで構成され、複数枚のレンズのうち、最も正の屈折力の大きいレンズをガラス材料で形成したガラスレンズとし、他のレンズを硬化性樹脂材料で形成した樹脂レンズとしたことを特徴とする撮像レンズ。
2.前記樹脂レンズは、ガラス転移温度(Tg)が250℃以上の硬化性樹脂材料で形成されていることを特徴とする1に記載の撮像レンズ。
3.前記硬化性樹脂材料は、エネルギー硬化性樹脂であることを特徴とする1又は2に記載の撮像レンズ。
4.前記硬化性樹脂材料は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の撮像レンズ。
5.前記撮像レンズの最も物体側に、前記ガラスレンズを配置したことを特徴とする1〜4のいずれかに記載の撮像レンズ。
6.以下の条件式、
0.7<f1/f<1.1 (1)
ただし、
f1 :最も物体側のレンズの焦点距離
f :撮像レンズ全系の焦点距離
を満足することを特徴とする1〜5のいずれかに記載の撮像レンズ。
7.固体撮像素子と、1〜6のいずれかに記載の撮像レンズと、遮光性材料で形成された筐体とが一体的に形成された撮像装置であって、該撮像装置の前記撮像レンズ光軸方向の高さが10(mm)以下であることを特徴とする撮像装置。
8.7に記載の撮像装置を備えたことを特徴とする携帯端末。
本発明によれば、リフロー工程に耐える耐熱性を有すると共に、温度変化時の像点位置変動が小さい撮像レンズを提供することが可能となる。
更には該撮像レンズを備えることにより、上記の効果に加えて、リフロー工程を用いた自動実装の可能な撮像装置を得ることが可能となる。
なお、「撮像装置の撮像レンズ光軸方向の高さが10(mm)以下」とは、上記全ての構成を備えた撮像装置の光軸方向に沿った全長を意味するものとする。従って、例えば基板の表の面に筐体が設けられ、基板の背面に電子部品等が実装された場合にあっては、筐体の物体側となる先端部から背面上で突出する電子部品の先端部までの距離が10mm以下ということである。また、「光入射用の開口部」とは、必ずしも孔等の空間を形成するものに限らず、物体側からの入射光を透過可能な領域が形成された部分をさすものとする。
更に、本発明の撮像装置を用いることで、より小型かつ高性能な携帯端末を得ることができる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本発明において「樹脂材料から形成されている」とは、樹脂材料を母材として、その表面に反射防止や表面硬度向上を目的としてコーティング処理を行った場合も含むものとする。
図1は、本実施の形態に係る撮像装置50の斜視図である。図2は、本実施の形態に係る撮像装置50の撮像レンズの光軸に沿った断面を模式的に示した図である。
図1又は図2に示すように、撮像装置50は光電変換部51aを有する固体撮像素子としてのCMOS型撮像素子51と、この撮像素子51上の光電変換部51aに被写体像を撮像する撮像レンズ10と、物体側からの光入射用の開口部を有する遮光部材からなる筐体53とを備え、これらが一体的に形成されている。なお、筐体53はリフローに耐える耐熱性及び遮光性を有する材料で形成されている。
図2に示すように、撮像素子51はその受光側の面の中央部に画素(光電変換素子)が2次元的に配置された、受光部としての光電変換部51aが形成され、その周囲には信号処理回路51bが形成されている。この信号処理回路51bは、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用い画像信号出力を形成する信号処理部等から構成されている。
なお、撮像素子は、上述のCMOS型のイメージセンサに限るものでなく、CCD等の他のものを適用したものでもよい。
撮像素子51の光電変換部51a側には、スペーサBを介しシールガラスCが固着され、更に、シールガラスC或いは撮像素子51の側面部が筐体53に固着されている。
撮像素子51の他方の面(撮像素子51と反対側の面)には、外部回路との接続に用いられる複数の外部電極52が形成されている。
外部電極52と不図示の外部回路(例えば、撮像装置を実装した上位装置が有する制御回路)とが接続されて、外部回路から撮像素子51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けたり、また、デジタルYUV信号を外部回路へ出力したりすることを可能としている。
なお、図示しないが、撮像素子51の光電変換部51aと反対側の面に基板を配置し、該基板と撮像素子51をワイヤボンディングで接続し、該基板の撮像素子と反対側の面に外部回路との接続に用いられる複数の外部電極を形成してもよい。
図2に示したように、筐体53は、撮像素子51の光電変換部51a側に固定配置されている。
撮像レンズ10は、物体側より順に、第1レンズL1、開口絞りS、第2レンズL2、第3レンズL3からなり、撮像素子51の光電変換面51aに、被写体像が結像されるよう構成されている。なお、図2における一点鎖線が各レンズL1〜L3の光軸である。
第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、シールガラスCのいずれか一つの面には赤外光カットコートがなされている。なお、図示しないが、赤外カットコートのかわりにシールガラスより前方に赤外光カットフィルターを配置してもよい。
撮像レンズ10を構成する各レンズL1〜L3は、リフローに耐える耐熱性及び遮光性を有する材料で形成された鏡枠55に保持されている。筐体53は、この鏡枠55及び鏡枠55に保持された撮像レンズ10を内包し、鏡枠55はその外周で筐体53と螺合及び嵌合されている。
なお、図2に示す撮像装置の場合、図示Hが撮像装置の撮像レンズ光軸方向の高さとなる。
更に、図示していないが、各レンズL1〜L3の間に、不要光をカットする固定絞りを配置してもよい。特に、第2レンズL2と第3レンズL3の間や、第3レンズL3とシールガラスCの間に配置することが好ましく、光線経路の外側に矩形の固定絞りを配置することで、ゴースト、フレアの発生を抑えることができる。
図3は、本実施の形態に係る撮像装置50を備えた携帯端末の一例である携帯電話機100の外観図である。
同図に示す携帯電話機100は、表示画面D1及びD2を備えたケースとしての上筐体71と、入力部である操作ボタン60を備えた下筐体72とがヒンジ73を介して連結されている。撮像装置50は、上筐体71内の表示画面D2の下方に内蔵されており、撮像装置50が上筐体71の外表面側から光を取り込めるよう配置されている。
なお、この撮像装置の位置は上筐体71内の表示画面D2の上方や側面に配置してもよい。また携帯電話機は折りたたみ式に限るものではないのは、勿論である。
図4は、携帯電話機100の制御ブロック図である。
同図に示すように、撮像装置50の外部電極52で、携帯電話機100の制御部101と接続され、輝度信号や色差信号等の画像信号を制御部101へ出力する。
一方、携帯電話機100は、各部を統括的に制御すると共に、各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)101と、番号等を指示入力するための入力部である操作ボタン60と、所定のデータ表示や撮像した画像を表示する表示画面D1、D2と、外部サーバとの間の各種情報通信を実現するための無線通信部80と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)91と、制御部101により実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、撮像装置50による画像データ等を一時的に格納したり、作業領域として用いられる一時記憶部(RAM)92を備えている。
また、撮像装置50から入力された画像信号は、携帯電話機100の制御部101により、記憶部91に記憶されたり、或いは表示画面D1に表示されたり、更には、無線通信部80を介し画像情報として外部へ送信されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、図2に示す撮像レンズ10のうち、第1レンズL1は最も正の屈折力の大きいレンズであり、ガラス材料で形成したガラスレンズである。また、比較的屈折力の小さい第2レンズL2及び、第3レンズL3を耐熱性の優れた樹脂材料で成形している。耐熱性の優れた樹脂材料としては、硬化性樹脂が用いられる。この硬化性樹脂には、転移温度(Tg)が250℃以上の樹脂材料を用いると、より耐熱性に優れた撮像レンズを提供することができ好ましい。より望ましくは、転移温度(Tg)が270℃以上の樹脂材料を用いると、更に耐熱性の優れた撮像レンズを提供することができる。更に望ましくは、転移温度(Tg)が300℃以上の樹脂材料を用いるとさらに耐熱性の優れた撮像レンズを提供することができる。
硬化性樹脂材料としては、例えば、熱硬化性樹脂や活性線硬化性樹脂などのエネルギー硬化性樹脂を用いることができる。熱硬化性樹脂として、例えば、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ウレタン系樹脂、アリルエステル構造の樹脂、アダマンタン構造を含む樹脂、シルセスキオキサン構造を含む樹脂、有機無機ハイブリッド構造の樹脂などを用いることができる。活性線硬化性樹脂として、例えば、紫外線硬化性樹脂が用いられる。紫外線硬化性樹脂として、例えば、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ウレタン系樹脂などを用いることができる。
耐熱性の優れた樹脂材料はポリカーボネイト系やポリオレフィン系の樹脂材料にくらべ、温度に対する屈折率変化が大きいものが多い。屈折率の温度変化は、屈折率の温度係数として表し、温度と屈折率の関係からdn/dtで定義される。dn/dtは、ローレンツ・ローレンツの式に基づいて、屈折率nを温度tで微分することにより、次の(数1)で表される。
Figure 2008203822
プラスチック素材の場合は、一般に第1項に比べ第2項の寄与が小さく、ほぼ無視できる。例えば、PMMA樹脂の場合、線膨張係数αは7×10-5であり、上記の式に代入すると、−1.2×10-4となり、実測値とおおむね一致する。
ポリカーボネイト系の樹脂材料は、dn/dt=−14(10-5/℃)程度、ポリオレフィン系の樹脂材料は、dn/dt=−11(10-5/℃)程度であるのに対し、本発明における耐熱性の優れた樹脂材料は、dn/dt=−15〜−30(10-5/℃)程度である。リフローにて実装するために、全てのレンズを耐熱性の優れた樹脂材料で構成すると、温度による屈折率変化が大きいため、全体の像点位置が変動してしまう。
本実施例のような3枚構成の撮像レンズを従来の樹脂材料で形成する場合、一般的に、第1レンズは軸上色収差の観点からアッベ数が大きい樹脂材料を使うことが多い。ポリオレフィン系の樹脂材料のアッベ数は56であり、ポリカーボネイト系の樹脂材料のアッベ数は30であるので、第1レンズには、ポリオレフィン系の樹脂材料が使われることが一般的である。また、本実施例の場合は、第1レンズは最も正の屈折力が大きく、軸上Fナンバー光束径も最大のため、温度変化時の像点位置の変動への寄与が大きい。従って、耐熱性の優れた樹脂材料のdn/dtが、ポリオレフィン系の樹脂材料のdn/dt=−11(10-5/℃)より大きい場合は、温度変化時の像点位置の変動がより大きくなって好ましくない。
一方、ガラス材料は温度に対する屈折率変化は小さい。一般的にdn/dt=1(10-5/℃)以下である。そこで、撮像レンズ全系中、最も正の屈折力の大きいレンズをガラス材料で形成し、残りの屈折力の比較的小さいレンズを耐熱性の優れた樹脂材料で形成すると、ガラスレンズの温度変化時の像点位置の変動は小さく、樹脂レンズの屈折力は小さいため温度変化時の屈折率変化の影響も小さくなるため、全系での像点位置の変動を小さく抑えることが可能となる。
また、第1レンズをガラス材料で形成することにより、樹脂レンズを露出させずに構成でき、第1レンズへの傷等の問題を回避することができ、好ましい構成となる。
更に、条件式(1)の範囲に示すように、第1レンズの正の屈折力を比較的大きく設定すると、温度変化時の像点位置変動を小さく抑えるとともに、いわゆるテレフォトタイプの構成になるため、光学系の主点位置を物体側に置くことができ、全長の短い撮像レンズを得ることが可能となる。
条件式(1)の下限を上回ることで、第1レンズの屈折力が必要以上に大きくならず、温度変化時の像点位置が短くなるのを抑えるとともに、球面収差やコマ収差を小さく抑えることができる。一方、条件式(1)の上限を下回ることで、温度変化時の像点位置が長くなることを抑えるとともに、第1レンズの屈折力が適度に確保され、撮像レンズ全長の短縮が可能となる。
また、以下の条件式(1′)を満たすことがより望ましい。
0.8<f1/f<1.5 (1′)
以下に、上記の実施の形態に適用される撮像レンズの実施例と比較例を示す。各実施例及び比較例に使用する記号は下記のとおりである。
f :撮像レンズ全系の焦点距離
fB:バックフォーカス
F :Fナンバー
2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長(固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長)
R :屈折面の曲率半径
D :軸上面間隔
Nd:レンズ材料のd線の常温での屈折率
νd:レンズ材料のアッベ数
各実施例において非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして、以下の(数2)で表す。
Figure 2008203822
ただし、
Ai:i次の非球面係数
R :曲率半径
K :円錐定数
である。
また、以降(表のレンズデータを含む)において、10のべき乗数(例えば、2.5×10-2)をE(例えば2.5E−2)を用いて表すものとする。また、レンズデータの面番号は第1レンズの物体側を1面として順に付与した。
(比較例)
まず比較例の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表1)、(表2)に示す。比較例に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと負の屈折力を有する第2レンズと正の屈折力を有する第3レンズからなる。更に、第1レンズと第2レンズと第3レンズの全てがプラスチックレンズであり、ガラス転移温度(Tg)が300℃以上のアリルエステル構造の熱硬化性樹脂で形成されている。比較例は、全レンズが耐熱性樹脂で構成された場合の温度変化による像点位置変動量の例を示すものである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図5は、比較例に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、L1は第1レンズ、Sは開口絞り、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。比較例の第1レンズL1の焦点距離f1は2.78mmであり、第2レンズL2は負レンズ、第3レンズL3の焦点距離f3は3.23mmである。
図6は、比較例に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取り説明する。
一般的に焦点深度は下式で表される。
焦点深度=±Fナンバー×2×画素ピッチ
故に、本例において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)である。像点位置変動は、焦点深度以下に抑えるのが望ましく、さらに望ましくは、半分以下に抑えるのがよい。
比較例において、プラスチックレンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時の像点位置変動量であるバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0279(mm)、−30(℃)下降時の像点位置変動量であるバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0279(mm)となる。即ち、比較例に示す撮像レンズの像点位置変動量は焦点深度を大きく越えている。
ここで、温度上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)であるが、計算上は温度上昇時のプラスチックレンズの熱膨張の影響やレンズを保持する鏡胴の熱膨張の影響は無視して求めた値である。なぜならば、温度変化時の像点位置変動は、プラスチックレンズの屈折率変化に主に起因するからである。
しかしながら、仮に第1レンズをガラスレンズと想定すると、ガラスのdn/dtは非常に小さいので無視し、第2レンズと第3レンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とすると、常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0025(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0025(mm)となる。また、第1レンズのdn/dtを無視し、第2レンズと第3レンズのdn/dt=−25(10-5/℃)とすると、常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0033(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0033(mm)となる。
即ち、比較例において想定した撮像素子の焦点深度は±0.0099(mm)であり、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズをガラスレンズに置き換えると、像点位置変動は焦点深度の半分以下となるということがわかる。
(実施例1)
実施例1の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表3)、(表4)に示す。実施例1に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと負の屈折力を有する第2レンズと正の屈折力を有する第3レンズからなる。第1レンズはガラスレンズ、第2レンズと第3レンズは、ガラス転移温度(Tg)が300℃以上のアリルエステル構造の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図7は、実施例1に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、L1は第1レンズ、Sは開口絞り、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。実施例1の第1レンズL1の焦点距離f1は2.57mmであり、第2レンズL2は負レンズ、第3レンズL3の焦点距離f3は4.12mmである。
図8は、実施例1に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
ガラスレンズの温度変化による屈折率変化は非常に小さいのでガラスレンズのdn/dtを無視し、プラスチックレンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0042(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0042(mm)となる。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取ると、実施例1において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)であり、像点位置変動は焦点深度の半分以下に抑えることができる。
(実施例2)
実施例2の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表5)、(表6)に示す。実施例2に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズと負の屈折力を有する第3レンズからなる。第1レンズはガラスレンズ、第2レンズと第3レンズは、ガラス転移温度(Tg)が300℃以上のアリルエステル構造の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図9は、実施例2に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、L1は第1レンズ、Sは開口絞り、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。実施例2の第1レンズL1の焦点距離f1は2.61mmであり、第2レンズL2の焦点距離f2は5.87mm、第3レンズL3は負レンズである。
図10は、実施例2に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
ガラスレンズの温度変化による屈折率変化は非常に小さいのでガラスレンズのdn/dtを無視し、プラスチックレンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0015(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0015(mm)となる。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取ると、実施例2において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)であり、像点位置変動は焦点深度の半分以下に抑えることができる。
(実施例3)
実施例3の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表7)、(表8)に示す。実施例3に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズと負の屈折力を有する第3レンズからなる。第1レンズはガラスレンズ、第2レンズと第3レンズは、ガラス転移温度(Tg)が270℃以上のアクリル系の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図11は、実施例3に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、L1は第1レンズ、Sは開口絞り、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。実施例3の第1レンズL1の焦点距離f1は2.26mmであり、第2レンズL2の焦点距離f2は3.80mm、第3レンズL3は負レンズである。
図12は、実施例3に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
ガラスレンズの温度変化による屈折率変化は非常に小さいのでガラスレンズのdn/dtを無視し、プラスチックレンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0040(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0040(mm)となる。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取ると、実施例3において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)であり、像点位置変動は焦点深度の半分以下に抑えることができる。
(実施例4)
実施例4の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表9)、(表10)に示す。実施例4に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズと負の屈折力を有する第3レンズからなる。第1レンズはガラスレンズ、第2レンズと第3レンズは、ガラス転移温度(Tg)が270℃以上のアクリル系の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図13は、実施例4に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、L1は第1レンズ、Sは開口絞り、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。実施例4の第1レンズL1の焦点距離f1は2.94mmであり、第2レンズL2の焦点距離f2は3.45mm、第3レンズL3は負レンズである。
図14は、実施例4に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
ガラスレンズの温度変化による屈折率変化は非常に小さいのでガラスレンズのdn/dtを無視し、プラスチックレンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0012(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0012(mm)となる。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取ると、実施例4において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)であり、像点位置変動は焦点深度の半分以下に抑えることができる。
(実施例5)
実施例5の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表11)、(表12)に示す。実施例5に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと負の屈折力を有する第2レンズと正の屈折力を有する第3レンズからなる。第1レンズはガラスレンズ、第2レンズは、ガラス転移温度(Tg)が270℃以上のアリルエステル構造の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズ、第3レンズは、ガラス転移温度(Tg)が300℃以上のアリルエステル構造の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図15は、実施例5に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、Sは開口絞り、L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。実施例5の第1レンズL1の焦点距離f1は1.94mmであり、第2レンズL2は負レンズであり、第3レンズL3の焦点距離f3は5.44mmである。
図16は、実施例5に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
ガラスレンズの温度変化による屈折率変化は非常に小さいのでガラスレンズのdn/dtを無視し、第2レンズのdn/dt=−16(10-5/℃)、第3レンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0042(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0042(mm)となる。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取ると、実施例5において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)であり、像点位置変動は焦点深度の半分以下に抑えることができる。
(実施例6)
実施例6の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表13)、(表14)に示す。実施例6に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと負の屈折力を有する第2レンズと正の屈折力を有する第3レンズからなる。第1レンズはガラスレンズ、第2レンズは、ガラス転移温度(Tg)が270℃以上のアリルエステル構造の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズ、第3レンズは、ガラス転移温度(Tg)が300℃以上のアリルエステル構造の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図17は、実施例6に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、Sは開口絞り、L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。実施例6の第1レンズL1の焦点距離f1は2.05mmであり、第2レンズL2は負レンズであり、第3レンズL3の焦点距離f3は5.42mmである。
図18は、実施例6に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
ガラスレンズの温度変化による屈折率変化は非常に小さいのでガラスレンズのdn/dtを無視し、第2レンズのdn/dt=−16(10-5/℃)、第3レンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0027(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0027(mm)となる。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取ると、実施例6において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)であり、像点位置変動は焦点深度の半分以下に抑えることができる。
(実施例7)
実施例7の撮像レンズのレンズデータを、以下の(表15)、(表16)に示す。実施例7に示す撮像レンズは、最も大きい正の屈折力を有する第1レンズと負の屈折力を有する第2レンズと正の屈折力を有する第3レンズからなる。第1レンズはガラスレンズ、第2レンズと第3レンズは、ガラス転移温度(Tg)が270℃以上のアクリル系の熱硬化性樹脂で形成されたプラスチックレンズである。
Figure 2008203822
Figure 2008203822
図19は、実施例7に示す撮像レンズの断面図である。同図に示す、Sは開口絞り、L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズを示す。また、Fは光学的ローパスフィルター、赤外光カットフィルター、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。実施例7の第1レンズL1の焦点距離f1は2.45mmであり、第2レンズL2は負レンズであり、第3レンズL3の焦点距離f3は15.66mmである。
図20は、実施例7に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
ガラスレンズの温度変化による屈折率変化は非常に小さいのでガラスレンズのdn/dtを無視し、プラスチックレンズのdn/dt=−19(10-5/℃)とした時の常温20(℃)に対する+30(℃)上昇時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、−0.0015(mm)、−30(℃)下降時のバックフォーカス変化量(ΔfB)は、0.0015(mm)となる。
撮像素子は、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素のものを例に取ると、実施例7において想定した撮像素子の場合の焦点深度は±0.0099(mm)であり、像点位置変動は焦点深度の半分以下に抑えることができる。
上記実施例1〜7において、最も物体側のレンズの焦点距離をf1とし、撮像レンズ全系の焦点距離をfとした時の、各実施例のf1/fの値、及び撮像レンズ光軸方向の高さHを(表17)に示す。
Figure 2008203822
以上説明したように、複数枚のレンズのうち、最も正の屈折力の大きいレンズをガラス材料で形成し、他のレンズをガラス転移温度(Tg)が250℃以上の熱硬化性樹脂材料で形成した樹脂レンズとした撮像レンズ、とすることにより、リフロー工程に耐える耐熱性を有すると共に、温度変化時の像点位置変動の小さい撮像レンズを提供することが可能となる。
更に、最も物体側に、ガラスレンズを配置することにより、プラスチックレンズを外部に露出させずに構成できるので、第1レンズへの傷等の問題を回避した撮像レンズ及び撮像装置を提供することが可能となる。
なお、上記の実施例において、1/5インチ型、画素ピッチ1.75μm、1600×1200画素の撮像素子を例に取り説明したが、本発明に係る撮像レンズ及び撮像装置に適用する撮像素子は、これに限るものでないのは言うまでもない。
本実施の形態に係る撮像装置の斜視図である。 本実施の形態に係る撮像装置の撮像レンズの光軸に沿った断面を模式的に示した図である。 本実施の形態に係る撮像装置を備えた携帯端末の一例である携帯電話機の外観図である。 携帯電話機の制御ブロック図である。 比較例に示す撮像レンズの断面図である。 比較例に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例1に示す撮像レンズの断面図である。 実施例1に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例2に示す撮像レンズの断面図である。 実施例2に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例3に示す撮像レンズの断面図である。 実施例3に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例4に示す撮像レンズの断面図である。 実施例4に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例5に示す撮像レンズの断面図である。 実施例5に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例6に示す撮像レンズの断面図である。 実施例6に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。 実施例7に示す撮像レンズの断面図である。 実施例7に示す撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
符号の説明
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
S 開口絞り
10 撮像レンズ
50 撮像装置
51 撮像素子
52 外部電極
53 筐体
55 鏡枠
100 携帯電話機

Claims (8)

  1. 固体撮像素子の光電変換部に被写体像を結像させる撮像レンズであって、
    前記撮像レンズは複数枚のレンズで構成され、複数枚のレンズのうち、最も正の屈折力の大きいレンズをガラス材料で形成したガラスレンズとし、他のレンズを硬化性樹脂材料で形成した樹脂レンズとしたことを特徴とする撮像レンズ。
  2. 前記樹脂レンズは、ガラス転移温度(Tg)が250℃以上の硬化性樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  3. 前記硬化性樹脂材料は、エネルギー硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
  4. 前記硬化性樹脂材料は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  5. 前記撮像レンズの最も物体側に、前記ガラスレンズを配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  6. 以下の条件式、
    0.7<f1/f<1.1 (1)
    ただし、
    f1 :最も物体側のレンズの焦点距離
    f :撮像レンズ全系の焦点距離
    を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  7. 固体撮像素子と、請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像レンズと、遮光性材料で形成された筐体とが一体的に形成された撮像装置であって、該撮像装置の前記撮像レンズ光軸方向の高さが10(mm)以下であることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置を備えたことを特徴とする携帯端末。
JP2007319374A 2007-01-24 2007-12-11 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末 Pending JP2008203822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007319374A JP2008203822A (ja) 2007-01-24 2007-12-11 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013588 2007-01-24
JP2007319374A JP2008203822A (ja) 2007-01-24 2007-12-11 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008203822A true JP2008203822A (ja) 2008-09-04

Family

ID=39640932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007319374A Pending JP2008203822A (ja) 2007-01-24 2007-12-11 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20080174886A1 (ja)
JP (1) JP2008203822A (ja)
KR (1) KR20080069909A (ja)
CN (1) CN101231380A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011092983A1 (ja) * 2010-01-27 2011-08-04 コニカミノルタオプト株式会社 撮像レンズ
JP2011175028A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Sharp Corp 撮像レンズおよび撮像モジュール
KR101110180B1 (ko) 2009-11-30 2012-01-31 엘지이노텍 주식회사 촬상 렌즈
JP2012053384A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Toshihiro Sasaya 撮像光学系
WO2012035708A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 コニカミノルタオプト株式会社 撮像レンズ

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102066418B1 (ko) * 2012-12-13 2020-01-15 엘지이노텍 주식회사 카메라 렌즈
CN109116509A (zh) 2017-06-23 2019-01-01 宁波舜宇光电信息有限公司 多群组镜头、摄像模组及其组装方法、电子设备
CN109870787B (zh) * 2019-03-20 2020-11-17 江西联益光学有限公司 一种光学成像镜头
DE102019008226A1 (de) * 2019-11-26 2021-05-27 Karl Storz Se & Co. Kg Linsensystem für ein Videoendoskop, Endoskop-Objektiv, Videoendoskop, und Montageverfahren

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE315794T1 (de) * 2002-03-25 2006-02-15 Konishiroku Photo Ind Dreilinsiges objektiv
WO2005004472A1 (en) * 2003-07-01 2005-01-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Projection optical system, projection television, and method of manufacturing lens included in projection optical system
US7061695B2 (en) * 2003-11-04 2006-06-13 Eastman Kodak Company Three element optical system

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101110180B1 (ko) 2009-11-30 2012-01-31 엘지이노텍 주식회사 촬상 렌즈
WO2011092983A1 (ja) * 2010-01-27 2011-08-04 コニカミノルタオプト株式会社 撮像レンズ
US8792184B2 (en) 2010-01-27 2014-07-29 Konica Minolta Advanced Layers, Inc. Image-capturing lens
JP2011175028A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Sharp Corp 撮像レンズおよび撮像モジュール
JP2012053384A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Toshihiro Sasaya 撮像光学系
WO2012035708A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 コニカミノルタオプト株式会社 撮像レンズ
JP5630505B2 (ja) * 2010-09-17 2014-11-26 コニカミノルタ株式会社 撮像レンズ

Also Published As

Publication number Publication date
US20080174886A1 (en) 2008-07-24
CN101231380A (zh) 2008-07-30
KR20080069909A (ko) 2008-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103827722B (zh) 摄像镜头、摄像装置以及便携终端以及数字设备
JP4910723B2 (ja) 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末
JP5440032B2 (ja) 撮像レンズ及び小型撮像装置
JP6836142B2 (ja) 撮像光学系及び撮像装置
JP4940704B2 (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び該撮像装置を備えた携帯端末
TWI261682B (en) Miniature image-capturing lens, image-capturing unit and mobile terminal provided therewith
JP5370619B1 (ja) 撮像光学系、撮像装置およびデジタル機器
TWI275889B (en) Image pickup lens, image pickup unit and cellphone terminal equipped therewith
JP4760109B2 (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JP2008203822A (ja) 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末
CN103314322B (zh) 摄像透镜、摄像装置以及便携式终端
JP2012203234A (ja) 撮像光学系、撮像装置およびデジタル機器
JP2013182090A (ja) 撮像レンズ、撮像装置、及び携帯端末
CN102483512A (zh) 单焦点光学系统、摄像装置及数字设备
KR20080088413A (ko) 촬상 렌즈, 촬상 장치 및 휴대 단말
WO2013172164A1 (ja) 撮像レンズ
JP2014115431A (ja) 撮像レンズ、撮像装置、及び携帯端末
JP2011164562A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
JP2014123034A (ja) 撮像光学系、撮像装置およびデジタル機器
WO2010047178A1 (ja) 撮像レンズ及び撮像装置並びに携帯端末
JP2007047266A (ja) 撮像装置
JP4735715B2 (ja) 撮像レンズ及び撮像装置
CN106062611A (zh) 摄像镜头及其模组和终端
JP2012108230A (ja) 撮像レンズ及び撮像装置
JP2007293176A (ja) 撮像レンズ、撮像装置及び該撮像装置を備えた携帯端末