JP2008203765A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視野角を切り換えることができる液晶表示装置において、その薄型化及び軽量化を図ることができる。
【解決手段】各画素1内に、視野角の狭い第1のサブ画素1A、及び第1のサブ画素1Aよりも視野角の広い第2のサブ画素1Bが、1対となって形成されている。第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bのそれぞれには、画素選択信号線GLに供給される画素選択信号に応じてオン又はオフする画素トランジスタTRと、表示信号線DLから画素トランジスタTRを通って表示信号が印加される液晶層LCA,LCBが配置されている。第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bの表示と非表示は、画素選択信号及び表示信号の供給を制御することにより切り換えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、視野角を切り換えることができる液晶表示装置に関する。
液晶表示パネルを備えた液晶表示装置の1つとして、表示画面のプライバシーを保つための狭い視野角と、多数の観察者に表示画面を開示するための広い視野角との両者を、必要に応じて切り換える液晶表示装置が知られている。
このような液晶表示装置では、図11に示すように、表示用の液晶表示パネル101上に、視野角を制御する視野角制御パネル102が設けられている。視野角制御パネル102は、例えば2枚の透明基板の間に液晶層が封止された積層体からなり、その液晶層に印加する電圧を制御して、液晶層の位相差を変化させることにより、液晶表示パネル101の表示画面の視野角を切り換える。
なお、本願に関連する技術文献としては、以下の特許文献が挙げられる。
特開2006−201326号公報
上述した液晶表示装置では、視野角制御パネル102が、液晶表示パネル101上に積層するようにして設けられるため、液晶表示装置全体の厚さが大きくなり、また、重量が増大するという問題が生じていた。
そこで本発明は、視野角を切り換えることができる液晶表示装置において、その薄型化及び軽量化を図る。本発明の液晶表示装置は、第1の透明基板及び第2の透明基板の間に液晶が封止されて複数の画素を含む表示パネルを備え、表示パネル内に、視野角の異なる複数の表示領域が設けられていることを特徴とする。視野角の異なる複数の表示領域は、視野角の狭い第1の領域と、第1の領域よりも視野角の広い第2の領域を含む。
また、上記表示パネルの各画素は、上記第1の領域及び前記第2の領域を含み、第1の領域には視野角の狭い第1のサブ画素が形成され、第2の領域には第1のサブ画素よりも視野角が広い第2のサブ画素が形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、視野角の異なる複数の表示領域が表示パネル内に設けられており、各領域の表示と非表示を切り換えることにより、視野角の切り換えを行うことができる。そのため、従来例の視野角の切り換えが可能な液晶表示装置に比して、薄型化及び軽量化を図ることができる。
本発明によれば、視野角を切り換えることができる液晶表示装置において、その薄型化及び軽量化を図ることができる。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の概略構成について図面を参照して説明する。図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置を示す概略平面図を示し、図1(B)は図1(A)のA−A線に沿った概略断面図を示している。なお、図1(A)及び図1(B)では、液晶表示装置に含まれる複数の画素のうち、その1部を示している。
図1(A)及び図1(B)に示すように、バックライト等の光源BLと対向して配置された液晶表示パネル100には、複数の画素1が規則的に配置されている。液晶表示パネル100内には、視野角の異なる複数の表示領域が設けられている。視野角の異なる複数の表示領域は、視野角の狭い第1の領域と、第1の領域よりも視野角の広い第2の領域を含む。
具体例を述べると、第1の領域及び第2の領域は、1対となって各画素1内に含まれる。ここで、第1の領域には視野角の狭い第1のサブ画素1Aが形成され、第2の領域には第1のサブ画素1Aよりも視野角の広い第2のサブ画素1Bが形成されている。
第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bのそれぞれには、画素選択信号線GLに供給される画素選択信号に応じてオン又はオフする画素トランジスタTRと、表示信号線DLから画素トランジスタTRを通って、表示信号が印加される液晶層LCA,LCBが配置されている。画素選択信号は不図示の垂直駆動回路から供給され、表示信号は不図示の水平駆動回路から供給される。
第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bは、液晶表示パネル100の表示面を全体的にみると、表示面における視認性を均一にするために、少なくとも縦方向、横方向のいずれかに交互に隣接して配置されている。この例では、視認性を極力均一にする例として、第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bは、表示面において縦方向と横方向に交互に隣接して配置されている。
第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bの表示と非表示は、不図示の垂直駆動回路及び水平駆動回路において画素選択信号及び表示信号の供給を制御することにより切り換えられる。
具体的には、第1のサブ画素1Aが表示される時に第2のサブ画素1Bが非表示となる第1の状態と、第2のサブ画素1Bが表示される時に第1のサブ画素1Aが非表示となる第2の状態に切り換えられる。第1の状態又は第2の状態では、画素選択信号によって選択された画素1のうち、非表示となるサブ画素に、常に、黒表示又は略黒表示に対応した表示信号が供給される。
また、視野角を考慮せずに輝度を高めたい場合、必要に応じて、第1のサブ画素1Aと第2のサブ画素1Bが同時に表示される第3の状態に切り換えられる。第3の状態では、画素選択信号によって選択された画素1に含まれる第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bに、同一の表示信号が供給される。
以下に、上述した画素1に含まれる第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bの詳細な構成について図面を参照して説明する。図2は、本実施形態の第1のサブ画素1Aを示す断面図であり、図1のX−X線に沿った断面図を示している。図3は、本実施形態の第2のサブ画素1Bを示す断面図であり、図1のY−Y線に沿った断面図を示している。なお、図2(A)及び図3(A)は、各液晶層LCA,LCBに電圧が印加されないオフ時の状態を示し、図2(B)及び図3(B)は、各液晶層LCA,LCBに電圧が印加されて電界が生じるオン時の状態を示している。図3(A)及び図3(B)では、図2(A)及び図2(B)と同一の構成要素については同一の符号を付して参照する。
最初に第1のサブ画素1Aについて説明する。図2(A)に示すように、第1のサブ画素1Aでは、液晶層LCAは、いわゆるVA(Vertically Aligned)モードにより動作する。即ち、液晶層LCAの液晶分子LMは、負の誘電率異方性を有しており、第1の透明基板11に対して概ね垂直に配向されている。なお、液晶分子LMは正の一軸性屈折率を有したネマティック液晶分子であり、その三次元屈折率はnx=ny<nzである。ただし、液晶表示パネル100の平面における直交座標の2方向の各屈折率をnx,nyとし、その平面に対する法線方向の屈折率をnzとする。
第1のサブ画素1Aの具体的構成を述べると、ガラス等の第1の透明基板11上には、画素トランジスタTRを通して表示信号が印加される画素電極として、ITO(Indium Tin Oxide)等からなる第1の透明電極12が配置されている。第1の透明電極12は、垂直配向膜である配向膜13に覆われている。
第1の透明基板11上には、光源BLと対向する側の反対側において、ガラス等の第2の透明基板14が対向して配置されている。第1の透明基板11と第2の透明基板14との間には、液晶層LCAが封止されている。第2の透明基板14上には、第1の透明基板11と対向する側において、共通電位が印加される共通電極として、ITO等からなる第2の透明電極15が配置されている。第2の透明電極15には、液晶分子LMの配向分割を行うためのスリット15Sが設けられている。第2の透明電極15は、垂直配向膜である配向膜16に覆われている。
また、第1の透明基板11及び第2の透明基板14上には、それぞれ、第1の直線偏光板PL1、及び第1の直線偏光板PL1の偏光軸と直交する偏光軸を有した第2の直線偏光板PL2が配置されている。
第1のサブ画素1Aでは、第1の透明電極12に電圧が印加されない場合、光源BLの光は、第1の直線偏光板PL1によって直線偏光され液晶層LCAを透過するが、第2の直線偏光板PL2によって吸収される。即ち黒表示(ノーマリーブラック)となる。
一方、第1の透明電極12に電圧が印加される場合、図2(B)に示すように、液晶分子LMの配向方向は、第1の透明電極12及び第2の透明電極15の間に生じた電界の方向と直交するよう変化する。この配向方向によって生じた位相差により、液晶層LCAを透過する光源BLの光は、第2の直線偏光板PL2の偏光軸と一致する成分を有する光となり、第2の直線偏光板PL2から出射される。即ち白表示となる。
以下に第2のサブ画素1Bについて説明する。図3(A)に示すように、第2のサブ画素1Bの液晶層LCBは、第1のサブ画素1Aと同様のVAモードにより動作する。
ただし、第2のサブ画素1Bでは、第1のサブ画素1Aの構成に加えて、第1の透明基板11と第2の透明基板14との間に、第2のサブ画素1Bの視野角を広く制御するための負の一軸性屈折率を有した内蔵位相差板、即ちネガティブCプレート17が配置されている。このネガティブCプレート17の三次元屈折率はnx=ny>nzである。ネガティブCプレート17は、三次元屈折率がnx=ny>nzとなる液晶分子、例えばディスコティック液晶分子を、第2の透明基板14上であって液晶層LCBと対向する側にコーティングすることにより形成される。ネガティブCプレート17は、第1の透明基板11と第2の透明基板14との間に配置されているため、液晶表示パネル100全体の厚さの増大を抑止できる。
この第2のサブ画素1Bの動作について説明すると、図3(A)の黒表示時では、負の一軸性屈折率を有したネガティブCプレート17と、正の一軸性屈折率を有した液晶層LCBの各屈折率異方性が、互いの位相差を補償しあって相殺する。これにより、第2のサブ画素1Bの視野角が、ネガティブCプレート17の無い第1のサブ画素1Aの視野角に比して広くなる。図3(B)の白表示の動作については、第1のサブ画素1Aの白表示の動作と同様である。
上記液晶表示パネル100において、表示画面のプライバシーを保つための狭い視野角を望む場合は、画素選択信号及び表示信号の制御により、第1のサブ画素1Aを表示して第2のサブ画素1Bを非表示とする第1の状態に切り換えられる。逆に、多数の観察者に表示画面を開示するための広い視野角を望む場合は、第2のサブ画素1Bを表示して第1のサブ画素1Aを非表示とする第2の状態に切り換えられる。即ち、第1の状態又は第2の状態では、画素選択信号によって選択された画素1のうち、非表示となるサブ画素に、常に、黒表示又は略黒表示に対応した表示信号が供給される。
また、表示画面の視野角を考慮せずに輝度を高めたい場合は、必要に応じて、第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bの両者を表示する第3の状態に切り換えられる。即ち、第3の状態では、画素選択信号によって選択された画素1に含まれる第1のサブ画素1A及び第2のサブ画素1Bに、同一の表示信号が供給される。
上述したように、本実施形態では、従来例のように液晶表示パネル101の外部に視野角制御パネル102を積層すること無く、視野角を切り換えることができる。即ち、液晶表示装置の薄型化及び軽量化を図ることができる。
なお、第2の実施形態として、第1の実施形態の第1のサブ画素1Aに対して以下のような改良を加えてもよい。本実施形態の第1のサブ画素2Aを、図4(A)及び図4(B)に示す。図4(A)は、液晶層LCAに電圧が印加されないオフ時の状態を示し、図4(B)は、液晶層LCAに電圧が印加されて電界が生じるオン時の状態を示している。図4(A)及び図4(B)では、図2(A)及び図2(B)と同一の構成要素については同一の符号を付して参照する。
図4(A)及び図4(B)に示すように、第1の実施形態における第1のサブ画素1Aの構成に加えて、第1の透明基板11と第2の透明基板14との間に、第1のサブ画素2Aの視野角を狭く制御するための正の一軸性屈折率を有した内蔵位相差板、即ちポジティブCプレート21が配置されている。このポジティブCプレート21の三次元屈折率はnx=ny<nzである。ポジティブCプレート21は、三次元屈折率がnx=ny<nzとなる液晶分子、例えばネマティック液晶分子を、その長軸が第1の透明基板11に対して概ね垂直に配向するようにして、第2の透明基板14上であって液晶層LCAと対向する側にコーティングすることにより形成される。ポジティブCプレート21は、第1の透明基板11と第2の透明基板14との間に配置されているため、液晶表示パネル100全体の厚さの増大を抑止できる。
この第1のサブ画素2Aの動作について説明すると、図4(A)の黒表示時では、正の一軸性屈折率を有したポジティブCプレート21と、正の一軸性屈折率を有した液晶層LCAの各屈折率異方性が、互いに干渉しあって位相差を増大させる。これにより、第1のサブ画素2Aの視野角を、ポジティブCプレート21が無い場合(即ち第1の実施形態における第1のサブ画素1A)の視野角に比して、より確実に狭くすることができる。
なお、図4(B)の白表示時の動作は、第1の実施形態と同様である。また、本実施形態における第2のサブ画素2Bの構成及び動作については、第1の実施形態における第2のサブ画素1Bと同様である。
以下に、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。本実施形態では、図1(A)の第1のサブ画素1Aが、いわゆるECB(Electrically Controlled Birefringence)モードで動作し、第2のサブ画素1Bが、FFS(Fringe−Field Switching)モード等のいわゆる横電界モードで動作することを特徴とする。これにより、第2のサブ画素1Bの視野角を、第1のサブ画素1Aの視野角に比して広くすることができる。
本実施形態の第1のサブ画素3Aを、図5(A)、図5(B)、及び図6に示す。また、本実施形態の第2のサブ画素3Bを、図7(A)、図7(B)、図8、及び図9に示す。図5(A)及び図7(A)は、各液晶層LCA,LCBに電圧が印加されないオフ時の状態を示し、図5(B)及び図7(B)は、各液晶層LCA,LCBに電圧が印加されて電界が生じるオン時の状態を示している。図6は第1のサブ画素3Aにおける偏光を説明する平面図である。図8は、第2のサブ画素3Bの第2の透明電極36を示す平面図であり、図9は第2のサブ画素3Bにおける偏光を説明する平面図である。これらの図中では、図2(A)及び図2(B)と同一の構成要素については同一の符号を付して参照する。
最初に第1のサブ画素3Aについて説明する。図5(A)に示すように、第1のサブ画素3Aでは、液晶層LCAはECBモードにより動作する。即ち、液晶層LCAの液晶分子LMは、正の誘電率異方性を有しており、ホモジニアス配向、即ち第1の透明基板11に対して概ね水平に配向されている。なお、液晶分子LMは正の一軸性屈折率を有したネマティック液晶分子であり、その三次元屈折率はnx>ny=nzである。
第1のサブ画素3Aの具体的構成を述べると、ガラス等の第1の透明基板11上には、画素トランジスタTRを通して表示信号が印加される画素電極として、ITO等からなる第1の透明電極12が配置されている。第1の透明電極12は、配向膜31に覆われている。
第1の透明基板11上には、光源BLと対向する側の反対側において、ガラス等の第2の透明基板14が対向して配置されている。第1の透明基板11と第2の透明基板14との間には、液晶層LCAが封止されている。ここで、液晶LCAの屈折率は約0.1である。また、第1のサブ画素3Aにおける第1の透明基板11と第2の透明基板14の間隔、即ちセルギャップは、約3μmである。
第2の透明基板14上であって第1の透明基板11と対向する側には、正の一軸性屈折率を有した内蔵位相差板であるポジティブAプレート32が配置されている。このポジティブAプレート32の三次元屈折率はnx>ny=nzであり、位相差は約40nmである。ポジティブAプレート32は、三次元屈折率がnx>ny=nzとなる液晶分子、例えばネマティック液晶分子を、その長軸が第1の透明基板11に対して概ね水平に同一方向で配向するようにして、第2の透明基板14上であって液晶層LCAと対向する側にコーティングすることにより形成される。ポジティブAプレート32は、第1の透明基板11と第2の透明基板14との間に配置されているため、液晶表示パネル100全体の厚さの増大を抑止できる。
なお、ポジティブAプレート32は、後述する黒表示の際に生じる液晶分子LMの複屈折による残留位相差を補償するために設けられるものであり、上記残留位相差を考慮する必要の無い場合、形成されなくてもよい。
さらに、第2の透明基板14上であって第1の透明基板11と対向する側には、共通電位が印加される共通電極として、ITO等からなる第2の透明電極33が配置されている。第2の透明電極33は、配向膜34に覆われている。また、第1の透明基板11及び第2の透明基板14上には、それぞれ、第1の直線偏光板PL1、及び第2の直線偏光板PL2が配置されている。
図6に示すように、第1の直線偏光板PL1の偏光軸と、第2の直線偏光板PL2の偏光軸は直交している。また、配向膜31及び配向膜34のラビング方向は、第2の直線偏光板PL2の偏光軸に対して、それぞれ約45度、約225度傾いている。また、ポジティブAプレート32の遅相軸は、配向膜31及び配向膜34のラビング方向と直交しており、第2の直線偏光板PL2の偏光軸に対して、約135度傾いている。
上記構成の第1のサブ画素3Aでは、第1の透明電極12に電圧が印加されない場合、第1の直線偏光板PL1によって直線偏光され液晶層LCAに入射した光源BLの光は、液晶分子LMの複屈折により楕円偏光となる。この楕円偏光は第2の直線偏光板PL2を透過する光成分を有しているため、第2の直線偏光板PL2から光が出射されて、白表示(ノーマリーホワイト)となる。
一方、第1の透明電極12に電圧が印加される場合、図5(B)に示すように、液晶分子LMの配向方向は、第1の透明電極12及び第2の透明電極33の間に生じた電界に沿って変化し、第1の透明基板11に対して概ね垂直となる。そのため、光源BLの光は、第1の直線偏光板PL1によって直線偏光され液晶層LCAを透過するが、偏光軸が直交する第2の直線偏光板PL2によって吸収される。即ち、黒表示となる。
この黒表示では、液晶分子LMの複屈折による残留位相差を起因として、第2の直線偏光板PL2から漏れる光成分が存在する。これに対して、ポジティブAプレート32を設けることにより、その屈折率異方性によって上記残留位相差が補償される。
以下に第2のサブ画素3Bについて説明する。図7(A)に示すように、第2のサブ画素3Bは、第1のサブ画素3Aとは異なり、広い視野角を得ることができる横電界モード、例えばFFSモードにより動作する。即ち、液晶層LCBの液晶分子LMは、正の誘電率異方性を有しており、第1の透明基板11に対して概ね水平に配向されている。なお、液晶分子LMは正の一軸性屈折率を有したネマティック液晶分子であり、その三次元屈折率はnx>ny=nzである。
第2のサブ画素3Bの具体的構成を述べると、ガラス等の第1の透明基板11上には、画素トランジスタTRを通して表示信号が印加される画素電極として、第1の透明電極12が配置されている。第1の透明電極12は、シリコン酸化膜等の絶縁膜35に覆われている。絶縁膜35上には、図8の平面図のように、ITO等からなる線状部とスリット36Sが交互に設けられた第3の透明電極36が配置されている。第3の透明電極36は、配向膜37に覆われている。
第1の透明基板11上には、光源BLと対向する側の反対側において、ガラス等の第2の透明基板14が対向して配置されている。第1の透明基板11と第2の透明基板14との間には、液晶層LCBが封止されている。ここで、液晶LCBの屈折率は約0.1である。また、第2のサブ画素3Bにおける第1の透明基板11と第2の透明基板14の間隔、即ちセルギャップは、約3μmである。ただし、必要に応じて、第2の透明基板14上であって第1の透明基板11と対向する側に不図示のセルギャップ調整層を設けて、第1のサブ画素3Aセルギャップと異なるセルギャップにしてもよい。
第2の透明基板14上には、第1の透明基板11と対向する側において、配向膜38が配置されている。また、第1の透明基板11及び第2の透明基板14上には、それぞれ、第1の直線偏光板PL1、及び第2の直線偏光板PL2が配置されている。
図9に示すように、第1の直線偏光板PL1の偏光軸と第2の直線偏光板PL2の偏光軸は直交している。配向膜37及び配向膜38のラビング方向は、第1の直線偏光板PL1の偏光軸と平行であると共に、第3の透明電極36のスリット36Sの長手方向と平行となっている。なお、第1のサブ画素3Aにおける配向膜31及び配向膜34のラビング方向は、第2のサブ画素3Bにおける配向膜37及び配向膜38のラビング方向と異なっている。これらのラビング方向は、第1のサブ画素3Aにおける配向膜31及び配向膜34と、第2のサブ画素3Bにおける配向膜37及び配向膜38が、マスキング等を用いたラビング工程により、別々にラビングされることによって実現される。
上記構成の第2のサブ画素3Bでは、第1の透明電極12に電圧が印加されない場合、図7(A)に示すように、光源BLの光は、第1の直線偏光板PL1によって直線偏光され液晶層LCBを透過するが、第2の直線偏光板PL2によって吸収される。即ち黒表示(ノーマリーブラック)となる。
この黒表示では、液晶分子LMの複屈折により第2の直線偏光板PL2から漏れる光成分は略存在しない。即ち、第1のサブ画素3Aの視野角に比して第2のサブ画素3Bの視野角は広い。
一方、第1の透明電極12に電圧が印加される場合、図7(B)に示すように、第1の透明電極12及び第3の透明電極36の間、即ちスリット36S上では、第1の透明基板11に対して概ね水平方向で延びる電界が生じる。このとき、液晶分子LMの配向方向は、上記電界の方向に沿って、配向膜37のラビング方向(即ち第3の透明電極36のスリット36Sの長手方向)と直交するように変化する。この配向方向によって生じた位相差により、液晶層LCBを透過する光源BLの光は、第2の直線偏光板PL2の偏光軸と一致する成分を有する光となり、第2の直線偏光板PL2から出射される。即ち白表示となる。
なお、図示しないが、第2のサブ画素3Bは、FFSモードに限定されず、他の横電界モード、例えばIPS(In−Plain Switching)モードにより動作するものであってもよい。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、表示画面のプライバシーを保つための狭い視野角を望む場合は、画素選択信号及び表示信号の制御により、第1のサブ画素3Aを表示して第2のサブ画素3Bを非表示とする第1の状態に切り換えられる。逆に、多数の観察者に表示画面を開示するための広い視野角を望む場合は、第2のサブ画素3Bを表示して第1のサブ画素3Aを非表示とする第2の状態に切り換えられる。即ち、第1の状態又は第2の状態では、画素選択信号によって選択された画素1のうち、非表示となるサブ画素に、常に、黒表示又は略黒表示に対応した表示信号が供給される。
また、表示画面の視野角を考慮せずに輝度を高めたい場合は、必要に応じて、第1のサブ画素3A及び第2のサブ画素3Bの両者が表示される第3の状態に切り換えられる。即ち、第3の状態では、画素選択信号によって選択された画素1に含まれる第1のサブ画素3A及び第2のサブ画素3Bに、同一の表示信号が供給される。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、従来例のように液晶表示パネル101の外部に視野角制御パネル102を積層すること無く、視野角を切り換えることができる。即ち、液晶表示装置の薄型化及び軽量化を図ることができる。
なお、第4の実施形態として、第3の実施形態の第1のサブ画素3Aに対して以下のような改良を加えてもよい。本実施形態の第1のサブ画素4Aを、図10(A)及び図10(B)に示す。図10(A)は、液晶層LCAに電圧が印加されないオフ時の状態を示し、図10(B)は、液晶層LCAに電圧が印加されて電界が生じるオン時の状態を示している。図10(A)及び図10(B)では、図5(A)及び図5(B)と同一の構成要素については同一の符号を付して参照する。
図10(A)及び図10(B)に示すように、第3の実施形態における第1のサブ画素3Aの構成に加えて、第1の透明基板11と第2の透明基板14との間に、第1のサブ画素3Aの視野角を狭く制御するための正の一軸性屈折率を有した内蔵位相差板、即ちポジティブCプレート41が配置されている。このポジティブCプレート41の三次元屈折率はnx=ny<nzである。ポジティブCプレート41は、三次元屈折率がnx=ny<nzとなる液晶分子、例えばネマティック液晶分子を、その長軸が第1の透明基板11に対して概ね垂直に沿って配向するようにして、第2の透明基板14上であって液晶層LCAと対向する側にコーティングすることにより形成される。
ポジティブCプレート41は、第1の透明基板11と第2の透明基板14との間に配置されているため、液晶表示パネル100全体の厚さの増大を抑止できる。
この第1のサブ画素4Aの動作について説明すると、図10(A)の黒表示時では、正の一軸性屈折率を有したポジティブCプレート41と、正の一軸性屈折率を有した液晶層LCAの各屈折率異方性が、互いに干渉しあって位相差を増大させる。これにより、第1のサブ画素4Aの視野角を、ポジティブCプレート41が無い場合(即ち第3の実施形態における第1のサブ画素3A)の視野角に比して、より確実に狭くすることができる。
なお、図10(B)の白表示時の動作は、第3の実施形態と同様である。また、本実施形態における第2のサブ画素4Bの構成及び動作については、第3の実施形態における第2のサブ画素3Bと同様である。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置を示す概略平面図及び概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の第1のサブ画素を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の第2のサブ画素を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の第1のサブ画素を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の第1のサブ画素を示す断面図である。 図5の第1のサブ画素における偏光を説明する平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の第2のサブ画素を示す断面図である。 図7の第2の透明電極を示す平面図である。 図7の第2のサブ画素における偏光を説明する平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の第1のサブ画素を示す断面図である。 従来例に係る液晶表示装置を示す断面図である。
符号の説明
1 画素 1A,2A,3A,4A 第1のサブ画素
1B,3B 第2のサブ画素
11 第1の透明基板 12 第1の透明電極
13,16,31,34,36,37,38 配向膜
14 第2の透明基板 15,33 第2の透明電極
17 ネガティブCプレート 21,41 ポジティブCプレート
32 ポジティブAプレート 35 絶縁膜
36 第3の透明電極 100,101 液晶表示パネル
BL 光源 LCA,LCB 液晶層
LM 液晶分子 TR 画素トランジスタ

Claims (8)

  1. 第1の透明基板及び第2の透明基板の間に液晶が封止されて複数の画素を含む表示パネルを備え、
    前記表示パネル内に、視野角の異なる複数の表示領域が設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記視野角の異なる複数の表示領域は、視野角の狭い第1の領域と、第1の領域よりも視野角の広い第2の領域を含むことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 各画素は前記第1の領域及び前記第2の領域を含み、
    前記第1の領域には視野角の狭い第1のサブ画素が形成され、前記第2の領域には前記第1のサブ画素よりも視野角が広い第2のサブ画素が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記表示パネルの表示面において少なくとも縦方向および横方向のいずれかに交互に隣接して配置されることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1の領域、前記第2の領域の両者、又はいずれか一方の領域では、前記第1の透明基板及び前記第2の透明基板の間に、視野角を制御する内蔵位相差板が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の領域は、視野角の狭い第1の液晶モードにより動作し、前記第2の領域は、第1の液晶モードよりも視野角の広い第2の液晶モードにより動作することを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1の液晶モードは、前記第1の透明基板及び前記第2の透明基板の法線方向に生じる電界によって前記液晶の配向方向が制御されるモードであり、
    前記第2の液晶モードは、前記第1の透明基板及び前記第2の透明基板と略平行な方向に生じる電界によって前記液晶の配向方向が制御されるモードであることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1の領域が表示される時に前記第2の領域が非表示となる第1の状態と、前記第2の領域が表示される時に前記第1の領域が非表示となる第2の状態と、前記第1の領域と前記第2の領域が同時に表示される第3の状態のいずれかに切り換えられることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の液晶表示装置。
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