JP2008200987A - 液体吐出ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】素子基板の熱拡散を好適に行うことが可能な液体吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】液体吐出ヘッドは、複数の発熱抵抗素子(不図示)が配列されてなる少なくとも一列の発熱抵抗素子列と、発熱抵抗素子に液体を供給するために形成された液体供給口(不図示)とを有する素子基板14と、液体供給口に連通される開口部35が形成され、素子基板14を支持するプレート18とを備えている。開口部35の素子基板14側からの深さは、発熱抵抗素子列の配列方向の中央領域における深さよりも、該配列方向の端部領域における深さの方が深くなっている。
【選択図】図2
【解決手段】液体吐出ヘッドは、複数の発熱抵抗素子(不図示)が配列されてなる少なくとも一列の発熱抵抗素子列と、発熱抵抗素子に液体を供給するために形成された液体供給口(不図示)とを有する素子基板14と、液体供給口に連通される開口部35が形成され、素子基板14を支持するプレート18とを備えている。開口部35の素子基板14側からの深さは、発熱抵抗素子列の配列方向の中央領域における深さよりも、該配列方向の端部領域における深さの方が深くなっている。
【選択図】図2
Description
本発明は、吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドに関する。
本発明の液体吐出ヘッドは紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の被記録媒体に対し記録を行うプリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサ等の装置に適用可能である。本発明の液体吐出ヘッドは、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業用記録装置に適用可能である。
なお、本発明における「記録」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を付与することをも意味するものである。
従来から、電気熱変換素子が配列された素子基板の主面に対して垂直にインクを吐出させるサイドシュータ方式のインク吐出方式が知られている。サイドシュータ方式の液体吐出ヘッドは、例えば図7に示すように、電気熱変換素子(不図示)が設けられた素子基板101と、液体吐出口104が形成されたオリフィス形成部材102と、素子基板101を支持するプレート103とを備えている。この従来の液体吐出ヘッドにおいては、素子基板101の主面上にオリフィス形成部材102が形成されており、このオリフィス形成部材102の液体吐出口104に対応する位置に電気熱変換素子が設けられている。また、素子基板101には、液体流路を介して電気熱変換素子側に液体を供給するための液体供給口105が設けられている。また、プレート103に、素子基板101の液体供給口105に対応する位置に、液体供給口105に液体を供給するための開口部106が設けられている。素子基板101とプレート103は接着剤等で接合されており、液体供給口105と開口部106は連通している。
図8は、3列の吐出口列を有する従来の液体吐出ヘッドを示す模式図である。図8(d)は液体吐出ヘッドの素子基板側の平面図であり、図8(a),(b),(c)はそれぞれ図8(d)中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面図である。図8(a)の断面図は図7の断面図に対応している。なお、図8では、図7に示したオリフィス形成部材102と液体供給口105の図示は省略している。また、図8では液体吐出口104も概略的に描かれている。
図8に示す液体吐出ヘッドは、3列のそれぞれの吐出口列に対応した開口部106がプレート103に形成されており、各々の開口部106から各列の吐出口列に液体が供給される構成となっている。図8(b)は液体吐出ヘッドの吐出口列の配列方向における中央部の断面図であり、図8(c)は液体吐出ヘッドの吐出口列の配列方向における端部付近の断面図である。図7及び図8に示すように、プレート103に形成された開口部106の素子基板101側からの深さは、吐出口列の配列方向における中央部付近が最も深く、吐出口列の配列方向における両端部に向かうにつれて次第に浅くなっている。
上述した従来の液体吐出ヘッドは、特許文献1に開示されている。
特開平10−44438号公報
近年、液体吐出ヘッドは、より多数の液体吐出口を設けるために、吐出口列の配列方向における素子基板の長さが1インチ(約2.54cm)まで長尺化され、今後はそれ以上に長尺化されつつある。このような液体吐出ヘッドは発熱量が多く、素子基板及びその周辺の温度上昇が大きくなる。さらに、素子基板の吐出口列の中央部と端部との温度差が大きくなるため、吐出口列の中央部と端部とでは液体の吐出状態に差が生じてしまうという問題があった。
そこで本発明は、素子基板の熱拡散を好適に行うことが可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、液滴を吐出させるためのエネルギを発生する複数の吐出エネルギ発生素子が配列されてなる少なくとも一列の吐出エネルギ発生素子列と、該吐出エネルギ発生素子に液体を供給するために形成された供給口とを有する素子基板と、前記供給口に連通される開口部が形成され、前記素子基板を支持する支持部材と、を備えた液体吐出ヘッドにおいて、前記開口部の前記素子基板側からの深さは、前記吐出エネルギ発生素子列の配列方向の中央領域における深さよりも、前記配列方向の端部領域における深さの方が深くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、素子基板の熱拡散を好適に行うことが可能な液体吐出ヘッドを提供することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドは、インクジェット方式の中でも特に、液体を吐出するために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段を備え、その熱エネルギによって液体の状態変化を生起させる方式が採用された液体吐出ヘッドである。この方式が用いられることにより、記録される文字や画像等の高記録密度化および高精細化を達成している。特に本実施形態では、熱エネルギを発生する手段として発熱抵抗素子(吐出エネルギ発生素子)を用い、この発熱抵抗素子により液体を加熱して膜沸騰させたときに発生する気泡による圧力を利用してインク滴を吐出する液体吐出ヘッドとして構成されている。
図1は本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの素子基板を部分的に破断した状態で示す斜視図である。本実施形態では3組の吐出口列を有する構成について説明する。
素子基板14は、厚さ0.2mm〜1mm程度のSiによって形成されている。素子基板14には、素子基板14を貫通した長溝状の3つの液体供給口25が形成されている。それらの液体供給口25は、Siの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラスト等の加工処理によって形成されており、互いに並列に配置されている。さらに素子基板14には、複数の発熱抵抗素子26が、各液体供給口25を間に挟んだ両側にそれぞれ配設されている。複数の発熱抵抗素子26によって各液体供給口25の両側に構成された2列の発熱抵抗素子列(吐出エネルギ発生素子列)は、互いにピッチをずらした千鳥状に配列されている。素子基板14には、上述した複数の発熱抵抗素子26と、これらの発熱抵抗素子26に電力を供給するAl等からなる接続配線(不図示)とが、成膜加工によって形成されている。さらに、素子基板14の長手方向の両端部における主面上には、接続配線に電力を供給するための電極部28がそれぞれ設けられている。これら電極部28には、Au等からなる複数のバンプ接点29が形成されている。これらの接点29は、不図示の配線部材に接続され、不図示の制御回路との間で信号のやり取りを行う。
また、素子基板14の主面上には、各発熱抵抗素子26に対応する液体流路を形成する複数のインク流路壁31と各液体流路に連通する複数の吐出口33とが形成されたオリフィス形成部材17が設けられている。オリフィス形成部材17は、樹脂材料をフォトリソグラフィ技術で加工することによって形成されている。オリフィス形成部材17に形成された複数の吐出口33は、3組の吐出口列24を形成している。
このように、素子基板14には、各発熱抵抗素子26に対向する位置に吐出口33がそれぞれ設けられているため、各供給口25から液体流路を介して供給された液体が、各発熱抵抗素子26によって発生された気泡により各吐出口33から液滴として吐出される。
図2は本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを示す模式図である。図2(d)は液体吐出ヘッドの素子基板側の平面図であり、図2(a),(b),(c)はそれぞれ図2(d)中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面図である。なお、図2では、図1に示したオリフィス形成部材17と液体供給口25の図示は省略している。
本実施形態の液体吐出ヘッドは、オリフィス形成部材17(図1参照)を備えた素子基板14と、素子基板14を支持する支持部材であるプレート18とを備えている。プレート18はアルミナ(Al2O3)によって平板状に形成されている。プレート18には、素子基板14の各液体供給口25(図1参照)に連通されて液体を供給する独立した3つの開口部35が形成されている。図2(b)は液体吐出ヘッドの吐出口列の配列方向における中央部の断面図であり、図2(c)は液体吐出ヘッドの吐出口列の配列方向における端部付近の断面図である。図2から理解できるように、プレート18に形成された開口部35の素子基板14側からの深さは、吐出口列の配列方向における中央部付近が最も浅く、吐出口列の配列方向における両端部に向かうにつれて次第に深くなっている。
図3は、図2に示した液体吐出ヘッドの一変形例を示す図である。図3に示した変形例では、開口部35の素子基板14側からの深さは、吐出口列の配列方向における中央部付近が比較的浅い一定の深さになっており、吐出口列の配列方向における両端部付近で深くなっている。
このように、本実施形態の液体吐出ヘッドは吐出口列の配列方向における中央領域でのプレート18の開口部35の深さが、端部領域の深さに対して浅くなっているので、その領域での熱の拡散が良好になる。その結果、素子基板14の温度分布を均一化したり、素子基板14のピーク温度を低下させることができる。このような効果は、本実施形態のように複数列の発熱抵抗素子列を有する構成の場合に、より顕著に得ることができる。
図4は、図2に示した液体吐出ヘッドの他の変形例を示す図である。図4に示す変形例では、熱移動手段としてヒートパイプ40がプレート18内(支持部材内)に設置されている。ヒートパイプ40は、プレート18の開口部35を浅くした中央部分、言い換えれば吐出口列の配列方向における中央の部位の内部に埋め込まれている。ヒートパイプ40は、プレート18の内部を複数の吐出口列を横切る方向に延びている。本変形例ではヒートパイプ40の端部がプレート18の側面から外部に露出しているが、ヒートパイプ40はプレート18の内部に完全に埋め込まれていてもよい。また、ヒートパイプ40は図示しないヒートシンクや他の熱伝達手段に連結されていてもよい。
図5は図4に示した液体吐出ヘッドの変形例を示す図である。図5に示す変形例では、プレート18の開口部35を浅くした中央部分の裏面側に溝18aを形成し、その溝18a内にヒートパイプ40が設けられている。ヒートパイプ40は溝18a内に接着等の手段によって固定されている。図4に示した例と同様に、図5に示す変形例においてもヒートパイプ40はプレート18の内部に完全に埋め込まれていてもよく、また、図示しないヒートシンクや他の熱伝達手段に連結されていてもよい。
図4や図5に示すように、本実施形態ではプレート18の吐出口列の配列方向における中央部に、配列方向に交差する方向に延びたヒートパイプ40が設けられているため、その領域に生じた熱をそのヒートパイプ40を介して放熱することができる。そのため、素子基板14の温度分布を均一化したり、素子基板14のピーク温度を低下させる効果を、より一層高めることができる。
図6は、図2に示した液体吐出ヘッドのさらに他の変形例を示す図である。図5に示す変形例では、熱移動手段として、液冷手段である液流路41がプレート18の内部に設置されている。液流路41は、プレート18の開口部35を浅くした中央部分の内部に埋め込まれている。液流路41は、プレート18の内部を複数の吐出口列を横切る方向に延びている。
液流路41には水等の冷却液が流される。例えば、液流路41の両端がポンプなどの循環手段を備えた循環流路(不図示)に接続され、その循環手段によって冷却液が循環させられる構成を備えていてもよい。さらに、その循環流路にはヒートシンクが備えられていてもよい。
図6に示す変形例によっても、プレート18の吐出口列の配列方向における中央部に生じた熱を液流路41を介して放熱することができる。そのため、素子基板14の温度分布を均一化したり、素子基板14のピーク温度を低下させる効果を、より一層高めることができる。
なお、本実施形態の液体吐出ヘッドが備えることができる熱移動手段は図4〜図6の各変形例に示したものに限られず、それらの他にも熱伝効率の良い材料からなる熱移動手段を用いることができる。また、液体吐出ヘッドの構成も図1等に示したものに限られず、複数の素子基板を組み合わせた構成や、少なくとも一列以上の任意の数の吐出口列(発熱抵抗素子列)を備えた構成であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の液体吐出ヘッドによれば、液体吐出動作によって素子基板が発熱しても素子基板に熱が蓄積されるのを抑えることができる。そのため、液体の吐出状態を良好に保ち、ひいては液体吐出ヘッドによる記録画像の品位を向上させることができる。
14 素子基板
18 プレート
24 吐出口列
25 液体供給口
26 発熱抵抗素子
33 吐出口
35 開口部
18 プレート
24 吐出口列
25 液体供給口
26 発熱抵抗素子
33 吐出口
35 開口部
Claims (5)
- 液滴を吐出させるためのエネルギを発生する複数の吐出エネルギ発生素子が配列されてなる少なくとも一列の吐出エネルギ発生素子列と、該吐出エネルギ発生素子に液体を供給するために形成された供給口とを有する素子基板と、
前記供給口に連通される開口部が形成され、前記素子基板を支持する支持部材と、
を備えた液体吐出ヘッドにおいて、
前記開口部の前記素子基板側からの深さは、前記吐出エネルギ発生素子列の配列方向の中央領域における深さよりも、前記配列方向の端部領域における深さの方が深くなっていることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 前記開口部の前記素子基板側からの深さは、前記配列方向の中央領域から端部領域に向かうにつれて次第に深くなっている、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記支持部材内の前記配列方向の中央領域に、前記配列方向と交差する方向に延びた熱移動手段が設けられている、請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記熱移動手段はヒートパイプである、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記熱移動手段は液冷手段である、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007039245A JP2008200987A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 液体吐出ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2007039245A JP2008200987A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 液体吐出ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008200987A true JP2008200987A (ja) | 2008-09-04 |
Family
ID=39778963
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007039245A Withdrawn JP2008200987A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 液体吐出ヘッド |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008200987A (ja) |
-
2007
- 2007-02-20 JP JP2007039245A patent/JP2008200987A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20080922 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |