JP2008200910A - 液体噴射ヘッドの検査方法及びその検査装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドの検査方法及びその検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のリザーバから各圧力室を経てノズル開口に至る一連の液体流路間相互の亀裂の発生等による漏洩を容易且つ確実に検出することができる液体噴射ヘッドの検査方法を提供する。
【解決手段】インクジェット式記録ヘッド1におけるインク流路のうち隣接する2系統間の漏洩検査を行う検査方法であって、ノズル開口25を閉塞した状態で一つのインク流路のリザーバ6aに管路5を介して負圧を作用させるとともに、他の液体流路を大気に開放しておき、前記負圧の作用に伴ない管路5を流れる空気の流量を計測し、前記負圧の作用による前記一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の前記空気の流量を計測し、この計測値と所定の閾値とを比較して前記2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出する。
【選択図】図5

Description

本発明は液体噴射ヘッドの検査方法及びその検査装置に関し、特に近接して設けられた複数のリザーバ毎に異なる色のインクを充填して多色刷り印刷を行うためのインクジェット式記録ヘッドの漏洩検査に適用して有用なものである。
液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)には、1つのノズル列を複数のブロックに分け、各ブロック毎に異なる色のインクを吐出させるようにしたものや、隣り合うノズル開口から異なる色のインクを吐出させるようにしたものがある。
前者の記録ヘッドとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。この記録ヘッドでは、1つのノズル列をノズル列方向に3つのブロックに分割し、1番目のブロックを、例えばイエローインクが吐出されるイエローブロックとし、2番目のブロックを、例えばマゼンタインクが吐出されるマゼンタブロックとし、3番目のブロックを、例えばシアンインクが吐出されるシアンブロックとすることができる。
後者の記録ヘッドとしては、例えば特許文献2に記載されたものがある。この記録ヘッドでは、櫛歯状のリザーバを形成したプレートを2枚有しており、これらのプレートを隔壁となるプレートで挟んで積層することによって2つのリザーバをプレート積層方向に重ねて配置し、積層方向から見て一方のリザーバにおける隣り合う櫛歯部同士の間に他方のリザーバの櫛歯部を位置させている。そして、リザーバのそれぞれに色が異なるインクを供給し、各櫛歯部先端と対応するノズル開口とを連通することで、各ノズル開口からノズル配列方向に沿って交互に異なる色のインクを吐出させる。
ところで、上述の如く複数種類のインクを用いる場合等、記録ヘッドの中には複数のリザーバから各圧力室を経てノズル開口に至る一連のインク流路を複数系統有するものがある。かかる記録ヘッドにおけるリザーバをはじめとするインク流路は、その複数組が同一基板に近接して形成される。したがって、隣接するリザーバ間等で基板の亀裂等に起因する漏洩を生起する虞があった。
特開平07−132619号公報 特公平03−064311号公報
しかしながら、リザーバ間等の漏洩は数ミクロンオーダの亀裂に起因するものであるため、有効な検出が困難であるということもあり、漏洩検出のための従来技術は存在しない。ちなみに、リザーバ間等の亀裂を介して漏洩が発生すると異なる色が混ざり合い、印刷品質を悪化させるという問題を生起する。なお、このような問題は、インクを吐出する記録ヘッドだけでなく、インク以外の液体を噴射するその他の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、上記従来技術に鑑み、複数のリザーバから各圧力室を経てノズル開口に至る一連の液体流路間相互の亀裂の発生等による漏洩を容易且つ確実に検出することができる液体噴射ヘッドの検査方法及びその検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一つの態様は、
複数のノズル開口を列状に並べて形成したノズル列を備えるとともに、複数のリザーバから各圧力室を経て前記ノズル開口に至る一連の液体流路をそれぞれ備え、前記圧力室内における液体圧力の変化によって対応する前記ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッドにおける前記液体流路のうち隣接する2系統間の漏洩検査を行う液体噴射ヘッドの検査方法であって、
少なくとも一つの前記液体流路に対応するノズル開口を閉塞した状態で前記一つの液体流路のリザーバに管路を介して負圧を作用させるとともに、他の液体流路を大気に開放しておき、
前記負圧の作用に伴ない前記管路を流れる気体の流量を計測し、この計測値と所定の閾値とを比較して前記2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することを特徴とする液体噴射ヘッドの検査方法にある。
かかる態様によれば負圧の作用により特定の液体流路の気体(通常は空気。以下、同じ。)が吸引される結果、漏洩を生起していない良品であることが保証されている液体噴射ヘッドにおける気体の流量と比較することにより漏洩の有無を検出し得る。前記特定の液体流路の気体は、隣接する他の液体流路からの漏洩がなければ吸引後、一定時間の経過によりなくなるからである。かくして、一つの液体流路における気体の吸引開始時点からの流量情報に基づき2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することができる。
ここで、前記漏洩の有無の検出は、前記負圧の作用による前記一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の前記気体の流量を計測し、この計測値と所定の閾値とを比較することにより行うことができる。この場合、一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の前記気体の流量の計測値と所定の閾値とを比較することで、2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することができる。
また、前記漏洩の有無の検出は、前記負圧の作用による前記一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点までに計測した前記気体の総流量と所定の閾値とを比較することにより行うことができる。この場合、一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の前記気体の総流量の計測値と所定の閾値とを比較することで、2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することができる。
ここで、前記気体の流量は、流量計で計測するとともにこれを表わす電気信号に変換し、この電気信号を増幅して前記閾値を表わす電気信号と比較することで好適に計測し得る。この場合、漏洩が生起されていてもこれによる流量の変化は微量であるが、前記電気信号は十分な感度が得られるまで容易に増幅することができるので、その分高精度の漏洩検査を行うことができる。
また、前記液体噴射ヘッドは、前記複数のリザーバが同一基板に隣接して構成してあり、しかも各リザーバに充填される液体の種類がそれぞれ異なるものであっても良い。隣接する液体流路間で漏洩が発生した場合、異なる種類の液体が混ざることで不都合を発生するので、かかる液体噴射ヘッドの場合には、当該漏洩検査を実施することで前記問題の発生を未然に防止し得る。
さらに、前記ノズル開口の閉塞は、着脱可能な粘着テープを用いて好適に行うことができる。この場合、所定のノズル開口の閉塞作業を簡易、迅速に行うことができる。
上記目的を達成する本発明の他の態様は、
複数のノズル開口を列状に並べて形成したノズル列を備えるとともに、複数のリザーバから各圧力室を経て前記ノズル開口に至る一連の液体流路をそれぞれ備え、前記圧力室内における液体圧力の変化によって対応する前記ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッドにおける少なくとも一つの液体流路に対応するノズル開口を閉塞する閉塞部材と、
管路を介して前記一つの液体流路のリザーバに負圧を作用させる一方、他の液体流路を大気に開放した状態で前記一つの液体流路内の気体を吸引する吸引手段と、
前記管路の途中に配設されて管路を流れる前記気体の流量を検出する流量検出手段と、
前記流量検出手段が検出した前記気体の流量の実測値と所定の閾値とを比較し、前記実測値が前記閾値以上の場合にこのことを表わす漏洩信号を送出する漏洩検出手段とを有することを特徴とする液体噴射ヘッドの検査装置にある。
かかる態様によれば負圧の作用により特定の液体流路の気体(通常は空気。以下、同じ。)が吸引される結果、漏洩を生起していない良品であることが保証されている液体噴射ヘッドにおける気体の流量と比較することにより漏洩の有無を検出し得る。前記特定の液体流路の気体は、隣接する他の液体流路からの漏洩がなければ吸引後、一定時間の経過によりなくなるからである。かくして、一つの液体流路における気体の吸引開始時点からの流量情報に基づき2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することができる。
ここで、前記漏洩検出手段は、前記負圧の作用による前記吸引の開始時点から所定時間を経過した時点において前記流量検出手段が検出した前記気体の流量の実測値と所定の閾値とを比較し、前記実測値が前記閾値以上の場合にこのことを表わす漏洩信号を送出するように構成することで好適に実現し得る。この場合、一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の前記気体の流量の計測値と所定の閾値とを比較することで、2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することができる。
また、前記漏洩検出手段は、前記負圧の作用による前記吸引の開始時点から所定時間を経過した時点までに計測した前記気体の総流量の実測値と所定の閾値とを比較し、前記実測値が前記閾値以上の場合にこのことを表わす漏洩信号を送出するように構成することで好適に実現し得る。この場合、一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の前記気体の総流量の計測値と所定の閾値とを比較することで、2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することができる。
ここで、前記流量検出手段は、検出した気体の流量をこれを表わす電気信号である流量信号に変換して前記漏洩検出手段に送出するとともに、前記漏洩検出手段は前記流量信号を増幅して、前記閾値を表わす電気信号と比較するように構成することにより好適に実現し得る。この場合、微量な流量変化を任意に増幅して再現できるので、所定の検査を迅速且つ高精度に行うことができる。
また、前記閉塞部材は、粘着テープで好適に形成することができる。この場合、閉塞作業を容易に行い得るばかりでなく、検査終了後の取り外しも容易に行うことができ、総合的な検査時間の合理化に資することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
先ず、本形態に係る検査方法により好適に所定の漏洩検査を行うことができる液体噴射ヘッドである多色刷り用のインクジェット式記録ヘッドを説明しておく。
図1は当該インクジェット式記録ヘッドを圧電素子側から見た斜視図、図2はこの記録ヘッドの分解斜視図、図3はこの記録ヘッド内のインク流路を説明する図、図4は記録ヘッドをプレート積層方向に切断した断面図である。
これらの図に示すように、インクジェット式記録ヘッド1(以下、記録ヘッド1という)は、アクチュエータユニット2と流路ユニット3とから構成されており、アクチュエータユニット2と流路ユニット3とを重ね合わせた状態で一体化してある。流路ユニット3は、ノズル列4を形成したノズルプレート5、複数のリザーバ6(6a〜6f)を形成したリザーバープレート7、供給側連通口9を形成した連通口プレート10、枝流路11を形成した枝流路プレート12、及びインク供給口13を形成した供給口プレート14を積層し、接着等により一体化することで構成されている。
一方、アクチュエータユニット2は、圧力室20を形成した圧力室プレート21、及び圧電素子22を実装した振動板23を積層し、焼成等により一体化することで構成されている。なお、この記録ヘッド1の説明において、便宜上、ノズルプレート側を前方側、圧電素子側を後方側ということにする。
ノズルプレート5は、例えば、ステンレス板等の薄い金属製の板材によって構成されている。このノズルプレート5に形成されたノズル列4は、複数(例えば、48個)のノズル開口25…を、ドット形成密度に対応した所定ピッチで前後方向へ列状に並べて開設することで構成されている。そして、ノズルプレート5には、このノズル列4を左右方向に2列並べて形成してある。
リザーバープレート7は、ノズルプレート5と同じ材質の金属であるステンレス製の板材によって構成してある。このリザーバープレート7には、ノズル列4の形成方向に細長くプレートの厚さ方向を貫通するリザーバ6を、インクの種類に対応した複数本、ノズル列形成方向とは直交する左右方向に並べて形成している。本例では、2列のノズル列4,4の左右一側に3本のリザーバ6a〜6cを形成し、左右他側に3本のリザーバ6d〜6fを形成する。すなわち、1列のノズル列4に対応させて3本のリザーバを形成している。そして、このリザーバ6a〜6fの長手方向一端部は左右中央側に向けて屈曲させてある。また、このリザーバープレート7の左右略中央部分には、ノズル開口25に連通し得る第1ノズル連通口26aを各ノズル開口25毎に(つまり、ノズルピッチで)形成してある。この第1ノズル連通口26aは、ノズル開口25の径よりも大きく圧力室20の幅と略同じ直径の円形であってプレートの厚さ方向に貫通させて形成する。
なお、以下の説明では、一方のノズル列4に対応するリザーバ6a〜6cであって、このノズル列4に最も近いリザーバを第1のリザーバ6a、2番目に近いリザーバを第2のリザーバ6b、及び最も遠いリザーバを第3のリザーバ6cということにする。同様に、他方のノズル列4に対応するリザーバであって、このノズル列4に最も近いリザーバを第4のリザーバ6d、2番目に近いリザーバを第5のリザーバ6e、及び最も遠いリザーバを第6のリザーバ6fということにする。
枝流路プレート12もまた、ノズルプレート5と同じ材質の金属であるステンレス製の薄い板材によって構成してある。この枝流路プレート12に形成された枝流路11は、インク流路の一部を構成し、リザーバ6a〜6fと圧力室20との間を連通する。そして、この枝流路11は複数種類あり、それぞれ圧力室20に連通させるリザーバ6a〜6fが相違する。すなわち、第1のリザーバ6aに対応する第1の枝流路11aや第4のリザーバ6dに対応する第4の枝流路11dは、圧力室20の幅と略同じ直径の円形状であってプレートの厚さ方向を貫通する穴によって構成されている。第2のリザーバ6bに対応する第2の枝流路11bや第5のリザーバ6eに対応する第5の枝流路11eは、ノズル列形成方向とは直交する左右方向に長くプレートの厚さ方向を貫通する長穴によって構成されている。また、第3のリザーバ6cに対応する第3の枝流路11cや第6のリザーバ6fに対応する第6の枝流路11fは、第2の枝流路11bや第5の枝流路11eよりも左右方向に長くプレートの厚さ方向を貫通する長穴によって構成されている。さらに、これら第1の枝流路11a、第2の枝流路11b及び第3の枝流路11cと、第4の枝流路11d、第5の枝流路11e及び第6の枝流路11fは、ノズル列4の形成方向である前後方向に一定の繰り返し順序で配設されている。例えば、第1の枝流路11a〜第3の枝流路11cは、第2のインク導入口27b側から順に、第3の枝流路11c、第2の枝流路11b、第1の枝流路11aの順序で繰り返し形成され、第4の枝流路11d〜第6の枝流路11fは、第6の枝流路11f、第5の枝流路11e、第4の枝流路11dの順序で繰り返し形成されている。なお、この枝流路プレート12にも、第1のノズル連通口26aと同じ位置及び同じ径の円形とされた第3のノズル連通口26cをプレートの厚さ方向を貫通させて形成する。また、第2のインク導入口27bは、各リザーバ6a〜6fの先端に対応する位置にプレートの厚さ方向を貫通させて形成する。
連通口プレート10もまた、ノズルプレート5と同じ材質の金属であるステンレス製の薄い板材によって構成してある。この連通口プレート10には、各枝流路11a〜11fの出口とリザーバ6a〜6fとの間に配置される供給側連通口9と、第1ノズル連通口26aと同じ位置及び同じ径の円形とされた第2ノズル連通口26bと、第2インク導入口27bと同じ位置及び形状とされた第1インク導入口27aとをプレートの厚さ方向を貫通させて形成する。そして、本例の供給側連通口9は、圧力室20の幅とほぼ同じ直径の円形の穴によって構成されている。
供給口プレート14は、ジルコニア等のセラミック材料によって構成された薄い板状部材であり、第1のノズル連通口26aと同じ位置には、この第1のノズル連通口26aと同じ位置及び同じ径の円形とされた第4のノズル連通口26dを各ノズル開口25毎に形成してある。また、この第4のノズル連通口26dよりも左右外側の位置、詳しくは圧力室20の長さ分だけ左右の端部側に離隔した位置に、インク供給口13をプレートの厚さ方向に貫通させて設ける。このインク供給口13は、図4に示すように、圧力室プレート21が積層される背面側に向けて縮径された略テーパー形状であり、その口径、詳しくは最も小さい部分の口径は、記録ヘッド1に組んだ状態で、圧力室20内におけるインク圧力の変動が枝流路11内のインクに大きく影響を及ぼさない程度に小さく絞られている。このインク供給口13により、インク流路内のインクに対して流体抵抗を付与している。この他に、供給口プレート14には、第1及び第2のインク導入口27a,27bと同じ位置及び形状とされた第3のインク導入口27cをプレートの厚さ方向に貫通させて形成する。
圧力室プレート21は、圧力室20を形成するのに適した厚さのセラミックス部材の薄板、例えば厚さが100マイクロメートル程度の板状のアルミナやジルコニア等によって構成されており、複数の圧力室20…がプレートの厚さ方向に貫通した状態で設けられている。この圧力室20は、左右方向に細長い長孔であり、ノズル開口25…のピッチと同じピッチで前後方向に並べて形成される。
振動板23は、厚さが6マイクロメートル程度の弾性を有するセラミックス部材の薄板であり、本例ではアルミナやジルコニア等の薄板によって構成されている。この振動板23の後面には、圧電素子22が配設される。
例示した圧電素子22は撓み振動モードの振動子であり、図4に示すように、個別電極30、圧電体層31、及び共通電極32から構成されている。そして、振動板23の後面には共通電極32が設けられており、この共通電極32上に積層した状態で圧電体層31を設ける。さらに、この共通電極32と反対側になる圧電体層31の後面には、ノズル開口25…に対応させて個別電極30が形成されている。これらの個別電極30および共通電極32は、金等の比較的柔らかい導電性金属層によって構成されており、フレキシブル配線ケーブル(図示せず)に電気的に接続されている。
上述のごとき各プレート部材を積層して一体化した記録ヘッド1では、図3及び図4に示すように、供給側連通口9を介してリザーバ6a〜6fと対応する枝流路11a〜11fの入口とが連通し、インク供給口13を通じて圧力室20の入口と対応する枝流路11a〜11fの出口とが連通し、ノズル連通口26を通じてノズル開口25と圧力室20の出口とが連通する。このため、リザーバ6a〜6fから枝流路11a〜11fと圧力室20とを通じてノズル開口25に至る液体流路である一連のインク流路が、ノズル開口25毎に形成される。
ここで、各枝流路11a〜11fは、ノズル列方向に隣り合うノズル開口25が異なるリザーバ6a〜6fに連通するように、圧力室20とリザーバ6a〜6fとの間を連通している。このため、インク流路はリザーバ6a〜6f毎に複数種類形成される。すなわち、一方のノズル列4に対応して第1のインク流路〜第3のインク流路が形成され、他方のノズル列4に対応して第4のインク流路〜第6のインク流路が形成される。
第1のインク流路は、図4(a)に示すように、第1のリザーバ6aから第1の枝流路11aと圧力室20とを経てノズル開口25に至る一連のインク流路である。第2のインク流路は、図4(b)に示すように、第2のリザーバ6bから第2の枝流路11bと圧力室20とを経てノズル開口25に至る一連のインク流路である。第3のインク流路は、図4(c)に示すように、第3のリザーバ6cから第3の枝流路11cと圧力室20とを経てノズル開口25に至る一連のインク流路である。同様に、第4のインク流路は第4のリザーバ6dから第4の枝流路11dと圧力室20とを経てノズル開口25に至る一連のインク流路であり、第5のインク流路は第5のリザーバ6eから第5の枝流路11eと圧力室20とを経てノズル開口25に至る一連のインク流路であり、第6のインク流路は第6のリザーバ6fから第6の枝流路11fと圧力室20とを経てノズル開口25に至る一連のインク流路である。
上記の圧電素子22は、充電するとこのとき形成される電界と直交する方向に縮んで圧力室20を収縮させ、放電すると電界とは直交する方向に伸長して圧力室20を膨張させる。このため、圧電素子22を適宜充放電させることにより、圧力室20内のインク圧力を変動させることができ、このインク圧力の変動を利用してノズル開口25からインク滴を吐出させることができる。
なお、圧力室20と枝流路11との間には、口径を十分に小さく絞ったインク供給口13を配置してある。このため、圧力室20内におけるインク圧力の変動の影響を枝流路11に与え難くすることができ、インク吐出の安定化に寄与する。また、枝流路11の幅は圧力室20の幅に揃えてあり、インク供給口13の口径よりも十分に広い幅であるため、インクの流れを妨げ難い。つまり、インク供給口13よりもリザーバ6a〜6f側におけるインクの流路抵抗が少ない。この点でも、インク吐出の安定化に寄与する。
そして、インクカートリッジやインクタンクにインク導入口27を連通させ、各インク導入口27…を通じて各リザーバ6a〜6fに異なる種類のインクを供給することにより、ノズル列方向で隣り合うノズル開口25,25からは異なる種類のインク滴を吐出させることができる。例えば、第1のリザーバ6aにシアンインクを供給し、第2のリザーバ6bにマゼンタインクを供給し、第3のリザーバ6cにブラックインクを供給し、第4のリザーバ6dにイエローインクを供給し、第5のリザーバ6eにライトマゼンタインクを供給し、第6のリザーバ6fにライトシアンインクを供給した場合には、同一色のインクを吐出させるノズル開口25が一定のピッチで配列される。すなわち、一方のノズル列4では、ブラックインクを吐出するノズル開口25、マゼンタインクを吐出するノズル開口25、シアンインクを吐出するノズル開口25、ブラックインクを吐出するノズル開口25…というように、各ノズル開口25毎に吐出されるインクが定められる。同様に、他方のノズル列4では、ライトシアンインクを吐出するノズル開口25、ライトマゼンタインクを吐出するノズル開口25、イエローインクを吐出するノズル開口25、ライトシアンインクを吐出するノズル開口25…というように、各ノズル開口25毎に吐出されるインクが定められる。従って、各ノズル列4,4において、同一色を吐出するノズル開口25が2つのノズル開口25おきに配置されている。
このように隣接するリザーバ6a〜6fに異なる種類のインクを充填する場合、各リザーバ6a〜6fを含む各インク流路間の漏洩が問題となる。もし、漏洩が発生している場合には、異なる色のインクが混合されて別の色になってしまうからである。かかる不都合を未然に防止するのが本形態に係る記録ヘッドの検査方法乃至検査装置Iである。
図5は本形態にかかる検査方法の原理を示す説明図である。同図に示す記録ヘッド1は、図1乃至図4に示す記録ヘッド1を模式的に示したものであり、代表して第1及び第2のリザーバ6a,6bのみを示している。同図に示すように、第1及び第2のリザーバ6a,6bはリザーバープレート7において隣接させて形成してあり、図5には図示を省略した第1及び第2の枝流路と圧力室とを経てノズル開口25に至る一連のインク流路を形成している。なお、図5では、リザーバ6a,6bの上下方向の位置をずらして図示したが、実際は同一平面上に占位させてある。また、リザーバープレート7を含む流路ユニット3のインク導入口27を介して負圧を作用させるとともに、大気開放を行うようになっている。
かかる記録ヘッド1の漏洩検査を行う場合には、先ず閉塞部材である粘着テープ51をノズルプレート5に貼着してノズル開口25を閉塞する。次に、第2のリザーバ6bを含む第2のインク流路を大気開放する一方、第1のリザーバ6aを含む第1のインク流路を閉塞した状態で第1の流路のリザーバ6aに管路を介して負圧を作用させる。このことによりリザーバ6aを含む第1の流路に充満している空気を、インク導入口27及び管路(図5には図示せず)を介して吸引する。この結果、漏洩がない場合、所定の時間が経過すれば第1の流路の空気は吸引されてなくなる。そこで、所定の吸引時間の経過後における管路を流れる空気の流量を計測することにより、記録ヘッド1内での漏洩の有無を検査することができる。漏洩がある場合、大気開放された第2のインク流路側から空気が供給され、所定の吸引時間が経過しても管路を流れる空気の流量が所定値以下に減少しないからである。
なお、ここで、粘着テープ51で閉塞するノズル開口25は、原理的には負圧で吸引されるインク流路(本形態の場合は第1のインク流路)側に対応するもののみで良い。ただ、粘着テープ51を使用する閉塞作業の際には、所定の広い範囲のノズル開口25を閉塞したほうが合理的である場合が多い。したがって、この場合には、負圧で吸引されるインク流路に対応するノズル開口25を選択的に閉塞するのではなく、作業性を優先させて粘着テープ51による広い範囲のノズル開口25を閉塞しても構わない。当該検査の際に対応する他のインク流路(本形態の場合は第2のインク流路)が大気開放されているため、所定の漏洩検査に支障はないからである。
図6は上記検査方法を実現する本形態に係る検査装置を示すブロック線図である。同図に示すように、管路52は、その一端が記録ヘッド1の一つのインク流路のインク導入口27に接続してあり、その他端が吸引手段であるコンプレッサ53に接続されている。すなわち、図5と同様に粘着テープ51でノズル開口25を閉塞した記録ヘッド1はその第1のインク流路がインク導入口27を介してコンプレッサ53に連通されるとともに、その第2のインク流路がインク導入口27及び電磁開閉弁54を介して大気に開放されるように構成してある。流量検出手段である流量計55は管路52を流れる気体(本例の場合は空気)の流量を検出するもので、検出した流量をこれを表わす電気信号である流量信号S1に変換してアナログコントローラ56に送出する。アナログコントローラ56は、漏洩検出手段として機能するもので、流量信号S1を増幅するとともに、コンプレッサ53による吸引の開始時点から所定時間を経過した時点において流量信号S1に基づく流量の実測値と所定の閾値を比較し、実測値が閾値以上の場合にこのことを表わす漏洩信号S2を警報器57に送出する。
電磁開閉弁58は流量計55とコンプレッサ53との間で、管路52に配設してあり、この電磁開閉弁58を開くことによりコンプレッサ53の負圧を、インク導入口27を介して記録ヘッド1の第1のインク流路に作用させることができる。すなわち、電磁開閉弁58の開動作により記録ヘッド1に対する所定の吸引が開始され、電磁開閉弁58が閉状態になるまで吸引が継続される。ここで、電磁開閉弁58が開状態であることを表わす開信号S3はアナログコントローラ56に送出される。
図7はアナログコントローラ56の部分の具体的な構成例を示すブロック線図である。同図に示すように、流量信号S1はアンプ59に入力されて所定のレベルに増幅された後、スイッチ60を介してコンパレータ61の一方の端子に供給される。一方、電磁開閉弁58の開信号S3はタイマ62に供給される。タイマ62は開信号S3の立ち上がりから一定時間経過後にスイッチング信号S4を送出してスイッチ60をオン状態とする。したがって、前記流量信号S1はスイッチ60がオン状態になった時点以降のものがコンパレータ61に供給される。ここで、コンパレータ61の他方の端子には、所定の閾値を表す基準電圧Vrefが供給されている。かくして、コンパレータ61では、コンプレッサ53(図6参照)による吸引開始から所定時間経過後の流量信号S1と基準電圧Vrefとを比較し、流量信号S1が表す流量が閾値以上の場合に漏洩信号S2を送出する。ここで、タイマ62の設定時間である所定時間は、負圧を作用させるインク流路の空気を吸引し終えるのに十分な時間とする。また、閾値は、理想的にはゼロであるが、前記所定時間の経過後であっても通常多少の流量は発生する。そこで、漏洩が発生していないことが保証されている記録ヘッド1(図6参照)で前記所定時間経過後の流量を計測し、このときの実測流量に基づき閾値を決定する。この点に関し、図8に基づきさらに詳説する。
図8は漏洩が発生していないことが保証されている記録ヘッド1(図6参照、以下同じ)における流量特性を示すグラフである。同図に示すように、流量(縦軸の電圧値)は電磁開閉弁58の開動作に伴う吸引開始点T1から急激に増加し、一定時間経過後に急激に減少する。この間に負圧を作用させるインク流路の空気を吸引してしまうからである。そこで、十分な吸引時間を見込んだ所定時間が経過した後の判定ポイントT2における流量を流量信号S1に基づき検出し、この流量よりも若干大きい値を、閾値を表す基準電圧Vrefとする。
なお、図6中、63はフィルタ、64は吸引負圧を調整するレギュレータ、65はデジケータ、66は吸引負圧を調整するレギュレータである。
かかる本形態によれば、負圧の作用により特定のインク液体流路の空気が吸引される結果、吸引開始後、一定時間が経過すれば、前記特定のインク流路の気体は、隣接する他のインク流路からの漏洩がなければ極めて微量となる。すなわち、吸引開始後、所定時間が経過しても管路52を流れる空気の流量が閾値以上であることは、漏洩の原因となる亀裂等の発生を示唆している。したがって、一つのインク流路における空気の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の空気の流量の計測値と所定の閾値とを比較することで、2系統のインク流路間での漏洩の有無を検出することができる。
ここで、負圧を作用させるインク流路及び大気に開放するインク流路の組み合わせを適宜切替えて同様の検査を繰り返すことにより各インク流路間の漏洩の有無を検査することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の検査対象となるインクジェット式記録ヘッドは図1乃至図4に示すものに限定する必要はない。複数のノズル開口を列状に並べて形成したノズル列を備えるとともに、複数のリザーバから各圧力室を経て前記ノズル開口に至る一連の液体流路をそれぞれ備え、前記圧力室内における液体圧力の変化によって対応する前記ノズル開口から液滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドであれば基本的にインクジェット式記録ヘッドの形式には限定されない。ただ、混色による印刷品質の劣化が懸念されるインクジェット式記録ヘッド、すなわち複数のリザーバにそれぞれ色が異なるインクを充填する形式のものに適用して大きな効果を奏する。
また、本発明は広く液体噴射ヘッド全般を検査対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの検査方法乃至検査装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
記録ヘッドを圧電素子側から見た斜視図である。 記録ヘッドの分解斜視図である。 記録ヘッド内のインク流路を説明する図である。 記録ヘッドの断面図であり、(a)は図3のA−A部分の断面、(b)は図3のB−B部分の断面、(c)は図3のC−C部分の断面である。 実施の形態に係る検査方法の原理を示す原理図である。 実施の形態に係る検査装置を示すブロック線図である。 図6のアナログコントローラの具体的な構成例を示すブロック線図である。 図6に示す検査装置による実測データを示すグラフである。
符号の説明
I 検査装置、1 インクジェット式記録ヘッド、4 ノズル列、5 ノズルプレート、6,6a〜6f リザーバ、20 圧力室、25 ノズル開口、27 インク導入口、51 粘着テープ、52 管路、53 コンプレッサ、54 電磁開閉弁、55 流量計、56 アナログコントローラ、57 警報器、58 電磁開閉弁、59 アンプ、60 スイッチ、61 コンパレータ、62 タイマ、S1 流量信号、S2 漏洩信号、S3 開信号、S4 スイッチング信号

Claims (11)

  1. 複数のノズル開口を列状に並べて形成したノズル列を備えるとともに、複数のリザーバから各圧力室を経て前記ノズル開口に至る一連の液体流路をそれぞれ備え、前記圧力室内における液体圧力の変化によって対応する前記ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッドにおける前記液体流路のうち隣接する2系統間の漏洩検査を行う液体噴射ヘッドの検査方法であって、
    少なくとも一つの前記液体流路に対応するノズル開口を閉塞した状態で前記一つの液体流路のリザーバに管路を介して負圧を作用させるとともに、他の液体流路を大気に開放しておき、
    前記負圧の作用に伴ない前記管路を流れる気体の流量を計測し、この計測値と所定の閾値とを比較して前記2系統の液体流路間での漏洩の有無を検出することを特徴とする液体噴射ヘッドの検査方法。
  2. 請求項1に記載する液体噴射ヘッドの検査方法において、
    前記漏洩の有無の検出は、前記負圧の作用による前記一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点の前記気体の流量を計測し、この計測値と所定の閾値とを比較することにより行うことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査方法。
  3. 請求項1に記載する液体噴射ヘッドの検査方法において、
    前記漏洩の有無の検出は、前記負圧の作用による前記一つの液体流路における気体の吸引開始時点から所定時間を経過した時点までに計測した前記気体の総流量と所定の閾値とを比較することにより行うことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する液体噴射ヘッドの検査方法において、
    前記気体の流量は、流量計で計測するとともにこれを表わす電気信号に変換し、この電気信号を増幅して前記閾値を表わす電気信号と比較するようにしたことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載する液体噴射ヘッドの検査方法において、
    前記液体噴射ヘッドは、前記複数のリザーバが同一基板に隣接して構成してあり、しかも各リザーバに充填される液体の種類がそれぞれ異なるものであることを特徴とする液体噴射ヘッドの検査方法。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載する液体噴射ヘッドの検査方法において、
    前記ノズル開口の閉塞は、着脱可能な粘着テープを用いて行うことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査方法。
  7. 複数のノズル開口を列状に並べて形成したノズル列を備えるとともに、複数のリザーバから各圧力室を経て前記ノズル開口に至る一連の液体流路をそれぞれ備え、前記圧力室内における液体圧力の変化によって対応する前記ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射ヘッドにおける少なくとも一つの液体流路に対応するノズル開口を閉塞する閉塞部材と、
    管路を介して前記一つの液体流路のリザーバに負圧を作用させる一方、他の液体流路を大気に開放した状態で前記一つの液体流路内の気体を吸引する吸引手段と、
    前記管路の途中に配設されて管路を流れる前記気体の流量を検出する流量検出手段と、
    前記流量検出手段が検出した前記気体の流量の実測値と所定の閾値とを比較し、前記実測値が前記閾値以上の場合にこのことを表わす漏洩信号を送出する漏洩検出手段とを有することを特徴とする液体噴射ヘッドの検査装置。
  8. 請求項7に記載する液体噴射ヘッドの検査装置において、
    前記漏洩検出手段は、前記負圧の作用による前記吸引の開始時点から所定時間を経過した時点において前記流量検出手段が検出した前記気体の流量の実測値と所定の閾値とを比較し、前記実測値が前記閾値以上の場合にこのことを表わす漏洩信号を送出するように構成したことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査装置。
  9. 請求項7に記載する液体噴射ヘッドの検査装置において、
    前記漏洩検出手段は、前記負圧の作用による前記吸引の開始時点から所定時間を経過した時点までに計測した前記気体の総流量の実測値と所定の閾値とを比較し、前記実測値が前記閾値以上の場合にこのことを表わす漏洩信号を送出するように構成したことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査装置。
  10. 請求項7乃至請求項9の何れか一つに記載する液体噴射ヘッドの検査装置において、
    前記流量検出手段は、検出した気体の流量をこれを表わす電気信号である流量信号に変換して前記漏洩検出手段に送出するとともに、前記漏洩検出手段は前記流量信号を増幅して、前記閾値を表わす電気信号と比較するように構成したことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査装置。
  11. 請求項7乃至請求項10の何れか一つに記載する液体噴射ヘッドの検査装置において、
    前記閉塞部材は、粘着テープで形成したことを特徴とする液体噴射ヘッドの検査装置。
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JP2014193448A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Seiko Epson Corp 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置
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