JP2008200799A - ねじ締め方法、二次電池パックの組立に用いられるねじ締め装置および二次電池パックの製造方法 - Google Patents

ねじ締め方法、二次電池パックの組立に用いられるねじ締め装置および二次電池パックの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】径の小さいねじを用いても確実に十分な強度で締結できるねじ締めを行うねじ締め方法およびねじ締め装置を提供する。
【解決手段】ねじ10を填めたビット21はワーク31に向かって降下していく。ねじ10の頭がワーク31の下穴33に入る際に、センサ25がねじ10の位置を検出して制御部22がビット21の回転を開始させる。センサ25が、ねじ10の頭が被固定部材32に接触したことを検出したら、制御部22はビット21の回転を止めてビット21を上昇させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ねじ締め方法、二次電池パックの組立に用いられるねじ締め装置および二次電池パックの製造方法に関するものである。
従来より様々な装置やその構成部材を組み立てる際には、ねじにより2以上の部品を締結して固定することが一般的に行われてきた。ねじを用いて締結する場合、特に大量に組み立てられる装置や部材においては、自動のねじ締め装置を用いてねじ締めを行っている。このような自動ねじ締め装置に関しては種々の検討が行われている。
例えば特許文献1には、樹脂成型品に対するねじ締めのように、締付途中に必要なトルクT1より最終締付トルクT2の方を小さくする必要がある場合でも精度よくネジ締めが出来る自動ネジ締め装置が開示されている。具体的には、回転駆動軸を有するモータと、該モータの駆動軸に連結されたネジ締め用のビットと、モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、ネジ頭のワークへの接触を検出する接触検出手段と、前記複数の検出手段からの検出データを受けて、前記モータを着座するまでは第1の回転速度を維持するとともに、着座後は前記第1の回転数より小さい第2の回転数にて駆動するための制御信号を出力する制御手段と、前記制御信号を受けてモータへ駆動信号を供給する駆動手段とを具備してなる自動ねじ締め装置である。
特開平6−262452号公報
一方世の中の流れとしては、あらゆる装置や部材を小型にし且つ軽くすることがどんどんと推し進められている。これに伴い、ねじ止めすべき装置や部材も小型になり、これらが小さくなって来るに連れ、ねじ自体も小さくする必要があり、しかも小さなねじで確実に締結・固定することが求められている。しかしながら、ねじがある程度以下の大きさになった場合、特許文献1の装置を含めて従来の自動ねじ締め装置を用いてねじ締めを行うと、ねじ締めが行えなかったり、行えても固定が不十分で小さな力が掛かるだけで外れてしまうものが頻発するという問題が生じることを本願発明者は見出した。
この問題はこれまで報告されておらず、本願発明者が初めて見出したものであるが、特にタッピングねじを用いた場合、外見上はねじ止めされているように見えるのであるが、部品同士が固定されている力が弱く、落下試験などで部品同士が外れてしまうものが多く発生することがわかった。このような締結不良品はタッピングを行っているため再生できず、全て廃棄処分としなければならいので、製造コストが非常に大きくなっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、径の小さいねじを用いても確実に十分な強度で締結できるねじ締めを行うねじ締め方法およびねじ締め装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、ねじの回転を開始させるタイミングを所定のタイミングとした。
具体的には、本発明のねじ締め方法は、二次電池パックの組立に用いられるタッピングねじのねじ締め方法であって、下穴が開けられたワークを用意する工程と、ビットにねじの頭を填める工程と、前記ビットあるいは前記ワークを移動させることによって、前記下穴に向かって前記ねじの先端を近づけていく工程Aと、前記ねじの先端が前記下穴に入る際に前記ビットの回転を開始する工程と、前記ビットの回転によって前記ねじを前記下穴にねじ込む工程と、前記ねじの前記下穴へのねじ込み終了後に前記ビットの回転を止める工程と、前記ビットを前記ねじの頭から外す工程とを含む構成とした。
ここでいうねじとは雄ねじのことであり、ねじの頭とは該ねじをワークにねじ込むための工具(ビット)が装着される部分のことであり、ねじの先端とは頭とは反対側の端である。
ねじの先端が下穴に入る際にビットの回転を開始するということは、厳密な意味でねじの先端が下穴に入った瞬間に回転を開始することを意味しておらず、ねじの先端が下穴に入る1mm以内の手前や少し入りねじ山が下穴に接触しない時点から回転を開始することも含まれている。
工程Aではビットは実質的に無回転であることが好ましい。即ち、ねじが無回転のまま下穴に近づいていくことが好ましい。
本発明は、直径が3.0mm以下のねじを用いる場合に好ましく、1.6mm以下のねじを用いる場合により好ましい。
本発明の二次電池パックの製造方法は、上記のねじ締め方法によって、電池本体を収納する電池本体ケースに充放電保護回路を内蔵する保護回路部材が締結されている構成とした。
また、本発明のねじ締め装置は、二次電池パックの組立に用いられるものであって、ねじの頭に先端が填って該ねじを回転させるビットと、前記ビットをねじ込み対象のワークに近づけるビット移動部材と、前記ビットを回転させるビット回転部材と、前記ねじの位置を検出するセンサと、前記ビット回転部材を制御する回転制御部とを備え、前記回転制御部は、前記センサからの信号を基にして、前記ねじの先端が前記ワークに開けられた下穴に入る際に前記ビットの回転を開始させるようにビット回転部材を駆動させる構成とした。
本発明のねじ締め方法では、ねじの先端が下穴に入る際にビットの回転を開始させるので、ねじを下穴に確実にねじ込むことができねじ込み不良の発生を大幅に抑制できる。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明を想到するに至った経緯について説明をする。
携帯電話用のリチウムイオン電池は、小型・軽量・安全性を求められるため、電池本体を収納する電池本体ケースと充放電安全回路を内蔵する端部ケースとを固定する固定方式についても種々検討を行った。その中で、固定が確実であるという利点を有する小型のねじによる締結方式を第1の候補とした。ねじ止めは、端部ケースに設けた貫通孔と、電池本体ケースに開けられたねじ径よりも小さな下穴とを重ねて、タッピングねじを用いて下穴にねじ込む方法で行うことにした。
このとき、従来の自動ねじ締め装置を用いてねじ締めを行ったのであるが、ねじ締め工程においてねじが下穴に入らなかったり、下穴に入っても電池本体ケースと端部ケースとの固着強度が低く、落下試験などにより簡単に両ケースが外れてしまうという状況が頻発した。このような状況を改善するために、下穴の大きさや中心位置の合わせの精度を調整したり、ねじ締め装置のトルクやスピード、推力など様々な要素を検討したが、ねじ止めの状況は改善しなかった。
そこで、落下試験で簡単に両ケースが外れてしまったねじ締め部分を調査したところ、ねじの中心軸と下穴の中心軸とがずれて、ねじが下穴に斜めに入り込んでいることが判明した。即ち、携帯電話用のリチウムイオン電池においては所定の大きさで最大の電池容量を確保するため、下穴はねじ止めによる固着強度が保たれる最低限の深さしか設定されておらず、下穴にねじが真っ直ぐ入ってもねじが3山から4山しか下穴にねじ込まれないのであるが、ねじが斜めに入り込んだため2山以下しかねじ込まれなかったり、ねじ込みが浅かったりしていたのである。さらに調査を進めると、ねじが下穴に入らないのも下穴に対して斜めになったねじが、下穴に入る前に端部ケースの孔壁などに引っかかってしまっていることがわかった。
次にねじを調べたところ、自動ねじ締め装置のビットにねじ頭が填ってビットが回転すると、ねじの先端はねじの中心軸(回転軸)周りに回転するだけではなく、歳差運動によって首振り運動をして大きく円を描くことが判明した。これは、上記特許文献1に記載の自動ねじ締め装置を含めて従来の自動ねじ締め装置は、ねじ頭がビットに填められた後、ビットが回転してねじ止めされるワークに近づいていき、ワークに接触してねじ止めを行う、というステップでねじを締める、という動作を行っているため生じたことである。
さらに調べたところ、ねじは鍛造により製造されるため寸法や中心軸にばらつきがあって、ねじ自体のサイズが大きいときは、ねじの寸法に対する寸法誤差の割合が比較的小さいため自動ねじ締め装置でのねじ締めにおいて今までは問題にならなかったのであるが、ねじの径が小さくなってくるとねじの大きさに対する寸法誤差の割合が大きくなってきて、ねじの径が3.0mmから上記の問題が生じ始め、1.6mm以下になるとその問題が顕著になることがわかった。このことは、本願発明者が初めて見出したことである。
本願発明者は、上記問題を簡単且つ低コストで解決する方法を探求し、ついに本願発明を想到するに至った。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(実施形態1)
図1は本実施形態に係るねじ締め装置の概略図である。図1においてはワーク31の下穴33が視認できるように、一部を断面で表している。
ねじ締め装置は、ビット21と、ビット21を回転させるモータ(ビット回転部材)24と、ビット21をワーク31に近づけるビット移動部材23と、ねじ10の位置を検出するセンサ25と、モータ24の回転を制御する制御部(回転制御部)22とを備えている。なお制御部22は、ビット移動部材23の動きも制御しているとともに、センサ25の検出信号も取り込んでいる。
ねじ締めが行われるワーク31と、ワーク31に固定される被固定部材32とは、台26の上に載せられている。ワーク31は台26の上面に載せられており、開口部が円形の凹部である下穴33を有している。被固定部材32はワーク31の上に載せられていて、貫通孔34を有している。貫通孔34の径は下穴33の径よりも少し大きい。また、被固定部材32は、貫通孔34の中心軸と下穴33の中心軸とが一致するようにワーク31に載せられている。
ワーク31と被固定部材32とを固定するねじ10は、ねじ部外径が1.6mmであるいわゆるM1.6と呼ばれるねじである。これに対し、下穴33の径は1.25mmであり、貫通孔34の径は1.7mmである。下穴33には雌ねじが切られておらず、ねじ10はタッピングねじとして作用して下穴33に雌ねじを切りながらねじ込まれる。
次にねじ締め工程を図2を参考にして説明する。
まずワーク31を台26の上に載せる(S1)。この時被固定部材32を予めワーク31の上に載せておいてもよいし、ワーク31を台26に載せた後に被固定部材33をワークの上に載せてもよい。
それからビット21にねじ10の頭を填めて取り付ける(S2)。これは、ビット21を回転させてねじ10を吸着させることにより行う。ねじ10の頭が填ったらビット21の回転を止める。このビット21の動きは制御部22により制御される。
続いてビット移動部材23がビット21を無回転のままワーク31へ向かって降下させる(S3)。この時ビット21に先にはねじ10の頭が填っているので、ねじ10の先端が先頭になってワーク31に近づいていく。なお、ワーク31は、ビット21が降りたときにねじ10の先端が下穴33に入る位置に置かれている。
ねじ10がさらに下降していって、ねじ10の先端が被固定部材32の貫通孔34に入る際には、センサ25がその位置を検出し、検出した信号(ねじ10先端が貫通孔34に入る位置に来たという検出信号)を制御部22に送る。制御部22では、この信号を基に貫通孔34の長さ(深さ)とビット21の下降速度とから計算して、ねじ10先端がワーク31の下穴33に入るタイミングを捕捉する(S4)。
そして上記タイミングに合わせて、ねじ10先端が下穴33に入る際に制御部22はモータ24をONにして駆動させ、ビット21の回転を開始させる(S5)。
ビット21が降下しながら回転することにより、ねじ10は回転しながら下穴33に入っていき、雌ねじを切りながらねじ込まれていく(S6)。
次にねじ込みが進んでねじ10の頭が被固定部材32に当接したら、それをセンサ25で検出し、検出信号を制御部22に送り、制御部22はモータ24とビット移動部材23とに指令を出して、モータ24の回転とビット21の下降を停止させる(S7)。
それからビット21を上昇させると、ビット21がねじ10から離れていき(S8)、ねじ10のねじ込みによって被固定部材32とワーク31とが締結されて固定される。以上でねじ締めの工程が終了する。
上記S2からS6において、本実施形態とは異なり、従来のようにビット21にねじ10の頭を填めて取り付けた後、ビット21を回転させながら下降させてねじ10をワーク31および被固定部材32に近づけていったと仮定すると、ねじ10がM1.6と小型であるため、ねじ10の頭部分を起点とした歳差運動がねじ10寸法に対して相対的に大きくなる。即ち、ねじ寸法に対して歳差運動の大きさが無視できないほど大きくなる。この歳差運動はねじ10の寸法誤差・中心軸誤差などに起因したものであり、ねじ10の先端が首振りを行うため、ねじ10の先端が被固定部材32の貫通孔34のところまで下降してくると、貫通孔34の外縁や内壁などにねじ10の先端がぶつかってねじ10の頭がビット21から外れてしまう事態が多発する。
また従来の方法では、ねじ10の先端が貫通孔34を通過してワーク31の下穴33にまで到達したとしても、歳差運動のためねじ10が下穴33に対して斜めにねじ込まれてしまい、ワーク31と被固定部材32との固着強度が、ねじ10と下穴33との中心軸が一致している場合に比べて低くなってしまう。
このようにビット21を回転させながら下降させてねじ込みを行うとねじ込み不良が多発するのに比べ、本実施形態のねじ締め方法を用いるとねじ込み不良の発生率は非常に低くなり、ワーク31と被固定部材32とを強固に且つ確実に締結することができる。
本実施形態においては、ビット21の回転を開始させるタイミングが重要である。具体的には、ねじ締めのためのトルクの高い回転にビット21の回転が達した時点ではねじ10の先端が下穴33に入っている状態となるように回転を開始すればよい。たとえば、ねじ10の先端が下穴31に入ってからビット21が回転を開始しても良いし、ビット21の回転開始時にはねじ10の先端が下穴33に入っていなくてもトルクの高い回転に達するまでにねじ10の先端が下穴33に入っていればよい。
なお、ワーク31と被固定部材32の構成材料は金属やプラスチックなど種々の材料が挙げられ特に限定されない。ビット移動部材23はビット21を単独で又はモータ24と共にワーク31へ近づけたり遠ざけたりできるものであればどのようなものでもよい。制御部22はコンピュータなどを用いればよいが、上記の制御が行えるものであればどのようなものでも構わない。また、図1ではワーク31と被固定部材32とは平板状であるが、どのような形状であっても構わない。ねじ10の径も3.0mm以下であれば従来の方法に比べてねじ込み不良率が減少する。
本実施形態においては、従来の自動ねじ締め装置において、ビット21の回転を開始するタイミングだけを従来から変えるだけでよいので、従来の装置をそのまま使用することができ、方法の変更によるコストアップは発生しないのに対し、ねじ込み不良率は激減して、トータルでの製造コストが大きく低下する。
(実施形態2)
実施形態2は二次電池の電池パック組立に実施形態1のねじ締め装置およびねじ締め方法を用いたものである。高い容量の二次電池には、充放電時に過電流が流れたり高熱が発生したりしないように充放電保護回路が取り付けられている。電池本体に充放電保護回路を取り付ける方法として、取り付けの確実なねじによる締結が一般的である。本実施形態では、ねじ締め装置およびねじ締め方法は実施形態1と同じであるので、実施形態1とは異なっている電池パックについて説明を行う。
図3は二次電池であるリチウムイオン電池の電池パック1の斜視図であり、図4はその内部構造を示す図である。図4において、5は横断面形状が扁平な長方形、若しくは隅丸長方形ないし長円形の角形の電池である。電池5はリチウムイオン電池から成り、電池ケース(電池本体ケース)6の内部に電池本体である発電要素としての極板群と電解液が収容されている。極板群は、帯状の正極板と負極板の間にセパレータを介装した状態で巻回することで多層に積層されて構成されている。正極板はアルミニウム箔から成る芯材に正極合剤を塗着・乾燥して構成され、負極板は銅箔から成る芯材に負極合剤を塗着・乾燥して構成され、セパレータは微多孔性ポリプロピレンフィルムなどにて構成されている。
電池ケース6の上端面の中央部には、図には示されていないが負極である電極端子が突出して配設されている。また、電池5の正極の電極端子は電池ケース6にて構成されている。
電池5の上には、充放電保護回路を内部に収容した端部ケース(保護回路部材)3が固定される。端部ケース3には、3つの外部接続端子4が内蔵された状態で装着されている。3つの外部接続端子4の内、2つは正極と負極の外部接続端子4、残りの1つは識別抵抗検出用の接続端子である。
電池パック1は、電池5と、端部ケース3とを相互に一体固定し、さらに電池5全体と端部ケース3の一部とを外装ラベル2により覆うことで構成されている。電池ケース6の上端と端部ケース3とはねじ10により固定されている。
図5に示すように、端部ケース3の両端部に、下端近傍に段部8aを有して上下方向に貫通する取付孔8が設けられている。そして、この取付孔8に挿入したねじ10の頭部10aを段部8aに接触させた状態で、ねじ10の先端部を電池ケース2の上端面の両端部に形成された下穴7にねじ込むことで両者は一体固定される。なお、下穴7は開口部が円形の凹部である。
このねじ固定の詳細を説明すると、電池ケース6はアルミニウム又はアルミニウム合金で形成されており、下穴7の部分の肉厚は例えば0.8〜1.5mm程度と比較的厚くされている。そして、電池ケース6の上面の両端部に下穴7がプレス成形にて形成されている。この下穴7には雌ねじは切られておらず、ねじ10がねじ込まれることにより雌ねじが形成される。即ちねじ10はタッピングねじである。例えば、ねじ10としてねじ外径が1.2mmのメートルねじ(M1.2)を用いる場合、ねじ山の高さが0.13mm、ねじピッチが0.25mmであり、下穴7の内径を0.9mm、深さを1.4mmとすることで、下穴7に対してねじ10のねじ山が4山程度螺合する。これにより、図5(b)において上下の矢印によって示される、端部ケース3と電池5とを引き離す力に対して大きな耐力を持たせており、ねじ10の軸心方向に対して必要な固着強度が得られる。また、図5(b)において左右方向の矢印で示されるねじ10を剪断する方向の力に対しても十分な耐力を持たせている。
なお、上記ねじ10の具体例は一例であって、通常使用されるねじ10としては、外径が0.8〜3.0mm(M0.8〜M3)、ねじピッチが0.2〜0.5mmの細目系ねじが好適に用いられ、それに対応して下穴7は、その内径が0.5〜2.7mm、深さが0.8〜1.6mm程度に設定される。
このねじ10を下穴7にねじ込む際には、実施形態1のねじ締め装置を用い、実施形態1のねじ締め方法によってねじ締めが行われる。従って、本実施形態においても実施形態1と同じ効果を奏する。また、ねじ込み不良が生じると、電池ケース6の下穴7が傷ついてしまい、この電池ケース6を再生することはできず、廃棄せざるを得ない。電池パック1の製造工程は、このねじ10による固定の工程の後には、外装ラベル2を取り付ける工程があるのみであり、この時点で電池ケース6を廃棄することになると、損失が大きく、製造コストが非常に増大するが、本実施形態のねじ締め方法を行えば、製造コストを低く抑えられる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本発明の例示であり、本発明はこれらの例に限定されない。例えば、締結するワークと被固定部材とは板部材同士や二次電池パックの構成部材に限定されず、電子装置の構成部品同士などでも構わない。また、ねじ締め装置において、ビットをワークに近づけるのではなく、ワークをビットの方に近づけてねじ締めを行ってもよい。
また、ねじの径の下限はねじの製造技術に依存する。
ビットは被固定部材に開けられた貫通孔にねじの先端が入る前までは回転をしていても構わない。
以上説明したように、本発明に係るねじ締め方法は、ねじ込み不良の発生を抑制するので、機械や装置の組立等に有用である。
ねじ締め装置の概略図。 ねじ締めの工程を示す図。 リチウムイオン電池の電池パックの斜視図。 リチウムイオン電池の内部構造を示す分解図。 (a)ねじによる固定部分の一部破断斜視図、(b)ねじによる固定部分の断面図。
符号の説明
1 電池パック
2 外装ラベル
3 端部ケース(保護回路部材)
4 外部接続端子
5 電池
6 電池ケース(電池本体ケース)
7 下穴
8 取付孔
8a 段差部
10 ねじ
10a ねじ頭部
21 ビット
22 制御部(回転制御部)
23 ビット移動部材
24 モータ(ビット回転部材)
25 センサ
26 台
31 ワーク
32 被固定部材
33 下穴
34 貫通孔

Claims (6)

  1. 二次電池パックの組立に用いられるタッピングねじのねじ締め方法であって、
    下穴が開けられたワークを用意する工程と、
    ビットにねじの頭を填める工程と、
    前記ビットあるいは前記ワークを移動させることによって、前記下穴に向かって前記ねじの先端を近づけていく工程Aと、
    前記ねじの先端が前記下穴に入る際に前記ビットの回転を開始する工程と、
    前記ビットの回転によって前記ねじを前記下穴にねじ込む工程と、
    前記ねじの前記下穴へのねじ込み終了後に前記ビットの回転を止める工程と、
    前記ビットを前記ねじの頭から外す工程と
    を含む、ねじ締め方法。
  2. 前記工程Aでは前記ビットは実質的に無回転である、請求項1に記載のねじ締め方法。
  3. 直径が3.0mm以下のねじを用いることを特徴とする、請求項1または2に記載のねじ締め方法。
  4. 直径が1.6mm以下のねじを用いることを特徴とする、請求項3に記載のねじ締め方法。
  5. ねじの頭に先端が填って該ねじを回転させるビットと、
    前記ビットをねじ込み対象のワークに近づけるビット移動部材と、
    前記ビットを回転させるビット回転部材と、
    前記ねじの位置を検出するセンサと、
    前記ビット回転部材を制御する回転制御部と
    を備え、
    前記回転制御部は、前記センサからの信号を基にして、前記ねじの先端が前記ワークに開けられた下穴に入る際に前記ビットの回転を開始させるようにビット回転部材を駆動させる、二次電池パックの組立に用いられるねじ締め装置。
  6. 電池本体と充放電保護回路を内蔵する保護回路部材とを備えた二次電池パックの製造方法であって、
    前記電池本体を収納する電池本体ケースに前記保護回路部材が、請求項1から4のいずれか一つに記載のねじ締め方法によって締結されている、二次電池パックの製造方法。
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