JP2008199703A - 低圧配電系統 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価で小型の装置を付加する簡便な手段により、逆潮流による電圧上昇を抑制して低圧配電線の末端に位置する電力需要家の低圧配電線との接続点での電圧が規定値を超えないようにする。
【解決手段】 系統電源から延びる高圧配電線10に複数の変圧器12,22が接続されると共に各変圧器12,22ごとに低圧配電線13,23が接続され、系統電源に対して逆潮流を発生させる太陽光発電装置14a〜14e,24a〜24cを持つ多数の電力需要家A〜E,X〜Zを各低圧配電線13,23に枝状に接続した低圧配電系統において、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eと、その低圧配電線13と隣接する別の低圧配電線23の末端点25dとの間に、接続点15eから末端点25dへ接点を切り替える切替開閉器30を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、系統電源から延びる高圧配電線に複数の変圧器が接続されると共に各変圧器ごとに低圧配電線が接続された低圧配電系統であって、系統電源に対して逆潮流を発生させる太陽光発電装置などの分散型電源を持つ多数の電力需要家を各低圧配電線に枝状に接続した低圧配電系統に関する。
図6は系統電源(図示せず)から延びる高圧配電線1に変圧器2(柱上変圧器)を介して一つの低圧配電線3が接続された低圧配電系統を示す。
同図に示すように、この低圧配電系統では、系統電源に対して逆潮流を発生させる分散型電源としての太陽光発電装置4a〜4eを持つ多数の電力需要家A〜Eを低圧配電線3に枝状に接続した構成となっている。各電力需要家A〜Eは、低圧配電線3との接続点5a〜5e(電力需要家A〜Eごとに設置された電柱)からの引込線6a〜6eでもって電力供給され、各電力需要家A〜Eからは、太陽光発電装置4a〜4eの発電電力により低圧配電線3に逆潮流(図中矢印参照)を発生させることになる。
この逆潮流の発生により、各電力需要家A〜Eの低圧配電線3との接続点5a〜5eでの電圧Vは、図7に示すような特性となる。つまり、変圧器2の直近に位置する電力需要家Aの低圧配電線3との接続点5aでの電圧VAを最小値として、前述の変圧器2から離れるにつれて、他の電力需要家B〜Eの低圧配電線3との接続点5b〜5eでの電圧が順次上昇し、低圧配電線3の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線3との接続点5e(以下、末端点と称す)での電圧VEが規定値V0を超える場合がある。
ここで、各電力需要家A〜Eにおける太陽光発電装置4a〜4eは、その発電電力を低圧配電線3に逆潮流させる場合、低圧配電線3との接続点5a〜5eでの電圧VA〜VE(実際上は太陽光発電装置4a〜4eの端子電圧)が規定値V0を超えないように無効電力を出力し、さらに有効電力も制御することにより電圧上昇を抑制する機能を具備している。
しかしながら、前述の太陽光発電装置4a〜4eの出力自体が大きかったり高密度である場合には、その太陽光発電装置4a〜4eが無効電力を出力したとしても、低圧配電線3との接続点5a〜5eでの電圧VA〜VEを規定値V0内に維持することができない場合がある。その場合、太陽光発電装置4a〜4eの有効電力の出力を抑制して電圧上昇を回避することが考えられるが、太陽光発電装置4a〜4eでは高出力が得られる時間帯が限られており、この時間帯に有効電力の出力を抑制することは、自然エネルギーの利用機会が損なわれることになって好ましくない。
この問題を解消する手段として、例えば、図8に示すように変圧器2の二次側にリアクトル7を電圧上昇が発生する必要な時だけ直列に介挿する方法がある(例えば、非特許文献1参照)。この直列リアクトル7の挿入により、図9に示すように各電力需要家A〜Eにおける低圧配電線3との接続点5a〜5eでの電圧VA〜VEを各電力需要家A〜Eで一括して降下させることで、低圧配電線3の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線3との接続点5eでの電圧VEが規定値V0を超えないようにしている。
平成15年電気学会全国大会 No.6−184 第6分冊p319〜320「分散型電源系統連系に伴う電圧変動制御手法」
ところで、従来の低圧配電系統では、前述したように低圧配電線3の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線3との接続点5eでの電圧VEが規定値V0を超えないようにするため、電圧上昇が発生する必要な時だけ、変圧器2の二次側に直列リアクトル7を挿入し、この直列リアクトル7の挿入により、各電力需要家A〜Eにおける低圧配電線3との接続点5a〜5eでの電圧VA〜VEを各電力需要家A〜Eで一括して降下させるようにしている(図8および図9参照)。
しかしながら、前述のように変圧器2の二次側に直列リアクトル7を挿入する構成とした場合、直列リアクトル7を含む装置を設置しなければならず、また、直列リアクトル7に大電流が流れることから大容量の設備となる。その結果、設備費が嵩むと共に大掛かりな設備になるという問題があった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、安価で小型の装置を付加する簡便な手段により、逆潮流による電圧上昇を抑制して低圧配電線の末端に位置する電力需要家の低圧配電線との接続点での電圧が規定値を超えないようにし得る低圧配電系統を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、系統電源から延びる高圧配電線に複数の変圧器が接続されると共に各変圧器ごとに低圧配電線が接続され、系統電源に対して逆潮流を発生させる分散型電源を持つ多数の電力需要家を各低圧配電線に枝状に接続した低圧配電系統において、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点と、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点との間に、接続点から末端点へ接点を切り替える切替開閉器を設けたことを特徴とする。
ここで、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点では、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超えていないことが条件となる。
この条件を満足した状態の下で、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点と、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点との間に介挿された切替開閉器で、接続点から末端点へ接点を切り替える。
その結果、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家は、別の低圧配電線の末端点に接続されることになり、切替開閉器の接点切り替え前にその電力需要家の分散型電源が接続されていた低圧配電線の接続点での電圧が降下して所定の規定値以下となる。なお、切替開閉器の接点切り替え後に電力需要家の分散型電源が新たに接続された別の低圧配電線の末端点での電圧は上昇するが、切替開閉器の接点切り替え前における接続点と末端点の電圧の差が一定値以上であれば、所定の規定値以下にすることが可能である。
系統電源に対して逆潮流を発生させる分散型電源を持つ多数の電力需要家のうち、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家は、低圧配電線の末端に位置するとは限らない。しかしながら、分散型電源の逆潮流による電圧上昇は、低圧配電線の末端に向けてその低圧配電線の電力需要家間の抵抗分が順次累積されていくことにより発生することから、その末端点での電圧が所定の規定値を超えることが多い。
この場合、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との末端点と、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点との間で、切替開閉器を前者の末端点から後者の末端点へ接点を切り替えることになる。
本発明における切替開閉器は、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点での両電圧をそれぞれ測定すると共に、逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える直前で、かつ、接続点と末端点の電圧の差が一定値以上となった時点で、接続点から末端点へ接点を切り替え可能とした構成が望ましい。
このようにすれば、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点から、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点へ接点を切り替えても、接続点と末端点での両電圧を所定の規定値の範囲内に容易に規制することができる。
また、本発明における切替開閉器は、逆潮流による電圧上昇が一定の時間継続して経過した後に接続点から末端点へ接点を切り替え可能とした構成が望ましい。
このようにすれば、逆潮流あるいは他の何等かの原因で逆潮流による電圧上昇が瞬間的に発生した場合などを排除することができ、切替開閉器の誤動作を未然に防止することが可能となる。
さらに、本発明における切替開閉器は、接続点から末端点への接点の切替時間を分散型電源の単独運転検出時間以内とした構成が望ましい。
切替開閉器における切替時間が分散型電源の単独運転検出時間よりも長いと、切替開閉器による接続点から末端点への接点切り替えが完了する前に、分散型電源の単独運転検出により分散型電源が停止することになる。そのため、接続点から末端点への接点の切替時間を分散型電源の単独運転検出時間以内とすれば、分散型電源の単独運転検出により分散型電源が停止することなく、切替開閉器により接続点から末端点へ接点を確実に切り替え完了することができる。
本発明によれば、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点と、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点との間に、接続点から末端点へ接点を切り替える切替開閉器を設けたことにより、その切替開閉器により、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家は、別の低圧配電線の末端点に接続されることになり、その電力需要家の低圧配電線の接続点での電圧を降下させて所定の規定値以下にすることができる。
その結果、安価で小型の装置を付加する簡便な手段、つまり、切替開閉器により、低圧配電線の末端での電圧が規定値を超えないようにすることができ、また、逆潮流による電圧上昇で分散型電源の有効電力を抑制することが回避できるので、太陽光発電などの自然エネルギーの有効活用を図ることができる。
図1は本発明の実施形態で、低圧配電系統の概略構成を示す。
この実施形態における低圧配電系統は、同図に示すように、系統電源(図示せず)から延びる高圧配電線10に複数の変圧器12,22が接続されると共に各変圧器12,22ごとに低圧配電線13,23が接続されている。前述した変圧器12,22は、一般的に電柱などに設置された柱上変圧器である。
なお、この実施形態では、二つの変圧器12,22およびその変圧器12,22を介して高圧配電線10に接続された二つの低圧配電線13,23を例示しているが、三つ以上の変圧器およびその変圧器を介して高圧配電線10に接続された三つ以上の低圧配電線についても同様に適用可能である。
各低圧配電線13,23のそれぞれには多数の電力需要家(例えば、一般家庭や工場など)が接続されている。図示の実施形態では、一方の低圧配電線13に五つの電力需要家A〜Eが枝状に接続され、他方の低圧配電線23に三つの電力需要家X〜Zが枝状に接続された構成を例示する。
なお、一方の低圧配電線13における各電力需要家A〜Eは、低圧配電線13との接続点15a〜15e(電力需要家A〜Eごとに設置された電柱)からの引込線16a〜16eでもって電力供給され、系統電源に対して逆潮流を発生させる分散型電源としての太陽光発電装置14a〜14eを持ち、各太陽光発電装置14a〜14eを低圧配電線13および高圧配電線10を介して系統電源に連系させている。各電力需要家A〜Eからは、太陽光発電装置14a〜14eの発電電力により低圧配電線13に逆潮流(図中矢印参照)を発生させることになる。
また、他方の低圧配電線23における各電力需要家X〜Zは、低圧配電線23との接続点25a〜25c(電力需要家X〜Zごとに設置された電柱)からの引込線26a〜26cでもって電力供給され、系統電源に対して逆潮流を発生させる分散型電源としての太陽光発電装置24a〜24cを持ち、各太陽光発電装置24a〜24cを低圧配電線23および高圧配電線10を介して系統電源に連系させている。各電力需要家X〜Zからは、太陽光発電装置24a〜24cの発電電力により低圧配電線23に逆潮流(図中矢印参照)を発生させることになる。
各電力需要家A〜E,X〜Zに設置された太陽光発電装置14a〜14e,24a〜24cが低圧配電系統13,23に存在すると、系統電源に対して逆潮流が低圧配電線13,23に発生する。この逆潮流の発生により、各電力需要家A〜E,X〜Zの低圧配電線13,23との接続点15a〜15e,25a〜25c(電柱)での電圧VA〜VE,VX〜VZは、図2に示すような特性を示す。つまり、各電力需要家A〜E,X〜Zの低圧配電線13,23との接続点15a〜15e,25a〜25cのうち、変圧器12,22に接続された直近の接続点15a,25aでの電圧VA,VXが最も低く、その直近の接続点15a,25aから低圧配電線13,23の末端に向けて電圧上昇が発生している。
太陽光発電装置14a〜14e,24a〜24cの逆潮流による電圧上昇は、低圧配電線13,23の末端に向けてその低圧配電線13,23の電力需要家間の抵抗分が累積されていくことから、変圧器12,22に接続された直近の接続点15a,25aから両側(図示の接続点15a,25aの左右両側)に向けて各接続点15b〜15e,25b〜25cの電圧が順次高くなっていく傾向にある。その結果、一方の低圧配電線13のように、変圧器12に接続された直近の接続点15aから低圧配電線13の末端までの間に多数の電力需要家C〜Eの低圧配電線13との接続点15c〜15eが存在すると、同図に示すように低圧配電線13の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線13の接続点15eでの電圧VEが所定の規定値V0を超えることがある。
そこで、一方の低圧配電線13の末端に位置する電力需要家E、つまり、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の規定値V0を超える電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eと、その低圧配電線13と隣接する別の低圧配電線23の末端点25dとの間に、接続点15eから末端点25dへ接点を切り替える切替開閉器30を設ける。
この切替開閉器30は、一方の一次側端子に低圧配電線13の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eが接続されると共に、他方の一次側端子にその低圧配電線13と隣接する別の低圧配電線23の末端点25dが接続され、二次側端子に低圧配電線13の末端に位置する電力需要家Eの太陽光発電装置14eが接続されている。切替開閉器30は、低圧配電線13の末端に位置する電力需要家Eが引込線16eで接続された電柱に設置される。
ここで、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の規定値V0を超える電力需要家Eの低圧配電線13と隣接する別の低圧配電線23の末端点25dでは、太陽光発電装置24a〜24cの逆潮流による電圧上昇が所定の規定値V0を超えていないことが条件となる。つまり、一方の低圧配電線13における電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eでの電圧VEと、他方の低圧配電線23の末端点25dでの電圧VPとの差が一定値以上であることを必要とする。
このように、一方の低圧配電線13における電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eでの電圧VEと、他方の低圧配電線23の末端点25dでの電圧VPとの差が一定値よりも小さいと、後述するように切替開閉器30による接点切り替えで他方の低圧配電線23の末端点25dでの電圧VPが上昇して所定の規定値V0を超える可能性があるためである。
以上の条件を満足した状態の下で、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の規定値V0を超える電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eと、その低圧配電線13と隣接する別の低圧配電線23の末端点25dとの間に介挿された切替開閉器30で、図3に示すように接続点15eから末端点25dへ接点を切り替える。
この切替開閉器30の接点切り替えにより、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の規定値V0を超える電力需要家Eは、一方の低圧配電線13から切り離されてその低圧配電線13に隣接する別の低圧配電線23の末端点25dに接続されることになる。この時、一方の低圧配電線13の接続点15eが末端点となり、他方の低圧配電線23の末端点25dが接続点となる。
その結果、一方の低圧配電線13では、逆潮流を発生させていた末端位置の電力需要家Eの太陽光発電装置14eがなくなることから、図4に示すようにその電力需要家Eの低圧配電線13の接続点15eでの電圧VEが降下して所定の規定値V0以下となる。なお、切替開閉器30の接点切り替え後に電力需要家Eの太陽光発電装置14eが新たに接続された別の低圧配電線23の末端点25dでの電圧VPは上昇するが、切替開閉器30の接点切り替え前における一方の低圧配電線13の接続点15eと別の低圧配電線23の末端点25dの電圧の差が一定値以上であったことから、その末端点25dでの電圧VPが所定の規定値V0を超えることはない。
しかしながら、切替開閉器30の接点を切り替えた後、逆に、一方の低圧配電線13の末端点15eでの電圧VEが所定の規定値V0より低くなり、他方の低圧配電線23の接続点25dでの電圧VPと一方の低圧配電線13の末端点15eでの電圧VEとの差が一定値よりも大きくなった場合には、切替開閉器30で、他方の低圧配電線23の末端点25dから一方の低圧配電線13の接続点15eへ接点を切り替えて復帰させるようにする。
このようにした結果、安価で小型の切替開閉器30を設置するだけで、低圧配電線13の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eでの電圧VEが所定の規定値V0を超えないようにすることができ、また、逆潮流による電圧上昇で太陽光発電装置14a〜14eの有効電力を抑制することが回避できるので、太陽光発電などの自然エネルギーの有効活用を図ることができる。
この実施形態では、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇は、低圧配電線13の末端に向けてその低圧配電線13の電力需要家間の抵抗分が順次累積されていくことにより発生することから、低圧配電線13の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15eでの電圧VEが所定の規定値V0を超える場合について説明している。
しかしながら、太陽光発電装置を持つ多数の電力需要家のうち、系統電源に対して逆潮流を発生させない太陽光発電装置を持つ電力需要家も存在する。このことから、低圧配電線の末端に至るまでの途中に位置する電力需要家の低圧配電線との接続点での電圧が所定の規定値V0を超える場合もある。
この場合、低圧配電線13の末端に至るまでの途中に位置する電力需要家の低圧配電線の接続点での電圧が所定の規定値V0を超える場合、その電力需要家の低圧配電線との接続点と、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点との間で、切替開閉器を前者の接続点から後者の末端点へ接点を切り替えることになる。
この実施形態における切替開閉器30は、図5に示すように電圧比較部32、タイマー部34および判定部36からなる制御装置38により開閉制御される。まず、電圧比較部32で、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の規定値V0を超える電力需要家E、つまり、低圧配電線13の末端に位置する電力需要家Eの低圧配電線13との接続点15e、その低圧配電線13と隣接する別の低圧配電線23の末端点25dでの両電圧VE,VPを計器用変圧器PTによりそれぞれ測定する。
一方、タイマー部34では、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の時間継続するか否かを監視する。このタイマー部34により電圧上昇が所定の時間継続するか否かを監視することで、逆潮流あるいは他の何等かの原因により電圧上昇が瞬間的に発生した場合などを排除することができ、切替開閉器30の誤動作を未然に防止することが可能となる。
このようにして、電圧比較部32からの出力に基づいて、逆潮流による電圧上昇が所定の規定値V0を超える直前で、かつ、接続点15eと末端点25dの電圧の差(VE−VP)が一定値以上であると判定され、さらに、タイマー部34からの出力に基づいて、太陽光発電装置14a〜14eの逆潮流による電圧上昇が所定の時間継続して経過した時点で、判定部26からの出力に基づいて切替開閉器30で、低圧配電線13の接続点15eから低圧配電線23の末端点25dへ接点を切り替える。この接点切り替えにより、電力需要家Eを一方の低圧配電線13から切り離し、他方の低圧配電線23へ繋ぎかえる。
なお、電力需要家が持つ太陽光発電装置14a〜14e,24a〜24cを系統電源と連系させた低圧配電系統では、系統電源の停電発生時、太陽光発電装置14a〜14e,24a〜24cの単独運転を防止するためにその太陽光発電装置14a〜14e,24a〜24cを単独運転検出時間後に停止させるようにしている。
従って、切替開閉器30における切替時間が太陽光発電装置14eの単独運転検出時間よりも長いと、切替開閉器30により接続点15eを末端点25dへ接点を切り替え完了する前に、太陽光発電装置14eの単独運転検出により太陽光発電装置14eを停止させることになる。
そこで、切替開閉器30においては、太陽光発電装置14eの単独運転検出によりその太陽光発電装置14eが停止することなく、切替開閉器30により接続点15eから末端点25dへ接点を確実に切り替え完了することができるように、接続点15eから末端点25dへの接点の切替時間を太陽光発電装置14eの単独運転検出時間以内とすることが必要である。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明の実施形態で、低圧配電系統において切替開閉器による切り替え前の状態を示す概略構成図である。 図1の低圧配電系統における各電力需要家の低圧配電線との接続点での電圧を示す特性図である。 本発明の実施形態で、低圧配電系統において切替開閉器による切り替え後の状態を示す概略構成図である。 図3の低圧配電系統における各電力需要家の低圧配電線との接続点での電圧を示す特性図である。 図1の低圧配電系統で使用する切替開閉器を示す制御構成図である。 低圧配電系統の従来例を示す概略構成図である。 図6の低圧配電系統における各電力需要家の低圧配電線との接続点での電圧を示す特性図である。 低圧配電系統の他の従来例を示す概略構成図である。 図8の低圧配電系統における各電力需要家の低圧配電線との接続点での電圧を示す特性図である。
符号の説明
10 高圧配電線
12 変圧器
13 低圧配電線
14a〜14e 分散型電源(太陽光発電装置)
15a〜15e 接続点
22 変圧器
23 低圧配電線
24a〜24c 分散型電源(太陽光発電装置)
25a〜25e 接続点
25d 末端点
30 切替開閉器
A〜E 電力需要家
X〜Z 電力需要家

Claims (5)

  1. 系統電源から延びる高圧配電線に複数の変圧器が接続されると共に各変圧器ごとに低圧配電線が接続され、系統電源に対して逆潮流を発生させる分散型電源を持つ多数の電力需要家を前記各低圧配電線に枝状に接続した低圧配電系統において、前記分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点と、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点との間に、前記接続点から末端点へ接点を切り替える切替開閉器を設けたことを特徴とする低圧配電系統。
  2. 前記分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点がその低圧配電線の末端点である請求項1に記載の低圧配電系統。
  3. 前記切替開閉器は、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点での両電圧をそれぞれ測定すると共に、前記逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える直前で、かつ、接続点と末端点の電圧の差が一定値以上となった時点で、前記接続点から末端点へ接点を切り替え可能とした請求項1又は2に記載の低圧配電系統。
  4. 前記切替開閉器は、逆潮流による電圧上昇が一定の時間継続した後に接続点から末端点へ接点を切り替え可能とした請求項1〜3のいずれか一項に記載の低圧配電系統。
  5. 前記切替開閉器は、接続点から末端点への接点の切替時間を分散型電源の単独運転検出時間以内とした請求項1〜4のいずれか一項に記載の低圧配電系統。
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