JP2008196722A - アーク炉の溶解終了判定方法 - Google Patents
アーク炉の溶解終了判定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008196722A JP2008196722A JP2007029857A JP2007029857A JP2008196722A JP 2008196722 A JP2008196722 A JP 2008196722A JP 2007029857 A JP2007029857 A JP 2007029857A JP 2007029857 A JP2007029857 A JP 2007029857A JP 2008196722 A JP2008196722 A JP 2008196722A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting
- arc
- scrap
- electrode
- furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Abstract
【課題】スクラップ追装や溶落の判定を、作業員の主観によらず確実に行う。
【解決手段】 電極昇降制御装置6は、アーク炉4のアーク電流Iを検出し、検出されたアーク電流Iの分散ないし標準偏差を算出して、これら分散ないし標準偏差の値が所定値以下になった時に溶解終了と判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電極昇降制御装置6は、アーク炉4のアーク電流Iを検出し、検出されたアーク電流Iの分散ないし標準偏差を算出して、これら分散ないし標準偏差の値が所定値以下になった時に溶解終了と判定する。
【選択図】 図1
Description
本発明はアーク炉の溶解終了判定方法に関し、特に、スクラップ追装や溶落の判定を確実に行うための溶解終了判定方法に関する。
アーク炉の操業はスクラップの溶解の進行に応じて、炉用変圧器の二次タップ切替によるアーク電圧調整や電極昇降によるアーク電流制御を最適に行う必要がある。従来は実操業より得られた電圧・電流値を標準パターン化し、当該標準パターンを操業状況に応じて適宜修正しつつプログラム制御することが広く行われている。一方、特許文献1には、直流アーク炉の騒音レベルや振動変位、投入積算電力等よりファジィ推論によって溶落を検出する炉況検出方法が示されている。
特開平6−294587
ところで、操業中に一時的に通電を停止して行うスクラップ追装のタイミングや、昇熱や精錬を開始するための溶落のタイミングの判定は、主に作業者の主観的判断に委ねられているが、溶解不足で溶け残ったスクラップのために追装のスクラップが入らない不具合や、溶解過度による電力や時間の無駄な消費が問題になっている。この場合、前述の騒音や振動に基づいて炉況を検出して溶解終了の判定を行う方法では、アーク炉内部に残存するスクラップや炉壁に付着するスラグなどが外乱となって正確な判定を行うことができない。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、アークの状態をより直接的な方法で検出して、溶解終了の判定を確実に行うことができる溶解終了判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、アーク炉のアーク電流を検出し、検出されたアーク電流の分散ないし標準偏差を算出して、これら分散ないし標準偏差の値が所定値以下になった時に溶解終了と判定する。
本発明において、アーク電流が急激に変動するのは電極とスクラップの距離が時々刻々と変化することに起因している。溶解の初期はスクラップがまだ様々な形状をしているため、アークエネルギーの投入によって電極とスクラップの距離が大きく変化しがちである。これに対して、スクラップ追装や溶落の寸前の段階では、スクラップはほぼ液状であり、アークは電極と溶鋼液面との間に生じているため、距離の変動はほとんどみられない。したがって、変動するアーク電流の分散ないし標準偏差の値が所定値以下になるのは、スクラップの溶解が進んで炉況の変化が収まったことにより電流の変動が小さくなってきたことを示している。したがって、標準偏差等の値が所定値以下になった時に溶解終了とすることにより、作業者の主観によることなく溶解終了が確実に判定される。
以上のように、本発明の溶解終了判定方法によれば、スクラップ追装や溶落の判定を、作業員の主観によることなく確実に行うことができるから、溶解不足で溶け残ったスクラップのために追装のスクラップが入らない不具合や、溶解過度による電力や時間の無駄を生じない。
図1には本発明方法を適用する交流アーク炉の給電系統を示す。図1において、炉用変圧器1はその1次側に供給される交流電源電圧をアーク炉操業に必要な電圧に降圧し、2次側に接続された電極2と炉体3内に装入されたスクラップ4の間にアークエネルギーを発生させてスクラップ4を加熱する。アークエネルギーの調整は、電極駆動装置5により電極2を上昇または下降させることによって行われる。電極駆動装置5は例えば、インバータ制御された交流電動機で正逆回転させられるウインチによって、電極2の支腕を吊るワイヤを巻取り又は巻き戻すことによって電極を昇降させるものである。
上記電極駆動装置5は、電極昇降制御装置6からの速度指令により速度制御されている。この速度制御を行うためのフィードバック信号として、炉用変圧器1の2次側に設けた電流検出器7および電圧検出器8でそれぞれ検出した実アーク電流信号Iと実アーク電圧信号Vが電極昇降制御装置6に入力されている
コンピュータ内蔵の上記電極昇降制御装置6はアーク電流設定部61を備えており、これから出力される設定電流信号61aがアークインピーダンス制御部62に与えられる。設定電流信号61aはアークインピーダンス制御部62にてアーク電流信号Iおよびアーク電圧信号Vと比較演算されて、アークインピーダンスが一定となるように電極駆動装置5を介して電極2が昇降制御される。上記電極昇降制御装置6にはさらに判定部63が設けてあり、当該判定部63にはアーク電流信号Iが入力して、これに基づいて以下に説明するように溶解終了判定がなされる。なお、上記アーク電流設定部61、アークインピーダンス制御部62および判定部63は一部あるいは全部をコンピュータプログラムで実現することができる。
アーク電流設定部61は図2(1)に示すように、溶解1、溶解2、および溶解3と昇熱の各工程で、予め定めた段階的に変化する設定電流信号を出力する。この設定電流信号に基づき、アークインピーダンス制御部62から電極駆動装置5を介して電極2の昇降が制御される。図2(2)には電極昇降制御に基づくアーク電流の経時変化を示し、溶解するスクラップによる炉況の変化によって変動している。判定部63は一定間隔でアーク電流信号Iをサンプルして、その標準偏差を実時間で算出する。算出された標準偏差値の変化を図2(3)に示す。そして判定部63は、各溶解工程の主溶解期に標準偏差値が所定値(本実施形態では7)以下になった時点(T1,T2,T3)で、アーク電流の変化が落ち着いたとして溶解終了と判定し、その旨の信号63aを出力する。この溶解終了信号63aにより、作業者はスクラップ追装のタイミングや、昇熱や精錬を開始するための溶落のタイミングを確実に知ることができる。なお、上記標準偏差値に代えて分散値を使用することもできる。
1…炉用変圧器、2…電極、3…炉体、4…スクラップ、6…電極昇降制御装置、61…アーク電流設定部、62…アークインピーダンス制御部、63…判定部。
Claims (1)
- アーク炉のアーク電流を検出し、検出されたアーク電流の分散ないし標準偏差を算出して、これら分散ないし標準偏差の値が所定値以下になった時に溶解終了と判定するアーク炉の溶解終了判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007029857A JP2008196722A (ja) | 2007-02-09 | 2007-02-09 | アーク炉の溶解終了判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007029857A JP2008196722A (ja) | 2007-02-09 | 2007-02-09 | アーク炉の溶解終了判定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008196722A true JP2008196722A (ja) | 2008-08-28 |
Family
ID=39755832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007029857A Pending JP2008196722A (ja) | 2007-02-09 | 2007-02-09 | アーク炉の溶解終了判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008196722A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015023202A (ja) * | 2013-07-22 | 2015-02-02 | パナソニック株式会社 | ガスレーザ発振装置 |
WO2023054758A1 (ko) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 에이블맥스(주) | Dc전기로의 멜트다운 판정정도 향상방법 |
-
2007
- 2007-02-09 JP JP2007029857A patent/JP2008196722A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015023202A (ja) * | 2013-07-22 | 2015-02-02 | パナソニック株式会社 | ガスレーザ発振装置 |
WO2023054758A1 (ko) * | 2021-09-29 | 2023-04-06 | 에이블맥스(주) | Dc전기로의 멜트다운 판정정도 향상방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6512200B2 (en) | Welding control system | |
US6548784B2 (en) | Controlled output for welding | |
TWI401405B (zh) | 電弧熔煉設備及使用其之熔汁之製造方法 | |
EP0247628B1 (en) | Method of control and apparatus for hot-wire welding | |
TWI503197B (zh) | Arc welding method | |
JP2008196722A (ja) | アーク炉の溶解終了判定方法 | |
US5539768A (en) | Electric arc furnace electrode consumption analyzer | |
TWI530651B (zh) | And the melting state determining device of the electric arc furnace | |
JP5026289B2 (ja) | 消耗電極アーク溶接の短絡判別方法 | |
CN108202177B (zh) | 气体保护焊起弧控制方法和装置 | |
JP4815175B2 (ja) | アーク炉用電極昇降装置 | |
US11872659B2 (en) | Welding device and welding method with self-setting welding wire feed speed | |
JP6910741B2 (ja) | アーク炉用電極昇降装置 | |
JP5343421B2 (ja) | 製鋼用アーク炉の電極昇降装置 | |
JP2010236723A (ja) | 誘導溶解炉の警報装置 | |
CN107378190B (zh) | 控制用于电弧点燃的焊接电极丝的前进的方法和设备 | |
JPS61127810A (ja) | 真空脱ガス槽の電極加熱電力制御方法 | |
JPH038290A (ja) | アーク炉における電極制御方法 | |
JP2000288732A (ja) | アーク溶接の最適制御方法及び装置 | |
JP3116491B2 (ja) | アーク炉投入電力制御装置 | |
JP5912976B2 (ja) | アーク炉の電極昇降制御方法及び装置 | |
JPH10237531A (ja) | 直流アーク炉の炉床レベル検知方法及び装置 | |
KR100479832B1 (ko) | 이에스알공정의 전극 이송속도 제어방법 | |
JPH1038242A (ja) | 直流式灰溶融炉 | |
JP2006085936A (ja) | 電極昇降制御装置 |