JP2008196391A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射率特性をより精密に制御することができる燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】背圧室3が共通蓄圧室2と常時連通しており、共通蓄圧室2と背圧室3との間に、開口面積を変化させることができる可変オリフィス33が設けられている。可変オリフィス33の開口面積を変化させることで、共通蓄圧室2と背圧室3との間を流れる燃料の流量をより精密に制御することができ、ニードル51の移動速度をより精密に制御することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射装置に関し、特に、蓄圧手段に蓄圧された燃料をさらに増圧して噴射することが可能な燃料噴射装置に関する。
この種の燃料噴射装置の関連技術が下記特許文献1に開示されている。特許文献1による燃料噴射装置は、燃料を蓄圧する共通蓄圧室(コモンレール)と、共通蓄圧室から供給された燃料を噴射する燃料噴射ノズルと、燃料噴射ノズルから噴射される燃料の圧力を増大させることが可能な増圧装置と、を備えている。燃料噴射ノズルには、共通蓄圧室から供給された燃料を貯溜する燃料溜りと、燃料溜りに貯溜された燃料が噴射される噴孔を開閉するニードルと、ニードルを噴孔側へ押圧するための燃料の圧力が共通蓄圧室から供給される背圧室とが設けられており、背圧室が共通蓄圧室と常時連通している。増圧装置により燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を増大させると、ニードルが背圧室側へ移動して噴孔を開けることで、共通蓄圧室に蓄圧された燃料をさらに増圧して噴射することができる。
また、その他の関連技術として、下記特許文献2,3による燃料噴射装置が開示されている。
国際公開第02/93000号パンフレット 独国特許出願公開第10218904号明細書 特開2006−29281号公報
ニードルを移動させて燃料を噴孔から噴射する際に、燃料噴射率特性をより精密に制御するためには、ニードルの動きをより精密に制御できることが望ましい。例えば、排気エミッション低減(窒素酸化物NOx低減)に効果があるとされるΔ(デルタ)噴射やブーツ噴射を実現するためには、初期噴射率を抑制するとともにその後の噴射率を高くする燃料噴射率特性が得られるようにニードルの動きを制御することが要求される。また、燃料噴射終了時に、燃料の噴射切れを向上させるためには、ニードルが噴孔を速やかに閉じるようにニードルの動きを制御することで、燃料噴射率を速やかに低下させることが要求される。前述の特許文献1の構成では、ニードルの動きを精密に制御することが困難であり、燃料噴射率特性を精密に制御することが困難である。そのため、初期噴射率が抑制された燃料噴射率特性を得ることや、燃料噴射終了時に燃料噴射率を速やかに低下させて燃料の噴射切れを向上させることも困難である。
本発明は、燃料噴射率特性をより精密に制御することができる燃料噴射装置を提供することを目的の1つとする。また、本発明は、初期噴射率を抑制することができるとともに燃料の噴射切れを向上させることができる燃料噴射装置を提供することを目的の1つとする。
本発明に係る燃料噴射装置は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る燃料噴射装置は、燃料を蓄圧する蓄圧手段と、蓄圧手段から供給された燃料を貯溜する燃料溜りと、燃料溜りに貯溜された燃料が噴射される噴孔を開閉する可動部材と、可動部材を噴孔側へ押圧するための燃料の圧力が蓄圧手段から供給される背圧室と、を有する燃料噴射手段と、燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を蓄圧手段の燃料の圧力より増大させることが可能な増圧手段と、を備え、燃料を噴射する場合には、増圧手段により燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を増大させることで可動部材が背圧室側へ移動して噴孔を開け、燃料を噴射しない場合には、増圧手段による燃料の圧力の増大を停止させることで可動部材が噴孔側へ押圧されて噴孔を閉じ、燃料を噴射する場合と燃料を噴射しない場合との両方において、背圧室が蓄圧手段と連通しており、蓄圧手段と背圧室との間に、開口面積を変化させることができる可変オリフィスが設けられていることを要旨とする。
本発明によれば、蓄圧手段と背圧室との間に設けられた可変オリフィスの開口面積を変化させることで、蓄圧手段と背圧室との間を流れる燃料の流量をより精密に制御することができる。その結果、燃料を噴孔から噴射する際に、噴孔を開閉する可動部材の動きをより精密に制御することができ、燃料噴射率特性をより精密に制御することができる。
本発明の一態様では、可変オリフィスの開口面積が可動部材の移動に連動して変化することで、燃料噴射率を可動部材の動きに応じて制御することができる。この態様では、可動部材が背圧室側へ移動するのに連動して可変オリフィスの開口面積が増大することで、初期噴射率が抑制された燃料噴射率特性を得ることができる。
本発明の一態様では、蓄圧手段から背圧室への燃料の流れを許容するとともに背圧室から蓄圧手段への燃料の流れを遮断する逆止弁が可変オリフィスと並列に設けられていることが好適である。この態様によれば、可動部材が背圧室側へ移動して噴孔を開ける際に背圧室から蓄圧手段へ流出する燃料の流量を、可動部材が噴孔側へ移動して噴孔を閉じる際に蓄圧手段から背圧室に流入する燃料の流量より少なくすることができるので、初期噴射率を抑制することができるとともに燃料の噴射切れを向上させることができる。
また、本発明に係る燃料噴射装置は、燃料を蓄圧する蓄圧手段と、蓄圧手段から供給された燃料を貯溜する燃料溜りと、燃料溜りに貯溜された燃料が噴射される噴孔を開閉する可動部材と、可動部材を噴孔側へ押圧するための燃料の圧力が蓄圧手段から供給される背圧室と、を有する燃料噴射手段と、燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を蓄圧手段の燃料の圧力より増大させることが可能な増圧手段と、を備え、燃料を噴射する場合には、増圧手段により燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を増大させることで可動部材が背圧室側へ移動して噴孔を開け、燃料を噴射しない場合には、増圧手段による燃料の圧力の増大を停止させることで可動部材が噴孔側へ押圧されて噴孔を閉じ、燃料を噴射する場合と燃料を噴射しない場合との両方において、背圧室が蓄圧手段と連通しており、蓄圧手段と背圧室との間に、背圧室から蓄圧手段へ燃料が流れるときの流路面積が蓄圧手段から背圧室へ燃料が流れるときの流路面積より小さい流量調整手段が設けられていることを要旨とする。
本発明によれば、可動部材が背圧室側へ移動して噴孔を開ける際には、背圧室から蓄圧手段へ流出する燃料の流量が少なくなることで、可動部材の背圧室側への移動速度が遅くなるため、初期噴射率が抑制される。一方、可動部材が噴孔側へ移動して噴孔を閉じる際には、蓄圧手段から背圧室に流入する燃料の流量が多くなることで、可動部材の噴孔側への移動速度が速くなるため、可動部材が噴孔を速やかに閉じることができる。したがって、初期噴射率を抑制することができるとともに燃料の噴射切れを向上させることができる。
本発明の一態様では、流量調整手段は、蓄圧手段と背圧室との間に設けられたオリフィスと、当該オリフィスと並列に設けられ、蓄圧手段から背圧室への燃料の流れを許容するとともに背圧室から蓄圧手段への燃料の流れを遮断する逆止弁と、を含むことで、可動部材が背圧室側へ移動して噴孔を開ける際に背圧室から蓄圧手段へ流出する燃料の流量を、可動部材が噴孔側へ移動して噴孔を閉じる際に蓄圧手段から背圧室に流入する燃料の流量より少なくすることができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1は、本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。本実施形態に係る燃料噴射装置は、例えばディーゼルエンジン等の圧縮着火式内燃機関に適用可能であり、共通蓄圧室(コモンレール)2、燃料噴射ノズル5、制御バルブ9、及び増圧装置100を備える。そして、燃料噴射ノズル5、制御バルブ9、及び増圧装置100は、内燃機関の各気筒に対応して設けられている。なお、本実施形態に係る燃料噴射装置を用いた燃料噴射制御は、図示しないコントローラによって実行される。
共通蓄圧室2は、燃料加圧ポンプ(図示せず)から供給された燃料を蓄圧する。共通蓄圧室2には圧力センサ(図示せず)が設けられており、この圧力センサにより共通蓄圧室2内における燃料の圧力(コモンレール圧力)が検出される。圧力センサの検出値はコントローラに入力され、共通蓄圧室2内に蓄えられる燃料の圧力が設定圧力となるように、共通蓄圧室2に設けられたレギュレータ(図示せず)の制御がコントローラによって行われる。なお、ここでの設定圧力は、例えば20〜140MPa程度の値であり、機関回転速度及び要求トルク(駆動負荷)が高いほど大きい値がコントローラ内で設定される。
燃料噴射ノズル5内には、ノズル室(燃料溜り)52及び背圧室3が形成されている。燃料噴射ノズル5の先端部には噴孔23が形成されており、燃料噴射ノズル5内には燃料溜り52と噴孔23との連通を開閉するニードル(可動部材)51が摺動自在に収容されている。燃料溜り52に供給された燃料の圧力はニードル51を背圧室3側へ押圧し、背圧室3に供給された燃料の圧力はニードル51を噴孔23側へ押圧する。図2に示すように、ニードル51が背圧室3内の燃料の圧力により噴孔23側へ押圧される面の面積A1は、ニードル51が燃料溜り52内の燃料の圧力により背圧室3側へ押圧される面の面積A2より大きく設定されている。図2において、dn1はニードル径であり、dn2はシート径である。さらに、ニードル51には、図示しないばねの弾性力により噴孔23側への付勢力が作用している。燃料噴射ノズル5は、ニードル51の作動により燃料溜り52に貯溜された燃料を噴孔23から図示しない内燃機関の燃焼室内へ噴射することができる。
増圧装置100は、増圧ピストン10を有しており、増圧ピストン10の作動により燃料溜り52に貯溜された燃料の圧力を共通蓄圧室2内における燃料の圧力(コモンレール圧力)より増大させることができる。増圧装置100内には、加圧室101、増圧室103、及び制御室102が形成されている。
加圧室101は共通蓄圧室2と接続されており、加圧室101には共通蓄圧室2からの燃料の圧力が供給される。加圧室101内の燃料の圧力は、増圧ピストン10を増圧室103側へ押圧する。増圧室103は燃料溜り52と接続されており、共通蓄圧室2と燃料溜り52及び増圧室103との間には逆止弁(一方向弁)62が設けられている。ここでの逆止弁62は、共通蓄圧室2から燃料溜り52及び増圧室103への燃料の流れを許容するとともに燃料溜り52及び増圧室103から共通蓄圧室2への燃料の流れを遮断し、燃料溜り52及び増圧室103には共通蓄圧室2からの燃料の圧力が供給される。増圧室103内の燃料の圧力は、増圧ピストン10を加圧室101側へ押圧する。そして、制御室102内の燃料の圧力も、増圧ピストン10を加圧室101側へ押圧する。さらに、増圧ピストン10には、図示しないばねの弾性力により加圧室101側への付勢力が作用している。
図3に示すように、増圧ピストン10は、一端にて制御室102内の燃料の圧力を加圧室101側へ受けるとともに他端にて加圧室101内の燃料の圧力を増圧室103側へ受ける大径部10−1と、一端にて増圧室103内の燃料の圧力を加圧室101側へ受けるとともに他端に大径部10−1の一端が連結された小径部10−2と、により構成される。ここで、大径部10−1の外径d1及び小径部10−2の外径d2に関して、d1>d2の関係が成立し、増圧ピストン10(大径部10−1の他端)が加圧室101内の燃料の圧力により増圧室103側へ押圧される面の面積B1は、増圧ピストン10(小径部10−2の一端)が増圧室103内の燃料の圧力により加圧室101側へ押圧される面の面積B2より大きくなる。
制御バルブ9は、制御室102を共通蓄圧室2と連通させる第1状態(図1の右側の状態)と、制御室102をドレイン22と連通させる第2状態(図1の左側の状態)と、を選択的に切り換えることが可能である。制御バルブ9を第1状態に切り換えると、共通蓄圧室2内の燃料の圧力(コモンレール圧力)が制御室102に供給される。一方、制御バルブ9を第2状態に切り換えると、制御室102内の燃料がドレイン22へ排出され、制御室102内の圧力が低下して大気圧近くになる。このように、本実施形態では、制御室102内の燃料の圧力が制御バルブ9により制御される。なお、制御バルブ9の切り換え制御は、コントローラにより行われる。
本実施形態では、背圧室3が共通蓄圧室2と常時(燃料を噴射する場合と燃料を噴射しない場合との両方において)連通しており、背圧室3には共通蓄圧室2からの燃料の圧力が供給される。さらに、共通蓄圧室2と背圧室3との間に、開口面積を変化させることができる可変オリフィス33が設けられている。
次に、本実施形態に係る燃料噴射装置の動作について説明する。
燃料を噴射しない場合には、制御バルブ9を第1状態に保つ。制御バルブ9が第1状態にある場合は、加圧室101、増圧室103、及び制御室102内の燃料の圧力が共通蓄圧室2内の燃料の圧力(コモンレール圧力)に等しくなるように、加圧室101、増圧室103、及び制御室102に共通蓄圧室2からの燃料の圧力が供給される。前述したように、増圧ピストン10には、ばねの弾性力により加圧室101側への付勢力が作用しているため、増圧ピストン10は、加圧室101側へ付勢されて図示しないストッパーにより初期位置に固定される。したがって、制御バルブ9が第1状態にある場合は、増圧ピストン10は作動せず、増圧装置100による燃料の圧力の増大が停止される。
さらに、制御バルブ9が第1状態にある場合は、背圧室3及び燃料溜り52の燃料の圧力がコモンレール圧力に等しくなるように、背圧室3及び燃料溜り52に共通蓄圧室2からの燃料の圧力が供給される。前述したように、ニードル51が背圧室3内の燃料の圧力により噴孔23側へ押圧される面の面積A1は、ニードル51が燃料溜り52内の燃料の圧力により背圧室3側へ押圧される面の面積A2より大きい。さらに、ニードル51には、ばねの弾性力により噴孔23側への付勢力が作用している。そのため、ニードル51は、噴孔23側へ押圧されていることで噴孔23を閉じている。したがって、制御バルブ9が第1状態にある場合は、ニードル51は作動せず、燃料の噴射は行われない。
一方、燃料を噴射する場合には、制御バルブ9を第1状態から第2状態に切り換える。制御バルブ9を第2状態に切り換えると、制御室102がドレイン22と連通することで、制御室102内の圧力が低下して大気圧近くになる。この場合、燃料の圧力により増圧ピストン10に作用する増圧室103側への力が、燃料の圧力及びばねの弾性力により増圧ピストン10に作用する加圧室101側への力を上まわる。そのため、増圧ピストン10が作動して(増圧室103側へ移動して)増圧室103内の燃料の圧力が加圧されることで、燃料溜り52に貯溜された燃料の圧力が共通蓄圧室2内の燃料の圧力より増大する。なお、B1/B2が増圧比である。
さらに、制御バルブ9が第2状態にある場合は、燃料溜り52の燃料の圧力によりニードル51に作用する背圧室3側への力が、背圧室3の燃料の圧力及びばねの弾性力によりニードル51に作用する噴孔23側への力を上まわる。そのため、ニードル51が上昇して(背圧室3側へ移動して)噴孔23を開ける(開弁行程)。これによって、燃料溜り52に貯溜された燃料が噴孔23から図示しない内燃機関の燃焼室内へ噴出する。前述したように、燃料溜り52に貯溜された燃料は増圧装置100により増圧されるため、燃料を増圧装置100により増圧して噴射することができる。
また、燃料の噴射を停止する場合は、制御バルブ9を第2状態から第1状態に切り換える。制御バルブ9を第1状態に切り換えると、制御室102内にコモンレール圧力が供給される。この場合、燃料の圧力及びばねの弾性力により増圧ピストン10に作用する加圧室101側への力が、燃料の圧力により増圧ピストン10に作用する増圧室103側への力を上まわる。そのため、増圧ピストン10が加圧室101側へ移動して初期位置まで戻る。
さらに、制御バルブ9を第1状態に切り換えると、背圧室3の燃料の圧力及びばねの弾性力によりニードル51に作用する噴孔23側への力が、燃料溜り52の燃料の圧力によりニードル51に作用する背圧室3側への力を上まわる。そのため、ニードル51が下降する(噴孔23側へ移動する)ことで噴孔23を閉じ(閉弁行程)、噴孔23からの燃料の噴出が停止する。
図4に示すように、燃料を噴射する場合に制御バルブ9により制御室102及び背圧室3をドレイン22と連通させて制御室102及び背圧室3の両方から燃料を排出する構成では、ニードル51の上昇(背圧室3側への移動)開始が増圧ピストン10の作動開始より遅れることで、燃料溜り52の燃料の圧力が急上昇する。さらに、燃料噴射開始時には、背圧室3内の圧力が低下しているため、ニードル51のリフト量(背圧室3側への移動量)が大きくなりやすく、燃料噴射率dQが増大するとともに燃料噴射期間が長期化しやすくなる。そのため、燃料の少量噴射が困難となる。例えば図5に示すように、噴射制御期間(制御バルブ9により制御室102及び背圧室3をドレイン22と連通させる期間)τを増加させてもしばらくは無噴射(燃料噴射量Q=0)が続き、噴射制御期間τがある閾値を超えると燃料噴射量Qが急激に増大する噴射量Qの不連続特性が生じ、噴射制御可能な噴射量Qの最小値Qminが増大する。その結果、パイロット噴射に用いられる1〜2mm3程度の噴射量制御が困難となり、燃焼時に燃焼騒音やHC生成量の増大が生じる。
なお、ニードル51の上昇開始が増圧ピストン10の作動開始より遅れる理由としては、以下の理由が挙げられる。1)背圧室3からドレイン22までの距離が制御室102からドレイン22までの距離より長く、ニードル51の上昇(背圧室3の減圧)の応答遅れが大きくなる。2)増圧ピストン10は制御室102内の圧力が少しでも下がれば動き出して増圧室103内の燃料が加圧されるのに対して、ニードル51は噴孔23側へ押圧される面の面積A1が背圧室3側へ押圧される面の面積A2より大きいため、背圧室3内の圧力がこの面積差A1−A2に相当する圧力分だけ余計に低下しないとニードル51が上昇を開始しない。
さらに、燃料噴射時に背圧室3内の圧力を低下させる構成では、燃料噴射終了時には背圧室3内の圧力がコモンレール圧力まで上昇しないとニードル51が噴孔23を閉じず、その結果、燃料の噴射切れが悪化する。そこで、一般的な燃料噴射装置では、噴射切れを向上させる目的で、図4に示すように、ニードル51と背圧室3との間にコマンドピストン21を設置して、ニードル51に作用する噴孔23側への力(閉弁力)を増大させることが多い。しかし、コマンドピストン21の設置は、噴孔23側へ押圧される面の面積A1が増大し、面積差A1−A2が増大することを意味する。そのため、コマンドピストン21を設置した場合は、面積差A1−A2の増大分も含めて余計に背圧室3内の圧力が低下しないとニードル51が上昇を開始しない。さらに、コマンドピストン21の摺動部では静リークが発生することで燃料のリーク量が増大するため、ポンプ仕事が増大する。
これに対して本実施形態では、燃料を噴射しない場合だけでなく燃料を噴射する場合においても、背圧室3が共通蓄圧室2と連通している。そのため、燃料を噴射しない場合だけでなく燃料を噴射する場合においても、背圧室3内の圧力を高く保つことができる。その結果、燃料噴射時にニードル51のリフト量(背圧室3側への移動量)を抑えることができ、燃料噴射率dQを抑制することができる。さらに、ニードル51のリフト量を小さくすることができれば、燃料噴射率dQを抑制することができるだけでなく、ニードル51が噴孔23を閉じるのに要する時間(閉弁に要する時間)も短縮することができるので、ニードル51が噴孔23を開けている期間(開弁期間)も短縮することができる。したがって、低噴射率と短噴射期間との両面から燃料噴射量Qの最小値Qminを減少させることができるので、図5に示す噴射量Qの不連続特性を防止することができ、微少噴射量の制御が容易となる。その結果、パイロット噴射に用いられる1〜2mm3程度の微少噴射量の制御を容易に行うことができ、燃焼時に燃焼騒音やHC生成量を低減することができる。
さらに、本実施形態では、燃料噴射の際に背圧室3内の圧力を低下させることなく、燃料溜り52の燃料の圧力(ニードル51先端部に作用する噴射圧力そのもの)によりニードル51のリフト量を制御するため、図4に示す構成のコマンドピストン21を廃止することができる。その結果、コマンドピストン21によって生じていた燃料の静リークを無くすことができ、ポンプ仕事を低減することができる。
ここで、背圧室3を共通蓄圧室2と常時連通させることにより燃料噴射量Qの最小値Qminを減少させる効果を調べるために、本願発明者が行った解析の結果について説明する。図6,7に示す構成の燃料噴射装置の解析モデルを用いて、制御室102の圧力、燃料溜り(ノズル室)52の圧力、背圧室3の圧力、ニードル51のリフト量(背圧室3側への移動量)、及び燃料噴射率を計算した。その計算結果を図8に示す。図8において、左側は図6に示す構成(燃料を噴射する場合に制御室102及び背圧室3の両方から燃料を排出する構成)での計算結果を示し、右側は図7に示す構成(背圧室3が共通蓄圧室2と常時連通している構成)での計算結果を示す。そして、図8において、最上段は制御室102の圧力の時系列波形(クランク角度に対する波形)を示し、上から2段目はノズル室52の圧力の時系列波形を示し、上から3段目は背圧室3の圧力の時系列波形を示し、上から4段目はニードル51のリフト量の時系列波形を示し、最下段は燃料噴射率の時系列波形を示す。
図8の計算結果に示すように、図6,7に示す構成例とも、制御室102の圧力が低下してノズル室52の圧力が増大することで、ニードル51が上昇(背圧室3側へ移動)して燃料噴射が開始される。図6に示す構成例では、燃料噴射開始時に背圧室3の圧力がコモンレール圧力よりも大きく低下していることで、燃料噴射時のニードル51のリフト量が増大しており、燃料噴射率が増大しているとともに燃料噴射期間も長期化している。その結果、燃料噴射量Qの最小値Qminも増大している(コモンレール圧力135MPaの条件でQmin=7.8mm3)。これに対して図7に示す構成例では、燃料噴射開始時に背圧室3の圧力がほぼコモンレール圧力に保たれることで、図6に示す構成例と比較して、燃料噴射時のニードル51のリフト量が抑制されており、燃料噴射率が低下しているとともに燃料噴射期間も短縮している。その結果、燃料噴射量Qの最小値Qminも減少している(コモンレール圧力135MPaの条件でQmin=1.8mm3)。このように、背圧室3を共通蓄圧室2と常時連通させることで、燃料噴射量Qの最小値Qminを減少させることができ、微少噴射量の制御を容易に行うことができる。
また、ニードル51を移動させて燃料を噴孔23から噴射する際に、燃料噴射率特性(燃料噴射率の時系列波形)をより精密に制御するためには、ニードル51の動きをより精密に制御できることが要求される。例えば、排気エミッション低減(窒素酸化物NOx低減)に効果があるとされるΔ(デルタ)噴射やブーツ噴射を実現するためには、初期噴射率を抑制するとともにその後の噴射率を高くする燃料噴射率特性が得られるようにニードル51の動きを制御することが要求される。
これに対して本実施形態では、共通蓄圧室2と背圧室3との間に可変オリフィス33が設けられている。そのため、可変オリフィス33の開口面積を変化させることで、共通蓄圧室2と背圧室3との間を流れる燃料の流量をより精密に制御することができ、ニードル51の移動速度をより精密に制御することができる。例えば、ニードル51の上昇時(開弁行程)において可変オリフィス33の開口面積を減少させると、背圧室3から共通蓄圧室2へ流出する燃料の流量が減少することで、ニードル51が噴孔23を開けるときの開弁速度が減少する。一方、開弁行程において可変オリフィス33の開口面積を増大させると、背圧室3から流出する燃料の流量が増大することで、ニードル51の開弁速度が増大する。また、ニードル51の下降時(閉弁行程)において可変オリフィス33の開口面積を減少させると、共通蓄圧室2から背圧室3に流入する燃料の流量が減少することで、ニードル51が噴孔23を閉じるときの閉弁速度が減少する。一方、閉弁行程において可変オリフィス33の開口面積を増大させると、背圧室3に流入する燃料の流量が増大することで、ニードル51の閉弁速度が増大する。このように、可変オリフィス33の開口面積によってニードル51の移動速度(開弁速度や閉弁速度)をより精密に制御することができるので、燃料噴射率特性をより精密に制御することができる。さらに、可変オリフィス33の開口面積をニードル51の移動に連動させて変化させることで、燃料噴射率をニードル51の移動に応じて制御することができる。
図9に、可変オリフィス33の開口面積をニードル51の移動に連動させて変化させるための構成例を示す。図9に示す構成例では、ニードル51に連結されたオリフィス制御弁61が設けられており、オリフィス制御弁61はニードル51の移動に連動して移動する。例えば、ニードル51が上昇する(背圧室3側へ移動する)のに連動してオリフィス制御弁61が上昇することで、可変オリフィス33の開口面積が増大する。一方、ニードル51が下降する(噴孔23側へ移動する)のに連動してオリフィス制御弁61が下降することで、オリフィス制御弁61が可変オリフィス33の開口面積が減少する。つまり、図10に示すように、ニードル51のリフト量(背圧室3側への移動量)が増大するほど、可変オリフィス33の開口面積が増大する。
図11に示すように、噴射初期(開弁行程初期)においては、可変オリフィス33の開口面積が小さいことで、ニードル51の上昇速度(開弁速度)が遅くなる。そのため、ニードル51のリフト量が小さく、燃料噴射率も小さくなる。その後、ニードル51の上昇とともに可変オリフィス33の開口面積が増大することで、ニードル51の上昇速度が速くなる。そのため、ニードル51のリフト量が増大し、燃料噴射率も増大する。したがって、図11に示すように、デルタ噴射やブーツ噴射等の初期噴射率が抑制された燃料噴射率特性を実現することができる。その結果、NOx低減等の排気エミッション低減を図ることができる。
以上の実施形態の説明では、可変オリフィス33の開口面積をニードル51に連結されたオリフィス制御弁61により制御するものとした。ただし、本実施形態では、可変オリフィス33の開口面積をコントローラにより制御することもできる。
「実施形態2」
図12は、本発明の実施形態2に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。以下の実施形態2の説明では、実施形態1と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、実施形態1と比較して、共通蓄圧室2と背圧室3との間にオリフィス63及び逆止弁(一方向弁)64が可変オリフィス33の代わりに設けられている。ここでのオリフィス63の開口面積は固定である。逆止弁64は、オリフィス63と並列に設けられており、共通蓄圧室2から背圧室3への燃料の流れを許容するとともに背圧室3から共通蓄圧室2への燃料の流れを遮断する。互いに並列に設けられたオリフィス63及び逆止弁64によって、背圧室3から共通蓄圧室2へ燃料が流れるときの開口面積(流路面積)が共通蓄圧室2から背圧室3へ燃料が流れるときの開口面積(流路面積)より小さくなる流量調整手段を構成することができる。
前述のように、デルタ噴射やブーツ噴射を実現するためには、初期噴射率が抑制された燃料噴射率特性が得られるようにニードル51の動きを制御することが要求される。また、燃料噴射終了時に、燃料の噴射切れを向上させるためには、ニードル51が噴孔23を速やかに閉じるようにニードル51の動きを制御することで、燃料噴射率を速やかに低下させることが要求される。
これに対して本実施形態では、ニードル51の上昇時(開弁行程)においては、背圧室3から共通蓄圧室2へ流出する燃料の流量が少なくなることで、ニードル51の開弁速度が遅くなる。そのため、ニードル51のリフト量が抑制され、初期噴射率が抑制される。一方、ニードル51の下降時(閉弁行程)においては、共通蓄圧室2から背圧室3に流入する燃料の流量が多くなることで、ニードル51の閉弁速度が速くなる。そのため、燃料噴射終了時に、ニードル51が噴孔23を速やかに閉じることができ、燃料噴射率を速やかに低下させることができる。したがって、デルタ噴射やブーツ噴射等の初期噴射率が抑制された燃料噴射率特性を実現することができ、NOx低減等の排気エミッション低減を図ることができる。さらに、燃料の噴射切れを向上させることができる。
「実施形態3」
図13は、本発明の実施形態3に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。以下の実施形態2の説明では、実施形態1,2と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、実施形態2のオリフィス63の代わりに、実施形態1の可変オリフィス33が設けられている。つまり、逆止弁64は、可変オリフィス33と並列に設けられている。
本実施形態でも実施形態2と同様に、デルタ噴射やブーツ噴射等の初期噴射率が抑制された燃料噴射率特性を実現することができるとともに、燃料の噴射切れを向上させることができる。さらに、本実施形態では、可変オリフィス33の開口面積を変化させることで、共通蓄圧室2と背圧室3との間を流れる燃料の流量をより精密に制御することができ、ニードル51の移動速度をより精密に制御することができる。したがって、燃料噴射率特性をより精密に制御することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態1に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 燃料噴射ノズルの構成の概略を示す図である。 増圧ピストンの構成の概略を示す図である。 燃料を噴射する場合に制御室及び背圧室の両方から燃料を排出する燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 燃料噴射量の不連続特性を説明する図である。 燃料噴射率等の解析に用いた燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 燃料噴射率等の解析に用いた燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 燃料噴射率等の解析結果を示す図である。 可変オリフィスの開口面積をニードルの移動に連動させて変化させるための構成の概略を示す図である。 ニードルリフト量に対する可変オリフィス開口面積の特性の一例を示す図である。 可変オリフィスの開口面積をニードルの移動に連動させて変化させた場合における燃料噴射率の時系列波形を示す図である。 本発明の実施形態2に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。 本発明の実施形態3に係る燃料噴射装置の構成の概略を示す図である。
符号の説明
2 共通蓄圧室(コモンレール)、3 背圧室、5 燃料噴射ノズル、9 制御バルブ、10 増圧ピストン、22 ドレイン、23 噴孔、33 可変オリフィス、51 ニードル、52 燃料溜り(ノズル室)、61 オリフィス制御弁、62,64 逆止弁、63 オリフィス、100 増圧装置、101 加圧室、102 制御室、103 増圧室。

Claims (6)

  1. 燃料を蓄圧する蓄圧手段と、
    蓄圧手段から供給された燃料を貯溜する燃料溜りと、燃料溜りに貯溜された燃料が噴射される噴孔を開閉する可動部材と、可動部材を噴孔側へ押圧するための燃料の圧力が蓄圧手段から供給される背圧室と、を有する燃料噴射手段と、
    燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を蓄圧手段の燃料の圧力より増大させることが可能な増圧手段と、
    を備え、
    燃料を噴射する場合には、増圧手段により燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を増大させることで可動部材が背圧室側へ移動して噴孔を開け、
    燃料を噴射しない場合には、増圧手段による燃料の圧力の増大を停止させることで可動部材が噴孔側へ押圧されて噴孔を閉じ、
    燃料を噴射する場合と燃料を噴射しない場合との両方において、背圧室が蓄圧手段と連通しており、
    蓄圧手段と背圧室との間に、開口面積を変化させることができる可変オリフィスが設けられている、燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射装置であって、
    可変オリフィスの開口面積が可動部材の移動に連動して変化する、燃料噴射装置。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射装置であって、
    可動部材が背圧室側へ移動するのに連動して可変オリフィスの開口面積が増大する、燃料噴射装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の燃料噴射装置であって、
    蓄圧手段から背圧室への燃料の流れを許容するとともに背圧室から蓄圧手段への燃料の流れを遮断する逆止弁が可変オリフィスと並列に設けられている、燃料噴射装置。
  5. 燃料を蓄圧する蓄圧手段と、
    蓄圧手段から供給された燃料を貯溜する燃料溜りと、燃料溜りに貯溜された燃料が噴射される噴孔を開閉する可動部材と、可動部材を噴孔側へ押圧するための燃料の圧力が蓄圧手段から供給される背圧室と、を有する燃料噴射手段と、
    燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を蓄圧手段の燃料の圧力より増大させることが可能な増圧手段と、
    を備え、
    燃料を噴射する場合には、増圧手段により燃料溜りに貯溜された燃料の圧力を増大させることで可動部材が背圧室側へ移動して噴孔を開け、
    燃料を噴射しない場合には、増圧手段による燃料の圧力の増大を停止させることで可動部材が噴孔側へ押圧されて噴孔を閉じ、
    燃料を噴射する場合と燃料を噴射しない場合との両方において、背圧室が蓄圧手段と連通しており、
    蓄圧手段と背圧室との間に、背圧室から蓄圧手段へ燃料が流れるときの流路面積が蓄圧手段から背圧室へ燃料が流れるときの流路面積より小さい流量調整手段が設けられている、燃料噴射装置。
  6. 請求項5に記載の燃料噴射装置であって、
    流量調整手段は、
    蓄圧手段と背圧室との間に設けられたオリフィスと、
    当該オリフィスと並列に設けられ、蓄圧手段から背圧室への燃料の流れを許容するとともに背圧室から蓄圧手段への燃料の流れを遮断する逆止弁と、
    を含む、燃料噴射装置。
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