JP2008195054A - 乾き防止装置を備えた筆記具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ペン先出没孔が形成された中空型の主管と、ノック部と、前記ノック部と一体的に結合されたカートリッジと、Oリング部、球形ドア、管状のホルダー、第1ヒンジ部、および第2ヒンジ部を含む開閉モジュールと、前記主管の内部に挿設され、前記開閉モジュールと前記カートリッジとの間で弾性反発力を作用するように結合されたスプリングと、を含んで構成される。
【選択図】図1
Description
出没式筆記具は、別のキャップを開けたり閉じたりする不便さなしに使用可能な利点があるが、ペン先が出没するペン先出没孔が筆記具の一端に単純に穿設されているため、油性インクなどの如く非揮発性または揮発性の低い筆記具にだけ限定的に適用可能な欠点がある。
故に、多くの出願らは、液状または半液状のインク、あるいは揮発性または非揮発性インクを使用する筆記具において、インクの乾燥を防止するとともにペン先を保護することができる特別な技術に対する多くの研究に努力を注いでいる。
しかし、前記特許文献1の技術は、使用中にチップ保護具を廃棄しなければならないから、乾き防止の機能を失ってしまし、主にボールペン形態の筆記具に限定して適用される。
しかし、この方式は、ひんぱんな使用により切開スリットが塑性変形するおそれがあり、スライドする反対側の押圧部の密閉が困って、密閉効率が落ちる欠点がある。
しかし、前記特許文献3のペン先も、切開スリットを通じて出没するため、ペン先のインクが切開スリットに付いて出ることができるとともに、弾性変形が予想されるゴムリングのような補助具で切開スリットを圧搾させる方式を採択しているから、ペン先が切開スリットに直接接触してペン先を破損させるおそれがあり、耐久性が相対的に落ちる欠点がある。また、切開スリットの周りにゴムリングが外部に露出しているから、外部物体との接触などにより、ゴムリングが毀損するだけでなく、ひんぱんな使用の時に切開スリットの変形が発生して気密性が落ちるおそれがある。
また、本発明の他の目的は、リンク部、球形ドア部、ホルダーおよびOリングの別個の部品から構成される通常の開閉手段を開閉モジュールと一体型に成形して装着した乾き防止装置を備えた出没式筆記具を提供することにある。
また、図5〜図7は本発明の乾き防止装置を備えた出没式筆記具の開閉モジュールの後方斜視図、図8は前記開閉モジュールの断面図である。
なお、図9は前記開閉モジュールの球形ドアの回転中心点を示す断面図、図10および図11は前記開閉モジュールの作動断面図、図12〜図16はノック部の押し込みによるペン先の出没による開閉モジュールの作動状態を簡略に説明するための断面図である。
本発明において、直接電動式とは、主管10のペン先出没孔11が乾き防止装置の球形ドア120によって気密に密閉されているが、使用者のノック部(knock part)30を押圧力が直接伝達されて球形ドア120を動作させる方式をいう。
すなわち、使用者は、本発明の筆記具の主管10を片手で握った後、母指などで筆記具上端の押圧部にあたるノック部30を押すとき、ノック部30と一体的に形成されているカートリッジによって連動する球形ドア120は開放方向に回転角120°だけ回転しながら貫通路125をペン先41の軸方向と一致させて、主管10のペン先出没孔11を開放させる。
その後、ペン先41は球形ドア120の貫通路125を通じてペン先出没孔11の外部に突出されて使用可能な状態になる。
また、主管10は、プラスチック素材の一般的な特性、つまり弾性、可撓性、伸縮性のいずれか一つを持っている。
ここで、前記主管10の一側には、カートリッジ40のペン先41が挿入可能な大きさのペン先出没孔11が軸心方向に沿って貫設され、主管10の他側には、カートリッジ40の本体が挿入可能な大きさのカートリッジ挿入孔14が形成されている。
図1を参照すれば、ノック部30は使用者の押圧力をカートリッジ40に伝達する役目をする。このノック部30は、小口径外周面と大口径外周面を有するチューブ状のもので、小口径側一端が開口され、大口径側他端が密閉されている。
ここで、カートリッジ40の一側にはペン先41が配設され、このペン先41は、ペン先延長軸45の一端結合孔を通じてインクを受けることができるように、固定されている。
ペン先41は、筆記具の種類によって、油性または水性インク用チップ、ホワイト液排出用チップ、蛍光ペン用チップ、マーカーペン用チップなどが使用され、それぞれのチップに対応するインク供給方式が適用できることはもちろんである。
前記カートリッジ40は前記出没動作制御部13と連動し、通常のペン芯型筆記具に使用される通常の出没メカニズムが当該結合部位47に形成できる。
前記第1スプリング60は、その端部が前記カートリッジ40の段差部44の下端と当接するようにする。
例えば、カートリッジ40とノック部30が前進方向に所定ストローク距離だけ前進する場合、第1スプリング60は圧縮状態になる。これにより、第1スプリング60は圧縮状態から伸張状態に復元しようとする弾性反発力を発生させる。
本発明において、カートリッジ40のストローク距離はノック部30のストローク距離と同一である。
ここで、第2スプリング65は、作動の際、開閉モジュール100またはカートリッジ40のいずれかを軸方向に押し出す役目を担当する。
例えば、カートリッジ40とノック部30が前進方向に前進するとき、第2スプリング65は短時間圧縮された状態で開閉モジュール100を加圧することにより、結局、開閉モジュール100に回転可能に形成された球形ドア120を滑らかで速かに開閉するようにする。
前記開閉モジュール100はゴムタイプの弾性材質で射出成形されていて、反復的な撓みによっても易しく疲労しなくて耐久性の向上を期待することができ、後述する球形ドアがホルダーの入口ともっと密着して面接触触することができるので、インク乾き防止効果を一層極大化することができる。
前記Oリング部110のOリング111は、前記主管10のペン先出没孔11と面接触状態で密着して固定されるリング型のパッキングである。
前記Oリング111は、後述する球形ドア120と一体的に成形された後、球形ドアの開閉のために分離される部分(球形ドアの上端とOリングの下端との間)を切開することにより、分離される。
このため、球形ドア120は、およそ半球形状を有する球面121を形成している。
また、前記球形ドア120の球面121の反対側は開放した貫通路125が形成されて、筆記具の作動時、カートリッジが出没する通路を提供する。
すなわち、前記ホルダー130の下端口131の段差部が連結部46の段差部にかかることにより、前記カートリッジ40が前記ホルダー130の他端から離脱しないようにする。
特に、成形製作の過程で、前記ホルダー130の上端口132の内部に挿入されるコアの直径は前記球形ドア120の貫通路に挿入されるコアの直径より小さなものであり、このように成形製作された前記上端口132の端部には分割線が形成されていない。これにより、ホルダーの上端口132と球形ドア120間の密着力を高めて、ペン先の水密性を一層確かにすることができる。
第2ヒンジ部135は前記連結部134と前記連結部123が合う部分であり、前記第2ヒンジ部135により、前記連結部134を軸として前記連結部123が回転することになる。
すなわち、前記連結部134は、前記上端口132の左右側からそれぞれ同じ形状に突設した三角形の部分であり、その端部は尖塔型に収斂して、前記球形ドア120の連結部123と連結される第2ヒンジ部135を形成している。
また、前記連結部134と前記球形ドア120は一体型に成形された後、前記球形ドア120の回転のための分離部分のために、第2ヒンジ部135を除く部位に切開作業が行われる。
これは、ヒンジ部が球面中心点129に位置する場合、回転時に発生する球形ドアとホルダー上端口132間の摩擦をなくすためである。
また、第1ヒンジ部113は、前記Oリング111の一端から突出した垂直バー112の端部と前記球形ドア120の下端の両端部を互いに連結する連結部材であり、前記Oリング部110に対して前記球形ドア120がヒンジ作用するようにする。
このため、前記第1ヒンジ部113は弧状帯の形態になっていることが望ましい。前記弧状帯上には、前記垂直バー112端部と前記球形ドア120下端が一体的に形成されている。
後述する説明において、前進方向と後進方向は、それぞれペン先出没孔11側への方向とノック部30側への方向を意味する。
同図に示すように、前記ペン先41はホルダー130に取り囲まれた状態である。
前記カートリッジ40の連結部46の下端段差部は、前記ホルダー130の下端口131にかかっているので、図示の状態では、前記ホルダー130から前記カートリッジ40が後退することができなくなっている。
前記Oリング111は前記ペン先出没孔11と密着して面接触しているので、分離できない。
第1スプリング60は前記主管10と前記カートリッジ40との間に介設されて、前記主管10と前記カートリッジ40を互いに押し出す作用をする。
したがって、カートリッジ40のペン先41は前記第1スプリング60の弾性力により後退することになり、これと同時に、前記連結部46にかかっている前記ホルダー130の下端口131がともに後退することになる。
この際、前記第2スプリング65はなんの弾性力も発生しない状態でホルダー130と段差部44との間に介在されている。
この場合は、第1スプリング60が前記と同様な状況であるが、前記移動割合に応じてちょっと増加した弾性力をカートリッジ40に作用させるとともに、第2スプリング65が、カートリッジ40の前進移動によって伝達された力を弾性反発力の形でホルダー130に伝達する。
また、前記ホルダー130の前進割合に応じた回転角だけ球形ドア120を回転させることになる。
この際、前記球形ドア120は120°回転して、球面121が主管10の内壁と向かい合う状態になり、前記第2ヒンジ部135の折り曲げ状態は原状に復帰して平たい状態になる。
この際、カートリッジ40のペン先41の端部またはその周囲面は球形ドア120の貫通路内に非接触状態で位置しているので、ペン先41のインクが球形ドア120の内部面のいずれにも付かなくなり、ペン先出没孔11の内側に位置するペン先41の端部が肉眼で見られる。
この状態で、使用者は本発明の筆記具を使用することができることになる。
この場合、図16の状態から図12の状態に作動して、結局、ペン先出没孔11を球形ドア120で閉塞させ、ペン先41を主管10の内部に安全で気密に収納することができる。
すなわち、前記弾性反発力の分だけ、第1および第2スプリング60、65が軸方向に伸びるとともに開閉モジュール100のうち、ホルダー130、ノック部30およびカートリッジ40を後進させることになる。
この場合、第1ヒンジ部と第2ヒンジ部を中心に球形ドア120が回転角120°だけ回転し、このように回転した球形ドア120はペン先出没孔11を気密に密閉させる。
以上、本発明の乾き防止装置を備えた出没式筆記具についての技術思想を添付図面に基づいて説明したが、これは本発明の最良の実施例を例示的に表したもので、本発明を限定するものではない。また、この技術分野の通常の知識を持った者であれば、誰も本発明の技術思想の範疇を逸脱しない範囲内で多様な変形および模倣が可能であろう。
11 ペン先出没孔
13 動作制御部
14 挿入孔
30 ノック部
40 カートリッジ
41 ペン先
44 段差部
45 ペン先延長軸
47 結合部
60 第1スプリング
65 第2スプリング
100 開閉モジュール
110 Oリング部
111 Oリング
112 垂直バー
113 第1ヒンジ部
120 球形ドア
121 球面
123 尖塔型連結部
125 貫通路
130 ホルダー
131 下端口
132 上端口
133 リブ
134 連結部
135 第1ヒンジ部
Claims (8)
- インク乾き現象を防止するための開閉手段を有する筆記具において、
ペン先出没孔11が形成された中空型の主管10と、
前記主管10の他側挿入孔14に挿入されるノック部30と、
前記ペン先出没孔11の軸心と一致するように前記主管10に挿入され、前記ノック部30と一体的に結合されたカートリッジ40と、
ゴムタイプの弾性材質から形成され、前記ペン先出没孔11と密着して面接触するOリング部110、ペン先41を外部から遮断させるための球面121を備えた球形ドア120、前記カートリッジ40と結合される管状のホルダー130、前記Oリング部110と前記球形ドア120を連結する第1ヒンジ部113、および前記球形ドア120と前記ホルダー130を互いに一体的に連結する第2ヒンジ部135を含む開閉モジュール100と、
前記主管10の内部に挿設され、前記開閉モジュール100と前記カートリッジ40との間で弾性反発力を作用するように結合されたスプリングと、を含んでなり、
前記ノック部30を押すと、ノック部30とカートリッジ40に連動して球形ドア120が回転角だけ回転しながら主管10のペン先出没孔11を開放させることで、ペン先41が球形ドア120の貫通路を通じてペン先出没孔11の外部に突出するように構成されることを特徴とする、
乾き防止装置を備えた出没式筆記具。 - 前記球形ドア120の球面121は半球形状を有し、前記球面121の反対側は開放した貫通路125が形成され、筆記具の作動の時、カートリッジが前記貫通路125を通じて出没することを特徴とする、請求項1に記載の乾き防止装置を備えた出没式筆記具。
- 前記球形ドア120の両側面には、球面121から一体型に突出した尖塔型の連結部123が形成され、前記ホルダー130には、その上端口両側から垂直に伸びる尖塔型の連結部134が結合され、前記連結部123と前記連結部134は第2ヒンジ部135を介して連結されることにより、前記球形ドア120が回動可能になることを特徴とする、請求項2に記載の乾き防止装置を備えた出没式筆記具。
- 前記ホルダー130の下端口131の内側には段差部が形成され、前記カートリッジ40の外周面には連結部46が突設され、前記カートリッジ40は前記ホルダー130と噛み合っていることを特徴とする、請求項1に記載の乾き防止装置を備えた出没式筆記具。
- 前記スプリングは、
前記主管10と前記カートリッジ40との間に介在され、これらを互いに押し出す第1スプリング60と、
前記カートリッジ40と前記開閉モジュール100との間に介在され、前記ノック部を押すことによる前記カートリッジ40の前進により、前記カートリッジ40と前記開閉モジュールを互いに押し出す第2スプリング65と、を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の乾き防止装置を備えた出没式筆記具。 - 前記ホルダー130は、その軸方向に発生する押圧力から管部形態を維持するため、管部のまわりに一定間隔で形成された複数の円形帯のリブ133をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の乾き防止装置を備えた出没式筆記具。
- 前記Oリング部110は、前記ペン先出没孔11の内側に密着するOリング111と前記Oリング111の一側から垂直に伸びる垂直バー112とを含み、前記垂直バー112と前記球形ドア120は前記第1ヒンジ部113を介して連結されることにより、前記球形ドア120がOリング部110に対して回転可能であることを特徴とする、請求項1に記載の乾き防止装置を備えた出没式筆記具。
- 前記球形ドアの回転時に発生する球形ドアとホルダー上端口132間の摩擦をなくすため、前記第2ヒンジ部135は球形ドア120の球面中心点129から所定距離だけ外れた位置に形成されることを特徴とする、請求項7に記載の乾き防止装置を備えた出没式筆記具。
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