JP2008193536A - 移動通信システム、無線基地局装置及びそれらに用いる電力制御方法 - Google Patents

移動通信システム、無線基地局装置及びそれらに用いる電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 無駄な再送を防ぐことが可能とし、システムスループットを向上させることが可能な移動通信システムを提供する。
【解決手段】 基地局2ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う。基地局2はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。基地局2ではTurbo復号時のIteration回数を算出する。受信したE−DPDCHがACKであると判定した基地局2は、再送回数とCRC結果、Iteration回数とをRNC1へ通知する。RNC1は基地局2からの再送回数、CRC結果、Iteration回数から伝播環境の品質を判断する。RNC1では再送回数に対する閾値よりも再送回数が大きければ伝播環境が悪いと判断し、閾値よりも再送回数が小さければ伝播環境が良いと判断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は移動通信システム、無線基地局装置及びそれらに用いる電力制御方法に関し、特に移動通信システムにおけるHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)において電力制御を行う通信方法に関する。
近年、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)における上り回線のパケット通信を高速化する伝送規格としては、HSUPAが検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
HSUPAでは、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と同様に、無線基地局と移動局との間でHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)技術が導入されている。これによって、この伝送規格では、再送遅延が抑えられ、システムスループットの増大、送信遅延の低減といった効果が得られる。
HSUPAをサポートする場合には、ユーザデータを伝送するための物理チャネルであるE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]、無線基地局がスケジューリングを行う上で必要とされる情報及びE−DPDCHを復号するために必要とされる情報を通知する制御チャネルであるE−DPCCH(Enhanced Dedicated Physical Control Channel)、無線基地局が移動局に許される最大送信レート・電力の情報及び移動局に許される送信タイミングに関する情報を通知するための制御チャネルであるE−AGCH(E−DCH Access Grant Channel)、E−DPDCHのHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)制御を行う際に用いられるHARQ Acknowledge情報であるE−HICH(E−DCH HARQ Acknowledgement Indicator Channel)、移動局に許される最大送信レートの“上げろ”、“下げろ”を相対的に指示するためのE−RGCH(E−DCH Relative Grant Channel)という物理チャネルが定義されている。
従来のE−DPDCHの再送回数(RSN:Retransmission Sequence Number)を用いた電力制御について図4及び図5を参照して説明する。図4は伝播環境が良い場合の移動通信システムの動作を示している。まず、移動局6より再送回数(RSN)=0として新規データがE−DPDCHにマッピングされて送信されるものとする(図4のc1)。
基地局5ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC(Cyclic Redundancy Check)判定を行う(図4のc2)。その結果、基地局5はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。図4では伝播環境が良いとしているので、再送することなく、CRCが正常となった例として記述している。よって、基地局5はE−HICHとしてACKをマッピングして送信する(図4のc3)。
受信したE−DPDCHをACKと判定した基地局5は再送回数(RSN)をRNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)4へ通知する(図4のc4)。但し、実際には、RSNそのままの形でRNC4へ通知するのではなく、送信間隔も考慮した値を計算して通知するが、ここでは説明を簡略化するため、RSNのままとする。
RNC4は基地局5からの再送回数(RSN)より伝播環境の品質を判断する。RNC4ではRSNに対する閾値を有しており、閾値よりもRSNが大きければ伝播環境が悪いと判断し、閾値よりもRSNが小さければ伝播環境が良いと判断する。図4に示す例の場合には、RSN=0であるので、閾値よりも小さいとする。この場合、E−DPDCHに許容している送信電力を抑えることで、システム容量の増加をはかるために、DPCCHの送信電力に対するオフセットであるゲインファクタβedを現状よりも小さい値とする(図4のc5)。
RNC4はE−DPDCHの送信電力を現状よりも小さいゲインファクタβedに更新するように基地局5に対して通知する(図4のc6)。基地局5は下り信号であるE−AGCHに更新するゲインファクタβed情報をマッピングすることで移動局6に通知する(図4のc7)。以後、移動局6は更新したゲインファクタβedにてE−DPDCHを送信する(図4のc8)。
基地局5ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う(図4のc9)。その結果、基地局5はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。図4に示す例では伝播環境が良いとしているので、ゲインファクタβedを小さくした場合であったも再送することなく、CRCが正常となった例として記述している。よって、基地局5はE−HICHとしてACKをマッピングして送信する(図4のc10)。
次に、図5は伝播環境が悪い場合の移動通信システムの動作を示している。まず、移動局6より再送回数(RSN)=0として新規データがE−DPDCHにマッピングされて送信されるものとする(図5のd1)。
基地局5ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う(図5のd2)。その結果、基地局5はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。図5に示す例では伝播環境が悪いとしているので、CRCが不正となった例として記述している。よって、基地局5はE−HICHとしてNACKをマッピングして送信する(図5のd3)。
移動局6はE−HICHをNACKとして受信すると、再送回数(RSN)を+1した値に変えて再送を行う。図5に示す例では伝播環境が悪いので、最大再送回数(RSN=N)まで再送を繰り返す(図5のd4〜d6)(繰り返し処理を図5ではd7としている)。
基地局5は受信したE−DPDCHがNACKと判定したが再送回数(RSN)が最大再送回数まで達した場合、RSNの値をRNC4へ通知する(図5のd8)。RNC4は基地局5からの再送回数(RSN)より伝播環境の品質を判断する。図5に示す例の場合にはRSN=N(最大再送回数)であるので、閾値よりも大きいとする。
この場合には、E−DPDCHに許容している送信電力を大きくすることで導通を可能にする。このことによって、再送回数を軽減することができるので、システムスループットを向上させることができる。よって、RNC4はDPCCHの送信電力に対するオフセットであるゲインファクタβedを現状よりも大きい値とする(図5のd9)。
RNC4はE−DPDCHの送信電力を現状よりも大きいゲインファクタβedに更新するように基地局5に対して通知する(図5のd10)。基地局5は下り信号であるE−AGCHに更新するゲインファクタβed情報をマッピングすることで移動局6に通知する(図5のd11)。以後、移動局6は更新したゲインファクタβedにてE−DPDCHを送信する(図5のd12)。
基地局5ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う(図5のd13)。その結果、基地局5はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。図5に示す例では伝播環境が悪いとしているが、ゲインファクタβedを大きくした結果、再送することなくCRCが正常となった例として記述している。よって、基地局5はE−HICHとしてACKをマッピングして送信する(図5のd14)。
RNC4では、ゲインファクタβedが、図6に示すように、30段階に分かれたテーブル(Table)で表現されており、DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)のゲインファクタであるβcとのオフセットによって表されている。
RNC4では基地局5より受信した再送回数(RSN)と閾値とを比較してゲインファクタβedを決定している。例えば、現状はゲインファクタβed=15で運用していて、図5に示すような悪い環境時にはRSNが閾値以上の値として基地局5より通知されるので、RNC4ではゲインファクタβedを15から16へと更新する。
このことによって、移動局6の許容できる送信電力を大きくすることで、再送回数を軽減させる。逆に、現状はゲインファクタβed=15で運用していて、図4に示すような良い環境時にはRSNが閾値以下の値として基地局5より通知されるので、RNC4ではゲインファクタβedを15から14へと更新する。このことによって、移動局6の許容できる送信電力を小さくすることで、システム容量を増加させることができる。
"Feasibility Study for Enhanced for UTRA FDD(Release6)"[3GPP(3rd Generation Partnership Project) TR 25.896 V6.0.0(2004−03)]
上述した従来の電力制御では、上記のように従来の再送回数(RSN)とゲインファクタβedとによる電力制御を行っているので、無線品質が悪い場合、E−DPDCHのCRCを正常に受信することができるまで再送が行われ、正常に受信できた時にRNCに対して再送回数(RSN)として通知している。
再送回数(RSN)を受信したRNCでは、その再送回数(RSN)と閾値とを比較し、再送回数(RSN)が閾値よりも大きければ無線品質が悪いと判断し、移動局に許容するE−DPDCHの送信電力を上げるため、ゲインファクタβedを大きくすることによって、再送回数を減少させ、スループットの向上をはかっている。
逆に、再送回数(RSN)を受信したRNCでは、その再送回数(RSN)と閾値とを比較し、再送回数(RSN)が閾値よりも小さければ無線品質が良いと判断し、移動局に許容するE−DPDCHの送信電力を下げるため、ゲインファクタβedを小さくすることによって、消費電力を軽減させ、システム容量の向上をはかっている。
しかしながら、再送によってCRCが正常にならないぐらい伝播環境が悪い場合には、最大再送回数まで再送を行った後にゲインファクタβedの更新が行われるので、再送分の無駄が生じる。また、再送回数(RSN)だけではどのくらい伝播環境が悪かったかを判断することができないため、ゲインファクタβedをどのくらいUPまたはDOWNさせればよいかを判断することができない。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、無駄な再送を防ぐことができ、システムスループットを向上させることができる移動通信システム、無線基地局装置及びそれらに用いる電力制御方法を提供することにある。
本発明による移動通信システムは、無線基地局装置にて、移動局からのE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]を復号する際にCRC(Cyclic Redundancy Check)判定を行い、前記CRC判定が正常の時に当該E−DPDCHの再送回数を無線ネットワーク制御装置に通知し、前記無線ネットワーク制御装置にて前記再送回数を基に電力制御を行う移動通信システムであって、
前記無線基地局装置は、前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから伝播環境を推測する手段と、この推測結果に基づいて前記無線ネットワーク制御装置に対して前記E−DPDCHのゲインファクタβedの更新を求める手段とを備えている。
本発明による無線基地局装置は、移動局からのE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]を復号する際にCRC(Cyclic Redundancy Check)判定を行い、前記CRC判定が正常の時に当該E−DPDCHの再送回数を無線ネットワーク制御装置に通知することで、前記再送回数に基づいた電力制御を前記無線ネットワーク制御装置に行わせる無線基地局装置であって、
前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから伝播環境を推測する手段と、この推測結果に基づいて前記無線ネットワーク制御装置に対して前記E−DPDCHのゲインファクタβedの更新を求める手段とを備えている。
本発明による電力制御方法は、無線基地局装置にて、移動局からのE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]を復号する際にCRC(Cyclic Redundancy Check)判定を行い、前記CRC判定が正常の時に当該E−DPDCHの再送回数を無線ネットワーク制御装置に通知し、前記無線ネットワーク制御装置にて前記再送回数を基に電力制御を行う移動通信システムに用いる電力制御方法であって、
前記無線基地局装置が、前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから伝播環境を推測する処理と、この推測結果に基づいて前記無線ネットワーク制御装置に対して前記E−DPDCHのゲインファクタβedの更新を求める処理とを実行している。
すなわち、本発明の移動通信システムは、無線基地局装置にてE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]を復号する際のCRC(Cyclic Redundancy Check)結果とIteration回数[Turbo(ターボ)復号の繰り返し回数]とから伝播環境を推測し、RNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)に対してE−DPDCHのゲインファクタであるβedの更新を求める構成となっている。
また、本発明の移動通信システムでは、RNCにて無線基地局装置より受信した再送回数(RSN:Retransmission Sequence Number)、CRC結果、Iteration回数よりゲインファクタβedの変更幅を可変とする構成としている。
これによって、本発明の移動通信システムでは、Iteration回数、CRC結果に応じて最大再送回数を待つことなく、RNCに対してIteration回数及びCRCの判定結果を通知する。RNCでは、再送回数(RSN)、Iteration回数、CRC結果よりE−DPDCHのゲインファクタであるβedを更新し、送信電力を制御する。
よって、本発明の移動通信システムでは、無駄な再送を防ぐことが可能となり、システムスループットを向上させることが可能となる。また、本発明の移動通信システムでは、RNCにてIteration回数を通知されることによって、どの程度伝播環境が悪かったので、CRCが正常にならなかったのかを判断することが可能であるため、ゲインファクタをどのくらいUPまたはDOWNさせるかを決定することが可能となる。
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、無駄な再送を防ぐことができ、システムスループットを向上させることができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による無線基地局装置の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による無線基地局装置(以下、基地局とする)は、レートデマッチング部11と、シンボルデータ合成部12と、Turbo(ターボ)復号部13と、Iteration回数判定部14と、CRC(Cyclic Redundancy Check)判定部15と、シンボルデータ保存バッファ部16と、ACK/NACK生成部17と、E−HICH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest) Acknowledgement Indicator Channel]生成部18と、RSN(Retransmission Sequence Number:再送回数)判定部19と、RNC(Radio Network Controller)送信部20とから構成されている。
レートデマッチング部11は、E−DPDCH(E−DCH Dedicated Physical Data Channel)を受信し、基地局でレートマッチング機能にてリピートまたはパンクチャされたビットを元のデータへと復元させる。シンボルデータ保存バッファ部16、前回受信したシンボルデータを保存している。
シンボルデータ合成部12はシンボルデータ保存バッファ部16から与えられる前回受信したシンボルデータと、新規に受信し、レートデマッチング部11で復元させたシンボルデータとを合成する機能を持つ。Turbo復号部13は、シンボルデータ合成部12にて合成されたデータをTurbo復号することで、伝送路上にて挿入された誤りを訂正する機能を持つ。
Iteration回数判定部14は、Turbo復号部13で行われるIteration回数(ターボ復号の繰り返し回数)をカウントする機能を持つ。CRC判定部15は、Turbo復号部13にて復号されたデータよりCRC判定を行い、誤りなく、正しく受信することができたかを判定する。
ACK/NACK生成部17は、CRC判定部15の結果、誤りがなければACK、誤りがあればNACKを生成する。E−HICH生成部18はACK/NACKをマッピングする。また、RSN判定部19は、E−DPCCHを受信し、再送回数(RSN)を判定する。RNC送信部20は、RSN判定部19からの再送回数(RSN)とIteration回数判定部14からのIteration回数とCRC判定部15からのCRC判定結果とをRNC(図示せず)に対して通知する。
図2は本発明の一実施例におけるE−DPDCHの電力制御の動作(伝播環境が良い場合)を示すシーケンスチャートであり、図3は本発明の一実施例におけるE−DPDCHの電力制御の動作(伝播環境が悪い場合)を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図3を参照して本発明の一実施例による移動通信システムの動作について説明する。
まず、移動局3よりE−DPDCHの再送回数(RSN)=0として新規データがE−DPDCHにマッピングされて送信されるものとする(図2のa1)。基地局2ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う。その結果、基地局2はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。また、基地局2ではTurbo復号時のIteration回数を算出する(図2のa2,a3)。
図2に示す例では、伝播環境が良いとしているので、再送することなくCRCが正常となった例として記述している。よって、基地局2はE−HICHとしてACKをマッピングして送信する(図2のa4)。受信したE−DPDCHがACKであると判定した基地局2は、再送回数(RSN)とCRC結果、Iteration回数とをRNC1へ通知する(図2のa5)。
RNC1は基地局2からの再送回数(RSN)とCRC結果、Iteration回数より伝播環境の品質を判断する。RNC1では再送回数(RSN)に対する閾値を有しており、閾値よりも再送回数(RSN)が大きければ伝播環境が悪いと判断し、閾値よりも再送回数(RSN)が小さければ伝播環境が良いと判断する。図2に示す例の場合には再送回数(RSN)=0であるので、閾値よりも小さいとする。
この場合には、E−DPDCHに許容している送信電力を抑えることでシステム容量の増加をはかるため、RNC1はDPCCHの送信電力に対するオフセットであるゲインファクタβedを現状よりも小さい値とする。これに加えて、RNC1ではIteration回数によって伝播環境の品質を判断する。Iteration回数が少ない、かつ、CRCが正常である場合には、伝播環境が非常に良いことになるため、ゲインファクタβedを非常に小さい値としてもよい。
よって、この場合には、ゲインファクタβedを1段階下げるのではなく、数段階下げる。このように、再送回数(RSN)の値によってゲインファクタβedを上げる、下げるの判断を行い、Iteration回数とCRC結果とより更新する幅(段階)を決定する。
RNC1はE−DPDCHの送信電力を現状よりも小さいゲインファクタβedに更新するように基地局2に対して通知する(図2のa7)。基地局2は下り信号であるE−AGCHに更新するβed情報をマッピングすることで移動局3に通知する(図2のa8)。以後、移動局3は更新したゲインファクタβedにてE−DPDCHを送信する(図2のa9)。
基地局2ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う(図2のa10)。その結果、基地局2はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。図2に示す例では、伝播環境が良いとしているので、ゲインファクタβedを小さくした場合であったも、再送することなくCRCが正常となった例として記述している。よって、基地局2はE−HICHとしてACKをマッピングして送信する(図2のa11)。
次に、図3は伝播環境が悪い場合の移動通信システムの動作を示している。まず、移動局3より再送回数(RSN)=0として新規データがE−DPDCHにマッピングされて送信されるものとする(図3のb1)。基地局2ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う。また、基地局2はTurbo復号時のIteration回数を算出する(図3のb2,b3)。
その結果、基地局2はCRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。図3に示す例では、伝播環境が悪いとしているので、CRCが不正と例として記述している。よって、基地局2はE−HICHとしてNACKをマッピングして送信する(図3のb4)。
この時、従来であれば伝播環境が悪い例であり、最大再送回数まで再送を繰り返す動作(図5のd7)となるが、基地局2にて、上記のa3の処理で算出したIteration回数とCRCとによって、再送ではCRCが正常とならない環境かどうかの判定を行う。もし、CRCがNGであるにもかかわらず、Iteration回数が少ない場合(前回と比較して差がない場合)には、再送を繰り返してもCRCが正常となる可能性が低い。この時、基地局2は最大再送回数を待たずにRNC1に対してRSN、Iteration回数、CRC結果を報告する(図3のb5)。
RNC1は基地局2からの再送回数(RSN)、CRC結果、Iteration回数とによって伝播環境の品質を判断する。RNC1では再送回数(RSN)に対する閾値を有しており、閾値よりも再送回数(RSN)が大きければ伝播環境が悪いと判断し、閾値よりも再送回数(RSN)が小さければ伝播環境が良いと判断する。
図3に示す例の場合には、RSN=N(最大再送回数)であるので、閾値よりも大きいとする。この場合には、E−DPDCHに許容している送信電力を大きくすることで導通を可能にする。このことによって、本実施例では、再送回数を軽減することができるので、システムスループットを向上させることができる。よって、RNC1はDPCCHの送信電力に対するオフセットであるゲインファクタβedを現状よりも大きい値とする(図3のb6)。これに加えて、RNC1ではIteration回数によって伝播環境の品質を判断する。
Iteration回数が少ない、かつ、CRCが不正である場合には伝播環境が非常に悪いことになるため、ゲインファクタβedを非常に大きい値としなければ導通できない。よって、この場合にはゲインファクタβedを1段階上げるのではなく、数段階上げる。
このように、RNC1では、再送回数(RSN)の値によってゲインファクタβedを上げる、下げるの判断を行い、Iteration回数とCRC結果とによって、ゲインファクタβedを更新する幅(段階)を決定する。RNC1はE−DPDCHの送信電力を現状よりも大きいゲインファクタβedに更新するように基地局2に対して通知する(図3のb7)。
基地局2は下り信号であるE−AGCHに、更新するゲインファクタβed情報をマッピングすることで、移動局3に通知する(図3のb8)。以後、移動局3は更新したゲインファクタβedにてE−DPDCHを送信する(図3のb9)。
基地局2ではE−DPCCHの情報よりE−DPDCHを復号し、CRC判定を行う(図3のb10)。その結果、基地局2では、CRCが正常であればACK、CRCが不正であればNACKを下り信号であるE−HICHにマッピングして送信する。図3に示す例では、伝播環境が悪いとしているが、ゲインファクタβedを大きくした結果、再送することなくCRCが正常となった例として記述している。よって、基地局2はE−HICHとしてACKをマッピングして送信する(図3のb11)。
このように、本実施例では、Iteration回数、CRC結果に応じて最大再送回数を待つことなくRNC1に対してIteration回数及びCRCの判定結果を通知し、RNC1で、再送回数(RSN)、Iteration回数、CRC結果からE−DPDCHのゲインファクタであるβedを更新し、送信電力を制御することによって、無駄な再送を防ぐことが可能となり、システムスループットを向上させることができる。
また、本実施例では、RNC1にて、Iteration回数を通知されることによって、どの程度伝播環境が悪かったのでCRCが正常にならなかったのかを判断することができるため、ゲインファクタをどのくらいUPまたはDOWNさせるかを決定することができる。
本発明の一実施例による無線基地局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例におけるE−DPDCHの電力制御の動作(伝播環境が良い場合)を示すシーケンスチャートである。 本発明の一実施例におけるE−DPDCHの電力制御の動作(伝播環境が悪い場合)を示すシーケンスチャートである。 従来のE−DPDCHの電力制御の動作(伝播環境が良い場合)を示すシーケンスチャートである。 従来のE−DPDCHの電力制御の動作(伝播環境が悪い場合)を示すシーケンスチャートである。 ゲインファクタβedを示す図である。
符号の説明
1 RNC
2 基地局
3 移動局
11 レートデマッチング部
12 シンボルデータ合成部
13 Turbo復号部
14 Iteration回数判定部
15 CRC判定部
16 シンボルデータ保存バッファ部
17 ACK/NACK生成部
18 E−HICH生成部
19 RSN判定部
20 RNC送信部

Claims (11)

  1. 無線基地局装置にて、移動局からのE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]を復号する際にCRC(Cyclic Redundancy Check)判定を行い、前記CRC判定が正常の時に当該E−DPDCHの再送回数を無線ネットワーク制御装置に通知し、前記無線ネットワーク制御装置にて前記再送回数を基に電力制御を行う移動通信システムであって、
    前記無線基地局装置は、前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから伝播環境を推測する手段と、この推測結果に基づいて前記無線ネットワーク制御装置に対して前記E−DPDCHのゲインファクタβedの更新を求める手段とを有することを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記無線基地局装置は、前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とを前記無線ネットワーク制御装置に送信して前記ゲインファクタβedの更新を求め、
    前記無線ネットワーク制御装置は、前記無線基地局装置から受信した前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから前記ゲインファクタβedの変更幅を可変とすることを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 前記無線ネットワーク制御装置は、前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから前記ゲインファクタβedを更新して送信電力を制御することを特徴とする請求項2記載の移動通信システム。
  4. 前記無線ネットワーク制御装置は、前記ゲインファクタβedの更新として当該値を複数段階上下させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の移動通信システム。
  5. 移動局からのE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]を復号する際にCRC(Cyclic Redundancy Check)判定を行い、前記CRC判定が正常の時に当該E−DPDCHの再送回数を無線ネットワーク制御装置に通知することで、前記再送回数に基づいた電力制御を前記無線ネットワーク制御装置に行わせる無線基地局装置であって、
    前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから伝播環境を推測する手段と、この推測結果に基づいて前記無線ネットワーク制御装置に対して前記E−DPDCHのゲインファクタβedの更新を求める手段とを有することを特徴とする無線基地局装置。
  6. 前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とを前記無線ネットワーク制御装置に送信して前記ゲインファクタβedの更新を求め、前記無線ネットワーク制御装置にて、前記無線基地局装置から受信した前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから前記ゲインファクタβedの変更幅を可変とすることを特徴とする請求項5記載の無線基地局装置。
  7. 前記無線ネットワーク制御装置にて複数段階上下させることで更新された前記ゲインファクタβedに基づいて送信電力を制御することを特徴とする請求項5または請求項6記載の無線基地局装置。
  8. 無線基地局装置にて、移動局からのE−DPDCH[E−DCH(Enhanced−Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel]を復号する際にCRC(Cyclic Redundancy Check)判定を行い、前記CRC判定が正常の時に当該E−DPDCHの再送回数を無線ネットワーク制御装置に通知し、前記無線ネットワーク制御装置にて前記再送回数を基に電力制御を行う移動通信システムに用いる電力制御方法であって、
    前記無線基地局装置が、前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから伝播環境を推測する処理と、この推測結果に基づいて前記無線ネットワーク制御装置に対して前記E−DPDCHのゲインファクタβedの更新を求める処理とを実行することを特徴とする電力制御方法。
  9. 前記無線基地局装置が、前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とを前記無線ネットワーク制御装置に送信して前記ゲインファクタβedの更新を求め、
    前記無線ネットワーク制御装置が、前記無線基地局装置から受信した前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから前記ゲインファクタβedの変更幅を可変とすることを特徴とする請求項8記載の電力制御方法。
  10. 前記無線ネットワーク制御装置が、前記無線基地局装置から受信した前記再送回数と前記CRC判定の結果と前記復号の繰り返し回数とから前記ゲインファクタβedを更新して送信電力を制御することを特徴とする請求項8または請求項9記載の電力制御方法。
  11. 前記無線ネットワーク制御装置が、前記E−DPDCHのゲインファクタβedの更新として当該値を複数段階上下させることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか記載の電力制御方法。
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