JP2008193334A - 移動端末および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】紛失した電話機が圏外のエリアに位置している場合であっても、当該電話機に格納された情報が外部に漏洩されることを防止する。
【解決手段】相手先の電話機10Bとの間で交換機20を介してデータ通信を行う電話機10Aであって、相手先の電話機10Bのユーザを特定する情報であるユーザ特定情報を含む電話帳情報を格納する格納部220と、交換機20からの受信電波における電界強度を測定する測定部140と、測定部140が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、格納部110に格納された電話帳情報が参照されることを不可能に制御する制御部150と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】相手先の電話機10Bとの間で交換機20を介してデータ通信を行う電話機10Aであって、相手先の電話機10Bのユーザを特定する情報であるユーザ特定情報を含む電話帳情報を格納する格納部220と、交換機20からの受信電波における電界強度を測定する測定部140と、測定部140が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、格納部110に格納された電話帳情報が参照されることを不可能に制御する制御部150と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動端末および制御方法に関するものである。
従来、例えば紛失した移動端末を持ち主に戻すための技術が知られている。例えば、特許文献1には、紛失した移動端末のキー操作方法について、特に紛失した移動端末をロック状態にさせたり、紛失した移動端末が圏内に入った場合には自動的に通話状態にさせたりする旨について記載されている。
特開2005−333501号公報
しかしながら、例えば特許文献1等の従来の方法によると、処理方法が複雑であるためにユーザの利便性を損なうことはもちろんであり、特に紛失した移動端末が圏外時には処理の影響が及ばないという問題点がある。この場合には、紛失した移動端末に格納された例えば電話帳、メールアドレス帳、写真データ、メールデータなどの個人情報が例えば当該移動端末を拾得した者により外部に漏洩されてしまうおそれがある。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、紛失した移動端末が圏外のエリアに位置している場合であっても、当該移動端末に格納された情報が外部に漏洩されることを防止できる移動端末および制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の移動端末は、相手先移動端末との間で交換機を介してデータ通信を行う移動端末であって、情報を格納する格納手段と、交換機からの受信電波における電界強度を測定する測定手段と、測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、格納手段に格納された情報への参照を禁止する制御手段と、を備える。
また、本発明の制御方法は、相手先移動端末との間で交換機を介してデータ通信を行う移動端末における制御方法であって、移動端末の格納手段には、情報が格納されており、移動端末の測定手段が、交換機からの受信電波における電界強度を測定する測定ステップと、移動端末の制御手段が、測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、格納手段に格納された情報への参照を禁止する制御ステップと、を備える。
このような本発明の移動端末および制御方法によれば、測定手段により測定された電界強度が第1閾値以下である場合に、制御手段は、格納手段に格納された情報への参照を不可能にする。このとき、第1閾値は、圏外時の電界強度を表す所定の閾値であっても良い。この場合に、交換機と移動端末との間の電界強度が第1閾値以下であることは、例えば移動端末が圏外のエリアに位置することと等しい。
以上のことにより、本発明によれば、仮に紛失された移動端末が例えば圏外のエリアに位置する場合であっても、格納手段に格納された情報への参照が禁止されることから、例えば当該移動端末を拾得した者により当該移動端末に格納された情報が外部に漏洩されることを防止することができる。
また、本発明の移動端末は、ユーザのキー操作に基づいて電気信号を発生するキー操作手段と、キー操作手段により発生された電気信号を元に格納手段に格納された情報を参照する参照手段と、を更に備え、制御手段は、測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、キー操作手段が発生した電気信号が無効となるように制御しても良い。
この発明によれば、仮に移動端末を紛失した場合であっても、移動端末が例えば圏外のエリアに位置するときには、キー操作手段が発生した電気信号が無効となるように制御されて、その結果、格納手段に格納された情報への参照が禁止されることから、例えば当該移動端末を拾得した者により当該移動端末に格納された情報が用いられることを防止することができる。
また、移動端末の制御手段は、測定手段が測定した電界強度が第1閾値より大きい第2閾値以上である場合に、キー操作手段が発生した電気信号が有効となるように制御することにより、格納手段に格納された情報がキー操作手段または参照手段により参照されることを許可しても良い。
この発明によれば、紛失等の事情にかかわらず、例えば、圏外のエリアに位置していたことによって、キー操作手段により発生された電気信号が無効となっていた移動端末が圏内のエリアに再び入ったときに、キー操作手段が発生した電気信号が有効となるように制御されて、その結果、格納手段に格納された情報への参照が可能となる。このとき、第2閾値は、圏内時の電界強度を表す所定の閾値であっても良い。この場合に、交換機と移動端末との間の電界強度が第2閾値以上であることは、例えば移動端末が圏内のエリアに位置することと等しい。以上のことにより、例えば移動端末が圏内のエリアに入ったときに、参照手段は、通常のように、キー操作手段により発生された電気信号を元に格納手段に格納された情報を参照することができる。
また、移動端末の制御手段は、測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、格納手段に格納された情報を削除しても良い。
この発明によれば、仮に移動端末を紛失した場合であっても、移動端末が例えば圏外のエリアに位置するときには、格納手段に格納された情報が削除されて、その結果、格納手段に格納されていた情報への参照が禁止されることから、例えば当該移動端末を拾得した者により当該移動端末に格納された情報が外部に漏洩されることを防止することができる。
また、本発明の移動端末は、格納手段に格納された情報を参照する参照手段を更に備え、制御手段は、測定手段が測定した電界強度が第1閾値より大きい第2閾値以上である場合に、交換機に格納された情報を該交換機を介して受信して格納手段に出力することにより、当該格納手段に格納される情報が参照手段により参照されることを可能に制御しても良い。
この発明によれば、紛失等の事情にかかわらず、例えば、圏外のエリアに位置していたことによって、格納手段に格納されていた情報が削除された移動端末が圏内のエリアに再び入ったときに、制御手段が交換機に格納された情報を該交換機を介して受信して格納手段に出力し、その結果、格納手段に格納される情報への参照が可能となる。このとき、第2閾値は、前述のように、圏内時の電界強度を表す所定の閾値であっても良い。以上のことにより、例えば移動端末が圏内のエリアに入ったときに、参照手段は、通常のように、格納手段に格納された情報を参照することができる。
また、本発明の移動端末においては、測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である間に、格納手段が新規の情報を格納した場合に、測定手段が測定した電界強度が第2閾値以上になると、制御手段が、新規の情報に、交換機を介して受信した情報を書き加えて格納手段に出力しても良い。
この発明によれば、格納手段は、例えば圏外時に格納した新規の情報と、交換機に格納されていた既存の情報と、の両方を格納することができる。
また、本発明の移動端末においては、測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である間に、格納手段が新規の情報を格納した場合に、測定手段が測定した電界強度が第2閾値以上になると、制御手段が、新規の情報を交換機に送信し、且つ交換機に格納された情報に新規の情報が書き加えられたものを該交換機を介して受信して格納手段に出力しても良い。
この発明によれば、格納手段は、例えば圏外時に格納した新規の情報と、交換機に格納されていた既存の情報と、の両方を格納することができる。
本発明によれば、紛失した移動端末が圏外のエリアに位置している場合であっても、当該移動端末に格納された情報が外部に漏洩されることを防止できる。
以下、添付図面を参照して本発明にかかる移動端末および制御方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
まず、本実施形態に係る電話機10(移動端末)を含む通信システム1の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、通信システム1の構成概要図である。図1に示すように、通信システム1は、電話機10と交換機20とを備えて構成される。電話機10は、自端末の電話機10Aと、相手先の電話機10Bと、図示しない他の電話機と、の総称である。電話機10と交換機20との間は、例えばインターネット等の通信ネットワーク30で接続されており、互いにデータの送受信が可能なように構成されている。以下、通信システム1を構成する各構成要素について詳細に説明する。
(電話機)
電話機10は、音声通信やメールなどのデータ通信を行うことが可能な移動通信端末であって、携帯電話機あるいは固定電話機である。本実施形態における電話機10は、交換機20を介して相手先電話機との間でデータ通信を無線で行うことが可能な携帯電話機である。
電話機10は、音声通信やメールなどのデータ通信を行うことが可能な移動通信端末であって、携帯電話機あるいは固定電話機である。本実施形態における電話機10は、交換機20を介して相手先電話機との間でデータ通信を無線で行うことが可能な携帯電話機である。
図2は、電話機10のハードウェア構成図である。電話機10は、物理的には、図2に示すように、CPU11、主記憶装置であるRAM12及びROM13、操作ボタンなどの操作部14、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)などの出力装置15、交換機20との間でデータの送受信を例えば無線で行う通信部16、メモリディバイス等の補助記憶装置17を備えて構成される。後述する電話機10の各機能は、図2に示すCPU11、RAM12等のハードウェア上に所定のソフトウェアを読み込ませることにより、CPU11の制御のもとで操作部14、出力装置15、通信部16を動作させると共に、RAM12や補助記憶装置17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図1に戻り、電話機10は、機能的には、格納部110(格納手段)、キー操作部120(キー操作手段)、送受信部130(参照手段)、測定部140(測定手段)および制御部150(制御手段)を備えて構成される。以下、電話機10を構成する各構成要素について詳細に説明する。
格納部110は、電話帳情報を格納するものである。電話帳情報には、相手先電話機のユーザを特定する情報であるユーザ特定情報として、例えば、相手先電話機のユーザの氏名、電話番号、メールアドレス、その他のメモ等が記録されている。また、格納部110には、上記電話帳情報の他にも、例えば写真データやメールデータ等、ユーザのプライバシーにかかるデータが格納されている。つまり、格納部110には、電話機10を紛失された際に外部に漏洩されては好ましくないデータが格納されている。
図3は、電話機10Aの格納部110に格納されている情報の一例として、電話帳情報を示す。以下においては、説明の便宜上、電話機10Aは、「ユーザAA」の電話機であり、電話番号は「090−xxxx−1111」であるとする。図3に示すように、電話機10A用の電話帳情報には、「ユーザAA」の知人として、例えば「ユーザBB」および「ユーザCC」に関する情報が登録されている。すなわち、「ユーザAA」の知人の「ユーザBB」が用いる電話機の電話番号は「090−xxxx−2222」であり、その電話機に設定されているメールアドレスは「bbb@xxx.ne.jp」であり、「ユーザBB」の出身地は「東京都」である。同様に、「ユーザAA」の知人の「ユーザCC」が用いる電話機の電話番号は「090−xxxx−3333」であり、その電話機に設定されているメールアドレスは「ccc@xxx.ne.jp」であり、「ユーザCC」の所属は「テニス部」である。
格納部110は、後述するキー操作部120からの入力に基づいて、あるいは交換機20からの入力に基づいて、図3に示したような電話帳情報を格納する。格納部110は、空の状態の電話帳情報に新規のユーザ特定情報を格納できることはいうまでもなく、既に何れかのユーザ特定情報が格納されている既存の電話帳情報に新規のユーザ特定情報を書き加えて格納することも可能である。
図1に戻り、キー操作部120は、ユーザのキー操作に基づいて、電気信号を発生するものである。キー操作部120は、物理的には例えば図2に示した操作部14である。ユーザのキー操作としては、例えば相手先電話機のユーザに関するユーザ特定情報を自端末の電話帳情報に登録するためのキー操作、相手先電話機に電話をかけるためのキー操作、電話帳情報に格納されている情報を表示画面(特許請求の範囲における参照手段に相当し、例えば図2における出力装置15)に表示させるためのキー操作などがある。
例えば、相手先電話機のユーザに関するユーザ特定情報を自端末の電話帳情報に登録するためのキー操作において、キー操作部120がユーザのキー操作にしたがって発生した電気信号を格納部110に出力すると、格納部110は当該電気信号を元にユーザ特定情報を格納する。また、例えば、相手先電話機に電話をかけるためのキー操作において、キー操作部120がユーザのキー操作にしたがって発生した電気信号を送受信部130に出力すると、送受信部130は当該電気信号を元に相手先電話機との電話通信を確立してデータ送受信を行う。また、電話帳情報に格納されている情報を表示画面に表示させるためのキー操作において、キー操作部120がユーザのキー操作にしたがって発生した電気信号を出力装置15(図2を参照)に出力すると、出力装置15は当該電気信号を元に格納部110を参照し、当該参照した内容を表示画面に表示させる。
送受信部130は、キー操作部120により入力された電気信号を元に格納部110に格納された電話帳情報を参照し、該電話帳情報により特定される相手先電話機との間で交換機20を介してデータの送受信を行うものである。
キー操作部120により入力された電気信号は、例えば相手先電話機のユーザの氏名を表す信号である。送受信部130が相手先電話機のユーザの氏名として例えば「ユーザBB」を表す信号をキー操作部120により入力したとし、且つ前述の図3に示したような電話帳情報を参照したとすると、送受信部130は、まず、電話帳情報を参照して「ユーザBB」と関連付けられて格納されている電話番号「090−xxxx−2222」を特定する。そして、送受信部130は、電話番号「090−xxxx−2222」を表す信号を含む発信信号を生成して交換機20に送信する。このことにより、送受信部130は、電話番号「090−xxxx−2222」より特定される電話機との間の電話通信を確立することを交換機20に要請することができる。次に、交換機20により当該電話通信が確立されると、送受信部130は電話番号「090−xxxx−2222」より特定される電話機との間で例えば音声データの送受信を行う。
測定部140は、交換機20からの受信電波における電界強度を測定するものである。測定部140は、相手先の電話機10Bとの間の通信が確立されているか否かにかかわらず、自端末の電話機10Aと交換機20との間の電界強度を常時測定する。測定部140は、例えば、送受信部130が交換機20を介して受信した信号をベースに、当該電界強度を測定しても良い。測定部140は、測定した電界強度を表す信号を制御部150に出力する。
制御部150は、測定部140より入力された信号を元に、電話機10Aと交換機20との間の電界強度と、所定の閾値とを比較する。制御部150は、この比較の結果に基づいて、例えばキー操作部120や送受信部130等の他の要素が格納部110に格納されている電話帳情報を参照可能に制御するか、あるいは参照不可能に制御するかを判断する。
具体的に、制御部150は、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第1閾値以下である場合に、格納部110に格納された電話帳情報が他の要素により参照されることを不可能に制御する。このとき、第1閾値は、圏外時の電界強度を表す所定の閾値であって、例えば電話通信やメール通信が困難になる程度の電界強度である。この場合に、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第1閾値以下であることは、電話機10Aが圏外のエリアに位置することと等しい。
制御部150は、他の要素が電話帳情報を参照不可能に制御する一つの方法として、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第1閾値以下である場合に、キー操作部120が発生した電気信号が無効となるように制御する。あるいは、制御部150は、他の要素が電話帳情報を参照不可能に制御するもう一つの方法として、格納部110に格納された電話帳情報を削除する。これらのことにより、例えば、送受信部130が電話帳情報を参照して相手先電話機との間でデータの送受信を行うことや、操作部14が電話帳情報に格納されている情報を表示画面に表示することができなくなる。
また、制御部150は、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第2閾値以上である場合に、今度は、格納部110に格納された電話帳情報が他の要素により参照されることを可能に制御する。このとき、第2閾値は、圏内時の電界強度を表す第1閾値より大きい所定の閾値であって、例えば電話通信やメール通信が可能になる程度の電界強度である。この場合に、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第2閾値以上であることは、電話機10Aが圏内のエリアに位置することと等しい。
制御部150は、他の要素が電話帳情報を参照可能に制御する一つの方法として、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第2閾値以上である場合に、キー操作部120が発生した電気信号が有効となるように制御する。あるいは、制御部150は、他の要素が電話帳情報を参照可能に制御するもう一つの方法として、後述する交換機20に格納された電話帳情報を該交換機20を介して受信して、格納部110に出力する。このとき、格納部110に格納されていた既存の電話帳情報は制御部150により既に削除されていても良い。これらのことにより、例えば、送受信部130が電話帳情報を参照して相手先電話機との間でデータの送受信を行うことや、操作部14が電話帳情報に格納されている情報を表示画面に表示することができるようになる。また、圏内復帰後に最初に電話帳情報を参照する際には、例えば予め設定されたパスワードを要求するようにしても良い。
(交換機)
交換機20は、電話機10Aと電話機10Bとの間の音声通信やデータ通信を中継するものである。交換機20は、図示はしないが、物理的には、CPU、ROM及びRAM等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、通信のためのネットワークカード等の通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。後述する交換機20の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力デバイス、出力デバイスを動作させるとともに、主記憶装置や補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
交換機20は、電話機10Aと電話機10Bとの間の音声通信やデータ通信を中継するものである。交換機20は、図示はしないが、物理的には、CPU、ROM及びRAM等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、通信のためのネットワークカード等の通信モジュール、ハードディスク等の補助記憶装置などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。後述する交換機20の各機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで通信モジュール、入力デバイス、出力デバイスを動作させるとともに、主記憶装置や補助記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図1に示すように、交換機20は、機能的には、通信部210、記憶部220および書き加え部230を備えて構成される。通信部210は、例えば発信側の電話機となる電話機10Aからの発信情報に基づいて着信情報を生成し、当該生成した着信情報を着信側の電話機となる電話機10Bに送信することにより、電話機10Aと電話機10Bとの間の音声通信やデータ通信を確立して中継する。また、通信部210は、例えば電話機10からの要請に基づいて、電話機10との間で各種情報(後述するように電話帳情報など)を送受信する。
記憶部220は、前述の図3に示したような電話帳情報を格納するものである。具体的に、電話機10の制御部150は圏外時に格納部110に格納された電話帳情報を削除する前に、例えば圏内にいる間に定期的に、当該電話帳情報のコピーを交換機20に送信する。交換機20の通信部210は当該電話帳情報のコピーを受信して記憶部220に出力する。すなわち、交換機20の記憶部220は、圏内時の任意のタイミングで、電話機10の格納部110に格納された電話帳情報のバックアップを取るものである。
一方、電話機10の制御部150が格納部110に格納された電話帳情報を削除した後に、格納部110が例えば新規のユーザ特定情報を圏外時に格納した場合に、圏内復帰後に制御部150が当該新規のユーザ特定情報を交換機20に送信すると、交換機20の通信部210は当該新規のユーザ特定情報を受信して書き加え部230に出力する。書き加え部230は、記憶部220に格納された既存の電話帳情報を取得して、当該既存の電話帳情報に通信部210より入力した新規の電話帳情報を書き加える。そして、書き加え部230は、既存の電話帳情報に新規の電話帳情報を書き加えたものを再び記憶部220に出力して格納させる。
続いて、通信システム1により行われる動作(制御方法)について、図4〜8を参照しながら説明する。まず、電話機10Aが圏外のエリアに位置している場合について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
最初に、測定部140が、交換機20からの受信電波における電界強度を測定し、当該測定した電界強度を表す信号を制御部150に出力する(ステップS101:測定ステップ)。
次に、制御部150が、測定部140より入力された信号を元に、自端末の電話機10Aと交換機20との間の電界強度と、第1閾値とを比較する(ステップS102)。
次に、ステップS102の比較において、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第1閾値以下である場合(ステップS102:YES)に、制御部150が、格納部110に格納された電話帳情報が他の要素により参照されることを不可能に制御する(ステップS103〜ステップS104:制御ステップ)。
このために、まず、制御部150は、例えばキー操作部120をロックすることにより、キー操作部120からの電気信号が無効となるように制御する(ステップS103)。
次に、制御部150は、格納部110に格納された電話帳情報を削除する。なお、図示はしないが、上述したように、この削除の前に、例えば圏内にいる間に定期的に、交換機20が、電話機10Aの格納部110に格納された電話帳情報のバックアップを取っている(ステップS104)。
一方、ステップS102の比較において、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第1閾値以下でない場合(ステップS102:NO)には、処理はそのまま終了する。
続いて、電話機10Aが圏内のエリアに位置している場合について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、圏外のエリアに位置していた電話機10Aが、つまり前述のステップS101〜ステップS104の処理が施された電話機10Aが、圏内のエリアに入ることを仮定する。
最初に、測定部140が、交換機20からの受信電波における電界強度を測定し、当該測定した電界強度を表す信号を制御部150に出力する(ステップS201)。
次に、制御部150が、測定部140より入力された信号を元に、自端末の電話機10Aと交換機20との間の電界強度と、第2閾値とを比較する(ステップS202)。
次に、ステップS202の比較において、電話機10Aと交換機20との間の電界強度が第2閾値以上である場合(ステップS202:YES)に、制御部150が、格納部110内の電話帳情報が他の要素により参照されることを可能に制御する(ステップS203〜ステップS209)。
このために、まず、制御部150は、キー操作部120のロック(ステップS103を参照)を解除することにより、キー操作部120より発生される電気信号が有効となるように制御する(ステップS203)。
次に、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に、新規のユーザ特定情報が電話機10Aの格納部110に格納されたか否かが、制御部150により判断される(ステップS204)。
次に、ステップS204の判断において、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に、新規のユーザ特定情報が電話機10Aの格納部110に格納されたと判断された場合(ステップS204:YES)には、制御部150が、当該新規のユーザ特定情報を交換機20に送信する。本実施形態においては、電話機10Aの格納部110が例えば図6に示すような新規のユーザ特定情報を格納したと仮定する。図6に示されるように、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に、「ユーザDD」に関する情報(電話番号:「090−xxxx−4444」、メールアドレス:「ddd@xxx.ne.jp」、星座:「乙女座」)が電話機10Aの格納部110に格納されている。制御部150は、図6に示したような新規のユーザ特定情報を表す信号を送受信部130を介して交換機20に送信する(ステップS205)。
次に、交換機20の通信部210が、ステップS205にて電話機10Aより送信された新規のユーザ特定情報を表す信号を受信して書き加え部230に出力する。書き加え部230は、記憶部220に格納された既存の電話帳情報を取得して、当該既存の電話帳情報に通信部210より入力した新規の電話帳情報を書き加える。図7は、当該既存の電話帳情報(図3を参照)に新規の電話帳情報(図6を参照)が書き加えられた様子を示す図である。そして、書き加え部230は、図7に示したような既存の電話帳情報に新規の電話帳情報を反映して書き加えたものを再び記憶部220に出力して格納させる(ステップS206)。
一方、ステップS204の判断において、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に、新規のユーザ特定情報が電話機10Aの格納部110に格納されていないと判断された場合(ステップS204:NO)には、上記ステップS205およびステップS206の処理を行わずに、処理の流れは後述のステップS207に移行する。
次に、制御部150が、記憶部220に保存されている電話帳情報のバックアップデータを送信することを、交換機20に対して、送受信部130を介して要請する(ステップS207)。
次に、ステップS207における要請に基づいて、交換機20が記憶部220に保存されている電話帳情報のバックアップデータを電話機10Aに送信すると、送受信部130が当該バックアップデータを受信する(ステップS208)。
次に、送受信部130がステップS208にて受信した電話帳情報のバックアップデータを制御部150に出力すると、制御部150は当該バックアップデータを格納部110に格納させる(ステップS209)。
続いて、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に格納部110に格納された新規のユーザ特定情報に対する別の処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、図5を参照した上記説明と同様に、圏外のエリアに位置していた電話機10Aが、つまり前述のステップS101〜ステップS104の処理が施された電話機10Aが、圏内のエリアに入ることを仮定する。
最初に、ステップS201〜ステップS203の処理が上記と同様に行われる。
次に、制御部150が、記憶部220に保存されている電話帳情報のバックアップデータを送信することを、交換機20に対して、送受信部130を介して要請する(ステップS301)。
次に、ステップS301における要請に基づいて、交換機20が記憶部220に保存されている電話帳情報のバックアップデータを電話機10Aに送信すると、送受信部130が当該バックアップデータを受信する(ステップS302)。
次に、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に、新規のユーザ特定情報が電話機10Aの格納部110に格納されたか否かが、制御部150により判断される(ステップS303)。
次に、ステップS303の判断において、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に、新規のユーザ特定情報が電話機10Aの格納部110に格納されたと判断された場合(ステップS303:YES、図6を参照)には、電話機10側で、新規のユーザ特定情報が既存の電話帳情報に反映される。すなわち、制御部150は、格納部110より当該新規のユーザ特定情報を取得し、上記ステップS302にて交換機20を介して受信した電話帳情報のバックアップデータに当該新規のユーザ特定情報を書き加える(ステップS304、図7を参照)。
一方、ステップS303の判断において、電話機10Aが圏外のエリアに位置していた間に、新規のユーザ特定情報が電話機10Aの格納部110に格納されていないと判断された場合(ステップS303:NO)には、上記ステップS304の処理を行わずに、処理の流れはステップS305に移行する。
次に、制御部150は、送受信部130がステップS302にて受信した電話帳情報のバックアップデータ(ステップS303:NOの場合)を、あるいはステップS304にて新規のユーザ特定情報が反映された電話帳情報のバックアップデータ(ステップS303:YESの場合)を、格納部110に格納させる(ステップS305)。
続いて、本実施形態にかかる通信システム1の作用及び効果について説明する。本実施形態によれば、測定部140により測定された電界強度が第1閾値以下である場合に、制御部150は、格納部110に格納された情報が他の要素により参照されることを不可能に制御する。このことにより、仮に紛失された電話機が圏外のエリアに位置する場合であっても、格納部110に格納された情報が参照不可能に制御されることから、例えば当該電話機を拾得した者により当該電話機に格納された情報が外部に漏洩されることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、仮に電話機を紛失した場合であっても、電話機が圏外のエリアに位置するときには、キー操作部120が発生した電気信号が無効となるように制御されて、その結果、格納部110に格納された情報が参照不可能に制御されることから、例えば当該電話機を拾得した者により当該電話機に格納された情報が用いられることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、紛失等の事情にかかわらず、例えば、自端末が圏外のエリアに位置していたことによって、キー操作部120により発生された電気信号が無効となっていた電話機が圏内のエリアに再び入ったときに、キー操作部120が発生した電気信号が有効となるように制御されて、その結果、格納部110に格納された情報が参照可能に制御される。このため、例えば電話機が圏内のエリアに入ったときに、送受信部130は、通常のように、キー操作部120により発生された電気信号を元に格納部110に格納されたユーザ特定情報を参照し、該ユーザ特定情報により特定される相手先電話機との間で交換機を介してデータの送受信を行うことができる。
また、本実施形態によれば、仮に電話機を紛失した場合であっても、電話機が圏外のエリアに位置するときには、格納部110に格納された情報が削除されて、その結果、格納部110に格納されていた情報が参照不可能に制御されることから、例えば当該電話機を拾得した者により当該電話機に格納された情報が外部に漏洩されることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、紛失等の事情にかかわらず、例えば、自端末が圏外のエリアに位置していたことによって、格納部110に格納されていた情報が削除された電話機が圏内のエリアに再び入ったときに、制御部150が交換機に格納された情報を該交換機を介して受信して格納部110に出力し、その結果、格納部110に格納される情報が参照可能に制御される。このため、例えば電話機が圏内のエリアに入ったときに、送受信部130は、通常のように、格納部110に格納されたユーザ特定情報を参照し、該ユーザ特定情報により特定される相手先電話機との間で交換機を介してデータの送受信を行うことができる。
また、本実施形態によれば、格納部110は、例えば圏外時に格納した新規の情報と、交換機に格納されていた既存の情報と、の両方を格納することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、圏外時に格納された新規の情報をユーザに閲覧させる方法としては、例えば圏内に復帰するまで閲覧不可に制御する方法、あるいは所定のパスワードを用いて当該パスワードが一致した場合のみに閲覧可能に制御する方法、あるいは何れの制限をもかけずにそのまま閲覧可能に制御する方法等がある。
1…通信システム、10,10A,10B…電話機、110…格納部、120…キー操作部、130…送受信部、140…測定部、150…制御部、20…交換機、210…通信部、220…記憶部、230…書き加え部、30…通信ネットワーク。
Claims (8)
- 相手先移動端末との間で交換機を介してデータ通信を行う移動端末であって、
情報を格納する格納手段と、
前記交換機からの受信電波における電界強度を測定する測定手段と、
前記測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、前記格納手段に格納された情報への参照を禁止する制御手段と、
を備えることを特徴とする移動端末。 - ユーザのキー操作に基づいて電気信号を発生するキー操作手段と、
前記キー操作手段により発生された電気信号を元に前記格納手段に格納された情報を参照する参照手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記測定手段が測定した電界強度が前記第1閾値以下である場合に、前記キー操作手段が発生した電気信号が無効となるように制御することを特徴とする請求項1記載の移動端末。 - 前記制御手段は、前記測定手段が測定した電界強度が前記第1閾値より大きい第2閾値以上である場合に、前記キー操作手段が発生した電気信号が有効となるように制御することにより、前記格納手段に格納された情報が前記キー操作手段または前記参照手段により参照されることを許可することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動端末。
- 前記制御手段は、前記測定手段が測定した電界強度が前記第1閾値以下である場合に、前記格納手段に格納された情報を削除することを特徴とする請求項1記載の移動端末。
- 前記格納手段に格納された情報を参照する参照手段を更に備え、
前記制御手段は、前記測定手段が測定した電界強度が前記第1閾値より大きい第2閾値以上である場合に、前記交換機に格納された情報を該交換機を介して受信して前記格納手段に出力することにより、当該格納手段に格納される情報が前記参照手段により参照されることを可能に制御することを特徴とする請求項1または請求項4記載の移動端末。 - 前記測定手段が測定した電界強度が前記第1閾値以下である間に、前記格納手段が新規の情報を格納した場合に、
前記測定手段が測定した電界強度が前記第2閾値以上になると、前記制御手段が、前記新規の情報に、前記交換機を介して受信した情報を書き加えて前記格納手段に出力することを特徴とする請求項5記載の移動端末。 - 前記測定手段が測定した電界強度が前記第1閾値以下である間に、前記格納手段が新規の情報を格納した場合に、
前記測定手段が測定した電界強度が前記第2閾値以上になると、前記制御手段が、前記新規の情報を前記交換機に送信し、且つ前記交換機に格納された情報に前記新規の情報が書き加えられたものを該交換機を介して受信して前記格納手段に出力することを特徴とする請求項5記載の移動端末。 - 相手先移動端末との間で交換機を介してデータ通信を行う移動端末における制御方法であって、
前記移動端末の格納手段には、情報が格納されており、
前記移動端末の測定手段が、前記交換機からの受信電波における電界強度を測定する測定ステップと、
前記移動端末の制御手段が、前記測定手段が測定した電界強度が第1閾値以下である場合に、前記格納手段に格納された情報への参照を禁止する制御ステップと、
を備えることを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007024518A JP2008193334A (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 移動端末および制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007024518A JP2008193334A (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 移動端末および制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008193334A true JP2008193334A (ja) | 2008-08-21 |
Family
ID=39753005
Family Applications (1)
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JP2007024518A Pending JP2008193334A (ja) | 2007-02-02 | 2007-02-02 | 移動端末および制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008193334A (ja) |
-
2007
- 2007-02-02 JP JP2007024518A patent/JP2008193334A/ja active Pending
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