JP2008192507A - 機能性光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の一般的な照明光源である、蛍光灯、白熱電球、太陽光等を活用した簡易なシステム構成で、特定波長域の光を自在に増減制御可能とする。
【解決手段】機能性光学装置10は、外部からの入射光に作用して特定波長域の光を減衰または遮断する光学フィルタ部11と、特定波長域の光を発光する光源部15と有している。そして混光部12は、光学フィルタ部11からの出射光と光源部15から出射した光とを混光して出射させる。これにより既存光源や太陽光等を活用した簡易なシステム構成で、生体等へ特定の影響を与える特定波長域の光を自在に増減制御することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、機能性光学装置に関し、より詳細には、特定波長域の光の強度を自在に増減できるようにした機能性光学装置に関する。
特定波長域の光、いわゆる色光が人体を初めとする生体へ及ぼす影響には様々なものが存在する。特定波長の色光は、光線治療、カラーテラピー、ライトパンクチャーといった特定疾患等の治療・治癒に適用される。またより身近なものとしては、色光を用いたカラーコーディネートが、自分自身だけでなく周囲へ及ぼす影響があることが知られていて、デザインやアミューズメントの分野だけでなく、ビジネスシーンを含めた様々な場面で色光が積極的に活用されている。
このような色光が及ぼす影響の手がかりとしては、光に対する筋肉組織の緊張度を現すライト・トーナス値というものがある。この数値は、大きいほど筋緊張度が高く、小さいほど筋緊張度が低いため、小さいほど人体へのストレスが少ないと考えられ、インテリアコーディネート等で活用されている。正常な状態でのライト・トーナス値は23で、それに対して、青24、緑28、黄30、橙35、赤42であり、原色だけで比較すれば波長が長くなるとライト・トーナス値が高くなる傾向があると言える。
同時に色光の人体への影響として、例えば赤色は循環・代謝機能に影響し、黄色は胃・すい臓・肝臓の機能に影響し、また紫色はリンパ系を刺激する等、人体の各部位に対する色光の影響が知られている。もちろん、太陽光に代表されるような光は可視光以外の波長域にもエネルギーを持っており、例えば、赤外光の皮膚への吸収による発熱・保温や、日焼けを含む紫外光の皮膚への悪影響などもよく知られているところである。
また従来から、特に夜間における光照射がメラトニン分泌抑制に影響を及ぼし、生体リズム調整を行うことができる技術が知られているが、これに関して、その波長成分との関係が非特許文献1等に報告されている。非特許文献1では、図15に示すような波長特性を示すアクションスペクトラムが報告されている。ここではメラトニン分泌抑制感度は波長460nm付近で最も高くなっている。
さらに人体以外の生体への影響として知られているのは、例えば、爬虫類等が、紫外光、特にUV−Bと呼ばれる波長域290〜320nmの光を浴びると、体内にビタミンDが合成されカルシウムの代謝や吸収効率を高めたり、さらに短波長のUV−C(260〜290nm)は生体への悪影響が多く、殺菌灯に利用されたりしている点である。
また、昆虫には、走光性という外部からの光刺激に反応してその光の方向に沿った運動が認められるが、この行動様式に従って、昆虫の走光性視感度である300〜600nmの光量を制御することによって昆虫の行動を制御することもできる。例えば、果樹園などでは、蛍光体やフィルタの光制御により500〜550nm以下の波長光を遮断した黄色蛍光ランプが、吸蛾類であるアケビコノハ、オオエグリバ、アカエグリバ等や、難防除害虫類であるオオタバコガ、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウ、アワノメイガ等の害虫防除に活用されている。
その他、生体への色光の影響としては、植物に関するものが知られており、一般的に、赤い光は光合成に適し、青い光はその植物形態の形成に適し、緑色の光は葉の色を濃くしたり丈夫にしたりするのに適していると言われている。このような特性を利用して、栽培段階では、植物の成長促進や成長抑制を効率良く行ったり、また、冷蔵庫等の保存段階で、特定栄養素を増加させたりする技術が実用化されている。
このような特定波長域の光による作用を活用した技術として、例えば特許文献1には、生体リズムに影響を与える波長の光を発する発光体を含む複数の発光体で構成され、その波長の光強度を制御することによって生体リズム調整を行う画像表示装置が開示されている。
また特許文献2には、発光波長の異なる複数の光源を用いて、その出力光量を制御することにより、所望の波長域の光エネルギーを増減させる擬似太陽光照射装置が開示されている。
さらに特許文献3には、480〜505nmの波長域における分光成分を遮断するフィルタを備えることにより、メラトニンの分泌抑制を避け、入眠促進を妨げない照明装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1や特許文献2の技術では、波長の異なる光源それぞれで強度制御を行うため、複雑な制御手段が必要な上、一般的な蛍光灯や太陽光等の外部光源を活用できる構造ではなかった。そのため、特定波長成分を遮断するフィルタを利用する特許文献3のように、光源に追加する光学部材技術が提案されている。
WO2004/088616号公報 特開2004−166511号公報 特開2006−259079号公報 "Action Spectrum for Melatonin Regulation in Humans: Evidence for a Novel Circadian Photoreceptor", Brainerd et al, 2001
従来から一般的に用いられている、蛍光灯、白熱電球、太陽光等を活用して、人体に対する光の影響を制御することのできる技術としては、前記特許文献3のように、光源にフィルタを付加する光学部材技術が提案されている。しかしながら、このフィルタは、特定波長域の分光成分を一定量以下に減衰させる機能を持っているだけであるため、その特定波長域の光が人体に与える影響を低減または排除することは可能であるが、その光を積極的に利用する目的には必ずしも十分なものではなかった。
本発明は、上記問題点を考慮し、従来の一般的な照明光源である、蛍光灯、白熱電球、太陽光等を活用した簡易なシステム構成で、特定波長域の光を自在に増減制御可能とすることにより、その光が生体一般に与える影響を積極的に利用することも排除することも可能な機能性光学装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、外部からの入射光に作用して特定波長域の光を減衰または遮断する光学フィルタと、特定波長域の光を発光する光源とを有し、光学フィルタからの出射光と光源から出射した光とを混光して出射させることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、光源から発する光を拡散する導光板を備え、導光板により、光学フィルタからの出射光と光源から出射した光とを混光することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、光源として特定波長域の光を発光するLEDを使用し、LEDからの出射光を導光板の側方から導光板に入射させ、導光板の背面側から光学フィルタからの出射光を導光板に入射させ、LEDからの出射光と導光板を通過する光学フィルタからの出射光とを混光することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第2の技術手段において、光源として特定波長域の光を発光するLEDを使用し、LEDを導光板の表面に配置して、導光板の背面側から光学フィルタからの出射光を導光板に入射させ、LEDからの出射光と、導光板を通過する光学フィルタからの出射光とを混光することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1の技術手段において、光源として透明な面光源である透明平板発光素子を使用し、導光板の背面側から光学フィルタからの出射光を透明平板発光素子に入射させ、透明平板発光素子が発光した光と、導光板を通過する光学フィルタからの出射光とを混光することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1の技術手段において、光源が、特定波長域を少なくとも含む波長域の光を出射する光源であって、光学フィルタとして、特定波長域の光を反射し、特定波長域を除く波長域の光を透過するダイクロイックミラーを有し、ダイクロイックミラーは、光源から出射した光のうち特定波長域の光を反射し、かつ外部からの入射光のうち特定波長域を除く波長域の光を透過させて、反射した光と透過した光とを混光して出射させることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1の技術手段において、光源が、特定波長域を少なくとも含む波長域の光を出射する光源であって、光学フィルタとして、特定波長域の光を反射し、特定波長域を除く波長域の光を透過するダイクロイックプリズムを有し、ダイクロイックプリズムは、光源から出射した光のうち特定波長域の光を反射し、かつ外部からの入射光のうち特定波長域を除く波長域の光を透過させて、反射した光と透過した光とを混光して出射させることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1ないし第7のいずれかの技術手段において、光源の発光強度を制御する制御部を有し、制御部の制御に応じて、機能性光学装置から出射させる特定波長域の光の出射光量を制御可能としたことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第8の技術手段において、光学フィルタに作用させる外部からの入射光の光量を検出する光量検出部を備え、制御部は、光量検出部の検出結果に応じて光源の発光強度を制御することを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第8の技術手段において、現在の時刻情報を取得する時刻情報取得部を有し、制御部は、時刻情報取得部により取得した時刻情報に基づいて光源の発光強度を制御することを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第8の技術手段において、外部からの入射光が入射する側の雰囲気温度と、混光した光を出射させる側の雰囲気の温度とを測定する測温部を有し、制御部は、測温部が測定した温度情報に基づいて、光源の発光強度を制御することを特徴としたものである。
第12の技術手段は、第1ないし第11のいずれかの技術手段において、光学フィルタは、特定波長域を除く波長域の光の透過率が、特定波長域の光の透過率よりも大きいことを特徴としたものである。
本発明によれば、従来の一般的な照明光源である、蛍光灯、白熱電球、太陽光等を活用した簡易なシステム構成で、特定波長域の光を詳細に増減制御することによって、その光が生体一般に与える影響を積極的に利用することも排除することも可能とすることができる。
すなわち本発明によれば、特殊な光源や照明器具等をあらかじめ準備する必要なく、従来から一般的に用いられている蛍光灯、白熱電球、HIDランプ、発光ダイオード、蛍光表示管などの人工光源や、太陽や月等の自然光源を活用し、簡易なシステム構成で、それらの光源のうちの特に生体へ特定の影響を与える分光成分、すなわち特定波長域の光を増減制御可能とすることによって、その特定波長域の光が生体に与える影響を積極的に利用することも、排除もしくは低減させることも可能とすることができる。
特に建物の窓等の採光部分に本発明の機能性光学装置を設置することにより、太陽光や月光に含まれる特定波長域の光を制御可能となるため、単純な構成で安価かつエネルギー消費の少ない光制御システムを構築することができる。
また本発明の機能性光学装置を用いることにより、当然既存の光源をそのまま活用できるため、光源交換を行うことなく機能性光学装置を付加するだけで所望の機能が得られ、太陽光や月光はもちろん、交換することが困難な場所にある光源であっても、その光源により発光された特定波長域の光を活用することもできるようになる。
また、本発明による機能性光学装置は、特定波長域以外の光成分への影響が小さいため、必要に応じて複数の機能性光学装置を重ね合わせて利用することができる。この場合、複数の生体への光の影響を制御できるのみならず、元の光源の光がもつ分光分布を詳細に調整できるようになるため、光を浴びる生体種やその状態に応じて分光分布をデザインすることにより、様々な機能を実現することができ、また白色光の色温度調整や照明器具の演色性制御など、様々な光制御を容易に実現することができるようになる。
図1は、本発明による機能性光学装置の構成例を説明するためのブロック図である。
機能性光学装置10は、ユーザによる手動操作もしくは遠隔操作が可能な操作部13を備えている。そして操作部13に対して特定波長域の光の増減を指示する操作情報が入力されると、制御部14は、その操作情報を光量制御情報に変換する。光量制御情報は、光源部15から発光される光の光量を所定の値に制御するための情報である。
そして光源部15は、制御部14からの光量制御情報に基づいて、特定波長域の光を所定光量に制御して発光し、混光部12へ入射させる。
一方、外部の光源から入射する任意の分光スペクトルを有する入射光は、機能性光学装置10へ入射すると、光学フィルタ部11によりその特定波長域の光が減衰または遮断され、混光部12へ入射する。
混光部12は、導光板や空隙、あるいは波長域に応じて出射光路を制御するダイクロイックミラーやプリズム等によって構成され、光源部15で発光された特定波長域の光と、光学フィルタ部11を通過した光とを混光して略均一な光を作り、機能性光学装置10の外部へ出射させる。
このような構成により、特定波長域の光を積極的に活用したい場合には、操作部13に対して所定の操作入力を行うことにより、特定波長域の光のみを増加させることができる。また逆に特定波長域の光を減衰または遮断したい場合には、同様の操作でその光だけを減少させるかまたはゼロにすることが可能となる。
すなわち、上記のような構成の機能性光学装置10を用いることで、被照物、特に生体に作用して各種機能を実現する特定波長域の光成分を増減制御することが可能となる。例えば、この機能性光学装置10を窓ガラスに設置すれば、太陽光や月光等のスペクトルが制御可能となり、また既存のシーリングライト等の前に設置すれば必要に応じて、特定波長域の光成分を増減することが可能となる。
図2は、本発明による機能性光学装置の動作の一例を説明するためのフローチャートで、上記図1に示す構成の機能性光学装置10における動作例を示すものである。ここでは図1の構成を参照しながら説明する。
まず操作部13が、特定波長域の光の増減を指示する操作情報を取得した場合(ステップS1)、制御部14はその操作情報を光源部15の光量制御情報に変換する(ステップS2)。そして光源部15は、制御部14が生成した光量制御情報に基づいて、特定波長域の光を所定光量発する(ステップS3)。
一方、光学フィルタ部11では、外部からの入射光のうち、特定波長域の光を減衰または遮断する(ステップS5)。そして混光部12は、光学フィルタ部11からの光と光源部15からの光を略均一に混ぜて、機能性光学装置10から出射させる(ステップS4)。
図3は、本発明による機能性光学装置の他の構成例を説明するためのブロック図である。本例の機能性光学装置10は、図1の構成に加えて、外部からの入射光を測光する光量検出部である測光ユニット16を備えている。測光ユニット16は分光照度計等で構成され、外部からの入射光の分光スペクトル、特に制御したい特定波長域の光量(光強度)を測定し、得られた光量情報を制御部14に入力させる。制御部14では、その光量情報を光源部15の光量制御情報に変換して、光源部15の光量を外光の特定波長域の光量と略同一に調整する。これにより、外部からの入射光の分光スペクトルや色味、さらには生体への影響等を変化させないようにした光を機能性光学装置10から出射させることができる。
すなわち、本例の機能性光学装置10を用いることにより、光源部15からの発光を制御することで所定波長域の光量を自在に制御することができ、また所定波長域の制御を行う必要がなく外部からの入射光と同じ特性の光を得たい場合には、測光ユニット16で入射光の状態を測定して、その入射光の状態に合うように光源部15の発光強度を制御する。これにより特定波長域の光を減衰または遮断する光学フィルタ部11を備えた構成であっても、必要に応じて外部からの入射光と同じ特性の光を利用することができるようになる。
図4は、本発明による機能性光学装置の動作の他の例を説明するためのフローチャートで、上記図3に示す構成の機能性光学装置における動作例を示すものである。ここでは図3の構成を参照しながら説明する。
まず操作部13が、特定波長域の光の増減を指示する操作情報を取得した場合(ステップS11)、制御部14は、その操作情報が外部入射光の特性を再現する指示情報であるかどうかを判別する(ステップS12)。そして外部入射光の特性を再現する指示情報であれば、測光ユニット16は、外部入射光のうち、特定波長域の光量情報を取得し(ステップS13)、制御部14は、測光ユニット16からの光量情報を光源部15の光量制御情報に変換する(ステップS14)。
そして光源部15は、光量制御情報に基づいて特定波長域の光を所定光量発する(ステップS15)。一方、光学フィルタ部11では、外部からの入射光のうち、特定波長域の光を減衰または遮断する(ステップS18)。そして混光部12は、光学フィルタ部11からの光と光源部15からの光とを略均一に混ぜて、機能性光学装置10から出射させる(ステップS16)。
一方上記ステップS12で、操作情報が外部入射光の特性を再現する指示でなければ、制御部14は、操作情報を光源部15の光量制御情報に変換し(ステップS17)、ステップS15で光源部15が特定波長域の光を所定光量発光する。
次に本発明に関わる機能性光学装置のさらに具体的な構成例を説明する。
機能性光学装置10の光学フィルタ部11には、屈折率の異なる複数の薄膜を積層して光の干渉効果により特定波長域の光成分の透過光量を減衰させるかまたは遮断するノッチフィルタやダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズムなどを適用することができ、あるいは屈折率が連続的に変化する酸化膜層を用いたルーゲート・ノッチフィルタ等を用いることができる。
また光源部15としては、半導体材料で構成されるLED(Light Emitting Diode)等の微小な点光源を用いることができ、あるいは有機半導体材料や酸化物等を活用した有機EL、無機EL、薄膜ELのような面光源を用いることもできる。さらには光源部15として、光学フィルタ部11で減衰または遮断する特定波長域の光成分を含むような蛍光灯や白熱灯、HIDランプ(高圧放電灯)等を用いることもできる。この場合には、ダイクロイックミラーやプリズム等を組み合わせて光源部15の光照射方向を制御することにより、上記点光源や面光源と同様の機能をもつ光源部を構成することができる。
図5は、本発明による機能性光学装置の一実施形態を説明するための図で、図中、101はLED光源、102は導光板、103はノッチフィルタである。
本実施形態では、光源部15としてLED光源101を使用する。この場合、LED光源101としては特定波長域の光を発光するものを選択する。この場合、LED光源101は、基本的には特定波長域の光のみを発光するものを使用するが、特定波長域以外の光が含まれている場合であっても特定波長域を制御するという目的は達成することができ、機能性光学装置の用途や要求特性等に応じて適宜適用することができる。
そして本実施形態においては、導光板102のエッジ側から、LED光源101から発光した光を入射させ、ノッチフィルタ103とは反対側の面に拡散させて矢印方向に出射させる。導光板102には、拡散機能を有する部材を好適に適用することができる。例えば乳白の樹脂基板を単独で用いることができ、あるいは透明基板に対して拡散板もしくは拡散膜を付与したものを用いることができる。拡散板もしくは拡散膜は、透明基板のLED光源101側の側面と、ノッチフィルタ103側の背面とに設けることが好適である。このような構成により、導光板102に入射したLED光源101からの光のうちのある程度の量を前面側に出射させることができる。
一方ノッチフィルタ103の背面側からは、ノッチフィルタ103に対して外部からの光を入射させる。ノッチフィルタ103では、外部からの入射光の特定波長域を減衰または遮断し、透明基板または導光板102を通過させる。透明基板または導光板102は、LED光源101からの光と、ノッチフィルタ103を出射した外部からの入射光とを混光し、矢印方向に出射させる。
つまり本実施形態においては、LED光源101が図1の光源部15に該当し、ノッチフィルタ103が光学フィルタ部11に該当し、導光板102が混光部12に該当することになる。
図6は、本発明による機能性光学装置の他の実施形態を説明するための図である。図6の例では、上記図5と同様に光源部としてLED光源101を使用しているが、図5の構成と異なり、導光板102の前面側(ノッチフィルタ103とは反対側)にLED光源101を配置し、前面側の矢印方向に向かってLED光源101から光が出射するように構成している。LED光源101は、図5の例と同様に基本的に特定波長域の光を出射させるものとするが、用途等に応じて特定波長域以外の光が含まれるものも用いることができる。また導光板102としては、乳白の樹脂基板や、背面側に拡散板や拡散膜を配した透明基板などを適用することができる。
またノッチフィルタ103は、上記図5の例と同様に機能し、外部からの入射光の特定波長域を減衰または遮断し、導光板102を通過させる。導光板102は、LED光源101からの光と、ノッチフィルタ103を出射した外部からの入射光とを混光し、矢印方向に出射させる。
図7は、本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図で、図中、104は透明平板発光素子である。本実施形態では、光源部として、有機半導体材料や酸化物等を活用した有機EL、無機EL、薄膜ELのような面光源の透明平板発光素子104を用いている。透明平板発光素子104は、上記図5及び図6の例のLED光源1010と同様に、基本的に特定波長域の光を出射させるものとするが、用途等に応じて特定波長域以外の光が含まれるものも用いることができる。
またノッチフィルタ103は、上記図5及び図6の例と同様に機能し、外部からの入射光の特定波長域を減衰または遮断し、透明平板発光素子104を通過させる。透明平板発光素子104は、透明平板発光素子104自身が発光した光と、ノッチフィルタ103を出射した外部からの入射光とを混光し、矢印方向に出射させる。
図8は、本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図で、図中、105は光源、106はダイクロイックミラーである。本実施形態では、蛍光灯や白熱灯、HIDランプなどの特定波長域を含む光を発光できる光源105を使用する。
またダイクロイックミラー106は、特定波長域の光を反射し、他の波長域の光を透過するように形成されている。そして光源105から出射した光源光は、ダイクロイックミラー106に入射し、特定波長域の光のみが前方(矢印方向)に反射し、他の波長域の光が後方に向けて透過する。
また外部からの入射光は、ノッチフィルタ103で特定波長域の光が減衰または遮断され、ダイクロイックミラー105に背面から入射し、特定波長域を除く光が透過して前方に出射される。
つまり本実施形態では、ノッチフィルタ103が図2の光学フィルタ部11に該当し、ダイクロイックミラー106が混光部12に該当し、光源105とダイクロイックミラー106が、特定波長域の光を発する光源部15に該当する。このような構成により、特定波長域の光を減衰または遮断した外部からの入射光と、光源105で発光した特定波長域の光とを混光して出射させることができる。そして光源105による光量を制御することにより、ダイクロイックミラー106から出射させる特定波長域の光の光量を制御することができる。
図9は、本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図で、図中、107はダイクロイックプリズム、108は透明基板である。光源105には、上記の各実施形態と同様に蛍光灯や白熱灯、HIDランプなどの特定波長域を含む光を発光できる光源を使用する。そして光源105から出射した光源光は、その表面にダイクロイックプリズム107を形成した透明基板108に入射する。ダイクロイックプリズム107は、特定波長域の光を反射し、特定波長域以外の波長の光を透過する面107aを備えている。従って、光源105から出射した光のうち、特定波長域の光は、ダイクロイックプリズム107の面107aで反射して透明基板108の前方(矢印方向)に出射し、特定波長域以外の波長光は、ダイクロイックプリズム107を透過して透明基板108の後方に抜ける。
一方外部からの入射光は、ノッチフィルタ103で特定波長域の光が減衰または遮断され、透明基板108に背面から入射し、特定波長域以外の光がダイクロイックプリズム107を透過して前方に出射する。
つまり本実施形態では、ノッチフィルタ103が図1の光学フィルタ部11に該当し、ダイクロイックプリズム107を形成した透明基板108が混光部12に該当し、光源105とダイクロイックプリズム107とが、特定波長域の光を発光する光源部15に該当する。このような構成により、特定波長域の光を減衰または遮断した外部からの入射光と、特定波長域の光源光とを混光して出射させることができる。そして光源105による光量を制御することにより、ダイクロイックプリズム107から出射させる特定波長域の光の光量を制御することができる。
図10は、本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図で、図中109は透明基板、109aは透明基板に組み込まれたダイクロイックミラーである。光源105には、上記の各実施形態と同様に蛍光灯や白熱灯、HIDランプなどの特定波長域を含む光を発光できる光源を使用する。そして光源105から出射した光源光は、ダイクロイックミラー109aが連続的に配列して組み込まれている透明基板109に入射する。
ダイクロイックミラー109aは、特定波長域の光を反射し、特定波長域以外の波長の光を透過するように形成されている。従って、光源105から出射した光のうち、特定波長域の光は、ダイクロイックミラー106で反射して前方(矢印方向)に出射し、特定波長域以外の光が透明基板109の後方に向けて透過する。
また外部からの入射光は、ノッチフィルタ103で特定波長域の光が減衰または遮断され、透明基板109に背面から入射し、特定波長域以外の波長の光が透過して前方に出射する。
つまり本実施形態では、ノッチフィルタ103が図1の光学フィルタ部11に該当し、ダイクロイックミラー109aを備えた透明基板109が混光部12に該当し、光源105とダイクロイックミラー109aが、特定波長域の光を発光する光源部15に該当する。このような構成により、特定波長域の光を減衰または遮断した外部からの入射光と、特定波長域の光源光とを混光して出射させることができる。そして光源105による光量を制御することにより、透明基板109から出射させる特定波長域の光の光量を制御することができる。
次に、生体への影響が知られている特定波長域の光の制御例を説明する。
例えば、波長460nm付近の青色成分を減衰または遮断する光学フィルタ部11と、少なくともその波長成分の光を発する光源部15とを組み合わせて機能性光学装置10を構成すると、利用者の覚醒度に及ぼす影響を調整することが可能となる。
そもそも人は、およそ1日周期の生体リズム(サーカディアンリズム)を持っていて、これにより日中の覚醒と夜間の睡眠を繰り返している。この生体リズムは、実際には24時間よりもわずかに長いことが知られているが、午前中に光を浴びることによって生体リズムの周期の位相を前進させてリセットを行い、実際の生活環境に同調させている。つまり、生体リズムの調整には光が重要である。
このような光による生体リズムの調整に大きな関わりを持っているのが、メラトニンというホルモンの一種である。これは脳の松果体から分泌されるもので、日中には分泌されず、およそ日没前後から日の出前にかけて分泌される。このメラトニンの分泌が体温の低下や入眠を促していると考えられている。
メラトニンの分泌には光が影響を及ぼすことが分かっており、メラトニンが分泌される夜間に比較的強い光を浴びることで、その分泌が抑制され、逆に日中に比較的強い光を浴びることで、夜間のメラトニン分泌量が増加する。ここでは図15に示したように、光の中でも波長460nm付近の青色波長域の光が人のメラトニンの分泌抑制に最も影響を及ぼすことが分かっている。
従って、上記のような波長域のエネルギー量が多い光を発する光源部15と、その波長域の光を減衰または遮断する光学フィルタ部11とで構成された機能性光学装置10を用いることで、上記の波長域の光量を制御することができるため、これにより人のメラトニン分泌を制御できるようになり、その人の覚醒度を調整することが可能となる。
また一般的には、日中は覚醒度を高く保つことが望ましく、夜間は必要以上に覚醒度を高める必要がない。従って図11に示すように、時計や電波受信等による時刻情報取得部17を機能性光学装置10に付加し、光制御を行う時刻を設定して記憶できるようにしておく。そして時刻情報取得部17では、設定された時刻に応じて操作部13へ特定波長域の光を増減させる指示情報を入力できるように構成しておく。
これにより、特定波長域の光の増減を指示する操作情報を利用者がその都度操作部13に入力しなくても、例えば日中には、波長460nm付近の波長域の出射光量を高く保ち、夜間には逆にその波長域の出射光量を低くし、もしくは出射しないように自動制御を行うことができる。このような機能を付加することにより、利用者の生活リズムを整えることが可能となるだけでなく、時差ボケの軽減や、シフト労働者、夜間労働者等の生活リズムの制御、さらには季節うつ病の治療等への応用も可能となる。
次に生体への影響が知られている特定波長域の光の他の制御例として、例えば、波長500〜550nm付近以下の青色波長域の光を原減衰または遮断する光学フィルタ部11と、少なくともその波長域の光を発する光源部15とを組み合わせて、本発明の機能性光学装置10を構成することで、例えば、夜間、光に集まる昆虫の挙動を制御することが可能となる。
現在、広く一般的に使用されている照明器具として蛍光灯があるが、蛍光灯は人の可視領域である波長およそ380〜780nmの光だけではなく、紫外光も発している。
図12は、各種昆虫の走光性視感度曲線を示す図で、“季刊誌「TESRA(建設電気技術)」、Vol.148,2005、社団法人建設電気技術協会”に記載されたものである。人は紫外光を明るさとして目で感じることはできないが、図12に示すように昆虫は青色波長成分から紫外成分にかけての光を感じ取ることがわかっている。またさらに、昆虫によっては、夜間照明光の青色から紫外にかけての波長域の光を感じ取ると、それに誘導された走光性を示す。
従って、少なくともこの波長500〜550nm付近以下の波長域の光を発する光源部15と、この波長域の光を減衰または遮断する光学フィルタ部11とを組み合わせた構成の機能性光学装置10により、虫の誘導効果を低く抑えたり、高く保ったりすることが可能となる。
そして図13に示すように、時刻情報取得部17による自動制御機構を付加することにより、虫が誘導される夕方から夜間においては虫の誘導効果を低く抑えるかもしくは遮断する。そして日中においては、通常の太陽光等の外部照明を活用し、かつその外部照明の分光スペクトルを再現するように機能性光学装置を制御する。
時刻情報取得部17は、上記図11で説明したように、時計や電波受信等を用いて時刻情報を取得し、また光制御を行う時刻を設定して記憶できるようにしておくものである。そして時刻情報取得部17では、設定された時刻に応じて操作部13へ特定波長域の光の増減を指示する操作情報を入力することができる。
そして太陽光等の外部照明の分光スペクトルを再現する制御を行う場合には、測光ユニット16を用いることができる。つまり測光ユニット16は、太陽光等の外部から入射光の光量を測定し、得られた光量情報を制御部14に入力し、制御部14ではその光量情報を光源部15の光量制御情報に変換して、光源部15の光量を外光の特定波長域の光量と略同一に調整する。
これにより、人に不快感や危害を及ぼしたり、植物に害を与えたりするような害虫が集まってくることを効率よく防ぎながら、日中の人の行動や植物の活動には悪影響を与えないような光制御が可能となる。
次に生体への影響が知られている特定波長域の光の更に他の制御例として、例えば波長780nm以上の赤外波長域の光を減衰または遮断する光学フィルタ部11と、少なくともその波長域の光を発する光源部15とを組み合わせて機能性光学装置10を構成することにより、室内の温度制御を可能とすることができる。
波長約780nm以上の赤外線は熱線とも呼ばれ、調理や暖房に活用されている。この赤外波長域の光を制御するような機能性光学装置10を作成し、例えば窓等の採光部や屋内照明部等に設置することにより、室内の温度制御を行うことが可能となる。
この場合、上記のような時刻情報取得部17により取得した時刻情報を用いて自動制御を行うことにより、例えば、昼間は屋内への赤外線の入射量を低く保つかまたは遮断し、夜間は赤外線の入射光量を高く保つことで、一日周期の屋内温度調節が可能となる。
さらに、上記の時刻情報取得部17に日付設定を行う機能を付加することで、例えば、一年周期で、暑い夏季には屋内への赤外線入射を低く保つかまたは遮断し、寒い冬季には赤外線を多く入射させて、屋内環境を快適な温度に保つことが可能となる。
また図14に示すように、本発明に関わる機能性光学装置10に測温ユニット18を付加することができる。測温ユニット18は、機能性光学装置10において外部からの入射光が入射する側の雰囲気温度と、混光した光を出射させる側の雰囲気の温度とを測定する測温部として機能する。
そしてこの場合には、例えば測温ユニット18で測温した温度情報に従って、操作部13で外気と連動した制御を指示したり、屋内を略一定温度に保つ制御を指示したりすることによって、自動的に屋内温度の制御を行うことができるようになる。
こうした機能をもつ機能性光学装置10により、屋内の温度制御を行っているエアーコンディショナー(エアコン)の補助的な温度制御の役割を果たすことができ、エアコンだけで温度制御を行う場合に比べて消費電力を削減できる効果が得られる。
また波長約380nm以下の紫外線には、一般的に人体に悪影響があることがよく知られているが、例えば波長域290〜320nmのUV−Bと呼ばれる紫外線は、爬虫類等が体内でビタミンDを合成するために必要な光である。そこで、この波長290〜320nmの光制御を行う機能性光学装置10は、爬虫類をペットとして屋内で飼育する場合等に活用することができる。
さらに例えば気候や住宅事情によって洗濯物を屋内で乾燥することが増えてきているが、この場合には、上記のような赤外線制御を行う機能性光学装置と、紫外性制御を行う機能性光学装置とを重ねて使用することが効果的である。このような構成とすることにより、衣類等の乾燥を行う部屋の温度を高く保ち、かつ人体に悪影響を及ぼさない程度の紫外線による殺菌を行うことが可能となるため、乾燥時間を短縮でき、かつ屋外乾燥と同等もしくはそれ以上の殺菌効果を得ることができる。
本発明による機能性光学装置の構成例を説明するためのブロック図である。 本発明による機能性光学装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明による機能性光学装置の他の構成例を説明するためのブロック図である。 本発明による機能性光学装置の動作の他の例を説明するためのフローチャートである。 本発明による機能性光学装置の一実施形態を説明するための図である。 本発明による機能性光学装置の他の実施形態を説明するための図である。 本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図で、 本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図である。 本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図である。 本発明による機能性光学装置の更に他の実施形態を説明するための図である。 本発明による機能性光学装置の更に他の構成例を説明するためのブロック図である。 各種昆虫の走光性視感度曲線を示す図である。 本発明による機能性光学装置の更に他の構成例を説明するためのブロック図である。 本発明による機能性光学装置の更に他の構成例を説明するためのブロック図である。 特許文献1に記載されたメラトニン分泌抑制感度と波長との関係を示す図である。
符号の説明
10…機能性光学装置、11…光学フィルタ部、12…混光部、13…操作部、14…制御部、15…光源部、16…測光ユニット、17…時刻情報取得部、18…測温ユニット、101…LED光源、102…導光板、103…ノッチフィルタ、104…透明平板発光素子、105…光源、106…ダイクロイックミラー、107…ダイクロイックプリズム、107a…面、108…透明基板、109…透明基板、109a…ダイクロイックミラー。

Claims (12)

  1. 外部からの入射光に作用して特定波長域の光を減衰または遮断する光学フィルタと、
    前記特定波長域の光を発光する光源とを有し、
    前記光学フィルタからの出射光と前記光源から出射した光とを混光して出射させることを特徴とする機能性光学装置。
  2. 請求項1に記載の機能性光学装置において、前記光源から発する光を拡散する導光板を備え、該導光板により、前記光学フィルタからの出射光と前記光源から出射した光とを混光することを特徴とする機能性光学装置。
  3. 請求項2に記載の機能性光学装置において、前記光源として前記特定波長域の光を発光するLEDを使用し、前記LEDからの出射光を前記導光板の側方から該導光板に入射させ、前記導光板の背面側から前記光学フィルタからの出射光を前記導光板に入射させ、前記LEDからの出射光と前記導光板を通過する前記光学フィルタからの出射光とを混光することを特徴とする機能性光学装置。
  4. 請求項2に記載の機能性光学装置において、前記光源として前記特定波長域の光を発光するLEDを使用し、前記LEDを前記導光板の表面に配置して、前記導光板の背面側から前記光学フィルタからの出射光を前記導光板に入射させ、前記LEDからの出射光と、前記導光板を通過する前記光学フィルタからの出射光とを混光することを特徴とする機能性光学装置。
  5. 請求項1に記載の機能性光学装置において、前記光源として透明な面光源である透明平板発光素子を使用し、前記導光板の背面側から前記光学フィルタからの出射光を前記透明平板発光素子に入射させ、前記透明平板発光素子が発光した光と、前記導光板を通過する前記光学フィルタからの出射光とを混光することを特徴とする機能性光学装置。
  6. 請求項1に記載の機能性光学装置において、前記光源は、前記特定波長域を少なくとも含む波長域の光を出射する光源であって、
    前記光学フィルタとして、前記特定波長域の光を反射し、該特定波長域を除く波長域の光を透過するダイクロイックミラーを有し、
    該ダイクロイックミラーは、前記光源から出射した光のうち前記特定波長域の光を反射し、かつ前記外部からの入射光のうち特定波長域を除く波長域の光を透過させて、前記反射した光と前記透過した光とを混光して出射させることを特徴とする機能性光学装置。
  7. 請求項1に記載の機能性光学装置において、前記光源は、前記特定波長域を少なくとも含む波長域の光を出射する光源であって、
    前記光学フィルタとして、前記特定波長域の光を反射し、該特定波長域を除く波長域の光を透過するダイクロイックプリズムを有し、
    該ダイクロイックプリズムは、前記光源から出射した光のうち前記特定波長域の光を反射し、かつ前記外部からの入射光のうち特定波長域を除く波長域の光を透過させて、前記反射した光と前記透過した光とを混光して出射させることを特徴とする機能性光学装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1に記載の機能性光学装置において、前記光源の発光強度を制御する制御部を有し、
    該制御部の制御に応じて、前記機能性光学装置から出射させる前記特定波長域の光の出射光量を制御可能としたことを特徴とする機能性光学装置。
  9. 請求項8に記載の機能性光学装置において、前記光学フィルタに作用させる前記外部からの入射光の光量を検出する光量検出部を備え、
    前記制御部は、該光量検出部の検出結果に応じて前記光源の発光強度を制御することを特徴とする機能性光学装置。
  10. 請求項8に記載の機能性光学装置において、現在の時刻情報を取得する時刻情報取得部を有し、
    前記制御部は、前記時刻情報取得部により取得した時刻情報に基づいて前記光源の発光強度を制御することを特徴とする機能性光学装置。
  11. 請求項8に記載の機能性光学装置において、前記外部からの入射光が入射する側の雰囲気温度と、前記混光した光を出射させる側の雰囲気の温度とを測定する測温部を有し、
    前記制御部は、前記測温部が測定した温度情報に基づいて、前記光源の発光強度を制御することを特徴とする機能性光学装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1に記載の機能性光学装置において、
    前記光学フィルタは、前記特定波長域を除く波長域の光の透過率が、該特定波長域の光の透過率よりも大きいことを特徴とする機能性光学装置。
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