JP2008192337A - 固体高分子電解質膜電極接合体及びその製造方法 - Google Patents

固体高分子電解質膜電極接合体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発電性能を従来よりもさらに向上させた固体高分子電解質膜電極接合体が強く要求されている。
【解決手段】酸化極膜13のバインダ13cが、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料と、撥水性を有する高分子材料とを含有すると共に、隣り合う高分子鎖13caの間にガス分子を通過させる高分子鎖間隙13cbを有している固体高分子電解質膜電極接合体10とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体高分子電解質膜電極接合体及びその製造方法に関する。
従来の固体高分子電解質膜電極接合体(以下「セル」という)の一例の概略構成を図9に示す。
図9に示すように、プロトン(H+)伝導性を有する固体高分子電解質膜111の一方の面には、触媒粒子(例えば、Pt−Ru系金属等)を担持させた導電性粉末(例えば、カーボン粉末等)を、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料からなるバインダで結着させた燃料極膜112が配設されている。固体高分子電解質膜111の他方の面には、触媒粒子(例えば、Pt系金属等)を担持させた導電性粉末(例えば、カーボン粉末等)を、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料からなるバインダで結着させた酸化極膜113が配設されている。なお、図9中、114は、導電性を有するガス拡散層、101は外部回路である。
このようにして構成されるセル110を複数積層したスタックを備えた固体高分子電解質形燃料電池においては、水素(H2)を含有する燃料ガス1をセル110の燃料極膜112側に供給すると共に、酸素(O2)を含有する酸化ガス2を酸化極膜113側に供給すると、水素が、ガス拡散層114を介して燃料極膜112の上記触媒粒子と接触してプロトン(H+)及び電子(e-)を生じ、当該プロトンが、当該燃料極膜112の上記バインダ及び固体高分子電解質膜111を伝導して酸化極膜113側に到達すると共に、上記電子が、ガス拡散層114及び外部回路101を介して酸化極膜113側に到達する一方、酸素が、ガス拡散層114を介して酸化極膜113の上記触媒粒子上で上記プロトン及び上記電子と接触して水(H2O)となる電気化学反応を生じることにより、上記外部回路101に電気が流れるようになっている。
特開平6−236762号公報([特許請求の範囲],[実施例1],[実施例2]) 特開2001−243969号公報
ところで、前述したような固体高分子電解質形燃料電池においては、セル110の発電性能の向上を図ることが求められている。このため、例えば、上記特許文献1等においては、カーボン粒子を孔形成剤と共に溶媒中で混合し、乾燥して得られた固化物を粉砕して溶媒に分散させ、膜状に成形して乾燥させて、上記孔形成剤を除去することにより、多孔質のカーボン膜を形成した後、触媒金属を担持させると共に、孔中に固体高分子電解質材料を充填して乾燥させることにより、カーボン粒子間に孔を形成した電極膜を得て、当該電極膜を固体高分子電解質膜に接合したセルにより、発電性能を高めることを提案している。
しかしながら、現在、市場においては、上記特許文献1で提案されているセルよりも発電性能をさらに向上させたセルが強く要求されている。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体は、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料からなる固体高分子電解質膜と、触媒粒子を担持した導電性粉末をバインダで結着させて前記固体高分子電解質膜の一方の面に配設した燃料極膜と、触媒粒子を担持した導電性粉末をバインダで結着させて前記固体高分子電解質膜の他方の面に配設した酸化極膜とを備えている固体高分子電解質膜電極接合体であって、前記酸化極膜及び前記燃料極膜の少なくとも一方の前記バインダが、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料と、撥水性を有する高分子材料とを含有すると共に、隣り合う高分子鎖の間にガス分子を通過させる高分子鎖間隙を有していることを特徴とする。
第二番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体は、第一番目の発明において、前記固体高分子電解質材料が、プロトン伝導性基を有する、フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂であることを特徴とする。
第三番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体は、第二番目の発明において、前記酸化極膜の、前記触媒粒子を担持した前記導電性粉末が、Pt金属を担持したカーボン粉末であり、前記酸化極膜が、親水性カーボン粉末を含有していることを特徴とする。
第四番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体は、第二番目の発明において、前記酸化極膜の、前記触媒粒子を担持した前記導電性粉末が、Pt金属を担持したカーボン粉末、Pt−Co合金を担持したカーボン粉末、Pt金属とPt−Co合金との混合物を担持したカーボン粉末、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Co合金を担持したカーボン粉末との混合物、Pt金属とPt−Ru合金との混合物を担持したカーボン粉末、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Ru合金を担持したカーボン粉末との混合物、のうちのいずれかであることを特徴とする。
第五番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体は、第四番目の発明において、前記カーボン粉末が、親水性を有していることを特徴とする。
第六番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体は、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記バインダが、前記高分子材料を1〜50重量%含有し、前記固体高分子電解質材料を50〜99重量%含有していることを特徴とする。
また、前述した課題を解決するための、第七番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法は、第一番目から第六番目の発明のいずれかの固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法であって、前記触媒粒子を担持した前記導電性粉末と前記バインダと高分子鎖間隙形成剤とを溶媒に混合した混合物から膜状物を形成する膜状物形成工程と、前記膜状物を前記固体高分子電解質膜に設ける膜状物配設工程とを行うことを特徴とする。
第八番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法は、第七番目の発明において、前記溶媒が、有機溶媒であり、前記高分子鎖間隙形成剤が、前記有機溶媒及び水に溶解する高分子材料であり、前記膜状物を水で洗浄することにより、当該膜状物から前記高分子鎖間隙形成剤を除去する高分子鎖間隙形成剤除去工程を行うことを特徴とする。
第九番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法は、第七番目の発明において、前記溶媒が、有機溶媒であり、前記高分子鎖間隙形成剤が、前記有機溶媒及び水に溶解する高分子材料であり、酸素ガスを含有する酸化ガスを水蒸気と共に前記固体高分子電解質膜電極接合体の前記酸化極膜に供給し、水素ガスを含有する燃料ガスを水蒸気と共に前記固体高分子電解質膜電極接合体の前記燃料極膜に供給して、当該酸素ガスと当該水素ガスとを当該固体高分子電解質膜電極接合体で電気化学的に反応させることにより、当該固体高分子電解質膜電極接合体から前記高分子鎖間隙形成剤を除去することを特徴とする。
第十番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法は、第七番目の発明において、前記溶媒が、有機溶媒であり、前記高分子鎖間隙形成剤が、前記有機溶媒及び水に溶解する高分子材料であり、前記固体高分子電解質膜電極接合体の前記酸化極膜及び前記燃料極膜の少なくとも前記一方に水蒸気を供給することにより、当該固体高分子電解質膜電極接合体から前記高分子鎖間隙形成剤を除去することを特徴とする。
第十一番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法は、第十番目の発明において、前記水蒸気をキャリアガスと共に供給することを特徴とする。
第十二番目の発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法は、第七番目から第十一番目の発明のいずれかにおいて、前記高分子鎖間隙形成剤の混合量が、前記バインダと当該高分子鎖間隙形成剤との合計重量に対して、1〜80重量%の割合であることを特徴とする。
また、第十三番目の発明は、第一番目から第六番目の発明のいずれかの固体高分子電解質膜電極接合体と、前記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通路を一方の面に形成されると共に前記酸化ガスを流通させる酸化ガス流通路を他方の面に形成された導電性を有するセパレータとを交互に複数積層したスタックを備えていることを特徴とする固体高分子電解質形燃料電池である。
また、第十四番目の発明は、第七番目又は第八番目の発明の方法で製造された前記固体高分子電解質膜電極接合体と、前記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通路を一方の面に形成されると共に前記酸化ガスを流通させる酸化ガス流通路を他方の面に形成された導電性を有するセパレータとを交互に複数積層することにより、スタックを構成することを特徴とするスタックの製造方法である。
本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体によれば、電極膜のバインダが、撥水性を有する高分子材料を含有していることから、電極膜中の水が滞留せずに排出しやすくなり、電極膜中をガスが流通しやすくなると共に、固体高分子電解質材料及び高分子材料において隣り合う高分子鎖の間にガス分子を通過させる高分子鎖間隙を有していることから、導電性粉末に担持されている触媒粒子へのガスの供給を促進することができ、電極反応の分極抵抗を大幅に低減することができるので、発電性能をさらに大幅に向上させることができる。
また、本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法によれば、上述した本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体を容易に製造することができる。
本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体及びその製造方法の実施形態を図1〜4に基づいて説明する。図1は、固体高分子電解質膜電極接合体の概略構成図、図2は、Aが図1の燃料極膜の抽出拡大図、Bがバインダの抽出拡大図、図3は、Aが図1の酸化極膜の抽出拡大図、Bがバインダの抽出拡大図、図4は、図1の固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法の実施形態の手順フロー図である。
本実施形態に係る固体高分子電解質膜電極接合体(以下「セル」という。)は、図1〜3に示すように、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料からなる固体高分子電解質膜11と、触媒粒子12bを担持した導電性粉末12aをバインダ12cで結着させて固体高分子電解質膜11の一方の面に配設した燃料極膜12と、触媒粒子13bを担持した導電性粉末13aをバインダ13cで結着させて固体高分子電解質膜11の他方の面に配設した酸化極膜13とを備えているセル10であって、燃料極膜12及び酸化極膜13のバインダ12c,13cが、プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料と、撥水性を有する高分子材料とを含有すると共に、当該固体高分子電解質材料及び当該高分子材料において、隣り合う高分子鎖12ca,13caの間にガス分子を通過させる高分子鎖間隙12cb,13cbを有しているものである。
前記固体高分子電解質膜11は、プロトン伝導性基(例えば、スルホン酸基(SO3 -)等)を有する、フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂からなる陽イオン交換体である。
前記燃料極膜12は、触媒粒子12bを担持する導電性粉末12aを、プロトン伝導性を有する、フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂の固体高分子電解質材料と、撥水性を有する高分子材料とをブレンドしたバインダ12cで結着させたものであり、導電性粉末12aの間に、固体高分子電解質膜11側の面と当該面と対向する側の面との間を連絡する細孔(径方向のサイズ:サブミクロンからミクロンサイズレベル)12dを有すると共に、バインダ12cが、隣り合う高分子鎖12caの間に水素分子(H2)を通過させる高分子鎖間隙(分子サイズレベル)12cbを有しているものである。
前記酸化極膜13は、触媒粒子13bを担持した導電性粉末13aを、プロトン伝導性を有する、フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂からなる固体高分子電解質材料と、撥水性を有する高分子材料とをブレンドしたバインダ13cで結着させたものであり、導電性粉末13aの間に、固体高分子電解質膜11側の面と当該面と対向する側の面との間を連絡する細孔(径方向のサイズ:サブミクロンからミクロンサイズレベル)13dを有すると共に、バインダ13cが、隣り合う高分子鎖13caの間に酸素分子(O2)を通過させる高分子鎖間隙(分子サイズレベル)13cbを有しているものである。
ここで、前記固体高分子電解質材料としては、フッ素系樹脂の場合、骨格となる樹脂として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、四フッ化エチレン−六フッ化エチレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(PFEP)、ポリ三フッ化塩化エチレン(PCTFE)、三フッ化塩化エチレン−エチレン共重合体(ECTFE)、四フッ化エチレン−パーフルオロジオキソール共重合体(TFE/PDD)のうちの少なくとも一種、又は、その誘導体等を挙げることができ、具体的には、例えば、デュポン社製「ナフィオン(登録商標)」、旭硝子株式会社製「フレミオン(登録商標)」、旭化成株式会社製「アシプレックス(登録商標)」等を挙げることができる。
また、炭化水素系樹脂の場合、骨格となる樹脂として、例えば、ポリベンゾオキサゾール(PBO)、ポリベンゾチアゾール(PBT)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリフェニレンスルホキシド(PPSO)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンスルフィドスルホン(PPS/SO2)、ポリパラフェニレン(PPP)、ポリスルホン(PSU)、ポリフェニレンスルホン(PPSU)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルエーテルスルホン(PEES)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリアリールエーテルスルホン(PAS)のうちの少なくとも一種、又は、その誘導体等を挙げることができると共に、ビニル系高分子、ジエン系高分子、エーテル系高分子、縮合系エステル型高分子、縮合系アミド型高分子のうちの少なくとも一種(例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルペンテン(TPX)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、熱可塑性ウレタン(TPU)、セルローストリアセテート(CTA)等)、又は、その誘導体、主鎖にベンゼン環を設けたもの等を挙げることができる。
ところで、前記固体高分子電解質材料のプロトン伝導性基のカウンタイオンが、プロトン(H+)ではなく、例えば、ナトリウムイオン等の金属イオンの場合には、当該金属イオンを酸でイオン交換してプロトン伝導性基のカウンタイオンを最終的にプロトンに置換すればよい。
そして、撥水性を有する前記高分子材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン−四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、四フッ化エチレン−六フッ化エチレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(PFEP)、ポリ三フッ化塩化エチレン(PCTFE)、三フッ化塩化エチレン−エチレン共重合体(ECTFE)、四フッ化エチレン−パーフルオロジオキソール共重合体(TFE/PDD)等のようなフッ素系樹脂や、シリコン系樹脂等を挙げることができる。
また、前記燃料極膜12の前記触媒粒子12bとしては、例えば、Pt−Ru合金等を挙げることができ、前記燃料極膜12の前記導電性粉末12aとしては、例えば、カーボン粉末等を挙げることができる。
また、前記酸化極膜13の前記触媒粒子13bとしては、例えば、Pt金属、Pt−Co合金等を挙げることができ、前記酸化極膜13の前記導電性粉末13cとしては、例えば、カーボン粉末等を挙げることができる。
なお、図1中、14は、導電性を有するガス拡散層、101は外部回路である。
このような構造をなすセル10の製造方法を次に説明する。
図4に示すように、燃料極膜12用の触媒粒子12bを導電性粉末12aに担持させると共に(S11A)、バインダ12cを構成する前記固体高分子電解質材料及び前記高分子材料(例えば、ポリフッ化ビニリデン等)並びに高分子鎖間隙形成剤(例えば、ポリエチレングリコール等)を溶媒(例えば、ジメチルアセトアミド等)中に加えて均一となるように溶解して、これに上記導電性粉末12aを加えて混合分散させ(S12A)、この混合物を固体高分子電解質膜11の一方の面に塗布や噴霧等して乾燥させて上記溶媒を除去することにより、当該固体高分子電解質膜11の一方の面に膜状物として形成する(S13A)。
また、酸化極膜13用の触媒粒子13bを導電性粉末13aに担持させると共に(S11B)、バインダ13cを構成する前記固体高分子電解質材料及び前記高分子材料(例えば、ポリフッ化ビニリデン等)並びに高分子鎖間隙形成剤(例えば、ポリエチレングリコール等)を溶媒(例えば、ジメチルアセトアミド等)中に加えて均一となるように溶解して、これに上記導電性粉末12aを加えて混合分散させ(S12B)、この混合物を固体高分子電解質膜11の他方の面に塗布や噴霧等して乾燥させて上記溶媒を除去することにより、当該固体高分子電解質膜11の他方の面に膜状物として形成する(S13B)。
そして、両面に上記膜状物を設けた固体高分子電解質膜11を水槽中に浸漬して水で洗浄して、前記高分子鎖間隙形成剤を上記膜状物から溶出除去し(S14)、乾燥させて水分を除去する(S15)ことにより、導電性粉末12a,13aの間に、固体高分子電解質膜11側の面と当該面と対向する側の面との間を連絡する細孔12d,13dが形成されると共に、バインダ12c,13cの隣り合う高分子鎖12ca,13caの間に、ガス分子(H2やO2)を通過させる分子サイズレベルの高分子鎖間隙12cb,13cbが形成された電極膜12,13を備えた上記セル10を製造することが容易にできる。
つまり、前記電極膜12,13は、導電性粉末12a,13aの結着及びプロトン伝導性を必要十分に発現し得ながらも、固体高分子電解質膜11側の面と当該面と対向する側の面との間でガスを必要十分に流通し得る程度にバインダ12c,13cの使用量を調整することによって、導電性粉末12a,13aの間にサブミクロンからミクロンサイズレベルの上記細孔12d,13dが形成されると共に、上記バインダ12c,13cと前記高分子鎖間隙形成剤とが上記溶媒中で均一に混合溶解されることにより当該高分子鎖間隙形成剤が当該バインダ12c,13cの隣り合う高分子鎖12ca,13caの間に分子レベルで介在し、当該バインダ12c,13cから溶出除去されることによって、当該バインダ12c,13cに分子サイズレベルの上記高分子鎖間隙12cb,13cbが形成されるのである(図2,3参照)。
なお、触媒粒子12b,13bを導電性粉末12a,13aに担持させる上記ステップS11A,S11Bは、触媒粒子12b,13bを予め担持されている市販の導電性粉末12a,13aを用いた場合、省略される。また、上記ステップS12A,S12Bにおいて、前記固体高分子電解質材料及び前記高分子材料を上記溶媒に予め溶解させたバインダ12c,13cを用いることも可能である。
ここで、前記溶媒としては、エタノール、プロパノール、アセトン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)等やこれらの混合物等のような有機溶媒等を挙げることができ、前記高分子鎖間隙形成剤としては、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリメチルメタクリレート(PMM)、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)やヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等の水溶性セルロース(例えば、信越化学工業株式会社製「メトローズ(登録商標)」等)等のような、上記溶媒及び水に溶解する高分子材料等を挙げることができる。
なお、前記高分子鎖間隙形成剤として、ポリアクリル酸ナトリウム等のように上記溶媒及び水に溶解する金属塩タイプの高分子材料を用いた場合には、バインダ12c,13cの固体高分子電解質材料のプロトン伝導性基のカウンタイオンが上記金属のイオン(例えばナトリウムイオン等)に置換されてしまう可能性があるため、電極膜を作製した後に酸洗してプロトン伝導性基のカウンタイオンを確実にプロトンに置換しておくと好ましい。
このような水及び上記溶媒に溶解する高分子材料を高分子鎖間隙形成剤として用いると、バインダ12c,13cと高分子鎖間隙形成剤とを分子レベルで均一に溶解混合することが容易にできると共に、バインダ12c,13cから水によって悪影響を与えることなく高分子鎖間隙形成剤を除去することができるばかりか、作業性及び低コスト性に優れるので、非常に好ましい。
そして、ガス透過性及び導電性を有するガス拡散層14を上記電極膜12,13側に配設した上記セル10と、水素(H2)を含有する燃料ガス1を流通させる燃料ガス流通路を一方の面に形成されると共に、酸素(O2)を含有する酸化ガス2を流通させる酸化ガス流通路を他方の面に形成された導電性を有するセパレータとを交互に複数積層することにより、スタックを製造することができ、当該スタックを備えることにより、本実施形態に係る固体高分子電解質形燃料電池とすることができる。
このような固体高分子電解質形燃料電池においては、上記スタックの各セパレータの上記燃料ガス流通路に上記燃料ガス1をそれぞれ流通させて当該燃料ガス1を各セル10の燃料極膜12側にそれぞれ供給すると共に、上記スタックの各セパレータの上記酸化ガス流通路に上記酸化ガス2をそれぞれ流通させて当該酸化ガス2を各セル10の酸化極膜13側にそれぞれ供給すると、各セル10において、水素が、ガス拡散層14を介して燃料極膜12の上記触媒粒子12bと接触してプロトン(H+)及び電子(e-)を生じ、当該プロトンが、当該燃料極膜12の上記バインダ12c及び固体高分子電解質膜11を伝導して酸化極膜13側に到達すると共に、上記電子が、ガス拡散層14及び上記セパレータ等並びに外部回路101を介して酸化極膜13側に到達する一方、酸素が、ガス拡散層14を介して酸化極膜13の上記触媒粒子13b上で上記プロトン及び上記電子と接触して水(H2O)となる電気化学反応を生じることにより、上記外部回路101に電気が流れる。
このとき、上記セル10は、上記電極膜12,13において、導電性粉末12a,13aの間にサブミクロンからミクロンサイズレベルの上記細孔12d,13dが形成されていることから、前記ガス1,2が当該電極膜12,13内を流通すると共に、バインダ12c,13cが分子サイズレベルの上記高分子鎖間隙12cb,13cbを有していることから、上記細孔12d,13dを流通する前記ガス1,2が、導電性粉末12a,13aに担持されている触媒粒子12b,13bに対して非常に接触しやすくなる。
つまり、前述した特許文献1等で提案されている従来のセルでは、触媒金属を担持させた多孔質のカーボン膜の孔中に必要十分量の固体高分子電解質材料を充填することにより、カーボン粒子の間にサブミクロンからミクロンサイズレベルの細孔が形成されるだけの電極膜であったが、本発明者らが鋭意研究したところ、導電性粉末に担持されている触媒粒子に対して、ガスを接触しやすくするように、電極膜に用いているバインダ自身のガス透過性を高めると、電極反応の分極抵抗を大幅に低減できるという新たな知見を得ることができ、そこで、本実施形態に係るセル10においては、触媒金属12b,13bを担持する導電性粉末12a,13aを、前記高分子鎖間隙形成剤を分子レベルで均一に含有する必要十分量のバインダ12c,13cで結着させて、当該高分子鎖間隙形成剤を除去することにより、導電性粉末12a,13aの間にサブミクロンからミクロンサイズレベルの細孔12d,13dを形成するだけでなく、当該バインダ12c,13cに分子サイズレベルの高分子鎖間隙12cb,13cbもさらに形成した電極膜12,13としたのである。
このため、本実施形態に係るセル10においては、前述した特許文献1等で提案されている従来のセルよりも、導電性粉末12a,13aに担持されている触媒粒子12b,13bへのガス1,2の供給を促進することができ、電極反応の分極抵抗を大幅に低減することができる。
さらに、電極膜12,13のバインダ12c,13cが、撥水性を有する高分子材料を含有していることから、前記電気化学反応によって生じた生成水が電極膜12,13中に滞留せずに排出しやすくなり、ガス1,2が電極膜12,13中を流通しやすくなる。
したがって、本実施形態によれば、従来の場合よりも発電性能をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態においては、燃料極膜12及び酸化極膜13の両方が、前記高分子鎖間隙12cb,13cbを有する前記高分子材料及び前記固体高分子電解質材料からなるバインダ12c,13cを用いたセル10の場合について説明したが、燃料極膜及び酸化極膜の少なくとも一方が、前記高分子鎖間隙を有する前記高分子材料及び前記固体高分子電解質材料からなるバインダを用いたセルであれば、従来の場合よりも発電性能を向上させることができる。
しかしながら、酸化極膜は、前記電気化学反応で生じた水によって、導電性粉末に担持されている触媒粒子への酸化ガスの供給が阻害されやすく、酸素還元反応抵抗が大きくなりやすいと共に、酸素分子(O2)が水素分子(H2)よりも大きな分子サイズでバインダの内部を通過しにくいことから、少なくとも酸化極膜に、前記高分子鎖間隙を有する前記高分子材料及び前記固体高分子電解質材料からなるバインダを用いたセルであると好ましい。
また、前記触媒粒子13bを担持する前記導電性粉末13aが、Pt金属を担持したカーボン粉末であって前記酸化極膜13に親水性カーボン粉末を含有している、又は、Pt金属を担持したカーボン粉末、Pt−Co合金を担持したカーボン粉末、Pt金属とPt−Co合金との混合物を担持したカーボン粉末、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Co合金を担持したカーボン粉末との混合物、Pt金属とPt−Ru合金との混合物を担持したカーボン粉末、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Ru合金を担持したカーボン粉末との混合物、のうちのいずれか、さらには、上記カーボン粉末が親水性を有していると、発電性能をさらに向上させることができるので、非常に好ましい。この理由は定かではないが、上記触媒粒子13bを担持する上記導電性粉末13aと上記バインダ13cとの馴染み性が高くなり、当該バインダ13cが当該導電性粉末13a及び当該触媒粒子13bをまんべんなく被覆して、当該導電性粉末13a及び当該触媒粒子13bと当該バインダ13cとの接触面積が増加して、反応効率が高くなるからと考えられる。
ここで、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Ru合金を担持したカーボン粉末との混合物のとき、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Ru合金を担持したカーボン粉末との割合が、99:1〜50:50(好ましくは95:5〜90:10)であると、上述した効果を効率よく得ることができるので好ましく、Pt金属とPt−Ru合金との混合物を担持したカーボン粉末のとき、Pt金属とPt−Ru合金との割合が、99:1〜50:50(好ましくは95:5〜90:10)であると、上述した効果を効率よく得ることができるので好ましく、Pt金属を担持したカーボン粉末であって上記酸化極膜13が親水性カーボン粉末を含有しているとき、カーボン粉末と親水性カーボン粉末との割合が、99.8:0.2〜80:20(好ましくは99.5:0.5〜95:5)であると、上述した効果を効率よく得ることができるので好ましい。
また、前記電極膜12,13の前記バインダ12c、13cは、撥水性を有する前記高分子材料を1〜50重量%(より好ましくは5〜25重量%、さらに好ましくは5〜10重量%)含有し、前記固体高分子電解質材料を50〜99重量%(より好ましくは75〜95重量%、さらに好ましくは90〜95重量%)含有していると好ましい。なぜなら、撥水性を有する前記高分子材料の含有量が1重量%未満であると、撥水性を十分に発現することができず、50重量%を超えると、プロトン伝導性が低下し過ぎてしまい、十分な発電性能が得られなくなってしまうからである。
また、本実施形態では、バインダ12c,13c及び高分子鎖間隙形成剤を均一に混合溶解した溶媒に、触媒粒子12b,13bを担持した導電性粉末12a,13aを混合分散させた混合物を固体高分子電解質膜11に塗布や噴霧等して乾燥させて当該固体高分子電解質膜11に膜状物を設けるようにした、すなわち、膜状物形成工程と膜状物配設工程とを同時に行うようにしたが、他の実施形態として、例えば、上記混合物をフッ素樹脂シートやガラス板等に塗布や噴霧等して乾燥させて当該シートや当該板等に膜状物を形成した後(膜状物形成工程)、これを固体高分子電解質膜11に押し付けて当該固体高分子電解質膜11から当該シートや当該板等を引き離して当該固体高分子電解質膜11に当該膜状物を移載する(膜状物配設工程)ことや、上記混合物をガス拡散層14に塗布や噴霧等して乾燥させて当該ガス拡散層14に膜状物を形成した後(膜状物形成工程)、このガス拡散層14を固体高分子電解質膜11に設ける(膜状物配設工程)、すなわち、膜状物形成工程の後に膜状物配設工程を行うことも可能である。
また、本実施形態では、固体高分子電解質膜11に上記膜状物を設けた(膜状物配設工程)後に、当該膜状物を固体高分子電解質膜11と共に水で洗浄して、当該膜状物から前記高分子鎖間隙形成剤を溶出除去する(高分子鎖間隙形成剤除去工程)ようにした、すなわち、膜状物配設工程の後に高分子鎖間隙形成剤除去工程を行うようにしたが、他の実施形態として、例えば、上述の他の実施形態のようにフッ素樹脂シートやガラス板やガス拡散層14等に形成した上記膜状物を、当該フッ素樹脂シートやガラス板やガス拡散層14等と共に水で洗浄して、当該膜状物から前記高分子鎖間隙形成剤を溶出除去した(高分子鎖間隙形成剤除去工程)後に、これを固体高分子電解質膜11に押し付けることにより、当該固体高分子電解質膜11に膜状物(電極膜12,13)を設ける(膜状物配設工程)、すなわち、高分子鎖間隙形成剤除去工程の後に膜状物配設工程を行うようにすることも可能である。
また、本実施形態では、前記膜状物を水で洗浄することにより、当該膜状物から前記高分子鎖間隙形成剤を溶出除去する、すなわち、スタックや燃料電池として組み立てる前にセル10から前記高分子鎖間隙形成剤を除去するようにしたが、他の実施形態として、例えば、前記膜状物形成工程及び前記膜状物配設工程を行った後、前記高分子鎖間隙形成工程を行うことなく製造したセルを前記セパレータ等と交互に複数積層してスタックを構成して、当該スタックを備えた固体高分子電解質形燃料電池において、当該セルの前記電極膜に水蒸気のみ又は水蒸気をキャリアガス(燃料極膜側の場合には窒素等の不活性ガスや燃料ガス、酸化極膜側の場合には窒素等の不活性ガスや酸化ガス)と共に供給することにより、当該セルから前記高分子鎖間隙形成剤を除去することや、発電運転を行うことにより、当該セルから前記高分子鎖間隙形成剤を除去する、すなわち、酸化ガスを水蒸気と共にセルの酸化極膜に供給し、燃料ガスを水蒸気と共にセルの燃料極膜に供給して、当該酸素ガスと当該水素ガスとを当該セルで電気化学的に反応させることにより、当該セルから前記高分子鎖間隙形成剤を除去する、端的に言えば、発電の際に供給する水蒸気及び発電反応に伴って生じる生成水により、当該セルから前記高分子鎖間隙形成剤を除去する、つまり、スタックや燃料電池として組み立てた後にセルから高分子鎖間隙形成剤を除去することも可能である。
また、前記高分子鎖間隙形成剤の混合量は、バインダ12c,13cと当該高分子鎖間隙形成剤との合計重量に対して、1〜80重量%の割合であると好ましい(より好ましくは10〜50重量%)。なぜなら、1重量%未満であると、前記高分子鎖間隙12cb,13cbを必要十分に形成することができず、80重量%を超えると、プロトン伝導性が低下し過ぎてしまい、十分な発電性能が得られなくなってしまうからである。
本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の効果を確認するため、以下のような確認試験を行った。
[A.ガス透過性確認試験]
(1)試験体の作製
炭化水素系樹脂からなる固体高分子電解質材料と高分子鎖間隙形成剤とを溶媒中に加えて均一となるように溶解した溶液を基板上に塗布して乾燥させた後、水洗して高分子鎖間隙形成剤を除去して基板から剥離することにより、下記の表1に示す条件の膜状の試験体AA1〜AA3,AB1,AB2を作製した。
Figure 2008192337
(2)試験方法
上記試験体AA1〜AA3,AB1,AB2に対して、「JIS K7126−2(等圧法GC式)」に基づいて、ガス透過率を測定した(温度85℃、湿度95%RH、両面加湿)。
(3)試験結果
上述した試験方法に基づいて行った試験結果を図5に示す。
図5からわかるように、炭化水素系固体高分子電解質材料の試験体AB1は、十分なガス透過性を有するフッ素系固体高分子電解質材料の試験体AB2よりもガス透過性が低いものの、高分子鎖間隙を形成した炭化水素系固体高分子電解質材料の試験体AA1〜AA3は、上記試験体AB2よりも高いガス透過性を発現できることが確認できる。
[B.発電性能確認試験]
(1)試験体の作製
前述した実施形態で説明した製造方法に基づいて、以下の条件でセルの試験体BA1,BA2,BB1を作製した。
〈試験体BA1〉
(i)固体高分子電解質膜
米国バテル記念研究所製炭化水素系固体高分子電解質材料「バテリオン(製品名)」
(ii)燃料極膜
・導電性粉末
Pt−Ru合金触媒粒子担持カーボン粉末/460mg(0.5mgPt/cm2
・バインダ
米国バテル記念研究所製炭化水素系固体高分子電解質材料「バテリオン(製品名)」
/80mg
・高分子鎖間隙形成剤
なし
・溶媒
アセトン(22g)とジメチルアセトアミド(38g)との混合液
(iii)酸化極膜
・導電性粉末
Pt金属触媒粒子担持カーボン粉末/205mg(0.5mgPt/cm2
・バインダ
米国バテル記念研究所製炭化水素系固体高分子電解質材料「バテリオン(製品名)」
/75mg
・高分子鎖間隙形成剤
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)/8.3mg
(バインダとの合計重量に対する割合:10重量%)
・溶媒
アセトン(7g)とジメチルアセトアミド(12g)との混合液
〈試験体BA2〉
(i)固体高分子電解質膜
※試験体BA1と同一
(ii)燃料極膜
※試験体BA1と同一
(iii)酸化極膜
・高分子鎖間隙形成剤
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)/40.4mg
(バインダとの合計重量に対する割合:35重量%)
※その他は試験体BA1と同一
〈試験体BB1〉
(i)固体高分子電解質膜
※試験体BA1と同一
(ii)燃料極膜
※試験体BA1と同一
(iii)酸化極膜
・高分子鎖間隙形成剤の添加なし
※その他は試験体BA1と同一
(2)試験条件
前記試験体BA1,BA2,BB1の発電性能確認試験を下記の条件で行った。
・燃料ガス
水素ガス(湿度:100%)
・酸化ガス
空気(湿度:100%)
・セル
温度:85℃
圧力:大気圧
水素利用率:75%
酸素利用率:40%
(3)試験結果
前記試験体BA1,BA2,BB1の発電性能確認試験結果を図6,7に示す。
図6,7からわかるように、試験体BA1,BA2は、試験体BB1よりも発電性能を向上できることが確認できた。
[C.撥水性能確認試験]
(1)試験体の作製
前述した実施形態で説明した製造方法に基づいて、以下の条件でセルの試験体CA1を作製した。
〈試験体CA1〉
(i)固体高分子電解質膜
※試験体BA2と同一
(ii)燃料極膜
※試験体BA2と同一
(iii)酸化極膜
・撥水性高分子材料
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)/8.3mg
(バインダ中に占める割合:10重量%)
※その他は試験体BA2と同一
(2)試験条件
前記試験体CA1に対して、前述した発電性能確認試験と同一の条件で撥水性能確認試験を行った。なお、比較のため、前記試験体BA2に対しても撥水性能確認を行った。
(3)試験結果
前記試験体CA1,BA2の撥水性能確認試験結果を図8に示す。
図8からわかるように、試験体BA2は、発電反応によって生じた生成水が電極膜中に滞留しやすくガスの流通を阻害しやすいことから、発電運転開始直後の電圧が比較的小さいのに対し、試験体CA1は、発電反応によって生じた生成水が電極膜中から排出されやすくガスが流通しやすいことから、発電運転開始直後の電圧が比較的大きく安定した状態となっており、発電性能をさらに向上できることが確認できた。
本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体は、発電性能をさらに向上させることができるので、各種産業において、極めて有益に利用することができる。
また、本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法は、上述した本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体を容易に製造することができるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
本発明に係る固体高分子電解質膜電極接合体の実施形態の概略構成図である。 Aが図1の燃料極膜の抽出拡大図、Bがバインダの抽出拡大図である。 Aが図1の酸化極膜の抽出拡大図、Bがバインダの抽出拡大図である。 図1の固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法の実施形態の手順フロー図である。 試験体AA1〜AA3,AB1,AB2のガス透過性試験結果を表すグラフである。 試験体BA1,BA2,BB1の発電性能確認試験結果を表すグラフである。 試験体BA1,BA2,BB1の発電性能確認試験結果を表すグラフである。 試験体CA1,BA2の撥水性能確認試験結果を表すグラフである。 従来の固体高分子電解質膜電極接合体の一例の概略構成図である。
符号の説明
1 燃料ガス
2 酸化ガス
10 固体高分子電解質膜電極接合体(セル)
11 固体高分子電解質膜
12 燃料極膜
12a 導電性粉末
12b 触媒粒子
12c バインダ
12ca 高分子鎖
12cb 高分子鎖間隙
12d 細孔
13 酸化極膜
13a 導電性粉末
13b 触媒粒子
13c バインダ
13ca 高分子鎖
13cb 高分子鎖間隙
13d 細孔
14 ガス拡散層
101 外部回路

Claims (14)

  1. プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料からなる固体高分子電解質膜と、
    触媒粒子を担持した導電性粉末をバインダで結着させて前記固体高分子電解質膜の一方の面に配設した燃料極膜と、
    触媒粒子を担持した導電性粉末をバインダで結着させて前記固体高分子電解質膜の他方の面に配設した酸化極膜と
    を備えている固体高分子電解質膜電極接合体であって、
    前記酸化極膜及び前記燃料極膜の少なくとも一方の前記バインダが、
    プロトン伝導性を有する固体高分子電解質材料と、
    撥水性を有する高分子材料と
    を含有すると共に、
    隣り合う高分子鎖の間にガス分子を通過させる高分子鎖間隙を有している
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体。
  2. 請求項1において、
    前記固体高分子電解質材料が、プロトン伝導性基を有する、フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂である
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体。
  3. 請求項2において、
    前記酸化極膜の、前記触媒粒子を担持した前記導電性粉末が、Pt金属を担持したカーボン粉末であり、
    前記酸化極膜が、親水性カーボン粉末を含有している
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体。
  4. 請求項2において、
    前記酸化極膜の、前記触媒粒子を担持した前記導電性粉末が、Pt金属を担持したカーボン粉末、Pt−Co合金を担持したカーボン粉末、Pt金属とPt−Co合金との混合物を担持したカーボン粉末、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Co合金を担持したカーボン粉末との混合物、Pt金属とPt−Ru合金との混合物を担持したカーボン粉末、Pt金属を担持したカーボン粉末とPt−Ru合金を担持したカーボン粉末との混合物、のうちのいずれかである
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体。
  5. 請求項4において、
    前記カーボン粉末が、親水性を有している
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記バインダが、
    前記高分子材料を1〜50重量%含有し、
    前記固体高分子電解質材料を50〜99重量%含有している
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかの固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法であって、
    前記触媒粒子を担持した前記導電性粉末と前記バインダと高分子鎖間隙形成剤とを溶媒に混合した混合物から膜状物を形成する膜状物形成工程と、
    前記膜状物を前記固体高分子電解質膜に設ける膜状物配設工程と
    を行うことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法。
  8. 請求項7において、
    前記溶媒が、有機溶媒であり、
    前記高分子鎖間隙形成剤が、前記有機溶媒及び水に溶解する高分子材料であり、
    前記膜状物を水で洗浄することにより、当該膜状物から前記高分子鎖間隙形成剤を除去する高分子鎖間隙形成剤除去工程を行う
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法。
  9. 請求項7において、
    前記溶媒が、有機溶媒であり、
    前記高分子鎖間隙形成剤が、前記有機溶媒及び水に溶解する高分子材料であり、
    酸素ガスを含有する酸化ガスを水蒸気と共に前記固体高分子電解質膜電極接合体の前記酸化極膜に供給し、水素ガスを含有する燃料ガスを水蒸気と共に前記固体高分子電解質膜電極接合体の前記燃料極膜に供給して、当該酸素ガスと当該水素ガスとを当該固体高分子電解質膜電極接合体で電気化学的に反応させることにより、当該固体高分子電解質膜電極接合体から前記高分子鎖間隙形成剤を除去する
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法。
  10. 請求項7において、
    前記溶媒が、有機溶媒であり、
    前記高分子鎖間隙形成剤が、前記有機溶媒及び水に溶解する高分子材料であり、
    前記固体高分子電解質膜電極接合体の前記酸化極膜及び前記燃料極膜の少なくとも前記一方に水蒸気を供給することにより、当該固体高分子電解質膜電極接合体から前記高分子鎖間隙形成剤を除去する
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法。
  11. 請求項10において、
    前記水蒸気をキャリアガスと共に供給する
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法。
  12. 請求項7から請求項11のいずれかにおいて、
    前記高分子鎖間隙形成剤の混合量が、前記バインダと当該高分子鎖間隙形成剤との合計重量に対して、1〜80重量%の割合である
    ことを特徴とする固体高分子電解質膜電極接合体の製造方法。
  13. 請求項1から請求項6のいずれかの固体高分子電解質膜電極接合体と、前記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通路を一方の面に形成されると共に前記酸化ガスを流通させる酸化ガス流通路を他方の面に形成された導電性を有するセパレータとを交互に複数積層したスタックを備えている
    ことを特徴とする固体高分子電解質形燃料電池。
  14. 請求項7又は請求項8の方法で製造された前記固体高分子電解質膜電極接合体と、前記燃料ガスを流通させる燃料ガス流通路を一方の面に形成されると共に前記酸化ガスを流通させる酸化ガス流通路を他方の面に形成された導電性を有するセパレータとを交互に複数積層することにより、スタックを構成する
    ことを特徴とするスタックの製造方法。
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