JP2008191617A - 電気光学装置、駆動回路および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、駆動回路および電子機器 Download PDF

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克則 山崎
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Abstract

【課題】構成の簡易化等を図りつつ表示品位の低下を防止する。
【解決手段】ランプ信号生成回路252は、ランプ信号Voutを給電線270に供給し、
j列のTFT272は、給電線270とj列目のデータ線211との間でスイッチ制御信
号Xjに応じてオンまたはオフ状態となる。TFT274は、常にオン状態にあり、その
ソース電極は給電線270に接続されている。ある行の走査線311が選択されたとき、
スイッチ制御信号XjをHレベルとしてTFT272をオン状態にさせ、当該ドレイン電
極に現れる信号Vaの電圧が、選択された走査線の行に位置するj列目の画素の階調電圧
に達したときに、スイッチ制御信号XjをLレベルとしてTFT272をオフ状態にさせ
る。
【選択図】図3

Description

本発明は、アクティブマトリクス型の電気光学装置における表示品位の低下を防止する
技術に関する。
液晶などの電気光学的な変化により表示を行う電気光学装置は、走査線に選択電圧が印
加される期間に、階調に応じた電圧を、データ線を介し画素電極に印加することによって
画素に印加される電圧実効値を制御し、これにより、階調表示を行う構成のものがある。
ただし、この構成では、各階調に応じて生成した電圧のうち、画素の階調に応じたものを
選択してデータ線に供給する必要があるので、電圧の生成や選択等をするための回路が複
雑化する、という問題がある。
そこで、走査線に選択電圧が印加される期間に、例えばコモン電極を一定の電圧に保つ
一方、画素電極に対し電圧が単調変化するランプ信号を、オン状態のスイッチおよびデー
タ線を介して印加するとともに、階調に応じた時間が経過した時点で当該スイッチをオフ
させて、これにより画素電極とコモン電極との差電圧を保持させる技術が提案されている
(特許文献1参照)。
特許第3367808号公報
しかしながら、上記技術において、ランプ信号の波形が乱れたり、電圧が所定通りに変
化しなかったりすると、画素電極とコモン電極との差電圧が目的とする階調に応じた値に
はならないので、明るさなどのムラが発生して、表示品位が低下してしまう、という問題
が指摘されている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電気光
学装置において表示品位の低下を防止することが可能な電気光学装置、駆動回路および電
子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明に係る電気光学装置の駆動回路は、複数行の走査線と複
数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備え、前記複数の画素の各々
は、データ線と画素電極との間にて、走査線が選択されたときにオン状態となる画素スイ
ッチング素子を有し、前記画素スイッチング素子がオン状態のときにデータ線の電圧に基
づいた階調となる電気光学装置の駆動回路であって、前記複数行の走査線を所定の順番で
選択する走査線駆動回路と、前記複数列のデータ線をそれぞれ駆動するデータ線駆動回路
と、を具備し、前記データ線駆動回路は、前記走査線駆動回路によって一の行の走査線が
選択された期間に、電圧が単調またはステップ状に変化するランプ信号を給電線に供給す
る信号生成回路と、前記複数列のデータ線の各々に設けられ、前記給電線とデータ線との
間でオンまたはオフ状態となる複数のデータ側スイッチング素子と、前記一のデータ線に
対応するデータ側スイッチング素子を、当該選択された期間の開始側からオン状態にさせ
、前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧が、当該一の行の走査線と当該一のデ
ータ線との交差に対応する画素の階調に対応する電圧に達したときに、オフ状態にさせる
スイッチ制御回路と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、給電線における容量
負荷の変動を受けずに、階調の階調に応じた電圧をデータ線に供給することが可能となる
本発明において、一端が前記給電線に接続されてオン状態に維持されたダミースイッチ
ング素子を備え、前記スイッチ制御回路は、前記ダミースイッチング素子の他端の電圧を
、前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧として検出する構成が好ましい。この
構成において、一端が前記ダミースイッチング素子の他端に接続され、他端が所定電位の
給電線に接続されたダミー容量を備えても良い。なお、ダミー容量とダミースイッチング
素子とによる積分回路の時定数は、画素スイッチング素子とデータ線とによる積分回路の
時定数と同じとするのが望ましい。
本発明において、前記データ線駆動回路は、カウント値に応じた階調電圧を生成する目
標電圧生成回路を備え、前記スイッチ制御回路は、前記信号生成回路によって生成され、
前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧が前記階調電圧に達したか否かを判別す
る比較回路と、前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧が前記階調電圧に達した
と判別されたときに前記カウント値をアップまたはダウンカウントさせるカウンタと、を
備え、前記一のデータ線に対応するデータ側スイッチング素子を、前記カウント値が、当
該一の行の走査線と当該一のデータ線との交差に対応する画素の階調に達したときに、オ
フ状態にさせる構成としても良い。
また、本発明において、前記信号生成回路は、カウント値に応じた階調電圧を前記ラン
プ信号として生成し、前記スイッチ制御回路は、前記信号生成回路によって生成され前記
給電線を介して供給された階調電圧が、前記信号生成回路によって生成された階調電圧に
達したか否かを判別する比較回路と、前記給電線を介して供給された階調電圧が、前記信
号生成回路によって生成された階調電圧に達したと判別されたときに前記カウント値をア
ップまたはダウンカウントさせるカウンタと、を備え、前記一のデータ線に対応するデー
タ側スイッチング素子を、前記カウント値が当該一の行の走査線と当該一のデータ線との
交差に対応する画素の階調に達したときに、オフ状態にさせる構成としても良い。
さらに、本発明において、前記画素は、前記画素スイッチング素子がオン状態のときに
、データ線とコモン電極との電圧差に応じた階調となり、前記コモン電極には、相対的に
低い電圧および相対的に高い電圧が所定の周期で交互に印加され、前記ランプ信号の電圧
は、前記コモン電極に前記相対的に低い電圧が印加される期間では、当該相対的に低い電
圧以上の電圧から単調増加またはステップ状に増加し、前記コモン電極に前記相対的に高
い電圧が印加される期間では、当該相対的に高い電圧以下の電圧から単調減少またはステ
ップ状に減少する構成としても良い。
なお、本発明は、電気光学装置の駆動回路のみならず、電気光学装置それ自体、さらに
は、当該電子機器を備える電子機器としても概念することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置1は、表示領域100を有する。この表示領域
100では、320行の走査線311が行(X)方向に延在するように、240列のデー
タ線211が列(Y)方向に延在するように、それぞれ設けられている。そして、画素1
20が320行の走査線311と240列のデータ線211との交差に対応して、それぞ
れ配列している。したがって、本実施形態では、画素120が縦320行×横240列で
マトリクス状に配列することになるが、本発明をこの配列に限定する趣旨ではない。
ここで、画素120の詳細な構成について説明する。図2は、画素120の構成を示す
図であり、i行及びこれに隣接する(i+1)行と、j列及びこれに隣接する(j+1)
列との交差に対応する2×2の計4画素分の構成が示されている。
なお、i、(i+1)は、画素120が配列する行を一般的に示す場合の記号であって
、1以上320以下の整数であり、j、(j+1)は、画素120が配列する列を一般的
に示す場合の記号であって、1以上240以下の整数である。
図2に示されるように、各画素120は、液晶容量130と、画素スイッチング素子と
して機能するnチャネル型の薄膜トランジスタ(thin film transistor:以下単に「TF
T」と略称する)241とを有する。各画素120については互いに同一構成なので、i
行j列に位置するもので代表して説明すると、当該i行j列の画素120において、TF
T241のゲート電極はi行目の走査線311に接続される一方、そのソース電極はj列
目のデータ線211に接続され、そのドレイン電極は液晶容量130の一端たる画素電極
231に接続されている。
また、液晶容量130の他端は、コモン電極110に接続されている。このコモン電極
110は、本実施形態では、図1に示されるように全ての画素120にわたって共通であ
る。なお、このコモン電極110には、制御回路400からコモン信号Vcomが供給され
る。
液晶容量130では、画素電極231とコモン電極110との差電圧が保持されるとと
もに、液晶容量130の透過(または反射)光量が、当該保持電圧の実効値に応じて変化
する構成となっている。
このような構成としては、特に詳述する必要もないと考えられるが、画素電極とコモン
電極とで液晶を挟持して、液晶にかかる電界方向を基板面垂直方向とした方式や、画素電
極、絶縁層およびコモン電極とを積層して、液晶にかかる電界方向を基板面水平方向とし
た方式などが挙げられる。
なお、本実施形態では便宜上、液晶容量130において保持される電圧実効値がゼロに
近ければ、光の透過率が最小となって黒色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつ
れて透過する光量が増加して、ついには透過率が最大の白色表示になるノーマリーブラッ
クモードに設定されているものとして説明する。
表示領域100では、このように320行の走査線311と240列のデータ線211
とともに、これらの交差にそれぞれ画素120が設けられている。そこで次に、これらの
走査線311やデータ線211を駆動する回路である、データ線駆動回路250、走査線
駆動回路350および制御回路400について説明する。
制御回路400は、制御信号Cntxや、リセット信号Res、極性指定信号Polによって
データ線駆動回路250の動作を制御するとともに、制御信号Cntyによって走査線駆動
回路350の動作を制御する。
制御回路400によって生成される信号のうち、リセット信号Resは、図4に示される
ように、1行の走査線311が選択される水平走査期間(H)の開始を規定するパルス信
号である。
極性指定信号Polは、液晶容量130に対する電圧の書込極性を指定する信号であり、
Hレベルであれば正極性を、Lレベルであれば負極性を、それぞれ指定する。ここで、液
晶容量の書込極性は、画素電極231がコモン電極110よりも電圧が高位となる場合を
正極性とし、画素電極231がコモン電極110よりも低位となる場合を負極性としてい
る。
マトリクス状に配列する画素120に対してどの極性で書き込むかについては、走査線
毎、データ線毎、画素毎、面(フレーム)毎などの様々な態様があるが、この実施形態に
あっては説明の便宜上、走査線単位の極性反転とする。走査線単位の極性反転であれば、
極性指定信号Polは、同図に示されるように水平走査期間(H)毎に論理反転することに
なる。また、液晶容量130に直流成分が印加されると、液晶が劣化するので、正極性書
込と負極性書込とが垂直走査期間(F)毎に交互に切り替えられる。
なお、本実施形態において論理レベルのHレベルは電源の高位側である電圧Vddに相当
し、Lレベルは電源の低位側であって電圧ゼロの接地電位Gndに相当する。
コモン信号Vcomは、同図に示されるように、極性指定信号PolがHレベルとなって正
極性書込が指定される水平走査期間(H)では、電圧Vpc、Vncのうち、低位側の電圧V
pcとなり、極性指定信号PolがLレベルとなって負極性書込が指定される水平走査期間(
H)では、高位側の電圧Vncとなる。
走査線駆動回路350は、制御信号Cntyにしたがって、1、2、3、…、320行目
の走査線311を、それぞれ水平走査期間(H)毎に順番に選択するとともに、選択した
走査線311に対応する走査信号を当該水平走査期間(H)にわたってHレベルとし、そ
れ以外の走査線311に対応する走査信号をLレベルとするものである。
ここで、1、2、3、…、320行目の走査線311に供給される走査信号を、それぞ
れY1、Y2、Y3、…、Y320と表記すると、これらの走査信号は、図4に示されるように
、水平走査期間(H)の幅を有するパルス信号を、順次シフトさせたものとなる。
なお、走査信号について特に行を特定しないで一般的に説明するときにはYiと表記す
る。また、本実施形態では、最初の走査信号Y1がHレベルに変化してから、最終の走査
信号Y320がLレベルに変化するまでの期間を垂直走査期間(F)としている。
データ線駆動回路250は、走査線駆動回路350によって選択された走査線に位置す
る1行分の画素120に、階調に応じたデータ信号を、それぞれ1、2、3、…、240
列のデータ線211を介して供給するものである。
なお、便宜的に、1、2、3、…、240列のデータ線211における電圧をS1、S2
、S3、…、S240と表記している。
図3は、データ線駆動回路250の詳細構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、データ線駆動回路250には、レジスタ回路(Reg)262
、ラッチ回路(L)264および比較回路(D-Cmp)266の組が、1〜240列のデ
ータ線211の各々に対応して設けられる。
図示しない外部上位装置からは、画素の階調(明るさ)を指定する階調データDaが、
1行1列〜1行240列、2行1列〜2行240列、3行1列〜3行240列、…、32
0行1列〜320行240列という順番で供給される。この階調データDaは、例えば8
ビットであり、十進表記した場合に「0」から「255」までの値により256段階で画
素の階調を指定するものである。また、階調データDaは、最小値「0」が最低階調の黒
色を指定し、値が徐々に大きくなるにつれて明るくなるように指定し、最大値「255」
が最高階調の白色を指定するものとする。
なお、上述したように本実施形態では、ノーマリーブラックモードに設定されているの
で、階調データDaで指定される値が大きくなるにつれて、液晶容量130に保持される
電圧実効値が大きくなるようにすれば良い。
また、画素電極231に印加すべき電圧は、正極性書込が指定されている場合であれば
、階調の値が大きくなるにつれてコモン信号Voutの電圧Vpcよりも高くなる一方、負極
性書込が指定されている場合であれば、値が大きくなるにつれてコモン信号Voutの電圧
Vncよりも低くなる関係になる。
1〜240列目に対応するレジスタ回路262の各々は、外部上位装置から例えばi行
目の階調データDaが供給されたときに、自身に対応する列のものを保持するものである
。したがってj列目のレジスタ回路262は、i行j列の画素の階調データDaを保持す
ることになる。
1〜240列目に対応するラッチ回路264の各々は、i行目の走査線311が選択さ
れたときに、自身に対応する列のレジスタ回路262で保持された階調データを、当該i
行目の走査線が選択される水平走査期間(H)にわたってラッチして比較回路266の入
力端Aに供給するものである。したがってj列目のラッチ回路264は、i行目の走査線
311が選択される水平走査期間(H)にわたって、i行j列の画素の階調データDaを
ラッチすることになる。
なお、外部上位装置から供給されたi行目の階調データDaは、1〜240列目に対応
するレジスタ回路262に保持され、この後、表示領域100においてi行目の走査線3
11が選択されたときに、1〜240列目に対応するラッチ回路264によってラッチさ
れる一方で、外部上位装置から次の(i+1)行目の階調データDaが供給されて、1〜
240列目に対応するレジスタ回路262に保持される。
このようなレジスタ回路262による保持動作やラッチ回路264などによる動作は、
図3では特に図示していないが、制御信号Cntxおよびリセット信号Resを介して制御回
路400によって制御される。
1〜240列目に対応する比較回路266は、入力端A、Bのデジタル値同士を比較し
て、それぞれ次のようにスイッチ制御信号X1〜X240を出力する。例えばj列目に対応す
る比較回路266は、後述する初期設定モードである場合には、スイッチ制御信号Xjを
強制的にHレベルとする一方、ランプ・モードに移行した場合には、入力端Aに供給され
たj列目の画素の階調データDaで指定される階調の値と入力端Bに供給されたカウント
値Dbとを比較して、当該カウント値Dbが当該値に達していなければ、スイッチ制御信号
XjのHレベルを維持し、当該カウント値Dbが当該値に等しくなったときに、スイッチ制
御信号XjをLレベルとするものである。
TFT272は、1〜240列目のデータ線211に対応して設けられ、データ側スイ
ッチング素子として機能する。1〜240列目のTFT272におけるゲート電極には、
自身に対応する列の比較回路266から出力されたスイッチ制御信号が供給され、そのソ
ース電極は、ランプ信号Voutが供給される給電線270に共通接続され、そのドレイン
電極は、自身に対応するデータ線211に接続されている。例えばj列目のTFT272
におけるゲート電極にはスイッチ制御信号Xjが供給され、そのドレイン電極はj列目の
データ線211に接続されている。
ランプ信号生成回路252は、第1実施形態では信号生成回路として機能するものであ
り、次のようなランプ信号Voutを生成して、給電線270に供給する。すなわち、ラン
プ信号生成回路252は、図4に示されるように、極性指定信号Polによって正極性書込
が指定される水平走査期間(H)では電圧Vp(0)から上昇する一方、負極性書込が指定さ
れる水平走査期間(H)では電圧Vn(0)から下降するランプ信号Voutを生成する。
より詳細には、水平走査期間(H)の開始から予め定められた時間だけ経過するまで初
期設定モードとなった後、ランプ・モードに移行するので、ランプ信号生成回路252は
、ランプ信号Voutを、正極性書込が指定される水平走査期間(H)のうち、初期設定モ
ードでは電圧Vp(0)で一定とし、その後、ランプ・モードに移行したときに電圧Vp(0)か
ら上昇を開始させる一方、負極性書込が指定される水平走査期間(H)のうち、初期設定
モードでは電圧Vn(0)で一定とし、その後、ランプ・モードに移行したときに電圧Vn(0)
から下降を開始させる。
ここで、電圧Vp(0)、Vn(0)は、同図に示されるように、Vpc≦Vp(0)<Vn(0)≦Vnc
という関係にあり、このうち、電圧Vp(0)は、正極性書込が指定されてコモン電極110
が電圧Vpcとなっている場合に、画素電極231に印加されたときに画素を黒色とさせる
電圧である。また、電圧Vn(0)は、負極性書込が指定されてコモン電極110が電圧Vnc
となっている場合に、画素電極231に印加されたときに画素を黒色とさせる電圧である
TFT274は、ダミースイッチング素子として機能するものであり、そのソース電極
は、給電線270に接続されている一方、そのドレイン電極は、バッファ回路276の入
力端と、ダミー容量275の一端にそれぞれ接続されている。TFT274のゲート電極
にはHレベルに相当する電圧Vddが印加されているので、TFT272とは異なり、常に
オン状態である。また、ダミー容量275の他端は、時間的に一定の電位、例えば電位G
ndに接地されている。
ここで、TFT274とダミー容量275とは、オン状態のTFT272からデータ線
211に至る配線経路を模擬するためのものである。このため、TFT274のオン抵抗
とダミー容量275とによる時定数は、TFT272のオン抵抗およびデータ線211の
寄生容量で決まる時定数と同じとなるように設計される。
したがって、TFT274のソース電極に現れる信号Vaの電圧は、給電線270から
オン状態のTFT272を介してデータ線211に印加される電圧と同一視して良いこと
になる。
バッファ回路276は、電圧増幅係数が「1」であり、TFT274のソース電極に現
れる電圧をバッファリングして比較回路280の入力端aに供給する。したがって、比較
回路280の入力端aに供給される信号の電圧は、TFT274のソース電極に現れる信
号Vaの電圧である、と考えて良い。一方、比較回路280の入力端bには、目標電圧生
成回路286による信号Vbが供給されている。
比較回路280は、入力端a、bに供給されたアナログ電圧同士を比較して、次のよう
な信号Faを出力する。すなわち、比較回路280は、原則として、正極性書込が指定さ
れた水平走査期間(H)にあっては、入力端aに供給される信号Vaの電圧が入力端bに
供給される信号Vbの電圧を下回っていれば信号FaをLレベルとし、信号Vaの電圧が信
号Vbの電圧に一致したときに信号VaをHレベルとする。また、比較回路280は、負極
性書込が指定された水平走査期間(H)にあっては、入力端aに供給される信号Vaの電
圧が入力端bに供給される信号Vbの電圧を上回っていれば信号FaをLレベルとし、信号
Vaの電圧が信号Vbの電圧に一致したときに信号VaをHレベルとする。
ただし、比較回路280は、例外として初期設定モードにあっては、信号Vaの電圧が
信号Vbの電圧と一致していても、信号FaをLレベルに固定する。
カウンタ282は、信号FaにおけるHレベルの立ち上がりをカウントして、そのカウ
ント結果を示すカウント値Dbを出力するものである。なお、カウンタ282は、図示省
略されているが、カウント値Dbを、リセット信号Resにより(すなわち水平走査期間の
開始時に)ゼロにリセットする構成となっている。
加算器284は、カウント値Dbを「1」だけインクリメントして、そのインクリメン
ト値を目標電圧生成回路286に供給するものである。
目標電圧生成回路286は、次のような電圧の信号Vbを出力するものである。
すなわち、目標電圧生成回路286は、信号Vbを、正極性書込が指定された水平走査
期間(H)の初期設定モードにおいて電圧Vp(0)とし、ランプ・モードに移行すれば、カ
ウント値Dbのインクリメント値を階調の値としたときに当該値に相当する正極性電圧で
あって、画素電極231に印加すべき電圧の目標となる階調電圧とする。上述したように
、正極性書込が指定されていれば、画素電極231に印加すべき電圧は、階調の値が大き
くなるにつれて電圧Vpcよりも高くなるので、階調の値「1」、「2」、「3」、…、「
255」に相当する正極性の階調電圧Vp(1)、Vp(2)、Vp(3)、…、Vp(255)は、
Vpc≦Vp(0)<Vp(1)<Vp(2)<Vp(3)<、…、<Vp(255)
という関係にある。
また、目標電圧生成回路286は、信号Vbを、負極性書込が指定された水平走査期間
(H)の初期設定モードにおいて電圧Vn(0 )とし、ランプ・モードに移行すれば、カウ
ント値Dbのインクリメント値を階調の値としたときに当該値に相当する負極性電圧であ
って、画素電極231に印加すべき電圧の目標となる階調電圧とする。負極性書込が指定
されていれば、画素電極231に印加すべき電圧は、階調の値が大きくなるにつれて電圧
Vncよりも低くなるので、階調の値「1」、「2」、「3」、…、「255」に相当する
負極性の階調電圧Vn(1)、Vn(2)、Vn(3)、…、Vn(255)は、
Vnc≧Vn(0)>Vn(1)>Vn(2)>Vn(3)>、…、>Vn( 255)
という関係にある。
なお、本実施形態では、特に図示していないが、Vp(255)≦Vn(0)とするとともに、V
n(255)≦Vp(0)としている。また、図5および図6において、Vpc<Vp(0)としているが
、Vpc=Vp(0)であっても良い。同様に、Vnc>Vn(0)としているが、Vnc=Vn(0)であ
っても良い。
このような構成におけるデータ線駆動回路250の動作について説明する。
まず、データ線駆動回路250では、図5(a)に示されるように、水平走査期間(H
)の開始直後では初期設定モードとなる。この初期設定モードでは、カウンタ282によ
るカウント値Dbはゼロにリセットされているので、加算器284からは当該ゼロの値に
「1」がインクリメントされた値が出力される。ただし、正極性書込が指定される水平走
査期間の初期設定モードにおいて、目標電圧生成回路286から出力される信号Vbの電
圧は、加算器284による加算値とは関係なく、階調の値「0」に相当する正極性電圧V
p(0)である。
一方、極性指定信号Polによって正極性書込が指定される水平走査期間のうち、初期設
定モードでは、ランプ信号Voutは電圧Vp(0)で一定であるので、TFT274のドレイ
ン電極に現れる信号Vaも電圧Vp(0)となる。
また、初期設定モードでは、各列の比較回路266は、入力端A、Bに供給される値の
大小関係とは関係なく、比較結果であるスイッチ制御信号をHレベルとする。このため、
初期設定モードでは、スイッチ制御信号X1〜X240は、すべてHレベルとなる。
水平走査期間(H)の開始時から所定期間(例えば水平走査期間の1/100の期間)
経過すると、初期設定モードからランプ・モードへと移行する。ランプ・モードに移行し
た直後では、加算器284による加算値は「1」であるから、目標電圧生成回路286か
ら出力される信号Vbの電圧は、階調の値「1」に相当する正極性電圧Vp(1)となる。
一方、正極性書込が指定される水平走査期間においてランプ・モードに移行すると、ラ
ンプ信号Voutは、電圧Vp(0)から上昇を開始する。ここで、TFT274(のオン抵抗
)とダミー容量275とによる積分回路が形成されているので、当該TFT274のドレ
イン電極に現れる信号Vaの電圧は、給電線270におけるランプ信号Voutの電圧上昇に
対して一次遅れを伴って上昇する。
なお、初期設定モードにおいてスイッチ制御信号X1〜X240は、すべてHレベルとなっ
ているので、1〜240列目のTFT272がすべてオンしている。TFT274とダミ
ー容量275とによる積分回路の時定数は、オン状態のTFT272とデータ線211の
寄生容量との時定数と同じなるように設計されているので、信号Vaの電圧は、オン状態
のTFT272を介してデータ線211に現れる電圧と考えて良い。
正極性書込が指定される水平走査期間においてランプ・モードに移行した直後では、比
較回路280の入力端aに供給される信号Vaの電圧は、入力端bに供給される信号Vbの
電圧Vp(1)よりも低くなるので、信号FaはLレベルであり、カウント値Dbはゼロのまま
である。
したがって、正極性書込が指定される水平走査期間においてランプ・モードに移行した
直後では、階調の値が「0」である階調データがラッチされている列のスイッチ制御信号
は、HからLレベルに変化するが、階調の値が「0」以外の階調データがラッチされてい
る列のスイッチ制御信号は、Hレベルに維持される。
換言すれば、i行目の走査線が選択され、かつ、正極性書込が指定される水平走査期間
においてランプ・モードに移行したとき、ラッチ回路264にラッチされたi行j列の画
素の階調データが指定する階調の値が「0」であれば、スイッチ制御信号XjがHからL
レベルに変化することになる。
上述したように、ランプ・モードに移行すると、ランプ信号Voutは、電圧Vp(0)から
上昇を開始する一方、TFT274のドレイン電極に現れる信号Vaは、給電線270に
おけるランプ信号Voutの電圧上昇に対して一次遅れを伴って上昇する。これに対し、カ
ウント値Dbがゼロであれば、信号Vbは電圧Vp(1)であるので、やがて信号Vaの電圧が
信号Vbの電圧Vp(1)に達することになる。
ここで、信号Vaの電圧が信号Vbの電圧Vp(1)に一致すると、信号FaはHレベルに変
化して、これにより、カウンタ282によってカウント値Dbが「1」だけアップカウン
トされる。さらに、加算器284による加算値は「1」だけインクリメントされて「2」
になるので、目標電圧生成回路286から出力される信号Vbの電圧は、階調の値「2」
に相当する電圧Vp(2)にステップアップする。なお、信号Vbが、電圧Vp(2)にステップ
アップすると、信号Vaは信号Vbの電圧を下回ることになるので、信号Faは再びLレベ
ルに戻ることになる。
また、カウント値Dbが「1」にアップカウントされたとき、階調の値が「1」である
階調データがラッチされている列のスイッチ制御信号は、HからLレベルに変化するが、
階調の値が「2」以上である階調データがラッチされている列のスイッチ制御信号は、依
然としてHレベルに維持される。
換言すれば、i行目の走査線が選択され、かつ、正極性書込が指定される水平走査期間
において、信号Vaの電圧が階調の値「1」に対応する正極性の電圧Vp(1)に達してカウ
ント値Dbが「1」にアップカウントされたとき、i行j列の画素の階調データで指定さ
れた階調の値が「1」であれば、スイッチ制御信号XjがHからLレベルに変化すること
になる。
ランプ信号Voutの電圧上昇に伴って信号Vaの電圧が信号Vbの電圧Vp(2)に一致する
と、信号FaはHレベルに変化するので、カウンタ282によってカウント値Dbが「1」
だけアップカウントされて「2」となる。このため、当該カウント値Dbを「1」だけイ
ンクリメントした加算値は「3」になるので、目標電圧生成回路286から出力される信
号Vbの電圧は、階調の値「3」に相当する電圧Vp(3)となる。したがって、信号Vaの電
圧が信号Vbの電圧Vp(2)に一致すると、信号Vbは、電圧Vp(3)にステップ状に上昇変化
するので、信号Faは再びLレベルに戻ることになる。
カウント値Dbが「2」にアップカウントされたとき、階調の値が「2」である階調デ
ータがラッチされている列のスイッチ制御信号は、HからLレベルに変化するが、階調の
値が「3」以上である階調データがラッチされている列のスイッチ制御信号は、依然とし
てHレベルに維持される。
以下同様な動作が、カウント値Dbが「255」となるまで繰り返される。このように
、i行目の走査線が選択され、かつ、正極性書込が指定される水平走査期間において、i
行j列の画素の階調データで指定された階調の値が1以上255以下のmである場合、ス
イッチ制御信号Xjは、TFT274のドレイン電極に現れる電圧が、階調の値mに対応
する正極性電圧Vp(m)に達したときにHからLレベルに変化する。
ただし、i行j列の画素の階調データで指定された階調の値が「0」である場合、スイ
ッチ制御信号Xjは、初期設定モードからランプ・モードに移行したときにHからLレベ
ルに変化する。
一方、データ線駆動回路250において、負極性書込が指定される水平走査期間では、
図5(b)に示されるように、水平走査期間(H)の開始直後では初期設定モードとなる
点で正極性書込が指定される水平走査期間と同様であるが、目標電圧生成回路286から
出力される信号Vbの電圧は、階調の値「0」に相当する負極性電圧Vn(0)となる。また
、この初期設定モードでは、スイッチ制御信号X1〜X240が、すべてHレベルとなる点も
同様である。ただし、負極性書込が指定される水平走査期間の初期設定モードでは、ラン
プ信号Voutは電圧Vn(0)となるので、TFT274のドレイン電極に現れる信号Vaも電
圧Vn(0)となる。
負極性書込が指定される水平走査期間においてランプ・モードに移行した直後では、目
標電圧生成回路286から出力される信号Vbの電圧は、階調の値「1」に相当する負極
性電圧Vn(1)となる。また、負極性書込が指定される水平走査期間においてランプ・モー
ドに移行すると、ランプ信号Voutは、電圧Vn(0)から下降を開始するので、TFT27
4のドレイン電極に現れる信号Vaの電圧は、ランプ信号Voutの電圧下降に対して一次遅
れを伴って下降する。
負極性書込が指定される水平走査期間においてランプ・モードに移行した直後では、比
較回路280の入力端aに供給される信号Vaの電圧は、入力端bに供給される信号Vbの
電圧Vn(1)よりも高いので、信号FaはLレベルとなり、カウント値Dbはゼロのままであ
る。したがって、負極性書込が指定される水平走査期間においてランプ・モードに移行し
た直後では、階調の値が「0」である階調データがラッチされている列のスイッチ制御信
号は、HからLレベルに変化するが、階調の値が「0」以外の階調データがラッチされて
いる列のスイッチ制御信号は、Hレベルに維持される。
TFT274のドレイン電極に現れる信号Vaは、ランプ信号Voutの電圧下降に対して
一次遅れを伴って下降するのに対し、カウント値Dbがゼロであれば、信号Vbは電圧Vn(
1)であるので、やがて信号Vaの電圧が信号Vbの電圧Vn(1)に達することになる。
ここで、信号Vaの電圧が信号Vbの電圧Vn(1)に一致すると、信号FaはHレベルに変
化して、カウント値Dbが「1」だけアップカウントされるとともに、加算器284によ
る加算値は「1」だけインクリメントされて「2」になるので、目標電圧生成回路286
から出力される信号Vbの電圧は、階調の値「2」に相当する負極性電圧Vn(2)にステッ
プダウンする。なお、信号Vbが電圧Vn(2)にステップダウンすると、信号Vaは信号Vb
の電圧を上回るので、信号Faは再びLレベルに戻ることになる。
また、カウント値Dbが「1」にアップカウントされたとき、階調の値が「1」である
階調データがラッチされている列のスイッチ制御信号は、HからLレベルに変化するが、
階調の値が「2」以上である階調データがラッチされている列のスイッチ制御信号は、依
然としてHレベルに維持される。
ランプ信号Voutのさらなる電圧下降に伴って信号Vaの電圧が信号Vbの電圧Vn(2)に
一致すると、信号FaはHレベルに変化するので、カウント値Dbが「1」だけアップカウ
ントされて「2」となるので、目標電圧生成回路286から出力される信号Vbの電圧は
、階調の値「3」に相当する負極性電圧Vn(3)にステップダウンし、信号FaはLレベル
に戻る。
カウント値Dbが「2」にアップカウントされたとき、階調の値が「2」である階調デ
ータがラッチされている列のスイッチ制御信号は、HからLレベルに変化するが、階調の
値が「3」以上である階調データがラッチされている列のスイッチ制御信号は、依然とし
てHレベルに維持される。
以下同様な動作が、カウント値Dbが「255」となるまで繰り返される。このように
、i行目の走査線が選択され、かつ、負極性書込が指定される水平走査期間において、i
行j列の画素の階調データで指定された階調の値が1以上255以下のmである場合、ス
イッチ制御信号Xjは、TFT274のドレイン電極に現れる電圧が、階調の値mに対応
する負極性電圧Vn(m)に達したときにHからLレベルに変化する。ただし、i行j列の画
素の階調データで指定された階調の値が「0」である場合、スイッチ制御信号Xjは、初
期設定モードからランプ・モードに移行したときにHからLレベルに変化する。
結局、データ線駆動回路250において、j列目のスイッチ制御信号Xjは、正極性書
込・負極性書込のいずれでも、初期設定モードにおいてはHレベルとなり、この後にラン
プ・モードに移行してデータ線211の電圧と同視できる信号Vaの電圧が、信号Vbの電
圧、つまり階調データの指定値に対応する電圧となったとなったときに、HからLレベル
に変化することになる。
次に、スイッチ制御信号がHからLレベルに変化することによる液晶容量130への電
圧書込について説明する。すでに図4に示したように、垂直走査期間(F)において走査
信号Y1〜Y320は、この順番でHレベルとなるが、ここでは、i行目の走査信号Yiと、
これに続く(i+1)行目の走査信号Y(i+1)とがHレベルとなる場合について説明する
図6は、i行j列の画素の書き込みと、これより1行下に隣接する(i+1)行j列の
画素の書き込みとについて、走査信号Yi、Y(i+1)の関係において示す図である。
スイッチ制御信号Xjは、走査信号YiがHレベルとなる水平走査期間(H)の開始時に
おいてHレベルとなり、i行j列の画素を明るくさせるほど、つまり階調の値が大きいほ
ど、Hレベルとなる期間T1が長くなる。スイッチ制御信号XjがHレベルであると、j列
目のTFT272がオン状態となるので、j列目のデータ線211が給電線270に接続
され、これにより、j列目のデータ線211にはランプ信号Voutが供給される。
極性指定信号PolはHレベルであって正極性書込が指定された水平走査期間(H)では
、ランプ信号Voutは、階調の値「0」に対応する電圧Vp(0)から上昇する。
なお、データ線211に供給される信号は、上述したようにランプ信号Voutの電圧に
対して一次遅れを伴うが、この一次遅れを伴った信号は、TFT274のドレイン電極に
現れる信号Vaと同視できるので、j列目のデータ線211の電圧Sjは、j列目のTFT
272がオン状態にある限り、信号Vaの電圧と考えて良いことになる。
一方、走査信号YiがHレベルになると、i行目の走査線311に位置する1行分の画
素120において、TFT241がオン状態となる。
このため、i行j列の画素120における画素電極231には、ランプ信号Voutの電
圧変化に対して一次遅れを伴った電圧(信号Vaと同視できる電圧)が、j列目のデータ
線211およびオン状態のTFT241を介して印加されることになる。
正極性書込が指定される水平走査期間(H)では、コモン電極110に供給される信号
Voutは電圧Vpcで一定に保たれているので、i行j列の画素における液晶容量130で
は、TFT241がオン状態となっているときにTFT272のオンによって、画素電極
231を高位側とした書き込みが開始されることになる。
次に、当該水平走査期間の開始時から期間T1だけ経過すると、データ信号XjはHレベ
ルからLレベルに変化すると、TFT272がオンからオフ状態に切り替わる。このとき
、j列目のデータ線211は、電圧を確定する要因のないハイ・インピーダンス状態とな
り、TFT241がオン状態にあれば、画素電極231もハイ・インピーダンス状態にな
る。ただし、液晶容量130が、その直前の状態、すなわち、TFT272がオフ状態に
変化する直前の信号Vaの電圧と信号Vcomの電圧Vpcとの差電圧を保持するので、j列目
のデータ線211の電圧Sjおよびi行j列の画素電極231の電圧は、TFT272が
オフする直前の信号Vaの電圧に保たれる。
このように、i行j列の液晶容量130に対する書き込み電圧は、走査信号YiがHレ
ベルとなっている水平走査期間において、j列目のTFT272がオフした瞬間に確定し
て、正極性書込が指定されていれば、オフした瞬間における信号Vaの電圧と電圧Vpcと
の差電圧(図6において↑で示される電圧)が、画素電極231を高位側として、TFT
272のオフ後においても保持されることなる。この保持状態は、当該水平走査期間の終
了によりTFT241がオフしても同様に保たれる。
また、ここではi行目の画素のうち、j列目に位置するもので代表して動作説明したが
、走査信号YiがHレベルとなる期間においては、i行目に位置する1〜240列の画素
1行分のすべてについてj列目のような書き込みが同時並行的に実行される。
次の水平走査期間(H)においては、走査信号Y(i+1)がHレベルとなるので、(i+
1)行目に位置する1行分の画素について書き込みが同様に実行される。ただし、本実施
形態では、走査線毎に書込極性が反転するので、極性指示信号PolがLレベルに反転する
結果、ランプ信号Voutは、当該水平走査期間において階調の値「0」に対応する負極性
電圧Vn(0)から下降する一方、コモン電極110に供給される信号Voutは電圧Vncに切
り替わる。
このため、(i+1)行j列の液晶容量130に対して書き込まれる電圧は、走査信号
Y(i+1)がHレベルとなっている期間において、スイッチ制御信号XjがHからLレベルに
変化することによりj列目のTFT272がオフした瞬間に確定し、オフした瞬間におけ
る信号Vaの電圧と信号Vcomの電圧Vncとの差電圧(図6において↓で示される電圧)が
、画素電極231を低位側として、TFT272およびTFT241がオフしても、保持
されることなる。
ここでは、互いに隣接するiおよび(i+1)行目の書き込みついて説明しているが、
このような書き込みは、垂直走査期間(F)において、1、2、3、…、320行目の順
番で水平走査期間毎に実行されて、1フレームの画像が表示されることになる。また、次
の垂直走査期間(1F)では、各行において書込極性が反転して同様な書き込みが実行さ
れることになる。
ところで、1〜240列のTFT272は、初期設定モードにおいては全てオン状態に
あるが、ランプ・モードに移行すると、階調の値が小さい列から順番にオフ状態に切り替
わる。このため、ランプ信号生成回路252の出力端からみた容量負荷は、表示内容(つ
まりTFT272のオンからオフ状態に変化する個数変化)に応じて変動する。この容量
負荷の変動によって、給電線270に出力されるランプ信号Voutでは、電圧がズレたり
、リンギング等が発生したりする(図5参照)。さらに、ランプ信号Voutは、オン状態
のTFT272および寄生容量を有するデータ線211に供給されるので、当該データ線
211の電圧は、ランプ信号Voutに対して一次遅れを伴う。これらのため、データ線2
11の電圧は、ランプ信号Voutが電圧変化しているランプ信号Voutの電圧と一致しない
。したがって、ランプ信号に波形乱れ等が発生せず、TFT272がオン状態にあればラ
ンプ信号と同じ電圧がデータ線211に印加される、という構成を前提とする従来の技術
では、階調の値に応じた電圧を液晶容量に保持させることができず、明るさのズレや、表
示ムラなどの原因となる。
ここで、給電線270に供給されるランプ信号Voutにリンギングが発生するのであれ
ば、リンギングが収束するまで待てば良いが、このためには、水平走査期間(H)をより
長くする必要があるので、走査線の増加による表示の高精細化に対処できない、または、
表示可能な階調数を低下させなければならない、という問題がある。この問題を解消する
ためには、容量負荷が変動してもランプ信号の電圧変化の精度を高める必要があり、この
ためには、ランプ信号生成回路252における回路構成が複雑化するだけでなく、このよ
うなランプ信号生成回路252によるランプ信号生成動作を精度良く制御することが必要
となり、構成の簡易化や低消費電力化を大きく阻害してしまう。
また、従来の技術では、給電線270とデータ線211とを接続するTFT272のオ
ン抵抗が大きいと、時定数が大きくなり、ランプ信号Voutの電圧変化に対してデータ線
211の電圧変化が遅れるので、TFT272のオン抵抗を小さくをせざるを得ず、この
ため、当該TFT272のサイズを大きくする必要もあった。
なお、デジタルデータをD/Aコンバータによってアナログ信号に変換してランプ信号
Voutとするような構成も考えられるが、セトリング時間の変化による電圧ズレが発生し
たり、オフセット電圧が変動したりする可能性があるので、明るさのズレや表示ムラなど
を抑えることへの根本的な解消策ではないし、構成の簡易化や低消費電力化も阻害する。
これに対し、本実施形態によれば、オン状態のTFT272を介してデータ線211に
印加された電圧と同視できる信号Vaが目的とする階調電圧に一致したときに、TFT2
72をオンからオフ状態にすることによって液晶容量130に書き込む電圧を確定させて
いる。したがって、たとえランプ信号Voutの電圧がズレたり、リンギング等が発生した
り、また、電圧変化の精度が劣ったりしても、本実施形態では、液晶容量130の画素電
極に目標とする階調電圧を正確に印加することができるので、構成の簡易化や低消費電力
化を図った上で、明るさのズレや表示ムラなどの発生を抑えることが可能となる。
特に、ランプ信号生成回路252によるランプ信号Voutに、波形精度が要求されない
ので、周波数安定度の低いCR発振回路などを適用することができる、という効果もある

また、本実施形態では、信号Vaが目的とする階調電圧と比較するので、TFT272
のオン抵抗は多少大きくても良く、このため、当該TFT272のサイズを小さくするこ
とも可能である。
くわえて、実施形態において、アナログ信号経路のバッファ回路276、比較回路28
0および目標電圧生成回路286における誤差やオフセットは、接続関係が固定であるた
めに常に一定であり、表示ムラ等に影響を及ぼすことはない。
なお、本実施形態では、階調の値に応じた時間が経過したときにTFT272をオンか
らオフ状態とするための構成と比較すると、実質的に追加する必要のある部分は、図3に
おいて一点鎖線で囲まれた領域部分である。このため、構成の変更(追加)が少なくて済
む。
換言すれば、構成の変更が多くても良いのであれば、例えば信号VaをA/Dコンバー
タによりデジタル値に変換するとともに、このデジタル値が、j列目でいえば、j列目の
画素の階調データで指定された階調の値に相当する値に達したときに、スイッチ制御信号
XjをHからLレベルに切り替える構成としても良い。
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、ランプ信号生成回路252と、目標電圧生成回路286と
の2つを備えていたが、両回路については、後者の目標電圧生成回路でまとめる構成も可
能である。
そこで次に、このような構成を採用した第2実施形態について説明する。この第2実施
形態に係る電気光学装置は、第1実施形態のデータ線駆動回路のみが異なる。このため、
以下の説明では、データ線駆動回路の相違点を中心に説明する。
図7は、第2実施形態に係る電気光学装置のデータ線駆動回路250の構成を示すブロ
ック図である。
この図に示されるように、第1実施形態におけるランプ信号生成回路252は存在せず
、その代わりに、目標電圧生成回路286によって生成された信号Vbが、バッファ回路
290によるバッファリングを経て給電線270に、ステップ状に電圧が変化するランプ
信号Voutとして供給される構成となっている。このため、第2実施形態では、目標電圧
生成回路286が、カウント値に応じた階調電圧のランプ信号を生成する信号生成回路と
して機能する。
なお、バッファ回路290は、信号Vbの駆動能力を高めるための、電圧増幅係数が「
1」である電圧増幅回路である。
上述したように、TFT274のドレイン電極に現れる信号Vaは、給電線270に供
給されたランプ信号Voutの電圧変化に対して一次遅れを伴うので、ランプ信号Voutがス
テップ状に変化した場合、図8に示されるように電圧変化することになる。
したがって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、液晶容量130の画素
電極に対して目標とする階調電圧を正確に印加することができるので、データ線駆動回路
250の構成のさらなる簡易化を図った上で、明るさのズレや表示ムラなどの発生を抑え
ることが可能となる。
ところで、第2実施形態においてバッファ回路276、290、比較回路280などに
オフセットが発生した場合、誤動作の原因となる可能性がある。例えば、正極性書込が指
定される水平走査期間(H)の初期設定モードにおいて、信号Vaの電圧が、信号Vbの電
圧と同一でなく、高くなってしまうようにオフセットがかかった場合や、負極性書込が指
定される水平走査期間(H)の初期設定モードにおいて、信号Vaの電圧が、信号Vbより
も低くなってしまうようにオフセットがかかった場合などで、誤動作してしまうことにな
る。
そこで、バッファ回路290を次のような構成とすれば良い。すなわち、給電線270
に出力されるランプ信号Voutの電圧が、目標電圧生成回路286により生成される信号
Vbの電圧よりも、正極性書込が指定される水平走査期間(ランプ信号Voutを上昇させる
水平走査期間)のときにはやや高く、負極性書込が指定される水平走査期間(ランプ信号
Voutを下降させる水平走査期間)のときにはやや低くなるように、バッファ回路290
を構成すれば良い。
このようなバッファ回路290の一例を図9に示す。この図に示されるように、バッフ
ァ回路290は、極性指定信号PolがHレベルとなって正極性書込が指定される水平走査
期間である場合、スイッチ291が図において実線で示される位置をとって、信号Vbの
電圧をダイオード292の順方向電圧の分だけ高位側にシフトさせる一方、極性指定信号
PolがLレベルとなって負極性書込が指定される水平走査期間である場合、スイッチ29
1が図において破線で示される位置をとって、信号Vbの電圧をダイオード293の順方
向電圧の分だけ低位側にシフトさせて、それぞれランプ信号Voutとして出力する構成で
ある。
また、符号295、296は、いずれも電圧増幅係数が「1」の電圧増幅回路である。
なお、目標電圧生成回路286を、例えばデジタル値をD/A変換して信号Vbとする
構成において、正極性書込が指定される水平走査期間であれば、信号Vbの電圧を高位側
にシフトさせる一方、負極性書込が指定される水平走査期間であれば、信号Vbの電圧を
低位側にシフトさせても良い。
なお、第1および第2実施形態では、コモン電極110に供給されるコモン信号Vcom
を、正極性書込が指定される水平走査期間では相対的に低い電圧Vpcとし、負極性書込が
指定される水平走査期間では相対的に高い電圧Vncとしたが、同じ電圧で一定としても良
い。ただし、コモン信号Vcomの電圧を正極性・負極性で同一とした場合、ランプ信号Vo
utの電圧振幅がほぼ2倍にする必要があるので、各部に電圧耐性が要求されるだけでなく
、寄生容量等によって電圧振幅が大きくなる分だけ電力が無駄に消費されてしまう。
上述した実施形態において、液晶容量130はノーマリーブラックモードとしたが、保
持される電圧実効値が小さいほど、明状態となるノーマリーホワイトモードとしても良い
。ノーマリーホワイトモードであれば、カウンタ282の初期値を「255」とし、これ
を信号Faの立ち上がりでダウンカウントする構成とし、さらに、カウント値Dbを加算器
284が「1」だけデクリメントする構成であれば良い。
また、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成して、カラー表示を行
うとしても良いし、さらに、別の1色(例えばシアン(C))を追加し、これらの4色の
画素で1ドットを構成して、色再現性を向上させる構成としても良い。
ランプ信号Voutの電圧上昇率または下降率は一定である必要はなく、単調増加または
単調減少であれば良い。このため、例えば弓なりの、いわゆるガンマカーブ特性を持たせ
ても良い。また、第2実施形態において、目標電圧生成回路286による信号Vbを、バ
ッファ回路290を介してランプ信号Voutとして供給したことからも判るように、ラン
プ信号Voutの電圧をステップ状に上昇または下降させても良い。
なお、電圧比較の誤判断を防止するために、比較回路280に対し数ミリボルトから数
十ミリボルト程度の幅のヒステリシス特性を持たせても良い。ヒステリシスの幅は、例え
ば実験的に求めて設定するのが望ましい。
<電子機器>
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置1を表示装置に適用した電子機器について
説明する。図10は、実施形態に係る電気光学装置1を用いた携帯電話1200の構成を
示す図である。
この図に示されるように、携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受
話口1204、送話口1206とともに、上述した電気光学装置1を備えるものである。
なお、電気光学装置1のうち、表示領域100に相当する部分以外の構成要素については
外観としては現れない。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図10に示される携帯電話の他
にも、デジタルスチルカメラや、フォトストレージ、ノートパソコン、液晶テレビ、ビュ
ーファインダ型(または、モニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、
ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、PO
S端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器
の表示装置として、上述した電気光学装置1が適用可能であることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置におけるデータ線駆動回路の構成を示す図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る電気光学装置におけるデータ線駆動回路を示す図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 同電気光学装置におけるバッファ回路の一例を示す図である。 実施形態に係る電気光学装置を適用した携帯電話の構成を示す図である。
符号の説明
1…電気光学装置、110…コモン電極、120…画素、211…データ線、231…
画素電極、241…TFT、250…データ線駆動回路、252…ランプ信号生成回路、
266…比較回路、270…給電線、272、274…TFT、275…ダミー容量、2
86…目標電圧生成回路、280…比較回路、282…カウンタ、311…走査線、35
0…走査線駆動回路、400…制御回路

Claims (8)

  1. 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備え、
    前記複数の画素の各々は、
    データ線と画素電極との間にて、走査線が選択されたときにオン状態となる画素スイッ
    チング素子を有し、前記画素スイッチング素子がオン状態のときにデータ線の電圧に基づ
    いた階調となる
    電気光学装置の駆動回路であって、
    前記複数行の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    前記複数列のデータ線をそれぞれ駆動するデータ線駆動回路と、
    を具備し、
    前記データ線駆動回路は、
    前記走査線駆動回路によって一の行の走査線が選択された期間に、電圧が単調またはス
    テップ状に変化するランプ信号を給電線に供給する信号生成回路と、
    前記複数列のデータ線の各々に設けられ、前記給電線とデータ線との間でオンまたはオ
    フ状態となる複数のデータ側スイッチング素子と、
    前記一のデータ線に対応するデータ側スイッチング素子を、
    当該選択された期間の開始側からオン状態にさせ、
    前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧が、当該一の行の走査線と当該一のデ
    ータ線との交差に対応する画素の階調に対応する電圧に達したときに、オフ状態にさせる
    スイッチ制御回路と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  2. 一端が前記給電線に接続されてオン状態に維持されたダミースイッチング素子を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記ダミースイッチング素子の他端の電圧を、前記給電線を
    介して供給されたランプ信号の電圧として検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動回路。
  3. 一端が前記ダミースイッチング素子の他端に接続され、他端が所定電位の給電線に接続
    されたダミー容量を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置の駆動回路。
  4. 前記データ線駆動回路は、
    カウント値に応じた階調電圧を生成する目標電圧生成回路を備え、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記信号生成回路によって生成され、前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧
    が前記階調電圧に達したか否かを判別する比較回路と、
    前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧が前記階調電圧に達したと判別された
    ときに前記カウント値をアップまたはダウンカウントさせるカウンタと、
    を備え、
    前記一のデータ線に対応するデータ側スイッチング素子を、前記カウント値が、当該一
    の行の走査線と当該一のデータ線との交差に対応する画素の階調に達したときに、オフ状
    態にさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動回路。
  5. 前記信号生成回路は、
    カウント値に応じた階調電圧を前記ランプ信号として生成し、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記信号生成回路によって生成され前記給電線を介して供給された階調電圧が、前記信
    号生成回路によって生成された階調電圧に達したか否かを判別する比較回路と、
    前記給電線を介して供給された階調電圧が、前記信号生成回路によって生成された階調
    電圧に達したと判別されたときに前記カウント値をアップまたはダウンカウントさせるカ
    ウンタと、
    を備え、
    前記一のデータ線に対応するデータ側スイッチング素子を、前記カウント値が当該一の
    行の走査線と当該一のデータ線との交差に対応する画素の階調に達したときに、オフ状態
    にさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動回路。
  6. 前記画素は、
    前記画素スイッチング素子がオン状態のときに、データ線とコモン電極との電圧差に応
    じた階調となり、
    前記コモン電極には、相対的に低い電圧および相対的に高い電圧が所定の周期で交互に
    印加され、
    前記ランプ信号の電圧は、
    前記コモン電極に前記相対的に低い電圧が印加される期間では、当該相対的に低い電圧
    以上の電圧から単調増加またはステップ状に増加し、
    前記コモン電極に前記相対的に高い電圧が印加される期間では、当該相対的に高い電圧
    以下の電圧から単調減少またはステップ状に減少する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動回路。
  7. 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、
    前記複数行の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    前記複数列のデータ線をそれぞれ駆動するデータ線駆動回路と、
    を具備し、
    前記データ線駆動回路は、
    前記走査線駆動回路によって一の行の走査線が選択された期間に、電圧が単調またはス
    テップ状に変化するランプ信号を給電線に供給する信号生成回路と、
    前記複数列のデータ線の各々に設けられ、前記給電線とデータ線との間でオンまたはオ
    フ状態となる複数のデータ側スイッチング素子と、
    前記一のデータ線に対応するデータ側スイッチング素子を、
    当該選択された期間の開始側からオン状態にさせ、
    前記給電線を介して供給されたランプ信号の電圧が、当該一の行の走査線と当該一のデ
    ータ線との交差に対応する画素の階調に対応する電圧に達したときに、オフ状態にさせる
    スイッチ制御回路と、
    を備え、
    前記複数の画素の各々は、データ線と画素電極との間にて、走査線が選択されたときに
    オン状態となる画素スイッチング素子を有し、前記画素スイッチング素子がオン状態のと
    きに、データ線の電圧に基づいた階調となる
    ことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項7に記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013105127A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Canon Inc 電気光学表示装置および電子機器
JP2018194862A (ja) * 2013-01-24 2018-12-06 フィニサー コーポレイション リキッド・クリスタル・オン・シリコン・チップにおけるローカル・バッファ

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