JP2008191401A - トナーカートリッジ - Google Patents

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秀明 河合
Yoshimi Kuroda
好美 黒田
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Abstract

【課題】画像形成装置用のトナーカートリッジにおいて、非純正のトナーが充填されることを防止することができ、しかも製造業者等による純正トナーの充填作業を、迅速且つ作業効率よく行うことができるようにする。
【解決手段】トナーカートリッジ20の位置決め用の係合突起55を、トナー充填口25を覆うカバー部材30に形成する。カバー部材30は、ベース片31に形成された長孔32に挿入されたビス36により締結固定されており、ビス36を緩めたとき、カバー部材30が姿勢変位することにより、係合突起55も位置ズレするように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置内に着脱自在に装着され、現像部にトナーを供給するトナーカートリッジに関する。
従来より、この種の電子写真方式の画像形成装置においては、トナーカートリッジを交換することでトナーを補給することができる、所謂カートリッジ交換方式と称されるトナー補給システムが広く採用されている。かかる方式のトナーカートリッジの筐体には、トナー室にトナーを充填するための充填口が開設されており、工場からの出荷時においては、トナーの充填後に充填口にキャップを圧入することにより、充填口は密閉封止されている。トナー室にトナーを再充填することも可能であり、その場合にはキャップを外してから、充填口からトナーを投入すればよく、また、再びキャップを装着することで、充填口を再び密閉封止状態とすることができる。
近年、省資源化が進められる中でサプライ品の回収、再利用が積極的に進められており、これに伴って製造者以外の所謂リサイクル業者によるリサイクル品が再使用される事態が見受けられる。つまり、リサイクル業者がトナーカートリッジを回収したうえで、回収されたトナーカートリッジにトナーを再充填し、それを安価なリサイクル品としてユーザが利用するようなケースが見受けられる。
しかし、リサイクル業者によって、正規品とは異なるトナーが再充填された場合には、画像形成装置で形成される画像品質が低下しやすい。つまり、この種の画像形成装置に使用されるトナーは、画像形成装置の特性に合わせて、製造者が厳密に調合・調整した純正のトナーを用いることが望ましく、純正ではないトナーを再充填した場合には、画像形成装置の性能が十分に発揮されず、画像品質が低下することが避けられない。
このように非純正トナーが充填されることを防止し得る公知の手段としては、例えば特許文献1を挙げることができる。そこでは、アジテータ軸に取り付けるカラーをフランジ形状とし、該カラーの半径をアジテータ軸の中心と下ケースのトナー充填口の距離よりも大きくして、下ケースのトナー充填口と一致し得る半径の部位に孔を設けている。そして、アジテータ軸を回転させて、カラーの孔の位置が充填口と一致した場合にのみ、トナーの充填作業を行うことができるようにしている。
特開平11−167287号公報
特許文献1に記載のトナーカートリッジの問題は、カラーの孔と充填口との位置合わせ作業が煩わしく、製造業者やその正規代理店等(以下、製造業者等と記す)が純正のトナーを充填する場合にも、その作業に手間が掛かって、作業効率が低下しやすいことにある。
換言すれば、トナーの充填作業を作業効率良く行うことができないため、リサイクル業者等により非純正のトナーが充填されることの抑制効果は期待できるものの、製造業者等による純正トナーの充填作業であっても、それをスムーズに進めることができない点に実用利便上の不利があった。
本発明の目的は、画像形成装置用のトナーカートリッジにおいて、非純正のトナーが充填されることを防止することができ、しかも製造業者等による純正トナーの充填作業を、迅速且つ作業効率よく行うことができるようにすることにある。
請求項1記載の本発明は、画像形成装置内に形成されたカートリッジ装着部に着脱自在に装着され、該カートリッジ装着部への装着状態において、隣接配置された感光体にトナーを供給するトナーカートリッジを対象とする。前記トナーカートリッジは、ケース本体内にトナーが収容されるトナー室を有し、該ケース本体の外面には、該トナー室内にトナーを充填するための充填口が開設されており、この充填口はキャップで密封封止されている。前記トナーカートリッジに形成した係合突起を、前記カートリッジ装着部に形成した係合凹部に係合させることにより、トナーカートリッジがカートリッジ装着部に位置決め装着される。
そして、前記充填口は、締結具によってケース本体に締結固定されるカバー部材によって覆われており、該締結具を緩めて締結固定状態を解除したとき、該カバー部材が姿勢変位し得るように構成されており、前記係合突起が、前記カバー部材に設けられていることを特徴とする。
具体的には、請求項2記載の本発明のように、前記ケース本体の充填口の周囲には、複数個のビス穴が形成されており、これらビス穴に対応してカバー部材には、ビス用の長孔が複数個開設されており、前記長孔にビスを挿入したうえで、前記ビス穴にビスをねじ込むことにより、前記カバー部材がケース本体に対して締結固定され、ビスを緩めて締結固定状態を解除したとき、該カバー部材が長孔およびビスで案内支持されながら、姿勢変位し得るように構成することができる。
より詳しくは、請求項3記載の本発明のように、前記充填口は、前記ケース本体の前後方向の一側面に開設されており、該充填口を覆うカバー部材の側面から前記係合突起が前後の外向きに突設されており、前記カバー部材は、前記充填口を覆う円盤状のベース片を備えており、該ベース片の同心位置に、ビス用の部分円弧状の長孔が複数個開設されており、前記長孔にビスを挿入したうえで、前記ビス穴にビスをねじ込むことにより、カバー部材がケース本体に対して締結固定され、ビスを緩めて締結固定状態を解除したとき、該カバー部材が長孔およびビスで案内支持されながら、同心位置で回転変位し得るように構成することができる。
この種の電子写真式の画像形成装置において、良好な画像品質を確保するためには、カートリッジ装着部に対するトナーカートリッジの厳密な位置合わせ精度が要求される。つまり、カートリッジ装着部に対してトナーカートリッジを位置精度良く装着することにより、感光体に対する最適な位置にトナーカートリッジを組み付けることができ、これにて感光体に対して過不足無く最適量のトナーを供給することができる。
本発明に係るトナーカートリッジでは、係合突起をカートリッジ装着部に形成した係合凹部に係合させることにより、トナーカートリッジがカートリッジ装着部に位置決め装着されて、上述の位置合わせ精度が確保される。より詳しくは、係合突起は、締結具を緩めることで姿勢変位し得るカバー部材に設けられているものの、工場出荷時における初期状態においては、先の厳密な位置合わせ精度が確保されるような最適位置に係合突起を配設したうえで、カバー部材を固定することにより、係合突起を当該最適位置に固定しておく。
かかる係合突起の最適位置は、専用の治具を用いれば簡単確実に得ることができる。つまり、係合突起の最適位置には、コンマミリ単位の厳密な位置精度が要求されるものの、例えば、トナーカートリッジの上面や側面を位置基準とする専用の治具を用いれば、カバー部材とともに係合突起を姿勢変位させて、当該係合突起を最適位置に固定することができる。換言すれば、専用の治具を用いなければ、係合突起を最適位置に固定することは困難であり、上述のような厳密な位置精度が要求されることを鑑みると、当該治具を用いなければ、係合突起を最適位置に固定させることは実質的に不可能であると言わざるを得ない。
しかるに、請求項1記載の本発明のように、締結具を緩めると姿勢変位するようなカバー部材に係合突起を設けていると、トナーの再充填を行うことを目的として、締結具を緩めた場合には、カバー部材が姿勢変位することが避けられず、それ以後は治具を用いることなく係合突起を最適位置に位置決め固定することが非常に困難となる。このため、治具を有しない製造業者等以外の者、例えばリサイクル業者などが、カバー部材を取り外した場合には、トナーの再充填作業は行うことができるものの、最終的に係合突起を最適位置に位置決め固定することができない。したがって、このようなリサイクル業者等によるリサイクル品のトナーカートリッジ(以下、非正規のリサイクルカートリッジと記す)を画像形成装置に装着した場合には、感光体に対するトナーカートリッジの最適な姿勢位置が確保されず、感光体に対するトナー供給量に過不足が生じ、画像品質が低下することが避けられない。このことは、非正規のリサイクルカートリッジの信用性、信頼性が損なわれることを意味し、結果として、非純正のトナーが再充填された非正規のリサイクルカートリッジを市場から排除することができる。したがって、画像形成装置の使用者が誤って品質の劣るトナーカートリッジを購入することが防止される。
また、治具を用いれば簡単確実に係合突起を最適位置に位置決め固定することができるため、治具を用いた位置合わせ作業を除いては、従来と同様の手順でトナーの再充填作業を行うことができ、一連のトナーの再充填作業を迅速且つ作業効率良く進めることができる。係合突起が位置ズレすることに起因する画像品質の低下問題が生じるおそれもない。
加えて、簡単な構成でもって確実に非純正のトナーの再充填を防止することができ、トナーカートリッジの製造コストの増加を抑えることができる点でも優れている。
請求項2記載の本発明によれば、ビス穴と、該ビス穴にカバー部材側に設けられた長孔を介してねじ込まれるビスで締結具を構成したので、ビスを緩めたとき、長孔およびビスで案内支持されながら、カバー部材を姿勢変位させることができる。これによれば、ビス穴に対するビスの螺合状態を解除してカバー部材を取り外すだけの操作で、充填口を露出させて、トナーの充填を行うことができる。また、トナーの充填が完了したのちは、カバー部材の長孔を介してビス穴にビスを螺合装着することで、カバー部材が遊動可能な仮止め状態でケース本体に装着することができ、したがって、当該仮止め状態で治具を用いて係合突起が最適位置に位置するようにカバー部材を姿勢変位させることができる。これにて、係合突起の位置決め作業、およびビスによる締結作業を仮止め状態で進めることができるので、カバー部材がケース本体から完全に分離された状態で係合突起の位置合わせ作業を進める形態に比べて、より少ない手間で確実に係合突起の位置合わせ作業を進めることができる。また、仮止め状態でカバー部材および係合突起の固定作業を進めることができるので、カバー部材が脱落するおそれが無く、係合突起の不用意に位置ズレするおそれが少ない点でも優れている。
請求項3記載の本発明においては、カバー部材を複数個の円弧状の長孔を有する円盤状のベース片を含むものとしたので、仮止め状態において、長孔およびビスで案内支持されながら、カバー部材を同心位置で回転変位させることができる。これによれば、治具を使用しながら、カバー部材を回転変位させるだけの簡単な操作で、係合突起を最適位置に位置させることができ、より少ない手間でカバー部材および係合突起の固定作業を進めることができる。カバー部材を同心位置で回転変位させる構成であるから、カバー部材や、ケース本体側の装着支持構造のコンパクト化を図ることが容易である点でも優れており、このことは、トナーカートリッジの小型化を図るうえで有利である。
(第1実施形態)
図1乃至図8に、本発明に係るトナーカートリッジを、コピー機能とファクシミリ機能とを備えた複合機のトナーカートリッジに適用した第1実施形態を示す。図2において、複合機1(画像形成装置)は、給紙カセット2と、該給紙カセット2から用紙給送路を経て送られてきた記録用紙に対して画像形成を行う画像記録部3と、該画像記録部3の上方に配置された画像読取部4とで構成される。画像読取部4の上面には、各種操作ボタンを有する操作パネル5と、自動原稿搬送装置6(ADF)が設けられている。
なお、本実施形態においては、説明の便宜上、操作パネル5の伸び方向を左右方向と規定する(図2参照)。また、当該左右方向と直交する方向を前後方向と規定する(図1参照)。
図2および図3において、記録用紙に対する画像形成を担うプロセスユニット7は、感光体ユニット10と、感光体ユニット10にトナーを供給するトナーカートリッジ20とで構成される。図3に示すように、感光体ユニット10(以下、単にユニットと記す)は、前後横長の角箱状のケース本体11の内部に、記録用紙に接触してトナーを転写する感光体ドラム(感光体)12と、感光体ドラム12の表面を電位に帯電させる帯電器13、除電ブラシ14などを備えている。図3において符号15は、感光体ドラム12に対向配置された転写ローラを、符号16は、感光体ドラム12に静電潜像画像を形成するためのLEDヘッドを示す。
トナーカートリッジ20(以下、単にカートリッジと記す)は、前後横長の四角箱状のケース本体21の内部に、トナーを収容するトナー室22と、感光体ドラム12にトナーを供給する現像ローラ23と、現像ローラ23にトナー室22内のトナーを供給する供給ローラ24とを備えている。そして、トナー室22内に組み付けられたアジテータ22aでトナー室22内のトナーを攪拌しながら、該トナー室22の左面に開設された開口部22bから供給ローラ24と現像ローラ23を介して感光体ドラム12にトナーを与える。これにより、感光体ドラム12上の静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成し、給紙カセット2から画像記録部3に給送されてくる用紙にトナー画像を順次転写する。
図4に示すように、これらユニット10およびカートリッジ20は、画像記録部3内に形成されたユニット装着部50およびカートリッジ装着部51に、着脱自在に装着保持される。これら装着部50・51は、ユニット10およびカートリッジ20の外観形状に合わせて凹み形成された前後方向に長い凹部であり、これら装着部50・51に対して上方よりユニット10およびカートリッジ20は装着される。かかる装着状態において、現像ローラ23が感光体ドラム12に圧着することで、カートリッジ20から感光体ドラム12へのトナーの供給が行われる。
図3乃至図7に示すように、ユニット装着部50を区画する前後の隔壁52・52の上面には、ユニット10の前後の側面に突設された支持軸60・60を受け入れて、ユニット10を遊動不能に適正位置に位置決め保持するための係合凹部53・53が形成されている。同様に、カートリッジ装着部51を区画する前後の隔壁54の上面には、カートリッジ20の前後の側面に突設された係合突起55・55を受け入れて、カートリッジ20を遊動不能に適正位置に位置決め装着するための係合凹部56・56が形成されている。
図1および図6に示すように、カートリッジ20のケース本体21の前側面21aには、トナー室22内にトナーを充填するための充填口25が開設されている。本実施形態においては、ケース本体21の前側面21aに、前方向の受面26aを有する正面視で円形状の凹部26を段付き状に凹み形成し、この受面26aの中央部に、充填口25を有する円筒状の開口壁27を前方向に突設した。
充填口25を密閉封止するキャップ28は、有底円筒状の本体部28aと、該本体部28aの一側端から外向きに張り出し形成された円環状のフランジ部28bとを一体に成形してなる樹脂成形品であり、本体部28aを充填口25に押し込んだときに、該本体部28aが開口壁27に内嵌装着されることで、充填口25を密閉封止する。かかる密閉封止状態において、フランジ部28bが開口壁27の突端で受け止められることで、キャップ28の充填口25への挿入限界が規制される。また、フランジ部28bに指等を掛けて、これを手前に引き出すことで、キャップ28を取り外して、充填口25の密閉封止状態を解除することができる。このように密閉封止状態を解除したとき、充填口25からトナー室22内にトナーを送り込むことができる。
不用意にキャップ28が取り外されたり、イタズラを受けたりすることを防ぐことを目的として、充填口25にはカバー部材30がビス止め固定される。このカバー部材30は、凹部26の内径寸法よりも僅かに小さな外径寸法を有する円盤状のベース片31を基体とするものであり、ベース片31の盤面の三箇所には、ビス用の長孔32が開設されている。これら長孔32は、それぞれが部分円弧状を呈しており、ベース片31と同心位置に等間隔を置いて設けられている。
これら長孔32に対応して凹部26の受面26aには、三本のねじボス33が突設されており、これらねじボス33を繋ぐように、受面26aには円筒状のリブ壁35が突設されている。ねじボス33とリブ壁35の受面26aからの突出寸法は、同寸法に設定されている。
図6に示すように、長孔32にビス36(締結具)を挿入したうえで、ねじボス33に形成されたビス穴34にねじ込み、両者36・34を螺合接合させることにより、カバー部材30をケース本体21に締結固定することができる。かかる締結固定状態において、ねじボス33とリブ壁35とでベース片31の後面が受け止められることで、カバー部材30の凹部26内への挿入限界が規制される。なお、図6に示すように、挿入限界までカバー部材30を押し込んだとき、つまり締結固定状態においては、ベース片31の前面とケース本体21の前側面21aとは面一状となるように構成されている。また、長孔32には、ビス36の頭部を受け入れる凹部32aが段付き状に陥没形成されており、締結固定状態において、ビス36がケース本体21の前側面21aから突出することもない。
また、ビス36を緩めたときには、カバー部材30を同心位置で回転変位させることができる。つまり、全てのビス36を緩めたとき(以下、この状態を仮止め状態と記す)には、長孔32およびビス36で案内支持させながら、カバー部材30を同心位置で回転変位させることができる。尤も、ビス36とビス穴34との螺合係合を完全に解除したときには、カバー部材30を凹部26から取り外すことができ、このときには充填口25を露出させて、トナーの充填作業を行うことができる。
そのうえで本実施形態では、回転変位可能に構成された充填口25を覆うカバー部材30に、上述の位置決め用の係合突起55(前方側の係合突起55)を一体的に形成した点が着目される。この係合突起55は、ベース片31の前面から突設された円筒状のボスであり、カートリッジ20をカートリッジ装着部51に装着した際に係合凹部56に係合して、カートリッジ20を位置決め保持する。
繰り返すが、この種の電子写真式の画像形成装置1では、カートリッジ装着部51に対してカートリッジ20を最適位置に組み付けることが、良好な画像品質を確保するうえで重要である。つまり、カートリッジ装着部51に対してカートリッジ20を位置精度良く装着することにより、感光体ドラム12に対する最適な位置にカートリッジ20を組み付けることができ、これにて該感光体ドラム12に密着する現像ローラ23を介して、感光体ドラム12に対して過不足無く最適量のトナーを供給することができる。したがって、締結固定状態におけるカバー部材30の姿勢位置が不適で、係合突起55の姿勢位置が最適位置から位置ズレしていると、カートリッジ装着部51に対して最適姿勢でカートリッジ20を装着することができず、その結果、感光体ドラム12と現像ローラ23との圧着状態が不適となって、トナー供給量に過不足が生じて画像品質が低下することが避けられない。
そこで、本実施形態では、図1および図8に示すような専用の治具40を用いて、係合突起55の最適位置を求めている。この治具40は、カートリッジ20のケース本体21の外面に係合する位置決めピース41と、係合突起55を捕捉して、その姿勢位置を規定する捕捉ピース42とで構成される。位置決めピース41は、ケース本体21の上面21bと左側面21cとを基準面として、これらの二つの基準面で構成されるコーナー部に係合するものであり、上面21bに当接する水平片41aと左側面21cに当接する垂直片41bとからなるL字形を呈している。垂直片41bの下端部から捕捉ピース42が水平方向に片持ち状に張り出し形成されており、捕捉ピース42の遊端には、係合突起55の挿入を許す捕捉孔43が開設されている。
ビス36を緩めてカバー部材30を仮止め状態としたうえで、捕捉孔43に係合突起55を挿入保持させてから、図8に示すように、位置決めピース41のL字の内角部をケース本体21の上面21bと左側面21cとで構成されるコーナー部に係合させる。これにて、長孔32とビス36とに案内支持させながら、同心位置でカバー部材30を回転変位させて、係合突起55を最適位置に位置させることができる。次に、ビス36をビス穴34にねじ込み、カバー部材30を締結固定すれば、係合突起55を最適位置に固定することができる。
しかるに本実施形態に係るトナーカートリッジ20によれば、治具40を有しない製造業者等以外の者、例えばリサイクル業者などが、カバー部材30を取り外した場合には、トナーの再充填作業を行うことができるものの、最終的に係合突起55を最適位置に位置決め固定することが困難となる。したがって、このようなリサイクル業者等による非正規なリサイクルカートリッジを画像形成装置1に装着した場合には、感光体ドラム12に対するカートリッジ20の最適な姿勢位置が確保されず、感光体ドラム12に対するトナー供給量に過不足が生じ、画像品質が低下することが避けられない。このことは、非正規のリサイクルカートリッジの信用性、信頼性が著しく損なわれることを意味し、結果として、非純正のトナーが再充填された非正規のリサイクルカートリッジを市場から排除できると考える。
一方、治具40を有する製造業者等は、係合突起55を最適位置に容易に位置決め固定することができるので、治具40を用いた位置合わせ作業を除いては、従来と同様の手順でトナーの再充填作業を行うことができ、したがって一連のトナーの再充填作業を迅速且つ作業効率良く進めることができる。また、係合突起55が位置ズレすることに起因する画像品質の低下問題が生じるおそれもない。
また、カバー部材30を複数個の円弧状の長孔32を有する円盤状のベース片31を含むものとしたので、仮止め状態において、長孔32およびビス36で案内支持させながら、当該長孔32の開口寸法を最大揺動幅として、カバー部材30を同心位置で回転変位させることができる。これによれば、カバー部材30を回転変位させるだけの簡単な操作で、係合突起55を最適位置に位置させることができ、カバー部材30がケース本体21から完全に分離された状態で係合突起55の位置合わせ作業を進める形態に比べて、より少ない手間で確実に係合突起55の位置合わせ作業を進めることができる。また、仮止め状態でカバー部材30および係合突起55の固定作業を進めることができるので、カバー部材30が凹部26から脱落するおそれが無く、係合突起55の不用意に位置ズレするおそれが少ない。
また、カバー部材30を同心位置で回転変位させる構成であるから、カバー部材30や、これを支持するケース本体21の支持構造のコンパクト化を図ることも容易である。このことは、トナーカートリッジ20の小型化を図るうえで有利である。
(第2実施形態)
本発明に係るトナーカートリッジの第2実施形態を図9に示す。そこでは、ケース本体21の前側面21aに、正面視で四角形状の凹部26を段付き状に形成した点と、これに合わせて充填口25を覆うカバー部材30を四角形状とした点が先の第1実施形態と相違する。また、カバー部材30のベース片31に上下二箇所に長短二つの直線状の長孔32を開設し、ビス36を緩めた仮止め状態においては、この長孔32に沿って、カバー部材30が左右方向にスライド移動できるようにした点が先の第1実施形態と相違する。それ以外の点は、先の第1実施形態と同様であるので、同様の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。また、この図9に示す形態によっても、先の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図10に第2実施形態の変形例を示す。そこでは、カバー部材30のベース片31の左右二箇所に長短二つの直線状の長孔32を開設し、ビス36を緩めた仮止め状態においては、この長孔32に沿って、カバー部材30が上下方向にスライド移動できるようにした点が、先の図9に示す形態と相違する。それ以外の点は、図9の形態と同様である。
係合突起55の位置合わせに使用される治具40は、上記第1実施形態の図1および図8に示した形状に限られず、要はカートリッジ20のケース本体21の外面を基準として、係合突起55の最適位置を一義的に求めることができるものであればよい。
ビス36やビス穴34や長孔32の個数や形状は、先の実施形態に示したものに限られない。
本発明の第1実施形態に係るトナーカートリッジの要部の分解斜視図である。 本発明に係るトナーカートリッジが適用される画像形成装置を示す図である。 トナーカートリッジと感光体ユニットとで構成されるプロセスユニットの縦断構成図である。 カートリッジ装着部に対するトナーカートリッジの装着構造を説明するための図である。 トナーカートリッジと感光体ドラムとの最適な位置関係を示す図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 治具を用いた係合突起の位置決め作業を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るトナーカートリッジの平面図である。 本発明の第2実施形態に係るトナーカートリッジの変形例を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
12 感光体(感光体ドラム)
20 トナーカートリッジ
21 ケース本体
22 トナー室
25 充填口
28 キャップ
30 カバー部材
31 ベース片
32 長孔
34 ビス穴
36 ビス(締結具)
51 カートリッジ装着部
55 係合突起

Claims (3)

  1. 画像形成装置内に形成されたカートリッジ装着部に着脱自在に装着され、該カートリッジ装着部への装着状態において、隣接配置された感光体にトナーを供給するトナーカートリッジであって、
    前記トナーカートリッジは、ケース本体内にトナーが収容されるトナー室を有し、該ケース本体の外面には、該トナー室内にトナーを充填するための充填口が開設されており、この充填口はキャップで密封封止されており、
    前記トナーカートリッジに形成した係合突起を、前記カートリッジ装着部に形成した係合凹部に係合させることにより、トナーカートリッジがカートリッジ装着部に位置決め装着されており、
    前記充填口は、締結具によってケース本体に締結固定されるカバー部材によって覆われており、該締結具を緩めて締結固定状態を解除したとき、該カバー部材が姿勢変位し得るように構成されており、
    前記係合突起が、前記カバー部材に設けられていることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 前記ケース本体の充填口の周囲には、複数個のビス穴が形成されており、これらビス穴に対応してカバー部材には、ビス用の長孔が複数個開設されており、
    前記長孔にビスを挿入したうえで、前記ビス穴にビスをねじ込むことにより、前記カバー部材がケース本体に対して締結固定され、ビスを緩めて締結固定状態を解除したとき、該カバー部材が長孔およびビスで案内支持されながら、姿勢変位し得るように構成されている請求項1記載のトナーカートリッジ。
  3. 前記充填口は、前記ケース本体の前後方向の一側面に開設されており、該充填口を覆うカバー部材の側面から前記係合突起が前後の外向きに突設されており、
    前記カバー部材は、前記充填口を覆う円盤状のベース片を備えており、該ベース片の同心位置に、ビス用の部分円弧状の長孔が複数個開設されており、
    前記長孔にビスを挿入したうえで、前記ビス穴にビスをねじ込むことにより、カバー部材がケース本体に対して締結固定され、ビスを緩めて締結固定状態を解除したとき、該カバー部材が長孔およびビスで案内支持されながら、同心位置で回転変位し得るように構成されている請求項2記載のトナーカートリッジ。
JP2007025854A 2007-02-05 2007-02-05 トナーカートリッジ Pending JP2008191401A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9316991B2 (en) 2010-12-27 2016-04-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer cartridge
WO2023145718A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 ブラザー工業株式会社 現像カートリッジのリサイクル方法

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