JP2008190436A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱体の温度上昇特性から液体還元剤又はその前駆体(以下「液体」という)の濃度を測定するセンサを利用し、還元剤タンクの液体が異種水溶液であるか否かを高精度に判別する。
【解決手段】センサにより測定した濃度が異種判別閾値未満であるときに、液体は異種水溶液であると判別する。また、異種水溶液であるとの異種判別がなされると、その異種判別は妥当であるか否かを判定し、異種判別が妥当であるときのみ、所定計数値に基づいて異種判別回数を計数する。そして、異種判別回数が確定閾値以上になると(S51)、異種判別を確定して異種判別確定信号を出力する(S53)。このとき、還元剤タンクの液体温度に基づいて異種判別閾値,所定計数値及び確定閾値の少なくとも1つを動的に設定することで、センサのキャリブレーションが行われていない温度域における判別精度を向上させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、排気中の窒素酸化物(NOx)を還元浄化するエンジンの排気浄化装置(以下「排気浄化装置」という)において、還元剤タンクに貯蔵される液体が還元剤として機能しない異種水溶液であるか否かを高精度に判別する技術に関する。
エンジン排気系に配設されたNOx還元触媒の排気上流に、液体還元剤又はその前駆体を噴射供給し、排気中のNOxと還元剤とを触媒還元反応させて、NOxを無害成分に還元浄化する排気浄化装置が提案されている。排気浄化装置では、何らかの要因により液体還元剤又はその前駆体の濃度が変化すると、NOx還元触媒におけるNOx浄化効率が低下し、所要のNOx浄化性能を得られなくなるおそれがある。特に、液体還元剤又はその前駆体における溶質と溶媒との混合比率が不適正であったり、異種水溶液や水の混入がなされると、この不具合が顕著に現われてしまう。このため、本出願人は、特許第3687915号公報(特許文献1)に記載されるように、発熱体の温度上昇特性から液体還元剤又はその前駆体の濃度を測定する濃度センサを利用し、還元剤タンクに貯蔵される液体に対流が発生していても、その液体種別を高精度に判別する技術を提案した。
特許第3687915号公報
ところで、発熱体の温度上昇特性を利用する濃度センサにおいては、例えば、被測定液体の温度に応じて発熱体からの放熱量が変化するため、これを校正するためのキャリブレーションが不可欠である。濃度センサの使用温度域は、低温から高温まで広範囲に亘るため、そのすべての温度域においてキャリブレーションが行われなければならず、工数増加によるコスト上昇が避けられなかった。そこで、多用される常温域でのみキャリブレーションを行うことで、コスト削減を図ることが要望されているが、常温域を逸脱する低温域及び高温域で誤判別がなされてしまうおそれがある。
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、キャリブレーションを行った温度域とそこから逸脱した温度域とで、異種水溶液であるか否かを判別する各種閾値などを変えることで、異種水溶液判別精度を担保しつつコスト削減を図る排気浄化装置を提案することを目的とする。
このため、請求項1記載の発明では、エンジンの排気浄化装置は、液体還元剤又はその前駆体を貯蔵する還元剤タンクと、前記還元剤タンクの液体還元剤又はその前駆体を使用して排気中の窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、前記還元剤タンクの液体還元剤又はその前駆体の温度を測定する温度測定手段と、前記還元剤タンクに配設された発熱体を所定時間作動させ、該発熱体の温度上昇特性から液体還元剤又はその前駆体の濃度を測定する濃度測定手段と、前記濃度測定手段により測定された濃度が異種判別閾値未満であるときに、前記液体還元剤又はその前駆体は還元剤として機能しない異種水溶液であると判別する異種判別手段と、前記異種判別手段により液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液であると判別されたときに、前記発熱体の温度及び温度変化率、並びに、前記濃度測定手段により測定された濃度に基づいて、前記異種判別が妥当であるか否かを判定する妥当性判定手段と、前記妥当性判定手段により異種判別が妥当であると判定されたときに、所定計数値に基づいて異種判別回数を計数する第1の計数手段と、前記第1の計数手段により計数された異種判別回数が第1の所定回数以上になったときに、前記異種判別を確定する第1の異種判別確定手段と、前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、前記異種判別閾値,所定計数値及び第1の所定回数の少なくとも1つを動的に設定する第1の設定手段と、を含んで構成されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記第1の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における異種判別閾値を小さく設定することを特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記第1の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における所定計数値を小さく設定することを特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記第1の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における第1の所定回数を大きく設定することを特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記異種判別手段により液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液でないと判別されたときに、前記異種判別回数をリセットするリセット手段を備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明では、前記妥当性判定手段は、前記発熱体の作動直前における温度が所定温度以上、前記発熱体の作動に伴う温度変化率が所定変化率以下、前記濃度が前記異種判別閾値よりも小さい所定濃度以上、かつ、前回測定した濃度と今回測定した濃度との偏差が所定偏差以下であるときに、前記異種判別は妥当であると判定することを特徴とする。
請求項7記載の発明では、前記異種判別手段により液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液であると連続して判別された回数を計数する第2の計数手段と、前記第2の計数手段により計数された回数が前記第1の所定回数より大きな第2の所定回数以上になったときに、前記異種判別を確定する第2の異種判別確定手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項8記載の発明では、前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、前記第2の所定回数を動的に設定する第2の設定手段を備えたことを特徴とする。
請求項9記載の発明では、前記第2の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における第2の所定回数を大きく設定することを特徴とする。
請求項10記載の発明では、車両が走行中であるか停車中であるかを判定する車両状態判定手段を備え、前記第1の計数手段は、前記車両状態判定手段により車両が停車中であると判定されたときに、前記所定計数値に2以上の自然数を乗算した値に基づいて異種判別回数を計数することを特徴とする。
請求項11記載の発明では、エンジンの回転速度を検出する回転速度検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、を備え、前記車両状態判定手段は、前記回転速度検出手段により検出された回転速度が第1の所定値以下、かつ、前記車速検出手段により検出された車速が第2の所定値以下であるときに、前記車両が停車中であると判定する一方、その他のときに、前記車両が走行中であると判定することを特徴とする。
請求項12記載の発明では、前記妥当性判定手段により異種判別が妥当でないと判定されたときに、前記異種判別回数から所定回数を減算する第3の計数手段を備えたことを特徴とする。
請求項13記載の発明では、エンジン停止時に、前記異種判別回数を不揮発性メモリに書き込む回数書込手段と、エンジン始動時に、前記不揮発性メモリから異種判別回数を読み出す回数読出手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項14記載の発明では、前記異種判別が確定されたときに、その旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、液体還元剤又はその前駆体を熱伝達媒体とした温度上昇特性から測定した濃度が異種判別閾値未満であるときに、液体還元剤又はその前駆体は還元剤として機能しない異種水溶液であると判別される。また、液体還元剤又はその前駆体は異種水溶液であるとの異種判別がなされると、その異種判別は妥当であるか否かが判定され、異種判別が妥当であるときのみ、所定計数値に基づいて異種判別回数が計数される。そして、異種判別回数が第1の所定回数以上になると、異種判別が確定される。このとき、還元剤タンクの液体還元剤又はその前駆体の温度に基づいて、異種判別閾値,所定計数値及び第1の所定回数の少なくとも1つが動的に設定されるため、これらを適切に設定することで、キャリブレーションが行われていない温度域であっても、液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液であるか否かを高精度に判別することができる。
請求項2記載の発明によれば、キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における異種判別閾値は、キャリブレーション温度域における異種判別閾値より小さく設定されるため、キャリブレーションが行われていないことに起因する異種判別精度の低下を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における所定計数値は、キャリブレーション温度域における所定計数値より小さく設定されるため、キャリブレーションが行われていないことに起因する異種判別確定精度の低下を抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における第1の所定回数は、キャリブレーション温度域における第1の所定回数より大きく設定されるため、キャリブレーションが行われていないことに起因する異種判別確定精度の低下を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液でないと判別されたときには、異種水溶液でない蓋然性が高いので、異種判別回数の計数を初めからやり直すべく、異種判別回数がリセットされる。このため、異種水溶液でない蓋然性が高い状態での異種判別回数の計数が進行せず、異種判別確定精度を向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、発熱体の作動直前における温度が所定温度以上、発熱体の作動に伴う温度変化率が所定変化率以下、濃度が異種判別閾値よりも小さい所定濃度以上、かつ、前回測定した濃度と今回測定した濃度との偏差が所定偏差以下であるときに、異種判別は妥当であると判定される。このため、液体還元剤又はその前駆体の温度が低くその少なくとも一部が凍結している状態、液体還元剤又はその前駆体に強い対流が発生して放熱特性が変化している状態においては、異種判別が妥当であるとの判定がなされることがなく、信頼性が高い異種判別回数の計数を行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液であると連続して判別された回数が第2の所定回数以上になると、異種判別回数の如何にかかわらず、異種判別が確定される。このため、第2の所定回数を適切に設定することで、いつまでたっても異種判別が確定されないことを防止できる。
請求項8記載の発明によれば、還元剤タンクの液体還元剤又はその前駆体の温度に基づいて第2の所定回数が動的に設定されるため、センサなどのキャリブレーション温度域を逸脱した温度域における異種判別確定精度を向上させることができる。
請求項9記載の発明によれば、キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における第2の所定回数は、キャリブレーション温度域における第2の所定回数より大きく設定されるため、キャリブレーションが行われていないことに起因する異種判別確定精度の低下を抑制することができる。
請求項10記載の発明によれば、車両停車中には、還元剤タンクの液体還元剤又はその前駆体に発生している対流は微弱であるか又は対流が発生していないことを考慮し、所定計数値にいわゆる重み付けを行うことで、異種判別精度を担保しつつ異種判別を短時間で確定することができる。
請求項11記載の発明によれば、エンジン回転速度が第1の所定値以下かつ車速が第2の所定値以下であるときには「停車中」であると判定され、それ以外のときには「走行中」であると判定される。このため、車両が停車しているときには、エンジンがアイドル運転中、かつ、車速が略0である事実を考慮し、車両状態を高精度に判定することができる。
請求項12記載の発明によれば、異種判別が妥当でないと判定されると、異種判別回数から所定回数が減算されるので、液体判別が困難である状態での計数がキャンセルされ、異種判別確定精度を向上させることができる。
請求項13記載の発明によれば、エンジン停止時に異種判別回数が不揮発性メモリに書き込まれる一方、エンジン始動時に不揮発性メモリから異種判別回数が読み出される。このため、エンジン始動前の異種判別回数が引き継がれ、エンジンを始動するたびに計数を初めから行う必要がなく、短時間で異種判別を確定することができる。
請求項14記載の発明によれば、車両運転者は、還元剤タンクに異種水溶液が入っていることを早期に把握でき、例えば、交換などの適切な処置をとることで、排気浄化装置としての機能を発揮させることができる。
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1は、液体還元剤の前駆体としての尿素水溶液を使用し、エンジン排気中のNOxを還元浄化する排気浄化装置の全体構成を示す。
エンジン10の排気マニフォールド12に接続される排気管14には、排気流通方向に沿って、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)へと酸化させる窒素酸化触媒16と、尿素水溶液を噴射供給する噴射ノズル18と、尿素水溶液を加水分解して得られるアンモニアを使用してNOxを還元浄化するNOx還元触媒20と、NOx還元触媒20を通過したアンモニアを酸化させるアンモニア酸化触媒22と、が夫々配設される。一方、還元剤タンク24に貯蔵される尿素水溶液は、尿素水溶液を吸い込んで圧送するポンプモジュール26及びその噴射流量を制御する添加モジュール28を経由して、噴射ノズル18に供給される。
かかる排気浄化装置において、噴射ノズル18から噴射供給された尿素水溶液は、排気熱及び排気中の水蒸気を利用して加水分解され、アンモニアへと転化される。転化されたアンモニアは、NOx還元触媒20において排気中のNOxと還元反応し、水(H2O)及び窒素(N2)へと転化されることは知られたことである。このとき、NOx還元触媒20におけるNOx浄化効率を向上させるべく、窒素酸化触媒16によりNOがNO2へと酸化され、排気中のNOとNO2との比率が還元反応に適したものに改善される。一方、NOx還元触媒20を通過したアンモニアは、その排気下流に配設されたアンモニア酸化触媒22により酸化されるので、アンモニアがそのまま大気中に放出されることが防止される。
また、還元剤タンク24には、尿素水溶液の濃度(尿素濃度)及び温度を測定すべく、濃度測定手段及び温度測定手段として機能するセンサ30が取り付けられる。センサ30は、図2(A)に示すように、還元剤タンク24の天壁に固定される基部30Aと、基部30Aから貯蔵タンク24の底壁に向けて垂下される支持部30Bと、支持部30Bの先端(自由端)に固定されるセラミックスヒータ30C(発熱体)と、を含んで構成される。そして、センサ30は、同図(B)に示すように、セラミックスヒータ30Cを所定時間Δt作動させたときの温度上昇特性(T1−T0)、即ち、尿素水溶液を熱伝達媒体とした放熱特性から濃度を間接的に測定する。このとき、センサ30では、セラミックスヒータ30Cの抵抗変化により、尿素水溶液の温度も間接的に測定できる。
センサ30の出力信号、具体的には、濃度信号及び温度信号は、コンピュータを内蔵したコントロールユニット32に入力される。また、コントロールユニット32には、エンジン10の各種制御を行うエンジンコントロールユニット32から、CAN(Controller Area Network)などを介して、エンジン回転速度信号,車速信号,イグニッションスイッチ信号などが入力される。そして、コントロールユニット32では、そのROM(Read Only Memory)などに記憶された制御プログラムを実行することで、図3に示すように、液体種別判別部32A,異種判別妥当性判定部32B,閾値・計数値設定部32C,異種判別回数計数部32D及び異種判別確定部32Eが夫々具現化される。
なお、本実施形態では、エンジンコントロールユニット34が、回転速度検出手段及び車速検出手段として機能するが、これらを公知のセンサで検出するようにしてもよい。また、制御プログラムは、コントロールユニット32に限らず、エンジンコントロールユニット34などの既設のコントロールユニットで実行するようにしてもよい。
液体種別判別部32Aは、異種判別手段として機能し、エンジン始動後所定時間ごとに、還元剤タンク24に貯蔵される液体が尿素水溶液又は異種水溶液であるかを濃度信号に基づいて判別し、その判別結果に応じて正常判別信号又は異種判別信号を出力する。異種判別妥当性判定部32Bは、妥当性判定手段として機能し、異種判別信号が出力されたときに、異種判別が妥当であるか否かを温度信号及び濃度信号に基づいて判定し、その判定結果に応じて異種判別回数を計数すべきことを表わす計数信号を出力する。閾値・計数値設定部32Cは、第1及び第2の設定手段として機能し、異種水溶液であるか否かを判別する異種判別閾値,異種判別を確定するための確定閾値及びバックアップ閾値(詳細は後述する)、並びに、異種判別回数を計数する計数値を温度信号に基づいて動的に設定する。異種判別回数計数部32Dは、第1及び第2の計数手段,車両状態判定手段並びにリセット手段として機能し、計数信号が出力されたときに、異種判別回数及びバックアップ回数を適宜計数する。異種判別確定部32Eは、第1及び第2の異種判別確定手段として機能し、異種判別回数が確定閾値(第1の所定回数)以上になったとき、又は、バックアップ回数が確定閾値より大きなバックアップ閾値(第2の所定回数)以上になったときに、異種判別を確定して異種判別確定信号を出力する。
次に、液体判別に係る各種機能について、図4〜図8のフローチャートを参照しつつ説明する。
液体種別判定部32Aによる液体種別判別処理を示す図4において、ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様)では、還元剤タンク24に貯蔵される液体の尿素濃度として、センサ30から濃度信号を読み込む。
ステップ2では、尿素濃度が異種判別閾値未満であるか否かを判定する。ここで、異種判別閾値は、尿素水溶液と異種水溶液とを画定するためのもので、閾値・計数値設定部32Cにより温度信号に応じて動的に設定される。そして、尿素濃度が異種判別閾値未満であればステップ3へと進み(Yes)、異種判別信号を出力する。一方、尿素濃度が異種判別閾値以上であればステップ4へと進み(No)、正常判別信号を出力する。
かかる液体種別判別処理によれば、エンジン始動後所定時間ごとに、還元剤タンク24に貯蔵される液体の尿素濃度が読み込まれる。そして、尿素濃度が異種判別閾値未満であれば、液体は異種水溶液であると判別し、その判別結果を表わす異種判別信号が出力される。一方、尿素濃度が異種判別閾値以上であれば、液体は尿素水溶液であると判別し、その判別結果を表わす正常判別信号が出力される。
異種判別妥当性判定部32Bによる異種判別妥当性判定処理を示す図5において、ステップ11では、異種判別信号が出力されているか否かを判定する。そして、異種判別信号が出力されていればステップ12へと進む一方(Yes)、異種判別信号が出力されていなければ本処理を終了する(No)。
ステップ12では、センサ30からの温度信号に基づいて、セラミックスヒータ30Cの作動直前における液体温度、即ち、セラミックスヒータ30Cの温度が所定温度以上であるか否かを判定する。ここで、所定温度は、液体の少なくとも一部が凍結して濃度測定精度が低下しているか否かを判定するためのもので、尿素水溶液の凝固点より若干高めの温度に設定される。そして、液体温度が所定温度以上であればステップ13へと進む一方(Yes)、液体温度が所定温度未満であれば本処理を終了する(No)。
ステップ13では、センサ30からの温度信号に基づいて、セラミックスヒータ30Cの作動に伴う温度変化率、即ち、単位時間当たりの温度変化が所定変化率以下であるか否かを判定する。ここで、所定変化率は、温度変化を介して強い対流が発生しているか否かを判定するためのもので、対流が比較的弱い状態では採り得ない変化率に設定される。そして、温度変化率が所定変化率以下であればステップ14へと進む一方(Yes)、温度変化率が所定変化率より大であれば本処理を終了する(No)。
ステップ14では、センサ30からの濃度信号に基づいて、尿素濃度が所定濃度以上であるか否かを判定する。ここで、所定濃度は、センサ30により測定された尿素濃度が大幅に低いことを介して、液体に強い対流が発生しているか否かを判定するためのもので、多少の対流が発生していても測定され得ない低い濃度であって、異種判別閾値よりも小さい濃度に設定される。そして、尿素濃度が所定濃度以上であればステップ15へと進む一方(Yes)、尿素濃度が所定濃度未満であれば本処理を終了する(No)。
ステップ15では、センサ30からの濃度信号に基づいて、前回測定された尿素濃度と今回測定された尿素濃度との偏差(以下「濃度偏差」という)が所定偏差以下であるか否かを判定する。ここで、所定偏差は、尿素濃度が大幅に変化したことを介して、液体に強い対流が発生しているか否かを判定するためのもので、多少の対流が発生していても変化しない範囲の偏差に設定される。そして、濃度偏差が所定偏差以下であればステップ16へと進み(Yes)、計数信号を出力する。一方、濃度偏差が所定偏差より大であれば本処理を終了する(No)。
かかる異種判別妥当性判定処理によれば、異種判別信号が出力されたときに、液体温度が所定温度以上、液体の温度変化率が所定変化率以下、尿素濃度が所定濃度以上、かつ、濃度偏差が所定偏差以下であれば、異種判別は妥当であると判定される。このため、液体の温度が低くその少なくとも一部が凍結している状態、液体に強い対流が発生して放熱特性が変化している状態においては、異種判別が妥当であるとの判定がなされることがなく、信頼性が高い異種判別回数の計数を行うことができる。
閾値・計数値設定部32Cによる閾値・計数値設定処理を示す図6において、ステップ21では、還元剤タンク24に貯蔵される尿素水溶液の液体温度として、センサ30から温度信号を読み込む。
ステップ22では、液体温度が高温閾値より高いか否かを判定する。ここで、高温閾値は、センサ30のキャリブレーションを行った温度域(以下「キャリブレーション温度域」という)より高温であるか否かを判定するためのもので、具体的には、キャリブレーション温度域の上限値に設定される。そして、液体温度が高温閾値より高ければステップ23へと進む一方(Yes)、液体温度が高温閾値以下であればステップ27へと進む(No)。
ステップ23では、液体温度がキャリブレーション温度域よりも高い高温域であるので、異種判別閾値として、正常な尿素水溶液がキャリブレーション温度域にあれば、多少の対流が発生していても測定され得ない濃度下限値C1よりも小さな値C2を設定する。
ステップ24では、確定閾値として30を設定する。
ステップ25では、バックアップ閾値として200を設定する。
ステップ26では、計数値として1を設定する。
ステップ27では、液体温度が低温閾値未満であるか否かを判定する。ここで、低温閾値は、キャリブレーション温度域より低温であるか否かを判定するためのもので、具体的には、キャリブレーション温度域の下限値に設定される。そして、液体温度が低温閾値未満であればステップ28へと進む一方(Yes)、液体温度が低温閾値より大であればステップ32へと進む(No)。
ステップ28では、液体温度がキャリブレーション温度域よりも低い低温域であるので、異種判別閾値として値C2を設定する。
ステップ29では、確定閾値として30を設定する。
ステップ30では、バックアップ閾値として200を設定する。
ステップ31では、計数値として1を設定する。
ステップ32では、液体温度がキャリブレーション温度域にあるので、異種判別閾値として値C1を設定する。
ステップ33では、確定閾値として20を設定する。
ステップ34では、バックアップ閾値として100を設定する。
ステップ35では、計数値として2を設定する。
かかる閾値・計数値設定処理によれば、センサ30により測定された液体温度に応じて、異種判別閾値,確定閾値,バックアップ閾値及び計数値が動的に設定される。即ち、キャリブレーション温度域では、異種判別閾値を大きく設定することで異種判別精度を向上させつつ、確定閾値及びバックアップ閾値を小さく設定し、かつ、計数値を大きく設定することで異種判別確定に要する時間を短縮させることができる。一方、キャリブレーション温度域より低温又は高温域では、異種判別閾値を小さく設定することで異種判別精度を担保しつつ、確定閾値及びバックアップ閾値を大きく設定し、かつ、計数値を小さく設定することで異種判別確定精度を向上させることができる。なお、図6に示す確定閾値,バックアップ閾値及び計数値の具体的数値は一例であって、テストなどを介して最適に設定されるべきものである。
異種判別回数計数部32Dによる異種判別回数計数処理を示す図7において、ステップ41では、計数信号が出力されているか否かを判定する。そして、計数信号が出力されていればステップ42へと進む一方(Yes)、計数信号が出力されていなければステップ47へと進む(No)。
ステップ42では、エンジン回転速度が第1の所定値以下であるか否かを判定する。ここで、第1の所定値は、車両が停車しているか否かを判定するための閾値の1つであって、例えば、エンジン10のアイドリング回転速度付近に設定される。そして、エンジン回転速度が第1の所定値以下であればステップ43へと進む一方(Yes)、エンジン回転速度が第1の所定値より大であればステップ45へと進む(No)。
ステップ43では、車速が第2の所定値以下であるか否かを判定する。ここで、第2の所定値は、車両が停車しているか否かを判定するための閾値の他の1つであって、例えば、車速検出可能範囲の最小値に設定される。そして、車速が第2の所定値以下であればステップ44へと進む一方(Yes)、車速が第2の所定値より大であればステップ45へと進む(No)。
ステップ44では、車両が停車中であると判定し、異種判別回数に対して、閾値・計数値設定部32Cにより設定された計数値に2以上の自然数nを乗算した値を加算することで、異種判別回数を計数する。
ステップ45では、車両が走行中であると判定し、異種判別回数に計数値を加算することで、異種判別回数を計数する。
ステップ46では、異種判別が連続してなされた回数を計数するバックアップ回数に1を加算する。
ステップ47では、正常判別信号が出力されたか否かを判定する。そして、正常判別信号が出力されていればステップ48へと進む一方(Yes)、正常判別信号が出力されていなければ本処理を終了する(No)。
ステップ48では、異種判別回数をリセットする。
ステップ49では、バックアップ回数をリセットする。
かかる異種判別回数計数処理によれば、計数信号が出力されるたびに、閾値・計数値設定部32Cにより設定された計数値に基づいて異種判別回数が計数される。このとき、異種判別回数は、還元剤タンク24の液体温度に応じた計数値で計数されるため、キャリブレーション温度域であるか否かを考慮して計数を行うことができる。また、車両が停車中であるときには、計数値に対して2以上の自然数nを乗算した値に基づいて異種判別回数が計数される。このため、還元剤タンク24の液体に発生している対流が微弱であるか又は対流が発生していない状態では、計数値にいわゆる重み付けを行うことで、異種判別精度を担保しつつ異種判別を短時間で確定することができる。さらに、計数信号が出力されるたびに、異種判別の妥当性にかかわらず、バックアップ回数に1が加算される。一方、正常判別信号が出力されたときには、液体は尿素水溶液である蓋然性が高いので、異種判別回数の計数を初めからやり直すべく、異種判別回数及びバックアップ回数が夫々リセットされる。
異種判別確定部32Eによる異種判別確定処理を示す図8において、ステップ51では、異種判別回数が確定閾値以上であるか否かを判定する。そして、異種判別回数が確定閾値以上であればステップ53へと進む一方(Yes)、異種判別回数が確定閾値未満であればステップ52へと進む(No)。
ステップ52では、バックアップ回数がバックアップ閾値以上であるか否かを判定する。そして、バックアップ回数がバックアップ閾値以上であればステップ53へと進む一方(Yes)、バックアップ回数がバックアップ閾値未満であれば本処理を終了する(No)。
ステップ53では、異種判別確定信号を出力する。
かかる液体判別確定処理によれば、異種判別回数が確定閾値以上、又は、バックアップ回数がバックアップ閾値以上になると、異種判別が確定され、異種判別が確定されたことを表わす異種判別確定信号が出力される。
即ち、還元剤タンク24に貯蔵される液体に対流が発生していると、センサ30のセラミックスヒータ30Cで発生した熱が対流に乗って運ばれてしまうので、放熱特性と関連する温度上昇特性が変化し、濃度測定精度が低下してしまう。しかし、センサ30で測定した尿素濃度を実測したところ、図9に示すように、液体が正規な尿素水溶液であれば、対流が発生していても尿素濃度が多数回連続して異種判別閾値を下回ることは極めて稀である事実を見出すことができた。
そこで、尿素濃度が異種判別閾値未満となったときに、液体は異種水溶液である蓋然性が高いと判断し、異種判別回数を計数する一方、異種判別回数が確定閾値以上になったときに異種判別を確定することで、車両状態の如何にかかわらず、異種判別を高精度に行うことができる。このとき、異種判別の妥当性を判定し、その判別が妥当であるときのみ異種判別回数を計数することで、液体に強い対流が発生している状態での計数を禁止し、異種判別精度を向上させることができる。また、異種判別回数の計数値及び確定閾値は、還元剤タンク24に貯蔵される液体の温度に応じて動的に設定されるため、これらを適切に設定することで、センサ30のキャリブレーションがすべての温度域で行われていなくとも、異種判別精度の低下を抑制することができる。
ところで、異種判別が妥当でないと判定されたときには、それ以前の異種判別回数計数処理において、液体判別が困難である状態での計数が行われたおそれがある。このため、次に示す計数減算処理をさらに実行することで、異種判別精度を一層向上させることができる。なお、計数減算処理は、図5に示す異種判別妥当性判定処理と妥当性判定処理が同一なので、これに組み込むようにしてもよい。
第3の計数手段としての計数減算処理を示す図10において、ステップ61では、異種判別信号が出力されているか否かを判定する。そして、異種判別信号が出力されていればステップ62へと進む一方(Yes)、異種判別信号が出力されていなければ本処理を終了する(No)。
ステップ62では、計数値として0を設定する。
ステップ63では、センサ30からの温度信号に基づいて、セラミックスヒータ30Cの作動直前における液体温度が所定温度以上であるか否かを判定する。そして、液体温度が所定温度以上であればステップ65へと進む(Yes)。一方、液体温度が所定温度未満であればステップ64へと進み(No)、計数値から所定値m1を減算する。
ステップ65では、センサ30からの温度信号に基づいて、セラミックスヒータ30Cの作動に伴う温度変化率が所定変化率以下であるか否かを判定する。そして、温度変化率が所定変化率以下であればステップ67へと進む(Yes)。一方、温度変化率が所定変化率より大であればステップ66へと進み(No)、計数値から所定値m2を減算する。
ステップ67では、センサ30からの濃度信号に基づいて、尿素濃度が所定濃度以上であるか否かを判定する。そして、尿度濃度が所定濃度以上であればステップ69へと進む(Yes)。一方、尿素濃度が所定濃度未満であればステップ68へと進み(No)、計数値から所定値m3を減算する。
ステップ69では、センサ30からの濃度信号に基づいて、濃度偏差が所定偏差以下であるか否かを判定する。そして、濃度偏差が所定偏差以下であればステップ71へと進む(Yes)。一方、濃度偏差が所定偏差より大であればステップ70へと進み(No)、計数値から所定値m4を減算する。
ステップ71では、計数値が0でないか否か、要するに、異種判別が妥当でないか否かを判定する。そして、計数値が0でなければステップ72へと進む一方(Yes)、計数値が0であれば本処理を終了する(No)。
ステップ72では、計数信号を出力する。
かかる計数減算処理によれば、異種判別が妥当でないと判定されると、異種判別回数から所定回数を減算するための計数信号が出力されるので、液体判別が困難である状態での計数がキャンセルされ、異種判別確定精度を向上させることができる。
なお、図8に示す異種判別確定処理において、異種判別確定信号が出力されたときに、報知手段としての警報器などを作動させ、その旨を車両運転者に報知するようにしてもよい。このようにすれば、車両運転者は、還元剤タンク24に尿素水溶液でない液体が入っていることを早期に把握でき、例えば、交換などの適切な処置をとることで、排気浄化装置としての機能を発揮させることができる。
また、エンジン10を停止したときに、異種判別回数をEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリに書き込む一方、エンジン10を始動したときに、不揮発性メモリから異種判別回数を読み出すようにしてもよい。このようにすれば、エンジン10の始動前の異種判別回数が引き継がれるので、エンジン10を始動するたびに計数処理を初めから行う必要がなく、短時間で異種判別を確定することができる。ここで、不揮発性メモリに対して異種判別回数を書き込む処理及び読み出す処理が、回数書込手段及び回数読出手段に夫々該当する。
従って、移動車両に対して、発熱体の温度上昇特性から尿素濃度を間接的に測定するセンサを搭載しても、液体が異種水溶液であるか否かを高精度に判別することができる。
なお、本実施形態においては、還元剤タンク24に貯蔵される液体の濃度及び温度を測定するために、濃度測定機能及び温度測定機能が一体化されたセンサ30を使用したが、公知の濃度計及び温度計などを使用して尿素濃度及び液体温度を夫々測定するようにしてもよい。また、本実施形態においては、液体温度に応じて、異種判別閾値,確定閾値及びバックアップ閾値の少なくとも1つを設定するようにしてもよい。
さらに、本発明は、液体還元剤前駆体として尿素水溶液を使用するものに限らず、NOx還元触媒におけるNOx浄化反応に応じて、アンモニアや、炭化水素を主成分とする軽油,ガソリン,灯油などを使用するものにも適用可能である。
本発明に係る排気浄化装置の一例を示す全体構成図 尿素水溶液の濃度及び温度を測定するセンサを示し、(A)はその構造説明図、(B)は濃度測定原理説明図 液体判別を行うための各種機能のブロック図 液体種別判別処理を示すフローチャート 異種判別妥当性判定処理を示すフローチャート 閾値・計数値設定処理を示すフローチャート 異種判別回数計数処理を示すフローチャート 異種判別確定処理を示すフローチャート 車両走行中における尿素濃度の測定値を示す特性図 計数減算処理を示すフローチャート
符号の説明
10 エンジン
20 NOx還元触媒
24 還元剤タンク
30 センサ
30C セラミックスヒータ
32 コントロールユニット
32A 液体種別判別部
32B 異種判別妥当性判定部
32C 閾値・計数値設定部
32D 異種判別回数計数部
32E 異種判別確定部
34 エンジンコントロールユニット

Claims (14)

  1. 液体還元剤又はその前駆体を貯蔵する還元剤タンクと、
    前記還元剤タンクの液体還元剤又はその前駆体を使用して排気中の窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、
    前記還元剤タンクの液体還元剤又はその前駆体の温度を測定する温度測定手段と、
    前記還元剤タンクに配設された発熱体を所定時間作動させ、該発熱体の温度上昇特性から液体還元剤又はその前駆体の濃度を測定する濃度測定手段と、
    前記濃度測定手段により測定された濃度が異種判別閾値未満であるときに、前記液体還元剤又はその前駆体は還元剤として機能しない異種水溶液であると判別する異種判別手段と、
    前記異種判別手段により液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液であると判別されたときに、前記発熱体の温度及び温度変化率、並びに、前記濃度測定手段により測定された濃度に基づいて、前記異種判別が妥当であるか否かを判定する妥当性判定手段と、
    前記妥当性判定手段により異種判別が妥当であると判定されたときに、所定計数値に基づいて異種判別回数を計数する第1の計数手段と、
    前記第1の計数手段により計数された異種判別回数が第1の所定回数以上になったときに、前記異種判別を確定する第1の異種判別確定手段と、
    前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、前記異種判別閾値,所定計数値及び第1の所定回数の少なくとも1つを動的に設定する第1の設定手段と、
    を含んで構成されたことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記第1の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における異種判別閾値を小さく設定することを特徴とする請求項1記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記第1の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における所定計数値を小さく設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジンの排気浄化装置。
  4. 前記第1の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における第1の所定回数を大きく設定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  5. 前記異種判別手段により液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液でないと判別されたときに、前記異種判別回数をリセットするリセット手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  6. 前記妥当性判定手段は、前記発熱体の作動直前における温度が所定温度以上、前記発熱体の作動に伴う温度変化率が所定変化率以下、前記濃度が前記異種判別閾値よりも小さい所定濃度以上、かつ、前回測定した濃度と今回測定した濃度との偏差が所定偏差以下であるときに、前記異種判別は妥当であると判定することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  7. 前記異種判別手段により液体還元剤又はその前駆体が異種水溶液であると連続して判別された回数を計数する第2の計数手段と、
    前記第2の計数手段により計数された回数が前記第1の所定回数より大きな第2の所定回数以上になったときに、前記異種判別を確定する第2の異種判別確定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  8. 前記温度測定手段により測定された温度に基づいて、前記第2の所定回数を動的に設定する第2の設定手段を備えたことを特徴とする請求項7記載のエンジンの排気浄化装置。
  9. 前記第2の設定手段は、前記濃度測定手段のキャリブレーション温度域に比べて、該キャリブレーション温度域を逸脱した温度域における第2の所定回数を大きく設定することを特徴とする請求項8記載のエンジンの排気浄化装置。
  10. 車両が走行中であるか停車中であるかを判定する車両状態判定手段を備え、
    前記第1の計数手段は、前記車両状態判定手段により車両が停車中であると判定されたときに、前記所定計数値に2以上の自然数を乗算した値に基づいて異種判別回数を計数することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  11. エンジンの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    を備え、
    前記車両状態判定手段は、前記回転速度検出手段により検出された回転速度が第1の所定値以下、かつ、前記車速検出手段により検出された車速が第2の所定値以下であるときに、前記車両が停車中であると判定する一方、その他のときに、前記車両が走行中であると判定することを特徴とする請求項10記載のエンジンの排気浄化装置。
  12. 前記妥当性判定手段により異種判別が妥当でないと判定されたときに、前記異種判別回数から所定回数を減算する第3の計数手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  13. エンジン停止時に、前記異種判別回数を不揮発性メモリに書き込む回数書込手段と、
    エンジン始動時に、前記不揮発性メモリから異種判別回数を読み出す回数読出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
  14. 前記異種判別が確定されたときに、その旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1つに記載のエンジンの排気浄化装置。
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