JP2008190177A - ヒートポンプ用採熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒートポンプ用の採熱装置を,建造物の床下地表面からその地表熱を利用することによって簡易且つ低コストに提供できるものとする。
【解決手段】 建造物1の新築時にコンクリートの密封べた基礎2を形成するとともに該基礎2の外側に1〜2m幅の断熱パネル4を横向き水平に配置し,密封べた基礎2のコンクリート層22上に流体を充填して,その上面及び側面を断熱材8で被覆した採熱敷設体5を載置固定して,密封べた基礎2で囲まれる囲繞採熱面3からコンクリート層22を介して採熱敷設体5の流体に採熱し,流体をポンプ9によってヒートポンプBとの間を循環させるようにする。囲繞採熱面3は外気の影響を受けないので,比較的一定の温度を保ち,冷暖房エネルギーを得るヒートポンプの採熱に有効に利用できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は,ヒートポンプの熱交換によって建造物の冷暖房エネルギーを得るようにしたヒートポンプ用採熱装置に関する。
この種採熱装置として,例えば特許文献1の如くに,地中に採熱管を埋設し,該採熱管に流体を往復循環させることによって,地中熱を熱源としてヒートポンプによって冷却乃至昇温して,冷暖房エネルギーとして使用するものとされ,また特許文献2の如くに,該採熱管は,例えばU字状の配管を複数収納したものを,地下水に到達するように地中深くに埋設するものとされる。
特開2006−292310号 特開2005−337590号
この場合,建造物に必要な一部又は全部の冷暖房エネルギーを得ることができるが,上記U字状の採熱管は,上記地下水に到達する如くに,地中深くに埋設する必要があり,従って採熱装置の設置工事が煩雑であるとともにコスト高になるという問題点があり,また該採熱管は,そのメンテナンス等の関係から建造物外側の敷地内に配置されるのが一般であり,これによって敷地内にデッドスペースが形成されるために,敷地の有効利用が制約されるという問題点がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,可及的簡易にして低コストに採熱することが可能にして敷地内のデッドスペース形成による敷地有効利用の制約を解消し得るようにしたヒートポンプ用採熱装置を提供するにある。
上記課題に沿って鋭意研究したところ,例えば5m程度の深さの地中温度は,外気温度の影響を殆ど受けずに比較的一定の範囲,例えば15℃内外の範囲に納まっていること,建造物の床下地表面は,その上位に建造物が存在すること及び土壌の熱伝導率は低いために緩慢ながらも,地中温度の熱伝導を受けることによって,外気温度の影響を受けることが少なく,ある程度の範囲内の温度を保持し得ること,建造物の基礎を密封した,即ち一般に設置される換気用開口を持たないコンクリートの密封べた基礎とすることによって,更に外気温度の影響を解消して温度をより一定とすることが可能になること,コンクリート層は,熱伝導率が高いため,該密封べた基礎が外気温度の影響を受けないように断熱措置を施すことによって更に温度を一定とすることが可能となること,例えば東京都における平均気温は6℃〜27℃程度であるが,例えば5m程度の深さの地中温度は,大方15℃程度であり,熱伝導が緩慢ながら,床下地面はこれに近い温度を得ることが可能であること,従って建造物の基礎を,コンクリートの密封べた基礎として地表面の囲繞採熱面から地熱(地表熱といってもよい)の採熱を行なって,これをヒートポンプで熱交換することによって建造物の冷暖房エネルギーとして使用することが可能であること,この場合,囲繞採熱面上のコンクリート層に採熱用敷設体を敷設することにより,該敷設体が,コンクリート層を介して床下地表面からの採熱をなし得ること,該採熱用敷設体の上面乃至側面に断熱措置を施すことにより,囲繞採熱面に対する外気温度による影響を防止できること,このように採熱装置を構成することによって,その工事を簡易且つ低コストになし得るとともに建造物の建坪(1階床面積)内に納まることによって,建造物外側の敷地使用を解消できること,1リットルの比熱1の媒体の温度差が1℃であるとき,その熱容量は1kcalであるから,例えば10立方メートルの媒体の温度差が10℃であるとき,その熱容量は10万kcalとなり,従って建坪1平方メートル当り20リットル程度の蓄熱媒体を介して得た地熱を利用すれば,理論上,小型の灯油ストーブ3200kcal/hや家庭用エアコン2400kcal/h(2.8kw)等と比較しても,その熱容量から見て1日分の冷暖房負荷を充分に確保することができ,例えば一般の住宅に見られる建坪(1階床面積)50平方メートルの建造物における床下地表面の場合,外気温との温度差を15℃として,土質や含水率によって変動するが,採熱量を1平方メートル当り25kcal/hと仮定すると,得られる24時間分の採熱量は,1日当り約34.9kwhとなること,従って床下地表面の囲繞採熱面からの地熱の採熱は,ヒートポンプ用採熱装置として有効に活用できること等の事実について知見を得るに至った。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,建造物の床下地表面を囲繞採熱面とした地熱利用の採熱装置であって,該建造物の囲繞採熱面上に形成したコンクリートの密封べた基礎と,該密封べた基礎上に敷設した地熱蓄熱用の流体を充填した採熱用敷設体と,該採熱用敷設体をその上面又は上面と側面で被覆する断熱材とを備えてなることを特徴とするヒートポンプ用採熱装置としたものである。
また請求項2に記載の発明は,同じく上記知見に基づいてなされたものであって,上記採熱用敷設体の採熱に代えて,囲繞採熱面上の密封べた基礎におけるコンクリート層中に埋設した採熱用配管によって採熱するとともに該囲繞採熱面に断熱措置を施すものとするように,これを,建造物床下地表面を囲繞採熱面とした地熱利用の採熱装置であって,該建造物の囲繞採熱面上に形成したコンクリートの密封べた基礎と,該密封べた基礎中に埋設して地熱蓄熱用の流体を充填した採熱用配管と,上記密封べた基礎をその上面で覆う断熱材を備えてなることを特徴とするヒートポンプ用採熱装置としたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,建造物外側の,例えば庭等の敷地が外気や直射日光等に曝されて変化する地表温度が熱伝導することによって,上記囲繞採熱面の温度に影響するのを防止して,該囲繞採熱面の温度変化を回避するように,これを,上記密封べた基礎外周の地表乃至地表から浅い位置に上記密封べた基礎の外側に向けて配設し又は該密封べた基礎外周の地表から地中に向けて埋設し,密封べた基礎外部の地表温度の変化による囲繞採熱面に対する影響を遮断する断熱体を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプ用採熱装置としたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,例えば冷暖房面積が広い場合,冷暖房とともに,例えば給湯器等の,冷暖房以外のエネルギー消費を行う場合の如くに,熱容量を更に大きくすることを可能とするように,これを,上記採熱用敷設体又は採熱用配管に,屋根材上の太陽熱,屋根材下又は壁面の日射熱を採熱する二次採熱用配管を接続してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のヒートポンプ用採熱装置としたものである。
本発明は,これらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1及び請求項2に記載の発明は,建造物の基礎を,コンクリートの密封べた基礎として床下地表面を囲繞することによって,外気温度の影響を受けずに略一定の温度を維持して温度変化が少ない床下地表面の囲繞採熱面から大きな熱容量を確保した採熱を行うことにより,可及的簡易にして低コストに大きな熱容量の採熱を可能として敷地内のデッドスペース形成による敷地有効利用の制約を解消しうるようにしたヒートポンプ用採熱装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明は,上記に加えて,建造物外側の,例えば庭等の敷地が外気や直射日光等に曝されて変化する地表温度が熱伝導することによって,上記囲繞採熱面の温度に影響するのを防止して,該囲繞採熱面の温度変化を回避したヒートポンプ用採熱装置とすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,例えば冷暖房面積が広い場合,冷暖房とともに,例えば給湯器等の,冷暖房以外のエネルギー消費を行う場合の如くに,熱容量を更に大きくすることが可能なヒートポンプ用採熱装置とすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,図1及び図2において,Aは地熱利用のヒートポンプB用の採熱装置であり,該採熱装置Aは,建造物1の床下地表面を囲繞採熱面3としたものとしてあり,該採熱装置Aは,該建造物1の囲繞採熱面3上に形成したコンクリートの密封べた基礎2と,該密封べた基礎2上に敷設した地熱蓄熱用の流体を充填した採熱用敷設体5と,該採熱用敷設体5をその上面又は上面と側面で被覆する断熱材8とを備えたものとしてあり,本例にあって該採熱装置Aは,上記密封べた基礎2外周の地表乃至地表から浅い位置に上記密封べた基礎2の外側に向けて配設し,密封べた基礎2外部の地表温度の変化による囲繞採熱面3に対する影響を遮断する断熱体4を備えたものとしてある。
即ち,本例の採熱装置Aは,例えば建坪を50mの住宅とした建造物1の新築時に,該建造物1の基礎を,例えば床下換気用の換気口を設けることなく密封したコンクリートの密封べた基礎2によって形成してあり,該密封べた基礎2は,常法に従って,布基礎に相当する上記換気口設置のない起立壁21と該起立壁21間の地面にコンクリートを打設して形成した平坦なコンクリート層22を形成してあり,本例にあっては,例えばその外周の起立壁21内を4区分するように十字状に内側の起立壁21を配置して,建造物の荷重支持を行うようにし,囲繞採熱面3上にコンクリート層22を4面形成したものとしてあり,このとき本例にあって該十字状内側の起立壁21はその床下空気の流通を可能とする通気口を開設したものとしてある。
密封べた基礎2のコンクリート層22は,該コンクリート層22を介して上記囲繞採熱面3から床下地表面の地熱を採熱可能としてあり,このとき本例にあって該囲繞採熱面3への温度影響を回避するための上記断熱体4は,密封べた基礎2の外周を,例えば起立壁21の外周に一端を対接して,例えば地表から数十cm乃至1m程度の深さとした地中の浅い位置に,例えば横向きの水平にして,1〜2m程度の出幅をなすように該密封べた基礎2を囲繞して配置してあり,これによって囲繞採熱面3に,建造物1外側において直接に外気の影響を受ける地表温度が熱伝導して,該囲繞採熱面3が熱せられ又は冷却される影響を回避してある。図示した例は,例えば独立気泡によって断熱性を確保した軽量発泡コンクリートパネル(ALCパネル)を,密封べた基礎2の長手方向端部を留め切りして用いて,該長手方向端部に空隙が生じるのを防止して,これを敷設配置することによって該囲繞採熱面3の断熱措置としてある。即ち本例の断熱体4は,これによって建造物1外側の敷地からの温度変化を回避するものとしてあるが,建造物1外側の敷地にあってもその1〜2m深さの地中は,外気による温度変化を受ける程度が比較的少ない一方,囲繞採熱面3に対する地表温度の熱伝導は,比較的地表に近い極く表層で行われるところ,実験によれば,密封べた基礎2の外側1〜2m程度の幅で地表を囲うようにすると,その影響は,図1の一点鎖線で示した如くに,外気の温度変化を有効に回避することができる上,断熱体4は,地表を浅掘りして上記ALCパネルを底面に載置し掘削土で被覆すればよく,その設置が極めて容易になし得るので都合がよい。上記起立壁21長手方向両端,即ち建造物1の出隅部分等で断熱体4に空隙が生じると,該空隙から囲繞採熱面3が温度変化を受ける可能性があり,従って断熱体4の設置に際しては空隙が発生しないように,上記空隙防止措置を施すことが好ましい。
このとき本例にあって採熱用敷設体5による採熱は,上記採熱用敷設体5を密封べた基礎2における囲繞採熱面3上に位置するコンクリート層22に直置き載置するように敷設して,該コンクリート層22を介して採熱用敷設体5によって行うものとしてあり,本例にあって該採熱用敷設体5は,囲繞採熱面3上の4区分したコンクリート層22毎にそれぞれ配置するように,例えば4体としてあり,該採熱用敷設体5は,例えば水又は不凍液による流体をこれらに充填するとともに,例えば上記十字状の起立壁21を貫通する連結管によって連結することによって,上記流体が各採熱用敷設体5を循環するようにしてあり,本例の採熱用敷設体5は,例えば防水性シート等の防水材を平面矩形とするように形成した袋体によるものとするとともに,その内部に一連の流路,例えば対向する側壁の片側からそれぞれ先端を開放した,例えば同じく防水材による仕切壁51を所定間隔交互に配置することによって内部に蛇行状一連にして圧力損失を可及的に解消するように幅広太径の流路を形成したものとしてあり,このとき該採熱用敷設体5は,その容量を,囲繞採熱面の1m当り20リットルとするように設定した比較的大容量のものとしてある。
採熱用敷設体5は,上記断熱材8によってこれを被覆してあり,本例にあって該断熱材8は採熱用敷設体5の上面と側面でその被覆を行なったものとしてあり,このとき該断熱材8は,例えば独立気泡の発泡樹脂板を用いて,これを採熱用敷設体5の形状に合せて被嵌被覆し,同じく独立気泡の発泡樹脂剤を用いて,これを現場発泡して採熱用敷設体5に対して接着被覆するか,グラスウール等その余の断熱材を袋詰めしたものや空気を注入したエアバック等を用いるかして,これを採熱用敷設体5に載置固定するとともにべた基礎の起立壁21との間に詰め込み配置して被覆する等してあり,これによって採熱した流体に温度変化が生じるのを防止するようにしてある。
採熱用敷設体5は,例えば建造物1内に設置したヒートポンプBとの間に往路間と復路管を配置し,ヒートポンプBとの間に上記流体を循環させ,該流体を熱媒体としてヒートポンプBによる熱交換を行うことによって,常法に従って冷暖房エネルギーとして使用するものとしてあり,上記採熱用敷設体5内及びこれとヒートポンプB間の流体の循環は,ヒートポンプB内又はその外側に設置したポンプ9の作動によって,これを行うものとしてある。
図3は,上記採熱装置Aにおける上記採熱用敷設体5に,屋根材上の太陽熱,屋根材下又は壁面の日射熱を採熱する二次採熱配管6を接続することによって,該太陽熱乃至日射熱をヒートポンプBの熱交換に追加的に用いて,上記冷暖房エネルギーとしての利用に加えて,例えば給湯エネルギーとして利用する場合,比較的面積が広い公共施設等における冷暖房エネルギーとして利用する場合の如くに,消費エネルギーが大きいときに熱容量を可及的に大きくし得るようにした例であり,本例にあって該二次採熱配管6は,例えば屋根材下位の小屋組みの空間に蛇腹状一連に配置して直射日光によって加熱された該空間の日射熱を熱源として採熱するものとしてあり,このように日射熱を熱源とすることによって該二次採熱配管6が,屋根材上に露出して建造物の外観を損なうのを防止するようにしてあり,該二次採熱配管6は,上記と同様に往路管と復路管とを備えて上記採熱用敷設体5に接続し,その流体が採熱用敷設体5と該屋根下とを,上記ポンプ9の作動によって循環することによって,該採熱敷設管5からヒートポンプBに至るようにしてある。
このとき本例の採熱装置Aは,上記例における横向き水平の断熱体に代えて,密封べた基礎2外周の地表から地中に向けて埋設した断熱体4を用いることにより,該密封べた基礎2外部の地表温度の変化による囲繞採熱面3に対する影響を遮断するようにしてあり,本例にあって該断熱体4は,例えば同様なALCパネルを用いて,密封べた基礎2乃至その下端から地中方向に向けて建造物1外側の敷地側に1〜2m程度の深さをなすように傾斜配置したものとしてあり,この場合,上記のとおり,建造物1外側の敷地にあってもその1〜2m深さの地中は,外気による温度変化を受ける程度が比較的少なく,囲繞採熱面3に対する地表温度の熱伝導は,比較的地表に近い極く表層で行われるところ,本例にあっては,1〜2m程度の断熱壁を形成することになり,図1の一点鎖線で示したように,同じく外気の温度変化を有効に回避することができる上,断熱体4の設置は,それ程の深さとする必要もなく,比較的容易になし得て都合がよい。なおこの場合も密封べた基礎2の長手方向端部や出隅等に空隙が発生しないように,同じく空隙防止措置を施すことが好ましい。その余は上記例と変わらないので,同一符号を付して重複する説明を省略する。
図4は,採熱装置Aを,建造物1床下地表面を囲繞採熱面3とし,同じく該建造物1の囲繞採熱面3上にコンクリートの密封べた基礎2を形成する一方,該密封べた基礎2中に埋設して地熱蓄熱用の流体を充填した採熱用配管7と,上記密封べた基礎2をその上面で覆う断熱材8を備えて形成した例を示すもので,同じく新築の密封べた基礎2形成時に,上記採熱用配管7を囲繞採熱面3から浮かし状に配置し,これにコンクリートを打設することによって,該採熱用配管7をコンクリート層22中に埋設するものとしてあり,このとき該採熱用配管7は,これを,上記4区分した囲繞採熱面上のコンクリート層22毎に蛇行配置して,同じく連結管によって起立壁21相互間に一連に埋設するか又は両側にヘッダーを配置し,該ヘッダー間にこれに交差するように平行多数のパイプ材を一体的に配置した採熱用配管ユニットを用いて,該ヘッダー間に連結管を配置して起立壁21相互間に一連に埋設することによって配置してある。このとき後者の採熱用配管ユニットを用いるようにするのが,ヘッダー間で平行多数のパイプ材を流体が移動し得るとともにその圧力損失を可及的に減少することができて好ましい。
本例にあって密封べた基礎2の外周に配置した断熱体4は,その起立壁21の外周乃至その下端から地中方向に向けて垂直な断熱壁をなすように,これを垂直に設置してあり,また上記例と同様に囲繞採熱面3上に形成したコンクリート層22の上面には,各起立壁21間に及ぶように断熱材8を配置して,その上面を被覆することによって断熱措置を施してあり,本例にあって該断熱材8による被覆は,上記と同様に独立気泡の発泡樹脂板の載置固定,独立気泡の発泡樹脂剤の現場発泡樹脂,その余の断熱材を袋詰めしたものや上記ALCパネルの載置固定等によって,これを行ってある。その余は上記と同様に例と変わらないので,同じく同一符号を付して重複する説明を省略する。
図示した例は以上のとおりとしたが,上記採熱用敷設体を,囲繞採熱面上に形成した単一のコンクリート層に対して複数分割したものとすること,断熱壁を上記ALCパネル以外の低発泡によって断熱性と埋設に適した強度を備えた合成樹脂製のパネルとすること,断熱壁の埋設を,例えば隣地との境界側で垂直配置し,庭側で傾斜配置する等,垂直と傾斜の配置を併用すること,二次採熱用配管を用いるとき,屋根材上に配置して太陽熱を採熱するものとすること等を含めて,本発明の実施に当って,囲繞採熱面,密封べた基礎,採熱用敷設体,断熱材,採熱用配管,断熱体,二次採熱用配管等の各具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
採熱装置を示す縦断面図である。 図1における採熱用敷設体の配置状態を示す横断面図である。 他の例にかかる採熱装置を示す縦断面図である。 同じく他の例にかかる採熱装置を示す縦断面図である。
符号の説明
A 採熱装置
B ヒートポンプ
1 建造物
2 べた基礎
21 起立壁
22 コンクリート層
3 囲繞採熱面
4 断熱体
5 採熱用敷設体
51 仕切壁
6 二次採熱配管
7 採熱用配管
8 断熱材
9 ポンプ

Claims (4)

  1. 建造物の床下地表面を囲繞採熱面とした地熱利用の採熱装置であって,該建造物の囲繞採熱面上に形成したコンクリートの密封べた基礎と,該密封べた基礎上に敷設した地熱蓄熱用の流体を充填した採熱用敷設体と,該採熱用敷設体をその上面又は上面と側面で被覆する断熱材とを備えてなることを特徴とするヒートポンプ用採熱装置。
  2. 建造物床下地表面を囲繞採熱面とした地熱利用の採熱装置であって,該建造物の囲繞採熱面上に形成したコンクリートの密封べた基礎と,該密封べた基礎中に埋設して地熱蓄熱用の流体を充填した採熱用配管と,上記密封べた基礎をその上面で覆う断熱材を備えてなることを特徴とするヒートポンプ用採熱装置。
  3. 上記密封べた基礎外周の地表乃至地表から浅い位置に上記密封べた基礎の外側に向けて配設し又は該密封べた基礎外周の地表から地中に向けて埋設し,密封べた基礎外部の地表温度の変化による囲繞採熱面に対する影響を遮断する断熱体を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒートポンプ用採熱装置。
  4. 上記採熱用敷設体又は採熱用配管に,屋根材上の太陽熱,屋根材下又は壁面の日射熱を採熱する二次採熱用配管を接続してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のヒートポンプ用採熱装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097741A (ja) * 2010-10-26 2012-05-24 Siemens Ag 発電所のキャリヤ流体を冷却する方法、発電所、及び冷却システム
JP2015224485A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 パナホーム株式会社 住宅の構造

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