JP2008188110A - 手術用顕微鏡のフットスイッチ - Google Patents

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Koji Yasunaga
浩二 安永
Yukari Kawachi
ゆかり 河内
Hiroyasu Kamiyama
博康 上山
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Abstract

【課題】本発明は、フットスイッチの焦準および変倍の操作方法が直感的にわかり、目的とする操作を素早くかつ微妙に行える手術用顕微鏡のフットスイッチを提供することを最も主要な特徴とする。
【解決手段】床面に設置される本体部1に踵置き部2と、踵置き部2の前方に配置されたフットレスト3と、フットレスト3の左右に設置され、基端側が本体部1に配設された回転軸L,Rを中心に回動可能に接続された第1の操作レバー4L,第2の操作レバー4Rと、第1の操作レバー4L,第2の操作レバー4Rの先端側に配置された入力ペダル5L,5Rと、を備えたフットスイッチの入力ペダル5L,5Rに足先H2での踏み込み操作を受ける第1の足受部5L1,5R1と、足先H2での引き上げの操作を受ける第2の足受部5L2,5R2とを設け、手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能を増減方向に操作する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能の少なくともいずれか一方を操作する手術用顕微鏡のフットスイッチに関する。
一般的に手術用顕微鏡は、術部にピントを合わせるための焦準機能と、観察倍率を変更するための変倍機能とを備えている。特許文献1には、この焦準機能および変倍機能の操作がフットスイッチにより行われる構成にした装置が示されている。
従来のフットスイッチは、フットスイッチの本体内に焦準機能および変倍機能の各操作用にそれぞれアップ方向とダウン方向とに移動させる2つのペダル(UP方向ペダルおよびDOWN方向ペダル)がある。そのため、フットスイッチの焦準機能および変倍機能の2つの操作用に合計4つのペダルを踏み分けて操作する構成になっている。
特開平10−40774号公報
上記従来構成のフットスイッチは、1つのフットスイッチの本体内に4つのペダルが並設されている。そのため、どのペダルが何の機能に対応するか、直感的に解りにくい。したがって、使い慣れないと誤って意図しないペダルを操作してしまう可能性がある。このため、フットスイッチの本体内に4つのペダルを慎重に操作する必要があるので、術中に医師のストレスを招いたり、誤操作による手術時間の延長を招いたりする可能性がある。
また、上記フットスイッチの操作時には、4つのペダルを操作する際に、各ペダルに対して足を乗せた状態で足全体を移動させて操作する必要がある。そのため、ハンドスイッチのように手の指で操作を行うような微妙な操作が困難である。特に、正確さを要求される焦準操作において、微妙な操作が出来ないことは大きな問題である。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、フットスイッチの焦準および変倍の操作方法が直感的にわかり、目的とする操作を素早くかつ微妙に行える手術用顕微鏡のフットスイッチを提供することにある。
請求項1の発明は、手術用顕微鏡に接続され、前記手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能を増減方向に操作する操作手段を有する手術用顕微鏡のフットスイッチであって、前記フットスイッチは、床面に設置される本体部と、前記本体部に踵を位置決めするための踵置き部と、前記踵置き部の前方に配置され、操作しない時に足を置くための足置き部と、前記足置き部の両側に設置され、基端側が前記本体部に配設された回転軸を中心に回動可能に接続された第1および第2の操作レバーと、前記第1および第2の操作レバーの先端側に配置され、前記操作手段を操作する入力ペダルと、を備え、前記入力ペダルは、足先での踏み込み操作を受ける第1の足受部と、足先での引き上げの操作を受ける第2の足受部とを有し、前記第1の足受部および前記第2の足受部のいずれか一方を動かす操作によって前記操作手段の増方向の操作または減方向の操作を行う増減方向の指示入力手段であり、前記指示入力手段は、前記第1の操作レバーの操作を前記手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能のうちのいずれか一方に指示入力し、かつ前記手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能のうちのいずれか他方に前記第2の操作レバーの操作を指示入力する手段を有することを特徴とする手術用顕微鏡のフットスイッチである。
そして、本請求項1の発明では、フットスイッチの操作時に、入力ペダルの第1の足受部を足先での踏み込む操作と、第2の足受部を足先で引き上げる操作のいずれか一方の操作を行い、入力ペダルを上下させることにより、その手術用顕微鏡の焦準機能、または変倍機能の少なくともいずれか一方を増減方向に操作する動作方向を変え、つま先で微妙に操作できるようにし、かつ踵を中心に足を足置き部の左右に振り分けることにより、素早く焦準または変倍の機能を選択し、かつ入力ペダルを上下させることにより、その機能の動作する方向が変え、つま先で微妙に操作できるようにしたものである。
請求項2の発明は、前記操作レバーは、前記回転軸の軸周り方向の回転角度に応じて前記操作手段の増方向の操作または減方向の操作速度を変更するための信号を前記手術用顕微鏡に出力する信号出力手段を有することを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡のフットスイッチである。
そして、本請求項2の発明では、フットスイッチの操作時に、入力ペダルを上下させる際に、操作レバーが回転軸の軸周り方向に回転する。このとき、操作レバーが回転軸の軸周り方向に回転する回転角度に応じて操作手段の増方向の操作または減方向の操作速度を変更するための信号を信号出力手段によって手術用顕微鏡に出力するようにしたものである。
本発明によれば、手術用顕微鏡の焦準および変倍の操作方法が直感的にわかり、目的とする操作を素早くかつ微妙におこなえる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図6(A),(B)を参照して説明する。図1は手術用顕微鏡を操作する本実施の形態のフットスイッチ全体の構成を示す。手術用顕微鏡は、術部にピントを合わせるための焦準機能と、観察倍率を変更するための変倍機能とを備えている。そして、本実施の形態のフットスイッチによって手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能の操作が行われる。
図1中で、参照符号1は、床面に設置され、使用者の足Hを乗せるボックス状のフットスイッチの本体部である。図2に示すようにフットスイッチ本付部1の上面は、水平面に対して斜めに傾斜された傾斜面1aが形成されている。そして、上面の傾斜面1aは、フットスイッチ本付部1の前側が後ろ側よりも高くなるように設定されている。
フットスイッチ本付部1は、上面の傾斜面1aの高さが低い方の端部に使用者の踵H1を乗せる踵乗せ部1a1、高さが高い方の端部に使用者の足先H2を乗せる足先乗せ部1a2がそれぞれ形成されている。フットスイッチ本付部1の上面1aには、左右方向の略中心位置に、踵H1を位置決めするための踵置き部2と、フットスイッチを操作しないときに、足Hを置くためのフットレスト(足置き部)3とが配設されている。
踵置き部2は、フットスイッチ本付部1の踵乗せ部1a1に配置されている。この踵置き部2の上面には、凹部2aが形成されている。この凹部2aに使用者の踵H1を乗せることにより、使用者の踵H1を安定して位置決めできるようになっている。
フットレスト3は、踵置き部2の前方に配設されている。このフットレスト3は、ほぼ長方形の板状部材である。この長方形の板状部材は、使用者の足Hの幅より若干細い幅で、平行に形成されている。
この踵置き部2と、フットレスト3とは、本体部1に対して着脱可能に取付けられている。なお、踵置き部2と、フットレスト3とは、本体部1の一部として一体的に形成されていても良い。さらに、踵置き部2とフットレスト3とは、別体では無く一体的に形成されていても良い。
フットスイッチ本付部1には、手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能の操作を行う2つ(第1および第2)の操作レバー4L,4Rが設けられている。第1の操作レバー4Lは、フットスイッチ本付部1の左側面、第2の操作レバー4Rは、フットスイッチ本付部1の右側面にそれぞれ設置されている。そして、左側の第1の操作レバー4Lによって手術用顕微鏡の焦準機能の操作を行い、右側の第2の操作レバー4Rによって手術用顕微鏡の変倍機能の操作を行うように設定されている。
第1の操作レバー4Lの基端部には、シャフト6Lが一体的に固定されている。このシャフト6Lは、本体部1の左側面に回転軸Lまわりに回動自在に接続されている。すなわち、第1の操作レバー4Lは、本体部1の左側面に対し、回転軸Lを中心として、図1中の矢印YL方向に回動可能に接続されている。
同じく、第2の操作レバー4Rの基端部には、シャフト6Rが一体的に固定されている。このシャフト6Rは、本体部1の右側面に回転軸Rまわりに回動自在に接続されている。すなわち、第2の操作レバー4Rは、本体部1の右側面に対し、回転軸Rを中心として、図1中の矢印YR方向に回動可能に接続されている。回転軸LおよびRは、踵置き部2の近傍すなわち、使用者の足首近傍に配設されている。
第1および第2の操作レバー4L、4Rの先端部には、上向きにほぼL字状に屈曲された屈曲部4La、4Raがそれぞれ形成されている。第1および第2の操作レバー4L、4Rの各屈曲部4La、4Raの上部には、手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能を操作するほぼU字型をした入力ペダル5L、5Rがそれぞれ形成されている。入力ペダル5L、5Rは、それぞれU字型の開口面側をフットスイッチ本付部1の内部側に向けた状態で配置されている。
左側の入力ペダル5Lには、平板状の2つ(第1および第2)の足受部5L1,5L2が上下にほぼ平行に離間対向配置されている。第1の足受部5L1と、第2の足受部5L2との間には使用者の足先H2が挿入できる程度の適宜の隙間が形成されている。
同様に、右側の入力ペダル5Rには、平板状の2つ(第1および第2)の足受部5R1,5R2が上下にほぼ平行に離間対向配置されている。第1の足受部5R1と、第2の足受部5R2との間には使用者の足先H2が挿入できる程度の適宜の隙間が形成されている。なお、入力ペダル5L、5Rは、第1および第2の操作レバー4L、4Rと一体式、または着脱可能に作られても良い。
そして、図6(A)に示すように、使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を左右方向のいずれか一方に選択的に回動させることにより、2つの第1、第2の操作レバー4L、4Rのうちのいずれか一方を選択することができるようになっている。ここで、例えば、図6(A)に示すように、使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を左方向に回動させた場合には、左側の入力ペダル5Lの第1の足受部5L1と、第2の足受部5L2との間の隙間に足先H2が挿入される。これにより、左側の第1の操作レバー4Lを選択することができる。また、図6(B)に示すように、使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を右方向に回動させた場合には、右側の入力ペダル5Rの第1の足受部5R1と、第2の足受部5R2との間の隙間に足先H2が挿入される。これにより、右側の第2の操作レバー4Rを選択することができる。
また、左側の入力ペダル5Lの下側の第1の足受部5L1、および右側の入力ペダル5Rの下側の第1の足受部5R1によって使用者の足先H2での踏み込み操作を受けるようになっている。さらに、左側の入力ペダル5Lの上側の第2の足受部5L2、および右側の入力ペダル5Rの上側の第2の足受部5R2によって使用者の足先H2での引き上げの操作を受けるようになっている。
フットレスト3の前方には、使用者の足Hの指先H3で傾動操作可能な電動視野移動のためのジョイスティックスイッチ17が配設されている。このジョイスティックスイッチ17には、非操作時にはほぼ鉛直方向に真っ直ぐ伸びた非傾動状態の定位置で保持されるジョイスティック17aが設けられている。このジョイスティック17aは、使用者の足Hの指先H3で任意の方向に傾けることにより、手術用顕微鏡の視野を移動させるものである。なお、ジョイスティックスイッチ17の構成は公知であるため詳細な説明は省略する。
図2はフットスイッチのフットスイッチ本付部1の内部構成を示す。左側の第1の操作レバー4Lの内部構成は、右側の第2の操作レバー4Rの内部構成と同一構成である。そのため、ここでは、左側の第1の操作レバー4Lの内部構成のみを示し、右側の第2の操作レバー4Rの内部構成の説明は省略する。なお、図2は、本フットスイッチを操作していない非操作時に第1の操作レバー4Lの内部の各構成物が定位置で保持されている場合の各構成物の位置関係を示す。
第1の操作レバー4Lのシャフト6Lは、フットスイッチ本付部1の左側板に回転軸Lの軸周り方向に回動可能に軸支されている。フットスイッチ本付部1の内部には板状のプレート7Lが配設されている。このプレート7Lの基端部側の中途部は、ネジ11によりシャフト6Lに一体的に固定されている。
プレート7Lの先端部には、2つのマイクロスイッチ(LUマイクロスイッチ8uおよびLDマイクロスイッチ8d)がそれぞれプレート7Lの上下に配設されている。上側のLUマイクロスイッチ8uおよび下側のLDマイクロスイッチ8dは、それぞれ本体部1に固定されている。なお、右側の第2の操作レバー4R側も同様に、プレート7Rの先端部に、2つのマイクロスイッチ(RUマイクロスイッチ9uおよびRDマイクロスイッチ9d)がそれぞれプレート7Rの上下に配設されている。
プレート7Lの基端部には、2つの圧縮コイルバネ10u、10dがそれぞれプレート7Lの上下に配設されている。上側の圧縮コイルバネ10uおよび下側の圧縮コイルバネ10dはプレート7Lに圧接された状態で本体部1に固定されている。これら2つの圧縮コイルバネ10d、10uは、第1の操作レバー4Lが操作されていない非操作時に、プレート7Lを図2の定位置(中立位置L0)に保つ。このとき、LUマイクロスイッチ8uおよびLDマイクロスイッチ8dは、各接点8ua、8daがプレート7Lから離れた状態で保持され、OFF状態で保持されるように配置されている。
図4は、第1の操作レバー4Lの左側の入力ペダル5Lの下側の第1の足受部5L1が使用者の足先H2で踏み込み操作を受けた場合の動作状態を示す。ここで、シャフト6Lが回転軸Lの軸回り方向に図4中で時計回り方向に回動する動作と一緒にプレート7Lは、図4中で時計回り方向に回動する。このプレート7Lの回動動作によってLDマイクロスイッチ8dは、接点8daがプレート7Lによって押し込み操作されてON操作される。
図5は、第1の操作レバー4Lの左側の入力ペダル5Lの上側の第2の足受部5L2が使用者の足先H2で引き上げの操作を受けた場合の動作状態を示す。ここで、シャフト6Lが回転軸Lの軸回り方向に図4中で反時計回り方向に回動する動作と一緒にプレート7Lは、図4中で反時計回り方向に回動する。このプレート7Lの回動動作によってLUマイクロスイッチ8uは、接点8uaがプレート7Lによって押し込み操作されてON操作される。
図3は、フットスイッチの回路構成を示す。第1の操作レバー4L側のLDマイクロスイッチ8dとLUマイクロスイッチ8uは、図示しない手術用顕微鏡Mの入力切り替え回路14およびフォーカス駆動制御回路15を介して、手術用顕微鏡Mに内蔵されたフォーカスモータ12に接続されている。そして、上側のLUマイクロスイッチ8uがONになったとき、本フットスイッチは、手術用顕微鏡のピントが近点に合うように、手術用顕微鏡のフォーカスモータ12を駆動するための信号を出力する。また、下側のLDマイクロスイッチ8dがONになったときは、手術用顕微鏡のピントが遠点に合うように、手術用顕微鏡のフォーカスモータ12を駆動するための信号を出力する。
また、右側の第2の操作レバー4R側のRDマイクロスイッチ9dとRUマイクロスイッチ9uは、手術用顕微鏡の入力切り替え回路14からズーム駆動制御回路16を介して、手術用顕微鏡に内蔵されたズームモータ13に接続されている。そして、上側のRUマイクロスイッチ9uがONになったとき、本フットスイッチは、手術用顕微鏡の倍率が低倍になるように、手術用顕微鏡のズームモータ13を駆動するための信号を出力する。また、下側のRDマイクロスイッチ9dがONになったとき、手術用顕微鏡の倍率が高倍になるように、手術用顕微鏡のズームモータ13を駆動するための信号を出力する。
入力切り替え回路14は、第1の操作レバー4L側のLDマイクロスイッチ8d、LUマイクロスイッチ8uの接続をフォーカス駆動回路15からズーム駆動制御回路16に変更し、逆に第2の操作レバー4R側のRDマイクロスイッチ9dとRUマイクロスイッチ9uの接続をズーム駆動制御回路16からフォーカス駆動回路15に入れ替える機能を備えている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチは、フットスイッチ本付部1の左側の第1の操作レバー4Lが操作されていない非操作時に、フットスイッチ本付部1の内部のプレート7Lが図2の定位置で保持される。このとき、LUマイクロスイッチ8uおよびLDマイクロスイッチ8dは、各接点8ua、8daがプレート7Lから離れたOFF状態で保持される。
同様に、フットスイッチ本付部1の右側の第2の操作レバー4Rが操作されていない非操作時に、フットスイッチ本付部1の内部の図示しない右側のプレート7Rが定位置(図2のプレート7Lと同様)で保持される。このとき、RUマイクロスイッチ9uおよびRDマイクロスイッチ9dは、各接点9ua、9daがプレート7Rから離れたOFF状態で保持される。
手術用顕微鏡のフットスイッチの操作時には、まず、手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能の操作のいずれか一方が選択される。この選択操作時には、図6(A),(B)に示すように使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を左右方向のいずれか一方に選択的に回動させる操作を行う。ここで、例えば、図6(A)に示すように、使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を左方向に回動させた場合には、左側の入力ペダル5Lの第1の足受部5L1と、第2の足受部5L2との間の隙間に足先H2が挿入される。これにより、左側の第1の操作レバー4Lが選択され、手術用顕微鏡の焦準機能の操作が行われる。
また、図6(B)に示すように、使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を右方向に回動させた場合には、右側の入力ペダル5Rの第1の足受部5R1と、第2の足受部5R2との間の隙間に足先H2が挿入される。これにより、右側の第2の操作レバー4Rが選択され、手術用顕微鏡の変倍機能の操作が行われる。
そして、例えば、図6(A)に示すように、使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を左にひねった状態で、入力ペダル5Lの下側の第1の足受部5L1を下方向に踏み込むと、図4に示すようにLDマイクロスイッチ8dがONになる。これにより、手術用顕微鏡のピントが遠点に移動する。
さらに、図6(A)に示す位置で、逆に、入力ペダル5Lの第2の足受部5L2を上方向に引き上げると、LUマイクロスイッチ8uがONになる。これにより、手術用顕微鏡のピントが近点に移動する。
また、図6(B)に示すように、使用者が踵置き部2を中心に、足先H2を右にひねった状態で、入力ペダル5Rの下側の第1の足受部5R1を下方向に踏み込むと、RDマイクロスイッチ9dがONになる(図4のLDマイクロスイッチ8dを参照)。これにより、手術用顕微鏡の倍率が拡大する。
さらに、図6(B)に示す位置で、逆に入力ペダル5Rの上側の第2の足受部5R2を上方向に引き上げると、RUマイクロスイッチ9uがONになる(図5のLUマイクロスイッチ8uを参照)。これにより、手術用顕微鏡の倍率が縮小する。
なお、手術中に焦準、変倍操作をおこなわないときは、足Hはフットレスト3の上面においておく。この時、第1および第2の操作レバー4L、4Rは、プレート7L(7R)の上下に配設された圧縮コイルバネ10d、10uにより、全てのマイクロスイッチ8d、8u、9d、9uは図2に示すOFFの状態に復帰する。
また、前述の説明のように、手術用顕微鏡の入力切替回路14を切り替え操作することにより、焦準と変倍の操作を入れ替えることができる。なお、術中の手術用顕微鏡の視野移動は、フットレスト3に足をのせた状態で、足Hを前方にスライドさせ、つま先でジョイスティックスイッチ17のジョイスティック17aを目的とする方向に傾斜させることによりおこなう。さらに、本実施の形態では、フットスイッチ本付部1の内部に4つのマイクロスイッチ8d、8u、9d、9uを用いているが、スイッチは、光スイッチなどマイクロスイッチとは別のスイッチでも同様に構成が可能である。
そこで、上記構成の本実施の形態では、以下の効果を有する。すなわち、フットスイッチ本付部1の左側に手術用顕微鏡の焦準機能の操作を行う第1の操作レバー4L、右側に手術用顕微鏡の変倍機能の操作を行う第2の操作レバー4Rを配設している。そのため、使用者が踵H1を中心に足先H2を左右に振り分けることにより、焦準と変倍の操作を切り替えることができるため、素早く両方の操作が可能である。
左側の第1の操作レバー4Lの入力ペダル5Lに第1および第2の足受部5L1,5L2を上下にほぼ平行に離間対向配置させている。これにより、入力ペダル5Lの第1の足受部5L1を踏み込む(下にさげる)と、焦準が遠点(下側)に移動し、入力ペダル5Lの第2の足受部5L2を引き上げると、焦準が近点(上側)に移動するため、入力ペダル5Lの操作方向と、焦準の方向が一致している。そのため、手術用顕微鏡の焦準機能の操作時に、直感的に焦準機能の動作方向がわかり、誤操作を防止できる。
同様に、右側の入力ペダル5Rにも第1および第2の足受部5R1,5R2を上下にほぼ平行に離間対向配置させている。そして、変倍においても、入力ペダル5Rの第1の足受部5R1を踏み込む(下にさげる)と倍率が拡大し、入力ペダル5Rの第2の足受部5R2を引き上げると、倍率が縮小する。これは人間が、顔を物体に近づけると大きく見え、顔を遠ざけると小さく見えるのと同じ感覚である。そのため、手術用顕微鏡の変倍機能の操作時に、直感的に変倍機能の動作方向がわかり、誤操作を防止できる。
また、左側の第1の操作レバー4Lの1つの入力ペダル5Lで、焦準の操作の方向(遠点(下側)への移動と、近点(上側)への移動)を反転できるため、素早く操作できる。同様に、右側の第2の操作レバー4Rの1つの入力ペダル5Rで、変倍の操作の方向(倍率の拡大と、倍率の縮小)を反転できるため、素早く操作できる。
さらに、2つの入力ペダル5L、5Rはそれぞれ使用者の足先H2のつま先で操作するため、指先で微妙な操作が可能である。そのため、従来の操作のように足H全体でペダルを踏み込む場合に比べ、微妙な操作を行うことができる。
第1および第2の操作レバー4L,4Rの回転軸LおよびRが、操作者の足首近傍に配設されているため、足首のひねりに対して、入力ペダル5L、5Rを自然な感覚で操作できる。さらに、手術用顕微鏡の入力切替回路14を切り替えることにより、焦準と変倍の操作を入れ替えることができるため、使用者の好みに合わせた設定が可能である。
(第2の実施の形態)
また、図7および図8は本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図6(A),(B)参照)の手術用顕微鏡のフットスイッチの構成を次の通り変更したものである。
すなわち、第1実施の形態では、フットスイッチの操作時に焦準や変倍の速度が一定に保持される構成を示したが、本実施の形態は、焦準や変倍の速度を2段式に可変できる構成に変更したものである。基本構成は第1実施の形態と同様である。そして、第1実施の形態と図1に関する構成は同様であり、ここでは第1実施の形態と異なる内部構成および回路構成について説明する。
図7は、本実施の形態のフットスイッチのフットスイッチ本付部1の左側の第1の操作レバー4Lの内部構成を示す。本実施の形態では、第1実施の形態の図2に対し、第1の操作レバー4L側の内部構成部品には2つのマイクロスイッチ(第2LUマイクロスイッチ20uおよび第2LDマイクロスイッチ20d)が追加されている。同様に、第2の操作レバー4Rの内部構成部品にも図8に示すように2つのマイクロスイッチ(第2RUマイクロスイッチ21uおよび第2RDマイクロスイッチ21d)が追加されている。
図8に示すように第1の操作レバー4L側のLDマイクロスイッチ8d、LUマイクロスイッチ8u、第2LUマイクロスイッチ20uおよび第2LDマイクロスイッチ20dは、図示しない手術用顕微鏡Mのフォーカス駆動制御回路24を介して、手術用顕微鏡Mに内蔵されたフォーカスモータ12に接続されている。
第2の操作レバー4R側のRDマイクロスイッチ9d、RUマイクロスイッチ9u、第2RUマイクロスイッチ21uおよび第2RDマイクロスイッチ21dは、手術用顕微鏡Mのズーム駆動制御回路22を介して、手術用顕微鏡Mに内蔵されたズームモータ13に接続されている。
第1の操作レバー4L側の内部構成部品には2つのマイクロスイッチ(第2LUマイクロスイッチ20uおよび第2LDマイクロスイッチ20d)はそれぞれプレート7Lの上下に所定の位置関係となるように本体部1に固定されている。このマイクロスイッチの位置関係は以下のように設定されている。
入力ペダル5Lを中立位置L0から引き上げた場合、引き上げ角度α1で、LUマイクロスイッチ8uのみがONとなる。さらに、引き上げ角度α1よりも大きい引き上げ角度β1(β1>α1)で、LUマイクロスイッチ8uおよび第2LUマイクロスイッチ20uがONになる。
入力ペダル5Lを中立位置L0から踏み込んだ場合、踏み込み角度α2で、LDマイクロスイッチ8dのみがONとなる。さらに、踏み込み角度α2よりも大きい踏み込み角度β2(β2>α2)で、LDマイクロスイッチ8dおよび第2LDマイクロスイッチ20dがONになる。
フォーカス駆動制御回路24は、入力信号に応じて、フォーカスモータ12の回転速度を高速と低速の2段階に切り替えるとともに回転方向を変更する機能を有する。すなわち、LUマイクロスイッチ8uのみONになったとき、ピントが近点に合うように、フォーカスモータ12を低速で駆動し、LUマイクロスイッチ8uと第2LUマイクロスイッチ20uの両方がONになったとき、フォーカスモータ12を高速で駆動する。
同じく、逆方向のLDマイクロスイッチ8dのみONになったとき、ピントが遠点に合うように、フォーカスモータ12を低速で駆動し、LDマイクロスイッチ8dと第2LDマイクロスイッチ20dの両方がONになったとき、フォーカスモータ12を高速で駆動する。
同様に、ズーム駆動制御回路22は、入力信号に応じて、ズームモータ13の回転速度を高速と低速の2段階に切り替えるとともに回転方向を変更する機能を有する。すなわち、RUマイクロスイッチ9uのみONになったとき、倍率が低倍になるように、ズームモータ13を低速で駆動し、RUマイクロスイッチ9uと第2RUマイクロスイッチ21uの両方がONになったとき、ズームモータ13を高速で駆動する。
同じく、逆方向のRDマイクロスイッチ9dのみONになったとき、倍率が高倍になるように、ズームモータ13を低速で駆動し、RDマイクロスイッチ9dと第2RDマイクロスイッチ21dの両方がONになったとき、ズームモータ13を高速で駆動する。他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。左側の第1の操作レバー4Lが選択され、手術用顕微鏡の焦準機能の操作が行われる場合には、入力ペダル5Lを踏み込み角度α2だけ踏み込むと、LDマイクロスイッチ8dのみがONになり、手術用顕微鏡のピントが低速で遠点に移動する。
さらに、入力ペダル5Lを踏み込み角度β2まで踏み込むと、LDマイクロスイッチ8dと第2LDマイクロスイッチ20dの両方がONになり、ピントが高速で遠方に移動する。
逆に、入力ペダル5Lを引き上げ角度α1だけ引き上げると、LUマイクロスイッチ8uのみがONになり、手術用顕微鏡のピントが近点に低速で移動する。さらに、入力ペダル5Lを引き上げ角度β1まで引き上げると、LUマイクロスイッチ8uと第2LUマイクロスイッチ20uの両方がONになり、ピントが高速で近点に移動する。
実際の手術ではピントが大きくずれている場合は、使用者は、入力ペダル5Lを引き上げ角度β1または踏み込み角度β2の角度まで大きく操作し、素早く目的の方向にピントを近づけ、その後、第1の操作レバー4Lの入力ペダル5Rの回動角度をα1またはα2まで戻し、低速で正確にピントを合わせる。なお、変倍操作に関しても同様であり、説明は省略する。
そこで、上記構成の本実施の形態では次の効果を奏する。すなわち、入力ペダル5L、5Rの操作量(操作角度)により、焦準、変倍の動作速度が2段階に可変であるため、焦準、変倍操作がよりスピーディーにかつ正確におこなえる。その結果、第1実施の形態のような焦準や変倍の速度が一定の場合のように、目的とする状態からピントや倍率が大きくずれている場合に、目的位置にあわせるまでに焦準や変倍の駆動速度が遅いと時間を要してしまう問題を改善することができる。また、焦準や変倍の駆動速度が速過ぎる場合には、足の操作で正確に調整することは困難になる。したがって、本実施の形態では、第1実施の形態より、素早くかつ正確に目的とした位置にピントを合わせたり、目的とする倍率に変更したりできるようにしたものである。
なお、本実施の形態では、速度の可変は2段階であるが、マイクロスイッチを増設することにより、3段階、4段階としてもよい。
(第3の実施の形態)
また、図9及び図10は本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は第2の実施の形態(図7および図8参照)の手術用顕微鏡のフットスイッチの構成をさらに次の通り変更したものである。
すなわち、第2の実施の形態(図7および図8参照)では、フットスイッチの操作時に焦準や変倍の速度が2段階に変速される構成例を示したが、本実施の形態は、これを無段階式に変速される無段式速度可変の構成に変更したものである。なお、基本構成は第1の実施の形態(図1乃至図6(A),(B)参照)と同様である。そして、第1実施の形態と図1に関する構成は同様であり、ここでは第1実施の形態と異なる部分について説明する。
図9は、本実施の形態のフットスイッチのフットスイッチ本付部1の左側の第1の操作レバー4Lの内部構成を示す。本実施の形態では、第1実施の形態の図2に対し、第1の操作レバー4L側の内部構成部品としてロータリーエンコーダー30Lが追加されている。このロータリーエンコーダー30Lは、本体部1に固定されている。このロータリーエンコーダー30Lは、第1の操作レバー4Lのシャフト6Lにベルト31により連結されている。そして、このロータリーエンコーダー30Lによってシャフト6Lの回転角度を検出する。
第2の操作レバー4R側にも内部構成部品としてロータリーエンコーダー30Rが追加されている。このロータリーエンコーダー30Rは、第2の操作レバー4Rのシャフト6Rにベルト31により連結されている。そして、このロータリーエンコーダー30Rによってシャフト6Rの回転角度を検出する。
図10は、電気回路の構成を示している。第1の操作レバー4L側のLDマイクロスイッチ8d、LUマイクロスイッチ8uおよびロータリーエンコーダー30Lは、図示しない手術用顕微鏡Mのフォーカス駆動制御回路32を介して図示しない手術用顕微鏡Mに内蔵されたフォーカスモータ12に接続されている。フォーカス駆動制御回路32はLDマイクロスイッチ8d、LUマイクロスイッチ8uの入力信号に応じて、フォーカスモータ12を回転させる信号を出力するとともに、ロータリーエンコーダー30Lの情報に応じ、フォーカスモータ12の回転速度を制御する機能を有する。
第2の操作レバー4R側のRDマイクロスイッチ9d、RUマイクロスイッチ9uおよびロータリーエンコーダー30Rは、図示しない手術用顕微鏡Mのズーム駆動制御回路33を介して図示しない手術用顕微鏡Mに内蔵されたズームモータ13に接続されている。ズーム駆動制御回路33はRDマイクロスイッチ9d、RUマイクロスイッチ9uの入力信号に応じて、ズームモータ13を回転させる信号を出力するとともに、ロータリーエンコーダー30Rの情報に応じ、ズームモータ13の回転速度を制御する機能を有する。
まず、第1の操作レバー4L側のLUマイクロスイッチ8uがONになったとき、ピントが近点に合うように、フォーカスモータ12を駆動させる。その際、ロータリーエンコーダー30Lからの出力を検出し、それに応じた速度でフォーカスモータ12を回転させる。
同じく、逆方向のLDマイクロスイッチ8dがONになったとき、ピントが遠点に合うように、フォーカスモータ12を駆動し、そのときのロータリーエンコーダー30Lからの出力を検出し、それに応じた速度でフォーカスモータ12を回転させる。すなわち、LUマイクロスイッチ8uとLDマイクロスイッチ8dの信号で、フォーカスモータ12の回転方向および、回転開始を決定し、さらにロータリーエンコーダー30Lの回転角度により、フォーカスモータ12の回転速度を決定する。
なお、第2の操作レバー4R側でも上記焦準動作の場合と同様にロータリーエンコーダー30Rの情報に応じ、ズームモータ13の回転速度が制御され、上記焦準動作と同様に変倍動作が行われる。
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。上記の構成により、入力ペダル5Lの踏み込みおよび引き上げる角度を大きくするにつれて、手術用顕微鏡の焦準の速度が早くなる。実際の手術では、ピントが大きくずれている場合は、使用者は、入力ペダル5Lを大きく変位させ、素早く目的の方向にピントを近づけ、その後、入力ペダル5Lを微小に変位させることにより、低速で正確にピントを合わせる。変倍操作に関しても同様であり、説明は省略する。
そこで、上記構成の本実施の形態では次の効果を奏する。すなわち、入力ペダル5L、5Rの操作角度により、無段階で焦準、変倍の動作速度が変更できるため、第2の実施の形態より微妙な焦準、変倍操作が行える。
なお、本実施の形態では、ロータリーエンコーダー30L、30Rの回転角度に連動して無段階で速度を可変にしているが、例えば、ロータリーエンコーダー30L、30Rの回転角度が5°〜7°の範囲では速度A、回転角度が7°〜10°の範囲では速度Bというように、ロータリーエンコーダー30L、30Rの出力信号の範囲を区切り、速度を段階式にする構成にしても良い。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 手術用顕微鏡に接続され、手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能を操作可能なフットスイッチにおいて、前記フットスイッチは、床面に設置される本体部と、
前記本体部に踵を位置決めするための踵置き部と、蹟置き部前方に設置され、操作しない時に足を置くために前記本体部から突出して形成させた足置き部(フットレスト)と、前記足置き部の左右側にそれぞれに設置され、前記本体部に配設された回転軸を中心に回動可能に接続され、足先での踏み込み及び引き上げの操作が可能な(コの字型の)入力ペダルを備えた第1および第2の操作レバーを有し、前記第1および第2の操作レバーは、手術用顕微鏡の変倍操作または焦準操作に対応し、かつ前記ペダルの踏み込み、引き上げにより、それぞれ変倍、または焦準の動作方向を切り替える信号を手術用顕微鏡に出力することを特徴とする手術用顕微鏡のフットスイッチ。
(付記項2) 前記第1および第2の操作レバーの前記回転軸周りの回転角度に応じて、手術用顕微鏡の焦準または変倍の速度を変更可能であることを特徴とする付記1記載の手術用顕微鏡のフットスイッチ。
(付記項3) 前記焦準または変倍の速度変更は段階式であることを特徴とする付記2記載の手術用顕微鏡のフットスイッチ。
(付記項4) 前記焦準または変倍の速度変更は無段階式であることを特徴とする付記2記載の手術用顕微鏡のフットスイッチ。
(付記項5) 前記入力ペダルを踏み込む(下にさげる)と、焦準が遠点(下側)に移動し、入力ペダルを引き上げると、焦準が近点(上側)に移動することを特徴とする付記1記載の手術用顕微鏡のフットスイッチ。
(付記項6) 前記入力ペダルを踏み込む(下にさげる)と、倍率が拡大し、入力ペダルを引き上げると、倍率が縮小することを特徴とする付記1記載の手術用顕微鏡のフットスイッチ。
(付記項7) 第1および第2の操作レバーは、焦準、変倍の機能の設定を変更可能であることを特徴とする付記1記載の手術用顕微鏡のフットスイッチ。
本発明は、手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能の少なくともいずれか一方を操作する手術用顕微鏡のフットスイッチの分野、この手術用顕微鏡のフットスイッチを製造、使用する技術分野に有効である。
本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチ全体の概略構成を示す斜視図。 第1の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの内部の概略構成を示す縦断面図。 第1の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの回路構成を示すブロック図。 第1の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの第1の操作レバーの入力ペダルをつま先で踏み込んだ場合のマイクロスイッチの動作状態を示す要部の縦断面図。 第1の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの第1の操作レバーの入力ペダルをつま先で引き上げた場合のマイクロスイッチの動作状態を示す要部の縦断面図。 (A)は、第1の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの第1の操作レバーによる焦準操作状態を示す平面図、(B)は、第1の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの第2の操作レバーによる変倍操作状態を示す平面図。 本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの内部構成を示す要部の縦断面図。 第2の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの回路構成を示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの内部構成を示す要部の縦断面図。 第3の実施の形態の手術用顕微鏡のフットスイッチの回路構成を示すブロック図。
符号の説明
1…本体部、H1…踵、2…踵置き部、H…足、3…フットレスト(足置き部)、L,R…回転軸、4L…第1の操作レバー、4R…第2の操作レバー、5L,5R…入力ペダル、H2…足先、5L1,5R1…第1の足受部、5L2,5R2…第2の足受部。

Claims (2)

  1. 手術用顕微鏡に接続され、前記手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能を増減方向に操作する操作手段を有する手術用顕微鏡のフットスイッチであって、
    前記フットスイッチは、
    床面に設置される本体部と、
    前記本体部に踵を位置決めするための踵置き部と、
    前記踵置き部の前方に配置され、操作しない時に足を置くための足置き部と、
    前記足置き部の両側に設置され、基端側が前記本体部に配設された回転軸を中心に回動可能に接続された第1および第2の操作レバーと、
    前記第1および第2の操作レバーの先端側に配置され、前記操作手段を操作する入力ペダルと、を備え、
    前記入力ペダルは、足先での踏み込み操作を受ける第1の足受部と、足先での引き上げの操作を受ける第2の足受部とを有し、
    前記第1の足受部および前記第2の足受部のいずれか一方を動かす操作によって前記操作手段の増方向の操作または減方向の操作を行う増減方向の指示入力手段であり、
    前記指示入力手段は、前記第1の操作レバーの操作を前記手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能のうちのいずれか一方に指示入力し、かつ前記手術用顕微鏡の焦準機能および変倍機能のうちのいずれか他方に前記第2の操作レバーの操作を指示入力する手段を有する
    ことを特徴とする手術用顕微鏡のフットスイッチ。
  2. 前記操作レバーは、前記回転軸の軸周り方向の回転角度に応じて前記操作手段の増方向の操作または減方向の操作速度を変更するための信号を前記手術用顕微鏡に出力する信号出力手段を有することを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡のフットスイッチ。
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