JP2008187443A - スイッチ回路及びアッテネータ - Google Patents

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Yoshinobu Sugihara
吉信 杉原
Wataru Ito
伊藤  渉
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Abstract

【課題】低周波領域から高周波領域までの広い周波数領域に亘って低歪みであり、信号ラインのDC電位の変動も抑制することができるスイッチ回路等を提供する。
【解決手段】スイッチ回路1は、入力端T11と出力端T12との間の信号ラインL1に対して直列に(シリーズに)接続されたGaAs FET11を備える。GaAs FET11のゲート電極には、スイッチ回路1の高周波領域での歪み改善のための抵抗12の一端が接続されており、信号ラインL1と抵抗12の他端との間には、スイッチ回路1の低周波領域での歪み改善のための抵抗13が設けられている。また、スイッチ回路1は、抵抗12,13にアノード電極が接続され、信号ラインL1の導通及び非導通を切り替えるための制御電圧が入力される制御端T13にカソード電極が接続されたダイオード14を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号ラインの導通及び非導通を切り替えるスイッチ回路、及び当該スイッチ回路を備えるアッテネータに関する。
従来から、トランジスタ、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等の電子素子を用いた種々のスイッチ回路が提案されている。数百MHz〜数十GHzの高周波信号に対するスイッチ回路としては、高周波特性が優れるGaAs(ガリウム砒素)を用いて形成されたFET(以下、「GaAs FET」という)を備えるものが多用されている。図8は、GaAs FETを使用した従来の最も単純なスイッチ回路を示す図である。尚、このスイッチ回路は、SPST(Single Pole Single Throw:単極単投)スイッチ回路である。
図8に示す通り、従来のスイッチ回路100は、高周波信号が入力される入力端T101と高周波信号が出力される出力端T102との間の信号ラインL100に対して直列に(シリーズに)接続されたGaAs FET101と、抵抗102,103,104とを備える。GaAs FET101は、そのドレイン電極が信号ラインL100を介して入力端T101に接続されており、そのソース電極が信号ラインL100を介して出力端T102に接続されている。
抵抗102は、GaAs FET101のゲート電極と、信号ラインL100の導通及び非導通を切り替えるための制御電圧V100が入力される制御端T103との間に設けられている。この抵抗102は、高抵抗値を有し、信号の周波数が高い場合にゲート・ソース間の寄生容量Cgを介して制御端T103に信号が出力されてしまうのを防止するために設けられている。
抵抗103は、一端がGaAs FET101と出力端T102との間の信号ラインL100に接続されており、他端が接地されている。この抵抗103は、信号ラインL100のDC電位を規定するために設けられており、信号ラインL100を伝わる信号のロス(損失)を最小にするために、その抵抗値は信号ラインL100のインピーダンスに対して十分大きな値にされている。抵抗104は、抵抗103と同様に、高い抵抗値を有する抵抗であり、一端がGaAs FET101と入力端T101との間の信号ラインL100に接続されており、他端が接地されている。尚、終端抵抗があるDC結合回路に入力端T101又は出力端T102が電気的に接続される場合には、抵抗104又は抵抗103は省略可能である。
上記構成において、電圧が0[V]である制御電圧V100を制御端T103に入力すると、GaAs FET101のドレイン・ソース間の抵抗値が小さくなって、信号ラインL100に対するGaAs FET101の挿入損失が最小になる。これにより、信号ラインL100は導通状態となり、入力端T101から入力した信号が信号ラインL100を介して出力端T102から出力される。これに対し、電圧値が所定の負の値以下である制御電圧V100を制御端T103に入力すると、GaAs FET101がピンチオフ状態になってドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなり、信号ラインL100に対するGaAs FET101の挿入損失が最大になる。これにより、信号ラインL100は非導通状態になり、入力端T101と出力端T102との間が非導通状態になる。
以上のスイッチ回路100は、数百MHz以下の低周波領域において、歪み特性が悪化するという一般的な特徴がある。図9は、従来のスイッチ回路100の低周波領域における歪み特性の悪化の原因を説明するための図である。マイクロ波信号用のGaAs FETは、一般的にゲート長が短く設定され、GaAs FET101のソースパッド容量、ドレインパッド容量、及びソース・ドレイン間容量に対してゲート容量Cgが10倍程度となり、ゲート容量Cgの影響が支配的になる。このゲート容量Cgを考慮すると、スイッチ回路100は、図9に示す通り、GaAs FET101のゲート・ドレイン間、及びゲート・ソース間にゲート容量Cgが設けられた回路と考えることができる。
図9に示す回路において、制御電圧V100の電圧が0[V]に設定され、信号ラインL100が導通状態である場合に、大振幅の信号が入力端T101に入力されたときを考える。入力される信号の周波数が低く、ゲート容量Cgのリアクタンスが抵抗102の抵抗値に比べて十分大きな領域では、GaAs FET101のゲート電圧Vgは、抵抗102を介して供給される制御電圧V100によってほぼ0[V]になる。このため、GaAs FET101のドレイン電極の電位をVd、ソース電極の電位をVsとすると、GaAs FET101のゲート・ソース間の電圧Vgsは、−Vd,−Vsとほぼ等しくなり、入力端T101から入力される信号に応じて変動してしまう。
これにより、信号ラインL100の電位(GaAs FET101のゲート・ソース間電圧(−Vgs))がGaAs FET101のピンチオフ電圧を超えると、GaAs FET101がピンチオフ状態になってドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなる。これにより、図10に示す通り、入力端T101から入力される信号S100の波形がクリッピングされてしまい、出力端T102から出力される信号S101の波形に歪を生じてしまう。図10は、低周波領域におけるスイッチ回路100の入出力信号波形の一例を示す図である。図10を参照すると、入力される正弦波状の信号S100の正電圧側がクリッピングされて信号S101になっているのが分かる。
図11は、低周波領域における歪みを改善した従来のスイッチ回路を示す図である。図11に示すスイッチ回路200は、入力端T201と出力端T202との間の信号ラインL200に対して直列に(シリーズに)接続されたJFET(Junction Field Effect Transistor:接合型電界効果トランジスタ)201、ダイオード202、抵抗203、及び抵抗204を備える。JFET201は、そのドレイン電極が信号ラインL200を介して入力端T201に接続されており、そのソース電極が信号ラインL200を介して出力端T202に接続されている。
ダイオード202は、そのアノード電極がJFET201のゲート電極に接続され、そのカソード電極が制御端T203に接続されている。この制御端T203には、信号ラインL200の導通及び非導通を切り替えるための制御電圧V200が入力される。抵抗203は、一端が入力端T201(JFET201のドレイン電極)に接続され、他端がJFET201のゲート電極に接続されている。抵抗204は、図8に示す抵抗103と同様の作用をするものであり、信号ラインL200に接続されている。尚、この抵抗204も省略可能である。
上記構成において、電圧値が所定の正の値である制御電圧V200を制御端T203に入力すると、ダイオード202の接合容量が最小となり、ダイオード202及び制御端T203がJFET201及び抵抗203から電気的に切り離されるとともに、信号ラインL200は導通状態となる。このとき、JFET201のゲート・ソース間が抵抗203によって接続されているため、JFET201のゲート電圧Vgは、入力端T201から入力される信号に追従する。このため、入力端T201から入力される信号はJFET201によってクリッピングされることはない。これに対し、電圧値が所定の負の値である制御電圧V200を制御端T203に入力すると、抵抗204,203を介してグランドからバイアス電流が流れ、JFET201のゲート電極が負バイアスされてピンチオフ状態になり、ドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなって信号ラインL200は非導通状態になる。
尚、以下の非特許文献1には、図11に示すスイッチ回路200と同様の回路が開示されている。また、以下の非特許文献2には、GaAs FETを用いたスイッチ回路において、低周波領域での歪み特性を改善する技術が開示されている。
ナショナル・セミコンダクタ・アプリケーション・ノート32(National Semiconductor Application Note 32),[online],1970年2月,p.1,[平成19年1月22日検索],インターネット<URL:http://www.national.com/an/AN/AN-32.pdf> ジー・ジェー・ガーディナー(G. J. Gardiner),エム・ダブリュ・グリーン(M. W. Green),ディー・シー・スミス(D. C. Smith),「デザイン・テクニークス・フォー・ガリウムアーセナイド・メスエフイーティー・スイッチズ(Design Techniques for GaAs MESFET Switches)」,IEEE MTT−S Digest,1989年,L−17,p.405−408
ところで、上述した図11に示したスイッチ回路200においては、JFET201のドレイン電極とゲート電極とを接続する抵抗203等を設けることで低周波領域における歪みを改善している。図8に示すスイッチ回路100においても、図11に示す抵抗203と同様の抵抗を設けることで低周波領域での歪が改善されると期待される。しかしながら、図11に示すスイッチ回路200では、入力される信号の周波数が高くなるにつれて歪の改善効果が薄れるため、スイッチ回路200の抵抗203等を単にスイッチ回路100に適用した場合には問題が生ずる。
図12は、従来のスイッチ回路200における歪の改善効果が薄れる原因を説明するための図である。図12に示す通り、JFET201は、ゲート・ドレイン間、及びゲート・ソース間にゲート容量Cgを有し、数Ω〜数十Ω程度のゲート抵抗Rgをゲート電極に有する素子であると考えられる。また、ダイオード202と抵抗203とは実装パッドを介して接続されているため、この実装パッドの寄生容量Cpが生じると考えられる。
所定の正の電圧値を有する制御電圧V200が制御端T203に入力されており、信号ラインL200が導通状態にある場合において、入力端T201から入力される信号の周波数が高くなると、寄生容量Cpのリアクタンスが低下する。ここで、入力端T201から入力される信号の電圧は、抵抗203と寄生容量Cpのリアクタンスとによって分圧されるため、寄生容量Cpのリアクタンスが抵抗203の抵抗値に比べて十分大きな領域においては、JFET201のゲート電圧Vgがほぼ0[V]に固定される。よって、JFET201のゲート電圧Vgは、入力端T201から入力される信号に追従しなくなる。
この結果、信号ラインL200の電位(JFET201のゲート・ソース間電圧(Vgs))がJFET201のピンチオフ電圧よりも小さくなると、JFET201がピンチオフ状態になってドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなる。これにより、図10と同様に、入力端T201から入力される信号の波形がクリッピングされてしまい、出力端T202から出力される信号の波形に歪を生じてしまう。
このとき、同時にゲート容量Cgによるリアクタンスが低下するため、ゲート容量CgによってJFET201のゲート電極とドレイン電極とが交流的に接続されるとともに、ゲート電極とソース電極と交流的に接続される。これにより、JFET201のゲート電圧Vgが入力端T201から入力される信号に追従するとも考えられるが、入力端T201から入力される信号の電圧はゲート抵抗Rgと寄生容量Cpのリアクタンスとによって分圧されるため、ゲート容量Cgによる接続の効果は相殺されてしまう。以上の原因により、高周波領域においては歪の改善効果が薄れてしまう。
また、従来のスイッチ回路100,200においては、信号ラインL100,L200が導通状態にある場合には、そのDC電位は0[V]である。しかしながら、信号ラインL100,L200が非導通状態にある場合には、GaAs FET101又はJFET201が負にバイアスされるため、GaAs FET101又はJFET201の状態によって信号ラインL100,L200のDC電位が変動するという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、低周波領域から高周波領域までの広い周波数領域に亘って低歪みであり、信号ラインのDC電位の変動も抑制することができるスイッチ回路、及び当該スイッチ回路を備えるアッテネータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスイッチ回路は、信号ライン(L1)の導通及び非導通を切り替えるスイッチ回路(1,2)において、ガリウム砒素を用いて形成され、前記信号ラインに対して直列に接続された第1FET(11)と、前記第1FETのゲート電極に一端が接続された第1抵抗(12)と、一端が前記信号ラインに接続され、他端が前記第1抵抗の他端に接続された第2抵抗(13)と、前記第1、第2抵抗の他端に第1電極が接続され、前記信号ラインの導通及び非導通を切り替える第1制御信号が第2電極に入力されるスイッチ素子(14)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、信号ラインが導通状態にある場合に、低周波領域の信号が信号ラインに供給されたときには、第1、第2抵抗によって第1FETのゲート電極が信号ラインとほぼ等電位になり、第1FETのゲート電極の電位が信号ラインに入力される信号に追従する。一方、高周波領域の信号が信号ラインに供給されたときには、第1FETのゲート容量のリアクタンスが第1抵抗の抵抗値よりも十分小さくなり、ゲート容量によって第1FETのゲート電極とドレイン電極及びソース電極とが交流的に接続され、ドレイン・ソース間の抵抗が極めて小さくなり、第1FETのゲート電極の電位が信号ラインに入力される信号に追従する。
また、本発明のスイッチ回路は、前記信号ラインに対して並列に接続された第2FET(15)と、一端が前記第2FETのゲート電極に接続され、他端に前記第2FETのオン状態及びオフ状態を切り替える第2制御信号が入力される第3抵抗(16)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、信号ラインが導通状態にある場合には第2制御信号により第2FETがオフ状態にされて信号ラインのDC電位が所定の電位(例えば、0[V])に固定される。一方、信号ラインが非導通状態にある場合には第2制御信号により第2FETがオン状態にされて信号ラインのDC電位が所定の電位(例えば、0[V])に固定される。
また、本発明のスイッチ回路は、前記信号ラインに対して前記第2FETが複数設けられていることを特徴としている。
また、本発明のスイッチ回路は、前記第3抵抗の他端に第1電極が接続され、前記第2制御信号が第2電極に入力されるスイッチ素子(18)を備えることを特徴としている。
また、本発明のスイッチ回路は、前記スイッチ素子がダイオードであって、前記スイッチ素子の第1電極はアノード電極であり、前記スイッチ素子の第2電極はカソード電極であることを特徴としている。
或いは、本発明のスイッチ回路は、前記スイッチ素子がFETであって、前記第1電極は、ソース電極及びドレイン電極の何れかであり、前記第2電極はゲート電極であることを特徴としている。
更に、本発明のスイッチ回路は、前記信号ラインが、分岐された複数の信号ライン(L21、L22)を備えており、分岐された複数の信号ラインの各々に上記の何れかに記載のスイッチ回路を備えることを特徴としている。
本発明のアッテネータは、入力される信号を減衰させる複数の減衰経路部(33)と、前記複数の減衰経路部の接続関係を切り替える複数のスイッチ部(31、34)とを有するアッテネータにおいて、前記スイッチ部として上記の何れか一項に記載のスイッチ回路を備えることを特徴としている。
また、本発明のアッテネータは、前記複数の減衰経路部の各々に対応して、入力される信号を減衰させずに通過させる通過経路部(32)を備えており、前記スイッチ回路によって前記減衰経路部と前記通過経路部とを切り替えるステップアッテネータであることを特徴としている。
本発明によれば、低周波領域の信号が信号ラインに入力された場合には、第1、第2抵抗によって第1FETのゲート電極を信号ラインとほぼ等電位にして、第1FETのゲート電極の電位を信号ラインに入力される信号に追従させているため、低周波領域での歪みを低減することができるという効果がある。また、高周波領域の信号が信号ラインに入力された場合には、第1FETのゲート容量のリアクタンスを第1抵抗の抵抗値よりも十分小さくすることができ、このゲート容量によって第1FETのゲート電極とドレイン電極及びソース電極とが交流的に接続される。これにより、第1FETのゲート電極の電位を信号ラインに入力される信号に追従させているため、高周波領域での歪みを低減することができるという効果がある。よって、本発明のスイッチ回路は、低周波領域から高周波領域までの広い周波数領域に亘って低歪みであるという特性を有する。
また、本発明によれば、信号ラインが導通状態にある場合には、第2FETをオフ状態にして信号ラインのDC電位を所定の電位に固定する一方で、信号ラインが非導通状態にある場合には第2FETをオン状態にして信号ラインのDC電位を所定の電位に固定しているため、信号ラインのDC電位の変動を抑制することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態によるスイッチ回路及びアッテネータについて詳細に説明する。
〔スイッチ回路〕
〈第1実施形態〉
図1は、本発明の第1実施形態によるスイッチ回路を示す回路図である。図1に示す通り、本実施形態のスイッチ回路1は、高周波信号が入力される入力端T11と高周波信号が出力される入力端T12との間の信号ラインL1に対して直列に(シリーズに)接続されたGaAs FET11(第1FET)と、抵抗12(第1抵抗)、抵抗13(第2抵抗)、及びダイオード14(スイッチ素子)とを備える。また、スイッチ回路1は、信号ラインL1に対して並列に(シャントに)接続されたGaAs FET15(第2FET)と、抵抗16(第3抵抗)、抵抗17、及びダイオード18(スイッチ素子)とを備える。更に、スイッチ回路1は、信号ラインL1に接続された抵抗19,20を備える。
尚、図1においては、GaAs FET11の支配的な寄生容量であるゲート容量Cgを図示している。また、ダイオード13と抵抗12,13を接続するための実装パッドに寄生する寄生容量Cp1、及びダイオード18と抵抗16,17を接続するための実装パッドに寄生する容量Cp2も図示している。また、このスイッチ回路1は、SPST(Single Pole Single Throw:単極単投)スイッチ回路である。
GaAs FET101は、そのドレイン電極が信号ラインL1を介して入力端T11に接続されており、そのソース電極が信号ラインL1を介して出力端T12に接続されている。抵抗12は、一端がGaAs FET11のゲート電極に接続され、数百MHz〜数十GHzの高周波領域での歪み改善のために設けられている。抵抗12の抵抗値は、GaAs FET11のゲート抵抗(図示省略)の抵抗値(数Ω〜数十Ω程度)よりも十分大きな値(例えば、数kΩ以上)にされている。尚、この抵抗12の抵抗値とGaAs FET11のゲート容量Cgとの時定数によって、高周波領域における歪み改善領域の下限の周波数が決定される。
抵抗13は、一端がGaAs FET11と入力端T11との間の信号ラインL1に接続されるとともに、他端が抵抗12の他端に接続され、数百MHz以下の低周波領域での歪み改善のために設けられている。この抵抗13は、信号ラインL1に対する挿入損失を小さくするために、その抵抗値が信号ラインL1のインピーダンスに対して十分大きな値(例えば、数kΩ以上)にされている。尚、抵抗13の抵抗値、ダイオード14の接合容量、及び抵抗12,13を接続するための実装パッドに寄生する寄生容量Cp1の時定数によって低周波領域における歪み改善領域の上限の周波数が決定される。
ダイオード14は、アノード電極が抵抗12,13の他端に接続され、カソード電極が制御端T13に接続されている。この制御端T13には、信号ラインL1の導通及び非導通を切り替えるための制御電圧V1(第1制御信号)が入力される。
GaAs FET15は、ドレイン電極及びソース電極の何れか一方がFET11と入力端T11との間の信号ラインL1に接続されるとともに、ドレイン電極及びソース電極の何れか他方が接地されている。このGaAs FET15は、信号ラインL1のDC電位の変動を抑制するために設けられている。尚、ここでは、信号ラインL1に対してGaAs FET15が並列に接続されている場合を例に挙げて説明するが、GaAs FET15に代えてMOS FETを設けることも可能である。また、ここでは、信号ラインL1に対して並列に1つのGaAs FET15のみを備える場合を例に挙げて説明するが、信号ラインL1に対して並列に複数のGaAs FETが設けられていても良い。
抵抗16は、一端がGaAs FET15のゲート電極に接続されている。抵抗17は、一端が接地されており、他端が抵抗16の他端に接続されている。尚、抵抗16,17の抵抗値は、適宜所定の値に設定することができる。ダイオード18は、アノード電極が抵抗16,17の他端に接続され、カソード電極が制御端T14に接続されている。この制御端T14には、GaAs FET15のオン状態及びオフ状態を切り替えるための制御電圧V2(第2制御信号)が入力される。
抵抗19は、信号ラインL1のDC電位を規定するために、一端がGaAs FET11と入力端T11との間の信号ラインL1に接続され、他端が接地されている。この抵抗19は、信号ラインL1を伝わる信号のロス(損失)を最小にするために、信号ラインL1のインピーダンスに対して十分大きな抵抗値とされている。例えば、信号ラインL1の特性インピーダンスが50Ωである場合には、数kΩ以上にされている。抵抗20は、抵抗19と同様に、高い抵抗値を有する抵抗であり、一端がGaAs FET11と出力端T12との間の信号ラインL1に接続されており、他端が接地されている。尚、終端抵抗があるDC結合回路に入力端T11又は入力端T12が電気的に接続される場合には、抵抗19又は抵抗20は省略可能である。
上記構成において、電圧値が所定の正の値である制御電圧V1を制御端T13に入力すると、ダイオード14が逆バイアスされてオフ状態になる。尚、制御電圧V1の値は目標とする1dB利得圧縮時入力電圧(IP−1dB)での信号ラインL1の電圧振幅よりも十分大きな値にする。これにより、ダイオード14及び制御端T13が抵抗12,13から電気的に切り離される。
すると、FET11と入力端T11との間の信号ラインL1とGaAs FET11のゲート電極とが、抵抗13,12を介して電気的に接続された状態になる。これにより、GaAs FET11のゲート電極は信号ラインL1とほぼ等電位になり、GaAs FET11のゲート・ソース間の電圧がほぼ0[V]になって、GaAs FET11の挿入損失が最小になる。これにより、信号ラインL1は導通状態となり、入力端T11から入力した信号が信号ラインL1を介して出力端T12から出力される。
信号ラインL1が導通状態のときに、電圧値が所定の負の値である制御電圧V2を制御端T14に入力すると、ダイオード18が順バイアスされてオン状態になる。これにより、グランドから抵抗17を介してバイアス電流が流れ、GaAs FET15が逆バイアスされてピンチオフ状態になり、ドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなる。この結果、信号ラインL1に対する挿入損失が低減され、信号ラインL1のDC電位の変動が抑制される。
これに対し、電圧値が所定の負の値である制御電圧V1を制御端T13に入力すると、ダイオード14が順バイアスされてオン状態状態になり、グランドから抵抗19,13を介して電流が流れてGaAs FET15が逆バイアスされてピンチオフ状態になり、ドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなる。この結果、信号ラインL1に対する挿入損失が極めて大きくなり、信号ラインL1は非導通状態になる。
また、電圧値が所定の正の値である制御電圧V2を制御端T14に入力すると、ダイオード18が逆バイアスされてオフ状態になり、ダイオード18及び制御端T14が抵抗16,17から電気的に切り離される。これにより、GaAs FET15のゲート電極の電位は、抵抗16,17を介して接地されて0[V]になる。この結果、GaAs FET15のドレイン・ソース間の抵抗値が極めて小さくなり、信号ラインL1のDC電位は接地電位になって、アイソレーション特性が改善される。
以上の通り、本実施形態のスイッチ回路1においては、一端がGaAs FET11のゲート電極に接続された抵抗12と、一端が信号ラインL1に接続されるとともに他端が抵抗12の他端に接続された抵抗13を備えることにより、信号ラインL1が導通状態のときには、GaAs FET11のゲート電極を信号ラインL1とほぼ等電位にしている。このため、GaAs FET11のゲート電極の電位を、信号ラインL1に入力される信号に追従させることができ、低周波領域での歪を低減することができる。
図2は、本発明の第1実施形態によるスイッチ回路1の周波数特性の一例を示す図である。但し、図2に示す周波数特性は、信号ラインL1に対してGaAs FET15を4個備えたスイッチ回路についてのものである。図2においては縦軸に周波数をとり、縦軸に1dB利得圧縮時入力電圧(IP−1dB)をとっている。尚、図2において、符号K1を付して破線で示した曲線は、図8に示す従来のスイッチ回路の周波数特性を示し、符号K2を付して実線で示した曲線は、本実施形態のスイッチ回路1の周波数特性を示している。
図2を参照すると、低周波領域R1においては曲線K1に比べて曲線K2の値が大きくなっているのが分かる。尚、この低周波領域R1は、ダイオード14のリアクタンス及び寄生容量Cp1のリアクタンスが抵抗102の抵抗値に比べて十分大きい領域である。また、図2を参照すると、低周波領域R1よりも周波数が高い領域R2においては、曲線K2の値が若干落ち込んでいることが分かる。これは、ダイオード14のリアクタンス及び寄生容量Cp1のリアクタンスが抵抗102の抵抗値と近い値となって、入力端T11から入力される信号の電圧が抵抗13と寄生容量Cp1のリアクタンスとによって分圧され、GaAs FET11のゲート電極の電位が、信号ラインL1に入力される信号に追従しなくなるからである。
しかしながら、図2の高周波領域R3では、周波数が高くなるにつれて曲線K2の値も上昇していることが分かる。これは、数百MHz以上の高周波領域では、GaAs FET11のゲート容量Cgのリアクタンスが抵抗12の抵抗値よりも十分小さくなり、ゲート容量CgによってGaAs FET11のゲート電極とドレイン電極とが交流的に接続されるとともにゲート電極とソース電極と交流的に接続され、ドレイン・ソース間の抵抗が極めて小さくなるからである。これにより、GaAs FET11のゲート電圧Vgが入力端T11から入力される信号に追従することになり、高周波領域R3での歪み特性が改善される。このように、本実施形態のスイッチ回路1は、低周波領域から高周波領域までの広い周波数領域に亘って低歪みであるという特性を有する。
また、本実施形態のスイッチ回路1においては、信号ラインL1が導通状態のときには、GaAs FET11がオン状態ではあるが、ダイオード14が電気的に切り離されているとともにGaAs FET15がピンチオフ状態である。このため、抵抗19には電流が流れないため、入力端T11及び出力端T12のDC電位は共に0[V]になる。また、信号ラインL1が非導通状態のときには、GaAs FET11がピンチオフ状態であるため、出力端T12のDC電位は0[V]になる。一方、GaAs FET15のゲート・ソース間電圧が0[V]になってドレイン・ソース間の抵抗値が極めて小さくなるため、入力端T11のDC電位はほぼ0[V]になる。このため、信号ラインL1のDC電位の変動を抑制することができる。
図3は、本発明の第1実施形態によるスイッチ回路の変形例を示す回路図である。尚、図3においては、図1に示すスイッチ回路1が備える構成と同一の構成には同一の符号を付してある。図3に示すスイッチ回路2は、図1に示すスイッチ回路1から抵抗17及びダイオード18を省略した構成である。かかる構成のスイッチ回路2において、信号ラインL1を導通状態にする場合には、GaAs FET11を十分ピンチオフ状態にすることができる所定の負の値を有する制御電圧V2を制御端T14に与える必要がある。また、信号ラインL1を非導通状態にする場合には、0[V]である制御電圧V2を制御端T14に与える必要がある。
〈第2実施形態〉
図4は、本発明の第2実施形態によるスイッチ回路を示す回路図である。尚、図4においては、図1に示すスイッチ回路1が備える構成に相当する構成には同一の符号を付してある。図4に示す本実施形態のスイッチ回路3は、SPDT(Single Pole Double Throw:単極双投)スイッチ回路である。
図4に示す通り、本実施形態においては、1つの入力端T11に対して2つの出力端T21,T22が設けられており、入力端T11に接続された信号ラインL10が2つの信号ラインL21,L22に分岐され、一方の信号ラインL11が出力端T21に接続され、他方の信号ラインL22が出力端T22に接続されている。そして、信号ラインL21,L22の各々に対して、図1に示すスイッチ回路1のGaAs FET11、抵抗12,13、ダイオード14、GaAs FET15、抵抗16,17、及びダイオード18が設けられている。尚、抵抗19は、信号ラインL10に接続されている。
但し、信号ラインL21に対して設けられたダイオード14及び信号ラインL22に対して設けられたダイオード18のカソード電極が制御端T13に接続され、信号ラインL21に対して設けられたダイオード18及び信号ラインL22に対して設けられたダイオード14のカソード電極が制御端T14に接続されている。
上記構成において、電圧値が所定の正の値である制御電圧を制御端T13に入力するとともに、電圧値が所定の負の値である制御電圧を制御端T14に入力すると、信号ラインL21に対して設けられたGaAs FET11及び信号ラインL22に対して設けられたGaAs FET15の挿入損失が最小になり、信号ラインL21に対して設けられたGaAs FET15及び信号ラインL22に対して設けられたGaAs FET11がピンチオフ状態になり、ドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなる。これにより、信号ラインL21が導通状態になるとともに信号ラインL22が非導通状態になり、入力端T11から入力された信号は、信号ラインL21を介して出力端T21から出力される。
これに対し、電圧値が所定の負の値である制御電圧を制御端T13に入力するとともに、電圧値が所定の正の値である制御電圧を制御端T14に入力すると、信号ラインL21に対して設けられたGaAs FET11及び信号ラインL22に対して設けられたGaAs FET15がピンチオフ状態になってドレイン・ソース間の抵抗値が極めて大きくなり、信号ラインL21に対して設けられたGaAs FET15及び信号ラインL22に対して設けられたGaAs FET11の挿入損失が最小になる。これにより、信号ラインL21が非導通状態になるとともに信号ラインL22が導通状態になり、入力端T11から入力された信号は、信号ラインL22を介して出力端T22から出力される。
図5は、本発明の第2実施形態によるスイッチ回路の変形例を示す回路図である。尚、図5においては、図4に示すスイッチ回路3が備える構成と同一の構成には同一の符号を付してある。図5に示すスイッチ回路4は、信号ラインL21,L22の各々に対して設けられるGaAs FET15を複数備えた構成である。図5に示す例では、信号ラインL21,L22の各々に対して4個のGaAs FET15が設けられている。このGaAs FET15は信号ラインL21,L22毎に2個を1組として2組設けられており、組とされたGaAs FET15のゲート電極同士が接続され、組毎に抵抗16が設けられている。
以上の構成にすることで、信号ラインL21,L22のDC電位の変動をより抑制してアイソレーション特性を高めることができる。尚、図5においては、信号ラインL21,L22の各々に対して4個のGaAs FET15を備える構成を例示したが、信号ラインL21,L22の各々に対して設けるGaAs FET15の数は任意である。また、図4に示すスイッチ回路3及び図5に示すスイッチ回路4においては、図3に示すスイッチ回路2と同様に、抵抗17及びダイオード18を省略した構成にすることも可能である。
〈第3実施形態〉
図6は、本発明の第3実施形態によるスイッチ回路を示す回路図である。尚、図6においては、図4に示したスイッチ回路3が備える構成と同一の構成には同一の符号を付してある。図6に示す本実施形態のスイッチ回路5は、図4に示すスイッチ回路3が備えるダイオード14に代えてFET21を備え、且つ、ダイオード18に代えてFET22を備える構成である。尚、これらFET21,22は、GaAs FETであっても良く、MOS FETであっても良い。FET21,22をGaAs FETとすることで、GaAs FET11,15とともに集積化を図ることができる。
信号ラインL21に対して設けられたFET21は、ドレイン電極が信号ラインL21に対して設けられた抵抗12,13の他端に接続され、ソース電極が負電源(−Vss)に接続されており、ゲート電極が制御端T13に接続されている。また、信号ラインL21に対して設けられたFET22は、ドレイン電極が信号ラインL21に対して設けられた抵抗16,17の他端に接続され、ソース電極が負電源(−Vss)に接続されており、ゲート電極が制御端T14に接続されている。
信号ラインL22に対して設けられたFET21は、ドレイン電極が信号ラインL22に対して設けられた抵抗12,13の他端に接続され、ソース電極が負電源(−Vss)に接続されており、ゲート電極が制御端T14に接続されている。また、信号ラインL22に対して設けられたFET22は、ドレイン電極が信号ラインL22に対して設けられた抵抗16,17の他端に接続され、ソース電極が負電源(−Vss)に接続されており、ゲート電極が制御端T13に接続されている。
かかる構成のスイッチ回路5において、信号ラインL1を導通状態にするとともに信号ラインL2を非導通状態にする場合には、−Vss−Vxである制御電圧を制御端T12に与えるとともに、−Vssである制御電圧を制御端T14に与える必要がある。ここで、上記の電圧Vxは、|Vss−Vx|が目標とする1dB利得圧縮時入力電圧(IP−1dB)での信号ラインの電圧振幅よりも十分大きな値となる電圧である。
〔アッテネータ〕
次に、本発明の一実施形態によるアッテネータについて説明する。アッテネータは、周知の通り、信号を減衰させる複数の減衰経路部を備え、スイッチ部の切り替えによって減衰経路部の接続関係を切り替えることにより、信号の減衰率が可変な回路である。本実施形態のアッテネータは、スイッチ部として前述した第1〜第3実施形態のスイッチ部1〜5のうちの何れかを備えている。以下、アッテネータの構成を、アッテネータの一種であるステップアッテネータを例に挙げて説明する。
図7は、本発明の一実施形態によるアッテネータの構成を示すブロック図である。図7に示す通り、本実施形態のアッテネータ30は、信号の入力端T31と信号の出力端T32との間に、スイッチ部31、スルーパス32(通過経路部)、アッテネータパス33(減衰経路部)、及びスイッチ部34からなる減衰回路35を複数縦続接続した構成であり、減衰率を段階的に可変させることができる。
スイッチ部31は、1つの入力端t0と2つの出力端t1,t2とを備えており、入力端t0に接続する出力端t1,t2を切り替える。また、スイッチ部34は、2つの入力端u1,u2と1つの出力端u0とを備えており、出力端u0に接続する入力端u1,u2を切り替える。これらのスイッチ部31,32として、前述したスイッチ回路3〜5を用いることができる。
具体的には、スイッチ部31については、スイッチ回路3〜5の入力端T11を入力端t0とし、出力端T21,T22を出力端t1,t2とすることにより、入力端T11から入力される信号を出力端T21,T22の何れか一方に出力することが可能となる。また、スイッチ部32については、スイッチ回路3〜5の入力端T11を出力端u0とし、出力端T21,T22を入力端u1,u2とすれば良い。
尚、スイッチ部31,34は連動して動作する。つまり、スイッチ部31の入力端t0と出力端t1とが接続される場合には、スイッチ部34の入力端u1と出力端u0とが接続され、スイッチ部31の入力端t0と出力端t2とが接続される場合には、スイッチ部34の入力端u2と出力端u0とが接続される。
スルーパス32は、入力される信号を減衰させずに通過させるパス(経路)であり、一端がスイッチ部31の出力端t1に接続され、他端がスイッチ部34の入力端u1に接続される。減衰経路部33は、入力される信号を所定の減衰率で減衰させる回路(例えば、一般的なπ型、T型等のアッテネータ回路)を備えており、一端がスイッチ部31の出力端t2に接続され、他端がスイッチ部34の入力端u2に接続される。
上記構成において、複数の減衰回路35毎にスイッチ31,34を連動させて切り替えると、入力端T31から入力される信号は、減衰回路35毎にスルーパス32及び減衰経路部33の何れ一方を介して出力端T32から出力される。ここで、減衰回路35毎のスイッチ部31,34を切り替えてスルーパス32を通過させる回数を多くすると入力端T31から入力される信号の減衰率を低くすることができる。逆に、減衰経路部33を通過させる回数を多くすると入力端T31から入力される信号の減衰率を高くすることができる。このように、減衰回路35毎のスイッチ部31,34の切り替えにより、減衰量を段階的に可変することができる。
以上、本発明の実施形態によるスイッチ回路及びアッテネータについて説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、SPSTスイッチ回路及びSPDTスイッチ回路について説明したが、本発明は一般的なSPnTスイッチ回路にも適用することができる。
また、以上の説明では、本発明の実施形態によるスイッチ回路をアッテネータに適用した場合について説明したが、本発明のスイッチ回路が適用される装置はアッテネータに限らず、高周波信号を発生する装置や高周波信号を受信する装置等にも適用することができる。更には、電子的なスイッチが必要となる装置一般に適用することが可能である。
本発明の第1実施形態によるスイッチ回路を示す回路図である。 本発明の第1実施形態によるスイッチ回路1の周波数特性の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態によるスイッチ回路の変形例を示す回路図である。 本発明の第2実施形態によるスイッチ回路を示す回路図である。 本発明の第2実施形態によるスイッチ回路の変形例を示す回路図である。 本発明の第3実施形態によるスイッチ回路を示す回路図である。 本発明の一実施形態によるアッテネータの構成を示すブロック図である。 GaAs FETを使用した従来の最も単純なスイッチ回路を示す図である。 従来のスイッチ回路100の低周波領域における歪み特性の悪化の原因を説明するための図である。 低周波領域におけるスイッチ回路100の入出力信号波形の一例を示す図である。 低周波領域における歪みを改善した従来のスイッチ回路を示す図である。 従来のスイッチ回路200における歪の改善効果が薄れる原因を説明するための図である。
符号の説明
1〜5 スイッチ回路
11 GaAs FET
12,13 抵抗
14 ダイオード
15 GaAs FET
16 抵抗
18 ダイオード
21,22 FET
31 スイッチ部
32 スルーパス
33 減衰経路部
34 スイッチ部
L1,L21,L22 信号ライン

Claims (9)

  1. 信号ラインの導通及び非導通を切り替えるスイッチ回路において、
    ガリウム砒素を用いて形成され、前記信号ラインに対して直列に接続された第1FETと、
    前記第1FETのゲート電極に一端が接続された第1抵抗と、
    一端が前記信号ラインに接続され、他端が前記第1抵抗の他端に接続された第2抵抗と、
    前記第1、第2抵抗の他端に第1電極が接続され、前記信号ラインの導通及び非導通を切り替える第1制御信号が第2電極に入力されるスイッチ素子と
    を備えることを特徴とするスイッチ回路。
  2. 前記信号ラインに対して並列に接続された第2FETと、
    一端が前記第2FETのゲート電極に接続され、他端に前記第2FETのオン状態及びオフ状態を切り替える第2制御信号が入力される第3抵抗と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のスイッチ回路。
  3. 前記信号ラインに対して前記第2FETが複数設けられていることを特徴とする請求項2記載のスイッチ回路。
  4. 前記第3抵抗の他端に第1電極が接続され、前記第2制御信号が第2電極に入力されるスイッチ素子を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のスイッチ回路。
  5. 前記スイッチ素子はダイオードであって、前記スイッチ素子の第1電極はアノード電極であり、前記スイッチ素子の第2電極はカソード電極であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のスイッチ回路。
  6. 前記スイッチ素子はFETであって、前記第1電極は、ソース電極及びドレイン電極の何れかであり、前記第2電極はゲート電極であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のスイッチ回路。
  7. 前記信号ラインは、分岐された複数の信号ラインを備えており、
    分岐された複数の信号ラインの各々に請求項1から請求項6の何れか一項に記載のスイッチ回路を備えることを特徴とするスイッチ回路。
  8. 入力される信号を減衰させる複数の減衰経路部と、前記複数の減衰経路部の接続関係を切り替える複数のスイッチ部とを有するアッテネータにおいて、
    前記スイッチ部として請求項1から請求項7の何れか一項に記載のスイッチ回路を備えることを特徴とするアッテネータ。
  9. 前記アッテネータは、前記複数の減衰経路部の各々に対応して、入力される信号を減衰させずに通過させる通過経路部を備えており、前記スイッチ回路によって前記減衰経路部と前記通過経路部とを切り替えるステップアッテネータであることを特徴とする請求項8記載のアッテネータ。
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