JP2008187310A - リボンマイクロホンユニット、及びリボンマイクロホン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁性材料よりなる支持体2、支持体の一面側に配され磁界を形成する一対の第一磁石4A、及び第一磁石の磁界内に配置された第一リボン形振動板3A、支持体の他面側に配され磁界を形成する一対の第二磁石、及び第二磁石の磁界内に配置された第二リボン形振動板、を少なくとも備える。第一リボン形振動板の一端側と、第二リボン形振動板の一他端側とを、支持体に電気的に接続する。第一リボン形振動板の他端側と、第二リボン形振動板の他端側に、それぞれ出力端子部を設ける。
【選択図】図1
Description
また、上記リボンマイクロホンユニットでは、リボン形振動板は、長さ方向一端側と他端側とがそれぞれ押さえられ、適宜の張力が与えられつつ、ゆるく張られている。そのため、このようなリボンマイクロホンユニットを備えるリボンマイクロホンは、振動系が軽くて動き易く、人の息などのノイズや外部からの機械的な振動に弱いという反面、低音域から高音域まで広範囲にわたって音を拾うことができること、すなわち広い周波数帯域を持つという利点を有する。
そして、リボンマイクロホンでは、リボン形振動板が音波を受けて磁界内で振動することにより、リボン形振動板に電気が流れ、音波が電気信号に変換される。
このように配置された二つのリボン形振動板の接続態様として、次の二つがある。
一つは、図9に示すように、二つのリボン形振動板103A,103Bを直列に接続して、出力電圧を大きくする方法である。もう一つは、図10に示すように、二つリボン形振動板103A,103Bを並列に接続して、インピーダンスを低くする方法である。なお、図9及び図10中の符号150は、何れも昇圧トランスを示している。
さらに、4個のリボン形振動板を有し、各リボン形振動板の出力を個別に、又は合成して取り出すようにしたマイクロホンも提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
一方、図10に示すような並列接続の場合、リボン形振動板を用いて構成されるマイクロホンユニット部のインピーダンスを半分くらいにすることができる。ところが、出力電圧を高めるために、トランスの昇圧比を大きくする必要がある。したがって、トランスの昇圧比を大きくすると、周波数応答が劣化してしまう問題がある。
また、図11に示すような接続態様の場合、ヨークは一般的に外筐に固定されることから、リボン形振動板の動作が不平衡になってしまう。その結果、外部からの誘電磁界によって雑音を発生し易い。この場合、ヨークを外筐に電気的に接続しない方法もあるが、ヨークの電位が定まらずやはり雑音を発生し易い。そのため、ヨークは一般的に接地に接続されたものとなる。
さらに、上記特許文献1に記載の技術は、マイクロホンの感度を高め、出力信号を大きくするようにしたものではない。
ゆえに、第一リボン形振動板と第二リボン形振動板とは直列に接続され、二つのリボン形振動板によってリボンマイクロホンの感度が高められると共に、出力電圧を大きくすることが出来る。しかも、直列に接続された同相で振動する2枚のリボン形振動板は平衡動作し、出力される音声信号をプッシュプル信号とすることが出来る。
したがって、リボン形振動板を用いて、感度が高く、出力信号が大きいリボンマイクロホンユニット、及びリボンマイクロホンを提供することが出来る。
図1は、本発明にかかるリボンマイクロホンユニットの一例を示す正面図である。また、図2は、図1において一点差線で示すI−I線に沿った縦断面図であり、図3は、図1において一点差線で示すII−II線に沿った横断面図である。
本実施形態のリボンマイクロホンユニット1は、磁界を形成する一対の磁石の磁界内にリボン形振動板を配置した構造であって、図1乃至図3に示すように、長方形の窓孔を有する板状の支持体2と、前記支持体2の一面2a側に取り付けられた一対の第一磁石4A,4Aと、前記第一磁石4Aの磁界内に配置された第一リボン形振動板3Aと、前記支持体2の他面2b側に取り付けられた一対の第二磁石4B,4Bと、前記第二磁石4Bの磁界内に配置された第二リボン形振動板3B、を少なくとも備えている。
これにより、接続された2枚のリボン形振動板3A,3Bによって感度が高められると共に、直列接続によって出力される音声信号の出力レベルを高くし、プッシュプル信号とすることが出来る。しかも、昇圧トランスでの昇圧比を特別に高く(大きく)する必要が無くなり、周波数応答の劣化がないものとすることが出来る。さらに、同相で振動する前記リボン形振動板3A,3Bは平衡動作するので、外部からの誘導磁界による雑音が発生し難いものとすることが出来る。
これにより、リボン形振動板同士を中継する電気配線が不要なものとなり、電気的に確実に接続して、インピーダンスが低く、雑音を発生させないようにすることが出来る。
これにより、第一リボン形振動板3A又は第二リボン形振動板3Bにて生じた音声信号を取り出し易いものとすると共に、昇圧トランス50との接続を容易なものとすることが出来る。
これにより、リボン形振動板3(3A,3B)の両端部31,31は音波を受けて磁界内で振動し易いようにすることが出来ると共に、リボン形振動板3(3A,3B)の主要部32が塑性変形してしまう虞を抑制することが出来る。
図5において、磁石から出る磁気は、たとえば第一磁石4Aの一方から他方に渡り、支持体2を通って第二磁石4Bに至り、さらに第二磁石4Bの一方から他方に渡って、再び支持体2を通って前記第一磁石4Aの一方に戻る。したがって、上記第一磁石4Aの一方から他方、及び第二磁石4Bの一方から他方には磁界が形成され、この磁界方向と平行にリボン形振動板3A,3Bがそれぞれ配置されている。リボン形振動板3A,3Bは、音波を受けると上記磁界を横切る方向に振動し、音波に応じた電気信号を発電する。
これにより、支持体2を接地に電気的に接続し、外部からの誘導磁界によって雑音を発生し難いものとすることが出来るとともに、配線の引き回しが容易になる。
前記接地用端子部5は、リボン形振動板3A,3Bの他端34a,34b側が取り付け固定されている支持体2の端縁部付近に形成することで、前記出力端子部7a,7bに近接して形成することが出来る。したがって、電気配線を長く引き回すことなく、出力端子部7a,7bを昇圧トランス50の一次巻線の各端子に接続し、接地用端子部5を昇圧トランス50の一次巻線のセンタータップに接続することが出来る。
さらに、前記支持体2が枠体であることで、第一リボン形振動板3A及び第二リボン形振動板3Bの一端33a,33b側と他端34a,34b側を、支持体2に安定に固定することができる。
これにより、各リボン形振動板3A,3Bは、取り付け位置がスペーサ8,9の厚さ分だけ支持体2の表面より外方に突出することになる。したがって、同じ支持体2に配された各磁石4A,4Bによる磁界内にリボン形振動板3A,3Bを確実に配置することが出来る。
これにより、各リボン形振動板3A,3Bは、磁石4A,4Aの外側面をつなぐ仮想面および磁石4B,4Bの外側面をつなぐ仮想面よりも内方に位置することになる。したがって、前記磁石4A,4Bによる磁界内にリボン形振動板3A,3Bを確実に配置することが出来る。
図6において、昇圧トランス50は、一次側にセンタータップTを有する。したがって、出力端子部7a,7bは、前記トランスの一次側の各端子に接続し、接地用端子部5はそのセンタータップTに接続することが出来る。
そして、昇圧トランス50の二次側は、たとえばマイクロホンケーブル(不図示)を介してミキサーの放送音声用マイクロホン入力端子部(不図示)に接続される。
2 支持体(ヨーク)
3A 第一リボン形振動板
3B 第二リボン形振動板
4A 第一磁石
4B 第二磁石
5 接地用端子部
6,7 押え部材
7a,7b 出力端子部
8,9 スペーサ
Claims (5)
- 磁界を形成する一対の磁石の磁界内にリボン形振動板を配置した構造のリボンマイクロホンユニットであって、
磁性材料よりなる支持体、
前記支持体の一面側に取り付けられた一対の第一磁石、及び
前記第一磁石の磁界内に配置された第一リボン形振動板、
前記支持体の他面側に取り付けられた一対の第二磁石、及び
前記第二磁石の磁界内に配置された第二リボン形振動板、
を少なくとも備え、
前記第一リボン形振動板の一端側と、前記第二リボン形振動板の他端側とが、前記支持体を介して電気的に接続されていることを特徴とするリボンマイクロホンユニット。 - 前記支持体は、接地用端子を有することを特徴とする請求項1に記載のリボンマイクロホンユニット。
- 前記支持体は、環状をした枠体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリボンマイクロホンユニット。
- 前記第一リボン形振動板及び/又は前記第二リボン形振動板は、その一端側と他端側に、厚さが前記第一磁石及び/又は前記第二磁石の厚さより薄いスペーサを介して前記支持体に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリボンマイクロホンユニット。
- 前記請求項1乃至4のいずれか1項に記載のリボンマイクロホンユニットを備えることを特徴とするリボンマイクロホン。
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JP2007017307A JP4974690B2 (ja) | 2007-01-29 | 2007-01-29 | リボンマイクロホンユニット、及びリボンマイクロホン |
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JP2011147010A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Audio Technica Corp | リボン型マイクロホン |
JP2011160080A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Audio Technica Corp | リボン型マイクロホン |
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2007
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