JP2008184870A - 超塑性合金による制震ダンパーを用いた建物の制震補強構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の柱・梁フレーム1の面内に、連結部2aが上下方向又は左右方向に隔離して互いに対峙する配置となるように組み込まれた複数の応力伝達部材2…の連結部2aの相互間に、超塑性合金による制震ダンパーが取付けられている。超塑性合金による制震ダンパー3は、柱・梁フレーム1の面内方向に円弧形状に湾曲された可撓変形部31と、その両端に設けられた非変形端部30とで構成され、非変形端部30が応力伝達部材2の連結部2a、2aへピン状態に連結されている。
【選択図】図1
Description
例えば下記特許文献1には、一方の梁から突設されたダンパー取付部材へ梁の長手方向の揺れを減衰するオイルダンパーを取付けた構成の制震補強構造が開示されている。
また、特許文献2には、上下一対の三角形状のフレームをオイルダンパーを介して結合し、該フレーム先端のはらみ出し防止機構を有する制震装置とブレース材を1つの軸組フレームに組み込んだ制震補強構造が開示されている。
建物の柱・梁フレーム1の面内に、連結部2aが上下方向又は左右方向に隔離して互いに対峙する配置となるように組み込まれた複数の応力伝達部材2…の前記連結部2aの相互間に、超塑性合金による制震ダンパー3が取付けられていること、
前記超塑性合金による制震ダンパー3は、柱・梁フレーム1の面内方向に円弧形状に湾曲された可撓変形部31と、その両端に設けられた非変形端部30とで構成され、前記非変形端部30が前記応力伝達部材2の連結部2a、2aへピン状態に連結されていることを特徴とする。
建物の柱・梁フレーム1の面内に組み込まれた応力伝達部材2は、くの字形状の補剛材であり、該くの字形状の補剛材の屈曲部に連結部2aが設けられ、超塑性合金による制震ダンパー3の非変形端部30が前記連結部2aへピン状態に連結されていることを特徴とする。
超塑性合金による制震ダンパーの可撓変形部31は、その端部から中央部にかけて一様引張り・圧縮形の曲げ変形をするように、同端部から中央部にかけて断面積及び断面係数が漸次大きくなる円弧形状に形成されていることを特徴とする。
超塑性合金は、亜鉛・アルミニウム合金(Zn−Al合金)であることを特徴とする。
本実施例の制震補強構造は、図1及び図2に示すように、木造住宅や鉄骨住宅等における柱1aと梁1bで構成された柱・梁フレーム1の面内に、連結部が上下方向に隔離して互いに対峙する配置となるように、2本のくの字形状の補剛材(一種の筋交い)から成る応力伝達部材2、2が組み込まれている。そして、くの字形状の応力伝達部材2の屈曲部に連結部2aとなる金具4が取り付けられており、この連結部2a、2aの相互間に、超塑性合金による制震ダンパー3を取付けて制震補強した構成を特徴としている。なお、前記応力伝達部材2は、図1及び図2に示す「くの字形状補剛材」に限らない。図示は省略したが、例えば正面から見て三角形状の板状補剛材等であっても同様に実施することができる。
上記の可撓変形部31が直線形状であると、可撓変形部31の曲げ変形がスムーズに導入されないで、可撓変形部31の端部と非変形端部30との境界部位に変形が集中する、いわゆるひずみ集中を起こす不都合がある。円弧形状に湾曲された可撓変形部31は、最大変形時にも円弧形状を維持することにより曲げ変形が維持され、引張り変形が生じない(突っ張らない)ようにするための工夫である。前記のような工夫により、大変形を許容できる制震ダンパー3でありながら、座屈補剛部材によるダンパーの補剛が不要であり、非常に単純な構造を実現している。
1a 柱
1b 梁
2 応力伝達部材(くの字形状の補剛材)
2a 連結部
3 制震ダンパー
31 可撓変形部
30 非変形端部
4 金具
32 ピン孔(加力部)
42 ピン孔
5 ピン
Claims (4)
- 建物の柱・梁フレームの面内に、連結部が上下方向又は左右方向に隔離して互いに対峙する配置となるように組み込まれた複数の応力伝達部材の前記連結部の相互間に、超塑性合金による制震ダンパーが取付けられていること、
前記超塑性合金による制震ダンパーは、柱・梁フレームの面内方向に円弧形状に湾曲された可撓変形部と、その両端に設けられた非変形端部とで構成され、前記非変形端部が前記応力伝達部材の連結部へピン状態に連結されていることを特徴とする、超塑性合金による制震ダンパーを用いた建物の制震補強構造。 - 建物の柱・梁フレームの面内に組み込まれた応力伝達部材は、くの字形状の補剛材であり、該くの字形状の補剛材の屈曲部に連結部が設けられ、超塑性合金による制震ダンパーの非変形端部が前記連結部へピン状態に連結されていることを特徴とする、請求項1に記載した超塑性合金による制震ダンパーを用いた建物の制震補強構造。
- 超塑性合金による制震ダンパーの可撓変形部は、その端部から中央部にかけて一様な引張り・圧縮形の曲げ変形をするように、同端部から中央部にかけて断面積及び断面係数が漸次大きくなる円弧形状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した超塑性合金による制震ダンパーを用いた建物の制震補強構造。
- 超塑性合金は、亜鉛・アルミニウム合金(Zn−Al合金)であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した超塑性合金による制震ダンパーを用いた建物の制震補強構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012219500A (ja) * | 2011-04-08 | 2012-11-12 | Daiwa House Industry Co Ltd | 制振耐力壁パネル |
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JPH10184073A (ja) * | 1996-12-25 | 1998-07-14 | Kumagai Gumi Co Ltd | 建物の制震構造 |
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JP2005042403A (ja) * | 2003-07-22 | 2005-02-17 | Takenaka Komuten Co Ltd | 超塑性合金による木造住宅用制震ダンパー |
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2007
- 2007-01-31 JP JP2007021639A patent/JP2008184870A/ja active Pending
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