JP2008182141A - 紫外線検出センサー、紫外線検出センサーの製造方法、紫外線の検出方法及び太陽電池 - Google Patents

紫外線検出センサー、紫外線検出センサーの製造方法、紫外線の検出方法及び太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】製造が簡単で、かつ、安価な紫外線検出センサー及びその製造方法を提供する。
また、紫外線検出センサーを使った紫外線の検出方法及び太陽電池を提供する。
【解決手段】紫外線検出センサー1は、ガラス基板2を有し、そのガラス基板2の上面に
焼結ITO膜3が形成されているとともに、焼結ITO膜3の両端部に電気的に接続され
た外部端子4が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線検出センサー、紫外線検出センサーの製造方法、紫外線の検出方法及
び太陽電池に関する。
紫外線は、皮膚のシミや皮膚ガンの原因となることから、紫外線の検出する紫外線検出
センサーは、屋外において、個々の環境管理ツールとして、今後多方面からの需要が望ま
れる。
この種の紫外線検出センサーとして、特許文献1には、紫外線受光素子と可視光受光素
子を重ねて一体化したものが提案されている。特許文献1の紫外線受光素子は、3A族元
素(Al,Ga,Inから群より選ばれる1つ以上の元素)と窒素からなる窒化化合物半
導体から構成され、可視光は透過し紫外線を吸収し該紫外線を検出する。
特開2003−46112号 公報
ところで、上記紫外線受光素子は、窒化化合物半導体であることから、半導体製造装置
で製造しなければならず、装置が大型化し、かつ、製造プロセスも真空プロセスであるた
め複雑かつ高度なものとなり、設計変更も容易ではなかった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、製造が簡単で
、かつ、安価な紫外線検出センサー及びその製造方法を提供することにある。
また、上記紫外線検出センサーを使った紫外線の検出方法及び太陽電池を提供すること
にある。
本発明の紫外線検出センサーは、基板にポーラス構造の焼結ITO膜を形成した。
本発明の紫外線検出センサーによれば、ポーラス構造の焼結ITO膜に紫外線が照射さ
れると、焼結ITO膜のシート抵抗が下がる。従って、例えば、紫外線検出センサーと固
定抵抗の直列抵抗に電圧を印加し、紫外線検出センサーにかかる端子間電圧が下がったこ
とを検出することによって、紫外線の有無を検出することができる。また、紫外線検出セ
ンサーは、基板にポーラス構造の焼結ITO膜を形成しただけの構成なので、製造が簡単
で、かつ、安価に製造できる。しかも、焼結ITO膜なので、そのパターンを用途に応じ
て、簡単に変更し製造できる。
この紫外線検出センサーにおいて、前記ポーラス構造の焼結ITO膜は、ジグザグ状の
膜パターンであって、その両端部に前記基板に形成された端子とそれぞれ電気的に接続さ
れている。
これによれば、焼結ITO膜のパターンをジグザグ状にしたので、焼結ITO膜の全長
を長くでき、紫外線検出の感度を上げることができる。
この紫外線検出センサーにおいて、前記基板は、透明なガラス基板である。
これによれば、紫外線検出センサーは、透明なガラス基板にしたことによって、可視光
線を透過させることができる。従って、例えば、太陽電池と一体化し、太陽電池から駆動
電源の供給を受けて使用することができる。
本発明の紫外線検出センサーの製造方法は、コーティング剤にてコーティングされたイ
ンジウムとスズの合金よりなる金属微粒子が分散した液状体を、基板に所定のパターンと
なるように配置形成し、前記液状体が所定のパターンに配置された基板を焼成し、前記基
板にポーラス構造の焼結ITO膜を形成した。
本発明の紫外線検出センサーの製造方法によれば、液状体が配置された基板を焼成する
と、分散媒が蒸発し液状体中のインジウムとスズの合金よりなる金属微粒子は、焼結して
、基板の表面に、ポーラス構造の焼結ITO膜が形成される。従って、焼成するだけで、
簡単に紫外線検出センサーを製造することができる。しかも、インジウムとスズの合金よ
りなる金属微粒子が分散した液状体は、液滴吐出装置を使って液滴にして基板上に配置す
ることができるため、用途に応じて、種々のパターンが簡単にかつ容易に形成できる。
この紫外線検出センサーの製造方法において、前記基板に配置された液状体は、大気圧
状態で、200℃〜300℃の範囲で焼成する。
これによれば、液状態を焼成すると、分散媒が蒸発し液状体中の合金微粒子は、焼結し
て、基板にポーラス構造の焼結ITOが形成される。従って、200℃〜300℃という
低い温度で焼成するだけで、簡単に紫外線検出センサーを製造することができる。
この紫外線検出センサーの製造方法において、前記基板に配置された液状体は、低圧状
態で乾燥した後に、大気圧状態で、200℃〜300℃の範囲で焼成する。
これによれば、前段階で、低圧状態で乾燥を行いことから、焼成が効率良く行うことが
できる。
本発明の紫外線の検出方法は、ポーラス構造の焼結ITO膜のシート抵抗値の変動を検
出して、紫外線を検出する。
本発明の紫外線の検出方法によれば、ポーラス構造の焼結ITO膜に紫外線が照射され
ると、焼結ITO膜のシート抵抗値が下がる。例えば、焼結ITO膜と固定抵抗の直列抵
抗に電圧を印加し、焼結ITO膜にかかる端子間電圧が下がったことを検出することによ
って、紫外線の有無を検出することができる。
本発明の太陽電池は、基板に光電変換素子を形成した太陽電池であって、前記基板に請
求項1〜3のいずれか1に記載した紫外線検出センサーを設け、該紫外線検出センサーに
駆動電源を供給する。
本発明の太陽電池によれば、太陽電池は、紫外線検出センサーと一体化し、必要な時に
紫外線検出センサーに電源で供給をすることができる。
以下、発明を具体化した紫外線検出センサーの一実施形態を図1〜図7に従って説明す
る。
まず、図1は、紫外線検出センサー1の全体斜視図を示し、紫外線検出センサー1は、
透明なガラス基板2を有し、そのガラス基板2の上面に焼結ITO膜(酸化インジウムス
ズ膜)3が形成されているとともに、焼結ITO膜3の両端部に電気的に接続された銀又
は銀合金よりなる外部端子4が形成されている。
ガラス基板2上の焼結ITO膜3は、インジウムとスズの合金からなる金属微粒子の焼
結体であって、図2に示すように、ポーラス構造になっている。ガラス基板2上の焼結I
TO膜3は、ジグザグ状のパターンであって、その両端部に外部端子4が電気的に接続さ
れている。
この各ガラス基板2に形成されたポーラス構造の焼結ITO膜3は、紫外線が照射され
ると、シート抵抗値が下がる。これは、試験を行って確認されている。従って、紫外線検
出センサー1のシート抵抗の変化を知ることによって、紫外線の有無を検出することがで
きる。そして、一旦、シート抵抗値が下がって後、紫外線の照射を停止しても、抵抗値は
下がったままで元の抵抗値に戻らないことが試験で確認されている。また、その抵抗の変
化を酸素曝露することによって、もとの抵抗値に回復さすることも試験で確認されている
従って、その時々で、紫外線を受けても、酸素曝露すれば、再度使用することができる
ことがわかる。
各ガラス基板2上の焼結ITO膜3のジグザグ状のパターンは、液滴吐出装置10を利
用して形成される。
図3は、液滴吐出装置10を説明する全体斜視図である。
図3において、液滴吐出装置10は、直方体形状に形成された基台11を有している。
基台11の上面には、その長手方向(Y矢印方向)に沿って延びる一対の案内溝12が形
成されている。案内溝12の上方には、案内溝12に沿ってY矢印方向及び反Y矢印方向
に移動するステージ13が備えられている。ステージ13の上面には、載置部14が形成
されて、マザーガラス基板100が載置される。マザーガラス基板100は、載置部14
において位置決め固定されてY矢印方向及び反Y矢印方向に搬送される。
マザーガラス基板100は、図4に示すように、大判のガラス基板であって、2点鎖線
で示すように、紫外線検出センサー1のガラス基板2を形成するセル101が、マトリク
ス状に多数区画形成されている。マザーガラス基板100に区画形成された各セル101
に、金属インクF(図6参照)が配置され、ジグザグ状の焼結ITO膜3となる液状膜F
Lが形成されるようになっている。
尚、各セル101に金属インクFが配置されたマザーガラス基板100は、焼成されて
、焼結ITO膜3が形成される。そして、セル毎にカットされることによって、紫外線検
出センサー1が多数製造される。
基台11には、Y矢印方向と直交する方向(X矢印方向)に跨ぐ門型のガイド部材15
が架設されている。ガイド部材15の上側には、X矢印方向に延びるインクタンク16が
配設されている。インクタンク16は、液状体としての金属インクFを貯留し、貯留する
金属インクFを液滴吐出ヘッド(以下単に、吐出ヘッドという。)20に所定の圧力で供
給する。そして、吐出ヘッド20に供給された金属インクFは、吐出ヘッド20から液滴
Fb(図6参照)となってマザーガラス基板100に向かって吐出されるようになってい
る。
金属インクFは、本実施形態では、粒径が数nmのインジウムとスズの合金よりなる金
属微粒子を分散媒に分散させた分散系金属インクである。このインジウムとスズの合金よ
りなる金属微粒子は、凝集しないようにコーティング剤にてマイクロカプセル化されてい
る。
分散媒としては、上記の金属微粒子を分散できるもので凝集を起こさないものであれば
特に限定されない。例えば、水の他に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ールなどのアルコール類、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカ
ン、トルエン、キシレン、シメン、デュレン、インデン、ジペンテン、テトラヒドロナフ
タレン、デカヒドロナフタレン、シクロヘキシルベンゼンなどの炭化水素系化合物、また
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレン
グリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、1,2−ジ
メトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサンなどのエーテル
系化合物、さらにプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノンなどの極性化
合物を例示できる。これらのうち、導電性微粒子の分散性と分散液の安定性、また液滴吐
出法(インクジェット法)への適用の容易さの点で、水、アルコール類、炭化水素系化合
物、エーテル系化合物が好ましく、より好ましい分散媒としては、水、炭化水素系化合物
を挙げることができる。
金属インクF(分散液)の表面張力は0.02N/m〜0.07N/mの範囲内である
ことが好ましい。インクジェット法(吐出ヘッド20)にて金属インクFを吐出する際、
表面張力が0.02N/m未満であると、インク組成物のノズル形成面に対する濡れ性が
増大するため飛行曲りが生じやすくなり、0.07N/mを超えるとノズルN(図6参照
)の先端でのメニスカスの形状が安定しないため吐出量や、吐出タイミングの制御が困難
になる。表面張力を調整するため、前記分散液には、ガラス基板2との接触角を大きく低
下させない範囲で、フッ素系、シリコーン系、ノニオン系などの表面張力調節剤を微量添
加するとよい。ノニオン系表面張力調節剤は、液滴Fbのガラス基板2への濡れ性を向上
させ、液状膜FL(図6参照)のレベリング性を改良し、液状膜FLの微細な凹凸の発生
などの防止に役立つものである。前記表面張力調節剤は、必要に応じて、アルコール、エ
ーテル、エステル、ケトン等の有機化合物を含んでもよい。
また、分散液の粘度は、例えば1mPa・s以上50mPa・s以下であることが好ま
しい。インクジェット法を用いて金属インクFを液滴Fbとして吐出する際、粘度が1m
Pa・sより小さい場合にはノズルNの周囲が金属インクFの流出により汚染されやすく
、また粘度が50mPa・sより大きい場合は、ノズル孔での目詰まり頻度が高くなり円
滑な液滴Fbの吐出が困難となるからである。
ガイド部材15には、そのX矢印方向略全幅にわたって、X矢印方向に延びる上下一対
のガイドレール18が形成されている。上下一対のガイドレール18には、キャリッジ1
9が取り付けられている。キャリッジ19は、ガイドレール18に案内されてX矢印方向
及び反X矢印方向に移動する。キャリッジ19には、液滴吐出ヘッド20が搭載されてい
る。
図5は吐出ヘッド20をステージ13側から見た図を示し、図6は吐出ヘッドの要部断
面図を示す。吐出ヘッド20の下側には、ノズルプレート25が備えられている。ノズル
プレート25は、その下面(ノズル形成面25a)がマザーガラス基板100の上面(吐
出面100a)と略平行に形成されている。ノズルプレート25は、マザーガラス基板1
00が吐出ヘッド20の直下に位置するとき、ノズル形成面25aと吐出面100aとの
間の距離(プラテンギャップ)を所定の距離(例えば、600μm)に保持する。
図5において、ノズルプレート25の下面(ノズル形成面25a)には、Y矢印方向に
沿って配列された複数のノズルNからなる一対のノズル列NLが形成されている。一対の
ノズル列NLには、それぞれ1インチ当たりに180個のノズルNが形成されている。な
お、図5では、説明の都合上、一列当りに10個のノズルNのみを記載している。
一対のノズル列NLでは、Y矢印方向から見て、一方のノズル列NLの各ノズルNが、
他方のノズル列NLの各ノズルNの間を補間する。すなわち、吐出ヘッド20は、Y矢印
方向に、1インチ当りに180個×2=360個のノズルNを有する(最大解像度が36
0dpiである)。
図6において、吐出ヘッド20の上側には、流路としての供給チューブTが連結されて
いる。供給チューブTは、Z矢印方向に延びるように配設されて、インクタンク16から
の金属インクFを吐出ヘッド20に供給する。
各ノズルNの上側には、供給チューブTに連通するキャビティ26が形成されている。
キャビティ26は、供給チューブTからの金属インクFを収容して、対応するノズルNに
金属インクFを供給する。キャビティ26の上側には、上下方向に振動してキャビティ2
6内の容積を拡大及び縮小する振動板27が貼り付けられている。振動板27の上側には
、ノズルNに対応する圧電素子PZが配設されている。圧電素子PZは、上下方向に収縮
及び伸張して振動板27を上下方向に振動させる。上下方向に振動する振動板27は、金
属インクFを所定サイズの液滴Fbにして対応するノズルNから吐出させる。吐出された
液滴Fbは、対応するノズルNの反Z矢印方向に飛行して、マザーガラス基板100の吐
出面100aに着弾する。
つまり、吐出ヘッド20の直下を主走査方向にマザーガラス基板100が移動するとき
、マザーガラス基板100の各セル101に対して順番に、吐出ヘッド20から液滴Fb
が吐出される。そして、本実施形態では、図4に矢印で示す順番で、マザーガラス基板1
00の各セル101に金属インクFの液滴Fbを配置しジグザグ状の液状膜FLを形成す
るようになっている。
次に、各セル101にジグザグ状の液状膜FLを形成したマザーガラス基板100を、
焼成炉に入れて、焼成する。焼成は、大気圧状態で加熱温度が200℃〜300℃の範囲
で30分間焼成する。
これによって、インジウムとスズの合金からなる金属微粒子は焼結体となる。即ち、金
属微粒子は、コーティング剤が剥がされ互いに融着するとともに、酸化されてポーラス構
造の焼結ITO(酸化インジウムスズ)膜3となって、マザーガラス基板100の各セル
101に形成される。
マザーガラス基板100の各セル101にポーラス構造であってジグザグ状の焼結IT
O(酸化インジウムスズ)膜3が形成されると、セル101毎にカットすることによって
、紫外線検出センサー1がセル101の数だけ製造される。
次に、上記のように製造した紫外線検出センサー1を使用した、紫外線検出回路につい
て図7に従って説明する。
図7において、紫外線検出回路50は、オペアンプよりなるコンパレータ51を有して
いる。コンパレータ51の非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備えている。
非入力端子は、検出信号SG1を入力する。反転入力端子は、基準信号SG2を入力す
る。そして、コンパレータ51は、検出信号SG1と基準信号SG2を比較し、比較結果
に基づいて、出力端子から判定信号SG3を出力する。
詳述すると、検出信号SG1の値が基準信号SG2より、低い値のとき、コンパレータ
51は、低電位(Lレベル)の判定信号SG3を出力する。反対に、検出信号SG1の値
が基準信号SG2の値以上のとき、コンパレータ51は、高電位(Hレベル)の判定信号
SG3を出力する。
コンパレータ51の非反転入力端子は、前記紫外線検出センサー1と固定抵抗60と直
列に接続された直列回路の接続点P1の接続されている。その直列回路には、電圧Vcc
が印加されている。従って、検出信号SG1は、固定抵抗60の抵抗値をR0、紫外線検
出センサー1の端子4間の抵抗値をRxとすると、その抵抗値R0,Rxできまる分圧電
圧(=R0・Vcc/(R0+Rx))となる。
コンパレータ51の反転入力端子は、第1分圧抵抗61と第2分圧抵抗62と直列に接
続された直列回路の接続点P2の接続されている。その直列回路には、電圧Vccが印加
されている。従って、基準信号SG21は、第1分圧抵抗61の抵抗値をR1、第2分圧
抵抗62の抵抗値をR2とすると、その抵抗値R1,R2できまる分圧電圧(=R2・V
cc/(R1+R2))となる。
なお、固定抵抗60の抵抗値R0、第1分圧抵抗61の抵抗値R1、第2分圧抵抗62
の抵抗値R2は、紫外線照射してもその抵抗値は変動しない。一方、紫外線検出センサー
1の抵抗値Rxは、焼結ITO膜3に紫外線が照射されると下がる。
そして、照射される前の検出信号SG1の電圧(=R0・Vcc/(R0+Rx))を
基準信号SG21の電圧(=R2・Vcc/(R1+R2))より、小さくなるように、
固定抵抗60の抵抗値R0、第1分圧抵抗61の抵抗値R1、第2分圧抵抗62の抵抗値
R2を調整しておく。そして、前記紫外線検出センサー1に紫外線が照射されて該センサ
ー1の抵抗値をRxが下がることによって、検出信号SG1の電圧が、基準信号SG21
の電圧より高くなるように設定する。
次に、この紫外線検出回路50の作用について説明する。
いま、紫外線検出センサー1が未だ紫外線に照射されておらず、紫外線検出センサー1
の抵抗値Rxが下がっていないとき、検出信号SG1の電圧は、基準信号SG21の電圧
より小さくなっている。従って、コンパレータ51は、Lレベルの判定信号SG3を出力
する。
そして、紫外線検出センサー1に紫外線に照射されると、紫外線検出センサー1の抵抗
値Rxが下がる。抵抗値Rxが下がると、検出信号SG1の電圧は、上がり、基準信号S
G21の電圧より高くなる。その結果、コンパレータ51は、Hレベルの判定信号SG3
を出力する。尚、この紫外線検出回路50は、紫外線検出センサー1とともに、1チップ
化して実施してもよい。すなわち、紫外線検出センサー1のガラス基板2に、焼結ITO
膜3とともに、固定抵抗60、第1分圧抵抗61、第2分圧抵抗62を形成する。
このように、紫外線検出回路50は、紫外線を検出すると、Hレベルの判定信号SG3
を出力する。従って、このHレベルの判定信号SG3を利用して、例えば、紫外線情報を
音声で伝える警報装置に使用することができる。
図8は、警報装置の一例を示す図である。図8において、太陽電池70は、基板71に
光電変換素子72が形成されている。また、太陽電池70の基板71の上面には、前記し
た紫外線検出センサー1を含む紫外線検出回路50が形成されているガラス基板2を貼り
合わせている。ガラス基板2の紫外線検出回路50(コンパレータ51の出力端子)は、
リード線L1を介して警報装置73に接続されている。警報装置73は、紫外線検出回路
50からHレベルの判定信号SG3を入力すると、音声で強い紫外線が放射されているこ
とを知らせる。なお、警報装置73は、音声に代えて警告音、又は、光を発して報知する
警報装置であってもよい。
又、太陽電池70は、紫外線検出回路50及び警報装置73に電源線L2,L3を介し
て接続されている。そして、紫外線検出回路50及び警報装置73は、電源線L2,L3
を介して太陽電池70から駆動電源が供給される。
このように構成することで、太陽電池70に、紫外線検出回路50を一体的に組み合わ
せれば、特別な電池を使用することなく、携帯に便利な警報装置73を提供できる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、紫外線検出センサー1は、ポーラス構造の焼結ITO膜
3に紫外線が照射されると、焼結ITO膜のシート3抵抗が下がり、その抵抗値下がった
ことを検出することによって、紫外線の有無を検出することができる。
(2)上記実施形態によれば、紫外線検出センサー1は、ガラス基板2にポーラス構造
の焼結ITO膜3を形成しただけの構成なので、紫外線検出センサー1として製造が簡単
で、かつ、安価に製造できる。しかも、焼結ITO膜3なので、そのパターンを用途に応
じて、簡単に変更し製造できる。
(3)上記実施形態によれば、焼結ITO膜3のパターンをジグザグ状にしたので、焼
結ITO膜3の全長を長くでき、紫外線検出の感度を上げることができる。
(4)上記実施形態によれば、紫外線検出センサー1のガラス基板2が透明で可視光線
を透過させることができることから、例えば、太陽電池70と一体化し、太陽電池70か
ら駆動電源の供給を受けて使用することができる。
(5)上記実施形態によれば、金属インクFを配置したガラス基板2を焼成すると、分
散媒が蒸発し液状体中のインジウムとスズの合金よりなる金属微粒子をポーラス構造の焼
結ITO膜3がガラス基板2に形成される。従って、焼成するだけで、簡単に紫外線検出
センサー1を製造することができる。
しかも、200℃〜300℃という低い温度で焼成するだけで、簡単に紫外線検出セン
サーを製造することができる。
(6)上記実施形態によれば、インジウムとスズの合金よりなる金属微粒子が分散した
金属インクFは、液滴吐出装置10を使って液滴Fbにして基板上に配置することができ
るため、ジグザグ状の複雑なパターンを簡単にかつ容易に形成できる。
(7)上記実施形態によれば、太陽電池70に、紫外線検出センサー1を設けたので、
太陽電池70は、必要な時に紫外線検出センサー1に電源で供給をすることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、ガラス基板2上の形成した焼結ITO膜3は、ジグザグ状のパタ
ーンであっが、これに限定されるものではなく、適宜変更して実施してもよい。
○上記実施形態では、各セル101に液状膜FLを形成したマザーガラス基板100を
、大気圧状態で加熱温度が200℃〜300℃の範囲で焼成するようにしたが、この焼成
の前段階で、該マザーガラス基板100を減圧室に入れて、低圧状態で液状膜FLを乾燥
した後に、大気圧状態で200℃〜300℃の範囲で焼成するようにしてもよい。前段階
で、乾燥を行いことから、焼成が効率良く行うことができる。この前段階の乾燥時におい
ても、合わせて焼成を行うようにしてもよい。
○上記実施形態では、焼成は30分間焼成したが、ポーラス構造の焼結ITO膜3が形
成されるならば、その焼成時間は特に限定されるものではなく、適宜変更して実施しても
よい。
○上記実施形態では、警報装置では、太陽電池70の基板71の上面に、紫外線検出セ
ンサー1を含む紫外線検出回路50が形成されているガラス基板2を貼り合わせたが、直
接、太陽電池70の基板71に紫外線検出センサー1を含む紫外線検出回路50を形成し
てもよい。勿論、紫外線検出センサー1だけを、太陽電池70の基板71に形成して実施
してもよい。
○上記実施形態では、液滴吐出装置10は、圧電素子駆動方式の液滴吐出ヘッド20に
具体化した。これに限らず、液滴吐出ヘッドを、抵抗加熱方式や静電駆動方式の吐出ヘッ
ドに具体化してもよい。
紫外線検出センサーの全体斜視図。 ポーラス構造の焼結ITO膜の構造を説明するための模式図。 液滴吐出装置の全体斜視図。 マザーガラス基板を説明するための平面図。 液滴吐出ヘッドをマザーガラス基板側から見た下面図。 液滴吐出ヘッドの要部側断面図。 紫外線検出センサーを用いた紫外線検出回路。 紫外線検出センサーを使用した警報装置の一例を示した構成図。
符号の説明
1…紫外線検出センサー、2…ガラス基板、3…焼結ITO膜、4…外部端子、10…
液滴吐出装置、20…液滴吐出ヘッド、50…紫外線検出回路、70…太陽電池、71…
基板、72…光電変換素子、73…警報装置、F…金属インク、Fb…液滴、FL…液状
膜。

Claims (8)

  1. 基板にポーラス構造の焼結ITO膜を形成したことを特徴とする紫外線検出センサー。
  2. 請求項1に記載の紫外線検出センサーにおいて、
    前記ポーラス構造の焼結ITO膜は、ジグザグ状の膜パターンであって、その両端部に
    前記基板に形成された端子とそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする紫外線検
    出センサー。
  3. 請求項1又は2に記載の紫外線検出センサーにおいて、
    前記基板は、透明なガラス基板であることを特徴とする紫外線検出センサー。
  4. コーティング剤にてコーティングされたインジウムとスズの合金よりなる金属微粒子が分
    散した液状体を、基板に所定のパターンとなるように配置形成し、前記液状体が所定のパ
    ターンに配置された基板を焼成し、前記基板にポーラス構造の焼結ITO膜を形成したこ
    とを特徴とする紫外線検出センサーの製造方法。
  5. 請求項4に記載の紫外線検出センサーの製造方法において、
    前記基板に配置された液状体は、大気圧状態で、200℃〜300℃の範囲で焼成する
    ことを特徴とする紫外線検出センサーの製造方法。
  6. 請求項5に記載の紫外線検出センサーの製造方法において、
    前記基板に配置された液状体は、低圧状態で乾燥した後に、大気圧状態で、200℃〜
    300℃の範囲で焼成することを特徴とする紫外線検出センサーの製造方法。
  7. ポーラス構造の焼結ITO膜のシート抵抗値の変動を検出して、紫外線を検出することを
    特徴とする紫外線の検出方法。
  8. 基板に光電変換素子を形成した太陽電池であって、
    前記基板に請求項1〜3のいずれか1に記載した紫外線検出センサーを設け、該紫外線
    検出センサーに駆動電源を供給することを特徴とする太陽電池。
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