JP2008181404A - 分散情報システム及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分散情報機器1aは、変更のあったオブジェクト値を送信する先の分散機器情報の各々の送信先アドレスを内部に保持する。分散情報機器1aは、オブジェクト値の変更がある(ステップS202)と、当該オブジェクト値を送信する先の分散情報機器の送信先アドレスを特定し(ステップS203)、特定した送信先アドレスの分散情報機器1b宛にオブジェクト値を送信する(ステップS206)。分散情報機器1bは、オブジェクト値を受信し、受信したオブジェクト値を基にオブジェクト値データベースの記憶内容を更新する(ステップS208)。
【選択図】図8
Description
アンチパスバック制御では、カードリーダやゲートに設けられた電気錠などを制御するコントローラは人の居場所(最後に通過したゲートとゲートの通過方向)を把握する必要がある。このため、複数のコントローラは、相互に連携して、カードリーダによってIDカードから読み取られたカードIDや通過したゲートのゲートID(通過したゲートとゲートの通過方向を示す。)を柔軟かつリアルタイムに通信を行う。
小泉修著「図解でわかる分散オブジェクト技術の全て」日本実業出版社、2001年10月18日
アプリケーションがスタブに対して値を要求し、スタブがレジストリサーバに対してオブジェクトを有する機器の位置(例えば、IPアドレス)を問い合わせる。レジストリサーバはこの問い合わせに対して、オブジェクトを有する機器の位置を回答する。
このように、分散オブジェクト通信では、アプリケーションがオブジェクトを取得するためには機器間で複数回通信が行われるためにアプリケーションがオブジェクトを取得するまでに時間を要してしまう。
そこで、本発明は、ネットワークに接続されている複数の分散情報機器で動作しているアプリケーションが同じオブジェクトデータを用いる場合に、アプリケーションがオブジェクトデータを必要としてから即座にオブジェクトデータを取得することが可能な分散情報システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記の分散情報システムにおいて、前記分散情報機器は、自機器から他の分散情報機器へオブジェクトデータを供給するための仲介を行う送信代行機器を、前記ネットワークに接続されている分散情報機器の中から所定の方法により選定する選定手段を更に備え、前記送出手段は、前記集約オブジェクトデータの送出を前記選定手段により選定される分散情報機器宛に行い、前記分散情報機器は、前記ネットワークを介して他の分散情報機器により送出される集約オブジェクトデータを受信し、受信した集約オブジェクトデータに含まれる各々のオブジェクトデータを当該オブジェクトデータと対の分散機器情報が示す分散情報機器宛に前記ネットワークへ送出する送信代行手段を更に備えるようにしてもよい。
上記の分散情報システムにおいて、前記送出手段は、前記オブジェクトデータの送出を、所定のタイミング時に、変更された各オブジェクトデータを前記機器情報記憶手段に記憶されている分散機器情報を基に分散情報機器単位にまとめて得られる集約オブジェクトデータを分散情報機器宛に前記ネットワークへ送出することにより行うようにしてもよい。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<システム構成>
本実施の分散情報システムのシステム構成について図1を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態の分散情報システムのシステム構成図である。
オブジェクト値を変更するための契機がその何れか一の分散情報機器で発生した場合、一の分散情報機器は、このオブジェクト値を用いるアプリケーションが動作している他の分散情報機器に対して変更後のオブジェクト値を供給する。なお、オブジェクト値を変更するための契機として、例えば、分散情報機器によって制御されるカードリーダ(不図示)によってIDカードから読み取られたカードID(オブジェクト値の一部)が当該カードリーダから入力されること、分散情報機器に接続された入力装置からオブジェクト値が入力されること、などがある。ただし、分散情報機器は、他の分散情報機器からオブジェクト値を受け取った場合も自機器内のオブジェクト値を変更することになるが、これは、自機器において発生したオブジェクト値を変更するための契機ではない。
なお、上記の場合は、オブジェクト値の変更頻度が閾値以上であるか否かにより上記(1)と上記(2)との手順が切り替わるようになっているが、オブジェクト値の変更間隔が所定の時間以下であるか否かにより上記(1)と上記(2)との手順が切り替わるようにするなど、オブジェクト値の変更の発生状況が所定の条件を満たすか否かにより上記(1)と上記(2)との手順を切り替えるものであればどのようなものであってもよい。
図1の分散情報機器1a,1b,1cの機能構成について図2を参照しつつ説明する。図2は図1の分散情報機器1a,1b,1cの機能構成図である。
なお、分散情報機器1a,1b,1cは、例えば、カードリーダやゲートに設けられた電気錠などを制御し、互いにカードIDとゲートIDとの対(オブジェクト値の一つ)を授受する認証端末である。認証端末は、カードリーダから入力されるカードIDを利用した認証を行って電気錠の開錠などの制御を行ったり、カードリーダから入力されるカードIDや他の認証端末から受け取ったカードIDとゲートIDとの対などを利用して、アンチパスバック制御を行ったりする。
制御アプリ部101には1又は複数のアプリケーションが動作している。アプリケーションは、オブジェクト値データベース102に変更のあったオブジェクト値の書き込み、変更のあったオブジェクト値及び当該オブジェクト値に対応するオブジェクト番号の送信制御部104への出力、オブジェクト値に変更があったことを示す変更発生通知情報の送信管理部105への出力を行う。また、制御アプリ部101は、オブジェクト値データベース102のオブジェクト値の参照を行う。
図3の例では、オブジェクト番号「1」に対して、カードIDとゲートIDとの対が記憶されている。カードIDとゲートIDとの対は、IDカードの所有者の所在地を示すものであり、アンチパスバック制御に利用される。
図4の例では、「送信先アドレス(1)」、「送信先アドレス(2)」、「送信先アドレス(3)」に、対応するオブジェクト番号のオブジェクト値を送信する先の分散情報機器の送信先アドレスが予め登録されている。なお、オブジェクト番号に対応付けて記憶されている送信先アドレスの組が、当該オブジェクト番号のオブジェクト値を用いるアプリケーションが動作している自機器以外の分散情報機器を示す分散機器情報に相当する。
集約部106は、予め定められた規定時間が経過すると、集約データベース107に格納されている集約用オブジェクト値を1つの情報に集約して、集約した情報(以下、集約オブジェクト値と記載する。)を通信処理部108へ出力する。ただし、規定時間は、例えば、分散情報機器が認証端末として動作する場合、自機器が制御する対象のゲートからオブジェクト値を供給する先の分散情報機器が制御する対象のゲートまでに人が移動する時間を考慮して定められる。
通信処理部108には送信管理部105からオブジェクト番号、オブジェクト値及び送信先アドレス群が入力され、通信処理部108は送信先アドレス群を構成する各々の送信先アドレスの分散情報機器宛に、オブジェクト番号とオブジェクト値との対にヘッダ情報を付加したパケットをネットワーク3へ送出する。
通信処理部108はネットワーク3を伝送するパケットの中から自機器宛のパケットを検出し、自機器宛のパケット内の情報を受信制御部109へ出力する。
<送信代行機器の機能構成>
図1の送信代行機器2の機能構成について図5を参照しつつ説明する。図5は図1の送信代行機器2の機能構成図である。
受信制御部201には通信処理部203からパケット内の集約オブジェクト値が入力され、受信制御部201は入力される集約オブジェクト値を集約用オブジェクト値(オブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレス群との対)に分割し、集約用オブジェクト値を順次送信制御部202へ出力する。
通信処理部203はネットワーク3を伝送するパケットの中から自機器宛のパケットを検出し、自機器宛のパケット内の情報(集約オブジェクト値)を受信制御部201へ出力する。
<分散情報機器の動作フロー>
図2の分散情報機器1a,1b,1cの動作フローについて図6を参照しつつ説明する。図6は図2の分散情報機器1a,1b,1cの動作フローを示すフローチャートである。
受信していない場合には(ステップS101:NO)、送信管理部105は、オブジェクト値の変更頻度の監視結果を基に、オブジェクト値の変更頻度が所定の閾値以上であるかを判定する(ステップS103)。
集約部106は集約フラグがオンであるかを判定する(ステップS104)。
オブジェクト値の変更があれば(ステップS108:YES)、分散情報機器では変更されたオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応したオブジェクト番号とを基に自機器内のオブジェクト値データベース102の記憶内容の更新が行われる。送信制御部104は、送信先一覧データベース103の記憶内容を照会し、変更のあったオブジェクト値に対応するオブジェクト番号に対応付けられた全ての送信先アドレス(送信先アドレス群)を特定する(ステップS109)。送信制御部104は、オブジェクト番号及びオブジェクト値並びに特定した送信先アドレス群を送信管理部105へ出力し、送信管理部105はそれらをさらに通信処理部108へ出力する。そして、通信処理部108は、送信先アドレス群を構成する各々の送信先アドレスの分散情報機器宛に、オブジェクト番号とオブジェクト値との対にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS110)。
集約フラグがオンであると判定されれば(ステップS111:NO)、集約部106は、規定時間を経過したかを判定する(ステップS113)。この判定は、例えば、クロックパルスをカウントするカウンタ回路を利用することに実現できる。
オブジェクト値の変更があれば(ステップS114:YES)、分散情報機器では変更されたオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応したオブジェクト番号とを基に自機器内のオブジェクト値データベース102の記憶内容の更新が行われる。送信制御部104は、送信先一覧データベース103の記憶内容を照会し、変更のあったオブジェクト値に対応するオブジェクト番号に対応付けられた全ての送信先アドレス(送信先アドレス群)を特定する(ステップS115)。送信制御部104は、オブジェクト番号、オブジェクト値及び特定した送信先アドレス群を送信管理部105へ出力し、送信管理部105はそれらをさらに集約部106へ出力する。集約部106は、入力されたオブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレス群との対(集約用オブジェクト値)を集約データベース107に格納する(ステップS116)。
図5の送信代行機器2の動作フローについて図7を参照しつつ説明する。図7は図5の送信代行機器2の動作フローを示すフローチャートである。
通信処理部203がネットワーク3から自機器宛の集約オブジェクト値を含むパケットを受信すると(ステップS151:YES)、受信制御部201は、パケット内の集約オブジェクト値を集約用オブジェクト値(オブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレス群の対)に分解し、集約用オブジェクト値を順次送信制御部202へ出力する(ステップS152)。送信制御部202は集約用オブジェクト値を順次通信処理部203へ出力する。そして、通信処理部203は、送信先アドレス群を構成する各々の送信先アドレスの分散情報機器宛に、オブジェクト番号とオブジェクト値との対にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS153)。
図1の分散情報システムの動作シーケンスについて図8を参照しつつ説明する。図8は図1の分散情報システムの動作シーケンスを示す図である。ただし、図8はオブジェクト値の変更があった分散情報機器が直接他の分散情報機器へ変更のあったオブジェクト値を送信する場合である。
分散情報機器1aの送信管理部105は、オブジェクト値の変更頻度を監視し、変更頻度が閾値未満であると判定する(ステップS201)。なお、分散情報機器では変更されたオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応したオブジェクト番号とを基に自機器内のオブジェクト値データベース102の記憶内容の更新が行われる。
図1の分散情報システムの動作シーケンスについて図9を参照しつつ説明する。図9は図1の分散情報システムの動作シーケンスを示す図である。ただし、図9はオブジェクト値の変更があった分散情報機器が変更のあったオブジェクト値を集約し、集約したオブジェクト値を送信代行機器2へ送信し、送信代行機器2が集約された各オブジェクト値を他の分散情報機器へ送信する場合である。
分散情報機器1aの送信管理部105は、オブジェクト値の変更頻度を監視し、変更頻度が閾値以上であると判定する(ステップS251)。
送信制御部104はオブジェクト値の変更を検出し(ステップS252)、送信先一覧データベース103の記憶内容を照会し、変更のあったオブジェクト値に対応するオブジェクト番号に対応付けられた全ての送信先アドレス(送信先アドレス群)を特定する(ステップS253)。なお、分散情報機器では変更されたオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応したオブジェクト番号とを基に自機器内のオブジェクト値データベース102の記憶内容の更新が行われる。送信制御部104は、オブジェクト番号、オブジェクト値及び特定した送信先アドレス群を送信管理部105へ出力する(ステップS254)。
集約部106が規定時間を経過したと判定する(ステップS257)と、集約部106は集約データベース107に蓄積されている集約用オブジェクト値を1つの情報に集約して集約オブジェクト値を作成する(ステップS258)。そして、集約部106は集約オブジェクト値を通信処理部108へ出力し(ステップS259)、通信処理部108は、送信代行機器2宛に、集約オブジェクト値にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS260)。
分散情報機器1bの通信処理部108は自機器宛のオブジェクト値を含むパケットを受信し、受信したパケット内のオブジェクト番号とオブジェクト値との対を受信制御部109へ出力する(ステップS266)。受信制御部109は、入力されたオブジェクト番号とオブジェクト値とを基にオブジェクト値データベース102の記憶内容を更新する(ステップS267)。
図9の動作シーケンスに示すように、分散情報機器は、他の分散情報機器でオブジェクト値の変更が発生した場合に、当該他の分散情報機器から変更後のオブジェクト値が送信代行機器2経由で送られてきて、オブジェクト値データベース102の記憶内容を変更後のオブジェクト値に書き換える。このため、アプリケーションは、自身が動作している分散情報機器内に最新のオブジェクト値が保持されているため、オブジェクト値の取得を短時間に行うことができる。
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<システム構成>
本実施の分散情報システムのシステム構成について図10を参照しつつ説明する。図10は本実施の形態の分散情報システムのシステム構成図である。
ただし、オブジェクト値を変更する契機が発生した分散情報機器(送信元機器)は、自機器におけるオブジェクト値の変更頻度が所定の閾値以上の場合、第1の実施の形態では、集約オブジェクト値を専用の送信代行機器2宛にネットワーク3へ送出する。
<分散情報機器の機能構成>
図11の分散情報機器5a,5b,5cの機能構成について図11を参照しつつ説明する。図11は図10の分散情報機器5a,5b,5cの機能構成図である。ただし、第1の実施の形態と実質的に同じ機能を有する構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明が適用できるため説明を省略する。
通信処理部108aは、集約オブジェクト値を含むパケットを受信する。受信制御部109aは通信処理部108aから入力される集約オブジェクト値を集約用オブジェクト値(オブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレス群との対)に分解する。受信制御部109aは、集約用オブジェクト値を順次送信制御部104aへ出力し、送信制御部104aは集約用オブジェクト値を通信処理部108aへ出力する。通信処理部108aは、入力内容を基に、送信先アドレス群を構成する各々の送信先アドレスの分散情報機器宛に、オブジェクト番号とオブジェクト値との対にヘッダ情報を付加したパケットをネットワーク6へ送出する。
図11の分散情報機器5a,5b,5cの動作フローについて図12を参照しつつ説明する。図12は図11の分散情報機器5a,5b,5cの動作フローを示すフローチャートである。
通信処理部108aがネットワーク6から自機器宛のパケットを受信する(ステップS301:YES)と、分散情報機器は受信処理(図13)を実行する(ステップS302)。受信していない場合には(ステップS301:NO)、ステップS303の処理が行われる。
ステップS303の判定処理において変更頻度が閾値未満であると判定されると(ステップS303:NO)、集約部106は集約フラグがオンであるかを判定する(ステップS304)。
ステップS303の判定処理において変更頻度が閾値以上であると判定されると(ステップS303:YES)、図6で説明したステップS111からステップS112と実質的に同じ処理が行われる(ステップS312からステップS313)。
ステップS314の判定処理において規定時間を経過していないと判定されると(ステップS313:NO)、図6で説明したステップS114からステップS116と実質的に同じ処理が行われる(ステップS315からステップS317)。
ステップS314の判定処理において規定時間を経過していると判定されると(ステップS314:YES)、代行機器選定部120はネットワーク6に接続されている分散情報機器の中から集約オブジェクト値を送信する先の分散情報機器(送信代行機器)を選定する(ステップS318)。集約部106は集約データベース107に格納されている集約用オブジェクト値を1つの情報に集約し、集約して作成した集約オブジェクト値を通信処理部108aへ出力する(ステップS319)。そして、通信処理部108aは、ステップS318で選定された分散情報機器宛に、集約オブジェクト値にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS320)。
図12の受信処理の動作フローについて図13を参照しつつ説明する。図13は図12の受信処理の動作フローを示すフローチャートである。
受信制御部109aは、通信処理部108aによって受信されたパケット内の情報がオブジェクト値であるかを判定する(ステップS331)。
ステップS331の判定処理においてパケット内の情報がオブジェクト値でないと判定されると(ステップS331:NO)、パケット内の情報が集約オブジェクト値であるかを判定する(ステップS333)。パケット内の情報が集約オブジェクト値でなければ(ステップS333:NO)、図12に戻る。
受信制御部109aは、集約用オブジェクト値の各々について、送信先アドレス群に自アドレスに一致する送信先アドレスがあれば、オブジェクト番号とオブジェクト値とを基にオブジェクト値データベース102の記憶内容を更新する(ステップS335)。
<分散情報システムの動作シーケンス:情報を集約し送信代行機器経由で送信>
図10の分散情報システムの動作シーケンスについて図14を参照しつつ説明する。図14は図10の分散情報システムの動作シーケンスを示す図である。ただし、図14はオブジェクト値の変更があった分散情報機器が変更のあったオブジェクト値を集約し、集約したオブジェクト値を送信代行機器として選定した分散情報機器へ送信し、送信代行機器として選定された分散情報機器が集約された各オブジェクト値を他の分散情報機器へ送信する場合である。
分散情報機器5aの送信管理部105は、オブジェクト値の変更頻度を監視し、変更頻度が閾値以上であると判定する(ステップS351)。
集約部106が規定時間を経過したと判定する(ステップS357)と、代行機器選定部120は、ネットワーク6に接続されている分散情報機器の中から集約オブジェクト値を送信する先の分散情報機器(送信代行機器)を選定する(ステップS358)。ここでは、送信代行機器として分散情報機器5cを選定する。集約部106は集約データベース107に蓄積されている集約用オブジェクト値を1つの情報に集約し、集約オブジェクト値を作成する(ステップS359)。そして、集約部106は集約オブジェクト値を通信処理部108aへ出力し(ステップS360)、通信処理部108aは、ステップS358で送信代行機器として選定された分散情報機器5c宛に、集約オブジェクト値にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS361)。
分散情報機器5bは、図9で説明したステップS266からステップS267と実質的に同じ処理を行う(ステップS367からステップS368)。なお、ステップS367からステップS368の処理は、送信代行機器としての分散情報機器5cから分散情報機器5bへ送信されるオブジェクト値が複数ある場合には複数回行われる。
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態の分散情報システムは、第1の実施の形態と同じく、ネットワークに接続されている複数の分散情報機器と送信代行機器とを有する。
<分散情報機器の機能構成>
本実施の形態の分散情報機器10a,10b,10cの機能構成について図15を参照しつつ説明する。図15は本実施の形態の分散情報機器10a,10b,10cの機能構成図である。ただし、第1の実施の形態と実質的に同じ機能を有する構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明が適用できるため説明を省略する。
送信先一覧データベース103は、オブジェクト番号毎に、オブジェクト番号のオブジェクト値を用いるアプリケーションが動作している自機器以外の分散情報機器が属するグループを示す送信先グループを記憶するものであり、その一例を図16に示す。
送信制御部104bには制御アプリ部101から変更があったオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応するオブジェクト番号とが入力される。送信制御部104bは、送信先グループ一覧データベース103bの記憶内容を照会し、入力されるオブジェクト番号に対応付けられた全ての送信先グループ(以下、送信先グループ群と記載する。)を特定する。送信制御部104bは、入力されるオブジェクト番号及びオブジェクト値並びに特定した送信先グループ群を通信処理部108bへ出力する。
<送信代行機器の機能構成>
本実施の形態の送信代行機器20の機能構成について図17を参照しつつ説明する。図17は本実施の形態の送信代行機器20の機能構成図である。
送信先展開データベース210は、送信先グループ毎に、送信先グループに属する各々の分散情報機器の送信先アドレスを記憶するものであり、その一例を図18に示す。
図18の例では、「送信先アドレス(1)」、「送信先アドレス(2)」、「送信先アドレス(3)」に、対応する送信先グループに属する分散情報機器の送信先アドレスが予め登録されている。なお、送信先グループに対応付けて記憶されている送信先アドレスの組が当該送信先グループに属する分散情報機器を示す展開分散機器情報に相当する。
送信制御部202bは、受信制御部201bから入力される送信先グループ群を構成する各々の送信先グループについて、送信先展開データベース210の記憶内容を照会し、送信先グループに対応付けられた送信先アドレスを特定する。そして、送信制御部202bは、受信制御部201bから入力されるオブジェクト番号及びオブジェクト値並びに特定した送信先アドレスを通信処理部203bへ出力する。ここで、通信処理部203bへ出力される送信先アドレスは、送信先グループ群を構成する全ての送信先グループに対して特定された全ての送信先アドレスである。
通信処理部203bには送信制御部202bからオブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレスとが入力される。通信処理部203bは、入力される各々の送信先アドレスの分散情報機器宛に、オブジェクト番号とオブジェクト値との対にヘッダ情報を付加したパケットを送出する。
図15の分散情報機器10a,10b,10cの動作フローについて図19を参照しつつ説明する。図19は図15の分散情報機器10a,10b,10cの動作フローを示すフローチャートである。
通信処理部108bがネットワークから自機器宛のオブジェクト値を含むパケットを受信する(ステップS401:YES)と、受信制御部109は、パケット内のオブジェクト番号とオブジェクト値とを基にオブジェクト値データベース102の記憶内容を更新する(ステップS402)。受信していない場合には(ステップS401:NO)、ステップS403の処理が行われる。
図17の送信代行機器20の動作フローについて図20を参照しつつ説明する。図20は図17の送信代行機器20の動作フローを示すフローチャートである。
通信処理部203bがネットワーク3から自機器宛のオブジェクト値を含むパケットを受信すると(ステップS431:YES)、受信制御部201bはパケット内の情報(オブジェクト番号とオブジェクト値と送信先グループ群)を送信制御部202bへ出力する。送信制御部202bは、送信先グループ群を構成する各々の送信先グループについて、送信先展開データベースの記憶内容を照会し、送信先グループに対応付けられた送信先アドレスを特定する(ステップS432)。
<分散情報システムの動作シーケンス>
本実施の形態の分散情報システムの動作シーケンスについて図21を参照しつつ説明する。図21は本実施の形態の分散情報システムの動作シーケンスを示す図である。
送信制御部104bは、オブジェクト値の変更を検出し(ステップS451)、送信先グループ一覧データベース103bの記憶内容を照会し、変更のあったオブジェクト値に対応するオブジェクト番号に対応付けられた全ての送信先グループ(送信先グループ群)を特定する(ステップS452)。なお、分散情報機器では変更されたオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応したオブジェクト番号とを基に自機器内のオブジェクト値データベース102の記憶内容の更新が行われる。送信制御部104bは、オブジェクト番号、オブジェクト値及び特定した送信先グループ群を通信処理部108bへ出力する(ステップS453)。
送信代行機器20の通信処理部203bは自機器宛のパケットを受信し、受信したパケット内のオブジェクト番号とオブジェクト値と送信先グループ群との対を受信制御部201bへ出力する(ステップS455)。受信制御部201bは、オブジェクト番号とオブジェクト値と送信先グループ群との対を送信制御部202bへ出力する(ステップS456)。
≪第4の実施の形態≫
以下、本発明の第4の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
これに対して、本実施の形態では、変更のあったオブジェクト値を送信する分散情報機器は、変更のあったオブジェクト値を受け取る側の分散情報機器の処理負荷が大きい場合に、オブジェクト値を集約してネットワークへ送出する。
<分散情報機器の機能構成>
本実施の形態の分散情報機器15a,15b,15cの機能構成について図22を参照しつつ説明する。図22は本実施の形態の分散情報機器15a,15b,15cの機能構成図である。第1の実施の形態と実質的に同じ機能を有する構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明が適用できるため説明を省略する。
通信処理部108cは、通信処理部108と実質的に同じ処理を行うのに加え、フロー制御部135からフロー情報が入力されると、ブロードキャストにてフロー情報をネットワークへ送出する。
図22の分散情報機器15a,15b,15cの動作フローについて図24を参照しつつ説明する。図24は図22の分散情報機器15a,15b,15cの動作フローを示すフローチャートである。
フロー制御部135は、自機器の負荷を監視し、負荷状況の変更があると(ステップS501:YES)、フロー制御部135は、高負荷から低負荷へ遷移した場合にはフロー情報(低負荷)を通信処理部108cへ出力し、低負荷から高負荷へ遷移した場合にはフロー情報(高負荷)を通信処理部108cへ出力する。そして、通信処理部108cは、入力されたフロー情報をブロードキャストにて送信する(ステップS502)。
本実施の形態の分散情報システムの動作シーケンスについて図25を参照しつつ説明する。図25は本実施の形態の分散情報システムの動作シーケンスを示す図である。
ただし、図25では、オブジェクト値の変更があった分散情報機器を分散情報機器15a、変更のあったオブジェクト値を受け取る分散情報機器を分散情報機器15bとする。そして、図15は、分散情報機器15bの処理負荷が大きく、分散情報機器15aは、規定時間内に変更のあったオブジェクト値を集約して分散情報機器15b宛へ送出する場合である。
分散情報機器15bのフロー制御部135は、自機器の負荷状況が低負荷から高負荷に遷移したことを検出し、フロー情報(高負荷)を通信処理部108cへ出力し(ステップS551)、通信処理部108cはフロー情報(高負荷)をブロードキャストにて送出する(ステップS552)。
送信管理部105cは、フロー情報が高負荷であった送信先アドレスの各々について、オブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレスとを送信先別集約部106cへ出力する(ステップS559)。送信先別集約部106cは、入力される送信先アドレスを基に、入力されるオブジェクト番号とオブジェクト値との対(集約用オブジェクト値)を送信先別集約部107cに分散情報機器別に格納する(ステップS560)。
送信先別集約部106cが規定時間を経過したと判定する(ステップS561)と、送信先別集約部106cは送信先別集約データベース107cに分散情報機器別に蓄積されている集約用オブジェクト値を分散情報機器別に1つの情報に集約して集約オブジェクト値を作成する(ステップS562)。そして、送信先別集約部106cは集約オブジェクト値と送信先アドレスとを通信処理部108cへ出力し(ステップS563)、通信処理部108cは、入力される送信先アドレスの分散情報機器宛に、集約オブジェクト値にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS564)。
これによれば、例えば現時点で処理負荷が大きい分散情報機器ではオブジェクトデータの受信回数を少なくすることができ、オブジェクトデータを受け取る側の分散情報機器の通信に関する処理の負荷の軽減が図られる。
≪第5の実施の形態≫
以下、本発明の第5の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<システム構成>
本実施の形態の分散情報システムのシステム構成について図26を参照しつつ説明する。図26は本実施の形態の分散情報システムのシステム構成図である。
オブジェクト値を変更するための契機がその何れか一の分散情報機器で発生した場合、一の分散情報機器(送信元機器)は、オブジェクト値の変更時に、受信代行機器52宛に、オブジェクト値と分散機器情報との対にヘッダ情報を付加したパケットをネットワーク53へ送出する。受信代行機器52は、所定の期間内に受信したオブジェクト値を分散機器情報を基に分散情報機器別に集約し、分散情報機器宛に集約した情報(集約オブジェクト値)にヘッダ情報を付加したパケットをネットワーク53へ送出する。送信先機器は、当該パケットを受信し、受信したパケット内の集約オブジェクト値を展開して変更後のオブジェクト値を内部保持する。
図26の分散情報機器51a,51b,51cの機能構成について図27を参照しつつ説明する。図27は図26の分散情報機器51a,51b,51cの機能構成図である。ただし、第1の実施の形態と実質的に同じ機能を有する構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明が適用できるため説明を省略する。
送信制御部104dには制御アプリ部101から変更があったオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応するオブジェクト番号とが入力される。送信制御部104dは、送信先一覧データベース103の記憶内容を照会し、入力されるオブジェクト番号に対応付けられた全ての送信先アドレス(送信先アドレス群)を特定する。送信制御部104dは、入力されるオブジェクト番号及びオブジェクト値並びに特定した送信先アドレス群を通信処理部108dへ出力する。
受信制御部109dには通信処理部108からパケット内の情報が入力され、受信制御部109dは入力される情報(オブジェクト番号とオブジェクト値との対)を基にオブジェクト値データベース102の記憶内容を書き換える。
図26の受信代行機器52の機能構成について図28を参照しつつ説明する。図28は図26の受信代行機器52の機能構成図である。
受信代行機器52は、受信制御部201dと、送信制御部202dと、通信処理部203dと、送信先別データベース(送信先別DB)250とを有する。
受信制御部201dには通信制御部203からオブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレス群との対が入力される。受信制御部201dは、送信先アドレス群を構成する各々の送信先アドレスを基に、オブジェクト番号とオブジェクト値との対を送信先データベース250に分散情報機器別に格納する。
通信処理部203dはネットワーク53を伝送するパケットの中から自機器宛のパケットを検出し、自機器宛のパケットに含まれるオブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレス群との対を受信制御部201dへ出力する。
<分散情報機器の動作フロー>
図27の分散情報機器51a,51b,51cの動作フローについて図29を参照しつつ説明する。図29は図27の分散情報機器51a,51b,51cの動作フローを示すフローチャートである。
オブジェクト値の変更があれば(ステップS603:YES)、分散情報機器では変更されたオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応したオブジェクト番号とを基に自機器内のオブジェクト値データベース102の記憶内容の更新が行われる。送信制御部104dは、送信先一覧データベース103の記憶内容を照会し、変更のあったオブジェクト値に対応するオブジェクト番号に対応付けられた全ての送信先アドレス(送信先アドレス群)を特定する(ステップS604)。送信制御部104dは、オブジェクト番号とオブジェクト値と特定した送信先アドレス群を通信処理部108dへ出力する。そして、通信処理部108dは、受信代行機器52宛に、オブジェクト番号とオブジェクト値と送信先アドレス群との対にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS605)。
図28の受信代行機器52の動作フローについて図30を参照しつつ説明する。図30は図28の受信代行機器52の動作フローを示すフローチャートである。
通信処理部203dがネットワーク53から自機器宛のオブジェクト値を含むパケットを受信すると(ステップS631:YES)、受信制御部201dはパケット内の送信先アドレス群を構成する各々の送信先アドレスを基にパケット内のオブジェクト番号とオブジェクト値との対を送信先データベース250に分散情報機器別に格納する(ステップS632)。
規定時間が経過していれば(ステップS633:YES)、送信制御部202dは、分散情報機器の各々について、送信先別データベース250に分散情報機器別に記憶されているオブジェクト番号とオブジェクト値との対を1つの情報に集約して集約オブジェクト値を作成する(ステップS634)。送信制御部202dは、分散情報機器別に集約した集約オブジェクト値とこれに対応する分散情報機器の送信先アドレスとを通信処理部203dへ出力する。そして、通信処理部203dは、分散情報機器の各々について、入力される送信先アドレスの分散情報機器宛に入力される集約オブジェクト値にヘッダ情報を付加したパケットを送出する(ステップS635)。
図26の分散情報システムの動作シーケンスについて図31を参照しつつ説明する。図31は図26の分散情報システムの動作シーケンスを示す図である。
分散情報機器Bにおいてオブジェクト値の変更が発生する(ステップS651)と、分散情報機器Bは、送信先一覧データベース102の記憶内容を照会し、変更のあったオブジェクト値に対応するオブジェクト番号に対応する全ての送信先アドレス(送信先アドレス群)を特定する(ステップS652)。分散情報機器Bは、オブジェクト番号とオブジェクト値と特定した送信先アドレス群との対にヘッダ情報を付加したパケットを受信代行機器52宛に送出する(ステップS653)。なお、分散情報機器Bでは変更されたオブジェクト値と当該オブジェクト値に対応したオブジェクト番号とを基に自機器内のオブジェクト値データベース102の記憶内容の更新が行われる。
受信代行機器52の送信制御部202dは規定時間が経過する(ステップS661)と、分散情報機器の夫々について、送信先別データベース250に分散情報機器別に記憶されているオブジェクト番号とオブジェクト値との対を1つの情報に集約して集約オブジェクト値を作成する(ステップS662)。
これによれば、分散情報機器は変更のあったオブジェクト値が集約された集約オブジェクト値により受け取るので、変更のあったオブジェクト値を受け取る側の分散情報機器のTCP/IP通信のための処理負荷を軽減することができる。このため、高性能な分散情報機器を用いる必要がなくなり、この結果、受信代行機器52専用の機器を別途設ける必要があるが、システム全体のコストの増加を抑えることができる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。
(1)第1の実施の形態では、分散情報機器は送信代行機器宛に所定の規定時間経過したときに、変更のあったオブジェクト値を集約して作成した集約オブジェクト値を送信代行機器に対して送信するようにしている。しかしながら、これに限られることなく、例えば、オブジェクト値の変更の発生数が所定の数に達したときに、変更のあったオブジェクト値を集約して作成した集約オブジェクト値を送信代行機器宛に対して送信するようにしてもよい。このように、変更のあったオブジェクト値を集約して作成した集約オブジェクト値を送信代行機器宛に送出するタイミングは限定されるものではない。
(2)第4の実施の形態では、一の分散情報機器がネットワークに接続された他の分散情報機器の負荷状況を特定可能にするための手段として、他の分散情報機器が自機器の負荷状況に関する情報をネットワークへ送出し、一の分散情報機器はこれを受信して内部保持するようにしている。しかしながら、これに限られるものではなく、一の分散情報機器は、他の分散情報機器から送られてくるオブジェクト値或いは集約オブジェクト値を含むパケットを基に当該他の分散情報機器で発生したオブジェクト値の変更回数を特定して他の分散情報機器の負荷状況を特定するようにしてもよい。
(5)上記の実施の形態において説明した処理と等価な処理手順を記述したプログラムをメモリに格納し、CPU(Central Processing Unit)等を用いて処理を行わせるようにしてもよい。また、プログラムをコンピュータ等で読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体に記録するようにしてもよい。
2 送信代行機器
3 ネットワーク
101 制御アプリ部
102 オブジェクト値データベース
103 送信先一覧データベース
104、202 送信制御部
105 送信管理部
106 集約部
107 集約データベース
108、203 通信処理部
109、201 受信制御部
Claims (9)
- ネットワークに接続されている分散情報機器を複数有し、ある分散情報機器で変更のあったオブジェクトデータが別の分散情報機器で実行されているアプリケーションによって用いられる分散情報システムにおいて、
前記分散情報機器は、
アプリケーションにより用いられるオブジェクトデータを記憶するデータ記憶手段と、
オブジェクトデータを用いるアプリケーションを実行する他の分散情報機器を示す分散機器情報を記憶する機器情報記憶手段と、
オブジェクトデータを変更するための契機が自機器で発生した場合に、変更されたオブジェクトデータを前記機器情報記憶手段に記憶されている分散機器情報が示す分散情報機器に対して供給するために、前記ネットワークへ送出する送出手段と、
前記ネットワークを介して他の分散情報機器により変更されたオブジェクトデータを受信し、前記データ記憶手段の記憶内容を当該オブジェクトデータに書き換える受信処理手段と、
を備えることを特徴とする分散情報システム。 - 前記分散情報機器は、自機器におけるオブジェクトデータの変更の契機の発生状況が所定の条件を満たすかを判定する判定手段を更に備え、
前記送出手段は、
前記判定手段により前記発生状況が前記条件を満たさないと判定される場合には、前記オブジェクトデータの送出を、当該オブジェクトデータの変更時に前記分散機器情報が示す分散情報機器宛に行い、
前記判定手段により前記発生状況が前記条件を満たすと判定される場合には、前記オブジェクトデータの送出を、所定のタイミング時に、変更された各々のオブジェクトデータと前記分散機器情報との対をまとめて得られる集約オブジェクトデータを前記ネットワークへ送出することにより行う
ことを特徴とする請求項1記載の分散情報システム。 - 前記分散情報システムは、分散情報機器から他の分散情報機器へオブジェクトデータを供給するための仲介を行う送信代行機器を更に備え、
前記送出手段は、前記集約オブジェクトデータの送出を前記送信代行機器宛に行い、
前記送信代行機器は、前記ネットワークを介して集約オブジェクトデータを受信し、受信した集約オブジェクトデータに含まれる各々のオブジェクトデータを当該オブジェクトデータと対の分散機器情報が示す分散情報機器宛に前記ネットワークへ送出する送信代行手段を備える
ことを特徴とする請求項2記載の分散情報システム。 - 前記分散情報機器は、自機器から他の分散情報機器へオブジェクトデータを供給するための仲介を行う送信代行機器を、前記ネットワークに接続されている分散情報機器の中から所定の方法により選定する選定手段を更に備え、
前記送出手段は、前記集約オブジェクトデータの送出を前記選定手段により選定される分散情報機器宛に行い、
前記分散情報機器は、前記ネットワークを介して他の分散情報機器により送出される集約オブジェクトデータを受信し、受信した集約オブジェクトデータに含まれる各々のオブジェクトデータを当該オブジェクトデータと対の分散機器情報が示す分散情報機器宛に前記ネットワークへ送出する送信代行手段を更に備える
ことを特徴とする請求項2記載の分散情報システム。 - 前記分散情報システムは、分散情報機器から他の分散情報機器へオブジェクトデータを供給するための仲介を行う送信代行機器を更に備え、
前記分散機器情報はソフトウェアが実行される他の分散情報機器が属するグループを示すグループ情報であり、
前記送出手段は、前記オブジェクトデータの送出を、当該オブジェクトデータと前記グループ情報との対を前記送信代行機器宛に前記ネットワークへ送出することにより行い、
前記送信代行機器は、
グループ情報に属する分散情報機器を示す展開分散機器情報を当該グループ情報毎に記憶する展開機器情報記憶手段と、
前記ネットワークを介してオブジェクトデータとグループ情報との対を受信し、当該オブジェクトデータを当該グループ情報に対応付けて前記展開機器情報記憶手段に記憶されている展開分散機器情報が示す分散機器情報宛に前記ネットワークへ送出する送信代行手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の分散情報システム。 - 前記送出手段は、前記オブジェクトデータの送出を、所定のタイミング時に、変更された各オブジェクトデータを前記機器情報記憶手段に記憶されている分散機器情報を基に分散情報機器単位にまとめて得られる集約オブジェクトデータを分散情報機器宛に前記ネットワークへ送出することにより行う
ことを特徴とする請求項1記載の分散情報システム。 - 前記分散情報機器は、他の分散情報機器の処理状況が所定の条件を満たすかを判定する判定手段を更に備え、
前記送出手段は、
前記判定手段により前記処理状況が前記条件を満たさないと判定される分散情報機器への前記オブジェクトデータの送出を当該オブジェクトデータの変更時に行い、
前記判定手段により前記処理状況が前記条件を満たすと判定される分散情報機器への前記オブジェクトデータの送出を、所定のタイミング時に、変更された各オブジェクトデータを前記機器情報記憶手段に記憶されている分散機器情報を基に分散情報機器単位にまとめて得られる集約オブジェクトデータを分散情報機器宛に前記ネットワークへ送出することにより行う
ことを特徴とする請求項1記載の分散情報システム。 - 前記分散情報システムは、分散情報機器から他の分散情報機器へオブジェクトデータを供給するための仲介を行う受信代行機器を更に備え、
前記送出手段は、前記オブジェクトデータの送出を当該オブジェクトデータと前記分散機器情報との対を前記受信代行機器宛に前記ネットワークへ送出することにより行い、
前記受信代行機器は、前記ネットワークを介してオブジェクトデータと分散情報機器との対を受信し、所定のタイミング時に、受信した各々のオブジェクトデータをこれと対の分散機器情報を基に分散情報機器単位にまとめて得られる集約オブジェクトデータを、対応する分散情報機器宛に前記ネットワークへ送出する受信代行手段を備える
ことを特徴とする請求項1記載の分散情報システム。 - ネットワークに接続されている分散情報機器間において行われ、ある分散情報機器で変更のあったオブジェクトデータを当該オブジェクトデータを用いるアプリケーションが実行されている別の分散情報機器へ供給する通信方法において、
一の分散情報機器は、
オブジェクトデータを変更するための契機が自機器で発生した場合に、変更されたオブジェクトデータを、機器情報記憶手段に記憶されている分散機器情報が示す当該オブジェクトデータを用いるアプリケーションを実行する他の分散情報機器に対して供給するために、前記ネットワークへ送出し、
他の分散情報機器は、
前記ネットワークを介して前記一の分散情報機器によって送出されたオブジェクトデータを受信し、
受信したオブジェクトデータを基にアプリケーションにより用いられるオブジェクトデータを記憶するデータ記憶手段の記憶内容を更新する
ことを特徴とする通信方法。
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