JP2008181006A - 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008181006A
JP2008181006A JP2007015399A JP2007015399A JP2008181006A JP 2008181006 A JP2008181006 A JP 2008181006A JP 2007015399 A JP2007015399 A JP 2007015399A JP 2007015399 A JP2007015399 A JP 2007015399A JP 2008181006 A JP2008181006 A JP 2008181006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
temperature
voltage
dummy
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007015399A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Tada
満 多田
Junji Ozawa
淳史 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007015399A priority Critical patent/JP2008181006A/ja
Publication of JP2008181006A publication Critical patent/JP2008181006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

【課題】自発光素子の駆動温度を正確に検出する技術を実現する。
【解決手段】まず、有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素が温度検出用の画素データで発光駆動された場合に、当該ダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する。この後、事前に測定された検出電圧と画素温度との対応関係に基づき、検出された電圧を画素温度に変換する。
【選択図】図3

Description

この明細書で説明する発明は、EL(Electro Luminescence)素子の駆動温度を正確に検出する技術に関する。
なお、発明は、温度検出装置、ELパネル、EL表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラムとしての側面を有する。
発光時の重要なパラメータであるEL素子の電流−電圧(I−V)特性は、駆動温度の影響を受けることが知られている。ところが、EL素子の駆動温度は、環境温度やEL素子自体の発熱等の影響を受け易い。このため、EL素子の電流−電圧(I−V)特性は、常に変動することが知られている。
この駆動温度の変動は、EL素子の発光輝度を変化させる要因の一つとして作用する。例えばEL素子を定電流駆動する場合でも、駆動温度が変化してEL素子の両極間に印加される電圧が変化すると発光輝度が変化する。
従って、EL素子の駆動温度を正確に検出することは、ELパネルの発光特性を安定させるためにも重要である。
以下、現在提案されている温度検出技術を例示する。
特開2003−315770号公報 この特許文献には、パネル表面に設置した温度検出器(センサーデバイス)により、環境温度を検出して表示輝度を制御する技術が開示されている。この検出技術の場合、専用の温度検出器が必要とされる。しかし、温度検出器の設置は、ELパネルの製造コストを上げる問題がある。
また、この検出技術では、映像信号によるEL素子自体の発熱が考慮されていない。従って、EL素子の駆動温度を正確に検出することはできなかった。
発明者らは、ELパネルを構成するEL素子の駆動温度を検出する温度検出装置として、以下に示す処理機能部を搭載するものを提案する。
(a)有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素が温度検出用の画素データで発光駆動された場合に、当該ダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する電圧検出部
(b)事前に測定された対応関係に基づき、検出された電圧を画素温度に変換する温度変換部
発明者らの提案する発明では、有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素を温度検出用の画素データで発光駆動し、当該ダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する。
この際、検出される駆動温度は、有効画素領域内の駆動温度と同じである蓋然性が高い。従って、ダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出することにより、有効画素領域内のEL素子の駆動温度を正確に検出することができる。
以下、発明をアクティブマトリクス駆動型の有機ELディスプレイ装置(EL表示装置)に適用する場合について説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
(A)形態例1
(A−1)パネル構造
図1に、有機ELパネル1の構造例を示す。この形態例の場合、有効表示領域3の外側に温度測定専用のダミー画素領域5を配置する。なお、ダミー画素領域5を構成する画素数は任意である。基本的にダミー画素が1つあれば駆動温度を検出できる。
図1(A)は、ダミー画素領域5を有効表示領域3の水平方向外周に配置する例を示し、図1(B)は、ダミー画素領域5を有効表示領域3の垂直方向外周に配置する例を示す。ダミー画素領域5の画素構造は有効表示領域3の画素構造と同じである。従って、有効表示領域3と同一プロセスで一体的に形成することができる。
なお、ダミー画素領域5は有効表示領域3の近傍に位置する。これにより、ダミー画素領域5の駆動温度は、有効表示領域3の駆動温度に連動する。すなわち、ダミー画素領域5の駆動温度は、近傍位置の有効表示領域3の駆動温度とほぼ同等になる。
(A−2)ディスプレイ装置の全体構成
図2に、有機ELディスプレイ装置11の主要構成部分を示す。有機ELディスプレイ装置11は、有機ELパネル1(図1)、データ線ドライバ13、走査線ドライバ15、点灯期間ドライバ17、リセットドライバ19、温度検出部21及びタイミングジェネレータ23を主要な構成要素とする。
(a)有機ELパネル
有機ELパネル1は、有機EL素子を発光素子とする自発光型の表示パネルである。有機ELパネル1の有効表示領域3には、画素回路31がパネル解像度に応じてマトリクス状に配置されている。この形態例の場合、有機ELパネル1はカラー表示用であり、画素回路31は発光色別に配置される。
ただし、複数色の発光層を積層した構造を有する有機EL素子Dが画素回路31を構成する場合、1つの画素が複数の発光色に対応する。
有機ELパネル1のダミー画素領域5には、画素回路31と同構造のダミー画素回路33が配置される。
図3に、ダミー画素回路33と駆動回路の具体的な接続関係を示す。なお、有効表示領域3を構成する各画素回路31と駆動回路との接続関係は、有機EL素子Dと温度検出部21との接続関係を除き、ダミー画素回路33と同じである。
ダミー画素回路33は、スイッチ素子T1、キャパシタC、電流駆動素子T2、デューティ制御素子T3、リセット素子T4及び有機EL素子Dで構成される。
スイッチ素子T1は、画素データ(ダミー画素データ)に対応する信号電圧Vsig のキャパシタ(記憶回路)Cへの書き込みを制御する薄膜トランジスタである。
ここで、画素データ(ダミー画素データ)は、データ線ドライバ13よりデータ線DLを通じて与えられる。また、スイッチ素子T1の開閉動作は、走査線ドライバ15より走査線WLを通じて供給される書き込み信号WSにより制御される。
なお、キャパシタCに書き込まれた信号電圧Vsig は、次フレームで新たな信号電圧Vsig が書き込まれるまで電流駆動素子T2のゲート端子とドレイン端子の間に保持される。
このため、Nチャネル型の薄膜トランジスタで構成される電流駆動素子T2は、キャパシタCに保持されている信号電圧Vsig (=Vgd)により定まる大きさの駆動電流を有機EL素子Dに供給するように動作する。
デューティ制御素子T3は、有機EL素子Dの1フレーム内の点灯時間割合(デューティ)を制御する薄膜トランジスタである。デューティ制御素子T3は、有機EL素子Dに対して直列に接続されており、電流駆動素子T2から有機EL素子Dに供給される駆動電流の供給と停止を制御する。
デューティ制御素子T3の制御信号Sdsは、点灯期間ドライバ17からデューティ制御線を通じて供給される。
リセット素子T4は、信号電圧Vsig の書き込み時に、有機EL素子Dの陽極電位(ドレイン電位Vd )を固定電位Vrsにリセットするトランジスタである。リセット素子T4の制御信号Srsは、リセットドライバ19よりリセット線を通じて供給される。
なお、有機EL素子Dの陽極端子と温度検出部21との間には、発光時(有機EL素子Dに駆動電流が流れる場合)に発生する両極間電圧VELを検出するための配線が形成されている。この配線が、ダミー画素領域5を構成するダミー画素回路33に特有の画素構造である。
(b)データ線ドライバ
データ線ドライバ13は、画素データ(ダミー画素データを含む。)に対応する信号電圧Vsig を書き込み対象である画素回路31及びダミー画素回路33が接続されたデータ線DLに印加する回路デバイスである。各データ線DLに対する信号電圧Vsig の印加は水平走査期間単位で実行される。
(c)走査線ドライバ
走査線ドライバ15は、信号電圧Vsig の書き込みタイミングを与える回路デバイスである。走査線ドライバ15は、水平同期信号HSが入力されるたび1つの走査線WLを選択し、当該走査線WL上に位置する画素回路31及びダミー画素回路33を書き込み可能な状態に制御する。この制御信号が書き込み信号WSである。
(d)点灯期間ドライバ
点灯期間ドライバ17は、1フレーム期間内で実際に有機EL素子Dの点灯時間割合を制御する回路デバイスである。この制御信号がデューティ制御信号Sdsである。一般に、点灯期間割合が大きいほど画面輝度は高くなる。一方、点灯期間割合が小さいほど動画応答性が改善される。
(e)リセットドライバ
リセットドライバ19は、信号電圧Vsig の書き込み時に、有機EL素子Dの陽極電位(ドレイン電位Vd )をリセット電位Vrsにリセットする回路デバイスである。この制御信号がリセット信号Srsである。
(f)温度検出部
温度検出部21は、有機EL素子Dの両極間に発生する電圧(両極間電圧VEL)に基づいて駆動温度を検出する処理デバイスである。図4に示すように、両極間電圧VELは、同じ駆動電流を流す場合にも駆動温度に依存して発生する電圧が変動する特性がある。
そこで、温度検出部21は、固定値のダミー画素データでダミー画素回路33を発光制御し、有機EL素子Dの陽極端子に現れる陽極電位(ドレイン電位Vd )の変化を検出する。陽極電位(ドレイン電位Vd )を検出対象とするのは、この形態例の場合、有機EL素子Dの陰極電位Vcathode は固定であり、陽極電位(ドレイン電位Vd )を検出すれば両極間電圧VELの変化を検出できるためである。
図5に、温度検出部21の内部構成例を示す。温度検出部21は、ダミー画素データ発生部41、ダミー画素データ挿入部43及び温度変換部45で構成される。
ダミー画素データ発生部41は、温度検出用に一定階調値のダミー画素データを発生する回路デバイスである。この形態例の場合、ダミー画素データには、事前に設定した固定値を使用する。
ダミー画素データ挿入部43は、入力された画素データにダミー画素データを挿入する回路デバイスである。ダミー画素データの挿入位置は、ダミー画素領域5の配置位置による。前述したように、有効表示領域3の水平方向外周に配置する場合と有効表示領域3の垂直方向外周に配置する場合とで挿入位置は異なる。
温度変換部45は、有機EL素子Dの点灯期間内に検出される両極間電圧VEL(又は陽極電位Vs )を駆動温度に変換する回路デバイスである。図6に、温度変換部45の内部構成例を示す。図6に示すように、温度変換部45は、ボルテージフォロア回路51、アナログディジタル変換回路(A/D変換回路)53及び温度情報出力部55で構成する。
ここで、ボルテージフォロア回路51を用いるのは、有機EL素子Dに供給される駆動電流の大きさが微小(ナノオーダー)なためである。すなわち、微小な駆動電流を用いて両極間電圧VELの変化を検出するのは困難なためである。
なお、ボルテージフォロア回路51を通じて検出された陽極電位(ドレイン電位Vd )は、アナログディジタル変換回路53においてそれぞれディジタル値に変換される。なお、陰極電位Vcathode は固定であるので、陽極電位(ドレイン電位Vd )が分かると両極間電圧VELが確定する。
温度情報出力部55は、算出された両極間電圧VELに対応する温度情報を参照テーブルより読み出して出力する回路デバイスである。
図7に、参照テーブルの一例を示す。この参照テーブルは、温度検出用のダミー画素データで有機EL素子Dが発光制御される場合に両電極間に発生する両極間電圧VELの温度特性を事前に測定しておいたものである。
図7に示すように、両極間電圧VELが高ければ駆動温度が低いことを示し、両極間電圧VELが低ければ駆動温度が高いことを示す。例えば両極間電圧VELが9.3[V]である場合、温度情報出力部55は、−10℃を示す温度情報を出力する。また例えば両極間電圧VELが9.3[V]である場合、温度情報出力部55は、60℃を示す温度情報を出力する。
(g)タイミングジェネレータ
タイミングジェネレータ23は、画素データDinに基づいて前述した各種のドライバにタイミング信号を供給する回路デバイスである。タイミングジェネレータ23は、例えば水平同期信号、垂直同期信号、動作クロックその他を供給する。
(A−2)ディスプレイ装置の駆動動作
以下、前述した機能構成を有する有機ELディスプレイ装置11で実行される駆動動作を説明する。図8に、ダミー画素回路33の駆動信号波形と画素回路内の電位の変化を示す。
(a)書き込み期間の動作
まず、ダミー画素データの書き込み期間の駆動動作を説明する。このとき、データ線DLには、対応する水平走査期間の開始時点から信号電圧Vsig (図8(A))が印加される。ここで、水平走査期間の開始時点は、水平同期信号HS(図8(B))により与えられる。
この際、走査線WLには「H」レベルの書き込み信号WS(図8(C))が印加され、スイッチ素子T1がオン制御される。これにより、キャパシタCに対する信号電圧Vsig の書き込みが可能になる。
なお、信号電圧Vsig の書き込み時には、キャパシタCの他端側の電位をリセット電位Vrsに制御する。キャパシタCの他端側の電位が不定では、キャパシタCに書き込まれる電圧が本来の信号電圧Vsig と同じにならないためである。そこで、信号電圧Vsig の書き込みに合わせてリセット信号Srs(図8(D))が「H」レベルに制御される。
結果的に、書き込み期間における電流駆動素子T2のゲート電位Vg (図8(E))は、書き込み電圧の増加と共に上昇を開始する。一方、同期間における電流駆動素子T2のドレイン電位Vd (図8(F))は、リセット電位Vrsに保持される。
この他、書き込み期間中のデューティ制御信号Sds(図8(G))は、「L」レベルに制御される。これにより、デューティ制御素子T3をオフ制御される。
(b)点灯期間の動作
次に、有機EL素子Dの点灯期間の駆動動作を説明する。このとき、データ線DLには、対応する水平走査期間の開始時点から次の走査線WLに対応する信号電圧Vsig (図8(A))が印加される。ただし、次の走査線WLに対応するダミー画素回路33が存在しない場合、有効表示領域3に対応する信号電圧Vsig だけが印加される。
この場合、走査線WLには「L」レベルの書き込み信号WS(図8(C))が印加されているので、現在注目しているダミー画素回路33のスイッチ素子T1はオフ制御される。すなわち、データ線DLとダミー画素回路33は電気的に切り離された状態に制御される。
この形態例の場合、デューティ制御信号Sds(図8(G))は、書き込み期間の終了後直ちに「H」レベルに切り替えられる。このため、電流駆動素子T2は、キャパシタCに蓄積された信号電圧Vsig に応じた駆動電流の供給を開始する。
この駆動電流の供給に伴い、有機EL素子Dの両電極間には両極間電圧VELが発生し、時間の経過と共に徐々に増加する。これに伴い、電流駆動素子T2のドレイン電位Vd (図8(F))は、リセット電位Vrsから徐々に増加し、一定電位に収束する。
温度検出部21は、一定電位に収束したドレイン電位Vd を検出し、有機EL素子Dの両電極間に発生している両極間電圧VELを求める。両極間電圧VELの駆動温度特性は有機EL素子Dの種類によっても異なるが、おおよそ図9に示すような線形関係となる。
なお、図9では、常温での両極間電圧VELを「1」として、各温度における両極間電圧VELを相対的に表している。
温度検出部21は、検出された両極間電圧VELに基づいて現在温度を特定し、温度情報として出力する。
なお、実際の有機EL素子Dには、製造バラツキや劣化等の影響があり、参照テーブルで用意した温度関係と一致しないこともあり得る。
このような場合には、有機ELディスプレイ装置をある基準温度(例えば常温)で使用する際に発生したオフセット量を保存し、オフセット量だけ両極間電圧VELの検出値と駆動温度との関係を補正することが望ましい。
検出された温度情報は、温度情報を必要とする有機ELディスプレイ装置の信号処理部や外部機器に供給される。この形態例の場合、駆動温度の検出精度が高いため、検出された温度情報を用いる処理の精度を高めることができる。
(c)消灯期間の動作
消灯期間では、デューティ制御信号Sdsが再び「L」レベルに駆動制御される。結果的に、有機EL素子Dに対する駆動電流の供給は停止される。すなわち、有機EL素子Dの発光輝度は駆動電流の減少と共に低下し、やがて消灯する。
有機EL素子Dに駆動電流が流れなければ、その両電極間にも両極間電圧VELが発生しない。従って、図8(F)に示すように、電流駆動素子T2のドレイン電位Vd は低下する。また、ドレイン電位Vd の低下に伴って、電流駆動素子T2のゲート電位Vg (図8(F))も低下する。
なお、この期間には測定対象である両極間電圧VELが発生しないため、温度検出部21による温度測定は実行されない。
(A−3)形態例の効果
この形態例の場合には、有機EL素子の両極間電圧VELを直接的に監視することにより、環境温度や有機EL素子自体の発熱現象を含めた駆動温度の変動を正確に検出することができる。
しかも、ダミー画素回路33の画素面積は小さく、有効表示領域3の近くに配置することができる。このため、パネル面に温度センサーを配置する場合よりも検出誤差を小さくすることができる。
また、この形態例で提案する温度検出手法では、温度検出デバイスの設置位置や配線を工夫する必要性を低減できる。結果的に、携帯型の電子機器や環境温度の変化が比較的多いモバイル用途の電子機器に搭載して好適である。
(B)温度情報の利用例
以下では、前述した方式により検出される温度情報を輝度特性の補正処理に使用する場合について説明する。
(B−1)輝度特性の補正原理
(a)輝度特性の劣化原因
まず、補正対象とする輝度特性の劣化原因について説明する。
図10に、有効表示領域3を構成する画素回路31の画素構造を示す。画素回路31の画素構造は、既に説明したダミー画素回路33と基本的に同じなので説明は省略する。
前述したように、有機EL素子Dの両極間電圧VELは、駆動温度に応じて変動する特性が認められる。前述の形態例では、この特性を利用して駆動温度を検出したのであるが、両極間電圧VELの変動は輝度特性も変動させてしまう。
図11に、一般的な駆動方法を採用する場合に電流駆動素子T2のドレイン・ゲート間電圧に発生する温度変化を示す。
実線は、有機EL素子Dの駆動温度が低い場合の電位の変化を示す。一方、破線は、有機EL素子Dの駆動温度が高い場合の電位の変化を示す。
図11に示すように、有機EL素子Dの発光が開始するのに伴い、駆動電流に応じた両極間電圧VELが発生し、ドレイン電位Vd の上昇が開始される。このとき、ゲート電位Vg も、上昇するドレイン電位Vd に押し上げられるように上昇を開始する。
ただし、ドレイン電位Vd の上昇には、電位ロスが不可避的に発生する。原因は、キャパシタCの周りに存在する寄生容量の影響である。すなわち、信号電圧Vsig をキャパシタCに保持したまま変化しようとしても、キャパシタCに保持されている電荷の一部が寄生容量に逃げてしまう。結果的に、発光後のゲート・ドレイン間電圧Vgd’ は、書き込み時よりも小さくなってしまう。
このゲート・ドレイン間電圧Vgdの変化は、発光時における電位上昇時にキャパシタCに維持できる電位量をゲインGb (<1)で表すと次式で表すことができる。
Vgd’ =Vgd −(1−Gb )・a
なお、変数aは、電位上昇時におけるドレイン電位Vd の上昇電圧を意味する。
前式より、ドレイン電位Vd の上昇電圧(変数a)が小さいほど、発光の開始前後でゲート・ドレイン間電圧Vgdの変化が小さく済むことが分かる。
また前式より、ドレイン電位Vd の上昇電圧(変数a)が駆動温度によらず一定であれば、画面輝度に温度特性が現れないことが分かる。
ところが、前述したように、有機EL素子Dの両極間電圧VELは、駆動電流Id が同じでも駆動温度が異なると大きく変化する。例えば駆動温度が高いほど両極間電圧VELは小さくなる。
ところが、一般的な駆動方法の場合、有機EL素子Dの陰極端子に印加される陰極電位Vcathode は固定されている。
このため、駆動温度が異なると、図11に示すように、ドレイン電位Vd の上昇電圧を与える変数aが変化する現象が発生する。すなわち、同じ画素データに対応する信号電圧Vsig をキャパシタCを書き込んだ場合にも、駆動温度に応じて発光輝度が変化する現象が発生する。
図12に、発光輝度が有する駆動温度特性を示す。図12に示すように、駆動温度が高いほど有機EL素子の発光輝度が上がり、駆動温度が低いほど有機EL素子の発光輝度が下がる現象が発生する。なお、図12は、駆動温度が常温(約20℃)の場合の発光輝度を1として、各駆動温度での発光輝度を正規化して表している。
(b)発明者らが提案する補正手法の原理
そこで、発明者らは、使用環境等により不可避的に発生する駆動温度の変化にかかわらず画面輝度を安定化させるため、駆動温度の変化に応じて有機EL素子Dの陰極端子に印加する陰極電位Vcathode を可変制御する手法を提案する。
具体的には、有機EL素子Dの点灯開始後に発生するドレイン電位Vd の上昇電圧(変数a)が駆動温度によらず一定になるように制御する手法を提案する。
すなわち、有機EL素子Dの両極間電圧VELの駆動温度特性(図9)を打ち消すように、有機EL素子Dの陰極端子に印加する陰極電位Vcathode を駆動温度に応じて可変制御する手法を提案する。図13に、陰極電位Vcathode
に求められる駆動温度特性を示す。
図13に示すように、陰極電位Vcathode を制御することにより、電流駆動素子T2のドレイン電位Vd に現れる点灯開始後の上昇電圧は、図14に示すように駆動温度によらずほぼ一定の特性を示すようになる。この結果、同じ画素データが書き込まれたのであれば、駆動温度に関わらず画面輝度を一定に保つことが可能になる。
(c)補正原理を適用したディスプレイ装置の全体構成
図15に、有機ELディスプレイ装置61の主要構成部分を示す。なお、図15は、図2との対応部分に同一符号を付して示す。
有機ELディスプレイ装置61は、有機ELパネル1、データ線ドライバ13、走査線ドライバ15、点灯期間ドライバ17、リセットドライバ19、タイミングジェネレータ23、輝度特性補正部63及び温度検出部65を主要な構成要素とする。
有機ELディスプレイ装置61に特有の構成は、輝度特性補正部63及び温度検出部65の2つである。以下、これら2つのデバイスについて説明する。図16に、ダミー画素回路33と輝度特性補正部63及び温度検出部65との接続関係を示す。
なお、有効表示領域3内の画素回路31と各駆動部との接続関係は、温度検出部65との接続関係を除いて図16に示す接続関係と同じになる。
輝度特性補正部63は、有機EL素子Dの両極間電圧VELに現れる駆動温度特性を打ち消すように、有機EL素子Dの陰極端子に印加する陰極電位Vcathode を制御する回路デバイスである。
図17に、輝度特性補正部63の内部構成例を示す。輝度特性補正部63は、陰極電位決定部71及び陰極電位可変部73で構成する。
陰極電位決定部71は、有機EL素子Dが有する駆動温度特性を打ち消すように陰極電位を決定する処理デバイスである。図18に、陰極電位決定部71が参照する参照テーブル例を示す。
図18に示す参照テーブルの場合、陰極電位決定部71は、−10℃の駆動温度に対応するカソード電位Vcathode (ディジタル値)を1Vに決定する。また、陰極電位決定部71は、60℃の駆動温度に対応するカソード電位Vcathode を3Vに決定する。
陰極電位可変部73は、有機EL素子Dの陰極端子に供給する電位が決定された陰極電位Vcathode になるように可変的に制御する回路デバイスである。図19に、陰極電位可変部73の内部構成例を示す。
図19に示す陰極電位可変部73は、ディジタルポテンショメータ81及びボルテージフォロア回路(オペアンプOP1、抵抗R11、R13及びPNP型のバイポーラトランジスタT11)83で構成する。ディジタルポテンショメータ81は、例えば256ステップ(8ビット)で電圧を発生する半固定型の抵抗器で構成される。
温度検出部65は、有機EL素子Dの両電極間に現れる両極間電圧VELの検出により駆動温度を検出する処理デバイスである。基本的な回路構成は、図5で説明した温度検出部21の内部構成と同じである。
ただし、この形態例の場合には、陰極電位Vcathode が可変制御される。このため、温度検出部65は、有機EL素子Dの陽極電位(ドレイン電位Vd )と陰極電位Vcathode の両方を監視する手法を採用する。
図20に、温度検出部65の内部構成例を示す。なお、図20には、図5との対応部分に同一符号を付して示す。図20に示すように、新規の構成部分は、温度変換部91である。図21に、温度変換部91の内部構成例を示す。なお、図21には、図6との対応部分に同一符号を付して示す。
図21に示す温度変換部91に特有の構成は、ボルテージフォロア回路51及びA/D変換回路53が2組用意される点と、ディジタル値として検出された陽極電位(ドレイン電位Vd )と陰極電位Vcathode の差電圧を算出する差電圧算出部101が温度情報出力部55の前段に配置される点である。
この形態例の場合、陰極電位Vcathode が可変制御されるが、両極間電圧VELは駆動電圧にのみ依存するので算出される両極間電圧VELより駆動温度を正確に検出することができる。
(d)ディスプレイ装置の駆動動作及び効果
有機ELディスプレイ装置61で実行される基本的な駆動動作は、前述した形態例と同じである。ただし、この形態例の場合には、同じ画素データであれば点灯開始後の上昇電圧(変数a)が同じになるように、有機EL素子Dの駆動温度に応じて陰極電位Vcathode が制御される。
図22に、この制御動作の様子を示す。図22に示すように、有機EL素子Dの両電極間に発生する両極間電圧VELが駆動温度に応じて変動しても、その変動量を打ち消すように陰極電位Vcathode
が増減制御されている。
従って、図22に示すように、点灯開始後のドレイン電位Vd の上昇電圧(変数a)は、駆動温度が変わってもほぼ一定となる。
この結果、駆動温度が異なる場合にも、点灯開始後におけるキャパシタCの保持電圧Vgd’の温度依存特性は解消され、画素データDinの値が同じであれば常に同じ発光輝度で有機EL素子Dを点灯制御することが可能になる。
すなわち、有機ELパネル13の表示輝度を一定に制御できる。このため、温度変化により画質が変化しない有機ELディスプレイ装置を実現することができる。
特に、環境温度の影響を受けやすいモバイル用途や大画面型の有機ELディスプレイ装置の場合には高い効果を期待できる。
また、この形態例に係る有機ELディスプレイ装置の場合、発光輝度の維持制御を陰極電位Vcathode の制御で実現する。このため、画素データDinをガンマ変換する場合のように階調情報が失われるおそれもない。従って、高い画像品質を維持することができる。
(C)他の形態例
(C−1)ダミー画素回路の配置位置
前述した形態例のおいては、ダミー画素回路33を有効表示領域3の外縁部に配置する場合について説明した。
しかし、有効表示領域3の環境温度及び発熱状態を反映できる位置であれば、設置位置は任意である。例えば有効表示領域3のパネル面裏側に配置することもできる。また、有効表示領域3内の1画素として配置することもできる。
(C−2)製品例
(a)ドライブIC
前述した有機ELディスプレイ装置(有機ELパネルモジュール及び温度検出部)は、いずれも1つのパネル上に形成することもできるが、処理回路部分と画素マトリクスとを別々に製造し、流通することもできる。
例えば、ドライバICブロックや温度検出部はそれぞれ独立したドライブIC(integrated
circuit)として製造し、有機ELパネルとは独立に流通することもできる。勿論、ドライバICブロックと温度検出部とで1つのドライブICを構成することもできる。
(b)表示モジュール
前述した形態例における有機ELディスプレイ装置は、図23に示す外観構成を有する表示モジュール111の形態で流通することもできる。
表示モジュール111は、支持基板115の表面に対向部113を貼り合わせた構造を有している。対向部113は、ガラスその他の透明部材を基材とし、その表面にはカラーフィルタ、保護膜、遮光膜等が配置される。
なお、表示モジュール111には、外部から支持基板115に信号等を入出力するためのFPC(フレキシブルプリントサーキット)117等が設けられていても良い。
(c)電子機器
前述した形態例における有機ELディスプレイ装置は、電子機器に実装された商品形態でも流通される。
図24に、電子機器121の概念構成例を示す。電子機器121は、前述した有機ELディスプレイ装置123及びシステム制御部125で構成される。システム制御部125で実行される処理内容は、電子機器121の商品形態により異なる。
なお、電子機器121は、機器内で生成される又は外部から入力される画像や映像を表示する機能を搭載していれば、特定の分野の機器には限定されない。
この種の電子機器121には、例えばテレビジョン受像機が想定される。図25に、テレビジョン受像機131の外観例を示す。
テレビジョン受像機131の筐体正面には、フロントパネル133及びフィルターガラス135等で構成される表示画面137が配置される。表示画面137の部分が、形態例で説明した有機ELディスプレイ装置に対応する。
また、この種の電子機器121には、例えばデジタルカメラが想定される。図26に、デジタルカメラ141の外観例を示す。図26(A)が正面側(被写体側)の外観例であり、図26(B)が背面側(撮影者側)の外観例である。
デジタルカメラ141は、撮像レンズ(図26は保護カバー143が閉じた状態であるので、保護カバー143の裏面側に配置される。)、フラッシュ用発光部145、表示画面147、コントロールスイッチ149及びシャッターボタン151で構成される。このうち、表示画面147の部分が、形態例で説明した有機ELディスプレイ装置に対応する。
また、この種の電子機器121には、例えばビデオカメラが想定される。図27に、ビデオカメラ161の外観例を示す。
ビデオカメラ161は、本体163の前方に被写体を撮像する撮像レンズ165、撮影のスタート/ストップスイッチ167及び表示画面169で構成される。このうち、表示画面169の部分が、形態例で説明した有機ELディスプレイ装置に対応する。
また、この種の電子機器121には、例えば携帯端末装置が想定される。図28に、携帯端末装置としての携帯電話機171の外観例を示す。図28に示す携帯電話機171は折りたたみ式であり、図28(A)が筐体を開いた状態の外観例であり、図28(B)が筐体を折りたたんだ状態の外観例である。
携帯電話機171は、上側筐体173、下側筐体175、連結部(この例ではヒンジ部)177、表示画面179、補助表示画面181、ピクチャーライト183及び撮像レンズ185で構成される。このうち、表示画面179及び補助表示画面181の部分が、形態例で説明した有機ELディスプレイ装置に対応する。
また、この種の電子機器121には、例えばコンピュータが想定される。図29に、ノート型コンピュータ191の外観例を示す。
ノート型コンピュータ191は、下型筐体193、上側筐体195、キーボード197及び表示画面199で構成される。このうち、表示画面199の部分が、形態例で説明した有機ELディスプレイ装置に対応する。
これらの他、電子機器121には、オーディオ再生装置、ゲーム機、電子ブック、電子辞書等が想定される。
(C−3)他の表示デバイス例
形態例の説明においては、有機EL素子の駆動温度を直接的に検出する機能を有機ELディスプレイ装置に搭載する場合について説明した。
しかし、温度検出機能は、その他の自発光表示装置に対しても適用することができる。例えば無機ELディスプレイ装置、LEDを配列する表示装置その他のダイオード構造を有する発光素子を画面上に配列した表示装置に対しても適用できる。
(C−4)制御デバイス構成
前述の説明では、温度検出部をハードウェア的に実現する場合について説明した。
しかし、温度検出部の一部又は全部は、ソフトウェア処理として実現することができる。
(C−5)その他
前述した形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される又は組み合わせられる各種の変形例及び応用例も考えられる。
有機ELパネルの構造例を示す図である。 有機ELディスプレイ装置の機能構成例を示す図である。 画素回路と駆動回路の接続関係を示す図である。 有機EL素子の両電極間に発生する両極間電圧の温度変化を説明する図である。 温度検出部の内部構成例を示す図である。 温度変換部の内部構成例を示す図である。 検出電圧と駆動温度との対応関係を記録した参照テーブル例を示す図である。 駆動信号波形と電流駆動素子の端子電位の対応関係を示す図である。 駆動温度と両極間電圧との関係を説明する図である。 画素回路の構造例を示す図である。 電流駆動素子の端子電位に現れる温度特性を説明する図である。 駆動温度と発光輝度との関係を説明する図である。 有機EL素子の陰極電位の制御手法を説明する図である。 陰極電位の制御により得られる効果を説明する図である。 有機ELディスプレイ装置の他の機能構成例を示す図である。 画素回路と駆動回路の接続関係を示す図である。 輝度特性補正部の内部構成例を示す図である。 輝度特性の温度特性補正用に参照するテーブル例を示す図である。 陰極電位可変部の内部構成例を示す図である。 温度検出部の内部構成例を示す図である。 温度変換部の内部構成例を示す図である。 電流駆動素子の端子電位に現れる温度特性を示す図である。 表示モジュールの構成例を示す図である。 電子機器の機能構成例を示す図である。 電子機器の商品例を示す図である。 電子機器の商品例を示す図である。 電子機器の商品例を示す図である。 電子機器の商品例を示す図である。 電子機器の商品例を示す図である。
符号の説明
1 有機ELパネル
3 有効表示領域
5 ダミー画素領域
11 有機ELディスプレイ装置
21 温度検出部
41 ダミー画素データ発生部
43 ダミー画素挿入部
45 温度変換部
61 有機ELディスプレイ装置
63 輝度特性補正部
65 温度検出部
71 陰極電位決定部
73 陰極電位可変部

Claims (8)

  1. EL(Electro Luminescence)パネルを構成するEL素子の駆動温度を検出する温度検出装置であって、
    有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素が温度検出用の画素データで発光駆動された場合に、当該ダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する電圧検出部と、
    事前に測定された対応関係に基づき、検出された電圧を画素温度に変換する温度変換部と
    を有することを特徴とする温度検出装置。
  2. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    ダミー画素を構成するEL素子の陰極電位が固定の場合、前記電圧検出部は、EL素子の陽極電位を検出することにより、EL素子の両極間に発生する電圧を検出する
    ことを特徴とする温度検出装置。
  3. 請求項1に記載の温度検出装置において、
    ダミー画素を構成するEL素子の陰極電位が可変制御される場合、前記電圧検出部は、EL素子の陽極電位と陰極電位との差分を検出することにより、EL素子の両極間に発生する電圧を検出する
    ことを特徴とする温度検出装置。
  4. EL(Electro Luminescence)素子をマトリクス状に配置した有効表示領域と、
    有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素を配置したダミー画素領域と、
    前記ダミー画素が温度検出用の画素データで発光駆動された場合に、当該ダミー画素を構成するEL素子の陽極に出現する電位を検出するための配線と
    を有することを特徴とするELパネル。
  5. EL(Electro Luminescence)素子をマトリクス状に配置した有効表示領域と、
    有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素を配置したダミー画素領域と、
    前記有効表示領域及びダミー画素領域の各画素を駆動する画素駆動部と、
    前記ダミー画素が温度検出用の画素データで発光駆動された場合に、当該ダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する電圧検出部と、
    事前に測定された対応関係に基づき、検出された電圧を画素温度に変換する温度変換部と
    を有することを特徴とするEL表示装置。
  6. EL(Electro Luminescence)素子をマトリクス状に配置した有効表示領域と、
    有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素を配置したダミー画素領域と、
    前記有効表示領域及びダミー画素領域の各画素を駆動する画素駆動部と、
    前記ダミー画素が温度検出用の画素データで発光駆動された場合に、当該ダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する電圧検出部と、
    事前に測定された対応関係に基づき、検出された電圧を画素温度に変換する温度変換部と、
    システム制御部と
    を有することを特徴とする電子機器。
  7. EL(Electro Luminescence)パネルを構成するEL素子の駆動温度を検出する温度検出方法であって、
    有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素を温度検出用の画素データで発光駆動する処理と、
    当該駆動時にダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する処理と、
    事前に測定された対応関係に基づき、検出された電圧を画素温度に変換する処理と
    を有することを特徴とする温度検出方法。
  8. EL(Electro Luminescence)パネルを構成するEL素子の駆動温度の検出を制御するコンピュータに、
    有効画素領域内と同じ画素構造を有するダミー画素を温度検出用の画素データで発光駆動する処理と、
    当該駆動時にダミー画素を構成するEL素子の両極間に出現する電圧を検出する処理と、
    事前に測定された対応関係に基づき、検出された電圧を画素温度に変換する処理と
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
JP2007015399A 2007-01-25 2007-01-25 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム Pending JP2008181006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015399A JP2008181006A (ja) 2007-01-25 2007-01-25 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007015399A JP2008181006A (ja) 2007-01-25 2007-01-25 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008181006A true JP2008181006A (ja) 2008-08-07

Family

ID=39724943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007015399A Pending JP2008181006A (ja) 2007-01-25 2007-01-25 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008181006A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010048939A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Sony Corp 表示装置、表示制御装置、および表示制御方法、並びにプログラム
JP2010060873A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Sony Corp 画像表示装置
JP2012141456A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Casio Comput Co Ltd 発光装置及びその駆動制御方法並びに電子機器
WO2015174515A1 (ja) * 2014-05-16 2015-11-19 シャープ株式会社 表示装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010048939A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Sony Corp 表示装置、表示制御装置、および表示制御方法、並びにプログラム
CN101707045B (zh) * 2008-08-20 2012-10-03 索尼株式会社 显示设备、显示控制设备以及显示控制方法
US8330682B2 (en) 2008-08-20 2012-12-11 Sony Corporation Display apparatus, display control apparatus, and display control method as well as program
JP2010060873A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Sony Corp 画像表示装置
US8502808B2 (en) 2008-09-04 2013-08-06 Sony Corporation Image display apparatus
US8605065B2 (en) 2008-09-04 2013-12-10 Sony Corporation Image display apparatus
US8704811B2 (en) 2008-09-04 2014-04-22 Sony Corporation Image display apparatus
JP2012141456A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Casio Comput Co Ltd 発光装置及びその駆動制御方法並びに電子機器
WO2015174515A1 (ja) * 2014-05-16 2015-11-19 シャープ株式会社 表示装置
US10008550B2 (en) 2014-05-16 2018-06-26 Sharp Kabushiki Kaisha Display

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7864172B2 (en) Cathode potential controller, self light emission display device, electronic apparatus, and cathode potential controlling method
US7986098B2 (en) Cathode potential control device, self-luminous display device, electronic equipment and cathode potential control method
US8237651B2 (en) Temperature control method for display device and display device
JP5343325B2 (ja) 自発光表示パネル駆動方法、自発光表示パネル及び電子機器
US20110109610A1 (en) Display device and electronic apparatus
TWI406227B (zh) 顯示裝置及驅動顯示裝置之方法
KR20080077906A (ko) 표시장치 및 그 구동방법과 전자기기
US20080238830A1 (en) Display device, driving method thereof, and electronic apparatus
US8154566B2 (en) Active-matrix display apparatus driving method of the same and electronic instruments
USRE48891E1 (en) Display apparatus and electronic apparatus
JP2008181008A (ja) 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム
US20130083000A1 (en) Pixel circuit, pixel circuit driving method, display apparatus, and electronic device
JP2009063607A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の制御方法および電子機器
KR20160030597A (ko) 유기전계발광표시장치
JP4534169B2 (ja) 表示装置及びその駆動方法と電子機器
JP2008191611A (ja) 有機el表示装置、有機el表示装置の制御方法および電子機器
JP2008181005A (ja) 輝度特性補正装置、el表示装置、電子機器、輝度特性補正方法及びコンピュータプログラム
JP2011082213A (ja) 表示パネルおよびモジュールならびに電子機器
JP2008181006A (ja) 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム
US10283046B2 (en) Electro-optical device, driving method for electro-optical device, and electronic apparatus
JP2008181007A (ja) 温度検出装置、elパネル、el表示装置、電子機器、温度検出方法及びコンピュータプログラム
JP2011069943A (ja) 表示装置および電子機器
JP2008292866A (ja) カソード電位制御装置、自発光表示装置、電子機器及びカソード電位制御方法
JP2008292868A (ja) 温度ムラ抑制装置、自発光表示装置、電子機器及び温度ムラ抑制方法
JP2008191610A (ja) 有機el表示装置、有機el表示装置の制御方法および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081225