JP2008180603A - 回転検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性を向上しつつ、コストを低減できる回転検出装置を提供する。
【解決手段】MREを有するセンサチップと、回路チップと、センサチップの近傍に配置される磁石と、密閉された内部空間と、該内部空間に対して突出し、ベアチップ状態のセンサチップ及び回路チップが固定される突出部とを有するハウジングと、回路チップ20が電気的に接続される接続部位を含む一方の端部が突出部に一体に鋳込まれて内部空間に配置され、他方の端部がハウジングの外部に露出される複数のターミナル50と、を備える回転検出装置1であって、複数のターミナルの少なくとも1つに、ハウジングよりも熱伝導率が高い材料からなり、センサチップのMRE形成面に垂直な方向においてセンサチップ及び回路チップの少なくとも一部と重なるように、ハウジング内に配置される側の端部から、突出部に鋳込まれた状態で延設部が延設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気抵抗素子を備えた回転検出装置に関する。
従来、磁気抵抗素子を有するセンサチップと、磁気抵抗素子にバイアス磁界を付与する磁石とを備え、バイアス磁界(磁気ベクトル)の変化を磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知して、回転体の回転状態を検出する回転検出装置が知られている。
このような回転検出装置として、本出願人は特許文献1を開示している。この回転検出装置は、センサチップが密閉されたハウジング内に配置されて外部雰囲気と遮断された構造となっている。詳しくは、カバー部材ともにハウジングを構成する蓋材には、カバー部材の内方に突出する態様で延設されるとともにリードフレームが一体に鋳込まれた板状の舌部が設けられ、舌部の先端部にセンサチップがベアチップ状態で実装されている。そして、センサチップは、例えばハウジングの内底面に配設された筒状の磁石の中空部内に収容されるように、ハウジング内に配置されている。
特開2006−112801号公報
ところで、特許文献1に示される回転検出装置においては、センサチップが、例えば樹脂成形された舌部に直接ベアチップ実装されるか、又は、リードフレームとともに舌部に一体に鋳込まれた実装面(実装部材)にベアチップ実装されている。このように、チップが舌部に直接実装される場合、センサ駆動中に生じる発熱に対する放熱性が抵抗する可能性がある。また、チップが舌部に鋳込まれた実装面に実装される場合、直接舌部に実装される構造よりも放熱性が向上されるものの、実装面はセンサチップに対応して舌部の一領域に独立して鋳込まれており、ハウジング内に収容されているので、放熱性が十分であるとは言いがたい。
また、センサチップなどのチップをベアチップ実装する際に、リードフレームとの電気的な接続(例えばAuワイヤによるワイヤボンディング)や舌部へのマウント(例えば接着剤硬化)のために、150〜200℃程度まで温度を上昇させることもある。この場合、上述したチップの実装構造では、チップ(ワイヤとの接続部)や接着剤の温度が上昇しがたく、生産時間短縮のネックとなる。また、生産時間を短縮しようとすると、プリヒートのための高温槽や炉が必要となる。すなわち、製造コストを低減することが困難である。
本発明は上記問題点に鑑み、放熱性を向上しつつ、コストを低減できる回転検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1に発明は、磁気抵抗素子が形成されてなる検出部と、検出部と電気的に接続され、少なくとも検出部から出力される信号を処理する回路部とを有するセンサチップと、センサチップの近傍に配置され、磁気抵抗素子に対してバイアス磁界を付与する磁界生成部材と、密閉された内部空間と、該内部空間に対して突出し、ベアチップ状態のセンサチップが固定される突出部とを有するハウジングと、ベアチップ状態のセンサチップが電気的に接続される接続部位を含む一方の端部が突出部に一体に鋳込まれて内部空間にそれぞれ配置され、他方の端部がハウジングの外部にそれぞれ露出される複数のターミナルと、を備え、回転体の回転に伴うバイアス磁界の変化を磁気抵抗素子の抵抗値変化として感知して回転体の回転状態を検出する回転検出装置であって、複数のターミナルの少なくとも1つに、ハウジングの構成材料よりも熱伝導率が高い材料からなり、センサチップの磁気抵抗素子形成面に垂直な方向においてセンサチップの少なくとも一部と重なるように、ハウジング内に配置される側の端部から延設された延設部が、突出部に鋳込まれた状態で設けられていることを特徴とする。
このように本発明によれば、ハウジングの一部としてハウジングの内部空間に突出し、センサチップが固定(マウント)される突出部に、ターミナルの一部として、端部から延設された延設部が鋳込まれている。そして、この延設部が、ハウジングの構成材料よりも熱伝導率が高い材料からなり、センサチップの磁気抵抗素子形成面に垂直な方向においてセンサチップの少なくとも一部と重なるように設けられている。したがって、センサチップの動作時において生じる熱を、延設部を含むターミナルを介してハウジング外へ逃がすことができる。また、突出部へのセンサチップ固定時(例えば接着固定時の接着剤硬化)やセンサチップとターミナルとの電気的な接続時(例えばワイヤボンディング)など、センサチップに対して加熱する製造工程を含む場合でも、センサチップ下に配置された延設部が突出部よりも熱伝導率が高いので、延設部に蓄熱させて、これにより昇温時間を短縮することができる。すなわち、従来よりも放熱性を向上しつつ、コストを低減することができる。
また、センサチップがベアチップの状態で実装されるので、センサチップが樹脂モールドされる従来の回転検出装置と異なり、センサチップに内部応力による応力変動が与えられることはなく、こうした応力変動によるセンシング特性への影響を回避することができる。
また、センサチップがハウジング内に密閉された状態で配置されるので、センサチップと外部(外部雰囲気)との遮断性を確保することができる。
請求項1に記載の発明においては、請求項2に記載のように、延設部が、センサチップにおけるターミナルとの接続部位のみと重なるように設けられた構成とすると良い。センサチップにおいて、ターミナルとの接続部位はその接続抵抗によって発熱量が大きい。したがって、このような構成とすると、延設部が小さいながらも効果的に放熱することができる。また、Auワイヤによるボンディングのようにセンサチップとターミナルとの接続に昇温が必要な場合には、その昇温時間を短縮することができる。
請求項1に記載の発明においては、請求項3に記載のように、延設部がセンサチップにおける回路部形成領域のみと重なるように設けられた構成としても良い。センサチップの動作時においては、センサチップにおいて主に回路部が発熱する。したがって、このような構成とすると、請求項2よりも延設部が大きいので、放熱性をより向上しつつ、コストもより低減することが可能である。
請求項1に記載の発明においては、請求項4に記載のように、延設部がセンサチップの磁気抵抗素子形成面の裏面全面と重なるように設けられた構成としても良い。これによれば、請求項2又は請求項3よりも延設部が大きいので、放熱性をさらに向上しつつ、コストもさらに低減することが可能である
請求項1〜4いずれか1項に記載の発明においては、延設部が突出部に埋設され、延設部とセンサチップとの間に突出部が介在された構成としても良いが、好ましくは請求項5に記載のように、センサチップが延設部に固定された構成とすると良い。これによれば、センサチップと延設部との間における熱伝達の効率を向上することができる。
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、1チップ化された検出部と回路部を、別々の半導体チップに置き換えたものである。請求項6に記載の発明は、磁気抵抗素子が形成されてなる検出部を有するセンサチップと、センサチップと電気的に接続され、少なくとも検出部から出力される信号を処理する回路部を有する回路チップと、センサチップの近傍に配置され、磁気抵抗素子に対してバイアス磁界を付与する磁界生成部材と、密閉された内部空間と、該内部空間に対して突出し、ベアチップ状態のセンサチップ及び回路チップが固定される突出部とを有するハウジングと、少なくともベアチップ状態の回路チップが電気的に接続される接続部位を含む一方の端部が突出部に一体に鋳込まれて内部空間にそれぞれ配置され、他方の端部がハウジングの外部にそれぞれ露出される複数のターミナルと、を備え、回転体の回転に伴うバイアス磁界の変化を磁気抵抗素子の抵抗値変化として感知してロータの回転状態を検出する回転検出装置であって、複数のターミナルの少なくとも1つに、ハウジングの構成材料よりも熱伝導率が高い材料からなり、センサチップの磁気抵抗素子形成面に垂直な方向においてセンサチップ及び回路チップの少なくとも一部と重なるように、ハウジング内に配置される側の端部から延設された延設部が、突出部に鋳込まれた状態で設けられていることを特徴とする。
このように本発明においても、請求項1に記載の発明同様、ハウジングの一部としてハウジングの内部空間に突出し、センサチップが固定(マウント)される突出部に、ターミナルの一部として、端部から延設された延設部が鋳込まれている。そして、この延設部が、ハウジングの構成材料よりも熱伝導率が高い材料からなり、センサチップの磁気抵抗素子形成面に垂直な方向においてセンサチップ及び回路チップの少なくとも一部と重なるように設けられている。したがって、センサチップの動作時において生じる熱を、延設部を含むターミナルを介してハウジング外へ逃がすことができる。また、突出部への各チップ固定時(例えば接着固定時の接着剤硬化)や各チップとターミナル及びチップ同士の電気的な接続時(例えばワイヤボンディング)など、センサチップ及び回路チップに対して加熱する製造工程を含む場合でも、延設部が突出部よりも熱伝導率が高いので、延設部に蓄熱させて、これにより昇温時間を短縮することができる。すなわち、従来よりも放熱性を向上しつつ、コストを低減することができる。
また、センサチップがベアチップの状態で実装されるので、センサチップが樹脂モールドされる従来の回転検出装置と異なり、センサチップに内部応力による応力変動が与えられることはなく、こうした応力変動によるセンシング特性への影響を回避することができる。
また、センサチップ及び回路チップがハウジング内に密閉された状態で配置されるので、センサチップ及び回路チップと外部(外部雰囲気)との遮断性を確保することができる。
センサチップの動作時においては、主として回路チップが発熱する。したがって、請求項6に記載の発明においては、請求項7に記載のように、延設部が回路チップのみと重なるように設けられた構成とすると、放熱性の向上と昇温時間の短縮が可能となる。なお、請求項8に記載のように、延設部が回路チップ全体と重なるように設けられた構成とすると、一部のみに設けられる構成に比べて延設部の大きさが大きいので、放熱性をより向上しつつ、コストもより低減することが可能である。
請求項7又は請求項8に記載の発明においては、請求項9に記載のように、回路チップが延設部に固定された構成とすることが好ましい。これによれば、突出部を介在しないので、センサチップと延設部との間における熱伝達の効率を向上することができる。
また、請求項6に記載の発明においては、請求項10に記載のように、延設部が回路チップ及びセンサチップと重なるように設けられた構成としても良い。例えば請求項11に記載のように、延設部が回路チップ、センサチップ、及びターミナルのうちの2つの間を電気的に接続する接続部位のみと重なるよう設けられた構成としても良い。チップ同士の接続部位、及び、チップとターミナルとの接続部位は、その接続抵抗によって発熱量が大きい。したがって、このような構成とすると、延設部が小さいながらも効果的に放熱することができる。また、Auワイヤによるボンディングのようにセンサチップとターミナルとの接続に昇温が必要な場合には、その昇温時間を短縮することができる。また、請求項12に記載のように、延設部が回路チップ全体及びセンサチップ全体と重なるように設けられた構成としても良い。これによれば、延設部の大きさが大きいので、放熱性をさらに向上しつつ、コストもさらに低減することが可能である。
請求項10〜12いずれか1項に記載の発明においては、請求項13に記載のように、センサチップ及び回路チップが、延設部に固定された構成とすることが好ましい。これによれば、突出部を介在しないので、センサチップと延設部、及び、回路チップと延設部との間における熱伝達の効率を向上することができる。
請求項1〜13いずれか1項に記載の発明においては、延設部がターミナルとは異なる材料からなり、端部に固定された構成としても良いが、好ましくは請求項14に記載のように、延設部がターミナルと同一材料から構成されると良い。これによれば、簡素な構成とすることができる。なお、このような構成は、プレス加工又はエッチング加工によって実現できる。
請求項1〜14いずれか1項に記載の発明においては、請求項15に記載のように、磁石がハウジングの内面に固定されてハウジング内に配置された構成としても良い。また、請求項16に記載のように、磁石が突出部に固定されてハウジング内に配置された構成としても良い。さらには、請求項17に記載のように、磁石がハウジングの外面に固定された構成としても良い。請求項15に記載の構成とすると、従来の回転検出装置と同様の構造を実現することが可能となる。また、請求項16に記載の構成とすると、磁石の小型化が可能であり、ひいては回転検出装置の小型化を図ることができる。
請求項1〜17いずれか1項に記載の発明においては、請求項18に記載のように、ハウジングが複数の部材を組み合わせてなり、1つの部材に突出部が設けられた構成とすると良い。これによれば、突出部にセンサチップが実装された部材と他の部材とを組み合わせることで、簡便にセンサチップを外部雰囲気と遮断しつつ、ベアチップの状態でハウジング内に配置された構成とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1においては、便宜上、磁石とハウジングを構成するカバー部材とを断面で示している。また、回転検出装置としての動作については、従来の回転検出装置と同様であるため、その詳細な説明は割愛する。
本実施形態に係る回転検出装置は、たとえば車両の変速機(トランスミッション)を構成するシャフトに噛み合わされたギアといった回転体の、回転数(回転状態)を検出する回転検出装置として好適である。
図1及び図2に示すように、回転検出装置1は、要部として、検出部を有するセンサチップ10と、検出部からの信号を処理する回路チップ20と、検出部に対してバイアス磁界を付与する磁石30と、センサチップ10及び回路チップ20をベアチップの状態で内部空間に収容するハウジング40と、センサチップ10(回路チップ20)と外部とを電気的に接続する端子としてのターミナル50を含んでいる。
センサチップ10は、たとえばNi−Co、Ni−Fe等の材料からなり、バイアス磁界の変化(磁気ベクトルの変化)に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗素子(以下、MREと示す)からなる検出部を有するものである。本実施形態において、MREは、パターニングによってハの字状に形成されている。詳しくは、図1に示すように、4つのMRE11〜14により、バイアス磁界の変化に応じて出力が変化するハーフブリッジ構成の2つのMREブリッジ15,16が形成されている。なお、MREブリッジ15は、2個のMRE11,12を直列接続してハの字状に構成され、MREブリッジ16は、2個のMRE13,14を直列接続してハの字状に構成されている。このようなセンサチップ10の構成については、本出願人による特開平11−237256号公報などに開示されているので、詳細な説明は割愛する。
回路チップ20は、センサチップ10と電気的に接続され、少なくとも検出部(MRE11〜14)から出力される信号を処理する回路部を有するものである。本実施形態において、回路部は、MREブリッジ15,16に対しての供給電圧を調整するとともに、MREブリッジ15,16により検出される信号の差動増幅や2値化などの各種処理を行うように構成されている。
磁石30は、センサチップ10の近傍に配置され、センサチップ10に形成された検出部に対して、バイアス磁界を付与するものであり、特許請求の範囲に記載のバイアス磁界生成部材に相当する。磁石30の形状や構成材料は特に限定されるものではなく、その配置もセンサチップ10(MRE11〜14)の近傍であれば良い。本実施形態において、磁石30は断面円形状の中空部を有する円筒状に形成され、ハウジング40の内壁(後述するカバー部材60の内側面60a及び内底面60b)に接して固定された状態で、筒内にセンサチップ10(及び回路チップ20)が配置されている。
ハウジング40は、センサチップ10及び回路チップ20をベアチップの状態で収容すべく密閉された内部空間を有している。また、この内部空間に対して内壁面から突出し、ベアチップ状態のセンサチップ10及び回路チップ20が固定される突出部を有している。このようなハウジング40は、突出部が設けられた部材を含む複数の部材を組み付けることで簡便に構成することができる。本実施形態において、ハウジング40は、樹脂やセラミックなどの非磁性材料を用いて有底筒状に形成されたカバー部材60と、樹脂などの非磁性且つ絶縁性の材料からなり、カバー部材60に組み付けられた状態でカバー部材60の開口端を塞ぐ蓋材70とにより構成されている。また、蓋材70は、カバー部材60の開口端を塞ぐように、略円板形状に形成された基部71と、基部71の内面71aからカバー部材60の内方に突出する態様で延設された板状の突出部72とを有している。そして、この突出部72に、ベアチップ状態のセンサチップ10と回路チップ20が固定(マウント)されている。また、基部71及び突出部72には、各ターミナル50の一部がそれぞれ一体に鋳込まれている。
なお、本実施形態においては、カバー部材60と嵌合する基部71の外周部分に沿って突条が形成されており、この突条とカバー部材60の内側面60aとが、例えばエポキシ系接着剤やシリコン系接着剤により固定されている。このように、突条を有する構成とすると、突条の弾性変形によって、ハウジング40内の密閉性を高めることができる。
また、突出部72は、固定されるセンサチップ10のギャップ特性を確保すべく、カバー部材60の内底面60bまで蓋材70の基部71から延設されている。そして、この突出部72の先端面が、カバー部材60の内底面60bに対して例えばエポキシ系接着剤やシリコン接着剤により固定されている。このように、突出部72の先端面が固定された構造とすると、突出部72の振動を抑制することができる。
ターミナル50は、黄銅などの金属材料からなり、センサチップ10(回路チップ20)と外部とを電気的に接続する端子であり、ハウジング40内に配置されて少なくとも回路チップ20と電気的に接続される側の端部が、チップとの電気的な接続が可能なように一部が露出して突出部72に一体に鋳込まれている。また、他方の端部は、ハウジング40の外部に露出されている。
本実施形態においては、ターミナル50として、電源端子51、GND端子52、及び出力端子53を有している。3つの端子51〜53のうち、基部71の内面71aからハウジング40内に露出されて、回路チップ20と電気的に接続される部位を含む側の端部が、回路チップ20の固定面に露出して突出部72に一体にそれぞれ鋳込まれている。また、他方の端部は、外部(回転検出装置外)との接続が可能なように、基部71の外面71b(内面71aの裏面)からハウジング40の外部にそれぞれ露出されている。なお、ターミナル50のうち、外部と接続される側の端部は、図2に示すように、剛性を確保すべく、他の部分に比べてその厚さが厚く形成されている。なお、剛性を確保すべく、幅を広く形成することも有効である。
ここで、本実施形態においては、図1及び図2に示すように、GND端子52のハウジング40内に配置される側の端部に、ハウジング40(蓋材70)の構成材料(本実施形態においては樹脂)よりも熱伝導率が高い材料からなり、センサチップ10のMRE形成面に垂直な方向において回路チップ20全体と重なるように上記端部から延設された板状の延設部54が突出部72に鋳込まれた状態で設けられている。なお、本実施形態において、延設部54は、ターミナル50(GND端子52)の一部として同一材料を用いて一体的に構成されている。そして、センサチップ10が板状の突出部72の一面上に接着固定(マウント)され、回路チップ20が突出部72のセンサチップ固定面に露出する延設部54に接着固定(マウント)されている。すなわち、センサチップ10が突出部72(蓋材70)に直接固定され、回路チップ20が延設部54を介して突出部72に固定されている。また、この固定状態で、センサチップ10と回路チップ20とがワイヤ80(例えばAuワイヤ)を介して電気的に接続され、回路チップ20とターミナル50とがワイヤ(例えばAlワイヤ)を介して電気的に接続されている。
このように構成される回転検出装置1は、たとえば以下に示す製造方法によって形成することができる。まず、延設部54を含むターミナル50(電源端子51、GND端子52、及び出力端子53)を準備する。本実施形態においては、1つのリードフレームとしてプレス加工によって形成する。それ以外にも、1つのリードフレームとしてエッチング加工によって形成することもできるし、各端子51〜53をプレス加工やエッチング加工によって別個に形成したのち、タイバーなどで互いに接続した状態としても良い。
次に、ターミナル50をインサート部品として、蓋材70を樹脂成形する。これにより、ターミナル50の一部(延設部54を含む)が一体に鋳込まれた突出部72を有する蓋材70が形成される。なお、成形後、各ターミナル50を連結するリードフレームの不要部分を除去する。この樹脂成形においては、必要に応じて、ターミナル50以外の部材(例えば外部との接続用パイプ)をインサート部品としても良い。
次に、形成された蓋材70の突出部72に対し、センサチップ10と回路チップ20を固定する。本実施形態においては、突出部72の先端付近であって延設部54の配置されない部位にセンサチップ10をベアチップ状態で接着固定し、センサチップ10よりも基部71よりであって、延設部54上にベアチップ状態で回路チップ20を接着固定する。そして、接着剤の硬化処理後、センサチップ10と回路チップ20とをワイヤ80によって接続し、回路チップ20とターミナル50とをワイヤ90によって接続する。
次に、カバー部材60の内底面60bに磁石30の端面が接触するように挿入した後、センサチップ10及び回路チップ20が磁石30の筒内に配置されるように、蓋材70をカバー部材60に組み付ける。本実施形態においては、基部71をカバー部材60内に挿入することにより、カバー部材60及び蓋材70(基部71)によって磁石30を固定する。また、突出部72の先端面と基部71の突条にそれぞれ接着剤を塗布した状態で、蓋材70をカバー部材60に挿入し、突出部72の先端面とカバー部材60の内底面60bとを接着固定するとともに、基部71とカバー部材60とを接着固定する。以上により、図1及び図2に示される回転検出装置1が形成される。
このように本実施形態に係る回転検出装置1によれば、樹脂からなるハウジング40(蓋材70)の一部として形成された突出部72に、ターミナル50(GND端子52)の一部として、蓋材70(突出部72)の構成材料よりも熱伝導率の高い金属からなる延設部54が鋳込まれている。また、延設部54は、センサチップ10のMRE形成面に垂直な方向において回路チップ20全体と重なるように設けられ、回路チップ20は延設部54に固定されている。したがって、センサチップ10の動作時において生じる熱を、延設部54を含むターミナル50を伝熱経路として、ハウジング40外へ逃がすことができる。なお、センサチップ10の動作時においては、主として回路チップ20から熱が生じるので、効率よく放熱することができる。
また、本実施形態においては、突出部72に対してセンサチップ10及び回路チップ20を接着固定する際の接着剤の硬化や、センサチップ10と回路チップ20とをAuからなるワイヤ80で電気的に接続する際に150〜200℃程度の昇温を必要とする。しかしながら、このように、製造過程において加熱が必要であっても、回路チップ20下に配置された延設部54は突出部72よりも熱を蓄えやすい(早く温度が上昇しやすい)ので、昇温時間を短縮することができる。すなわち、従来よりも放熱性を向上しつつ、コストを低減することができる。
特に本実施形態においては、回路チップ20が延設部54に直接固定(マウント)されている。したがって、回路チップ20と延設部54との間における熱伝達の効率をより向上することができる。
また、センサチップ10がベアチップの状態で実装されるので、センサチップ10が樹脂モールドされる従来の回転検出装置と異なり、センサチップ10に内部応力による応力変動が与えられることはなく、こうした応力変動によるセンシング特性への影響を回避することができる。
また、センサチップ10及び回路チップ20がハウジング40内に密閉された状態で配置されるので、センサチップ10及び回路チップ20と外部(外部雰囲気)との遮断性を確保することができる。
また、ハウジング40が2つの部材(カバー部材60及び蓋材70)からなり、蓋材70がターミナル50の一端側が一体に鋳込まれた板状の突出部72を有し、且つ、ターミナル50の他端側が蓋材70の基部71の外面71bから導出されている。したがって、センサチップ10及び回路チップ20が実装された蓋材70をカバー部材60に組み付けることで、外部雰囲気と遮断されるハウジング40内に、ベアチップ状態のセンサチップ10を簡便に配置することができる。また、このような構造を採用することにより、従来の回転検出装置と同様の構造を実現することも可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図3及び図4に基づいて説明する。図3は、第2実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す平面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。なお、図3は、第1実施形態に示した図1に対応しており、図4は図2に対応している。
第2実施形態に係る回転検出装置は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態においては、回路チップ20全体と重なるように延設部54が設けられる例を示した。これに対し、本実施形態においては、図3及び図4に示すように、延設部54が回路チップ20全体だけでなくセンサチップ10全体とも重なるように設けられる点を特徴とする。それ以外の構成については、第1実施形態に示した構成と同様である。
このような構成とすると、延設部54の大きさが第1実施形態に示した構成よりも大きいので、放熱性をより向上することができる。また、昇温時においての蓄熱面積も大きいので、コストもより低減することが可能である。なお、本実施形態においては、図4に示すように、センサチップ10及び回路チップ20が延設部54に直接固定(マウント)されている。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図5に基づいて説明する。図5は、第3実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す断面図である。図5は、第1実施形態に示した図2に対応している。
第3実施形態に係る回転検出装置は、第1実施形態又は第2実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第2実施形態においては、センサチップ10全体及び回路チップ20全体と重なるように延設部54が設けられる例を示した。これに対し、本実施形態においては、図5に示すように、センサチップ10、回路チップ20、及びターミナル50のうちの2つの間を電気的に接続する接続部位のみと重なるよう延設部54が設けられる点を特徴とする。具体的には、図5に示すように、センサチップ10と回路チップ20との接続部位(各チップ10,20におけるワイヤ80との接続部位)、及び、回路チップ20とターミナル50との接続部位(回路チップ20におけるワイヤ90との接続部位)と重なるように、延設部54が設けられている。
チップ10,20とワイヤ80,90との接続部位は、その接続抵抗によって発熱量が大きい。したがって、このような構成とすると、延設部54が第2実施形態に示した構成よりも小さいながらも、効果的に放熱することができる。また、例えばAuからなるワイヤをボンディングする際には昇温が必要であるが、このように昇温を必要とする場合において、その昇温時間を短縮することができる。
なお、本実施形態においては、センサチップ10と回路チップ20、回路チップ20とターミナル50が、ともにワイヤ接続される例を示した。しかしながら、ワイヤ接続に限定されるものではなく、例えばバンプを介して接続される構成においても同様の効果を期待することができる。
また、本実施形態においては、センサチップ10が回路チップ20を介してターミナル50と電気的に接続される例を示した。しかしながら、センサチップ10がターミナル50と直接接続された構成においては、センサチップ10におけるターミナル50との接続部位とも重なるように延設部54を設けることで、同様の効果を期待することができる。
また、センサチップ10、回路チップ20、及びターミナル50のうちの2つの間を電気的に接続する接続部位のうち、昇温を必要とする部位のみと重なるように延設部54を設けても良い。例えば図6に示すように、Auからなるワイヤ80にて接続されるセンサチップ10と回路チップ20との接続部位(各チップ10,20におけるワイヤ80との接続部位)と重なるように、延設部54を設けても良い。この場合、図5に示す構成よりも延設部54が小さいものの、昇温時間を短縮することができる。図6は変形例を示す断面図である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を、図7及び図8に基づいて説明する。図7は、第4実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す平面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。なお、図7は、第1実施形態に示した図1に対応しており、図8は図2に対応している。
第4実施形態に係る回転検出装置は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態においては、MRE11〜14からなる検出部と回路部が、センサチップ10と回路チップ20として別個に構成される例を示した。これに対して、本実施形態においては、検出部と回路部がセンサチップ100として1チップ化されている点を特徴とする。それ以外の構成は、第1実施形態と同様である。
具体的には、図7に示すように、MRE11〜14(MREブリッジ15,16)からなる検出部17とともに、回路部18が基板に形成されてセンサチップ100が構成されている。なお、図7及び図8に示す例では、延設部54は、センサチップ100のうち、回路部18の形成領域と重なるように、ターミナル50(GND端子52)の一部として、突出部72に鋳込まれている。そして、センサチップ100の一部(回路部形成領域)が延設部54に直接固定され、残りが突出部72と固定された状態で、ワイヤ110を介してセンサチップ100(回路部18)とターミナル50とが電気的に接続されている。
このように、本実施形態に係る回転検出装置1は、第1実施形態に示した回路チップ20をセンサチップ10の回路部18に置き換えたものであるので、第1実施形態に示した効果と同様の効果を期待することができる。詳しくは、センサチップ10の動作時において、主として発熱する回路部18からの熱を、延設部54を含むターミナル50を介して効率よく放熱することができる。特に本実施形態においても、延設部54にセンサチップ10を直接固定しているので、センサチップ10と延設部54との間における熱伝達の効率を向上することができる。また、延設部54の蓄熱により、昇温時間を短縮し、ひいてはコストを低減することができる。
なお、本実施形態においては、回路部18全体と重なるように延設部54が設けられる例を示したが、延設部54はセンサチップ10の少なくとも一部と重なるように設けられれば良い。したがって、第3実施形態に示したように、延設部54が、センサチップ10におけるターミナル50との接続部位のみと重なるように設けられた構成としても良い。センサチップ10において、ターミナル50との接続部位はその接続抵抗によって発熱量が大きいので、延設部54が小さいながらも効果的に放熱することができる。また、Auワイヤによるボンディングのようにセンサチップ10とターミナル50との接続に昇温が必要な場合には、その昇温時間を短縮することができる。また、第2実施形態に示したように、延設部54がセンサチップ10のMRE形成面の裏面全面(すなわち、検出部17全体及び回路部18全体)と重なるように設けられた構成としても良い。これによれば、延設部54が大きいので、放熱性をさらに向上しつつ、コストもさらに低減することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。検出部17と回路部18が集積化されたセンサチップ100を含む構成においては、少なくとも1つのターミナル50の端部から延設された延設部54が、センサチップ100の少なくとも一部と重なるように突出部72に鋳込まれていれば良い。また、センサチップ10と回路チップ20を含む構成においては、少なくとも1つのターミナル50の端部から延設された延設部54が、センサチップ10及び回路チップの少なくとも一部と重なるように突出部72に鋳込まれていれば良い。
本実施形態においては、延設部54に対して、センサチップ10や回路チップ20が直接固定される例を示した。しかしながら、例えば図9に示すように、突出部72(例えば樹脂)を介して、延設部54がセンサチップ10や回路チップ20と重なる構成としても良い。すなわち、延設部54が突出部72のセンサチップ固定面側に露出せず、延設部54上の突出部72を介してセンサチップ10や回路チップ20が固定された構成としても良い。この場合、センサチップ10の厚さ方向(MRE形成面に対して垂直方向)において、突出部72を介してセンサチップ10(回路チップ20)と延設部54との間で熱が伝達されるので、上述した各実施形態よりも放熱効果や昇温時間短縮の効果は若干劣るものの、従来の回転検出装置よりも放熱性を向上しつつ、コストを低減することができる。図9は変形例を示す断面図であり、図2に対応している。
本実施形態においては、バイアス磁界生成部材として、中空部を有する円筒状の磁石30を用いる例を示した。しかしながら、MRE11〜14に対してバイアス磁界を付与するものとしては磁石30に限定されるものではない。それ以外にもコイルでも良いし、コイルと磁石30をともに含む構成としても良い。
また、磁石として中空部を有する円筒状の磁石30を採用し、磁石30の筒内にセンサチップ10(検出部17)が配置される例を示した。しかしながら、磁石30の形状は上記例に限定されるものではない。中空部を有する四角柱形状などの他の形状からなる磁石30を採用してもよい。また、磁石30に形成される中空部の形状も、断面円形状に限らず、他の形状のものを採用することができる。また、中空部のない磁石30を採用することもできる。例えば図10に示すように、直方体状の磁石120が突出部72に固定されてハウジング40内に配置される回転検出装置1に対しても、上述した各実施形態の構成を適用することで、同等の効果を期待することができる。また、この場合、上述した各実施形態の磁石30よりも磁石120が小型化されるので、ハウジング40の小型化を図ることができ、ひいては回転検出装置1の小型化を図ることもできる。図10は、変形例を示す断面図である。
本実施形態においては、中空部を有する円筒状の磁石30を備え、この磁石30がハウジング40内に配置される例を示した。しかしながら、例えば図11に示すように、中空部を有する筒状の磁石130を備え、この磁石130がハウジング40の外面に固定(例えばカバー部材60に外嵌)される回転検出装置1に対しても、上述した各実施形態の構成を適用することで、同等の効果を期待することができる。図11は、変形例を示す断面図である。
本実施形態においては、ハウジング40が、カバー部材60と蓋材70とにより構成される例を示した。しかしながら、ハウジング40の構成は上記例に限定されるものではない。ベアチップの状態で配置されるセンサチップ10を密閉して外部雰囲気と遮断することのできるハウジング40であれば、他の形状のものを採用することができる。
本実施形態において、延設部54は、ターミナル50の一部として構成される例を示した。しかしながら、ターミナル50とは別部材をターミナル50の端部に固定することで、延設部54が構成されても良い。その場合、ハウジング40(蓋材70)よりも熱伝導率の高い材料であれば、延設部54の構成材料をターミナル50とは異なる材料としても良い。
本実施形態において、延設部54は、GND端子52の端部から延設される例を示した。しかしながら、電源端子51や出力端子53から延設される構成としても、同等の効果を期待することができる。延設部54は、複数のターミナル50のうち、少なくとも1本に設けられれば良い。したがって、例えば複数の端子に延設部54が設けられた構成としても良い。なお、ターミナル50の本数は3本に限定されるものではない。例えば、本実施形態に示す構成に加えて、トリミング用の端子をさらに含む構成としても良い。
また、蓋部材70がターミナル50とともにコネクタを構成しても良い。すなわち、蓋部材70が、コネクタハウジングを有する構成としても良い。
第1実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 第2実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 第3実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す断面図である。 変形例を示す断面図である。 第4実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示す平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 変形例を示す断面図である。 変形例を示す断面図である。 変形例を示す断面図である。
符号の説明
1・・・回転検出装置
10・・・センサチップ
11〜14・・・MRE(磁気抵抗素子)
20・・・回路チップ
30・・・磁石
40・・・ハウジング
50・・・ターミナル
54・・・延設部
60・・・カバー部材
70・・・蓋部材
72・・・突出部

Claims (18)

  1. 磁気抵抗素子が形成されてなる検出部と、前記検出部と電気的に接続され、少なくとも前記検出部から出力される信号を処理する回路部とを有するセンサチップと、
    前記センサチップの近傍に配置され、前記磁気抵抗素子に対してバイアス磁界を付与する磁界生成部材と、
    密閉された内部空間と、該内部空間に対して突出し、ベアチップ状態の前記センサチップが固定される突出部とを有するハウジングと、
    ベアチップ状態の前記センサチップが電気的に接続される接続部位を含む一方の端部が前記突出部に一体に鋳込まれて前記内部空間にそれぞれ配置され、他方の端部が前記ハウジングの外部にそれぞれ露出される複数のターミナルと、を備え、
    回転体の回転に伴う前記バイアス磁界の変化を前記磁気抵抗素子の抵抗値変化として感知して前記回転体の回転状態を検出する回転検出装置であって、
    複数の前記ターミナルの少なくとも1つに、前記ハウジングの構成材料よりも熱伝導率が高い材料からなり、前記センサチップの磁気抵抗素子形成面に垂直な方向において前記センサチップの少なくとも一部と重なるように、前記ハウジング内に配置される側の端部から延設された延設部が、前記突出部に鋳込まれた状態で設けられていることを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記延設部は、前記センサチップにおける前記ターミナルとの接続部位のみと重なるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記延設部は、前記センサチップにおける回路部形成領域のみと重なるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  4. 前記延設部は、前記センサチップの磁気抵抗素子形成面の裏面全面と重なるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  5. 前記センサチップは、前記延設部に固定されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の回転検出装置。
  6. 磁気抵抗素子が形成されてなる検出部を有するセンサチップと、
    前記センサチップと電気的に接続され、少なくとも前記検出部から出力される信号を処理する回路部を有する回路チップと、
    前記センサチップの近傍に配置され、前記磁気抵抗素子に対してバイアス磁界を付与する磁界生成部材と、
    密閉された内部空間と、該内部空間に対して突出し、ベアチップ状態の前記センサチップ及び前記回路チップが固定される突出部とを有するハウジングと、
    少なくともベアチップ状態の前記回路チップが電気的に接続される接続部位を含む一方の端部が前記突出部に一体に鋳込まれて前記内部空間にそれぞれ配置され、他方の端部が前記ハウジングの外部にそれぞれ露出される複数のターミナルと、を備え、
    回転体の回転に伴う前記バイアス磁界の変化を前記磁気抵抗素子の抵抗値変化として感知して前記回転体の回転状態を検出する回転検出装置であって、
    複数の前記ターミナルの少なくとも1つに、前記ハウジングの構成材料よりも熱伝導率が高い材料からなり、前記センサチップの磁気抵抗素子形成面に垂直な方向において前記センサチップ及び前記回路チップの少なくとも一部と重なるように、前記ハウジング内に配置される側の端部から延設された延設部が、前記突出部に鋳込まれた状態で設けられていることを特徴とする回転検出装置。
  7. 前記延設部は、前記回路チップのみと重なるように設けられていることを特徴とする請求項6に記載の回転検出装置。
  8. 前記延設部は、前記回路チップ全体と重なるように設けられていることを特徴とする請求項7に記載の回転検出装置。
  9. 前記回路チップは、前記延設部に固定されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の回転検出装置。
  10. 前記延設部は、前記回路チップ及び前記センサチップと重なるように設けられていることを特徴とする請求項6に記載の回転検出装置。
  11. 前記延設部は、前記回路チップ、前記センサチップ、及び前記ターミナルのうちの2つの間を電気的に接続する接続部位のみと重なるよう設けられていることを特徴とする請求項10に記載の回転検出装置。
  12. 前記延設部は、前記回路チップ全体及び前記センサチップ全体と重なるように設けられていることを特徴とする請求項10に記載の回転検出装置。
  13. 前記センサチップ及び前記回路チップは、前記延設部に固定されていることを特徴とする請求項10〜12いずれか1項に記載の回転検出装置。
  14. 前記延設部は、前記ターミナルと同一材料からなることを特徴とする請求項6〜13いずれか1項に記載の回転検出装置。
  15. 前記磁石は、前記ハウジングの内面に固定されて前記ハウジング内に配置されていることを特徴とする請求項1〜14いずれか1項に記載の回転検出装置。
  16. 前記磁石は、前記突出部に固定されて前記ハウジング内に配置されていることを特徴とする請求項1〜14いずれか1項に記載の回転検出装置。
  17. 前記磁石は、前記ハウジングの外面に固定されていることを特徴とする請求項1〜14いずれか1項に記載の回転検出装置。
  18. 前記ハウジングは複数の部材を組み合わせてなるものであり、1つの前記部材に前記突出部が設けられていることを特徴とする請求項1〜17に記載の回転検出装置。
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JP2010091346A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Denso Corp 回転検出装置

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