JP2008177372A - ラインビーム成形方法、ラインビーム成形装置、及び該装置を具備したレーザ加工装置 - Google Patents

ラインビーム成形方法、ラインビーム成形装置、及び該装置を具備したレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的に均一強度のラインビーム成形を実現する。
【解決手段】レーザビームをライン状に成形するためのラインビーム成形方法において、入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換ステップと、前記ビーム品質変換ステップにより得られるレーザビームを均一な強度にする均一化ステップとを有することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラインビーム成形方法、ラインビーム成形装置、及び該装置を具備したレーザ加工装置に係り、特に効率的に均一強度のラインビーム成形を実現するためのラインビーム成形方法、ラインビーム成形装置、及び該装置を具備したレーザ加工装置に関する。
従来、レーザ発振器から出射したレーザビームを用いたレーザ加工として、例えば基板等の加工対象物に照射して熱処理を行うレーザアニール処理が知られている。具体的には、例えば液晶ディスプレイの製造工程の1つとして、レーザビームをa−Si薄膜基板に照射し溶融再結晶させてp−Si薄膜を成形するレーザアニール処理等がある。
また、レーザアニール処理等の光源には、従来よりエキシマレーザが用いられていたが、近年の高出力化に伴い出力安定性やメンテナンス頻度に優れた固体レーザが用いられ始めている。また、レーザアニールに用いられるビーム形状の1つとして長尺ビームが用いられており、その長尺ビームを短軸方向に走査して照射することで基板全面に照射を行っている。更に、近年では、基板サイズの大型化に伴いビームの長尺化への要求が高まっている。
なお、一般にレーザ発振器から出射した略円形状のレーザビームを長尺化すると、照射面のエネルギー密度が不足する。そこで、近年では、その不足を解消するためにレーザ光源の高出力化や複数台のレーザ光源から出射されたビームの合成、照射面ビーム短軸サイズ細線化等の手法が用いられている(例えば、特許文献1等参照。)。
特許文献1に示されている手法は、複数台のレーザ装置から出たビームをミラー或いは光ファイバを用いてシリンドリカルレンズアレイとコンデンサレンズからなるホモジナイザに導き、集光レンズで集光することでビーム合成と均一化を行う手法である。
特開2003−289052号公報
ところで、上述したビーム長尺化手法は、大別すると以下に示す2つの手法が一般的である。まず第1の手法は、短軸ビームサイズを小さくし、長手方向に大きなビームサイズを割り当てる手法である。しかしながら、この手法の場合、利用するレーザ光源のビーム品質によって短軸側集光サイズが制限を受けるため、長尺化にも限界がある。
また、第2の手法は、レーザ光源のパルスエネルギーを上げる手法である。単体のレーザ光源では、そのパルスエネルギーに限度があるため、例えば特許文献1に示されるように複数の光源を合成して大きなパルスエネルギーを得るという手法はよく利用されている。しかしながら、この手法の場合、複数のレーザ光源に加えて、合成に使われる光学系等のコンポーネントが別途必要となり、また複数のレーザ光源の個体差の調整や合成のための光学調整も複雑であり、コストと精度管理の点で問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現するためのラインビーム成形方法、ラインビーム成形装置、及び該装置を具備したレーザ加工装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明は、レーザビームをライン状に成形するためのラインビーム成形方法において、入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換ステップと、前記ビーム品質変換ステップにより得られるレーザビームを均一な強度にする均一化ステップとを有することを特徴とする。これにより、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現することができる。
また本発明は、レーザビームをライン状に成形するためのラインビーム成形方法において、拡大光学系により前記レーザビームの一方向を所定の倍率で拡大する第1拡大ステップと、入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換ステップと、前記ビーム品質変換ステップにより得られる分割されたレーザビームを拡大光学系により、前記一方向と垂直方向に所定の倍率で拡大する第2拡大ステップと、前記第2拡大ステップから得られる分割されたレーザビームを合成する合成ステップと、前記合成ステップから得られる合成ビームを均一な強度にする均一化ステップとを有することを特徴とする。これにより、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現することができる。また、短軸ビームサイズを小さくでき、長軸ビームサイズを大きくできるため、成形されたラインビームを元のビームよりも長いビームにすることができる。したがって、例えばレーザ加工の分野において、成形されたラインビームを短軸方向に走査して加工対象物に照射することで、1回の走査で大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。
更に、前記ビーム品質変換ステップは、2枚以上のミラーを用いてレーザビームをミラー間で複数回反射させることでレーザビームの所定の範囲を、分割して並べ替えることが好ましい。これにより、品質を改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、ビーム長軸方向で干渉しにくくなるため、長軸方向において、より均一なビーム強度を有する細線ビームを成形することができる。
更に、前記ビーム品質変換ステップは、シリンドリカルレンズアレイをXY軸に対して所定の角度分傾かせて設置し、ビーム品質が改善する方向が前記レーザビームから最終的に成形されるラインビームのビーム短軸方向になるようにレーザビームを前記シリンドリカルレンズアレイに入射させることが好ましい。これにより、シリンドリカルレンズアレイを用いたビーム品質変換光学系後のビームについて、品質を改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、ビーム長軸方向で干渉しにくくなるため、長軸方向において、より均一なビーム強度を有する細線ビームを成形することができる。
更に、前記ビーム品質変換ステップは、前記レーザビームの分割数に対応させた枚数のミラー群を複数有し、前記ミラー群の各ミラーにより分割させた前記レーザビームを複数のミラー群により回転させることで並べ替えることが好ましい。これにより、品質を改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、ビーム長軸方向で干渉しにくくなるため、長軸方向において、より均一なビーム強度を有する細線ビームを成形することができる。
更に、前記ビーム品質変換ステップは、前記ミラーのサイズ、配置、及び枚数、前記シリンドリカルレンズアレイのサイズ及び枚数、又は前記第1拡大ステップにおける拡大光学系の倍率により前記レーザビームの分割数を可変にすることが好ましい。これにより、ビーム品質を可変にすることができる。そのため、加工対象等に応じてビーム品質を調整することができる。
また本発明は、レーザビームをラインビーム状に成形するためのラインビーム成形装置において、入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換光学系と、前記ビーム品質変換光学系により得られるレーザビームを均一な強度にするビームホモジナイザを有することを特徴とする。これにより、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現することができる。
また本発明は、レーザビームをラインビーム状に成形するためのラインビーム成形装置において、前記レーザビームの一方向を所定の倍率で拡大する第1拡大光学系と、入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換光学系と、前記ビーム品質変換光学系により得られる分割されたレーザビームを前記一方向と垂直方向に所定の倍率で拡大する第2拡大光学系と、前記第2拡大光学系から得られる分割されたレーザビームを合成する合成光学系と、前記合成光学系より得られる合成ビームを均一な強度にするビームホモジナイザとを有することを特徴とする。これにより、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現することができる。また、短軸ビームサイズを小さくでき、長軸ビームサイズを大きくできるため、成形されたラインビームを元のビームよりも長いビームにすることができる。したがって、例えばレーザ加工の分野において、成形されたラインビームを短軸方向に走査して加工対象物に照射することで、1回の走査で大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。
更に、前記ビーム品質変換光学系は、2枚以上のミラーを用いてレーザビームをミラー間で複数回反射させることでレーザビームの所定の範囲を、分割して並べ替えることが好ましい。これにより、品質を改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、ビーム長軸方向で干渉しにくくなるため、長軸方向において、より均一なビーム強度を有する細線ビームを成形することができる。
更に、前記ビーム品質変換光学系は、XY軸に対して所定の角度分傾かせて設置したシリンドリカルレンズアレイを有し、前記シリンドリカルレンズアレイは、ビーム品質が改善する方向が前記レーザビームから最終的に成形されるラインビームのビーム短軸方向になるようにレーザビームを入射することが好ましい。これにより、シリンドリカルレンズアレイを用いたビーム品質変換光学系後のビームについて、品質を改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、ビーム長軸方向で干渉しにくくなるため、長軸方向において、より均一なビーム強度を有する細線ビームを成形することができる。
更に、前記ビーム品質変換光学系は、前記レーザビームの分割数に対応させた枚数のミラー群を複数有し、前記ミラー群の各ミラーにより分割させた前記レーザビームを複数のミラー群により回転させることで並べ替えることが好ましい。これにより、品質を改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、ビーム長軸方向で干渉しにくくなるため、長軸方向において、より均一なビーム強度を有する細線ビームを成形することができる。
更に、前記ビーム品質変換光学系は、前記ミラーのサイズ、配置、及び枚数、前記シリンドリカルレンズアレイのサイズ及び枚数、又は前記第1拡大光学系の倍率により前記レーザビームの分割数を可変にすることが好ましい。これにより、ビーム品質を可変にすることができる。そのため、加工対象等に応じてビーム品質を調整することができる。
また本発明は、前記請求項7乃至請求項12の何れか1項に記載のラインビーム成形装置を具備したレーザ加工装置を提供する。これにより、前記請求項7乃至請求項12の何れか1項に記載のラインビーム成形装置により成形されたレーザビームを短軸方向に走査して加工対象物に照射することで、1回の走査で大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。
更に、前記ラインビーム成形装置は、ビーム品質の改善する方向及び悪化する方向が、それぞれ照射面に成形されるラインビームの短軸方向及び長軸方向になるように対応させることが好ましい。これにより、品質を改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、ビーム長軸方向で干渉しにくくなるため、長軸方向において、より均一なビーム強度を有する細線ビームを成形することができる。
本発明によれば、効率的に高品質なビーム成形を実現することができる。また、成形されたレーザビームを用いて、加工対象物への高精度なレーザ加工を実現することができる。
以下に、上述したような特徴を有する本発明におけるラインビーム成形方法、ラインビーム成形装置、及び該装置を具備したレーザ加工装置を好適に実施した形態について、図面を用いて詳細に説明する。
<ラインビーム成形装置:第1の実施形態>
図1は、本発明におけるラインビーム成形装置の第1の実施形態を示す図である。図1に示すラインビーム成形装置1は、ビーム品質変換光学系2と、ビームホモジナイザ3とを有するよう構成されている。
図1において、レーザ光源からのレーザビーム(例えば、固体レーザ等)がビーム品質変換光学系2に入射される。このとき、レーザビームの進行方向をZ軸方向とし、Z軸方向に直交する平面軸方向X、Yにおけるサイズと広がり角をそれぞれ(D、θ)とする。
ビーム品質変換光学系2は、入射したレーザビームに対し、ある一方向を基準に所定数に分割し、分割したビームを入射したレーザビームとは異なる配列になるように並べ替える。具体的には、ビーム品質変換光学系2は、例えば分割したビームをそれぞれXY平面で所定角度(例えば、90度)まで回転させて配列する。
つまり、ビーム品質変換光学系2は、レーザビームの集光性の指標であるビーム品質を変えるため、ビームの進行方向Zに対して直交する2つの方向X、Yを異なる値に変える。また、ビーム品質変換光学系2は、変換されたレーザビームをビームホモジナイザ3に出力する。
ビームホモジナイザ3は、ビーム品質変換光学系2により入力されたレーザビームを均一な強度にする。つまり、ビームホモジナイザ3は、ビーム品質変換光学系2から得られる変換されたレーザビームからビーム強度が均一なラインビームを成形し、成形したラインビームを出力する。したがって、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現することができる。
<ラインビーム成形装置:第2の実施形態>
次に、ラインビーム成形装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、主に入力されるレーザビームの一方向を拡大する構成(拡大光学系)を少なくとも1つ含んでいる。
図2は、本発明におけるラインビーム成形装置の第2の実施形態を示す図である。なお、以下の説明において、上述した第1の実施形態と略同様の構成部分については、同一の番号を付するものとし、ここでの詳細な説明は省略する。
図2に示すラインビーム成形装置10は、アッテネータ11と、ダイバージェンス補正光学系12と、X軸テレスコープ(第1の拡大光学系)13と、ビーム品質変換光学系2と、Y軸テレスコープ(第2の拡大光学系)15と、ビーム合成光学系16と、ビームホモジナイザ3とを有するよう構成されている。
図1において、レーザ光源からのレーザビーム(例えば、固体レーザ等)がアッテネータ11に入射される。アッテネータ11は、入射されたレーザビームが照射対象物(例えば、基板等の加工対象物)に出力される際、最適な照射を実現するためにエネルギーを調節する。次に、アッテネータ11によりエネルギー調節されたレーザビームは、ダイバージェンス補正光学系12入力される。ダイバージェンス補正光学系12は、入力したレーザビームの進行方向Zに対して直交するXY両軸ともコリメート(平行)にする。なお、以下の説明を容易にするため、ダイバージェンス補正光学系12から出力されるレーザビームは、例えばX軸方向及びY軸方向におけるサイズと広がり角をそれぞれ(D、θ)とする。
ビーム成形装置10において、X軸テレスコープ13は、入力されるレーザビームの一方向(例えばX軸方向)をα倍に拡大する。また、X軸テレスコープ13は、拡大したレーザビームをビーム品質変換光学系2に入射する。このとき、X軸方向のビームサイズ及び広がり角は(αD、θ/α)となる。
ビーム品質変換光学系2は、上述したように入射したレーザビームを一方向で所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列になるように並べ替える。なお、上述のX軸テレスコープ13の倍率を変えることで、ビーム品質変換光学系2におけるレーザビームの分割数を可変にすることができる。また、ビーム品質変換光学系2は、回転されたレーザビームをY軸テレスコープ15に出力する。
Y軸テレスコープ15は、ビーム品質変換光学系2により分割され、更に回転等により並べ替えられたそれぞれのレーザビームの一方向(例えばY軸方向)をβ倍に拡大する。また、Y軸テレスコープ15は、拡大したレーザビームをビーム合成光学系16に出力する。ビーム合成光学系16は、分割されたレーザビームを重ね合わせて合成する。また、ビーム合成光学系16は、合成したレーザビームをビームホモジナイザ3に出力する。
ビームホモジナイザ3は、拡大され重ね合わされた合成ビームをビーム強度が均一なラインビームを成形し、成形したラインビームを出力する。
したがって、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現することができる。また、第2の実施形態によれば、例えば短軸ビームサイズを小さくでき、長軸ビームサイズを大きくできるため、成形されたラインビームを元のビーム(オリジナルビーム)よりも長いビームにすることができる。したがって、例えばレーザ加工の分野において、成形されたラインビームを短軸方向に走査して加工対象物に照射することで、1回の走査で大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。
<ビーム品質変換光学系2>
次に、上述したビーム品質変換光学系2について、具体的に説明する。図3は、ビーム品質変換光学系の一例について説明する図である。なお、図3では、一例として上述した第2の実施形態に基づき、入射するレーザビーム(オリジナルビーム)をX軸テレスコープ13でα倍されたものを用いることとする。
図3において、入射するビームのX軸方向、Y軸方向のサイズと広がり角がX:(αD、θ/α)、Y:(D、θ)とし、ビーム品質変換光学系2での分割数をMとする。このとき、変換後のビームは、X軸方向、Y軸方向のサイズと広がり角がそれぞれ異なりX:(MD、θ)、Y:(αD/M、θ/α)となる。
また、ビーム品質は、ビームサイズとビーム広がり角の積に比例するため、上述したX軸方向、Y軸方向のビーム品質は変換されたことになる。ここで、オリジナルビームのビーム品質に対して、Y軸方向は1/M倍になり、X軸方向はM倍になるため、Y軸方向は変換光学系に入れない場合と比較して1/M倍に絞れたことになる。また、X軸方向についてはビーム品質がM倍悪くなるため可干渉距離が小さくなる。
これにより、例えば、成形されたビームをイメージング光学系により結像することでステージ上の基板上面に均一な長尺細線ビームを成形することができる。したがって、照射面に成形される長尺細線ビームの短軸方向を上述のY軸方向に対応させることにより、マスクを用いることなく細線ビームが成形可能となり、長軸方向をX軸方向に対応させることにより干渉の影響を低減させることができる。
なお、上述の説明では、X軸テレスコープ13でα倍されたレーザビームを用いてビーム品質変換の内容を説明したが、例えば上述した第1の実施形態に示すように拡大光学系を有していない場合、ビーム品質変換光学系2に入射されるレーザビームは、図3に示すX軸テレスコープ13の倍率αが1倍(α=1)のときにレーザビームに相当する。したがって、結果としてオリジナルビームのビーム品質に対して、Y軸方向は1/M倍になり、X軸方向はM倍になるため、Y軸方向は変換光学系に入れない場合と比較して1/M倍に絞れたことになる。
このように、上述したラインビーム成形装置1,10を用いてビーム品質を変換させることで、マスク等を用いずに細線ビーム等のビーム成形を実現することができる。つまり、マスクを用いないため、エネルギー利用効率を格段に向上させることができる。また、ビーム品質を変換しビーム品質が悪化する方向をビーム長軸方向とすれば、干渉の影響を低減させることができる。したがって、効率的に均一強度のビーム成形を実現することができる。
<レーザ加工装置>
また、上述したラインビーム成形装置10を例えばレーザ加工装置に適用することで、例えば長尺ビームを用いたレーザアニール処理等において、成形されたラインビームを短軸方向に走査して加工対象物に照射することで、1回の走査で大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。ここで、図4は、レーザ加工装置の一構成例を示す図である。図4に示すレーザ加工装置20は、レーザ発振器21と、上述した第2の実施形態におけるラインビーム成形装置10と、反射ミラー22と、イメージング光学系23と、ステージ24と、ステージドライバ25と、制御手段26とを有するよう構成されている。なお、図4に示すレーザ加工装置20におけるライン成形装置10は、上述した第1の実施形態におけるラインビーム成形装置1であってもよい。
図4に示すレーザ加工装置20において、レーザ発振器21は、制御手段26から得られる加工対象物27の所定の加工領域を加工するためのレーザビームの周波数やパワー、ショット数、パルス幅、照射タイミング情報等に基づいて、レーザビームの照射条件を設定する。また、レーザ発振器21は、制御手段26から得られる照射制御情報等に基づいて所定のレーザビームを照射する。
ここで、レーザビームの種類としては、ルビーレーザやYAGレーザ等の固体レーザを用いることができるが、その他にもエキシマレーザ、COレーザ等のレーザビームを用いることができる。本発明におけるレーザビームの強度等については特に制限されない。
ラインビーム成形装置10は、レーザ発振器21からのレーザビームを本発明におけるビーム成形手法によりラインビームを成形し、成形されたラインビームを出力する。反射ミラー22は、ラインビーム成形装置10から得られるラインビームを加工対象物27に照射させるために所定の方向に導く。
イメージング光学系23は、入力されたレーザビームを結像し、加工対象物27に照射する。また、ステージ24は、加工対象物27を吸着等により固定する。また、ステージドライバ25によりXY平面状やZ軸等への移動を行い、イメージング光学系23からのレーザビームが所定の加工位置に照射されるように移動する。
ステージドライバ25は、加工対象物27を吸着等により固定したステージ24を加工条件に対応した所定の高さ(Z方向)及び/又は水平方向(XY方向)に位置付けるため、制御手段26から得られるステージ移動制御情報等に基づいて、ステージ24を移動させる。
制御手段26は、レーザ加工装置20全体の制御を行う。具体的には、制御手段26は、加工対象物27をどのように加工するかを定めた各種制御情報等に基づいて、レーザ発振器21及びステージドライバ25に対してそれぞれ対応する制御情報を出力する。また、制御手段26は、エラー発生時の装置の停止等の制御を行う。
つまり、レーザ加工装置20は、制御手段26によりレーザ発振器21及びステージドライバ25を制御しながら、ステージ24を所定の方向に移動させつつ、ラインビーム成形装置10により成形され、イメージング光学系23により長尺細線化されたビームを照射することで、高精度なアニール処理を実現することができる。
このように、レーザ加工装置20は、上述したラインビーム成形装置10を具備することにより得られるビーム損失の少ない高品質のレーザビームを用いて大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。
<実施例1>
次に、上述したビーム成形と、その成形されたレーザビームを用いたレーザ加工の具体的な実施例について説明する。図5は、実施例1におけるビーム品質変換光学系の概略構成の一例を示す図である。また、図6は、図5の立体概略構成の一例を示す図である。なお、実施例1は、ミラー方式を用いたビーム品質変換光学系を示している。
実施例1では、一例として固体レーザ(Nd:YLF、波長:527nm、繰り返し周波数:1kHz)からZ軸方向に出射したビーム30(ビームサイズ:X軸方向5mm、Y軸方向5mm)がダイバージェンス補正光学系12によりコリメートされ、テレスコープ13(×7倍)によりY軸方向に35mmに拡大されて、ビーム品質変換光学系2に入射される。
ビーム品質変換光学系2は、サイズ50mm×56mm、厚さ10mmの2枚の矩形ミラー31(第1矩形ミラー31−1、第2矩形ミラー31−2)から構成されており、例えばミラー間隔9.2mmでミラー面を平行に向き合わせた状態で配置されている。
また、ミラー面はY軸まわりに20°、X軸まわりに16.7°傾いており、第1矩形ミラー31−1と第2矩形ミラー31−2は、X軸方向及びY軸方向に所定の距離をずらした状態で配置されている。この所定の距離は、ビーム30の入射角度や分割数等に依存して設定される。
ここで、Z軸方向に沿ってビーム品質変換光学系2に入射したビームは、Y軸方向上端の5mmにおいては第2矩形ミラー31−2に反射されることなく通過し、残りの部分においては第2矩形ミラー31−2によって反射される。また、第2矩形ミラー31−2で反射したビームは、更に第1矩形ミラー31−1で反射して再度Z軸方向に進む。このとき、第1矩形ミラー31−1及び第2矩形ミラー31−2の各ミラー面がXY平面に対して傾いているため、第2矩形ミラー31−2の入射位置は初めに入射した位置に対してXY方向ともに5mmシフト(移動)することになる。
したがって、第2矩形ミラー31−2に入射したビームは、Y軸方向の上端5mmが透過し、残りの部分は反射して再び第1矩形ミラー31−1で反射する。このような工程を繰り返すことにより、分割されたビームを連続的に出力させることができる。
ここで、図7は、実施例1におけるビーム品質変換光学系の使用前後のシミュレーション結果を示す図である。なお、図7(a)は、品質変換前のレーザビームのビーム強度のシミュレーション結果の図を示し、図7(b)は、品質変換後のレーザビームのビーム強度のシミュレーション結果の図を示したものである。また、図7に示す略楕円状の波紋形状は、それぞれビーム強度分布を示している。
図7のシミュレーション結果が示すように、ビーム品質変換光学系2を通過後は、図7(b)に示すように、分割されたビームがX軸方向に並列する。また、変換光学系による品質変換後のビームは、Y軸方向はテレスコープ15で2倍に拡大され、X軸方向は2組のテレスコープ(倍率は1/5倍と2.5倍)からなるビーム合成光学系16により合成されてラインビームホモジナイザ3に入射され、均一のラインビームに成形される。
また、レーザビームは、イメージング光学系23により長尺細線化されステージ24上の加工対象物27の照射面に結像される。上述したステージ24をビーム短軸方向に走査しながらレーザ照射することで、例えば加工対象物27としてのa−Si薄膜の結晶化を行うことができる。
ここで、図2に示した光学系構成で照射面のビームプロファイルを計算した結果について図を用いて説明する。図8は、実施例1における照射面ビームプロファイルを計算した結果の一例を示す図である。なお、図8(a)は、比較のためビーム品質変換光学系がない場合のビームプロファイルの計算結果の一例であり、図8(b)は、実施例1のビーム品質変換光学系を適用したビームプロファイルの計算結果の一例を示している。また、図8(a)、(b)は共に、長軸方向と短軸方向のビームプロファイルを示し、横軸にはレーザ光の中心からの距離(Position)を示し、縦軸にはレーザ強度(Intensity)を示している。
図8によれば、ビーム長尺方向は161mmの均一なビームが成形されている。また、短軸方向は図8(b)では、ビームサイズが11.2umに絞れており、図8(a)に示す変換光学系がない場合(ビームサイズ:37.4um)に比べて絞れている。
したがって、本実施例を適用することにより、2枚のミラーから構成されるビーム品質変換光学系を適用して、レーザビームをミラー間で複数回反射させてレーザビームの所定の範囲を分割して並べ替えることで、より均一なビーム強度を有する長尺細線ビームを効率的に成形することができる。また、このレーザビームを用いて大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。なお、実施例1では、2枚のミラーを用いたが、上述したビーム成形を実現するためのミラーの枚数については特に制限はなく、3枚以上でもよい。したがって、実施例1では、ミラーのサイズ、配置(例えば、ミラーの間隔又はビームに対するミラーの角度)、及び枚数によりレーザビームの分割数を可変にすることができ、これにより、ビーム品質を可変にすることができる。そのため、加工対象等に応じてビーム品質を調整することができる。
<実施例2>
次に、上述したビーム成形と、その成形されたレーザビームを用いたレーザ加工の他の実施例(実施例2)について説明する。図9は、実施例2におけるビーム品質変換光学系の概略構成の一例を示す図である。なお、実施例2は、シリンドリカルレンズを複数用いたビーム品質変換光学系を示している。
実施例2では、一例として固体レーザ(Nd:YLF、波長:527nm、繰り返し周波数:1kHz)から出射したビーム(X軸方向サイズ:5mm、Y軸方向サイズ:5mm)がダイバージェンス補正光学系12によりコリメートされ、テレスコープ13(×7倍)によりX軸方向に35mmに拡大されて、ビーム品質変換光学系2に入射される。
ビーム品質変換光学系2は、図9(a)に示すように、例えばサイズ2.5mm×35mm、焦点距離fが50mmのシリンドリカルレンズ41を13枚配列されたレンズアレイ42が2組(第1レンズアレイ42−1、第2レンズアレイ42−2)から構成されている。
また、実施例2では、図9(b)に示すようにシリンドリカルレンズ41の母線方向がXY平面内においてX軸に対して45度傾いた状態で配置されている。ビーム品質変換光学系2に入射したビームは、第1レンズアレイ42−1により7分割されてZ軸方向に進むが、アレイ間距離を96.2mmにすることで、各ビームはXY平面で90度回転した状態で第2レンズアレイ42−2から出射する。なお、ビーム品質変換光学系2から先の処理については、上述した実施例1と同様に行うことで、加工対象物27の照射面上で長尺細線ビームが成形される。
ここで、図10は、実施例2におけるビーム品質変換光学系の使用前後のシミュレーション結果を示す図である。なお、図10(a)は、品質変換前のレーザビームのビーム強度のシミュレーション結果の図を示し、図10(b)は、品質変換後のレーザビームのビーム強度のシミュレーション結果の図を示したものである。また、図10に示す略楕円状の波紋形状は、それぞれビーム強度分布を示している。
図10のシミュレーション結果が示すように、実施例2では、実施例1とは異なり変換光学系前後でビームの長尺方向(X軸方向)が変わらずにビームを出射させることができる。
また、図11は、実施例2における照射面ビームプロファイルを計算した結果の一例を示す図である。なお、図11は共に、長軸方向と短軸方向のビームプロファイルを示し、横軸にはレーザ光の中心からの距離(Position)を示し、縦軸にはレーザ強度(Intensity)を示している。図11に示すように、実施例2によれば、照射面で161mm×11.7umの均一な長尺細線ビームを得ることができる。
したがって、XY軸に対して母線方向が45度傾いて設置された2組のシリンドリカルレンズアレイから構成されるビーム品質変換光学系を用い、ビーム品質変換光学系後のビームが、品質の改善させた方向を照射面でのビーム短軸方向に対応させ、品質を悪化させた方向を照射面でのビーム長軸方向に対応させることで、より均一なビーム強度を有する長尺細線ビームを成形することができる。また、このレーザビームを用いて大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。なお、実施例2では、シリンドリカルレンズを13枚配列させてレンズアレイを構成したが、上述したビーム成形を実現するためのレンズの枚数については特に制限はない。したがって、実施例2では、シリンドリカルレンズアレイのサイズ及び枚数によりレーザビームの分割数を可変にすることができ、これにより、ビーム品質を可変にすることができる。そのため、加工対象等に応じてビーム品質を調整することができる。
<実施例3>
次に、上述したビーム成形と、その成形されたレーザビームを用いたレーザ加工の他の実施例(実施例3)について説明する。図12は、実施例3におけるビーム品質変換光学系の概略構成の一例を示す図である。なお、実施例3は、レーザビームを分割、並べ替え(回転)させるための複数のミラーから構成されたミラー群を用いたビーム品質変換光学系を示している。
実施例3では、一例として固体レーザ(Nd:YLF、波長:527nm、繰り返し周波数:1kHz)から出射されたビーム(X軸方向サイズ:5mm、Y軸方向サイズ:5mm)がダイバージェンス補正光学系12によりコリメートされ、テレスコープ13(×7倍)によりX軸方向に35mmに拡大されて、ビーム品質変換光学系2に入射される。
また、図12に示すように、ビーム品質変換光学系2は、3つのミラー群51〜53から構成されている。第1矩形ミラー群51は、一例として7mm×7mmのミラー7枚をそれぞれZ軸方向に5mmずらして配置され、第2矩形ミラー群52は、5mm×7mmのミラー7枚をそれぞれX軸方向に6mmずらして配置され、また第3ミラー群53は、5mm×7mmのミラー7枚をそれぞれZ軸方向に5mmずらして配置されている。
第1矩形ミラー群51に入射されたビームは、7枚の各ミラーにより7分割されX軸の正方向に反射される。また第1矩形ミラー群51により反射されたビームは、第2矩形ミラー群52によりY軸の正方向に反射され、更に第2矩形ミラー群52により反射されたビームは、第3ミラー群53によりZ軸の正方向に反射されて出力される。なお、ビーム品質変換光学系2から先の処理については、上述した実施例1と同様に行うことで、加工対象物27の照射面上で長尺細線ビームが成形される。
ここで、図13は、実施例3におけるビーム品質変換光学系の使用前後のシミュレーション結果を示す図である。なお、図13(a)は、品質変換前のレーザビームのビーム強度のシミュレーション結果の図を示し、図13(b)は、品質変換後のレーザビームのビーム強度のシミュレーション結果の図を示したものである。また、図13に示す略楕円状の波紋形状は、それぞれビーム強度分布を示している。
図13のシミュレーション結果が示すように、実施例3では、ビーム品質変換光学系2から出射されたビームは、入射ビームに対して各分割ビームがZ軸を中心に90度回転した状態となる。
また、図14は、実施例3における照射面ビームプロファイルを計算した結果の一例を示す図である。なお、図14は共に、長軸方向と短軸方向のビームプロファイルを示し、横軸にはレーザ光の中心からの距離(Position)を示し、縦軸にはレーザ強度(Intensity)を示している。図14に示すように、実施例3によれば、照射面で161mm×11.2umの均一な長尺細線ビームを得ることができる。
したがって、実施例3では、このレーザビームを用いて大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。なお、実施例3では、7枚のミラーからなるミラー群を3組用いた構成としたが、上述したビーム成形を実現するためのミラー及びミラー群の枚数については特に制限はない。したがって、実施例3では、ミラーのサイズ、配置、及び枚数によりレーザビームの分割数を可変にすることができ、これにより、ビーム品質を可変にすることができる。そのため、加工対象等に応じてビーム品質を調整することができる。
なお、上述した実施例1〜3によれば、ビーム分割数を容易に可変とするビーム品質変換光学系を提供することができる。また、ビーム品質も容易に変えることができる。更に、ビーム品質変換光学系2におけるビーム分割数を変えることにより照射面でのビームサイズを変えることができる。
上述したように、本発明によれば、効率的に均一強度のラインビーム成形を実現することができる。また、成形されたレーザビームを用いて、加工対象物の大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。
具体的には、レーザ光源から得られるレーザビームの品質をX軸方向とY軸方向とで変えることにより、均一な長尺細線ビームをロスが少なく効率的に成形することができる。また、ビーム品質を変換させることでマスク等を用いずに細線ビーム等の成形を実現することができる。つまり、マスクを用いないため、エネルギー利用効率を格段に向上させることができる。また、ビーム品質を変換しビーム品質が悪化する方向をビーム長軸方向とすれば、干渉の影響を低減することができる。
また、短軸ビームサイズを小さくでき、長軸ビームサイズを大きくできるため、成形されたラインビームを元のビームよりも長いビームにすることができる。したがって、例えばレーザ加工の分野において、成形されたラインビームを短軸方向に走査して加工対象物に照射することで、1回の走査で大面積に一括照射するレーザ加工を実現することができる。
なお、本発明におけるビーム成形は他の分野でも適用することができ、また本発明におけるビーム成形を用いたレーザ加工は、アニール処理の他にも露光処理や溶接、切断、ビア成形等のレーザ加工全般に適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本発明におけるラインビーム成形装置の第1の実施形態を示す図である。 本発明におけるラインビーム成形装置の第2の実施形態を示す図である。 ビーム品質変換光学系の一例について説明する図である。 レーザ加工装置の一構成例を示す図である。 実施例1におけるビーム品質変換光学系の概略構成の一例を示す図である。 図5の立体概略構成の一例を示す図である。 実施例1におけるビーム品質変換光学系の使用前後のシミュレーション結果を示す図である。 実施例1における照射面ビームプロファイルを計算した結果の一例を示す図である。 実施例2におけるビーム品質変換光学系の概略構成の一例を示す図である。 実施例2におけるビーム品質変換光学系の使用前後のシミュレーション結果を示す図である。 実施例2における照射面ビームプロファイルを計算した結果の一例を示す図である。 実施例3におけるビーム品質変換光学系の概略構成の一例を示す図である。 実施例3におけるビーム品質変換光学系の使用前後のシミュレーション結果を示す図である。 実施例3における照射面ビームプロファイルを計算した結果の一例を示す図である。
符号の説明
1,10 ラインビーム成形装置
2 ビーム品質変換光学系
3 ビームホモジナイザ
11 アッテネータ
12 ダイバージェンス補正光学系
13 X軸テレスコープ
15 Y軸テレスコープ
16 ビーム合成光学系
20 レーザ加工装置
21 レーザ発振器
22 反射ミラー
23 イメージング光学系
24 ステージ
25 ステージドライバ
26 制御手段
27 加工対象物
30 ビーム
31 矩形ミラー
41 シリンドリカルレンズ
42 レンズアレイ
51〜53 ミラー群

Claims (14)

  1. レーザビームをライン状に成形するためのラインビーム成形方法において、
    入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換ステップと、
    前記ビーム品質変換ステップにより得られるレーザビームを均一な強度にする均一化ステップとを有することを特徴とするラインビーム成形方法。
  2. レーザビームをライン状に成形するためのラインビーム成形方法において、
    拡大光学系により前記レーザビームの一方向を所定の倍率で拡大する第1拡大ステップと、
    入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換ステップと、
    前記ビーム品質変換ステップにより得られる分割されたレーザビームを拡大光学系により、前記一方向と垂直方向に所定の倍率で拡大する第2拡大ステップと、
    前記第2拡大ステップから得られる分割されたレーザビームを合成する合成ステップと、
    前記合成ステップから得られる合成ビームを均一な強度にする均一化ステップとを有することを特徴とするラインビーム成形方法。
  3. 前記ビーム品質変換ステップは、
    2枚以上のミラーを用いてレーザビームをミラー間で複数回反射させることでレーザビームの所定の範囲を、分割して並べ替えることを特徴とする請求項1又は2に記載のラインビーム成形方法。
  4. 前記ビーム品質変換ステップは、
    シリンドリカルレンズアレイをXY軸に対して所定の角度分傾かせて設置し、ビーム品質が改善する方向が前記レーザビームから最終的に成形されるラインビームのビーム短軸方向になるようにレーザビームを前記シリンドリカルレンズアレイに入射させることを特徴とする請求項1又は2に記載のラインビーム成形方法。
  5. 前記ビーム品質変換ステップは、
    前記レーザビームの分割数に対応させた枚数のミラー群を複数有し、
    前記ミラー群の各ミラーにより分割させた前記レーザビームを複数のミラー群により回転させることで並べ替えることを特徴とする請求項1又は2に記載のラインビーム成形方法。
  6. 前記ビーム品質変換ステップは、
    前記ミラーのサイズ、配置、及び枚数、前記シリンドリカルレンズアレイのサイズ及び枚数、又は前記第1拡大ステップにおける拡大光学系の倍率により前記レーザビームの分割数を可変にすることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のラインビーム成形方法。
  7. レーザビームをラインビーム状に成形するためのラインビーム成形装置において、
    入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換光学系と、
    前記ビーム品質変換光学系により得られるレーザビームを均一な強度にするビームホモジナイザを有することを特徴とするラインビーム成形装置。
  8. レーザビームをラインビーム状に成形するためのラインビーム成形装置において、
    前記レーザビームの一方向を所定の倍率で拡大する第1拡大光学系と、
    入射したレーザビームを所定数に分割し、分割されたビームを入射したレーザビームとは異なる配列に並べ替えるビーム品質変換光学系と、
    前記ビーム品質変換光学系により得られる分割されたレーザビームを前記一方向と垂直方向に所定の倍率で拡大する第2拡大光学系と、
    前記第2拡大光学系から得られる分割されたレーザビームを合成する合成光学系と、
    前記合成光学系より得られる合成ビームを均一な強度にするビームホモジナイザとを有することを特徴とするラインビーム成形装置。
  9. 前記ビーム品質変換光学系は、
    2枚以上のミラーを用いてレーザビームをミラー間で複数回反射させることでレーザビームの所定の範囲を、分割して並べ替えることを特徴とする請求項7又は8に記載のラインビーム成形装置。
  10. 前記ビーム品質変換光学系は、
    XY軸に対して所定の角度分傾かせて設置したシリンドリカルレンズアレイを有し、
    前記シリンドリカルレンズアレイは、ビーム品質が改善する方向が前記レーザビームから最終的に成形されるラインビームのビーム短軸方向になるようにレーザビームを入射することを特徴とする請求項7又は8に記載のラインビーム成形装置。
  11. 前記ビーム品質変換光学系は、
    前記レーザビームの分割数に対応させた枚数のミラー群を複数有し、
    前記ミラー群の各ミラーにより分割させた前記レーザビームを複数のミラー群により回転させることで並べ替えることを特徴とする請求項7又は8に記載のラインビーム成形装置。
  12. 前記ビーム品質変換光学系は、
    前記ミラーのサイズ、配置、及び枚数、前記シリンドリカルレンズアレイのサイズ及び枚数、又は前記第1拡大光学系の倍率により前記レーザビームの分割数を可変にすることを特徴とする請求項7又は8に記載のラインビーム成形装置。
  13. 前記請求項7乃至請求項12の何れか1項に記載のラインビーム成形装置を具備したレーザ加工装置。
  14. 前記ラインビーム成形装置は、
    ビーム品質の改善する方向及び悪化する方向が、それぞれ照射面に成形されるラインビームの短軸方向及び長軸方向になるように対応させることを特徴とする請求項13に記載のレーザ加工装置。
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JP2020118947A (ja) * 2018-06-19 2020-08-06 カシオ計算機株式会社 光源装置及び投影装置

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