以下、本発明が適用された情報処理装置について図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明が適用された情報処理装置1は、パーソナルコンピュータとほぼ同様な機能を有するものであって、装置本体2と、この装置本体2に接続されるCRT(Casord Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニタ3と、装置本体2に接続されるスピーカ10,10と、装置本体2に対して操作信号を入力するキーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック等の入力装置4と、装置本体2を遠隔操作するための遠隔操作装置5とを備える。
装置本体2は、内部に、オペレーティングシステム、閲覧ソフトウェア、電子メールプログラム、通信プロトコル、各種アプリケーションプログラム、オーディオデータ、映画データ等コンテンツデータが保存されるハードディスクドライブ(以下、HDDという。)6が設けられている。また、装置本体2には、装置本体2に対して着脱可能な外部記憶装置のドライブとして、光磁気ディスクを記録媒体に用いるディスクカートリッジ11のディスクカートリッジドライブ7と、半導体メモリを記録媒体に用いるICカード12のICカードドライブ8と、CD、DVD等の光ディスク13の光ディスクドライブ9が設けられている。更に、この装置本体2は、電気通信回線14を介してインターネット等のネットワーク15に接続されていると共に、テレビジョン放送やラジオ放送を受信するための受信機が内蔵され、この受信機がアンテナ16に接続されている。また、装置本体2の前面側の上面には、装置本体2の基本的操作を行うための複数の押し釦からなる操作部17が設けられている。
このような装置本体2を備える情報処理装置1は、例えば、CD、DVD等の光ディスク13を光ディスクドライブ9に装着し、記録されたオーディオデータ等のコンテンツデータを読み出すことによって、又は、ディスクカートリッジ11をディスクカートリッジドライブ7に装着し、記録されたオーディオデータを読み出すことによって、更には、ICカード12をICカードドライブ8に装着し、記録されたオーディオデータ等のコンテンツデータを読み出すことによって、これら外部記憶装置から読み出したコンテンツデータをHDD6に保存することができる。また、HDD6には、EMD(Electronic Music Distribution)等音楽配信サービスを利用して電気通信回線14を介してダウンロードしたオーディオデータ等のコンテンツデータを保存することができる。更には、HDD6には、テレビジョン放送やラジオ放送の番組も保存することができる。そして、情報処理装置1は、HDD6に保存された様々なコンテンツデータを、スピーカ10,10より聞くことができ、また、モニタ3で見ることができる。
また、この情報処理装置1では、HDD6に保存された種々のコンテンツデータを外部記憶装置であるディスクカートリッジ11、ICカード12又は光ディスク13に複写することができ、これによって、ユーザは、自らが所有する携帯型の再生装置を用いてコンテンツデータを再生することができる。
更に、情報処理装置1は、HDD6に多くのコンテンツデータを保存することができることから、容易に所望のコンテンツデータを検索することができるようになっている。この情報処理装置1には、マイク18が接続され、音声でコンテンツデータを検索することができるようにもなっている。
更には、この情報処理装置1は、電気通信回線14を介してインターネット等のネットワーク15に接続することによって、様々なウェブページを閲覧することができ、また、電子メールを送信し又は受信することができるようになっている。
次に、以上のような情報処理装置1の回路構成について、図2を参照して説明すると、この情報処理装置1は、様々な情報処理を行うコンピュータ部21と、コンピュータ部21を制御するシステム制御部22とから構成されている。
先ず、コンピュータ部21について説明すると、CPU(central processing unit)23は、コンピュータ部21の全体の制御を行う。メモリ24は、例えばRAM(random access memory)により構成されており、例えばハードディスクに保存されたデータがロードされCPU23により実行される。メモリ24のアクセス制御とモニタ3の表示制御を行う制御部となるGMCH(Graphic memory control hub)25は、モニタ用キャッシュや画像表示用コントローラを内蔵しモニタ3の画像表示制御を行うと共に、メモリ24へのアクセス制御を行う。また、GMCH25は、CPU23とICH26等他の回路とのインターフェースとなる。モニタドライバは、映像信号を所定の信号形式に変換し、モニタ3に出力する。
データの入出力制御を行う入出力制御部となるICH(I/O controller hub)26は、IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェース27と、USB(Universal serial bus)インターフェース28とを有する。IDEインターフェース27は、HDD6や光ディスクドライブ9とのインターフェースであり、また、USBインターフェース28は、USB接続された機器とのインターフェースであり、例えばマイク18が接続される。シリアルインターフェース29は、シリアル通信を制御し、キーボード等の入力装置4が接続されると共に、システムマイコン43が接続され、これらからの入力をICH26に出力する。
PCI(Peripheral Component Interconnect)バス30は、ICH26の他に、TVチューナ31、モデム32等が接続される。TVチューナ31は、TVアンテナ16aに接続されており、TVアンテナ16aからRF信号が入力されこれを復調し、PCIバス30へ出力する。例えば、TV信号は、PCIバス30を介してHDD6に記録される。また、TVチューナ31は、ビデオ/オーディオ/ビデオ入力部42からの入力とTVアンテナ16aからの入力とを切り換え、選択的に、PCIバス30に出力する。モデム32は、電話回線を通して外部の通信機器と通信を行うためのディジタル/アナログ変換、アナログ/ディジタル変換等の信号変換や回線制御を行う。ネットワークインターフェース33は、イーサネット(登録商標)を介した通信を可能とする。サウンドインターフェース34は、入力されるオーディオ信号を切り換えて各部に出力する。FMチューナ35は、FMアンテナ16bからのFM放送信号を受信して復調し、これをサウンドインターフェース34に出力する。
ディスクカートリッジドライブ7は、光磁気ディスクや光ディスクを記録媒体とするディスクカートリッジが装着され、システムマイコン43によって制御される。このディスクカートリッジドライブ7のデータの入出力は、USBインターフェース36を介して行われる。なお、この入出力は、シリアル入出力バスであるI2Cインターフェースを用いて行うようにしてもよい。ICカードドライブ8は、半導体メモリを記録媒体とするICカードが装着され、データの入出力及び制御は、USBインターフェース36を介して行われる。IEEE1394インターフェース37は、IEEE1394フォーマットによる通信を制御し、PCIバス30とのインターフェースとなる。
オーディオデータの入力切り換えを行うDIR(Digital audio interface receiver)38は、外部出力されるオーディオ信号を切り換える。例えば、ディスクカートリッジドライブ7やサウンドインターフェース34から出力されるオーディオ信号を切り換えてオーディオDSPに出力する。オーディオデータのデータ処理を行うデータ処理部となるオーディオDSP(digital signal processor)39は、DIR38から入力されるオーディオ信号に対してイコライジング等の所定の信号処理を施してディジタルアンプ40やオーディオ出力部41に出力する。ディジタルアンプ40は、スピーカ10で放音されるレベルにオーディオ信号を増幅する。オーディオ出力部41は、外部装置へオーディオ信号を出力するために信号レベル整える等の処理を行う。
システム制御部22を構成するシステムマイコン43は、シリアルインターフェース29に接続され、操作部17、遠隔操作装置5等からの入力を、シリアルインターフェース29を介してCPU23等へ出力する。電源部44は、システムマイコン43の他、各回路に電源を供給する。また、電源部44は、システムマイコン43の制御によりコンピュータ部21への電源供給のON/OFFが制御される。
次に、以上のような情報処理装置1のHDD6に、光ディスクドライブ9に装着された光ディスク13に記録されたオーディオデータを複写する場合を、図面を参照して説明する。
先ず、情報処理装置1は、ユーザが操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等を操作することによって、CPU23の制御により光ディスクドライブ9からオーディオデータをHDD6に複写するためのアプリケーションプログラムを、メモリ24にロードする。そして、情報処理装置1には、光ディスクドライブ9に、ユーザによって所定の光ディスク13が装着される。
すると、図3に示すように、ステップS1において、情報処理装置1は、光ディスクドライブ9を駆動し、ここに装着されている光ディスク13のTOC(table of contents)等をサーチし、光ディスク13に記録されているデータ目録を抽出する。また、ステップS3において、CPU23は、HDD6に保存されているオーディオデータをサーチする。そして、GMCH25は、ステップS3において、CPU23の制御によりサーチ結果を、モニタ3に一覧表示する。すなわち、モニタ3には、光ディスク13に記録されているオーディオデータとHDD6に保存されているオーディオデータとが一覧表示される。
ここで、光ディスク13とHDD6に記録されているオーディオデータの一覧表示画面について図4を参照して説明すると、この一覧表示画面50は、画面の一方の側に、光ディスクの記録内容が表示される光ディスク用表示部51が設けられ、この光ディスク用表示部51に隣り合ってハードディスクの記録内容が表示されるハードディスク用表示部52が設けられている。また、一覧表示画面50には、選択したオーディオデータを全て複写するのに要する複写時間が表示される複写時間表示部57と、選択したオーディオデータを複写しているときの進捗状況を示す略棒状の第1の指標部58とが設けられている。更に、一覧表示画面50には、光ディスク用表示部51に表示されたオーディオデータをスクロールするためのスクロール釦62とハードディスク用表示部52に表示されたオーディオデータをスクロールするためのスクロール釦63とが設けられている。
光ディスク用表示部51には、複写するオーディオデータの選択/非選択を表示する選択状態表示部53と、光ディスク13に記録されているオーディオデータの記録順序を示す順番表示部54と、曲名を表示する曲名表示部55と、光ディスク13に記録されている各オーディオデータの再生時間を表示する再生時間表示部56とが設けられている。選択状態表示部53、順番表示部54及び再生時間表示部56は、光ディスク13に記録されているオーディオデータ毎に一列となるように、すなわち帯状に区画されて表示される。また、光ディスク用表示部51では、順番表示部54のナンバが「1」のものが中央部となるように表示され、その下側に、順に、順番表示部54のナンバが「2」、「3」、「4」・・・と表示され、その上側に、順に、順番表示部54のナンバが最後のもの(図4では「9」)から「8」、「7」・・・と表示される。すなわち、光ディスク用表示部51には、ナンバ順にソートされ、先頭ナンバ「1」と最終ナンバ「9」とを繋げリング状にしたデータ列の一部を、先頭ナンバ「1」のデータが中央部となるように表示されている。したがって、光ディスク用表示部51には、中央部の順番表示部54のナンバが「1」のオーディオデータから下側に、ナンバ順にオーディオデータが表示され、また、中央部の順番表示部54のナンバが「1」のオーディオデータから上側に、最終ナンバから遡るようにオーディオデータが表示される。なお、表示されていないデータを選択するときには、スクロール釦62を操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等で操作することによって、光ディスク用表示部51に表示することができ、該データの選択状態表示部53を切り換えることで、該データを「選択」又は「非選択」に切り換えることができる。
また、ハードディスク用表示部52には、HDD6に保存されている曲名を表示する曲名表示部59と、各オーディオデータのデータサイズを表示するサイズ表示部60とが設けられている。
情報処理装置1は、光ディスク13とHDD6との記録内容を検索した結果、各表示部51,52の上述した所定のオーディオデータを、モニタ3に表示し、ユーザが光ディスク13及びHDD6に保存されているオーディオデータを視認することができるようにする。
ステップS4において、情報処理装置1は、ユーザの操作に応じて、光ディスク13中のオーディオデータの中からHDD6に複写するオーディオデータを選択する。すなわち、CPU23は、ユーザがマウス等で選択状態表示部53をクリックすることによって、これを検出し、選択「●」、非選択「〇」を切り換える。
ここで、複写動作中の一覧表示画面50について、図5を参照して説明すると、複写するデータ全体の進捗状況を示す第1の指標部58は、進捗状況に応じて、図中左側から右側に向かって色が順に変化する。また、この第1の指標部58には、現在複写中の曲名と、複写が完了したオーディオデータの合計データサイズと、複写速度とが表示される。
また、情報処理装置1は、ユーザが複写中のデータがどれであるか直ちに注目できるように、複写中のオーディオデータを常に光ディスク用表示部51の中央部に表示する。図5に示す例では、順番表示部54のナンバが「2」のものが複写中であるから、このオーディオデータが光ディスク用表示部51の中央部に表示されている。
また、情報処理装置1は、複写中のオーディオデータのブロック64、すなわち中央部のオーディオデータのブロックを、各オーディオデータの複写の進捗状況を示す第2の指標部61とする。すなわち、図5に示す例では、順番表示部54のナンバが「1」のオーディオデータは、既に複写が完了していることから、順番表示部54のナンバが「1」の第2の指標部61は、全て色が変わり、複写が完了していることを示している。また、順番表示部54のナンバが「2」のオーディオデータは、現在複写中のオーディオデータであり、進捗状況に応じて途中まで色が変わっている。なお、複写が完了したオーディオデータ(図5では「1」のオーディオデータ)は、光ディスク用表示部51からハードディスク用表示部52に表示が移行されユーザが当該オーディオデータの複写が完了したことを視認することができるようになっている。
そして、情報処理装置1は、複写が全て完了すると、ステップS7において、例えばモニタ3に複写が完了したことをユーザに知らせる画面を表示する。
以上のような例によれば、ユーザは、全体の進捗状況と、各オーディオデータ毎の進捗状況とを視認することができ、複写中、現在どのオーディオデータまで複写が完了しているか、現在どのオーディオデータを複写しているか、複写前のオーディオデータがどれだけ残っているかを直ちに視認することができる。また、パーソナルコンピュータが複写動作中に動作不能になってしまったとき等にも、ユーザは、どのオーディオデータまで複写が完了しているかを直ちに視認することもできる。
以上の例では、光ディスク13のオーディオデータをHDD6に複写する場合を説明したが、これに限定されるものではなく、以下の場合にも適用することができる。
1.ディスクカートリッジ11からHDD6に複写するとき。
2.ICカード12からHDD6に複写するとき。
3.HDD6からディスクカートリッジ11に複写するとき。
4.HDD6からICカード12に複写するとき。
5.HDD6から光ディスク13に複写するとき。
6.ディスクカートリッジ11からICカード12に複写するとき。
7.ディスクカートリッジ11から光ディスク13に複写するとき。
8.ICカード12からディスクカートリッジ11に複写するとき。
9.ICカード12から光ディスク13に複写するとき。
10.EMDでHDD6、ディスクカートリッジ11、ICカード12、光ディスク13に複写するとき。
ところで、以上のような情報処理装置1は、上述のように、例えばICカード12に記録されているオーディオデータをHDD6に複写することもできる。このとき、情報処理装置1は、一覧表示されたオーディオデータの中で一のオーディオデータが選択されており、このオーディオデータが複写のため選択状態表示部が「選択」になっているときに、これを「非選択」に切り換えると、残りのオーディオデータも「非選択」に切り換え、また、このオーディオデータが複写のため選択状態表示部が「非選択」になっているときに、これを「選択」に切り換えると、残りのオーディオデータも「選択」に切り換えることで、ユーザの選択操作回数を減らし、選択操作の簡素化を図っている。
ここで、HDD6にICカード12のオーディオデータを複写するときのICカード12に記録されているオーディオデータの一覧表示画面について、図7(A)を参照して説明すると、この一覧表示画面72には、ICカード12に保存されている複写するオーディオデータの選択/非選択を表示する選択状態表示部73と、ICカード12に保存されているオーディオデータの曲名を表示する曲名表示部74と、オーディオデータのアーティスト名を表示するアーティスト名表示部75と、オーディオデータの再生時間を表示する再生時間表示部76とが設けられている。また、一覧表示画面72には、複写するデータを選択するための指定釦77と、複写するデータを全選択するための全指定釦78と、複写を開始する複写開始釦79と、一覧表示をスクロールするためのスクロール釦80とが設けられている。このような一覧表示画面72は、初期画面において、中央部のデータ (図7(A)の例では曲名「AAAAA」のデータ)のブロック81を、他のデータと色を変え、ユーザが注目しやすくなるようにし、これを選択状態としている。
また、選択状態表示部73の切り換えは、切り換えるデータを選択状態にした後、指定釦77と全指定釦78を操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等でクリックすることによって行うことができる。指定釦77をクリックしたときには、選択状態のデータを、「選択(●)」又は「非選択(〇)」に切り換えることができる。また、全選択釦78をクリックしたときには、選択状態のデータを、「選択(●)」又は「非選択(〇)」に切り換えると共に、残りのデータを、選択状態のデータに合わせて「選択(●)」又は「非選択(〇)」に切り換えることができる。
更に、図7(A)及び図8に示すように、スクロール釦80で表示データをスクロールしたときには、常に一覧中、中央部になるデータが選択状態となるようになっている。また、一覧中、中央部以外のデータのブロック81を操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等で選択したときには、この選択したデータが中央部に位置するようになっている。図8に示す例では、スクロール釦80によって曲名「DDDDD」のデータが中央部となるように一覧をスクロールし、又は曲名「DDDDD」のデータを選択することによって、曲名「DDDDD」のデータが一覧の中央部に位置している。
次に、複写するデータを選択する際の動作を、図9を参照して説明すると、先ず、情報処理装置1は、ユーザが操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等を操作することによって、CPU23の制御によりICカードドライブ8に装着されたICカード12からHDD6にオーディオデータを複写するためのアプリケーションプログラムを、メモリ24にロードする。そして、CPU23は、ステップS11において、ICカード12に保存されているオーディオデータをサーチし、GMCH25は、CPU23の制御により、モニタ3に、図7(A)に示す一覧表示画面72を表示する。このとき、GMCH25は、CPU23の制御により、中央部のデータのブロック81、すなわち図中曲名が「AAAAA」のブロック81を、他のデータのブロック81と色を変え、選択状態にして表示する。また、図6に示すメモリ24の選択状態保持部71は、各データの選択状態表示部73の状態を記憶保持する。例えば、選択状態表示部73は、初期状態として、全てのデータを「選択(●)」とし、これを保持する。勿論、初期状態は、これに限定されるものではなく、例えば、全てを「非選択(〇)」としてもよく、また、図7(A)のように中央部のデータのみを、「非選択(〇)」とし、残りを全て「選択(●)」とし、更に、これとは逆に、中央部のデータのみを、「選択(●)」とし、残りを全て「非選択(〇)」としてもよい。
ステップS12において、CPU23は、一覧中央の選択状態のデータ(図7(A)中曲名「AAAAA」のデータ)に対して、操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等から選択状態表示部73の変更入力が有るか、すなわち全指定釦78がクリックされたかどうかを判断する。そして、変更入力が有ったときには、ステップS13に進み、変更入力が無かったときには、ステップS17に進む。
ステップS13において、CPU23は、選択状態保持部71を参照して、一覧中央の選択状態のデータのブロック81が「選択(●)」であるかどうかを判断する。そして、「選択(●)」であるであるときには、ステップS14に進み、「選択(●)」でないときには、ステップS15に進む。
ステップS14において、CPU23は、現在一覧中央の選択状態のデータのブロック81が「選択(●)」であると判断し、選択変更入力が有ったことに応じて、「選択(●)」を「非選択(〇)」に変更する。
ステップS15において、CPU23は、現在一覧中央の選択状態のデータのブロック81が「非選択(〇)」であると判断し、選択変更入力が有ったことに応じて、「非選択(〇)」を「選択(●)」に変更する。
ステップS16において、CPU23は、選択状態表示部73の内容を変更し、現在一覧中央の選択状態のデータのブロック81の変更後に状態に合わせて、残りのデータのブロック81の選択状態表示部73の状態を切り換える。すなわち、CPU23は、図7(B)に示すように、現在一覧中央の選択状態のデータのブロック81を「非選択(〇)」から「選択(●)」に変更したとき、残りのデータのブロック81を全て「選択(●)」にする。また、CPU23は、図7(C)に示すように、現在一覧中央の選択状態のデータのブロック81を「選択(●)」から「非選択(〇)」に変更したとき、残りのデータのブロック81を全て「非選択(〇)」にする。
また、ステップS12で変更入力が無かったとき、CPU23は、ステップS17において、操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等から一覧中央のデータのブロック81から他の位置のデータのブロック81に選択状態を変更する指示が入力されたかどうか、すなわちスクロール釦80がクリックされたか、又は、一覧中央のデータ以外の位置のデータが選択されたかどうかを判断する。そして、変更指示があったときには、ステップS18に進み、変更指示が無かったときには、処理を終了する。
ステップS18において、CPU23は、選択状態表示部73の内容を変更し、選択されたデータが一覧中央に位置するようにする。すなわち、スクロール釦80がクリックされたときには、常に一覧中、中央部になるデータのブロック81が選択状態となるようにする。また、一覧中央のデータ以外の位置のデータのブロック81が選択されたときには、この選択したデータが中央部に位置し、選択状態となるようにする。
このように、複写するデータがICカード12に保存されてるデータの殆ど全てであるときには、選択状態表示部73が「非選択(〇)」のデータのブロック81を選択し、全指定釦78をクリックすることによって、全てを「選択(●)」に切り換え、ここから複写しないデータのブロック81を選択して指定釦77をクリックすることによって、個別的に「非選択(〇)」にする。また、複写するデータがICカード12に保存されているデータの中の僅かなデータであるときには、選択状態表示部73が「選択(●)」のデータのブロック81を選択し、全指定釦78をクリックすることによって、全てを「非選択(〇)」に切り換え、ここから複写するデータのブロック81を、選択して指定釦77をクリックすることによって、個別的に「選択(●)」にする。この後、複写開始釦79をクリックすることによって、ICカード12に保存されているデータは、HDD6に複写される。このような方法によれば、個別的に複写するデータを選択する場合よりも、選択操作回数を減らすことができ、複写するデータの選択操作を簡素化することができる。また、この情報処理装置1は、常にユーザが注目するデータを、ユーザが最も見やすい一覧の中央部に表示することで、視認性を良くすることができる。
以上の例では、ICカード12のオーディオデータをHDD6に複写する場合を説明したが、これに限定されるものではなく、以下の場合にも適用することができる。
1.光ディスク13からHDD6に複写するとき。
2.ディスクカートリッジ11からHDD6に複写するとき。
3.HDD6からディスクカートリッジ11に複写するとき。
4.HDD6からICカード12に複写するとき。
5.HDD6から光ディスク13に複写するとき。
6.ディスクカートリッジ11からICカード12に複写するとき。
7.ディスクカートリッジ11から光ディスク13に複写するとき。
8.ICカード12からディスクカートリッジ11に複写するとき。
9.ICカード12から光ディスク13に複写するとき。
10.EMDでHDD6、ディスクカートリッジ11、ICカード12、光ディスク13に複写するとき。
以上のように、情報処理装置1のHDD6には、光ディスク13に記録されたデータ、EMDでダウンロードしたデータ、ICカード12のデータ等種々の媒体のデータを保存することができる。このHDD6は、例えば40ギガバイト程度の大容量ハードディスクで構成されており、5000曲程度のオーディオデータを保存することができる。
HDD6にディスクカートリッジ11、ICカード12及び光ディスク13に記録されているオーディオデータをHDD6に保存するときには、図10に示すように、HDD6に保存されるオーディオデータ毎に、このオーディオデータが収録されているアルバム名と、オーディオデータの曲名と、オーディオデータのアーティスト名と、オーディオデータのHDD6への記録日時とが関連付けられる。各オーディオデータに関連付けられたアルバム名、曲名、アーティスト名及び記録日時は、HDD6内に保存されているオーディオデータを検索するときの検索キーワードとなる。
次に、オーディオデータがHDD6に保存される手順について図11を参照して説明すると、オーディオ/ビデオ入力部42、ディスクカートリッジドライブ7、ICカードドライブ8又は光ディスクドライブ9より入力されたオーディオデータは、サウンドインターフェース34を介してHDD6に保存される。このとき、オーディオデータは、サウンドインターフェース34に設けられた又はソフトウェアにより構成されたリッピング部91により、HDD6への保存形式にデータ変換され、また、アルバム名、曲名、アーティスト名及び記録日時が関連付けられた後、HDD6に保存される。具体的に、オーディオデータは、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3:商標)形式で、圧縮された後、HDD6に保存される。
なお、この圧縮形式は、これに限定されるものではなく、例えば、MPEG−2AAC(Motion Picture Expert Group 2 Advanced Audio Coding:商標)、MP3(MPEG-1 Audio Layer3:商標)、TwinVQ(Transform-Domain Weighted Interleave Vector Quantization:商標)、MS Audio(WMA:Windows Media Audio:商標)、Ogg Vorbis(商標)等の方式で行うようにしてもよい。
また、この圧縮されたオーディオデータを保存するとき関連付けられるアルバム名、曲名及びアーティスト名は、操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等により入力される。なお、アルバム名、曲名及びアーティスト名は、操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等で入力する他、ネットワーク15を介して、外部のデータベースにアクセスして取得するようにしてもよく、また、HDD6に構築されているデータベースを参照して取得するようにしてもよい。また、記録日時は、装置本体2が内蔵する時計を参照し、オーディオデータの保存時の日時とされる。
HDD6に保存されたオーディオデータを再生するときには、再生するオーディオデータがユーザにより選択されると、CPU23は、選択されたオーディオデータをHDD6より読み出され、再生処理される。この再生処理は、サウンドインターフェース34、オーディオDSP39、ディジタルアンプ40等で構成された再生部91で行われる。再生部91は、圧縮されているオーディオデータを伸長した後、イコライジング等の所定の信号処理を施した後、スピーカ92より出力する。
情報処理装置1では、このようにHDD6に保存された多くのオーディオデータの中からユーザが所望のオーディオデータを見つけ出すことができるように、検索用のソフトウェアがHDD6に保存されている。この情報処理装置1を機能的に説明すると、図11に示すように、この情報処理装置1は、ソフトウェアにより構成されるソート部93と検索部94とを有する。
ソート部93には、操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等からソート条件が入力される。具体的に、ソート部93は、アルバム名、曲名又はアーティスト名のどれでソートするかソート条件が入力されたとき、HDD6に保存されているデータを、各データのアルバム名、曲名又はアーティスト名を参照して、アルファベット順、50音順等の条件に従ってソートする。また、ソート部93は、ソート条件として記録日時が選択されたとき、HDD6に保存されているデータを、各データの記録日時を参照して、オーディオデータの記録の新しい順又は古い順にソートする。そして、ソート部93は、図13(B)に示すように、ソートされたデータ一覧をモニタ3に表示する。ソートされたデータは、先頭と最後のデータを繋げリング状に配列される。
検索部94には、操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等から検索キーワードが文字データとして入力される。また、検索部94には、マイク18より入力された音声データに対して音声認識処理を施した検索キーワードが入力される。検索部94は、入力された検索キーワードとHDD6に保存されている各オーディオデータのアルバム名、曲名又はアーティスト名を比較して検索を行い、検索結果を、モニタ3に表示する。操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等から検索キーワードとして文字データが入力されたとき、検索部94は、図13(C)に示すように、アルバム名、曲名又はアーティスト名の文字列の先頭からマッチングを行い、検索結果をモニタ3に表示する。また、マイク18より音声で検索キーワードが入力されたとき、検索部94は、アルバム名、曲名又はアーティスト名の文字列と認識結果とを比較し、検索結果をモニタ3に表示する。
次に、図12を参照して、オーディオデータの検索動作について説明すると、先ず、情報処理装置1は、検索用のプログラムが起動されると、図13(A)に示すような一覧表示画面101をモニタ3に表示する。この一覧表示画面101は、HDD6に保存されているオーディオデータの一覧を表示するものであり、各オーディオデータ毎に、このオーディオデータが収録されたアルバム名と、オーディオデータの曲名と、オーディオデータを演奏しているアーティスト名と、HDD6に保存した記録日時とが表示される。そして、一覧表示画面101には、オーディオデータが不規則に並んで一覧表示されている。
ステップS21において、ソート部93には、操作部17、遠隔操作装置5、入力装置4等からソート条件が入力される。そして、ステップS22において、ソート部93は、入力されたソート条件に応じて、オーディオデータをソートし、モニタ3に表示する。図13(B)の例では、ソート条件として、アーティスト名が入力され、この入力に応じて、ソート部93は、アーティスト名を参照して例えばアルファベット順にソートする。ソートされたデータは、先頭と最後のデータを繋げリング状に配列される。すなわち、図13(B)の例では、先頭のアーティスト名「Ann」の曲名「AAAAA」とアーティスト名「Tom」の曲名「YYYYY」とが繋がるようにされる。
ところで、上述した一覧表示画面50,71,101等は、背景画像に重畳するように表示される。また、以上のような検索結果により検索されたオーディオデータを再生するとき、モニタ3には、背景画像として、再生中のオーディオデータのスペクトルを表示する。例えば、再生される全てのオーディオデータは、サウンドインターフェース34を介して出力されるようになっており、サウンドインターフェース34は、再生中のオーディオデータを、高速フーリエ変換等の処理をし、周波数分析し、得られるスペクトルに応じた背景画像を生成し、これをモニタ3に表示することができるようにする。
そして、背景画像上に表示される一覧表示画面50,71,101等では、表示されたデータを見やすくするために、一覧表示された各データのブロックで、背景画像の透過率を変えて表示するようにしている。
すなわち、図14に示すように、情報処理装置1は、ソフトウェア等で実現される第1のミキサ111と第2のミキサ112とが設けられている。検索結果一覧を表示する一覧表示画面101を例に取り説明すると、第1のミキサ111には、記憶手段であるHDD6等に保存されている透過率テーブルより読み出した各ブロックの背景画像の透過率データと背景画像データが入力される。ここで、透過率データは、図15に示すように、検索キーワードと一致する又は最も近いオーディオデータが表示される一覧中央のブロック102aの背景画像110の透過率が0%となっており、中央部のブロック102aの隣接する上下のブロックは、両端に向かうに従って背景画像110の透過率が高くなるように設定されている。そして、第1のミキサ111は、透過率に従った背景画像データを第2のミキサ112に出力する。
第2のミキサ112には、この透過率に従った背景画像データと各ブロック102に表示されるアルバム名、曲名、アーティスト名、記録時間等の文字データが入力される。そして、第2のミキサ112は、文字データと透過率に従った背景画像データとを重畳し、これをモニタ3に出力する。
図15を用いて、モニタ3に表示される画面を説明すると、検索キーワードと一致する又は最も近いオーディオデータが表示される一覧中央のブロック102aは、透過率が0%となっており、背景画像が写らないようになっており、ユーザが最も注目しやすく表示されている。中央部のブロック102aの隣接する上下のブロック102b,102bは、透過率が最も背景画像110を透過しない透過率となっており、背景画像110が薄く表示され、文字データが鮮明に表示され、一覧中央のブロック102aに次いでユーザが注目するようになっている。ブロック102b,102bの上下に隣接する次のブロック102c,102cは、透過率がその次に背景画像110を透過しない透過率となっており、ブロック102b,102bに次ぐ明るさとなっており、ブロック102b,102bに次いでユーザが注目するようになっている。ブロック102c,102cの上下に隣接する次のブロック102d,102dは、透過率がその次に背景画像110を透過しない透過率、すなわち最も高い透過率となっており、最も暗くなっており、ユーザが最も注目しにくくなっている。すなわち、一覧中央のブロック102aの除くブロックは、両端に向かうに従って背景画像110の透過率が高くなるように設定され、両端に向かうほど文字データが見にくくなるようになっている。
以上のような表示方法によれば、一覧中央のブロック102aの背景画像110の透過率を0%とし、その両側のブロック102b〜102dの背景画像110の透過率を順に上げるようにして背景画像110を表示することで、すなわち両端に向かうにつれて暗くなるようにすることで、ユーザが先ず一覧中央のブロック102aに注目するようになり、また、これに次いでユーザが透過率の低い順、すなわち中央から外側に向かって注目するようになり、視認性を向上させることができる。
なお、この背景画像110の透過率の制御は、上述した一覧表示画面50,71,101に適用してもよい。また、中央部のブロック102aの背景画像110の透過率は、一覧表示画面50,71,101のように、ユーザが画面中で最も注目しやすくなるものであれば、特に0%に限定されるものではない。また、ブロック単位で透過率を変化させる他に、中央部のブロック102aの両側から徐々に背景画像110の透過率を上げるようにしてもよい。
ブロック102b〜102dの背景画像110の透過率を両端に向かって上げる制御は、以上のようにHDD6に設けた透過率テーブルに応じて行うようにする他、この情報処理装置1がパーソナルコンピュータと同様の機能を有するものであるから、インストールされているソフトウェアに応じて様々な一覧画面表示がされることもあり、従って、中央部のブロックからの距離に応じて透過率を算出し、この算出結果に応じて上述のような背景画像110の透過率を変化させた一覧表示画面を表示するようにしてもよい。
なお、以上説明した情報処理装置1の機能は、ハードウェアによって実現することも可能である。また、ソフトウェアによって実現するときには、これらの機能を有するソフトウェアが記録されたディスクカートリッジ11、ICカード12、光ディスク13を、ディスクカートリッジドライブ7、ICカードドライブ8、光ディスクドライブ9に装着し、HDD6にインストールすればよい。また、ネットワーク15を介してこのソフトウェアをダウンロードすることによってHDD6にインストールしてもよい。
1 情報処理装置、50 一覧表示画面、51 光ディスク用表示部、52 ハードディスク用表示部、53 選択状態表示部、54 順番表示部、55 曲名表示部、56 再生時間表示部、57 複写時間表示部、58 第1の指標部、59 曲名表示部、60 サイズ表示部、61 第2の指標部、62,63 スクロール釦、72 一覧表示画面、73 選択状態表示部、74 曲名表示部、75 アーティスト名表示部、76 再生時間表示部、77 指定釦、78 全指定釦、79 複写開始釦、80 スクロール釦、81 ブロック、101 一覧表示画面