JP2008176455A - 情報記録装置、コントローラ、アクセス装置、及びアクセス速度保証システム - Google Patents

情報記録装置、コントローラ、アクセス装置、及びアクセス速度保証システム Download PDF

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卓治 前田
Juichi Shiyouraiden
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Abstract

【課題】不揮発性メモリを用いたメモリカードにリアルタイムに動画が記録される場合や、複数のデータ記録が並行して要求される場合のデータ記録速度を保証することを目的とする。
【解決手段】情報記録装置21において、物理特性情報格納部27に、不揮発性メモリ26に対するアクセス保証速度の情報を含む不揮発性メモリ26の物理的な特性を示す情報を格納する。速度保証情報格納部28には、1つ以上の各アクセスを識別する識別子、各アクセスが要求する保証速度、及び各アクセスの実施状況を示す情報を含む各アクセスの速度保証に関する情報を格納する。さらに、速度保証制御部24は、各アクセスに対する実施可否判定を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報記録装置と、情報記録装置にアクセスするアクセス装置との組み合わせにおいて、情報記録装置へのアクセス速度を保証する情報記録装置、コントローラ、アクセス装置、及びアクセス速度保証システムに関する。
音楽コンテンツや、映像データなどのデジタルデータを記録する記録媒体には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、様々な種類が存在する。これら記録媒体の1種類である半導体メモリカードは、記録媒体の小型化が図れることから、デジタルスチルカメラや携帯電話端末など、小型の携帯機器を中心に急速に普及しつつある。
半導体メモリカードでは、記録素子としてNAND型フラッシュメモリと呼ばれる半導体素子が主に使用されている。NAND型フラッシュメモリは、データ書き込みに先立ち一旦データを消去する必要があり、この消去処理は消去ブロックと呼ばれるブロック単位でしか行えないことから、消去ブロック単位での書き込みが最速となるという特徴を持つ。
近年、NAND型フラッシュメモリは消去ブロックサイズの拡大、多値化などにより、大容量化が進んでおり、メモリカードも年々倍化する勢いで大容量化が進んでいる。そのため、メモリカードの用途も従来のオーディオや静止画の格納用途から、高画質動画の記録メディアとしての用途に広がりつつある。ムービー機器等で動画をリアルタイム記録する場合、撮影中に記録速度が低下してバッファがオーバーフローし、撮影が停止してしまう等の問題を回避するため、記録速度を保証する仕組みが必要となる。更に、動画撮影中に静止画を同時記録する等の用途では、複数のデータ記録に対して同時に記録速度を保証する仕組みが必要となる。
従来、複数のデータ記録に対して同時に記録速度を保証する仕組みとして、実時間を一定のスパン毎に分割し、各スパンを特定のアクセス主体に割り当てることにより、そのスパン内に発生する記録処理を特定のアクセス主体が占有し、記録速度を保証する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−204815号公報
しかしながら、上記の従来技術には次のような問題点がある。従来の方法では、実時間を分割した各スパンが特定のアクセス主体に占有されるため、例えスパン内に空き時間が発生しても他のアクセス主体に処理が割り当てられず、実効的な記録速度が低下する。
本発明では上記問題点に鑑み、情報記録装置に対して複数のアクセスを並行して実施する場合において、各データアクセスに対して同時にアクセス速度を保証しつつ、効率的なアクセス処理を実施できることを特徴とする、情報記録装置、コントローラ、アクセス装置、及びアクセス速度保証システムを提供することを目的とする。
本発明の情報記録装置は、データを格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、外部のアクセス装置からの要求に従い前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、前記物理特性情報格納部と前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部とを具備することを特徴とする。
また、前記情報記録装置に、前記物理特性情報格納部に格納された情報に基づきアクセス速度を保証するために必要な連続領域を確保し、ファイルデータを記録するファイルシステム制御部を更に備えるようにすると好ましい。
また、前記速度保証制御部は、前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求を受け付け、前記アクセス開始要求時に前記外部のアクセス装置が指定した要求速度の情報と、複数の所定単位処理数からなる所定連続領域アクセス処理内において、前記要求速度を満たすために必要となる単位処理数の情報とを前記1つ以上のアクセス開始要求毎に前記速度保証情報格納部に格納して、各々をセッションとして管理するようにしても良い。
また、前記速度保証制御部は、前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のセッションに対するアクセス実行要求を受け付け、前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションに対するアクセス実行要求であった場合のみ、前記不揮発性メモリに対するアクセス実行要求を許可するようにしても良い。
また、前記速度保証制御部は、前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションを決定し、前記決定したセッションのアクセス実行要求を前記外部のアクセス装置に発行するようにしても良い。
また、前記速度保証制御部は、前記外部のアクセス装置から発行される、前記不揮発性メモリへアクセス可能なセッションの識別子取得要求を受け付け、前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションを決定し、前記識別子取得要求の応答として前記決定したセッションの識別子を前記外部のアクセス装置に通知するようにしても良い。
また、前記情報記録装置は、一定周期毎に刻まれるクロックをカウントし、現在のクロックカウント値を保持するクロック管理部を更に備え、前記速度保証制御部は、前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求を受け付け、前記アクセス開始要求時に前記外部のアクセス装置が指定した要求速度の情報と、当該アクセスに対して次にアクセスが可能となるタイミングを示す情報とを前記速度保証情報格納部に格納して各々をセッションとして管理し、前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のセッションに対するアクセス実行要求を受け付け、前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッションに対して次にアクセスが可能となるタイミングを示す情報と、現在のクロックカウント値とを比較し、現在のクロックカウント値の方が大きければ前記セッションに対するアクセス実行要求を許可するようにしても良い。
本発明のコントローラは、データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置を管理するコントローラであって、前記情報記録装置は前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、外部のアクセス装置からの要求に従い前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部とを具備し、前記コントローラは前記物理特性情報格納部と、前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき、前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部を具備することを特徴とする。
本発明のアクセス装置は、データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置にアクセスするアクセス装置であって、前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、前記セッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置に発行し、前記アクセス実行要求に対して前記情報記録装置が実施した実施可否判定の結果を受信し、実施可能と判定された場合は当該セッションに対するアクセスを実施し、実施不可能と判定された場合は異なるセッションに対するアクセス実行要求を再度前記情報記録装置に対して発行する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とする。
また、本発明の別のアクセス装置は、データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置にアクセスするアクセス装置であって、前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置から受信し、当該セッションに対するアクセスを実施する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とする。
また、本発明の別のアクセス装置は、データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置にアクセスするアクセス装置であって、前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、前記情報記録装置に対して、前記不揮発性メモリへアクセス可能なセッションの識別子取得要求を発行し、前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションの識別子を前記情報記録装置から受信し、前記識別子に対応するセッションへのアクセスを実施する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とする。
本発明のアクセス速度保証システムは、データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置と、前記情報記録装置にアクセスするアクセス装置からなるアクセス速度保証システムであって、前記情報記録装置は、データを格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、前記アクセス装置からの要求に従い前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、前記物理特性情報格納部と前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部とを具備し、前記アクセス装置は、前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、前記セッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置に発行し、前記アクセス実行要求に対して前記情報記録装置が実施した実施可否判定の結果を受信し、実施可能と判定された場合は当該セッションに対するアクセスを実施し、実施不可能と判定された場合は異なるセッションに対するアクセス実行要求を再度前記情報記録装置に対して発行する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とする。
また、本発明の別のアクセス速度保証システムは、データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置と、前記情報記録装置にアクセスするアクセス装置からなるアクセス速度保証システムであって、前記情報記録装置は、データを格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、前記アクセス装置からの要求に従い前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、前記物理特性情報格納部と前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部とを具備し、前記アクセス装置は、前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置から受信し、当該セッションに対するアクセスを実施する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とする。
また、本発明の別のアクセス速度保証システムは、データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置と、前記情報記録装置にアクセスするアクセス装置からなるアクセス速度保証システムであって、前記情報記録装置は、データを格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、前記アクセス装置からの要求に従い前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、前記物理特性情報格納部と前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部とを具備し、前記アクセス装置は、前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、前記情報記録装置に対して、前記不揮発性メモリへアクセス可能なセッションの識別子取得要求を発行し、前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションの識別子を前記情報記録装置から受信し、前記識別子に対応するセッションへのアクセスを実施する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とする。
本発明によれば、情報記録装置に対して複数のアクセスを並行して実施する場合において、各データアクセスに対して同時にアクセス速度を保証しつつ、効率的なアクセス処理を実施することが可能となる。
以下、本発明の情報記録装置、コントローラ、アクセス装置、及びアクセス速度保証システムについて、図面を参照しつつ説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるアクセス装置、情報記録装置の構成図である。図1において情報記録装置21は複数の外部のアクセス装置11、12、及び13に接続されている。各アクセス装置11、12、及び13は、情報記録装置アクセス部14を含み、情報記録装置21へのアクセスを行う。本実施の形態1におけるアクセス装置11、12、及び13は、情報記録装置21に対するデータの読み書き処理において速度保証を実現するため、情報記録装置21との間でアクセス可否に関する情報を送受信する。情報記録装置アクセス部は、この情報の送受信を実施する制御部であり、従来のアクセス装置には存在しないものである。
また、図1において情報記録装置21はデータを格納する記録媒体である不揮発性メモリ26を含み、更にアクセス装置11、12、及び13とコマンドやデータを送受信するインタフェースであるホストインタフェース部22、データをファイルとして管理するファイルシステム制御部23、複数のアクセス装置11、12、及び13から不揮発性メモリ26への同時アクセスに対して速度保証を実現するための処理を行う速度保証制御部24、不揮発性メモリ26を制御する不揮発性メモリ制御部25、不揮発性メモリ26の容量や領域管理単位などの情報記録装置21の物理的な特性を格納する物理特性情報格納部27、速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部28を含む。本実施の形態1における情報記録装置21は、速度保証情報格納部28に格納した情報を元に速度保証制御部24が、複数のアクセス装置11、12、及び13からのアクセス処理を制御することにより、不揮発性メモリ26へのアクセス速度を保証する。また、情報記録装置21内にファイルシステム制御部23を設け、アクセス速度を保証するために必要な連続領域の確保を行う。本発明の実施の形態におけるアクセス装置11、12、及び13と情報記録装置21は、これらの仕組みにより、アクセス速度の保証と、効率的なアクセス処理を両立させることを特徴とする。
本実施の形態1におけるアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21の詳細を説明する前に、情報記録装置21に含まれる不揮発性メモリ26について、図2を用いて説明する。図2は不揮発性メモリ26の構成例を示した図である。ここでは不揮発性メモリ26としてNAND型フラッシュメモリの場合を想定して説明する。NAND型フラッシュメモリは2KB程度のページと呼ばれる管理単位毎にデータを書き込むことが可能であるが、既に書き込まれたデータを上書きする場合は、16KB程度の消去ブロック単位で一旦データを消去した後、データをページ単位で書き込む必要がある。そのため、情報記録装置21内部の不揮発性メモリ制御部25により、不揮発性メモリ26はこの消去ブロック単位(消去ブロック0_0、消去ブロック0_1など)で管理されている。また、ハードディスクやフレキシブルディスクなど、既存のメディアとの互換性を取り易くするため、512バイトなどのセクタと呼ばれる単位で領域を管理しており、アクセス装置11、12、及び13からの読み書きは、このセクタ単位で実施できるようにしている。図2では、物理セクタ番号(PSN)で管理される各セクタが32個集まって16KBの消去ブロックを構成している例を示している。また、情報記録装置21では複数の不揮発性メモリ26を使用して並列に記録することにより記録速度を向上させる場合がある。図2では、2枚の不揮発性メモリ26を使用する例を示している。更に、このように複数枚の不揮発性メモリ26を使用する場合、複数個の消去ブロックに並列に記録できるよう、複数個の消去ブロックを集めて1つの論理ブロックとして管理する方法がある。図2では、2つの論理ブロックを1つの論理ブロックとして管理する例を示している。このような場合、論理ブロック単位でアクセス装置11、12、及び13からデータを記録すれば、不揮発性メモリ26に対して高速にデータを記録することが可能となる。本実施の形態1では、記録単位としてこの論理ブロック単位での記録を実施する例について説明する。
次に、従来のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順を図3から図5を用いて説明する。図3はアクセス装置側におけるデータ記録手順を示した図であり、以下の手順によりデータを記録する。
(S301)アクセス装置が情報記録装置に対して、Write(Size、Addr)のような形式のWriteコマンドを発行する。Sizeでは書き込みデータサイズを指定し、Addrでは書き込み先のアドレスを指定する。
(S302)S301で発行したWriteコマンドのレスポンスを情報記録装置から受信し、Writeコマンドが正常に受け付けられたか判定する。
(S303)S302の判定の結果、正常に受け付けられなかったと判定した場合、エラーが発生したため処理を終了する。
(S304)S302の判定の結果、正常に受け付けられたと判定した場合、書き込みデータを情報記録装置に送信する。
(S305)情報記録装置は送信されたデータを不揮発性メモリに書き込んでいる間ビジー信号をアクセス装置に送信し続けるため、このビジー信号が解除されるまでアクセス装置は待機する。
(S306)ビジー信号が解除された後、全ての記録が終了したか判定する。まだ書き込みデータが残っている場合は、S301の処理に戻り、再度Writeコマンド送信から処理を繰り返す。また全ての記録が終了した場合、処理を終了する。
また同様に情報記録装置側は、図4に記載した以下の手順によりデータを記録する。
(S401)アクセス装置が情報記録装置に対して発行した、Writeコマンドを受信する。Writeコマンドは図3で説明したように、Write(Size、Addr)のような形式であるものとする。
(S402)次にS401で受信したWriteコマンドの引数が正しいか判定する。
(S403)Sizeが不揮発性メモリの全容量よりも大きい場合や、Addrが存在しないアドレスを示していた場合等、引数が異常であると判定した場合は、エラーレスポンスをアクセス装置に送信して処理を終了する。
(S404)S402の判定処理において引数が正しいと判定した場合は、正常にWriteコマンドを受け付けた旨を示す正常なレスポンスをアクセス装置に送信する。
(S405)次にアクセス装置から書き込みデータを受信する。
(S406)S405で受信したデータを記録している最中であることを示すビジー信号の送信を開始する。
(S407)S405で受信したデータを不揮発性メモリに記録する。
(S408)S407の記録処理が終了した後、ビジー信号の送信を終了し、処理を終了する。アクセス装置はビジー信号の送信終了により、データ記録が終了したことを把握する。
図3のアクセス装置側の処理、図4の情報記録装置側の処理を時系列に並べたシーケンス例を図5に示す。このように従来のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順では、アクセス装置が発行するWriteコマンドに対して情報記録装置側が同期的にデータ記録処理を行う。この際、複数のデータ記録が並行して実施されるような場合においても、情報記録装置はどのアクセス装置から発行されたWriteコマンドであるかを意識することなく、Writeコマンドの指示通りにデータを記録する。そのため、一方のアクセス装置が頻繁にWriteコマンドを発行した場合、他方のアクセス装置が発行するWriteコマンドが受け付けられず、速度が保証できない場合が生じる。
この問題に対しては前述したように、実時間を一定のスパン毎に分割して管理する方法が提案されているが、各スパンが特定のアクセス主体に占有されるため、実効的な記録速度が低下するという問題が生じる。本発明は上記問題を解決し、情報記録装置に対して複数のアクセスを並行して実施する場合において、各データアクセスに対して同時にアクセス速度を保証しつつ、効率的なアクセス処理を実現する方法を提案するものである。
続いて、本実施の形態1のアクセス装置11、12、及び13と情報記録装置21におけるデータ記録手順を図6から図9を用いて説明する。図6はアクセス装置11、12、及び13側におけるデータ記録手順を示した図であり、以下の手順によりデータを記録する。
(S601)アクセス装置11、12、及び13が情報記録装置21に対して、OpenSession(Name、Speed)のような形式でセッション確立用のOpenSessionコマンドを発行する。Nameでは記録しようとしているファイルの名称等のセッションを識別するための情報を指定し、Speedでは必要とする速度保証値を指定する。
(S602)S601で発行したOpenSessionコマンドのレスポンスを情報記録装置21から受信し、OpenSessionコマンドが正常に受け付けられたか判定する。またこのレスポンスで、S601で発行したOpenSessionコマンドにより確立したセッションに付与されたIDであるSessionIDを取得する。
(S603)S602の判定の結果、正常に受け付けられなかったと判定した場合、エラーが発生したため処理を終了する。
(S604)S602の判定の結果、正常に受け付けられたと判定した場合、情報記録装置21に対してWriteStream(SessionID)のような形式のWriteStreamコマンドを発行する。SessionIDではS602において受信したOpenSessionコマンドのレスポンスから取得したSessionIDを指定する。
(S605)S604で発行したWriteStreamコマンドのレスポンスを情報記録装置21から受信し、WriteStreamコマンドが正常に受け付けられたか判定する。
(S606)S605の判定の結果、正常に受け付けられなかったと判定した場合、別のセッションの書き込みに変更し、S604から処理を継続する。例えば、SessionID=A、SessionID=Bの2つのセッションを同時に確立している場合に、SessionID=Aを指定して発行したWriteStreamコマンドが失敗した場合、SessionID=Bを指定して再度WriteStreamコマンドを発行し直す。図6のフローでは記載していないが、現在確立している全てのセッションに対してWriteStreamコマンドに失敗した場合、何らかの原因によりエラーが発生しているため、エラー終了するものとする。
(S607)S605の判定の結果、正常に受け付けられたと判定した場合、書き込みデータを情報記録装置21に送信する。
(S608)情報記録装置21は送信されたデータを不揮発性メモリ26に書き込んでいる間ビジー信号をアクセス装置11、12、及び13に送信し続けるため、このビジー信号が解除されるまでアクセス装置11、12、及び13は待機する。
(S609)ビジー信号が解除された後、全ての記録が終了したか判定する。まだ書き込みデータが残っている場合は、S604の処理に戻り、再度WriteStreamコマンド送信から処理を繰り返す。また全ての記録が終了した場合、処理を終了する。
次に情報記録装置21側のデータ記録処理を、図7、図8を用いて説明する。図7は情報記録装置21がOpenSessionコマンドを受信した場合の処理手順を示し、図8は情報記録装置21がWriteStreamコマンドを受信した場合の処理手順を示している。まず始めに図7のOpenSessionコマンド受信時の処理手順について説明する。
(S701)アクセス装置11、12、及び13が情報記録装置21に対して発行した、OpenSessionコマンドを受信する。OpenSessionコマンドは図6で説明したように、OpenSession(Name、Speed)のような形式であるものとする。
(S702)次にS701で受信したOpenSessionコマンドの引数が正しいか判定する。
(S703)Nameに識別不能な名称が指定されていた場合等、引数が異常であると判定した場合、エラーレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信して処理を終了する。
(S704)引数が正常であると判定した場合、次にS701で受信したOpenSessionコマンドで指定されたSpeedの引数を確認し、保証可能な速度値であるか否かを元に、セッションの確立可否を判定する。保証不可能であると判定した場合は、エラーレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信して処理を終了する。
(S705)S704の判定処理において保証可能であると判定した場合は、セッション情報を速度保証情報格納部28に登録する。セッション情報の詳細については後述する。
(S706)次に、正常にOpenSessionコマンドを受け付けた旨を示す正常なレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信し、処理を終了する。
続いて、図8のWriteStreamコマンド受信時の処理手順について説明する。
(S801)アクセス装置11、12、及び13が情報記録装置21に対して発行した、WriteStreamコマンドを受信する。WriteStreamコマンドは図6で説明したように、WriteStream(SessionID)のような形式であるものとする。
(S802)次にS801で受信したWriteStreamコマンドの引数が正しいか判定する。
(S803)SessionIDに識別不能なIDが指定されていた場合等、引数が異常であると判定した場合、エラーレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信して処理を終了する。
(S804)引数が正常であると判定した場合、次にS801で受信したWriteStreamコマンドで指定されたSessionIDの引数を確認し、速度保証情報格納部28に格納されている情報を元に、指定されたSessionIDに対応するセッションに記録を許可するか否かを判定する。記録不可と判定した場合は、エラーレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信して処理を終了する。また、速度保証情報格納部28に格納されている情報や、記録可否判定の詳細については後述する。
(S805)S804の判定処理において記録可能と判定した場合は、正常にWriteStreamコマンドを受け付けた旨を示す正常なレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信する。
(S806)次にアクセス装置11、12、及び13から書き込みデータを受信する。
(S807)S806で受信したデータを記録している最中であることを示すビジー信号の送信を開始する。
(S808)S806で受信したデータを不揮発性メモリ26に記録する。この際、ファイルシステム制御部23が、記録速度を保証するために必要となる連続領域を確保した上で、その領域にデータを記録する。
(S809)S808の記録処理が終了した後、速度保証情報格納部28に格納された情報を更新する。この更新処理の詳細については後述する。
(S810)最後に、ビジー信号の送信を終了し、処理を終了する。アクセス装置11、12、及び13はビジー信号の送信終了により、データ記録が終了したことを把握する。
図6のアクセス装置側の処理、図7、図8の情報記録装置側の処理を時系列に並べたシーケンス例を図9に示す。図9の例では、“AAA.mod”と“BBB.mod”という名称を持つ2つのセッションを同時に実施する場合を想定している。最初に各セッションに対するOpenSessionコマンドを発行し、それぞれA、BというSessionIDを得る。その後、SessionID=Aを指定してWriteStreamコマンドを発行し、Data1を記録する。続いて再度SessionID=Aを指定してWriteStreamコマンドを発行した所、情報記録装置21におけるS804の記録可否判定により「記録不可」と判定され、アクセス装置11、12、及び13は「記録不可」のレスポンスを受信する。そこでアクセス装置11、12、及び13は、次にSessionID=Bを指定してWriteStreamコマンドを発行することにより、異なるセッションの記録処理に切り替える。異なるセッションへの切り替えは、例えば複数のアクセス装置からWriteStreamコマンドを共通のFIFO型のメモリに蓄積し、順次WriteStreamコマンドを情報記録装置21に発行するようにして、WriteStreamコマンドが失敗した場合にはFIFO型のメモリの先頭から最も近い位置に存在している異なるSessionIDを持つWriteStreamコマンドを使用する等により実現することが可能である。このようにしてセッションを切り替えることで発行されたSessionID=Bに対するWriteStreamコマンドは正常に受け付けられ、Data2が記録される。
このように情報記録装置21がS804の処理により、書き込み要求のあったセッションに対する記録可否を判定し、必要に応じて記録を拒否することで、複数のデータ記録が並行して実施された場合においても、特定のデータ記録にのみ処理が集中して他方のデータ記録に対する速度保証が行えない状態を回避することが可能となる。
続いて、速度保証情報格納部28と、S804の記録可否判定処理の詳細について、図10を用いて説明する。図10では物理特性情報格納部27に格納される情報である物理特性情報101、速度保証情報格納部28に格納される速度保証情報であるセッション情報102と優先度決定テーブル103を示している。物理特性情報101は、情報記録装置21の物理的な特性を示す情報であり、情報記録装置21が保証可能な最大の速度である最大保証速度、情報記録装置21が不揮発性メモリ26を管理している論理的な領域単位である論理ブロックサイズ、速度保証を実現するために必要となる最小の記録単位等の情報が含まれる。図10の例では、最大保証速度が16MB/s、論理ブロックサイズが512KB、記録単位が32KBの場合を示している。すなわち、この情報記録装置21は、最大で16MB/sのアクセス速度を保証することが可能であり、速度保証時にはファイルシステム制御部23が512KBの連続領域長を確保してデータを記録する必要があり、またアクセス装置11、12、及び13からの最小のデータ記録単位は32KBであることを意味する。このように、物理特性情報101は、情報記録装置21内のファイルシステム制御部23、並びに速度保証制御部24が速度保証を実現する際のパラメータとして使用される。
一方、セッション情報102は、速度保証を実現する際にアクセス装置11、12、及び13と確立する複数のセッションに関する情報であり、OpenSessionコマンドが発行された際に、そのセッションに関する情報が登録される。各セッションにおけるアクセスは物理特性情報101に格納された記録単位毎に実施され、各記録単位に対応する記録処理を“スロット”と呼び管理する。すなわち1つのスロットに対応する処理は、1つの記録単位分のデータ記録処理に相当する。セッション情報102は、セッションを識別するIDであるSessionID、各セッションが必要とする要求速度、その要求速度を保証するために必要となる1つの論理ブロック内の必要処理スロット数及び最大待ち可能スロット数等の情報を含む。情報の登録は、次の手順で行われる。(1)OpenSessionコマンドが発行された際に引数Speedで指定された値を要求速度として登録する。(2)物理特性情報101と、要求速度の値を元に論理ブロック内の必要処理スロット数を算出する。例えば、最大保証速度が16MB/s、論理ブロックサイズが512KB、記録単位が32KB、要求速度が2MB/sの場合、1つの論理ブロックサイズに含まれる記録単位の数は16となる。この16個のスロット全てを使用してデータを記録した場合に16MB/sの速度が保証できることから、2MB/sを保証する場合は、16個のスロットの内2個のスロットを使用してデータを記録すれば良いことになる。そのため、論理ブロック内の必要処理スロット数は“2”と算出される。(3)論理ブロック内の必要処理スロット数から論理ブロック内の最大待ち可能スロット数を算出する。上記の例の場合、16スロットの内2個のスロットを用いてデータを記録することから、残り14個のスロットに対してはデータ記録を行わず記録処理を待機していても良いことになる。すなわち、論理ブロック内の最大待ち可能スロット数は“14”と算出される。(4)最後にセッションを識別するためのIDであるSessionIDを付与する。例えばSessionIDとして“A”を付与する。図10では上記の説明で示したセッションの例を含む、合計2つのセッションが登録された状態を示している。
次に優先度決定テーブル103について説明する。優先度決定テーブル103は、セッション情報102を元に現在確立されている各セッションの優先度を管理し、どのセッションに対して記録を許可するかを判定する処理に使用される。優先度決定テーブル103は、各セッションの現在の処理スロット数、各セッションの現在の最大待ち可能スロット数、判定結果としてどのセッションに記録を許可したかを示す記録実行セッションの情報を含む。以下、図10を用いて優先度決定テーブルの使用方法について説明する。
優先度決定テーブルは、スロット番号毎に管理されており、各スロット番号は記録単位毎の記録処理を時系列に並べたものに対応している。すなわち、アクセス装置11、12、及び13からの最初の記録単位(32KB)の記録処理はスロット番号1に対応し、引き続く次の記録単位の記録処理はスロット番号2に対応する。このように本発明の実施の形態の情報記録装置21は、アクセス装置11、12、及び13からの記録処理を記録単位毎の処理として優先度を管理している。
スロット番号1の部分は優先度決定テーブルの初期状態を示しており、SessionID=Aのセッション(以下セッションA)、SessionID=Bのセッション(以下セッションB)のそれぞれに対する処理スロット数は“0”が設定される。また、セッションA、セッションBのそれぞれに対する最大待ち可能スロット数は、セッション情報102を元に“14”、“8”が設定される。この状態で、スロット番号1の記録処理でいずれのセッションに対する記録を許可するかは、最大待ち可能スロット数を比較して数値の小さい方のセッションを選択することで実施する。すなわち、セッションA、セッションBの最大待ち可能スロット数を比較すると“14”と“8”であり、セッションBの方が小さいことから、セッションBを記録可能セッションとして選択する。よって、スロット番号1の記録実行セッションの欄には“B”が設定され、S804の処理においてセッションBに対するWriteStreamコマンドを受信した場合に限り、書き込みを許可する。
次に、スロット番号2の欄ではスロット番号1でセッションBの記録が実施されたためセッションBの処理スロット数は1加算され“1”に変化する。セッションAの処理スロット数は“0”のままである。また、セッションAは記録されなかったためスロット番号1の期間“待ち”状態にあり、スロット番号2のセッションAの最大待ち可能スロット数は1減算され“13”に変化する。セッションBの最大待ち可能スロット数は“8”のままである。この状態で先と同様にセッションA、セッションBの最大待ち可能スロット数を比較し、値の小さいセッションBを記録可能セッションと判定する。
以下同様の処理を繰り返し、最大待ち可能スロット数が小さいセッションを記録可能セッションと判定し、順次データ記録を実施する。また、スロット番号7のようにセッションA、セッションBの最大待ち可能スロット数が同数になった場合は、先に確立されたセッションを優先する等のルールに従い、いずれか一方のセッションを選択する。図10の例では、セッションAを優先的に選択する場合を示している。
更に、各セッションに対する処理スロット数が論理ブロック内の必要処理スロット数に達した場合、処理スロット数を“0”に、最大待ち可能スロット数を論理ブロック内の最大待ち可能スロット数に初期化する。例えば図10の例ではスロット番号10の箇所でセッションAの処理スロット数が論理ブロック内の必要処理スロット数である“2”に達しており、この時点でセッションAの処理スロット数を“0”に、最大待ち可能スロット数を“14”に初期化する。同様にスロット番号11の時点においてセッションBの各値を初期化する。
このように本実施の形態1における情報記録装置21は、物理特性情報101と、速度保証情報(セッション情報102、優先度決定テーブル103)を元に、各セッションのアクセス可否を判定する。これにより、複数のデータアクセスが並行して実施された場合においても、一方のデータアクセスにのみ処理が集中し、他方のデータアクセスの速度保証が行えなくなるといった問題を回避することが可能となる。更に、図10で説明した優先度決定テーブル103の管理により、各スロットで優先度の高いセッションを一意に決定するため、各処理スロットが“待ち”の状態になることなく、各セッションに対するデータアクセスを実施することができ、効率的にデータアクセスを実施することが可能である。また、情報記録装置21内部にファイルシステム制御部23を含むことで、論理ブロックサイズを意識した連続領域の割り当てを情報記録装置21が行うため、アクセス装置11、12、及び13は速度保証時に必要となる連続領域の配置を管理する必要がなく、アクセス装置11、12、及び13の負担を軽減することが可能となる。
尚、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないのは勿論である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施変更することができる。本実施の形態1で使用した数値は一例であり、その他の値を使用しても良い。例えば、図10において最大保証速度を16MB/s、論理ブロックサイズを512KB、記録単位を32KBとして説明したが、その他の値に本発明を適用しても良い。
また、物理特性情報格納部27、速度保証情報格納部28に格納する情報は、本実施の形態1における記録可否判定が行えるものであれば、図10で説明した情報以外の形式を取っても良い。例えば優先度決定テーブル103はスロット番号毎に情報を保持するテーブル上の形式を取る場合について説明したが、時系列で最新のスロット番号に関する情報のみ保持していれば記録可否判定が実施できるため、処理スロット数や最大待ち可能スロット数、記録実行セッションに関する情報として1つのスロット番号に対応する情報のみを保持する形式としても良い。
また、本実施の形態1ではファイルシステム制御部23を情報記録装置21内に含む構成について説明したが、従来のアクセス装置同様、アクセス装置11、12、及び13側に含ませる構成としても良い。この場合、速度保証に必要となる連続領域長の確保をアクセス装置11、12、及び13側が実施することになる。
また、不揮発性メモリ26としてNAND型フラッシュメモリを使用する例について説明したが、FeRAMやNOR型フラッシュメモリ等、その他の記録素子を使用しても良く、枚数についても1枚以上の任意の枚数で構成しても良い。
また、情報記録装置21に対して複数のアクセス装置11、12、及び13から並列にアクセスする場合について説明したが、1つのアクセス装置であっても複数のアクセスを並列に実施する場合に本発明を適用しても良い。例えば、ムービー機器において動画を記録しつつ、任意のタイミングで静止画も記録する等の用途において本発明を適用しても良い。
また、情報記録装置21に対するアクセスとしてデータ記録処理を例に説明したが、データ再生処理に関しても同様の手順によりアクセス処理の優先度を管理して、速度保証を実現する構成としても良い。
(実施の形態2)
図11から図13は、本発明の実施の形態2のアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21におけるデータ記録手順を示した図である。本実施の形態2におけるアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21の構成は図1に示した構成と同じである。また、物理特性情報格納部27、速度保証情報格納部28に格納する情報や、各セッションに対する記録可否判定処理も図10に示したものと同じである。本実施の形態2が、先の実施の形態1と異なる点は、アクセス装置11、12、及び13と情報記録装置21との間のデータ記録処理手順が異なる点である。以下、このデータ記録処理手順について、図11から図13を用いて説明する。
図11はアクセス装置11、12、及び13側におけるデータ記録手順を示した図であり、以下の手順によりデータを記録する。
(S1101)アクセス装置11、12、及び13が情報記録装置21に対して、OpenSession(Name、Speed)のような形式でセッション確立用のOpenSessionコマンドを発行する。Nameでは記録しようとしているファイルの名称等のセッションを識別するための情報を指定し、Speedでは必要とする速度保証値を指定する。
(S1102)S1101で発行したOpenSessionコマンドのレスポンスを情報記録装置21から受信し、OpenSessionコマンドが正常に受け付けられたか判定する。またこのレスポンスで、S1101で発行したOpenSessionコマンドにより確立したセッションに付与されたIDであるSessionIDを取得する。
(S1103)S1102の判定の結果、正常に受け付けられなかったと判定した場合、エラーが発生したため処理を終了する。
(S1104)S1102の判定の結果、正常に受け付けられたと判定した場合、情報記録装置21から発行されるコマンドを待つ。暫くの後、アクセス装置11、12、及び13は情報記録装置21から発行されたRequestData(SessionID)のような形式のRequestDataコマンドを受信する。
(S1105)S1104で受信したRequestDataコマンドの引数をチェックする。引数SessionIDに識別不能なIDが指定されていた場合等、引数が異常であると判定した場合は、エラーレスポンスを情報記録装置21に送信して処理を終了する。
(S1106)S1105の判定の結果、正常なSessionIDが指定されていた場合、指定されたSessionIDに対応するセッションの書き込みデータを情報記録装置21に送信する。
(S1107)情報記録装置21は送信されたデータを不揮発性メモリ26に書き込んでいる間ビジー信号をアクセス装置11、12、及び13に送信し続けるため、このビジー信号が解除されるまでアクセス装置11、12、及び13は待機する。
(S1108)ビジー信号が解除された後、全ての記録が終了したか判定する。まだ書き込みデータが残っている場合は、S1104の処理に戻り、再度RequestDataコマンドの受信から処理を繰り返す。また全ての記録が終了した場合、処理を終了する。
次に情報記録装置21側のデータ記録処理を、図12を用いて説明する。情報記録装置21がOpenSessionコマンドを受信した場合の処理手順は、実施の形態1において図7を用いて説明した処理と同じであるため、説明を割愛する。ここでは、図12を用いて、情報記録装置21がRequestDataコマンドを送信する場合の処理手順について説明する。
(S1201)速度保証情報格納部28に格納されている情報を元に、最も優先度の高いセッションのSessionIDを決定する。優先度の決定は実施の形態1同様、図10で示す優先度決定テーブル103に基づき、最大待ち可能スロット数の最も少ないセッションを優先度の高いセッションと決定する。
(S1202)S1201で決定したSessionIDを引数として、アクセス装置11、12、及び13に対してRequestData(SessionID)のような形式のRequestDataコマンドを発行する。
(S1203)S1202で発行したRequestDataコマンドに対するレスポンスとしてアクセス装置11、12、及び13から書き込みデータを受信する。書き込みデータの受信に成功した場合、S1207の処理に進む。書き込みデータの受信に失敗した場合、S1204の処理に進む。
(S1204)書き込みデータの受信に失敗した場合、データ記録処理を終了するか判定する。この判定は、S1202で発行したRequestDataコマンドのレスポンスとしてアクセス装置11、12、及び13が返してきた情報を元に、アクセス装置11、12、及び13が指定セッションのデータ記録を終了する意思があるか否かを判定することで実施される。具体的には、レスポンスの付加情報において“記録終了”を意味するビットが立っているか否かで判定することが可能である。
(S1205)データ記録処理を終了すると判定した場合、正常に処理を終了する。
(S1206)データ記録処理を終了しないと判定した場合、何らかの原因により書き込みデータの取得に失敗したため、エラーが発生したと判断し、エラー終了する。
(S1207)S1203で受信したデータを記録している最中であることを示すビジー信号の送信を開始する。
(S1208)S1203で受信したデータを不揮発性メモリ26に記録する。この際、ファイルシステム制御部23が、記録速度を保証するために必要となる連続領域を確保した上で、その領域にデータを記録する。
(S1209)S1208の記録処理が終了した後、速度保証情報格納部28に格納された情報を更新する。この更新処理は実施の形態1で説明した処理と同様の処理であるため詳細な説明は割愛する。
(S1210)S1209の更新処理が完了した後、ビジー信号の送信を終了し、S1201に戻り処理を継続する。
図11のアクセス装置側の処理、図12の情報記録装置側の処理を時系列に並べたシーケンス例を図13に示す。図13の例では、“AAA.mod”と“BBB.mod”という名称を持つ2つのセッション(以降、セッションA、セッションBと記載)を同時に実施する場合を想定している。最初に各セッションに対するOpenSessionコマンドを発行し、それぞれA、BというSessionIDを得る。その後、情報記録装置21は各セッションの優先度を判定した結果、セッションAの優先度が高いと判断し、アクセス装置11、12、及び13に対してSessionID=Aを指定してRequestDataコマンドを発行する。アクセス装置11、12、及び13はセッションAの書き込みデータとしてData1を情報記録装置21に送信し、情報記録装置21がData1を不揮発性メモリ26に記録する。続いて情報記録装置21は再度各セッションの優先度を判定し、今度はセッションBの優先度が高いと判断し、アクセス装置11、12、及び13に対してSessionID=Bを指定してRequestDataコマンドを発行する。アクセス装置11、12、及び13はセッションBの書き込みデータとしてData2を情報記録装置21に送信し、情報記録装置21がData2を不揮発性メモリ26に記録する。次も同様の処理を繰り返し、セッションAの書き込みデータとしてData3を不揮発性メモリ26に記録する。
以上説明したように、本発明の実施の形態2におけるアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21は、情報記録装置21に対する複数のアクセスを並行して実施する場合において、情報記録装置21が各セッションの優先度を判定し、その判定結果に基づいてアクセス装置11、12、及び13へデータ送信を要求する。これにより、実施の形態1ではアクセス装置11、12、及び13が各セッションのWriteStreamコマンドを繰り返し実施して優先度の高いセッションを模索する必要があったのに比べ、情報記録装置21が必要とするセッションのデータを即座にアクセス装置11、12、及び13から取得することができ、効率的にデータを取得して不揮発性メモリ26に記録することが可能となる。
尚、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないのは勿論である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施変更することができる。本発明の実施の形態1で記載した各種変形例を本発明の実施の形態2に適用しても良い。
更に、本実施の形態2では、情報記録装置21が最も優先度の高いセッションのデータをRequestDataコマンドによりアクセス装置11、12、及び13に要求する方法について説明した。しかしながら、動画記録等ではエンコーダから一定のレートでアクセス装置11、12、及び13内のバッファメモリに動画データが蓄積されるため、情報記録装置21がRequestDataコマンドを発行した時点で書き込みデータがバッファメモリ内に未だ存在しない場合が考えられる。このような場合、アクセス装置11、12、及び13がRequestDataコマンドのレスポンスとして、情報記録装置21に待機してもらいたい時間の情報を通知すると良い。例えば、レスポンスとして200msecという情報を情報記録装置21に通知し、情報記録装置21側で200msec待機した後に再度RequestDataコマンドをアクセス装置11、12、及び13に発行することにより、その間にアクセス装置11、12、及び13側のバッファメモリ内に書き込みデータが生成され、データを情報記録装置21に送信することが可能となる。また別の方法として、レスポンスに当該セッションのデータ送信をスキップする命令を含ませても良い。例えば、SessionID=Aが指定されたRequestDataコマンドをアクセス装置11、12、及び13が受信し、該当セッションのデータが準備出来ていなかった場合、レスポンスとして“スキップ”を意味する情報を情報記録装置21に通知する。この場合、情報記録装置21は、SessionID=Aのデータ要求をスキップし、次に優先度の高いセッションを検索し、そのSessionIDを指定して再度RequestDataコマンドをアクセス装置11、12、及び13に通知する。これにより、アクセス装置11、12、及び13側のバッファメモリ上に書き込みデータが生成されているセッションに処理を移し、効率的にデータを記録することが可能となる。
(実施の形態3)
図14から図16は、本発明の実施の形態3のアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21におけるデータ記録手順を示した図である。本実施の形態3におけるアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21の構成は図1に示した構成と同じである。また、物理特性情報格納部27、速度保証情報格納部28に格納する情報や、各セッションに対する記録可否判定処理も図10に示したものと同じである。本実施の形態3が、先の実施の形態1、実施の形態2と異なる点は、アクセス装置11、12、及び13と情報記録装置21との間のデータ記録処理手順が異なる点である。以下、このデータ記録処理手順について、図14から図16を用いて説明する。
図14はアクセス装置11、12、及び13側におけるデータ記録手順を示した図であり、以下の手順によりデータを記録する。
(S1401)アクセス装置11、12、及び13が情報記録装置21に対して、OpenSession(Name、Speed)のような形式でセッション確立用のOpenSessionコマンドを発行する。Nameでは記録しようとしているファイルの名称等のセッションを識別するための情報を指定し、Speedでは必要とする速度保証値を指定する。
(S1402)S1401で発行したOpenSessionコマンドのレスポンスを情報記録装置21から受信し、OpenSessionコマンドが正常に受け付けられたか判定する。またこのレスポンスで、S1101で発行したOpenSessionコマンドにより確立したセッションに付与されたIDであるSessionIDを取得する。
(S1403)S1402の判定の結果、正常に受け付けられなかったと判定した場合、エラーが発生したため処理を終了する。
(S1404)S1402の判定の結果、正常に受け付けられたと判定した場合、情報記録装置21に対して、GetRequestSessionIDコマンドを発行する。GetRequestSessionIDコマンドは、情報記録装置21から現在最も優先度の高いセッションに対応するSessionIDを取得するコマンドであり、特に引数は存在しない。
(S1405)S1404で発行したGetRequestSessionIDコマンドのレスポンスを情報記録装置21から受信し、GetRequestSessionIDコマンドが正常に受け付けられたか判定する。またこのレスポンスで、現在最も優先度の高いセッションに対応するSessionIDを取得する。判定の結果、正常に受け付けられなかったと判定した場合、エラーが発生したため処理を終了する。
(S1406)S1405の判定の結果、正常に受け付けられたと判定した場合、情報記録装置21に対してWriteStream(SessionID)のような形式のWriteStreamコマンドを発行する。SessionIDにはS1405で取得したSessionIDを指定する。
(S1407)S1406で発行したWriteStreamコマンドのレスポンスを情報記録装置21から受信し、WriteStreamコマンドが正常に受け付けられたか判定する。判定の結果、正常に受け付けられなかったと判定した場合、エラーが発生したため処理を終了する。
(S1408)S1407の判定の結果、正常に受け付けられたと判定した場合、書き込みデータを情報記録装置21に送信する。
(S1409)情報記録装置21は送信されたデータを不揮発性メモリ26に書き込んでいる間ビジー信号をアクセス装置11、12、及び13に送信し続けるため、このビジー信号が解除されるまでアクセス装置11、12、及び13は待機する。
(S1410)ビジー信号が解除された後、全ての記録が終了したか判定する。まだ書き込みデータが残っている場合は、S1404の処理に戻り、再度GetRequestSessionIDコマンド送信から処理を繰り返す。また全ての記録が終了した場合、処理を終了する。
次に情報記録装置21側のデータ記録処理を、図15を用いて説明する。情報記録装置21がOpenSessionコマンドを受信した場合の処理手順は、実施の形態1において図7を用いて説明した処理と同じであるため、説明を割愛する。ここでは、図15を用いて、情報記録装置21がGetRequestSessionIDコマンドを受信した場合の処理手順について説明する。
(S1501)アクセス装置11、12、及び13が情報記録装置21に対して発行した、GetRequestSessionIDコマンドを受信する。GetRequestSessionIDコマンドは図14で説明したように、特に引数を取らない形式であるものとする。
(S1502)次に速度保証情報格納部28に格納されている情報を元に、1つ以上のセッションが登録されているか確認する。具体的には図10に示すセッション情報として1つでもセッションに関する情報が登録されているか否かにより確認する。
(S1503)セッションが1つも登録されていない場合は、エラーレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信して処理を終了する。
(S1504)1つ以上のセッションが登録されていた場合は、速度保証情報格納部28に格納されている情報を元に、最も優先度の高いセッションのSessionIDを決定する。優先度の決定は実施の形態1と同様に、図10で示す優先度決定テーブル103に基づき、最大待ち可能スロット数の最も少ないセッションを優先度の高いセッションと決定する。
(S1505)次に、決定したSessionIDと共に、正常にGetRequestSessionIDコマンドを受け付けた旨を示す正常なレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信する。
(S1506)続いてアクセス装置11、12、及び13が情報記録装置21に対して発行した、WriteStreamコマンドを受信する。WriteStreamコマンドは図14で説明したように、WriteStream(SessionID)のような形式であるものとする。
(S1507)次にS1506で受信したWriteStreamコマンドの引数が正しいか判定する。SessionIDに、S1505で通知したSessionID以外の値が設定されていた場合等、引数が異常であると判定した場合は、エラーレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信して処理を終了する。
(S1508)S1507の判定の結果、引数が正常であると判定した場合は、正常にWriteStreamコマンドを受け付けた旨を示す正常なレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信する。
(S1509)次にアクセス装置11、12、及び13から書き込みデータを受信する。
(S1510)S1509で受信したデータを記録している最中であることを示すビジー信号の送信を開始する。
(S1511)S1509で受信したデータを不揮発性メモリ26に記録する。この際、ファイルシステム制御部23が、記録速度を保証するために必要となる連続領域を確保した上で、その領域にデータを記録する。
(S1512)S1511の記録処理が終了した後、速度保証情報格納部28に格納された情報を更新する。この更新処理は実施の形態1で説明した処理と同様の処理であるため詳細な説明は割愛する。
(S1513)S1512の更新処理が完了した後、ビジー信号の送信を終了し、処理を終了する。
図14のアクセス装置側の処理、図15の情報記録装置側の処理を時系列に並べたシーケンス例を図16に示す。図16の例では、“AAA.mod”と“BBB.mod”という名称を持つ2つのセッション(以降、セッションA、セッションBと記載)を同時に実施する場合を想定している。最初に各セッションに対するOpenSessionコマンドを発行し、それぞれA、BというSessionIDを得る。続いてアクセス装置11、12、及び13は情報記録装置21に対してGetRequestSessionIDコマンドを発行する。このコマンドを受信した情報記録装置21は各セッションの優先度を判定し、その結果優先度の高かったセッションAのSessionIDである“A”の情報と共にGetRequestSessionIDコマンドに対するレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信する。アクセス装置11、12、及び13はセッションAの書き込みデータとしてData1を情報記録装置21に送信し、情報記録装置21がData1を不揮発性メモリ26に記録する。続いてアクセス装置11、12、及び13は再度情報記録装置21に対してGetRequestSessionIDコマンドを発行する。これを受け情報記録装置21は各セッションの優先度判定を行い、今度はセッションBの優先度が高いと判断してアクセス装置11、12、及び13に対してSessionID=Bの情報と共に、GetRequestSessionIDコマンドに対するレスポンスをアクセス装置11、12、及び13に送信する。アクセス装置11、12、及び13はセッションBの書き込みデータとしてData2を情報記録装置21に送信し、情報記録装置21がData2を不揮発性メモリ26に記録する。以下同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、本発明の実施の形態3におけるアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21は、情報記録装置21に対する複数のアクセスを並行して実施する場合において、アクセス装置11、12、及び13が発行した優先度の高いセッションのSessionID取得要求に対し、情報記録装置21が各セッションの優先度を判定し、その判定結果に基づいてSessionIDをアクセス装置11、12、及び13に通知する。これにより、実施の形態1ではアクセス装置11、12、及び13が各セッションのWriteStreamコマンドを繰り返し実施して優先度の高いセッションを模索する必要があったのに比べ、アクセス装置11、12、及び13が最も優先度の高いセッションを即座に把握することができ、効率的にデータを不揮発性メモリ26に記録することが可能となる。
尚、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないのは勿論である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施変更することができる。本発明の実施の形態1で記載した各種変形例を本発明の実施の形態3に適用しても良い。
更に、本実施の形態3では、GetRequestSessionIDにより最も優先度の高いセッションのデータをアクセス装置11、12、及び13が取得する方法について説明した。しかしながら、動画記録等ではエンコーダから一定のレートでアクセス装置11、12、及び13内のバッファメモリに動画データが蓄積されるため、GetRequestSessionIDで取得したSessionIDに対応するセッションのデータがバッファメモリ内に未だ存在しない場合が考えられる。このような場合、SessionSkip(SessionID)のような形式のコマンドを情報記録装置21に発行し、当該セッションのデータ記録をスキップする命令を含ませても良い。例えば、GetRequestSessionIDにより取得したSessionIDがAであり、且つ該当セッションのデータが準備出来ていなかった場合、SessionSkip(“A”)のコマンドを情報記録装置21に発行した上で、再度GetRequestSessionIDコマンドを情報記録装置21に発行する。この場合、情報記録装置21は、SessionID=Aのセッションに対するデータ記録をスキップし、次に優先度の高いセッションを検索し、そのSessionIDをGetRequestSessionIDのレスポンスで通知する。これにより、アクセス装置11、12、及び13側のバッファメモリ上に書き込みデータが生成されているセッションに処理を移し、効率的にデータを記録することが可能となる。
(実施の形態4)
図17は本発明の実施の形態4におけるアクセス装置11、12、及び13、情報記録装置21の構成図である。本発明の実施の形態1で説明した図1と異なる点は、情報記録装置21内にクロック管理部29を更に含む点である。クロック管理部は、一定周期毎に刻まれるクロックをカウントし、現在のクロックカウント値を保持するものである。このクロックカウント値は、例えば情報記録装置21の初期化時に値が“0”に設定され、1msec周期で値がインクリメントされる等の方法により管理される。
また、本発明の実施の形態4が本発明の実施の形態1と異なる点は、図10で説明した速度保証情報格納部28に格納される情報が図18のようになる点と、図8のS804の記録可否判定処理の詳細内容が異なる点である。その他、アクセス装置11、12、及び13と情報記録装置21におけるデータ記録手順等は、本発明の実施の形態1と同様である。
以下、図18を用いて本実施の形態4における速度保証情報格納部28に格納される情報と、記録可否判定処理の詳細について説明する。図18は、物理特性情報格納部27に格納される情報である物理特性情報101、速度保証情報格納部28に格納される速度保証情報であるセッション情報102を示している。本実施の形態4では、速度保証情報として優先度決定テーブル103は使用しない。また、物理特性情報101は図10で説明した内容と同じであるため、詳細な説明を割愛する。
図18では、セッション情報102の構成が図10の構成とは異なっている。図10と異なる点は、セッション毎に論理ブロック内の必要処理スロット数と論理ブロック内の最大待ち可能スロット数を管理する代わりに、処理可能タイミングを管理する点である。処理可能タイミングは、各セッションに対して次にアクセス要求を受け付けても良いタイミングを示す情報であり、この値をクロック管理部29が管理している現在のクロックカウント値と比較することにより、各セッションのアクセス可否を判定する。
次に、セッション情報の登録について説明する。セッション情報102は本発明の実施の形態1同様、OpenSessionコマンドが発行された際に、そのセッションに関する情報が登録される。情報の登録は、次の手順で行われる。(1)OpenSessionコマンドが発行された際に引数Speedで指定された値を要求速度として登録する。(2)処理可能タイミングとして初期値“0”を設定する。(3)セッションを識別するためのIDであるSessionIDを付与する。図18は2つのセッションが登録された状態で、且つ後述する処理可能タイミングの更新処理により値が更新されている例を示している。
次にセッション情報102を用いた記録可否判定処理について説明する。セッション情報102では処理可能タイミングがセッション毎に管理されており、情報記録装置21へのアクセスを実施する度にこの処理可能タイミングを更新する。アクセス装置11、12、及び13から情報記録装置21に対するアクセス要求が発行された際には、この処理可能タイミングの値を元に記録可否判定を行う。以下、具体的な数値例について説明する。クロック値が1msec毎にインクリメントされる場合において、記録単位が32KBで2MB/sの速度を保証する場合、32KBの記録処理を約16msecで処理する必要がある。同様に8MB/sの速度を保証する場合、32KBの記録処理を約4msecで処理する必要がある。そのため、図18に示すSessionID=Aのセッション(以下、セッションA)の記録処理を実施する場合、32KBの記録処理を受け付ける度に処理可能タイミングを“16”加算する。同様にSessionID=Bのセッション(以下、セッションB)の記録処理を実施する場合、32KBの記録処理を受け付ける度に処理可能タイミングを“4”加算する。例えば、セッションAにおいて処理可能タイミングが“0”の状態でセッションAに対する記録処理を実施した場合、処理可能タイミングは“16”に変化する。また、セッションBにおいて処理可能タイミングが“8”の状態でセッションBに対する記録処理を実施した場合、処理可能タイミングは“12”に変化する。この状態が図18で示すセッション情報102の状態である。アクセス装置11、12、及び13から情報記録装置21に対する記録可否判定は、この処理可能タイミングと、現在のクロックカウント値の大小比較により実施する。図18の状態で、クロック管理部29で管理している現在のクロックカウント値が“15”の場合、セッションAの処理可能タイミングは“15”よりも大きいため、セッションAに対する記録要求が発生した場合、エラーをアクセス装置11、12、及び13に通知する。また、セッションBの処理可能タイミングは“15”よりも小さいため、セッションBに対する記録要求が発生した場合、正常に記録要求が受け付けられ、記録処理が実施される。このようにして、処理可能タイミングを用いて各セッションに対する記録可否制御を行うことにより、複数のデータアクセスが並行して実施された場合においても、一方のデータアクセスにのみ処理が集中し、他方のデータアクセスの速度保証が行えなくなるといった問題を回避することが可能となる。
以上説明した内容は、アクセス装置11、12、及び13が要求したアクセス速度を保証することが可能な方法であるが、更に効率的なアクセス処理を実現するために、下記の判定処理を実施すると良い。
情報記録装置21が保証可能な最大の速度を16MB/sであるとした場合、32KBの記録処理は約2msecで処理が完了する。ここで、図18の状態で、クロック管理部29で管理している現在のクロックカウント値が“10”の場合、セッションA、セッションB共に処理可能タイミングが“10”よりも大きいため、いずれのセッションに対する記録要求が発生しても受け付けられないことになる。ここで、実際に記録処理に必要な時間は2msecであることから、セッションA、セッションBのいずれかの記録処理を受け付けた場合、記録処理終了時点のクロックカウント値は“12”に変化するが、この値はセッションA、セッションBの両方の処理可能タイミング値以下であるため、記録処理を受け付けたとしても、セッションA、セッションBの速度保証には影響しない。このように、アクセス装置11、12、及び13から記録要求が発行された時点のクロックカウント値が処理可能タイミングに達していない場合においても、その記録要求を受け付けてもいずれのセッションの処理可能タイミングよりも前に記録処理が終了する場合は、記録要求を受け付けるようにする。これにより、複数のデータアクセスが並行して実施された場合においても、速度を保証しつつ、より効率的にデータ記録を実施することが可能である。
尚、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないのは勿論である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施変更することができる。本発明の実施の形態1で記載した各種変形例を本発明の実施の形態4に適用しても良い。また、実施の形態2、実施の形態3で説明した内容を実施の形態4と組み合わせて実現しても良い。
本発明に関わるアクセス装置11、12、及び13は、情報記録装置アクセス部14を含む。また本発明に関わる情報記録装置21は、ファイルシステム制御部23と速度保証制御部24を含み、情報記録装置21の物理的な特性に関する情報を格納する物理特性情報格納部27と、速度保証情報格納部28を更に含む。情報記録装置21に対する複数のアクセス(セッション)を並行して実施する場合において、物理特性情報格納部27と速度保証情報格納部28に格納された情報を元に速度保証制御部24が各セッションの優先度を判定し、アクセスを許可するセッションを決定する。この結果を受けてアクセス装置11、12、及び13内の情報記録装置アクセス部14が実際に情報記録装置21にアクセスするセッションを変更する。これにより、情報記録装置21に対する複数のアクセスを並行して実施する場合において、各データアクセスに対して同時にアクセス速度を保証しつつ、効率的な情報記録装置21へのアクセス処理を実施することが可能となる。このような情報記録装置21は、音楽や静止画、動画などのデジタルコンテンツを格納する記録媒体として利用することができ、またアクセス装置11、12、及び13は、前記情報記録装置21にアクセスするPCアプリケーション、オーディオ機器、DVDレコーダ、HDDレコーダ、ムービー、デジタルスチルカメラ、携帯電話端末等として利用することができる。
本発明の実施の形態1におけるアクセス装置、及び情報記録装置を示した説明図 本発明の実施の形態1における不揮発性メモリの構成の一例を示した説明図 従来のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のアクセス装置側の処理を示したフローチャート 従来のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順の情報記録装置側の処理を示したフローチャート 従来のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のシーケンス例を示す説明図 本発明の実施の形態1のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のアクセス装置側の処理を示したフローチャート 本発明の実施の形態1のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順の情報記録装置側の処理を示したフローチャート1 本発明の実施の形態1のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順の情報記録装置側の処理を示したフローチャート2 本発明の実施の形態1のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のシーケンス例を示す説明図 本発明の実施の形態1における物理特性情報と速度保証情報の一例を示す説明図 本発明の実施の形態2のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のアクセス装置側の処理を示したフローチャート 本発明の実施の形態2のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順の情報記録装置側の処理を示したフローチャート 本発明の実施の形態2のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のシーケンス例を示す説明図 本発明の実施の形態3のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のアクセス装置側の処理を示したフローチャート 本発明の実施の形態3のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順の情報記録装置側の処理を示したフローチャート 本発明の実施の形態3のアクセス装置と情報記録装置におけるデータ記録手順のシーケンス例を示す説明図 本発明の実施の形態4におけるアクセス装置、及び情報記録装置を示した説明図 本発明の実施の形態4における物理特性情報と速度保証情報の一例を示す説明図
符号の説明
11,12,13 アクセス装置
14 情報記録装置アクセス部
21 情報記録装置
22 ホストインタフェース部
23 ファイルシステム制御部
24 速度保証制御部
25 不揮発性メモリ制御部
26 不揮発性メモリ
27 物理特性情報格納部
28 速度保証情報格納部
29 クロック管理部
101 物理特性情報
102 速度保証情報(セッション情報)
103 速度保証情報(優先度決定テーブル)

Claims (20)

  1. データを格納する不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む、前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、
    外部のアクセス装置からの要求に従い、前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において、前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度、及び前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む、前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、
    前記物理特性情報格納部と、前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき、前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部と、を具備することを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記情報記録装置は、
    前記物理特性情報格納部に格納された情報に基づき、アクセス速度を保証するために必要な連続領域を確保し、ファイルデータを記録するファイルシステム制御部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  3. 前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求を受け付け、
    前記アクセス開始要求時に前記外部のアクセス装置が指定した要求速度の情報と、
    複数の所定単位処理数からなる所定連続領域アクセス処理内において、前記要求速度を満たすために必要となる単位処理数の情報と、を前記1つ以上のアクセス開始要求毎に前記速度保証情報格納部に格納して、各々をセッションとして管理することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  4. 前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のセッションに対するアクセス実行要求を受け付け、
    前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションに対するアクセス実行要求であった場合のみ、前記不揮発性メモリに対するアクセス実行要求を許可することを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  5. 前記速度保証制御部は、
    前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションを決定し、前記決定したセッションのアクセス実行要求を前記外部のアクセス装置に発行することを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  6. 前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される、前記不揮発性メモリへアクセス可能なセッションの識別子取得要求を受け付け、
    前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションを決定し、前記識別子取得要求の応答として前記決定したセッションの識別子を前記外部のアクセス装置に通知することを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  7. 前記情報記録装置は、
    一定周期毎に刻まれるクロックをカウントし、現在のクロックカウント値を保持するクロック管理部を更に備え、
    前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求を受け付け、前記アクセス開始要求時に前記外部のアクセス装置が指定した要求速度の情報と、当該アクセスに対して次にアクセスが可能となるタイミングを示す情報とを前記速度保証情報格納部に格納して各々をセッションとして管理し、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のセッションに対するアクセス実行要求を受け付け、前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッションに対して次にアクセスが可能となるタイミングを示す情報と、現在のクロックカウント値とを比較し、現在のクロックカウント値の方が大きければ前記セッションに対するアクセス実行要求を許可することを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  8. データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置を管理するコントローラであって、
    前記情報記録装置は、
    前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む、前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、
    外部のアクセス装置からの要求に従い、前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において、前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度、及び前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む、前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、を具備し、
    前記コントローラは、
    前記物理特性情報格納部と、前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき、前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部を具備することを特徴とするコントローラ。
  9. 前記コントローラは、
    前記物理特性情報格納部に格納された情報に基づき、アクセス速度を保証するために必要な連続領域を確保し、ファイルデータを記録するファイルシステム制御部を更に備えることを特徴とする請求項8記載のコントローラ。
  10. 前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求を受け付け、
    前記アクセス開始要求時に前記外部のアクセス装置が指定した要求速度の情報と、
    複数の所定単位処理数からなる所定連続領域アクセス処理内において、前記要求速度を満たすために必要となる単位処理数の情報と、
    を前記1つ以上のアクセス開始要求毎に前記速度保証情報格納部に格納して、各々をセッションとして管理することを特徴とする請求項8記載のコントローラ。
  11. 前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のセッションに対するアクセス実行要求を受け付け、
    前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションに対するアクセス実行要求であった場合のみ、前記不揮発性メモリに対するアクセス実行要求を許可することを特徴とする請求項10記載のコントローラ。
  12. 前記速度保証制御部は、
    前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションを決定し、前記決定したセッションのアクセス実行要求を前記外部のアクセス装置に発行することを特徴とする請求項10記載のコントローラ。
  13. 前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される、前記不揮発性メモリへアクセス可能なセッションの識別子取得要求を受け付け、
    前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッション毎に現在の最大待ち可能単位処理数を管理し、前記最大待ち可能単位処理数が最も少ないセッションを決定し、前記識別子取得要求の応答として前記決定したセッションの識別子を前記外部のアクセス装置に通知することを特徴とする請求項10記載のコントローラ。
  14. 前記情報記録装置は、
    一定周期毎に刻まれるクロックをカウントし、現在のクロックカウント値を保持するクロック管理部を更に備え、
    前記速度保証制御部は、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求を受け付け、前記アクセス開始要求時に前記外部のアクセス装置が指定した要求速度の情報と、当該アクセスに対して次にアクセスが可能となるタイミングを示す情報とを前記速度保証情報格納部に格納して各々をセッションとして管理し、
    前記外部のアクセス装置から発行される前記不揮発性メモリに対する1つ以上のセッションに対するアクセス実行要求を受け付け、前記速度保証情報格納部に格納した情報に基づき前記セッションに対して次にアクセスが可能となるタイミングを示す情報と、現在のクロックカウント値とを比較し、現在のクロックカウント値の方が大きければ前記セッションに対するアクセス実行要求を許可することを特徴とする請求項8記載のコントローラ。
  15. データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置にアクセスするアクセス装置であって、
    前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、
    前記セッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置に発行し、
    前記アクセス実行要求に対して前記情報記録装置が実施した実施可否判定の結果を受信し、
    実施可能と判定された場合は当該セッションに対するアクセスを実施し、
    実施不可能と判定された場合は異なるセッションに対するアクセス実行要求を再度前記情報記録装置に対して発行する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とするアクセス装置。
  16. データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置にアクセスするアクセス装置であって、
    前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、
    前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置から受信し、
    当該セッションに対するアクセスを実施する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とするアクセス装置。
  17. データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置にアクセスするアクセス装置であって、
    前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、
    前記情報記録装置に対して、前記不揮発性メモリへアクセス可能なセッションの識別子取得要求を発行し、
    前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションの識別子を前記情報記録装置から受信し、
    前記識別子に対応するセッションへのアクセスを実施する情報記録装置アクセス部を具備することを特徴とするアクセス装置。
  18. データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置と、前記情報記録装置にアクセスするアクセス装置からなるアクセス速度保証システムであって、
    前記情報記録装置は、
    データを格納する不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む、前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、
    前記アクセス装置からの要求に従い、前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において、前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む、前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、
    前記物理特性情報格納部と、前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき、前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部と、
    を具備し、
    前記アクセス装置は、
    前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、
    前記セッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置に発行し、
    前記アクセス実行要求に対して前記情報記録装置が実施した実施可否判定の結果を受信し、
    実施可能と判定された場合は当該セッションに対するアクセスを実施し、
    実施不可能と判定された場合は異なるセッションに対するアクセス実行要求を再度前記情報記録装置に対して発行する情報記録装置アクセス部、を具備することを特徴とするアクセス速度保証システム。
  19. データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置と、前記情報記録装置にアクセスするアクセス装置からなるアクセス速度保証システムであって、
    前記情報記録装置は、
    データを格納する不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む、前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、
    前記アクセス装置からの要求に従い、前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において、前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む、前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、
    前記物理特性情報格納部と、前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき、前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部と、
    を具備し、
    前記アクセス装置は、
    前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、
    前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションに対するアクセス実行要求を前記情報記録装置から受信し、
    当該セッションに対するアクセスを実施する情報記録装置アクセス部、を具備することを特徴とするアクセス速度保証システム。
  20. データを格納する不揮発性メモリを具備した情報記録装置と、前記情報記録装置にアクセスするアクセス装置からなるアクセス速度保証システムであって、
    前記情報記録装置は、
    データを格納する不揮発性メモリと、
    前記不揮発性メモリに対するアクセス保証速度の情報を含む、前記不揮発性メモリの物理的な特性を示す情報を格納する物理特性情報格納部と、
    前記アクセス装置からの要求に従い、前記不揮発性メモリに対して1つ以上のアクセスを並行して実施する場合において、前記1つ以上の各アクセスを識別する識別子と、前記1つ以上の各アクセスが要求する保証速度と、前記1つ以上の各アクセスの実施状況を示す情報を含む、前記1つ以上の各アクセスの速度保証に関する情報を格納する速度保証情報格納部と、
    前記物理特性情報格納部と、前記速度保証情報格納部に格納された情報に基づき、前記1つ以上のアクセスに対する実施可否判定を行う速度保証制御部と、
    を具備し、
    前記アクセス装置は、
    前記不揮発性メモリに対する1つ以上のアクセス開始要求をアクセス時に必要とする要求速度の情報を含めて前記情報記録装置に発行して、各々のアクセス開始要求に対応するアクセスをセッションとして管理し、
    前記情報記録装置に対して、前記不揮発性メモリへアクセス可能なセッションの識別子取得要求を発行し、
    前記情報記録装置が決定した、前記各セッションのアクセス速度を保証するために現時点で最もアクセスに対する優先度が高いセッションの識別子を前記情報記録装置から受信し、
    前記識別子に対応するセッションへのアクセスを実施する情報記録装置アクセス部、を具備することを特徴とするアクセス速度保証システム。
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