JP2005174316A - 情報記録媒体、データ処理装置及び情報記録媒体の記録領域設定方法 - Google Patents

情報記録媒体、データ処理装置及び情報記録媒体の記録領域設定方法 Download PDF

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広和 宗
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卓治 前田
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Makoto Ochi
誠 越智
Kazuya Fujimura
一哉 藤村
Shinji Inoue
信治 井上
Yukiko Inoue
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Abstract

【課題】複数の記録領域を有する情報記録媒体の初期化直後に、データ処理装置が最初にアクセス可能な領域を好適な領域に自動的に設定可能とする情報記録媒体、データ処理装置及び情報記録媒体の記録領域設定方法を提供する。
【解決手段】記録媒体(100)は、データを格納するための複数の記録領域を有するデータ記録部(130)と、データ記録部の各記録領域に関する情報を格納する領域情報格納部(124)とを備える。領域情報格納部(124)はデータ記録部の複数の記録領域のうち、記録媒体が次に初期化される時に最初にアクセス可能領域として設定される領域(例えば、前回最後にアクセスされた記録領域)の情報(140)を格納する。データ処理装置(200)は記録媒体の初期化処理直後に領域情報(140)を参照し、領域情報(140)が指定する領域へ記録領域を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の記録領域を有する情報記録媒体、その情報記録媒体に格納されたデータにアクセスするデータ処理装置及びその情報記録媒体における各記録領域の設定方法に関する。
音楽コンテンツや動画コンテンツ、静止画コンテンツなどのディジタルデータ(以下「データ」という。)を記録する情報記録媒体(以下「記録媒体」と略す。)には、半導体記録媒体、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、様々な種類が存在する。特に、半導体記録媒体は小型化・軽量化が図れるという特徴があるために、ディジタルスチルカメラや携帯電話端末などの携帯機器用途を中心に急速に普及しつつある。代表的な半導体記録媒体として、SDメモリカード(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)などがある。
これらの記録媒体の記録領域に格納されるデータの管理は、ファイルシステムにより実現されている。ファイルシステムでは、記録領域を最小アクセス単位であるセクタ、及びセクタの集合であるクラスタに分割して管理し、1つ以上のクラスタをファイルとして管理する。
従来使用されているファイルシステムの一例として、FAT(File Allocation Table)ファイルシステムが挙げられる(詳細は、非特許文献1参照)。FATファイルシステムはPC(パーソナルコンピュータ)などの情報機器で一般に用いられており、半導体記録媒体においても主流のファイルシステムである。ファイルシステムによりデータ管理された記録媒体は、同一のファイルシステムを解釈する機器間でファイルを共有することができるため、複数の機器間でデータを授受することが可能となる。
FATファイルシステムは2GBまでの容量しか管理できないため、年々大容量化が進んでいる半導体記録媒体において、FATファイルシステム以外の大容量に対応したファイルシステムを採用する必要性が生じてきている。大容量に対応したファイルシステムとしては、FAT32ファイルシステムや、UDF(Universal Disk Format)などが存在する。
しかしながら、記録媒体のファイルシステムを大容量に対応したものに変更すると、従来のFATファイルシステムに対応した機器は、その記録媒体に対してデータのアクセスができなくなるという問題がある。
従来、この問題を解決する方法として、記録媒体に複数のファイルシステム管理情報を格納する領域と、共通のファイルデータを格納する領域とを設ける方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−272541号公報 ISO/IEC9293、「インフォメーション テクノロジー ボリュウム アンド ファイル ストラクチャ オブ ディスク カートリッジ フォー インフォメーション(Information Technology−Volume and file structure of disk cartridges for information)」、1994年
しかしながら、従来の制御方法では、1つのファイルデータを更新するにあたり、複数のファイルシステム管理情報を同時に更新する必要性があり、単一のファイルシステムにのみ対応した機器では、それが対応していないファイルシステムの管理情報を更新できないため、ファイルデータを更新できないという問題がある。そこで、記録媒体に複数の記録領域を設け、各記録領域毎に独立したファイルシステムでデータを管理するという方法が考えられる。この方法を用いれば、単一のファイルシステムにのみ対応した機器であっても、その機器が対応可能なファイルシステムによりデータ管理されている記録領域に対しては、ファイルデータを更新することが可能となる。
このように記録媒体が複数の記録領域を有する場合、データ処理装置がアクセスすべき記録媒体の一つの領域を決定する必要がある。
例えば、領域決定方法として、記録媒体の初期化直後には、従来の機器で使用していたファイルシステムで管理されていた記録領域(以下「記録領域A」とする)のみアクセス可能とし、それ以外の記録領域(以下「記録領域B」とする)へのアクセスは記録領域切り替え処理を実行した後にのみアクセス可能にすることが考えられる。このようにすれば、従来の機器と新しい機器の両方で利用可能な記録媒体を提供できる。すなわち、従来の機器は記録領域Aのみにアクセスを行い、新しい機器は記録領域A及び記録領域Bにアクセスを行う。
しかしながら、上記の場合、初期化処理後は常に記録領域Aのみがアクセス可能となるために、以下のような問題が生じる。
ユーザが機器Xで記録媒体の記録領域Bに対してあるデータを書き込んだ後、別の機器Yに記録媒体を挿入したとする。なお、機器Yは記録領域Aと記録領域Bの両方にアクセス可能とする。前述の領域決定方法では、記録媒体を機器Yに挿入直後は常に記録領域Aがアクセス可能となる。このため、機器Yでは先ほど記録領域Bに書き込まれたデータを認識することができず、ユーザは機器Yにおいて先ほど書き込んだデータが無いと錯覚し、混乱する恐れがある。
仮に、ユーザが記録媒体において少なくとも記録領域Aと記録領域Bの2つの記録領域が存在しており、記録領域Aが最初にアクセス可能になっていることを認識していたとしても、機器Yに前記記録媒体を挿入した後に記録領域Aから記録領域Bへの切り替えを指示する必要があり、使い勝手が悪いという問題がある。
以上のことから、複数の記録領域を有する記録媒体をデータ処理装置に装着した場合等に、データ処理装置が最初にアクセス可能な領域を、どの領域に設定するかは重要な問題である。
本発明では上記問題点に鑑み、複数の記録領域を有する記録媒体をデータ処理装置に装着した際等に、データ処理装置が最初にアクセス可能な領域を好適な領域に自動的に設定可能とする記録媒体、データ処理装置及び記録媒体の記録領域の設定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る情報記録媒体は、データ処理装置からデータの書き込み、読み出しが可能な記録媒体である。情報記録媒体は、データ処理装置との間で通信を行うホストインタフェース部と、データを格納するための複数の記録領域を有するデータ記録部と、データ記録部の各記録領域に関する情報を格納する領域情報格納部とを備える。領域情報格納部は、データ記録部の複数の記録領域のうち、情報記録媒体が次に初期化される時に最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報を格納する。
最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、複数の記録領域のうち、データ処理装置により最後にアクセスされた記録領域の情報であってもよい。
または、最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、データ処理装置から次の初期化処理後に有効化する領域として指定された領域の情報であってもよい。
または、最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、各記録領域のアクセス回数に関する情報であってもよい。アクセス回数に関する情報は、記録領域の切り替え処理後の最初のアクセス時にのみカウントアップされてもよい。または、アクセス回数に関する情報は、記録領域の切り替え処理後、所定回数以上のアクセスが発生した時点でのみカウントアップされてもよい。アクセス回数に関する情報は、所定回数の初期化処理が行われたときにクリアされてもよい。
または、最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、データ処理装置によって最後にアクセス可能領域に設定された記録領域に関する情報であってもよい。
ホストインタフェース部は、アクセス可能領域として設定される領域の情報を、データ処理装置から要求のあったときにデータ処理装置に通知してもよい。
本発明に係る第1のデータ処理装置は、前記の情報記録媒体に対し、データの読み出し、書き込みを行うデータ処理装置であって、情報記録媒体を装着する媒体装着部と、媒体装着部に装着された情報記録媒体と情報の受け渡しを行う入出力処理部と、情報記録媒体から読み出したデータまたは情報記録媒体に書き込むデータを処理するデータ処理部とを備える。入出力処理部は、情報記録媒体の領域情報格納部から、最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報を読み出し、読み出した情報に基づいてデータ記録部の記録領域を切り替える。
本発明に係る第2のデータ処理装置は、固有の識別情報を持ち、複数の記録領域を有する情報記録媒体に対してデータの読み出し、書き込みを行うデータ処理装置であって、記録媒体を装着する媒体装着部と、媒体装着部に装着された情報記録媒体と情報の受け渡しを行う入出力処理部と、情報記録媒体から読み出したデータまたは情報記録媒体に書き込むデータを処理するデータ処理部とを備える。さらに、第2のデータ処理装置は、情報記録媒体の識別情報と、情報記録媒体の複数の記録領域のうち、情報記録媒体が次に初期化される時に最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とを格納する。入出力処理部は、記録媒体の識別情報と、最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とに基づいて、識別情報で指定される情報記録媒体の記録領域を切り替える。
本発明に係る第1の領域設定方法は、前記の記録媒体のアクセス可能な領域を設定する方法であって、情報記録媒体の前記領域情報格納部から、最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報を読み出し、その読み出した情報に基づいてデータ記録部の記録領域を切り替える。
本発明に係る第2の領域設定方法は、固有の識別情報を持ち複数の記録領域を有する情報記録媒体のアクセス可能な領域を設定する方法であって、情報記録媒体の識別情報と、情報記録媒体の複数の記録領域のうち、情報記録媒体が次に初期化される時に最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とを格納し、情報記録媒体の初期化時に、格納された識別情報と最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とに基づいて、識別情報で指定される情報記録媒体の記録領域を切り替える。
本発明によれば、最後にアクセスした記録領域またはデータ処理装置により指定された領域の情報を情報記録媒体もしくはデータ処理装置内に保持しておくことによって、初期化処理直後に、前回最後にアクセスされた記録領域またはデータ処理装置により指定された所望の領域への自動的な領域切り替えが可能となる。従って、複数の記録領域を有する記録媒体をユーザが使用する際にユーザの混乱を低減すると同時に、使い勝手を向上させることができる。
以下、添付の図面を参照し、本発明に係る情報記録媒体及びデータ処理装置の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
<システム構成>
図1は本発明の実施の形態1における情報記録媒体(以下「記録媒体」と略す。)100及びデータ処理装置200の構成例を示す図である。
記録媒体100は、ホストインタフェース部110、制御部120及びデータ記録部130から構成される。
ホストインタフェース部110は、記録媒体100のホスト機器であるデータ処理装置200と情報の受け渡しをする。
データ記録部130はデータを格納し、データ処理装置200からの任意のデータの読み書きが可能な領域を有する。データ記録部130はN個(Nは自然数)の記録領域(記録領域#1、・・・、記録領域#N)から構成され、各記録領域のデータはそれぞれ独立したファイルシステムによってファイルとして管理される。
制御部120は、記録媒体100の内部制御を行い、コマンド処理部121と、アクセス領域判定部122と、アドレス決定部123と、領域情報格納部124と、記録領域アクセス部125とを備える。
コマンド処理部121は、ホストインタフェース部110で受信したデータ処理装置200からのコマンドの解釈及び実行を行い、必要に応じてその結果をホストインタフェース部110経由でデータ処理装置200に通知する処理を行う。
アクセス領域判定部122は、コマンド処理部121からのアクセス要求に対し領域情報格納部124に格納されている情報を元に、データ記録部130の複数の記録領域の中からアクセスする1つの記録領域を決定する。
アドレス決定部123は、アクセス領域判定部122で決定された記録領域に対して、アクセスするアドレスを決定する。
領域情報格納部124は、データ記録部130における各記録領域の開始アドレスや領域長等の各記録領域に関する情報を格納する。領域情報格納部124はさらに、前回のアクセス処理において最後にアクセスされた記録領域を示す最終アクセス領域情報140を含んでいる。この最終アクセス領域情報140は、記録媒体100の初期化後に最初にアクセス可能とされる領域を決定するために使用される。
記録領域アクセス部125は、アクセス領域判定部122及びアドレス決定部123によって決定された情報に基づいて、データ記録部130に格納されたデータにアクセスする。
データ処理装置200は、記録媒体装着部210、入出力処理部220、データ処理部230から構成される。
記録媒体装着部210は記録媒体100を装着するハードウェアである。
入出力処理部220は、記録媒体装着部210に装着された記録媒体100に対してコマンドやデータなどの情報の受け渡しを行う。
データ処理部230は、記録媒体100に格納されたデータもしくはこれから格納するデータを処理し、データ処理装置200の中心的な処理を担う。
<領域情報格納部のデータ構成>
図2は領域情報格納部124のデータ構成例を示す図である。領域情報格納部124には、記録媒体100の各記録領域を一意に識別するための番号である領域識別番号、記録領域の開始アドレスを示す開始アドレス、記録領域の大きさを示す領域長、最後にアクセスした記録領域を示す最終アクセスフラグ、現在有効となっている記録領域を示す有効フラグが格納されている。これらの情報を1組とした領域情報が、データ記録部130内の各記録領域に対応付けられており、記録領域の数だけ存在している。図2の例では、データ記録部130はN個の記録領域に分割されており、1番目の記録領域(記録領域#1)はデータ記録部130の先頭アドレスから100MBの大きさの領域となる。同様に2番目の記録領域(記録領域#2)はデータ記録部130の先頭から100MBずれた位置から開始される大きさ30MBの領域、3番目の記録領域(記録領域#3)はデータ記録部130の先頭から130MBずれた位置から開始される大きさ70MBの領域、N番目の領域はデータ記録部130の先頭から1000MBずれた位置から開始される大きさ3000MBの領域となる。
ここで、最終アクセスフラグは最終アクセス領域情報140に相当し、1番目〜N番目までの記録領域のうち、どの記録領域が最後にアクセスされたかを示している。図2の例では、2番目の記録領域が最後にアクセスされた記録領域であることを示している。
また、有効フラグは、1番目〜N番目までの記録領域のうち、現在、どの記録領域がデータ処理装置200からアクセス可能かを示しており、図2の例では、1番目の記録領域が現在アクセス可能であると設定されている。
<初期化処理>
本実施の形態に於ける記録媒体100の初期化処理について説明する。データ処理装置200に記録媒体100が接続されると、データ処理装置200は記録媒体100に初期化コマンドを送信し、記録媒体100の初期化を行う。図3は、記録媒体100内の初期化処理の流れを示すフローチャートである。
初期化処理では、最初に、記録媒体100のホストインタフェース部110がデータ処理装置200からの初期化コマンドを受け取る(S301)。
次に、記録媒体100内の制御部120やデータ記録部130を初期化し、記録媒体100を外部からアクセス可能な状態にする(S302)。
次に、領域情報格納部124に含まれる複数の領域情報のうち、1番目の領域情報に含まれる有効フラグを“1”(有効)に設定する(S303)。続いて、1番目の領域情報以外の領域情報に含まれる有効フラグを全て“0”(無効)に設定する(S304)。
最後に、初期化処理が完了したことを示すレスポンスを、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でデータ処理装置200に送信する(S305)。
上記のように、初期化処理を完了した時点で、記録媒体100内の領域情報格納部124は図2のように1番目の領域にのみ有効フラグが設定され、データ処理装置200からは1番目の記録領域のみアクセスできる状態となる。この場合、記録媒体100内の1番目の領域をFATファイルシステムのような比較的古いファイルシステムで管理するようにするのが好ましい。このようにすれば、古いファイルシステムしか対応していない機器は、記録媒体を初期化することで自身が認識できる領域に必ずアクセスすることが可能となり、FAT32ファイルシステムのような比較的新しいファイルシステムに対応した機器は、後述の領域切り替え処理を行うことにより、広い記録領域の利用が可能となる。
<記録領域切り替え処理>
本実施の形態に於ける記録領域切り替え(設定)処理について説明する。記録領域切り替え処理は、データ処理装置200から記録媒体100へ、有効にしたい記録領域の領域識別番号を指定して記録領域切り替えコマンドを送信することで実行される。図4は、記録媒体100内の記録領域切り替え処理の流れを示すフローチャートである。
記録領域切り替え処理では、第1に、記録媒体100のホストインタフェース部110がデータ処理装置200から記録領域切り替えコマンドを受け取る(S401)。記録領域切り替えコマンドは以下のフォーマットを有する。
Area_Change(Num)
引数Numで領域識別番号を設定し、切り替えたい記録領域の領域識別番号を指定する。
次に、コマンド処理部121は記録媒体100が初期化済みであるか判定する(S402)。初期化されていない場合は、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でエラーレスポンスをデータ処理装置200に送信し、処理を終了する(S406)。
初期化済みである場合は、コマンド処理部121が記録領域切り替えコマンドで指定された領域識別番号(Num)を参照し、領域識別番号(Num)に対応する記録領域に対する領域情報格納部124内の有効フラグを“1”(有効)に設定する(S403)。
次に、有効フラグを設定した記録領域以外の領域について、有効フラグを全て“0”(無効)に設定する(S404)。
最後に、記録領域切り替え処理が完了したことを示すレスポンスを、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でデータ処理装置200に送信する(S405)。
図5は、上記記録領域切り替え処理後の、記録媒体100内の領域情報格納部124の一例を示した図である。同図では、記録領域切り替えコマンドにおいて引数Numに“3”が指定された場合の例を示している。有効フラグが3番目の領域に対してのみ有効に設定されており、データ処理装置200からは3番目の領域のみアクセスできる状態となっている。
<データ読み出し処理>
本実施の形態に於ける記録媒体100へのアクセス手順について、データ読み出し処理を例として説明する。記録媒体100からのデータ読み出し/書き込みは、記録媒体100に対しデータ読み出し/書き込みコマンドを送信することにより実行される。図6は、記録媒体100のデータ読み出し処理の流れを示すフローチャートである。
データ読み出し処理では、第1に、記録媒体100のホストインタフェース部110がデータ処理装置200からデータ読み出しコマンドを受け取る(S601)。データ読み出しコマンドは以下のフォーマットを有する。
Read(Offs、Size)
第1引数Offsで読み出し開始アドレスを指定し、第2引数Sizeで読み出しサイズを指定する。
次に、コマンド処理部121は記録媒体100が初期化済みであるか否か判定する(S602)。初期化されていない場合は、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でエラーレスポンスをデータ処理装置200に送信し、処理を終了する(S613)。
初期化済みである場合は、アクセス領域判定部122が領域情報格納部124を参照し、有効フラグが“1”(有効)である領域情報を検索する(S603)。
次に、アドレス決定部123は、検索の結果得られた領域情報から領域長ASを取得する(S604)。
次に、アドレス決定部123は、第1引数Offsの値に第2引数Sizeの値を加算したものを、領域長ASと比較し、読み出し領域が全てアクセス可能な領域内に含まれているか否かを確認する(S605)。ASの方が小さい場合、読み出し領域がアクセス可能な領域を越えているため、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でエラーレスポンスをデータ処理装置200に送信し、処理を終了する(S613)。
ASが(Offs+Size)以上の場合、S603の検索結果の領域情報から開始アドレスA0を取得する(S606)。
次に、記録領域の読み出し開始位置を決定するため、OffsにA0を加算したOffs’を算出する(S607)。
次に、記録領域アクセス部125は、Offs’の位置からSize分のデータを読み出し、読み出したデータを記録媒体100のホストインタフェース部110経由でデータ処理装置200に送信する(S608)。
次に、アクセス領域判定部122は、今データを読み出した記録領域の最終アクセスフラグを“1”有効に設定する。具体的には、今データを読み出した記録領域に関する最終アクセスフラグが“1”(有効)であるか否かを確認する(S609)。最終アクセスフラグが“1”有効でない場合は、その最終アクセスフラグを“1”(有効)に設定し(S610)、今データを読み出した記録領域以外の各領域の最終アクセスフラグを全て“0”(無効)に設定する(S611)。
最後に、データ読み出し処理が完了したことを示すレスポンスを、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でデータ処理装置200に送信する(S612)。
このように記録媒体100内で、現在有効となっている記録領域の情報を管理し、データ処理装置200から指定されたアクセス位置を、現在有効となっている記録領域の物理的なアドレスに変換することで、複数に分割された記録領域のうち特定の記録領域に対するアクセスを可能とする。
図7に、上記データ読み出し処理後の、記録媒体100内の領域情報格納部124の一例を示す。同図では、領域識別番号が“3”の記録領域からデータ読み出しを行った直後の例を示している。最終アクセスフラグは3番目の領域に対してのみ有効に設定されており、データ処理装置200が最後にアクセスした記録領域は3番目の記録領域であることが保持されている。
以上のような方法で、アクセスが発生する度に領域情報格納部124の最終アクセスフラグを確認し、必要に応じて更新することで、常に前記最終アクセスフラグの値を最新の状態に保持できる。
<最終アクセス領域情報の取得>
本実施の形態に於ける記録媒体100の最後にアクセスされた記録領域の情報(最終アクセス領域情報140)を取得する手順について説明する。
最終アクセス領域情報取得処理は、データ処理装置200から記録媒体100へ、最終アクセス領域情報の取得コマンドを送信することにより実行される。図8は、記録媒体100側での最終アクセス領域情報取得のための処理の流れを示すフローチャートである。
最終アクセス領域情報取得処理では、第1に、記録媒体100のホストインタフェース部110がデータ処理装置200から最終アクセス領域情報の取得コマンドを受け取る(S801)。
次に、コマンド処理部121は記録媒体100が初期化済みであるか否かを判定する(S802)。初期化されていない場合は、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でエラーレスポンスをデータ処理装置200に送信し、処理を終了する(S805)。
初期化済みである場合は、アクセス領域判定部122が領域情報格納部124内の領域情報で、最終アクセスフラグが“1”(有効)である領域を検索する(S803)。
最後に、最終アクセス領域情報取得処理が完了したことを、記録媒体100のホストインタフェース部110経由で、S803の検索結果の領域情報における領域識別番号とともにデータ処理装置200に通知する(S804)。
<アクセス開始までの準備処理>
本実施の形態に於けるデータ処理装置200が記録媒体装着部210に装着された記録媒体100に対しアクセスを開始するまでに行う準備処理について説明する。
準備処理はデータ処理装置200の記録媒体装着部210に記録媒体100が装着された直後や、データ処理装置200の電源起動時などに実施される。図9は、準備処理の流れを示すフローチャートである。
準備処理では、第1にデータ処理装置200の入出力処理部220が、記録媒体装着部210に装着された記録媒体100に対して、初期化コマンドを送信する(S901)。初期化コマンドを受信した記録媒体100内の処理は図3で説明した通りである。なお、この初期化処理により、領域識別番号”1”の領域が有効にされる。
入出力処理部220は、初期化コマンドに対する初期化完了レスポンスが受信できたか否かを確認し(S902)、受信できなかった場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S909)。
初期化完了レスポンスを受信できた場合、入出力処理部220は記録媒体100に対して、最終アクセス領域情報の取得コマンドを送信する(S903)。最終アクセス領域情報の取得コマンドを受信した記録媒体100内の処理は図8で説明した通りである。
入出力処理部220は、最終アクセス領域情報(最終アクセスフラグが”1”(有効)である領域の領域識別番号)を取得できたか否かを確認し(S904)、取得できなかった場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S909)。
最終アクセス領域情報すなわち最終アクセスフラグが”1”(有効)である領域の領域識別番号が取得できた場合、入出力処理部220は、取得した領域識別番号が”1”であるか否かを判断する(S905)。すなわち、現在有効な領域が、前回最後にアクセスされた領域であるか否かを判断している。
取得した領域識別番号が“1”である場合は、前回最後にアクセスされた領域が現在有効となっているため、記録領域の切り替えは実行しない。入出力処理部220はデータ処理部230に記録媒体100へのアクセスを開始する準備処理が完了したことを通知し、処理を終了する(S908)。
一方、取得した領域識別番号が“1”でない場合は、前回最後にアクセスされた領域を有効化するために、入出力処理部220は記録媒体100に対して、記録領域切り替えコマンドを送信する(S906)。このとき、引数Numには、ステップS904で取得した領域識別番号を指定する。記録領域切り替えコマンドを受信した記録媒体100内の処理は図4で説明した通りである。
入出力処理部220は、記録領域切り替えコマンドに対する領域切り替え完了レスポンスが受信できたか否かを確認し(S907)、受信できなかった場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S909)。
受信できた場合には、入出力処理部220はデータ処理部230に記録媒体100へのアクセスを開始する準備処理が完了したことを通知し、処理を終了する(S908)。
以上のように、本実施形態によれば、記録媒体100内のデータにアクセスする前に記録領域切り替えコマンドを発行することにより所望の記録領域に切り替えることを可能とする。これにより、記録媒体100内のデータ記録部130を複数に分割し、それぞれの記録領域に独立したファイルシステムが構築されている場合に、自己のデータ処理装置200が解釈可能なファイルシステムが構築されている記録領域を選択し、アクセスすることが可能となる。そして、記録媒体100内に最終アクセス領域情報140を保持しているので、この情報を参照することで、データ処理装置200は記録媒体100へのアクセス開始前に、アクセス可能領域を、前回最後にアクセスした記録領域に予め切り替えておくことが可能となる。従って、複数の記録領域を有する記録媒体に対するユーザの使い勝手を向上できる。
<変形例>
以下に本実施形態におけるいくつかの変形例を説明する。
(1)本実施の形態においては、領域情報格納部124として領域識別番号、開始アドレス、領域長、最終アクセスフラグ、有効フラグの5つの情報を1組として管理する例を記載したが、各記録領域の位置と大きさ、現在有効になっている記録領域、最後にアクセスされた記録領域が識別可能であれば他の形式としても良い。例えば、各領域は必ず連続しているという制限を設けることで開始アドレスの情報を削除しても良い。
(2)本実施の形態において、データ読み出し処理の説明において、有効な領域を超えるアクセスを行った場合はエラーとしたが、読み出し可能なデータを読み込む仕様としてもよい。
また、データ読み出し処理の説明において、読み出すサイズ(Size)は最初にデータ処理装置200が設定しておくものとしたが、予め設定しない方法であってもよい。例えば、読み出しを開始するアドレス(Offs)のみを設定し、記録媒体100はデータ処理装置200から読み出し停止コマンドが送信されるまで、順次データを読み出してデータ処理装置200に送信し続けるという仕様であってもよい。
また、Area_ChangeやReadなどのコマンドは本実施の形態で記載した引数以外の情報を引数として与えても良い。
(3)領域情報格納部124において、最後にアクセスされた記録領域の情報の代わりに、各々の記録領域にアクセスされた回数情報を保持してもよい。このアクセス回数情報を参照することにより、データ処理装置200は記録媒体100に含まれる複数の記録領域のうち最もアクセス回数の多い記録領域に自動的に切り替えることが可能となる。図10Aに、この例における領域情報格納部124のデータ構成例を示す。
この場合、記録領域にアクセスする度に回数情報を更新するのは記録媒体100の負荷が大きいため、記録領域の切り替えが発生した直後の最初のアクセスがあったときのみ回数情報をカウントアップするようにしてもよい。
また、回数情報のビット長を削減するために、一定回数以上のアクセスが発生したときにのみ回数情報をカウントアップさせる仕様であってもよい。
さらに、最近のアクセス回数の多い記録領域を知るために、あるタイミングで回数情報をクリアする手段を備えていてもよい。また、回数情報は最近アクセスされたある固定回数のみを記録する仕様であってもよい。
(4)領域情報格納部124において、次の初期化処理直後にアクセス可能領域として設定される記録領域の情報を保持してもよい。
図10Bに、この例における領域情報格納部124のデータ構成例を示す。領域情報格納部124は、最終アクセスフラグの代わりに、記録媒体100の次の初期化処理後にアクセス可能領域として設定される記録領域を示す次回有効フラグを格納している。
以下、次の初期化処理後にアクセス可能領域として設定される記録領域を指定する処理について説明する。本処理は、データ処理装置200から記録媒体100へ、次の初期化処理後に有効にしたい記録領域の領域識別番号を指定して次回有効化指定コマンドを送信することにより、実行される。図11は、記録媒体100内の次回有効化する記録領域の設定処理の流れを示すフローチャートである。
本設定処理では、第1に、記録媒体100のホストインタフェース部110がデータ処理装置200から次回有効化指定コマンドを受け取る(S1101)。次回有効化指定コマンドは以下のフォーマットを有する。
Next_Area_Change(Num)
引数Numで、次回有効化したい記録領域の領域識別番号を指定する。
次に、コマンド処理部121は記録媒体100が初期化済みであるか否かを判定する(S1102)。初期化されていない場合は、記録媒体100のホストインタフェース部110経由でエラーレスポンスをデータ処理装置200に送信し、処理を終了する(S1106)。
初期化済みである場合は、コマンド処理部121が次回有効化指定コマンドで指定された領域識別番号を参照し、領域情報格納部124内の該当する記録領域に対する次回有効フラグを“1”(有効)に設定する(S1103)。
次に、S1103で次回有効フラグを設定した記録領域以外の領域情報に含まれる次回有効フラグを全て“0”(無効)に設定する(S1104)。
最後に、次回有効化する記録領域の設定処理が完了したことを示すレスポンスを記録媒体100のホストインタフェース部110経由でデータ処理装置200に送信する(S1105)。
以上のようにして、データ処理装置200は記録媒体100に対して、次の初期化処理後にアクセスしてもらいたい記録領域の情報を指定することが可能となる。
データ処理装置200は、最終アクセス領域情報の取得方法と同様の方法で、上記に述べた次回に有効化する記録領域の情報を取得できる。このとき、図9で説明した準備処理において最終アクセス領域情報の代わりに上記に述べた次回に有効化する記録領域の情報を利用すれば、データ処理装置200は記録媒体100を前回指定されていた記録領域に切り替えることが可能となる。
(5)また、領域情報格納部124において、最後にアクセスされた記録領域の情報の代わりに、記録媒体100内に最後に有効化された記録領域の情報を保持してもよい。例えば、図10Cに示す”最終有効化領域フラグ”がこの情報に該当する。ここで、”有効フラグ”は実際に記録媒体に対してデータのアクセスがあったときに更新されるのに対し、本変形例の”最後に有効化された記録領域の情報”は、記録領域に対する実際のアクセスの有無にかかわらず、記録媒体に対してデータ処理装置からコマンド(例えば、領域切り替えコマンド)によりアクセス領域の設定が新たになされたときに制御部120により更新される。
(実施の形態2)
<システム構成>
図12は本発明の実施の形態2に於ける記録媒体300、及び、データ処理装置400の構成例を示す図である。
実施の形態1と異なる点は、最終アクセス領域情報440が記録媒体300内ではなくてデータ処理装置400内に格納されている点である。つまり、本実施の形態の記録媒体300の構成要素は、最終アクセス領域情報に関する部分を除き、基本的に実施の形態1の記録媒体100の構成要素と対応する。例えば、本実施の形態のアドレス決定部323と記録領域アクセス部325は、実施の形態1のアドレス決定部123と記録領域アクセス部125にそれぞれ対応する。
図13(a)は本実施の形態に於ける記録媒体300の制御部320内の領域情報格納部324のデータ構成例を示す図である。
領域情報格納部324は、前記各記録領域を一意に識別するための番号である領域識別番号、記録領域の開始アドレスを示す開始アドレス、記録領域の大きさを示す領域長、現在有効となっている記録領域を示す有効フラグを格納している。領域情報格納部324において、これらの情報を1組とした領域情報がデータ記録部330内の各記録領域に対応付けられており、前記記録領域の数だけ存在している。実施の形態1と異なる点は、領域情報格納部324において、最終アクセスフラグが含まれていない点と、記録媒体300毎に異なる識別子である媒体固有ID(識別情報)が格納されている点である。
図13(b)は本実施の形態に於ける最終アクセス領域情報440のデータ構成例を示す図である。
最終アクセス領域情報440は、前記媒体固有ID及び最後にアクセスした記録領域の領域識別番号を含む。
<初期化処理、記録領域切り替え処理>
本実施の形態に於ける記録媒体300の初期化処理について説明する。データ処理装置400に記録媒体300が接続されると、データ処理装置400は記録媒体300に初期化コマンドを送信し、記録媒体300の初期化を行う。初期化処理の流れは実施の形態1と同一である。
本実施の形態に於ける記録領域切り替え処理について説明する。記録領域切り替え処理は、データ処理装置400から記録媒体300へ、有効にしたい記録領域の領域識別番号を指定して記録領域切り替えコマンドを送信し実行する。記録領域切り替え処理の流れは実施の形態1と同一である。
<媒体固有IDを読み出し処理>
本実施の形態に於ける記録媒体300から媒体固有IDを読み出す処理について説明する。媒体固有ID読み出し処理は、データ処理装置400から記録媒体300へ、媒体固有IDの取得コマンドを送信し実行する。図14のフローチャートを用いて、記録媒体300内の媒体固有ID読み出し処理を詳細に説明する。
本処理では、第1に、記録媒体300のホストインタフェース部310がデータ処理装置400からの媒体固有IDの取得コマンドを受け取る(S1401)。
次に、コマンド処理部321は記録媒体300が初期化済みであるか否かを判定する(S1402)。初期化されていない場合は、記録媒体300のホストインタフェース部310経由でエラーレスポンスをデータ処理装置400に送信し、処理を終了する(S1405)。
初期化済みである場合は、アクセス領域判定部322が領域情報格納部324から媒体固有IDを読み出す(S1403)。
最後に、媒体固有ID読み出し処理が完了したことを、記録媒体300のホストインタフェース部310経由で、S1403で読み出した媒体固有IDと共にデータ処理装置400に通知する(S1404)。
<データ読み出し処理>
本実施の形態に於ける記録媒体300へのアクセス手順について、データ読み出し処理を例として説明する。記録媒体300からのデータ読み出し/書き込みは、記録媒体300に対しデータ読み出し/書き込みコマンドを送信することにより実行される。図15は、記録媒体300側のデータ読み出し処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態における読み出し処理が図6に示す実施の形態1の処理と異なる点は、ステップS1508の処理以降に、最終アクセスフラグの更新に関する処理(図6のステップS609〜S611)が存在しない点である。それ以外は実施の形態1と同一である。
図16は、データ処理装置400におけるデータ読み出し処理の流れを示すフローチャートである。
図16に示すデータ処理装置400におけるデータ読み出し処理では、第1に、データ処理装置400の入出力処理部420が記録媒体装着部410に装着された記録媒体300に対して、読み出しコマンドを送信する(S1601)。読み出しコマンドを受信した記録媒体300内の処理は図15で説明した通りである。
入出力処理部420は、記録媒体300からのレスポンスを参照し、指定したデータの読み出しが正常に終了したか否かを確認し(S1602)、失敗した場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S1605)。
指定したデータの読出しが正常に終了した場合、入出力処理部420は最終アクセス領域情報440を参照し、最終アクセス領域情報440がステップS1602の処理でデータの読み出しを行った記録領域の領域識別番号と一致するか否かを確認する。一致しない場合にのみ、一致するように最終アクセス領域情報440の値を更新する(S1603)。
最後に、入出力処理部420は、ステップS1602の処理で読み出したデータをデータ処理部430に渡し、処理を終了する(S1604)。
<アクセス開始までの準備処理>
本実施の形態に於けるデータ処理装置400が記録媒体装着部410に装着された記録媒体300に対しアクセスを開始するまでに行う準備処理について説明する。
準備処理はデータ処理装置400の記録媒体装着部410に記録媒体300が装着された直後や、データ処理装置400の電源起動時などに実施される。図17は、準備処理の流れを示すフローチャートである。
準備処理では、第1に、データ処理装置400の入出力処理部420が記録媒体装着部410に装着された記録媒体300に対して、初期化コマンドを送信する(S1701)。初期化コマンドを受信した記録媒体300内の処理は実施の形態1で説明した通りである。
入出力処理部420は、初期化コマンドに対する初期化完了レスポンスが受信できたか否かを確認し(S1702)、受信できなかった場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S1712)。
初期化完了レスポンスを受信できた場合、入出力処理部420は記録媒体300に対して、媒体固有IDの取得コマンドを送信する(S1703)。媒体固有IDの取得コマンドを受信した記録媒体300内の処理は図14で説明した通りである。
入出力処理部420は、記録媒体300からのレスポンスを参照し、媒体固有IDを取得できたか否かを確認し(S1704)、取得できなかった場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S1712)。
媒体固有IDが取得できた場合、入出力処理部420は最終アクセス領域情報440を参照し(S1705)、取得した媒体固有IDと最終アクセス領域情報440に格納された媒体固有IDが一致するか否かを判断する(S1706)。
媒体固有IDが一致しない場合は、前記最終アクセス領域情報440において、媒体固有IDの値を記録媒体300から取得した値に更新し、最後にアクセスした記録領域の領域識別番号として“1”を設定し(S1707)、その後、入出力処理部420がデータ処理部430に記録媒体300へのアクセスを開始する準備処理が完了したことを通知し、処理を終了する(S1711)。
媒体固有IDが一致する場合には、最終アクセス領域情報440における“最後にアクセスした記録領域の領域識別番号”が“1”であるか否か、すなわち前回最後にアクセスした記録領域は現在有効化されている1番目の記録領域であるか否かを判断する(S1708)。
“1”である場合には、入出力処理部420はデータ処理部430に記録媒体300へのアクセスを開始する準備処理が完了したことを通知し、処理を終了する(S1711)。
“1”でない場合には、入出力処理部420は記録媒体300に対して、記録領域切り替えコマンドを送信する(S1709)。このとき、引数Numには、ステップS1705で参照した、最終アクセス領域情報440内の“最後にアクセスした記録領域の領域識別番号”を指定する。記録領域切り替えコマンドを受信した記録媒体300内の処理は実施の形態1で説明した通りである。
入出力処理部420は、記録領域切り替えコマンドに対する領域切り替え完了レスポンスが受信できたか否かを確認し(S1710)、受信できなかった場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S1712)。
受信できた場合には、入出力処理部420はデータ処理部430に記録媒体300へのアクセスを開始する準備処理が完了したことを通知し、処理を終了する(S1711)。
以上のように、本発明に於ける記録媒体、データ処理装置、及び記録媒体に於ける記録領域切り替え方法では、記録媒体300内のデータにアクセスする前に記録領域切り替えコマンドを発行することにより所望の記録領域に切り替えることを可能とする。そのため、記録媒体300内のデータ記録部330を複数に分割し、それぞれの記録領域に独立したファイルシステムが構築されている場合に、自己のデータ処理装置400が解釈可能なファイルシステムが構築されている記録領域を選択し、アクセスすることが可能となる。そして、データ処理装置400内に最終アクセス領域情報440を保持しているので、データ処理装置400は記録媒体300へのアクセスを開始する前に、前回最後にアクセスした記録領域に予め切り替えておくことが可能となる。従って、複数の記録領域を有する記録媒体に対するユーザの使い勝手を向上できる。
<変形例>
なお、本実施形態においても以下の変形例が考えられる。
(1)本実施の形態においては、領域情報格納部324として領域識別番号、開始アドレス、領域長、有効フラグの4つの情報を1組として管理する例を記載したが、各記録領域の位置と大きさ、現在有効になっている記録領域が識別可能であれば他の形式としても良い。例えば、各領域は必ず連続しているという制限を設けることで開始アドレスの情報を削除しても良い。
また、本実施の形態においては最終アクセス領域情報440には媒体固有IDと最後にアクセスした記録領域の領域識別番号の組を1つだけ格納できる仕様としたが、複数格納できるように拡張しても良い。
(2)本実施の形態においては、データ読み出し処理の説明において、有効な領域を超えるアクセスを行った場合はエラーとしたが、読み出し可能なデータのみを読み出す仕様としてもよい。
また、データ読み出し処理の説明において、読み出すサイズ(Size)は最初にデータ処理装置400が設定しておくものとしたが、予め設定しない方法であってもよい。例えば、読み出しを開始するアドレス(Offs)のみを設定し、記録媒体300はデータ処理装置400から読み出し停止コマンドが送信されるまで、順次データを読み出してデータ処理装置400に送信し続けるという仕様であってもよい。
(3)本実施の形態において、データ処理装置400内に、最後にアクセスした記録領域の情報ではなくて、最後に読み出した記録領域の情報や、最後に書き込んだ記録領域の情報に限定してもよい。
また、最後にアクセスした記録領域の情報の代わりに、各記録領域に対するアクセス回数に関する情報であってもよい。このとき、データ処理装置400は記録媒体300に含まれる複数の記録領域のうち最もアクセス回数の多い記録領域に自動的に切り替えることが可能となる。この場合、記録領域にアクセスする度に回数情報を更新するのはデータ処理装置400の負荷が大きいため、記録領域の切り替えが発生した直後のアクセスでのみ回数情報をカウントアップさせる仕様であってもよい。さらに、回数情報のビット長を削減するために、一定回数以上のアクセスが発生したときにのみ回数情報をカウントアップさせる仕様であってもよい。さらに、最近アクセス回数の多い記録領域を知るために、あるタイミングで回数情報をクリアする手段を備えていてもよい。また、前記回数情報は最近アクセスしたある固定回数のみを記録する仕様であってもよい。
(4)また、データ処理装置400内に、最後にアクセスした記録領域の情報の代わりに、データ処理装置400により次の初期化処理後に最初にアクセスする予定の記録領域の情報を保持してもよい。
(5)また、データ処理装置400内に、最後にアクセスされた記録領域の情報の代わりに、記録媒体300内に最後に有効化された記録領域の情報を保持してもよい。
(実施の形態3)
<システム構成>
図18は本発明の実施の形態3に於ける記録媒体500及びデータ処理装置600の構成例を示す図である。
実施の形態1と異なる点は、記録媒体500の領域情報格納部524に最終アクセス領域情報の代わりに次回起動領域情報550を備えている点である。次回起動領域情報550は、次回に、記録媒体500の初期化処理を行った直後に「有効」に設定される記録領域を指定する。
なお、本実施の形態の記録媒体500の構成要素は、次回起動領域情報を除き、基本的に実施の形態1の記録媒体100の構成要素と対応する。例えば、本実施の形態のアドレス領域判定部522、アドレス決定部523及び記録領域アクセス部525は、実施の形態1のアドレス領域判定部122、アドレス決定部123及び記録領域アクセス部125にそれぞれ対応する。
図19は本実施の形態に於ける領域情報格納部524のデータ構成例を示す図である。領域情報格納部524には、記録媒体500の各記録領域を一意に識別するための番号である領域識別番号、各記録領域の開始アドレスを示す開始アドレス、各記録領域の大きさを示す領域長、次回の初期化処理後に有効に設定されなる記録領域を示す次回有効フラグ、現在有効となっている記録領域を示す有効フラグが格納されている。これらの情報を1組とした領域情報がデータ記録部530内の各記録領域に対応付けられており、前記記録領域の数だけ存在している。なお、次回有効フラグは、次回起動領域情報550に相当する。
<初期化処理>
本実施の形態に於ける記録媒体500の初期化処理について説明する。データ処理装置600に記録媒体500が接続されると、データ処理装置600は記録媒体500に初期化コマンドを送信し、記録媒体500の初期化を行う。図20は、本実施形態の記録媒体500内の初期化処理の流れを示すフローチャートである。
初期化処理では、第1に、記録媒体500のホストインタフェース部510がデータ処理装置600からの初期化コマンドを受け取る(S2001)。
次に、記録媒体500内の制御部520やデータ記録部530を初期化し、記録媒体500の外部からアクセス可能な状態にする(S2002)。
次に、領域情報格納部524に含まれる複数の領域情報から、次回有効フラグが“1”(有効)になっているものを検索する(S2003)。ここでは、検索の結果、Num番目の領域情報の次回有効フラグが“1”(有効)であったとする。
次に、領域情報格納部524に含まれる複数の領域情報のうちNum番目の領域情報に含まれる有効フラグを“1”(有効)に設定する(S2004)。
次に、Num番目の領域情報以外の領域情報に含まれる有効フラグを全て“0”(無効)に設定する(S2005)。
最後に、有効化した記録領域の領域識別番号(Num)と共に、初期化処理が完了したことを示すレスポンスを記録媒体500のホストインタフェース部510経由でデータ処理装置600に送信する(S2006)。
上記初期化処理を完了した時点で、記録媒体500内の領域情報格納部524は次回有効フラグで指定されているNum番目の領域にのみ有効フラグが設定され、データ処理装置600からNum番目の記録領域のみがアクセス可能な状態となる。
<記録領域切り替え処理>
本実施の形態に於ける記録領域切り替え処理について説明する。記録領域切り替え処理は、データ処理装置600から記録媒体500へ、有効にしたい記録領域の領域識別番号を指定して記録領域切り替えコマンドを送信することにより実行される。記録領域切り替え処理の流れは実施の形態1と同一である。
<データアクセス手順>
本実施の形態に於ける記録媒体500へのアクセス手順について説明する。記録媒体500からのデータ読み出し/書き込みは、記録媒体500に対しデータ読み出し/書き込みコマンドを送信し実行する。データ読み出し処理及びデータ書き込み処理の流れは実施の形態2と同一である。
<次回有効化処理>
本実施の形態に於ける記録媒体500に対し、次の初期化処理後に有効化してもらいたい記録領域を指定する処理(以下「次回有効化処理」という。)について説明する。
次回有効化処理は、データ処理装置600から記録媒体500へ、次の初期化処理後に有効にしたい記録領域の領域識別番号を指定して次回有効化コマンドを送信することにより実行される。図21は、記録媒体500内の次回有効化処理の流れを示すフローチャートである。
次回有効化する記録領域の設定処理では、第1に、記録媒体500のホストインタフェース部510がデータ処理装置600からの次回有効化コマンドを受け取る(S2101)。次回有効化コマンドは以下のフォーマットを有する。
Next_Int_Area(Num)
引数Numで領域識別番号を設定し、次回有効化したい記録領域の領域識別番号を指定する。
次に、コマンド処理部521は記録媒体500が初期化済みであるか判定する(S2102)。初期化されていない場合は、記録媒体500のホストインタフェース部510経由でエラーレスポンスをデータ処理装置600に送信し、処理を終了する(S2106)。
初期化済みである場合は、コマンド処理部521が次回有効化コマンドで指定された領域識別番号を参照し、領域情報格納部524内の該当する記録領域に対する次回有効フラグを“1”(有効)に設定する(S2103)。
次に、S2103で次回有効フラグを設定した記録領域以外の領域情報に含まれる次回有効フラグを全て“0”(無効)に設定する(S2104)。
最後に、次回有効化する記録領域の設定処理が完了したことを示すレスポンスを記録媒体500のホストインタフェース部510経由でデータ処理装置600に送信する(S2105)。
以上のようにして、データ処理装置600は、次回有効化コマンドを送信することにより、記録媒体500に対して、次の初期化処理後に自動的に有効化してもらいたい記録領域を指定することが可能となる。
<アクセス開始までの準備処理>
本実施の形態に於けるデータ処理装置600が記録媒体装着部610に装着された記録媒体500に対しアクセスを開始するまでの準備処理について説明する。準備処理はデータ処理装置600の記録媒体装着部610に記録媒体500が装着された直後や、データ処理装置600の電源起動時などに実施される。図22は、準備処理の流れを示すフローチャートである。
準備処理では、第1に、データ処理装置600の入出力処理部620が記録媒体装着部610に装着された記録媒体500に対して、初期化コマンドを送信する(S2201)。初期化コマンドを受信した記録媒体500内の処理は図20で説明した通りである。
入出力処理部620は、初期化コマンドに対する初期化完了レスポンス及び有効化された記録領域の領域識別番号が受信できたか否かを確認し(S2202)、受信できなかった場合にはエラー処理を実行してから処理を終了する(S2204)。
初期化完了レスポンス及び有効化された記録領域の領域識別番号を受信できた場合、入出力処理部620はデータ処理部630に記録媒体500へのアクセスを開始する準備処理が完了したことを通知し、処理を終了する(S2203)。
以上のように、本発明に於ける記録媒体、データ処理装置、及び記録媒体に於ける記録領域切り替え方法では、記録媒体500内のデータにアクセスする前に記録領域切り替えコマンドを発行することにより所望の記録領域に切り替えることを可能とする。そのため、記録媒体500内のデータ記録部530を複数に分割し、それぞれの記録領域に独立したファイルシステムが構築されている場合に、自己のデータ処理装置600が解釈可能なファイルシステムが構築されている記録領域を選択し、アクセスすることが可能となる。そして、記録媒体500内に次回起動領域情報550を保持しているので、記録媒体50
0は初期化処理時に前記次回起動領域情報550を用いて予め指定されていた記録領域に自動的に切り替えることが可能となる。従って、複数の記録領域を有する記録媒体に対するユーザの使い勝手を向上できる。
なお、本発明を上記の実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されないのはもちろんである。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施変更することができる。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)本実施の形態においては、領域情報格納部524として領域識別番号、開始アドレス、領域長、次回有効フラグ、有効フラグの5つの情報を1組として管理する例を記載したが、各記録領域の位置と大きさ、現在有効になっている記録領域、次回有効にする記録領域が識別可能であれば他の形式としても良い。例えば、各領域は必ず連続しているという制限を設けることで開始アドレスの情報を削除しても良い。
(2)Next_Int_Areaなどのコマンドは本実施の形態で記載した引数以外の情報を引数として与えても良い。例えば、パスワードを引数として追加することで、コマンドを発行する機器を限定してもよい。
(3)本実施の形態においては、次回起動領域情報550として領域情報格納部524に次回有効フラグを設け、記録媒体500の初期化処理にて前記次回有効フラグを参照していたが、次のような変形例が考えられる。
すなわち、次回有効フラグを実施の形態1で説明した最終アクセスフラグに置き換えてもよい。このとき、最後にアクセスされた記録領域が、次の初期化処理後に自動的に有効化される。
さらに、最後にアクセスされた記録領域の情報ではなくて、最後に読み出された記録領域の情報や、最後に書き込まれた記録領域の情報に限定することが考えられる。
さらに、最後にアクセスされた記録領域の情報ではなくて、各々の記録領域にアクセスされた回数情報であってもよい。このとき、記録媒体500は、初期化処理において複数の記録領域のうち最もアクセス回数の多い記録領域に自動的に切り替えることが可能となる。
さらに、記録領域にアクセスする度に回数情報を更新するのは記録媒体500の負荷が大きいため、記録領域の切り替えが発生した直後のアクセスでのみ回数情報をカウントアップさせる仕様であってもよい。
さらに、回数情報のビット長を削減するために、一定回数以上のアクセスが発生したときにのみ回数情報をカウントアップさせる仕様であってもよい。
さらに、最近アクセス回数の多い記録領域を知るために、あるタイミングで回数情報をクリアする手段を備えていてもよい。また、前記回数情報は最近アクセスされたある固定回数のみを記録する仕様であってもよい。
(4)本実施の形態においては、次回有効化処理で領域情報格納部524に設定された次回起動領域情報550(次回有効フラグ)は、次の次回有効化処理が発生するまで有効である仕様としたが、別の有効期限を設けてもよい。
すなわち、次回有効化処理で設定された次回起動領域情報550は今後1回目だけの初期化処理時に有効であるものとし、初期化処理の中でクリアされてもよい。もしくは今後N回目まで有効であるとか、ある時間だけ有効であるという仕様にしてもよい。
有効期限を設けることで、次回起動領域情報550で指定された記録領域にアクセスできないデータ処理装置であっても、有効期限を過ぎれば別の記録領域が最初に有効化されるため、アクセスできるようになる可能性がある。
(5)本実施の形態においては、次回起動領域情報550として次回有効フラグを利用したが、次の初期化処理後には前回最後に有効化された記録領域を再び有効化するという仕様にする場合、次の変形例が考えられる。
すなわち、前記有効フラグを不揮発性メモリなどに格納しておいて記録媒体500がデータ処理装置600から抜出された場合でも、最後に有効化された記録領域を保持しておくことにする。このとき、有効フラグは次回起動領域情報550の役割も担うことになる。
(6)本実施の形態においては、次回起動領域情報550として領域情報格納部524に次回有効フラグを設け、記録媒体500の初期化処理にて前記次回有効フラグを参照していたが、次のような変形例が考えられる。
すなわち、次回起動領域情報550として、最後に有効化された記録領域の情報を用いてもよい。このとき、最後に有効化された記録領域が、次の初期化処理後に自動的に有効化される。
本発明は、複数の記録領域を有する情報記録媒体、またはそれにアクセスするデータ処理装置に適用可能である。例えば、本発明は、情報記録媒体を新旧のファイルシステムで管理可能とするために情報記録媒体において複数の記録領域を設けた場合に効果的に適用できる。
本発明の実施の形態1に於ける記録媒体及びデータ処理装置の構成例を示したブロック図 実施の形態1に於ける領域情報格納部の一例を示した図 実施の形態1に於ける初期化処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1に於ける記録領域切り替え処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1に於ける記録領域切り替え処理後の領域情報格納部の一例を示した図 実施の形態1に於けるデータ読み出し処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1に於けるデータ読み出し処理後の領域情報格納部の一例を示した図 実施の形態1に於ける最終アクセス領域情報取得処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1に於ける準備処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1の変形例に於ける領域情報格納部の一例を示した図 実施の形態1の変形例に於ける領域情報格納部の別の例を示した図 実施の形態1の変形例に於ける領域情報格納部のさらに別の例を示した図 実施の形態1の変形例に於ける次回有効化する記録領域の設定処理の一例を示すフローチャート 実施の形態2に於ける記録媒体及びデータ処理装置の構成例を示したブロック図 (a)実施の形態2に於ける領域情報格納部、及び(b)最終アクセス領域情報の一例を示した図 実施の形態2に於ける媒体固有IDの読み出し処理の一例を示すフローチャート 実施の形態2に於ける記録媒体側のデータ読み出し処理の一例を示すフローチャート 実施の形態2に於けるデータ処理装置側のデータ読み出し処理の一例を示すフローチャート 実施の形態2に於ける準備処理の一例を示すフローチャート 実施の形態3に於ける記録媒体及びデータ処理装置の構成例を示したブロック図 実施の形態3に於ける領域情報格納部の一例を示した図 実施の形態3に於ける初期化処理の一例を示すフローチャート 実施の形態3に於ける次回有効化処理の一例を示すフローチャート 実施の形態3に於ける準備処理の一例を示すフローチャート
符号の説明
100、300、500 記録媒体
110、310、510 ホストインタフェース部
120、320、520 制御部
121、321、521 コマンド処理部
122、322、522 アクセス領域判定部
123、323、523 アドレス決定部
124、324、524 領域情報格納部
125、325、525 記録領域アクセス部
130、330、530 データ記録部
140、440 最終アクセス領域情報
200、400、600 データ処理装置
210、410、610 記録媒体装着部
220、420、620 入出力処理部
230、430、630 データ処理部
550 次回起動領域情報

Claims (20)

  1. データ処理装置からデータの書き込み、読み出しが可能な情報記録媒体であって、
    前記データ処理装置との間で通信を行うホストインタフェース部と、
    データを格納するための複数の記録領域を有するデータ記録部と、
    前記データ記録部の各記録領域に関する情報を格納する領域情報格納部とを備え、
    前記領域情報格納部は、前記データ記録部の複数の記録領域のうち、情報記録媒体が次に初期化される時に最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報を格納する、
    情報記録媒体。
  2. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、前記複数の記録領域のうち、前記データ処理装置により最後にアクセスされた記録領域の情報である、請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、データ処理装置から次の初期化処理後に有効化する領域として指定された領域の情報である、請求項1記載の情報記録媒体。
  4. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、前記各記録領域のアクセス回数に関する情報である、請求項1記載の情報記録媒体。
  5. 前記アクセス回数に関する情報は、前記記録領域の切り替え処理後の最初のアクセス時にのみカウントアップされる、請求項4記載の情報記録媒体。
  6. 前記アクセス回数に関する情報は、前記記録領域の切り替え処理後、所定回数以上のアクセスが発生した時点でのみカウントアップされる、請求項4記載の情報記録媒体。
  7. 前記アクセス回数に関する情報は、所定回数の初期化処理が行われたときにクリアされる、請求項4記載の情報記録媒体。
  8. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、前記データ処理装置によって最後にアクセス可能領域に設定された記録領域に関する情報である、請求項1記載の情報記録媒体。
  9. 前記ホストインタフェース部は、前記アクセス可能領域として設定される領域の情報を、前記データ処理装置から要求のあったときに前記データ処理装置に通知する、請求項1記載の情報記録媒体。
  10. 請求項1記載の情報記録媒体に対し、データの読み出し、書き込みを行うデータ処理装置であって、
    前記情報記録媒体を装着する媒体装着部と、
    前記媒体装着部に装着された前記情報記録媒体と情報の受け渡しを行う入出力処理部と、
    前記情報記録媒体から読み出したデータまたは前記情報記録媒体に書き込むデータを処理するデータ処理部とを備え、
    前記入出力処理部は、前記情報記録媒体の前記領域情報格納部から、前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報を読み出し、該読み出した情報に基づいて前記データ記録部の記録領域を切り替える、
    データ処理装置。
  11. 固有の識別情報を持ち、複数の記録領域を有する情報記録媒体に対してデータの読み出し、書き込みを行うデータ処理装置であって、
    前記情報記録媒体を装着する媒体装着部と、
    前記媒体装着部に装着された前記情報記録媒体と情報の受け渡しを行う入出力処理部と、
    前記情報記録媒体から読み出したデータまたは前記情報記録媒体に書き込むデータを処理するデータ処理部とを備え、
    さらに、情報記録媒体の識別情報と、前記情報記録媒体の複数の記録領域のうち、情報記録媒体が次に初期化される時に最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とを格納し、
    前記入出力処理部は、前記情報記録媒体の識別情報と、前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とに基づいて、前記識別情報で指定される情報記録媒体の記録領域を切り替える、
    データ処理装置。
  12. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、前記複数の記録領域のうち前記データ処理装置により最後にアクセスされた記録領域の情報である、請求項11記載のデータ処理装置。
  13. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、データ処理装置から次の初期化処理後に有効化する領域として指定された領域の情報である、請求項11記載のデータ処理装置。
  14. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報は、前記各記録領域のアクセス回数に関する情報である、請求項11記載のデータ処理装置。
  15. 請求項1記載の情報記録媒体のアクセス可能な領域を設定する方法であって、
    前記情報記録媒体の前記領域情報格納部から、前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報を読み出し、
    該読み出した情報に基づいて前記データ記録部の記録領域を切り替える、情報記録媒体の領域設定方法。
  16. 固有の識別情報を持ち複数の記録領域を有する情報記録媒体のアクセス可能な領域を設定する方法であって、
    情報記録媒体の識別情報と、前記情報記録媒体の複数の記録領域のうち情報記録媒体が次に初期化される時に最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とを保持し、
    前記情報記録媒体の初期化時に、前記保持された識別情報と最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報とに基づいて、前記識別情報で指定される情報記録媒体の記録領域を切り替える、情報記録媒体の領域設定方法。
  17. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報として、前記複数の記録領域のうち前記データ処理装置により最後にアクセスされた記録領域の情報を保持する、請求項16記載の情報記録媒体の領域設定方法。
  18. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報として、データ処理装置から次の初期化処理後に有効化する領域として指定された領域の情報を保持する、請求項16記載の情報記録媒体の領域設定方法。
  19. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報として、前記各記録領域のアクセス回数に関する情報を保持する、請求項16記載の情報記録媒体の領域設定方法。
  20. 前記最初にアクセス可能領域として設定される領域の情報として、前記データ処理装置によって最後にアクセス可能領域に設定された記録領域に関する情報を保持する、請求項16記載の情報記録媒体の領域設定方法。
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