JP2008176210A - プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像保持体と、該像保持体に接触してその表面を帯電させる帯電手段と、該像保持体と該帯電手段との間に介在する粒子と、を有し、前記帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)と前記粒子の体積平均粒子径D(μm)との関係がRz<Dを満たし、画像形成装置に対して装着自在なことを特徴とするプロセスカートリッジ及び画像形成装置。
【選択図】なし
Description
このような問題を解決するために、帯電部材と像保持体との間に、帯電列準位が該像保持体表面に存在する物質よりプラス側に位置する物質からなる粉体を介在させる方法(特許文献1参照)などの帯電ムラを抑制する手段が提案されている。
すなわち、本発明は、像担持体と帯電部材とを接触した状態で備え、使用初期の帯電ムラを抑制し、画像欠陥を防止しうるプロセスカートリッジ、及び画像形成装置を提供することを課題とする。
<1> 像保持体と、該像保持体に接触してその表面を帯電させる帯電手段と、該像保持体と該帯電手段との間に介在する粒子と、を有し、前記帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)と前記粒子の体積平均粒子径D(μm)との関係がRz<Dを満たし、画像形成装置に対して装着自在なことを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明の画像形成装置は、像保持体と、該像保持体に接触してその表面を帯電させる帯電手段と、該像保持体と該帯電手段との間に介在する粒子と、を有し、前記帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)と前記粒子の体積平均粒子径D(μm)との関係がRz<Dを満たすことを特徴とする。
この問題を解決するために、本発明においては、帯電部材と像保持体との間に粒子を介在させることで、像保持体と帯電部材との間の接触面積を小さくさせ、更に、像保持体と帯電部材との間の摩擦係数を低くすることにより、像保持体表面の帯電を抑制することができる。
また、帯電部材と像保持体との間に介在させた粒子は、帯電部材の表面に滞留し続けると、この粒子に起因して、白点や色点が生じたり、帯電ムラ等による画質の低下を引き起こす可能性があるため、印刷中に除去されることが好ましい。
本発明においては、帯電部材と像保持体との間に介在させた粒子の体積平均粒子径D(μm)と、帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)と、の関係がRz<Dを満たすことから、使用初期において、帯電部材と像保持体との間に介在させた粒子が、効率よく帯電部材から剥離するため、画質の低下を防止することができる。
これらの結果、本発明のプロセスカートリッジ、及び画像形成装置を初めて使用する際には、像保持体表面の帯電ムラが抑制されているため、画像欠陥が生じず、また、粒子が剥離し易いことから、粒子の残留による印刷物の画質低下をも防止することができる。
ここで、帯電部材と像保持体との間に介在する粒子の量は特に限定はしないが、帯電部材、像保持体に対する被覆率で10%以上であればよく、50%以上が好ましい。
なお、本発明において、粒子の被覆率は、粒子を刷毛やブラシ等によりまぶした帯電部材や像保持体をレーザー顕微鏡で観察し、1mm2当たりに存在する粒子の被覆面積から被覆率を算出した。
本発明における帯電部材としては、電子写真や静電記録プロセスに用いられる接触式帯電部材であれば特に限定はされないが、ロール、ブラシ、チューブ、ブレード等の形状であって、電圧が印加されて用いられる導電部材の場合に、本発明の効果が顕著である。
本発明において、より高い効果を得るためには、帯電部材は、特に、帯電ロールであるが好ましい。
以下に、帯電部材の例として帯電ロールについて説明する。
以下、本発明における帯電部材の最も好ましい態様である帯電ロールを構成する、導電性支持体、導電性弾性層、抵抗層、及び表面層について詳細に説明する。なお、これらの構成部材は、帯電ロール以外の形状の帯電部材についても同様に利用することができる。
特に、導電性弾性層では、これらのゴム材は発泡したものであっても無発泡のものであってもよい。
また、その添加量は特に制限はないが、上記電子導電剤の場合は、ゴム材100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下の範囲であることが好ましく、5質量部以上25質量部以下の範囲であることがより好ましい。一方、上記イオン導電剤の場合は、ゴム材100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下の範囲であることが好ましく、0.5質量部以上3.0質量部以下の範囲であることがより好ましい。
これらの高分子材料は単独で用いてもよく、2種以上を混合或いは共重合して用いてもよい。また、高分子材料の数平均分子量は、1,000以上100,000以下の範囲であることが好ましく、10,000以上50,000以下の範囲であることがより好ましい。
なお、チューブ状の表面層を用いる場合には、接着剤を用いて導電性弾性層表面と接着固定してもよい。或いは、導電性支持体及び導電性弾性層からなるロールの外径よりも、内径が若干小さいチューブ状の表面層を用いる場合は、チューブ状の表面層の内周側に空気等の流体を注入した状態とし、この状態で表面層内周側にロールを挿入し、その後、流体の注入を停止させることで導電性弾性層表面に表面層を固定してもよい。
この帯電部材の表面の十点平均粗さRzについては、表面を形成する層(前述のような表面層)を研磨する方法、表面層よりも内部の層を研磨する方法、表面層へ微粒子を添加する方法などにより制御することができる。
ここで、Rzの測定は、表面粗さ計surfcom1400A(東京精密社製)を用い、JISB0601−1994に従って、ロールの軸方向について、測定長4.0mm、カットオフ値0.8、測定速度0.30mm/secの条件で測定した。なお、測定は、22℃、55%RHの環境下で測定した。
この抵抗は、以下のようにして測定することができる。
まず、例えば、帯電部材が帯電ロールである場合の測定方法について説明する。
即ち、図1のように、ステンレススチール板40上に、帯電ロールRを置き、該帯電ロールRを構成する導電性支持体Raの両端に、500gの重り42を載せて、荷重する。ステンレススチール板40と導電性支持体Raとを電極として、帯電ロールを構成する帯電部位Rbに対して、高抵抗測定器50(アドバンテスト社製、R8340Aデジタル高抵抗/微小電流計)を用いて、100Vの電圧を10秒印加した後、その電流値を用いて測定した。測定は23℃、55%RHの環境下で実施した。
測定によって求められた電流値I(A)と印加電圧(100V)とから下記式(1)を用いて算出した。
式(1) R(Ω)=100(V)/I(A)
ここで、この硬度は、室温22℃、湿度55%の条件の下、マイクロゴム硬度計(MD−1capa タイプA:高分子計器株式会社製)を用い、該帯電部材の中央部、両端から3cmの部位を周方向に均等に4箇所測った平均値とする。
本発明において、像担持体と帯電部材との間に介在させる粒子は、その体積平均粒子径D(μm)が帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)よりも大きければ、材質、形状は特に限定されない。
粒子としては、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アクリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、メタクリル樹脂(ポリメチルメタクリレート:PMMA)、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、メラミン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリアセタールなどの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの複合樹脂を用いて構成されることが好ましい。
また、本発明における粒子は、上記の樹脂の他にも、導電性粒子を用いてもよく、具体的には、カーボンブラックやアルミニウム、鉄等の金属、酸化錫、酸化亜鉛、ITO等の導電性金属酸化物の粒子が挙げられる。また、上記の樹脂にこれらの導電性粒子を含有させてなる粒子(例えば、トナーなど)を本発明における粒子として用いてもよい。
ここで、粒子の体積平均粒子径Dの測定方法は、公知の方法を使用することができるが、本発明においては以下に示す方法が用いられる。
即ち、本発明においては、測定装置として、コールターカウンターTA−II型(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマン−コールター社製)を使用して測定することができる。
測定法としては、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液2ml中に測定試料を0.5〜50mg加える。これを前記電解液100〜150ml中に添加した。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型により、アパーチャー径として100μmアパーチャーを用いて2〜60μmの粒子の粒度分布を測定し、この粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積50%となる粒子径を体積平均粒子径Dとして求めた。
即ち、図2に示したように、電極板44a及び44bと、内径50mm、高さ10mmの塩化ビニル製の管状容器46と、からなる空間に、50g/cm2の圧力で粒子を充填したサンプルについて、高抵抗測定器50(アドバンテスト社製、R8340Aデジタル高抵抗/微小電流計)を用いて、粒子の体積抵抗率を測定した。体積抵抗率の測定は、電場(印加電圧/サンプル厚)が1000V/cmになるよう調節した電圧を10秒充電した後、その電流値より下記式(2)を用いて算出した。測定は23℃、55%RHの環境下で実施した。
式(2) 体積抵抗率Pr(Ω・cm)=19.63×印加電圧(V)/電流値(A)/サンプル厚(cm)
ここで、本発明における形状係数SF1は、下記式(3)によって定義される。
式(3) SF1=(ML2/A)(π/4)×100
但し、式(3)中、SF1は粒子の形状係数、MLは粒子の絶対最大長、Aは粒子の投影面積を表す。
なお、粒子の絶対最大長ML、及び投影面積Aは、まず、スライドグラス上に散布した粒子の光学顕微鏡像を、ビデオカメラを通じてニコレ社製画像解析装置(LuzexIII)に取り込み、100個の粒子の最大長MLと投影面積Aを求め、上記式(3)によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
本発明のプロセスカートリッジは、画像形成装置に対して装着自在であるものであって、像保持体と、この像保持体に接触する帯電部材と、を備え、該像保持体と該帯電部材との間に粒子が介在していればよく、これら以外の構成は特に限定されるものではない。
より具体的には、本発明のプロセスカートリッジは、ケース内に、感光体からなる像保持体、帯電部材、像保持体と帯電部材との間に介在される粒子の他に、現像装置、像保持体用のクリーニング装置を、取り付け部材により組み合わせて一体化したものであることが好ましい態様である。なお、ケースには、露光のための開口部が設けられている必要がある。
図3は、4連タンデム方式のフルカラー画像形成装置を示す概略構成図である。
図3に示されるように、画像形成装置は、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1〜第4の画像形成ステーション10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ステーション(以下、単にステーションと称する)10Y、10M、10C、10Kは、略水平方向に互いに所定距離離間して並設されている。なお、これらステーション10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置本体に対して装着自在なプロセスカートリッジ(本発明のプロセスカートリッジ)であってもよい。
(帯電ロール1の作製)
−導電性弾性層の形成−
下記組成の混合物をオープンロールで混練りし、SUS303からなる直径8mmの導電性支持体表面に接着層を介してプレス成形機を用いて直径15mmのロールを形成、その後研磨により直径14mmの導電性弾性ロールAを得た。
・ゴム材(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム Gechron3106:日本ゼオン社製):100質量部
・導電剤(カーボンブラック アサヒサーマル:旭カーボン社製):15質量部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製):5質量部
・イオン導電剤(過塩素酸リチウム):1質量部
・加硫剤(硫黄 200メッシュ:鶴見化学工業社製):1質量部
・加硫促進剤(ノクセラーDM:大内新興化学工業社製):2.0質量部
・加硫促進剤(ノクセラーTT:大内新興化学工業社製):0.5質量部
・加硫促進助剤(酸化亜鉛 酸化亜鉛1種:正同化学工業社製):3質量部
・ステアリン酸:1.5質量部
下記組成の混合物をビーズミルにて分散し得られた分散液Aを、MEK(メチルエチルケトン)で希釈し、前記導電性弾性ロールAの表面に浸漬塗布した後、180℃で30分間加熱乾燥し、厚さ7μmの表面層を形成し、帯電ロール1を得た。なお、得られた帯電ロール1の表面の十点平均粗さRzを、前述の方法で測定した。結果を表1に示す。
・高分子材料(飽和共重合ポリエステル樹脂溶液 バイロン30SS:東洋紡績社製):100質量部
・硬化剤(アミノ樹脂溶液 スーパーベッカミンG−821−60:大日本インキ化学工業社製):26.3質量部
・導電剤(カーボンブラック FW200:デグサ社製):10質量部
下記の成分を二軸式混練機にて溶融混練し、続いて、粉砕分級することにより粒子を得た。
・樹脂(ポリスチレン樹脂 GPPS 475D PSジャパン社製):100質量部
・導電剤(カーボンブラック ケッチェンブラックEC ライオン株式会社製):8質量部
得られた粒子の体積平均粒子径D、体積抵抗率Pr、及び形状係数SF1を、前述の方法で測定した。結果を表1に併記した。
上記の粒子を刷毛にてまぶした帯電ロール1を、カラー複写機DocuCentre Color a450(富士ゼロックス社製)のプロセスカートリッジに装着し、プロセスカートリッジ1を得た。なお、プロセスカートリッジ1中の帯電ロール1に対する粒子1の被覆率は84%であった。
−振動試験−
プロセスカートリッジ1に、振幅:100mm、周波数:4Hzの振動を10分間与えた。
振動試験後のプロセスカートリッジ1をDocuCentre Color a450に装着し、マゼンダの50%ハーフトーンをA3で印刷し、初期画質を評価した。
また、100枚及び1,000枚印刷後の画質評価は、A4横で画像密度5%の画像を20枚ずつ印刷した後、100枚又は1,000枚印刷し、その際の画質を評価した。
なお、印刷環境は、22℃、55%RHで実施した。
A:帯電ムラによるスジ状ムラが未発生。
B:軽微な帯電ムラによるスジ状ムラが発生。
C:帯電ムラがによるスジ状ムラ発生。
D:強い帯電ムラによるスジ状ムラが発生。
得られた結果を表1に併記した。
実施例1のプロセスカートリッジ1において、粒子1を下記表1に記載の粒子に代えた、及び/又は、帯電ロール1に対する粒子の被覆量を下記表1に記載のように代えた以外は、実施例1と同様にして、プロセスカートリッジ2〜6を作製し、評価を行った。
評価結果を表1に併記した。
実施例1における帯電ロール1の表面層の膜厚を3μmに変更した以外は、実施例1に記載と同様にして、帯電ロール2を得た。
この帯電ロール2を用いた以外は実施例1と同様にして、プロセスカートリッジ7を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ7中の帯電ロール2に対する粒子1の被覆率は85%であった。
評価結果は表1に併記した。
実施例1における帯電ロール1の表面層の膜厚を12μmに変更した以外は、実施例1に記載と同様にして、帯電ロール3を得た。
この帯電ロール3を用いた以外は実施例1と同様にして、プロセスカートリッジ8を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ8中の帯電ロール3に対する粒子1の被覆率は84%であった。
評価結果は表1に併記した。
実施例1におけるカラー複写機DocuCentre Color a450(富士ゼロックス社製)のプロセスカートリッジ1から、樹脂ブラシ製のクリーニング部材を除去した以外は、実施例1と同様にしてプロセスカートリッジ9を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ9中の帯電ロール1に対する粒子1の被覆率は82%であった。
評価結果は表1に併記した。
(プロセスカートリッジの作製)
実施例1におけるカラー複写機DocuCentre Color a450(富士ゼロックス社製)のプロセスカートリッジ1から、樹脂ブラシ製のクリーニング部材を除去した以外は、実施例1と同様にしてプロセスカートリッジ10を作製した。なお、プロセスカートリッジ10中の帯電ロール1に対する粒子1の被覆率は84%であった。
−振動試験−
プロセスカートリッジ10に、振幅:100mm、周波数:4Hzの振動を10分間与えた。
振動試験後のプロセスカートリッジ10について、実施例1と同様にして、初期画質、100枚印刷後、及び1,000枚印刷後の画質について評価した。なお、この評価の際は、帯電ロールへは直流電圧(DC:−150V)のみを印加した。
評価結果は表1に併記した。
(帯電ロールの作製)
実施例1における帯電ロール1の表面層を形成する際に用いた導電剤を10質量部から6質量部に変更した以外は、実施例1に記載と同様にして、帯電ロール4を得た。
この帯電ロール4を用いた以外は実施例1と同様にして、プロセスカートリッジ11を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ11中の帯電ロール4に対する粒子1の被覆率は83%であった。
評価結果は表1に併記した。
(帯電ロール5の作製)
−導電性弾性層の形成−
下記組成の混合物をオープンロールで混練りし、SUS303からなる直径8mmの導電性支持体表面に接着層を介してプレス成形機を用いて直径15mmのロールを形成、その後研磨により直径14mmの導電性弾性ロールAを得た。
・ゴム材(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム Gechron3106:日本ゼオン社製):100質量部
・導電剤(カーボンブラック アサヒサーマル:旭カーボン社製):15質量部
・導電剤(ケッチェンブラックEC:ライオン社製):5質量部
・イオン導電剤(過塩素酸リチウム):1質量部
・加硫剤(硫黄 200メッシュ:鶴見化学工業社製):1質量部
・加硫促進剤(ノクセラーDM:大内新興化学工業社製):2.0質量部
・加硫促進剤(ノクセラーTT:大内新興化学工業社製):0.5質量部
・加硫促進助剤(酸化亜鉛 酸化亜鉛1種:正同化学工業社製):3質量部
・ステアリン酸:1.5質量部
下記組成の混合物をビーズミルにて分散し得られた分散液Aを、MEK(メチルエチルケトン)で希釈し、前記導電性弾性ロールAの表面に浸漬塗布した後、180℃で30分間加熱乾燥し、厚さ7μmの表面層を形成し、帯電ロール5を得た。なお、得られた帯電ロール5の表面の十点平均粗さRzを、前述の方法で測定した。結果を表2に示す。
・高分子材料(飽和共重合ポリエステル樹脂溶液 バイロン30SS:東洋紡績社製):100質量部
・硬化剤(アミノ樹脂溶液 スーパーベッカミンG−821−60:大日本インキ化学工業社製):26.3質量部
・導電剤(カーボンブラック FW200:デグサ社製):10質量部
体積平均粒子径Dが7μm、体積抵抗率Prが5×1012Ω・cm、及び形状係数SF1が105のトナーを用意し、これを粒子6とした。なお、これらの物性については、表2に併記する。
上記の粒子6を刷毛にてまぶした帯電ロール5を、カラー複写機DocuCentre Color a450(富士ゼロックス社製)のプロセスカートリッジに装着し、プロセスカートリッジ12を得た。なお、プロセスカートリッジ12中の帯電ロール5に対する粒子6の被覆率は88%であった。
得られたプロセスカートリッジ12について、実施例1と同様の方法で、評価した。
評価結果は表2に併記した。
実施例12のプロセスカートリッジ12において、粒子6を下記表2に記載の粒子に代えた、及び/又は、帯電ロール5に対する粒子の被覆量を下記表2に記載のように代えた以外は、実施例12と同様にして、プロセスカートリッジ13〜16を作製し、実施例1と同様の評価を行った。
評価結果を表2に併記した。
実施例12で得られた帯電ロール5の表面を研磨し、表面の十点平均粗さRzが15μmとなるようにして、帯電ロール6を作製した。
この帯電ロール6を用い、且つ、粒子6を下記表2に記載の粒子10に代えた以外は、実施例12と同様にして、プロセスカートリッジ17を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ17中の帯電ロール6に対する粒子10の被覆率は90%であった。
評価結果は表2に併記した。
実施例12のプロセスカートリッジ12において、粒子6を下記表3に記載の粒子に代えた、及び/又は、帯電ロール5に対する粒子の被覆量を下記表3に記載のように代えた以外は、実施例12と同様にして、プロセスカートリッジ18〜23を作製し、実施例1と同様の評価を行った。
評価結果を表3に併記した。
実施例16におけるカラー複写機DocuCentre Color a450(富士ゼロックス社製)のプロセスカートリッジ16から、樹脂ブラシ製のクリーニング部材を除去した以外は、実施例16と同様にしてプロセスカートリッジ24を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ24中の帯電ロール5に対する粒子10の被覆率は82%であった。
評価結果は表3に併記した。
実施例16のプロセスカートリッジ16中の帯電ロール5に対する粒子10の被覆率は84%に代えた以外は、実施例16と同様にして、プロセスカートリッジ25を作製し、実施例10と同様の評価(直流電圧のみ印加)を行った。
評価結果は表3に併記した。
実施例1で得られた帯電ロール1の表面を研磨し、表面の十点平均粗さRzが5.9μmとなるようにして、帯電ロール7を作製した。
この帯電ロール7を用い、且つ、粒子1を下記表3に記載の粒子17に代えた以外は、実施例1と同様にして、プロセスカートリッジ26を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ26中の帯電ロール7に対する粒子17の被覆率は86%であった。
評価結果を表3に併記した。
実施例1のプロセスカートリッジ1において、帯電ロール1を下記表3に記載の帯電ロール8に、また、粒子1を下記表3に記載の粒子に代えた以外は、実施例1と同様にして、プロセスカートリッジ27、28を作製し、実施例1と同様の評価を行った。なお、プロセスカートリッジ27中の帯電ロール8に対する粒子9の被覆率は88%であった。また、プロセスカートリッジ28中の帯電ロール8に対する粒子15の被覆率は79%であった。
評価結果を表3に併記した。
また、実施例9、10、24、25においては、プリント後においても粒子が帯電ロール上に残存してしまったことにより、色点・白点が発生したことが分かる。
一方、表3に明らかなように、本発明の構成を有していない比較例1〜3の本発明のプロセスカートリッジ、及び該プロセスカートリッジを備えた画像形成装置は、使用初期に画像欠陥が現れていることが分かる。
2Y、2M、2C、2K 帯電ローラ
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
3 露光装置
4Y、4M、4C、4K 現像装置
5Y、5M、5C、5K 1次転写ローラ
6Y、6M、6C、6K 感光体クリーニング装置
10Y、10M、10C、10K ステーション(プロセスカートリッジ)
20 中間転写ベルト
22 駆動ローラ
24 支持ローラ
26 2次転写ローラ
28 定着装置
30 中間転写体クリーニング装置
40 ステンレススチール板
42 重り
44a、44b 電極板
46 容器
50 高抵抗測定器
R 帯電ロール
Ra 帯電ロールを構成する導電性支持体
Rb 帯電ロールを構成する帯電部位
P 記録紙
Claims (6)
- 像保持体と、該像保持体に接触してその表面を帯電させる帯電手段と、該像保持体と該帯電手段との間に介在する粒子と、を有し、前記帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)と前記粒子の体積平均粒子径D(μm)との関係がRz<Dを満たし、画像形成装置に対して装着自在なことを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 前記粒子の体積抵抗率Prが1×1010Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記粒子の形状係数SF1が100以上140以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
- 像保持体と、該像保持体に接触してその表面を帯電させる帯電手段と、該像保持体と該帯電手段との間に介在する粒子と、を有し、前記帯電部材の表面の十点平均粗さRz(μm)と前記粒子の体積平均粒子径D(μm)との関係がRz<Dを満たすことを特徴とする画像形成装置。
- 前記粒子の体積抵抗率Prが1×1010Ω・cm以下であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記粒子の形状係数SF1が100以上140以下であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
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- 2007-01-22 JP JP2007011516A patent/JP5277543B2/ja active Active
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