JP2008175922A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】TV−AF機能と外測AF機能とを併せ持つ撮像装置において、撮像範囲内を通過する物体があった場合の不適切なフォーカス動作を回避する。
【解決手段】撮像装置は、撮像範囲内の物体の像を光電変換する撮像素子109と、撮像光学系101〜105を介さずに物体からの光を受けて該物体までの距離に応じた信号を出力する測距手段131と、撮像素子からの信号を用いて生成された焦点状態を示す信号及び測距手段からの信号に基づいて、撮像範囲内の物体に対する撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御手段110とを有する。測距手段は、撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号とを出力する。制御手段は、第2の信号に基づいて、撮像範囲外から撮像範囲内に入った物体までの距離に応じた第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラ等の撮像装置に関し、特にTV−AFと外測AFとを併用する撮像装置に関する。
ビデオカメラ等の撮像装置に搭載されるAF(オートフォーカス)方式としては、TV−AF(コントラストAF)方式が一般的である。TV−AF方式では、撮像素子を用いて得られた映像信号のうち高周波成分を抽出して、焦点状態を示す信号としてのいわゆるAF評価値信号を生成し、該AF評価値信号が最大になるようにフォーカスレンズの位置を制御する。
また、このようなTV−AF方式と、いわゆる外測位相差検出(外測AF)方式とを組み合わせた、いわゆるハイブリッドAF方式を採用した撮像装置も提案されている(特許文献1参照)。外測AF方式は、撮像光学系を通らない光を利用して被写体までの距離を測距センサにより検出し、その検出距離に基づいてフォーカスレンズの位置を制御するものである。このようなハイブリッドAF方式により、TV−AF方式による高精度の合焦性能と、外測AF方式による高速な合焦性能とを併せ持つことができる。
特開2002−258147号公報(段落0085、図2,3等)
外測AF方式では、被写体までの距離を直接検出し、その検出距離に応じた位置にフォーカスレンズを移動させるので、ぼけの程度が大きい場合でも素早く反応して高速でピント合わせを行うことができる。
しかしながら、被写体ではない他の物体が撮像装置と被写体との間(つまりは撮像範囲内)を横切る(通過する)ような場合には、その通過物体に対しても距離検出及びフォーカスレンズ駆動が行われてしまう。このため、撮像中の被写体に対するピントが大きくずれたり、通過物体と被写体との間でフォーカスがハンチングを起こしたりする可能性がある。
本発明では、TV−AF方式と外測AF方式とを併せ持つ撮像装置において、撮像範囲内を通過する物体があった場合に不適切なフォーカス動作を回避することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像光学系を通った光により形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する撮像素子と、撮像光学系を介さずに物体からの光を受けて該物体までの距離に応じた信号を出力する測距手段と、撮像素子からの信号を用いて生成された焦点状態を示す信号及び測距手段からの信号に基づいて、撮像範囲内の物体に対する撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御手段とを有する。測距手段は、撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号とを出力する。制御手段は、第2の信号に基づいて、撮像範囲外から撮像範囲内に入った物体までの距離に応じた第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての撮像装置は、撮像光学系を通った光により形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する撮像素子と、撮像光学系を介さずに物体からの光を受けて該物体までの距離に応じた信号を出力する測距手段と、撮像素子からの信号を用いて生成された焦点状態を示す信号及び測距手段からの信号に基づいて、撮像範囲内の物体に対する撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御手段とを有する。測距手段は、撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号とを出力する。制御手段は、第2の信号に基づいて撮像範囲外から撮像範囲内に向かって移動する物体の有無を判定し、該判定結果に応じて第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、撮像素子を用いて焦点状態を示す信号を生成する焦点信号生成ステップと、測距手段を用いて物体までの距離に応じた信号を生成する測距ステップと、焦点信号生成ステップ及び測距ステップで生成された信号に基づいて、撮像範囲内の物体に対する撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御ステップとを有する。測距ステップにおいて、撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号を生成する。制御ステップにおいて、第2の信号に基づいて、撮像範囲外から撮像範囲内に入った物体までの距離に応じた第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする。
さらに、本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、撮像素子を用いて焦点状態を示す信号を生成する焦点信号生成ステップと、測距手段を用いて物体までの距離に応じた信号を生成する測距ステップと、焦点信号生成ステップ及び測距ステップで生成された信号に基づいて、撮像範囲内の物体に対する撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御ステップとを有する。測距ステップにおいて、撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号を生成する。制御ステップにおいて、第2の信号に基づいて撮像範囲外から撮像範囲内に向かって移動する物体の有無を判定し、該判定結果に応じて第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする。
本発明では、外測AFに用いられる測距手段によって撮像範囲外の物体までの距離やその移動を検出し、その検出結果に基づいて、該物体が撮像範囲内に入った場合の外測AFによるフォーカス動作制御を実行又は制限する。このため、本発明によれば、撮像範囲外から物体が撮像範囲内に入り込んだり撮像範囲内を通過したりする場合に、その物体を含む撮像範囲内でのフォーカス状態を適切に制御したり、本来の被写体に対する合焦状態を維持したりすることができる。また、本来撮像範囲内の被写体距離を検出するための測距手段を利用して撮像範囲外の物体までの距離や移動を検出することにより、新たな構成要素を追加することなく、上記効果を得ることができ、撮像装置の大型化やAFシステムの複雑化を回避できる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である撮像装置としてのビデオカメラの構成を示す。同図において、100はレンズユニットであり、物体側(被写体側)から順に配置された、固定レンズ101、変倍レンズ102、絞り103、固定レンズ104及びフォーカスレンズ105により構成される撮像光学系を収容している。
108は変倍レンズ102、絞り103(絞り羽根)及びフォーカスレンズ105の位置を検出する位置エンコーダである。
変倍レンズ102はズームモータ106により光軸方向に駆動され、フォーカスレンズ105はフォーカスモータ107により光軸方向に駆動される。これらズームモータ106及びフォーカスモータ107はそれぞれ、ズーム駆動回路120及びフォーカス駆動回路121からの駆動信号を受けて動作する。
109はCCDセンサ、CMOSセンサ等により構成された撮像素子である。該撮像素子109は、撮像光学系に入射した光によって形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する。撮像信号処理回路119は、撮像素子109からの出力信号に対して、増幅処理、ガンマ補正処理、ホワイトバランス処理等の各種信号処理を施し、所定の映像フォーマットの映像信号に変換する。
映像信号は、モニタディスプレイ114に出力されたり、半導体メモリ、光ディスク、ハードディスク等の画像記録用メディア116に記録されたりする。
110は制御手段としてのメインCPUである。メインCPU110は、本ビデオカメラの各種動作や機能を制御する。操作スイッチ群115には、電源スイッチや、録画動作や再生動作を開始及び停止させるスイッチや、該ビデオカメラの動作モードを選択するためのスイッチや、撮像光学系のズーム状態を変化させるズームスイッチ等が設けられている。これらのスイッチが操作されると、フラッシュメモリ113に格納されていたコンピュータプログラムの一部がRAM112にロードされ、メインCPU110はRAM112にロードされたプログラムに従って各部の動作を制御する。
111は該ビデオカメラの振れ(移動)を検出する振れセンサであり、加速度センサや角速度センサにより構成されている。
131は外測AF用のラインセンサ(測距手段)であり、複数の受光素子が一列に並べられて構成されている。ラインセンサ131には、被写体からの光が撮像光学系とは別に設けられた外測用結像レンズ130を通って、すなわち撮像光学系を通らずに到達する。ラインセンサ131は、図3Aに示すように、結像レンズ130の光軸上を中心として左右に250個の受光素子が並べられて構成されている。なお、図3Aでは、以下の説明の便宜上、中心の受光エリアCと、その左右に配置された受光エリアL1,L2,R1,R2とに分けて示している。各受光エリアは50個ずつの受光素子で構成されている。
さらに、実際には、このように250個の受光素子により構成されたラインセンサ131が左右に2つ設けられている。これら2つのラインセンサ131において対応する受光エリアに形成された2つの被写体像のずれ量(位相差)を検出することで、被写体までの距離を測定することができる。したがって、ラインセンサ131から出力される信号は、被写体(又は物体)までの距離に応じた信号である。
図6には、ラインセンサを用いた測距原理を示す。図6において、201は被写体、202は第1の結像レンズ、203は第1のラインセンサである。204は第2の結像レンズ、205は第2のラインセンサである。第1及び第2の結像レンズ202,204は図1に示した結像レンズ130に、第1及び第2のラインセンサ203,205は図1に示したラインセンサ131にそれぞれ相当する。第1及び第2のラインセンサ203,205は、基線長Bだけ互いに離れて設置されている。
被写体201からの光のうち第1の結像レンズ202を通った光は、第1のラインセンサ203上に結像し、第2の結像レンズ204を通った光は第2のラインセンサ205上に結像する。
ここで、第1及び第2のラインセンサ203,205からの出力信号(像信号)の例を図7に示す。第1及び第2のラインセンサ203,205は基線長Bだけ離れているため、第1のラインセンサ203からの像信号と第2のラインセンサ205からの像信号とは、画素数Xだけずれた信号となる。そこで、2つの像信号の相関を画素をずらしながら演算し、相関が最大になる画素ずらし量を求めることで位相差Xが演算できる。この位相差Xと、基線長Bと、結像レンズ202,204の焦点距離fとにより、三角測量の原理で被写体までの距離Lが以下の式(1)により求められる。
L=B・f/X …(1)。
このようにして測定された被写体距離に基づいて、メインCPU110は、該被写体距離に対して合焦を得るためのフォーカスレンズ位置(位置エンコーダ108により検出された現在のフォーカスレンズ位置からの駆動量)を算出する。この「算出」には、計算式を用いた演算だけでなく、予め不図示のメモリに記憶された、被写体距離に対する合焦位置のデータを読み出すことも含む。そして、フォーカス駆動回路121を通じてフォーカスレンズ105をその合焦フォーカスレンズ位置(外測合焦位置)に駆動する。以上が外測AFによるフォーカス動作制御である。
また、撮像信号処理回路119は、撮像素子109の出力から得られた映像信号からバンドパスフィルタを用いて高周波成分を抽出し、AF評価値信号を生成する。AF評価値信号は、メインCPU110に出力される。AF評価値信号は、撮像素子109からの出力信号に基づいて生成される映像信号の鮮鋭度(コントラスト状態)を表すものであるが、鮮鋭度は撮像光学系の焦点状態によって変化するので、結果的に撮像光学系の焦点状態を表す信号となる。
メインCPU110は、フォーカスレンズ105を移動させてAF評価値信号の変化をモニタし、該AF評価値信号が最大となるフォーカスレンズ位置を検出することで、合焦を得る。
図8には、フォーカスレンズ位置とAF評価値との関係を示している。特定の距離の被写体を撮像してフォーカスレンズ105を至近位置から無限位置に移動させた場合、ちは評価値は図8に示すように変化する。そして、AF評価値が最大になるフォーカスレンズ位置が、その被写体に対する合焦位置(合焦点)となる。以上がTV−AFによるフォーカス動作制御である。
そして、本実施例のビデオカメラでは、図2に示すように、大きくぼけた状態から合焦位置の近傍までは外測AFを用いて高速でフォーカスレンズ105を駆動する。さらに、高精度の合焦状態を得るために、合焦位置の近傍から合焦位置までTV−AFを用いてフォーカスレンズ105を駆動する。
図9には、メインCPU110で行われるAF制御のフローチャートを示している。
まず、Step301では、ビデオカメラの電源スイッチの投入等をトリガとして、メインCPU110はAF制御(AF処理)を開始する。本フローに示す処理は、例えば1フィールド画像を生成するための撮像素子109からの撮像信号の読み出し周期にて繰り返し実行される。
Step302では、TV−AF制御が実行される。このTV−AF制御には、AF評価値をモニタしつつフォーカスレンズ105を移動させて合焦を得る動作が含まれる。また、TV−AF制御には、合焦が得られている状態において、フォーカスレンズ再駆動の必要性の有無を判断するために、AF評価値の低下があったか否かを判定する等、合焦を維持するための処理も含まれる。
Step303では、2つのラインセンサ131からの被写体距離情報を取り込む。
Step304では、Step303で取り込んだ被写体距離情報に基づいて外測合焦位置を算出する。
Step305では、変倍レンズ102の位置(つまりは、撮像光学系の焦点距離)に応じて、次のStep304で用いられる閾値としての所定移動量thを設定する。ここにいう所定移動量とは、位置エンコーダ108により検出された現在のフォーカスレンズ105の位置と外測合焦位置の差である。なお、所定移動量thは、テレ側ではワイド側よりも大きく設定する。
Step306では、現在のフォーカスレンズ位置と外測合焦位置との差を、Step305で設定した所定移動量thと比較する。現在のフォーカスレンズ位置と外測合焦位置との差が所定移動量thよりも大きければ、Step307へ進み、外測AFによって外測合焦位置にフォーカスレンズ105を移動させる。そして、Step302のTV−AF処理に戻る。
なお、Step306において、現在のフォーカスレンズ位置と外測合焦位置との差が所定移動量thよりも小さければ、そのままStep302のTV−AF処理に戻る。
このように、本実施例では、TV−AF制御が繰り返し行われるAF処理中において、現在のフォーカスレンズ位置と外測合焦位置とが所定移動量thよりも大きく離れた場合に外測AFによるフォーカスレンズ駆動を行う。これにより、フォーカスレンズが頻繁にかつ不連続的に移動することを回避できるとともに、外測AFの良好な応答性と高速動作という特長を生かすことができる。しかも、その後は、TV−AF処理によって高精度な合焦状態を得ることができる。
さらに、本実施例では、外測AFに関して以下のような制限を設けている。
図3A及び図3Bには、ラインセンサ131と撮像範囲(以下、撮像画角という)との関係を示す。
図3Aに示すように、撮像光学系のズーム状態がテレ端である場合は、撮像画角はラインセンサ131に対して小さくなり、撮像画角内からの光は受光エリアCのみで受光される。このため、受光エリアC内の受光素子からの出力に基づいて、撮像画角内の被写体距離が求められる。また、この場合、受光エリアL1,L2,R1,R2は、撮像画角外の物体からの光を受光する。
一方、図3Bに示すように、撮像光学系のズーム状態がワイド端である場合は、撮像画角はラインセンサ131に対して広がり、撮像画角内からの光は全ての受光エリアC,L1,L2,R1,R2にて受光される。このため、受光エリアC,L1,L2,R1,R2内の受光素子からの出力に基づいて、該撮像画角内の被写体距離が求められる。この場合、最も外側の受光エリアL2,R2の一部は、撮像画角外の物体からの光を受光する。
このように、ズーム状態に応じて、ラインセンサ131上での撮像画角内からの光を受光するエリアが変化し、テレ側ほど撮像画角外からの光を受光するエリアが増える。
なお、図3A及び図3Bに示したラインセンサ131と撮像画角との関係は例であり、これと異なる関係となってもよい。
本実施例では、上述したラインセンサ131と撮像画角との関係を利用して、撮像画角外の物体(以下、移動体という)が撮像画角内に入り込んできたり撮像画角内を通過したりする場合の不適切な外測AFの実行を回避する。その概略を図4のフローチャートを用いて説明する。
Step401では、メインCPU110は、位置エンコーダ108から得られる変倍レンズ102の位置情報(ズーム情報)に基づいて、ラインセンサ131上における撮像画角内からの光を受光するエリア(以下、画角内受光エリアという)を特定する。ズーム情報と画角内受光エリアとの関係は不図示のメモリに記憶されており、メインCPU110は、検出されたズーム情報に応じて画角内受光エリアの情報を読み出す。そして、メインCPU110は、2つのラインセンサ131の画角内受光エリアから出力された信号に基づいて撮像画角内の被写体距離(以下、画角内被写体距離という)Zを算出する。なお、ここで用いる画角内被写体距離Zは、ラインセンサ131からの出力からではなく、変倍レンズ102及びフォーカスレンズ105の位置から算出してもよい。
また、Step402では、Step401での画角内受光エリアの決定に伴って、ラインセンサ131のうち撮像画角外からの光を受光するエリア(以下、画角外受光エリアという)を決定する。
次に、Step403では、メインCPU110は、画角外受光エリアを8分割(左右の画角外受光エリアをそれぞれ4分割)する。この様子を図5に示す。
図5には、テレ端状態での撮像画角を点線で示しており、この場合の画角内受光エリアは受光エリアCである。そして、受光エリアCの左右の受光エリアが画角外受光エリアである。右側の画角外受光エリアは、A〜Aの4つに分割されている。また、左側の画角外受光エリアは、B〜Bの4つに分割されている。メインCPU110は、まず最も外側の画角外エリアA,Bで、撮像画角外の物体までの距離(以下、画角外物体距離という)の検出を開始する。
なお、図5には、ラインセンサ131における左右の画角外受光エリアを4つずつに分割した場合について説明したが、画角外受光エリアの幅、つまりは画角外受光エリアを構成する受光素子の数は、ズーム状態(撮像画角の大きさ)に応じて変化する。このため、例えば、画角外受光エリアとして100個の受光素子がある場合は、25個ずつの4分割とし、画角外受光エリアとして20個の受光素子がある場合は、6本又は7本ずつの3分割とするように、分割数と各分割エリアの受光素子数を適宜変更すればよい。
Step404では、メインCPU110は、撮像者によるズームスイッチの操作等により撮像光学系のズーム状態が変化したか否かを判別する。ズーム状態に変化があれば、Step401へ戻り、再度、画角内被写体距離の検出や画角外受光エリアの特定を行う。一方、ズーム状態に変化がない場合は、Step405に進む。
また、このStep404では、撮像光学系のズーム状態や絞り位置から被写界深度を算出し、該被写界深度が特定深度より深いか否かを判別する。ここにいう特定深度は、画角内被写体距離Z等に応じて決定すればよい。被写界深度が特定深度より深い場合は、被写体距離Zを含む広い距離範囲で合焦が得られるので、Step401へ戻る。一方、被写界深度が特定深度より浅い場合は、狭い距離範囲でしか合焦が得られないので、Step405に進む。
Step405では、メインCPU110は、画角外受光エリアA,Bを用いて検出された画角外物体距離Dの画角内被写体距離Zに対する差が特定距離以下か否かを判定する。ここにいう特定距離は、現在のフォーカスレンズ位置及び絞り位置での被写界深度に対応した距離である。つまり、撮像画角外の物体がこの後に撮像画角内に入っても、フォーカスレンズ105を駆動せずに該物体に対して(当然、もともと撮像画角内に存在する被写体に対しても)合焦が得られる最大の距離である。なお、図では、画角外物体距離Dの画角内被写体距離Zに対する差が特定距離以下であることを「D=Z」と略記している。
画角外物体距離Dの画角内被写体距離Zに対する差が特定距離以下の場合は、Step404へ戻る。一方、画角外物体距離Dの画角内被写体距離Zに対する差が特定距離より大きい場合は、ステップStep406へと進む。
Step406では、メインCPU110は、移動体検出を開始する。図5には、距離Dの移動体が撮像画角内に向かって移動している様子を示す。
図5に示す場合は、Step405で画角外受光エリアAにて移動体の距離Dが検出されると、メインCPU110は、画角外受光エリアA,A,Aでの距離検出を順次行う。
Step407では、画角外受光エリアA,A,Aで同じ距離Dが検出されたか否かを判定する。画角外受光エリアAと画角外受光エリアA,A,Aとで距離Dが検出された場合は、距離Dにある同じ物体(移動体)が撮像画角外において撮像画角内に向かって移動しているとみなすことができる。画角外受光エリアA,A,Aで同じ距離Dが検出された場合はStep408に進み、そうでない場合はStep404に戻る。
さらに、Step408では、A〜Aの各画角外受光エリアで順次距離を検出するときの時間差t,t,tを測定する。このように隣接する画角外受光エリアでの距離検出時間差を取得することで、移動体の移動速度を計算することができる。
そして、Step409では、この移動速度が特定速度以上か否かを判定する。移動速度が特定速度以上である場合は、単に撮像画角内を通過する物体であるとみなせるので、Step410に進む。移動速度が特定速度より遅い場合は、該移動体は撮像画角内に入った後、新たな被写体として撮像画角内に留まったりゆっくりと通過していったりする可能性が考えられるので、Step404に戻る。
ここで、移動体の移動速度と画角外物体距離Dと現在の撮像画角の幅とから、移動体が撮像画角内に入って通過していくのに要する時間(通過時間)を計算することもできる。このため、Step409では、移動速度が特定速度以上か否かを判定する代わりに、通過時間が特定時間以下か否かを判定し、特定時間以下である場合はStep410に進み、特定時間より長い場合はStep404に戻るようにしてもよい。
Step410では、メインCPU110は、振れセンサ111からの出力に基づいてカメラに振れが生じているか否か、つまりは撮像画角が変位しているか否かを判定する。振れが生じていない場合にはStep411に進み、振れが生じている場合は、Step404に戻る。
Step411では、メインCPU110は、撮像画角内の外測AFに制限をかける。すなわち、移動体が撮像画角内に入ってラインセンサ131の画角内受光エリアから距離Dに応じた信号が出力されても、その信号に基づく外測AFを実行しないようにする。これにより、撮像画角内のフォーカス状態は、移動体が撮像画角内に入る前の状態(TV−AFにより距離Zの被写体に合焦している又は合焦に向かっている状態)が維持される。
また、外測AFに制限がかかっている間は、モニタディスプレイ114上にそのことを警告するための表示を行ってもよい。
一方、Step405,407,409,410からStep404に戻る場合は、移動体が撮像画角内に入ると、その移動体までの距離Zに応じた画角内受光エリアの出力に基づいて、外測AF及びTV−AFが実行され、移動体に対する合焦が得られる。
なお、上記実施例では、撮像画角外の物体が距離Dを維持したまま移動して撮像画角内に入る場合について説明したが、距離を変えながら移動して撮像画角内に入る場合もある。例えば、撮像画角外では被写界深度に対応する距離範囲内で移動したが、撮像画角内では被写界深度外に現れる場合や、撮像画角外では被写界深度に対応する距離範囲外で移動したが、撮像画角内では被写界深度内に現れる場合である。
本実施例では、ラインセンサ131における画角外受光エリアからの出力に基づいてこのような移動体の距離変化も検出することができるので、撮像画角内でどの距離に現れるかを予測することが可能である。したがって、その予測した移動体の出現距離Dが、Step405において画角内被写体距離Zに対して被写界深度の範囲外と予測されればStep406に進み、被写界深度の範囲内であればStep404に戻るようにすればよい。
また、移動体が撮像画角内に入って外測AFが制限された後、撮像画角外に出ていくと、このことは、撮像画角内に向かう移動体を検出した画角外受光エリアA〜Aとは反対側の画角外受光エリアB〜Bで検出される。移動体が撮像画角外に出た場合は、外測AFの制限が解除され、モニタディスプレイ114上の警告表示も消される。
以上のように、本実施例によれば、ラインセンサ131のうち画角外受光エリアからの信号に基づいて、撮像画角外の物体が撮像画角内に入ったときのフォーカス動作の制御を実行するか制限するかを切り換える。これにより、物体が撮像画角外から撮像画角内に入り込んだり撮像画角内を通過したりする場合に、その物体を含む撮像画角内でのフォーカス状態を適切に制御したり、本来の被写体に対する合焦状態を維持したりすることができる。すなわち、外測AFの不適切な動作を回避しつつ、高精度なフォーカス制御を実現することができる。
なお、以上説明した実施例は例にすぎず、該実施例を適宜変更又は変形して本発明を実施することは可能である。
本発明の実施例であるビデオカメラの構成を示すブロック図。 実施例のビデオカメラにおけるTV−AFと外測AFの動作を示す概念図。 実施例のビデオカメラにおける撮像画角(テレ端)とラインセンサとの関係を示す模式図。 実施例のビデオカメラにおける撮像画角(ワイド端)とラインセンサとの関係を示す模式図。 実施例のビデオカメラにおける外測AFの実行/制限の切り換えに関する動作を示すフローチャート。 実施例のビデオカメラにおけるラインセンサによる移動体検出の様子を示す模式図。 実施例における外測AF方式での距離の計測原理を示す図。 外測AF方式での像信号を示す図。 実施例におけるTV−AFの原理を説明するための図。 実施例のビデオカメラにおけるAF制御の手順を示すフローチャート。
符号の説明
100 レンズユニット
102 変倍レンズ
103 絞り
105 フォーカスレンズ
109 撮像素子
110 メインCPU
119 撮像信号処理回路
131 ラインセンサ

Claims (9)

  1. 撮像光学系を通った光により形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像光学系を介さずに物体からの光を受けて該物体までの距離に応じた信号を出力する測距手段と、
    前記撮像素子からの信号を用いて生成された焦点状態を示す信号及び前記測距手段からの信号に基づいて、前記撮像範囲内の物体に対する前記撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御手段とを有し、
    前記測距手段は、前記撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と前記撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号とを出力し、
    前記制御手段は、前記第2の信号に基づいて、前記撮像範囲外から前記撮像範囲内に入った物体までの距離に応じた前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の信号から得られる距離と前記撮像範囲内の物体までの距離との差に応じて、前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の信号に基づいて前記撮像範囲外から前記撮像範囲内に向かって移動する物体の有無を判定し、該判定結果に応じて、前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の信号に基づいて前記撮像範囲外から前記撮像範囲内に向かって移動する物体の移動速度を求め、該移動速度又は該移動速度から求めた該物体の前記撮像範囲内の通過時間に応じて、前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記撮像光学系の被写界深度を求め、
    該被写界深度に応じて、前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の撮像装置。
  6. 該撮像装置の移動を検出する検出手段を有し、
    前記制御手段は、該検出結果に応じて、前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の撮像装置。
  7. 撮像光学系を通った光により形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像光学系を介さずに物体からの光を受けて該物体までの距離に応じた信号を出力する測距手段と、
    前記撮像素子からの信号を用いて生成された焦点状態を示す信号及び前記測距手段からの信号に基づいて、前記撮像範囲内の物体に対する前記撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御手段とを有し、
    前記測距手段は、前記撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と前記撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号とを出力し、
    前記制御手段は、前記第2の信号に基づいて前記撮像範囲外から前記撮像範囲内に向かって移動する物体の有無を判定し、該判定結果に応じて前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする撮像装置。
  8. 撮像光学系を通った光により形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する撮像素子と前記撮像光学系を介さずに物体からの光を受ける測距手段とを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子を用いて焦点状態を示す信号を生成する焦点信号生成ステップと、
    前記測距手段を用いて該物体までの距離に応じた信号を生成する測距ステップと、
    前記焦点信号生成ステップ及び前記測距ステップで生成された信号に基づいて、前記撮像範囲内の物体に対する前記撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御ステップとを有し、
    前記測距ステップにおいて、前記撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と前記撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号を生成し、
    前記制御ステップにおいて、前記第2の信号に基づいて、前記撮像範囲外から前記撮像範囲内に入った物体までの距離に応じた前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 撮像光学系を通った光により形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する撮像素子と前記撮像光学系を介さずに物体からの光を受ける測距手段とを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子を用いて焦点状態を示す信号を生成する焦点信号生成ステップと、
    前記測距手段を用いて該物体までの距離に応じた信号を生成する測距ステップと、
    前記焦点信号生成ステップ及び前記測距ステップで生成された信号に基づいて、前記撮像範囲内の物体に対する前記撮像光学系のフォーカス動作を制御する制御ステップとを有し、
    前記測距ステップにおいて、前記撮像範囲内の物体までの距離に応じた第1の信号と前記撮像範囲外の物体までの距離に応じた第2の信号を生成し、
    前記制御ステップにおいて、前記第2の信号に基づいて前記撮像範囲外から前記撮像範囲内に向かって移動する物体の有無を判定し、該判定結果に応じて前記第1の信号に基づくフォーカス動作制御を実行するか制限するかを切り換えることを特徴とする撮像装置の制御方法。

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