JP2008174265A - プラスチックボトル - Google Patents

プラスチックボトル Download PDF

Info

Publication number
JP2008174265A
JP2008174265A JP2007009117A JP2007009117A JP2008174265A JP 2008174265 A JP2008174265 A JP 2008174265A JP 2007009117 A JP2007009117 A JP 2007009117A JP 2007009117 A JP2007009117 A JP 2007009117A JP 2008174265 A JP2008174265 A JP 2008174265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
sectional shape
bottle
plastic bottle
trunk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007009117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5382997B2 (ja
Inventor
Takeyuki Matsuoka
建之 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coca Cola Co
Original Assignee
Coca Cola Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Coca Cola Co filed Critical Coca Cola Co
Priority to JP2007009117A priority Critical patent/JP5382997B2/ja
Publication of JP2008174265A publication Critical patent/JP2008174265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5382997B2 publication Critical patent/JP5382997B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0261Bottom construction
    • B65D1/0284Bottom construction having a discontinuous contact surface, e.g. discrete feet

Abstract

【課題】 陽圧による変形を抑制でき、しかも安定性良く横置きすることができるプラスチックボトル。
【解決手段】 プラスチックボトル1の胴部6が、正円の円弧10を複数組み合わせてなる線対称の横断面形状12を有するものである。複数の正円の円弧10は、互いに曲率半径が同じであればよい。横断面形状12は、多角形を基本とした形状からなり、且つ、多角形状の各頂部に相当する部分に円弧10の中間部が位置するとよい。胴部6は、全領域又は略全領域において横断面形状12を有し、胴部6の上側及び下側には、それぞれ、プラスチックボトル1の最大外周部5及び7が形成されるとよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、清涼飲料や炭酸飲料等の液体を収容するプラスチックボトルに関し、特に、密封時の内圧が陽圧のプラスチックボトルに関するものである。
一般に、飲料を充填する容器として、PETボトルに代表されるプラスチックボトルが広く知られている。プラスチックボトルは、500ml以下の小型サイズから、1000ml前後の中型サイズ、さらには1500〜2000mlといった大型サイズまで、幅広く用いられている。
これら各種サイズのボトルを保存するための家庭用冷蔵庫は、大型サイズのボトルも収容可能なポケットが設けられているものが多い。しかし、小型の冷蔵庫などでは、ポケットが小型サイズのボトルにしか対応しておらず、中型・大型サイズのボトルを収納する場合には冷蔵庫の棚に横置きするしかない。また、大型の冷蔵庫であっても、ポケットの収納スペースを他の容器で占領している場合には、大型サイズのボトルは棚に横置きせざるを得ない。
近年、スーパーなどの店頭で消費者の目に留まるようにと、特徴的な断面形状のボトルの開発が進められている。例えば、ボトルの断面形状が、円形、四角形又はハート形等のものや、全体として扁平なものが開発されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
ボトルの断面形状は、充填後のボトル内の圧力を考慮して設計されている。一般に、お茶やジュースの清涼飲料を充填するボトルでは、断面が四角形からなるものが多い。また、このような角形ボトルでは、充填後のボトル内の減圧によってボトル壁が変形して商品価値を失わないようにと、ボトルにリブや溝を設けたものが多い。一方、炭酸飲料を充填するボトルでは、断面が円形からなるものが一般的である。これは、ボトル内圧が陽圧となるため、内圧を受け止めることができるようにするためである。
特開平11−91754号公報 特開平7−300121号公報 特開2006−16076号公報 特開2005−247393号公報
角形ボトルであれば、冷蔵庫のポケットに収容できなくとも、冷蔵庫の棚に安定して横置きすることができる。しかし、角形ボトルでは、炭酸飲料などの陽圧の内容物に対する耐圧性が低いため、このような内容物に用いるには困難であった。一方、円形ボトルでは、陽圧の内容物に対する耐圧性は確保できるものの、冷蔵庫の棚上を転がり易かった。また、円形ボトルは、ボトル高さを低くしようとすると径が大きくなり、各種ポケット等への収納が難しくなる。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、陽圧による変形を抑制でき、しかも安定性良く横置き可能なプラスチックボトルを提供することをその目的としている。
上記目的を達成するべく、本発明のプラスチックボトルは、密封時の内圧が陽圧のものにおいて、胴部が、正円の円弧を複数組み合わせてなる線対称の横断面形状を有するものである。
このような横断面形状であるので、方形の横断面形状に比べて、陽圧が均等に分散され易い。これにより、陽圧に対する胴部の耐圧性が高まり、陽圧による胴部の変形を抑制できる。一方で、胴部内を陽圧にするならば、胴部に強度をもたせることができる。また、本発明のボトルは、単一の円からなる横断面形状に比べて、転がり難くなり、安定性良く横置きすることも可能となる。
なお、胴部が他の部位よりもリセスされていて、横置き時の胴部が載置面に接触しない場合もある。しかし、上記構成とすることで、仮に胴部が陽圧により膨張して載置面に接触することになった場合に、ボトルを安定して横置きできる。
本発明の好ましい一態様によれば、複数の正円の円弧は、互いに曲率半径が同じであるとよい。
この構成によれば、胴部内の陽圧をより一層均等に分散し易くできる。これにより、陽圧による胴部の変形をより一層抑制できる。
好ましくは、正円の円弧の曲率中心はボトルの内方に位置し、正円の円弧同士を連ねる部分の曲率中心はボトルの外方に位置するとよい。また、複数の円弧の長さは、同じ又はほぼ同じであることが好ましい。
本発明の好ましい一態様によれば、正円の円弧の数は、2〜6個のいずれかであり、正円の円弧間は、指をひっかけ得るような大きさからなる窪部で構成されており、横断面形状は、人が窪部を介して胴部を片手で把持したときに、指の間に正円の円弧が1〜3個収められるように構成されているとよい。
この構成によれば、胴部を持ち易くでき、胴部を把持する人の筋負担を軽減できる。
例えば、正円の円弧が2個の場合には、人は、二つの窪部に指をひっかけ、1個の正円の円弧に手の平を沿わせるようにして、胴部を把持できる。また、正円の円弧が3個又は4個の場合には、少なくとも一つの窪部に指を引っ掛け、1個又は2個の円弧を手の平に沿わせればよい。さらに、正円の円弧が5個又は6個の場合には、少なくとも一つの窪部に指を引っ掛け、1個の円弧を、好ましくは2個又は3個の円弧を手の平に沿わせればよい。
本発明の好ましい一態様によれば、胴部は、全領域又は略全領域において横断面形状を有しており、胴部の上側及び下側には、それぞれ、プラスチックボトルの最大外周部が形成されているとよい。
この構成によれば、横断面形状が胴部の全領域又は略全領域にあるので、ボトルの縦荷重強度を高めることができる。また、最大外周部が胴部の上下に位置するため、ボトルの安定した横置き、製造ラインでの安定した搬送、並びに自動販売機での販売がし易くなる。さらに、陽圧により胴部が膨張しても、胴部が凸となることによってボトルの商品価値が損なわれることを抑制できる。ここで、最大外周部は、上下方向に平行に延びる外周面を有することが好ましい。
本発明の好ましい一態様によれば、最大外周部は、胴部の横断面形状と同様の横断面形状で形成されているとよい。
この構成によれば、横置きしたボトルを転がり難くできるので、安定して横置きすることができる。
本発明の好ましい一態様によれば、プラスチックボトルは、上側の最大外周部に連なる肩部と、下側の最大外周部に連なる底部とを更に備える。そして、肩部及び底部は、少なくとも胴部に近い領域では、胴部の横断面形状と同様の横断面形状で形成されているとよい。
この構成によれば、肩部及び底部でも、ボトル内の陽圧が均等に分散され易くなり、陽圧による変形を抑制できる。また、ボトルを例えばインジェクションブロー成形法により製造する場合に、胴部、肩部及び底部の成形がし易くなる。なお、より好ましくは、底部は、正円の円弧の数に対応する数の中空円柱を組み合わせたような形状で構成される。
本発明の好ましい一態様によれば、胴部の横断面形状は、プラスチックボトルの高さ方向で一定であるとよい。
この構成によれば、胴部の縦荷重強度をより一層向上できる。
本発明の好ましい一態様によれば、胴部の横断面形状は、多角形を基本とした形状からなり、且つ、多角形状の各頂部に相当する部分に正円の円弧の中間部が位置するとよい。
この構成によれば、多角形状の各頂部に相当する部分を局所的に肉厚にしなくとも、この部分の強度及び耐衝撃性を確保できる。
本発明の好ましい一態様によれば、プラスチックボトルは、胴部内の飲料の流出口である口部を一つ有するとよい。
本発明の好ましい一態様によれば、ボトル容量は、800ml以上1200ml以下であるとよい。
以上説明した本発明のプラスチックボトルによれば、陽圧による変形を抑制でき、しかも安定性良く横置きすることが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るプラスチックボトルについて説明する。
図1〜図3は、プラスチックボトルの斜視図、正面図及び側面図である。
プラスチックボトル1(以下、「ボトル1」という。)は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を主材料として、ブロー成形、インジェクションブロー成形、二軸延伸ブロー成形などの各種成形方法により成形される。好ましくは、ボトル1は、コールドパリソン法によるインジェクションブロー成形法を用いて成形される。
成形後のボトル1は、例えば熱水殺菌、塩素系殺菌剤などによる洗浄・殺菌処理を経た後、内容物たる飲料等の液体が充填される。飲料の充填後に、ボトル1の口部2はキャップにより封止され、ボトル1内は密封状態となる。
本実施形態のボトル1は、後述するボトル形状によって、いわゆる耐圧ボトルとして好適に用いることができる。すなわち、ボトル1は、密封時におけるボトル内圧が陽圧の場合に好適に用いることができる。したがって、ボトル1には、炭酸飲料や発泡性の飲料を好適に充填できる。
また、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、果汁等の各種の非炭酸飲料であっても、これらを充填してから密封する前に、ボトル1内に液体窒素を添加することで密封後のボトル内圧を陽圧にすることもできる。したがって、ボトル1には、陽圧の非炭酸飲料についても好適に貯留できる。
要するに、ボトル1には、炭酸飲料であっても非炭酸飲料であっても、密封時の内圧が0〜0.8MPaの範囲の飲料を好適に充填できる。この陽圧の範囲であれば、ボトル1の変形を抑制できるようになっている。なお、言うまでもないが、ボトル1は陽圧でない液体についても充填できる。
ここで、本明細書で用いる各種の用語について以下のとおり定義する。
ボトル内圧が陽圧であるとは、ボトル内圧が外圧(大気圧)よりも高いことを意味する。ボトル1の幅、奥行き及び高さは、それぞれ、図2でいう左右方向、前後方向及び中心軸Y−Yの上下方向におけるボトル1の長さを意味する。横断面形状とは、中心軸Y−Yに直交する平面(横断面)におけるボトル1の断面形状を意味する。ボトル内方とは、ボトル壁よりも中心軸Y−Yへと近づく方向を意味し、ボトル外方とは、ボトル壁よりも中心軸Y−Yから遠ざかる方向を意味する。径方向とは、中心軸Y−Y上の任意の一点を円の中心として考えた場合におけるその円の半径方向を意味し、周方向とは、横断面形状の輪郭に沿って一周する方向を意味する。
ボトル1のサイズは、売り場や消費者の冷蔵庫などのサイズを考慮して決定されることが好ましい。通常、スーパーやコンビニエンスストアといった売り場では、商品を並べる棚の高さが大型サイズであれば高さ310mmの製品が陳列できるように、また、小型サイズであれば230mmの商品が陳列できるように設計されていることが多い。また、家庭用冷蔵庫では、1リットルサイズの牛乳パック(一辺70.5mmの正方形断面)を収容できるように、奥行きが71.0mmのポケットのサイズで設計されていることが多い。
このような事情を考慮すれば、ボトル1の高さは230mm以下で且つボトル1の奥行きは71.0mm以下であることが好ましい。そこで、本実施形態のボトル1は、高さが約220mm、奥行きが約70mm、幅が約98mmに設計されている。また、ボトル1の容量は約1000mlに設計されている。ただし、ボトル1の容量は、特に限定されるものではない。もっとも、持ち易さ、注ぎ易さ、世帯での使用量を考慮すると、ボトル1の容量は800ml以上1200ml以下であることが好ましい。
続いて、ボトル1の各部の形状について説明する。
ボトル1は、中心軸Y−Y(鉛直軸)の上方から順に、口部2、肩部3、最大外周部5、胴部6、最大外周部7、及び底部8を一体に有し、これら(2,3,5,6,7及び8)によって内部に飲料を貯留可能なボトル壁を構成している。
口部2は、ボトル1の上端部に一つだけ位置し、ボトル1の最小径部を構成している。口部2は、上端が開口しており、飲料の充填口、注ぎ口、飲み口又は流出口として機能する。口部2の開口は、口部2に取り付けられたキャップ(図示省略)により開閉される。
胴部6は、図4に示すように、正円の円弧10を6個組み合わせてなる線対称の横断面形状12を有している。
横断面形状12は、中心軸Y−Yを横切って幅方向に延在する線に対して対称であると共に、中心軸Y−Yを横切って奥行き方向に延在する線に対して対称である。横断面形状12は、横長の四角形を基本とした形状からなり、この四角形の各頂部に相当する部分に円弧10の中間部が位置している。こうすることで、四角形の各頂部に相当する部分を局所的に肉厚にしなくとも、この部分の強度及び耐衝撃性を確保することが可能となる。
6個の円弧10は、曲率中心がボトル内方に位置し、且つ、互いに同じ曲率半径で構成されている。この曲率半径は、約15〜25mmであることが好ましく、本実施形態では、図4に示す19mmである。6個の円弧10のうち、横断面形状12の四隅に相当する部分に位置する4個の円弧10は、互いに同じ長さである。残りの2個の円弧10は、互いに同じ長さであるが、その長さは、四隅にある円弧10の長さの約1/4〜約2/3であることが好ましい。
1個の円弧10からなる部位は、ボトル外方へと膨らむように形成されているので、胴部6における膨出部と換言することもできる。一方、隣り合う正円の円弧10,10間の部位は、ボトル内方へと窪むように形成されているので、胴部6における窪部14と称することができる。すなわち、胴部6は、6個の膨出部と6個の窪部14とを周方向に交互に備えている。
窪部14は、人がボトル1を把持したときに、指を窪部14にひっかけ得るような大きさで構成されている。窪部14は、曲率中心がボトル外方に位置する円弧からなり、その曲率半径は、約1〜25mmであることが好ましい。本実施形態では、ボトル1の前後に位置する4個の窪部14は曲率半径が3mmであり、ボトル1の左右に位置する2個の窪部14は曲率半径が2.5mmである。
図5は、横断面形状12と人の手との関係を示す図である。ここでは、一般的な大人の手の大きさを想定している。
図5に示すように、人は前後二つの窪部14,14に指を入れて胴部6を把持することができる。本実施形態の横断面形状12は、このように把持したときに、手の小さい子供であれば指の間に2個の円弧10,10が収められるように構成され、手の大きい大人であれば指の間に3個又は4個の円弧10,10が収められるように構成されている。このように窪部14を介して胴部6を把持できるので、胴部6を持ち易くできる。また、把持したときの手の平に円弧10があてがわれ得るので、把持時のフィット感を高めることができる。
横断面形状12は、図1〜図3に示すように、中心軸Y−Y方向に沿って延在しており、胴部6の全域に亘って形成されている。これにより、ボトル1の縦荷重強度を確保した形状にできる。また、横断面形状12は、中心軸Y−Y方向において変化するものでない。このように、横断面形状12をボトル1の高さ方向で一定にすることで、ボトル1の縦荷重強度をより一層向上できる。
他の実施態様では、胴部6の高さ方向の途中にくびれを形成することにより、横断面形状12を高さ方向で変化させることも可能である。また、胴部6の一部にリブや溝を設けることも可能であり、この場合には、横断面形状12は、胴部6の略全域に亘って形成されるといえる。
次に、最大外周部5及び7について説明する。
最大外周部5及び7は、胴部6の上側及び下側に形成されている。詳細には、最大外周部5は、胴部6の上端に傾斜面20を介して連なり、最大外周部7は、胴部6の下端に傾斜面22を介して連なっている。最大外周部5及び7は、中心軸Y−Y方向と平行に所定の長さほど(例えば5mm)延びている。最大外周部5及び7は、互いに同じ寸法で形成され、ボトル1における最大幅及び最大奥行きを有している。したがって、ボトル1を横置きした場合には、最大外周部5及び7が他の部位よりも優先して設置面に接触する。
最大外周部5及び7は、互いに同一の横断面形状24で形成されている。横断面形状24は、横断面形状12の相似形に近い形状(すなわち同様の形状)で形成されている。横断面形状24と横断面形状12とは、それぞれの膨出している部分と窪んでいる部分とが中心軸Y−Y方向において対応するように形成されている。
図6は、図2のVI−VI線で切断した端面図であり、横断面形状24を示す図である。
横断面形状24は、正円の円弧30を6個組み合わせてなる線対称の形状からなり、隣り合う円弧30,30間に窪部34を有している。
円弧30は、曲率中心がボトル内方に位置し、且つ、互いに同じ曲率半径(20mm)で構成されている。この曲率半径は、円弧10の曲率半径と同じであるか、あるいはこれよりも僅かに大きいことが好ましい。横断面形状24の四角形の各頂部に相当する位置には、円弧30の中間部が位置している。
窪部34は、曲率中心がボトル外方に位置する円弧からなる。窪部34の曲率半径は、窪部14の曲率半径と同じあるか、あるいはこれよりも僅かに小さいことが好ましい。ここでは、ボトル1の前後に位置する4個の窪部34の曲率半径は2mmであり、ボトル1の左右に位置する2個の窪部34の曲率半径は1.5mmとなっている。
このような最大外周部5及び7を胴部6の上下に設けているので、横向き姿勢のボトル1が転がり難くなるので、ボトル1を安定して横置きできる。加えて、ボトル1を製造ラインで安定して搬送できる共に、自動販売機での販売がし易くなる。また、胴部6がリセスされた(凹まされた)形状になるので、陽圧により胴部6が膨張しても、ボトル1の外形において胴部6が大きく凸となることを抑制できる。これにより、ボトル1の商品価値を損なうことを抑制できる。また、商品名等を表示したラベルを胴部6に貼り易くもできる。
次に、肩部3について図1〜図3を参照して説明する。
肩部3は、口部2の下端から最大外周部5の上端までの部分であり、図2の正面視、なで肩状に形成されている。肩部3は、その全領域において、横断面形状12及び24と同様の横断面形状40で形成されている。
横断面形状40は、横断面形状12及び24の相似形に近い形状からなる。すなわち、横断面形状40は、正円の円弧42を6個組み合わせてなる線対称の形状からなり、隣り合う円弧42,42間に窪部44を有している。円弧42及び窪部44は、最大外周部5の円弧30及び窪部34に連続するように、円弧30及び窪部34の位置に対応して形成されている。ただし、横断面形状40は、上方に向かって漸次小さくなるように形成されている。なお、横断面形状40は、肩部3の全領域に形成されなくてもよいが、少なくとも胴部6に近い領域に形成されることが好ましい。
次に、底部8について図1〜3を参照して説明する。
底部8は、最大外周部7の下端に連なる部分であり、着地面となる底面50を有している。底部8は、その幅及び奥行きが下方に向かって徐々に且つ僅かに小さくなるように形成されている。
底部8は、6個の谷部52と、谷部52によって隔離された6個の脚部54と、で構成されている。谷部52及び脚部54は、最大外周部7の円弧30及び窪部34に連続するように、円弧30及び窪部34の位置に対応して形成されている。谷部52は、下方に向かって漸次窪むように且つ下方に向かって漸次拡開するように形成されている。脚部54は、中空円柱のような形状であり、横断面が正円の円弧状に形成されている。このような形状であるので、底部8は、少なくとも胴部6に近い領域では、横断面形状12及び24と同様の横断面形状で形成されているといえる。
以上説明したように、本実施形態のボトル1によれば、胴部6が上記のような横断面形状12を有している。このため、横断面形状が方形であるボトルに比べて、ボトル内の陽圧が均等に分散され易くなる。これにより、陽圧に対する胴部6の耐圧性を高めることができ、陽圧による胴部6の変形を抑制できる。一方で、密封時にボトル内圧を陽圧にするので、胴部6に強度をもたせることができる。
また、胴部6のみならず、肩部3、最大外周部5、最大外周部7及び底部8も、横断面形状12と同様の横断面形状24,40を有している。したがって、これらの部分でもボトル内の陽圧が均等に分散され易くなる。これにより、これらの部分3,5,7及び8の陽圧による変形を抑制できると同時に、これらの部分3,5,7及び8に強度を持たせることができる。
したがって、本実施形態のボトル1によれば、全体として耐圧ボトルを提供することができる。また、上記したとおり、ボトル1を横置きしても、ボトル1が接地する外周部分が単一の円からなる部分ではないので、転がり難い。したがって、家庭用冷蔵庫の棚などでボトル1を安定して横置きすることができる。また、胴部6の握り易さを向上できるので、ボトル1を持ち易くできる。さらに、ボトル1全体の径を大きくしなくとも、ボトル高さを低くすることもでき、冷蔵庫などのポケットへの収納性を向上することもできる。
他の実施態様のボトル1では、横断面形状12における円弧10の数を変えてもよい。
例えば、図7に示すように、正円の円弧10aを2個組み合わせてなる線対称の横断面形状12aとしてもよい。円弧10aの曲率半径は、例えば35mmであればよい。隣り合う円弧10a、10a間の窪部14aの曲率半径は、例えば3mmであればよい。この場合、人は、例えば二つの窪部14a,14aに指をひっかけて、手の平を一つの円弧10aに向けることで、胴部6aを片手で把持できることが好ましい。
さらに、図8に示すように、正円の円弧10cを4個組み合わせてなる線対称の横断面形状12cとしてもよい。横断面形状12cは、正方形を基本とした形状からなり、且つ正方形の頂部に相当する部分に円弧10cの中間部が位置するとよい。円弧10cの曲率半径は、例えば35mmであればよい。隣り合う円弧10c、10c間の窪部14cの曲率半径は、例えば3mmであればよい。この場合、人は、例えば一つ又は二つの窪部14cに指をひっかけて、手の平を一つ又は二つの円弧10cに向けることで、胴部6cを片手で把持できることが好ましい。
以上、図7及び図8を用いて、実施形態の胴部6における円弧10の数を変更する例を説明したが、肩部3、最大外周部5、胴部6、最大外周部7、及び底部8における横断面形状の正円の円弧の数も、円弧10の数に対応する数で構成すればよいことは言うまでもない。ただし、横断面形状における正円の円弧の数は、任意であるが、2〜8個が好ましく、より好ましくは2〜6個である。
実施形態に係るプラスチックボトルの斜視図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの正面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの側面図である。 図2のIV−IV線で切断した端面図である。 胴部の横断面形状と人の手との関係を示す図である。 図2のVI−VI線で切断した端面図である。 他の実施態様に係るプラスチックボトルの端面図であり、胴部の横断面形状を示す図である。 他の実施態様に係るプラスチックボトルの端面図であり、胴部の横断面形状を示す図である。
符号の説明
1:ボトル、2:口部、3:肩部、5:最大外周部、6:胴部、7:最大外周部、8:底部、10:円弧、12:横断面形状、14:窪部、24:横断面形状、30:円弧、34:窪部、40:横断面形状、42:円弧、44:窪部、Y−Y:中心軸

Claims (9)

  1. 胴部を備え、密封時の内圧が陽圧のプラスチックボトルにおいて、
    前記胴部は、正円の円弧を複数組み合わせてなる線対称の横断面形状を有する、プラスチックボトル。
  2. 前記複数の正円の円弧は、互いに曲率半径が同じである、請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記正円の円弧の数は、2ないし6個のいずれかであり、且つ、
    前記正円の円弧間は、指をひっかけ得るような大きさからなる窪部で構成されており、
    前記横断面形状は、人が前記窪部を介して前記胴部を片手で把持したときに、指の間に前記正円の円弧が1ないし3個収められるように構成されている、請求項2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記胴部は、全領域又は略全領域において前記横断面形状を有しており、
    前記胴部の上側及び下側には、それぞれ、当該プラスチックボトルの最大外周部が形成されている、請求項2又は3に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記最大外周部は、前記胴部の横断面形状と同様の横断面形状で形成されている、請求項4に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記上側の最大外周部に連なる肩部と、前記下側の最大外周部に連なる底部と、を更に備え、
    前記肩部及び前記底部は、少なくとも前記胴部に近い領域では、前記胴部の横断面形状と同様の横断面形状で形成されている、請求項5に記載のプラスチックボトル。
  7. 前記胴部の横断面形状は、当該プラスチックボトルの高さ方向で一定である、請求項2ないし6のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  8. 前記胴部の横断面形状は、多角形を基本とした形状からなり、且つ、当該多角形状の各頂部に相当する部分に前記正円の円弧の中間部が位置する、請求項2ないし7のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  9. 前記胴部内の飲料の流出口である口部を一つ有する、請求項2ないし8のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
JP2007009117A 2007-01-18 2007-01-18 プラスチックボトル Active JP5382997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009117A JP5382997B2 (ja) 2007-01-18 2007-01-18 プラスチックボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009117A JP5382997B2 (ja) 2007-01-18 2007-01-18 プラスチックボトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008174265A true JP2008174265A (ja) 2008-07-31
JP5382997B2 JP5382997B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=39701582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007009117A Active JP5382997B2 (ja) 2007-01-18 2007-01-18 プラスチックボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5382997B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513348A (ja) * 2008-12-22 2012-06-14 アムコー リミテッド 容器
JP2017197233A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 東洋製罐株式会社 合成樹脂製容器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922708U (ja) * 1982-08-04 1984-02-13 三菱樹脂株式会社 プラスチツクブロ−ボトル
JPH04501693A (ja) * 1988-11-16 1992-03-26 フィットブレッド アンド カンパニー ピーエルシー. プラスチックブロー成形ボトル及びプラスチックボトル作製方法.
JPH07300121A (ja) * 1994-04-29 1995-11-14 Constar Plastics Inc 凹凸感を呈する表面を有するプラスチック瓶

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922708U (ja) * 1982-08-04 1984-02-13 三菱樹脂株式会社 プラスチツクブロ−ボトル
JPH04501693A (ja) * 1988-11-16 1992-03-26 フィットブレッド アンド カンパニー ピーエルシー. プラスチックブロー成形ボトル及びプラスチックボトル作製方法.
JPH07300121A (ja) * 1994-04-29 1995-11-14 Constar Plastics Inc 凹凸感を呈する表面を有するプラスチック瓶

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012513348A (ja) * 2008-12-22 2012-06-14 アムコー リミテッド 容器
JP2017197233A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 東洋製罐株式会社 合成樹脂製容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5382997B2 (ja) 2014-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4873912B2 (ja) プラスチックボトル
US8141733B2 (en) Beverage container having circular arcs
JP4843363B2 (ja) プラスチックボトル
US6749075B2 (en) Container with integrated grip portions
US8567624B2 (en) Lightweight, high strength bottle
US8083081B2 (en) Bottle with reinforced top portion
US20090166314A1 (en) Plastic bottle
JP6342112B2 (ja) 樹脂製容器
WO2014087866A1 (ja) 樹脂製容器
US20110049086A1 (en) Bottle
JP5118478B2 (ja) プラスチックボトル
RU2685017C1 (ru) Пластиковая бутылка с кольцевым захватным участком
JP5382997B2 (ja) プラスチックボトル
JP5397761B2 (ja) プラスチックボトル
JP5232274B2 (ja) プラスチックボトル
JP2017105547A (ja) 樹脂製容器
JP2017105546A (ja) 樹脂製容器
JP2008239218A (ja) プラスチックボトル
JP5678555B2 (ja) プラスチックボトル
JP2020090301A (ja) 合成樹脂製容器
CA2670889A1 (en) Lightweight, high strength bottle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121102

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121218

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5382997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250