JP2008239218A - プラスチックボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】転倒角度の小さな不安定なボトルにおいても陳列時の転倒を防止できるプラスチックボトル。
【解決手段】プラスチックボトル1は、内部に液体を貯留するように構成された本体部3と、本体部3の前面に形成された転倒抑制面67と、を有する。転倒抑制面67は、ボトル1の下端から20mm以上60mm以下の範囲内の所定位置にあり、且つ、前後方向の位置が転倒抑制面67よりも下方にある面と同じ位置又はそれよりも前方である。転倒抑制面67は、減圧吸収パネル66を上下に分断するように帯状に形成することが可能である。
【選択図】図7

Description

本発明は、清涼飲料等の液体を貯留するプラスチックボトルに関するものである。
飲料を充填する容器として、ペットボトルに代表されるプラスチックボトルが広く知られている。ボトルは、500ml以下の小型サイズから、1000ml前後の中型サイズ、さらには1500〜2000mlといった大型サイズまで市販されている。
一般に、スーパーなどの店頭では、大型ボトルは水平に保たれた陳列棚に置かれている。一方、小型ボトル用の陳列棚には、傾斜もしくはローラー付きの傾斜がついている。そのため、陳列棚に陳列されたボトル(商品)が消費者により取り出されると、後列のボトルが自重により前列に滑り出されるようになっている。通常、陳列棚の前面にはストッパーが設置されており、ボトル本体部の下部がストッパーに当接することで、滑り降りたボトルが陳列棚の前面で停止する(例えば、特許文献1参照。)。
ボトルは、高さや形状について様々に設計される。小型ボトルの高さは、多段式の陳列棚の高さに合わせて、例えば218mmに設計される。一般に、清涼飲料用のボトル本体部には、審美性や機械的強度を高めるためのリブを形成したり、内容物の減圧による変形を押さえるための減圧吸収パネルを凹状に形成したりする(例えば、特許文献2及び3参照。)。また、消費者の審美性の志向等により、ボトル本体部が複雑な形状を持つボトルも開発されつつある。
特開平8−299121号公報 特開2005−81641号公報 特開2001−48147号公報
このように、従来のボトルとして、審美性やボトル強度を考慮したものは存在する。しかしながら、店頭陳列の際の転倒を防止したボトルの形状については、従来の特許文献では何ら考慮されていない。このため、ボトルの形状によっては、陳列棚内で後列から前列に滑り降りてストッパーにぶつかる衝撃により、ボトルが前方に傾斜し、陳列棚内で転倒するおそれがある。また、このような転倒は、消費者によるボトルの取り出し時のみならず、陳列棚の後部からボトルを挿填する場合にも生じ得る。
特に、ストッパーの上端部に対応した位置に凹状の減圧吸収パネルがあるボトルは、ストッパーの上端部に接触する前に、ボトル下部がストッパーの中間部又は下部に接触するおそれがある。このような接触が起きると、ボトルに比較的大きなモーメントが作用するので、ボトルの転倒が発生し易い。
本発明は、転倒角度の小さな不安定なボトルにおいても陳列時の転倒を防止できるプラスチックボトルを提供することをその目的としている。
上記目的を達成するべく、本発明のプラスチックボトルは、内部に液体を貯留するように構成された本体部と、本体部の前面に形成された転倒抑制面と、を有する。そして、転倒抑制面は、プラスチックボトルの下端から20mm以上70mm以下の範囲内の所定位置にある。また、転倒抑制面は、前後方向の位置が転倒抑制面よりも下方にある面と同じ位置又はそれよりも前方である。
ボトルが陳列される陳列棚のストッパーの高さとしては、20mm以上70mm以下に設定されるものが多い。本発明の構成によれば、この範囲内の所定位置に転倒抑制面を形成し、しかも、その前後方向の位置を下方の面よりも突出させないようにしている。これにより、ボトルがストッパーに接触する部分に少なくとも転倒抑制面が含まれるので、陳列時にボトルが転倒することを防止できる。また、ストッパーとの接触部位として、「点」ではなく、「面」が確保されているので、ストッパーとの衝突時の衝撃荷重を分散できる。
好ましくは、減圧吸収パネルが本体部に凹状に形成され、転倒抑制面が減圧吸収パネルを上下に分断するように帯状に形成されるとよい。
本体部の形状の観点から、凹状の減圧吸収パネルをストッパーに対応する位置に形成せざるを得ない場合がある。しかし、本発明の上記構成によれば、このような場合であっても、減圧吸収パネルが本来奏する減圧吸収効果を確保しながら、ボトルの転倒を有効に防止できる。
より好ましくは、転倒抑制面は、減圧吸収パネルを除く本体部の他の面と面一であるとよい。
この構成によれば、転倒抑制面のみを本体部から突出させなくて済む。
好ましくは、補強用の凹リブが、転倒抑制面の少なくとも上側及び下側に、本体部の周方向に亘って形成されるとよい。
この構成によれば、ストッパーとの衝突時における荷重の作用点に近い部分を凹リブで補強できる。
好ましくは、転倒抑制面は、上下方向に10mm以上30mm以下の高さを有するとよい。
この構成によれば、陳列棚によってストッパーの高さにバラツキがある場合であっても、転倒抑制面がストッパーに接触することが可能となる。
好ましくは、転倒抑制面は、ボトル外方に湾曲するとよい。
この構成によれば、転倒抑制面が湾曲しない場合に比べて、ボトル重心位置から転倒抑制面までの距離が遠くなるので、ボトルの転倒をより一層防止できる。
好ましくは、本体部は、左右方向の長さが前後方向の長さよりも大きい略方形の断面形状を有するとよい。
この構成によれば、本体部が扁平なボトルについて、陳列時の転倒を防止できる。
より好ましくは、転倒抑制面は、本体部の前面の中央部で左右方向に延在するように形成されるとよい。
この構成によれば、ストッパーとの衝突時に、転倒抑制面がストッパーに広く接触し得るので、衝撃荷重を分散できる。
好ましくは、ボトルは、液体の貯留状態における重心位置が転倒抑制面よりも上方にあるとよい。
好ましくは、ボトルは、ストッパー付きの陳列棚に陳列されるものであり、ボトルがストッパーに衝突する際に、転倒抑制面は、転倒抑制面よりも下方にある本体部の面と同時に又はこの面よりも先にストッパーに接触するとよい。
好ましくは、ボトル容量が300ml以上800ml以下、又は、ボトル高さが140mm以上220mm以下であるとよい。
上記目的を達成するための本発明の別のプラスチックボトルは、ストッパー付きの陳列棚に陳列されるプラスチックボトルであって、内部に液体を貯留するように構成された本体部と、本体部においてストッパーに対応する位置に形成され、プラスチックボトルの幅方向に延在する転倒抑制面と、を有する。そして、転倒抑制面がある部分の奥行きは、転倒抑制面よりも下方にある部分の奥行きと同じ又はそれよりも大きい。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るプラスチックボトルについて説明する。
図1及び図2に示すように、プラスチックボトル1(以下、単に「ボトル1」という。)は、口部2及び本体部3を有し、全体として扁平に形成される。ボトル1は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を主材料として、延伸成形法により成形される。延伸成形法として、例えば、コールドパリソン法によるインジェクションブロー成形法が用いられる。この成形法は公知であるのでその詳細な説明を省略し、ここでは、コールドパリソン法に用いるパリソンの一例を簡単に説明する。
図5に示すように、パリソン30は、口部31と、口部31の下端に連なる本体プリフォーム部32と、で構成される。口部31は、口部2と全く同じ形状である。本体プリフォーム部32は、最終的に本体部3に成形される。口部31及び本体プリフォーム部32は、断面が真円形状で形成される。コールドパリソン法によって、パリソン30は、本体プリフォーム部32のみ加熱され、その底部が延伸される。また、本体プリフォーム部32は、圧縮空気を吹き込まれることで膨らみ、金型の内面に密着し、その後に冷却固化する。これにより、肉厚が略均一のボトル1が成形される。
成形後のボトル1は、熱水殺菌、塩素系殺菌剤などによる洗浄・殺菌処理を経た後、飲料が充填される。飲料としては、お茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、果汁等の各種の非炭酸飲料を挙げることができる。一般に、非炭酸飲料の場合にはボトル内圧が負圧(つまり、外圧より小さい)となるため、ボトルの強度が弱く、その強度を確保するために凹リブがボトルに形成される。本実施形態のボトル1は、補強用の凹リブ(後述する凹リブ21〜24)を有するので、非炭酸飲料を充填するのに好適なものである。ただし、他の実施態様では、ボトル1に充填される液体は、炭酸飲料であってもよいし、ソースやみりんなどの食品であってもよい。
ここで、本明細書で用いる各種の用語について以下のとおり定義する。
中心軸Y−Y方向は、ボトル1の上下方向を意味する。「ボトル内方」とは、ボトル壁よりも中心軸Y−Yへと近づく方向をいい、「ボトル外方」とは、ボトル壁よりも中心軸Y−Yから遠ざかる方向をいう。ボトル1の「幅」、「奥行き」及び「高さ」は、それぞれ、図1でいう左右方向、前後方向及び上下方向におけるボトル1の長さをいう。「横断面形状」とは、中心軸Y−Yに直交する平面におけるボトル1の断面形状を意味する。「周方向」とは、横断面形状の輪郭に沿って一周する方向を意味する。「扁平」とは、横断面形状の一辺とそれに交差するもう一辺との長さが等しくないことをいう。「扁平比」とは、横断面形状における奥行き方向の長さに対する幅方向の長さの比をいう。
ボトル1のサイズの好ましい一例は、以下のとおりである。先ず、ボトル1の高さは、140mm以上220mm以下である。これは、スーパーやコンビニエンスストアといった売り場に設置される陳列棚の高さが、小型サイズの商品であれば230mmの商品が陳列できるように設計されていることが多いからである。次に、ボトル1の容量は、300ml以上800ml以下であり、好ましくは300ml以上500ml以下である。このようなサイズであれば比較的小型サイズの扁平ボトルを提供できるからである。そして、以下に説明する本実施形態のボトル1の高さ、容量、最大幅、最大奥行き及び扁平比は、それぞれ、約207mm、約450ml、67mm、48mm及び約1.4である。
再び、図1ないし図3を参照して、ボトル1の各部について説明する。
口部2は、ボトル1の上端部に位置し、ボトル1の最小径部を構成する。口部2は、上端が開口しており、飲料の供給口、飲み口、注ぎ口又は流出口として機能する。口部2の開口は、図示省略したキャップにより開閉される。
本体部3は、中心軸Y−Yの上方から順に、肩部11、胴部12及び底部13を有する。肩部11、胴部12及び底部13は、内部に飲料を貯留可能なボトル壁を構成する。本体部3内に飲料を満杯に貯留した状態では、ボトル1の重心Gは、ボトル1の下端から約87mmの位置となる。
本体部3は、互いに平行な四つの凹リブ21,22,23,24を有する。凹リブ21,22,23,24は、本体部3の周方向に亘ってボトル内方に窪むように形成される。本実施形態では、本体部12にバランス良く凹リブが形成され、凹リブ21により胴部12の上端での横剛性を、凹リブ22により胴部12の中間部の横剛性を、そして凹リブ23及び24により胴部12の下部での横剛性を高めるようにしている。これにより、後述する減圧吸収パネル65,66による減圧吸収効果を低下させることなく、ボトル1の横剛性を高めることができる。なお、各凹リブの断面形状は、縦断面で半円弧又は台形とするなど、適宜設計できる。
肩部11は、口部2の下部に連なる。肩部11は、図1の正面視、なで肩状に形成され、その扁平比は、上下方向において変化する。肩部11は、奥行き方向に延在する側壁の曲率半径Rが約41mmであり、幅方向に延在する側壁の曲率半径Rが約65mmである。肩部11は、胴部12との間を凹リブ21によって境界付けられる。
底部13は、ボトル1に強度をもたせるために、上方に窪んでなる底面71を構成する。図3に示すように、底面71のうち、底面視楕円状の面71aが、実際にボトル1が着地される面となる。ボトル1の下端からの長さは、この面71aが基準である。底部13は、図1に示すように幅方向の両端部72,72を丸面取りされてなると共に、図2に示すように奥行き方向の両端部73,73を丸面取りされてなる。なお、丸面取りとは、円弧おとし、角丸取り、又はR取りと同義である。
胴部12は、肩部11と底部13との間にある。胴部12は、中心軸Y−Yを中心に、左右対称及び前後対照に形成される。図4に示すように、胴部12の基本的な横断面形状60は、左右方向の長さが前後方向の長さよりも大きい略方形である。つまり、横断面形状60は扁平であり、上記のとおり、その扁平比は1.4(≒67mm/48mm)である。なお、扁平な胴部12であるといえる扁平比は、およそ1.2以上1.8以下であり、好ましくは1.3以上1.6以下である。
横断面形状60は、四つの側壁61a,61b,62a,62bで構成される。横断面形状の各コーナー部63は、例えばR8の半径で丸面取りされてなる。前後二つの側壁61a,61bは、ボトル1の幅方向に延在する。左右二つの側壁62a,62bは、それぞれが二つの側壁61a,61bの間に位置し且つこれらを連ねるように、ボトル1の奥行き方向に延在する。側壁61a,61b,62a,62bは、ボトル外方に膨らむように湾曲しており、それぞれの中央部が、ボトル外方に最も膨らんでいる。
側壁61a,61bには、それぞれ、減圧吸収パネル65、66が凹状に形成される。減圧吸収パネル65,66は、飲料充填後のボトル内圧の減少を吸収するものであり、ボトル1の変形を抑制するのに機能する。特に、幅方向に比較的長い側壁61a、61bは、奥行き方向に比較的短い側壁62a,62bよりも減圧によって変形し易いので、その変形を減圧吸収パネル65,66により抑制できる。減圧吸収パネル65は、円形からなり、その円形の中心部がボトル内方に最も落ち込むように、側壁61a,61bの上半部の中央領域に形成される。
減圧吸収パネル66は、上下に離間した二つの略弓形の部分66c、66dからなり、側壁61a,61bの下半部の中央領域に形成される。弓形部分66c及び弓形部分66dは、それぞれ、転倒抑制面67側がボトル内方に最も落ち込むように凹状に形成される。弓形部分66c,66dは、減圧吸収パネル65と同じ形状のパネルの一部であり、このパネルの残りの部分の外表面が、幅方向に帯状に延在する転倒抑制面67となっている。換言すれば、転倒抑制面67が、減圧吸収パネル65と同じ円形の減圧吸収パネルを上下に分断して弓形部分66c,66dを画成するように、減圧吸収パネルの中心部を幅方向に横断する。
転倒抑制面67は、陳列棚100のストッパー102(図6参照)に衝突する部位であり、この衝突時にボトル1の転倒を抑制するのに機能する。このため、転倒抑制面67の位置、大きさ及び範囲は、ストッパー102の高さを考慮して設計することが好ましい。ストッパー102の高さは、20mm以上70mm以下の範囲に設定されるものが多く、中でも20mm又は50mmに設定されるものが多い。したがって、転倒抑制面67は、その中心位置がボトル1の下端から20mm以上70mm以下の範囲の所定位置であればよい。以下では、ストッパー102の高さが50mmである場合を例に説明する。
転倒抑制面67は、図2に示すように、中心軸Y−Y方向に10mm以上30mm以下の高さを有することが好ましく、ここでは約20mmの高さを有する。また、ボトル1の下端から転倒抑制面67の高さの中心位置までの長さは、ストッパー102の高さ以上であればよく、ここでは約57mmとなっている。このような寸法設定により、転倒抑制面67は、ボトル1の下端からの距離約47mm〜約67mmの範囲に亘って存在する。
転倒抑制面67は、図1に示すように、側壁61a,61bの下半部の中央領域で左右方向に延在しており、その左右方向の両端が胴部12の他の面と段差無くつながっている。つまり、転倒抑制面67は、減圧吸収パネル66を除く胴部12の他の面と面一である。また、図2に示すように、転倒抑制面67が存在する部分の胴部12の奥行きは、最大奥行き48mmと等しい。すなわち、転倒抑制面67は、前後方向の位置がこの転倒抑制面67よりも下方にある面68と同じ位置にある。さらに、図4に示すように、転倒抑制面67は、基本的な横断面形状60の一部の外表面と同一の表面である。
転倒抑制面67は、ストッパー102に対応する位置にあればよいので、ボトル1の前後の両面に形成されなくてもよい。よって、他の実施態様では、転倒抑制面67は、ボトル1の前面側となる側壁61aの外表面にのみ設けられてもよい。その場合には、側壁61bの減圧吸収パネル66は減圧吸収パネル65と同じ形状にすればよい。他の実施態様では、減圧吸収パネル65、66の形状を楕円形や矩形など、他の形状にしてもよい。
続いて、図6ないし図10を参照して、ボトル1と陳列棚100との関係を説明する。
図6に示すように、陳列棚100は、複数のローラー101及びストッパー102を備える。複数のローラー101は、後方から前方にかけて斜め下方に傾斜して配設され、図示省略した棚本体(フレーム)に回転可能に支持される。ローラー101の傾斜角度θは、例えば3〜5度の範囲に設定される。
ストッパー102は、陳列棚100の前端部に配置される。ストッパー102の高さは、一例として、上記のとおり50mmに設定される。ストッパー102は、例えば、上下方向に延在するプレートで構成される。ストッパー102は、一般に左右方向にも延在し、その長さはボトル1の幅を超える。ストッパー102は、最も前方にあるボトル1aに当接し、ボトル1aの下方への落下を防止する。
複数のボトル1をローラー101上に陳列した陳列棚100では、先頭のボトル1aは傾くことなくローラー101上で停止する。このとき、ボトル1aは、転倒抑制面67の一部及びその下方の面(68)がストッパー102に接触する。より詳細には、転倒抑制面67よりも下方にある側壁61aの外表面であって、且つ、凹リブ23,24及び弓形部分66dを除く外表面が、ストッパー102に接触する。一方、このボトル1aよりも後方のボトル1b、1c・・・は、ローラー101の傾斜角度θにならって傾き、ローラー101上で停止する。隣接する陳列状態のボトル1b、1cは、凹リブ21〜24の近傍の外表面並びに転倒抑制面67で互いに接触する。
消費者等によって、先頭のボトル1aが取り出されると、後方のボトル1b、1c・・・が自重により前方に(図6の矢印方向に)滑り降りる。これにより、ボトル1bの下側部分がストッパー102に衝突して停止し、次の取り出しを待つようになる。このように、陳列棚100は、陳列された複数のボトル1を自動的に前出しする機能を有する。詳述しないが、陳列棚1の後方からローラー101上にボトル1を送り込むことで、陳列棚100にボトル1を補給(装填)することができるようになっている。
図7及び図8を参照して、ボトル1の取出し時又は装填時における転倒抑制面67の作用効果を詳述する。図7は本実施形態のボトル1を示し、図8は比較例に係るボトル200を示す。ボトル1とボトル200との相違点は、ボトル1における転倒抑制面67の部分が、ボトル200では減圧吸収パネル65と同じ凹形状の減圧吸収パネル660からなることである。なお、ボトル1及びボトル200の重心Gは略同じ位置であり、いずれもストッパー102の高さよりも高い位置にある。
図7に示すように、本実施形態のボトル1は、滑り降りてストッパー102に衝突する際、先ず転倒抑制面67がストッパー102の上端部104に接触することになる。すなわち、転倒抑制面67よりも下方にある面(68)よりも先に、転倒抑制面67が上端部104に接触する。したがって、衝突時におけるボトル1の作用点は、上端部104が接触する転倒抑制面67となる。
一方、図8に示すように、比較例に係るボトル200は、滑り降りてストッパー102に衝突する際、先ず減圧吸収パネル660の下側の外表面661がストッパー102に接触することになる。これは、衝突時に、上端部104が減圧吸収パネル660の凹部内に位置することになるからである。その結果、衝突時におけるボトル1の作用点は、上端部104よりも下方の部分が接触する外表面661となる。
したがって、ボトル200では、重心Gと作用点との距離が長くなるので、衝突時に比較的大きなモーメントを作用され、ボトル200の上部が前方に傾斜し易い。そうなると、ローラー101の作用によってボトル200の下部が後方に滑り上がるようになり、ボトル200が陳列棚100内で転倒することになる。これに対し、ボトル1によれば、ボトル200に比べて、重心Gと作用点との距離を短くできるので、衝突時に比較的大きなモーメントを作用されずに済む。よって、ボトル1は陳列棚100内で転倒することを抑制される。
次に、図9及び図10を参照して、他の態様の陳列棚300の場合について、転倒抑制面67の作用効果を同様に検討する。陳列棚300が陳列棚100と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
陳列棚300では、ボトル取出し側の前部310が、一つのボトル1の奥行きに対応する長さだけ水平に設定される。つまり、前部310に配置されるローラー101は、前方から後方にかけて傾斜しない。一方、他のエリア320に配置されるローラー101は、上記同様に角度θで傾斜する。したがって、取出し時又は装填時に前部310へと滑り降りるボトル1は、直立状態でストッパー102に接触することになる。
図9に示すように、ボトル1がストッパー102に衝突する際、転倒抑制面67が、それよりも下方にある面(68)と同時にストッパー102に接触する。その接触領域の上下方向の長さは、L1である。一方、図10に示すように、ボトル200がストッパー102に衝突する際、減圧吸収パネル660に対応する部分(上端部104)がストッパー102に接触しない。このため、図10の場合の接触領域の長さL2は、長さL1よりも短い。したがって、陳列棚100の場合と同様に、ストッパー102との衝突時に、ボトル200は陳列棚300内で転倒し易いが、それに比べると、ボトル1は陳列棚300内で転倒し難くなる。
詳述しないが、他の態様の陳列棚300では、前部310のローラー101を省略し、棚本体の底面にボトルを直接載置してもよい。また、別の態様の陳列棚では、全ての領域においてローラー101を省略してもよい。すなわち、ボトル1が陳列される陳列棚の底面が、後方から前方にかけて傾斜する構成であってもよい。
以上説明したように、本実施形態のボトル1によれば、ストッパー102に対応する位置に転倒抑制面67を形成しているので、陳列時の転倒を好適に防止できる。このような転倒防止の効果は、重心Gが比較的高い位置にある転倒角度の小さな不安定なボトルに対して特に有用である。なお、転倒角とは、ボトルが倒れ始めるときのボトルの傾斜角度をいい、例えば上記のボトル1の転倒角は約11度である。
また、転倒抑制面67の上下に凹リブ22及び23を形成しているので、ストッパー102との衝突時の荷重作用点に近い部分を補強できる。さらに、転倒抑制面67を減圧吸収パネル66に関連して形成しているので、減圧吸収パネル66が本来奏する減圧吸収効果を確保しながら、ボトル1の転倒を有効に防止できる。また、転倒抑制面67がボトル外方に湾曲するので、転倒抑制面67が湾曲しない場合に比べて、ボトル1の転倒をより一層防止できる。さらに、転倒抑制面67が左右方向に延在するので、ストッパー102との接触面積を大きくでき、衝撃荷重を分散できる。
次に、図11を参照して、他の実施態様に係るボトル400について説明する。ボトル400とボトル1との相違点は、転倒抑制面67の前後方向の位置である。ボトル400では、側壁61a、61bにある転倒抑制面67、67は、いずれも、本体部3の他の外表面よりもボトル外方に突出する。つまり、側壁61aにある転倒抑制面67は、それよりも下方にある面よりも前方に位置し、側壁61bにある転倒抑制面67は、それよりも下方にある面よりも後方に位置する。このようなボトル400であっても、ボトル1と同様の作用効果を奏することができる。なお、ボトル400のその他の構成は、ボトル1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本発明の別の態様のボトルは、扁平でなくともよい。例えば、横断面形状60は、円形、長円形、正方形又は他の多角形であってもよい。また、ストッパー102の高さが上記と異なる場合には、これに対応して転倒抑制面67の位置も変えることができる。この場合、非凹状の転倒抑制面67は、ストッパー102に対応した高さ位置に形成すればよい。
実施形態に係るプラスチックボトルの正面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの側面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの底面図である。 図1のIV−IV線で切断した断面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルのパリソンを示す図であり、(A)平面図、(B)断面図である。 ストッパー付きの陳列棚を模式的に示す側面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルがストッパーに衝突するときの陳列棚を、模式的に示す側面図である。 比較例に係るプラスチックボトルがストッパーに衝突するときの陳列棚を、模式的に示す側面図である。 図7とは異なる陳列棚のストッパーに、実施形態に係るプラスチックボトルが衝突するときの様子を示す側面図である。 図7とは異なる陳列棚のストッパーに、比較例に係るプラスチックボトルが衝突するときの様子を示す側面図である。 他の実施態様に係るプラスチックボトルの側面図である。
符号の説明
1:ボトル、2:口部、3:本体部、11:肩部、12:胴部、13:底部、21〜24:リブ、61a,61b、62a、62b:側壁、65、66:減圧吸収パネル、66c、66d:弓形部分、67:転倒抑制面、100:陳列棚、102:ストッパー、Y−Y:中心軸

Claims (12)

  1. プラスチックボトルにおいて、
    内部に液体を貯留するように構成された本体部と、
    前記本体部の前面に形成された転倒抑制面と、を有し、
    前記転倒抑制面は、当該プラスチックボトルの下端から20mm以上70mm以下の範囲内の所定位置にあり、且つ、前後方向の位置が当該転倒抑制面よりも下方にある面と同じ位置又はそれよりも前方である、プラスチックボトル。
  2. 前記本体部に凹状に形成された減圧吸収パネルを更に有し、
    前記転倒抑制面は、前記減圧吸収パネルを上下に分断するように、帯状に形成されている、請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記転倒抑制面は、前記減圧吸収パネルを除く前記本体部の他の面と面一である、請求項2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記本体部に周方向に亘って形成された補強用の凹リブを、前記転倒抑制面の少なくとも上側及び下側に更に有する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記転倒抑制面は、上下方向に10mm以上30mm以下の高さを有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記転倒抑制面は、ボトル外方に湾曲している、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  7. 前記本体部は、左右方向の長さが前後方向の長さよりも大きい略方形の断面形状を有する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  8. 前記転倒抑制面は、前記前面の中央部で左右方向に延在するように形成されている、請求項7に記載のプラスチックボトル。
  9. 前記液体の貯留状態における当該プラスチックボトルの重心位置は、前記転倒抑制面よりも上方に位置する、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  10. 当該プラスチックボトルは、ストッパー付きの陳列棚に陳列されるものであり、
    前記プラスチックボトルが前記ストッパーに衝突する際に、前記転倒抑制面は、当該転倒抑制面よりも下方にある前記本体部の面と同時に又はこの面よりも先に前記ストッパーに接触する、請求項1ないし9のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  11. ボトル容量が300ml以上800ml以下、又は、ボトル高さが140mm以上220mm以下である、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  12. ストッパー付きの陳列棚に陳列されるプラスチックボトルであって、
    内部に液体を貯留するように構成された本体部と、
    前記本体部において前記ストッパーに対応する位置に形成され、当該プラスチックボトルの幅方向に延在する転倒抑制面と、を有し、
    前記転倒抑制面がある部分の奥行きは、当該転倒抑制面よりも下方にある部分の奥行きと同じ又はそれよりも大きい、プラスチックボトル。
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