JP2008173221A - 浸透圧作用軽減イオントフォレーシス用電極構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イオン性薬物を保持するイオントフォレーシス用電極構造体であって、少なくとも電解液保持部と薬液保持部が、物質透過可能な膜を介して隣接して配置されてなり、少なくとも前記電解液または前記薬液の一方に、電気的に中性な浸透圧調整添加剤を含んでなる。
【選択図】図1
Description
該電解液保持部に隣接して配置された前記イオン性薬物と反対の極性のイオンを選択するイオン交換膜と、該イオン交換膜に隣接して配置された前記イオン性薬物を保持する薬液保持部と、該薬液保持部に隣接して配置された、前記イオン性薬物と同極性のイオンを選択するイオン交換膜、とから少なくともなるものとする。
図1に示す態様は、本発明の好適態様によるイオントフォレーシス用電極構造体A1の模式図である。この電極構造体A1は、イオントフォレーシス装置においてイオン性薬物を経皮的に投与するための作用側電極構造体として用いられる。イオントフォレーシス用電極構造体A1は、イオン性薬物の電荷と同種の極性の電源装置に電線を介して接続される電極11と、電極11に隣接して配置された電解液を保持する電解液保持部12と、電解液保持部12に隣接して配置されたイオン性薬物と反対の極性のイオンを選択するイオン交換膜13と、イオン交換膜13に隣接して配置された、イオン性薬物を保持する薬液保持部14と、薬液保持部14に隣接して配置された、イオン性薬物と同極性のイオンを選択するイオン交換膜15とを備え、その全体はカバー16によって収容されている。
なお、以下の実施例において、イオン交換膜13としては、カチオン交換膜(CIP-03、トクヤマ社製、厚み28μm、サイズ3.14cm2)またはアニオン交換膜(ALE04-02、トクヤマ社製、厚み 27μm、サイズ3.14cm2)のいずれかを用い、これらイオン交換膜は予め生理食塩水に浸潤させた。また、電解液保持部12または薬物保持部14はそれぞれ、約1mLの電解液または薬液をその内部空間に保持することが可能な、ドーナツ状のデバイス(アクリル製、内径20mm、厚み 3mm)として構成した。また、塩酸アテノロールおよびD-グルコースは、和光純薬社製のものを用いた。塩酸アテノロールの濃度は、HPLC(LC-20A、堀場製作所)によって測定した。また、pHは、pH測定器(F-53S、堀場製作所)を用いて測定した。なお、各部材における精製水、薬液または電解液の注入および採取はシリンジを用いて行った。
図2に記載される通り、模擬イオントフォレーシス用電極構造体A2において、電解液0.8mLを注入した電解液保持部12と、薬液0.8mLを注入した薬液保持部14とを、イオン交換膜13を介して隣接して配置した。配置後、模擬イオントフォレーシス用電極構造体A2を24時間暗所にて放置した。24時間後、電解液保持部12または薬液保持部14から電解液または薬液を採取し、液量を測定した。さらに、電解液または薬液中の塩酸アテノロール濃度の測定値および液量に基づき、薬液保持部14から電解液保持部12への塩酸アテノロール移行量を算出した。また、電解液保持部12および薬液保持部におけるpHを併せて測定した。
A2 模擬イオントフォレーシス用電極構造体
11 電極
12 作用側電解液保持部
13、15 イオン交換膜
14 薬液保持部
16 カバー
Claims (11)
- イオン性薬物を保持するイオントフォレーシス用電極構造体であって、少なくとも電解液保持部と薬液保持部が、物質透過可能な膜を介して隣接して配置されてなり、
少なくとも前記電解液または前記薬液の一方に、電気的に中性な浸透圧調整添加剤を含んでなる、イオントフォレーシス用電極構造体。 - イオン性薬物を保持するイオントフォレーシス用電極構造体の対極である非作用側イオントフォレーシス用電極構造体であって、少なくとも第1電解液保持部と第2電解液保持部が、物質透過可能な膜を介して隣接して配置されてなり、
少なくとも前記第1電解液または前記第2電解液の一方に、電気的に中性な浸透圧調整添加剤を含んでなる、イオントフォレーシス用電極構造体。 - 前記浸透圧調整添加剤が、単糖、二糖、オリゴ糖、糖アルコール、多価アルコールおよび高分子からなる群より選ばれるものである、請求項1または2に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
- 前記単糖が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノースおよびアラビノースからなる群より選ばれるものである、請求項3に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
- 前記二糖が、マルトース、ラクトース、スクロースおよびトレハロースからなる群より選ばれるものである、請求項3に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
- 前記オリゴ糖が、フルクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖およびパラチノースからなる群より選ばれるものである、請求項3に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
- 前記糖アルコールが、グリセリン、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、ラクチトール、還元パラチノースおよびマンイトールからなる群より選ばれるものである、請求項3に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
- 前記多価アルコールが、マクロゴール、プロピレングリコールおよびグリセリンからなる群より選ばれるものである、請求項3に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
- 前記高分子が、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースナトリウム、デキストリン、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、プルランおよびヒドロキシエチルセルロースからなる群より選ばれるものである、請求項3に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
- 前記イオントフォレーシス用電極構造体が、
電極構造体中の前記イオン性薬物と同種の極性の電源装置に接続される電極と、
該電極に隣接して配置された電解液を保持する電解液保持部と、
該電解液保持部に隣接して配置された前記イオン性薬物と反対の極性のイオンを選択するイオン交換膜と、
該イオン交換膜に隣接して配置された前記イオン性薬物を保持する薬液保持部と、
該薬液保持部に隣接して配置された、前記イオン性薬物と同極性のイオンを選択するイオン交換膜、とから少なくともなる、請求項1に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。 - 前記非作用側イオントフォレーシス用電極構造体が、
電極構造体中の前記イオン性薬物と反対の極性の電源装置に接続される電極と、
該電極に隣接して配置された電解液を保持する非作用側第1電解液保持部と、
該電解液保持部に隣接して配置された前記イオン性薬物と同極性のイオンを選択するイオン交換膜と、
該イオン交換膜に隣接して配置された電解液を保持する非作用側第2電解液保持部と、
該非作用側第2電解液保持部に隣接して配置された、前記イオン性薬物と反対の極性のイオンを選択するイオン交換膜、とから少なくともなる、請求項2に記載のイオントフォレーシス用電極構造体。
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