JP2008172590A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易かつ小型の構成で複数の指向性を有するアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】アンテナ装置1は、導体板からなる複数のアンテナ素子2a〜2dを有する。複数のアンテナ素子2a〜2dは放射状に配置されている。複数のアンテナ素子2a〜2dの平面投影において、隣接するアンテナ素子同士の縁が交差することにより、隣接縁間の距離が隣接縁の交点から放射方向外方に向けて次第に長くなっているテーパスロット部8a〜8dと、隣接するアンテナ素子面が重なる重複部4a〜4dとが形成されている。給電部3a〜3dは、重複部4a〜4dに形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特にテーパスロット部を備えるアンテナ装置に関する。
ダイバーシティ、MIMO(Multiple Input Multiple Output)、ビームフォーミング技術等の無線システムにおいては、複数のアンテナ素子が必要とされる。
図11に、複数のアンテナ素子を有するモノポールアンテナの例を示す。モノポールアンテナ41は、棒状の4つのアンテナ素子42、円板状の誘電体45、誘電体45の上面に形成された導体44、及び誘電体45の下面に形成されたマイクロストリップ線路43を備える。アンテナ素子42は垂直に突設されており、1つのアンテナ素子42の長さは約0.25波長である。誘電体45は直径約1.5波長の円板形状であり、アンテナ素子42が直立している側の面はグランドとなる導体44で覆われ、その裏面には放射状にマイクロストリップ線路43が形成されている。アンテナ素子42はマイクロストリップ線路43に電気的に接続され、誘電体45及び導体44にはアンテナ素子42が通る穴(不図示)が形成されている。
別のアンテナとして、図12に、複数のアンテナ素子を有するマイクロストリップアンテナの例を示す。図12に示すマイクロストリップアンテナ51は、直径約2波長程度の円板形状の誘電体53、誘電体53の上面に形成された4つのアンテナ素子52、及び誘電体53の下面に形成された導体54を備える。アンテナ素子52は、直径約0.5波長の円形の平板導体である。導体54は、グランドとなり、誘電体53の下面全体を覆っている。同軸ケーブル(不図示)は、給電部55において導体54側から接続され、同軸ケーブルの外部導体が導体54に接続され、内部導体が誘電体53に形成した穴(不図示)を通してアンテナ素子52に接続されている。
特許文献1には、テーパスロット線路を備えるアンテナ装置が開示されている。特許文献1に記載のアンテナ装置は、誘電体基板上に配設された2つの導体板がテーパスロット線路を形成し、一方の導体板に同軸ケーブルの外部導体が接続され、他方の導体板に同軸ケーブルの内部導体が接続されている。
特許文献2には、ヴィヴァルディクローバリーフアンテナが開示されている。特許文献2に記載のヴィヴァルディクローバリーフアンテナにおいては、金属グランド面に配置構成された共振金属素子のアレイを含む高インピーダンス表面に、フレアノッチアンテナが配置されている。
特開2003−152433号公報 特表2003−527017号公報
上記で説明した背景技術に係るアンテナにおいては、サイズ、指向性及びインピーダンス整合の点において問題を有している。
図11に示すモノポールアンテナ41においては、使用波長の4分の1の長さを有するアンテナ素子42を直立させる必要があるので、薄型にすることができない。
図12に示すマイクロストリップアンテナ51においては、複数のアンテナ素子52を使用したとしても指向性がアンテナ素子52面に垂直な方向(矢印方向)の一方向しか得られず、誘電体53の半径方向(放射方向)の指向性は得ることができない。
特許文献1に記載されているようなアンテナ装置の場合、その指向性は一方向に限定されている。
特許文献2に記載されているようなヴィヴァルディクローバリーフアンテナの場合、インピーダンス整合の調節が困難である。また、高インピーダンス表面の影響により好ましいインピーダンス特性が得られないおそれがある。
本発明の目的は、簡易かつ小型(特に薄型)の構成で複数の指向性を有するアンテナ装置を提供することである。
本発明の第1視点によれば、導体板からなる複数のアンテナ素子を有し、複数のアンテナ素子は、放射状に配置され、複数のアンテナ素子の平面投影において、隣接するアンテナ素子同士の縁が交差することにより、隣接縁間の距離が隣接縁の交点から放射方向外方に向けて次第に長くなっているテーパスロット部と、隣接するアンテナ素子面が重なる重複部とが形成され、重複部に給電部が形成されているアンテナ装置を提供する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、各アンテナ素子は、一方の重複部を形成する面と他方の重複部を形成する面との間に段差が生じるように折り曲げられており、一方の重複部においては、一方の重複部を形成する面は、隣接するアンテナ素子の上側にあり、他方の重複部においては、他方の重複部を形成する面は、隣接するアンテナ素子の下側にある。
上記第1視点の好ましい形態によれば、隣接するアンテナ素子同士が電気的に接続されている。さらに好ましい形態によれば、隣接縁の交点から放射方向内方において、隣接するアンテナ素子同士が電気的に接続されている。さらに好ましい形態によれば、各アンテナ素子において、一方の重複部を形成する面の放射方向内方側を、一方の重複部を形成する面と他方の重複部を形成する面とが同一面上にあるように折り曲げることにより、隣接するアンテナ素子同士が電気的に接続されている。
上記第1視点の好ましい形態によれば、複数のアンテナ素子は、板状の誘電体の上面と下面に交互に放射状に配置されており、各アンテナ素子は、隣接する他方の面のアンテナ素子のうち、一方のアンテナ素子とは誘電体を介してテーパスロット部及び重複部を形成し、他方のアンテナ素子とはスルーホールによって電気的に接続されている。さらに好ましい形態によれば、プリント基板から作製されたアンテナ装置であって、複数のアンテナ素子は、プリント基板の導体層から形成されている。
上記第1視点の好ましい形態によれば、複数のアンテナ素子で形成される厚みが中心周波数の0.2波長以下である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、複数のアンテナ素子で形成される放射方向の大きさが中心周波数の4波長以下である。
本発明によれば、複数の指向性を有するアンテナ装置を、簡易かつ小型(特に薄型)の構成で得ることができる。また、本発明のアンテナ装置は小型であっても大きな比帯域を有する。例えば本発明のアンテナ装置と同等の厚さを有するパッチアンテナと比較すると、パッチアンテナの比帯域は約3%であるのに対し、本発明のアンテナ装置の比帯域は約10%である。
本発明のアンテナ装置は、金属部品のみで作製することができ、その場合放射効率を高くすることができる。
本発明のアンテナ装置は、金属板又はプリント基板から容易に製造することができるので、製造コストを抑えることができる。
本発明のアンテナ装置においてインピーダンスが安定しない場合には、重複部の調節により及び/又はアンテナ素子間を短絡させることにより容易に整合を調節することができる。
本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置について説明する。本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の概略斜視図を図1に、概略平面図を図2に、図2のIII−III線の概略断面図を図3に示す。図1においては、隠れている部分を点線で示してある。アンテナ装置1は、導体板からなる4つのアンテナ素子2a〜2dと4つの同軸ケーブル7a〜7dを有する。アンテナ素子2a〜2dは、重複部4a〜4d及びテーパスロット部8a〜8dを形成するように放射状(花弁状ないしクローバ歯状)に、好ましくは均等に、配置されている。すなわち、隣接するアンテナ素子は、図2に示すような平面図(平面投影)においてそれぞれの縁がX字状に交差するように配置されている。
まず、重複部4a〜4dについて説明する。隣接するアンテナ素子同士は、放射方向内方側(中心側)で板面間にギャップを形成するように一部が重複し、それぞれ重複部4a〜4dを形成している。重複部4a〜4dにおいて、アンテナ素子2a〜2d同士は直接的には接触していない。アンテナ素子の平面投影においては、隣接するアンテナ素子同士の隣接縁の交点から放射方向内方側に重複部4a〜4dが形成されている。重複部4a〜4dは、各指向で特性を同等にするためには、それぞれ同じ形状、同じ大きさであると好ましい。また、隣接するアンテナ素子面間の間隔は一定であると好ましい。
各アンテナ素子2a〜2dは、両側にある重複部のうち、一方の面は隣接するアンテナ素子の上側にあり、他方の面は隣接するアンテナ素子の下側にある。たとえば、アンテナ素子2aに着目すると、重複部4aにおいてはアンテナ素子2aが下側になってアンテナ素子2bと重複しており、重複部4dにおいてはアンテナ素子2aが上側になってアンテナ素子2dと重複している。
そこで、図1〜図3に示すように、アンテナ素子2a〜2dを互い違いに上下に重なり合わすために、各アンテナ素子2a〜2dは、一方の重複部の板面と他方の重複部の板面との間に高低差が生じるように、放射方向に沿って折り曲げられた折り曲げ部5a〜5dを有している。各折り曲げ部5a〜5dにおいては、段差の大きさ及び向きが各アンテナ素子2a〜2dで同じになるように折り曲げられている。これにより、放射状に配置した各アンテナ素子2a〜2dを互い違いに重なり合わすことができ、アンテナ装置1を薄型に構成することができる。
各重複部4a〜4dには、給電部3a〜3dが形成されている。すなわち、同軸ケーブル7a〜7dは、アンテナ素子2a〜2dと重複部4a〜4dにおいて電気的に接続されている。各給電部3a〜3dにおいて、同軸ケーブルの内部導体(図3において10a,10b,10d)は、重複部の一方のアンテナ素子に電気的に接続され、同軸ケーブルの外部導体(不図示)は、他方のアンテナ素子に電気的に接続されている。同軸ケーブルの外部導体ないし内部導体とアンテナ素子とは、好ましくは、はんだ11で接続される。
重複部4a〜4dの寸法・面積及びアンテナ素子間の間隔(段差)は、給電部の特性インピーダンスが50Ωになるように設定すると好ましい。また、重複部4a〜4dの幅(円周方向の長さ)は、インピーダンスが急激に変化しないよう(リターンロスが大きくならないように)、放射方向外方に向けて徐々に狭くなっていると好ましい。重複部の最も幅広の部分は、同軸ケーブル7a〜7dを接続できるように少なくとも中心周波数の0.05波長以上あると好ましく、より好ましくは中心周波数の0.1波長以上である。
次に、テーパスロット部8a〜8dについて説明する。テーパスロット部8a〜8dにおいては、アンテナ素子の平面投影において、隣接するアンテナ素子同士の縁の交点から放射方向外方に向けて、隣接するアンテナ素子の縁間の距離が次第に長くなっている。すなわち、テーパスロット部8a〜8dは、重複部4a〜4dの外側に、隣接するアンテナ素子間の間隔(隣接するアンテナ素子の縁間の距離)が放射方向外方に向けて徐々に広くなるように形成されている。このテーパスロット部8a〜8dの幅(図1の両矢印で示すような円周方向の長さ)は、所望の放射パターンのビーム幅に依存する。例えば、狭いビームを必要とする場合にはテーパスロット部8a〜8dの幅を広くし、広いビームを必要とする場合には狭くする。また、テーパスロット部8a〜8dの幅及び形状は、インピーダンスが急激に変化しないように放射方向外方に向けて徐々に広くなっていると好ましい。テーパスロット部8a〜8dの長さ(放射方向の長さ)は、アンテナ特性にもよるが、中心周波数の0.25波長以上あると好ましい。
各アンテナ素子2a〜2dは、放射状に配置したときに、隣接するアンテナ素子同士間で所望の重複部4a〜4dとテーパスロット部8a〜8dを形成するような形状であれば、いずれの形状でもよい。例えば、アンテナ素子2a〜2dは、楕円弧の縁を有していてもよいし、直線的な縁を有していてもよい。あるいは、アンテナ素子2a〜2dは、指数関数ないし対数関数のグラフ状の縁を有していてもよい。重複部4a〜4d及びテーパスロット部8a〜8dの長さ(面積)及び幅の変化率は、インピーダンス整合の状況及びアンテナ特性に応じて適宜設定するようにすると好ましい。
アンテナ装置1においては、4つのテーパスロット部8a〜8dから電波が送受信される。すなわち、アンテナ装置1は、4つのアンテナ素子を有している場合、4つの指向性(図2に示す白矢印)を有していることになる。
アンテナ装置1の厚み(アンテナ素子で形成される厚み)は、設置場所に応じて適宜設定することができる。例えば、アンテナ装置1の厚み1mm〜5mmで2GHz〜6GHzの周波数に適用する場合、アンテナ装置1の厚みは中心周波数の0.01波長〜0.2波長となる。一般に、アンテナ装置1の厚みは薄いほうが好ましいことが多いので、好ましくは中心周波数の0.03波長〜0.15波長、より好ましくは0.05波長〜0.1波長とすることができ、薄型のアンテナ装置を実現することができる。
アンテナ装置1の放射方向の大きさ(アンテナ素子で形成される径)は、設置場所、設計及び性能に応じて適宜設定することができる。例えば、本発明のアンテナ装置1の放射方向の大きさは、中心周波数の0.3波長〜4波長、好ましくは1波長〜1.5波長に設定することができ、小型のアンテナ装置を実現することができる。
図1〜図3に示す形態においては、重複部4a〜4dを形成するために、アンテナ素子2a〜2dに、中央(二等分線)付近に折り曲げ線を2つ有する折り曲げ部5a〜5dを形成したが、この形態に限定されることはない。例えば、両側の重複部の付近にそれぞれ折り曲げ線を形成してアンテナ素子の両側に段差を形成してもよいし、アンテナ素子を曲面状にしてアンテナ素子の両側に段差を形成してもよい。例えば、ファン(送風機)などの羽根のようにアンテナ素子を形成してもよい。また、アンテナ素子を曲げることなく、アンテナ素子を平板状のまま配置することもできる。図6に、アンテナ素子の配置のみを示す概略平面図を示す。例えば、図6に示すように、楕円弧を有する4つのアンテナ素子2a〜2dは放射状に配置されているが、平面投影において、アンテナ素子2a,2cは長軸が同一直線上にあるように同一面上に配置され、アンテナ素子2b,2dは、長軸が同一直線上にあるようにかつアンテナ素子2a,2cの長軸方向と直角的になるように、アンテナ素子2a,2c面とは異なる同一面に配置されている。このように、アンテナ素子2a〜2dを折り曲げることなく、重複部4a〜4d及びテーパスロット部8a〜8dを形成することもできる。
図1〜図3においては、同一寸法及び形状を有するアンテナ素子2a〜2dを均等に配置して、同一寸法及び形状の重複部4a〜4d及びテーパスロット部8a〜8dを形成する形態を示したが、アンテナ素子、重複部及びテーパスロット部の寸法及び形状は必ずしも同一である必要はなく、所望のアンテナ特性に応じて非対称(不均一)にすることができる。すなわち、複数の指向性に差異をつけることもできる。例えば、1つのアンテナ素子のみを大きく(又は小さく)すること、複数の重複部及びテーパスロット部の寸法及び形状をそれぞれ異なるように設定すること、及び/又はアンテナ素子の形状を放射方向に対して非対称に設計することができる。
また、アンテナ装置1において、アンテナ素子の数は4つに限定されることなく、目的とする性能・形態に応じて適宜設定することができる。例えば、アンテナ素子の数は、2〜6の中から選択することができる。
アンテナ装置1の動作を送信時のマイクロ波信号の流れに沿って説明する。まず、送信機(不図示)等より少なくとも1つの同軸ケーブルを介して(ここでは同軸ケーブル7dを介して)給電部3dにマイクロ波信号が供給される。アンテナ素子2a,2dにマイクロ波信号が入力され、重複部4dに電界9が発生する。電界9は、テーパスロット部8dを放射方向外方に向けて伝播し、空間に放射される。
1組のアンテナ素子で形成された1つのテーパスロット部から電波放射したときのH面の放射パターン(実測値)を図4に、E面の放射パターン(実測値)を図5に示す。
ここでは、給電箇所が1つの場合について説明したが、通信方式に応じて2以上の箇所に給電することもできる(すなわち、2以上のテーパスロット部から電波の送受信をすることができる)。例えば、MIMO通信においては、少なくとも2つのテーパスロット部を同時に使用する。テーパスロット部の選択や給電は、ベースバンド処理で行うと好ましい。
次に、第1実施形態に係るアンテナ装置の使用例を説明する。図7に、第1実施形態に係るアンテナ装置にカバーを取り付ける際の分解斜視図を示し、図8に、第1実施形態に係るアンテナ装置にカバーを取り付けた後の透視斜視図を示す。アンテナ装置1は、図7及び図8に示すようにカバー12a,12bを取り付けて使用することができる。このとき、図7に示すようなサポート13を使用して各アンテナ素子2a〜2dを固定することもできる。例えば、サポート13として、図7に示すように環状の平板を使用することができる。アンテナ装置1は、サポート13の中心の孔に同軸ケーブル7a〜7dを通し、各アンテナ素子2a〜2dに形成した固定部6a〜6dにおいて固定具14(例えば、ネジ、ボルト・ナットなど)を用いてサポート13に固定される。そして、アンテナ装置1は、アンテナ装置1の上面及び側面を覆うカバー12aと、同軸ケーブル7a〜7dを通す孔が形成された、アンテナ装置1の下面及び側面を覆うカバー12bを嵌合させて保護される。あるいは、サポート13を使用せずに、カバー12a,12bに直接アンテナ装置1を固定してもよい。
カバー12a,12b及びサポート13の材質は、絶縁体が好ましく、例えば、ポリカーボネートやABS樹脂等の射出成形用のプラスチック樹脂を使用することができる。固定具14の材質は、絶縁体が好ましいが、構造的強度を付与するために金属製のものを使用してもよい。アンテナ素子2a〜2dとサポート13ないしカバー12a,12bとの接続方法は図7及び図8に示す形態に限定されず、適宜好適な方法を選択することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置について説明する。図9に、第2実施形態に係るアンテナ装置の概略斜視図を示す(アンテナ素子の縁及び折り曲げ線については隠れている部分を点線で示す)。第1実施形態に係るアンテナ装置1においては、アンテナ素子2a〜2d同士は直接的に電気的接続していなかった(短絡していなかった)が、第2実施形態に係るアンテナ装置21おいてはアンテナ素子22a〜22d同士を直接的に電気的接続させている(すなわち、アンテナ素子22a〜22d同士を短絡させている)。以下、第2実施形態に係るアンテナ装置21について、第1実施形態に係るアンテナ素子1との差異を中心に説明する。
アンテナ素子22a〜22dは、第1実施形態と同様に、放射方向に沿った第1折り曲げ部23a〜23dを有し、重複部(符号省略)及びテーパスロット部(符号省略)を形成するように放射状に配置されている。しかし、各アンテナ素子22a〜22dの中心側部分では、第1実施形態とは異なり、隣接するアンテナ素子と電気的に接続する(短絡する)ように短絡部25a〜25dが形成されている。すなわち、図1〜図3に示す第1実施形態に係るアンテナ装置1でいえば、重複部4a〜4dの放射方向内方の一部で、隣接するアンテナ素子と短絡させている状態にある。したがって、第2実施形態においては、放射方向外方に向かって、短絡部25a〜25d、重複部、テーパスロット部が順に形成されている。
隣接するアンテナ素子と電気的に接続するために、図9に示す形態においては、アンテナ素子22a〜22dの中心側の一部を円周(接線)方向に折り曲げた第2折り曲げ部24a〜24dを形成して、アンテナ素子22a〜22dの中心側において第1折り曲げ部23a〜23dによって生じた段差をなくしている。したがって、アンテナ素子22a〜22dにおいて、第1折り曲げ部23a〜23dによって分けられた片側では、放射方向に新たな段差が形成されている。各アンテナ素子22a〜22d全体では、片側の放射方向外方部分が隆起して、隣接するアンテナ素子と接触しない重複部を形成していることになる。
短絡部25a〜25dの寸法・面積・形状は、所望のインピーダンス(リターンロス)となるように適宜設定する。
隣接するアンテナ素子同士を短絡させる方法は、図9に示すような折り曲げに限定されることなく、適宜好適な方法を選択することができる。例えば、新たな金属部品を用いて、隣接するアンテナ素子同士を電気的に接続することができる。
第2実施形態は、第1実施形態において一方のアンテナ素子と他方のアンテナ素子の電位が不安定で、インピーダンスが安定しない場合に有効である。この場合、アンテナ素子同士を短絡させれば、強制的に電位差がなくなるので、インピーダンスをより安定させることができる。また、第2実施形態によれば、特許文献2に示すようなギャップ(特許文献2のスロット58)を形成しなくてもアンテナ装置の整合をとりやすくなる。さらに、各アンテナ素子を接続することにより構造的に安定させることもできる。
次に、本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置について説明する。図10に、第3実施形態に係るアンテナ装置の概略平面図を示す(裏面にあるアンテナ素子は点線で示す)。第3実施形態においては、プリント基板32によってアンテナ装置31を形成している。すなわち、プリント基板32の導体(銅箔)によってアンテナ素子を形成している。
第1実施形態及び第2実施形態においては、アンテナ素子を変形させることにより、重複部を形成するためのギャップ(段差)を形成していたが、第3実施形態においては、誘電体34の表面と裏面の導体層をアンテナ素子に使用することによって、重複部を形成するためのギャップを形成している。したがって、第3実施形態における2枚のアンテナ素子、例えばアンテナ素子33a,33b、が、第1実施形態及び第2実施形態の1つのアンテナ素子に相当することになる。
アンテナ装置31においては、アンテナ素子33a,33c,33e,33gが誘電体34の一方の面に形成され、アンテナ素子33b,33d,33f,33hが誘電体34の他方の面に形成されている。アンテナ素子33aとアンテナ素子33bは複数のスルーホール38aによって、アンテナ素子33cとアンテナ素子33dは複数のスルーホール38bによって、アンテナ素子33eとアンテナ素子33fは複数のスルーホール38cによって、及びアンテナ素子33gとアンテナ素子33hは複数のスルーホール38dによって、それぞれ電気的に接続されている。このように複数のスルーホールでアンテナ素子同士を接続することにより、不要な電波放射を防止することができる。
重複部36a〜36d及びテーパスロット部37a〜37dは、誘電体34の上面及び下面に形成されたアンテナ素子33bとアンテナ素子33c間に、アンテナ素子33dとアンテナ素子33e間に、アンテナ素子33fとアンテナ素子33g間、及びアンテナ素子33hとアンテナ素子33a間に形成されている。また、給電部35a〜35dは、重複部36a〜36dに形成されている。例えば、同軸ケーブル(不図示)の内部導体(符号無し)を誘電体34上面にあるアンテナ素子と接続し、同軸ケーブルの外部導体(不図示)を誘電体34下面にあるアンテナ素子と接続することができる。重複部36a〜36d及びテーパスロット部37a〜37dの形態は、誘電体34を介していること以外は第1実施形態の説明と同様である。
また、第3実施形態において、第2実施形態のように重複部及びテーパスロット部を形成する2つのアンテナ素子を電気的に接続したい場合には、新たなスルーホールにより接続することができる。例えば、アンテナ素子33bとアンテナ素子33cで形成された重複部36aにおいて、給電部35aより内方にスルーホール(不図示)を形成してアンテナ素子33bとアンテナ素子33cとを短絡させることができる。
第3実施形態によれば、4方向に指向性を有するアンテナ装置を1枚のプリント基板から製造することができるので、品質の安定、低コスト、及び量産可能という製造上の効果を得ることができる。また、アンテナ素子は誘電体上に形成されているので、アンテナ装置の形状も容易に保持することができる。
本発明のアンテナ装置は、上記実施形態を用いて説明したが、上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において変形、改良等を含むことができることはいうまでもない。
本発明のアンテナ装置は、MIMO等の通信方式に適用することができるが、特定の通信方式や機器に限定されることなく、種々の通信方式及び機器に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の概略斜視図。 本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の概略平面図。 図2のIII−III線概略断面図。 1組のアンテナ素子で形成された1つのテーパスロット部から電波放射したときのH面の放射パターン。 1組のアンテナ素子で形成された1つのテーパスロット部から電波放射したときのE面の放射パターン。 本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置におけるアンテナ素子の配置の別の態様を説明するための概略平面図。 本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の使用例を説明するための概略分解斜視図。 本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の使用例を説明するための概略透視斜視図。 本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置の概略斜視図。 本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置の概略平面図。 背景技術に係るモノポールアンテナの概略斜視図。 背景技術に係るマイクロストリップアンテナの概略斜視図。
符号の説明
1 アンテナ装置
2a〜2d アンテナ素子
3a〜3d 給電部
4a〜4d 重複部
5a〜5d 折り曲げ部
6a〜6d 固定部
7a〜7d 同軸ケーブル
8a〜8d テーパスロット部
9 電界
10a〜10d 内部導体
11 はんだ
12a,12b カバー
13 サポート
14 固定具
21 アンテナ装置
22a〜22d アンテナ素子
23a〜23d 第1折り曲げ部
24a〜24d 第2折り曲げ部
25a〜25d 短絡部
31 アンテナ装置
32 プリント基板
33a〜33h アンテナ素子
34 誘電体
35a〜35d 給電部
36a〜36d 重複部
37a〜37d テーパスロット部
38a〜38d スルーホール
41 モノポールアンテナ
42 アンテナ素子
43 マイクロストリップ線路
44 導体
45 誘電体
51 マイクロストリップアンテナ
52 アンテナ素子
53 誘電体
54 導体
55 給電部

Claims (9)

  1. 導体板からなる複数のアンテナ素子を有し、
    前記複数のアンテナ素子は、放射状に配置され、
    前記複数のアンテナ素子の平面投影において、隣接するアンテナ素子同士の縁が交差することにより、前記隣接縁間の距離が前記隣接縁の交点から放射方向外方に向けて次第に長くなっているテーパスロット部と、隣接するアンテナ素子面が重なる重複部とが形成され、
    前記重複部に給電部が形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 各前記アンテナ素子は、一方の前記重複部を形成する面と他方の前記重複部を形成する面との間に段差が生じるように折り曲げられており、
    前記一方の前記重複部においては、前記一方の前記重複部を形成する面は、隣接するアンテナ素子の上側にあり、
    前記他方の前記重複部においては、前記他方の前記重複部を形成する面は、隣接するアンテナ素子の下側にあることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 隣接する前記アンテナ素子同士が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記隣接縁の交点から放射方向内方において、隣接する前記アンテナ素子同士が電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 各前記アンテナ素子において、一方の前記重複部を形成する面の放射方向内方側を、前記一方の前記重複部を形成する面と他方の前記重複部を形成する面とが同一面上にあるように折り曲げることにより、隣接する前記アンテナ素子同士が電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記複数のアンテナ素子は、板状の誘電体の上面と下面に交互に放射状に配置されており、
    各前記アンテナ素子は、隣接する他方の面のアンテナ素子のうち、一方のアンテナ素子とは前記誘電体を介して前記テーパスロット部及び前記重複部を形成し、他方のアンテナ素子とはスルーホールによって電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  7. プリント基板から作製されたアンテナ装置であって、
    前記複数のアンテナ素子は、前記プリント基板の導体層から形成されていることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記複数のアンテナ素子で形成される厚みが中心周波数の0.2波長以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記複数のアンテナ素子で形成される放射方向の大きさが中心周波数の4波長以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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