JP2008172314A - 複反射鏡アンテナ - Google Patents

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航 土田
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Abstract

【課題】複反射鏡アンテナにおいて、1次放射器で生ずる回折波を1次放射器の強度を損ねずに抑圧し、以ってアンテナのスピルオーバーを低減する。
【解決手段】円筒状の1次放射器4の開口端断面の環状肉厚部全周に沿って環状溝1を設け、他方誘電体保持部材3の一部として保持用円筒状部2を設け、その前端部分を前記環状溝1に嵌合させる。環状溝1の寸法は、その深さ寸法の2倍と溝幅寸法の合計が、使用周波数における誘電体内の波長の3分の1ないし3分の2の長さ或いはその長さに誘電体内波長の整数倍の長さを加えたものとなるようにする。発明実施に当っては、誘電体内波長の2分の1の長さとするのが最良である。
【選択図】図1

Description

本発明は、円形凹面型の主反射鏡と、主反射鏡の凹面中心から突出する1次放射器と、1次放射器の前方位置に誘電体保持手段で保持された円形凸面型の副反射鏡とからなる複反射鏡アンテナの技術分野に属する。
図5は従来の複反射鏡アンテナの、副反射鏡5を誘電体保持部材9で1次放射器11に保持する構造を示す断面図である。
1次放射器11の右端は円筒開口となっており、誘電体保持部材9の右側は円形で凹面になっており、この凹面にメタライジングが施されて副反射鏡5を形成している。誘電体保持部材9の1次放射器11への保持は誘電体保持部材9の円筒柱をした挿入部10を1次放射器11の円筒開口へ挿入し接着剤により接着されるようになっている(例えば、非特許文献1参照)
1次放射器11から放射された電磁波は、副反射鏡5で反射されて左方へ向かい図示されていない主反射鏡で再反射されて外部空間へ放射される。
US6,995,727B2 REFLECTOR ANTENNA FEED、IEEE Antennas and Propagation Magazine 、(米国)、IEEE、April 2006、Vol.48,No.2(図1)
しかし、図5の1次放射器には、放射した電磁波の回折によるスピルオーバーの問題がある。
図6は、この回折波12とその対策を示す図である。1次放射器11による放射はその放射電磁波の殆どが、図5のように配置されている副反射鏡5に照射されるように斜線13、14で示される円錐立体角範囲内に放射されるよう設計されている。
しかしながら実際には、図6の(a)の1次放射器11の開口から外返り矢印で示したような電磁波の回折波12が生じ、これがスピルオーバー(もれ放射)の発生の原因となる。
このスピルオーバーはアンテナの指向特性においてサイドローブレベルを押し上げる等の好ましくない結果をもたらす。
そこで、この回折波を抑圧するための構造として、図6の(b)に示すように1次放射器開口端断面の環状肉厚部全周に渡る環状溝1を設けるとか、(c)に示すように、1次放射器11の開口端寄りの外円周に沿って環状溝8を設ける構造が考えられる。
これは、このような回折現象の生ずる近傍に溝の深さ寸法の2倍と溝幅寸法の合計寸法が波長の2分の1或いはその奇数倍であるような溝を設けておくと、溝に入り込んで再び出て来た電磁波の波長が2分の1波(或いはその奇数倍)だけ遅れることになり、溝に入り込まなかった回折波との相殺が生じ結果として回折波が弱くなるからである。
しかしながら、図5に示すように誘電体保持部材を取り付ける場合、取り付けの直近部分にこのような環状溝が空のまま存在することは誘電体保持部材の取付強度を確保するうえで問題がある。
強度を確保するうえでは溝の深さや幅は小さい程よいが、前述のように深さ寸法の2倍と幅寸法の合計が、相殺を充分ならしめるため少なくとも波長の2分の1が欲しいことを考えると強度の観点のみから寸法を小さくすることはできない。
本発明の課題は、かかる背景技術の問題に鑑みて、1次放射器の開口端の回折波を抑圧しつつ開口端の誘電体保持部材取付部分の強度を維持できる複反射鏡を実現することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために次の各構成を有する。
本発明の第1の構成は、円形凹面型の主反射鏡と、主反射鏡の凹面中心から突出する円筒状の1次放射器と、1次放射器の前方位置に円形凸面型の反射面を主反射鏡に向けて誘電体保持部材を介して1次放射器に保持された副反射鏡とを有する複反射鏡アンテナにおいて、
その保持構造が、円筒状の1次放射器開口端断面の環状肉厚部全周に渡って設けられた環状溝に、誘電体保持部材の一部である保持用円筒状部の前端部分が嵌合する構造であり、且つ、前記環状溝の深さ寸法の2倍と溝幅寸法の合計が使用周波数における誘電体内の波長の3分の1ないし3分の2の長さ或いはその長さに波長の整数倍の長さを加えた長さであることを特徴とする複反射鏡アンテナである。
本発明の第2の構成は、円形凹面型の主反射鏡と、主反射鏡の凹面中心から突出する円筒状の1次放射器と、1次放射器の前方位置に円形凸面型の反射面を主反射鏡に向けて誘電体保持部材を介して1次放射器に保持された副反射鏡とを有する複反射鏡アンテナにおいて、
その保持構造が、円筒状の1次放射器の開口端寄りの外円周に沿って設けられた環状溝に、誘電体保持部材の一部である保持用円筒状部分の内円周に沿って設けられた環状凸部が嵌合する構造であり、且つ、前記環状溝の深さ寸法の2倍と溝幅寸法の合計が使用周波数における誘電体内の波長の3分の1ないし3分の2の長さ或いはその長さに波長の整数倍の長さを加えた長さであることを特徴とする複反射鏡アンテナである。
本発明の第1の構成においては、誘電体保持部材の保持構造が、円筒状の1次放射器開口端断面の環状肉厚部全周に渡って環状溝が設けられているので放射電磁波の回折が抑制されるとともに、この環状溝に、誘電体保持部材の一部である保持用円筒状部の前端部分が嵌合する構造になっているので、この嵌合部分が溝に対して補強材としての役割を果たしており、また溝が誘電体で満たされた状態になっているので溝に入り込んで再び出て来る電波は、結局、誘電体中を伝搬することになる。
誘電体中を伝搬する電磁波の波長λは、誘電体の比誘電率をε、自由空間波長をλとすれば、λ=λ/√εとなる。
ここで、比誘電率εは1より大きい値で、例えば実際に用いられている例での誘電体保持部材の比誘電率εは2.54である。これを前式に代入するとλ=0.627λとなる。即ち、誘電体内波長は自由空間波長の63%弱となる。
従って、2分の1波長の遅れを生じさせるべき溝の深さや幅の寸法は空溝(自由空間)のときの寸法の63%でよいことになる。即ち、溝の深さや幅を63%に小さくすることができる。その結果、1次放射器の誘電体保持部材を保持する部分の強度は上がることとなる。
結局、環状溝を設けたことにより回折波を抑圧できるとともに、誘電体保持部材の一部をこの溝に嵌め込むようにしたことによって、溝自体の寸法を小さくできるとともに嵌め込んだ誘電体が補強材となって1次放射器の強度を溝のないときと同様に維持しているという効果がある。
第2の構成においては、環状溝が、1次放射器の開口端寄りの外円周に沿って設けられ、この溝に、誘電体保持部材の一部である保持用円筒状部分の円内周に沿って設けられた環状凸部が嵌合する構造であるが、環状溝によって、電磁波の回折が抑圧され、1次放射器の強度が溝のないとき同様に維持されるという効果は第1の構成と同様である。
第1の構成および第2の構成において環状溝の深さ寸法の2倍と溝幅寸法の合計は、使用周波数における誘電体内の波長の2分の1又はその奇数倍とするのが最良であり、また溝幅は誘電体保持部材の強度が許す範囲で狭くするのがよい。即ち、2分の1波長の距離はできるだけ溝の深さで得るようにすることである。
その理由は、溝に入り込んだ電磁波が出て来たところで溝に入り込まなかった分と相殺するようにするのが好ましいからである。
また、環状溝への保持用円筒状部の前端部(第1の構成)或いは環状凸部(第2の構成)の嵌合は接着剤を塗布して両者が接着されようにするのがよい。
以下、本発明の複反射鏡アンテナにおける誘電体保持部材と1次放射器との保持構造の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、第1の構成の実施例の側断面図である。1次放射器4の開口端断面の肉厚部全周に渡って環状溝1が設けられており、この溝に誘電体保持部材3の一部分に設けられている保持用円筒状部2が嵌め込まれている。この溝の深さ寸法の2倍と幅寸法の合計は、使用周波数における誘電体内の波長の2分の1又はその奇数倍の長さになるように設定されている。
環状溝1の周囲に描かれている点線矢印は、環状溝1へもぐり込んだ回折波の伝搬方向を示すものである。
このような環状溝1の存在によって開口端における回折波は、図6の(b)で説明したように、回折波のうち溝に入って出て来たものと、溝に入らなかったものとの間に2分の1波長或いはその奇数倍の位相差を生じ、両者が溝の出口部分で相殺し合って回折波が弱まることになる。
ただ図6の(b)の場合には、環状溝には誘電体が入っていないが、本発明では誘電体である保持用円筒状部2が入っていることにより、[発明の効果]で述べたように波長が短くなる(例えば比誘電率εが2.54の場合、波長は自由空間波長の63%弱となる)ので溝の寸法も誘電体が入らない場合より小さくて済むうえこの溝に誘電体が入っていることにより補強材の役割を果し、単に溝を設けるだけの場合に比べて強度は高くなっている。
かくして、本発明では、1次放射器の開口端近傍の強度を損なうことなく、回折波を抑圧できスピルオーバーを少なくすることができる。
図2は、第2の構成の実施例の側断面図である。
第2の構成では、環状溝8が円筒状の1次放射器4の開口端寄りの外円周に沿って設けられており、この溝に誘電体保持部材3の一部である保持用円筒状部6の内円周に沿って設けられた環状凸部7が嵌合するようになっている。
環状溝8の周囲に描かれている点線矢印は環状溝8へもぐり込んだ回折波の伝搬方向を示すものである。環状溝8の深さ寸法の2倍と幅寸法の合計が、使用周波数における誘電体内の波長の2分の1又はその奇数倍の長さになっていることは図1の場合と同様である。この他、環状溝8の存在およびこの溝に誘電体である環状凸部7が嵌合することによって、1次放射器4の開口端近傍の強度を損なうことなく回折波を抑圧できアンテナのスピルオーバーを少なくすることができる理由は第1の構成で述べたところと同様である。
こうして、回折波により生ずる、1次放射器開口端の肉厚端部や開口端寄りの外円周における回折波に起因する電流からの再放射を抑圧することができアンテナにおけるスピルオーバーを低減することができる。
図3は、主反射鏡を含まない、1次放射器と副反射鏡からなる構成の指向特性計算図であり、図5の従来構成のもの、図1の本発明第1の構成のものおよび図2の本発明第2の構成のものの特性が示されている。
横軸のθ(DEG)は、図4に示すように前記構成の中心軸を含む平面上に、中心軸を0度、±180度とし、上記構成を中心とする角度座標における角度である。
図3によれば、本発明第1の構成のものは、0度〜70度に渡って従来のものよりもスピルオーバーが低くなっており、本発明第2の構成のものも、42度〜52度を除く全範囲に渡ってスピルオーバーが低くなっていることが分かる。また、第1の構成と第2の構成とでは、第1の構成の方がスピルオーバー低減において優っていることが分かる。
本発明第1の構成の実施例の側断面図である。 本発明第2の構成の実施例の側断面図である。 図1および図2の構成と図5の従来の構成のものの指向特性計算図である。 指向性中心軸を含む平面上におけるアンテナを中心とする角度座標である。 従来の複反射鏡アンテナの、副反射鏡を誘電体保持部材で1次放射器に保持する構造を示す断面図である。 回折波とその抑圧対策のための構造を示す図である。
符号の説明
1 環状溝
2 保持用円筒状部
3 誘電体保持部材
4 1次放射器
5 副反射鏡
6 保持用円筒状部
7 環状凸部
8 環状溝
9 誘電体保持部材
10 挿入部
11 1次放射器
12 回折波
13 斜線
14 斜線
15 溝底部

Claims (2)

  1. 円形凹面型の主反射鏡と、主反射鏡の凹面中心から突出する円筒状の1次放射器と、1次放射器の前方位置に円形凸面型の反射面を主反射鏡に向けて誘電体保持部材を介して1次放射器に保持された副反射鏡とを有する複反射鏡アンテナにおいて、
    その保持構造が、円筒状の1次放射器開口端断面の環状肉厚部全周に渡って設けられた環状溝に、誘電体保持部材の一部である保持用円筒状部の前端部分が嵌合する構造であり、且つ、前記環状溝の深さ寸法の2倍と溝幅寸法の合計が使用周波数における誘電体内の波長の3分の1ないし3分の2の長さ或いはその長さに波長の整数倍の長さを加えた長さであることを特徴とする複反射鏡アンテナ。
  2. 円形凹面型の主反射鏡と、主反射鏡の凹面中心から突出する円筒状の1次放射器と、1次放射器の前方位置に円形凸面型の反射面を主反射鏡に向けて誘電体保持部材を介して1次放射器に保持された副反射鏡とを有する複反射鏡アンテナにおいて、
    その保持構造が、円筒状の1次放射器の開口端寄りの外円周に沿って設けられた環状溝に、誘電体保持部材の一部である保持用円筒状部分の内円周に沿って設けられた環状凸部が嵌合する構造であり、且つ、前記環状溝の深さ寸法の2倍と溝幅寸法の合計が使用周波数における誘電体内の波長の3分の1ないし3分の2の長さ或いはその長さに波長の整数倍の長さを加えた長さであることを特徴とする複反射鏡アンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015029240A (ja) * 2013-06-28 2015-02-12 日本放送協会 アンテナ装置

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