JP2008171739A - 画像表示装置 - Google Patents

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Tomohiro Moriyama
智広 森山
Tatsuro Kato
達朗 加藤
Akira Hatori
明 羽鳥
Hiroyuki Ito
博之 伊藤
Nobuhiko Hosoya
信彦 細谷
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Abstract

【課題】前面基板(1)と背面基板(2)と支持枠(3)と間隔保持部材(4)とからなる画像表示装置において、スペーサ終端部(17)の電界集中によるストレー電流、及び局所放電を防止させることを目的とする。
【解決手段】表面が一つ以上の適当な曲率半径を有し、角や突起がなく、全体としてなだらかな形状である電界抑制用の嵩上げ電極を用いて、スペーサ終端面、及び終端面近傍のスペーサ側面を接触することなく略コの字形状で囲う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の電子源と蛍光体とを備える画像表示装置に関する。
マトリクス型表示装置(マトリクス型ディスプレイ)は、互いに直交する電極群の交点を画素とし、各画素への印加電圧を調整することによって画像を表示することができる。そのマトリクス型表示装置には、液晶ディスプレイの他、フィールドエミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する。)、エレクトロルミネセンス・ディスプレイ(EL)、発光ダイオード・ディスプレイ(LED)などが知られている。
例えば、FEDは、画素毎に電子放出源(冷陰極源)を配置し、放出源から電子を放出し真空中で加速した後、蛍光体に照射して照射した部分の蛍光体を発光させる。FED用の電子放出素子として、Spindt型やカーボンナノチューブを利用した電界放出型素子や、金属/絶縁層/金属型放出素子(MIM素子)、表面伝導型素子などが知られている。
FEDは、前記のように蛍光体層を備えたアノード基板(前面基板)と電子放出源を持つカソード基板(背面基板)とを0.5mm以上の間隔で貼り合わせることにより気密封着している。そして、当該パネルの2枚の基板間の密閉空間を外界の気圧より低圧あるいは真空状態としている。
例えば、特許文献1に開示された画像表示装置(特許文献1では、画像形成装置。)は、前面基板と、背面基板と、前面基板と背面基板との間にあって周縁を支持する支持枠(支持体)と、前面基板と背面基板との間に支柱として配置されるスペ−サ(間隔保持部材)とを有し、前面基板とスペ−サとをフリットガラスで接合させ、背面基板とスペ−サとの接合部にはフリットガラスを用い、前面基板と支持枠及び背面基板との接合部にはフリットガラスを用いて接合してパネル(組立て容器)としている。
なお、前記背面基板には電子放出素子群が形成され、前記前面基板には画像形成部材が形成されている。前記のように、支柱となるスペ−サを配置して、前面基板と背面基板との間隔を基板全面にわたって均一に保持しようとする構成としている。
前記構成によれば、画像表示装置では、背面基板に形成された電子放出素子群(冷陰極源)に電圧を印加することにより各冷陰極素子から電子が放出される。そして、数kVの高電圧が前面基板のメタルバック(陽極)部に印加されることにより、前記放出電子が加速され前面基板に衝突する。その後,前面基板の各色の蛍光体が励起され発光することにより、画像が表示される。
前面基板と背面基板とを支持するスペーサは、内部が真空状態においても十分な機械的強度が必要とされる。また、スペーサは前面基板と背面基板の内面に形成された電極上に固定される形態であるため、スペーサと電極との界面で電界集中を引き起こさないことが必要とされる。
しかしながら、支持枠とスペーサの終端部とが近接している場合では、スペーサに均一な外圧力(パネル外部の大気とパネル内部の真空雰囲気での圧力差)がかからない場合があるため、スペーサの終端部で前面基板、及び背面基板の内面に形成された電極とスペーサとの密着性不良(微小ギャップ)が生じ、電界集中を引き起こす可能性がある。
前記形態では背面基板と前面基板間に印加する加速電圧の上昇に伴い、電界集中箇所から不要な電子放出が生じ、前面基板に形成された蛍光体を発光させる、いわゆるストレー現象が発生してしまう可能性がある。さらに、電界集中が過多の場合には、局所放電により画像表示装置が壊れてしまう可能性もある。
したがってスペーサの終端部近傍での電界集中、及び局所放電を抑制させなければならない。
前記課題に鑑み,スペーサの終端部の密着性の向上に関し、スペーサの終端部分に絶縁材料をつけ、機械的強度(密着性)を増すような試みが提案されている(例えば,特許文献2)。
また、スペーサを台形形状、多角形状、或いは曲線形状にすることで、スペーサ終端部の電界集中が抑制され、ストレー電流を抑制することが提案されている(例えば,特許文献3)。
特開平11−317164号公報 特開平10−144203号公報 特開2000−285829号公報
画像表示装置では、支持枠に近接するスペーサ終端部では支持枠の高さと基板面のたわみ量、あるいはパネル内部の真空度によっては、終端部に微小ギャップが形成され電界集中が生じる可能性がある。またスペーサが完全に密着し機械的、電気的に浮いた状態がない場合でもスペーサの終端部で真空−電極−スペーサの電気的三重点が形成され、電界集中が生じる可能性がある。
その結果、スペーサ終端部を基点としたストレー電流が生じてしまう可能性がある。一旦ストレー電流が生じると、ストレー電流によりスペーサが帯電し、画像を表示させるための電子ビームの軌道にずれが生じるなどの画質の低下を招く可能性がある。加えて、基板間の絶縁耐力を著しく低下させ、最終的には局所放電が生じ、画像表示装置自体の故障を招く可能性がある。
また、押付圧力が十分で密着不良がない場合でも、スペーサ終端部自体が真空−電極−スペーサの電気的三重点の関係にあり、電界集中が高まり、ストレー電流、及び局所放電が発生するという問題があった。
本発明は、電界集中を抑制し得る画像表示装置を提供することにある。
以上の目的を達成するために、本発明による画像表示装置は、スペーサ(間隔保持部材)の終端面及び終端面近傍の側面の電極高さを嵩上げし、スペーサの一部を略コの字形状で囲う形態とした。
この形態により、スペーサ終端面の電極近傍で電気的三重点により電界が集中することを抑制でき、ストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
さらに、本発明による他の画像表示装置は、前面基板及び背面基板近傍の、スペーサ終端面と終端面近傍のスペーサ側面に対して、スペーサと両基板上の電極との電気伝導性を向上させるために電極に対向するスペーサ面に形成された導電性部材が、電極に対向する面を越えて形成される形態とすることができる。
この形態によれば、スペーサ終端面の電極近傍で、電気的三重点により電界が集中することを抑制でき、ストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
本発明によれば、画像表示装置において生じやすい電界集中を抑制することができる。
以下、本発明の最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは本発明をFEDに適用したものについて説明するが、他の同様の表示装置、或いは類似する機器にも同様に適用できることは言うまでもない。
[第1実施形態]
第1の実施形態を示すに先立ち、先ずFEDの画像表示装置について説明する。
図1は、画像表示装置の構成を表すものであり、図1(a)は、画像表示装置の全体斜視図であり、表示装置の内部構造がわかるように一部断面を切り出して示している。また、図1(b)は、画像表示装置のY、Z面における断面図である。
図1(a)に示すように、画像表示装置は、前面基板1、背面基板2、支持枠3(支持体)、スペーサ4(間隔保持部材)、第1の信号線10、第2の信号線11、蛍光体12、ブラックマトリックス13、アノード引出し線14によって構成されている。
また、図1(b)に示すように、スペーサ4と前面基板1との接着にはフリットガラス7aを使用し、支持枠3と前面基板1、及び背面基板2との接着にもフリットガラス9をそれぞれ使用している。また、前面基板1の内面には、陽極を形成するメタルバック15が形成され、アノード引出し線14(図1(a))と電気的に接続されている。
図1(a)において、前面基板1の上面(Z方向のX,Y平面)に描かれた蛍光体12、及びブラックマトリックス13は、前面基板1越しに見えるパターンを模式的に示している。
前記構成において、背面基板2に用いられる材料としてはガラス板、またはセラミック板が好適とする。背面基板2は、数mmの絶縁性基板から形成されている。また、前面基板1は、透明なガラス板を好適とし、数mm程度の板厚の透光性基板から形成されている。
また、前面基板1と背面基板2との間の周縁部に介挿された外枠を兼ねた支持枠3は、ガラス板またはフリットガラス成形品で構成されている。そして、前面基板1と支持枠3との間及び背面基板2と支持枠3との間にフリットガラス9を配置して接着固定され、前面基板1と背面基板2との間の距離を所定の寸法に保持している。
スペーサ4は、平板状の前面基板1と背面基板2との間隔を全面に亘って所定の寸法に保持するために、両基板間に配置される。スペーサ4に用いられる材料としては、略板状ガラス、或いはセラミックを好適とし、板厚は数百mm程度としている。
スペーサ4は、前面基板1の内面、及び背面基板2の内面との接触に際し、電気伝導性を向上させるために必要に応じて導電性部材によってメタライズ(金属化)される。
スペーサ4と前面基板1との固定には、フリットガラス7が接着剤として用いられる。また、スペーサ4と背面基板2との固定にも、必要に応じて、フリットガラス7bが接着剤として用いられる。
前面基板1、背面基板2、支持枠3及びスペーサ4で組立てられた画像表示装置の内部空間は、低圧状態もしくは真空状態で封止される。通常、内部空間の圧力は10−4 〜10−5 Pa程度まで減圧され、その状態に保持される。
第1の信号線10と第2の信号線11とが格子状に配置され、それぞれの交差位置付近には電子源(電子放出素子群)5が形成されている(陰極配線)。第1の信号線10と第2の信号線11に適宜電圧を加えることにより、各電子放出素子群5から任意に電子を放出させる。なお、第2の信号線11の表面には絶縁膜30が形成されている。
この電子放出素子群5としては、メタル−インシュレータ−メタル(MIM)型の電子放出素子、表面伝導型電子放出素子、ダイアモンド膜やグラファイト膜、或いはカーボンナノチューブを利用したものでもよい。
電子放出素子群5から放出された電子は、アノード引出し線14に数kVの電圧を印加することにより、前面基板1及び背面基板2の表面に形成された電極(メタルバック15、及び第1の信号線10)との間に形成された電界によって加速され、蛍光体12に衝突する。その結果、蛍光体12が発光し、前面基板1越しに画像が表示される。
図2は、本実施形態の特徴構成を示すスペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。
図2において示すようにスペーサ4は、第1の信号線10の表面に配設され,第1の信号線10と直交する側の支持枠3の面、すなわちスペーサ4の長尺方向と直交する側の支持枠3(図1(a)参照)の面に対向するスペーサ終端面17、前面基板1及び背面基板2に対向しないスペーサ長手方向側面(以下、断りがない限り単にスペーサ側面と記す。)18を有しており、背面基板2上に形成された第1の信号線10から嵩上げされて形成された嵩上げ電極19がスペーサ終端部の角部17aを囲っている。
スペーサ4は、角部17aにおいて、嵩上げ電極19で囲われた構成となっている。本実施形態は、嵩上げ電極19は角や突起がなくすように、電極表面が一つ以上の適当な曲率半径を有し、全体としてなだらかな形状としており、角部17aを、嵩上げ電極19とスペーサ4が接触することなく囲った略コの字形状としている。
スペーサ4は、前記したように第1の信号線10に立設している。したがって、嵩上げ電極19は、第1の信号線10と同電位となるように任意に電位を付与できる形態となっている。
図3は、図2のY軸方向を正面として見た背面基板2近傍の側面図である。図3に示す形態では、等電位線20は、嵩上げ電極19によってなだらかな形状を示し、スペーサ終端での電界集中が抑制されている。
すなわち、本実施形態は、スペーサ終端面17の電極近傍で電気的三重点による電界集中を抑制する。また、スペーサに対する押付力が不足して、第1の信号線10とスペーサ終端面17との間に微小ギャップが生じたとしても、その周囲である角部17aを嵩上げ電極19で囲うことにより電界集中を抑制する。
ここで、本実施形態において、嵩上げ電極19を備えていない場合は,スペーサ終端面17の電極近傍で等電位線が密な状態となり、電界集中が生じ、さらにストレー電流が発生する可能性がある。
ストレー電流の起点となる電子は、主として背面基板2上に形成された角部17a近傍から放出されるため、嵩上げ電極19は、角部17a近傍に配置されるのが好適である。
しかし、前面基板1のスペーサ終端面17の近傍でも同様の現象が起こる可能性がある。その場合には、嵩上げ電極19は、前面基板1上に形成された電極(メタルバック15)のスペーサ終端面17近傍にも配置されるのが好適である。
本実施形態により、スペーサ終端面17の電極近傍で電気的三重点により電界が集中することを抑制でき、ストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
また、本実施形態によれば、押付力が不足して、前面基板1及び背面基板2とスペーサ4との間に微小ギャップができたとしても、その周囲を電極で囲うことにより電界集中を防止でき、ストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。
第2実施形態が、図2、図3で示す第1実施形態と異なる点は、スペーサ4の終端部に配置した嵩上げ電極19の代わりにスペーサ終端面17とスペーサ4の終端近傍のスペーサ側面18の一部を被覆するように導電性部材21(たとえば、フリットガラスや導電性塗料など)を配置し、電界集中を抑制することにある。
本実施形態においては、導電性部材21は、スペーサ4に密着した形態としている。導電性部材21の表面は、少なくとも一つの適当な曲率半径を有し、角や突起がなく、全体としてなだらかな形状としている。
ここで、導電性部材21の体積抵抗率は、スペーサ4の体積抵抗率以下が好適である。
本実施形態は、前記実施形態を適用することにより、スペーサ終端面17の電極近傍で電気的三重点による電界集中を抑制できる。また、導電性部材21がスペーサ終端面17とスペーサ側面18の一部に塗られることから、背面基板2上に形成された第1の信号線10とスペーサ終端面17との押付力不足による微小ギャップをなくし電界集中を抑制できる。
その結果、本実施形態における等電位線は、図3と同様にスペーサ終端面17近傍でなだらかな形状で分布している。
ここで、ストレー電流の起点となる電子は、主として背面基板2上に形成された第1の信号線10上のスペーサ終端面17近傍から放出される。したがって、導電性部材21は、第1の信号線10上のスペーサ終端面17近傍に配置するのが好適である。
但し、前面基板1のスペーサ終端面17近傍でも同様の現象が起こる可能性があり、その場合には、導電性部材21は、前面基板1上に形成された高圧電極(メタルバック15)のスペーサ終端面17近傍にも配置されるのが好適である。
本形態によれば、スペーサ終端面17の電極近傍で、電気的三重点により電界が集中することを抑制でき、ストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
また、本実施形態によれば,導電性部材21がスペーサ終端面17と側面の一部に配置されることから、前面基板1とスペーサ4及び背面基板2とスペーサ4との密着不良による微小ギャップをなくし、その結果、スペーサ終端面17の電界集中が抑制でき、ストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
[第3実施形態]
図5は、本実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す側面図である。図5では、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を、Y軸方向を正面とし切り出して表現している。
本実施形態が、図2〜図4で示す第1実施形態、第2実施形態と異なる点は、スペーサ4と背面基板2との間に介挿される第1の信号線10及びスペーサ4と前面基板1との間に介挿されるメタルバック15との接触面(図1(b)参照)全体にメタライズ等の電気的導通を良くするために形成された導電性部材16を利用することにある。
本実施形態では、図5に示すように導電性部材16が、スペーサ側面18からスペーサ終端面17にかけて、スペーサ4の背面基板2上に形成された第1の信号線10と対向する面を越え、角部17aを覆うように形成されている。なお、スペーサ4とメタルバック15との間も同様となる。
詳細には、導電性部材16は、スペーサ終端面17近傍のスペーサ側面18において、スペーサ側面18からスペーサ終端面17に向かってスペーサの高さ方向に導電性部材16の幅Wを徐々に広げるように形成されている。また、スペーサ終端面17では導電性部材16は、少なくとも一つ以上の曲率半径を有し、導電性部材16に角や突起がなく、全体としてなだらかな形状に形成されている。
前記形態を適用することにより、スペーサ終端面17の電極近傍で電気的三重点による電界集中を抑制できる。また、スペーサ4に対する押付力が不足して、第1の信号線10とスペーサ終端面17との間に微小ギャップが生じたとしても、スペーサの他の部分で(例えば、スペーサ4の中央部分で)背面基板2上の電極と、スペーサ4の導電性部材16が接触し、導電性部材16は全体に亘って電極とほぼ同電位に規定しているため、微小ギャップの電界集中は生じない。
本実施形態において、ストレー電流の起点となる電子は、主として角部17a近傍から放出される。したがって、導電性部材16は、角部17a近傍を覆うように配置するのが好適である。
但し、前面基板1のスペーサ終端面17近傍でも同様の現象が起こる可能性があり、その場合、導電性部材16は、前面基板1上に形成された電極(メタルバック15)のスペーサ終端面17近傍にも配置されるのが好適である。
この形態によれば、スペーサ終端面17の電極近傍で、電気的三重点により電界が集中することを抑制でき、ストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
また、この形態によれば,押付力が不足して前面及び背面基板上の電極とスペーサ終端面17との間に微小ギャップが生じたとしても、スペーサ4の他の部分で(例えばスペーサの中央部分で)両基板上の電極と、スペーサ4の導電性部材が接触し、スペーサ4の導電性部材16全体に亘って電極とほぼ同一の電位に規定されるため、電界は集中しない。
加えて、前記したようにスペーサ終端面17の導電性部材16の形状を全体に亘って角部や突起のないなだらかな形状としているため、さらに電界集中は回避できる。その結果、電界集中を起点とするストレー電流及び局所放電が発生する問題を解決できる。
[第4実施形態]
図6は、本実施形態の形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。
本実施形態が、図2〜図5で示す前記各実施形態と異なる点は、スペーサ終端面17をフリットガラス、或いは導電性塗料などの導電性部材22を用いて略半円柱形状ですべて覆い、導電性部材22がスペーサ終端面17と前面基板1及び背面基板2上に形成された電極(図1参照)に密着固定されることによって電界集中を抑制することにある。導電性部材22の表面は、少なくとも一つ以上の曲率半径を有し、表面に角や突起がなく、全体としてなだらかな形状としている。
なお、導電性部材22の体積抵抗率は、スペーサ4の体積抵抗率以下が好適である。
図7は、図6をY軸方向から見た背面基板2近傍を拡大した側面図である。このような形態において形成される等電位線20は、導電性部材22で被覆されることによりなだらかな形状を示し、スペーサ終端での電界集中が抑制される。
前記形態によれば、スペーサ終端面17の電極近傍で電気的三重点による電界集中を抑制できる。また、導電性部材22がスペーサ終端面17と前面基板1及び背面基板2上に形成された電極(メタルバック15、及び第1の信号線10)に密着固定されるため、電極とスペーサ終端面17との押付力不足による微小ギャップをなくし電界集中が抑制される。
[第5実施形態]
図8は、本実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。
本実施形態が、図2〜7で示す前記各実施形態と異なる点は、スペーサ終端面17が略半円柱形状で形成され、電界集中を抑制することにある。スペーサ終端面17は、少なくとも一つ以上の曲率半径を有し、表面に角や突起がなく、全体としてなだらかな形状としている。
ここで、スペーサ4と前面基板1の表面に形成された電極及びスペーサ4と背面基板2の表面に形成された電極との電気伝導性を向上させるために、電極に対向するスペーサ4の面には、第3実施形態に示すような導電性部材16が形成されている。
図9は、図8のスペーサ4の終端近傍をZ側方向から見た図である。このように曲率半径Rがつけられた形態では、等電位線20は、スペーサ4の終端での電界集中を抑制し、第4実施形態で説明した図7と同様な状態となる。
前記実施形態によれば、スペーサ4に対する押付力が不足して、前面基板1及び背面基板2上に形成された電極(メタルバック15と第1の信号線10)とスペーサ終端面17との間に微小ギャップが生じたとしても、スペーサ4の他の部分において(例えばスペーサ4の中央部分で)背面基板2上の電極と、スペーサ4の導電性部材16とが接触し、導電性部材16は全体に亘って電極とほぼ同電位に規定しているため、微小ギャップによる電界集中は生じない。
[第6実施形態]
図10は、本実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す側面図である。
図10では、前面基板1と背面基板2と支持枠3で真空封止された内部に配置されたスペーサ4の一部を、Y軸方向を正面とし切り出して表現している。
なお、前面基板1上に形成された画像形成部材6、及び背面基板2上に形成された電子放出素子群5は省略している。
本実施形態が、図2〜9で示す前記各実施形態と異なる点は、スペーサ4の長尺方向と直交する側の支持枠3(図1(a)参照)に対向するスペーサ4の終端面17の形状が、前面基板と接する位置から背面基板2に向かって曲率半径a1を有する末広がりの略円弧形状となるような形態をとることによって、電界集中を抑制している。
本実施形態では、曲率半径a1の中心点Oを起点として、a1を二分する位置bでのスペーサ高さd2はd1 >d2の関係にしてある。したがって、背面基板2近傍でスペーサ4の終端面17が前面基板1に向かってなだらかにせり上がる形態となる。
また、本実施形態では、スペーサ4と前面基板1及び背面基板2上に形成された電極との電気伝導性を向上させるために電極に対向するスペーサ4の面には第3実施形態に示すような導電性部材16を形成している。
前記形態を適用することにより、本実施形態は、スペーサ終端面17の電極近傍における電気的三重点による電界集中を抑制できる。なお、スペーサ4の電位分布はスペーサ4の抵抗分担により決定されるため、スペーサ4の終端にかかる電界集中を抑制するためにはスペーサ4の終端面17の全長は長いほど良い。
ここで、前面基板1とスペーサ終端面17との間及び背面基板2とスペーサ終端面17との間を単に直線状とせず、上述したように曲率半径a1を設け全長を長くとることにより、等電位線20は、なだらかな形状を形成するため、スペーサ4の終端での電界集中を抑制できる。
また、前記形態によれば、スペーサ4に対する押付力が不足して、前面基板1及び背面基板2の表面に形成された電極(メタルバック15と第1の信号線10、図1参照)とスペーサ終端面17との間に微小ギャップが生じたとしても、スペーサ4の他の部分で(例えばスペーサ4の中央部分で)背面基板2上の電極と、スペーサ4の導電性部材16が接触し、導電性部材16は全体に亘って電極とほぼ同電位に規定しているため、微小ギャップによる電界集中は生じない。
[第7実施形態]
図11は、本実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す側面図である。
図11では、前面基板1と背面基板2と支持枠3で真空封止された内部に配置されたスペーサ4の一部を、Y軸方向を正面とし切り出して表現している。なお、前面基板1上に形成された画像形成部材6、及び背面基板2上に形成された電子放出素子群5は省略する。
本実施形態が、図2〜10で示す前記実施形態と異なる点は、スペーサ終端面17が前面基板1から背面基板2に向かって少なくとも2つ以上の曲率半径a2、a3・・・anを有する末広がり形状になるような形態をとることにより、電界集中を抑制している。
図11では、代表例として曲率半径a2、a3の2つを有する場合を示している。
図11において、L1、及びLは、それぞれ前面基板1、及び背面基板2とスペーサ終端面17が接触する点をそれぞれ示している。またLは、LとLとで挟まれた距離である。ここで、fはLを二分する位置であり、fの位置でのスペーサ高さd2はd1 >d2の関係にある。また、cはスペーサ終端面17上で曲率が異なる位置である。このように本実施形態は、背面基板2近傍でスペーサ終端面17が前面基板1に向かってなだらかにせり上がる形態となる。
本実施形態では、スペーサ4と前面基板1及び背面基板2の表面に形成された電極との電気伝導性を向上させるために、電極に対向するスペーサ面には第3実施形態に示すような導電性部材16が形成されている。
前記形態をとることにより、第6実施形態と同様の電界抑制効果が得られる。
[第8実施形態]
本実施形態は、第7実施形態に示すスペーサ終端面17の形状を以下のように変更している。
すなわち、本実施形態は、LとLで挟まれた距離L中で、スペーサは少なくとも1つ以上の曲率半径を有する曲線面と少なくとも1つ以上の直線面を有する形態とし、d1 > d2の関係にあり、前面基板1から背面基板2に向かって末広がり形状とし、背面基板2近傍でスペーサ終端面17が前面基板1に向かってなだらかにせり上がる形態としている。
本実施形態では、スペーサ4と前面基板1及び背面基板2の表面に形成された電極との電気伝導性を向上させるために、電極に対向するスペーサ面には第3実施形態に示すような導電性部材16が形成されている。
前記形態をとることにより、第6実施形態及び第7実施形態と同様の電界抑制効果が得られる。
画像表示装置の全体斜視図である。 第1実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。 図2のY側を正面として見た背面基板2近傍の側面図である。 第2実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。 第3実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す側面図である。 第4実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。 図6をY軸方向から見た背面基板2近傍を拡大した側面図である。 第5実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す斜視図である。 図8のスペーサ4の終端近傍をZ側方向から見た図である。 第6実施形態を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す側面図である。 第7実施形態7を示したものであり、スペーサ4の終端部を含む背面基板2近傍の様子を示す側面図である。
符号の説明
1 前面基板
2 背面基板
3 支持枠
4 スペーサ
5 電子放出素子群
6 画像形成部材
7、9 フリットガラス
10 第1の信号線
11 第2の信号線
12 蛍光体
13 ブラックマトリックス
14 アノード引出し線
15 メタルバック
16 導電性部材
17 スペーサの終端面
18 スペーサ長手方向側面
19 嵩上げ電極
20 等電位線
21 導電性部材
22 導電性部材
30 絶縁膜

Claims (18)

  1. 陽極及び蛍光体が片面側に形成されている前面基板と、
    複数の陰極配線及び複数の電子源が片面側に形成され、前記前面基板とは所定の間隔をもって前記片面側同士で対向する背面基板と、
    前記前面基板と前記背面基板との間に介挿され、前記所定の間隔を保持し、表示領域の外周を囲む枠状の支持体と、
    前記陽極と前記陰極配線との間に介挿され、前記表示領域内に配置され、前記所定の間隔を保持する間隔保持部材と、を備え、
    前記支持体の一方の端面と前記前面基板との間、及び前記支持体の他方の端面と前記背面基板との間のそれぞれが、封着部材を介して気密に封着された画像表示装置であって、
    前記間隔保持部材の終端面における少なくとも前記背面基板側の角部を覆うように嵩上げ電極が配置されること、
    を特徴とする画像表示装置。
  2. 前記嵩上げ電極の表面が、全面に亘ってなだらかな形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記嵩上げ電極の表面が、少なくとも一つの曲率半径で形成された曲面を有することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 陽極及び蛍光体が片面側に形成されている前面基板と、
    複数の陰極配線及び複数の電子源が片面側に形成され、前記前面基板とは所定の間隔をもって前記片面側同士で対向する背面基板と、
    前記前面基板と前記背面基板との間に介挿され、前記所定の間隔を保持し、表示領域の外周を囲む枠状の支持体と、
    前記陽極と前記陰極配線との間に介挿され、前記表示領域内に配置され、前記所定の間隔を保持する間隔保持部材と、を備え、
    前記支持体の一方の端面と前記前面基板との間、及び前記支持体の他方の端面と前記背面基板との間のそれぞれが、封着部材を介して気密に封着された画像表示装置であって、
    前記間隔保持部材の終端面における少なくとも前記背面基板側の角部を覆うように導電性部材が配置されること、
    を特徴とする画像表示装置。
  5. 前記導電性部材表面が、全面に亘ってなだらかな形状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記導電性部材表面が、少なくとも一つ以上の曲率半径で形成された曲面を有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記導電性部材の体積抵抗率は、前記間隔保持材の体積抵抗率以下であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記終端面の全体が、前記導電性部材で覆われていること、
    を特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  9. 前記導電性部材は、前記終端面に向うほど配置幅が徐々に広がるように形成されることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  10. 前記導電性部材表面が、全面に亘ってなだらかな形状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  11. 前記導電性部材の表面が、少なくとも一つの曲率半径で形成された曲面を有することを特徴とする請求項10に記載の画像表示装置。
  12. 前記導電性部材の体積抵抗率は、前記間隔保持部材の体積抵抗率以下であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  13. 前記導電性部材が、略半円柱状に形成されることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  14. 前記導電性部材の体積抵抗率は、前記間隔保持部材の体積抵抗率以下であることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の画像表示装置。
  15. 陽極及び蛍光体が片面側に形成されている前面基板と、
    複数の陰極配線及び複数の電子源が片面側に形成され、前記前面基板とは所定の間隔をもって前記片面側同士で対向する背面基板と、
    前記前面基板と前記背面基板との間に介挿され、前記所定の間隔を保持し、表示領域の外周を囲む枠状の支持体と、
    前記陽極と前記陰極配線との間に介挿され、前記表示領域内に配置され、前記所定の間隔を保持する間隔保持部材と、を備え、
    前記支持体の一方の端面と前記前面基板との間及び前記支持体の他方の端面と前記背面基板との間をそれぞれ封着部材を介して気密封着してなる画像表示装置であって、
    前記間隔保持部材の終端面が、略半円柱の周面状に形成されること、
    を特徴とする画像表示装置。
  16. 陽極及び蛍光体が片面側に形成されている前面基板と、
    複数の陰極配線及び複数の電子源が片面側に形成され、前記前面基板とは所定の間隔をもって前記片面側同士で対向する背面基板と、
    前記前面基板と前記背面基板との間に介挿され、前記所定の間隔を保持し、表示領域の外周を囲む枠状の支持体と、
    前記陽極と前記陰極配線との間に介挿され、前記表示領域内に配置され、前記所定の間隔を保持する間隔保持部材と、を備え、
    前記支持体の一方の端面と前記前面基板との間及び前記支持体の他方の端面と前記背面基板との間をそれぞれ封着部材を介して気密封着してなる画像表示装置であって、
    前記間隔保持部材は、前記終端面の形状が、前記前面基板側から前記背面基板側にわたって凹となる湾曲面であること、
    を特徴とする画像表示装置。
  17. 前記終端面は、少なくとも一つの曲率半径で形成されることを特徴とする請求項16に記載の画像表示装置。
  18. 前記前面基板及び前記背面基板の相互の内側の対向面同士を垂直に結ぶ線分をdとし、
    前記間隔保持部材の前記終端面と前記前面基板とが接する位置L1と、前記間隔保持部材の前記終端面の他端側と前記背面基板とが接する位置L2とを前記対向面に沿う方向に結んだ距離をLとし、
    前記線分dは、前記位置L1と前記位置L2との中間であるL/2の位置を通り、
    前記線分dに沿って、前記前面基板の前記対向面から前記終端面までの距離をd1とし、残りの前記終端面から前記背面基板の前記対向面までの距離をd2としたときに、
    1とd2は、d1>d2、及びd =d1+d2の関係にあること、
    を特徴とする請求項16又は請求項17に記載の画像表示装置。
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