JP2008171247A - 動き検出装置、方法、及びプログラム - Google Patents

動き検出装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】間違った動きベクトルの検出を防止する。
【解決手段】動き検出装置1では、評価値テーブル形成部11は、複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算し、閾値計算部12は、注目ブロックの画素を用いて、評価値を評価するための評価値用閾値を計算する。候補ベクトル抽出部13は、評価値と評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、複数のベクトルから注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択し、動きベクトル決定部15は、候補ベクトルの選択の結果に基づいて、動き情報を出力する。本発明は、例えば、注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出装置に適用できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、動き検出装置、方法、及びプログラムに関し、特に、例えば、間違った動きベクトルの検出を防止することができるようにする動き検出装置、方法、及びプログラムに関する。
画像の動きを表す動き情報を検出する方法としては、例えば、画像の動きを表す動きベクトルを検出するブロックマッチングがある。
ブロックマッチングにおいては、動きベクトルを検出しようとしているフレームである現在フレームのブロックである注目ブロックから、例えば、現在フレームの1フレーム後のフレームである未来フレームのある範囲(サーチエリア)にある注目ブロックと同じ大きさの領域への移動を表す複数のベクトルについて、各ベクトルが注目ブロックの動きを表す度合いの評価値が求められる。そして、複数のベクトルのうちの、評価値が最も良いベクトルが、注目ブロックの動きベクトルとして検出される。
ここで、ブロックマッチングでは、評価値を求めようとして注目している注目ベクトルについて、例えば、現在フレームの注目ブロックと、未来フレームの、注目ブロックから注目ベクトルだけ移動した位置の領域との間の、同一の位置の画素の画素値の差分の絶対値の総和(SAD(Sum of Absolute Difference))が、注目ベクトルの評価値として求められる。
複数のベクトルそれぞれの評価値としてのSADは、各ベクトルに対応付けて評価値テーブルに登録される。そして、評価値テーブルで最小のSADが、最も良い評価値として求められ、そのSADに対応付けられているベクトルが、注目ブロックの動きベクトルとして検出される。
なお、動きベクトルを検出する方法としては、ブロックマッチングの他、例えば、動きベクトルを対応付ける注目画素の近傍領域から特徴画素を抽出し、その特徴画素に基づく相関判定処理に基づいて、注目画素に対応する動きベクトルを決定する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−252359号公報
ところで、動きベクトルは、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)符号化や、画像のフレームレートを、より高いフレームレートに変換する場合等の、フレームの補間を行う場合等に使用される。
MPEG符号化では、いわゆる動き残差、ひいては、符号量を小にする目的で、動きベクトルが用いられるため、動きベクトルが、画像の動きを正確に表していなくても問題はない。
一方、フレームの補間を行う場合には、あるフレームと、次のフレームとの間に補間するフレーム(補間フレーム)における被写体の位置を決めるのに、動きベクトルが用いられるため、動きベクトルは、画像(被写体)の動きを正確に表している必要がある。
しかしながら、ブロックマッチングにおいて、評価値としてのSADが最小のベクトルは、必ずしも、画像の動きを正確に表しているとは限らない。
すなわち、図1は、ブロックマッチングで求められる評価値としてのSADを説明する図である。
いま、現在フレームの注目ブロックの画像の真の波形が、図1上から1番目に、点線で示すように、鋸波状の波形であり、注目ブロックの左から1,2,3,4,5番目の画素値が、それぞれ、0,10,0,10,0であるとする。
また、現在フレームの1フレーム後の未来フレームでは、図1上から2番目の左に示すように、波形A(で表される被写体)が動くことによって、波形Aの位置から0.4画素だけずれた波形Bになったとする。この場合、未来フレームの、注目ブロックと同一の位置の領域である、波形Bがある領域の左から1乃至5番目の画素値は、それぞれ、4,6,4,6,4となる。
一方、未来フレームのサーチエリア内の、波形Bがある領域から離れた別の領域には、図1上から2番目の右に示すように、台形状の波形Cがあり、その左から1乃至5番目の画素値が、それぞれ、0,10,10,10,0であるとする。
この場合、波形Bが存在する領域については、図1上から3番目の左に示すように、SADとして、20(=|0−4|+|10−6|+|0−4|+|10−6|+|0−4|)が求められる。また、波形Cが存在する領域については、図1上から3番目の右に示すように、SADとして、10(=|0−0|+|10−10|+|0−10|+|10−10|+|0−0|)が求められる。
いま、説明を簡単にするために、評価値テーブルに登録されるSADが、波形Bが存在する領域について求められるSAD=20と、波形Cが存在する領域について求められるSAD=10だけであるとすると、波形Cが存在する領域について求められるSAD=10が最小であるため、波形Aは、0.4画素だけ右に動いて、波形Bとなったにもかかわらず、波形Bがある領域から離れた、波形Cがある領域の、注目ブロックからの相対的な位置を表すベクトルが、注目ブロックの動きベクトルとして検出される。
すなわち、この場合、波形Bがある領域の、注目ブロックからの相対的な位置を表すベクトルが、注目ブロックの動きを表すベクトルとして検出されるべきであるのに、波形Cがある領域の、注目ブロックからの相対的な位置を表すベクトルが、注目ブロックの動きを表すベクトルとして誤検出される。
以上のように、SADが最小であるベクトル等の、単に、評価値が最も良いベクトルを、動きベクトルとして検出する方法では、画像の動きが1画素未満であり、かつ、鋸波状等の細かい絵柄がある部分については、画像の真の動きを表していない動きベクトル、つまり、間違った動きベクトルが検出されることがある。
同様に、ノイズ等の影響でも、間違った動きベクトルが検出されることがある。
また、波形の変化がほとんどない平坦な部分や同じ波形が繰り返す部分等では、その波形の部分の中でSADの差が小さいために、間違った動きベクトルが検出されやすい。
さらに、間違った動きベクトルは、被写体どうしが重なり合う場合における、隠れて見えない部分についても検出されることがある。
また、単に、最小のSADのベクトルを、動きベクトルに決定するのではなく、評価値テーブルにおけるSADの最小値の他に、SADの分布をも考慮して、動きベクトルを決定する方法がある。この方法では、最小のSADだけから動きベクトルを決定する場合に比べて、間違った動きベクトルの検出は少なくなるが、本質的に局所部分で動きベクトルを求めることが困難な場合、例えば、平坦な部分や、縞模様等の同じような波形が繰り返される部分等では、間違った動きベクトルの検出を回避することは難しい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、間違った動きベクトルの検出を防止することができるようにするものである。
本発明の一側面の動き検出装置は、画像において注目しているブロックである注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出装置であり、複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが前記注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算する第1の評価値計算手段と、前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値を計算する第1の閾値計算手段と、前記評価値と前記評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択する選択手段と、前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報を出力する出力手段とを備える。
本発明の一側面の動き検出装置には、前記候補ベクトルが複数である場合、前記候補ベクトルを1以下に絞り込む候補ベクトル絞り込み手段をさらに設けることができる。前記候補ベクトル絞り込み手段には、前記候補ベクトルの評価値を再計算するための評価値計算用ブロックを、前記注目ブロックに対して所定の位置関係にあるブロックから選択するブロック選択手段と、複数の前記候補ベクトルのそれぞれについて、前記候補ベクトルが前記評価値計算用ブロックの動きを表す度合いの評価値である候補評価値を計算する第2の評価値計算手段と、前記評価値計算用ブロックの画素を用いて、前記候補評価値を評価するための候補評価値用閾値を計算する第2の閾値計算手段と、前記候補評価値と前記候補評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記候補ベクトルを絞り込む絞り込み手段とを設け、前記候補ベクトルを1以下に絞り込むまで、前記評価値計算用ブロックを、前記注目ブロックに対して前記所定の位置関係にある未選択のブロックから順次選択して、前記候補ベクトルを1以下に絞り込ませることができる。そして、前記出力手段には、前記候補ベクトルが複数である場合、前記候補ベクトルの絞り込みの結果に基づいて、前記動き情報を出力させることができる。
本発明の一側面の検出方法、またはプログラムは、画像において注目しているブロックである注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出方法または動き検出処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが前記注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算し、前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値を計算し、前記評価値と前記評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択し、前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報を出力するステップを含む。
本発明の一側面においては、複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが注目ブロックの動きを表す度合いの評価値が計算され、前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値が計算される。さらに、前記評価値と前記評価値用閾値とが比較され、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルが選択され、前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報が出力される。
本発明の一側面によれば、間違った動きベクトルの検出を防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の動き検出装置は、
画像において注目しているブロックである注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出装置(例えば、図2の動き検出装置1)であり、
複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが前記注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算する第1の評価値計算手段(例えば、図2の評価値テーブル形成部11)と、
前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値を計算する第1の閾値計算手段(例えば、図2の閾値計算部12)と、
前記評価値と前記評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択する選択手段(例えば、図2の候補ベクトル抽出部13)と、
前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報を出力する出力手段(例えば、図2の動きベクトル決定部15)と
を備える。
本発明の一側面の動き検出装置には、
前記候補ベクトルが複数である場合、前記候補ベクトルを1以下に絞り込む候補ベクトル絞り込み手段(例えば、図2の候補ベクトル絞り込み部14)をさらに設け、
前記候補ベクトル絞り込み手段には、
前記候補ベクトルの評価値を再計算するための評価値計算用ブロックを、前記注目ブロックに対して所定の位置関係にあるブロックから選択するブロック選択手段(例えば、図2のブロック選択部14A)と、
複数の前記候補ベクトルのそれぞれについて、前記候補ベクトルが前記評価値計算用ブロックの動きを表す度合いの評価値である候補評価値を計算する第2の評価値計算手段(例えば、図2の評価値テーブル形成部14B)と、
前記評価値計算用ブロックの画素を用いて、前記候補評価値を評価するための候補評価値用閾値を計算する第2の閾値計算手段(例えば、図2の閾値計算部14C)と、
前記候補評価値と前記候補評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記候補ベクトルを絞り込む絞り込み手段(例えば、図2の絞り込み部14D)と
を設け、
前記候補ベクトルを1以下に絞り込むまで、前記評価値計算用ブロックを、前記注目ブロックに対して前記所定の位置関係にある未選択のブロックから順次選択して、前記候補ベクトルを1以下に絞り込ませ、
前記出力手段には、前記候補ベクトルが複数である場合、前記候補ベクトルの絞り込みの結果に基づいて、前記動き情報を出力させることができる。
本発明の一側面の検出方法、またはプログラムは、
画像において注目しているブロックである注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出方法または動き検出処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、
複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが前記注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算し(例えば、図6のステップS1)、
前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値を計算し(例えば、図6のステップS2)、
前記評価値と前記評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択し(例えば、図6のステップS3)、
前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報を出力する(例えば、図6のステップS5またはステップS10)
ステップを含む。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した動き検出装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図2において、動き検出装置1は、評価値テーブル形成部11、閾値計算部12、候補ベクトル抽出部13、候補ベクトル絞込み部14、及び動きベクトル決定部15から構成される。
動き検出装置1の評価値テーブル形成部11には、例えば、外部から、動きを検出する対象のフレームである現在フレームと、その現在フレームの1フレーム後(または1フレーム前)のフレーム等である未来フレーム(または過去フレーム)の画像が供給される。
動き検出装置1の評価値テーブル形成部11は、そこに供給される現在フレームの画像を構成する複数のブロックのうちの1つに注目し、現在フレームの注目ブロックの位置を中心とする、未来フレームのサーチエリア内において注目ブロックと同じ大きさの複数の領域の、注目ブロックからの相対位置を表す複数のベクトルを、評価値を求める対象の評価対象ベクトルとして、複数の評価対象ベクトルのそれぞれについて、その評価対象ベクトルが注目ブロックの動きを表す度合いを評価する評価値を計算する。さらに、評価値テーブル形成部11は、複数の評価対象ベクトルと評価値とを対応付けた評価値テーブルを作成し、候補ベクトル抽出部13に供給する。
ここで、評価対象ベクトルの評価値には、例えば、注目ブロックと、その注目ブロックから評価対象ベクトルだけ移動した位置の未来フレームの領域との間のSADを採用する。
閾値計算部12には、現在フレームの画像が供給される。
閾値計算部12は、現在フレームの注目ブロックの画素等を用いて、複数の評価対象ベクトルの評価値を評価するための評価値用閾値を計算し、候補ベクトル抽出部13に供給する。
候補ベクトル抽出部13は、評価値テーブル形成部11から供給される評価値テーブルに登録されている評価値と、閾値計算部12から供給される評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、複数の評価対象ベクトルから動きベクトルの候補である候補ベクトルを選択し、その選択の結果を、候補ベクトル絞り込み部14と動きベクトル決定部15に供給する。
候補ベクトル絞り込み部14には、候補ベクトル抽出部13から候補ベクトルの選択の結果が供給される他、外部から、評価値テーブル形成部11に供給されるのと同一の現在フレームと未来フレームの画像が供給される。
候補ベクトル絞り込み部14は、ブロック選択部14A、評価値テーブル形成部14B、閾値計算部14C、及び絞り込み部14Dから構成され、ブロック選択部14A、評価値テーブル形成部14B、閾値計算部14C、及び絞り込み部14Dを制御することにより、候補ベクトル抽出部13から複数の候補ベクトルが供給された場合に、候補ベクトルを1以下に絞り込み、その絞り込みの結果を、動きベクトル決定部15に供給する処理を行う。
すなわち、候補ベクトル絞り込み部14のブロック選択部14Aは、候補ベクトル抽出部13からの複数の候補ベクトルそれぞれの評価値を再計算するための評価値計算用ブロックを、注目ブロックに対して所定の位置関係にあるブロックから選択する。
評価値テーブル形成部14Bは、候補ベクトル抽出部13からの複数の候補ベクトルのそれぞれに対して、その候補ベクトルが評価値計算用ブロックの動きを表す度合いを評価する評価値である候補評価値を計算し、各候補ベクトルの候補評価値と、その候補ベクトルとを対応付けた候補ベクトル用評価値テーブルを作成し、絞り込み部14Dに供給する。
閾値計算部14Cは、評価値計算用ブロックの画素等を用いて、候補ベクトル抽出部13からの複数の候補ベクトルの候補評価値を評価するための候補評価値用閾値を計算し、絞り込み部14Dに供給する。
絞り込み部14Dは、評価値テーブル形成部14Bが作成する候補ベクトル用評価値テーブルに登録されている候補評価値と、閾値計算部14Cから供給される候補評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、候補ベクトル抽出部13からの複数の候補ベクトルを絞り込む。
動きベクトル決定部15は、候補ベクトル抽出部13による候補ベクトルの選択の結果、または、候補ベクトル絞り込み部14による候補ベクトルの絞り込みの結果に基づいて、注目ブロックの動きを表す動き情報を決定し、外部に出力する。
次に、図2の閾値計算部12による評価値用閾値の計算について説明する。
評価対象ベクトルの評価値として、その評価対象ベクトルが、画像の真の動きを表す度合いを正確に表す物理量があれば、その物理量を、評価対象ベクトルの評価値として採用し、評価値が最も良い評価対象ベクトルを、動きベクトルとすることにより、真の動きを表す動きベクトルを検出することができる。
しかしながら、SAD等の、評価対象ベクトルの評価値は、その評価対象ベクトルが画像の動きを表す度合いを、ある程度の精度で表すが、必ずしも正確でないことがあり、その結果、最も評価値が良い評価対象ベクトルを、動きベクトルとすると、前述の図1で説明したように、間違った動きベクトルを検出することがある。
そこで、注目ブロックに対して検出される動きベクトルについて、横方向と縦方向のそれぞれに、1画素の誤差(許容誤差)を許容することとして、真の動きを表す動きベクトルに対して、許容誤差の範囲内の動きベクトルを検出することとする。
いま、評価対象ベクトルの評価値としてのSADが、その評価対象ベクトルが画像の動きを表す度合いを、許容誤差に対応する精度で表しているとすると、ある評価対象ベクトルが、許容誤差の範囲内の動きベクトルであるためには、その評価対象ベクトルの評価値としてのSADが、注目ブロックから真の動きベクトルだけ移動した位置の未来フレームの領域(以下、対応領域ともいう)からさらに1画素だけ移動した位置の未来フレームの領域と、注目ブロックとの間のSAD以下(未満)の値(良い値)になっている必要がある。
評価対象ベクトルが許容誤差の範囲内の動きベクトルであるために、その評価対象ベクトルの評価値としてのSADがとる必要がある最低限の値を、動きマージンということとすると、動きベクトルの許容誤差が1画素である場合には、動きマージンは、注目ブロックと、未来フレームの対応領域から1画素だけ移動した領域との間のSADとなるが、このSADを求めるには、注目ブロックの真の動きを表す動きベクトル、ひいては、その動きベクトルだけ注目ブロックから移動した未来フレームの対応領域を検出することが必要となる。
ところで、注目ブロックの周囲の1画素が注目ブロックと同一の動きをしているとすれば、未来フレームの対応領域から1画素だけ移動した領域は、現在フレームの注目ブロックから、同様に1画素だけ移動した領域で近似することができる。
したがって、現在フレームの注目ブロックと、未来フレームの対応領域から1画素だけ移動した領域との間のSADは、現在フレームの注目ブロックと、現在フレームの注目ブロックから1画素だけ移動した領域との間のSADで近似することができ、このSADを、動きマージンとして採用することとする。
閾値計算部12では、以上のような動きマージンが、評価値用閾値として求められる。
ここで、動きマージンは、現在フレームの注目ブロックと、現在フレームの注目ブロックから1画素だけ移動した領域とを用いて求められるが、この、動きマージンを求めるのに用いられる、注目ブロックから1画素だけ移動した領域を、以下、適宜、動きマージン計算用領域という。
図3は、閾値計算部12による動きマージンの計算を説明する図である。
閾値計算部12は、図3において点線で示す注目ブロックを、注目ブロックの周囲の8の方向、すなわち、左上、上、右上、左、右、左下、下、または右下の方向それぞれに1画素ずらした8の領域を、動きマージン計算用領域として、その8つの動きマージン計算用領域それぞれについて動きマージンを計算する。
そして、閾値計算部12は、8つの動きマージンのうちの、例えば、最大値や最小値を、注目ブロックの評価対象ベクトルの評価値を評価するための評価値用閾値として、候補ベクトル抽出部13に供給する。
なお、注目ブロックと動きマージン計算用領域の間のずれ、つまり、許容誤差は、1画素に限定する必要はなく、その他、2画素等とすることもできる。
次に、図4を参照して、図2の候補ベクトル抽出部13の処理について説明する。
候補ベクトル抽出部13は、評価値テーブル形成部11からの注目ブロックについて作成された評価値テーブルの各評価対象ベクトルの評価値と、閾値計算部12からの注目ブロックの評価値用閾値とを比較することにより、評価対象ベクトルの中から、注目ブロックの動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択する。
すなわち、図4は、注目ブロックについて求められた複数の評価対象ベクトルの評価値としてのSADを示している。
候補ベクトル抽出部13は、評価値テーブルの評価値としてのSADと、評価値用閾値とを比較し、評価値テーブルにおいて、評価値用閾値よりも良い評価値、すなわち、評価値用閾値以下のSADに対応付けられている評価対象ベクトルを、候補ベクトルとして選択し、その選択の結果を、候補ベクトル絞り込み部14と動きベクトル決定部15に供給する。
図4では、3つの評価対象ベクトルA,B,Cの評価値としてのSADが、評価値用閾値以下になっており、したがって、その3つの評価対象ベクトルA,B,Cが、候補ベクトルとして選択される。
以上のように、候補ベクトル抽出部13では、ブロックマッチングのように、最小のSADの評価対象ベクトルだけが動きベクトルとされるのではなく、評価値用閾値以下のSADの評価対象ベクトルのすべてが、いわば平等に、注目ブロックの動きベクトルの候補である候補ベクトルとして選択される。
評価値用閾値は、注目ブロックの絵柄に連動して変化するので、そのような評価値用閾値を用いて、評価対象ベクトルの評価値としてのSADを評価することにより、すなわち、評価値用閾値以下の評価値の評価対象ベクトルを、候補ベクトルとして選択することにより、評価値の、絵柄に対する依存性を排除して、候補ベクトルの選択を行うことができる。
ここで、評価値用閾値以下のSADに対応付けられている評価対象ベクトル、つまり、候補ベクトル抽出部13で選択される候補ベクトルは、いずれも、注目ブロックの動きを表すベクトルとして、同程度に確からしいということができるので、動きベクトル決定部15では、候補ベクトル抽出部13から供給されるすべての候補ベクトルを、注目ブロックの動きベクトルとして出力することができる。なお、この場合、動き検出装置1は、候補ベクトル絞り込み部14を設けずに構成することができる。
しかしながら、動き検出装置1が出力する動きベクトルを用いるアプリケーションの中には、注目ブロックの動きベクトルとして、1つだけのベクトルを要求するアプリケーションがある場合がある。
そこで、動き検出装置1では、候補ベクトル絞り込み部14において、候補ベクトル抽出部13が複数の候補ベクトルを選択した場合には、その複数の候補ベクトルを絞り込む絞り込み処理を行うことができる。
図5を参照して、絞り込み処理について説明する。
候補ベクトル絞り込み部14では、注目ブロックについて、例えば、図5左に示すように、3つのベクトルA,B,Cが候補ベクトルとして選択された場合、まず、注目ブロックの左上方向に隣接するブロックが、候補ベクトルとしてのベクトルA,B,Cの評価値を再計算するための評価値計算用ブロックに設定され、その評価値計算用ブロックを、仮想的な注目ブロックとして、評価値計算用ブロックが注目ブロックであるとしたならば、評価値テーブル形成部11、閾値計算部12、及び候補ベクトル抽出部13において行われるであろう処理(以下、適宜、候補ベクトル検出処理という)が行われる。
但し、評価値テーブル形成部11、閾値計算部12、及び候補ベクトル抽出部13では、複数の評価対象ベクトルすべてを対象に、候補ベクトル検出処理が行われるが、候補ベクトル絞り込み部14では、候補ベクトルとしてのベクトルA,B,Cだけを対象に、候補ベクトル検出処理が行われる。ここで、候補ベクトル絞り込み部14において、候補ベクトル検出処理の対象となるベクトルを、絞り込み対象ベクトルという。
候補ベクトル絞り込み部14は、注目ブロックの左上方向のブロックを評価値計算用ブロックとした候補ベクトル検出処理の結果、複数の絞り込み対象ベクトルが、候補ベクトルとして選択された場合には、現在の評価値計算用ブロックの左上方向に隣接するブロック、つまり、注目ブロックの左上方向に隣接するブロックの、さらに左上方向に隣接するブロックを、新たな評価値計算用ブロックとするとともに、前回の候補ベクトル検出処理において候補ベクトルとして残ったベクトルを、新たな絞り込み対象ベクトルとして、候補ベクトル検出処理を行うことを、候補ベクトルが1以下になるまで繰り返す。
そして、候補ベクトルが1以下になると、すなわち、候補ベクトルとして、1つのベクトルが残るか、または、1つのベクトルも残らなくなると、候補ベクトル絞り込み部14は、注目ブロックの左上方向にあるブロックを評価値計算用ブロックとした候補ベクトル検出処理を終了し、注目ブロックの周囲の方向のうちの、まだ、評価値計算用ブロックとしたブロックが存在していない方向、すなわち、例えば、注目ブロックの上方向にあるブロックを評価値計算用ブロックとした候補ベクトル検出処理を、候補ベクトル抽出部13から供給された複数の候補ベクトルを絞り込み対象ベクトルとして、候補ベクトルが1以下になるまで繰り返す。
候補ベクトル絞り込み部14は、以上のように、注目ブロックの左上、上、右上、左、右、左下、下、右下の8つの方向すべてについて、候補ベクトル検出処理を、候補ベクトルが1以下になるまで繰り返し、その8つの方向それぞれについて、候補ベクトル抽出部13から供給された複数の候補ベクトルを1以下に絞り込む絞り込み処理を行う。
そして、候補ベクトル絞り込み部14は、絞り込み処理の結果を、動きベクトル決定部15に供給する。
動きベクトル決定部15は、候補ベクトル抽出部13から供給される候補ベクトルが複数であり、候補ベクトル絞り込み部14から絞り込み処理の結果が供給された場合、その絞り込み処理の結果において、8つの方向についての候補ベクトルとして残っているベクトルのうちの、例えば、最も数の多いベクトルを、注目ブロックの動きベクトルとして決定して出力する。
この場合、例えば、図5右に示すように、注目ブロックの左上方向については、ベクトルAが候補ベクトルとして残り、上方向については、ベクトルBが候補ベクトルとして残り、右上方向については、候補ベクトルが残らず、左方向については、ベクトルAが候補ベクトルとして残り、右方向については、ベクトルBが候補ベクトルとして残り、左下方向については、候補ベクトルが残らず、下方向及び右下方向については、ベクトルAが候補ベクトルとして残ったときには、最も数が多いベクトルAが、注目ブロックの動きベクトルとして決定される。
次に、図6のフローチャートを参照して、図2の動き検出装置1による動き検出処理について説明する。
動き検出装置1の評価値テーブル形成部11及び候補ベクトル絞り込み部14には、外部から、現在フレームと未来フレームの画像が供給され、閾値計算部12には、外部から、現在フレームの画像が供給される。
評価値テーブル形成部11は、そこに供給される現在フレームの画像を複数の、例えば、縦×横が8×8画素のブロックに分割する。以降の処理は、その複数のブロックを、順次、注目ブロックとして行われる。
すなわち、ステップS1において、評価値テーブル形成部11は、現在フレームの注目ブロックに対する複数の評価対象ベクトルそれぞれのSADを、各評価対象ベクトルの評価値として計算し、複数の評価対象ベクトルそれぞれのSADと、各評価対象ベクトルとを対応付けた評価値テーブルを作成して、候補ベクトル抽出部13に供給し、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、閾値計算部12は、注目ブロックを、注目ブロックの周囲の8の方向、すなわち、左上、上、右上、左、右、左下、下、または右下の方向それぞれに1画素ずらした8の領域を、動きマージン計算用領域として、その8つの動きマージン計算用領域それぞれについて動きマージンを計算する。さらに、ステップS2では、閾値計算部12は、8つの動きマージンのうちの、例えば、最大値を、評価値テーブルのSADを評価するための評価値用閾値に決定して、候補ベクトル抽出部13に供給する。そして、処理はステップS2からステップS3に進む。
ここで、評価値用閾値としては、8つの動きマージンのうちの最大値の他、最小値や平均値等を採用することが可能である。
ステップS3において、候補ベクトル抽出部13は、評価値テーブル形成部11からの評価値テーブルに登録されている評価値としてのSADと、閾値計算部12からの評価値用閾値とを比較し、評価値用閾値以下のSADに対応付けられている評価対象ベクトルを、注目ブロックの動きベクトルの候補である候補ベクトルとして選択し、候補ベクトル絞り込み部14と、動きベクトル決定部15とに供給して、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、動きベクトル決定部15は、候補ベクトル抽出部13からの候補ベクトルの数が1であるかを判定する。ステップS4において、候補ベクトル抽出部13からの候補ベクトルの数が1であると判定された場合、処理はステップS5に進み、動きベクトル決定部15は、その1の候補ベクトルを、注目ブロックの動きベクトルに決定し、その動きベクトルを、注目ブロックの動き情報として出力して、動き検出処理は終了する。
一方、ステップS4において、候補ベクトル抽出部13からの候補ベクトルの数が1でないと判定された場合、処理はステップS6に進み、動きベクトル決定部15は、候補ベクトル抽出部13からの候補ベクトルの数が1より大であるかを判定する。ステップS6において、候補ベクトル抽出部13からの候補ベクトルの数が1より大でないと判定された場合、すなわち、評価値用閾値以下のSADに対応付けられた評価対象ベクトルが存在しない場合、処理はステップS10に進み、動きベクトル決定部15は、注目ブロックの動きが不明である旨の情報を、注目ブロックの動き情報として出力し、動き検出処理は終了する。
また、ステップS6において、候補ベクトル抽出部13からの候補ベクトルの数が1より大であると判定された場合、すなわち、候補ベクトル抽出部13からの候補ベクトルが2以上である場合、動きベクトル決定部15は、候補ベクトル絞り込み部14に対して、絞り込み処理を要求して、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、候補ベクトル絞り込み部14は、動きベクトル決定部15からの要求に応じて、候補ベクトル抽出部13からの複数の候補ベクトルを絞り込む絞り込み処理を行い、その絞り込み処理の結果を、動きベクトル決定部15に供給して、処理はステップS8に進む。
ステップS8では、動きベクトル決定部15が、候補ベクトル絞り込み部14から、絞り込み処理の結果として、1以上の候補ベクトルが供給されたかどうかを判定する。
ステップS8において、候補ベクトル絞り込み部14から動きベクトル決定部15に対して、1以上の候補ベクトルが供給されていないと判定された場合、すなわち、絞り込み処理の結果、候補ベクトルが1つも残らなかった場合、処理はステップS10に進み、上述したように、動きベクトル決定部15は、注目ブロックの動きが不明である旨の情報を、注目ブロックの動き情報として出力し、動き検出処理は終了する。
また、ステップS8において、候補ベクトル絞り込み部14から動きベクトル決定部15に対して、1以上の候補ベクトルが供給されたと判定された場合、すなわち、絞り込みの結果、1以上の候補ベクトルが残った場合、処理はステップS9に進み、動きベクトル決定部15は、候補ベクトルとして残っている1以上のベクトルにおいて、最も数が多いベクトルが1つだけ存在するかを判定する。
ステップS9において、候補ベクトルとして残っている1以上のベクトルにおいて、最も数が多いベクトルが1つだけでないと判定された場合、すなわち、図5で説明した絞り込み処理の結果、注目ブロックの周囲の8つの方向について候補ベクトルとして残ったベクトルが複数あり、その複数のベクトルにおいて、最も数が多いベクトルが、2種類以上存在する場合、処理はステップS10に進み、上述したように、動きベクトル決定部15は、注目ブロックの動きが不明である旨の情報を、注目ブロックの動き情報として出力し、動き検出処理は終了する。
また、ステップS9において、候補ベクトルとして残っている1以上のベクトルにおいて、最も数が多いベクトルが1つだけ存在すると判定された場合、すなわち、絞り込み処理の結果、注目ブロックの周囲の8つの方向について候補ベクトルとして残ったベクトルが1つである場合、または、絞り込み処理の結果、注目ブロックの周囲の8つの方向について候補ベクトルとして残ったベクトルが複数あり、その複数のベクトルにおいて、最も数が多いベクトルが、1種類だけ存在する場合、処理はステップS5に進み、上述したように、動きベクトル決定部15は、その最も数が多いベクトルを、注目ブロックの動きベクトルに決定し、その動きベクトルを、注目ブロックの動き情報として出力して、動き検出処理は終了する。
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS7で図2の候補ベクトル絞り込み部14が行う絞り込み処理について説明する。
ステップS31において、候補ベクトル絞り込み部14のブロック選択部14Aは、注目ブロックの周囲の8の方向の中でまだ注目方向としていない方向があるかを判定する。ステップS31において、まだ注目方向としていない方向があると判定された場合、ブロック選択部14Aは、まだ注目方向としていない方向のうちの1つを注目方向として、処理はステップS32に進み、以下、候補ベクトル絞り込み部14では、注目方向について候補ベクトル検出処理が行われる。
すなわち、ステップS32において、ブロック選択部14Aは、注目ブロックを、評価値計算用ブロックにセットし、処理はステップS33に進む。
ステップS33において、ブロック選択部14Aは、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロックを、新たな評価値計算用ブロックにセットする。したがって、注目方向について、最初に行われるステップS33では、注目ブロックの、注目方向に隣接するブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。
その後、処理はステップS33からステップS34に進み、評価値テーブル形成部14Bは、評価値計算用ブロックが、現在フレームの画枠内にあるかを判定する。ステップS34において、評価値計算用ブロックが現在フレームの画枠内にあると判定された場合、処理はステップS35に進み、評価値テーブル形成部14Bは、評価値計算用ブロックに対する候補ベクトルの候補評価値としてのSAD、すなわち、評価値計算用ブロックが注目ブロックであるとしたならば、評価値テーブル形成部11が、その注目ブロックに対して求める評価値としてのSADを、候補ベクトル抽出部13からの複数の候補ベクトルのうちの、絞り込みにより除外されずに残っているものについて計算する。
さらに、ステップS35では、評価値テーブル形成部14Bは、候補ベクトルの候補評価値としてのSADと、候補ベクトルとを対応付けた候補ベクトル用評価値テーブルを作成し、絞り込み部14Dに供給して、処理はステップS36に進む。
ステップS36において、閾値計算部14Cは、評価値計算用ブロックが注目ブロックであるとしたならば、閾値計算部12が求める8つの動きマージンを計算し、その8つの動きマージンのうちの、例えば、最大値を、候補ベクトル用評価値テーブルの候補評価値としてのSADを評価するための候補評価値用閾値として決定し、絞り込み部14Dに供給する。そして、処理はステップS36からステップS37に進む。
ここで、候補評価値用閾値としては、8つの動きマージンのうちの最大値の他、最小値や平均値等を採用することが可能である。
ステップS37において、絞り込み部14Dは、評価値テーブル形成部14Bからの候補ベクトル用評価値テーブルの候補評価値としてのSADと、閾値計算部14Cからの候補評価値用閾値とを比較し、候補評価値としてのSADが候補評価値用閾値より大の候補ベクトルを、候補ベクトルから除外することにより、候補ベクトルを、候補評価値としてのSADが候補評価値用閾値以下のベクトルに絞り込み、処理はステップS38に進む。
ステップS38において、絞り込み部14Dは、ステップS37での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1であるかを判定する。ステップS38において、ステップS37での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1であると判定された場合、処理はステップS39に進み、絞り込み部14Dは、ステップS37での絞り込みによって残った1つの候補ベクトルを、注目方向について残った候補ベクトルとして、動きベクトル決定部15に供給する。そして、処理はステップS39からステップS31に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS34において、評価値計算用ブロックが現在フレームの画枠内にないと判定された場合、処理はステップS40に進み、絞り込み部14Dは、注目方向について残った候補ベクトルの数が0である旨の情報を、動きベクトル決定部15に供給する。そして、処理はステップS40からステップS31に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS38において、ステップS37での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1でないと判定された場合、処理はステップS41に進み、絞り込み部14Dは、ステップS37での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0であるかを判定する。ステップS41において、ステップS37での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0であると判定された場合、処理はステップS42に進み、絞り込み部14Dは、注目方向について残った候補ベクトルの数が0である旨の情報を、動きベクトル決定部15に供給する。そして、処理はステップS42からステップS31に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS41において、ステップS37での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0でないと判定された場合、つまり、ステップS37での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が2以上である場合、処理はステップS33に戻り、ブロック選択部14Aは、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロックを、新たな評価値計算用ブロックにセットし、以下、注目方向について、候補ベクトルが1以下に絞り込まれるまで、同様の処理が繰り返される。
そして、ステップS31において、まだ注目方向としていない方向がないと判定された場合、すなわち、注目ブロックの周囲の8つの方向すべてについて、候補ベクトルが1以下に絞り込まれた場合、絞り込み処理は終了する。
次に、図8のフローチャートを参照して、図6のステップS7で図2の候補ベクトル絞り込み部14が行う絞り込み処理の他の例について説明する。
ここで、図7の絞り込み処理では、8つの動きマージンのうちの最大値を候補評価値用閾値として用いたが、図8の絞り込み処理では、8つの動きマージンのうちの最大値と最小値とが、適応的に、候補評価値用閾値として用いられるようになっている。
すなわち、図7の絞り込み処理では、8つの動きマージンのうちの最大値を候補評価値用閾値として、その候補評価値より大の候補評価値の候補ベクトルを除外することにより、候補ベクトルを絞り込むようにしたが、図8の絞り込み処理では、まず、8つの動きマージンのうちの最小値を候補評価値用閾値として、その候補評価値用閾値より大の候補評価値の候補ベクトルを除外することにより、候補ベクトルを絞り込み、その絞り込みによって、候補ベクトルが残らなかった場合には、8つの動きマージンのうちの最大値を候補評価値用閾値として、候補ベクトルの絞り込みを行うようになっている。
ステップS61において、候補ベクトル絞り込み部14のブロック選択部14Aは、図7のステップS31と同様に、注目ブロックの周囲の8の方向のうちのまだ注目方向としていない方向があるかを判定し、まだ注目方向としていない方向があると判定した場合、まだ注目方向としていない方向のうちの1つを注目方向とし、処理はステップS62に進む。
ステップS62において、ブロック選択部14Aは、図7のステップS32と同様に、注目ブロックを、評価値計算用ブロックにセットして、処理はステップS63に進み、図7のステップS33と同様に、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロックを、新たな評価値計算用ブロックにセットして、処理はステップS64に進む。
ステップS64において、評価値テーブル形成部14Bは、図7のステップS34と同様に、評価値計算用ブロックが、現在フレームの画枠内にあるかを判定し、あると判定した場合、処理はステップS65に進み、図7のステップS35と同様に、評価値計算用ブロックに対する候補ベクトルの候補評価値としてのSADを、候補ベクトル抽出部13からの複数の候補ベクトルのうちの、絞り込みにより除外されずに残っているものについて計算し、その候補評価値としてのSADと、候補ベクトルとを対応付けた候補ベクトル用評価値テーブルを作成して、絞り込み部14Dに供給する。そして、処理はステップS65からステップS66に進む。
ステップS66において、閾値計算部14Cは、評価値計算用ブロックが注目ブロックであるとしたならば、閾値計算部12が求める8つの動きマージンを計算し、その8つの動きマージンのうちの、例えば、最小値を、候補ベクトル用評価値テーブルの候補評価値としてのSADを評価するための候補評価値用閾値として決定し、絞り込み部14Dに供給する。そして、処理はステップS66からステップS67に進む。
ステップS67において、絞り込み部14Dは、評価値テーブル形成部14Bからの候補ベクトル用評価値テーブルの候補評価値としてのSADと、閾値計算部14Cからの候補評価値用閾値とを比較し、候補評価値としてのSADが候補評価値用閾値より大の候補ベクトルを、候補ベクトルから除外することにより、候補ベクトルを、候補評価値用閾値としての、8つの動きマージンのうちの最小値以下の候補評価値のベクトルに絞り込み、処理はステップS68に進む。
ステップS68において、絞り込み部14Dは、ステップS67での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1であるかを判定する。ステップS68において、ステップS67での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1であると判定された場合、処理はステップS69に進み、絞り込み部14Dは、ステップS67での絞り込みによって残った1つの候補ベクトルを、注目方向について残った候補ベクトルとして、動きベクトル決定部15供給する。そして、処理はステップS69からステップS61に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS64において、評価値計算用ブロックが現在フレームの画枠内にないと判定された場合、処理はステップS70に進み、絞り込み部14Dは、図7のステップS40と同様に、注目方向についての候補ベクトルの数が0である旨の情報を、動きベクトル決定部15に供給する。そして、処理はステップS61に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS68において、ステップS67での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1でないと判定された場合、処理はステップS71に進み、絞り込み部14Dは、ステップS67での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0であるかを判定する。
ステップS71において、ステップS67での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0であると判定された場合、すなわち、候補評価値用閾値を、ステップS66で求めた8つの動きマージンのうちの最小値として、候補ベクトルを、その候補評価値用閾値以下の候補評価値のベクトルに絞り込むと、候補ベクトルが残らなくなる場合、処理はステップS72に進み、絞り込み部14Dは、候補評価値用閾値を、ステップS66で求めた8つの動きマージンのうちの最小値から最大値に変更する。
さらに、ステップS72では、絞り込み部14Dは、直前のステップS67で絞り込みの対象とした候補ベクトルを、再度絞り込みの対象として、候補ベクトルを、変更後の候補評価値用閾値以下の候補評価値のベクトルに絞り込み、処理はステップS73に進む。
ステップS73において、絞り込み部14Dは、ステップS72での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1であるかを判定する。ステップS73において、ステップS72で残った候補ベクトルの数が1であると判定された場合、処理はステップS69に進み、上述したように、絞り込み部14Dは、ステップS72での絞り込みによって残った1つの候補ベクトルを、注目方向について残った候補ベクトルとして、動きベクトル決定部15に供給する。そして、処理はステップS69からステップS61に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS73において、ステップS72での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が1でないと判定された場合、処理はステップS74に進み、絞り込み部14Dは、ステップS72での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0であるかを判定する。ステップS74において、ステップS72での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0であると判定された場合、処理はステップS75に進み、絞り込み部14Dは、注目方向について残った候補ベクトルの数が0である旨の情報を、動きベクトル決定部15に供給する。そして、処理はステップS75からステップS61に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS74において、ステップS72での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が0でないと判定された場合、つまり、ステップS72での絞り込みによって残った候補ベクトルの数が2以上である場合、処理はステップS63に戻り、ブロック選択部14Aは、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロックを、新たな評価値計算用ブロックにセットし、以下、注目方向について、候補ベクトルが1以下に絞り込まれるまで、同様の処理が繰り返される。
そして、ステップS61において、まだ注目方向としていない方向がないと判定された場合、絞り込み処理は終了する。
次に、図9乃至11を参照して、図2の動き検出装置1による動き検出処理のシミュレーションの結果について説明する。
シミュレーションでは、横×縦が640×480画素の画像を、8×8画素のブロックに分割し、そのうちの1つのブロックを注目ブロックとして、動き検出処理を行った。また、注目ブロックの、例えば、左上の画素等の所定の画素を代表画素として、その代表画素を中心とする30×30画素の領域を、サーチエリアとして採用した。したがって、動きベクトルは、x座標及びy座標が、いずれも、−15から+15までの範囲の値で表されるベクトルである。
また、評価値としては、SADを採用した。
図9は、動き検出処理の対象とした画像を示している。
動き検出処理の対象とした画像は、あるコンテンツの先頭から58番目のフレーム#58の画像であり、おもちゃの飛行機が左から右に移動している状態が映っている。。
シミュレーションでは、図11の画像の、左上の画素を原点として、左から右方向をx軸とするとともに、上から下方向をy軸とする座標系において、座標(296,321)の画素を代表画素とするブロックを、注目ブロックとした。
注目ブロックについて、評価値用閾値は、1901となり、この評価値用閾値を用いて候補ベクトルの選択を行うと、26の評価対象ベクトルが、候補ベクトルとして選択された。
図10は、シミュレーションにおいて候補ベクトルとして選択された26の評価対象ベクトルのうちの、2つの評価対象ベクトルを示している。
ここで、候補ベクトルとしての26の評価対象ベクトルをSADが小さい順に、ベクトルv#1,v#2,…,v#26と表すこととすると、図10は、ベクトルv#1とv#2とを示している。
ベクトルv#1は、ベクトル(-15, 1)であり、ベクトルv#2は、ベクトル(11, 0)であった。また、v#1とv#2のSADはそれぞれ、512と541であった。
注目ブロックの動きベクトルとしては、ベクトルv#2が正解であるが、SADは、v#2よりもv#1の方が小さい。したがって、ブロックマッチングでは、SADが最小ではあるが、正解ではないベクトルv#1が、動きベクトルとして検出されることになる。
一方、動き検出装置1による動き検出処理では、ベクトルv#1とベクトルv#2のSADは、いずれも評価値用閾値以下であるので、ベクトルv#1とベクトルv#2のいずれもが候補ベクトルとして選択される。上述したように、シミュレーションでは、v#1とv#2を含む26のベクトルv#1乃至v#26が、候補ベクトルとして選択された。
図11は、シミュレーションでの、候補ベクトルを絞り込む絞り込み処理の様子を示している。
絞り込み処理では、注目ブロックの周囲の8方向、すなわち、左上、上、右上、左、右、左下、下、右下の方向それぞれに対して、順に、候補ベクトルが絞り込まれる。
すなわち、絞り込み処理では、左上の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックである注目ブロックの、注目方向に隣接するブロック#1が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#1に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、102となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが70のベクトルv#2であるベクトル(11,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#2が、注目方向としての左上の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
その後、絞り込み処理では、上の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロック#2が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#2に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、305となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが232のベクトルv#m(mは3乃至26のうちのある数)であるベクトル(10,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#mが、注目方向としての上の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
その後、絞り込み処理では、右上の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロック#3が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#3に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、243となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが187のベクトルv#mであるベクトル(10,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#mが、注目方向としての右上の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
その後、絞り込み処理では、左の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロック#4が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#4に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、771となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが絞り込まれ、絞り込みによって残った候補ベクトルは、10個となった。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれていないので、絞り込み処理では、現在の評価値計算用ブロックであるブロック#4の、注目方向である左の方向に隣接するブロック#5が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#5に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残った10個のベクトルの候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、1445となり、ベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残っている10個のベクトルの候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが絞り込まれ、絞り込みによって残った候補ベクトルは、10個となった。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれていないので、絞り込み処理では、現在の評価値計算用ブロックであるブロック#5の、注目方向である左の方向に隣接するブロック#6が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#6に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残っている10個のベクトルの候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、640となり、ベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残っている10個のベクトルの候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが536のベクトルv#2であるベクトル(11,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#2が、注目方向としての左の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
その後、絞り込み処理では、右の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロック#7が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#7に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、573となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが549のベクトルv#2であるベクトル(11,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#2が、注目方向としての右の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
その後、絞り込み処理では、左下の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロック#8が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#8に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、81となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが絞り込まれ、絞り込みによって残った候補ベクトルは、12個となった。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれていないので、絞り込み処理では、現在の評価値計算用ブロックであるブロック#8の、注目方向である左下の方向に隣接するブロック#9が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#9に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残った12個のベクトルの候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、81となり、ベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残っている12個のベクトルの候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが51のベクトルv#2であるベクトル(11,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#2が、注目方向としての左下の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
その後、絞り込み処理では、下の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロック#10が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#10に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、79となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが絞り込まれ、絞り込みによって残った候補ベクトルは、7個となった。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれていないので、絞り込み処理では、現在の評価値計算用ブロックであるブロック#10の、注目方向である下の方向に隣接するブロック#11が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#11に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残った7個のベクトルの候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、233となり、ベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残っている7個のベクトルの候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが56のベクトルv#2であるベクトル(11,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#2が、注目方向としての下の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
その後、絞り込み処理では、右下の方向が注目方向とされ、さらに、注目ブロックが、評価値計算用ブロックにセットされる。また、現在の評価値計算用ブロックの、注目方向に隣接するブロック#12が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#12に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26の候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、233となり、ベクトルv#1乃至v#26の候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが絞り込まれ、絞り込みによって残った候補ベクトルは、10個となった。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれていないので、絞り込み処理では、現在の評価値計算用ブロックであるブロック#12の、注目方向である右下の方向に隣接するブロック#13が、新たな評価値計算用ブロックにセットされる。
そして、評価値計算用ブロックであるブロック#13に対する候補ベクトルとしてのベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残った10個のベクトルの候補評価値としてのSADと、候補評価値を評価するための候補評価値用閾値が計算される。
シミュレーションでは、候補評価値用閾値は、233となり、ベクトルv#1乃至v#26のうちの絞り込みによって残っている10個のベクトルの候補評価値を、候補評価値用閾値と比較することにより、候補ベクトルが、SADが68のベクトルv#2であるベクトル(11,0)に絞り込まれた。
候補ベクトルの数が1以下に絞り込まれたので、このベクトルv#2が、注目方向としての右下の方向についての絞り込みにより残った候補ベクトルとなる。
以上のように、8の方向のすべてを注目方向として、候補ベクトルの絞り込みが終了すると、その絞り込みによって残った候補ベクトルのうちの、最も数が多いベクトルが動きベクトルに決定される。
図11では、6方向について残った6個のベクトルv#2と2方向について残った2個のベクトルv#mが、候補ベクトルとして残るので、最も数が多いベクトルv#2が、動きベクトルに決定される。
以上のように、動き検出装置1による動き検出処理によれば、ブロックマッチングでは、ベクトルv#1が、動きベクトルとして誤検出される場合であっても、正解の動きベクトルであるベクトルv#2を検出することができ、間違った動きベクトルの検出を防止することができる。
さらに、注目ブロックを中心として、その注目ブロックから、いわば放射状に、評価値計算用ブロックを移動(シフト)していき、その評価値計算用ブロックに対する候補ベクトルの評価値を再計算した値としての候補評価値に基づき、候補ベクトルを絞り込んでいく絞り込み処理により、本質的に局所部分では、正解の動きベクトルを検出することが困難な細かい絵柄や繰り返しがある部分、平坦な部分等についても、正解の動きベクトルを検出することが可能となる。
なお、本実施の形態では、評価対象ベクトルの評価値として、注目ブロックと、注目ブロックから評価対象ベクトルだけ移動した位置の、未来フレームの領域(移動後領域)との間のSADを用いたが、評価値としては、その他、例えば、注目ブロックと移動後領域との同一位置の画素の画素値の差分値の絶対値を2値化して総和をとった値や、注目ブロックと移動後領域との同一位置の画素の画素値の差分値の自乗和、注目ブロックと移動後領域との相関などの、注目ブロックと移動後領域との類似性、あるいは、現在フレームの注目ブロックが、未来フレームの移動後領域に移動したことの確からしさを現す値を採用することができる。
また、動きマージンは、現在フレームの注目ブロックと、現在フレームの注目ブロックから1画素だけ移動した領域との間のSADに限定されるものではない。
すなわち、例えば、図12に示すように、注目ブロックの各画素について、その画素と、その画素に隣接する8画素それぞれとの画素値の差分値の絶対値である差分絶対値を求め、その差分絶対値の最大値の総和である第1の値と、最小値の総和である第2の値とを、動きマージンとして採用することができる。なお、第1と第2の値は、それぞれ、現在フレームの注目ブロックと、現在フレームの注目ブロックから1画素だけ移動した領域との間のSADとして求められる動きマージンの最大値と最小値に等価である。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)31,ROM(Read Only Memory)32,RAM(Random Access Memory)33は、バス34により相互に接続されている。
バス34には、さらに、入出力インターフェース35が接続されている。入出力インターフェース35には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部36、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部37、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部38、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部39、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア41を駆動するドライブ40が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU31が、例えば、記憶部38に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース35及びバス34を介して、RAM33にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU31)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア31に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア31をドライブ40に装着することにより、入出力インタフェース35を介して、記憶部38にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部39で受信し、記憶部38にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM32や記憶部38に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
ブロックマッチングで求められる評価値としてのSADを示す図である。 本発明を適用した動き検出装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 動きマージンの計算を説明する図である。 候補ベクトル抽出部13の処理を説明する図である。 絞り込み処理を説明する図である。 動き検出装置1による動き検出処理を説明するフローチャートである。 図6のステップS7で候補ベクトル絞り込み部14が行う絞り込み処理を説明するフローチャートである。 図6のステップS7で候補ベクトル絞り込み部14が行う絞り込み処理の他の例を説明するフローチャートである。 動き検出処理のシミュレーションの対象とした画像を示す図である。 シミュレーションにおいて候補ベクトルとして選択された評価対象ベクトルを示す図である。 シミュレーションでの絞り込み処理を説明する図である。 動きマージンの計算を説明する図である。 本発明を適用したコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 動き検出装置, 11 評価値テーブル形成部, 12 閾値計算部, 13 候補ベクトル抽出部, 14 候補ベクトル絞り込み部, 14A ブロック選択部, 14B 評価値テーブル形成部, 14C 閾値計算部, 14D 絞り込み部, 15 動きベクトル決定部, 31 CPU, 32 ROM, 33 RAM, 34 バス, 35 入出力インタフェース, 36 入力部, 37 出力部, 38 記憶部, 39 通信部, 40 ドライブ, 41 リムーバブルメディア

Claims (7)

  1. 画像において注目しているブロックである注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出装置において、
    複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが前記注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算する第1の評価値計算手段と、
    前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値を計算する第1の閾値計算手段と、
    前記評価値と前記評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択する選択手段と、
    前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報を出力する出力手段と
    を備える動き検出装置。
  2. 前記出力手段は、前記候補ベクトルが1つである場合、前記候補ベクトルを前記動き情報として出力し、前記候補ベクトルがない場合、前記注目ブロックの動きが不明である旨を前記動き情報として出力する
    請求項1に記載の動き検出装置。
  3. 前記第1の閾値計算手段は、前記注目ブロックと、前記注目ブロックから所定の画素分だけずれた前記注目ブロックと同じ大きさの領域との画素を用いて、前記評価値用閾値を計算する
    請求項1に記載の動き検出装置。
  4. 前記候補ベクトルが複数である場合、前記候補ベクトルを1以下に絞り込む候補ベクトル絞り込み手段をさらに備え、
    前記候補ベクトル絞り込み手段は、
    前記候補ベクトルの評価値を再計算するための評価値計算用ブロックを、前記注目ブロックに対して所定の位置関係にあるブロックから選択するブロック選択手段と、
    複数の前記候補ベクトルのそれぞれについて、前記候補ベクトルが前記評価値計算用ブロックの動きを表す度合いの評価値である候補評価値を計算する第2の評価値計算手段と、
    前記評価値計算用ブロックの画素を用いて、前記候補評価値を評価するための候補評価値用閾値を計算する第2の閾値計算手段と、
    前記候補評価値と前記候補評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記候補ベクトルを絞り込む絞り込み手段と
    を有し、
    前記候補ベクトルを1以下に絞り込むまで、前記評価値計算用ブロックを、前記注目ブロックに対して前記所定の位置関係にある未選択のブロックから順次選択して、前記候補ベクトルを1以下に絞り込み、
    前記出力手段は、前記候補ベクトルが複数である場合、前記候補ベクトルの絞り込みの結果に基づいて、前記動き情報を出力する
    請求項1に記載の動き検出装置。
  5. 前記第2の評価値計算手段は、前記評価値計算用ブロックと、前記評価値計算用ブロックから所定の画素分だけずれた前記評価値計算用ブロックと同じ大きさの領域との画素を用いて、前記候補評価値用閾値を計算する
    請求項4に記載の動き検出装置。
  6. 画像において注目しているブロックである注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出方法において、
    複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが前記注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算し、
    前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値を計算し、
    前記評価値と前記評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択し、
    前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報を出力する
    ステップを含む動き検出方法。
  7. 画像において注目しているブロックである注目ブロックの動きを表す動き情報を求める動き検出処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    複数のベクトルそれぞれについて、そのベクトルが前記注目ブロックの動きを表す度合いの評価値を計算し、
    前記注目ブロックの画素を用いて、前記評価値を評価するための評価値用閾値を計算し、
    前記評価値と前記評価値用閾値とを比較し、その比較の結果に基づいて、前記複数のベクトルから前記注目ブロックの動きを表す動きベクトルの候補となる候補ベクトルを選択し、
    前記候補ベクトルの選択の結果に基づいて、前記動き情報を出力する
    ステップを含むプログラム。
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