JP2008171155A - シミュレーション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熟練者でなくともカスタマイズ処理が誤り無く容易に行なえる汎用的なシミュレーション装置を提供する。
【解決手段】評価対象である制御装置9に擬似信号を出力するモデル演算部20と、前記擬似信号に応答して前記制御装置9から入力される制御信号を計測する信号計測部21cと、前記信号計測部21cにより計測されたデータに基づいて前記制御装置9を評価する評価部41を備えるシミュレーション装置1に、前記モデル演算部20に複数の制御装置9に対応した汎用モデルを備えるとともに、前記汎用モデルを評価対象となる制御装置9に対応したモデル特性にカスタマイズするパラメータ設定部43を備え、前記パラメータ設定部43は予め設定された優先順位に基づいて各パラメータを設定するように案内表示するとともに、設定されたパラメータに基づいて次に設定されるパラメータの設定範囲を制限する案内表示部43aを備える。
【選択図】図2
【解決手段】評価対象である制御装置9に擬似信号を出力するモデル演算部20と、前記擬似信号に応答して前記制御装置9から入力される制御信号を計測する信号計測部21cと、前記信号計測部21cにより計測されたデータに基づいて前記制御装置9を評価する評価部41を備えるシミュレーション装置1に、前記モデル演算部20に複数の制御装置9に対応した汎用モデルを備えるとともに、前記汎用モデルを評価対象となる制御装置9に対応したモデル特性にカスタマイズするパラメータ設定部43を備え、前記パラメータ設定部43は予め設定された優先順位に基づいて各パラメータを設定するように案内表示するとともに、設定されたパラメータに基づいて次に設定されるパラメータの設定範囲を制限する案内表示部43aを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、製品に組み込まれるソフトウェアの開発時に、実機試験の前に或いは実機試験に替えて、当該ソフトウェアで動作する制御装置を仮想的な被制御装置と接続した環境を作り出し、当該ソフトウェアの動作確認及び性能評価を行うためのシミュレーション装置に関する。
従来、評価対象である制御装置に擬似信号を出力するモデル演算部と、前記擬似信号に応答して前記制御装置から入力される制御信号を計測する信号計測部と、前記信号計測部により計測されたデータに基づいて前記制御装置を評価する評価部を備えてなるシミュレーション装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、車両に搭載されるエンジンを制御する制御装置に組み込まれるソフトウェアの開発時に、予め設定されるプログラムに従って、仮想的な車両に相当する車両モデルとして動作し、クランク角度およびエンジンの各行程にそれぞれ対応する模擬信号を生成し、模擬信号を車両用エンジン制御装置に与えて動作の確認および性能評価を行うモデル用コンピュータ装置と、モデル用コンピュータ装置と協調して動作し、モデル用コンピュータ装置の車両モデルに必要な信号を発生する信号発生装置とを含むことを特徴とする車両用エンジン制御装置のシミュレーション装置が提案されている。
上述のシミュレーション装置では、評価装置と制御装置の間に信号中継部が設けられ、信号中継部には評価装置と制御装置との間で正しい信号が遣り取りされるように、各信号中継線の電圧レベル等を整合させるインタフェース切替部が設けられている。
特開平11−326135号公報
上述の特許文献1に記載されたシミュレーション装置を、例えば気筒数等が異なるエンジン用の制御装置を評価するために使用する場合には、それに対応してモデル演算部に格納されているモデルプログラムを交換したり周辺回路の設定をその都度変更する必要があったため、極めて煩雑な作業を強いられていた。
そこで、モデルプログラムや周辺回路を汎用化させ、例えば、評価部を構成するコンピュータから評価対象に応じてモデルプログラムの設定や周辺回路の設定をカスタマイズ入力することが考えられる。
しかし、カスタマイズするための設定項目は多岐に及び、全ての構造を熟知した熟練者で無い限り、適正にカスタマイズするまでに複数回の試行錯誤が必要となり、更なる改良が望まれていた。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、熟練者でなくともカスタマイズ処理が誤り無く容易に行なえる汎用的なシミュレーション装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるシミュレーション装置の特徴構成は、エンジンをモデル化したモデルの演算を行うことによってエンジンのシミュレーションを行うシミュレーション装置であって、モデルの設定をユーザが行うことを可能とするモデル設定部を備え、前記モデル設定部は、表示したモデルを設定するためのパラメータを、ユーザが設定していくことによってモデルを設定していくものであり、ユーザが設定したエンジンの構成を決定するパラメータの設定内容に応じて、モデルで用いられる信号の設定を行うためのパラメータについて設定可能な範囲を制限するように、前記信号に関するパラメータの設定を行うための設定画面の表示を変更する点にある。
上述の構成によれば、設定画面の表示に従ってパラメータを設定していくことにより、速やかに評価対象である制御装置にマッチした環境を構築されるようになる。このとき、ユーザにより設定されたパラメータの設定内容に応じてモデルで用いられる信号の設定を行うためのパラメータの設定可能な範囲が制限された設定画面が表示されるので、確実に設定ミスが回避されるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、熟練者でなくともカスタマイズ処理が誤り無く容易に行なえる汎用的なシミュレーション装置を提供することができるようになった。
以下に、本発明によるシミュレーション装置について説明する。
図1に示すように、シミュレーション装置1は車両に搭載されるエンジン制御装置を評価するための装置で、エンジン動作を模擬するモデルプログラム(以下、「モデル」と記す。)に基づいてエンジンを制御する制御装置9に対して擬似信号を出力するシミュレータ2と、マウスやキーボードを介したオペレータの操作に基づいてシミュレータ2の環境設定を行なうとともにシミュレータ2を起動制御し、シミュレータ2を介して制御装置9から入力された信号データに基づいて制御装置9を評価する操作装置4と、それらを接続するLAN(Ethernet、ゼロックス社の登録商標)5aを備えて構成されている。
図2に示すように、操作装置4は、オペレーティングシステム(以下、「OS」と略記する。)を備えたパーソナルコンピュータで構成され、CPUボード上に備えたメモリにシミュレーション用のアプリケーションソフトウェアが格納されている。操作装置4はモニタ3やマウスやキーボードが接続され、GUIを介して(Graphical User Interface)を介してオペレータが操作入力可能に構成されている。
シミュレータ2は、OSを備えたコンピュータで構成され、被制御装置の動作を模擬するモデルプログラム(以下、「モデル」と記す。)及びシミュレーション用のアプリケーションソフトウェアが格納されたメモリとCPUと周辺回路を備えたマザーボード21と、FPGAを備えたIOボード22と、入出力信号のIFボード23を備えている。
モデルは型式の異なる複数のエンジンに対応可能な汎用モデルで構成され、予め準備されたパラメータが設定されることにより特定のモデルとして動作するように、そのモデル特性がカスタマイズ可能に構成されている。
マザーボード21とIOボード22とはPCIバス29により接続され、IOボード22とIFボード23とはパラレルケーブル28により接続されている。マザーボード21はLANインタフェースを備え、LAN5aを介して制御装置4と接続されている。IFボード23は制御装置9と接続する複数のハーネス5bが装着されるインタフェースを備え、ハーネス5bを介して制御装置9と接続されている。パラレルケーブル28を構成する各信号線とハーネス5bの信号線とは一対一で対応する。
マザーボード21とIOボード22とIFボード23により本発明のモデル演算部20が構成される。マザーボード21にはモデルを動作させるモデル動作演算部21bを備えており、モデル動作演算部21bからIOボード22に対して論理的な擬似信号が出力され、論理的な擬似信号がIOボード22で物理的な擬似信号に変換され、IOボード22から出力される物理的な擬似信号がIFボード23に入力される。IFボード23では制御装置9との間で遣り取りされる入出力信号の経路の切替や電圧レベルの整合が取られる。
擬似信号が入力された制御装置9から所定のタイミングで制御信号が出力され、IFボード23を介して電圧レベルが変換された制御信号がIOボード22に入力され、IOボード22に備えた信号計測部22aで制御信号が計測されて計測データが生成され、当該計測データがマザーボード21のメモリに記憶される。
例えば、モデル動作演算部21bで実行されるモデルに基づいてエンジンの動作を示すクランクパルスの周波数情報が擬似信号として生成され、IOボード22に備えたパルスジェネレータにより当該周波数のクランクパルス信号が擬似信号として生成され、IFボード23で制御装置9の入力レベルに整合したパルス電圧に変換されるのである。
クランクパルスを検出した制御装置9では、所定のクランク角で燃料噴射パルス信号や点火パルス信号が出力され、IFボード23でIOボード22の入力レベルに整合したパルス電圧に逆変換され、当該パルス信号が入力されたIOボード22の信号計測部22aでは、燃料噴射パルス信号や点火パルス信号をクランク角と対応付けた計測データが生成される。例えば、パルスの立上りエッジや立下りエッジのクランク角及びパルス幅に相当するクランク角でなる計測データが生成される。つまり、信号計測部22aはクランクパルス信号をカウントするカウンタ回路と、燃料噴射パルス信号や点火パルス信号のエッジをクランクパルス信号に同期して検出するエッジ検出回路等を備えている。
マザーボード21のメモリに格納された計測データ21bは所定のタイミングでLAN5aを介して操作装置4に送信され、表示部にその結果が表示されるとともに、燃料噴射パルスや点火パルスが予め設定された条件の範囲で生成されているか否かの評価が行なわれる。つまり、操作装置4は、信号計測部22aにより計測されたデータに基づいて制御装置9を評価する評価部41として機能する。
IOボード22には、上述したようなパルスジェネレータやモデル動作演算部21aから出力される温度情報をアナログ信号に変換するDA変換器等、論理レベルの擬似信号から物理レベルの擬似信号を生成するための複数の回路ブロックや、制御装置9からの物理レベルの制御信号を論理レベルのデータに変換する複数の回路ブロックが配置されている。
IFボード23には、IOボード22と制御装置9との間で遣り取りされる各入出力信号の中継状態、つまり、信号経路や電圧レベルやインピーダンス等を個別に切り替えるインタフェース切替部が設けられ、IOボード22からの制御信号線(図示せず)によりインタフェース切替部が作動するように構成されている。つまり、IFボード23により制御装置9とシミュレーション装置との間で入出力される複数の信号を中継する信号中継部が構成される。
操作装置4とマザーボード21との間で遣り取りされる信号の種類や配列情報、IOボード22で使用される回路ブロックと擬似信号または制御装置9からの制御信号の対応付け情報、IFボード23におけるインタフェース切替部の作動情報等が環境設定情報として、オペレータにより設定された操作装置4からLAN5aを介して送信される。
操作装置4は、アプリケーションソフトウェアが実行されることで、上述の評価部41や、シミュレータ2にモデルの起動/停止指令を出力するシミュレーション制御部42や、モデルの構成要素に対応するパラメータ値をオペレータが設定してモデルをカスタマイズするモデル設定部としてのパラメータ設定部43等の機能ブロックが実現される。
パラメータ設定部43は、予め設定された優先順位に基づいて各パラメータを設定するように案内表示するとともに、設定されたパラメータに基づいて次に設定されるパラメータの設定範囲を制限する案内表示部43aを備える。
シミュレーション制御部42は、モデルの起動/停止を制御するシミュレーション制御画面をモニタ3に表示し、シミュレーション制御画面に対して行ったオペレータの操作入力をGUIを介して取得して、モデルの起動/停止指令をシミュレータ2に出力する。
案内表示部43aは、汎用モデルの構成要素を個別に設定するためのモデル構成設定画面をモニタ3に表示する。案内表示部43aは、モデル構成設定画面上に、予め設定された優先順位に基づいてモデルの各構成要素に対応する各パラメータを設定するように案内表示するとともに、設定されたパラメータに基づいて次に設定されるパラメータの設定範囲を制限して案内表示するように構成されている。
パラメータ設定部43は、評価対象となる制御装置9に対応させるためにオペレータがモデル構成設定画面で設定した各パラメータ値を、LAN5aを介して、シミュレータ2に送信することで、モデルのパラメータ値を変更しモデルをカスタマイズする。
パラメータ設定部43はエンジンモデルの構成要素に対応するパラメータ値として、少なくとも気筒数、点火系統数、噴射系統数を設定するように構成され、案内表示部43aは「気筒数」が設定された後に設定される「点火系統数」または「噴射系統数」の設定範囲を制限するように案内するように構成されている。
即ち、パラメータ設定部43は、表示したモデルを設定するためのパラメータを、ユーザが設定していくことによってモデルを設定していくものであり、ユーザが設定したエンジンの構成を決定するパラメータの設定内容に応じて、モデルで用いられる信号の設定を行うためのパラメータについて設定可能な範囲を制限するように、前記信号に関するパラメータの設定を行うための設定画面の表示を変更する。
以下に、シミュレーション装置1と評価対象となる制御装置9を接続して、カスタマイズしたモデルを動作させて、モデル動作のシミュレーションを開始した際の全体動作について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
電源が投入され、モニタ3に初期画面が表示されてオペレータによりモデル設定ボタンが選択されると、モニタ3には案内表示部43aによりモデル構成設定画面が表示される(SA1)。
オペレータはマウスやキーボードを操作して、モデル構成設定画面上の一のパラメータ値を設定すると(SA2)、案内表示部43aにより、設定されたパラメータ値に基づいてモデル構成設定画面上で次に設定されるパラメータ値の設定範囲が制限される(SA3)。
オペレータのパラメータ値設定が完了すると(SA4)、設定された各パラメータ値がパラメータ設定部43によりシミュレータ2に送信されて、モデルの各パラメータに入力されて汎用モデル5のモデル特性がカスタマイズされる(SA5)。
モニタ3にシミュレーション制御部42により表示されたシミュレーション制御画面42aを操作してオペレータがシミュレーション開始入力を行うと(SA6)、シミュレーション制御部42はモデル動作の開始指令をシミュレータ2に送信し、モデル演算部20によりモデル演算が実行される(SA7)。
モデル演算が実行されることで、エンジン回転数などのモデルの状態信号が入力された制御装置9からシミュレータ2に入力された制御信号が信号計測部22aで計測され(SA8)、信号計測部22aで計測されたデータに基づいて所定の評価処理を行った評価部41によりモニタ3に評価結果表示画面が表示され(SA9)、オペレータによりシミュレーション終了入力されるまで(SA10)、ステップSA7からステップSA10の動作が繰り返される。ここで、制御装置9から出力された制御信号は、評価部41による制御装置9の評価に用いられるだけでなく、繰り返し実行されるステップSA7におけるモデル演算に反映され、モデルから新たな状態信号を生成するためにも用いられることは言うまでもない。
上述のフローチャートのステップSA1からステップSA5で行われる、汎用モデル5のカスタマイズについて詳述する。
ステップSA1について説明する。モニタ3に表示された、図4に示す初期画面でオペレータによりエンジン設定ボタンが選択されると、案内表示部43aにより、図5(a)、(b)に示す、エンジンモデルの構成要素に対応するパラメータのうち、「気筒数」と「点火系統数」と「噴射系統数」の設定が可能なモデル構成設定画面が表示される。図5(a)は、「気筒数」が「16」、「点火系統数」が「1」、「噴射系統数」が「1」に設定された状態のモデル構成設定画面であり、図5(6)は、「気筒数」が「6」、「点火系統数」が「2」、「噴射系統数」が「1」に設定された状態のモデル構成設定画面である。
モデル構成設定画面は、「ポートプロパティ設定ウィンドウ」で「共通タグ」が選択された際に表示される画面であり、「気筒数」と「点火系統数」と「噴射系統数」の夫々にコンボボックスが配置され、夫々に設定可能な値がプルダウン形式で表示されるように構成されている。
ステップSA1からステップSA4について説明する。モデル構成設定画面では、「気筒数」は最小「1」から最大「16」までの値が設定可能であり、「点火系統数」と「噴射系統数」とは、最小値に「1」、最大値に「4」または「気筒数」に設定した値で「16」を除した「商の整数部分の値」までの値が設定可能に構成される。即ち、「点火系統数」と「噴射系統数」とは、「気筒数」に依存して設定範囲が決定される。
案内表示部43aは表示するモデル構成設定画面上に「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」に対して予め設定された優先順位で夫々のコンボボックスを配置する。ここで、「気筒数」の順位は「1」、「点火系統数」と「噴射系統数」の順位は同位の「2」に予め設定されており、「気筒数」の値が設定された後、案内表示部43aにより、プルダウン形式で表示される「点火系統数」と「噴射系統数」の夫々の値の設定範囲が制限される。
「気筒数」の設定前にオペレータが「点火系統数」または「噴射系統数」を設定しようとすると、案内表示部43aはモニタ3に「気筒数」を先ず設定するように促すエラーを表示するように構成されている。但し、優先順位は各パラメータで自由に設定可能であり、順位が上位のパラメータ値が設定された後、各パラメータ間の依存関係に基づいて、順位が下位のパラメータ値の設定範囲を案内表示部43aが制限して表示すればよい。
ステップSA5について説明する。「ポートプロパティ設定ウィンドウ」の「適用ボタン」が選択されると、パラメータ設定部43は、オペレータにより設定された各パラメータ値をシミュレータ2に送信してモデル演算部20の備えるモデルのパラメータに設定してモデルのカスタマイズを行う。
上述の実施形態では、エンジンモデルの構成要素に対応するパラメータとして「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」と言う構成要素の物理数を例に説明を行ったが、例えば、「イグナイタの点火タイミング」や「混合気の噴射タイミング」などの構成要素の動作タイミングをパラメータとすることも可能である。
この構成において、「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」よりも下位に「イグナイタの点火タイミング」と「混合気の噴射タイミング」の優先順位を設定することで、モデル構成設定画面で「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」の各パラメータ値を設定して「適用ボタン」を選択する前に、オペレータが「点火・噴射(Ch毎)タグ」を選択すると、案内表示部43aはモニタ3に「モデル構成設定画面」を先ず設定するように促すエラーを表示する。
図6(a)は、図5(a)に表示されたモデル構成設定画面で「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」の各パラメータ値を確定した後、「点火・噴射(Ch毎)タグ」が選択された際に表示案内部43aにより表示される画面であり、「気筒数」に設定した「16」の気筒毎に「点火系統数」に設定した「1」の点火系統と、「噴射系統数」に設定した「1」の噴射系統とに関する点火タイミングや噴射タイミングなどのパラメータ値の設定が可能である。図6(b)は、図5(b)に表示されたモデル構成設定画面で「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」を確定した後、「点火・噴射(Ch毎)タグ」が選択された際に表示案内部43aにより表示される画面であり、「気筒数」に設定した「6」の気筒毎に「点火系統数」に設定した「2」の点火系統と、「噴射系統数」に設定した「1」の噴射系統とに関する点火タイミングや噴射タイミングなどのパラメータ値の設定が可能である。
ところで、画面案内表示部43aは、オペレータにより設定されたエンジン構成が一般的な構成であるときには、その構成において一般的なパラメータ値を自動的に設定し、一般的でない特殊な構成であるときには、パラメータ値の自動設定は行わないように構成されている。例えば、エンジンのモデル構成は一般的に「点火系統数」と「噴射系統数」とが合致するものであり、図6(a)の画面右下の「基準点火TDC」が自動的に「気筒1」に設定されている。
さらに、画面案内表示部43aは、オペレータによる設定が必須であるパラメータ値については、前記パラメータ値が必須設定項目であること設定画面への表示などによりオペレータに報知するように構成され、例えば、エンジン構成における「点火系統数」と「噴射系統数」とが合致しない非一般的な構成である図6(b)の画面右下の「基準点火TDC」には、「選択必須」が表示されている。
上述の実施形態において、パラメータ設定部43は、モデルの構成要素に対応する各パラメータを予め設定された優先順位に基づいて案内表示するとともに設定されたパラメータに基づいて次に設定されるパラメータの設定範囲を制限する案内表示部43aを備え、オペレータにより設定された各パラメータ値をシミュレータ2に送信してモデルをカスタマイズする構成としたが、案内表示部43aは、モデルに対応するパラメータに加えて、信号計測部21aが計測するエンジン制御装置から出力される各制御信号をパラメータとして、全てのパラメータを予め設定された優先順位に基づいて案内表示するとともに設定されたパラメータに基づいて次に設定されるパラメータの設定範囲を制限し、パラメータ設定部43は設定された各制御信号のパラメータをシミュレータ2に送信し、信号送信部21aは設定された制御信号の計測を行う構成としてもよい。
この構成において、「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」よりも下位にエンジン制御装置が出力する「フェール信号」の優先順位を設定することで、モデル構成設定画面で「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」の各パラメータ値を設定して「適用ボタン」を選択する前に、オペレータが「フェール出力タグ」を選択すると、案内表示部43aはモニタ3に「モデル構成設定画面」を先ず設定するように促すエラーを表示する。
図7(a)は、図5(a)に表示されたモデル構成設定画面で「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」の各パラメータ値を確定した後、「フェール出力タグ」が選択された際に表示案内部43aにより表示される画面であり、「気筒数」に設定した「16」によりモデルは16個の気筒を備え、「点火系統数」に設定した「1」と「噴射系統数」に設定した「1」とにより各気筒は各1個の点火系統と噴射系統を備えるため、モデル全体では各16個の点火系統と噴射系統を備えており、夫々に対してフェール信号の計測実行、非実行の設定が可能である。図7(b)は、図5(b)に表示されたモデル構成設定画面で「気筒数」、「点火系統数」、「噴射系統数」の各パラメータ値を確定した後、「フェール出力タグ」が選択された際に表示案内部43aにより表示される画面であり、「気筒数」に設定した「6」によりモデルは6個の気筒を備え、「点火系統数」に設定した「2」と「噴射系統数」に設定した「1」とにより各気筒は2個の点火系統と1個の噴射系統を備えるため、モデル全体では12個の点火系統と6個の噴射系統を備えており、夫々に対してフェール信号の計測実行、非実行の設定が可能である。
また、パレメータ設定部43は、モデルで用いられる信号のうち、ユーザが設定したエンジンの構成では存在しない信号についての設定をユーザが行うことができないように、設定画面の表示を変更するように構成することができ、この場合、オペレータは計測可能な制御信号やモデル演算による状態信号を確実に設定することができる。
上述した実施形態では、エンジンのシミュレーションを行うシミュレーション装置について説明したが、シミュレーションはエンジンのみに限定するものではなく、模擬対象をモデル化してモデルの演算を行うシミュレーション装置であれば本発明を適用することができる。即ち、模擬対象をモデル化したモデルの演算を行うことによって模擬対象のシミュレーションを行うシミュレーション装置であって、モデルの設定をユーザが行うことを可能とするモデル設定部を備え、前記モデル設定部は、表示したモデルを設定するためのパラメータを、ユーザが設定していくことによってモデルを設定していくものであり、ユーザが設定したパラメータの設定内容に応じて、以後に設定するパラメータについて設定可能な範囲を制限するように、以後のパラメータの設定を行うための設定画面の表示を変更するものであってもよい。
上述した実施形態は、本発明を実現する一実施例を説明するものであり、各部の具体的な構成は、本発明の作用効果を奏する限りにおいて、構築するシステムに応じて適宜変更設計することが可能である。
1:シミュレーション装置
2:シミュレータ
3:モニタ
4:操作装置
9:制御装置
20:モデル演算部
21a:モデル動作演算部
21b:計測データ
22a:信号計測部
41:評価部
42:シミュレーション制御部
43:モデル設定部(パラメータ設定部)
43a:案内表示部
2:シミュレータ
3:モニタ
4:操作装置
9:制御装置
20:モデル演算部
21a:モデル動作演算部
21b:計測データ
22a:信号計測部
41:評価部
42:シミュレーション制御部
43:モデル設定部(パラメータ設定部)
43a:案内表示部
Claims (3)
- エンジンをモデル化したモデルの演算を行うことによってエンジンのシミュレーションを行うシミュレーション装置であって、
モデルの設定をユーザが行うことを可能とするモデル設定部を備え、
前記モデル設定部は、表示したモデルを設定するためのパラメータを、ユーザが設定していくことによってモデルを設定していくものであり、ユーザが設定したエンジンの構成を決定するパラメータの設定内容に応じて、モデルで用いられる信号の設定を行うためのパラメータについて設定可能な範囲を制限するように、前記信号に関するパラメータの設定を行うための設定画面の表示を変更するシミュレーション装置。 - 前記モデル設定部は、モデルで用いられる信号のうち、ユーザが設定したエンジンの構成では存在しない信号についての設定をユーザが行うことができないように、設定画面の表示を変更する請求項1記載のシミュレーション装置。
- 模擬対象をモデル化したモデルの演算を行うことによって模擬対象のシミュレーションを行うシミュレーション装置であって、
モデルの設定をユーザが行うことを可能とするモデル設定部を備え、
前記モデル設定部は、表示したモデルを設定するためのパラメータを、ユーザが設定していくことによってモデルを設定していくものであり、ユーザが設定したパラメータの設定内容に応じて、以後に設定するパラメータについて設定可能な範囲を制限するように、以後のパラメータの設定を行うための設定画面の表示を変更するシミュレーション装置。
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